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歯肉炎と歯周病の違いとは?歯肉炎の症状や原因、治療法も解説!

2023年11月17日
歯肉炎の女性

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所です。

歯肉炎や歯周炎、歯周病はよく似ている言葉なので、違いがわからないという方も多いのではないでしょうか。歯肉炎は、歯周病の初期段階です。

歯肉炎を放置して進行すると、歯周病になって歯が抜け落ちる可能性があるため注意が必要です。歯肉炎の原因や症状、予防法を理解することで、早期発見・治療が可能となるでしょう。

今回は、歯肉炎の症状や原因、治療法、予防法などを解説します。ぜひ参考にしてください。

歯肉炎と歯周病の違いとは?

歯肉炎と歯周病の比較

歯周病は、歯の周囲組織がプラーク(歯垢)に潜む細菌に感染することによって引き起こされる炎症性疾患です。歯肉炎は歯周病の初期段階を指します。

歯肉炎の段階では炎症は歯肉に限定されており、歯を支える歯槽骨には炎症が広がっていません。歯肉の腫れや出血などの症状がみられることがありますが、ほとんど自覚症状がないことが特徴です。

歯肉炎の段階で治療を開始し、プラークコントロールを徹底できれば、歯周病の進行を抑えることができます。

歯肉炎と歯周炎の違いとは?

歯肉炎と歯周炎の違いを考える女性

歯肉炎と歯周炎の違いは、症状の進行度です。いずれも歯周病に分類され、歯肉炎から歯周炎へと進行します。

歯肉炎は比較的軽度の歯周病であり、適切にケアをすることで歯茎を健康な状態に戻すことが可能です。

歯周炎へと進行すると、深くなった歯周ポケットにプラークが入り込み、歯槽骨にまで炎症が広がります。歯肉の腫れや出血だけでなく、歯肉から膿が出る、歯がグラグラと揺れるなどの症状が現れ始め、最悪の場合歯が抜け落ちます。

歯周病は進行すればするほど歯を失うリスクが高くなり、大がかりな治療が必要になるため、早期に適切な治療を受けることが重要です。

歯肉炎の症状

歯茎が腫れている人

歯肉炎は自覚症状がないことが多いですが、以下の症状が現れます。

・歯肉の赤み
・歯肉の腫れ
・歯肉の出血

歯肉炎の段階では痛みがないため、症状に気づかないこともあります。症状が軽いため、治療を受けずに放置する方も少なくありません。

しかし、放置すると炎症が広がって歯周炎へと進行し、歯を失う可能性があります。大切な歯を守るために、歯肉炎の段階で適切な治療を受けることが大切です。

歯肉炎の原因

歯垢のついた歯

歯肉炎の原因は、歯垢(プラーク)という細菌の塊です。歯を十分に磨けていないと、歯垢が歯周ポケットに蓄積して細菌が増殖します。細菌が出す毒素により、歯肉に炎症が起きた状態が歯肉炎です。

プラークは除去しないと石灰化して、歯磨きでは除去できない歯石へと変化します。歯垢や歯石などの汚れが蓄積すると、歯肉が腫れて歯周ポケットが深くなるため注意が必要です。

歯周ポケットの内部に歯垢や歯石が入り込むと、炎症が深部まで広がり、歯肉炎から歯周炎へと進行します。歯の状態や生活習慣、病気などによって歯肉炎が悪化しやすくなることがあるため注意しましょう。

歯肉炎の進行を早める要因は、以下のとおりです。

・歯ぎしりや食いしばりの癖がある
・被せ物や詰め物が入っている
・合わない入れ歯を使っている
・歯並びが悪い
・食習慣が不規則である
・喫煙習慣がある
・ストレスがたまっている
・糖尿病を患っている
・降圧剤や免疫抑制剤などの薬を服用している

喫煙習慣がある方やストレスを解消できていない方、糖尿病などの病気を患っている方は、免疫力が低下するので歯肉炎が進行しやすいです。歯肉炎の予防・改善には、お口のケアだけでなく生活習慣の改善や全身の健康管理も重要といえます。

歯肉炎を放置するリスク

歯肉炎を放置するリスク

歯肉炎を放置すると炎症が広がり、歯周炎へと進行します。歯肉炎を放置するリスクを詳しく確認しましょう。

歯周病が悪化する

歯肉炎を放置すると歯周炎へと進行し、歯周病が悪化するため注意が必要です。歯周炎になると歯周ポケットが深くなり、歯垢や歯石が蓄積して炎症が深部へと広がります。

歯周炎まで進行すると、以下の症状が現れます。

・歯肉から膿が出る
・口臭が悪化する
・噛むときに強い痛みを感じる
・歯肉が下がって歯が長く見える
・歯槽骨が溶けて歯がグラグラと不安定になる
・歯が抜け落ちる

歯周病は歯を失う原因の第一位です。重度の歯周病まで進行すると、歯槽骨が半分以上破壊されて歯が抜け落ちる可能性があります。周囲の歯への影響を避けるため、抜歯が必要にあることもあるでしょう。

全身の健康に悪影響を及ぼす

歯肉炎を放置すると、全身にも悪影響を及ぼします。歯肉の血管に細菌が出す毒素が侵入し、血流に乗って全身に巡るためです。

糖尿病や心臓血管疾患、骨粗鬆症などの発症・悪化を招き、肺炎や脳梗塞、心筋梗塞を引き起こすこともあります。また、妊婦の場合は低体重出生児や早産のリスクが高まります。

歯肉炎の治療法

歯肉炎の治療

歯肉炎をはじめとする歯周病治療の基本は、原因である歯垢・歯垢の除去です。歯肉炎の段階で治療を開始できれば、毎日のセルフケアと歯科医院でのメンテナンスで改善可能です。

歯肉炎の治療法を詳しく確認しましょう。

歯のクリーニング

専用の機器を用いて、歯の表面や歯周ポケット内部の歯垢・歯石を除去します。歯科医院のクリーニングでは、スケーリングとルートプレーニングという処置を行います。

歯石は歯ブラシでは除去できないため、定期的に歯科医院のクリーニングを受けて除去することが大切です。適切なブラッシングを継続し、歯科医院でのメンテナンスを受ければ、2~3週間程度で歯肉の状態を改善できることもあります。

スケーリング

スケーラーという器具を用いて、歯の表面に付着した歯垢や歯石を除去する処置です。

ルートプレーニング

歯周ポケット内部の歯石や、細菌によって汚染された歯根のセメント質を除去し、なめらかにする処置です。なめらかに研磨することで、歯垢や歯石の再付着を防ぎます。

被せ物の再治療

被せ物を長期間使用すると段差やすき間が生じ、歯垢がたまりやすくなります。被せ物の不具合によって炎症が起きている場合は、再治療が必要です。

生活習慣の指導

喫煙習慣や乱れた食生活、睡眠不足、ストレスの蓄積などは歯肉炎を悪化させる要因です。歯科医院では、生活習慣を改善するために指導を行うことがあります。

ブラッシング指導

歯科医院でのクリニーニングだけでは、歯肉炎は改善しません。正しいブラッシング方法を身につけ、ご自宅でもプラークコントロールを継続することが大切です。

歯科医院では、一人ひとりのお口の状態に合わせて、効果的なブラッシング方法を指導します。

歯肉炎の予防法

歯間ブラシを使う女性

歯肉炎は自覚症状がほとんどないまま進行するため、歯肉炎を起こさないことが非常に重要です。歯肉炎の予防法をご紹介します。

口腔ケアを徹底する

歯肉炎を予防するためには、プラークコントロールを継続することが大切です。プラークは歯ブラシだけでは除去できないため、デンタルフロスや歯間ブラシなどの補助器具を使用しましょう。

デンタルリンスでの仕上げうがいは、細菌の繁殖を抑制する効果があります。プラークをできる限り除去し、細菌を繁殖させない口腔環境を作ることが大切です。

生活習慣を改善する

歯肉炎の予防には、生活習慣の改善が非常に重要になります。生活習慣を改善するためのポイントは、以下のとおりです。

・禁煙する
・栄養バランスのよい食事をとる
・十分で質のよい睡眠をとる
・ストレスをためない

上記を心がけると、免疫力が高まります。免疫力が高まれば歯肉炎を予防できるだけでなく、体調も整うでしょう。

歯科医院で定期的にメンテナンスを受ける

歯肉炎は自覚症状なく進行するため、歯科医院で歯茎の状態のチェックしてもらうことが大切です。定期的に歯科医師の診察を受けることで、歯肉の異常を早期発見できます。

歯科医師・歯科衛生士によるクリーニング、正しいブラッシング方法の指導も受けられるため、プラークコントロールの継続にもつながります。

1年に2~3回は歯科医院を受診し、メンテナンスを受けるとよいでしょう。

まとめ

歯肉炎が治った女性

歯肉炎は、炎症が歯肉に限定されている歯周病の初期段階です。歯肉炎を放置すると歯周炎へと進行し、重度になると歯槽骨が溶けて歯が抜け落ちる可能性があります。

歯肉炎の段階であれば、プラークコントロールを徹底することで健康な状態に戻せます。毎日の口腔ケアに加え、歯科医院でクリーニング、ブラッシング指導を受ければ、歯垢をしっかり除去できるでしょう。

また、定期的に歯肉の状態を確認してもらうことで、歯肉炎の早期発見・早期治療が可能です。お口の健康を維持するために、歯科医院で定期的にメンテナンスを受けて歯肉炎を予防しましょう。

歯肉炎にお悩みのあるの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所」にお気軽にご相談ください。

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