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歯周病が原因で顎が痛いと感じる場合もある?原因や予防法を解説!

2024年2月16日
顎関節症の女性

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所です。

顎が痛いと感じる場合、真っ先に疑うのは顎関節症ではないでしょうか。顎関節症が原因で顎が痛むことがありますが、歯周病が進行することで顎関節症が引き起こされる場合があることをご存じでしょうか。

今回は、歯周病とはどのような病気なのかを解説し、顎関節症との関係をご紹介します。歯周病による顎関節症の予防方法もお伝えしますので、日ごろからリスクに備えましょう。

歯周病とは?

歯周病の人

歯周病は、歯茎や歯を支えている骨に炎症が起こる病気です。はじめは歯茎が炎症を起こして赤くなったり腫れたりしますが、痛みはほとんど感じません。

しかし、病気が進行すると、歯茎や骨が溶かされていずれは歯がぬけ落ちてしまいます。

歯周病の原因は、お口の中の細菌です。元々お口の中には400~700種類もの細菌が住んでいます。通常は悪いことはしませんが、糖分を過剰に摂取した際は、粘着性のある物質を作り出して歯の表面に付着して歯垢(プラ―ク)を形成します。

歯垢の中にいる歯周病菌によって歯肉の炎症が引き起こされ、最終的には歯肉や骨を溶かすのです。

歯周病は、30歳以上の成人の方の30%がかかっているといわれており、歯を失う大きな原因です。日ごろのセルフケアが不十分であることだけではなく、喫煙、糖尿病、歯ぎしりや食いしばり、ストレスなど、さまざまな要因によって進行します。

歯周病の原因

歯周病の原因に悩む女性

歯周病の直接的な原因は、歯の表面に付着した細菌の塊である歯垢(プラーク)です。細菌の多くは、酸素の少ない環境を好みます。そのため、歯周ポケットと呼ばれる歯と歯茎の隙間につくことが多いです。

歯垢が付着する原因は、以下のとおりです。

日ごろの歯磨きが不十分

歯磨きの習慣が徹底されていないことはもちろん、磨き残しが多い方は歯垢がつきやすいです。磨きにくい歯と歯の間は、デンタルフロスや歯間ブラシを使ってケアしましょう。

磨き方の癖を改善するために、歯科医院のブラッシング指導を受けることも重要です。

頻繁に甘いものを口にする

細菌の主な栄養源となっているのは糖分です。頻繁に口にしていると、歯垢がつきやすくなります。

飴やガムをよく口にする、甘い飲み物をよく飲むといった習慣がある場合は気をつけましょう。

歯並びが乱れている

歯と歯が重なっているなど、歯並びが乱れていると歯磨きが難しくなります。お口を衛生的に維持しにくくなるので、歯垢がつきやすくなる原因となるでしょう。

歯並びが悪い場合は、歯の健康を保つためにも改善することが大切です。

歯周病が原因で顎が痛いと感じる場合もある?

歯周病が原因で顎が痛い人

歯周病によって歯を失うこともありますが、歯周病が進行することで顎に痛みを感じるケースもあります。

顎の痛みは、顎関節症と呼ばれる病気によって引き起こされることが多いです。顎の痛み以外にも、口を開けにくい、口を開けたり閉じたりする時に音が鳴る、口が左右に動きにくいといった症状があります。

歯周病によって顎関節症になる原因は、以下のとおりです。

歯周病により奥歯がなくなったため

歯周病によって両側の奥歯を失ってしまうと、噛み合わせのバランスが崩れて噛み合わせが通常よりも深くなります。無理な力が顎関節にかかり、顎関節症になるのです。

両側だけではなく、片側の奥歯を失った場合や、歯があってもグラグラしたりと不安定な場合、歯がしっかりしている側のみで噛もうとします。そのため、顎の位置が不自然になって顎関節症につながるケースがあるでしょう。

歯周病によって全体的に歯がグラグラしているため

歯周病によって歯茎全体が侵されてしまい、すべての歯がグラグラしている場合は、しっかりと噛むことが難しくなります。本来の噛む位置がわからなくなるので、顎関節症につながることがあります。

顎関節症を放置してはいけない理由

顎関節症を放置してはいけないことを説明

そのうち症状がなくなるだろうと、顎関節症になっても放置する方がいます。以下のように生活に支障が出ることがあるので、できる限り早めに受診しましょう。

食事の度に痛む

顎関節症を患っている時は、食事中に食べ物を噛むと強い痛みを感じることがあります。顎関節症によって、噛み合わせがずれることもあるでしょう。

口を開けにくい

口を大きく開けると痛みを感じるため、無意識に口を大きく開けるのを避ける方が多いです。通常では縦に指が3本入る程度に開けられますが、顎関節症の方は2本分しか開けられないといわれています。

顎を動かした時に異音が鳴る

顎を動かすたびに、耳の周辺で異音が鳴ることを気にする方が非常に多いです。

肩こりや腰痛、頭痛の原因になる

顎関節症によって噛み合わせのバランスが崩れるため、お口だけではなく、身体全体にも影響が現れます。身体も不自然な状態が続くために、肩こりや腰痛、頭痛の原因になることも多いでしょう。

目の奥が痛む

噛む筋肉の上には、視神経が通っています。目の奥に痛みを感じたり、違和感を覚えたりする方もいます。

耳鳴りやめまいがする

耳は顎関節と隣り合っているため、影響を受けることがあります。顎関節症が原因で、耳鳴りやめまいが起こることがあるのです。

ストレスを感じる

顎関節症によって生じるさまざまな症状に、ストレスを感じることもあるでしょう。大きな痛みがないからとそのまま放置する方もいますが、良い影響を与えることはないので早めに相談してください。

歯周病による顎関節症を予防するためには

歯周病予防をする女性

歯周病によって引き起こされる顎関節症を予防する方法は、以下のとおりです。

毎日の歯磨きを見直す

歯周病によって顎関節症が引き起こされている場合、歯周病の進行は非常に進んでいます。少しでも早く、歯周病の進行を食い止めなければなりません。

歯周病を予防・改善するためには、毎日の歯磨きが最も重要です。食後や就寝前の歯磨きを習慣化しましょう。

歯磨きの仕方も注意してください。磨きにくい箇所がある場合は、歯科医院のブラッシング指導でアドバイスを受けるとよいでしょう。

また、歯ブラシだけではなく、歯と歯の隙間をきれいにできるように歯間ブラシやデンタルフロスを使用してください。

食習慣を見直す

歯周病菌は糖分をエサにして繁殖するため、糖分が口の中にある状態が続かないようにしましょう。頻繁に甘いものを口にしたり、飴やガムを食べ続けたり、甘いものを飲んだりすると、歯周病や虫歯の原因になるかもしれません。

間食を控える、した場合は間食後も歯磨きするなど、口内を清潔に保ちましょう。

歯科医院のメンテナンスを受ける

毎日しっかり歯を磨いていても、歯石は自分では除去できません。定期的に歯科医院でメンテナンスを受け、きれいにしてもらいましょう。

歯科医院では歯の表面をつるつるに磨いてくれるので、歯垢や歯石もつきにくくなります。個人差はありますが、メンテナンスは3~6カ月に1回と指示されることが多いです。

歯並びを整える

歯並びが悪いと歯磨きがしにくいため、虫歯や歯周病の原因になります。歯並びが悪いと嚙み合わせが悪いことが多いので、顎関節症にもなることもあるでしょう。

可能であれば、矯正治療を受けて歯並びを整えると良いかもしれません。

まとめ

歯ブラシ

歯周病と顎関節症は一見すると関係ないように思えますが、実は関りが深いです。歯周病が進行して歯がグラグラしたり、奥歯を失ったりすると顎関節症につながる可能性があります。

顎関節症は、口を開けた際や噛んだ際に痛む、異音が鳴るなどの症状が現れる病気です。肩こりや腰痛、頭痛など、身体的な不調の原因にもなるので、放置せずに早めに歯科医院に相談してください。

歯周病は日本人の成人の多くが患っている病気です。日ごろの歯磨きや歯科医院でのメンテナンスで予防することが大切でしょう。

顎関節症に発展するまで放置するのではなく、リスクを理解して対策してください。

歯周病や顎関節症でお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所」にお気軽にご相談ください。

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