こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所です。
お子さまの歯並びを改善するために、マイオブレースでの治療を検討している保護者の方は多いでしょう。「マイオブレースを使うと痛みはあるのか、その際はどう対処すればいいのか」と不安を抱く方もいるのではないでしょうか。
この記事では、マイオブレース治療における痛みの有無や、痛みが生じる具体的な理由、適切な対処法について詳しく解説しています。マイオブレースへの理解を深め、お子さまが安心して治療に取り組めるよう参考にしてください。
目次
マイオブレースとは

マイオブレースは、主に5〜15歳頃の成長期のお子さまを対象としたマウスピース型の歯列矯正システムです。従来のワイヤー矯正のように歯に力をかけて動かし歯列を整えていく矯正方法とは異なり、歯並びが乱れる根本的な原因にアプローチしながら改善を目指します。
装置には柔軟性のあるシリコン素材が使われており、日中の1〜2時間と就寝時に装着することで効果が期待できます。さらに、舌や唇のトレーニング、姿勢の改善などを並行することで、口周りの筋肉バランスが整い、正しい舌の位置や鼻呼吸が身につきやすくなります。
これらの習慣が定着することで、歯並びだけでなく全身の健康にも良い影響をもたらすと考えられています。
また、成長期の顎の発育を適切に導くことで、将来的に矯正治療に伴うスペース作りのための抜歯を避けられる可能性が高まる点も、マイオブレースが注目されている理由のひとつです。
マイオブレースは痛い?

治療を始めるにあたって、多くの保護者の方が気になるのが痛みの問題でしょう。結論から申し上げると、マイオブレースでは痛みを感じる場合もあれば、ほとんど痛みを感じない場合もあり、個人差が大きいのが実情です。
従来のワイヤー矯正と比較すると、マイオブレースによる痛みは一般的に軽度です。ワイヤー矯正では強い力で歯を移動させるため、調整後に数日間痛みが続くことが珍しくありません。
一方、マイオブレースは歯に直接強い力をかけるのではなく、口周りの筋肉や舌の位置を整えることで間接的に歯並びを改善していくため、あまり強い痛みは発生しないとされています。
ただし、装置を初めて装着した際は、違和感や軽い痛みを感じることがあります。これは口の中に異物が入ることによる自然な反応であり、多くの場合は数日から1週間程度で慣れていきます。就寝時に装着する際は、慣れるまで口の中に圧迫感を感じることもあるでしょう。
痛みの程度は年齢や感受性によっても変わり、一般的に年齢が低いお子さまは適応力が高く、痛みを感じにくい傾向があります。さらに、正しい装着方法を守ることで、不必要な痛みを軽減できます。
マイオブレースで痛みが出る理由

マイオブレースは大きな負担をかけにくい矯正方法として知られていますが、それでも治療の途中で痛みや違和感を訴えるお子さまは少なくありません。これは決して珍しいことではなく、多くの場合は治療が正しく進んでいるサインともいえます。
それでは、具体的にどのような理由で痛みが生じるのでしょうか。
装置による圧力
マイオブレースは歯列を整える環境を作るために設計されており、装着初期に歯周囲の組織に軽い圧力がかかることがあります。そのため、装着を始めた直後は、歯が動こうとする際に痛みを感じることがあります。
これは、歯の周囲組織が圧迫され、血流が変化することで起こる反応です。
粘膜への刺激による不快感
マイオブレースは口の中全体を覆う形状をしているため、頬の内側や唇、舌などの粘膜と接触します。装着に慣れないうちは、この接触部分に擦れや圧迫による痛みが発生することがあります。
特に、装置の縁が当たる部分では、軽い傷や口内炎のような症状が出ることもあるでしょう。
装置のサイズが合わない
装置はお子さまの口の大きさや歯列の状態に合わせて選ばれます。しかし、成長による変化や装置の選択ミスにより、適切なフィット感が得られないことがあります。
きつすぎる装置は過度な圧迫を引き起こし、逆に緩すぎる装置は口の中で動いて粘膜を傷つける可能性があります。
食いしばりや噛みしめによる負担
無意識に食いしばったり、装置を噛んだりする癖があると、歯や顎に余計な力がかかり痛みが出やすくなります。こうした力が加わると装置が正しく働きにくくなるため、就寝中に歯ぎしりをするお子さまは特に注意が必要です。
口周りの筋肉の緊張や疲労
マイオブレース治療では、装置の装着と並行してマイオブレース・アクティビティと呼ばれるトレーニングを実施します。舌の位置を正したり、飲み込み方を改善したりするお口のトレーニングです。
普段使っていない筋肉を重点的に動かすため、トレーニング後に舌の付け根や顎の周りに、運動後のような重だるさや疲労感(筋肉痛)を感じることがあります。これは正しい筋肉の使い方ができている証拠ですので、過度に心配する必要はありません。
マイオブレースで痛みが出た場合の対処法

マイオブレースは負担の少ない矯正方法とされていますが、治療の途中で痛みや違和感が出た際は、落ち着いて状況を確認し、必要に応じて適切な対処を行うことが大切です。
痛みの程度と持続時間を確認する
マイオブレースで痛みが出た場合、まず重要なのは痛みの程度と持続時間を観察することです。軽い違和感や痛みであれば、多くの場合は数日で自然に治まります。しかし、痛みが強い場合や長期間続く場合には、適切な対処が必要です。
装着時間を段階的に延ばす
装着初期の軽い痛みに対しては、装着時間を徐々に延ばしていく方法が効果的です。いきなり長時間装着するのではなく、最初は30分程度から始めて、慣れてきたら少しずつ時間を延ばしていくとよいでしょう。
お子さまの様子を見ながら、無理のないペースで進めることが大切です。
冷やして炎症を抑える
痛みが気になる場合は、頬の外側から冷やすことで一時的に症状が和らぎます。濡れタオルや冷却ジェルパックを使うと効果的ですが、氷を直接当てるなど極端な冷却は避けましょう。
粘膜の傷には保護剤を使用する
装置の擦れによって口内に傷ができた場合は、口内炎用の軟膏や保護ジェルが役立つことがあります。使用前には歯科医師に相談し、適切な製品を選ぶことが大切です。
装置が合っていないと痛みが続くことがありますが、自己判断で調整するのは危険です。装置を無理に曲げたり切ったりすると、かえって痛みを悪化させたり、治療効果が得られなくなったりする可能性があるため、必ず歯科医院で調整してもらいましょう。
日常生活でできる工夫
日常生活では、口腔内を清潔に保つことが回復の助けになります。また、硬いものや刺激の強い食べ物は避け、柔らかい食事を選ぶことで、咀嚼時や粘膜への負担を軽減できます。
さらに、装着時はできるだけリラックスできる環境を整えると、余計な緊張を避けられます。痛みは一時的なものだとお子さまに伝え、安心して過ごせるようサポートすることも大切です。
痛みが続く場合は歯科医院へ相談
対処しても痛みが改善しない場合や、日常生活に支障が出るほどの痛みがある場合は、早めに歯科医院へ相談しましょう。歯科医院では痛みの原因に合わせて、装置の微調整やサイズの確認、正しく装置を使えているかを確認します。
自己判断で装着を完全に中断すると、歯が元の位置に戻り、再開した際により強い痛みが出る原因になります。痛みが強いときは無理をせず、まずは歯科医院に電話で状況を伝え、早めに専門家のチェックを受けることが大切です。
痛みを我慢し続けると、お子さまの治療に対する意欲が低下することもあるため、早めに対応してあげるようにしましょう。
まとめ

マイオブレースは、歯を強く動かす矯正とは異なり、痛みが少ない治療法とされています。しかし、装着初期や筋肉の使い方が変わる過程で、違和感や軽い痛みを感じることがあります。
多くの場合は慣れとともに落ち着きますが、不安がある場合は歯科医院に相談することが重要です。マイオブレースの特性を正しく理解し、無理のない形で治療を進めることが、良い結果への近道といえるでしょう。
マイオブレース治療でお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所」にお気軽にご相談ください。
当院では、虫歯・歯周病治療、インプラント、セラミック治療、ホワイトニング、歯科矯正など、さまざまな診療を行っています。ホームページはこちら、予約・お問い合わせも受け付けておりますので、ぜひご活用ください。






