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歯の痛みの原因はなんですか?

2023年11月29日
歯の痛みの原因は何ですか?

こんにちは!大阪府八尾市で60年!地域に根ざした歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

歯の健康に関することや、歯にまつわる体のお悩みなどは、歯科医師やスタッフにとっては常識的なことでも、患者さまにとっては疑問や不安になり得るのだ、とあらためて気づかされることがよくあります。できるだけ多くの質問に詳しくお答えできればいいのですが、診療中に個々の患者さまに詳しくご説明する時間が限られていることが多いのが実状です。

そこで、「歯に関するご質問に全力回答!」ブログをスタート! 普段の診療中によく訊(き)かれる質問に対して、この場で詳しく解説していくことを大命題として出発したブログです。このブログが、歯医者に対して患者さまが日頃抱えている疑問や不安の解消への近道になれば、と願ってやみません。

どんな些細な疑問や質問でも、お気軽にお寄せください! 患者さまの健康と幸福を支えることが私たちの役目です。どうぞよろしくお願いいたします。

 歯の痛みの原因は?のご質問に全力回答!

歯が痛い!虫歯?それとも…?? 一気に気持ちがくもってしまいますよね。ああでもない、こうでもないと原因を考えてモヤモヤ、イライラ。どうにかして気のせいってことにならないかなぁ、とまで思ってみたり。今回はそんなお悩みを解消するために、歯の痛みの原因について、歯科医として詳しく解説していきたいと思います。

その痛みの原因は…

歯に原因のある痛み

虫歯と歯肉炎

歯そのものに痛みの原因がある場合は、皆さんご存知の通り、以下のような原因が考えられます。

・虫歯

・歯周病

・歯冠・歯根破折

・知覚過敏

・親知らず

・歯髄炎

非歯原性歯痛のことです。歯の問題ではなく、顎関節、筋肉、または頭部の他の部位から発生する痛みのことを指します。例えば、ストレス、顎関節症、または頭部の神経の問題などにより、歯に関係ない箇所から痛みが発生する状態です。

それぞれを詳しく見ていきましょう。

咀嚼(そしゃく)筋・筋膜性の歯痛

顎や頭部の筋肉や筋膜部分に原因のある痛みです。

噛み合わせの異常(咬合異常)や歯並びの問題が、筋肉や筋膜に過剰な負担をかけて痛みにつながる場合、ストレスによる筋肉の緊張に起因する場合、また最近ではスマートフォンやパソコンの画面を見る頻度と姿勢による首や肩の筋肉のこわばりが原因の場合など、さまざまなケースがあります。

関連痛

このように、痛みを感じる部位と、実際の痛みの原因が異なる場所にある場合に発生する痛みのことを「関連痛」といいます。特定の神経経路によって痛みが他の部位に伝達される現象です。

関連痛は奥歯で起こることが多く、上下の歯を間違えたり、隣の歯に痛みが現れたりします。一般的には鈍い痛みが特徴です。顎関節症などによる痛みも、これに含まれます。

関連痛例

神経障害性の歯痛

中枢神経から末梢神経まで、神経のどこかに障害が起きて感じる、いわゆる「神経痛」。

突然痛みが走る「突発性神経痛」と、鈍い痛みが1日中続く「持続性神経痛」の2種類に分けられます。

突発性神経痛

前者は三叉神経が原因で起こり、うずくまるほどの激痛を伴います。

持続性神経痛

ピリピリ、ジンジンといった痛みで、帯状疱疹の後遺症が代表的ですが、何らかの原因で神経が障害されると同様の症状が出ることがあります。

神経血管性歯痛

片頭痛や発作性片側頭痛など、神経血管性の頭痛に関連して生じる歯の痛みのことです。 中でも群発頭痛は「人間が経験する最悪の痛み」などと表現され、激烈な歯痛や顔面痛を呈するとされています。

上顎洞性歯痛

頬骨の奥に位置する上顎洞の粘膜が腫れ、膿や鼻水が溜まっている状態を上顎洞炎と呼びます。 上顎洞には奥歯の神経が通っており、それが粘膜の腫れなどで圧迫されることにより、奥歯だけに強い痛みを訴えます。

上顎洞歯痛

心臓性歯痛

狭心症や心筋梗塞など、虚血性心疾患の発作に伴って歯の痛みが生じることがあります。 その際、胸や顔面の痛みと同時に生じるのが一般的ですが、中には歯痛のみというケースもあり、いずれも圧迫痛や灼熱痛が数分〜20分程度続きます。

気圧性歯痛

歯の中心部には、歯髄腔という神経を収めた空間があり、普段は内部と外の気圧が同じになるように保たれています。しかし、台風などによって急激に外の気圧が下がると、その変化に対応できずに内部に圧がかかり歯痛が起こります。

飛行機に乗った際も同様の症状が起こり、「航空性歯痛」と呼ばれています。

気圧性歯痛

精神疾患または心理社会的要因による歯痛

ストレスや疲労よって免疫が落ちたりすることで、痛みを伝える神経系統のバランスが崩れ、血液中のホルモン量が変化するなど、さまざまな原因で歯が痛むことがあります。

歯の痛みの原因を見分けるには

このように、歯の痛みの原因には様々なものがありますが、最初に歯科医の診察を受けることが大切になってきます。歯の痛みについての鑑別(見分け)についてのフローチャート(下図)もぜひご参考になさってください。

歯の痛みに関する鑑別(見分け)フローチャート

それでは虫歯以外の歯の痛みのうち代表的なものについて、もう少し詳しく解説しましょう。

歯周病

歯周病は、歯やその周りの組織に影響を及ぼすお口の中の疾患の一つです。歯周病は、歯肉炎と歯周炎の2つに大まかに分けられます。

1. 歯肉炎

・歯肉炎は歯肉(歯ぐき)の炎症を指します。

・主な症状には歯ぐきの腫れ、出血、赤み、口臭などがあります。

・歯垢(歯の表面に形成される細菌の膜。プラークとも言います。)の蓄積によって引き起こされます。

・歯垢を適切に除去し、お口の中の衛生状態を改善することで進行を防ぐことができます。

2.歯周炎

・歯周炎は歯肉炎が進行し、歯周組織(歯槽骨や歯根膜)にまで及ぶ疾患です。

・歯周炎の症状には歯ぐきの後退、歯周ポケットの形成、歯のぐらつき、歯の脱落などが含まれます。

・歯周炎は進行性の疾患なので、放置すると歯を失う可能性があります。

歯肉炎から歯周炎への進行

歯周病の原因は、主に口腔内の細菌による感染です。歯垢(プラーク)が歯の周りの組織に蓄積し、細菌の繁殖を促進し、炎症を引き起こします。歯周病の進行を防ぐために、以下の予防策が重要です。

  • 定期的な歯科検診と歯のクリーニング
  • 歯みがきとフロスの適切な使用
  • 健康的な食事を心がける
  • できるだけタバコを控える、もしくは禁煙
  • ストレスの管理

歯周病は放置すると全身の健康にも悪影響を及ぼすことがあるので、決して軽視しないことが重要です。早期診断と治療のためにも、歯科医による診察やアドバイスを受けることをお勧めします。

知覚過敏

知覚過敏は、冷たさ(冷たい食べ物・飲み物や冷たい空気など)、熱さ(熱い食べ物・飲み物や湯気など熱い空気)、甘さ、酸味などの刺激に対して過敏に反応してしまう、歯の表面の知覚異常です。知覚過敏は一般的な歯の問題であり、以下は主な原因と予防および治療法です。

主な原因
  • 歯エナメルの薄化: 歯のエナメル質が薄くなると、神経に対する刺激が直接伝わりやすくなります。
  • 歯肉の後退: 歯肉の後退によって歯の神経部分が露出し、刺激に対する感受性(外部からの刺激に対する感度)が高まります。
  • 歯垢や歯石の蓄積: 歯垢や歯石の蓄積が歯の表面を侵すことで感受性が増します。
  • むし歯や歯周病: 歯の健康問題が知覚過敏の原因となることがあります。
治療法および予防策
  • 特別な歯磨き粉: 歯医者から勧められた特別な歯磨き粉を使用すると、エナメル質を強化し、感受性を軽減できます。
  • 歯科治療: 歯医者が歯のエナメル質を強化するための処置を行うことがあります。
  • 歯のクリーニング: 歯垢や歯石の除去により感受性を軽減できます。
  • 歯肉の治療: 歯肉の健康を維持することが大切です。歯周病などの問題があれば適切な治療を受ける必要があります。
  • 知覚過敏の仕組み

知覚過敏は一般的に軽度から中程度の症状であり、適切なケアと治療によって改善できます。患者さまの感受性もさまざまですので、ぜひ歯科医に相談し、適切な治療法を見つけ、また口腔内の健康維持に努めてください。

親知らず

親知らずは、一般的に第三大臼歯(第三奥歯)とも呼ばれ、口腔内にある四つの大臼歯のうちの最後に生える歯のことで、他の大臼歯と同じく通常成人になる前後ぐらいに、上下/左右それぞれ1本ずつ計4本生えることがあります。

親知らずが生えないこともある?

実は、なかには親知らずがまったく生えない人もおり、その割合は正確な統計データはないものの、4人に1人程度と言われています。

親知らずはそのままにしたらいけないの?

一般的に親知らずは正常に生えないことが多く、親知らずが問題なく生える人の割合は3割に満たないとも言われています。以下は、そんな親知らずの問題点と処置についてです。

親知らずの生える場所

  • 生える場所: お口の中のスペースは有限で、親知らずが他の歯や歯ぐきの下に埋まってしまうことがあります。
  • 生える方向: 親知らずが他の歯に向かって成長したり、斜めに生えたりすることがあります。これは、親知らずの周辺組織に対する圧力や歯ぎしりなどの習慣によって引き起こされることもあります。
  • 感染: 親知らずが歯肉の下に埋まっている場合、食べかすや細菌が歯の周りに蓄積し、感染症を引き起こす可能性があります。
  • 痛みや不快感: 親知らずの成長や生えてる場所、生え方によっては、痛みや不快感をおぼえることがあります。
  • 抜歯の必要性: 上記のような問題が生じている場合、抜歯することがあります。抜歯が必要な場合、歯科医は患者の具体的な状況を評価し、適切な治療計画を立てます。抜歯は外科的な手術で行われ、適切な麻酔の下で行われます。
  • 親知らず生え方

不適切な生え方をしている親知らずは、他の歯や口腔組織に悪影響を及ぼす可能性があるため、歯科医のアドバイスを受けることが重要です。

ストレス

ストレスと一口に言っても様々です。歯ぎしり、筋肉の緊張、免疫力の低下、食生活の変化、肩こりなど、お口の健康に関連するストレスと、そのストレスが引き起こす歯痛を挙げていきます。

歯ぎしり

ストレスは歯ぎしりや食いしばりを引き起こすことがあります。これらの習慣は歯に圧力をかけ、歯の摩耗や歯肉の問題を引き起こす原因となります。

筋肉の緊張

ストレスは顔の筋肉の緊張を増加させ、顎関節症などの症状を引き起こすことがあります。顎が痛くなったり、顎が自由に動かせなくなったりします。この痛みが前述の関連痛(痛みを感じる部位と、実際の痛みの原因が異なる場所にある場合に発生する痛みのこと)として歯の周辺の痛みにつながることがあります。

免疫力の低下

長期にわたるストレスは免疫機能に悪影響を与えることがあります。免疫機能とは、体が病原体や異物に対抗するために働く防御メカニズムのことです。免疫力が低下すると、これら防御メカニズムが正常に働かなくなり、結果、細菌による歯周病の進行や口内炎などのお口の中の健康問題に大きく影響してしまいます。

食習慣の変化

ストレスが原因で、いつも以上に甘い食べ物や硬い食べ物が食べたくなったりすることがあるため、虫歯や歯の周辺環境にとってのリスクが高まります。

肩こり

肩こりによる全身的な筋肉の緊張は、特に肩に近い顔や口腔周辺の筋肉に影響を及ぼす可能性があります。このような筋肉の過度な緊張は、咬筋(かむ筋)などにも影響を与え、歯に不要な圧力がかかるなどして歯痛を引き起こすことがあります。また肩こりの痛みが関連痛として歯痛につながることもあります。

夜、歯が痛くなる

夜間の歯痛

人には自分が意識的に制御できない機能を調整するための神経(自律神経)があります。この自律神経には、交感神経と副交感神経の2つがあり、ざっくり言うなら交感神経は興奮状態やストレスにさらされている時に優位に、副交感神経はリラックス状態や休息時に優位になることで知られています。

副交感神経が優位になるとどうなるの?

夜間、とくに就寝時などは一般的に副交感神経が優位になるのですが、そうすると体は心拍がゆっくりになったり、血管が膨張し血の流れが円滑になったりします。ところがこの血管の膨張が神経を圧迫し、痛みを引き起こすことがあるのです。例えば、偏頭痛のような血管性の頭痛は、頭部の血管の拡張に伴う痛みです。夜間の歯痛もこれと同じ原理ですが、とりわけ就寝時には横になることで頭に血流も集まりやすくなるので、それが歯痛の原因となってしまうことがあるのです。

1日の自律神経のリズム

まとめ

なんだか歯が痛い……そんな時のご参考になりましたでしょうか。いずれにしても歯痛の原因はさまざまですので、少しでも不安に思われたら、迷わず大阪府八尾市にある歯医者、もりかわ歯科までお越しください。適切な判断の後、しかるべき治療もしくはアドバイスをさせていただきます。

歯にまつわることならどんなことでもご質問にお答えしたい。そんな思いで書いているこのブログが、患者さまの不安払拭の一助になれたなら幸いです。

こどもの歯の健康ケア

2023年11月15日
子どもの歯の健康ケアって?

こんにちは!大阪府八尾市で60年間、地域に根付いた歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

歯の健康に関することや、歯にまつわる体のお悩みなどは、歯科医師やスタッフにとっては常識的なことでも、患者さまにとっては疑問や不安に思われることなのだ、とあらためて気づかされることがよくあります。診療中には、できるだけ多くの質問に詳しくお答えできればいいのですが、実際には個々の患者に詳細に説明する時間が限られていることが多いのが実情です。

そこで、普段の診療中によく聞かれる質問に対して、当院のブログで詳しく解説していく「歯に関するご質問に全力回答!」ブログをスタートしました。

このブログを通じて、歯医者に対して患者さまが日頃抱えている疑問や不安を解消していただければ、それは私たちの大きな喜びにもつながります。

どんな些細な疑問や質問でも、お気軽にお寄せください! 私たちは患者さまの健康と幸福を支えるためにここにいます。どうぞよろしくお願いいたします。

 こどもの歯の健康ケアって?のご質問に全力回答!

ひとくちに「子どもの歯の健康」といっても、子どもの年齢もさまざまだし、何をどうすればいいのか分からない… 今回はそんな不安解消のために、子どもの歯の健康について、歯医者として詳しく解説していきたいと思います。

 こどもは虫歯になりやすい?

そもそも虫歯のできやすさに大人と子どもで違いがあるの? 答えはYES。子どもの歯は、大人に比べて歯の成熟度が低く、見たり触ったりしても分かりませんが、実は歯の表面のエナメル質に比較的多くの空洞があり、薄くて柔らかいのです。そのせいで特段、酸や甘いものに弱く、結論として子供の歯は大人の歯よりも虫歯にかかりやすいと言えます。

また、きちんと歯磨きができていない、間食をよくするなど、子どもならではの生活習慣も虫歯の原因です。

歯の構造

こどもの虫歯は減っている?

最近、フッ化物やフッ化物入り歯磨き粉(剤)を使う方が増えて、子供の虫歯の発生率が30年前の5分の1にまで減少しています。実際、日本の子供の2人に1人は虫歯の経験がないという調査結果も出ています。

こどもの虫歯の原因は?

子どもの虫歯が減っているとはいえ、子どもが虫歯にならないわけではありません。

子どもの虫歯の原因としては、主に以下のようなものがあげられます。

不十分な歯磨き

子どものうちは正しく歯磨きをするのはたいへんです。歯ブラシが大嫌いというお子さまもいらっしゃるでしょう。お子さまの歯磨きを根気強く大人がチェックすることが虫歯予防には大切です。

不十分な歯磨き

糖分の過剰摂取

砂糖を多く含む食品や飲み物を過度に摂取することも、虫歯になりやすい大きな要因です。砂糖を栄養とする細菌が酸を生成し、その酸が歯に悪影響を与えます。

糖分の摂取やダラダラ食べ

おやつの「ダラダラ食べ」

決められた時間に甘いものを食べるのではなく、いつも何かを食べている「ダラダラ食べ」。これは口の中に食べ物のない時間が少なくなるということで、歯によくありません。

虫歯菌の感染

生まれたばかりの赤ちゃんの口の中に虫歯菌(代表的なものとしてはミュータンス菌)はいません。虫歯菌に感染してしまうことで虫歯になります。

歯並びが安定していない

乳歯と永久歯の両方が生えていたり、生えかけの歯があったりなど、汚れの溜まりやすい状況になりやすく、虫歯のリスクも高まります。

では子どもの虫歯についての疑問点も踏まえて、もう少し詳しく説明しましょう。

虫歯菌が感染するって本当?

本当です。よく知られていることですが、虫歯菌はご家族(親・祖父母)から感染すると言われています。母乳やミルク期が終わり離乳食になると、大人が自分のスプーンや箸で食べ物を取り分けたり、食べさせたりします。また温かい物に息を吹きかけて冷ますこともあるでしょうし、至近距離でのおしゃべりやスキンシップでも唾液が飛び、その唾液を介して感染してしまうことが多いのです。

特に奥の乳歯が生えてくる頃は、食べるものも増えてきて、感染しやすい要注意時期と言われています。

唾液の飛散やおしゃべりも!?

乳歯と永久歯について意外と知らないこと

永久歯の生える時期と順番

そもそもどうして最初から永久歯が生えないのでしょうか。それは、子どもの顎の大きさに理由があります。小さな顎に、大人と同じ大きさや本数の歯は収まりきらないからです。大人の歯が28本なのに対して、乳歯は全部で20本。乳歯は、生えることで永久歯の生えるスペースを確保し、顎を発達させたり、言葉を発すること(発音)の助けになったりと、非常に重要な役目を担っているのです。

乳歯なら虫歯になっても大丈夫?

どうせ抜けてしまうのだから虫歯になっても大丈夫だろうというのは大きな間違いです。歯は外側から「エナメル質」、その下に「象牙質」、そして一番内側に「歯髄(しずい)」、という3つの層からできています。「歯髄」には血管と神経が通っているのですが、虫歯にかかった乳歯をそのままにしておくと、虫歯菌が歯髄にまで到達してしまいます。そうなると、乳歯の下で待機している永久歯にまで影響が及びます。つまり、せっかくの永久歯が「虫歯菌を持った永久歯」として生えてきてしまうのです。いつ虫歯になってもおかしくありません。

また、永久歯の生え方をサポートする役割の乳歯が虫歯で早々に失われてしまうと、永久歯がまっすぐ生えてこられないなど、将来の歯並びに影響することも考えられます。

乳歯から永久歯への感染

子どもの歯は虫歯になったら進行が早いのですか?

前述の通り、永久歯に比べてエナメル質に細かな空洞も多く、薄くて柔らかい乳歯は虫歯の進行が早いです。また、小さなお子さまは違和感や痛みをうまく伝えることができなくて、いつの間にか進行していたといったケースもあるのです。

乳歯が虫歯になったらどうすればいいの?

永久歯の健康を守るためにも、早期発見・早期治療が大切です。乳歯の歯科治療には、おおむね以下のような治療を施します。

シーラント法

乳歯の溝や凹みにフッ素樹脂を詰めて、虫歯菌の侵入を防ぐ方法です。

フッ素塗布

フッ素を歯に塗布して、歯質を強化する方法です。

歯科医によるフッ素塗布

充填(レジン充填)

虫歯を削った部分にレジンというプラスチックを詰める方法です。

レジン充てん

根管治療

虫歯が神経まで進行してしまった場合に、神経を抜いて根管を充填する方法です。

抜歯

虫歯が進行して歯を残すことができなくなった場合に、歯を抜く方法です。

いずれもケースバイケースです。嫌がるお子さまに無理やり治療を施すと、歯科恐怖症などお子さまの将来に悪影響を及ぼすこともあります。お子さまが治療を受けやすい環境を整え、お子さまの大事な永久歯のために最善の治療を施すためにも、歯科医師とよくご相談ください。

一生虫歯にならないようにできるの?

口の中に虫歯菌が存在しなければ、虫歯になるリスクはほぼゼロです。 そして、口の中に虫歯菌が住み着く可能性は、2歳半〜3歳までに決まると言われています。 そのため、3歳までに虫歯菌の感染を予防できれば、一生虫歯にならないか、虫歯になりにくい口腔内環境を築くことができると言えます。

子どもの歯の健康を守るには?

ここまで、子どもの歯と虫歯の関係について基本的な問題点を知ってもらいました。ここからはさらに踏み込んで、子どもが虫歯にならないようにするには何をすれば良いのか、子どもの歯の健康のためにどうすればいいのかを具体的に解説していきます。

食べ物のおはなし

子どもの歯と食べ物の関係は非常に重要で、正しい食習慣は歯の健康のみならず体の健康にも大きな影響を与えます。まず、おいしくと感じることで食欲がわき、子どもの体づくりにつながります。「咀(そ)しゃく(=噛むこと)」「歩行(=歩くこと)」「呼吸(=)息をすること」は生きるために絶対不可欠な運動であると証明されています。

よく噛むということのメリット

よく噛んで食べることにはメリットがたくさんあります。

  • 消化を助け、胃腸への負担を減らすことができます。
  • 食べ物本来の味がよくわかるので、味覚が発達します。
  • 脳の神経を刺激するため、脳細胞の働きが活発になり、脳の発達につながります。
  • 脳の神経が刺激されるとホルモンの分泌もさかんになり、運動神経の発達も期待できます。
  • 口の周りの筋肉を使うので、きれいな発音の助けになります。
  • よく噛んで食べる

よく噛んでたべましょう!

虫歯予防にはバランスの良い食事が大切

大切な栄養素としてカルシウムが有名ですが、カルシウムだけで強い歯はできません。もちろん、永久歯を作る時期にカルシウムが不足すると、強い永久歯は生えてきませんが、良質なタンパク質などをバランスよく摂取することがとても大切です。以下は、歯に良いとされる栄養素です。

カルシウム

カルシウムを多く含む食材

歯のエナメル質や象牙質の主要な構成要素です。カルシウムが不足すると歯が脆くなり、虫歯や歯周病のリスクが高まります。牛乳、チーズ、ヨーグルト、大豆などの乳製品に多く含まれています。

ミネラル

ミネラル(亜鉛、マグネシウムなど)は歯の硬度を維持し、歯の石灰化のための材料になります。これらのミネラルは様々な食品に含まれています。

たんぱく質

歯の再生と修復に重要で、歯の有機物質のほとんどがたんぱく質でできています。肉、魚、乳製品、豆腐、卵などが良いたんぱく質の源です。

りん

歯や骨の形成に必要な栄養素で、カルシウムとのバランスが重要です。カルシウムとりんのバランスが取れた食事が、歯の健康をサポートします。肉、魚、卵、乳製品などに含まれています。

ビタミンA

歯のエナメル質の健康を維持するのに役立ちます。ビタミンAはにんじん、かぼちゃ、スイートポテトなどの植物性食品や、レバーや魚などの動物性食品に多く含まれています。

ビタミンC

歯の象牙質の生成に必要な栄養素です。歯と歯ぐきの健康をサポートし、唾液の分泌を促すことで虫歯のリスクを減らしたりもします。柑橘類、いちご、ブロッコリー、パプリカなどの食品に多く含まれています。

ビタミンD

カルシウムの吸収を助け、腸で吸収したミネラルを歯や骨に送る役目もします。ビタミンDは日光や魚、卵、乳製品などに含まれています。

丈夫な歯のためにはバランスの良い食事を心がけ、「偏食ゼロ」を目指しましょう。

歯の健康には食べるおやつにも注意

歯によくないおやつ

アメなど甘みが口の中にとどまるものや、キャラメルなどの歯にくっつきやすいむもの、チョコレートやグミ、クッキーなど奥歯や歯のすき間に残りやすいものは注意が必要です。

歯に悪くはないおやつ

アイスクリーム、ゼリーやプリン、ケーキなどは長時間口にとどまりにくいので、意外と歯にやさしいおやつです。

歯にいいおやつ

せんべいやポテトチップなど甘くないおやつは総じて歯にやさしいおやつです。煮干し、果物、ナッツ類、チーズなども歯にいい栄養素(カルシウムやフッ素)を含んだおやつです。

上の子と下の子のおやつは同じじゃない!

1歳6カ月〜3歳ごろの子には自然の甘みを中心としたおやつを、4〜6歳ごろの子のおやつには上記にもある甘さ控えめの「歯にいいおやつ」を選びましょう。

 

おやつの「だらだら食べ」はなぜ悪い?

口の中に食べ物のない時間というのは、実は唾液が歯の再石灰化(虫歯を修復すること)を促進する大事な時間でもあるのです。つまり、だらだらと食べ続け、口の中にいつも食べ物や食べ物の残り滓がある状態は、歯のための大切な時間がとれないということです。

同じ糖分量を摂取したとしても、一度に摂取するよりも、だらだら接種するほうが虫歯になりやすいのはそういう理由です。

歯の健康には飲み物にも注意

子どもはお茶や水よりも甘い飲み物を欲しがりがちですが、飲み物もおやつです。栄養もとれて体によさそうな野菜ジュースにも糖分やクエン酸などの酸も含まれているので、飲んだあとのケアは必要です。

定期検診のおはなし

乳歯の生え始める生後6〜8カ月頃からは特に虫歯になりやすい時期に突入するので、この時期が歯医者さんデビューの目安となります。また、定期検診は1歳半検診の後に開始するといいでしょう。検診は3〜4カ月に1回の受診が理想的ですが、最低でも半年に1回の受診をおすすめします。

定期検診

定期検診ではどんなことをするの?

  1. 歯科医がお子さまの口の中をチェックし、歯の汚れや虫歯の有無、歯はどんなふうに生えてきているのか、永久歯が生えるためのスペースや歯の形、舌や粘膜の状態はどうかなど口の中のあらゆることを細かく調べます。
  2. 汚れを落とし、虫歯予防のために歯にフッ素の塗布を行ったりもします。
  3. お子さまの生活習慣についてたずね、歯磨きや間食についてのアドバイスをしたり、お子さまの指しゃぶりなどの気になるくせや歯並びについての相談などにも応じます。

では、ここで気になったワードについても説明します。

フッ素のおはなし

歯の定期検診でフッ素を塗るのはなぜでしょう。それは、乳歯や生えたばかりの永久歯は、育ちきった永久歯よりも効率よくフッ素を吸収し、歯質を強化することができるため、虫歯予防に非常に効果的な手段だからです。

また、ご家庭で使用する子ども用の歯磨き剤もフッ素入りが有効ですが、フッ素濃度には推奨基準があり、歯の生え始め〜2歳までは1000ppm(米粒大)、5歳までは同じく1000ppm(グリーンピース大)、6歳以上は1,400〜1,500ppm(2cm程度)となっています。年齢にあった歯磨き剤を使用しましょう。

キシリトールのおはなし

フッ素と並んでよく聞くキシリトールとは、甘みの成分でありながら虫歯の原因にならず、そればかりか虫歯の発生や進行を防いでくれる有用な物質です。歯磨きができない時などはうがいとキシリトール(ガムや、ガムが噛めない年齢のお子さまならタブレット)で対応できます。特に歯科医で販売しているものはキシリトール100%ですので、虫歯予防効果が高くおすすめです。甘いものを食べた後にはキシリトールをぜひ。

歯並びのおはなし

歯並びも健康に多大な影響があります。すみずみまで歯磨きが行き届きにくく、虫歯や歯周病になりやすいのはもちろん、舌の動きが悪くなると発音にも影響しますし、噛み合わせが悪ければ胃腸にも悪影響を及ぼし、ひいては体の健康に関わります。

子どもの歯並びは自然に治るの?

乳歯の時期にある歯の隙間は、永久歯がきれいに生えるために必要な場合もあり、問題ないと言えます。また乳歯が斜めに生えるのもよくあることで、成長にともない改善される場合があります。けれども、永久歯が生え始める6歳頃からは顎の骨の成長度合いは80%になり、この時期に歯並びもほぼ決まってしまいます。お子さまの歯並びは、歯や顎の大きさ、遺伝、指しゃぶりなどの生活習慣や癖などに影響を受けると言われています。

歯並びは自然に治りますか?

歯列矯正はしたほうがいいの?

子どものうちに矯正をする最大のメリットは、成長発育を利用できるということです。大人になってからの矯正では、例えば外科手術が必要な場合もありますが、子どもは顎の骨が発育途中なので、骨格そのものの改善を試みることができるのです。

上下の顎のバランスを整え、虫歯や歯周病のリスクを減らし、口に悪影響のある生活習慣や癖を改善する、などお子さまの将来のためになることも多い反面、お子さまが乗り気じゃない、期間が長いなどのデメリットもありますので、ぜひ歯科医にご相談いただき、納得のいく答えを見つけてください。

子どもの歯列矯正は必要?

子どもの歯列矯正のタイミングは?

個人差はありますが、永久歯が生え始める6歳頃から始め、顎の成長がとまる12歳頃までに終了させるのがよいとされています。

シーラントって何ですか?

フッ素塗布と共に、よく行われている虫歯予防のひとつです。奥歯の溝は食べかすなどが溜まりやすく、また歯ブラシも届きにくく虫歯のできやすいゾーンです。この奥歯の複雑な溝をレジンなどのプラスチック樹脂で埋めてしまうのがシーラントです。この素材にはフッ素も含まれているので、歯質強化にも役立ちます。虫歯予防の強い味方ではありますが、定期的にやり直しが必要だったりもするので、歯科医とよくご相談ください。

シーラントって何?

正しい歯磨きのおはなし

歯磨きはもっとも大切なケアのひとつです。子どもの歯磨きはたいへんですが、将来の健康のためにも、しっかりサポートしましょう。歯が生えそろう3歳ぐらいまでにはじぶん磨き(自分で歯磨き)デビューさせ、しっかり仕上げ磨きもしてあげてください。

乳幼児の歯磨き方法

まずは触られることに慣れてもらいましょう。 歯が生えてきたらお手入れスタートです。

湿らせたガーゼなどで歯や歯肉をやさしくぬぐい、やわらかい歯ブラシでケア。1日1回寝る前にきちんと磨いてあげるといいでしょう。

乳幼児の歯磨き

混合歯列期(生え変わり時期)の歯磨き方法

乳歯と永久歯の混じった混合歯列期は、歯の大きさもまちまちで段差も多く、とても磨きにくいです。さらに、乳歯も生えたての永久歯も柔らかくて弱いので、磨き残しのないようしっかり磨きましょう。フッ素もぜひ取り入れてください。

抜けかけの乳歯がある時の歯磨き方法は?

グラグラして気になる乳歯も、他の歯と同じように磨いて大丈夫ですが、気になるようであれば、歯ブラシを持っていないほうの手の指でそっと支えながら磨きましょう。

乳歯が抜けたあとの歯磨き方法は?

出血した場合は清潔なガーゼやティッシュなどで軽く圧迫して止血します。抜けた後の空間はうがいをして細菌を減らしましょう。歯磨きはやさしく行い、特に両隣の歯は汚れやすいので、しっかり歯ブラシを入れて磨くようにします。

大人による仕上げ磨きはいつまで?

仕上げ磨きはお子さまが小さいうちは座った状態で仰向けにして、大きくなったら立った姿勢で後ろからお腹などでお子さまの頭を固定して行うといいですが、だいたい10〜12歳ぐらいまで仕上げ磨きしてあげるのがおすすめです。

仕上げ磨き

歯磨きは1日に何回もするほうがいいの?

実は歯にたまった汚れで虫歯菌が増殖して酸を出し、歯に悪さをするようになるのには時間がかかります。そのため、1日に何回も歯磨きするよりも、1日1回しっかり歯磨きすることのほうが効果があると言われています。特に寝ている間は唾液の分泌が減ってしまうので、寝る前の歯磨きは大切です。

子どもの歯磨きに良いアイテムは?

子どもの年齢にあった歯ブラシを選ぶようにしますが、いずれにしても握りやすく、小さめのヘッドで歯の奥まで届くものがいいでしょう。危ないので、くわえたまま歩き回ったりしないように注意してください。また、フロスも活用すると効果的です。ホルダー付きのものなら子どもも使いやすいでしょう。

 

まとめ

いかがでしたか? 子どものお口の健康は子どもの将来の生活に直結します。分からないこと、不安なことがある場合は、いつでも大阪府八尾市にある歯医者、もりかわ歯科へお越しください。

もりかわ歯科は「ママとこどものはいしゃさん」認定医院です。
どうぞ親子で安心して通ってください。
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正しい歯磨きと食事習慣、わたしたち歯科医のサポートによって子どもの歯を健康に保ち、将来の歯の問題を予防しましょう。28本(親知らずは除く)、すべて使っていけるようにしてあげたいですね。

歯ブラシや歯間ブラシの選び方は?

2023年11月1日
歯ブラシや歯間ブラシの選び方は?

こんにちは!

大阪府八尾市に60年にわたり、地域に根ざす歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

歯の健康はもちろん、歯に関連する身体の悩みについて、私たち歯科医師やスタッフにとっては常識的なことでも、患者さまにとっては疑問に思われることがよくあります。

診療中にすべての質問に詳細にお答えする時間が中々取れずいつも申し訳なく感じておりました。。。

そこで当院では患者さまからよく寄せられる質問について詳しく説明するための「歯に関するご質問に全力回答!」ブログを立ち上げました。

このブログを通じて、患者さまが日常生活で抱える歯科に関する疑問や不安を解消できるよう、お手伝いできれば幸いです。どんな小さな疑問や質問でも、お気軽にお知らせいただければと思います。私たちは患者さまの健康と幸福をサポートするためにここにいます。どうぞお気軽にお問い合わせください。ご協力をお願い申し上げます。

歯ブラシや歯間ブラシの選び方は?のご質問に全力回答!

今回は普段自分の歯を磨く歯ブラシの選び方や、交換頻度、上手な使い方などについて詳しく解説していきたいと思います。

歯ブラシの正しい選び方は?

歯ブラシの正しい選び方は?

1. 歯ブラシの毛の硬さの選び方

「普通(ふつう)」の毛の硬さがおすすめです。歯ブラシの毛の硬さには「普通(ふつう)」「柔らかめ(やわらかめ)」「硬め(かため)」の種類があります。3種類の中で、一般的におすすめさせていただいてるのは「普通(ふつう)」のタイプです。歯垢の効果的な除去を考えると、「硬め」>「普通」>「柔らかめ」の順で除去しやすいですが、歯や歯ぐきの摩耗を防ぐためには「普通(ふつう)」の歯ブラシを選びましょう。

「柔らかめ」は歯ぐきを優しく扱いたい方や歯肉炎の傾向がある方に向いていますが、汚れの取りこぼしが生じやすいので、より慎重なブラッシングを心がけてください。一方、「硬め」は通常のブラッシングを柔らかく行う方に適しています。

2. 歯ブラシの柄の形の選び方

突起のない、シンプルな形状を選びましょう。デザインよりも実用性を重視し、実際に使いやすい持ち手を選びましょう。どんな角度でもしっかりと握りやすいものが理想です。

3. 歯ブラシの毛の材質の選び方

透明なナイロン素材か、耐久性のあるPBT毛材がおすすめです。一般的に、透明なナイロン素材が広く利用されており、高品質を求める場合には耐久性のあるPBT毛材が選択肢としてあります。動物の毛の歯ブラシは歯垢の取りにくさや衛生的な面で不利があるため、避けることが賢明です。

4. 歯ブラシのヘッドの選び方

小さいヘッドを選びましょう。通常、縦に3列の毛と横に2~2.5cm程度のサイズが適切です。大きなヘッドは奥歯や細かい箇所に十分にアクセスしにくく、磨き残しが生じやすくなります。

5. 歯ブラシの毛先の選び方

平らで太い毛先がおすすめです。毛先が平らであると、均等な圧力をかけやすく、ブラッシングを効果的に行うことができます。ギザギザの毛先は歯垢の効果的な除去を妨げることがあるため、避けましょう。毛先の太さは太いものを選び、毛先の長さは1cm以下が適しています。密集した毛は乾燥しにくくなり、不衛生になりやすいため、避けることが良いでしょう。これらの要点を考慮して、最適な歯ブラシを選びましょう。

 

歯ブラシは”ふつう”と”やわらかめ”どっちが良いですか?

歯ブラシの硬さについては、一般的に「ふつう」の硬さがおすすめです。ただし、最適な硬さは個人によって異なる場合があります。以下のポイントを考慮して、自分に合った歯ブラシの硬さを選ぶのが良いでしょう。

歯ブラシによる歯垢の除去

歯ブラシの硬さが「かため」の場合、歯垢の除去は効果的かもしれませんが、歯や歯ぐきに摩耗を引き起こす可能性が高まります。一方で、「やわらかめ」の歯ブラシは歯ぐきを優しく扱うことができますが、歯垢の除去が少し難しくなるかもしれません。そのため、一般的に「ふつう」の硬さはバランスが取れており、多くの人に適していると言われています。

個人の歯の状態に応じた歯ブラシ選び

歯の健康状態に応じて歯ブラシの硬さを選ぶことが重要です。歯肉が弱い方や歯周病の傾向がある方は、「やわらかめ」の歯ブラシが適しているかもしれません。一方、歯肉が健康で歯垢の問題がない場合は、「ふつう」の歯ブラシが適しています。

好みと快適さも考慮して選ぶ歯ブラシ

最終的に、歯ブラシの硬さは個人の好みや快適さにも関係します。硬さが気になる場合、自分が使いやすいと感じる硬さを選ぶことが大切です。歯ブラシが快適で使いやすいものであれば、ブラッシングを続けることが容易になります。

要するに、歯ブラシの硬さは個人の状態と好みによります。歯科医や歯科衛生士のアドバイスを受けることも良いアイデアです。一般的には「ふつう」の歯ブラシが多くの人に適していますが、自分に合った硬さを見つけるために実際に試してみることが良いでしょう。

歯ブラシは大きめと小さめどっちがいいですか?

歯ブラシのヘッドのサイズについて、一般的には小さめのヘッドがおすすめされます。以下に、小さめのヘッドと大きめのヘッドの利点と状況に応じた選択を説明します。

小さめのヘッドの利点

1. アクセス性が向上

小さなヘッドは、奥歯や細かい箇所に簡単にアクセスできます。これにより、磨き残しを減少させ、歯全体を均等にブラッシングできます。

2.精密なコントロール

歯ブラシの小さなヘッドは、ブラッシングの圧力や方向をより精密にコントロールできるため、歯垢の除去が効果的です。

3.歯ぐきに優しい

小さなヘッドは歯ぐきを優しく扱うのに適しています。歯ぐきに対する圧力を均等に分散でき、歯ぐきの傷つきを軽減します。

大きめのヘッドの利点

1. スピーディなブラッシング

大きなヘッドは、一度に広い範囲をカバーできるため、ブラッシングが速く済むことがあります。

2.バランスの取れた圧力

歯ブラシの大きなヘッドは、ブラッシング時の圧力を均等に分散しやすいため、歯の表面全体に適切な圧力をかけるのに役立ちます。

どちらのヘッドサイズが適しているかは、個人の好みや歯の状態に依存します。通常、小さなヘッドの歯ブラシが一般的に推奨されますが、大きなヘッドの歯ブラシを使用しても、適切なテクニックと注意を払えば効果的なブラッシングが可能です。また、歯科医師や歯科衛生士との相談を通じて、あなたに最適な歯ブラシの選択を行うことが重要です。

歯ブラシはどれくらいの頻度で交換する(変える)べき?

歯ブラシはどれくらいの頻度で交換する(変える)べき?

歯ブラシの交換頻度は重要です。

歯ブラシをどれくらいの頻度で交換すべきかについて以下に説明します。

1〜3ヶ月ごとに歯ブラシを交換

歯科医師や歯科衛生士の多くは、歯ブラシを1〜3ヶ月ごとに交換することをお勧めしています。これは、歯ブラシの毛先が変形し、効果的な歯垢の除去が難しくなるためです。また、細菌の繁殖を防ぐためにも最低3ヶ月ごとの交換が望ましいです。

歯ブラシの毛先がまばらになってきだしたら

歯ブラシの毛先がまばらになったり、分かれたりしてきた場合、交換が必要です。これはブラッシングの効果が低下し、歯垢の効果的な除去が難しくなる兆候です。

感染症や風邪を引いた際

感染症や風邪にかかった場合、歯ブラシを交換することが重要です。これにより、細菌の感染拡散を防ぎ、再感染のリスクを軽減できます。

ブラシの磨耗や変色

歯ブラシの毛先が摩耗したり、変色したりしてきた場合、新しい歯ブラシに交換することを検討しましょう。劣化した歯ブラシは効果的なブラッシングを妨げる可能性があります。

歯科医師のアドバイスに従う

歯科医師や歯科衛生士からの具体的なアドバイスや推奨事項がある場合、それに従うことが賢明です。個別の歯の状態やブラッシングのスタイルに合わせたアドバイスを受けることが大切です。

歯ブラシの交換は個人の健康と口内衛生に対する重要な要素です。適切な頻度で歯ブラシを交換し、効果的なブラッシングを維持することが、虫歯や歯周病の予防に役立ちます。

歯茎が弱い人はどの歯ブラシを使えばいいですか?

歯茎が弱い人はどの歯ブラシを使えばいいですか?

歯ぐきが弱い人に適した歯ブラシを選ぶ際には、以下のポイントに注意することが重要です。

歯ブラシの毛の硬さ

毛の硬さとしては、「やわらかめ」の歯ブラシがおすすめです。やわらかい毛の歯ブラシは歯ぐきを優しく刺激し、歯ぐきに対する圧力を軽減します。これにより、歯ぐきへの負担が減り、歯肉の健康を保つのに役立ちます。

歯ブラシの毛の形状

歯ブラシの毛の形状としては、平らで丸みを帯びた毛先のものが適しています。これにより、歯ぐきに対する刺激が均等に分散され、歯ぐきへの負担が軽減されます。

小さなヘッドの歯ブラシ

歯ブラシのヘッドが小さいものを選ぶことが、奥歯や細かい箇所にアクセスしやすく、歯ぐきに優しいブラッシングを行うのに役立ちます。

歯ブラシのブリストル数

ブリストル(毛の束)が適度に多い歯ブラシを選びましょう。ブリストルの密度が高い歯ブラシは歯面に均等に圧力を分散させ、歯ぐきに対する刺激を和らげます。

歯医者のアドバイスを受ける

歯医者や歯科衛生士のアドバイスを受けることは、歯ブラシの選択において非常に有用です。専門家は個人の口内状態に応じた最適な歯ブラシを提案できます。

 

歯ぐきの健康を保つために、やわらかい毛の歯ブラシと慎重なブラッシングテクニックを組み合わせることが重要です。また、歯科医師に歯ブラシの選択とブラッシング方法について相談し、口内衛生を最善の状態に保つことがおすすめです。

理想的な歯ブラシとは?

適切な歯ブラシを選ぶためには、最低限次の4点に注意することが大切です。

1.毛足の長さは1cmくらい

毛足の長さは1cmくらい

理想的な歯ブラシは、毛足の長さが約1センチ程度です。この長さは、磨き残しを減少させ、狭い箇所にもアクセスしやすく、効果的なブラッシングができるサイズです。

2.理想的な毛の硬さ

理想的な毛の硬さ歯ブラシの毛の硬さは一般的に「ふつう」が適しています。硬すぎる歯ブラシは歯ぐきを傷つけ、やわらかすぎる歯ブラシは歯垢を効果的に除去できません。バランスの取れた硬さを選びましょう。

3.毛先の形状

毛先の形状毛先の形状は重要で、凹凸のあるタイプの歯ブラシがおすすめです。これにより、歯と歯の間や歯周ポケットに毛先を届かせやすく、効果的なブラッシングが可能です。

図のように長さが違う凹凸があるとより良いです。

4.ヘッドの大きさ

ヘッドの大きさヘッドの大きさについては、小さめのヘッドが奥歯や細かい箇所にアクセスしやすく、効果的なブラッシングができる利点があります。大きめのヘッドはブラッシングが速く済みますが、小回りが効かないことがあるため、個人の好みに合わせて選びましょう。

 

これらの条件を考慮して、適切な歯ブラシを選びましょう。また、市販の歯ブラシでもこれらの要件を満たす製品が多く存在します。動物の毛を使用した歯ブラシは雑菌の繁殖リスクがあるため、避けることがおすすめです。

歯間ブラシやデンタルフロスについて

歯間ブラシやデンタルフロスについて

歯間ブラシの正しい選び方は?

歯間ブラシはワイヤーとゴムのどちらがいいですか?

歯間ブラシの選択には、ワイヤータイプとゴムタイプの両方に利点があり、どちらが最適かは個人の好みや特定のケースに依存します。以下はそれぞれの特性を説明します。

1.ワイヤータイプの歯間ブラシ

強度

ワイヤータイプの歯間ブラシは通常、より耐久性があり、長持ちすることがあります。

広い選択肢

ワイヤータイプには、さまざまなサイズや形状のものがあるため、歯間の幅や形状に合わせて選びやすいです。

効果的なプラーク除去

ワイヤーは歯間にしっかりとアクセスし、プラークや食べかすを効果的に除去するのに役立ちます。

2.ゴムタイプの歯間ブラシ

柔軟性

ゴムタイプの歯間ブラシはしなやかで柔らかく、歯茎にやさしいため、歯間ブラッシングが快適で痛みを軽減する特性があります。

歯茎へのマッサージ効果

ゴムタイプの歯間ブラシは柔らかい質感で歯茎マッサージに使うことができ、多くの人にとって気持ちの良いブラッシング体験を提供します。

 

どちらの歯間ブラシを選ぶかは、個人の好みや歯間の状態によるものです。歯間が狭い場合、ワイヤータイプの歯間ブラシが便利かもしれません。歯間が広く、歯茎が敏感な場合、ゴムタイプの歯間ブラシが適しているかもしれません。

 

最適な選択をするために、もりかわ歯科の歯科医師や歯科衛生士にご相談ください。

患者さまそれぞれに合った歯間ブラシのご提案と歯間ブラシの正しい使い方もレクチャーさせていただきます。

デンタルフロスの正しい選び方は?

デンタルフロスを選ぶ際には、正しいタイプや素材を選び、自分の好みやニーズに合わせることが重要です。以下はデンタルフロスの正しい選び方についてのいくつかの要点です

1. デンタルフロスのタイプ

ナイロンフロス

一般的なデンタルフロスで、細かい歯間に効果的です。

PTFEフロス (テフロンフロス)

平滑で滑りがよく、歯間にやさしいフロスです。歯間の詰まりや矯正装置のフロスに適しています。

テープフロス

幅が広く、平らなフロスで、幅広い歯間に適しています。

フレーバードフロス

香りがついているフロスで、フレーバーが好きな人に適しています。

 

2. 歯間の形状に合わせる

歯間のサイズや形状に合った適切なフロスを選びましょう。細かい歯間には細いフロス、幅広い歯間にはテープフロスが適しています。

3. 糸の強度

フロスの強度が適度で、フロスが切れにくいものを選びましょう。過度な力を加えなくても歯間の掃除ができるフロスが理想的です。

4.フロスのフレーバー

フレーバードフロスはフレーバーが付いており、フロスを使うのを楽しみにすることができます。好みのフレーバーを選ぶことができます。

5.様々なデンタルフロスの形状

巻き取りフロス

巻き取りフロスフロスが小さなケースに巻き取られています。使い捨てのタイプがあり、持ち運びに便利です。

フロスピック

フロスピックフロスがプラスチック製の持ち手に取り付けられたもので、使い捨てできます。

フロスホルダー

フロスホルダーフロスが取り外し可能で、リフィルができるタイプです。環境に優しい選択肢です。

6.歯科医や歯科衛生士のアドバイスを受ける

デンタルフロスの選択に迷った場合、歯科医や歯科衛生士のアドバイスを受けることがおすすめです。彼らは歯の状態や特別なニーズに合わせた適切なデンタルフロスを提案できます。

 

デンタルフロスは歯間の掃除に欠かせないツールで、正しい選択と使用が口内衛生を向上させます。自分に合ったデンタルフロスを見つけて、歯周病や虫歯を予防しましょう。

歯間ブラシやデンタルフロスの欠点(デメリット)は何ですか?

歯間ブラシやデンタルフロスの使用には多くの利点がありますが、デメリットも存在します。以下は、歯間ブラシやデンタルフロスの欠点についてのいくつかの要因です。

1. 歯肉への負担

歯間ブラシやデンタルフロスを誤った方法で使用すると、歯肉に負担をかけ、傷つける可能性があります。過度な力を加えたり、歯間ブラシの毛先が硬すぎたり、フロスを無理に歯間に押し込んだりすると、歯肉の損傷や出血が起こるかもしれません。

2. 練習が必要

正しい歯間ブラシやデンタルフロスの使用法を習得するには時間と練習が必要です。初めて使用する人にとっては、使い方をマスターするまで手間がかかることがあります。

3. 面倒さ

歯間ブラシやデンタルフロスを使うのは、通常の歯ブラシを使うよりも面倒に感じるかもしれません。特に忙しい日常生活では、歯間ケアに充てる時間を確保するのが難しい場合もあります。

4. 歯間の形状に合わない場合

歯間ブラシやデンタルフロスは歯間のサイズや形状に合ったものを選ばなければなりません。歯間が広い場合や詰め物や矯正装置を持っている場合、適切な道具を見つけることが難しいことがあります。

5. 感染のリスク

歯間ブラシやデンタルフロスを不適切に保管したり、他人と共有したりすることで、細菌の感染リスクがある場合があります。これは特にデンタルフロスの場合に当てはまります。

 

以上のデメリットを考慮しつつ、適切な方法で歯間ブラシやデンタルフロスを使用することが、虫歯や歯周病を予防し、口腔の健康を維持するために重要です。

歯科医や歯科衛生士のアドバイスを受けることも役立ちますのでもりかわ歯科へご相談ください。

まとめ

適切な歯ブラシや歯間ブラシ、デンタルフロスを選ぶことは、口内衛生と歯の健康を維持する上でとても重要です。

歯ブラシを選ぶ際には、毛足の長さ、毛の硬さ、毛先の形状、ヘッドの大きさなどを考慮しましょう。個人の好みや歯の状態に合った歯ブラシを選び、定期的に交換することが虫歯や歯周病の予防にも役立ちます。

 

もりかわ歯科の専門家が歯ブラシや歯間ブラシ、デンタルフロスを詳しくご紹介しました。正しい歯間ケア方法を実践することで、口腔の健康を維持し、虫歯や歯周病の予防に役立てて頂ければ幸いです。

 

また、歯並びや噛み合わせを改善することによって歯磨きもしやすくなり、虫歯の原因のプラーク(歯垢)を歯に残しにくくすることができます。

歯の矯正治療に関心がある方は、インビザライン矯正をしている全国の歯科医院の1%も獲得できないダイヤモンドプロバイダーに認定されています。

歯並びの改善や歯の矯正について詳しく知りたい方は、インビザライン専門ドクターの森川康司にご相談ください!

 

理想的な歯ブラシの使用と適切な矯正治療を組み合わせることで、美しい笑顔と健康な歯を手に入れることができます。

 

詳しくは当院ホームページの矯正歯科ページをご覧いただくか、直接診療所へ矯正無料相談にお越しくださいませ。

口臭の原因と対策は?

2023年10月20日
口臭の原因と対策は?

こんにちは!大阪府八尾市に60年間にわたり、地域に根付いた歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

歯の健康はもちろん、歯にまつわる体のお悩みに対して、歯科医やスタッフからすると当たり前の知識でも、実は患者さんにとっては疑問に感じられることが多いことに気づかされます。診療中に全ての質問に詳しくお答えできればいいのですが、現実的にはお一人お一人に詳細に説明する時間が限られていることが多いのが現状です。

そこで、普段の診療中によく聞かれる質問に対して、当院のブログで詳しく解説していく「歯に関するご質問に全力回答!」ブログをスタートしました。

患者さまがこのブログを通じて、歯医者に対して日常から抱えている疑問や不安を解消していただければ、それが私たちの大きな喜びです。

どんな些細な疑問や質問でも、お気軽にお寄せいただければと思います。私たちは患者さまの健康と幸福を支えるためにここにいます。どうぞよろしくお願いいたします。

口臭の原因と対策は?のご質問に全力回答!

今回は口臭の原因と対策について、歯医者としてのアドバイスや口臭予防・口臭対策にはどういった方法があるのかについて詳しく解説していきたいと思います。

口臭が臭い人の主な原因は何ですか?

強い口臭の主要な原因は、口内の問題です。虫歯や歯周病の場合、特有の嫌な臭いが発生します。さらに、虫歯や歯周病に至らない場合でも、プラーク(歯垢)が多く付着していると口臭の原因になります。また、入れ歯の適切なケアの不足、金属の詰め物や被せ物の腐食、口腔がんなども口臭の原因となります。

口臭の三大原因物質

口臭の三大原因物質

硫化水素(Hydrogen Sulfide)

硫化水素は口臭の主要な原因物質の一つであり、腐敗したタンパク質から生じます。口腔内に存在する細菌がタンパク質を分解し、その過程で硫化水素を生成します。硫化水素は腐った卵のような不快な匂いを持っています。

メチルメルカプタン(Methyl Mercaptan)

メチルメルカプタンも硫化水素と同様に腐敗したタンパク質から生成される物質で、口臭の原因となります。メチルメルカプタンはガーリック(ニンニク)のような匂いを持ち、口臭の特徴的な臭いの一つです。

ジメチルスルフィド(Dimethyl Sulfide)

ジメチルスルフィドも硫化水素とメチルメルカプタンと同様に、口臭の原因となる硫黄化合物です。ジメチルスルフィドは腐敗した食品や細菌による歯垢の分解に関与し、口臭の原因となります。

 

これらの物質は口腔内の細菌の活動によって生成され、口臭の主要な原因となります。定期的な歯科検診、適切な口腔衛生、バランスの取れた食事、そして十分な水分摂取は口臭を軽減するのに役立ちます。

また、口臭で持続的にお悩みの場合は速やかに歯科医師に相談してください。

口臭は病気のサインですか?

口臭は病気のサインですか?

口臭自体は病気ではないですが、口臭が持続的で強烈な場合、潜在的な健康問題を示唆することがあります。口臭は通常、口腔内の問題に関連していますが、以下のような疾患や状態と関連があることがあります。

歯周病(歯槽周囲疾患)

歯周病は歯肉の炎症や感染を伴う口内の疾患で、口臭の一般的な原因です。持続的な口臭がある場合、歯周病が関与している可能性が高いです。

歯周病以外の口腔疾患

口内の潰瘍、口内炎、歯の腐敗など、他の口腔内の問題も口臭を引き起こす原因となります。

食道疾患

胃食道逆流症(GERD)や胃潰瘍などの食道関連の疾患が口臭の原因になることがあります。

呼吸器疾患

呼吸器の感染症、肺疾患、副鼻腔炎などは、口臭を引き起こす可能性があります。

代謝性疾患

一部の代謝性疾患(糖尿病、腎臓疾患など)は口臭の原因になることがあります。

口腔外の疾患

口臭は口腔外の疾患や健康問題の兆候として現れることがあります。口臭が持続的で不明瞭な場合、医療専門家に相談することが重要です。

 

口臭は日常的な口腔ケアと適切な歯科検診を通じて管理できることが多いですが、持続的な口臭がある場合、潜在的な健康問題がある可能性があるため、医師や歯科医に相談することが重要です。

歯磨きしても口が臭いのはどうして?

歯磨きしても口が臭いのはどうして?歯磨きしても口臭が続くことがあるのは、口臭の原因が歯磨きだけでは解決できない場合があるからです。以下は歯磨きだけでは口臭が改善しない理由と、それを改善するための対策です。

歯周病や歯垢の不十分な除去

歯磨きが不十分で歯垢が残ると、歯周病や歯茎の炎症が引き起こされ、口臭の原因となります。歯間ブラシやデンタルフロスを使って歯の間の歯垢を除去することが重要です。定期的な歯科検診も歯垢や歯周病の管理に役立ちます。

舌の清掃の不足

舌の表面には細菌や食べかすが蓄積し、口臭の原因となります。舌ブラシやスクレーパーを使って舌の清掃を行いましょう。

口腔外の原因

口臭は口腔内だけでなく、胃腸の問題や代謝性疾患など体内の要因によることもあります。医師や歯科医に相談し、潜在的な問題を排除するための診察を受けることが重要です。

食事や飲み物

強い香りの食べ物(にんにく、玉ねぎなど)や飲み物(コーヒーやアルコール)の摂取は、口臭の原因となります。これらを控えるか、食後に歯磨きを行うことが役立ちます。

唾液不足

唾液は口腔内の細菌の成長を抑制し、食べかすを洗い流す役割を果たします。唾液不足がある場合、口臭が悪化することがあります。十分な水分摂取と、必要に応じて口腔洗浄薬を使用することが役立ちます。

 

口臭がしやすい人の特徴は?

口臭がしやすい人の特徴は?

口臭がしやすい人には、以下のような特徴があります。ただし、これらの特徴が全て当てはまるわけではありませんし、個人差があります。口臭の原因は複合的で、一人ひとり異なります。

不適切な口腔衛生

歯磨きやフロッシングなどの口腔衛生習慣が不十分な場合、食べかすや歯垢が歯に残り、口臭の原因となります。

歯周病

歯周病は歯茎の炎症と感染を伴う疾患で、口臭の主要な原因となります。

食生活

強い香りを持つ食べ物(にんにく、玉ねぎ、香辛料など)の摂取が多いと、口臭が発生しやすくなります。

喫煙

タバコを吸うことは口臭の原因となり、また、歯周病のリスクを高めることがあります。

口腔乾燥

口腔内が乾燥していると、唾液の量が減少し、口臭が発生しやすくなります。

特定の医薬品

一部の医薬品は口臭を引き起こす可能性があります。これらの薬物を服用している場合、口臭が発生しやすいことがあります。

代謝性疾患

代謝性疾患(糖尿病、腎臓疾患など)は口臭の原因になることがあります。

ストレス

ストレスは唾液の分泌を減少させ、口臭を悪化させることがあります。

口腔外の健康状態

口臭は口腔内だけでなく、体内の疾患によっても引き起こされることがあります。

 

口臭と歯並びの関係

口臭と歯並びには密接な関係があります。

以下に、その関係と両者の影響について説明いたします。

歯の隙間と歯垢

歯の間や歯並びの乱れにより、歯ブラシやフロスが効率的に歯の隙間に到達しづらくなることがあります。これにより、歯垢(プラーク)が蓄積し、口臭の原因となります。歯垢は口腔内で細菌の繁殖を促進し、口臭の主要な要因です。

歯周病

歯並びの乱れがあると、歯周病のリスクが増加します。歯周病は歯肉の炎症や感染を引き起こす疾患で、これも口臭の原因となります。歯並びの悪さにより、歯周ポケットと呼ばれる歯茎と歯の間の隙間ができ、そこに歯垢がたまり、感染の温床となります。

歯石

歯並びの悪さや歯間の隙間により、歯石がたまりやすくなります。歯石は歯垢の硬化物で、歯の表面に付着し、口臭を引き起こす一因となります。

噛み合わせの問題

歯並びの悪さや歯の不正咬合は、正しく噛むことが難しくなることがあります。これにより、食べかすが歯の間に詰まりやすくなり、歯垢や食べかすが腐敗し、口臭を引き起こします。

口臭を改善し、歯並びを改善するための方法には以下のようなものがあります

正しい歯磨きとフロスの継続的な使用

歯垢を除去し、口臭を軽減するのに役立ちます。

歯医者の定期的な診察

歯周病や歯石の除去のために歯科医による専門的なケアが重要です。

歯の矯正治療

歯並びを改善するための矯正治療が必要な場合、歯科医に相談しましょう。

健康的な食生活

バランスの取れた食事と適切な水分摂取が口臭を軽減するのに役立ちます。

口臭や歯の健康に関する具体的なアドバイスや治療については、歯科医に相談することが最善です。歯科医は個々の状態に合わせた適切なケアプランを提供してくれます。

口臭の治し方は?

以下は口臭を軽減するために簡単に実践できる対策方法

口臭を軽減するための簡単な対策方法

歯の適切なブラッシング

歯のブラッシングは日常的な口臭予防に最も効果的な方法の一つです。朝、夜、食後に歯ブラシを使って歯垢や食べかすをしっかりと除去しましょう。舌の裏側もブラッシングすることが重要です。

フロッシング

歯間ブラシやフロスを使って歯の間の食べかすや歯垢を取り除きましょう。これはブラッシングだけでは届かない部分を清潔に保つのに役立ちます。

舌の清掃

舌の表面にも細菌や食べかすが蓄積し、口臭の原因となります。舌ブラシやスクレーパーを使って舌の表面を清掃しましょう。

口腔洗浄薬の使用

口臭を軽減するために、口腔洗浄薬を使うことができます。ただし、過度の使用は口のバランスを乱す可能性があるため、適切な使用方法を尋ねて歯科医に相談しましょう。

水分摂取

十分な水分を摂ることは口臭の軽減に役立ちます。水は口腔内の細菌の増殖を抑制し、口臭を和らげる助けとなります。

定期的な歯科検診

歯科医による定期的な歯科検診とクリーニングを受けることが重要です。歯周病や歯の問題が早期に発見され、治療されることで口臭を軽減できます。

バランスの取れた食事

食事内容に気を付けて、香辛料や強い香りの食べ物を控え、野菜やフルーツを摂ることで口臭を和らげることができます。

 

口臭が気になる方は、まずは上記の内容に気をつけていただき、対策・改善を目指してください。

口臭に関する意識調査

口臭に関する意識調査

歯科医療総合商社などによる意識調査によると、口腔内の懸念に関する回答の90.6%が「口臭について気になったことがある」というものでした。ただし、男性と女性の間に差異が見られ、男性の場合、「口臭がある」が27.9%で最も多く、「歯の黄ばみ」が27.8%でそれに続きました。一方、女性では、「歯の黄ばみ」が44.9%で最も一般的であり、「口臭がある」は26.6%で5番目に位置していました。

自分の口臭はチェックできますか?

自分の口臭はチェックできますか?

自分の口臭をチェックする方法はいくつかあります。

手首や手の甲をかいてにおいをかぐ

手首や手の甲を舌でなめ、その後ににおいをかいてみることで、自分の口臭をチェックできます。ただし、これは口臭を正確に評価する方法としてはあまり信頼性がありません。

スプーンを使った舌の検査

スプーンの背で舌の表面をこするか、スクレーパーを使用して舌の表面をこすり、その後に匂いをかぐことができます。舌の白い舌苔(舌の汚れ)や異常な匂いがあるかどうかをチェックします。

別の人に聞いてみる

友人や家族に率直な意見を求めることもできます。他人が自分の口臭を感じる可能性があります。

臭いを感じるテスト

手で息を鼻に持っていき、息がどのように臭うかを評価できます。この方法は、口臭の一般的な特徴を知るのに役立つことがあります。

 

ただし、これらの方法はあくまで自己診断であり、正確な評価が難しいことがあります。口臭が持続的な問題となる場合、歯科医や医師に相談することをおすすめします。専門家は正確な診断を行い、適切な対策や治療を提供することができます。また、定期的な歯科検診を受けることも、口臭の早期発見と対策に効果があります。

どうしたら口が臭いのは治りますか?

口臭の治療において、まず最初に原因を特定することが重要です。もし口臭の原因が歯周病である場合、歯科医で適切な治療を受けながら、歯垢をしっかりと除去するために適切な歯磨きを行います。歯間ブラシやデンタルフロスの使用も効果的です。

一方、唾液の減少が口臭の原因となっている場合、しっかりと食事を噛んで唾液をよく出すことを心がけることが大切です。

まとめ

口臭の原因は様々ですが、最も多い原因がお口(口腔内)のトラブルです。

虫歯や歯周病にならないよう日頃からのケアがとても大切です。

医療法人甦歯 もりかわ歯科志紀診療所では定期的なメンテナンスに通っていただくことをおすすめしております。

予防歯科について詳しくは、もりかわ歯科志紀診療所の予防歯科ページをご覧ください。

 

また、歯並びが悪いことも口臭の原因になってしまいます。

歯並びや噛み合せを正すことで、口臭だけでなく全身の健康を手に入れることができます。

詳しくは当院ホームページの矯正歯科ページをご覧いただくか、直接診療所へ矯正無料相談にお越しくださいませ。

 

虫歯の予防に何ができますか?

2023年10月13日
虫歯の予防に何ができますか?

こんにちは!大阪府八尾市で60年地域に根ざす歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

歯はもちろん歯に関係する体のお悩みに対して、歯科医や診療所のスタッフからすれば当たり前の知識でも意外に患者さんはこんなことを疑問に感じておられるのか…とハッとさせられることがよくあります。

診療中に全てお答えできれば良いのですが、お一人お一人に詳しく説明する時間も中々取れないのが現状です。

そんな普段の診療中によく聞かれる質問に当院のブログで片っ端からお答えしていく「歯に関する質問に全力回答!」ブログを開始しました!

患者さまがこのブログを読んでいただくことで、歯医者に対して普段からモヤモヤと疑問に感じていることを少しでも解決していただく手助けとなれば幸いです。

虫歯の予防についてのご質問に全力回答!

今回は虫歯の予防について、歯医者として何ができるのか、どういった虫歯予防の方法があるのかについて詳しく解説していきたいと思います。

虫歯予防とは

虫歯予防は、歯に虫歯(むしば、または蝕とも呼ばれます)ができるのを防ぐための対策やケアのことを指します。虫歯は、口の中の細菌が食べ物の残りカスや糖分を分解して酸を産生し、それが歯のエナメル質を脱灰(脱石灰化)させることによって起こります。虫歯が進行すると、歯の組織が崩れ、痛みや感染が引き起こされる可能性があります。

虫歯予防の方法

正しい歯磨き

虫歯の予防に最も基本的なのは、正しい歯磨きです。特に、その方法とタイミングが重要です。

食事の後や寝る前に、歯ブラシと歯磨き粉を使用して口腔内を丁寧に清掃し、食べかすや細菌の増殖を防ぎましょう。

正しい歯磨きの方法

歯磨きを始める際に、以下の手順に従ってブラッシングを行います。

バス法

毛先を90度にあてて磨く

スクラップ法

毛先を歯と歯茎の境目に当てて磨く

歯ブラシの持ち方

持ち方はペングリップ 歯や歯茎に過大な力をかけないように磨いてください。

  • 歯ブラシを歯に対して45度の角度で当てます。歯ブラシの毛先が歯茎と接触するようにします。

②小さな円を描くように歯ブラシを動かし、徐々に歯の表面を磨きます。

③上下左右、全ての歯の表面(外側、内側、噛む面)を磨きます。

④特に歯と歯茎の境界部分を丁寧に磨きましょう。

歯磨きの時間

歯磨きは2分間程度行います。タイマーを使うか、歯ブラシに搭載されているタイマー機能を利用することで、適切な時間を確保できます。

歯磨きの頻度

朝晩の食事後に歯磨きを行うのが一般的です。食後の歯磨きにより、食べかすや細菌を取り除き、口腔内を清潔に保ちます。

歯磨きするタイミング

食事の後すぐに歯磨きを行うと、食べ物の酸が歯のエナメル質を軟化させている時間帯になります。そのため、その状態で強く磨くと歯を傷つける可能性があるため、食後30分以上待つことで、唾液の働きにより口腔内の酸性度が下がり、安全に歯磨きを行うことができます。

歯磨きは、歯の表面に付着した食べかすや細菌を取り除くために重要です。適切な歯ブラシと歯磨き粉を使用し、朝晩の歯磨きを行いましょう。

 

正しい歯磨き方法を実践することで、歯の健康を維持し、虫歯や歯周病のリスクを最小限に抑えることができます。

歯間清掃

歯間清掃は、歯間にたまった食べかすや細菌を取り除くための重要なステップです。

歯間には歯ブラシが届きにくい場所がありますので、歯間ブラシやフロスを使用して歯間を清掃しましょう。以下に、歯間清掃を行う方法を説明します。

歯間清掃

歯間ブラシの選択

歯間ブラシは、歯の間に挟まるような小さなブラシで、さまざまなサイズや形状があります。歯の間の隙間に合ったサイズの歯間ブラシを選びましょう。歯科医や歯科衛生士からアドバイスを受けることもおすすめです。

歯間ブラシの使い方

歯間ブラシの使い方

歯間ブラシを優しく歯間に挿入します。力を入れすぎないように注意しましょう。

歯間ブラシを歯茎の方向にゆっくりと進め、歯と歯茎の境界部分を丁寧に清掃します。

ブラシを歯の間で軽く回転させることで、食べかすや細菌を取り除きます。歯の間を十分に清掃するために、ブラシを上下に動かしてみてください。

歯間ブラシの交換

歯間ブラシの毛先は使用に伴って摩耗しますので、定期的に新しい歯間ブラシに交換しましょう。

歯間清掃の頻度

歯間清掃は、朝晩の歯磨きと同様に毎日行うことがおすすめです。特に、歯間に食べかすがたまりやすい箇所や詰め物の周りを重点的に清掃しましょう。

歯医者からのアドバイス

歯医者や歯科衛生士に歯間清掃の方法や適切な歯間ブラシの選択について相談することが大切です。口腔内の状態に合わせて適切なアドバイスをさせていただきます。

歯間清掃を毎日行うことで、歯間にたまった食べかすや細菌を取り除き、虫歯や歯周病のリスクを低減させることができます。

健康的な食事

健康的な食事

虫歯の発生に関与する細菌は、糖分を代謝してエネルギーを得、その過程で酸を生成します。この酸が歯のエナメル質を侵食し、虫歯の原因となります。したがって、糖分の摂取を制限することによって、虫歯のリスクを軽減できます。

特に、間食による糖分の摂取は控え、食事の時間を設定して摂取することが勧められます。また、飲み物にも注意が必要で、糖分の多い飲み物は虫歯の主要な原因の一つとなります。したがって、水や無糖のお茶などを選ぶことが良いでしょう。

バランスの取れた食事を心がけ、特に甘い飲料やお菓子を控えることが重要です。

低糖分の食事

高糖分の食品や飲料品は、虫歯の主な原因の一つです。糖分は口腔内の細菌によって代謝され、酸を産生することがあり、これが歯のエナメル質を脱灰させて虫歯を引き起こします。健康的な食事では、砂糖や甘いお菓子、炭酸飲料、果物ジュースなどの高糖分の食品を制限しましょう。

フッ素を摂取

フッ素は歯のエナメル質を強化し、虫歯の予防に役立ちます。フッ素を含む水道水を飲むか、フッ素入りの歯磨き粉や口腔ケア製品を使用することが効果的です。ただし、フッ素の摂取量には適切なバランスが必要です。

バランスの取れた食事

健康的な食事は、栄養バランスが取れていることが重要です。食事には主食(穀物)、タンパク質(肉、魚、卵、豆類)、乳製品、果物、野菜をバランスよく含めることが大切です。特にカルシウムを多く含む乳製品は、歯のエナメル質の強化に役立ちます。

食事のタイミング

食事の頻度とタイミングも考慮が必要です。連日頻繁におやつを摂ることは、歯に悪影響を及ぼす可能性があります。食事の後、特に糖分を多く含む食品を摂った場合、歯磨きを行うことが重要です。

歯を傷つけない食品

硬い食べ物や氷を噛む習慣は、歯を傷つける可能性があるため、控えるべきです。また、歯に付着しやすい色の濃い食品や飲料(コーヒー、紅茶、赤ワインなど)は、歯の着色を引き起こす可能性があるため、適度に摂るようにしましょう。

健康的な食事習慣を実践することは、虫歯予防に加えて全身の健康にも良い影響を与えます。定期的な歯科検診と歯のケアと共に、バランスの取れた食事を心がけましょう。

歯医者での定期検診

歯医者での定期検診

歯医者のチェックアップを定期的に受けることで、早期の虫歯や歯周病を発見し、治療を受けることができます。

歯医者での定期検診は、口腔健康を維持し、歯の問題を早期に発見して治療するために非常に重要なプロセスです。

以下に、歯医者での定期検診について詳しく説明します。

定期検診の頻度

一般的に、成人の場合、歯医者での定期検診は年に1回から2回が推奨されています。子供や特定のリスクを持つ成人は、より頻繁な検診が必要かもしれません。歯科医に相談し、最適なスケジュールを決めましょう。

定期検診の目的

定期検診の主な目的は、虫歯や歯周病などの歯の問題を早期に発見し、適切な治療を行うことです。また、口腔内の健康状態を評価し、予防策や口腔ケアのアドバイスをさせていただくこともあります。

検査と診断

歯医者は口腔内を詳細に検査し、歯の表面や歯茎、歯周ポケットなどを確認します。必要に応じてX線撮影や歯のクリーニングも行われます。異常や問題が見つかった場合、歯医者は診断を行い、治療計画を提案します。

クリーニングと歯垢の除去

定期検診の一環として、歯科衛生士が歯垢(プラーク)や歯石を除去し、歯の表面をクリーニングします。これにより、歯の健康を維持し、歯周病のリスクを低減します。

予防策とアドバイス

歯医者は口腔健康を保つための予防策や適切な口腔ケアに関するアドバイスを提供します。適切な歯磨き方法、フッ素の使用、栄養指導、歯間清掃の方法などが含まれます。

カウンセリングと治療計画

歯医者は患者に口腔健康に関するアドバイスを提供し、必要な場合は治療計画を立てます。これには虫歯の治療、詰め物の修復、歯周病治療、審美歯科処置などが含まれます。

予約の設定

定期検診の際に、次回の予約を設定することが一般的です。定期的な検診を欠かさず受けることで、口腔健康を維持し、問題を早期に発見して治療することができます。

歯医者での定期検診は、虫歯や歯周病などの歯の問題を防ぎ、口腔内の健康を保つために非常に重要です。定期的な検診を受けることで、長期的な口腔健康をサポートしましょう。

定期的な歯のクリーニングについて詳しくは以前のブログ「歯のクリーニング頻度はどれぐらい?」をご覧ください。

シーラント

シーラント

歯の奥歯の溝レジンを始めとしたプラスチック樹脂で埋めることで、食べかすや細菌の侵入を防ぐことができます。

歯医者でのシーラント(歯のシーリングとも呼ばれます)は、主に永久歯の奥歯(臼歯)に対して行われる予防的な歯科処置です。

シーラントは、虫歯の発生を予防するために歯の表面に薬剤を塗布し、歯の溝やクレバスを埋めることで、食べかすや細菌が歯の表面に付着するのを防ぎます。

以下は、歯医者でのシーラントについて詳しく説明いたします。

対象

シーラントは通常、永久歯の奥歯(第一大臼歯、第二大臼歯、第一小臼歯、第二小臼歯)に対して行われます。これらの歯は溝やクレバスが多く、食べかすや細菌がたまりやすいため、虫歯の発生リスクが高いです。

プロセス

歯医者は、シーラントを施す前に歯の清掃を行います。歯をクリーニングし、表面の汚れや細菌を取り除きます。

歯の表面をドライに保つために、歯の周りにコットンロールや吸引器を使用することがあります。

歯の表面にシーラント材(通常はレジンと呼ばれるプラスチックの材料)を塗布します。この材料は液状で、歯の溝やクレバスにしっかりと入り込みます。

シーラント材は通常、特定の波長の光を照射して硬化させます。硬化することで、シーラントが歯の表面に密着し、長期間にわたって保護を提供します。

必要に応じて、歯医者はシーラントの微調整を行い、最適な密封性を確保します。

利点

シーラントは歯の表面に保護バリアを形成し、食べかすや細菌が侵入するのを防ぎます。

特に子供の永久歯に対して行うことが一般的で、虫歯の予防に効果的です。

シーラントは痛みを伴わず、非侵襲的な処置であるため、患者にとって快適です。

シーラントは虫歯予防の効果的な方法の一つであり、定期的な歯科検診時に歯医者と相談し、適切なタイミングで施術を受けることがおすすめされます。

十分な睡眠

十分な睡眠

睡眠は体全体の健康に大きな影響を与えますが、口腔内の健康にも重要な影響を及ぼします。睡眠中には唾液の分泌が増加し、口腔内を清潔に保つ役割を果たします。

唾液には口腔内の健康をサポートするさまざまな役割があります。

酸の中和

唾液には中性のpHを保つための緩衝作用があり、口腔内の酸性度を中和する役割を果たします。これにより、酸が歯のエナメル質を侵害しにくくなります。

細菌の制御

唾液には細菌の増殖を抑制する酵素や抗菌成分が含まれており、口腔内の細菌の数をコントロールします。

食べかすの洗浄

唾液は食べかすや微粒子を洗い流す役割を果たし、口腔内を清潔に保ちます。

したがって、十分な睡眠を確保し、充分な唾液の分泌を促進することは、虫歯予防に非常に役立ちます。成人においては、理想的な睡眠時間は一晩につき約7〜8時間とされています。適切な睡眠を確保することで、口腔内の健康を維持し、虫歯や歯周病のリスクを低減させることができます。

ストレスを溜めない

ストレスを溜めない

ストレスは、唾液の分泌を抑制し、虫歯の発生リスクを高める要因となります。ストレスを軽減し、虫歯の予防に努力することが大切です。趣味を楽しむ、音楽を鑑賞する、適度な運動を行う、瞑想を実践するなど、ストレス管理の方法を積極的に取り入れることが有益です。

虫歯予防に大切なこと

毎食後の歯磨きを習慣づけましょう

食事後やおやつの後に、できるだけ速やかに歯磨きを行いましょう。口腔内に残った食べ物は虫歯の細菌にとって大変魅力的なものであり、それを口内に放置する時間を最小限に抑えることが重要です。外出先で歯磨きが難しい場合でも、お茶や水でうがいをするだけでも効果的です。

虫歯予防は、歯の健康を維持し、痛みや治療の負担を減らすために非常に重要です。定期的な歯のケアと予防策を実践することで、虫歯のリスクを最小限に抑えることができます。

まとめ

虫歯の予防には、正しい歯磨き方法とタイミング、歯間清掃、低糖分の食事、フッ素の摂取が重要です。歯医者での定期検診も虫歯や歯周病の早期発見に役立ちます。また、睡眠の質とストレス管理も口腔健康に影響を与える要因であり、適切な睡眠時間とストレス軽減方法を採用することが虫歯予防に貢献します。虫歯予防は、口腔健康を維持し、痛みや歯の問題を最小限に抑えるために非常に重要です。

 

大阪府八尾市にある歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科では日々の診療で患者さまとの対話を大切にし、お一人お一人に合わせた治療を行っております。

歯に関する心配事がございましたらいつでも大阪府八尾市にある歯医者、もりかわ歯科へお越しください。

 

歯列矯正をお考えの方も当院では矯正無料相談を実施していますので、お気軽にお問い合わせください。

詳しくは当院ホームページにあるマウスピース矯正ページをご覧ください。

歯のクリーニング頻度はどれぐらい?

2023年10月6日
歯のクリーニング頻度はどれぐらい?

こんにちは!大阪府八尾市で60年地域に根ざす歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

歯はもちろん歯に関係する体のお悩みに対して、歯科医や診療所のスタッフからすれば当たり前の知識でも意外に患者さんはこんなことを疑問に感じておられるのか…とハッとさせられることがよくあります。

診療中に全てお答えできれば良いのですが、お一人お一人に詳しく説明する時間も中々取れないのが現状です。

そんな普段の診療中によく聞かれる質問に当院のブログで片っ端からお答えしていく「歯に関する質問に全力回答!」ブログを開始しました!

患者さまがこのブログを読んでいただくことで、歯医者に対して普段からモヤモヤと疑問に感じていることを少しでも解決していただく手助けとなれば幸いです。

歯のクリーニングについてのご質問に全力回答!

今回は歯のクリーニング頻度や、そもそも何でクリーニングしないといけないのか、クリーニングしないとどうなるのか?など様々な質問にお答えしていきます。

歯のクリーニングとは

歯のクリーニングとは

歯のクリーニングとは、歯科医師や歯科衛生士によって行われる歯の健康維持および歯周病予防のための一連のプロセスです。

一般的な歯のクリーニング内容に加え、森川歯科で力を入れているクリーニング内容を併せてご紹介いたします。

一般的な歯のクリーニング内容

一般的な歯のクリーニング内容

一般的な歯のクリーニングプロセスには以下のような内容が含まれます。

スケーリング(歯石除去)

まず、歯科医師や歯科衛生士は特殊な器具を使用して、歯の表面から歯垢(プラーク)や歯石(タータル)を除去します。歯垢は食べかすや細菌の蓄積から形成され、歯石は硬化した歯垢です。これらを取り除くことで、歯ぐきの炎症や歯周病のリスクを減少させます。

研磨(ポリッシング)

歯の表面についたステイン(着色汚れ)を取り除くために、歯科医師や歯科衛生士は研磨剤を使用して歯を磨きます。これにより歯の表面が滑らかになり、再び歯垢やステインが付きにくくなります。

フロスイング(歯間クリーニング)

歯間や歯と歯肉の境界など、歯ブラシでは届きにくい部分を歯間フロスや特殊なクリーニング器具を使用して清掃します。これにより歯垢や食物の残りを取り除き、歯周病の予防に役立ちます。

検査とアドバイス

クリーニングの最後に、歯科医師や歯科衛生士は歯と歯ぐきの健康状態を評価し、必要に応じて治療やケアのアドバイスを提供します。歯周病や他の歯の健康問題が見つかった場合、適切な治療計画を立てることもあります。

 

もりかわ歯科で特におすすめしているクリーニング内容

一般的な歯のクリーニングはもちろん、もりかわ歯科ならではのサービスのご説明をいたします。

SRP

SRP

「SRP」は、歯周ポケットクリーニングの一部として歯科医師や歯科衛生士によって実施される一般的な歯周病治療の略語です。SRPは “Scaling and Root Planing” の頭文字を取ったもので、歯周ポケット内の歯石や歯垢を除去し、歯の表面を平らに整えるプロセスを指します。

SRPの主な要点です

スケーリング(Scaling)

スケーリングは、歯周ポケット内の歯石(タータル)と歯垢(プラーク)を特殊な歯科用の器具を使用して除去するプロセスです。歯石や歯垢は細菌の増殖を促進し、歯ぐき炎症や歯周病の原因となるため、これらを定期的に取り除くことは非常に重要です。

ルートプレーニング(Root Planing)

ルートプレーニングは、歯周ポケット内の歯の根面を平らに整えるプロセスです。歯周病が進行すると、歯周ポケットが深くなり、細菌や歯石が根面に蓄積することがあります。ルートプレーニングにより、歯周ポケットが浅くなり、細菌の蓄積を減少させ、歯ぐきの健康を回復しやすくなります。

SRPは通常、歯周病の進行を抑え、歯ぐきの健康を改善するために行われます。この治療は一般的に歯周病の初期段階から進行段階までの患者に対して適用され、定期的な歯科検診やクリーニングと組み合わせて行われることがあります。また、SRP後に適切な歯周病管理プランや口腔ケア指導が提供され、患者が歯周病の進行を防ぐために適切なケアを続けられるようにサポートされます。

PMTC

PMTC

“PMTC” は、予防歯科の文脈でよく使用される用語の一つで、一般的には「プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング」の略語です。これは歯科医療において行われる歯のクリーニングプロセスの一つで、歯科医師や歯科衛生士によって行われます。

PMTCの主な特徴やプロセスは以下の通りです

プロフェッショナル(専門家による)

PMTCは、歯科医師や歯科衛生士といった専門家によって行われます。専門的な知識と技術を持つ人が患者の歯の健康を評価し、クリーニングを実施します。

メカニカル(機械的な)

PMTCでは、特別な歯科用器具を使用して歯の表面から歯垢(プラーク)や歯石(タータル)を除去します。これらの堆積物を取り除くことで、歯の清潔さを回復し、歯周病や虫歯の予防に寄与します。

トゥース(歯)

PMTCは、歯に焦点を当てたクリーニングプロセスです。歯の表面、歯間、歯ぐき周りなど、歯に関連する領域をクリーニングし、健康な歯の状態を維持するのに役立ちます。

クリーニング(清掃)

PMTCの主な目的は歯のクリーニングです。これにより歯垢や歯石が除去され、歯の表面が滑らかになり、新たな歯垢やステインの付着を防ぎます。

PMTCは通常、歯の健康を維持するために定期的に行われます。歯科医師や歯科衛生士は、患者の歯の状態を評価し、必要に応じてPMTCの頻度やスケジュールを決定します。このプロセスは歯科診療の一部であり、予防的な歯科ケアの重要な要素の一つです。

フッ素塗布

フッ素塗布

予防歯科における「フッ素塗布」とは、歯科医師や歯科衛生士によって行われる歯の健康を維持し、虫歯の予防を強化するためのプロセスです。この施術では、フッ素と呼ばれる天然の鉱物質であるフッ素化合物を歯の表面に塗布することが行われます。

フッ素塗布の主な目的は以下の通りです

⚫️歯のエナメル質を強化し、虫歯の発生を予防する。

⚫️歯垢や酸から歯を守る。

⚫️歯の感度を軽減する。

⚫️歯の表面に微細な虫歯(初期の虫歯)がある場合、それを修復する。


通常、フッ素塗布は子供や虫歯のリスクが高い成人に対して行われ、予防歯科の一環として定期的に行います。歯科医師が患者の歯の状態やリスクに応じて適切なタイミングと頻度を決定します。フッ素は虫歯予防に非常に効果的であり、歯の健康をサポートする重要な手段の一つです。

当院では、フッ素を配合した家庭用の歯磨き粉やジェルの販売も行っております。

ご希望の場合には、スタッフまでお声がけください。

シーラント

シーラント(Sealant)は、予防歯科の一環として使用される歯の保護材料です。シーラントは主に奥歯(臼歯)の咬合面に塗布され、歯の表面に微細な隙間やくぼみ(しわ、ひだ)がある部分に適用されます。これらの隙間やくぼみは、食べ物のカスや細菌が蓄積しやすく、虫歯の発生リスクが高まる場所です。シーラントは、これらの部分を保護し、虫歯の予防に役立ちます。

以下は、シーラントの主な特徴と利点です

保護層の提供

シーラントは透明でプラスチックのような材料で、歯の咬合面に塗布されることで、歯の表面を覆い、微細な隙間やくぼみを埋めます。これにより、食べ物のカスや細菌が歯の表面に付着するのを防ぎ、歯を保護します。

虫歯予防

シーラントは特に子供や青年の歯に適しており、虫歯の予防に効果的です。奥歯の臼歯に塗布されることが多く、これらの歯は虫歯にかかりやすい部位とされています。シーラントにより、虫歯の発生リスクが大幅に低減します。

長期的な保護

シーラントは通常、数年間またはそれ以上の期間にわたって効果を持続させることができます。ただし、日常の摩耗や食事によって徐々に消耗することがあり、定期的な歯科検査でチェックや補修が行われることがあります。

非侵襲的(ひしんしゅうてき)

シーラントの塗布は非常に簡単で非侵襲的なプロセスであり、麻酔などは通常不要です。したがって、子供や歯科治療に不安を感じる患者にも適しています。

シーラントは虫歯予防の重要な手段の一つと考えられており、特に若い年齢からの予防歯科において有用です。歯科医師が歯の健康評価を行い、必要に応じてシーラントを提案することがあります。また、シーラントの定期的なチェックと補修も重要です。

歯のクリーニングは通常、定期的に行うことが推奨されています。定期的なクリーニングにより、歯の健康を維持し、歯周病や虫歯などの歯の問題を予防するのに役立ちます。クリーニングの頻度は個人の歯の健康状態によって異なりますが、通常は年に一度から半年に一度の間隔で行われます。歯科医師や歯科衛生士に相談して、最適なスケジュールを設定しましょう。

もりかわ歯科での予防歯科について詳しくは当院ホームページをご覧ください。

歯のクリーニングに通う頻度は?

歯のクリーニングに通う頻度は?

虫歯がなくても予防のために「歯のクリーニングにどれくらいの頻度で通うのが好ましいのでしょうか?」という質問をよくされます。

歯のクリーニングに通う頻度は、個人の歯の健康状態やリスク要因によって異なります。一般的なガイドラインに従うと、次のような頻度で歯のクリーニングに通うことが推奨されています。

メンテナンスに通う頻度は患者さまによって様々です

通常の健康な成人

通常、3〜6ヶ月に一度の歯科クリーニングが推奨されています。この3〜6ヶ月に一度のクリーニングは、歯の健康を維持し、歯周病や虫歯の早期発見と予防に役立ちます。

高リスク患者

歯周病や虫歯のリスクが高い患者には、1〜2ヶ月ごとのクリーニングが推奨されることがあります。高リスク要因には、歯垢や歯石の蓄積が速い、歯並びが不正確で清掃が難しい、喫煙習慣がある、糖尿病などの慢性疾患を持つ、などが含まれます。

こども

こどもたちは歯の成長と発達が進行中であり、歯科クリーニングと予防歯科処置が特に重要です。こどもの場合、歯科医師は個別のニーズに合わせてクリーニングの頻度を決定します。通常、3〜6ヶ月に一度のクリーニングを推奨しています。

歯列矯正治療中の患者さま

矯正治療中の患者さまは、ブラケットやワイヤーの隙間に食べ物のカスがたまりやすいため、通常はより頻繁なクリーニングが必要です。歯科医師は、治療中の患者に対して適切なスケジュールを提案します。

歯科クリーニングの頻度は個々の状況によって変わりますので、歯科医師と相談し、最適なクリーニングスケジュールを決定することが重要です。また、定期的なクリーニングと一緒に、適切な歯磨きやフロスの使用、健康的な食事習慣の実践などの予防措置も重要です。

歯のクリーニングに何回も通うのはなぜ?

歯石や歯ぐきに付いた歯石は、歯の健康に対するリスクを増大させる可能性があります。歯石は細菌の増殖や歯周ポケットの形成など、歯周病の進行に寄与する要因となることがあります。そのため、歯科医師や歯科衛生士は、歯石の除去を行うことで歯周病の進行を抑制し、患者の口腔健康を維持または改善するために重要な役割を果たします。

一度に大量の歯石を除去すると、歯ぐきが腫れたり、炎症を引き起こす可能性があるため、数回に分けて取ることが保険診療上のルールで定められています。
また、歯周病の進行が進んでしまった場合、治療回数が増えることがあるのは、歯周病の治療が段階的に行われ、患者の状態に合わせたアプローチが必要だからです。

歯周病の進行を遅らせ、歯の健康を維持するために、歯科医師と協力して適切な治療プランを立てることが重要です。

歯のクリーニングをしないとどうなる?

歯の定期的なクリーニングが必要な理由

「歯石」とは、一度付着してしまうと、通常の歯磨きだけではなかなか取り除けず、また細菌の温床ともなる問題です。 さらに、歯石を放置することで歯周病の原因ともなります。 歯周病は、糖尿病などの生活習慣病や動脈硬化などとも密接に関連しているとされています。

歯医者でクリーニングした方が良い?

お口の健康を長く維持するためには、正しいブラッシング方法と歯科医院での定期的なクリーニングが非常に重要です。これによって虫歯や歯周病の早期発見が促進されます。

虫歯の治療と歯のクリーニングどっちが先?

最初に歯のクリーニング、つまり歯周病の初期治療を行い、歯を清潔な状態に整えた後、虫歯治療を行います。ただし、歯にほとんど歯垢や歯石がついていない場合や、痛みがある場合は、虫歯治療を優先します。

歯医者の「定期検診」と「クリーニング」の違いは何?

「定期検診」は、定期的に健康状態を点検し、病気や問題がないかを確認することを意味し、具体的には「虫歯や歯周病が存在しないかを定期的に調べること」を指します。一方、「クリーニング」は、歯に付着した歯石やプラーク(歯垢)、着色物などを取り除き、口内を清潔に保つためのプロセスです。

まとめ

歯のクリーニングは歯科医師や歯科衛生士による歯の健康維持と歯周病予防の重要なプロセスです。通常、3〜6ヶ月ごとに行われ、歯石や歯垢の除去、歯の表面の研磨、歯間の清掃、歯周病のチェックなどが含まれます。クリーニング頻度は個人の歯の健康状態に応じて異なり、高リスク患者や歯列矯正治療中の患者には頻繁なクリーニングが必要です。

さらに、もりかわ歯科が推奨する特別なクリーニングプロセスとしてSRPやPMTCがあり、これらは歯周病治療や歯の健康維持に寄与します。

フッ素塗布も虫歯予防に効果的です。定期的なクリーニングは歯の健康を保つために不可欠です。

大阪府八尾市にある歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科では日々の診療で患者さまとの対話を大切にし、お一人お一人に合わせた治療を行っております。

歯に関する心配事がございましたらいつでも大阪府八尾市にある歯医者、もりかわ歯科へお越しください。

歯列矯正をお考えの方も当院では矯正無料相談を実施していますので、お気軽にお問い合わせください。

詳しくは当院ホームページにあるマウスピース矯正ページをご覧ください。

親知らずは抜いた方が良いの?

2023年9月29日
親知らずは抜いた方がいいの?

こんにちは。大阪府八尾市にある歯医者医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

歯やそれに関係する体のことに対して、歯科医や診療所のスタッフからすれば当たり前の知識でも意外に患者さんはこんなことを疑問に感じておられるのか…とハッとさせられることがよくあります。

診療中に全てお答えしたいのは山々なのですが、お一人お一人に長い時間を割いて詳しく説明する時間も中々取れないのが現状です。

 

ですので、そんな普段の診療中によく聞かれる質問に当院のブログで片っ端から答えていくことに致しました!

患者さまがこのブログを読んでいただくことで、歯医者に対して普段からモヤモヤと疑問に感じていることを少しでも解決していただく手助けとなれば幸いです。

そもそも「親知らず」とは?

そもそも「親知らず」とは?

“親知らず”(おやしらず、英: wisdom teeth)は、歯科用語で「智歯」とも呼ばれ、通常、人間の口腔内に生える四つの「第三大臼歯」を指します。親知らずは、他の奥歯よりも後ろに位置し、通常、生後17歳から25歳の間に生えてくることが一般的です。ただし、個人差があり、一部の人は親知らずが生えてこないこともあります。

 

“親知らず”という名前は、通常、この歯が生えてくる年齢が経験と知恵を積み重ねた成人の段階に相当することから来ています。一般的には、人間の口腔内には32本の歯があり、親知らずを含めて8本の大臼歯があります。しかし、親知らずは口腔内のスペースに収まりにくいことが多く、問題を引き起こすことがあります。そのため、親知らずが十分なスペースを持って生えてこない場合や、歯の健康に悪影響を及ぼす場合、歯科医師は親知らずの抜歯を勧めることがあります。

 

親知らずの抜歯は、疼痛、歯茎の腫れ、歯周病、歯列の乱れ、感染などの問題を予防または解決するために行われることがあります。歯科医師は患者さまの具体的な状況を評価し、必要性を判断します。

親知らずを抜いた方が良い場合

親知らずを抜いた方が良い場合

患者さまからよく聞かれるのが親知らずに関する内容で「抜いた方が良いのか?」や「早めに処置すべき?」、「きれいに生えてたら問題ない?」という質問です。

親知らず(智歯、英: wisdom teeth)の抜歯が必要かどうかは個別の状況に依存しますので一概に必ずしも抜いた方が良いとは言い切れません。

ですが、一般的に以下のような状況で親知らずの抜歯が検討されることがあります。

言い換えれば「親知らずを抜くメリット」とも言えるかもしれません。

それぞれ詳しく解説していきます。

空間の不足

空間の不足

親知らずは通常、他の歯列に対して奥に位置し、口腔内のスペースが限られているため、次のような問題が生じることがあります。

歯が横に押される

スペースが不足すると、親知らずが他の歯に圧力をかけ、これが隣接する歯の歪みや不正咬合を引き起こす可能性があります。

歯が噛み合わなくなる

親知らずの位置が噛み合わせに影響を与え、不正咬合や噛み合わせの問題を引き起こすことがあります。

歯茎の痛み

親知らずが不適切な位置にある場合、歯茎に圧力をかけ、痛みや不快感を引き起こすことがあります。

炎症や感染

炎症や感染

親知らずは他の歯よりも奥に位置し、清潔に保つのが難しいことがあります。そのため、次のような状況で感染や炎症が起こる可能性があります。

埋もれた親知らず

親知らずが歯茎の下に埋もれている場合、歯ブラシやフロスで適切に清潔に保つことが難しく、細菌や食べかすが歯茎の周りに蓄積しやすくなります。

歯茎の腫れや痛み

埋もれた親知らずの周りの組織が炎症を起こすことがあり、これは歯茎の腫れ、赤み、痛みなどの症状を引き起こします。

感染: 炎症が進行すると、感染が起こる可能性があります。感染が広がると、膿(化膿)がたまり、これは非常に痛みを伴う状態で、全身への影響も及ぼす可能性があります。

痛みや不快感

痛みや不快感

親知らず(智歯、英: wisdom teeth)が正しく口腔内に生えてこない場合、口腔内の他の歯や組織に圧力をかけ、これが痛みや不快感を引き起こすことがあります。以下は、この状況に関連する詳細です

歯茎の圧力

正常に成長しきれない親知らずは、歯茎や隣接する歯に圧力をかけることがあります。この圧力は、歯茎の腫れや痛みを引き起こす原因となります。痛みはしばしば鋭く、持続的で、食事や噛むことに大きな不便をもたらすことがあります。

不正咬合(ふせいこうごう)

親知らずの成長が正常でない場合、他の歯との噛み合わせに問題が生じることがあります。親知らずが噛み合わないことで、歯列の不正咬合(かみ合わせの異常)が発生し、痛みや不快感を引き起こす可能性があります。

口内潰瘍(こうないかいよう)

親知らずが周囲の組織に摩擦を引き起こすことがあり、これが口内潰瘍(アフタ)を誘発する可能性があります。口内潰瘍は痛みを伴い、食事や会話が困難になることがあります。

顎関節の不調

親知らずが噛み合わせに影響を与えると、顎関節にも負担がかかることがあります。この結果、顎の痛みや不調、顎関節症状が発生することがあります。

頭痛

親知らずが不適切な位置にある場合、頭痛や顔面痛が起こることがあります。これは、口腔内の不快感が頭痛の原因となることがあるためです。

痛みや不快感は、親知らずの位置や成長状態によって異なりますが、これらの症状は通常、親知らずの抜歯を検討する理由となります。歯科医は、患者さまの症状や口腔内の状態を評価し、必要に応じて親知らずの抜歯を勧めるかどうかを決定します。抜歯が実施されれば、患者さまは通常、麻酔を受けて手術を行い、痛みや不快感の軽減が期待されます。

歯列矯正

歯列矯正

歯列矯正は、歯の噛み合わせや歯並びを改善し、美しい笑顔を実現するための治療方法です。この治療を受ける患者さまは、歯の位置や噛み合わせに関する特定の問題を抱えていることがあります。歯列矯正の目的は、歯を正しい位置に移動させ、適切な噛み合わせを実現することです。

親知らずは、通常、口の奥の方に位置し、他の歯列との噛み合わせに影響を及ぼすことがあります。以下は、歯列矯正患者さまにとって親知らずの抜歯が必要になる主な理由です。

スペースの不足

歯列矯正を行う際、歯を適切な位置に移動させるために十分なスペースが必要です。親知らずが他の歯に圧力をかけ、スペースを制約している場合、歯列矯正の進行に支障をきたすことがあります。

歯の移動の妨げ

親知らずが奥歯の位置にある場合、他の歯を正しい方向に移動させるのが難しいことがあります。これにより、歯の位置を調整するプロセスが遅延し、治療期間が長引く可能性があります。

不正咬合の修正

歯列矯正は、不正咬合(例:オーバービット、アンダーバイトなど)を修正するための治療でもあります。親知らずが正しく位置していない場合、これらの不正咬合を修正するのが難しいことがあります。

噛み合わせの安定性

歯列矯正後、歯の噛み合わせを安定させるために、親知らずの抜歯が必要な場合があります。これにより、新たな噛み合わせが維持されやすくなります。

歯科医は、患者さまの個別の状況に基づいて親知らずの抜歯の必要性を評価し、治療計画を立てます。歯列矯正を受けるかどうか、また親知らずを抜歯するかどうかは、患者さまの口腔内の状態や矯正の目標に応じて決定されます。抜歯が必要な場合、歯科医は適切なタイミングと方法で手術を行い、矯正治療を成功させるための一環として取り組みます。

システム的な健康の問題

システム的な健康の問題

一部の医療状態や疾患において、親知らずの抜歯が推奨されることがあります。これは、口腔感染症を他の健康問題に拡大させないため、また口腔内の感染源を除去するための措置として行われることがあります。

親知らずの抜歯がシステム的な健康の問題に関連する場合、以下のような状況が考えられます。

免疫系の弱い患者さま

免疫系が弱い患者さま、例えばがん治療を受けている患者さまや免疫抑制剤を服用している患者さまは、口腔内の感染に対するリスクが高まります。親知らずが感染症の原因となる可能性があるため、感染を予防するために抜歯が勧められることがあります。

心臓弁膜疾患などの心臓疾患

特定の心臓疾患や人工心臓弁を持つ患者さまは、口腔内の感染が血流に進行し、心臓に感染が及ぶ可能性があります。このような患者さまにとって、口腔内の感染を予防するために親知らずの抜歯が検討されることがあります。

糖尿病

糖尿病患者さまは感染に対するリスクが高まるため、口腔内の感染を予防することが重要です。親知らずが感染症の源になる可能性がある場合、抜歯が検討されることがあります。

免疫系の異常

免疫系の異常を持つ患者さま、例えば免疫不全症候群(HIV/AIDS)を持つ患者さまは、一般の感染に対する免疫力が低下しているため、感染を予防するために親知らずの抜歯が検討されることがあります。

親知らずの抜歯がシステム的な健康の問題に関連する場合、患者さまの全身の健康状態を考慮に入れて、口腔内感染を予防することが主要な目的となります。歯科医は、患者さまの病歴や医療状態を評価し、必要な治療を提案します。抜歯が行われる場合でも、患者さまの健康を最大限に配慮し、手術中および後のケアを適切に行います。親知らずの抜歯は、感染症のリスクを最小限に抑え、患者さまの全身の健康を保護するための重要な処置となることがあります。

親知らずを抜かなくても良い場合

親知らずを抜かなくても良い場合

親知らずは必ずしも抜歯するわけではありません

親知らずを抜かなくても良いと判断される場合があります。以下は、抜かなくても良い親知らずの一般的な状況です。

正常に生えている場合

親知らずが正常に生えており、周囲の歯に対して問題を引き起こしていない場合、通常は抜歯の必要はありません。正常に生えた親知らずは、噛み合わせや口腔内の機能に影響を与えないことが多いです。

適切なスペースがある場合

口腔内に親知らずの成長に十分なスペースがある場合、抜歯の必要性は低いです。スペースが適切であれば、親知らずが他の歯に圧力をかけたり、歯列に問題を引き起こすことは少ないです。

正常な噛み合わせを妨げていない場合

親知らずが噛み合わせに問題を引き起こしていない場合、抜歯の必要性は低いです。正常な噛み合わせを維持している場合、親知らずの抜歯は通常推奨されません。

歯周病や感染が発生していない場合

親知らず周辺に歯周病や感染が発生しておらず、口腔内の健康に影響を与えていない場合、抜歯は必要ないことがあります。歯周病や感染が進行している場合、抜歯を検討することがあります。

患者さまの健康状態に合致する場合

患者さまの全身の健康状態や医療状態を考慮し、抜歯のリスクを回避するために、親知らずを抜かない選択ができることがあります。免疫系の弱い患者さまや特定の心臓疾患を持つ患者さまなど、抜歯がリスクを伴う場合は、歯科医と相談し、適切な決定を下すことが重要です。

 

親知らずを抜くべきかどうかは、個別の状況に依存します。歯科医師は患者さまの口腔内の状態や全身の健康を評価し、抜歯の必要性を判断します。患者さま自身や歯科医師とのコミュニケーションを通じて、最適な治療計画を立てることが大切です。抜歯の必要性が低い場合、親知らずをそのまま残しておくことができます。

 

親知らずを抜くデメリット

少ないとはいえリスクも存在します

親知らずを抜くことにはいくつかのデメリットやリスクも存在します。以下に、親知らずを抜く際に考慮すべき主なデメリットを説明します。

手術のリスク

親知らずの抜歯は手術的なプロセスであり、手術に伴うリスクが存在します。手術中に出血、感染、神経損傷、歯周病の悪化などが発生する可能性があります。ただし、これらの合併症は比較的まれです。

疼痛と腫れ

抜歯後、口内に腫れや疼痛が生じることが一般的です。これらの症状は一時的であり、通常、数日から数週間で改善します。適切な疼痛管理とケアが必要です。

食事制限

抜歯後、硬い食べ物や飲み物を摂取することが制限される場合があります。柔らかい食事に切り替える必要があるため、食事の制約が生じることがあります。

口の臭い

抜歯後、口内の傷が癒えるまで口の臭いが生じることがあります。しかし、適切な口腔衛生と歯磨きで管理できます。

神経損傷

抜歯中に周囲の神経にダメージが及ぶ可能性があります。これは感覚の一時的または持続的な損失を引き起こす可能性がありますが、まれな事例です。

合併症

まれに、抜歯後に感染症が発生することがあります。感染症が進行すると、膿(化膿)がたまり、疼痛や不快感を引き起こす可能性があります。

噛み合わせの変化

親知らずを抜くことにより、噛み合わせに変化が生じることがあります。これは通常、他の歯が親知らずの抜歯によってスペースを確保するためです。しかし、歯科医師は噛み合わせの変化を最小限に抑えるために努力します。

時間と費用

親知らずを抜く手術には時間がかかり、手術費用や麻酔費用がかかることがあります。また、回復にかかる時間も考慮する必要があります。

親知らずの抜歯は一般的に安全であり、多くの患者さまにとって問題ありません。ただし、個別の状況や口腔内の状態によっては、一時的な不快感やリスクが生じることがあるため、歯科医師との相談が重要です。歯科医師はリスクを最小限に抑えつつ、患者さまの健康と快適さを最優先に考え、抜歯の必要性を評価します。

まとめ

親知らずの抜歯の必要性は個別の状況に依存し、口腔内の問題や全身の健康状態を考慮して歯科医が診察したうえで患者さまごと個別に判断いたします。

抜歯が行われる場合でも、患者さまの健康を最大限に配慮し、感染症のリスクを最小限に抑えるための措置を取るなど、常に患者さまにとってのリスクを最小限にする為の選択をいたします。

 

大阪府八尾市にある歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科では日々の診療で患者さまとの対話を大切にし、お一人お一人に合わせた治療を行っております。

歯に関する心配事がございましたらいつでも大阪府八尾市にある歯医者、もりかわ歯科へお越しください。

 

歯列矯正をお考えの方も当院では矯正無料相談を実施していますので、お気軽にお問い合わせください。

詳しくは当院ホームページにあるマウスピース矯正ページをご覧ください。

 

歯医者って何歳から??

2023年9月1日

歯医者って何歳から??

こんにちは。

大阪府八尾市志紀にある歯医者 医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所です。

今回は、「歯医者って何歳から?」です。

よく「何歳から歯医者にいくべきでしょうか?」という質問がきます。

答えは「1歳半ごろからです」

ただ、なぜ1歳半ごろから通う必要があるのか理由を知っておくべきだと思います。

歯医者にこどもの時から通うことで色々なメリットがあります。

ここ最近では虫歯の数も減ってきています。

昔、歯医者は『痛くなったら』、『虫歯になったら』という問題が起きてから行くというのが当たり前でした。

今は、『虫歯になる前に』、『歯が痛くなる前に』という予防がメインになってきました。

問題から予防に変えることでお口の中の健康を守れる様になってきました。

要は『予防』が鍵になります。そのためにはこどもの時から歯医者に行く習慣『あたりまえ』が大切になってきます。

このブログではこどもの時の予防がいかに大切なのかをお伝えさせて頂きます。

こどもが歯医者にいつからいっていいのか悩まれているママは必見です。

 

なぜ、1歳半ごろから歯医者に行く必要があるのか?

なぜ、1歳半ごろから歯医者に行く必要があるの?

先ほど「何歳から歯医者にいくべきでしょうか?」という質問に対して『1歳半』とお答えさせて頂きました。

では、どうして早く歯医者に行く必要があるのでしょうか?

理由としては3つ挙げられます

1、虫歯予防

2、正しい顎の成長

3、お口の正しい機能獲得

です。

それぞれ詳しく説明させて頂きます。

1、虫歯予防

1、虫歯予防

虫歯予防として思い描くのは歯の磨き方だと思います。勿論、歯の磨き方を正しくする事は大切です。

ただ、それだけではなく間食が多いなど『生活習慣』の見直しや歯の強化目的とした『フッ素』などが大切になってきます。

1歳半から『歯の磨き方』、『生活習慣』、『歯の強化』を続けていけば虫歯のリスクはグッと下がります。

虫歯になり歯が痛くなってから歯医者にいったら『治療された』というイメージになり怖いイメージが付きます。

一方、予防で通う場合『治療してもらった』といういいイメージになり歯医者に通うことにいいイメージが付き、楽しく歯医者に通えるようになってくると思います。

2、正しい顎の成長

2、正しい顎の成長

こどもの成長は今その瞬間しかありません。逃してしまうと取り戻すことができません。

上顎は10歳で80%成長が終わってしまいます。

まだ10歳ではなく、“もう10歳”という認識に変えて下さい。

その瞬間を逃さないためには現状の歯並びが正しく成長できているのかを知ることが大切になります。

例えば、3歳で乳歯が萌え揃います。

その時に、乳歯と乳歯の間に隙間が出来ていることが必要です。

『発育空隙』『霊長空隙』といって成長のためのスペースです。

もし、ここにスペースがなくキチキチに萌えていたら将来は歯並びが悪くなってしまいます。

仮に1歳半から歯医者に通っていたとしたら、顎の成長が正しいのかなどを歯科医師がしっかりチェックして正しい成長を促すことができます。

3、お口の正しい機能獲得

3、お口の正しい機能獲得

今のこどもを見ていると口がよく開いています。これは本当に危険です。

色々原因はあります。

鼻が詰まり、口呼吸になり、舌の位置が悪くなり、姿勢が悪くなるといったように一つの要因から様々な問題が起こってしまいます。

小さい頃からお口の正しい機能獲得をしっかりしておくと将来良い結果に繋がります。

小さな事をコツコツやっていくことで素晴らしい成長を促せます。

実際、歯医者でなにするの?

実際、歯医者でなにするの?

歯医者でなにをするのかをお話します。

時間は30分程です。勿論、保険適応なのでご安心ください。

メニューとしては

1、虫歯チェック 2,フッ素による歯の強化 3、磨き方の指導 4,お口の体操となります。

勿論、人によってメニューは変わりますが30分の中でこれだけのことをしていきます。

 

勿論、兄弟、姉妹も一緒に診ることができるのでご安心ください。

歯の検診をしていく中で歯並びに問題や顎の成長に問題ある場合には、当院は矯正の先生もいますので無料相談を受けてもらうことも可能です。

いかがだったでしょうか?

今回は、「歯医者って何歳から?」でした。

歯医者には歯が痛くて困っている方がまだいっぱいおられます。

ただ、こどもの時に歯医者さんに行く習慣があれば事前に防ぐことができます。

『痛い』、『怖い』というイメージがついてしまう前に歯医者さんにいきましょう。

しっかり通うことで習慣『あたりまえ』という認識に変わってきます。

是非、こどもから歯医者に通い予防をしましょう。

もりかわ歯科志紀診療所はお口の中だけではなく全身のアドバイスも行っております。

当院は「ママとこどもの歯医者さん」認定医です。

ママと子供の歯医者さんロゴ

 

子供の頃から歯医者に通った方がいい理由

2023年6月16日

子供の頃から歯医者に通った方がいい理由

こんにちは。大阪府八尾市志紀にある歯医者 医療法人 甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所です。
歯医者に通う理由って考えたことありますか?
虫歯になったら歯医者に行く、歯茎が痛いから歯医者に行くなど問題があってから歯医者さんにいく「治療」も必要ですが、歯医者は痛くなる前に問題が起こる前に通う「予防」が大切です。

ただ、歯医者に行くのを当たり前に習慣にしないとなかなか「予防」を意識する事は難しいです。
ここで、大切になっていくのが子供の時に歯医者に「治療」ではなく「予防」で通う事です。
今回のブログは「子供から歯医者にいった方がいい理由」です。
いつ歯医者に連れて行けばいいか迷われている方は是非、参考にしてみて下さい

何歳から歯医者に行けばいいの?

子供は何歳から歯医者に連れて行けばいいのかと言いますと3歳くらいからといつも伝えております。
理由としては、大体3歳くらいに乳歯が生え揃うのでそこを指標にしております。

子供の歯の「予防」で出来ることは?

大人は歯の掃除や歯石取りや歯医者で出来ることは馴染みがあると思います。
「子供の時に歯医者で出来ることは?」とよく質問がきます。
今回の記事では、出来る事やどういう効果なのかを深堀りしていきます。

1、歯の磨き方をチェック
2、フッ素塗布
3、シーラント塗布
4、口腔機能の向上
1〜4は保険範囲内で出来ます。

歯の磨き方をチェック

歯の磨き方をチェック

染色液を使って磨き残しをチェックしていきます。
どこの部分が磨き残しが多いのかをチェックして磨き方の指導をさせて頂いています。
本人の磨き方の指導であったり仕上げ磨きの時のポイントであったりしっかり確認して日々のケアの指導をさせて頂いております。
毎日の歯磨きを正しくすると虫歯のリスクを減らすことができます。

2、フッ素塗布

フッ素塗布の効果

フッ素を塗布することで歯を強くすることが出来ます。
作用としては 1、歯を強くする2、再石灰化の促進 3、菌の力を弱めるが挙げられます。
歯科医院でフッ素を塗ることで歯を強化することができるので定期的に歯科医院に通うようにして下さい。

3、シーラント塗布

シーラントで歯の溝を埋める

歯の頭の部分は溝があり汚れが詰まりやすく虫歯のリスクが高い状態です。
どうしても毎日歯ブラシに気を付けていたとしても虫歯になってしまいます。
シーラントと言って溝を埋める樹脂です。
溝を埋めることで汚れが入りにくくなり虫歯のリスクを下げる事ができます。

4、口腔機能の向上

「口ぽかん」は口周りの筋肉の緩み

お口の筋肉や舌の位置により歯並びに影響が出てきてしまいます。
歯医者に来て頂いている子もよくお口が空いてる「口ポカン」が多いです。

受け口の噛み合わせ
筋肉の緩みにより反対咬合も起きてしまいます。
成長の中で筋肉の使い方などがすごく重要になってきます。
保険範囲内でお口のトレーニングも出来ます。
歯並びにもいい影響を与えるので是非、歯科医院にてやって下さい。

いかがだったでしょうか?

今回は、「子供から歯医者にいった方がいい理由」でした。
子供の時に歯科医院に通う理由としては虫歯にならないことも大切ですが、歯科医院は「治療」する場所ではなく「予防」する場所と思ってもらう事が大切だと思います。
歯科医院に子供の時から通うことで大人になった時に歯科医院に通う事が当たり前になると思います。
親御さんの役割としては、虫歯なので歯医者に連れていくのではなく問題が起こる前に歯医者さんに連れていく事が大切になってきます。
子供の歯のことで気になることありましたら
医療法人甦歯会 もりかわ歯科 志紀診療所の所長末廣 赳史にお問合せ下さい。
優しく、丁寧にご対応させて頂きます。
優しい所長 末廣赳史

歯に黒い点が??これって虫歯なの?を徹底的に解説

2023年5月5日

歯に黒い点が??これって虫歯なの?を徹底的に解説

こんにちは。八尾市志紀にある歯医者 医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所です。
今回は、患者様からよく質問がくる
「歯に黒い点が??これって虫歯??」に対して掘り下げて説明させて頂きます。
ある日、突然歯に黒い点が出来たらびっくりしますよね。
この記事を読んで頂けましたら黒い点の正体をわかって頂けるかなと思うので是非読んで頂けましたら幸いです。

黒い点の正体は??

ある日、歯を磨いていたら発見してしまった黒い点
一体どういう状態なのかと言うと色々原因があります。

  1. 1、虫歯
  2. 2、着色
  3. 3、詰物との境目

主に3つの原因が挙げられます。
一つずつ説明させて頂きます。

黒い点の正体1、虫歯

黒い点の正体① 虫歯

虫歯の入口が出来てしまっている状態です。
可能性としては初期虫歯かエナメル質虫歯という状態です。
症状としては何もありません。
ですので自分で気づく事はなかなか難しいです。ただここから虫歯はどんどん進行していきます。

虫歯の進行

このように虫歯は進行していきます。
C1(エナメル質虫歯)の時点で早期に治療することで進行を防ぐことが出来ます。
症状がないのでなかなか発見は出来ませんがもし、自分で発見した場合すぐに歯科医院にお問い合わせして下さいね。

黒い点の正体2、着色

黒い点の正体② 着色

歯の溝は深く複雑な形をしています。非常に着色しやすいです。
溝に沿って黒くなっている場合虫歯ではなく着色が疑われます。
ただ、歯の溝は磨きにくく虫歯の好発部位なので歯科医院にて判別する必要が御座います。
気になる方は一度、お問い合わせ下さい。

黒い点の正体3、詰物との境目

黒い点の正体③ 詰物との境目

このように白い樹脂との先目が黒くなっています。
これは樹脂と歯はどうしても境目が出来てしまいます。そこに着色がついてしまい黒くなっています。
歯と樹脂の境目はどうしても汚れがついてしまいその境目から虫歯になることが多々あります。
2回目、3回目と虫歯になるとどんどん虫歯が大きくなり歯を失うリスクが上がってしまいます。
現状をしっかり診てもらうことは大切です。
昔、治療されて暫く歯医者に行っていない方は、是非一度歯科医院で診てもらうことをおすすめします。

対策は??

黒い点の正体は少し理解してもらえたかなと思いますのでここからは対策のお話をしていきます。

1、虫歯 2、着色 3、詰物との境目に共通することなので該当される方は参考にして頂けましたら幸いです。

1,歯の溝を埋める

歯の溝は磨き残しが多い場所です。理由は簡単で溝になっていると磨くのが難しいからです。

対策として歯の溝を埋めることによって歯を磨きやすくなります。
シーラントと言って歯の溝を樹脂で埋めます。歯を削ることなく施術するのでご安心ください。
※シーラントについて詳しくはもりかわ歯科志記診療所の「予防歯科」のページをご覧ください

シーラント治療のイメージ

2、定期的に歯科医院に通う

歯に問題があるから歯科医院に通うのではなく歯に問題が起こる前に歯科医院に通う事が大切です。要は「予防」です。

定期的に歯のお掃除に通いお口の中に問題がないかなどチェックしてもらう事、そして日々のケアの仕方などをしっかり教わり正しい磨き方を習得する事が大切です。

お口の中の問題の予防はプロと患者様との2人3脚で成り立ちます。

歯科医院に通い、しっかり予防をしましょう。

歯科医院に通い、しっかり予防をしましょう

3、詰め物の種類の選択

一度、虫歯になった時そこでしっかり立ち止まって考える事が大切です。
詰め物の材料の性質をしっかり理解することが必要です。

樹脂の詰め物

保険が効き、一度の来院で治療が終わる。という利点があります。
ただ、固まる時に縮むので歯と樹脂の間に境目が出来てしまいます。

銀の詰め物

保険が効くというのが利点です。
ただ、見た目的に目立つ、2回目の虫歯になりやすい、外れやすいなどの欠点があります。

セラミックの詰め物

歯との境目が少ない、見た目がいい、2回目の虫歯になりにくいなどの利点があります。
保険が効かないというのが欠点です

それぞれの利点、欠点を知り自分のお口の中になにが最適なのかを考えて選択することが大切です。

いかがだったでしょうか?

今回は、歯に黒い点が??これって虫歯なの?を徹底的に解説でした。
普段、自分のお口の中ってなかなか見る事はないと思います。
ただ、ふとした時に黒い点を見つけてしまうことがあると思います。
虫歯かな?と不安になる前に是非、ご相談ください。
あなたのお悩みを優しい所長 末廣 赳史が丁寧にご説明させて頂きますのでご安心下さい。

優しい所長 末廣赳史

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当院へのお電話からの問い合わせは086-250-8800へ

診療時間
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