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マウスピース矯正後の後戻りはなぜ起こる?原因と防ぐ方法を解説

2025年4月4日
マウスピース矯正後の後戻りを防ぐためにリテーナ-も準備する女性

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所です。

マウスピース矯正は、人気の矯正治療の一つです。装置が目立ちにくく、取り外し可能なことから多くの人に選ばれています。

しかし、矯正後のケアを怠ると、後戻りが起こる可能性があります。後戻りとは、矯正によって動かした歯が元の位置に戻る現象のことです。

後戻りを放置すると、矯正の効果が失われるだけではなく、噛み合わせや見た目にも影響を及ぼす可能性があります。そのため、後戻りが起こる原因や対処方法を知ることが重要です。

この記事では、マウスピース矯正後の後戻りの原因や対処法について詳しく解説します。また、後戻りを予防する方法も紹介します。

後戻りとは

マウスピース矯正後の後戻りを気にする女性

マウスピース矯正に限らず、歯の矯正を行った後に後戻りと呼ばれる現象が起こることがあります。後戻りとは、矯正治療によって動かした歯が元の位置に戻ろうとする現象のことで、何も対策をしなければほとんどの人に起こります。

矯正治療では、歯に一定の力を加えて少しずつ動かしますが、矯正後の歯はまだ不安定な状態にあります。そのため、適切なケアを行わないと、時間の経過とともに歯が元の位置へと戻ろうとするのです。

後戻りを防ぐためには、矯正治療後にリテーナー(保定装置)を使用することが推奨されています。

マウスピース矯正後に後戻りが起こる原因

マウスピース矯正後に後戻りした女性

マウスピース矯正後に後戻りが起こるのには、いくつかの原因があります。矯正後のケアを適切に行わなかった場合、せっかく整えた歯並びが元に戻る可能性が高くなります。矯正治療が終わったからといって油断せず、適切なケアを続けることが大切です。

ここでは、マウスピース矯正後に後戻りが起こる主な原因を解説します。

保定装置(リテーナー)の装着を怠った

矯正治療が完了した後、歯を新しい位置に安定させるためには、リテーナーと呼ばれる保定装置を装着する必要があります。リテーナーは、矯正によって動かした歯を新しい位置に固定し、後戻りを防ぐ役割を持ちます。

リテーナーを適切な時間装着しないと、歯が元の位置に戻ろうとする力が働き、後戻りが起こりやすくなります。取り外し可能なリテーナーの場合、装着時間を短縮したり、完全に装着をやめたりすると、矯正によって動かされた歯が安定しないまま元の位置に戻ることがあります。

特に、矯正終了直後は、歯を支える骨や歯茎がまだ安定していないため、1日20時間以上装着することが推奨されます。

歯を支える骨が安定していない

矯正治療によって歯が動くと、歯を支える骨や歯茎も変化します。これらの組織が安定するには、時間がかかります。矯正治療を終えた直後は、歯槽骨(歯を支える骨)がまだ柔らかく、歯が動きやすい状態にあります。

そのため、適切な保定をしないと、歯が元の位置へ戻ろうとするのです。個人差はありますが、歯槽骨が安定するまでには数カ月から1年ほどかかるとされています。

矯正治療によって大きく歯を動かした場合や、噛み合わせの調整が必要だった場合には、歯槽骨の安定に時間がかかることが多いです。

舌の癖や口の周りの筋肉の影響

矯正治療後の歯並びに影響を与える要因の一つとして、舌や口の周りの筋肉の動きが挙げられます。

例えば、舌を前に押し出す癖があると、前歯が押し出され、歯並びが崩れやすくなります。また、唇を噛む癖や頬の筋肉の緊張も、歯に余計な力をかけ、後戻りを引き起こす原因になります。

無意識のうちに行っている癖や、話し方、飲み込み方の習慣が歯並びに影響を与えることがあるのです。矯正治療後には、正しい舌の使い方や口腔筋のトレーニングを行うことが推奨されます。

噛み合わせの変化

矯正後に噛み合わせが安定していないと、噛む力の影響で歯が動くことがあります。特に、奥歯の噛み合わせがずれていると、前歯に負担がかかり前歯が開きます。また、歯ぎしりや食いしばりがある場合、無意識のうちに強い力がかかるため、歯が後戻りしやすくなります。

マウスピース矯正後は、定期的に歯科医院で噛み合わせのチェックを受けることが重要です。必要に応じてナイトガード(歯ぎしり防止のマウスピース)を使用することで、歯への負担を軽減できます。

親知らずの影響

矯正治療後に親知らずが成長すると、歯並びが後戻りしやすくなります。親知らずが生えていると、他の歯を押し出して歯並びを乱すことがあるためです。

特に、親知らずが横向きに生えている場合や、十分なスペースがない状態で生えてくる場合は、歯並びに影響を与えることが多いです。そのため、矯正後に親知らずが生えてきた場合は、歯科医師と相談しながら抜歯を検討することも大切です。

マウスピース矯正後に後戻りを起こしたときの対処方法

マウスピース矯正後に後戻りを起こし歯科医院で診察してもらう女性

マウスピース矯正後に後戻りが起こった場合、放置するとさらに歯並びが乱れる可能性があるため、適切に対処することが大切です。ここでは、後戻りを起こした際の具体的な対処方法を紹介します。

すぐに歯科医院を受診する

後戻りが気になったら、マウスピース矯正を受けた歯科医院を受診しましょう。早期に対応すれば、短期間で修正できる場合が多いです。後戻りが軽度の場合、リテーナーの装着時間を延ばすだけで歯並びを整えられる場合もあります。

特に、リテーナーを装着しなくなってすぐに後戻りが始まった場合は、早めに対応することで改善しやすくなります。リテーナーを装着してみて違和感がある場合でも、徐々に慣らしていくことで歯が元の位置に戻る可能性があります。

リテーナーの再装着を試みる

長期間リテーナーを使用していなかった場合、歯並びの変化によってリテーナーが合わなくなっている可能性もあります。リテーナーを装着しなくなってから時間が経過すると、歯がわずかに動くことがあるのです。

その場合でも、以前使用していたリテーナーを再び装着することで、後戻りを防げる可能性があります。

ただし、リテーナーがきつく感じる場合や、無理に装着すると痛みがある場合は、自己判断で続けるのではなく、歯科医師に相談しましょう。

追加のマウスピース矯正を実施する

後戻りが軽度である場合、追加のマウスピース矯正を行うことで後戻りを治療できる場合があります。歯科医院によっては、後戻りに対応する追加のマウスピースを提供してくれる場合があります。

口腔筋機能療法(MFT)を取り入れる

後戻りの原因の中に、舌の癖や口周りの筋肉の使い方などがあります。これらの習慣が改善されない限り、何度も後戻りを繰り返す可能性があります。そこで有効なのが、口腔筋機能療法(MFT)です。

MFTは、舌の正しい位置や口周りの筋肉の使い方を改善するトレーニングです。MFTにはさまざまなトレーニングがあります。

例えば、舌を正しい位置に置く練習や、唇の筋肉を鍛えるトレーニングなどが挙げられます。歯科医院で指導を受けたり、専門のトレーナーと一緒にトレーニングを行ったりすることで、後戻りを防ぐ効果が期待できます。

マウスピース矯正後の後戻りを防ぐ方法

マウスピース矯正後の後戻りを防ぐため正しくリテーナーを装着する女性

マウスピース矯正後の後戻りを防ぐためには、適切なケアを継続することが重要です。せっかく整えた歯並びを長く維持するために、以下のことに注意しましょう。

リテーナーを正しく装着する

後戻りを防ぐためには、リテーナー(保定装置)を指示された通りに装着することが不可欠です。リテーナーには、歯の裏側にワイヤーを固定するタイプの固定式リテーナーと、取り外しが可能なマウスピース型やプレート型などの取り外し式リテーナーがあります。

マウスピース矯正後の保定には、マウスピース型のリテーナーが選ばれることが多いです。矯正後の歯は動きやすいため、特に治療直後の数カ月間は1日20時間以上の装着が推奨されます。

また、リテーナーの装着時間を守るだけでなく、定期的に洗浄し、清潔に保つことも大切です。

舌や口周りの筋肉のトレーニングを行う

舌の位置や口周りの筋肉の動きが悪いと、歯並びに影響を与え、後戻りの原因になります。正しい舌の使い方を身につけるために、口腔筋機能療法(MFT)を取り入れることが推奨されます。口周りに癖がある方は、歯科医師に相談しMFTを検討しましょう。

親知らずの抜歯を検討する

親知らずが残っていると、周囲の歯を押し出し、歯並びが乱れる原因になります。特に、親知らずが横向きに生えている場合や、十分なスペースがない状態で生えてくる場合は、抜歯が必要な可能性があります。

定期検診で歯の動きをチェックし、親知らずが影響している場合は早めに対処しましょう。

歯ぎしり・食いしばりの対策をする

歯ぎしりや食いしばりなどの癖は、矯正後の歯に強い力をかけるため、後戻りの原因になることがあります。日中はできるだけ歯ぎしりをしないよう、注意することが大切です。

また、睡眠中も歯ぎしりなどをしている場合は、ナイトガード(歯ぎしり防止のマウスピース)を使用するとよいでしょう。

まとめ

マウスピース矯正後の後戻りを予防し歯が奇麗に整った笑顔の女性

後戻りは、マウスピース矯正によって動かした歯が元の位置に戻る現象のことです。リテーナーの装着時間が短かったり、口周りに悪い癖があったりすると、後戻りが起こりやすいです。

後戻りを防ぐためには矯正後のケアが非常に重要であり、歯科医師の指示に従って装着時間を守ることが必要です。また、舌の癖や歯ぎしりなどの習慣を改善することで、歯にかかる余計な負担を減らし、歯並びを安定させられます。

後戻りが起こってしまった場合は、早めに歯科医院を受診し、適切な対処を行いましょう。正しい知識を身につけ、適切な対策を実践することで美しい歯並びを長く維持してください。

マウスピース矯正や後戻りでお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所」にお気軽にご相談ください。

当院では、虫歯・歯周病治療、インプラント、セラミック治療、ホワイトニング、歯科矯正など、さまざまな診療を行っています。ホームページはこちら予約・お問い合わせも受け付けておりますので、ぜひご活用ください。

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