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乳歯の虫歯を治療しないとどうなる?放置するリスクを解説!

2024年6月21日
虫歯治療を受ける子供

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所です。

子どもの頃に生える乳歯は、大人の歯と同じように虫歯になることがあります。乳歯が虫歯になっても「永久歯とは違っていつか抜けて生え変わるから」と放置する方もいるかもしれません。

乳歯の虫歯を治療しないで放置すると、さまざまなリスクが生まれます。乳歯は、単に噛むだけでなく、健康な永久歯の基礎を築くためにも不可欠です。

今回は、乳歯の虫歯を治療しないとどうなるのかについてくわしく解説し、放置するリスクについてもお話しします。また、虫歯の原因や予防方法もご紹介しますので、お子様の口腔環境を守るためにも、ぜひ参考にしてみてください。

乳歯の虫歯を治療しないとどうなる?

虫歯で歯が痛い子供
乳歯の虫歯を放置すると、多くのリスクが生じます。お子様の健康を守るためにも、予防と早期治療が非常に重要です。

では、乳歯の虫歯を治療しないとどうなるのでしょうか。

痛みと不快感が増加する

乳歯でも、虫歯が進行すると痛みや不快感が生まれます。特に、乳幼児のように年齢が低い場合、痛みなどを訴えるのが難しいことが多く、保護者が気付かないうちに症状が悪化することがあります。

また、痛みがあると歯を磨くことを避ける場合もあるでしょう。汚れが溜まると、虫歯が悪化しやすいです。

歯根に感染が広がる

虫歯が進行すると、歯根に感染が広がります。また、治療せずに放置して口内で細菌が増殖すると、歯周病を発症するかもしれません。歯周病が進行すると、歯根の先に膿がたまる歯根膿瘍という状態を引き起こす可能性があります。

こうした感染症は重度になれば全身に影響を及ぼすリスクがあるので、早期に治療する必要があるでしょう。

永久歯へ悪影響を及ぼす

乳歯は、永久歯のスペースを保持する重要な役割を担っています。そのため、乳歯を虫歯の影響などで早期に失うと、隣接する歯が移動し永久歯が正常に生えるスペースが不足することがあります。

その結果、永久歯の歯並びが悪くなるケースがあるのです。将来的に虫歯になりやすい歯並びになったり、見た目が気になったりして矯正治療が必要になることもあるでしょう。

健康な歯にも虫歯が広がる

虫歯菌が口腔内で増殖すると、健康な歯にも感染が広がる可能性があります。特に、乳歯の虫歯が進行すると、隣接する歯も影響を受けやすいです。

このため、早期に治療を行い虫歯の拡大を防ぐことが重要です。

全身の健康に悪影響を及ぼす

口腔の健康状態は、全身の健康にも影響を及ぼします。例えば、虫歯による痛みや感染が続くと、食事をとることが困難になることがあります。栄養不足や体重の減少につながる場合もあるでしょう。

また、慢性的な感染は免疫力を低下させ、他の病気にかかりやすくなる可能性もあります。乳歯は発音や顔の形を形成する重要な役割を担っているため、乳歯の虫歯だからと軽視せず治療しなければなりません。

乳歯が虫歯になる原因

乳歯が虫歯になる原因イメージ
では、お子様の口腔衛生を守り、虫歯にならないためにはどのようなことに気を付ければよいのでしょうか。乳歯が虫歯になる原因は多岐にわたります。

以下に主な原因をいくつか挙げてくわしく解説します。これらの原因を理解し、適切な対策を行うことで乳児の虫歯を予防していきましょう。

糖分を摂取する機会が多い

乳幼児は甘い飲みものやお菓子を好む傾向にあります。ジュースやお菓子には大量の糖分が含まれており、これらの食べかすを餌に口腔内の細菌が増殖する際に、酸を作り出します。

酸が歯のエナメル質を溶かし、歯のリン酸やカルシウムなどが溶け出して虫歯を引き起こすのです。特に、夜寝る前や夜間に甘い飲みものなどを摂取すると、より虫歯のリスクが高まるでしょう。

不十分な歯磨き

幼児期には、自分で適切に歯を磨くことが難しいため、保護者の手助けが必要不可欠です。歯磨きが不十分だと食べ物のカスやプラークが歯に残り、細菌が繁殖しやすくなります。

特に、奥歯や歯と歯の隙間などの磨き残しが生まれやすい部分に注意して、仕上げ磨きなどを行うと良いでしょう。

母乳やミルクの摂取

夜間に母乳やミルクを摂取することも、虫歯の原因の一つです。寝ている間は唾液の分泌が減少し、口腔内が乾燥します。この状態で糖分を含む母乳やミルクを摂取すると虫歯菌が活発になりやすい環境が整います。

乳児期に夜間の授乳を避けることは難しいですが、哺乳瓶をくわえたまま寝かせるのは控えましょう。

家族内での虫歯菌の感染

家族内で虫歯菌が感染することもあります。虫歯菌に感染したからと言って虫歯になるわけではありませんが、保育者の口内細菌が、離乳食が始まる前の乳児の口内に移行していることが確認されています。

そのため、子供に関わる人の口内を清潔に保つことが重要です。

フッ素の不足

フッ素は、歯のエナメル質を強化してくれます。適度に取り入れれば、効果的に虫歯を予防できるでしょう。

乳歯の虫歯を予防する方法

歯磨きをしている子供
虫歯の原因についてくわしく解説しました。では、どうすれば乳歯の虫歯を予防できるのでしょうか。効果的な方法を解説します。

適切な歯磨き習慣を身につける

乳歯が生え始めたら、保護者もサポートしながら毎日歯を磨く習慣をつけましょう。フッ素入りの歯磨き粉を使用し、特に就寝前の歯磨きを徹底することが重要です。

また、年齢の低い子どもには自分で磨く練習をさせるとともに、大人が仕上げ磨きを行いましょう。

食事と間食の管理

糖分を含む飲食物の摂取を制限し、食事と間食の時間を規則的にすることも大切です。特に、ジュースや甘いお菓子の摂取は控えて、代わりに野菜や果物を多く取り入れるように心がけましょう。

また、夜間の授乳がなくなっている場合は、母乳やミルクを与えたあと歯磨きを終わらせてから寝かせることが推奨されます。

定期的に歯科検診を受ける

歯科検診は、早期に虫歯を発見し、適切な治療を行うために重要です。歯科検診は、虫歯の予防にも効果的です。

乳歯が生え始めたら定期的に歯科検診を受け、口腔内の健康状態をチェックしてもらいましょう。家庭内では難しい歯のクリーニングも、定期検診で受けられます。虫歯予防に役立つとともに、歯科医院に慣れることができれば治療が必要になった場合に役立つでしょう。

フッ素の利用

フッ素は虫歯の予防に効果的です。歯科医院でフッ素の塗布を受けることで、虫歯のリスクを大幅に減らせるでしょう。

家庭でも、フッ素入りの歯磨き粉や洗口液を使用して、虫歯になりにくい歯を作っていくことも重要です。

家族全員の口腔衛生を保つ

家族全員で口腔衛生を健康に保つことも、乳児の虫歯予防に役立ちます。保護者が良い歯磨き習慣を実践することで、虫歯菌の感染を防ぐことができます。保護者の口内に虫歯菌が多くいると、子どもにも移行しやすいでしょう。

子どもと一緒に歯磨きを行うことで、楽しい習慣として定着させると良いでしょう。

まとめ

子供と母親と歯科医師
乳歯の虫歯を治療しないで放置すると、さまざまなリスクがあることが分かりました。痛みや不快感の増大、歯根や歯茎への感染、永久歯への影響だけでなく、健康な歯にも悪影響を及ぼします。

そのため、乳児の虫歯を予防する手段として、適切な歯磨きを習慣づけたり、糖分の摂取を制限したり、定期的な歯科検診やフッ素塗布を受けると良いでしょう。家庭でも、フッ素入りの歯磨き粉を使用すると虫歯予防に効果的です。

虫歯が悪化すると、歯科医院での治療にも痛みを伴う可能性が高まります。歯科医院に通うことが嫌になって、治療や検診が難しくなる場合もあるでしょう。虫歯が悪化する前に、早期治療することで負担を減らせるかもしれません。

お子様の健やかな成長のために、早期から虫歯予防に勤め日々のケアを大切にしてください。どのようにして乳歯を守ったら良いか、歯科医師に相談してみても良いでしょう。

乳歯の虫歯でお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所」にお気軽にご相談ください。

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