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要注意乳歯とは?学校の歯科検診で指摘を受けたときの対処法を解説!

2023年12月1日

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所です。

かわいい女の子

「学校の歯科検診で要注意乳歯があると指摘された」「要注意乳歯とは?」など、お子さまの歯に関してお悩みの保護者の方は多いでしょう。要注意乳歯を指摘されたら、早めに歯科医院を受診してください。要注意乳歯を放置すると、さまざまなトラブルを引き起こす可能性があります。

今回は、要注意乳歯とは何かを解説します。要注意乳歯を放置するリスクや、要注意乳歯と指摘されたときの対処法もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

要注意乳歯とは?

要注意乳歯のある子供

要注意乳歯とは、乳歯と永久歯の生え変わりの時期において、注意が必要な歯のことです。具体的には、以下の状態の歯は要注意乳歯とされます。

・乳歯があるのに永久歯が生えようとしている
・乳歯が抜けておらず、異常な位置から永久歯が生えてきている
・乳歯が大きく動揺しており抜けそうである
・乳歯が欠けている・割れている
・適切に生え変わりできず、乳歯の欠片や根が残っている

まとめると、要注意乳歯とは、乳歯と永久歯の生え変わりがうまく進まない可能性があるため注意が必要な歯といえます。きれいに生え変われば問題ありませんが、何らかのトラブルを引き起こす可能性もあるでしょう。

要注意乳歯と聞くと、虫歯になるリスクが高い歯と思う方がいるかもしれません。

しかし、要注意乳歯と虫歯は無関係です。上述しましたが要注意乳歯とは、乳歯と永久歯の生え変わりにトラブルが生じる可能性があり、注意が必要な状態といえます。

要注意乳歯を放置するリスク

要注意乳歯のリスク

要注意乳歯を放置するリスクは、以下のとおりです。

・歯並びが悪くなる
・虫歯になりやすい
・歯茎の痛みや腫れが生じる
・噛み合わせが悪くなる

それぞれ解説します。

歯並びが悪くなる

要注意乳歯を放置すると、歯並びが悪くなる可能性があるでしょう。

乳歯が抜けるべきタイミングで抜けなかった場合、残っている乳歯を避けながら永久歯が生えてきます。真っ直ぐ生えることができず、誤った位置に生える、捻れるなど、歯並びに悪影響を及ぼすかもしれません。

乳歯が本来抜けるべきタイミングより早く抜けた場合も、歯並びに悪影響を及ぼします。通常、乳歯が抜けるとすぐに永久歯が生えてくるので、乳歯が抜けたことで生まれたスペースは永久歯で塞がれます。

しかし、乳歯が早期に抜けた場合、すぐに永久歯が生えてきません。あいたスペースに隣接する歯が移動する・倒れるなどして、永久歯が生えるためのスペースが奪われることがあるのです。

真っ直ぐに生えるためのスペースがない場合は、歯並びが乱れる原因になります。

虫歯になりやすい

要注意乳歯を放置していると、虫歯になるリスクが上がります。歯並びが乱れることで、歯磨きが難しくなるからです。

特に、歯の生え変わりが起こる6〜12歳頃のこどもは、適切に歯磨きをできない場合が多いです。歯磨きの必要性を完全に理解することも難しいので「したくない」と拒否することもあるでしょう。

磨き残しが生じると、虫歯のリスクが高まります。

歯茎の痛みや腫れが生じる

要注意乳歯を放置すると、歯茎に痛みや腫れなどの症状が出ることがあります。乳歯の抜け方や永久歯の生え方に問題があると、歯茎が炎症を起こす場合があるのです。

例えば、本来の位置や角度からずれて永久歯が生えた場合、歯茎や口腔内の粘膜に触れて傷つける可能性があるでしょう。圧迫され続けると、歯茎が腫れる・痛むなどの症状が出ます。

乳歯が適切に抜けておらず、一部分が歯茎の中に取り残された場合なども、歯茎の炎症につながるでしょう。

噛み合わせが悪くなる

要注意乳歯を放置すると、永久歯の噛み合わせが悪くなる可能性があります。歯が生え変わる時期にトラブルが起こると歯並びが悪くなりやすく、適切な噛み合わせにならない場合があるからです。

噛み合わせが悪いと、食べ物を噛むときに一部の歯だけに過度な負担がかかります。歯の寿命を縮める場合があるでしょう。

噛み合わせが悪いと顎にも負担がかかるので、顎関節症のリスクも上がります。

要注意乳歯と指摘を受けたときの対処法

要注意乳歯の治療

要注意乳歯と指摘を受けたときの対処法を確認しましょう。

・歯科医院を受診する
・無理に乳歯を抜かない
・動揺している乳歯を触らない
・丁寧に歯磨きする
・ゆっくり食事を摂る

それぞれ詳しく解説します。

歯科医院を受診する

まずは、歯科医院を受診しましょう。正常に生え変われば特に処置は必要ないかもしれませんが、経過を観察する必要があります。

処置が必要な状態であれば、できるだけ早い段階で治療するべきでしょう。早期に適切に対処すれば、正常に生え変わる可能性を高められます。

治療が必要な状態であるにも関わらず、放置すると上述したリスクにつながるでしょう。口腔内の健康を保つために、歯科医院を受診して確認してもらうことが重要です。

無理に乳歯を抜かない

グラグラしていて抜けそうな乳歯があっても、無理に抜くことは避けてください。乳歯の根が歯茎内に取り残される場合や、出血が止まらなくなる場合があります。

永久歯が生えてきているのに乳歯が抜けそうにないときは、歯科医院で抜歯してもらうのが最も安全です。抜歯する際に痛みや出血はあるかもしれませんが、プロが適切に対処してくれます。

痛みが続く可能性が高ければ、痛み止めを処方してもらえます。日常生活の負担を和らげることが可能でしょう。

グラグラしている乳歯があっても無理に抜かず、必要であれば歯科医院で対処してもらってください。

動揺している乳歯を触らない

抜けそうでグラグラしている歯があると、気になって触りたくなるかもしれません。

しかし、必要以上に手で触ることは避けましょう。手に付着した細菌が、歯茎の炎症を引き起こす恐れがあるからです。

炎症が起こると歯茎が腫れて痛みが生じる、膿が出るなどの症状が出ます。感染が重症化すると、発熱など全身の不調につながることもあるでしょう。

丁寧に歯磨きする

要注意乳歯がある場合は、丁寧に歯磨きすることが大切です。歯が生え変わる時期は、グラグラしている乳歯がある場合や、乳歯が抜けてすき間がある場合が多いです。

歯並びが安定していない状態のため、磨き残しが生じやすいでしょう。しっかり歯磨きをして汚れを除去しなければ、虫歯になるかもしれません。

ゆっくり食事を摂る

要注意乳歯を指摘されたときは、ゆっくり落ち着いて食事を摂る必要があります。グラグラしている乳歯が食事中に抜けて、飲み込む可能性があるからです。

また、食べ物を噛むと痛みを生じる場合もあります。無理せずゆっくり噛むことで、抜けた乳歯の誤飲を防ぎ、歯に負担をかけずに食事できるでしょう。

まとめ

元気な子供

今回は、要注意乳歯とは何かを解説しました。要注意乳歯を放置するリスクや、要注意乳歯を指摘されたときの対処法もご紹介しています。

要注意乳歯を放置すると、永久歯の歯並びや噛み合わせに悪影響を及ぼすでしょう。虫歯や歯周病のリスクが上がるなど、さまざまな問題を引き起こします。

学校の歯科検診で要注意乳歯を指摘された場合は、できるだけ早く歯科医院を受診してください。処置を行わず経過観察する場合もありますが、放置しても大丈夫だろうと自己判断することは避けましょう。

ご自宅では、丁寧な歯磨きを心がけてください。グラグラしている乳歯を不必要に触ることや無理に抜くことは控え、適切に対処しましょう。

要注意乳歯の治療をご検討の方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所」にお気軽にご相談ください。

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