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マウスピース矯正で失敗することはある?失敗を防ぐために大切なことも

2025年7月25日
マウスピース矯正の装置

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所です。

近年、マウスピース矯正を選ぶ人が増えています。装置が目立ちにくく取り外しも可能なため、ワイヤー矯正よりもハードルが低いと感じる方が多いです。

一方で、ネットやSNSなどで「マウスピース矯正で失敗した」「思ったように歯並びが治らなかった」といった口コミを目にすることもあるのではないでしょうか。マウスピース矯正にもリスクや注意点があり、すべてのケースで完璧な結果が得られるわけではありません。

この記事では、マウスピース矯正における失敗の具体例や原因、そして失敗を防ぐために知っておくべきポイントについて詳しく解説します。これからマウスピース矯正を受けようと考えている方にとって、後悔のない選択をするための参考になれば幸いです。

マウスピース矯正とは

マウスピース矯正の装置を持って笑顔の女性

マウスピース矯正とは、矯正治療の1つで、透明なプラスチック製の装置(アライナー)を歯に装着して段階的に歯を動かしていく治療法です。従来のワイヤー矯正と比べて目立ちにくく、装置を自分で取り外すことができるため、食事や歯磨きがしやすいという特徴があります。

およそ1~2週間ごとに新しいマウスピースに交換し、少しずつ歯を動かしていくという仕組みになっています。全体の治療期間は症例にもよりますが、2か月から3年程度が一般的です。

なお、矯正を始める前にはデジタル技術を活用して、歯の動きをシミュレーションできます。事前に治療の進め方やゴールを確認できるため、安心して治療を始められます。

マウスピース矯正の最大のメリットは、装置が目立ちにくいことです。透明な素材で作られているため、装着中も他人に気づかれにくく、日常生活に支障をきたしにくいというメリットがあります。また、通院頻度も低いため、忙しい社会人や学生にも人気です。

ただし、マウスピース矯正による治療が可能かどうかは歯並びや噛み合わせの状態によって異なります。すべてのケースで適応できるわけではないため、事前の診断と歯科医師の判断が必要です。

マウスピース矯正で失敗することはある?

かみ合わせや顎関節に違和感を感じる女性

マウスピース矯正に限らず、矯正治療が失敗するケースも存在します。一概に失敗といってもその内容はさまざまで、期待していたほど歯が動かない場合や噛み合わせが悪くなる、歯が後戻りするといった問題が起こる場合もあります。

ここでは、マウスピース矯正でよくみられる失敗の具体例とその原因について、詳しく見ていきましょう。

予定通りに歯が動かないケース

マウスピース矯正における代表的な失敗の一つが、歯が予定通りに動かないケースです。患者さまが装着時間を守らなかったり、アライナーの精度が不十分だったりすると、歯が計画通りに動かなくなることが多いです。

このようなズレが積み重なると、最終的な歯並びに大きな影響が及びます。

歯の動きが途中で停滞するケース

治療の中盤以降、アライナーの交換を続けていても歯の動きが停滞するケースがあります。これは、歯の移動に対する骨の反応や、歯周組織の抵抗によって起こります。こうした停滞に気づかず治療を継続すると、治療結果に大きなズレが生じる可能性があります。

噛み合わせが悪くなるケース

噛み合わせが悪くなるというケースもあります。一見歯並びが整っていても、上下の歯がうまく噛み合わず、食事や発音に支障をきたす状態です。

マウスピース矯正は、前歯の見た目を整える目的で使用されることも多く、噛み合わせの調整には限界がある場合があります。これを考慮せずに治療を進めると、結果的に噛みにくい、顎が痛くなるといった問題が発生する可能性があります。

顎関節に痛みや違和感が出るケース

噛み合わせのバランスが崩れることで顎関節に負担がかかり、口を開けたときに違和感を覚えたりカクカクという音がしたりするケースがあります。特に、元々顎関節に不安のある方は注意が必要で、治療前にしっかりと診断することが重要です。

後戻りが起こるケース

後戻りが起こるケースも失敗の一つです。矯正終了後に保定装置(リテーナー)を正しく装着しなかったり装着期間が短すぎたりすると、せっかく整えた歯並びが元に戻ることがあります。

保定を軽視していると、見た目にも噛み合わせにも悪影響が及ぶことがあります。

診断やシミュレーションが不十分なケース

治療前の診断やシミュレーションが不十分であった場合にも、失敗は起こりやすくなります。特に、軽度の歯列不正に限定されるケースを見極めずに、重度の症例にマウスピース矯正を適応した場合、思ったような効果が得られないでしょう。

マウスピース矯正には特有のリスクが存在し、それを正しく理解していないまま治療を開始すると、後悔する結果につながる可能性があります。

マウスピース矯正での失敗を防ぐために大切なこと

マウスピース矯正での失敗を防ぐために大切なことのイメージ

マウスピース矯正での失敗を防ぐためには、治療前・治療中・治療後の各段階で注意すべきポイントがあります。以下では、具体的にどのような点に気をつければ良いのかを解説します。

矯正前の注意点

マウスピース矯正での失敗を防ぐために最も重要なのは、精密な診断を受け、適切な治療計画を立てることです。

マウスピース矯正はすべての症例に適応できるわけではありません。例えば、歯のねじれが強い場合や骨格に問題があるケースでは、ワイヤー矯正や外科的な処置が必要になることもあります。

そのため、事前にレントゲンや3Dスキャンなどの精密検査を行い、自分の症例がマウスピース矯正による治療が可能かどうか、歯科医師に診断してもらうことが大切です。

矯正中の注意点

次に、矯正中の自己管理も成功のカギを握ります。マウスピース矯正では、アライナーを1日20時間以上装着することが推奨されています。これを守らないと歯が計画通りに動かず、治療期間の延長や結果のズレにつながります。

特に、仕事や外出などでライナーを長時間装着しないでいると、その影響は大きくなります。マウスピースを装着したまま色の濃い飲み物を摂取すると着色の原因になるため、飲食の管理にも気を配る必要があります。

また、治療中には定期的な通院も欠かせません。自己管理型の治療とはいえ、アライナーの状態や歯の動きを歯科医師にチェックしてもらうことはとても大切です。通院を怠ったり、異常があっても放置していたりすると、結果的に治療の質が落ちる可能性があります。

疑問や不安を感じたときは、すぐに担当の歯科医師に相談する姿勢も重要です。

矯正後の注意点

さらに、治療後の保定期間についても正しく理解しておく必要があります。矯正治療後は、歯が元の位置に戻ろうとする力が働きます。これを防ぐためには、保定装置(リテーナー)の装着が不可欠です。

多くの場合、治療直後は1日中リテーナーをつけ、その後徐々に装着時間を減らしていきます。装着を怠ると、わずか数日でも歯並びが崩れることがあるため、注意が必要です。

まとめ

屋上で気持ちよさそうに微笑む男性

マウスピース矯正は、目立ちにくく取り外しもできるなど、多くのメリットを持つ矯正方法として人気を集めています。

しかし、その手軽さや見た目の印象だけで判断すると、治療結果に満足できず、失敗だったと感じる可能性もあります。マウスピース矯正には、装着時間の遵守やアライナー取り扱い、治療後の保定など、成功させるために押さえておくべきポイントが多くあります。

失敗を防ぐためには、信頼できる歯科医師による正確な診断と、患者さま自身の意識的な取り組みが不可欠です。

この記事を通して、マウスピース矯正に対する理解が深まり、後悔のない治療選びができる手助けとなれば幸いです。自分に合った矯正方法を見極めるためにも、まずは歯科医師との丁寧な相談から始めてみてはいかがでしょうか。

マウスピース矯正でお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所」にお気軽にご相談ください。

当院では、虫歯・歯周病治療、インプラント、セラミック治療、ホワイトニング、歯科矯正など、さまざまな診療を行っています。ホームページはこちら予約・お問い合わせも受け付けておりますので、ぜひご活用ください。

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