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虫歯が進行して歯を抜かなければならない場合、抜けた歯の代替手段はありますか?

2024年5月8日
抜けた歯の代替手段は?

こんにちは。大阪府八尾市の歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

歯科医やスタッフにとっては当たり前のことでも、患者さんにとっては歯の専門家ではありません。そのため、様々な疑問や不安を抱くのは当然です。

私たちは、患者さんが歯や口腔の健康について、安心して治療を受けられるように、疑問や不安を解消することが大切だと考えています。

診療中にすべての疑問にお答えできれば一番ですが、時間の制約や専門的な知識が必要となる場合、十分な説明ができないこともあります。

そこで、当院のブログで、患者さんからよくいただく質問をテーマに、わかりやすく解説していきます。

このブログを通じて、患者さんの歯医者さんへの疑問や不安が少しでも解消され、安心して治療を受けられるお手伝いができれば幸いです。

ぜひ最後までご覧いただければ幸いです。

「抜歯の代替手段は?」の質問に全力回答!

今回は、虫歯が進行してしまって仕方なく歯を抜かなければならなくなった時、患者さんも不安になられることかと思います。

そんな時に「歯を抜いた後はどうすれば良いですか?」など、いよいよ抜歯が必要になった患者さんから抜歯後のご心配の質問をよく受けます。

そういった質問に対して全力でお答えしていきます!

 虫歯の進行と歯の抜歯について

虫歯は進行すると、歯の内部で感染が拡大し、歯の神経や周囲の組織に影響を及ぼすことがあります。歯科医師は、虫歯が進行し歯の構造が破壊された場合、歯を抜くことを勧めることがあります。

歯を抜く理由

歯を抜く理由には、以下のような場合があります

1.虫歯の進行が進んで歯の構造が破壊された場合

2.歯周病による歯周組織の損傷がひどく、歯を支える骨が破壊された場合

3.顎の狭さや歯並びの問題により、歯が正常に噛み合わない場合

4.他の歯科治療による合併症やリスクを回避するため

抜歯後、差し歯はできるの? 適切な治療法を選ぶためのガイド

歯の構造

抜歯後の差し歯治療について、多くの疑問をお持ちかと思います。

結論から申し上げますと、抜歯後の歯根がない状態では、差し歯治療はできません。 差し歯は、歯根に土台となる金属やファイバー製の芯を埋め込み、その上に人工歯冠を被せる治療法です。歯根がない場合は、土台を埋め込む場所がなく、差し歯治療は適用されないのです。

では、抜歯後の歯を失った部分を修復するにはどのような方法があるのでしょうか?

1. ブリッジ

欠損歯の両隣の健康な歯を支えとして、人工歯を橋のように渡す治療法です。保険適用される治療法ですが、支えとなる健康な歯を削る必要があり、将来的に負担がかかる可能性があります。

2. 入れ歯

人工歯を樹脂製の床に装着した取り外し式の補綴物です。保険適用される治療法ですが、違和感や装着による口内炎などの問題が生じる可能性があります。

3. インプラント

顎の骨に人工歯根を埋め込み、その上に人工歯冠を被せる治療法です。外科手術が必要となりますが、見た目や機能性、耐久性に優れ、周囲の健康な歯に負担をかけないというメリットがあります。

上記の3つの治療法については後ほど詳しく説明いたします。

最適な治療法は、失った歯の部位、顎の骨の状態、費用などの様々な要素を考慮して、歯科医師と相談しながら決めることが重要です。

差し歯治療について詳しく説明します。

差し歯とは?

差し歯は、虫歯や外傷などで歯の大部分を失った場合に行う補綴治療の一つです。歯根と呼ばれる歯の根っこ部分に金属やファイバー製の芯(コア)を埋め込み、その上に人工の歯冠(被せ物)を装着することで、失われた歯の機能と審美性を回復します。

差し歯治療が適用されるケース

  • 歯冠の大部分が虫歯や破折などで失われた重度の虫歯
  • 歯根がしっかり残っている歯

差し歯の構造

差し歯は、大きく分けて3つの部分で構成されています。

  1. コア:歯根に埋め込まれる芯です。金属製のメタルコアと、グラスファイバー製のファイバーコアがあります。
  2. 土台:コアと被せ物を繋ぐ部分です。金属や樹脂で作られます。
  3. 被せ物:人工の歯冠です。保険診療では銀歯になりますが、自費診療ではセラミック製の白い被せ物を選ぶこともできます。

差し歯の種類

差し歯には、主に以下の種類があります。

  • メタルコア差し歯:最も安価な差し歯です。強度に優れていますが、金属アレルギーのリスクや審美性の低さなどがあります。
  • ファイバーコア差し歯:審美性に優れ、金属アレルギーのリスクもありません。しかし、メタルコア差し歯と比べて強度が低くなります。
  • オールセラミック差し歯:天然歯と見分けがつかないほどの審美性を誇ります。また、金属アレルギーのリスクもありません。しかし、他の差し歯と比べて費用が高くなります。

差し歯のメタルコアとファイバーコア

差し歯のメリット

差し歯には、以下のようなメリットがあります。

  • 失われた歯の機能を回復できる
  • 審美性を向上させることができる
  • 噛み合わせを改善できる
  • 虫歯の再発を防ぐことができる

差し歯のデメリット

差し歯には、以下のようなデメリットもあります。

  • 治療に時間がかかる
  • 費用が高い場合がある
  • 神経を抜く必要がある場合がある
  • 将来的にメンテナンスが必要になる

差し歯治療の流れ

差し歯治療は、通常以下の流れで行われます。

  1. カウンセリング・検査:歯科医師によるカウンセリングと検査を行い、治療計画を立てます。
  2. 麻酔・抜髄:虫歯や神経の炎症がある場合は、麻酔をして神経を抜きます。
  3. コアの形成:歯根にコアを埋め込みます。
  4. 土台の作製:コアと被せ物を繋ぐ土台を作製します。
  5. 被せ物の作製:型取りを行い、被せ物を作製します。
  6. 装着:土台と被せ物を接着し、装着します。

差し歯治療後の注意点

差し歯治療後は、以下の点に注意する必要があります。

  • 丁寧な歯磨きを行う
  • 定期的な検診を受ける
  • 硬いものを噛むときは注意する

 

差し歯は、失った歯の機能と審美性を回復する有効な治療法です。治療には時間や費用がかかりますが、メリットも大きいため、検討してみる価値は十分にあります。

抜歯後の治療法について、不安な点や疑問点があれば、お気軽にもりかわ歯科スタッフにご相談ください。

歯を抜いた後の代替手段

歯を抜かなければならなくなっても、抜いた歯の代替手段はあります。

インプラント

抜歯された歯の代わりに人工の歯根を埋め込み、人工歯を取り付ける方法です。これにより、見た目や機能を維持することができます。

インプラントの費用感

1本あたり30万~50万円が相場です。高額な治療ですが、適切な管理で半永久的に使えるため、長い目で見ると費用対効果が高い可能性があります。

インプラント治療に関して過去のコラム「インプラントの費用っていくらぐらい?」や「歯を失った場合インプラントは選択肢ですか?」でも公開しておりますので、そちらも併せてご覧ください。

ブリッジ

隣接する歯に支えをもらって欠損した歯を補う方法です。歯を削ってブリッジを取り付けます。

ブリッジの費用感

1本あたり3~10万円程度です。保険適用される場合もありますが、適用範囲が限られています。

ブリッジに関する詳しい内容は過去のコラム「歯のブリッジって何?」にて公開しておりますので、是非ご覧ください。

パーシャルデンチャー(入れ歯)

パーシャルデンチャーは、欠損した歯を補うための入れ歯です。周囲の歯に支えをもらって装着し、見た目や噛む機能を回復することができます。

パーシャルデンチャー(入れ歯)の費用感

数万円~数十万円程度です。保険適用されるものもありますが、種類や素材によって費用が変わります。

抜歯後、インプラント治療が完了するまでの期間

抜歯後、インプラント治療が完了するまでの期間

一般的な目安

  • 抜歯後、仮歯装着まで:約1~2ヶ月
    • 抜歯後の傷が治癒する期間
    • 抜歯部位の状態や骨の状態によって異なる
  • 仮歯装着からインプラント埋入まで:約3~4ヶ月
    • 歯茎と骨がしっかり治癒するのを待つ期間
    • 骨の状態によっては、さらに時間がかかる場合もある
  • インプラント埋入から最終的な歯装着まで:約2~3ヶ月
    • 骨とインプラントがしっかりと結合するのを待つ期間
    • 人工歯の製作期間も含まれる

合計期間

  • 最短:約6ヶ月
    • 抜歯即時埋入法で、骨の状態が良好な場合
  • 最長:1年以上
    • 骨造成が必要な場合や、抜歯部位の状態が悪い場合

注意点

  • 上記はあくまで目安であり、個人差があります。
  • 治療計画は、歯科医師の診察により個別に立てられます。

適切な治療法の選択

歯を抜くかどうか、また抜いた後の代替手段は、患者さんの状況や希望、歯科医師との相談に基づいて決定されます。患者さんと歯科医師が共同で治療計画を立て、最適な選択肢を検討することが重要です。

最終的な考え

歯を抜くことは、治療の最後の手段であり、常に避けられるべきではありません。しかし、時には避けられない場合もあります。その際は、適切な代替手段を選択し、患者さんの健康と機能性を最大限に保つことが重要です。

歯科医師とのコミュニケーション

歯を抜かなければならない場合、歯科医師とのコミュニケーションが重要です。患者さんは自身の状況や選択肢を理解し、治療プランに納得することが大切です。

治療のリスクとメリット

どの治療法もリスクとメリットがあります。インプラント治療は手術が必要であり、ブリッジやパーシャルデンチャーよりも費用が高い場合があります。一方で、インプラントは長期的な解決策として高い成功率を持ちます。

最良の選択を見極める

歯を抜かなければならない場合、最適な治療法を選択するためには、患者さんのニーズや希望、歯科医師との相談が欠かせません。患者さんと歯科医師が協力して、最良の選択を見極めることが重要です。

抜歯に関してのお悩みは、もりかわ歯科に相談ください

もりかわ歯科では抜歯後のインプラント治療をはじめ、様々な治療方法で患者さんのお悩みに寄り添いながら最善の治療をご提案させていただきます。

虫歯でお困りの方はもちろん、他院で抜歯をしたけどその後の治療で悩んでいる。セカンドオピニオンを検討している等、治療方法の相談だけでも聞いてほしい!とお考えの方も、お気軽にご連絡ください。

まとめ

いかがだったでしょうか?

歯を抜くことは重大な決断ですが、適切な代替手段を選択すれば、患者さんの口腔健康と生活品質を維持することが可能です。歯科医師とのコミュニケーションを大切にし、最良の治療法を見つけるために積極的に情報を収集しましょう。

 

大阪府八尾市にある歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科では日々の診療で患者さんとの対話を大切にし、お一人お一人に合わせた治療を行っております。

歯に関する心配事がございましたらいつでも大阪府八尾市にある歯医者、もりかわ歯科へお越しください。

 

審美歯科にご興味のある方、歯列矯正をお考えの方も当院では矯正無料相談を実施していますので、お気軽にお問い合わせください。

もりかわ歯科の矯正無料相談はこちら

詳しくは当院ホームページにあるマウスピース矯正ページも併せてご覧ください。

歯茎の腫れはどうしたら治りますか?

2024年3月20日
歯茎の腫れはどうしたら治りますか?

こんにちは。私たちは大阪府八尾市にある歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

歯科医療は専門的な分野であり、患者さんがさまざまな疑問や不安を抱くのは当然だと理解しています。

私たちは患者さんが歯や関連する身体のことについて理解し、納得していただくことを大切に考えています。

診療中に全ての疑問にお答えできると良いのですが、限られた時間の中で詳しく説明することが難しい場合もあります。

そこで、通常の診療でよく寄せられる質問に対して、当院のブログで順次回答していくことにしました。このブログを通じて、患者さんが歯医者に抱く疑問や不安を解消できるよう、少しでもお手伝いできれば幸いです。ぜひ最後までご覧いただければ幸いです。

「歯茎の腫れはどうしたら治りますか?」の質問に全力回答!

今回は、歯茎の腫れはどうしたら治りますか?などの質問に対して全力でお答えしていきます!

そもそもなぜ歯茎が腫れるのか?

歯茎が急に腫れるてしまうと、どうすれば症状が改善するかや、歯医者に行く前にどう対処すれば良いのか、不安になることが多々あります。

歯茎の腫れは、歯垢(プラーク)や歯肉炎、むし歯など様々な原因や病気が関係している可能性があります。このブログでは、歯茎の腫れの原因や治療方法、自分でできる応急処置の方法などをお伝えします。症状が一時的に落ち着いたとしても、それが完全に治癒したわけではありませんので注意が必要です。それでは、まずは歯茎が腫れる原因から探っていきましょう!

歯茎の腫れの原因は?

歯茎は、咀嚼や発語・頬杖をつく習慣のある人など、日常的に外部からの力にさらされています。また、口腔内には口腔常在菌(こうくうないじょうざいきん)と呼ばれる細菌が生息しており、飲食物が運ばれるとこの口腔常在菌細菌(こうくうないじょうざいきん)が増殖しやすい環境になります。このような状況から、歯茎はダメージを受けやすい部位です。

歯茎の腫れは、頻繁に発生する症状の一つですが、その原因や症状の程度によっては、治療が必要な病気が隠れていることもあります。歯茎の腫れの原因は、主に以下の4つのパターンが考えられます。

口腔常在菌(こうくうないじょうざいきん)とは…

常在菌とは、主に健康な人の身体に日常的に存在する微生物(細菌)のことを言います。 人の場合、腸内に最も多く存在し、他には口腔内、皮膚表面などに棲息しており、様々な作用をもたらしています。 有名な乳酸菌やビフィズス菌、大腸菌なども常在菌の一種です。

①歯周病

歯周病が原因で歯茎が腫れることがあります。歯周病は、歯垢(プラーク)や歯石によって引き起こされる歯周組織の炎症です。歯垢や歯石が歯と歯茎の境目にたまると、歯茎が炎症を起こし、腫れや出血の症状が現れます。この状態が放置されると、歯周病は進行し、歯茎の腫れだけでなく歯槽骨の破壊や歯の脱落など重篤な問題を引き起こす可能性があります。

歯周病に関しては、以前当院のブログで紹介した「歯茎の出血って何が原因なの?」でも詳しく記載していますので、ご覧ください!

歯周病

②むし歯

むし歯を放置すると、神経がダメージを受けて壊死し、歯の根の先端に膿がたまる可能性があります。この状態では、歯茎が腫れるだけでなく、痛みや不快感を感じることもあります。特に咀嚼時に歯が痛む場合は、根尖性歯周炎(こんせんせいししゅうえん)の可能性があります。根尖性歯周炎(こんせんせいししゅうえん)は、むし歯が進行し、歯の根の周囲で細菌が増殖することによって引き起こされます。

細菌の増殖によって周囲の歯茎も腫れるため、むし歯が疑われます。

根尖性歯周炎(こんせんせいししゅうえん)とは…

歯の根の先端(根尖部)に炎症が生じる疾患です。通常、むし歯や歯周病などが原因で歯の根の先端部に感染が広がり、そこで炎症が起こります。

炎症が進行すると、歯茎や周囲組織が腫れたり、激しい痛みを引き起こしたりします。

根尖性歯周炎(こんせんせいししゅうえん)は根管治療や歯の抜歯などの治療が必要となることがあります。

根尖性歯周炎(こんせんせいししゅうえん)とは…

③智歯周囲炎(ちししゅういえん)

智歯周囲炎(ちししゅういえん)は、親知らず(智歯)の周囲に炎症が生じる状態のことです。親知らずはスペースの問題から斜めや横向きに生えることもあり、細かな部分まで歯ブラシが届きにくい場所です。

歯磨きで汚れが十分に取り除けていない場合は、智歯の歯茎に炎症が起こりやすいと言えるでしょう。

智歯周囲炎(ちししゅういえん)

④プラークの影響

歯垢やプラークが原因で引き起こされることがあります。プラークには細菌が含まれており、これらの細菌が毒素を放出することで、歯茎が刺激を受けて腫れることがあります。

歯磨きが不十分な場合、プラークが歯に溜まりやすくなり、それが歯肉炎へと進行する可能性があります。歯肉炎が進行すると、さらに重篤な歯周病に進展する恐れがあるため、注意が必要です。

歯茎の腫れの応急処置はなんですか?

歯茎の腫れの応急処置はなんですか?

1. 腫れが強い場合は、冷やしましょう。

腫れがひどいときは、湿ったタオルや冷却シートを用いて冷却します。

冷やすことで腫れを和らげることができます。腫れている箇所にはしばしば膿が溜まることがありますので、放置すると痛みが増す可能性があります。

2. 痛みがひどい場合は、痛み止めを服用してください。

歯茎の腫れが強く、痛みを伴う場合は市販の痛み止めを服用してください。市販の痛み止めは医師が処方するものと同様の成分を含んでいます。食事が困難で体力が低下すると、腫れが悪化する可能性があります。痛み止めを服用して痛みを和らげましょう。

3. やわらかい歯ブラシで歯を磨きましょう。

歯茎が腫れている場合、硬い歯ブラシでの磨きや、力強い歯磨きは逆効果です。腫れがひどいときは、やわらかい歯ブラシを使って優しく磨き、腫れが引いてきたら通常の硬さの歯ブラシを使用して磨いてください。また、わずかな出血は気にする必要はありません。徐々に腫れや出血は収まっていきます。

4. 口の中をうがい薬で消毒しましょう。

うがい薬を使用して口の中を消毒しましょう。うがい薬の中には強力な殺菌作用があるものもあり、かつ刺激が少ないため適しています。ただし、アルコールを含むものは逆効果になる可能性があるため、使用を避けましょう。

5. 休息をとり体力を回復しましょう。

歯茎の腫れは疲労や睡眠不足、体調不良などが原因となることがあります。免疫力が低下すると、膿が溜まってしまうことがあります。食事が難しいほど腫れがひどい場合は、高カロリーのゼリーなどを摂取し、安静にして体力を回復させることが効果的です。

歯茎の腫れの予防方法はなんですか?

歯茎の腫れのほとんどは歯周病が原因です。ですが、自宅での予防策をこまめに行うことで歯周病による歯茎の腫れを抑えることも可能です!

日々の適切な歯磨き

毎日の正しい歯磨きは、歯周病を予防するのに重要です。しかし、多くの人が自分流の磨き方をしていて、磨き残しを作ってしまうことがあります。定期的な歯科健診で歯磨き指導を受け、正しい歯磨きの方法を学ぶことが大切です。

歯間ブラシやデンタルフロスの利用

歯ブラシだけでは歯と歯の間の汚れを完全に除去することができません。歯周病は歯と歯の間の歯ぐきから始まることが多いため、歯間ブラシやデンタルフロスを使って歯と歯の間を清掃することも効果的です。

歯ぐきのセルフチェック

毎日の歯磨きと併せて、自分で歯茎をチェックする習慣を身につけましょう。歯茎の腫れに気付いたら、その部分を丁寧に歯磨きすることで、腫れが進行する前に改善することができます。特に、歯と歯の間の歯茎はセルフチェックしやすい部位です。

 

正しい歯磨きの方法や、歯間ブラシ・フロスについては以前当院のブログで紹介した「正しい歯みがきの方法は?」でも詳しく記載していますので、ご覧ください!

 

歯茎が腫れたときの治療はどうしますか?

歯周病の治療について

歯周病は、歯と歯肉の間にたまった歯垢に含まれる細菌によって歯肉が腫れる疾患です。初期段階では、正しい歯磨きが有効な予防法とされますが、進行した場合は歯科医院での治療が必要です。専用の機械を使用して歯垢や歯石を除去し、腫れがひどい場合には抗生剤の処方も行われることがあります。

根尖性歯周炎(こんせんせいししゅうえん)の治療について

根先性歯周炎(こんせんせいししゅうえん)の治療は歯の根元に穴を開けて膿を取り除きます。治療は複数回の通院が必要であり、症状が重篤な場合は歯肉を切開して膿を排出する場合や抜歯する場合もあります。

親知らずの治療について

親知らずの生え方によっては周囲の歯肉に汚れがたまりやすく、炎症が起きて腫れることがあります。歯科医院では、まず抗生剤が処方され、腫れが収まった後に親知らずの抜歯が行われることがあります。

歯茎の腫れは自然治癒でも治りますか?

次のような歯茎の腫れは、1週間ほどで自然治癒することが多いです。 

 

・口内炎

・擦過傷

・やけど

 

早く症状を改善したい場合は、歯医者で薬を処方してもらうことで痛みの軽減が期待できます。ただし、1〜2週間経っても症状が改善しない場合は、別の原因による歯茎の腫れである可能性が高いため、歯科医を受診することが重要です。

歯茎の腫れを放置したままだとどうなりますか?

歯茎の腫れを放置したままだとどうなりますか?

口臭の悪化

歯ぐきの腫れを放置すると、歯槽膿漏が原因で、口から出る血や膿、ひどい口臭などの症状が出るリスクがあります。歯槽膿漏は、歯周病の進行した状態で、歯周ポケットが深くなり、そこに細菌が繁殖します。これが口臭の原因となります。また、腫れがひどくなると痛みも生じ、咀嚼時にも不快感を覚えることがあります。このような症状が日常生活に影響を及ぼす可能性もありますので、早めの治療が重要です。

激しい痛みが生じる

腫れがひどくなると痛みも生じ、咀嚼時にも不快感を覚えることがあります。このような症状が日常生活に影響を及ぼす可能性もありますので、早めの治療が重要です。

抜歯が必要になる

虫歯の進行によって歯ぐきが腫れ、その後も放置すると歯が壊れ、最終的には歯の根だけが残る状態になります。このような状況では抜歯が不可避となります。歯が根っこだけ残ると、周囲の骨に細菌が感染し、激しい痛みを引き起こすことがあります。この場合、抜歯以外の選択肢はありません。抜歯後は、失った歯を補うためにブリッジやインプラントが必要になる場合があります。

病気を引き起こす危険性

歯ぐきの腫れを放置すると、脳梗塞や心筋梗塞などの深刻な病気を引き起こす可能性があります。激しい痛みや抜歯のリスクだけでなく、命にかかわる病気を引き起こすリスクもあるため、腫れた歯ぐきは放置せずに速やかに治療を受けることが重要です。

まとめ

いかがだったでしょうか?

今回は歯茎の腫れの治し方についてのブログでした!本文中でも記載したように、ご自身でできる応急処置や、日々の予防で抑えられることも多々あります。腫れを放置してしまうとと、様々な弊害が出てくるため、お気をつけください!

 

大阪府八尾市にある歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科では日々の診療で患者さまとの対話を大切にし、お一人お一人に合わせた治療を行っております。

歯に関する心配事がございましたらいつでも大阪府八尾市にある歯医者、もりかわ歯科へお越しください。

 

また、審美歯科にご興味のある方、歯列矯正をお考えの方も当院では矯正無料相談を実施していますので、お気軽にお問い合わせください。

もりかわ歯科の矯正無料相談はこちら

詳しくは当院ホームページにあるマウスピース矯正ページも併せてご覧ください。

 

歯周病は治療で治りますか?

2024年3月6日
歯周病は治療で治りますか?

みなさまこんにちは!

大阪府八尾市に60年にわたり、地域に根ざす歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

当院では患者さまが抱える歯科に関するさまざまな疑問や不安に真摯に向き合い、解消できるよう尽力しています。歯科医師やスタッフとのコミュニケーションが不足しがちな中、

このブログを通じて患者さんとの対話の場を提供し、より理解を深めるお手伝いができればと考えています。

日常生活での歯のお手入れや健康に関する知識は、自身の歯の状態を理解し、適切なケアを行う上で非常に大切なことです。そこで、このブログでは歯にまつわる基本的な情報から、診療に関する細かな疑問まで、幅広いトピックをカバーしています。患者さまがより良い歯科ケアの選択ができるよう、専門的な情報を分かりやすくお届けしています。

どなたでもお気軽にご質問や疑問をお寄せいただき、私たちが提供する情報を通じて患者さまの歯科に関する理解を深めていただければ幸いです。何かお困りのことがあれば、お気軽にお問い合わせください。ご協力をお願い申し上げます!

「歯周病は治療で治りますか?」の質問に全力回答!

今回は、歯周病は治療で治りますか?の質問に対して全力でお答えしていきます!

まず、歯周病とは?

歯周病とむし歯は、歯科の2大疾患とされ、成人期における歯の喪失の主な原因となっています。まずは、歯周病について解説させていただきます。

まず、歯周病とは?

歯周病の定義

歯周病は、口腔内の歯と歯茎(歯肉)の隙間に侵入した細菌が、歯肉炎として知られる歯肉の炎症を引き起こす状態から始まります。さらに、この炎症が進行すると、歯を支える骨である歯槽骨が溶解され、歯がグラグラになる「歯周炎」が生じます。つまり、歯周病は歯肉炎と歯周炎を含む複合的な状態です。

歯周病の原因

歯周病は、口腔内のバランスを崩す歯周病原菌と呼ばれる細菌が関与しています。歯みがきが不十分だと、歯と歯ぐきの間に歯垢(プラーク)が蓄積されます。プラーク内には、1mgあたり1億個以上もの細菌が含まれ、これらの細菌が産生する毒素によって歯肉が腫れたり、出血しやすくなったりします。この状態が進行すると、歯肉は炎症によって急速に腫れ上がり、歯周ポケットが深くなります。歯周ポケットの深部は酸素が少ないため、歯周病原菌の繁殖に適した環境となります。また、プラーク内の細菌は唾液中のカルシウムやリン酸と結合して歯石となり、歯の表面に付着します。これが細菌の足場となり、ポケットの奥深くへ進行します。歯周病原菌の毒素は歯槽骨を溶かし、歯を不安定にし、歯肉を引き下げ、進行していくと、最終的に歯を失ってしまう可能性も出てきます。

歯周病の特徴

歯周病の発症には、プラーク内に存在する細菌が直接関与しています。従って、歯周病は

歯みがきの不適切さが引き金となりやすい傾向があります。さらに、喫煙者は非喫煙者と

比較して歯周病にかかるリスクが3倍以上高いという報告もあります。同様に、糖尿病患者は歯周病の進行が促進される可能性があります。また、金属やプラスチック製のかぶせ物や詰め物が歯との間に隙間を作ると、プラークが付着しやすくなり、これらの段差や隙間は、歯周病の進行を助長する要因の一つとなります。そのため、歯周病の予防や管理には、適切な歯磨きや口腔衛生の実践だけでなく、喫煙を控えたり、糖尿病の管理を行ったり、かぶせ物や詰め物の適切な管理も含まれます。

どのような治療方法がありますか?

歯周病は、治療によって状態を改善できる病気ですが、具体的にどんな治療をするのか気になるところ…。虫歯治療のように痛みを伴う可能性があるため、治療を受けることをためらう方もいるかもしれません。もりかわ歯科の「歯周病予防ページ」もご覧いただき、当院にご相談くださいませ。

大切なのはセルフケアとプロフェッショナルケア

歯周病は、プラークを適切に除去しなければ、進行を食い止めることはできません。

そのため、治療では、根本的な原因である歯垢や歯石を取り除くことが重要とされます。

これが『歯周基本治療』であり、患者様自身が行う『セルフ・ケア(ブラッシング)』と、歯科医院で行う専門的な『プロフェッショナル・ケア』が組み合わされます。

ただし、歯周病の悪化には、歯垢だけでなく、喫煙や糖尿病などさまざまな要因が関与しているため、プロフェッショナル・ケアを中心に、歯周病の原因を一つひとつ取り除く治療が『歯周基本治療』として行われます。歯周基本治療は、軽度の歯肉炎から中等度以上、あるいは重症の段階に至るまで、幅広い範囲の患者に適用されます。歯肉炎や軽度の歯周病では、歯垢や歯石を取り除くプロフェッショナル・ケアを主体とした『歯周基本治療』だけで改善が見られることもあります。

一方で、歯周基本治療だけでは奥深い歯肉に蓄積した汚れを十分に取り除けない場合、『歯周外科治療』が必要です。治療後には定期的な再検査が行われ、改善が確認された場合はメインテナンス(定期的な清掃と検査)が行われます。改善が見られない場合は、再度治療が必要となります。

大切なのはセルフケアとプロフェッショナルケア

歯周病治療の流れは?

1. 検査と評価

・歯科医院での初回診察: 歯周病の症状や歯茎の状態を評価します。

・口腔内検査: 歯周ポケットの深さや歯肉の腫れ、出血などを確認します。

・X線撮影: 歯槽骨の状態や歯周ポケットの深さを評価するために撮影されることが

 あります。

2. 診断

・歯周病のステージングとグレーディング: 歯周ポケットの深さや歯槽骨の損失などを評価 し、歯周病の進行度合いを決定します。

・リスク評価: 歯周病の進行リスクや治療の成功率を予測します。

3. 治療計画の立案

・個々の症状に基づく治療計画: 患者の状態に応じて、適切な治療法を選択します。

・治療目標の設定: 歯周病の進行を止めること、歯茎や歯槽骨の健康を回復させることが一 般的な目標です。

4. 歯周基本治療

・歯垢と歯石の除去: プロフェッショナルな歯のクリーニングが行われ、歯周ポケットの掃 除が行われます。

・セルフ・ケアの指導: 歯みがきやフロスの正しい使用法について患者に指導されます。

5. 週間のフォローアップ

・治療の効果の評価: 歯周病の状態が改善しているかどうかを確認します。

・患者様に対して正しいセルフケアの重要性や口腔衛生の習慣の確立についてご指導させて いただきます。

6. 必要に応じた追加治療

・歯周外科治療: 歯周基本治療だけでは改善しない場合、歯周ポケットの清掃や歯槽骨再生 などの手術的な治療が行われることがあります。

・定期的なメインテナンス: 治療後の定期的な清掃や検査が必要です。

上記は一般的な歯周病治療の流れになります。

歯周病の治療は患者の症状や進行度に応じて異なるため、患者様のそれぞれ状況に応じた、カスタマイズされたアプローチをご提案させていただきます。

セルフケアの具体的なブラッシング方法は?

歯磨きの頻度について

歯磨きの回数よりも重要なのは、歯垢をきちんと落とすことです。歯周病の予防には、

丁寧な歯磨きが必要です。歯磨きの回数が多くても、十分な丁寧さがなければ意味がありません。歯垢がたまりやすい方や歯磨きが苦手な方は、1日1回でも、歯の隅々まで丁寧に磨くことが大切です。

歯磨きのタイミングについて

歯周病菌は、口の中に残った食べかすを栄養源として増殖します。そのため、食後の歯磨きが重要ですが、すぐに磨くよりも食後30分から1時間後のタイミングが最も適切です。

食後は口の中が酸性になっており、この状態で歯を磨くと、歯が傷つきやすくなります。

また、寝ている間は唾液の分泌が減少し、歯周病のリスクが高まります。そのため、就寝前に丁寧な歯磨きを心がけましょう。

適切なブラッシング方法

「スクラビング法」

スクラビング法

スクラビング法は、歯ブラシの毛先を歯面に直角に当て、小刻みに磨く方法です。歯を2~3本ずつ意識して、細かな横磨きを行います。毛先が少ししなる程度の力で行うのがポイントです。この方法は、歯の側面や奥歯の咬み合わせる面を磨くのに最適な磨き方です。磨く際には、上顎と下顎に分け、さらに表側、咬み合わせる面、裏側の3面に分けて磨くことが重要です。この方法を実践すると、磨き残しを減らすだけでなく、磨く効率も向上します。

「バス法」

バス法

バス法は、歯ブラシの毛先を歯と歯ぐきの境目に45度の角度で立て、歯肉縁に歯ブラシを当てる方法です。歯ブラシを優しく歯肉に沿って振動させるようにして歯垢や汚れを除去します。この方法は、歯と歯ぐきの境目にたまった歯垢を効果的に除去し、歯周ポケット内の汚れを取り除くのに適しています。バス法は、歯周病の予防や歯肉の健康を保つために推奨される歯磨き方法の一つです。

歯ブラシの選び方についてより詳しく知りたい方は、当院のブログで紹介しております「歯ブラシや歯間ブラシの選び方は?」もご覧ください。

歯周病を放っておくと、どのようになりますか?

歯周病を放っておくと、どのようになりますか?

歯周病を無視しつづけて、歯が抜けるようなことになってしまうと、顎の骨は大きな損傷を受ける可能性があります。この段階では、インプラント治療が困難になってしまうこともあります。また、周囲の歯や顎の骨の状態も悪化してしまい、ブリッジ治療の難度も高くなります。そのため歯周病で失った歯の治療は、しばしば入れ歯に制限されることがあります。

さらに恐ろしいことに、抜けるだけでは終わらないのが歯周病です。歯周病の進行により、さまざまな全身疾患が引き起こされる可能性があります。動脈硬化、狭心症、脳梗塞、心筋梗塞、誤嚥性肺炎、糖尿病、認知症などが挙げられます。これらは重篤な疾患であり、命に関わるリスクもあります。歯周病を放置すると、これらの全身疾患を引き起こすリスクが高まることを認識しておくことが重要です。

まとめ

いかがだったでしょうか?今回は、歯周病の治療に関しての記事でした。

日頃の丁寧なメインテナンスを心がけて、歯周病の予防につなげましょう!

 

大阪府八尾市にある歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科では日々の診療で患者さまとの対話を大切にし、お一人お一人に合わせた治療を行っております。

歯に関する心配事がございましたらいつでも大阪府八尾市にある歯医者、もりかわ歯科へお越しください。

 

歯列矯正をお考えの方も当院では矯正無料相談を実施していますので、お気軽にお問い合わせください。

詳しくは当院ホームページにあるマウスピース矯正ページをご覧ください。

歯茎の出血って何が原因なの?

2023年12月27日
歯茎の出血って何が原因なの?

みなさまこんにちは!

大阪府八尾市に60年にわたり、地域に根ざす歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。


当院では患者さまが抱える歯科に関するさまざまな疑問や不安に真摯に向き合い、
解消できるよう尽力しています。歯科医師やスタッフとのコミュニケーションが不足しがちな中、このブログを通じて患者さんとの対話の場を提供し、理解を深めるお手伝いができればと考えています。

日常生活での歯のお手入れや健康に関する知識は、自身の歯科状態を理解し、適切なケアを行う上で非常に重要です。そこで、このブログでは歯にまつわる基本的な情報から、診療に関する細かな疑問まで、幅広いトピックをカバーしています。患者さまがより良い歯科ケアの選択ができるよう、専門的な情報を分かりやすくお届けしています。

お気軽にご質問や疑問をお寄せいただき、私たちが提供する情報を通じて患者さまの歯科に関する理解を深めていただければ幸いです。何かお困りのことがあれば、お気軽にお問い合わせください。ご協力をお願い申し上げます。

歯茎の出血って何が原因なの?のご質問に全力回答!

歯茎からの出血は、歯周病の初期症状の一つであり、主な原因は歯垢(プラーク)に関連しています。以下に、歯茎からの出血の主な原因とその詳細をいくつか挙げてみましょう。

出血の主な原因は?

出血の主な原因は?

1. 歯垢(プラーク)の蓄積

歯垢(プラーク)は口内の細菌や食物のかすなどが混ざった薄い膜で、歯の表面や歯と歯の間に付着します。歯垢が適切に取り除かれないと、細菌が増殖し、歯茎の炎症を引き起こしてしまいます。

2. 歯周病[歯槽膿漏(しそうのうろう)]

歯垢が長期間放置され続けると、歯周ポケットと呼ばれる歯茎と歯の間のスペースができ、そこに細菌が蓄積します。これが進行すると歯周病が発症し、歯茎が炎症を起こし、出血します。

歯周病[歯槽膿漏(しそうのうろう)]

歯周病になりやすい生活習慣とは?
1.栄養摂取の偏り

バランスのとれていない食事は免疫機能の低下を引き起こし、歯周病の発症リスクを高めます。また、頻繁な食事摂取は口内の細菌の繁殖を促し、歯周病だけでなく虫歯のリスクも増大させます。

2.過度な飲酒と喫煙習慣

過度な飲酒は肝機能の障害から免疫機能の低下や、寝落ちなどによる歯磨きの怠りを招く可能性があり、これは歯周病のリスク因子となります。また、喫煙は血液循環の障害を引き起こし、歯周病の発症と進行を促進します。喫煙はリスクが2倍から9倍とされています。

3.日々の運動不足

近年の研究では、運動不足が歯周病の進行を促進し、脂肪組織由来の物質が歯周病の発症と進行を容易にすることが示されています。

4.ストレスと睡眠不足

ストレスや十分な睡眠の不足は免疫機能を低下させ、感染症だけでなく歯周病の発症リスクを高める可能性があります。

3. 歯石の形成

歯垢が時間とともに硬化して歯石(歯石質)となると、これは歯茎に対して刺激を与え、炎症を引き起こす可能性があります。歯石は歯科医によって専門的に除去する必要がございますので、もりかわ歯科の「歯周病予防ページ」をご覧いただき、当院にご相談くださいませ。

4. 歯磨き不足や不適切な歯磨き

小さいヘッドを選びましょう。通常、縦に3列の毛と横に2~2.5cm程度のサイズが適切です。大きなヘッドは奥歯や細かい箇所に十分にアクセスしにくく、磨き残しが生じやすくなります。

歯ブラシの選び方についてより詳しく知りたい方は、当院のブログで紹介しております「歯ブラシや歯間ブラシの選び方は?」もご覧ください。

5. 健康状態や生活習慣

喫煙、ストレス、不健康な食生活など、全体的な健康状態や生活習慣も歯茎の状態に影響を与えます。これらの要因が組み合わさると、歯茎の状態が悪化しやすくなり、出血の原因になります。

歯茎から出血したときの対処法は?

歯茎からの出血が起きた場合、簡単な対処法を以下にまとめてみました。ただし、これらは一時的なものであり、頻繁に起こる場合は、もりかわ歯科にご相談していただき適切な治療をお受けください。

1. 優しく歯を磨く

垢や歯石のために歯茎が腫れている場合、歯を優しく、円を描くように磨くことが重要です。歯磨きの際に過度な圧力をかけないように心掛けましょう。

2. 歯間ブラシや糸(フロス)を使用する

歯と歯の間や歯茎の隙間に歯垢が溜まりやすいです。歯間ブラシや歯間糸(フロス)を使って、これらの領域を丁寧に清潔に保つことが重要です。

3. 塩水で口をゆすぐ

口内の細菌を減少させ、歯茎の炎症を緩和するために、温かい塩水を使ってうがいすることが効果的です。塩水には血管を収縮させる作用があり、これにより出血を和らげることができます。ただし、明らかに出血が多く、歯茎からの出血がなかなか止まらない場合は、別の対処法が必要です。

歯茎から出血したときにやってはいけないことは?

歯茎からの出血がある場合、以下は避けるべき行動です。これらの行動は症状を悪化させる可能性がありますので注意が必要です。

1. 自己治療薬の無制限使用

歯茎からの出血が見られた場合、その症状を見かけ上緩和させるために市販の薬やうがい薬を無制限に使用するのは控えましょう。なぜなら、適切な診断が必要であり、歯科医の指導に基づいた正確な治療が望ましいからです。歯茎の出血は様々な原因が考えられ、それぞれに応じた適切なアプローチが求められます。自己判断や一般的な薬の使用では、症状の根本的な原因を見過ごす可能性があります。そのため、歯科医の診察やアドバイスを受けることで、適切な治療が行われ、再発や悪化を防ぐことが期待できます。自己処置に頼らず、プロの意見を求めることで、歯茎の健康を維持し、症状を根本的に改善する手助けとなります。

2. 喫煙

歯茎の血行を悪化させ、歯周病の進行を促進する可能性があるのが喫煙です。歯周病は歯茎の炎症から始まり、進行すると歯を支える組織にも影響を及ぼす重篤な状態となります。喫煙によって引き起こされる血行不良は、歯茎の組織に適切な酸素や栄養分が行き届かなくなり、免疫力の低下も招きます。これにより、歯周病が進行しやすくなります。

歯茎の健康を真剣に考えるなら、禁煙を検討することが非常に重要です。禁煙によって歯茎の血行が改善され、充分な栄養や酸素が供給され、自然治癒力が高まります。また、歯周病の進行リスクが低減し、歯茎の状態が維持されやすくなります。喫煙が歯茎に及ぼす悪影響を減少させることで、歯の健康を維持し、将来的な歯周病のリスクを軽減する一環として禁煙を検討することは、口腔健康全体に良い影響をもたらすでしょう。

喫煙は歯周病を進行させます!

3. 自己診断や自己治療

歯茎の出血が続く場合、自己診断や自己治療を行うのではなく、専門の歯科医に相談することが重要です。歯茎の出血は様々な原因による可能性があり、正確な診断が必要です。自己判断や市販の治療方法では、症状の根本的な原因を見逃す可能性が高まります。歯科医による専門的な診察によって、出血の具体的な原因を特定し、それに基づいた適切な治療プランを立てることができます。

歯茎の出血が続く場合、それは歯周病や他の歯科疾患の兆候である可能性があります。歯科医に相談することで、症状の進行や悪化を防ぐだけでなく、早期の治療で問題を解決することが期待できます。歯科医の専門的な知識と経験に基づくアドバイスは、症状の管理や再発予防に有益です。健康な歯茎を維持し、口腔全体の健康を促進するためには、歯科医との連携が不可欠です。

歯磨き時に歯茎からの出血リスクを抑えるためには?

歯磨き時に歯茎からの出血リスク

歯茎からの出血を予防するために、

以下は日常の歯磨き時に実践可能なシンプルな6つの方法をご紹介します。

1.歯磨きは1日に2~3回、各2分間行う

歯磨きは1日に2~3回、それぞれ2分間行います。歯磨きによってお口の中のプラーク細菌や食べかすを取り除きます。これらが残っていると、歯の表面や周辺、歯と歯の間に蓄積し、歯茎が炎症を起こし、歯肉炎などのトラブルにつながる可能性があります。フッ素配合のハミガキを使用して、1日2~3回、2分間ずつブラッシングを心がけましょう。

2.歯のすみずみまで注意深く磨く

歯のすみずみまで注意深く磨くことも大切です。歯と歯の間など、届きにくい部分を含め、お口の中のすべての箇所を丁寧にブラッシングしましょう。歯磨き残しがないように、全ての歯の内側と外側の面、咬み合わせの面を1本ずつ丁寧に磨くようにします。歯科医に相談して、自分に最適な歯磨き法について指導を受けることもおすすめです。

3.歯磨きは優しく行う

歯磨きは優しく行うことが大切です。力を入れすぎたり、歯を磨き過ぎたり、使い古したハブラシで磨くことは避け、常にていねいなブラッシングを心がけましょう。月に1回はハブラシを新しいものに交換することも忘れずに行いましょう。

4.ハブラシは歯に対して45度の角度で使う

ハブラシは歯茎に対して45度の角度で使います。歯茎に向けてハブラシを45度の角度で当て、弱い力で細かく振動させるように動かします。これにより、歯肉線(歯と歯茎の境目)を効果的に清掃できます。前歯の内側の面を磨く際は、ハブラシを垂直に当て、ヘッドの前方部分を使って磨くことがポイントです。

ハブラシは歯茎に対して45度の角度で使う

5.歯と歯の隙間(歯周ポケット)のブラッシングを忘れずに

歯と歯茎の隙間(歯周ポケット)のブラッシングも忘れずに行います。歯と歯茎の隙間(歯周ポケット)はプラーク細菌の影響を受けやすい部分です。歯磨きの際には、特にこの歯と歯茎の隙間(歯周ポケット)を意識して歯垢を取り除きましょう。適切なブラッシングに加え、フロスまたは歯間ブラシを併用することで、歯垢(プラーク)の蓄積を抑えることができます。

歯と歯茎の隙間(歯周ポケット)のブラッシングを忘れずに

6.舌も優しくブラッシングする

舌も優しくブラッシングしましょう。適切な口腔衛生には歯と歯茎だけでなく、舌も含まれます。舌を優しくブラッシングすることで、細菌を取り除き、口の中を清潔に保ちつつ、爽やかな息を保つことができます。

これらのステップを実践することで、歯茎からの出血のリスクを軽減できます。

特に歯周病の予防として、

もりかわ歯科までご相談いただき、適切なケアを行ってください。

まとめ

歯茎からの出血は、歯周病、強い歯みがき、日常の習慣、喫煙などさまざまな要因によって引き起こされます。これを放置すると、深刻な問題を見逃し、状況を悪化させる可能性があります。出血が見られた場合は、もりかわ歯科で早急に検査を受け、その原因を特定することが極めて重要です。

 

当院では、症状の緩和だけでなく、根本的な改善を目指した治療を提供しています。歯茎からの出血に悩む方や、将来の問題を予防したい方は、お気軽にご相談ください。歯のトラブルに時間を費やすことなく、人生をより楽しむためにも、歯科治療を検討してみてください。きっと、あなたの人生が豊かになるでしょう。歯の健康は、心身の健康にも密接に結びついています。

 

それでは、また次回のブログでお会いしましょう。

 

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