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イヤイヤ期の子どもに歯磨きをさせるためのポイントと注意点!

2024年2月23日
歯磨きする子供

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所です。

イヤイヤ期の子どもは自己主張が強く、日常のささいなことでも拒否反応を示すことが多いです。歯磨きが非常に困難になることも珍しくありません。

しかし、イヤイヤ期においても、子どもの口腔衛生を守ることは重要です。歯磨きを習慣化し、楽しい時間に変えるためのポイントと注意点を理解する必要があるでしょう。子どもも保護者も、ストレスなく歯磨きの時間を過ごせるようになります。

この記事では、イヤイヤ期の子どもに歯磨きをさせる効果的なアプローチ方法と、その際に気をつけるべきポイントについて解説します。

イヤイヤ期とは?

イヤイヤ期の子供

イヤイヤ期は、子どもの成長過程における自己主張が特に顕著になる時期のことです。主に2歳前後に見られます。この時期の子どもは、親の指示や要求に対して「イヤ!」と強く反発し、拒絶することが多くなります。

この反応は、子どもの脳、特に前頭前野の発達がまだ未熟で、感情のコントロールや判断力が十分に育っていないために起こります。前頭前野は我慢する力や、感情を適切に管理する役割を持っている部分です。

イヤイヤ期の子どもはこの能力が発達していないため、自分の欲求に直接的に反応するのです。

イヤイヤ期は1歳半頃から3歳頃まで続くとされ、自己の感情や意志をより適切に伝えられるようになるための過渡期です。イヤイヤ期を単なる反抗期と捉えるのではなく、子どもの自立心と感情表現の能力が育つ重要な時期と理解し、適切にサポートすることが大切です。

歯磨きを嫌がる理由

歯磨きを嫌がる子供

イヤイヤ期の子どもは、なぜ嫌なのかを上手く伝えられないため、ただ「イヤ!」と繰り返すことが多いです。イヤイヤ期の子どもに歯磨きをさせるためには、なぜ子どもが歯磨きを嫌がるのかを理解することが大切です。

子どもが歯磨きを嫌がる理由をご紹介します。

口の中の違和感

イヤイヤ期の子どもが歯磨きを嫌がる主な理由は、口内に歯ブラシが入ることへの抵抗感や、歯磨きという行為自体にまだ慣れていないことにあります。この段階では、長時間歯を磨くことを目指す必要はありません。

子どもが歯ブラシに少しずつ慣れることから始めることが大切です。徐々に慣れさせることで、やがて子どもも歯磨きを自然と受け入れるようになります。

口の中に歯ブラシが入る恐怖

小さい子どもにとって、歯磨きはまだ未知のものです。口に歯ブラシを入れることが怖いと感じることも多く、歯磨きを苦手とする子もいます。

このような子どもに対しては、歯磨きの絵本を一緒に読むなど、歯磨きに対する恐怖心を和らげることが大切です。絵本を通じて「歯磨きは毎日の楽しい習慣である」というポジティブなイメージを持てるようにしましょう。

遊びが中断される

歯磨きの時間に子どもの遊びをいきなり中断させると、子どもは「もっと遊びたい」とイヤイヤを始めることがあります。歯磨き前には子どもと遊びの終了時間を決め、その時間が来たら歯磨きをするというルールを設けることが重要です。

遊びと歯磨きの時間を区切ることで、スムーズに行動を切り替えられるかもしれません。

自分の思い通りにならない

歯磨きをする際、保護者からの「こう磨くのが正しい」という指摘や、仕上げ磨きを強いられることに反発を感じる子どももいます。自分でコントロールできない状況が発生するのが嫌で、歯磨きを全面的に拒否することもあるでしょう。

このような場合、子どもが自分で歯磨きを試みることを優先する必要があります。最初に子ども自身に歯磨きの体験をさせ、満足したところで保護者が介入しましょう。

歯磨きの重要性を理解していない

イヤイヤ期にある2歳頃の子どもたちは、歯磨きの大切さをまだ理解できていないことが多いです。彼らにとって、自分が楽しんでいる遊びを中断してまで歯磨きをする価値は見出せないでしょう。

また、歯磨きの重要性をある程度理解していたとしても、この時期の子どもは自分の感情を上手くコントロールできません。歯磨きは必要だと頭では理解していても、今はしたくないという感情に強く動かされるのです。

イヤイヤ期の子どもに歯磨きをさせるためのポイント

イヤイヤ期の子どもに歯磨きをさせるポイントイメージ

嫌がられるからと言って、歯磨きをしなくていいわけではありません。イヤイヤ期の子どもに歯磨きをさせるためのポイントをご紹介します。

歯磨きの必要性を理解してもらう

イヤイヤ期の子どもの場合は「バイキンさんをやっつけようね」などの簡単な言葉を使って歯磨きの必要性を説明することが効果的です。シンプルな表現であれば、大人の話も理解できます。

楽しく話をしながら歯磨きの大切さを伝えることで子どもの関心を引いて、歯磨きに対する前向きな態度を育みましょう。

歯磨きを習慣化させる

歯磨きを習慣化するためには、行う人や時間、場所を毎日同じにすることが大切です。ルーティン化することで、子どもの歯磨きへの抵抗感を減少できます。

日々同じパターンで歯磨きを行うことで、子どもは徐々に歯磨きを日常の一部として受け入れるでしょう。

仰向けにさせる

子どもを仰向けに寝かせて歯磨きをすると、大人が上から磨きやすくなります。口内が見えづらい体勢では、痛みを与えてしまう可能性があります。子どもの拒否感を強めるかもしれません。

仰向けならば、口腔内を明確に確認できます。効率的かつ丁寧に歯磨きを行えるため、歯磨きにかかる時間も短縮できるでしょう。

効率的かつ迅速に歯磨きを終えることが、イヤイヤ期の子どもの歯磨きを成功させるポイントです。

上唇小帯に触れないよう注意する

上唇と歯茎をつなぐ上唇小帯に歯ブラシが触れないよう注意しましょう。この部分に触れると痛みを感じやすく、子どもの歯磨き拒否につながります。

歯ブラシを持たない手の指の腹をこの部分にやさしく当て、保護しながら磨きましょう。

たくさん褒める

子どもの気持ちは日によって変わり、歯磨きをすんなりと受け入れない日もあります。それでも歯磨きをしっかりと行えた日には、たくさん褒めて励ますことが大切です。

褒められた経験は、次回の歯磨きも頑張ろうと思うきっかけにもなります。完全には磨けなかったとしても、歯磨きできたことを肯定し続けることで、歯磨きに前向きな気持ちを持つようになるでしょう。

歯磨きの環境づくりを行う

子どもの顔を見ないで必死に歯磨きすると、怖い雰囲気を感じて子どもの拒否感が強まることがあります。歯磨きは大切ですが、仕上げ磨きをする際は明るい表情や優しい声を心がけることが重要です。

歯磨きを楽しい時間に変える工夫をしましょう。具体的には、歯磨きに関連する絵本を読み聞かせる、好きな音楽や動画を流す、ぬいぐるみを活用するなどが挙げられます。

イヤイヤ期の歯磨きで注意すること

イヤイヤ期の歯磨きで注意することイメージ

子どもが歯磨きを嫌がるからといって、歯磨きを諦めることは避けましょう。今後、子どもの口腔環境に悪影響を及ぼす可能性があります。イヤイヤ期であっても丁寧に歯磨きを行う必要があります。

ここでは、イヤイヤ期の歯磨きで注意することをご紹介します。

歯磨きを諦めない

嫌がられたとしても「乳歯は生え変わるから大丈夫」という考えに流されず、しっかりとケアすることが重要です。乳歯の虫歯を放置すると、重症化して永久歯の発育に影響を与えたり、虫歯が他の歯に広がったりするリスクがあります。

これだけ嫌がり続ければ諦めてもらえる、と誤って理解する可能性もあるでしょう。イヤイヤ期の子どもでも歯磨きを怠らず、正しい口腔ケアの習慣を身につけることが大切です。

無理やり歯磨きしない

子どもに無理やり歯磨きをさせると、恐怖や痛みといった負の感情が強く残るかもしれません。歯磨きに対する拒否感を強めてしまいます。

イヤイヤ期の心理状態と組み合わさって、歯磨きがさらに困難になる可能性があります。無理やり歯磨きをするのではなく、上述した方法を試しながら前向きに取り組めるよう促しましょう。

できなくても責めない

子どもの気分によっては歯磨きがうまくできない日もあります。そんな時でも、責めるのではなく「少しでもいいから歯磨きしてみよう」と優しく促してあげてください。

強く叱らない

イヤイヤ期の子どもが歯磨きを嫌がり、どうしてもできない日があるかもしれません。

しかし、子どもを強く叱ることは避けましょう。叱られた経験が、歯磨きの時間をさらに嫌がる原因になる可能性があります。

歯磨きを楽しくポジティブな時間と捉えられるようにすることが、長期的に見ても非常に重要です。

仕上げ磨きは必ず行う

自分で何でもやりたい、保護者にされたくないと拒否するケースもあります。

しかし、歯磨きに関しては全てを子どもに任せてはいけません。汚れをしっかり落とすためには、保護者による仕上げ磨きが不可欠です。

虫歯予防のためにも、最初は子どもに好きなように歯磨きをさせ、その後で保護者が仕上げ磨きをしてあげましょう。適切に介入してコントロールすることが大切です。

子どもの自立心を尊重しながら、歯の健康を守りましょう。

まとめ

歯磨きする子供

イヤイヤ期は、子どもの自己主張が強くなる2歳前後に見られる現象です。親や保護者に対して「イヤ!」と反抗する行動が頻繁に見られます。

イヤイヤ期の子どもに歯磨きをさせるのは非常に苦労するかもしれません。

しかし、乳歯が虫歯になってしまうと、永久歯や他の歯に影響を与えます。将来歯並びが悪化するなどのリスクが考えられます。

イヤイヤ期の子どもの場合、歯磨きが楽しい時間になるよう環境づくりをすることが非常に重要です。歯磨きができたときはたくさん褒めることで、次回の歯磨きの動機づけにもなるでしょう。

お子さまの歯磨きでお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所」にお気軽にご相談ください。

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