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歯ぎしりがセラミックに与える影響とは?対策も紹介

2025年10月24日
寝ている間に歯ぎしりする女性

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所です。

歯ぎしりは、無意識のうちに行われる行動で、ストレスや噛み合わせの異常などが原因となって起こります。日中は気づかなくても、睡眠中に歯ぎしりをしている方は少なくありません。

セラミック治療後においては、セラミックの歯に対して歯ぎしりの力が加わると、さまざまな悪影響を及ぼす可能性があります。

この記事では、歯ぎしりがセラミックに与える具体的な影響と、セラミックを守るためにできる対策について解説します。

歯ぎしりとは

歯ぎしりで顎がだるい女性

歯ぎしりとは、上下の歯を無意識に強く噛み合わせたりすり合わせたりする習慣のことを指します。睡眠中に無意識で行っていることが多く、本人が自覚していないケースも少なくありません。

しかし、歯ぎしりによって歯にかかる力はご自身の体重の10倍以上になることもあります。

歯ぎしりの種類

歯ぎしりには大きく分けて3つのタイプがあり、それぞれに特徴があります。

・グラインディング
・クレンチング
・タッピング

グラインディングは、歯を横に擦り合わせるタイプです。ギリギリと音が鳴ることが多く、歯の側面が擦り減るなどの特徴があります。

クレンチングは、歯と歯を強く噛みしめるタイプです。音が鳴らないため周囲に気づかれにくいですが、強い圧力がかかるため、顎関節や筋肉に大きな負担をかけます。歯周組織にダメージが蓄積するタイプといえるでしょう。

タッピングは、歯をカチカチと軽く叩きつけるように噛み合せるタイプです。音は鳴ルものの大きな横方向の力は加わらないため、グラインディングよりも目立った問題には繋がりにくいですが、顎の筋肉が痛むケースもあります。

歯ぎしりの原因

歯ぎしりの原因はひとつではありません。いくつかの要因が重なって、歯ぎしりが誘発されると考えられています。

例えば、ストレスがたまると、無意識のうちに歯ぎしりをしてしまうことがあります。精神的な緊張や不安、プレッシャーなどが、睡眠中の歯ぎしりとして現れることが多いです。

また、日中の仕事や学業、家庭でのストレスなどが、口腔筋の緊張を高める原因になる可能性もあるでしょう。

噛み合わせや姿勢が悪かったり、口内環境が変化したことも、歯ぎしりの原因となる場合があります。身体のバランスが悪くなると、頭部にかかる力を分散させるために、歯に負荷をかけるようになり歯ぎしりが誘発されるのです。

歯ぎしりがセラミックに与える影響

セラミックが欠けた部分を鏡で確認しショックを受ける女性

セラミックは、見た目の美しさと高い耐久性を兼ね備えた優れた素材ですが、過度な力が加わるとトラブルが発生することがあります。特に、歯ぎしりの癖がある方は、その無意識の力がセラミックに悪影響を与えることがあります。

以下に、具体的にどのような問題が起こるのか詳しく見ていきましょう。

セラミックの破損や欠けが起こる可能性がある

歯ぎしりによる過度な力が一点に集中して加わると、セラミックの表面に細かなヒビが入ったり、小さく欠けたりすることがあります。すぐに割れなかったとしても、力が繰り返し加わることでセラミックにダメージが蓄積されるのです。

気づかないほどの小さなヒビでも、その後の咬合(こうごう)圧力の変化や食事中の刺激によってヒビが大きくなり、最悪の場合には破損につながる可能性もあります。

セラミックが摩耗する

歯ぎしりによって、セラミックが摩耗するケースもあります。陶器であるセラミックの表面は、非常に硬く傷つきにくい特性を持っていますが、強い力がかかり続けるとすり減っていくこともあるのです。

噛み合わせが悪化するリスクがある

歯ぎしりによって噛み合わせが徐々に乱れることも問題です。セラミックは天然歯と同様の硬さを持っていますが、長時間にわたる歯ぎしりが続くと、セラミックだけでなく天然歯も摩耗していって噛み合わせが乱れていきます。

噛み合わせが乱れると、適切に力があたらない部分が出てきて過剰な負担がかかり、その部分のセラミックが欠けたり破損したりすることがあります。

セラミックの接着部にストレスがかかる

セラミックの被せ物は、土台の歯に専用の接着剤で固定されるのが一般的です。歯ぎしりによって強い力が加わることで、この接着部分にもストレスがかかります。その結果、接着剤が劣化し、セラミックが外れる可能性もあるでしょう。

歯ぎしりによるセラミックへの影響を防ぐには

手に乗せたナイトガード

歯ぎしりによる影響を完全に防ぐことは難しいですが、さまざまなアプローチでリスクを大幅に減らせます。自身のライフスタイルや口腔状態に合わせて、適切な対策を講じましょう。

ナイトガードを装着する

最も一般的かつ効果的な対策として、ナイトガードの使用があります。ナイトガードとは、睡眠中に装着する透明なマウスピースで、上下の歯の接触を防ぐことで歯ぎしりによる負荷を軽減します。

特に、硬いセラミック素材には、わずかな衝撃でもヒビが入ることがあるため、夜間の歯ぎしり対策としてナイトガードの装着は有効です。市販品もありますが、自分の歯列に合ったものを使用することでより効果的に歯ぎしりを軽減できます。

ストレスを管理する

歯ぎしりの原因として、ストレスは非常に大きな要因とされています。仕事や人間関係、家族間の悩みなど、精神的な疲れや不安が蓄積すると、無意識のうちに歯ぎしりとして体が緊張を発散しようとするのです。

セラミックを長く使い続けるためには、ストレスを溜めないように心がけることが大切です。自分なりのリラックス方法や、一日の終わりに行うストレス解消の習慣を持つことが、歯ぎしりの緩和にもつながります。

噛み合わせを調整する

セラミックの被せ物は非常に硬いため、噛み合わせがわずかに高かったり、特定の歯に過度な力が集中していたりすると、破損のリスクが高まります。歯ぎしりによって強い力が歯に加わる状態が続くと、セラミックにヒビが入ることもあるでしょう。そのため、治療後には噛み合わせのバランスを細かく調整し、全体に均等な力がかかるようにすることが重要です。

また、歯科医師に定期的に噛み合わせのチェックを受けることで、わずかなズレも早期に発見・修正できます。

セラミックの素材や設計を工夫する

歯科治療で使用するセラミックの素材や構造を選択することも、歯ぎしりの影響を軽減するために重要です。例えば、ジルコニアは非常に高い強度を持つ素材です。一般的なセラミックよりも割れにくいため、歯ぎしりのある方でもトラブルを起こしにくいでしょう。

定期的に歯科検診を受ける

歯ぎしりによるセラミックの影響を早期に発見・対処するためには、定期的な歯科検診が欠かせません。セラミックの状態や噛み合わせの変化をチェックし、必要に応じて調整や再装着を行うことで歯への負担を軽減できます。

検診の際に、歯ぎしりが疑われる場合は、歯科医師が問診や診察により詳しく確認します。

セラミックの種類を選ぶ

歯ぎしりが強い方には、強度が高く割れにくいジルコニアセラミックが推奨されることがあります。ジルコニアは人工ダイヤモンドとも呼ばれ、優れた耐久性を誇ります。

また、表面が滑らかでプラークが付着しにくいため、清掃性も優れています。オールセラミックに比べると透明感は少ないですが、奥歯などの審美性がそれほど求められない部位には非常に有効です。

ただし、ジルコニアも万能ではありません。硬すぎるため、噛み合わせのバランスが良くない場合には、他の歯に過度な負担を与える可能性があります。

治療を検討する際は、素材の特性をよく理解し、ライフスタイルやお口の状態に合ったものを選択することが重要です。歯科医師と十分に相談しながら、納得のいく選択をするようにしましょう。

まとめ

朝日を浴びながら伸びをする女性

セラミック治療は見た目の自然さと耐久性で人気ですが、歯ぎしりがあると破損のリスクが高まることがあります。歯ぎしりの影響を軽減するためには、ナイトガードの使用やストレス管理、噛み合わせの調整、強度の高い素材の選択などが有効です。

歯ぎしりとセラミック治療の関係を理解し、適切な対策を取ることで、治療の効果を長く維持できるでしょう。

セラミック治療でお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所」にお気軽にご相談ください。

当院では、虫歯・歯周病治療、インプラント、セラミック治療、ホワイトニング、歯科矯正など、さまざまな診療を行っています。ホームページはこちら予約・お問い合わせも受け付けておりますので、ぜひご活用ください。

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