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歯のクラウンの寿命は?

2023年12月6日
歯のクラウンの寿命は?

こんにちは。大阪府八尾市にある歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。歯科医や診療所のスタッフにとっては当たり前の情報でも、患者さんは歯の専門家ではないため、さまざまな疑問や疑問が生じることは当然です。歯やそれに関連する体のことについて、患者さんが知りたいことを理解し、納得していただくことが重要だと考えています。

診療中にすべての疑問に答えることが理想的ですが、詳しく説明するには時間的な制約もあります。そこで、日々の診療でよく寄せられる質問に対して、このブログで順次お答えしていくことにしました!このブログを通じて、患者さんが歯医者に対して抱く疑問や不安を解消できるよう、お手伝いできればと願っています。最後までご覧いただければ幸いです。

歯のクラウンについてのご質問に全力回答!

今回は歯のクラウンについて、その用途や種類、寿命についてなど様々な質問に全力でお答えしていきます!

歯の”クラウン”とは何ですか?

歯の”クラウン”とは?

歯の「クラウン」は、歯の頂部にあたる部分で、歯冠(しかん)とも呼ばれます。歯のクラウンは、歯根と呼ばれる歯茎の下にある部分から生えている歯の部分です。歯冠は、エナメル質、象牙質、および歯髄(歯の中心にある神経組織)から構成されています。

歯のクラウンが損傷したり虫歯になったりした場合、歯を修復するために歯科治療が必要になることがあります。このとき、歯科医師は患者の歯の状態に応じて、クラウンを製作して歯を覆い、形状を修復します。このクラウンは通常、人工的に作られた材料でできており、天然の歯と同様の外観と機能を提供します。

クラウンは、歯を保護し、噛む力を分散させる役割を果たすだけでなく、歯の外観を美しく整える効果もあります。クラウンはさまざまな材料で製造され、患者の特定のニーズや好みに合わせて選択されます。クラウンは、単独の歯を補強するだけでなく、歯の形や色を改善し、審美的な修復を行うためにも使用されます。

クラウンとブリッジの違いは何ですか?

クラウンとブリッジは、歯の修復や置換に使用される歯科治療の手法ですが、それぞれ異なる役割を果たしています。

クラウンとブリッジの違い

クラウン(冠)

クラウンは、1本の歯を覆うキャップ状の装置です。損傷した、割れた、または虫歯になった歯を覆い、形状を修復し、機能を回復させます。クラウンは、歯を強化し、外観を美しくするために使用されます。患者の歯の上に合わせて作られ、接着剤で確実に固定されます。

ブリッジ(橋)

ブリッジは、欠損した歯を補うための装置で、周囲の健康な歯に支えられた人工の歯(ポンティック)で構成されます。ブリッジは、欠損した歯の箇所に固定され、両側の健康な歯に取り付けられたクラウン(アバットメント)が支えとなります。ブリッジは、歯の欠損を修復し、咬合力を分散させることで周囲の歯を保護します。

 

要するに、クラウンは1本の歯を覆うために使用され、損傷した歯を修復します。

一方、ブリッジは欠損した歯を置き換えるために使用され、周囲の健康な歯に支えられます。どちらも患者様の口腔健康を維持し、歯の損傷や欠損を修復するための重要な歯科治療オプションです。

クラウンとインレーの違いは?

クラウン(Crown)とインレー(Inlay)は、虫歯や他の理由により歯が欠けたり割れたりした際に、損失した部分を修復するための治療法です。インレーは部分的な詰め物であり、一方でクラウンは歯全体を覆う被せものです。このため、失われた範囲が比較的小さい場合にはインレーが適しており、歯の大部分が失われた場合にはクラウンが使用される傾向があります。

クラウンとインレーの違い

クラウン(冠)

  • クラウンは、1本の歯全体を覆うキャップ状の装置です。
  • 歯の大部分が損傷している、虫歯や割れが深い場合に使用されます。
  • クラウンは歯を強化し、外観を美しく修復するのに役立ちます。
  • 歯の表面全体を覆うため、歯を完全に包み込む形になります。

インレー(Inlay)

  • インレーは、歯のうち特定の部分のみを補強・修復する装置です。
  • 主に歯のうちのくぼみ(溝)や窪みに合わせて作られ、歯の中央部分に取り付けられます。
  • インレーは、歯の咬合面やう蝕(虫歯)の部分を修復するのに使用されます。
  • インレーは、クラウンよりも歯を温存するため、歯の構造を最小限に削ることができます。

 

クラウンが一本の歯を覆うために使用するものに対し、インレーは歯の一部分を補強し、くぼみや窪みに取り付けられ、歯の温存が可能な範囲で修復されます。どちらも患者様の特定の状況に合わせて選択され、歯科医との相談が重要です。

クラウンの種類

歯のクラウンは、患者様のニーズや歯科医の勧告に基づいて様々な材料で作られます。以下は一般的な歯のクラウンの種類です。

セラミッククラウン(陶磁器クラウン)

ポーセレン製で、天然の歯に近い外観と光沢を持っています。前歯や視認されやすい場所に適しています。

金属クラウン

金属(通常は合金)から作られ、丈夫で強力です。金属の色が天然の歯とは異なるため、見た目が気になるかもしれませんが、強度が求められる場合に選択されることがあります。

ポーセレンフュージョンメタルクラウン(PFMクラウン)

ポーセレンと金属を組み合わせたもので、金属の強度とポーセレンの天然な外観を組み合わせています。

ジルコニアクラウン

ジルコニアは非常に強力で、天然の歯に近い透明感があります。金属が不要なため、アレルギーがある患者様に適しています。

レジンクラウン

レジンはプラスチック製の歯のクラウンで、通常は一時的な修復に使用されます。他のクラウンよりも削り取りやすいため、長期的な使用には向いていません。

全金属クラウン

歯全体が金属でできており、主にバックティース(奥歯)で使用されることがあります。

オールセラミッククラウン

セラミックでできたクラウンで、金属を使用せずに自然な見た目を提供します。前歯や視認されやすい場所に適しています。

 

これらのクラウンの材料にはそれぞれメリット・デメリットがあり、患者様の個別の状況や好みによって最適な選択が異なります。歯科医とよく相談して、最適なクラウンの材料を選ぶことが重要です。

クラウン治療は何回くらいかかりますか?

通常、クラウンの治療にはおおよそ4〜5回の診療が必要です。ただし、虫歯がまったくない場合や仮歯を使用しない場合、治療回数は2〜3回で済むこともあります。虫歯や根の状態によっては、クラウンの前に神経の治療や根の再治療が必要な場合があり、その際は別途治療が必要となります。

クラウン治療の一般的な流れ

以下は一般的なケースの治療の流れですが、個々の状況によって変化する可能性がありますことをご了承ください。

1.初回の診断と治療計画

1.初回の診断と治療計画

初めて歯科医に相談する際に、歯の状態を評価し、治療計画を立てます。この段階では仮歯の取り付けや歯の調整が行われることがあります。

2.歯の削り準備

2.歯の削り準備

次に、クラウンを取り付けるために、対象となる歯を削ります。これにより、クラウンが適切にフィットするスペースが確保されます。

3.型取りと仮歯の取り付け

3.型取りと仮歯の取り付け

歯の削りが終わった後、歯の型を取り、これを基にクラウンが作成されます。同時に、仮歯が取り付けられることがあります。

4.クラウンの取り付け

4.クラウンの取り付け

クラウンが作成されたら、最終的な取り付けが行われます。歯科医はクラウンの適合性や咬み合わせを確認し、必要に応じて微調整を行います。

これらのステップは一般的な流れであり、特定の状況によっては追加の診療や調整が必要となることがあります。クラウン治療には患者様の個別の状態に基づいた計画が必要であり、歯科医との協力が重要です。

クラウンの寿命について

歯のクラウン(冠)の寿命は様々であり、いくつかの要因によって異なります。

クラウンの寿命に関する要因

以下は一般的なガイドラインですが、個々のケースによって異なる可能性がありますので、より詳しく知りたい方は歯科医へ問い合わせてください。

クラウンの素材

クラウンの素材によって寿命は異なります。金属合金やセラミックなどの素材は一般的に耐久性が高く、長寿命であることがあります。

メンテナンス

正しいケアとメンテナンスが行われれば、クラウンは長持ちします。適切な歯磨き、歯科検診、プロフェッショナルなクリーニングが寿命を延ばすのには重要です。

歯ぎしりや噛み合わせの問題

歯ぎしりや咬み合わせの不調和がある場合、クラウンへの負担が増加し、寿命が短くなる可能性があります。

 

歯ぎしりや噛み合わせに心配事がある方はインビザライン矯正のダイヤモンドプロバイダーである、もりかわ歯科の矯正無料相談へ一度お越しください。

クラウンの適合性

正確な歯科手術とクラウンの適切な合わせが行われると、寿命が向上します。

歯周病

歯周病が進行すると、クラウンの寿命が短くなる可能性があります。歯周病の管理が重要です。

 

もりかわ歯科の定期的なメンテナンスでクラウンも長持ちさせましょう。

個人の生活習慣

タバコの喫煙や過度なアルコール摂取など、生活習慣も寿命に影響を与える可能性があります。

 

通常、クラウンは数年から数十年にわたって持続することが期待されますが、個別の状況により異なります。歯のクラウンを長持ちさせるには歯科医との定期的な相談と検診がとても大切になってきます。

クラウン(主にセラミック)の寿命を伸ばす為に重要なこと

セラミック歯の寿命を短縮させる原因について

まずはセラミックの寿命を短縮させる原因について以下に4つご紹介いたします。セラミック歯は、メンテナンスを行いつつ適切に使用することで、長期間にわたり利用することが可能です。

歯ぎしり・食いしばりの習慣

歯ぎしりや食いしばりは、セラミック歯の寿命を縮める一因です。これにより、セラミック歯に不自然な圧力がかかり、摩耗、割れ、剥がれなどの問題が生じる可能性があります。歯科医院での定期的な検診を通じて、早期に問題を発見し対策することが重要です。

強い衝撃

セラミック歯は硬く耐久性がありますが、強い衝撃には弱いです。硬い食物を噛む、スポーツで口に強い衝撃を受けるなどが原因となり、セラミック歯に損傷を与え、寿命を短くします。

噛み合わせの不良

噛み合わせの悪さもセラミック歯の寿命を短くする要因となります。噛み合わせが悪い場合、セラミック歯に不必要な圧力がかかり、破損の可能性が高まります。噛み合わせの調整は専門的な技術が必要であり、歯科医院での治療が必要です。

 

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虫歯や歯周病

虫歯や歯周病もセラミック歯の寿命を短くします。セラミック歯は腐食に強いですが、周囲の天然歯や歯茎に問題があると影響を受けます。特に歯周病は歯肉や骨を侵し、セラミック歯の安定性を損ね、歯のぐらつきや抜け落ちの原因となります。毎日の適切な歯磨きで虫歯や歯周病を予防し、セラミック歯を含む全ての歯を注意深くケアしましょう。

セラミック歯の寿命を延ばすためのアドバイス

セラミック歯の寿命を向上させるために、以下に4つのヒントをご紹介いたします。

歯に強い衝撃を与えないこと

セラミック歯は非常に硬く耐久性がありますが、外部からの強い衝撃や上下歯のぶつかりなど、噛み合わせによる衝撃には弱いです。硬い食べ物を控え、奥歯を強く噛まないように心がけましょう。口元にダメージを受ける可能性のあるスポーツを行う際は、マウスガードを着用して歯を保護することが重要です。衝撃を最小限に抑えることが、セラミック歯の寿命を伸ばす一環となります。

歯ぎしり・食いしばりの癖を改善すること

歯ぎしりや食いしばりは、セラミック歯が割れる原因となります。これらの癖はストレスが原因となり、就寝時などに無意識に行われることが多いです。歯科医院で口腔ガードを処方してもらい、ストレスの軽減も心掛けましょう。心身がリラックスできる環境を整えることで、歯ぎしりや食いしばりの頻度を減少させることができます。

丁寧な歯磨きを実践すること

セラミック歯も日々のケアが不可欠です。歯磨きは歯に付着した細菌の除去や歯垢・歯石の予防に効果的です。歯周囲や天然歯にも注意深くケアを施し、毎食後と就寝前に歯磨きを行いましょう。フロスや歯間ブラシを使用して歯間の汚れも除去しましょう。清潔な歯と口内は、セラミック歯の寿命を延ばす要因となります。

定期的な歯科医院でのメンテナンス

セラミック歯の寿命を保つためには、信頼できる歯科医院での定期的なメンテナンスが必要です。歯科医師が口腔内の健康をチェックし、歯に付着した歯垢や歯石を除去します。定期的なメンテナンスは歯周病の早期発見や予防にもつながります。歯科医院でのプロのケアにより、自宅ケアでは難しい微細なダメージも確実にチェックできます。美しい口元と健康な歯を維持するために、歯科医院でのメンテナンスをお忘れなく。

 

クラウンの寿命を短くするも長くするのも歯医者での定期的なメンテナンスがとても重要です。もりかわ歯科のメンテナンスで口腔内の環境をより良くするお手伝いをさせてください。

もりかわ歯科のメンテナンスについて詳しくは当院ホームページの「予防歯科」ページをご覧ください。

まとめ

クラウンの寿命についてお話しましたが、そもそも虫歯にならないことが一番です。

そのためには歯医者に定期メンテナンスにお越しください。

予防歯科に通うことで歯に関する様々な悩みから解放されます。

万が一虫歯になってクラウンやその他の詰め物などの治療を受けた場合もやっぱりその後メンテナンスが大切です。

 

大阪府八尾市にある歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科では日々の診療で患者さまとの対話を大切にし、お一人お一人に合わせた治療を行っております。

歯に関する心配事がございましたらいつでも大阪府八尾市にある歯医者、もりかわ歯科へお越しください。

 

歯列矯正をお考えの方も当院では矯正無料相談を実施していますので、お気軽にお問い合わせください。

詳しくは当院ホームページにあるマウスピース矯正ページをご覧ください。

 

虫歯治療にかかる費用はどれくらい?治療法ごとに解説!

2023年10月6日
指でOKを作って笑う女性

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所です。

虫歯は長期的な治療が必要になるケースもあるため、治療にかかる費用が気になる方も多いのではないでしょうか。虫歯を放置すると歯を失う原因にもなるため、早い段階で治療を受けることが大切です。初期の段階で治療できれば、治療にかかる期間が短くなり、費用も抑えることができます。

今回は、虫歯治療にかかる費用について詳しく解説します。費用に影響を与える要因や保険適用、虫歯治療の重要性についても解説するので、虫歯治療の費用が気になっている方は、ぜひ参考にしてください。

虫歯治療にかかる費用

机に置かれたノートとペンと電卓

虫歯治療にかかる費用は、進行度や治療法によって異なります。虫歯が重度になるほど体に負担がかかる治療が必要になり、費用も高額になるのが一般的です。

虫歯治療にかかる費用を、進行度と治療法ごとに解説します。

進行度ごとの虫歯の治療費用

虫歯の状態によって、治療にかかる費用は異なります。進行度ごとの虫歯の治療費用は、以下のとおりです。

初診

虫歯治療に限らず、歯科医院を初めて受診したときは初診料が発生します。初診料を含め、虫歯治療の初診にかかる費用は、保険適用3割負担で3,000~4,000円程度が目安です。

初診では、口内の状態を把握するために歯科医師による診察やレントゲン撮影などの検査を行うでしょう。初診時に虫歯治療をする場合は、上記の費用に治療費が加算されます。

初期の虫歯

初期の虫歯治療にかかる費用は、保険適用3割負担で1,500~3,000円程度です。初期の虫歯は、歯の表面のエナメル質が溶かされた状態で痛みはありません。

虫歯の部分を削り、レジンという詰め物をして治療は完了です。初期の虫歯であれば、1回で治療が終わるケースが多いでしょう。

中等度の虫歯

中等度の虫歯治療にかかる費用は、保険適用3割負担で2,000~10,000円程度です。

中等度の虫歯とは、エナメル質の下にある象牙質まで進行した虫歯のことです。象牙質の下には神経があるため、冷たいものや甘いものがしみる場合があります。

歯を深く削る必要があるため、レジンでは対応できない場合も多いです。詰め物や被せ物の製作が必要になり、2~3回程度の通院が必要になるでしょう。

神経まで達した虫歯

歯髄(神経)まで達した虫歯の治療にかかる費用は、保険適用3割負担で7,000~20,000円程です。虫歯が神経まで達すると、強い痛みを感じるようになります。

この段階の虫歯では、神経を取り除く根管治療を行います。根幹治療をしっかりと行えば、自分の歯を残すことができるでしょう。治療期間は2~6か月と長く、費用も高くなります。

抜歯が必要な虫歯

抜歯が必要な虫歯の治療にかかる費用は、保険適用3割負担で3,000~7,000円程度です。歯の大部分が溶けてなくなり、神経が壊死するので痛みは感じません。

周囲の歯や歯の周りの組織への悪影響を防ぐため、抜歯します。抜歯したあとは、天然歯の代わりになる入れ歯やブリッジ、インプラント治療を行います。上記の費用に加えて、選択した治療法の費用が追加でかかるでしょう。

治療法ごとの虫歯の治療費用

虫歯治療では、選択する治療法によっても費用が変動します。それぞれに保険適用と自費診療のものがあるため、それぞれの特徴を理解して治療法を選択することが大切です。

治療法ごとの虫歯の治療費用について解説します。

詰め物(インレー)

歯を小さく削った場合、詰め物をして補います。詰め物の費用は、以下のとおりです。

・保険診療の詰め物の費用

金属やコンポジットレジンというプラスチック素材を使用した詰め物です。費用は4,000~6,000円程度でしょう。

レジンは歯の色に近い詰め物なので見た目がよいですが、金属の場合は見た目を気にする方もいます。

・自費診療の詰め物の費用

ゴールドインレーという金属の詰め物や、ジルコニア製、セラミック製の詰め物があります。費用は50,000~70,000円程度です。

ゴールドインレーは金属なので見た目はよくありませんが、強度が高く二次虫歯になりにくいメリットがあります。ジルコニアインレー、セラミックインレーは天然歯に近い審美性をもつ詰め物です。

被せ物(クラウン)

虫歯で歯を広範囲に削ったときは、歯の形をした被せ物を使用して治療を行います。被せ物の費用は、以下のとおりです。

・保険診療の被せ物の費用

金属やレジンを使用した被せ物です。費用は10,000~12,000円程度でしょう。

レジンは白いプラスチック製で見た目はよいですが、経年変化で色が悪くなり、着色やにおいが付きやすいというデメリットがあります。

・自費診療の被せ物の費用

自費診療の被せ物には、ゴールドクラウン、メタルボンド、オールセラミッククラウンなど、さまざまな種類があります。費用は60,000~130,000円程度です。

天然歯のような透明感があり、汚れが付着しにくいため二次的な虫歯になりにくいです。審美性や機能性に優れているといえます。

入れ歯

入れ歯とは、失った歯を補うための人工歯です。ご自身の歯が残っている場合は部分入れ歯、すべての歯を失った場合は総入れ歯を使用します。費用の目安は、以下のとおりです。

・保険適用の入れ歯の費用

保険適用の入れ歯の費用の相場は、部分入れ歯の場合5,000~20,000円、総入れ歯の場合10,000〜16,000円程度です。

保険適用の入れ歯は人工歯・床(歯茎の部分)ともに、レジンというプラスチックで作製されます。金具が目立つ、異物感がある、噛む力が低下するなどのデメリットがありますが、費用を抑えられます。

・自費診療の入れ歯の費用

自費診療の入れ歯の相場は、部分入れ歯の場合100,000~600,000円、総入れ歯の場合150,000~500,000円程度です。材料に制限がないため、金属やシリコンなど使用される素材はさまざまです。

自費診療の入れ歯は高額ですが性能がよく、金属の留め金がない、装着感がよい、審美性が高いなどのメリットがあります。

ブリッジ

ブリッジとは、失った歯の本数が少ない場合に用いられる治療法です。失った歯の両隣の天然歯を削って土台を作り、橋を架けるように人工歯を被せます。違和感が少なく、自分の歯のように噛むことができます。

費用の目安は、以下のとおりです。

・保険診療のブリッジの費用

保険適用のブリッジの相場は、1本あたり10,000~20,000円程度です。保険診療のルールを適用してブリッジ治療をすると、前歯から犬歯までには硬質レジンというプラスチック、それより奥の歯には金属を使用します。

レジンは白く見た目がよいですが、着色や汚れが付きやすいことがデメリットです。

・自費診療のブリッジの費用

自費診療では、ゴールドやジルコニア、オールセラミックなどの素材を選択できます。費用は1本あたり50,000~150,000円程度が目安です。

自費診療のブリッジは、色調を自分の歯に合わせて細かく調節でき、変色しにくいことが特徴です。強度があり、傷がつきにくい、二次虫歯になりにくいなどのメリットがあります。

インプラント

インプラントは基本的に自由診療で、1本あたり300,000~400,000円程度の費用がかかります。インプラントでも保険が適用になるケースもありますが、虫歯や歯周病で歯を失った場合には適用されません。

虫歯治療の費用に影響を与える要因

顎に手を当てて考える女性

虫歯治療の費用に影響を与える要因は、以下のとおりです。

虫歯の進行度

一般的に虫歯治療にかかる費用は、虫歯が進行すればするほど高額になります。初期の虫歯であれば歯の表面を削り、詰め物をするだけで治療は完了します。状態によっては、丁寧な歯磨きやフッ素塗布で再石灰化を促すだけで改善することもあるでしょう。

しかし、進行した虫歯の治療では歯を大きく削る、神経を抜く、抜歯をするなどの処置が必要になります。ブリッジや入れ歯、インプラントなど、失った歯を補うための治療に費用がかかるでしょう。重度の虫歯では治療期間が長くなるため通院回数が増え、その分費用が増加します。

費用を抑えるためにも、初期の段階で治療を行うことが大切です。

保険診療・自由診療の選択

詰め物や被せ物、ブリッジ、入れ歯が必要になった場合、保険診療か自由診療を選択することになります。保険診療と自費診療それぞれの特徴は、以下のとおりです。

保険診療

保険が適用されるため、費用の負担が少ないことが大きなメリットです。使用できる材料が金属やプラスチックに限られているため、機能性や審美性に欠けるデメリットがあります。

自由診療

自由診療は材料に制限がないため、費用が高額です。歯科医院によって費用が異なるため、同じ素材でも費用に幅があります。

質の高い材料を使用できるため、機能性・審美性・使用感に優れているのが特徴です。

虫歯治療は保険が適用される?

資料を見ながら電卓を叩く女性医師

虫歯治療は基本的に保険が適用されます。治療内容が同じであれば、どの歯科医院で治療を受けても費用は同じです。処置内容ごとに決められた点数をもとに1点10円として計算し、その金額の1~3割が窓口での負担金額となります。

ただし、機能性・審美性に優れた材料や高度な治療を必要とする場合は自費診療になります。治療費は全額自己負担しなければなりません。

虫歯治療の重要性

青い机に書かれたプラスマークを虫眼鏡で拡大する

生涯健康に過ごすためには、虫歯治療が非常に重要です。80歳までに自分の歯を20本以上残せば、生涯食事をおいしく摂ることができ、全身の健康にもつながるといわれています。

虫歯治療が重要な理由を解説します。

痛みが強くなる

虫歯が象牙質まで達すると、痛みを感じるようになるでしょう。さらに進行すれば、歯の神経にまで虫歯が到達し眠れないほどの強い痛みが現れます。さらに重症化すると、神経が通る根管中で細菌が増殖し、根幹の先にある骨にも炎症が及ぶ可能性があるのです。

顎の骨の骨髄に炎症が広がると、歯髄炎という状態になり、顎の痛みやリンパ節の腫れ、お顔の腫れを伴うこともあります。

大がかりな治療が必要になる

虫歯は、放置すればするほど身体に負担がかかる治療が必要になります。軽度の虫歯では、歯の表面を削って詰め物をするだけで治療は終了になりますが、重度の虫歯ではそうはいきません。

虫歯が進行すれば歯を深く削り、神経を抜く治療や抜歯、失った歯を補うための治療が必要になります。治療回数が増え治療期間が長くなり、費用の負担も大きくなるでしょう。

歯の寿命が短くなる

虫歯が神経に及んだ状態を放置すると、神経が死んで歯が黒く変色して見た目が悪くなります。神経のない歯は脆くなりますが、痛みなどの症状に気付きにくいため、歯の寿命が10年ほど短くなるといわれています。

命にかかわる状態になる

虫歯が進行すると、細菌が歯の内部の血管に入り込んで敗血症を発症するかもしれません。細菌が血流に乗って全身を巡り、多臓器不全という状態に陥ると、命に関わるケースもあるのです。

まとめ

歯科医院で治療を受ける女性患者

虫歯治療にかかる費用は、虫歯が進行すればするほど高くなります。重度の虫歯では、歯を補うための被せ物やブリッジ、入れ歯などが必要になり、その分費用がかかるでしょう。保険診療と自由診療、どちらを選択するかによっても費用が大きく異なるため、歯科医師と相談して選択することが大切です。

虫歯は、自然によくなることはありません。放置すると進行して痛みや腫れが強くなり、歯が溶けて失われます。口内だけでなく全身にも影響を及ぼすため、虫歯がある方は早めに歯科医師の診察を受け、治療を開始しましょう。

虫歯でお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所」にお気軽にご相談ください。

銀歯の下が虫歯になりやすいのはなぜ?治療法と予防法も解説!

2023年7月7日
口を手でめくって銀歯を見せる人

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所です。

銀歯の下が虫歯になりやすいのは、銀歯の材質が関係しています。銀歯に使用される金属は、傷がつきやすいため、溝に汚れが溜まることで虫歯のリスクが高まるのです。また、熱によって膨張する性質があるため、膨張や収縮によって銀歯が変形することで歯との間にすき間ができ、細菌が侵入しやすくなります。

今回は、銀歯の下が虫歯になりやすい理由、治療法や予防法を解説します。

銀歯とは

歯の模型と銀歯が机の上に置かれている

銀歯とは、金属をベースにした詰め物や被せ物のことです。銀色をした光沢のある材料で、耐久性の高さや加工の容易さなどから、歯科医療の現場で広く使われています。

銀歯の主な成分は、銀・パラジウム・銅・金などですが、それぞれ異なる特性を持っています。例えば、銀は耐久性と強度、銅は硬さと抗菌性があることが特徴です。複数の金属を適切な比率で混ぜ合わせることで、歯の形状にフィットし、長期間にわたって機能する銀歯を作ることが可能です。

しかし、銀歯は見た目の問題から避ける人も多くいます。白い歯に銀色の詰め物や被せ物が入っていると、笑ったときや話したときに目立つからです。また、金属の成分によりアレルギー反応を引き起こす可能性もあるでしょう。

見た目やアレルギーの問題から、現在では見た目が自然で人体に優しいセラミックやレジン(コンポジットレジン)などの材料が使われることが増えています。

銀歯の下は虫歯になりやすい?

顎に手を当てて考える白い服の女性

銀歯の下が虫歯になりやすいかどうかは、銀歯の施術方法やメンテナンス状況に大きく依存します。

正しく設置された場合、銀歯の下で虫歯が再発することはそれほど多くありません。治療時に歯科医師が虫歯菌を完全に除去し、細かく調整を行って装着されていれば、銀歯と歯との間にすき間が生じないため、新たな虫歯菌の侵入を防ぐことができます。

しかし、治療が不完全で虫歯菌が残ったまま銀歯が被せられた場合や装着が不完全ですき間が生じていた場合、すき間から虫歯菌が侵入して銀歯の下で虫歯が進行する可能性があります。また、メンテナンスが不十分でプラーク(歯垢)が溜まった場合や口腔内環境が悪化した場合も、虫歯リスクは高まるでしょう。

銀歯の下の虫歯を防ぐためには、銀歯が装着されたあとも正しい歯磨きと定期的なメンテナンスを行うことが重要です。銀歯の設置は、歯科医師の技術力に大きく影響されるので、信頼できる歯科医師に治療を依頼しましょう。

銀歯の下が虫歯になりやすい理由

机の上に置かれた画用紙とペンとREASONの積み木

銀歯は、汚れが付着しやすい特性があります。銀歯は天然の歯に比べて表面が滑らかでないため、プラーク(歯垢)が付着しやすいのです。プラークが口腔内の細菌の増殖を促進し、酸を生み出すことで、歯を溶かし虫歯を引き起こします。

銀歯が劣化しやすい素材であることも、銀歯の下が虫歯になりやすい一因でしょう。銀歯は、酸化や腐食が進みやすく、表面が徐々に溶け出し、歯との間に微小なすき間が生じる可能性があります。すき間が虫歯菌の侵入口となり、新たな虫歯を誘発する原因となるのです。

また、銀歯を歯に固定する際にセメントを用いますが、セメントは時間の経過とともに溶けます。セメントが溶けることで銀歯と歯との間にすき間ができ、虫歯菌が侵入しやすくなるのです。

銀歯は、熱により膨張し変形する性質があることも忘れてはいけません。熱い飲食物を摂取したときなどに銀歯が膨張し、冷めて収縮するというサイクルが繰り返されることで、歯との間にすき間が生じ、虫歯菌が侵入して虫歯が進行する可能性があります。

セラミックやレジンなどに比べて、銀歯は虫歯の再発リスクが高いことを理解し、日頃から丁寧に歯磨きを行い、定期的に通院することが重要です。

銀歯の下が虫歯になったときの治療法

患者の口内を診察する男性歯科医師

銀歯の下に虫歯が発生した場合の治療法は、虫歯の進行具合や範囲によって異なります。

早期に発見された場合は、銀歯を取り外して新たな銀歯で補うのが一般的です。銀歯を取り外して虫歯部分を除去し、再度銀歯やほかの素材(レジンやセラミックなど)で補います。

しかし、虫歯が進行し歯根にまで到達している場合、または銀歯が取り外せないほど大きい穴があいている場合は、根管治療が必要になる可能性があります。根管治療は、虫歯が神経(歯髄)にまで達した場合に行われ、歯の神経が入っている管を洗浄・消毒し、特殊な薬剤で封じる治療法です。根管を洗浄したあと、詰め物や被せ物を装着します。

虫歯が進行して歯を保存することが難しい場合は、抜歯することもあるでしょう。抜歯後は、空いたスペースを補うためにインプラントやブリッジなどの治療が必要です。

銀歯の下が虫歯にならないための予防法

ソファに座って歯磨きする若い男性

銀歯の下が虫歯にならないための予防法としては、日頃から丁寧に歯磨きをし、定期的にメンテナンスを受けて、口腔内を清潔に維持することが大切です。

日頃から丁寧に歯磨きする

銀歯の下が虫歯にならないためには、日頃の丁寧な歯磨きが必要不可欠といえます。虫歯は、食べかすや細菌が銀歯のすき間に蓄積されることで発症するからです。

歯磨きは、毎食後と就寝前に実施することが推奨されています。特に、就寝前の歯磨きは欠かさないようにしましょう。寝ている間は唾液の分泌量が減少するため、口内が乾燥し、虫歯菌が活発化します。就寝前にしっかりと歯磨きを行うことで、口腔内を清潔に保つことができます。

歯ブラシは、ブラシの先端が小さく、歯と歯茎の間や歯と銀歯のすき間にも届くタイプを選びましょう。外出などで食後に歯磨きができない場合は、うがいだけでも行ってください。うがいだけでもある程度の食べかすを流せるので、虫歯予防の効果があります。

歯ブラシで磨くだけでなく、フロスや歯間ブラシも忘れずに使いましょう。歯ブラシだけでは落とせない汚れも除去できます。特に、銀歯と天然の歯の間は虫歯になりやすいため、入念に磨きましょう。

定期的にメンテナンスを受ける

銀歯の下の虫歯を予防するためには、日常的なブラッシングに加えて、定期的なメンテナンスが非常に重要です。

歯科医院でのメンテナンスは、検査だけでなくPMTC(プロによるクリーニング)も含まれます。PMTCでは、ふだんの歯磨きだけでは取り除くことができないプラークや歯石が効率的に除去されます。徹底的に歯や歯茎を清掃することで、細菌の増殖を防止できるでしょう。また、銀歯の状態を評価し、必要に応じて修復や調整を行います。虫歯が発生しやすい状態を早期に修正し、銀歯の下の虫歯を未然に防ぐことにつながります。

特に銀歯が装着されている歯は、銀歯の下で虫歯が進行していても痛みを感じにくいため、早期発見が大切です。

セラミックなど銀歯以外の素材を選ぶ

銀歯の下が虫歯になるのを防ぐための方法として、銀歯ではなく、セラミックなどの素材を選択することも挙げられます。

セラミックの詰め物や被せ物は、銀歯と比べて多くのメリットがあり、虫歯のリスクを軽減します。セラミックは、自然な歯の色に近く、見た目が美しい特徴がありますが、メリットは見た目のよさだけではありません。セラミックは、汚れや細菌が付着しにくく、耐酸化性も高いです。銀歯に見られる腐食や汚れの付着、それに伴う虫歯の発生が抑制されます。

また、セラミックは、金属のように熱膨張しにくく、口内で変形するリスクが少ないメリットがあります。変形によってすき間が生じ、虫歯が発生するリスクを低減できるでしょう。

セラミックはレントゲンで透過するため、進行中の虫歯がある場合は早期に発見することが可能です。早期に適切な治療を受けることで、二次虫歯の進行を防ぎ、歯の喪失を防ぐことにつながります。

まとめ

歯科用器具を使って銀歯の状態を確認するところ

銀歯は、汚れが付着しやすく、歯との間に細菌が侵入しやすい人工歯です。費用が安く治療期間が短いことが特徴ですが、レジンやセラミックと比べて変形や劣化するリスクが高く、二次虫歯になりやすいことがデメリットといえるでしょう。

また、銀歯は金属のため、X線が透過せず、レントゲン撮影を行っても銀歯の下の虫歯を発見しにくいといえます。気づかないうちに虫歯が進行すると、最悪の場合、歯を失う可能性もあります。

「銀歯の下は虫歯になりやすい」という特性を理解して、予防に努めなければなりません。日頃から、歯ブラシだけでなく、フロスや歯間ブラシも使って丁寧に歯磨きをしましょう。定期的に歯科医院を受診し、クリーニングや銀歯の状態を確認してもらうことも重要です。

銀歯の下の虫歯でお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所」にお気軽にご相談ください。

歯のセラミックってご存じですか?

2023年4月21日

歯のセラミックってご存じですか?

こんにちは。八尾市志紀にある歯医者 医療法人甦歯会 もりかわ歯科 志紀診療所です。
今回は、歯のセラミック治療についてお話していきます。
セラミックは白い材料で見た目的に綺麗という特性はご存じの方が多いと思います。
ただ、セラミック治療のメリットはそれだけではありません。
この記事を読むと歯のセラミック治療の事を理解できます。是非、最後までお読み下さい。

セラミック治療のメリット

セラミック治療のメリットを紹介させて頂きます。

1、見た目的にきれい。

白くて透明感があるので歯に近い色を再現することが可能です。

本物の歯のような仕上がり

実際の歯と色合いを合わせる

このようにどの歯がセラミックで自分の歯か分からない程綺麗な仕上がりです。
実際に歯の写真を撮影して色合いを合わせていきます。

2、虫歯の再発を防止することが可能。

セラミックの表面は滑沢になっているので汚れがつきにくい性質があります。
銀の詰め物は虫歯の再発が繰り返される事が多いです。その理由としては銀の詰め物の表面は凹凸になっているので汚れが付きやすいからです。虫歯の再発をセラミックで予防しましょう。

3、金属アレルギーの心配がない

虫歯の再発予防にもなるセラミック

お口の中に銀の詰め物が入っていると唾液に銀から溶け出した銀イオンが混じり体内に入ってしまいます。金属アレルギーはすぐにはなりませんが、溶け出した銀イオンが原因で発症してしまいます。
セラミックは金属アレルギーの心配もないので身体にも良い物です。

銀の詰め物は金属アレルギーの原因にもなり得る

4、接着が強い

銀の詰め物、被せ物とセラミックの詰め物、被せ物は接着材が違います。
セラミックの接着材の方が強力で外れにくく長持ちします。

歯の寿命について

歯のセラミック治療を選ぶ一番のメリットは歯の寿命を伸ばすことができる事です。
虫歯治療をした歯は治療が終わったからといってもう治療しなくていいわけではありません。
再度、虫歯になってしまう事が多いです。
虫歯が繰り返されると最初は小さい虫歯だったのが繰り返されることで歯髄(神経)に近づいてしまい歯髄(神経)の治療になり歯の寿命が短くなってしまいます。

歯の寿命

セラミックを虫歯の詰め物として選択することで虫歯の再発の確率は格段に下がります。
虫歯の治療一つでこの先の歯の寿命に差が出来てしまいます。
虫歯になった時は一度踏みとどまってこの先の歯の事を考えて材料選択をする必要が御座います。

優しい所長 末廣赳史

いかがだったでしょうか?
歯のセラミックは見た目だけだはありません。
勿論、白いので見た目的に綺麗というのはありますが虫歯の再発を防いでくれることがメリットです。
歯があるのが当たり前なので優先順位がどうしても低くなってしまいます。
ただ、虫歯になり歯を失ってしまうともう戻ってきません。
歯の悩みやセラミック治療について詳しくお聞きしたい場合は優しい所長 末廣赳史が
あなたのお悩みを解決させて頂きますのでお問い合わせ下さい。

虫歯治療後の痛みについて

2023年3月3日

虫歯治療後の痛みについて

こんにちは。八尾市 志紀にあるもりかわ歯科です。
今回は、虫歯治療後の痛みについてです。
「虫歯治療の後痛みが出ない?」とよく質問があります。
虫歯治療の後に痛みがでることがあります。
今回は治療後の注意事項をご説明させて頂きます。

どういう時治療後に痛みが出るのか?

虫歯にはそれぞれ深さの違いがあります。
C1~C4まであります。

歯は3構造になっています

C1は1層目のエナメル質に限局している状態です。
C2は2層目の象牙質まで及んでいる状態です。
C3は3層目の歯髄(神経)まで及んでいる状態です。
C4は残根になっている状態です。

治療後に痛みが出やすい状態はC2の虫歯です。
C2とC3の狭間の虫歯が危険です。
なぜかと言いますと
虫歯を取った後は健康な歯が薄くなるので歯髄(神経)までの距離が近くなってしまいます。
そうすることによって歯髄(神経)の痛みが出てしまったりしてしまう事があります。
虫歯治療をして痛みがでてしまった時は必ず医院にご連絡下さい。

詰め物をした後もご注意下さい。

C2 象牙質まで及んでいる状態の虫歯の場合、銀の詰め物やセラミックの詰め物など治療をしていくのですが治療後2~3週間は冷たいものが染みるなどの症状が出る場合がございます。

なぜ、それが起こるのか?

虫歯治療直後の痛み

虫歯治療の際、削る時の振動や詰め物をつけるためのセメントなど機械的刺激、化学的刺激により歯髄(神経)が敏感になってしまう場合があります。
それによって詰め物をしてから冷たい物が染みる事がございます。
ただ、その後に歯髄(神経)を保護する物が出来てきて染みなくなってきます。

大丈夫かなと心配されると思うのですが治療後から2~3週間は起こる可能性がありますのでご安心ください。

ただ、何もしていないのにズキズキ痛むなど痛みが強くなってきた場合は必ず医院にご連絡下さい。

虫歯治療後の痛みを起こさない為には?

C2の虫歯まで進行させない事が大切になります。
C1の虫歯は痛みもないので自分ではなかなか気づくことは難しいです。

定期検診の様子

予防するためには痛みが出てから歯医者に通うのではなくて痛みが出る前に歯医者に通い定期検診を受ける事が大切になります。
定期的に歯のお掃除やレントゲン撮影することで早期発見、早期治療を行うことが出来ます。
歯の寿命を伸ばす為には悪くなる前からしっかり歯のメンテナンスを行うことが必須になります。
平均寿命は伸びてますがお口の健康が全身の健康に繋がります。
お口の健康を守り健康寿命を伸ばしていきましょう。

いかがでしょうか。
今回は、「虫歯治療後の痛みについて」でした。
虫歯治療後の痛みって怖いですよね。
歯が悪くなるんじゃないかなど不安になりますよね。
治療後どうしても痛みが出ることはあります。
不安な時はすぐにお問い合わせください。

所長 末廣赳史
優しい所長 末廣 赳史がお悩みにコミットさせて頂きます。

虫歯治療について詳しくは当院ホームページ内の「虫歯治療」ページもご覧ください。