こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所です。
お子さまの歯並びを整える治療法には、さまざまな選択肢があります。なかでも、インビザライン・ファーストとはどのような治療法なのか気になっている保護者の方がいるのではないでしょうか。
インビザライン・ファーストは、透明のマウスピースを装着することで歯並びを整える治療法で、成長期のお子さまを対象としています。
今回は、インビザライン・ファーストのメリットやデメリット、費用、治療期間について解説します。インビザライン・ファーストを検討している保護者の方は、ぜひ参考にしてください。
目次
インビザライン・ファーストとは?
インビザライン・ファーストとは、アメリカに本社を置く、アライン・テクノロジー社が開発した乳歯と永久歯が混在する時期に行う子どもを対象とした矯正方法です。
マウスピースを毎日決められた時間装着し、1〜2週間ごとに交換することで、徐々に歯を動かしていきます。
インビザライン・ファーストの適応条件は、第一大臼歯を有し、切歯(乳歯もしくは永久歯)の少なくとも2歯が2/3以上萌出していることです。また、少なくとも3/4顎に乳歯(C・D・E)または未萌出の永久歯(3・4・5)を2歯以上有している必要もあります。
対象年齢は6〜12歳です。インビザライン・ファーストでは、お子さんの顎の成長をコントロールしながら歯並びを整えます。
インビザライン・ファーストの費用
インビザライン・ファーストの費用相場は、45万円〜80万円程度です。矯正治療中にマウスピースが破損したり、虫歯や歯周病になったりすると追加料金が必要になるケースもあります。
また、インビザライン・ファーストは基本的に保険が適用されません。自費診療となるため全額自己負担になります。
ただし、噛み合わせなど、何かしらの問題があるケースは医療費控除の対象となり、確定申告すれば費用の負担を軽減できるでしょう。
インビザライン・ファーストの期間
インビザライン・ファーストでは、作製したマウスピースを歯科医師に指示された時間装着し、1週間〜2週間ごとに交換しながら治療を進めます。治療期間は、お子さんの歯並びの状態などによって異なりますが、最大で18ヶ月です。
インビザライン・ファーストでは、顎の成長を利用して永久歯が並ぶスペースを確保しながら歯並びを整えていきます。そのため、顎の成長段階である6歳〜12歳の間に治療を開始することが推奨されているのです。
インビザライン・ファーストのメリット
インビザライン・ファーストのメリットは、以下の通りです。
装置が目立ちにくい
インビザライン・ファーストでは、薄く透明なマウスピースを装着することで歯を動かします。そのため、装着していても目立ちにくいです。矯正治療をしていることをお友達に気づかれにくいでしょう。
矯正装置が目立つことが気になるお子さまにとっては、大きなメリットといえます。
痛みが少ない
矯正治療では、力をかけて歯を動かすため、装置によっては痛みを感じるケースがあります。
インビザライン・ファーストの場合は、マウスピースを装着・交換しながら少しずつ歯を動かすため、ほかの治療方法と比較すると痛みが少ないのです。そのため、マウスピースを長時間装着していても負担に感じにくいでしょう。
通院回数が少ない
ワイヤー矯正の場合は、矯正器具の調整などのために1か月に1回の頻度で歯科医院に通院する必要があります。そのため、お子さんだけでなく保護者の方の負担も大きいです。
一方でインビザライン・ファーストの場合は、患者さん自身でマウスピースを装着・交換しながら治療を進めます。そのため、治療中の通院回数は少なくすみます。
マウスピースに慣れたあとは、2ヶ月に1回の頻度で検診を受けるのが一般的です。通院にかかる負担が少ない点は大きなメリットといえるでしょう。
装置を取り外せる
治療に使用するマウスピースは取り外しが可能です。そのため、矯正開始前と同じように食事を楽しむことができます。また、スポーツをするときや記念撮影をするときにもマウスピースを外すことも可能です。
マウスピースの装着時間を守る必要はありますが、必要に応じて取り外せる点は大きなメリットといえます。
虫歯や歯周病になりにくい
ワイヤー矯正の場合は、矯正装置の周囲に食べかすがたまりやすいです。しっかりとケアをしないと歯垢や歯石が蓄積され、虫歯や歯周病になる可能性があります。
一方でインビザライン・ファーストの場合は、マウスピースを取り外して食事や歯磨きができます。そのため、食べかすが装置に挟まることがなく、また通常通りのケアで口腔内を清潔に保てるので、虫歯や歯周病になりにくいのです。
子どものうちに歯並びが整う
インビザライン・ファーストで治療を受けることで、永久歯にすべての歯が生え変わる前に歯並びがある程度きれいに整います。多感な時期をきれいな歯並びで過ごせることは大きなメリットといえるでしょう。
抜歯せずに歯並びを整えられる可能性がある
インビザライン・ファーストでは、顎の成長を利用して永久歯が並ぶスペースを作ります。そのため、抜歯せずに歯並びが整えられる可能性が高まります。健康な歯を抜かなくてもよい点は大きなメリットといえるでしょう。
金属アレルギーでも治療できる
インビザライン・ファーストで使用するマウスピースはプラスチックでできています。金属を使用していないため、金属アレルギーの方でも安心して治療が受けられます。
インビザライン・ファーストのデメリット
インビザライン・ファーストのデメリットは、以下の通りです。
適応条件がある
インビザライン・ファーストは、成長期のお子さまのみを対象とした矯正方法です。また、上述したとおり、インビザライン・ファーストには適応条件があるため、すべての子どもが治療を受けられるわけではありません。
だれでも治療を受けられるわけではない点はデメリットといえるでしょう。
自身管理が必要
インビザライン・ファーストで使用するマウスピースは自由に外せます。
しかし、マウスピースを外したまま装着し忘れ、装着時間が短くなると、計画どおりに歯を動かせなくなる可能性があります。食事や歯磨きなどが終わったらすぐにマウスピースをつける習慣を身につける必要があるでしょう。
また、食事後はしっかりと歯磨きをすることも大切です。食べかすが残った状態でマウスピースを装着すると、マウスピースの中で細菌が繁殖して虫歯や歯周病になるリスクが高まります。また、マウスピース自体もしっかり洗浄する必要があります。
マウスピースが破損する恐れがある
力をいれてマウスピースを外したり、装着方法が間違っていたりすると、マウスピースが破損する可能性があります。また、マウスピースを取り外した際に、専用のケースに入れないと、紛失したり、誤って捨てたりすることもあるでしょう。
マウスピースの大切さを認識して、いつでもていねいに扱えない場合は、インビザライン・ファーストで治療することには不安があります。
まとめ
今回は、子どもを対象とした矯正方法であるインビザライン・ファーストについて解説しました。
インビザライン・ファーストでは、子どもの顎の成長を利用して歯並びを整えていきます。そのため、抜歯をせずに歯並びが整う可能性があるのです。
また、使用するマウスピースは透明であるため目立ちにくい点や痛みが少ない点、取り外しができる点もメリットといえるでしょう。
ただし、インビザライン・ファーストには適応条件があります。限られた期間にしか受けられない治療なので、検討されている方は早めに歯科医院で相談しましょう。
インビザライン・ファーストを検討されている方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所」にお気軽にご相談ください。
当院では、虫歯・歯周病治療、インプラント、セラミック治療、ホワイトニング、歯科矯正など、さまざまな診療を行っています。ホームページはこちら、予約・お問い合わせも受け付けておりますので、ぜひご活用ください。