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小児矯正は1期のみで終わる?1期治療のメリットや費用も

2026年6月5日
1期の小児矯正を必要とする歯

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所です。

子どもの歯並びや噛み合わせに不安を感じたとき、小児矯正の1期治療だけで十分なのか、それとも2期治療まで進む必要があるのか判断に迷う保護者の方も多いのではないでしょうか。小児矯正は、顎の成長を利用する1期治療と、永久歯の位置を整える2期治療の2段階に分かれており、子どもの成長段階や歯の状態によってアプローチが異なります。

今回は、小児矯正の1期治療の概要と、1期治療のみで十分なケース、1期治療から2期治療へと移行するケースについて解説します。お子さまの歯並びにお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

小児矯正の1期治療とは

小児矯正の1期治療とは?

小児矯正の1期治療は、主に6歳から12歳ごろの乳歯と永久歯が混在する時期に行われる矯正治療です。この時期はあごの骨がやわらかく成長が活発なため、骨格のバランスを整えることができます。

1期治療では、歯を正しい位置に動かすのではなく、あごの成長を誘導することで、将来的に歯並びが乱れにくい環境を整えるのが目的です。また、指しゃぶりや口呼吸などの歯並びに悪影響を与える癖を改善することも、1期治療の重要な役割です。

小児矯正は1期治療のみで終わる?

小児矯正は1期治療のみで終わる?

結論から言えば、1期治療のみで治療が終わるケースもあれば、2期治療が必要になるケースもあります。どちらになるかは、お子さまの歯やあごの状態、成長の過程によって異なります。

1期治療は、永久歯が生えそろう前の段階であごのバランスを整えたり、永久歯がきれいに並ぶスペースを確保したりすることを目的として行われる治療です。この時期にあごの発育に働きかけることで、歯並びが悪化する原因を取り除ける可能性があります。

その結果として、2期治療が不要になる場合もあれば、必要になったとしても治療期間や処置内容の負担が軽減されるといったメリットがあります。

ただし、すべての歯並びの問題が1期治療で解決できるわけではありません。実際にどのような治療が必要かは、歯科医師と相談して確認しましょう。

小児矯正の1期治療のみで終わらないケース

小児矯正の1期治療のみで終わらないケース

ここでは、1期治療だけでは治療が完了せず、2期治療が必要になるケースについて解説します。

骨格のズレがある症例・重度の症例

1期治療は顎の成長を利用して骨格的な問題を改善することが主な目的ですが、すべての不正咬合に対応できるわけではありません。

たとえば、骨格のズレが大きい症例や、重度の叢生(歯の重なり)がある場合、1期治療だけでは十分な改善が難しいことがあります。

また、前歯のねじれや細かな歯の位置関係は、永久歯がそろってからでないと調整が難しいこともあります。このような症例では、1期治療後に2期治療へ移行し、より精密な仕上げを行う必要があります。

成長による変化があった

子どもは成長途中で、治療前には予測できなかった変化が起こることがあります。こうした変化によって、1期治療で整えた歯並びが崩れることも少なくありません。成長にともなう変化は避けにくいため、経過観察を続けることが重要です。

歯並びの微調整が必要な場合

1期治療によって土台は整っていても、細かい歯の位置や角度にずれが生じることがあります。例えば、すき間ができたり、上下の歯がうまく噛み合わなかったりする場合があります。

こうした細かなズレは見た目だけでなく噛み合わせや発音にも影響するため、2期治療での微調整が必要になることがあります。

小児矯正の1期治療のメリット

小児矯正の1期治療のメリット

1期治療は、子どもが本来もっている成長の力を上手に活かしながら、お口や顎の土台を整える矯正治療です。単に見た目を整えるだけでなく、さまざまな面で将来の健康や生活に良い影響をもたらすメリットがあります。

ここでは、1期治療を通じて得られる具体的な効果やメリットについて詳しく解説します。

顎の成長をコントロールできる

子どもの顎は成長過程にあるため、矯正治療を通してその発育を望ましい方向に導くことが可能です。たとえば、上顎と下顎の大きさに差がある場合や、顎の幅が狭い場合に対して、装置を使って成長をコントロールしながら調整できます。

骨格のバランスを整えれば、将来的な噛み合わせの問題や見た目の不調和を防げます。これは、小児矯正ならではの大きなメリットです。成人後の矯正では骨格自体の調整が難しくなるため、成長期に治療を始める方も増加しています。

抜歯のリスクを軽減できる

永久歯が生える場所が足りないと、歯並びが乱れるだけでなく、成長してから矯正を行う際に抜歯が必要になることがあります。1期治療では、顎の幅を広げて歯が生えるスペースを確保するため、永久歯が正しい位置に自然に生えやすくなります。

その結果、永久歯が生え揃った後の矯正で抜歯が必要になる可能性を減らすことができるのです。

心理的な負担を軽減できる

1期治療で早めに歯並びや噛み合わせを整えれば、見た目に対する子どもの不安やコンプレックスを和らげることができます。歯並びが整っていると、人前で口元を隠さずに話す・笑うことができるようになり、学校生活や人間関係にも良い影響を与えるでしょう。

口腔機能の改善につながる

1期治療では、歯並びやあごの成長に加えて、口まわりの機能にも注目します。たとえば、正しい舌の位置や、しっかり噛んで食べること、鼻で呼吸する習慣を身につけることは、歯並びの安定にとって非常に大切です。また、発音に関わる口の動きや、飲み込むときの動作も、治療を通じて改善されることがあります。

矯正をきっかけにこうした口腔機能が整うことで、毎日の生活がより自然で快適になり、お子さまの成長を支える大きな助けとなります。

将来の治療をスムーズにできる

1期治療であごの骨格のバランスを整えておくと、永久歯が生えそろった後の矯正治療が必要になった場合でも、短期間で終えられたり、治療の負担が軽くなったりすることがあります。これは、土台がしっかり整っていることで、歯を動かすスペースが確保され、スムーズに歯列を整えやすくなるためです。

また、あらかじめ顎のズレや噛み合わせのずれを整えておくことで、抜歯を避けられる可能性もあります。

小児矯正の1期治療のデメリット

小児矯正の1期治療のデメリット

小児矯正の1期治療には多くのメリットがありますが、一方で注意すべきデメリットも存在します。

子どもの協力が必要

小児矯正に使用する装置は、子どもが正しく使い続けることを前提に設計されています。特に就寝時に使用する装置や、日中の一定時間だけ装着する取り外し式の装置は、習慣化されるまでに時間がかかります。毎日の装着を忘れてしまったり、面倒に感じて使いたがらなかったりするお子さまもいるでしょう。

お子さまが治療に協力できないと、矯正の効果が十分に現れなかったり、治療が長引いたりすることもあります。そのため、保護者の方の声かけやサポートも、治療の成功には欠かせないといえます。

1期治療だけでは完結しない場合がある

1期治療は、歯並びや噛み合わせが大きく乱れるのを防ぐ前段階の治療です。そのため、すべての症例で1期治療のみで治療が完了するわけではありません。特に、永久歯がすべて生えそろったあとに細かい歯の位置調整が必要と判断された場合には、2期治療へと移行することになります。

保護者の方が1回の矯正治療で終わると考えていた場合、追加の治療が必要になることに戸惑うかもしれません。治療が2段階に分かれることで、時間的にも金銭的にも負担が増える可能性がある点は理解しておく必要があります。

小児矯正の1期治療にかかる費用

小児矯正の1期治療にかかる費用

小児矯正1期治療の費用は、一般的に20万円〜60万円程度が相場となっていますが、治療内容や使う装置、通院回数によって異なります。

矯正治療は基本的に健康保険が適用されない自由診療ですが、特定の条件を満たす場合には保険が適用されることもあります。例えば、受け口(反対咬合)など特定の咬合異常がある場合や、顎の骨の発育に問題があると診断されたケースなどが該当します。

また、医療費控除の対象となる場合もあるため、事前に確認しておきましょう。

まとめ

1期の小児矯正を必要とする歯

小児矯正の1期治療は、あごの成長を促し、永久歯がきれいに並ぶための土台を整える大切な治療です。適切な時期に始めることで、抜歯のリスクを減らしたり、将来の矯正をスムーズに進めたりする効果が期待できます。

ただし、すべてのケースで1期治療のみですべての問題が解決するわけではありません。まずは信頼できる歯科医院で相談し、お子さまに合った治療法を見つけることが大切です。

小児矯正でお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所」にお気軽にご相談ください。

当院では、虫歯・歯周病治療、インプラント、セラミック治療、ホワイトニング、歯科矯正など、さまざまな診療を行っています。ホームページはこちら予約・お問い合わせも受け付けておりますので、ぜひご活用ください。

理事長 森川 充康

■この記事の監修者

理事長 森川 充康

経歴
  • 1991年 大阪歯科大学卒業
  • 1991年 大阪歯科大学口腔外科学第一講座 入局
  • 1991年 大阪歯科大学大学院入学
  • 1995年 大阪歯科大学大学院卒業(歯学博士取得)
  • 1995年 大阪歯科大学 非常勤講師就任
  • 1995年 医療法人甦歯会もりかわ歯科 常務理事就任
  • 2003年 医療法人甦歯会もりかわ歯科 院長就任
  • 2008年 医療法人甦歯会もりかわ歯科 理事長就任
  • 2012年 大阪歯科大学臨床准教授
修了研修・学会等
  • 日本歯科審美学会 所属
  • 日本口腔インプラント学会 所属
  • 日本抗加齢医学会 所属
  • 日本アンチエイジング学会 所属
  • 日本抗加齢医学会認定医
  • インビザラインドクター
  • 歯科医師臨床研修指導歯科医師

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