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小児歯科で受けられる歯磨き指導とは?こどもの口腔ケアの重要性

2023年11月10日

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所です。

お子さまがしっかり歯磨きができているか、不安を感じている保護者の方は多いのではないでしょうか。適切に仕上げ磨きできているかわからない方もいるでしょう。小児歯科では、歯磨きの悩みを解決するため、積極的に歯磨き指導が実施されています。

お子さまの主な口腔ケアは、ご自宅での歯磨きです。ときには、保護者の方が介入して歯磨き・生活習慣の改善を実施しなければならないでしょう。

今回は、小児歯科で実施されている歯磨き指導について解説します。

虫歯になりやすいこどもの特徴

虫歯の子供

虫歯になりやすいお子さまとなりにくいお子さまがいます。保護者の方としては、しっかり虫歯を予防してあげたいと考える方が多いでしょう。虫歯になりやすいお子さまの特徴を確認することで、対策方法がイメージしやすくなります。

主に、歯並び・生活習慣が虫歯の原因となります。虫歯になりやすいお子さまには、大きく3つのポイントがあるので、参考にしてください。

仕上げ磨きが上手にできていない

お子さまが一人で歯磨きを行った場合、しっかり磨いたつもりでも汚れが除去できていないことが多いです。歯と歯のすき間、歯と歯茎の間など、意識して歯磨きして欲しい部位の清掃が不十分になるでしょう。

汚れをしっかり落とすため、保護者の方が定期的に歯磨きに介入して、仕上げ磨きを行ってください。乳歯の間や永久歯が生えたばかりの頃は、虫歯の進行が非常に早いため積極的に介入しましょう。

食事の時間が定まっていない

虫歯菌が糖を摂取した際に排出する酸によって歯が溶ける現象を、脱灰といいます。歯には、再石灰化という溶けた歯を修復する機能があります。日々、口腔内では脱灰と再石灰化が繰り返され、健康な状態を保っているのです。

しかし、食事の時間が不規則だと、歯の再石灰化の時間が十分に得られません。再石灰化が行われていないのに次の脱灰が起きるリスクが生じます。

しっかり間隔をあけて、食事の時間を定めましょう。

こどもの口腔ケアが大切な理由

子供の口腔ケア

若い頃に歯を失うことを想像する方は多くありません。

しかし、統計上40代になると平均1.5本の歯を喪失すると報告されています。50代になると平均4本の歯を失います。

口腔環境には、小児期の状況が大きく関係します。小児期に口腔ケアを怠る影響は、以下のとおりです。

歯の健康が維持できない

虫歯の主な原因は、ミュータンス菌と呼ばれる細菌です。乳歯や生えたばかりの永久歯は、歯の保護機能が不十分なので、虫歯になりやすいとされています。

ミュータンス菌は、糖を摂取し増殖する際に酸を排出します。酸によって歯の表面に修復不可能な傷を受けると、専門的な治療を施さなければなりません。

乳歯が虫歯になっても生え変わるから問題ない、と考える方がいるかもしれません。

しかし、乳歯の虫歯は永久歯にも影響を与えるのです。

歯並びが悪くなる

歯並びは、遺伝だけが影響しているわけではありません。日常的に口がぽかんと開いていることは、歯並びに悪影響を及ぼします。舌・唇・頬の筋肉のバランスが乱れると、正常な顎の成長が阻害されます。

歯磨きには、筋肉に刺激を与え、筋肉のバランスの正常化を促す効果が期待できるでしょう。筋肉のバランスを正常な状態に保ち続けることができれば、成長の悪影響を最小限に抑えられます。

小児歯科で受けられる歯磨き指導とは?

歯磨き指導

小児歯科で歯磨き指導を受けることは、将来的に虫歯や歯周病で悩まないために非常に重要です。ご自宅で行う日々の歯磨きは虫歯・歯周病予防に非常に重要なので、歯磨きの質を向上させることは歯を守ることにつながります。

歯並びは、人それぞれ異なります。どのようなことに注意して歯磨きするべきかを知っておくことは非常に有用です。

小児歯科で受けられる歯磨き指導の意義は、以下のとおりです。

一人ひとりに合った歯磨きの方法を知ることができる

プロから歯磨き指導を受けると、お子さま一人ひとりに合わせた歯ブラシ・補助清掃具の使い方、ブラッシング方法がわかります。特に小児期は成長が著しいため、その時期に合った歯磨き方法を習得しなければなりません。

乳歯と永久歯が混在している状態のときは、注意して磨く必要があるでしょう。通常どおりに磨くと、歯茎を傷つける可能性があります。

小児歯科では、成長に合わせた歯磨き方法を指導してくれるのです。

歯磨きのポイントを知ることができる

お子さまだけで歯磨きを完結させるのは、非常に困難です。小学校低学年期までは、保護者の方の介入が不可欠となります。

保護者の方としても、ご自身の歯とは異なるため、どのような点に注意を払わなければならないのかわからないことがあるでしょう。歯の個性を言語化して教えてもらうことで、理解が進みます。

仕上げ磨きを嫌がるお子さまも多いです。さまざまな理由が考えられますが、歯磨き指導では嫌がらずに仕上げ磨きをさせてもらう方法なども教えてもらえます。なぜ嫌なのかを相談し、解決するきっかけにもなるでしょう。

小児歯科での歯磨き指導の内容

女の子に歯磨き指導をする男性歯科医

小児歯科での歯磨き指導の内容は、以下のとおりです。

磨き残しを確認

小児歯科では、歯に染め出し液を塗布し、歯の表面に付いている磨き残しを確認します。歯磨きの癖がわかるので、磨く時間が短い部位、力を入れて磨いている部位など、さまざまな情報を分析可能です。

分析結果から、癖を改善できるように指導されるでしょう。改善が難しい場合は、補助清掃具の使用方法を教えてもらえます。

歯科医師・歯科衛生士による実演

歯磨き指導のなかには、歯科医師・歯科衛生士による実演が組み込まれています。にこやかな雰囲気で、褒めながら正しい歯磨きを習得できるよう促すのが一般的です。

歯科医師や歯科衛生士は、お子さまが歯科医院に少なからず恐怖心を抱いていることを理解しています。お子さまたちの自信につながるよう、優しい雰囲気で指導を行うでしょう。

専門的な歯のクリーニング

セルフケアだけでは、歯を衛生的に保ち続けるのは困難です。歯石・着色汚れ・バイオフィルムは、歯科の専門的な機器を用いて除去しなければなりません。

定期的に専門的なクリーニングを受けると、汚れが付きにくい環境を整えられます。

ご自宅でもしっかり歯磨きをしよう!

自宅で歯磨き

お子さまの歯を守るためには、保護者の方の協力が不可欠です。乳歯の虫歯は、これから生えてくる永久歯の歯並びや噛み合わせにも影響を及ぼします。

基本的な虫歯予防は、ご自宅での歯磨きです。歯磨きを嫌がるお子さまも多いでしょう。せっかく歯磨きをするのであれば、より効果的・効率的に実施したいと思う方が多いです。

ご自宅での歯磨きにおけるポイントを解説します。

歯磨きの順番を意識する

歯ブラシだけでは完全に汚れを取り除けないため、デンタルフロスの使用が推奨されています。デンタルフロスを使用するタイミングを意識したことはあるでしょうか。「デンタルフロスは歯磨きの仕上げに使うイメージ」という声が多いです。

しかし、歯科医師会などでは、歯ブラシの前の使用が推奨されています。

仕上げ磨きを行う

仕上げ磨きを行う姿勢は、立位・座位・臥位と特に指定はありません。お子さまと保護者の方にとって楽な姿勢で、口の中がよく見えることが重要です。

歯科医師から指摘を受けた磨き残しが多い部分を重点的に、しっかり仕上げ磨きを行いましょう。

特に、上の前歯・奥歯の噛み合わせに磨き残しが生じやすいです。1か所につき20回程度を目安に、小刻みにブラッシングしてください。

デンタルフロスは、歯茎に当たると痛みを引き起こすので注意が必要です。なるべく歯茎に触れないよう、お子さまに痛くないか確認しながら進めましょう。

苦手意識を持たせない

お子さまが歯磨きに苦手意識を持つ理由は、以下のとおりです。

・痛みを感じる
・怒られる
・つまらない

いずれも、コミュニケーションを取れば改善できる可能性があります。仕上げ磨きをしている際は、積極的に声をかけてあげてください。

歯磨きの時間は、お子さまにとっては退屈でしょう。歯磨きの必要性を理解できていない場合や、口内を触られることが苦手な場合、歯磨きの間じっとしていることが苦手な場合など、歯磨きが好きなこどもは少ないです。

歯磨きができたときは、しっかり褒めてあげましょう。

まとめ

歯磨きチェック

歯磨きは、お子さま一人ひとりに合った方法で行わなければ効果を発揮しません。小児歯科で歯磨き指導を受ければ、お子さまの歯の特徴についてしっかり理解できます。

磨き残しやすい部分などを知っていれば、保護者の方は効果的に仕上げ磨きができるでしょう。「歯ブラシの力の入れ具合は?」「どの歯磨き粉を使えばいいの?」など、疑問を解消できれば、お子さま・保護者の方が納得して歯磨きに取り組めるようになります。

自信を持って歯磨きできれば、虫歯・歯周病の予防につながるでしょう。

小児歯科の歯磨き指導に興味のあるの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所」にお気軽にご相談ください。

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