電話する

予約

地図

メニュー

小児矯正のマイオブレースとは?歯並びと口呼吸・舌の使い方を整える治療を解説

2026年5月31日

 

お子さんの歯並びが気になったとき、「小児矯正はいつから始めればよいのか」「マイオブレースという装置はうちの子に合うのか」と迷われる保護者の方は少なくありません。

マイオブレースは、成長期のお子さんに使用するマウスピース型の小児矯正装置の一つです。ただし、装置を入れれば自然に歯並びが整うという治療ではありません。

口呼吸、舌の位置、飲み込み方、唇の使い方、顎の成長、永久歯への生え替わりのタイミングを確認しながら、お子さんに合った治療方針を考えることが大切です。

もりかわ歯科では、小児矯正相談を「早く治療を始めるための場」ではなく、成長と生え替わりのタイミングを見極めるための相談として大切にしています。この記事では、マイオブレースの特徴、始める時期、向いている可能性があるお子さん、注意点について分かりやすく解説します。

1. 小児矯正のマイオブレースとは?

マイオブレースのアライナー

マイオブレースは、成長期のお子さんに使用するマウスピース型の小児矯正装置の一つです。一般的な矯正装置のように歯を直接強く動かすことだけが目的ではなく、お口まわりの機能にも注目して治療を進める点が特徴です。

具体的には、口呼吸、舌の位置、飲み込み方、唇の使い方などを確認し、装置の使用とトレーニングを組み合わせながら、歯並びが整いやすい環境づくりを目指します。

ただし、すべてのお子さんにマイオブレースが適しているわけではありません。成長段階、顎の大きさ、永久歯の生え替わり、口呼吸や舌の癖などを確認したうえで、マイオブレースが適しているか、別の小児矯正装置がよいか、経過観察でよいかを判断します。

マイオブレースは、「装置を入れたら終わり」の治療ではありません。お子さんの呼吸、舌の位置、飲み込み方、唇の使い方を確認しながら、歯並びが整いやすい環境づくりを目指す治療です。

2. 子どもの歯並びが悪くなる原因

子どもの歯並びは、歯だけで決まるものではありません。顎の成長、舌、唇、呼吸、飲み込み、姿勢など、お口の機能が関係することがあります。

たとえば、顎の成長不足、口呼吸、舌の位置の乱れ、飲み込み方の癖、唇の力、頬の筋肉、指しゃぶり、頬杖、永久歯が生えるスペース不足、姿勢や生活習慣、遺伝的要因などが、歯並びや噛み合わせに影響する場合があります。

特に口呼吸がある場合は、お口がぽかんと開きやすくなり、舌が本来の位置に上がりにくくなることがあります。その結果、顎の成長や歯並びに影響する可能性があります。

また、口呼吸の背景には、鼻や喉の問題が関係することもあります。アデノイド、扁桃の大きさ、アレルギー性鼻炎、慢性的な鼻づまり、いびき、睡眠時の口呼吸などがある場合は、鼻で呼吸しにくい状態が続いている可能性があります。

鼻で呼吸しにくい原因がある場合、歯科だけで無理にトレーニングを進めても難しいことがあります。必要に応じて、耳鼻科で鼻や喉の状態を確認してもらうことも大切です。

3. 5歳で小児矯正は早い?相談の目的はタイミングを見極めること

5歳頃のお子さんを持つ保護者の方から、「今から小児矯正を始めた方がよいのか」「前歯が生え替わる頃まで待ってもよいのか」というご相談をいただくことがあります。

小児矯正は、早く始めればよいというものではありません。大切なのは、今のお口の状態、顎の成長、永久歯への生え替わり、口呼吸や舌の癖などを確認し、お子さんに合ったタイミングを見極めることです。

0期から口腔機能に取り組む方がよい場合もあれば、前歯が生え替わる6〜8歳頃、あるいは8〜9歳頃の一期治療まで経過を見た方がよい場合もあります。

小児矯正相談は、早く始めるためではなく、成長と生え替わりのタイミングを見極めるための相談です。

4. 小児矯正の0期・一期・二期とは?

小児矯正では、お子さんの年齢や成長段階によって、0期・一期・二期という考え方をすることがあります。ただし、すべてのお子さんが同じ流れで進むわけではありません。

0期は、歯を大きく動かすというより、歯並びが悪くなる原因にアプローチする時期です。口呼吸、舌の位置、唇の使い方、飲み込み方などの口腔機能に注目し、マイオブレースや口腔筋機能トレーニングを検討する場合があります。成長と生え替わりを見ながら、一期治療へつなげる準備期間になることもあります。

一期は、6〜10歳頃を中心に、前歯の生え替わりや顎の成長を見ながら行う小児矯正です。顎の拡大、歯列のスペース確保、マウスピース型装置などを検討することがあります。ただし、開始時期には個人差があります。

二期は、永久歯が生えそろった後、必要に応じて行う矯正治療です。0期や一期の結果、噛み合わせ、歯並びの状態を見て判断します。必ず全員に二期治療が必要というわけではありません。

小児矯正は、0期・一期・二期を一律に進めるものではありません。お子さんの成長、生え替わり、歯並び、噛み合わせ、口腔機能を見ながら、必要な時期に必要な治療を検討します。

5. マイオブレースで目指すこと

マイオブレースで目指すのは、単に歯を並べることだけではありません。歯並びが整いやすいお口の環境づくりを目指します。

具体的には、口呼吸を減らし鼻呼吸を促すこと、舌を正しい位置に置くこと、正しい飲み込み方を練習すること、唇を閉じる習慣をつけることなどが重要です。

また、顎の成長を妨げる要因を減らし、永久歯が並びやすい環境づくりを目指すこともあります。さらに、治療後の後戻りに関わる口腔機能を整えることも大切です。

ただし、マイオブレースを使えば必ず歯並びが良くなるわけではありません。お子さんの成長段階や装置の使用状況、トレーニングの継続状況によって結果は異なります。マイオブレースを持っている子供

6. マイオブレースが向いている可能性がある子

マイオブレースは、次のような特徴があるお子さんで検討されることがあります。

口がぽかんと開きやすい、口呼吸がある、舌の癖がある、飲み込み方に癖がある、唇を閉じにくい、前歯がガタガタしてきた、永久歯のスペース不足が心配、出っ歯傾向、顎が小さいと言われた、いびきや睡眠中の口呼吸が気になる、姿勢が悪い、口元の力が弱いなどです。

ただし、これらに当てはまるから必ずマイオブレースが必要というわけではありません。診査診断を行い、成長や生え替わりの状態を確認したうえで判断します。

7. マイオブレースが向かない・慎重な判断が必要なケース

マイオブレースで歯列矯正をする子どもマイオブレースは、すべての歯並びに対応できる万能な装置ではありません。骨格的なズレが大きい場合、すでに永久歯列に近くスペース不足が強い場合、装置の使用やトレーニングの継続が難しい場合には、慎重な判断が必要です。

また、鼻呼吸が難しい場合は、マイオブレースだけで進めることが難しいことがあります。アデノイド、扁桃、鼻炎、鼻づまり、いびきなどがある場合は、必要に応じて耳鼻科での確認が必要になることがあります。

反対咬合などで早期に別対応が必要な場合や、マイオブレースだけで対応が難しい場合には、別の小児矯正装置や治療計画を検討することがあります。

診査診断によって、マイオブレースが適しているか、別の小児矯正装置が必要か、経過観察でよいかを判断します。

8. 治療中に大切なこと

マイオブレースは、装置を渡して終わりの治療ではありません。毎日の装着、トレーニングの継続、保護者の方の声かけ、定期チェックが大切です。

お子さんが装置に慣れるまでには時間がかかることがあります。できない日があっても叱りすぎず、小さな成功体験を積みながら継続できるようにサポートすることが大切です。

装置の清掃、鼻呼吸、姿勢、食事習慣なども治療中に確認したいポイントです。医院によっては、動画教材や連絡ツールを活用しながら、ご家庭での取り組みをサポートすることがあります。

お子さんが毎日続けられるように、歯科医院と保護者の方が一緒にサポートすることが大切です。

9. 費用・期間・通院で確認しておきたいこと

小児矯正を検討する際、保護者の方が不安に感じやすいのが、治療期間、費用、通院の負担です。特に0期治療では、成長や生え替わりを見ながら進めるため、期間に幅が出る場合があります。

一期治療も、開始時期や治療内容によって期間が変わります。治療開始前に、期間の目安、通院頻度、費用、調整料や追加費用の有無を確認しておくことが大切です。

また、装置を使えなかった場合の対応、医療費控除の対象になる可能性、通院しやすい診療所・曜日・担当医の体制なども確認しておくと安心です。

治療期間や費用は、お子さんの成長、生え替わり、装置の使用状況、治療内容によって異なります。診査診断後に具体的な内容をご説明します。小児矯正する場合にかかる費用を計算する様子

10. 症例紹介|永久歯のスペース不足に対して小児矯正を行った一例

こちらは、永久歯が生えるスペース不足に対して、小児期の成長を見ながら歯列の改善を目指した一例です。

大人の歯が生えるスペースが足りない状態を確認し、成長期のタイミングに合わせて、歯列の拡大と永久歯が並ぶスペースの確保を目的とした小児矯正治療を行いました。

小児矯正では、ただ早く治療を始めるのではなく、今どの歯が生えているのか、これからどの永久歯が生えてくるのか、歯が並ぶスペースが足りているのかを確認することが大切です。

この症例はマイオブレース症例ではなく、小児矯正の一例です。治療方法や結果はお子さんの状態によって異なります。

項目 内容
年齢 9歳
性別 女性
主訴 大人の歯が生えるスペースが足りない/歯並びが気になる
診断・状態 永久歯の萌出スペース不足、叢生傾向
治療内容 小児矯正/成長期の歯列拡大・スペース確保を目的とした矯正治療
治療期間 約1年
通院頻度 1か月に1回
費用 440,000円(税込)
リスク・副作用 装置の違和感、痛み、虫歯、歯肉炎、後戻り、予定通りに歯が動かない可能性、追加治療が必要になる可能性
注意事項 治療結果には個人差があり、同様の結果を保証するものではありません

※本症例は一例であり、治療結果には個人差があります。
※同様の結果を保証するものではありません。
※治療内容・治療期間・費用・リスクは、お子さんのお口の状態や成長段階によって異なります。

11. よくある質問

Q1. マイオブレースは何歳からできますか?

A. 目安となる年齢はありますが、実際には成長や生え替わりの状態によって異なります。まずは相談でタイミングを確認することが大切です。

Q2. 5歳で小児矯正を始めるのは早いですか?

A. 5歳で必ず治療を始めるわけではありません。口呼吸、舌の癖、顎の成長、生え替わりの状態を確認し、経過観察でよいか、0期から取り組むかを判断します。

Q3. マイオブレースだけで歯並びは治りますか?

A. 症例によって異なります。マイオブレースだけで改善を目指せる場合もありますが、別の小児矯正装置や二期治療が必要になる場合もあります。

Q4. 毎日どのくらい使いますか?

A. 使用時間は装置や治療計画によって異なります。一般的には日中の一定時間と就寝時の使用を指示されることがあります。

Q5. 子どもが装置を嫌がる場合はどうしたらいいですか?

A. 最初は慣れるまで時間がかかることがあります。無理に叱るのではなく、少しずつ練習し、歯科医院と相談しながら進めることが大切です。

Q6. 口呼吸も改善できますか?

A. 口呼吸の改善を目指すトレーニングを行うことがあります。ただし、アデノイド、扁桃、鼻炎、鼻づまりなどがある場合は、耳鼻科での確認が必要になることがあります。

Q7. 2期矯正が必要になることはありますか?

A. あります。小児矯正で成長や歯列の改善を目指しても、永久歯列完成後に二期治療が必要になる場合があります。

Q8. 費用はいくらですか?

A. 費用は治療内容や装置、期間によって異なります。診査診断後に費用の目安や通院費について説明します。

Q9. マイオブレースと床矯正の違いは何ですか?

A. マイオブレースは口呼吸や舌の位置、飲み込み方などの口腔機能にアプローチする装置です。床矯正は主に顎の拡大や歯列のスペース確保を目的とする装置です。症例により使い分けます。

Q10. 相談だけでも大丈夫ですか?

A. はい。小児矯正相談は、すぐ治療を始めるためだけではなく、成長や生え替わりのタイミングを確認するための相談です。

12. まとめ|マイオブレースは、成長と機能を見ながら進める小児矯正です

マイオブレースは、歯並びだけでなく、口呼吸、舌の位置、飲み込み方、唇の使い方など、お口の機能にアプローチする小児矯正の選択肢です。

ただし、すべてのお子さんに適しているわけではありません。アデノイドや鼻炎など、鼻呼吸を妨げる原因がある場合は、必要に応じて耳鼻科での確認が必要になることもあります。

大切なのは、早く始めることではなく、成長と生え替わりのタイミングを見極めることです。

お子さんの歯並び、口呼吸、口ポカン、舌の癖、永久歯のスペース不足が気になる方は、まずは小児矯正相談で現在の状態を確認しましょう。

免責事項

※本記事は、小児矯正・マイオブレースに関する一般的な情報提供を目的としたものです。診断や治療の必要性は、お子さんのお口の状態や成長段階によって異なります。

※治療結果には個人差があり、同様の結果を保証するものではありません。

※小児矯正には、装置の違和感、痛み、虫歯、歯肉炎、後戻り、予定通りに歯が動かない、追加治療が必要になるなどのリスクがあります。

※口呼吸や鼻づまり、いびきなどがある場合、必要に応じて耳鼻科での確認が必要になることがあります。

※治療期間や費用は症例により異なります。詳しくは診察時にご説明します。

執筆者

森川 康司|もりかわ歯科 歯科医師/日本臨床歯科CADCAM学会 認定医

もりかわ歯科にて、マウスピース矯正、デジタル矯正、CAD/CAM技術を活用した歯科治療に取り組んでいます。日本臨床歯科CADCAM学会の認定医として、デジタル診断やCAD/CAM技術を活用した治療計画を大切にしています。また、日本臨床歯科CADCAM学会 第11回学術大会にて、口頭発表部門 最優秀会員発表アワードを受賞しました。これらの学会活動で得た知見を、日々の診療に還元できるよう努めています。

理事長 森川 充康

■この記事の監修者

理事長 森川 充康

経歴
  • 1991年 大阪歯科大学卒業
  • 1991年 大阪歯科大学口腔外科学第一講座 入局
  • 1991年 大阪歯科大学大学院入学
  • 1995年 大阪歯科大学大学院卒業(歯学博士取得)
  • 1995年 大阪歯科大学 非常勤講師就任
  • 1995年 医療法人甦歯会もりかわ歯科 常務理事就任
  • 2003年 医療法人甦歯会もりかわ歯科 院長就任
  • 2008年 医療法人甦歯会もりかわ歯科 理事長就任
  • 2012年 大阪歯科大学臨床准教授
修了研修・学会等
  • 日本歯科審美学会 所属
  • 日本口腔インプラント学会 所属
  • 日本抗加齢医学会 所属
  • 日本アンチエイジング学会 所属
  • 日本抗加齢医学会認定医
  • インビザラインドクター
  • 歯科医師臨床研修指導歯科医師

▶︎ 医師紹介ページを見る

<< 前のページに戻る

診療スケジュール

当院へのお電話からの問い合わせは086-250-8800へ

診療時間
9:30〜13:00
14:00〜18:30
/
/
/
/

※ 受付時間は表記時間の15分前となります。
お問い合わせはこちら
医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所

© 医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所