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インビザラインで使用するマウスピースの装着時間が短いと!リスクと対処法

2025年4月25日
インビザラインで矯正をする女性

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所です。

インビザライン矯正は、透明なマウスピースを使って歯並びを整える人気の矯正法です。

しかし、マウスピースの装着時間が足りていないと、思うような効果が得られなかったり、治療が長引いたりすることがあります。歯の動きが遅れ、マウスピースが合わなくなるなどのトラブルにつながることもあるでしょう。

この記事では、インビザラインのマウスピースの装着時間が不足することで起こるリスクや、装着時間が足りなかったときの対処法について詳しく解説します。

インビザラインで使用するマウスピースの装着時間

インビザラインで使用するマウスピースの装着時間イメージ

インビザラインの治療を成功させるためには、マウスピースを1日20〜22時間以上装着することが基本とされています。歯が計画通りに動くためには、長時間の持続的な力が必要だからです。

装着時間が短すぎると、歯が移動せずマウスピースが合わなくなるなど、治療の進行に支障をきたします。また、目に見えた変化が出にくくなるため、モチベーションの低下にもつながります。

食事や歯磨きの時間以外は、できる限りマウスピースを装着し続けることが、治療期間を延ばさず、確実な効果を得るための重要なポイントです。

マウスピースの装着時間が短いとどうなる?

マウスピースの装着時間が短く歯列矯正が進まない女性

マウスピースの装着時間が不足すると、矯正の進行にさまざまな悪影響が生じることがあります。ここでは、装着時間が短くなることで起こり得る問題について詳しく解説します。

歯が計画通りに動かなくなる

マウスピース矯正は、一定の弱い力を持続的に歯にかけることで、少しずつ移動させていく仕組みです。そのため、1日に必要な時間装着していなければ、歯が思うように動かず矯正の進行が遅れます。

特に1日の装着時間が数時間単位で足りない日が続くと、歯の移動が止まるケースもあります。

また、歯に適切な矯正力が加わらなくなると、元の位置へ戻ろうとする力が働きます。装着時間が短いと後戻りが起こりやすくなり、せっかく進んだ歯の動きが台無しになる恐れもあります。

マウスピースが合わなくなる

装着時間が不十分な状態が続くと、歯の動きとマウスピースの形状との間にズレが生じてきます。その結果、マウスピースがきちんとはまらなくなったり、浮いたりすることがあります。このような状態では、歯に均等な力がかからず、矯正効果が著しく低下します。

場合によっては、新しいマウスピースを作り直す必要が生じ、治療計画が大幅に遅れることもあります。マウスピースの再製作には時間と費用がかかるため、装着時間を守ることが、効率的で無駄のない治療には欠かせません。

治療期間が延びる

矯正治療は、段階的に歯を動かしながら理想の歯並びへと導くものです。装着時間が短いと、予定されていた歯の移動が達成されないため、治療スケジュールが後ろにずれていきます。最終的には数か月、あるいはそれ以上の期間が延びる可能性もあります。

歯や歯茎に痛み・違和感が出ることがある

装着時間が不規則になると、歯や周囲の組織がマウスピースの圧力に慣れにくくなり、再装着時に強い圧力がかかることがあります。その結果、歯や歯茎に痛みや違和感を覚えることがあり、装着を継続すること自体がストレスになる可能性があります。

モチベーションの低下につながる

マウスピース矯正は、自分で装着時間を管理する必要がある治療法です。装着時間が足りない日が続くと、思うように効果が出ず治療成果が見えづらくなることがあります。このため「頑張っても変わらない」と感じ、モチベーションの低下につながることもあります。

マウスピースの装着時間を守るためには

マウスピースの装着時間を守るために歯磨きを習慣化する女性

ここでは、マウスピースの装着時間をしっかり確保するための実践的な方法を紹介します。

食事と歯磨きのタイミングを意識する

マウスピースは食事の際に必ず取り外す必要がありますが、食後すぐに再装着しなければ装着時間が足りなくなってしまいます。食べたあとにスマートフォンを見たり、歯磨きを後回しにしたりしているうちに、数十分、あるいは1時間以上外したままになることもあります。

こうしたロスを防ぐためには、食後の歯磨きをルーティンとして習慣化することが有効です。たとえば、食後10分以内に歯磨きをしてマウスピースを再装着するといったルールを自分の中で決めておくと、無意識のうちに時間を失うリスクを減らせます。

装着時間を記録する習慣をつける

装着時間を確実に管理するためには、自分自身でどれくらい装着しているかを把握することが大切です。スマートフォンのメモ機能やアプリを使って装着時間を記録したり、リマインダーを設定することで、意識的に管理できます。

中には、マウスピースの着脱を記録できる専用アプリも存在します。こうしたツールを活用すれば、時間を可視化でき、装着が足りていないことにも早めに気づけます。また、記録を続けることで達成感が生まれ、モチベーションの維持にもつながります。

外出時にも工夫する

外出先では、マウスピースの再装着を忘れることがあります。たとえば、外食後に歯磨きができないからと長時間マウスピースを外したままにすると、装着時間が大きく不足します。

こうした事態を防ぐためには、ポーチや専用ケースに携帯用の歯ブラシセットとマウスピースケースを常備しておくことが有効です。出先でもすぐに歯磨きと装着ができるように準備しておけば、再装着を後回しにするリスクを減らせます。

飲食のスタイルを見直す

マウスピースは水以外の飲食時に外さなければならないため、頻繁な間食や長時間にわたる飲食は、装着時間が不足する原因になります。特にコーヒーやお茶、アルコールをこまめに摂る習慣がある人は、その都度マウスピースを外す必要があるため、装着時間の確保が難しくなります。

このような場合は、間食や飲み物の摂取回数を見直し、1回の飲食時間をできるだけ短くまとめるよう心がけましょう。1日に何度も取り外すのではなく、時間を集中させることで、装着時間を確保しやすくなります。

マウスピースの装着時間を守れなかったときは

マウスピースの装着時間を守れなかった場合はどうするのか説明する歯科医師

仕事や外出、体調不良などでどうしても時間を確保できない日もあるでしょう。そうした場合、ただ不安になるのではなく、適切に対応することで治療への影響を最小限に抑えられます。

ここでは、マウスピースの装着時間を守れなかったときのリスクと対処法について解説します。

一時的な装着不足はすぐに修正する

1日だけ装着時間が足りなかった程度であれば、すぐに深刻な問題になることは少ないとされています。たとえば、18時間しか装着できなかった場合でも、翌日以降でしっかりと時間を確保すれば、歯の移動に大きな遅れが出ることはあまりありません。

ただし、装着不足が数日間にわたって続くと、歯の動きに影響が出る可能性が高まります。そのため、装着時間が短くなったことに気づいたら、翌日以降は意識的に装着時間を延ばしましょう。

次のアライナーへの交換は慎重に判断

インビザラインでは、一定期間ごとに新しいアライナー(マウスピース)に交換して治療を進めます。

しかし、装着時間が不足していると、歯がアライナーの想定どおりに動いていない可能性があります。その状態で次のアライナーに交換すると矯正の精度が落ちることになります。

そのため、装着時間が足りなかったと感じるときは、次のアライナーへの交換時期を1~3日ほど延ばす判断も有効です。歯科医師の指導を受けている場合は、状況を伝えたうえでアドバイスをもらうようにしましょう。

チューイーを活用して装着状態を安定させる

マウスピースの装着が不十分な日が続いた場合、アライナーと歯の間にわずかな隙間ができることがあります。そうした場合には、チューイーと呼ばれる専用のシリコン製の補助具を使って、しっかりとアライナーを密着させることが有効です。

チューイーは噛むことで歯に圧を加え、マウスピースの浮きを抑える働きがあります。装着時間が少なかった日の翌日は、1日に数回チューイーを使用して密着性を高めると、歯の動きを取り戻しやすくなります。

装着不足が続くときは歯科医師に相談

数日連続で装着時間を守れなかった場合や、マウスピースのフィット感に違和感がある場合は、早めに歯科医師に相談してください。自己判断で次のステップに進めたり、装着を無理に続けたりすると、矯正の計画自体にズレが生じるリスクがあります。

場合によっては、アライナーの再調整や追加スキャン、治療計画の見直しが必要になることもあります。インビザライン矯正は綿密な計画の上に成り立っているため、小さなずれでも早めに対応することがスムーズな治療につながります。

まとめ

インビザラインで歯列が整い食事会を楽しむ女性

インビザライン矯正では、マウスピースを1日20〜22時間以上装着することが成功には欠かせません。装着時間が不足すると、歯が計画通りに動かなくなり、マウスピースが合わなくなったり、治療期間が延びる原因になります。

装着時間を守るためには、食後の早めの再装着、記録やアプリでの時間管理、外出時の携帯セットの活用が効果的です。万一時間が足りなかった場合は、翌日以降に装着時間を補い、必要に応じてアライナーの交換を延期するなど柔軟に対応することが大切です。

インビザラインでお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所」にお気軽にご相談ください。

当院では、虫歯・歯周病治療、インプラント、セラミック治療、ホワイトニング、歯科矯正など、さまざまな診療を行っています。ホームページはこちら予約・お問い合わせも受け付けておりますので、ぜひご活用ください。

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