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親知らずを抜いた後の適切なケアは?

2024年4月24日
親知らずを抜いた後の適切なケアは?

みなさまこんにちは!

大阪府八尾市に60年にわたり、地域に根ざす歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

当院では、患者さまが抱える歯科に関する疑問や不安に真摯に向き合い、解消できるよう心がけています。歯科医師やスタッフとのコミュニケーションが不足しがちな中、このブログを通じて患者さまと対話し、理解を深める場を提供したいと考えています。

日常生活での歯のお手入れや健康に関する知識は、ご自身の歯の状態を理解し、適切なケアを行う上で非常に重要です。

このブログでは歯に関する基本的な情報から、診療に関する細かい疑問まで、様々なトピックを取り上げています。

患者さまがより良い歯科ケアの選択ができるよう、専門的な情報を分かりやすくお届けしています。

ご質問や疑問がございましたらお気軽にお寄せいただき、私たちが提供する情報を通じて患者様の歯科に関する理解が深まることを願っています。お困りの際は、どうぞお気軽にお問い合わせください。

こちらでお手伝いさせていただきます。よろしくお願いいたします!

「親知らずを抜いた後の適切なケアは?」の質問に全力回答!

今回のブログは、「親知らずを抜いた後の適切なケアは?」の質問に全力でお答えしていきます!

まずは「親知らず」についておさらい!

まずは「親知らず」についておさらい!

親知らず(おやしらず)は、歯の一番奥に生える永久歯であり、智歯(ちし)や第三大臼歯(だいさんだいし)とも呼ばれます。親知らずを含めると、人間の永久歯は合計32本生えます。一般的には15歳頃から生え始めますが、先天的に生えない場合や傾斜して途中で止まる場合もあります。正常に生える場合は特に問題ありませんが、う蝕(むし歯)や炎症などさまざまなトラブルが多いことで知られています。親知らずが生える際には歯肉が炎症を起こして腫れることがあり、生えた後も歯みがきが難しいため、プラーク(歯垢)がたまりやすくう蝕になりやすいです。また、親知らずの周りの歯肉に炎症(智歯周囲炎)を引き起こしたり、隣の歯を押し出すことで歯並びが変わることも報告されています。トラブルがある場合は、歯科医での抜歯が一般的ですが、親知らずの歯根が下あごの神経組織に触れている場合、通常の手術でも下唇が一時的に麻痺する可能性があるため、抜歯前には十分な説明を受けることが重要です。

親知らずのさらに詳細な説明に関しては、当院のブログで紹介しております「親知らずは抜いた方が良いの?」そちらもご覧ください!

親知らずを抜いた後の歯磨きはどうやってするの?

抜歯後は、歯を普段通りに磨いて良いのか、それとも触れない方が良いのか、よく分からない患者さまもおられると思います。一般的には、ヘッドの小さな柔らかめの歯ブラシが最適です。磨きにくい場合は、ワンタフトブラシを使用すると良いでしょう。以下に、抜歯後の歯磨き方法について説明します。

親知らずを抜いた後の歯磨きどうやってするの?

ワンタフトブラシとは…

ワンタフトブラシは、普通の歯ブラシとは異なる形状の歯磨き用具です。小さくて短い柄に、先端に1つのブラシ毛束がついています。主に局所的な歯の清掃や磨きが必要な箇所に使われます。例えば、親知らずや矯正装置の周囲、インプラントやブリッジの下など、通常の歯ブラシでは届きにくい場所を重点的に磨くのに適しています。

磨き方について

抜いた部分の歯ぐきに歯ブラシの毛先が強く当たらないように、軽い力で磨いてください。それ以外の歯は通常通りに磨いて問題ありません。

歯ブラシについて

歯科医院で指示がなければ、普段使用している歯ブラシで磨いて問題ありません。抜歯当日に専用の歯ブラシが処方された場合は、その歯ブラシを使用してください。

歯磨き粉について

抜歯後の歯磨きは通常通り行っても問題ありません。磨きにくい場合は、消毒効果の高い歯磨き粉や低発泡性のジェルタイプの歯磨き剤が適しています。

うがいについて

抜歯当日の強いうがいは避けてください。何度もうがいすると、傷口のふたの役割をしている血の塊が流れてしまい、細菌感染しやすくなります。抜歯後2日目以降から行い、歯科医院で処方されたうがい薬があれば、指示通りに使用してください。

うがい薬について

抜歯後にはうがい薬が処方されることがあります。1週間程度で使い切りましょう。その後も必要であれば、歯科医院で処方されるので、歯磨き後に使用して周囲を消毒しましょう。処方されない場合は、低刺激で薬用成分の配合されたうがい薬を購入して使用してください。

親知らずを抜いたあと、どれくらい安静にしていればいいの?

親知らずを抜いた後は、安静にしていることが重要です。以下のポイントに留意して経過を見守りましょう。運動や長時間の入浴、アルコールの摂取は控えるようにしてください。血行が良すぎると出血しやすくなるため、注意が必要です。抜歯後の出血は、時間が経つにつれて止まって固まっていきますが、それまでは比較的出血しやすい状態にあります。

手術後の安静

手術後は、可能な限り安静にしてください。特に抜歯部位に対して無理な圧力や刺激を避けることが重要です。

抜歯後の最初の24時間は、できるだけ横になって過ごすことが望ましいです。

運動や激しい活動の制限

抜歯後は、重い物の持ち上げや激しい運動を避けてください。これには激しいスポーツやジムでのトレーニングも含まれます。

過度な運動は、抜歯部位の出血や痛みを増大させる可能性があります。

親知らずを抜いた後、いつが1番痛いの?

親知らずを抜いた後、いつが1番痛いの?

親知らずを抜歯したあとは数日から1週間程度で、徐々に痛みが引いていきます。 しかし、2週間から一か月という長い期間痛みが治まらないのであれば、ドライソケットなどの可能性も考慮して医師に相談するとよいでしょう。

ドライソケットとは

「ドライソケット」とは、抜歯後に血が十分に出ない、もしくは血の塊が取れて骨に直接刺激が加わり、炎症が起こる状態のことです。この状態は非常に痛みが強く感じられます。

ドライソケットとは

親知らずを抜いた直後はどんな食事がいいの?

親知らずを抜いた直後はどんな食事がいいの?

親知らずを抜歯した直後の2〜3時間は、麻酔が切れるまで食事を控える必要があります。麻酔が効いている間は口の中がしびれており、食べ物を適切に噛むことが難しくなります。口の中のケガや火傷、誤飲などの危険があるため、食事は控えましょう。

食事を再開する際は、柔らかくて刺激の少ないものから始めます。抜歯当日は、ゼリーや雑炊のような流動食から始めて、数日から数週間かけて徐々に通常の食事に戻していきます。ただし、通常の抜歯とは異なり、歯ぐきを切ったり歯や骨を削った場合は、より長い期間をかけて食事を戻していく必要がありますので、注意が必要です。また、アルコールや刺激の強い食べ物は再び出血する可能性があるため、控えるようにしましょう。

オススメの食事は?

抜歯当日、麻酔が切れた後は、ゼリー、ヨーグルト、雑炊、スムージーなどの流動食が適しています。ただし、麻酔がまだ残っている可能性もあるため、火傷には注意しましょう。また、吸って飲む必要のあるゼリーなどは控えてください。翌日以降は、麺類、雑炊、ハンバーグなど、やわらかくて刺激の少ない食事が良いでしょう。また、傷の治りを早めるためには、大豆、緑黄色野菜、乳製品、卵など、ビタミンやミネラルが豊富な食品もおすすめです。

親知らずを抜いた後の6つの注意点!

抜歯後は処方された抗生物質・痛み止めを服用する

抜歯後は、歯科医院で処方された抗生物質と痛み止めをきちんと服用してください。痛み止めについては、痛みが出始める前に服用することが効果的です。麻酔が切れる前に服用するようにしましょう。また、手術後の痛みがなくなれば服用を中止しても問題ありませんが、抗生物質は必ず処方通りに飲み続けてください。

抗生物質は感染を防ぐために重要です。全ての量を飲み切らないと、合併症のリスクが高まる恐れがあります。

抜歯当日はうがいをしすぎない

抜歯後は、頻繁なうがいがかさぶたを剥がして傷の治りを遅くする可能性があります。手術後の傷口は最初は出血しますが、次第に血餅という塊ができて傷口を保護し、細菌感染を防ぎます。しかし、頻繁なうがいにより血餅が剥がれて流れ出ることがあります。そのため、抜歯後最低でも24時間は、強いうがいは避けるようにしましょう。

抜歯した箇所は触らない

抜歯後に舌や指で抜歯した箇所に触れると、出血が起きて縫合した糸が取れる可能性があります。糸が取れると傷口が開いてしまい、治りが遅くなる恐れがあります。特に、傷口が開くと上記で説明したドライソケットが起こることがあります。ドライソケットにより過度な刺激により血餅が流れ、骨が露出すると食べかすや汚れが侵入し、鋭い痛みを感じることがあります。通常、抜歯後は2〜3日で痛みがおさまり、痛み止めが不要になることが多いですが、ドライソケットになると痛みが10日から1ヶ月続く場合があります。このような症状が起きた場合は、速やかに歯科医院で治療を受ける必要があります。ドライソケットを避けるためにも、抜歯箇所への過度な触れを控えるようにしてください。

腫れた箇所は冷やす

抜歯後によく見られる症状の一つとして、頬の腫れが挙げられます。この腫れを軽減させるためには、腫れが始まる前に濡れタオルで患部を軽く冷やすことが効果的です。ただし、冷やしすぎると血液の循環が悪くなり、腫れの回復を遅らせる可能性があるため、注意が必要です。腫れがひどくて痛みが治まらない場合は、すぐにご相談してくださいませ。

喫煙を控える

タバコを吸うことで、傷口が治りにくくなったり細菌感染しやすくなるなどのリスクが生じます。喫煙者にとって禁煙は簡単なことではありませんが、親知らずの抜歯後は傷口が完全に塞がるまで禁煙することが推奨されます。

タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させる働きがあります。そのため、血管が収縮して血流が悪くなると、傷口を塞ぐために必要な血液が不足してしまい、抜歯した箇所の治りが遅くなります。また、タバコは免疫力を低下させることで、抜歯した傷口からの細菌感染リスクを高めます。

このようなリスクを避けるためにも、親知らずの抜歯後は完全に傷が治るまでタバコを控えるようにしましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか?

今回は、親知らずを抜いた後の適切なケアは?の質問にお答えさせていただきました!

抜歯後に適切な処置を行うことで、経過は順調なものとなりますので、是非参考にしてください。

また、親知らずが隣の歯を圧迫することにより、歯並びが乱れてしまうこともあり、抜歯したとしても歯並びが良くなることはありません!

審美歯科にご興味のある方、歯列矯正をお考えの方も当院では矯正無料相談を実施していますので、お気軽にお問い合わせください。

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大阪府八尾市にある歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科では日々の診療で患者さまとの対話を大切にし、お一人お一人に合わせた治療を行っております。

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