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保険の入れ歯で十分ってほんと?自費の入れ歯と特徴を比較

2024年11月22日
2つの入れ歯

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所です。

入れ歯を考えたときに「保険の入れ歯で十分だろう」と思いつつも「自費のものも捨てがたい」とどちらを選べばよいのか迷う方は多いでしょう。保険の入れ歯は費用を抑えられますが、自費の入れ歯には見た目やフィット感の面で大きな魅力があります。

今回は、保険の入れ歯で十分なのか解説します。自費の入れ歯との違いについても解説しますので、入れ歯選びでお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

入れ歯は保険治療と自費治療がある

入れ歯の模型と鏡

入れ歯には保険治療と自費治療があり、使用される材料や作製工程に大きな違いがあります。保険治療では歯科用プラスチックなど限られた材料しか使用できませんが、自費治療ではチタンやシリコンといった、より高品質な材料を選べるのです。

また、保険治療の入れ歯の場合はズレやすかったり食事しにくかったりすることがありますが、自費治療では一人ひとりのお口にフィットするように精密に作製されるため快適に使用できます。

保険の入れ歯で十分というのは本当?

入れ歯の保険治療と自費治療を歯科医師に相談する女性

保険の入れ歯は噛む・話すといった基本的な機能を備えており、価格も手軽なことから多くの方に選ばれています。実際に見た目や使い心地について満足されている方も少なくありません。

しかし、保険の入れ歯はあくまで最低限の機能の回復に留まります。そのため、より快適さや高い審美性を求める場合には限界があるのです。上述のとおり、自費治療の場合は使用できる材料に制限がなく、精密に作製されるため、より個別のニーズに対応できるでしょう。

最終的にどちらが合っているかは、患者さま一人ひとり異なりますので、歯科医師に相談のうえ、決定することが大切です。

保険の入れ歯のメリットとデメリット

保険の入れ歯のメリットとデメリットイメージ

ここでは、保険の入れ歯のメリットとデメリットについて解説します。

保険の入れ歯のメリット

保険の入れ歯のメリットは、以下のとおりです。

費用が安い

保険の入れ歯の最大のメリットは、やはり費用が安いという点です。一般的に、保険適用の部分入れ歯の費用は3割負担で5,000円〜1万5,000円程度、総入れ歯の費用は3割負担で1万5,000円〜2万円程度です。

自費の入れ歯に比べて費用がかなり安いため、予算が限られている方にとっては大きなメリットといえるでしょう。

多くの歯科医院で取り扱っている

保険の入れ歯は全国の多くの歯科医院で取り扱われています。保険診療では診療費も定められているため、料金が予想外に高くなることがありません。

基本的な機能は備わっている

保険の入れ歯でも、噛む・話すといった基本的な機能はしっかりと果たします。日常生活を支障なく送るために必要な機能は確保されており、多くの方にとって十分な選択肢となるでしょう。

治療期間が短い

保険の入れ歯は、自費治療に比べて治療期間が短いのが特徴です。部分入れ歯の場合は2〜4週間程度、総入れ歯の場合は4週間程度で治療が完了します。できるだけ早く歯の機能を回復させたいという方にとって、大きなメリットといえるでしょう。

保険の入れ歯のデメリット

保険の入れ歯のデメリットは、以下のとおりです。

耐久性が劣る

保険の入れ歯に使用される材料はプラスチックであるため、時間の経過とともに変色・変形が起こりやすいです。

そのため、2年ほどで作り直しが必要になるケースが多いでしょう。頻繁に修理や再作成が必要になると、長期的に費用がかさむ可能性があります。

しっかりと噛めない場合がある

保険の入れ歯の場合、硬い食べ物を噛む際にずれて、しっかりと噛めないことがあります。特に、噛んだときに強い力がかかると入れ歯が外れやすくなり、食事をする際に不便さを感じることが多いです。

そのため、柔らかい食べ物を中心に食事をとることが増えるでしょう。その結果、栄養バランスが偏る可能性があります。

保険治療は作製にかけられる時間が限られており、簡易的な型取りしか行いません。そのため、噛み合わせを十分に考慮した調整が難しく、使い心地が悪いと感じることがあるのです。

目立つことがある

保険の入れ歯のなかでも、部分入れ歯は目立つことが多いです。保険の部分入れ歯の場合、引っ掛ける部分に金属のバネが使用されます。そのため、口をあけたときに目立つことがあるのです。

周囲に入れ歯を使っていることを知られたくない方にとっては、大きなデメリットといえるでしょう。そのため、見た目を重視する方には自費治療の入れ歯が選択されることが多いです。

口内が不衛生になりやすい

保険の入れ歯は口の中でずれやすいため、食べ物のカスや唾液が入れ歯の内側に入り込みやすく、衛生面で問題が生じやすいです。

また、保険適用の入れ歯に使用されるプラスチックは作製過程で気泡ができやすく、その気泡部分に細菌が付着して繁殖することがあります。これが原因で、不快なにおいが発生することもあるでしょう。

周りの歯に負担がかかる

保険の部分入れ歯では、金属のバネを隣接する健康な歯に引っ掛けて固定します。そのため、引っ掛ける歯に過度の負担がかかることがあるのです。噛むたびに力がかかるため、歯の寿命が短くなる可能性もあります。

自費の入れ歯のメリットとデメリット

自費の入れ歯のメリットとデメリットイメージ

では、自費の入れ歯にはどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。ここでは、自費の入れ歯のメリットとデメリットについて解説します。

自費の入れ歯のメリット

自費の入れ歯のメリットは、以下のとおりです。

ズレにくい

自費の入れ歯は精密に型取りを行い、高品質な材料を使用して作られるため、非常に安定感があります。そのため、強く噛み締めてもズレにくく、噛み合わせがしっかりと保たれます。

これにより硬い食べ物や繊維質の多い食材なども、痛みや不快感なく噛むことができるでしょう。また、フィット感が高いため食事中に入れ歯が外れたり、ずれたりする心配が少なく快適に過ごせます。

目立ちにくい

自費診療では、見た目に配慮した入れ歯の作製が可能です。特に、金属の代わりに歯肉の色に馴染むピンク色の樹脂を使用することで、入れ歯をしていることが他人に気づかれにくくなります。

会話や食事中でも自然な見た目を保つことができるのは、審美性を重視する方にとって大きなメリットといえるでしょう。

装着時の違和感が少ない

自費の入れ歯は保険診療のものよりも薄く作れるため、装着時の違和感が大幅に軽減されます。保険の入れ歯の場合、強度をもたせるために床部分を厚くする必要があります。そのため、装着時に違和感をおぼえやすいのです。

一方で、自費治療の入れ歯のなかには金属床を使用したものもあります。金属は強度が高いため、薄く作ることができます。そのため、装着時の違和感を軽減できるでしょう。

自費の入れ歯のデメリット

自費の入れ歯のデメリットは、以下のとおりです。

費用が高い

自費の入れ歯の最大のデメリットは、費用が高額である点です。自費の入れ歯には高品質な材料を使用するため、費用が高額になります。部分入れ歯の費用は15万〜60万円程度、総入れ歯の費用は50万〜80万円程度で、材料にこだわると100万円に達することもあるのです。

保険治療と比べて大きな負担となるため、治療を躊躇する方がいるかもしれません。

治療に時間がかかる

自費の入れ歯は、費用に見合った高い品質を提供するために、より精密に作製する必要があります。そのため、調整や仕上げに時間がかかるのです。できるだけ早く治療を終えたい方にとって、治療に時間がかかる点はデメリットといえるでしょう。

まとめ

入れ歯を装着して笑顔で微笑みあう夫婦

保険の入れ歯と自費の入れ歯にはそれぞれメリットとデメリットがあり、どちらを選ぶかは個々のニーズによって異なります。保険の入れ歯には費用が安く、治療期間も短いなどといったメリットがありますが、耐久性や審美性には限界があります。

一方、自費の入れ歯はフィット感や見た目、耐久性に優れていますが、費用は高額です。それぞれの特徴をよく理解し、歯科医師に相談のうえ、ご自身に合った入れ歯を選択しましょう。

入れ歯を検討されている方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所」にお気軽にご相談ください。

当院では、虫歯・歯周病治療、インプラント、セラミック治療、ホワイトニング、歯科矯正など、さまざまな診療を行っています。ホームページはこちら予約・お問い合わせも受け付けておりますので、ぜひご活用ください。

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