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歯周病は治るのか?自分でできる歯周病の予防法も解説!

2023年9月19日
唇をめくって赤く腫れた歯茎を確認する人

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所です。

歯周病は治らないと聞いたことがあり、治療しても意味がないからと放置している方はいませんか。

歯茎から出血する、頻繁に歯茎が腫れるなどの症状がある場合、歯周病になっているかもしれません。歯周病は自然に治る病気ではないため、放置すると進行し、最悪の場合歯が抜ける可能性があります。

今回は、歯周病は治るのかどうか、歯周病の治療法について解説します。自分でできる歯周病の予防法などもご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

歯周病とは?

歯磨きしながら歯の痛みに耐える女性

歯周病とは、歯周病菌によって歯茎や顎の骨などが炎症を起こす病気のことです。歯周病菌は、歯の汚れであるプラークに潜んでいるため、歯周病の原因は磨き残しであるといえます。

歯周病は進行性の病気です。以下のような経過で進行します。

・歯肉炎:プラークや歯石によって歯茎が赤く腫れる・出血する

・軽度の歯周病:歯肉炎の症状が慢性化し、炎症が広がって顎の骨が溶け始める

・中度の歯周病:顎の骨が溶け続け、歯がグラつき始める

・重度の歯周病:顎の骨がほとんど溶け、自然に歯が抜けることもある

プラークは柔らかい汚れのため、歯ブラシで取り除けます。歯石に変化すると、自分で除去することは難しくなるでしょう。

歯周病のきっかけは、プラークや歯石によって歯茎に炎症が起きることです。歯茎が赤く腫れる、歯磨きのときに歯茎から出血するなどの症状があらわれます。

歯肉炎の段階では、歯茎に炎症が起きていても痛みがないことが多いため、気づく人は少ないです。歯肉炎を放置すると歯茎だけでなく顎の骨にまで炎症が広がり、歯周病に進行します。

歯周病の症状が進行すると、歯茎の腫れや出血だけでなく、顎の骨が溶け始めます。歯がグラつき、最悪の場合自然に歯が抜けるでしょう。歯茎の出血や膿によって、口臭が悪化することもあります。

中〜重度の歯周病では、歯茎の腫れによって強く痛むことがあり、しっかり噛めなくなるでしょう。歯が抜けると、食べられるものに制限が出て、食事をおいしいと感じられなくなるかもしれません。

歯周病は治るのか?

顎に手を当てて考える女性

歯周病の症状は、歯茎と顎の骨に炎症が起きることです。歯茎の炎症は、歯周病の治療を受けることで治ります。

しかし、顎の骨に炎症が起き、歯茎が下がる、歯がグラつくなどの症状がある場合、健康な状態まで治療することは難しいでしょう。

虫歯治療で考えるとわかりやすいですが、虫歯になった部分を削って詰め物や被せ物を行い、歯の形を整えることはできますが、虫歯前の削られていない健康な歯に戻すことはできないのです。

治療によって歯周病が治らなくても、治療が必要ないわけではありません。歯周病は進行性の病気のため、治療しなければ悪化するからです。歯周病の治療によって炎症を抑え、症状を食い止めることが重要です。

口内に潜む歯周病菌は、治療を行っても完全になくすことはできません。症状が改善されても、歯周病が再発するおそれがあります。

歯周病治療によって症状を改善し、患者様自身が歯周病予防を実践する必要があるでしょう。

歯周病の治療法

歯科医院で治療を行う男性歯科医師

歯周病の治療では、原因となる歯の汚れを落とします。歯周病の炎症が落ち着き、症状を食い止められるでしょう。

基本的に、歯周病の治療法は以下の流れで進められます。

①歯周病検査

歯周病の進行度を把握するために、レントゲン撮影などを行って、歯や歯茎、顎の骨の状態を確認します。

主に調べられる内容は、以下のとおりです。

・歯周ポケットの深さ

・歯茎からの出血の有無

・歯の動揺度

・噛み合わせ

歯周病が進行すると歯茎から顎の骨にまで炎症が広がります。そのため、歯周病が進行している方は、歯と歯茎の境目にある歯周ポケットが深くなる傾向にあります。

歯周ポケットの深さは、軽度の歯周病では3~5mm、中度の歯周病では4~6mm、重度の歯周病では7mm以上です。健康な歯茎の歯周ポケットは1~2mm程度なので、3mm以上の場合は歯周病になっている可能性があるでしょう。

歯周ポケットを調べる際は、プローブとよばれる器具を歯と歯茎の境目に差し込みます。プローブを差し込んだ際、炎症のある歯茎は出血することがあります。

健康な歯茎はプローブの刺激によって出血することはありませんが、歯周病による炎症が起きている歯茎は、少しの刺激でも出血するのです。そのため、歯周ポケットの深さと、検査の際に出血するかどうかが、歯周病の進行度をはかる重要な指標といえるでしょう。

歯周病によって顎の骨が溶かされることによる歯のグラつきや、噛み合わせの問題がないかも確認します。

②歯周病治療

歯の表面に付着した汚れを除去したあと、歯と歯茎の境目に潜む汚れを取り除きます。歯周病の原因となる磨き残しを徹底的に除去することで、歯茎の炎症を抑えられるでしょう。

クリーニングの際に磨き残しを確認し、適切に歯磨きを行えるよう歯磨き指導が実施されます。磨き残しやすい部分を認識し、正しい歯ブラシの当て方を知ることで、歯周病予防に効果があるでしょう。

③歯周外科治療

歯周外科治療が必要になるのは、歯周病が中度以上の場合です。症状が進行している場合、歯周病治療で汚れを除去するだけでは、炎症が落ち着かないことが多いためです。

歯周病治療では炎症が落ち着かない場合は、麻酔を行って歯茎を切開し、歯茎に隠れている汚れを取り除きます。見える範囲の汚れだけでなく、歯の根の汚れまで徹底的に除去することで、歯周病の症状を効果的に改善できるでしょう。

ただし、歯周外科治療は、麻酔を行って歯茎を切開する侵襲度の高い治療です。1回の治療ですべての歯を治療することは難しいでしょう。

部位ごとに分けて治療を進めるため、複数回の通院が必要になることが多いです。

④再検査

治療のあと、歯茎の炎症が落ち着いたかどうかを確認するために歯周病検査を再度行います。

炎症が落ち着いていれば、定期的なメンテナンスに移行します。口内の状態によって異なりますが、3か月に一度はメンテナンスを受けましょう。

炎症が落ち着いていない場合は、再度歯周病治療を行うか、歯周外科治療を行うか判断します。

 ⑤定期メンテナンス

歯周病菌をすべてなくすことは難しいです。治療によって症状が落ち着いても、口内の状態が悪くなれば歯周病が再発する可能性はあるのです。そのため、定期的な歯科医院でのメンテナンスが欠かせません。

歯周病は、進行しなければ自覚症状があらわれないことが多いです。歯茎が腫れて痛む、食べ物を噛みにくいなど、症状がある場合は歯周病が進んでいるかもしれません。

定期的に歯科医院でメンテナンスを受け、歯周病の予防と早期改善に努めることが大切です。

自分でできる歯周病の予防法

歯磨きを行う女性

歯周病を悪化させないためには、患者様自身で予防することが大切です。自分でできる歯周病の予防法をご紹介します。

歯磨きでの磨き残しをなくす

歯周病を予防するには、歯周病の原因となる磨き残しをなくすことが大切です。磨き残しがあると細菌が繁殖しやすく、歯周病だけでなく虫歯にもなりやすいです。

歯磨きを1日に何回行うかよりも、どれだけしっかり磨けているかを意識しましょう。頻回に歯磨きをしていても、歯ブラシがうまく当たっておらず磨き残しが生じていては意味がありません。

正しい方法で歯磨きすることが重要です。歯科医院のメンテナンスでは歯磨き指導も受けられるので、参考にするとよいでしょう。

生活習慣を改善する

免疫力が低下すると、歯周病の症状が進みやすくなります。そのため、規則正しい生活を送ることが大切です。

睡眠時間を十分に確保し、栄養のある食事を摂りましょう。喫煙習慣がある場合は歯茎の血行が悪くなることで、歯周病が進みやすいです。可能であれば禁煙したほうがよいでしょう。

歯ぎしりや食いしばりも、歯茎や顎の骨に負担をかけます。歯周病を引き起こす可能性があるので、マウスピースを装着するなど、適切に対応しましょう。

定期的なメンテナンスを欠かさない

毎日の歯磨きをどれだけ丁寧に行っても、歯周病の原因となる磨き残しは生じます。定期的にメンテナンスに通って磨き残しを徹底的に除去し、歯周病を予防しましょう。

利き手や磨き方の癖など、磨き残しが生じる部分はある程度決まっています。磨き方をプロに教えてもらうことで、ふだんの歯磨きの清掃効果を高められるでしょう。

歯周病の悪化を食い止めて改善し、歯周病を予防するためには、定期的なメンテナンスが欠かせないのです。

まとめ

歯を見せて笑う女性

歯周病による歯茎の炎症は、歯周病の治療を行うことで治ります。

しかし、もともとの健康だった状態に戻るわけではありません。歯周病は予防することが非常に重要なのです。

治療によって歯周病が治るわけではなくても、治療と定期的なメンテナンスは欠かせません。歯周病は進行性の病気のため、治療しなければ悪化します。歯周病の治療によって炎症を抑え、症状を食い止めなければ、大事な歯を失うかもしれません。

症状が改善しても、歯周病菌は口内に常にある状態です。汚れが溜まると、再発することもあるでしょう。毎日の歯磨きや生活習慣の改善などによって、日頃から歯周病を予防することが重要です。

歯周病でお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所」にお気軽にご相談ください。

歯周病の原因と予防法!進行度ごとの症状も解説!

2023年4月27日
唇をめくって歯を見せている女性

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所です。

歯を失う原因の多くが、歯周病だといわれています。そのため、自分の歯で長く健康に過ごすためには、歯周病予防が欠かせません。

今回は、歯周病の原因と予防法を解説します。歯周病の進行度ごとの症状や治療法についても言及しています。歯茎の腫れや出血が気になる方や、歯周病予防について詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

歯周病の進行度ごとの症状

痛みを感じて口元に手を当てる女性

歯周病とは、歯茎や歯槽骨(顎の骨)に炎症が起きる病気のことです。歯茎だけに起こっている場合を歯肉炎、歯槽骨まで広がっている場合を歯周炎といいます。このように、歯周病は進行していく病気で、進行度に応じて症状が変わります。

以下、歯周病の進行度ごとの症状を解説します。

歯肉炎

歯周病は、歯茎に炎症が起きる歯肉炎から始まります。歯肉炎の主な症状は、以下のとおりです。

・歯茎が赤く腫れる

・出血する

歯肉炎は、炎症による歯茎の赤い腫れや出血の症状が出ますが、症状に気づかないことも珍しくありません。歯磨きで歯の汚れを取ることができれば、炎症が治まることが多いです。

軽度歯周炎

歯肉炎が悪化すると、歯周炎を引き起こします。軽度歯周炎の主な症状は、以下のとおりです。

・歯茎が赤く腫れた状態が続く

・出血しやすい

・歯槽骨が溶け始める

・歯が長く見える

・冷たいものがしみる

・食べ物がはさまりやすい

軽度歯周炎は、歯茎の腫れや出血に加え、歯を支えている歯槽骨にまで炎症が広がっている状態です。

歯を支えている骨が溶け始めることで歯周ポケットが深くなり、知覚過敏を引き起こしたり食べものが挟まったりする場合があります。また、歯茎が下がることで、歯が長く見えることも症状のひとつです。

中度歯周炎

中度歯周炎の主な症状は、以下のとおりです。

・歯茎の炎症が悪化

・歯周ポケットがさらに深くなる

・歯槽骨が半分ほど溶ける

・歯がぐらつき始める

・口臭がひどくなる

・膿が出る

軽度歯周炎の症状よりも歯茎の炎症がさらに悪化した状態が中度歯周炎で、歯を支えている骨の半分ほどが溶けてしまっている状態です。

歯を支えている骨が溶けていくので、歯がぐらつき始め、固いものが食べづらく感じるでしょう。歯周ポケットがさらに深くなることで、汚れが溜まり、歯と歯茎の境目から膿が出ることもあります。歯茎の腫れや出血、膿が出ることによって、ひどい口臭にもつながります。

中度歯周炎まで症状が悪化すると、常に歯茎が痛む状態なので歯磨きができず、歯周病が悪化する場合が多いです。

重度歯周炎

重度歯周炎の症状は、以下のとおりです。

・歯の周りの骨がほとんど溶ける

・膿が常に出ている

・膿によって歯茎が腫れてひどい痛みがある

・食べ物を噛めない

・歯のぐらつきが悪化

・勝手に歯が抜けてしまう

重度歯周炎まで症状が進むと、歯の周りのほとんどの骨が溶けてしまいます。

歯周ポケットが非常に深くなり、歯の根まで汚れや膿が溜まり、いつ歯茎が大きく腫れて痛みが出てもおかしくない状態です。中度歯周炎よりも歯のぐらつきがひどいため、食べ物を噛めないだけではなく、そのまま放置していると勝手に歯が抜け落ちてしまうかもしれません。

ここまで歯周病が重症化すると、外科手術が必要な場合や抜歯するしかないケースもあります。

歯周病の原因

口元に手を当てる女性

ここでは、歯周病の原因を解説します。

プラーク(歯の汚れ)

歯周病は、磨き残しであるプラーク(歯の汚れ)が繁殖することによって起こります。歯茎が赤く腫れたり出血したりするのは、プラークが出す毒素によって歯茎が炎症を起こすためです。

プラークを放置しておくと、2〜3日で硬い歯石へと変化します。歯石はふだんの歯磨きだけでは取り除くことはできません。歯石の表面はザラザラしているため、さらにプラークを寄せ付けてしまい、歯周病を悪化させる原因になります。そのため、プラークや歯石をそのまま放置することは、歯周病が悪化する原因といえます。

生活習慣

歯周病の原因はプラークですが、生活習慣が歯周病を引き起こしたり悪化させたりすることがあります。特に注意すべき生活習慣は、以下とおりです。

・喫煙

・栄養不足

・甘いおかしを頻繁に食べる

・ストレス

・歯ぎしり

・口呼吸

喫煙は歯周病を悪化させる大きな要因のひとつです。喫煙によって歯茎が血行不良を起こすことで、免疫力が低下し、歯周病を悪化させます。

栄養の偏りや、ストレスをためることも免疫力の低下につながるので注意しましょう。また、甘いものをよく食べる習慣があると、歯周病の原因であるプラークを増殖させます。虫歯の原因でもあるので、甘いものを控える、食べたあとは歯を磨くなど、気を付けるとよいでしょう。

喫煙や食生活だけでなく、無意識に行う口呼吸や歯ぎしりも歯周病を悪化させる要因のひとつです。口呼吸は口の中が乾燥するため、プラークが繁殖しやすい口内環境を作ってしまいます。歯や歯茎などの歯周組織は、横からの力に弱いといわれています。そのため、大きな力のかかる歯ぎしりは、歯や歯茎に負担がかかり歯周病を悪化させるので注意が必要です。

歯周病の治療法

女性患者の歯を治療する女性医師

歯周病の治療法は進行度によって異なりますが、基本的には原因となる歯の汚れを取り除くことが重要です。

以下、歯周病の治療法について解説します。

歯周病検査

歯周病治療では、口腔内の状態の確認や歯周病の進行度など、現状を把握するために歯周病検査を行います。

検査の内容は、以下のとおりです。

検査名 内容
レントゲン撮影 骨がどれくらい残っているか、噛み合わせに異常がないかなど全体を確認
歯周ポケット検査 歯周ポケットの深さを確認
・健康な歯茎……3mm以下
・軽度歯周炎……3〜4mm
・中度歯周炎……4〜5mm
・重度歯周炎……6mm以上
動揺度 歯の揺れの程度を確認
・動揺度1……前後に揺れる
・動揺度2……前後・左右に揺れる
・動揺度3……前後・左右・上下に揺れる

レントゲンで全体を確認したあと、歯周ポケットの深さを測る検査と、歯の揺れを確認します。歯周病になっていない健康な歯茎であれば、歯周ポケットの深さは3mm以下で、歯が揺れることはありません。歯周病が進行し歯を支えている骨が溶けることで、歯周ポケットが深くなり、歯が揺れ始めます。

検査を行って口腔内全体を確認することで、歯周病の進行度だけなく、歯周病の原因となるプラークがどの部位に多く付着しているかを確認できます。

歯磨き指導

歯周病の症状を改善するには、毎日の正しい歯磨きでプラークを取り除くことが重要です。

正しい歯磨きの方法を身につけ、毎日の歯磨きでできるだけ磨き残しがないようにしなければ、歯周病は改善しません。正しい歯ブラシの持ち方、毛先の当て方、力の入れ具合、動かし方など、患者様それぞれにあった歯磨きの仕方を指導します。

クリーニング

どれだけ丁寧に歯を磨いても、毎日の歯磨きだけではすべての汚れを取り除くことはできません。歯周病の症状を改善するには日頃の歯磨きに加え、歯科医院でクリーニングを受けることが必須といえるでしょう。

クリーニングでは、超音波スケーラーという機械で、歯の表面や歯と歯の間、歯ブラシが入らない歯茎の境目に潜むプラークや歯石を徹底的に除去します。歯科医院でクリーニングしてもらうことによって、歯茎の炎症が治まり、歯茎が引き締まる効果が期待できます。歯石は歯ブラシだけでは取り除けない頑固な汚れです。3〜4か月に一度は歯科医院を受診し、できるだけ口腔内を清潔に保つようにしましょう。

歯周外科手術

歯周病の症状が進行すると、歯周ポケットがどんどん深くなり、歯の根までプラークや歯石が溜まります。

奥深くにある歯の汚れをクリーニングで除去しようとしても、しみたり痛んだりして完全に除去することはできません。そのため、麻酔して歯茎を切開し、歯の根についたプラークや歯石をきれいに取り除く必要があります。この手術は歯周外科手術と呼ばれ、中度歯周炎以上の場合に行う治療法です。また、保険外診療ですが、溶けてしまった骨を再生させる再生療法を行う場合もあります。

歯周病は症状が進めば進むほど、治療期間が長くなるだけでなく、外科手術など侵襲度の高い治療が必要になる場合があります。そのため、できるだけはやい段階で歯周病の症状に気付くことが、歯周病予防の近道といえるでしょう。

歯周病の予防法

コップを持って歯磨きする女性

歯周病を予防するには、毎日の歯磨きと定期的なメンテナンスで口腔内を清潔に保つことが大切です。また、歯周病を悪化させる要因になる生活習慣の改善を並行して行うとよいでしょう。

ここでは、歯周病の予防法を3つご紹介します。

丁寧な歯磨き

歯周病の予防には、毎日の丁寧な歯磨きが欠かせません。

以下、正しい歯磨きを行うために意識すべきことをご紹介します。

・1本1本丁寧に磨く

・毛先を歯に当てる

・力を入れすぎない

歯を磨く際は、歯ブラシを大きく動かすのでなく、1本1本丁寧に磨く意識を持って小刻みに動かすことが大事です。1本あたり10〜20往復くらいを目安に磨きましょう。また、毛先がきちんと歯に当たっているか意識することも大切です。特に、歯周病の原因となるプラークがつきやすい、歯と歯茎の境目は、ななめ45度の角度で磨くとよいでしょう。

力を入れて歯を磨くと、歯ブラシの先が寝てしまい、せっかく磨いてもきちんと汚れがとれません。グーの手で歯ブラシを持つと力が入りやすいので、力が入りすぎてしまう場合は歯ブラシを鉛筆持ちするとよいでしょう。

定期的に歯科医院に通う

歯周病の予防には、毎日の歯磨きでは取れなかった汚れを歯科医院のクリーニングで徹底的に除去するのが必須です。

プラークが歯石になってしまうと、歯ブラシだけでは取り除くことはできません。歯石の表面はザラザラしているので、プラークが溜まりやすく、歯周病が悪化する原因になります。また、初期の歯周病は症状に気付きにくいため、気付いた時には歯周病が進行していたということも珍しくありません。

何も症状がなくても定期的に歯科医院に通い、メンテナンスを受けることで、歯周病の早期発見につなげましょう。

生活習慣の改善

生活習慣を改善することは、歯周病の悪化を防ぐことにつながります。

意識するべき生活習慣は、以下のとおりです。

・バランスのよい食事

・甘いものを控える

・ストレスをためない

・禁煙する

免疫力の低下は、歯周病の悪化を招きます。喫煙を控え、バランスのよい食生活を心がけることで、歯周病だけでなく全身の健康維持にもつながるでしょう。

また、ストレスが溜まることも免疫力の低下につながります。趣味を楽しんだり、運動したり、ストレスを発散するように心がけることが重要です。

まとめ

口を開けて笑う女性

歯周病の原因は、歯磨きがきちんとできておらず、磨き残し(プラーク)があることです。歯周病は、進行すればするほど症状が重くなり、歯茎が腫れて痛むだけでなく、自然に歯が抜け落ちる可能性が生まれます。

歯周病の予防には、毎日丁寧な歯磨きをおこない、歯科医院で定期的なクリーニングを受けることが大切です。また、喫煙や食生活など生活習慣が歯周病の悪化を招いている可能性もあります。バランスのよい食事や禁煙を心がけましょう。ストレスをためない健康的な生活を目指すことも、歯周病の予防につながります。

初期の歯周病は症状に気付きにくく、知らない間に歯周病が進行してしまうことも珍しくありません。歯茎の腫れや出血などの症状がある場合は、我慢せずに一度歯科を受診しましょう。

歯周病でお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所」にお気軽にご相談ください。