Tag Archives: 歯周病予防

定期的な歯のクリーニングで歯周病予防!

2025年2月12日
定期的な歯のクリーニングで歯周病予防!

こんにちは。大阪府八尾市にある歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

歯科医療は専門性の高い分野であり、患者様にとって分かりにくい情報や誤解が生じやすい情報も少なくありません。診療時間内に患者様お一人おひとりに十分なご説明をすることが難しい場合もあるため、このブログを開設いたしました。

このブログでは患者様からよくいただく質問や、知っておいていただきたい歯科医療の知識を、分かりやすく解説することを目指しています。専門用語はできる限り避け、分かりやすい言葉で情報を提供いたします。皆様の疑問を解消し、安心して治療を受けていただけるよう最新の研究結果やエビデンスに基づいた情報も積極的に発信してまいります。

ぜひ最後までご覧いただければ幸いです。

「歯周病と定期的な歯のクリーニング」について全力回答!

「最近歯茎が腫れている気がするけど、何かの病気かな?」
「ブラッシングを毎日しているのに、歯周病にならないか心配…」
「歯のクリーニングって、具体的にはどんなことをするの?」

こうした疑問や不安を抱えている方は少なくありません。

歯周病は“沈黙の病気”と呼ばれるほど、自覚症状が乏しいまま進行しやすい厄介な病気です。
気づいたときには歯茎や骨が大きく侵され、歯がグラグラしてしまうケースもあります。

しかし定期的な歯のクリーニングを受ければ、歯周病を未然に防ぎ、歯の健康を長く維持することが可能です。

本記事では歯周病のリスクや歯のクリーニングの重要性をはじめ、日頃のセルフケアとの違いや具体的な予防策を詳しく解説します。
よくある疑問に答えるQ&Aコーナーも設けましたので、読み進めながら疑問を解消していきましょう。

「歯が痛くないから大丈夫」と油断せず、ぜひこの機会に歯周病予防について知識を深めてみてください。

この記事を読めば分かること

  • 歯周病が進行するメカニズムと放置した場合のリスク
  • 歯科医院でのクリーニングが歯周病予防にどれほど効果的か
  • 日常のセルフケアと歯科医院でのケアの違い
  • よくある歯周病予防に関する疑問への答え

 歯周病とは?放置するとどうなるの?

歯周病の概要

歯周病の概要

歯周病は、歯を支える組織(歯茎や歯槽骨など)に炎症が起きる病気です。

進行すると歯茎が腫れたり出血を起こしたりするだけでなく、歯を支える骨までもが溶けてしまうため、最終的に歯が抜け落ちるリスクが高まります。
初期段階の「歯肉炎」では歯茎がわずかに赤くなったり腫れたりする程度なので、痛みや強い違和感を感じないことが多く、そのまま放置してしまう方が少なくありません。

症状が進行すると歯ブラシの毛先が当たっただけで出血したり、食事の際に歯茎がうずくような痛みを伴うことがあります。
さらに歯周病菌は歯茎の血管を通して全身へも影響を及ぼすため、糖尿病や心疾患、さらには早産のリスクとも深く関連しているといわれています(※1)。

まさに歯周病は口の中だけでなく全身の健康にも大きく関わる病気なのです。

(※1)参考:日本歯周病学会「歯周病と全身の健康」

歯周病を放置した場合のリスク

歯周病を放置した場合のリスク

歯の喪失

歯を支えている骨(歯槽骨)が侵されるため、歯がグラグラになって最終的に抜け落ちる恐れがあります。

全身への悪影響

歯周病菌が全身に巡ることで糖尿病や心筋梗塞といった重篤な病気のリスク要因になる可能性があります。

生活の質(QOL)の低下

歯が痛くて硬いものが食べられなくなったり、口臭が気になって人前での会話を避けたりするなど、日常生活にも支障をきたすことがあります。

いずれのリスクも早期発見・早期治療で大幅に軽減できます。
特に定期的な歯科検診と歯のクリーニングは、歯周病予防の要といえるでしょう。

 毎日のブラッシングだけで歯周病予防は十分ですか?

ブラッシングだけでは不十分な理由

歯周病の主な原因は、歯と歯茎の間に形成される「歯周ポケット」に潜む細菌です。
これらの細菌がプラークとして蓄積し、炎症を引き起こすことで歯周病が進行します。

しかし日々のブラッシングだけでは、歯周ポケットの奥深くや歯と歯の間の細かな部分まで完全に汚れを落とすことは難しいのです。

特に歯石と呼ばれる硬化したプラークは、ブラシでは除去できず、専門的な処置が必要となります。
歯石が蓄積すると歯周病菌が増殖しやすい環境が整い、歯茎の炎症が進行しやすくなります。

歯周病の予防にはブラッシングだけでなく、より効果的な清掃方法と専門的なケアが不可欠です。

補助アイテムでケアを強化

補助アイテムでケアを強化

毎日のブラッシングに加えて、フロスや歯間ブラシ、マウスウォッシュなどの補助アイテムを使用することでブラシでは届きにくい部分の汚れを効果的に除去できます。フロスは歯と歯の間の食べかすやプラークを取り除くのに役立ち、歯間ブラシは歯の間が広い部分に特に有効です。

また、抗菌成分を含むマウスウォッシュは口腔内の細菌数を減少させる効果があります。

しかしこれらのセルフケアアイテムを使用しても、歯周ポケットの奥までしっかりと清掃することは難しい場合があります。
そこで、定期的な歯科医院での検診とクリーニングが重要となります。

プロフェッショナルなクリーニングによって、ブラシやフロスでは除去しきれない歯石やプラークを徹底的に取り除くことで、歯周病のリスクを最小限に抑えることができます。

セルフケアとプロフェッショナルケアを組み合わせることで、より効果的な歯周病予防が実現します。

 歯周病予防に歯のクリーニングはどれくらい効果的?

クリーニングの効果

歯科医院で行われるクリーニング、特にスケーリングは歯周病予防において非常に効果的な処置です。

歯石の徹底除去

歯石の徹底除去

スケーリングでは、手作業や超音波スケーラーといった専用の器具を使用して、頑固に固まった歯石を物理的に取り除きます。
歯石はプラークが硬化したものでブラッシングでは除去できないため、歯周病の進行を防ぐためには欠かせない処置です。

歯の表面のツルツル感

スケーリング後にはポリッシング(研磨)を行い、歯の表面を滑らかに整えます。
これにより汚れの再付着を防ぎ、歯がツルツルとした爽快感を長期間保つことができます。

ポリッシングはまた、歯の美しさを維持するためにも有効です。

細菌の減少

歯石やプラークを除去することで口腔内の細菌数が大幅に減少します。
これにより歯茎の炎症が改善され、口臭の改善や歯茎の引き締まりといった健康的な口内環境が期待できます。

細菌の減少は歯周病の再発防止にも繋がります。

クリーニング後の口内環境の変化

クリーニングを受けた直後は歯がツルツルとしているため、普段とは違った爽快感を感じることができます。

また口腔内の細菌数が減少することで、口臭も改善されることが多いです。
歯茎の腫れが引き、健康的な色合いに戻ることで見た目にも歯茎の健康が確認できます。

しかし、クリーニング後に再度プラークが付着しやすくなるため、日頃のブラッシングとセルフケアを怠らないことが重要です。
特に歯周ポケットが深い部分は再び汚れが付着しやすいため、継続的なケアが必要です。

また、クリーニング後は歯茎が一時的に敏感になることがあるため、強い色の飲食物や熱い飲み物を避けるなどの注意が必要です。
これにより、歯茎への刺激を最小限に抑え、健康な口内環境を維持することができます。

クリーニング後のアフターケアを適切に行うことで歯周病の予防効果を最大限に引き出すことができます。

 予防歯科とクリーニング、何が違うの?

予防歯科の目的

予防歯科は、むし歯や歯周病といった口腔内の病気を未然に防ぐことを主な目的としています。

定期的な口腔検査

歯科医師が定期的に口腔内をチェックし、早期の段階でむし歯や歯周病の兆候を発見します。
早期発見により重症化を防ぎやすくなります。

ブラッシング指導

正しいブラッシング方法を指導し、効果的な歯磨きの習慣を身につけるサポートを行います。
これによりプラークの蓄積を防ぎ、歯周病やむし歯のリスクを低減します。

生活習慣の改善アドバイス

喫煙や食生活の見直しなど、口腔内の健康に影響を与える生活習慣の改善を提案します。
これにより全身の健康維持にも寄与します。

フッ素塗布やシーラント

むし歯予防のためにフッ素塗布やシーラント(歯の溝に保護材を塗る処置)を行い、むし歯の発生を防ぎます。

クリーニングの役割

クリーニングは予防歯科の一環であり、特に「歯石や着色汚れを取り除く」処置に焦点を当てています。

歯石の除去

自宅でのブラッシングでは取り除けない歯石を専門的な器具で徹底的に除去します。
これにより、歯周病の進行を防ぐことができます。

歯の表面清掃

歯の表面に付着したプラークや着色汚れを除去し、歯の美しさを保つとともに、再付着を防ぎます
ポリッシングによって歯の表面を滑らかに整えることで、食べかすの付着を抑制します。

口腔内環境のリセット

クリーニングによって口腔内の細菌数が減少し、健康的な口内環境を再構築します。
これにより、歯周病やむし歯のリスクを大幅に低減します。

予防歯科とクリーニングは相互に補完し合う関係にあり、予防歯科で日常のセルフケアを徹底しつつクリーニングで専門的なケアを行うことで、より効果的な歯周病予防が可能となります。

「検診+クリーニング」を定期的に受ける習慣をつけることで、いつでも安心して笑顔で過ごせる口内環境を維持することができるでしょう。

 歯石を放置するとどうなるの?

歯石がもたらすリスク

歯石はプラーク(歯垢)が唾液中のカルシウムやリンと反応して硬化したもので、歯ブラシでこすっても簡単には落とせない厄介な存在です。
歯石を放置すると以下のようなリスクが生じます。

歯周病の悪化

歯石は歯周ポケットを広げる原因となり、細菌が繁殖しやすい環境を作ります。
これにより歯周病が急速に進行し、歯茎の炎症や骨の侵食が進むことで、最終的には歯の喪失につながる可能性があります。

歯茎の退縮

歯石が付着している部分は歯茎が刺激を受けやすくなり、歯茎が徐々に下がることがあります。
歯茎の退縮により歯根が露出し、知覚過敏や歯の揺れを引き起こしやすくなります。

見た目の悪化

歯石が歯に付着すると黄色や茶色に変色し、歯の見た目が悪くなります。
特に前歯に歯石が付着すると、笑顔に自信が持てなくなることもあります。

全身への影響

歯周病菌が血流を通じて全身に広がることで糖尿病や心疾患、脳卒中などのリスクが高まることが研究で示されています(※1)。
歯石を放置することは、口腔内だけでなく全身の健康にも悪影響を及ぼす可能性があるため、早期の対策が重要です。

歯石除去の大切さ

歯石は一度付着すると通常のブラッシングでは除去できないため、歯科医院でのスケーリングが欠かせません。

スケーリングでは歯科医師や歯科衛生士が専用の器具を使って歯石を徹底的に除去します。
歯石を除去することで、歯周病の進行を防ぎ、歯茎の健康を維持することができます。

また、歯石があると口腔内の細菌が増殖しやすくなるため、除去することで細菌数を減少させ、口臭の改善や歯茎の引き締まりにも繋がります。
さらに歯石を除去することで、歯の表面が滑らかになり、再びプラークが付着しにくくなるため歯周病の再発を防ぐ効果も期待できます。

時間や費用の面で負担に感じる方もいるかもしれませんが、歯石除去を怠ることで歯を失うリスクや全身の健康への悪影響を考えると長期的には投資としての価値が十分にあると言えるでしょう。

(※1)参考:日本歯周病学会「歯周病と全身の健康」

 歯のクリーニングはどれくらいの頻度で受けるべき?

頻度の目安

一般的には半年に1回のペースで歯のクリーニングを受けることが推奨されています。

これはプラークが歯石へと変化するサイクルや、歯周病の進行スピードを抑えるために効果的なタイミングとされています。
しかし、個々の口腔内の状態や生活習慣によってクリーニングの頻度は異なります。

健康な口内環境の方

特に問題がなく定期的なブラッシングとセルフケアをしっかり行っている方は、半年に1回のクリーニングで十分な場合が多いです。

歯周病のリスクが高い方

歯周病が進行している方や歯槽骨が減少している方、喫煙習慣がある方、糖尿病などの全身疾患を抱えている方は3〜4ヶ月に1回のクリーニングが推奨されます。
これにより歯周病の進行を効果的に抑制し、口腔内の健康を維持することができます。

個人に合ったプランを提案

もりかわ歯科では、患者さん一人ひとりの口腔内環境や生活習慣を詳しく分析した上で、最適なクリーニングの頻度を提案しています。

例えば、歯並びが複雑な方や、妊娠中でホルモンバランスが変化しやすい方、喫煙習慣がある方などは、より頻繁なクリーニングが必要となることがあります。
また、定期的なクリーニングに加えて、特別なケアが必要な場合には専門的な治療プランを提供しています。

定期的なクリーニングを習慣化することで歯周病のリスクを大幅に低減し、快適な口内環境を保つことが可能となります。

 あらためて解説!歯周病予防に関するQ&A

ここまでの記事内容を総合的に整理し、よく寄せられる質問を分かりやすくまとめました。
気になるポイントを一気に確認して歯周病予防に役立ててください。

歯周病の初期症状は何ですか?

初期段階では歯茎が腫れたり出血したりする程度が多く、痛みを感じないケースもあります。
口臭がきっかけで気づくことも少なくありません。

歯周病は痛みを伴いますか?

進行して歯周ポケットが深くなると歯茎の腫れや出血、ズキズキとした痛みが現れることがありますが、初期のうちは痛みがないことがほとんどです。

歯ブラシだけで歯周病予防は可能ですか?

ブラッシングだけでは歯と歯の間や歯周ポケットの奥まで完璧に掃除できません。
フロスや歯間ブラシとの併用と、定期的な歯科医院のクリーニングが必須です。

歯石を放置すると歯周病になりますか?

歯石は歯周病菌が繁殖する大きな要因になります。
放置すると歯茎や骨が侵され、歯周病が急速に悪化する恐れがあります。

歯のクリーニングは保険適用されますか?

炎症がある場合のスケーリングなどは保険適用になることがありますが、予防目的の場合は保険外の場合もあります。
詳細は歯科医院にご確認ください。

歯周病は完治しますか?

初期段階なら改善が見込めますが、進行した歯周病では歯槽骨が失われるため、完全に元の状態に戻すことは難しい場合があります。
ただし適切なケアにより進行を食い止めることは可能です。

歯のクリーニングに痛みはありますか?

歯石が多い部分や歯茎が敏感な箇所を処置する際は、軽い痛みや不快感を覚える方もいます。
しかし、ほとんどの場合は耐えられる程度で、処置後はすっきり感が得られます。

妊娠中でもクリーニングを受けられますか?

妊娠中は歯周病のリスクが高まるとされており、むしろ積極的にクリーニングを受けることが推奨されます。
事前に歯科医院へ妊娠の旨を伝えれば、安全面に配慮した対応をしてもらえます。

歯周病と生活習慣は関係がありますか?

喫煙や不規則な食生活は歯周病のリスクを高める要因とされています。
またストレスや寝不足も免疫力の低下を招き、歯周病を悪化させる可能性があります。

クリーニング後の注意点は何ですか?

処置後しばらくは歯の表面が敏感な状態になっているため、強い色の飲食物(コーヒーやカレーなど)を控えると着色を防ぎやすくなります。
柔らかめの歯ブラシを使い、歯茎を優しくマッサージするように磨いてください。

まとめ|定期的なクリーニングで健康な歯と生活を手に入れましょう!

歯周病は早期に発見して適切なケアを行うことで、症状を抑え、健康な歯を長く保つことができるコントロール可能な病気です。

忙しい日常の中でも定期的なクリーニングと正しいセルフケアを習慣化することで、歯周病のリスクを大幅に減らすことが可能です。
歯周病を予防することは、美味しい食事を楽しみ、自信に満ちた笑顔を保ち、さらには全身の健康を守るためにも非常に重要です。

今回ご紹介した内容を参考に、ぜひ一度もりかわ歯科にご相談ください。

私たちの専門スタッフがあなたの口腔内の状態を丁寧にチェックし、最適なケア方法をご提案いたします。
健康な歯と快適な生活を維持するために、私たちが全力でサポートいたします。

あなたの笑顔と健康を守るために、ぜひご来院ください!

大阪府八尾市の歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科」

当院では日々の診療で患者様との対話を大切にし、お一人お一人に合わせた治療を心がけています。

  • インプラント治療
  • 入れ歯・ブリッジ
  • 審美歯科
  • 歯列矯正

など、様々な治療に対応しておりますので、歯に関する心配事がございましたらいつでもお気軽にご来院ください。矯正治療に関する無料相談も実施しておりますので、歯並びでお悩みの方もぜひ一度お問い合わせください。

矯正無料相談
矯正無料相談

詳しくは当院ホームページにあるマウスピース矯正ページも併せてご覧ください。

インプラントは一生持つ?メンテナンス方法と注意点

2025年1月22日
インプラントは一生持つ?メンテナンス方法と注意点

こんにちは。大阪府八尾市にある歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

歯科医療は専門性の高い分野であり、患者様にとって分かりにくい情報や誤解が生じやすい情報も少なくありません。診療時間内に患者様お一人おひとりに十分なご説明をすることが難しい場合もあるため、このブログを開設いたしました。

このブログでは患者様からよくいただく質問や、知っておいていただきたい歯科医療の知識を、分かりやすく解説することを目指しています。専門用語はできる限り避け、分かりやすい言葉で情報を提供いたします。皆様の疑問を解消し、安心して治療を受けていただけるよう最新の研究結果やエビデンスに基づいた情報も積極的に発信してまいります。

ぜひ最後までご覧いただければ幸いです。

「インプラントのメンテナンス方法と注意点」について全力回答!

「インプラントって、入れ歯やブリッジと何が違うの?」

「インプラントにしたら、自分の歯と同じように噛めるようになるって本当?」

「インプラントの手術って、痛いのかな… 腫れたりしないかな…」

「インプラントはどれくらい長持ちするの? メンテナンスはどうすればいいの?」

歯を失ってしまった時、治療方法としてインプラント治療を検討する方も多いのではないでしょうか?
インプラント治療はまだまだ新しい治療法であり、わからないことや不安なことも多いかもしれません。

この記事ではインプラント治療について、基礎知識からメリット・デメリット、リスク、費用、そして治療後のメンテナンス方法まで詳しく解説することで、読者の不安や疑問を解消しインプラント治療を検討する際の一助となることを目指します。

この記事を読めば分かること

  • インプラント治療がどんな治療法なのか理解できます。
  • インプラント治療のメリット・デメリット、他の治療法との違いがわかります。
  • インプラント治療の流れや費用、期間、リスクについて知ることができます。
  • インプラント治療後のメンテナンス方法や注意点がわかります。

 インプラントってどんな治療?

インプラント治療とは歯を失った部分に人工の歯根(インプラント体)を埋め込み、その上に人工の歯を装着する治療法です。

インプラント体はチタンという金属でできており、骨と結合する性質があります。
この性質を利用して顎の骨にしっかりと固定することで、まるで自分の歯のように噛めるようになるのです。

インプラント治療のメリット・デメリット

メリット

  • よく噛めるようになる
  • 見た目が自然で美しい
  • 周りの歯に負担をかけない
  • 発音がしやすい
  • 食事を楽しめる
  • 自分に自信が持てる

デメリット

  • 外科手術が必要
  • 治療期間が比較的長い
  • 費用が高い
  • メンテナンスが必要

インプラント治療と他の治療法との違い

インプラント治療と他の治療法との違い

歯を失った場合の治療法にはインプラント治療の他に、入れ歯やブリッジといった治療法があります。

入れ歯

入れ歯

  • 取り外し式で歯ぐきで支えるため、安定感が悪く噛む力が弱い
  • 異物感や違和感がある
  • 発音がしにくい場合がある
  • 見た目が不自然
  • 残っている歯に負担がかかる場合がある

ブリッジ

ブリッジ

  • 固定式で両隣の歯を削って支えるため、安定感があり噛む力も強い
  • 異物感や違和感が少ない
  • 発音がしやすい
  • 見た目が自然
  • 健康な歯を削る必要がある
  • 支えている歯に負担がかかる

インプラント治療は、入れ歯やブリッジよりも、

  • よく噛める
  • 見た目が自然
  • 周りの歯に負担をかけない

といった点で優れています。

 インプラント治療のメリット

インプラント治療のメリット

インプラント治療は歯を失った部分に人工の歯根を埋め込み、その上に人工の歯を装着する治療法ですが、他の治療法に比べて様々なメリットがあります。

ここではインプラント治療のメリットについて、詳しく解説していきます。

よく噛めるようになる

インプラントは顎の骨にしっかりと固定されているため、自分の歯と同じような感覚で噛むことができます。

硬い食べ物や粘着性のある食べ物も、しっかりと噛み砕くことができます。
そのため食事を美味しく楽しむことができ、栄養バランスも改善されます。

さらによく噛むことで脳への刺激が増え、認知症予防にも効果が期待できると言われています。

見た目が自然で美しい

インプラントは天然歯に近い色や形で作製されるため、見た目が自然で美しいです。

歯茎との境目も自然で、人工物であることがほとんどわかりません。
口元を気にせず自信を持って笑顔を見せることができます。

周りの歯に負担をかけない

インプラントは顎の骨に直接固定されるため、周りの歯に負担をかけません。

ブリッジのように健康な歯を削る必要もありません。
残っている歯を長持ちさせることができます。

発音がしやすい

インプラントは入れ歯のように動いたりずれたりすることがないため、発音がしやすくなります。

人工歯が歯茎に密着しているため空気が漏れることもなく、クリアな発音が可能です。
人前で話すときも自信を持って話せるようになるでしょう。

食事を楽しめる

インプラントは硬い食べ物や粘着性のある食べ物もしっかりと噛み砕くことができるため、食事をより楽しむことができます。

好きなものを好きなだけ食べることができ、食事の満足度が向上します。
食事のバリエーションが増えることで栄養バランスも改善され、健康的な食生活を送ることができます。

自分に自信が持てる

インプラント治療によって歯を失う前の状態に近づき、見た目も機能も回復することで自分に自信を持つことができます。

人前で話すことや笑うことに抵抗がなくなり、より積極的な毎日を送ることができるでしょう。
自分に自信を持つことで新しいことにチャレンジしたり人とのコミュニケーションを楽しんだりするなど、人生がより豊かになることが期待できます。

 インプラントの寿命ってどれくらい?

インプラントは適切なケアをすれば、10年以上、あるいは半永久的に使い続けることができます。

しかし、インプラントは決して「一生もの」というわけではありません。
インプラントの寿命は様々な要因によって左右されます。

インプラントの寿命を左右する要因

毎日のケア

毎日の歯磨きや歯間ブラシ、デンタルフロスなどを使ったケアを怠ると、インプラント周囲炎という病気を引き起こしインプラントの寿命を縮めてしまう可能性があります。

インプラント周囲炎とはインプラント体の周囲に起こる炎症のことです。
歯周病と同様に歯茎が腫れたり、出血したり、膿が出たりといった症状が現れます。

重症化するとインプラント体が抜け落ちてしまうこともあります。

定期検診

定期的に歯科医院を受診してインプラントの状態をチェックしてもらうこと、そして専門家によるクリーニングを受けることで、インプラントを長持ちさせることができます。

歯科医院ではインプラント周囲炎のチェックや噛み合わせの調整、歯石除去、クリーニングなどを行います。
これらのケアを受けることでインプラント周囲炎やその他のトラブルを予防し、インプラントを長持ちさせることができます。

生活習慣

喫煙や過度の飲酒、歯ぎしりなどは、インプラントの寿命を縮める原因となります。

喫煙は歯周病やインプラント周囲炎のリスクを高めることが知られています。
また、過度の飲酒は免疫力を低下させ、歯周病菌への抵抗力を弱める可能性があります。
歯ぎしりはインプラントに過度な負担をかけ、破損や脱落の原因となることがあります。

全身疾患

糖尿病などの全身疾患はインプラント周囲炎のリスクを高める可能性があります。

糖尿病は免疫力を低下させ、歯周病菌への抵抗力を弱めるため、インプラント周囲炎のリスクが高まります。
骨粗鬆症などの骨の病気もインプラントの寿命に影響を与える可能性があります。

その他

  • インプラント体の材質や構造
  • 手術の精度
  • 噛み合わせの状態
  • 口腔内の衛生状態
  • 遺伝的な要因

これらもインプラントの寿命に影響を与える可能性があります。
このように、インプラントの寿命は様々な要因によって左右されます。

 インプラントのメンテナンス方法

インプラントのメンテナンス方法

インプラントを長持ちさせるためには毎日のセルフケアと、歯科医院での定期的なメンテナンスが重要です。

「インプラントは虫歯にならないからメンテナンスも不要でしょ?」

「人工の歯だし、特別なケアは必要ないんじゃないの?」

そう思っていませんか?

インプラントは毎日のセルフケアと定期的なメンテナンスを怠ると、インプラント周囲炎などのトラブルを引き起こして寿命が短くなってしまう可能性があります。

インプラントを長持ちさせ、快適な食生活を送るためには正しいメンテナンス方法を知っておくことが大切です。

毎日のセルフケア

毎日のセルフケアはインプラントを長持ちさせるための基本です。

歯磨き

インプラントは虫歯にはなりませんが歯周病のような病気にかかる可能性があります。

毎食後そして寝る前に歯ブラシを使って丁寧に歯を磨き、歯垢(プラーク)を落としましょう。
インプラント周囲は歯周病菌が繁殖しやすいため、特に丁寧に磨く必要があります。

歯ブラシは毛先が柔らかく、インプラントに適したものを選びましょう。
歯磨き粉は研磨剤の入っていないものを使用するようにしましょう。

歯間ブラシ・デンタルフロス

歯ブラシだけでは届かない歯と歯の間は、歯間ブラシやデンタルフロスを使って清掃しましょう。

歯間ブラシは歯と歯の間に隙間がある場合に、ブラシを挿入して歯垢を除去します。
デンタルフロスは糸状の清掃用具で、歯と歯の間に通して歯垢を絡め取るようにして除去します。

インプラント周囲は歯周病菌が繁殖しやすいため、歯間ブラシやデンタルフロスを毎日使用することで歯垢を徹底的に除去しましょう。

洗口液

洗口液には殺菌効果や口臭予防効果があります。

歯磨き後や外出先で歯磨きができない時に使用すると良いでしょう。
ただしアルコール成分の強い洗口液は、口の中を乾燥させてしまう可能性がありますので注意が必要です。

定期検診

定期検診では歯科医師や歯科衛生士がインプラントの状態をチェックし、必要があればクリーニングや治療を行います。

専門家によるクリーニング

インプラント周囲炎を予防するためには専門家によるクリーニングが効果的です。

歯科医院では専用の器具を使って、インプラント周囲の歯垢や歯石を徹底的に除去します。
また歯の表面を研磨することで、歯垢や歯石が付着しにくい状態にします。

噛み合わせのチェック

インプラントは噛み合わせのバランスが崩れると支えている顎の骨に負担がかかり、インプラント周囲炎のリスクが高まります。
定期検診で噛み合わせをチェックして必要があれば調整を行います。

歯周病のチェック

歯周病はインプラント周囲炎に進行する可能性があります。
定期検診で歯周病のチェックを行い早期発見・早期治療に努めましょう。

 インプラント治療後の注意点

インプラント治療後は以下の点に注意することで、インプラントを長持ちさせ快適に使い続けることができます。

手術直後

手術直後は患部を清潔に保ち、安静にすることが大切です。

激しい運動や飲酒、喫煙は避け、指示された通りに薬を服用しましょう。

手術後は多少の痛みや腫れ、出血が見られることがありますが、通常は数日で治まります。
痛みや腫れが強い場合は痛み止めや抗炎症剤を処方いたしますのでご安心ください。

また、手術部位を清潔に保つためにうがい薬や抗生物質を処方する場合もあります。

食事

手術後しばらくは硬いものは避け、柔らかいものを食べるようにしましょう。

熱いものや冷たいものは、刺激になる場合があるので注意が必要です。
手術直後は麻酔が効いているため、熱いものを知らずに口に入れてしまう可能性があります。

やけどをしてしまう可能性もありますので、麻酔が切れるまでは飲食を控えるようにしましょう。
刺激物やアルコールも患部を刺激する可能性がありますので、避けましょう。

歯磨き

手術後1週間程度は手術部位を避けて歯磨きを行いましょう。

その後は歯科医師の指示に従って、歯ブラシや歯間ブラシ、デンタルフロスなどを使って丁寧に歯磨きを行いましょう。

インプラント周囲は歯周病菌が繁殖しやすいため、丁寧に歯磨きをすることが大切です。
歯ブラシは毛先が柔らかく、インプラントに適したものを選びましょう。

歯磨き粉は研磨剤の入っていないものを使用するようにしましょう。

定期検診

定期的に歯科医院を受診しインプラントの状態をチェックしてもらいましょう。

インプラント周囲炎などのトラブルを早期に発見して治療することができます。

定期検診ではインプラント周囲炎のチェックや噛み合わせの調整、歯石除去、クリーニングなどを行います。
これらのケアを受けることでインプラント周囲炎やその他のトラブルを予防し、インプラントを長持ちさせることができます。

 インプラント治療はもりかわ歯科医院へ

インプラント治療はもりかわ歯科医院へ

歯を失ってしまった時、治療方法としてインプラント治療を選択肢に入れる方も多いと思います。

しかしインプラント治療は外科手術を伴う治療法であり、費用や治療期間、安全性など気になる点も多いのではないでしょうか?

そんな時はぜひ、もりかわ歯科医院にご相談ください!

患者様一人ひとりに最適な治療を

もりかわ歯科医院では、患者様一人ひとりの状態に合わせたインプラント治療を提供しています。

丁寧なカウンセリングと検査

患者様のお悩みやご希望をじっくりお伺いします。
お口の状態を正確に把握するためレントゲン撮影やCT撮影などの検査を行います。

患者様の不安や疑問を解消するため治療内容や費用について、わかりやすく丁寧にご説明いたします。

安心・安全な治療

最新の設備と技術を導入し、安心・安全な治療を提供することに努めています。
治療中の痛みや腫れを最小限に抑えるために様々な工夫を凝らしています。

清潔な院内環境を維持し、感染症対策も徹底しています。

経験豊富な歯科医師による治療

豊富な知識と経験を持つ歯科医師が、患者様一人ひとりに最適な治療計画を立案します。
治療期間や通院回数、費用などについても事前に詳しくご説明いたします。

充実したアフターケア

治療後も定期的な検診やメンテナンスを行い、インプラントを長持ちさせるためのサポートをいたします。
インプラントに関する疑問や不安にもいつでもお答えいたします。

無料相談で疑問を解消

インプラント治療についてご不明な点やご不安な点がございましたら、お気軽に無料相談をご利用ください。
経験豊富な歯科医師が丁寧にご説明させていただきます。

 まとめ|インプラントで快適な食生活を!

この記事ではインプラント治療について解説してきました。

メリットだけでなくデメリットやリスク、そして治療後のメンテナンスの重要性についてご理解いただけたでしょうか?

インプラント治療は歯を失った方の生活の質を向上させる効果的な治療法ですが、
ご自身の状況や希望に合わせて慎重に判断する必要があります。

もりかわ歯科医院では患者様一人ひとりに最適な治療法をご提案していますので、お気軽にご相談ください。

インプラント治療で歯を失う前の笑顔と、快適な食生活を取り戻しましょう!

大阪府八尾市の歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科」

当院では日々の診療で患者様との対話を大切にし、お一人お一人に合わせた治療を心がけています。

  • インプラント治療
  • 入れ歯・ブリッジ
  • 審美歯科
  • 歯列矯正

など、様々な治療に対応しておりますので、歯に関する心配事がございましたらいつでもお気軽にご来院ください。矯正治療に関する無料相談も実施しておりますので、歯並びでお悩みの方もぜひ一度お問い合わせください。

矯正無料相談
矯正無料相談

詳しくは当院ホームページにあるマウスピース矯正ページも併せてご覧ください。

歯並びが悪いとどうなる?矯正治療で得られる効果

2025年1月15日
歯並びが悪いとどうなる?矯正治療で得られる効果

こんにちは。大阪府八尾市にある歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

歯科医療は専門性の高い分野であり、患者様にとって分かりにくい情報や誤解が生じやすい情報も少なくありません。診療時間内に患者様お一人おひとりに十分なご説明をすることが難しい場合もあるため、このブログを開設いたしました。

このブログでは患者様からよくいただく質問や、知っておいていただきたい歯科医療の知識を、分かりやすく解説することを目指しています。専門用語はできる限り避け、分かりやすい言葉で情報を提供いたします。皆様の疑問を解消し、安心して治療を受けていただけるよう最新の研究結果やエビデンスに基づいた情報も積極的に発信してまいります。

ぜひ最後までご覧いただければ幸いです。

「歯並びの悪さと矯正治療」について全力回答!

「私の歯並びって、悪い方なのかな…?」

「歯並びが悪いと、どんな問題があるんだろう?」

「矯正治療って、費用や期間はどれくらいかかるの?」

歯並びが気になるけれど、矯正治療に踏み切れない方もいるのではないでしょうか?
この記事では、歯並びが悪いことによるデメリット、そして矯正治療で得られる効果について詳しく解説していきます。

この記事を読めば、歯並びに関する知識を深め、矯正治療を検討する際の参考になるはずです。

この記事を読めば分かること

  • 悪い歯並びの種類と特徴がわかります。
  • 歯並びが悪いことによるデメリットを知ることができます。
  • 矯正治療で得られる効果を知ることができます。
  • 矯正治療の費用や期間の目安がわかります。

 あなたは大丈夫?悪い歯並びをチェック!

歯並びが悪い状態とは、医学用語で不正咬合といいます。
不正咬合には、以下のような種類があります。

叢生(そうせい)

叢生(そうせい)

歯が重なり合っている状態。

叢生は最も一般的な不正咬合です。
歯が生えるスペースが不足しているために、歯が重なり合って生えてしまいます。

上顎前突(じょうがくぜんとつ)

上顎前突(じょうがくぜんとつ)

いわゆる「出っ歯」の状態。

上顎前突は上の顎が前に出ている、または下の顎が後ろに下がっているために上の前歯が前に出ている状態です。

下顎前突(かがくぜんとつ)

下顎前突(かがくぜんとつ)

いわゆる「受け口」の状態。

下顎前突は下の顎が前に出ている、または上の顎が後ろに下がっているために下の前歯が上の前歯よりも前に出ている状態です。

開咬(かいこう)

開咬(かいこう)

奥歯は噛み合っているが、前歯が噛み合っていない状態。

開咬は前歯が閉じないため、食べ物を噛み切ることが難しい場合があります。
また、発音に影響が出たり口呼吸になりやすくなったりすることもあります。

過蓋咬合(かがいこうごう)

過蓋咬合(かがいこうごう)

上の前歯が下の前歯を深く覆い隠している状態。

過蓋咬合は下の前歯が上の前歯に隠れてしまい、ほとんど見えない状態です。
噛み合わせが悪くなるだけでなく、顎関節症や歯周病のリスクを高める可能性があります。

交叉咬合(こうさこうごう)

交叉咬合(こうさこうごう)

上下の歯が横にずれて噛み合っている状態。

交叉咬合は一部分の歯だけが反対に噛み合っている状態です。
放置すると顎の成長に影響を与えたり、顎関節症を引き起こしたりする可能性があります。

これらの不正咬合は見た目だけでなく、様々な機能面や健康面にも悪影響を及ぼす可能性があります。

 歯並びが悪いとどうなる?

歯並びが悪いと、様々なデメリットが起こる可能性があります。

「歯並びは、見た目の問題だけじゃないの?」

「多少歯並びが悪くても、日常生活に支障はないから大丈夫でしょ?」

そう思っていませんか?

歯並びが悪いことによる影響は見た目だけにとどまりません。
虫歯や歯周病、口臭、顎関節症など、様々な病気のリスクを高めるだけでなく、発音障害や消化不良、顔の歪み、そして心理的な問題など、多くの悪影響を及ぼす可能性があります。

ここでは歯並びが悪いことによる具体的なデメリットを年齢別にご紹介します。

全年齢共通のデメリット

全年齢共通のデメリット

虫歯や歯周病になりやすい

歯並びが悪いと歯ブラシが届きにくく、歯垢(プラーク)が溜まりやすくなります。
プラークは虫歯や歯周病の原因となる細菌の塊です。
歯並びが悪いことで、これらの病気を発症するリスクが高まります。

噛み合わせが悪くなる

噛み合わせが悪いと食べ物をうまく噛み砕くことができず、消化不良を起こしやすくなります。
また、顎関節症や肩こり、頭痛などを引き起こす可能性もあります。

発音が不明瞭になる

歯並びが悪いと発音が不明瞭になることがあります。
特に、前歯に隙間があったり歯が重なっていたりすると「サ行」や「タ行」、「ラ行」の発音がしにくくなります。

口呼吸になりやすい

歯並びが悪いと口が閉じにくくなり、口呼吸になりやすくなります。
口呼吸は口の中を乾燥させ、虫歯や歯周病、口臭のリスクを高めます。
また、アレルギーや風邪を引き起こしやすくなる、いびきをかきやすくなる、などの影響も考えられます。

顔の歪み

歯並びや噛み合わせが悪い状態が長期間続くと、顔の歪みに繋がる可能性があります。
特に、成長期のお子様の場合は顔の骨格に影響を与える可能性があります。

心理的な影響

歯並びが悪いことをコンプレックスに感じ、自分に自信が持てなくなったり人前で話すことをためらったりするなど、心理的な影響を与える可能性があります。

顎関節症

噛み合わせの悪さは顎関節症の原因の一つです。
顎関節症になると顎の痛みや口が開けにくい、顎を動かすと音がするなどの症状が現れます。

年齢別のデメリット

子供の場合

  • 顎の成長や顔の形に影響する可能性がある
  • 発音障害が起こる可能性がある
  • 虫歯や歯周病になりやすい
  • いじめやからかいの対象になる可能性がある
  • 自分に自信が持てない

大人の場合

  • 虫歯や歯周病になりやすい
  • 顎関節症になりやすい
  • 口臭や歯周病が進行しやすくなる
  • 見た目のコンプレックスから、人とのコミュニケーションを避けるようになる
  • 就職活動や結婚活動に影響する可能性がある

歯並びが悪い状態を放置すると、様々な問題を引き起こす可能性があります。

では、歯列矯正を行うことでどのような効果が得られるのでしょうか?
次のセクションでは、歯列矯正で得られる効果について詳しく解説していきます。

 歯列矯正で得られる効果

歯列矯正を行うことで歯並びや噛み合わせが改善され、様々な効果を得ることができます。

美しい笑顔と自信に

歯並びが整うことで口元が美しくなり、笑顔に自信を持つことができます。

口元は、人の第一印象を大きく左右するパーツです。
歯並びが整っていると清潔感があり、明るい印象を与えることができます。

また、笑顔に自信を持つことでより積極的になれたり、コミュニケーションが円滑になったりするなど、生活の質の向上にも繋がります。

就職活動や結婚など、人生の大切な場面でも自信を持って笑顔で臨むことができるでしょう。

機能改善で快適な毎日を

噛み合わせが改善することで食べ物をしっかり噛み砕けるようになり、消化吸収が促進されます。
発音が明瞭になったり、口呼吸が改善されたりすることで、より快適な毎日を送れるようになるでしょう。

食事や会話など、日常生活の何気ない瞬間もより楽しく、快適に過ごせるようになるはずです。

健康面もサポート!

歯並びが整うことで歯磨きがしやすくなり、虫歯や歯周病を予防することができます。

歯並びが悪いと歯ブラシが届きにくい場所ができ、歯垢(プラーク)が溜まりやすくなります。
プラークは、虫歯や歯周病の原因となる細菌の塊です。

歯列矯正によって歯並びが整うと歯ブラシが隅々まで届くようになり、プラークを効果的に除去することができます。
その結果、虫歯や歯周病の予防に繋がり、歯の寿命を延ばすことにも繋がります。

また、顎関節症の予防や改善にも繋がります。
顎関節症は、顎の関節や周りの筋肉に異常が起こる病気で、口を開けにくい、顎が痛い、顎を動かすと音がするなどの症状が現れます。

歯列矯正によって噛み合わせが改善されると顎関節症の予防や改善に繋がり、顎の痛みや不快感から解放されることが期待できます。

心の安定

歯並びのコンプレックスが解消されることで自分に自信を持つことができ、精神的な安定に繋がります。
人前で堂々と話せるようになったり、笑顔が増えたりするなど、積極的な性格になる方もいます。

また、歯並びのコンプレックスが解消されることでストレスが軽減され、心身ともに健康な状態を保ちやすくなるという効果も期待できます。

生活の質(QOL)向上

歯並びや噛み合わせが改善することで、食事や会話、そして日常生活における様々な動作がスムーズに行えるようになり、QOL(生活の質)の向上が期待できます。

例えば、

  • 食事を美味しく楽しめるようになる
  • 会話がスムーズになり、コミュニケーションが楽しくなる
  • 人前で自信を持って話せるようになる
  • 笑顔が増える
  • 自分に自信が持てるようになる
  • ストレスが減る
  • 睡眠の質が向上する

など、様々な効果が期待できます。

歯列矯正は、見た目の美しさだけでなく、心身の健康にも大きく貢献してくれる治療法なのです。

 歯列矯正の費用と期間は?

「矯正治療って、費用がいくらかかるか気になる…」

「治療期間も長そうだし、なかなか踏み切れない…」

矯正治療を検討する上で、費用や期間は気になるポイントですよね。
ここでは歯列矯正の費用と期間の目安、そして費用を抑える方法について解説していきます。

歯列矯正の費用

歯列矯正の費用は治療方法や使用する装置、治療期間、そして歯科医院によって異なります。

一般的には50万円〜100万円程度が目安となります。

治療方法

  • ワイヤー矯正:歯の表面にブラケットという装置を付け、ワイヤーを通して歯を動かす方法
  • マウスピース矯正:透明なマウスピース型の装置を装着して歯を動かす方法
  • 裏側矯正:歯の裏側にブラケットを付ける方法
  • 外科矯正:顎の骨を手術で移動する方法

治療方法によって、費用が大きく異なる場合があります。

使用する装置

  • ブラケットの種類(金属製、セラミック製、プラスチック製など)
  • ワイヤーの種類(金属製、白いワイヤーなど)
  • マウスピースの種類(スタンダードタイプ、プレミアムタイプなど)

使用する装置によっても費用が変わってきます。

治療期間

治療期間が長くなれば、その分費用も高くなる傾向があります。
治療期間は不正咬合の程度や治療方法、年齢などによって異なります。

歯科医院

歯科医院によって費用設定が異なります。
複数の歯科医院で見積もりを比較検討することをおすすめします。

歯列矯正の期間

治療期間は不正咬合の程度や治療方法、年齢などによって異なりますが、一般的には1年半~3年程度かかります。

不正咬合の程度

軽度の不正咬合であれば、治療期間は短くなります。

治療方法

ワイヤー矯正とマウスピース矯正では、治療期間が異なる場合があります。
一般的に、マウスピース矯正の方が治療期間が短いと言われています。

年齢

一般的に子供の歯は動きやすいため、大人の歯よりも治療期間が短くなる傾向があります。
これは子供の骨が柔らかく、成長過程にあるためです。

患者様の協力

治療計画通りに装置を装着したり定期的な通院をしたりするなど、患者様の協力も治療期間に影響します。

例えば、マウスピース矯正では、1日20時間以上の装着が推奨されています。
装着時間を守らないと治療期間が長引く可能性があります。

矯正治療の費用を抑える方法

医療費控除

医療費控除を利用することで、所得税の一部が還付される場合があります。
確定申告の際に医療費控除の申請をしましょう。

デンタルローン

デンタルローンを利用することで、分割で支払うことができます。
無理のない支払い計画を立てることができます。

歯列矯正の費用や期間について詳しく知りたい場合は、歯科医院に相談するようにしましょう。

 まとめ|歯並びの悩み、まずは相談してみませんか?

まとめ|歯並びの悩み、まずは相談してみませんか?

この記事では歯並びが悪いことによるデメリットと、歯列矯正で得られる効果について解説しました。

「私の歯並び、悪い方だったんだ…」

「歯並びが悪いと、こんなに色々な問題があるなんて知らなかった…」

「矯正治療って、やっぱり良いことづくめなんだ!」

そう感じている方もいるのではないでしょうか?

歯並びが悪いと、

  • 虫歯や歯周病になりやすい
  • 噛み合わせが悪くなる
  • 発音が不明瞭になる
  • 口呼吸になりやすい
  • 顔の歪み
  • 心理的な影響
  • 顎関節症

など、様々なデメリットがあることがわかりましたね。

しかし矯正治療によってこれらのデメリットを克服し、健康で美しい歯並びを手に入れることができるのです。

歯並びが整うことで、

  • 見た目が美しくなる
  • 機能が改善される
  • 健康が増進される
  • 精神的に安定する
  • 生活の質(QOL)が向上する

など、多くのメリットがあります。

矯正治療は決して安いものではありませんし、治療期間も長いため、なかなか決断できない方もいるかもしれません。

しかし、歯並びは一生涯にわたって付き合っていくものです。
歯並びのことで少しでも気になることがあればお気軽に歯科医院に相談してみましょう。

経験豊富な歯科医師が、あなたの歯並びのお悩みを解決し、理想の笑顔へと導きます。
もりかわ歯科医院では、無料カウンセリングを実施しております。
歯並びや矯正治療について、わからないことや不安なことがあれば、お気軽にご相談ください。

一緒に、あなたにぴったりの治療法を見つけましょう!

大阪府八尾市の歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科」

当院では日々の診療で患者様との対話を大切にし、お一人お一人に合わせた治療を心がけています。

  • インプラント治療
  • 入れ歯・ブリッジ
  • 審美歯科
  • 歯列矯正

など、様々な治療に対応しておりますので、歯に関する心配事がございましたらいつでもお気軽にご来院ください。矯正治療に関する無料相談も実施しておりますので、歯並びでお悩みの方もぜひ一度お問い合わせください。

矯正無料相談
矯正無料相談

詳しくは当院ホームページにあるマウスピース矯正ページも併せてご覧ください。

知らないと損する!フッ素の効果と虫歯予防の関係

2025年1月1日
知らないと損する!フッ素の効果と虫歯予防の関係

こんにちは。大阪府八尾市にある歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

歯科医療は専門性の高い分野であり、患者様にとって分かりにくい情報や誤解が生じやすい情報も少なくありません。診療時間内に患者様お一人おひとりに十分なご説明をすることが難しい場合もあるため、このブログを開設いたしました。

このブログでは患者様からよくいただく質問や、知っておいていただきたい歯科医療の知識を、分かりやすく解説することを目指しています。専門用語はできる限り避け、分かりやすい言葉で情報を提供いたします。皆様の疑問を解消し、安心して治療を受けていただけるよう最新の研究結果やエビデンスに基づいた情報も積極的に発信してまいります。

ぜひ最後までご覧いただければ幸いです。

「フッ素の効果と虫歯予防の関係」について全力回答!

「フッ素ってよく聞くけど、どんな効果があるの?」

「フッ素入り歯磨き粉を使えば、虫歯にならないの?」

「フッ素って、体に悪いって聞いたことがあるけど…」

歯の健康に関心のある方なら、一度は「フッ素」について疑問に思ったことがあるのではないでしょうか?
フッ素は虫歯予防に効果的な成分として知られていますが、その効果や安全性を正しく理解している方は意外と少ないかもしれません。

この記事ではフッ素の効果や虫歯予防との関係、安全性、そして家庭や歯科医院でできるフッ素を使った虫歯予防法について詳しく解説していきます。
フッ素に関する疑問が解消され、毎日の歯磨きや歯科医院でのケアをより効果的に行えるようになるはずです!

この記事を読めば分かること

  • フッ素が虫歯予防に効果的な理由
  • フッ素の安全性
  • フッ素の使い方
  • フッ素に関する様々な疑問の解消
  • 家庭や歯科医院でできるフッ素を用いた虫歯予防法

フッ素ってなに?

フッ素ってなに?

フッ素は自然界に広く存在するミネラルの一種です。
私たちの体にも骨や歯などに微量ながら含まれています。

歯磨き粉や洗口液、一部の水道水にフッ素が添加されているのは、フッ素が持つ虫歯予防効果を期待してのことなのです。
フッ素は歯のエナメル質を強化し、虫歯菌の活動を抑制することで虫歯を防ぐ効果があります。

エナメル質は歯の表面を覆っている硬い組織で、虫歯菌から歯を守る、いわば「歯の鎧」のようなものです。
フッ素はエナメル質をより強くし、虫歯菌の攻撃から歯を守ってくれるのです。

また、フッ素には虫歯菌が出す酸の生成を抑える働きもあります。

虫歯菌は糖分を分解して酸を作り出し、この酸によって歯が溶かされることで虫歯ができてしまいます。
フッ素は虫歯菌の働きを弱めることで酸の生成を抑え、虫歯の発生を防いでくれるのです。

このように、フッ素は様々な働きによって私たちの歯の健康を守ってくれています。

フッ素の効果と虫歯予防の関係

「フッ素って、具体的にどんな風に虫歯を予防してくれるの?」

「フッ素入りの歯磨き粉を使っているけど、いまいち効果がわからない…」

そう思っている方もいるかもしれません。

実は、フッ素には虫歯を予防するための様々な効果があります。
ここではフッ素が虫歯予防にどのように貢献しているのか、そのメカニズムについて詳しく解説していきます。

フッ素の虫歯予防効果

フッ素は主に歯の表面のエナメル質に作用し、以下の3つの効果によって虫歯を予防します。

歯のエナメル質を強化し、再石灰化を促進

歯のエナメル質を強化し、再石灰化を促進

歯のエナメル質は体の中で最も硬い組織ですが、酸に弱く、虫歯菌が作り出す酸によって溶かされてしまいます(脱灰)。
フッ素は、このエナメル質に含まれるカルシウムやリン酸と結合し「フッ素アパタイト」と呼ばれる強固な結晶構造を作ります。
フッ素アパタイトは酸に溶けにくいため、虫歯菌が作り出す酸から歯を守り、虫歯の発生や進行を抑制する効果があります。

また、初期の虫歯ではエナメル質の表面が白く濁って見えることがありますが、これは歯の表面からカルシウムやリン酸が溶け出している状態(脱灰)です。
フッ素には溶け出したカルシウムやリン酸を再び歯に取り込む働き(再石灰化)を促進する効果があり、初期の虫歯であれば、自然に治癒することが期待できます。

虫歯菌の活動を抑制する

フッ素には虫歯菌の活動を抑制し、酸の生成を抑える効果もあります。 

虫歯菌は糖を分解して酸を産生します。
この酸が歯のエナメル質を溶かす(脱灰)ことで虫歯が進行します。
フッ素は虫歯菌の代謝を阻害することで、酸の生成を抑えて虫歯の進行を抑制します。

つまり、フッ素は虫歯菌の働きを弱めてくれるのです。
これらの効果により、フッ素は虫歯予防に大きく貢献しているのです。

フッ素は安全?

「フッ素って体に悪いんじゃないの?」

「フッ素入り歯磨き粉は、危険って聞いたことがあるけど…」

そう心配される方もいるかもしれません。
確かに、フッ素を過剰に摂取すると、歯のフッ素症や骨硬化症などの健康被害を引き起こす可能性があります。

歯のフッ素症は、歯の形成期に過剰なフッ素を摂取することで歯のエナメル質が白濁したり、斑点状に変色したりする症状です。
また、骨硬化症は長期間にわたって過剰なフッ素を摂取することで骨が硬くなり、痛みや変形を引き起こす病気です。

しかし、歯磨き粉や洗口液などに含まれるフッ素はごく微量であり、適切に使用すれば安全です。

厚生労働省は歯磨き粉に含まれるフッ素の濃度を1500ppm以下と定めています。
これは、通常の使用でフッ素中毒を起こす可能性は極めて低いと考えられる濃度です。

また、フッ素入り歯磨き粉を使用する際は以下の点に注意することで、より安全にフッ素を利用することができます。

年齢に応じた量を使用する

年齢に応じた量を使用する

3~5歳

少量(5mm程度)のフッ素入り歯磨き粉を使用します。

この時期は少しずつ歯磨き粉を使えるようになりますが、まだ飲み込んでしまう可能性があります。
そのため少量の歯磨き粉を使用し、歯磨き後はしっかりと口をすすぐようにしましょう。

保護者の方が仕上げ磨きをしてあげると、より効果的です。

6~14歳

1cm程度のフッ素入り歯磨き粉を使用します。

この時期になると歯磨き粉を吐き出すことができるようになり、うがいもしっかりとできるようになります。
そのため1cm程度のフッ素入り歯磨き粉を使用することができます。

ただし、飲み込まないように注意して歯磨き後はしっかりと口をすすぐようにしましょう。

15歳以上

大人と同じように、適量(1.5〜2cm程度)のフッ素入り歯磨き粉を使用します。

ただしフッ素の過剰摂取は体に悪影響を及ぼす可能性がありますので、必要以上に多くの量を使用しないようにしましょう。

歯磨き後は、しっかりと口をすすぐ

口の中にフッ素が残らないように、しっかりと口をすすぎましょう。

うがいをしすぎるとフッ素の効果が薄れてしまうため、15ml程度の水で1回だけすすぐのがおすすめです。
うがい後は、30分ほど飲食を控えることで、フッ素がより効果的に歯に作用します。

飲み込まないようにする

特に小さなお子様は歯磨き粉を飲み込んでしまう可能性がありますので、注意が必要です。
歯磨き後はうがいをさせ、飲み込ませないようにしましょう。

これらのことに注意すれば、フッ素は安全・効果的に使うことができます。

「フッ素って、虫歯予防に良いのはわかったけど、他にどんな効果があるの?」

「フッ素を使う上で、注意すべきことはあるのかな?」

フッ素に関する疑問や不安はまだまだ尽きないかもしれません。
ここからはフッ素についてよくある疑問をQ&A形式でまとめ、詳しく解説していきます!

フッ素のよくある疑問

フッ素のよくある疑問

フッ素について、よくある疑問をQ&A形式でまとめました。

「フッ素って本当に安全なの?」

「フッ素入り歯磨き粉を使っているけど、正しい使い方がわからない…」

「フッ素塗布って、どんなことをするの?」

などなど、フッ素に関する疑問や不安をお持ちの方はぜひ参考にしてみてください。

Q1. フッ素は虫歯予防に効果があるの?

A1. はい、フッ素には歯のエナメル質を強化し、虫歯菌の活動を抑制することで虫歯予防に効果があります。

多くの研究でフッ素が虫歯予防に効果的であることが証明されています。
例えば1945年にアメリカで行われた研究では、水道水にフッ素を添加した地域では虫歯の発生率が約60%減少したという結果が出ています。
また、フッ素入り歯磨き粉を使用することで虫歯の発生率が約20〜40%減少するという研究結果もあります。

Q2. フッ素は安全なの?

A2. はい、適切に使用すれば安全です。

歯磨き粉や洗口液などに含まれるフッ素はごく微量であり、通常の使用でフッ素中毒を起こす可能性は極めて低いと考えられています。
ただしフッ素を過剰に摂取すると、歯のフッ素症や骨硬化症などの健康被害を引き起こす可能性があります。

フッ素症は歯の形成期に過剰なフッ素を摂取することで、歯のエナメル質が白濁したり斑点状に変色したりする症状です。
骨硬化症は長期間にわたって過剰なフッ素を摂取することで骨が硬くなり、痛みや変形を引き起こす病気です。

これらの症状を防ぐためには、フッ素入り歯磨き粉の量やフッ素入り洗口液の使用回数などを守ることが大切です。

Q3. フッ素を摂取する方法は?

A3. フッ素を摂取する方法は、主に以下の3つです。

  • フッ素入り歯磨き粉を使用する
  • フッ素入り洗口液を使用する
  • フッ素塗布を受ける

Q4. フッ素中毒になる可能性はあるの?

A4. フッ素を過剰に摂取するとフッ素中毒になる可能性があります。

しかし歯磨き粉や洗口液などに含まれるフッ素はごく微量であり、適切に使用すれば安全です。
フッ素中毒を防ぐためには、フッ素入り歯磨き粉の量やフッ素入り洗口液の使用回数を守ることが大切です。
小さなお子様の場合、歯磨き粉を飲み込んでしまう可能性がありますので注意が必要です。

Q5. フッ素は歯を白くするの?

A5. フッ素自体には歯を白くする効果はありません。

しかしフッ素によって歯のエナメル質が強化され、虫歯予防効果が期待できます。
虫歯予防は歯の白さを保つことにも繋がります。

歯を白くしたい場合は、ホワイトニング治療を受けることをおすすめします。

Q6. フッ素は歯周病予防にも効果があるの?

A6. はい、フッ素には歯周病菌の活動を抑制する効果もあるため、歯周病予防にも効果が期待できます。

歯周病菌は歯周病の原因となる細菌です。
フッ素は歯周病菌の増殖を抑え、歯周病を予防する効果があります。

Q7. フッ素塗布はどれくらいの頻度で受ければいいの?

A7. フッ素塗布の頻度は年齢や虫歯のリスクなどによって異なります。

一般的には3ヶ月から6ヶ月に1回程度の頻度でフッ素塗布を受けることをおすすめします。
虫歯リスクが高い方は、より頻繁にフッ素塗布を受ける方が良いでしょう。

Q8. フッ素塗布は子供でも受けられるの?

A8. はい、子供でもフッ素塗布を受けることができます。

むしろ、乳歯や生えたての永久歯は特に虫歯になりやすいため、フッ素塗布の効果が高いです。
お子様の虫歯予防のため、積極的にフッ素塗布を受けましょう。

Q9. フッ素塗布は痛いですか?

A9. いいえ、フッ素塗布は痛みを伴う処置ではありません。

歯の表面にフッ素を塗るだけなので、お子様でも安心して受けることができます。

Q10. フッ素塗布は保険適用ですか?

A10. フッ素塗布は保険適用外となる場合があります。

費用や保険適用範囲についての詳細は当院までご相談ください。

Q11. フッ素は歯磨き粉以外にどんなものから摂取できますか?

A11. フッ素は歯磨き粉以外にも、以下のようなものから摂取できます。

  • フッ素入り洗口液
  • フッ素添加水道水
  • 一部の食品(魚、海藻、緑茶など)

Q12. フッ素入り歯磨き粉は、どんな種類がありますか?

A12. フッ素入り歯磨き粉は様々な種類があります。

  • フッ素濃度
  • 香味
  • 研磨剤の有無
  • その他、歯周病予防、ホワイトニング効果など

ご自身の好みに合わせてフッ素入り歯磨き粉を選びましょう。

これらの疑問を解消してフッ素を毎日の生活に取り入れていきましょう。

家庭でできるフッ素を使った虫歯予防

家庭でできるフッ素を使った虫歯予防

毎日の生活の中で、手軽にできるフッ素を使った虫歯予防をご紹介します。

「フッ素って歯医者さんで塗ってもらうものじゃないの?」

「家庭でもフッ素を使った虫歯予防ができるの?」

そう思っている方もいるかもしれませんが、毎日の歯磨きやちょっとした工夫で家庭でも手軽にフッ素を取り入れることができるんです。

ここでは、家庭でできるフッ素を使った虫歯予防法を4つご紹介します。

1. フッ素入り歯磨き粉を使用する

毎日の歯磨きでフッ素入り歯磨き粉を使用することで、手軽にフッ素を摂取することができます。

フッ素入り歯磨き粉はスーパーやドラッグストアなどで購入することができます。
フッ素の濃度や香味なども様々な種類がありますので、お好みに合わせて選びましょう。

2. フッ素入り水道水を飲む

一部の地域では水道水にフッ素が添加されています。

フッ素入り水道水を飲むことで、虫歯予防効果が期待できます。
ただしフッ素の過剰摂取を防ぐため、1日に飲む量には注意が必要です。

水道水にフッ素が添加されている地域にお住まいの方は、市町村のホームページなどで情報を確認するようにしましょう。

3. フッ素入り洗口液を使用する

フッ素入り洗口液は、歯磨き後に使用することで口の中全体にフッ素を行き渡らせることができます。

フッ素入り洗口液は歯磨き粉よりもフッ素濃度が低いものが多いため、毎日使用してもフッ素中毒の心配はありません。
うがいができない小さなお子様には、フッ素スプレーを使用するのも良いでしょう。

4. フッ素入り歯磨き粉を歯に塗布する

歯磨き後、少量のフッ素入り歯磨き粉を歯ブラシにつけ、歯の表面に塗布する方法です。
この方法では、歯磨き粉に含まれるフッ素を効果的に歯に作用させることができます。

これらの方法を組み合わせることで、さらに効果的にフッ素を取り入れることができます。
ご家庭でのケアに加えて歯科医院で専門的なケアを受けることで、さらなる虫歯予防効果が期待できます。

次では、歯科医院でできるフッ素を使った虫歯予防について解説します。

歯科医院でできるフッ素を使った虫歯予防

歯科医院でできるフッ素を使った虫歯予防

歯科医院では、高濃度のフッ素を使った処置や特別な機器を使った処置など、家庭ではできない専門的なフッ素塗布を受けることができます。

ここでは歯科医院でできる、3つのフッ素を使った虫歯予防法をご紹介します。

フッ素塗布

歯科医院で行うフッ素塗布は、歯磨き粉などに含まれるフッ素よりも高濃度のフッ素を使用します。
そのため、より高い虫歯予防効果が期待できます。

フッ素塗布は歯の表面をきれいにした後、フッ素ジェルやフッ素溶液を歯に塗布します。
処置時間は数分程度です。 痛みもなく、お子様でも安心して受けることができます。

フッ素洗口

フッ素洗口はフッ素が配合された洗口液を口に含み、うがいをする方法です。

歯磨き後に行うことで、口の中全体にフッ素を行き渡らせることができます。
フッ素洗口は家庭でも行うことができますが、歯科医院では高濃度のフッ素洗口液を使用することができます。

フッ素イオン導入

フッ素イオン導入は、微弱な電流を使ってフッ素を歯の内部まで浸透させる方法です。

フッ素塗布よりも高い虫歯予防効果が期待できます。
フッ素イオン導入は歯の表面にフッ素を塗布した後、専用の器具を使って電流を流します。
処置時間は10分程度です。 痛みもなく安心して受けることができます。

これらの処置はいずれも虫歯予防に効果的ですが、それぞれ特徴や効果が異なります。
どの処置が適しているかは年齢や虫歯のリスク、ライフスタイルなどによって異なります。
歯科医師に相談して適切な処置を受けるようにしましょう。

まとめ:フッ素を正しく理解して、虫歯予防!

この記事ではフッ素の効果や安全性、そして家庭や歯科医院でできるフッ素を使った虫歯予防法について解説しました。

「フッ素って虫歯予防に良いのはわかったけど、実際どんな風に作用しているの?」

「フッ素入り歯磨き粉は、毎日使っても大丈夫なのかな?」

「歯科医院でフッ素塗布を受けるメリットってなんだろう?」

このような疑問をお持ちだった方も、この記事を通してフッ素への理解を深めていただけたのではないでしょうか?

フッ素は虫歯予防に効果的な成分ですが、過剰摂取には注意が必要です。
歯磨き粉や洗口液などに含まれるフッ素は適切に使用すれば安全です。

ご家庭でのケアはもちろん、歯科医院で専門的なケアを受けることで効果的に虫歯を予防することができます。
もりかわ歯科医院では、フッ素塗布をはじめ、様々な虫歯予防のケアを提供していますので、虫歯予防について気になることがあれば、お気軽にご相談ください。

フッ素を正しく活用して、健康な歯を保ちましょう!

大阪府八尾市の歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科」

当院では日々の診療で患者様との対話を大切にし、お一人お一人に合わせた治療を心がけています。

  • インプラント治療
  • 入れ歯・ブリッジ
  • 審美歯科
  • 歯列矯正

など、様々な治療に対応しておりますので、歯に関する心配事がございましたらいつでもお気軽にご来院ください。矯正治療に関する無料相談も実施しておりますので、歯並びでお悩みの方もぜひ一度お問い合わせください。

矯正無料相談
矯正無料相談

詳しくは当院ホームページにあるマウスピース矯正ページも併せてご覧ください。

歯周病になりやすい人の特徴と予防法とは?

2023年5月18日
唇をめくって赤く腫れた歯茎を確認する人

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所です。

十分に歯磨きができていない、生活習慣が乱れている人は、歯周病になりやすいといわれています。そのほか、加齢や糖尿病なども歯周病を発症する原因です。

今回は、歯周病になりやすい人の特徴と予防法について解説します。

歯周病とは

リビングで座って歯が痛くて頬に手を当てる女性

歯周病とは、歯と歯肉の周りの組織が炎症を起こす疾患のことです。歯周病は、口腔環境が悪化することによって口腔内の細菌が増殖し、歯肉が炎症を起こすことで発症します。歯周病は放置すると歯を失う原因になるだけでなく、全身疾患にも関連すると指摘されているのです。

歯周病の原因として、歯磨きが不十分なことによる歯垢(プラーク)や歯石の蓄積、喫煙、ストレス、栄養不良などが挙げられます。

初期の歯周病は自覚症状がほとんどないため、進行に気づくことが困難です。進行すると、歯肉が赤く腫れる、出血するなどの症状が現れます。また、歯肉が萎縮して歯が長く見える「歯肉退縮」を引き起こすこともあり、見た目にも影響が出ます。歯茎が下がることによって歯周ポケットが深くなると、たまった歯垢や歯石は簡単に除去することができません。

重度の歯周病になると、歯を支える骨が溶けて歯がグラグラする、歯肉から膿が出ることで口臭が発生するなどの症状が現れます。骨が大きく溶かされると、歯が抜け落ちることもあるでしょう。

歯周病が進行すると、歯周病菌が体内に侵入して全身疾患を引き起こすリスクがあります。例えば、心臓病や糖尿病、脳卒中、妊娠中の合併症などが挙げられます。歯周病菌が血液中に入り込むことにより、血管内皮に炎症を引き起こし、動脈硬化の進行を促進することも指摘されているのです。さらに、歯周病が進行している妊婦さんは、早産や低出生体重児のリスクが高くなることが報告されています。

歯周病は歯を失う原因となるだけでなく、全身の健康にも影響します。ふだんから丁寧に歯磨きを行い、歯科医院での定期的なクリーニングや歯科検診を受けることが重要です。

歯周病になりやすい人の特徴

鏡で自分の歯の状態を確認する女性

歯周病になりやすい人は、口腔内を清潔に保つことができていない、免疫力が低下していることが特徴です。

以下、歯周病になりやすい人の特徴を詳しく解説します。

歯磨きが不十分な人

歯の表面に残った歯垢は、時間が経つにつれて硬化し、歯石になります。歯石は歯ブラシでは取り除くことができず、歯肉を圧迫して炎症を引き起こすことがあるのです。

歯垢や歯石が、歯肉と歯の間にたまることで形成される空洞を「歯周ポケット」とよびます。歯周ポケットは、歯垢や歯石がたまりやすく炎症を悪化させるため、歯周病の進行を早めるのです。

歯磨きが不十分な場合、歯に残った歯垢や食べかすが細菌の増殖を招き、歯肉炎や歯周病のリスクが高まります。また、誤った歯磨きをしている場合も、歯垢や歯石を十分に取り除くことができず、歯周病の原因になるでしょう。

喫煙者

喫煙者が歯周病になりやすい理由として、タバコの有害物質が歯肉の炎症を悪化させることが挙げられます。タバコの煙には、口腔内で炎症を引き起こす物質や、歯周病菌を増殖させるニコチン、一酸化炭素などが含まれています。これらの物質が歯周組織に作用することで、歯肉の炎症が悪化し、歯周病を引き起こすリスクが高まるといえるでしょう。

また、喫煙によって免疫力が低下し、歯周病菌が増殖しやすくなることも原因の一つです。免疫力が低下すると、歯肉炎や歯周病が進行しやすくなるため、喫煙者は歯周病になりやすいといわれています。

喫煙によって血管が収縮すると、歯周組織に必要な酸素や栄養素の供給が十分に行われず、歯周組織の再生が妨げられるのです。

歯ぎしりをする人

歯ぎしりが長期間続くことで、歯と歯肉の組織に慢性的なダメージを与え、歯周病を引き起こすことがあります。歯ぎしりによって歯の表面が削れたり、歯肉が退縮したりすることで、歯周ポケットができ、細菌が蓄積しやすくなります。

歯ぎしりによる歯と歯肉のダメージを防ぐには、ナイトガードの装着やストレスの軽減などが有効です。

糖尿病の人

糖尿病は慢性的に高血糖が続く疾患で、免疫機能が低下することが知られています。口腔内の細菌に対する免疫力も低下するため、歯周病の原因となる細菌が増殖しやすくなるのです。

また、糖尿病は、口腔内の細菌のバランスを崩すこともあります。糖尿病によって口腔内のpHが低下し、酸性の環境が生まれることで、歯周病を引き起こす細菌の繁殖が促進されます。糖尿病によって唾液の分泌量が減少することもあり、口腔内の細菌のバランスが崩れ、歯周病の原因となる細菌が増殖しやすくなるのです。

ストレスが多い人

ストレスは、交感神経の興奮を促し、副交感神経の働きを抑制します。この状態が長期間続くと、免疫力が低下し、炎症を引き起こしやすくなります。

ストレスは、口腔内の乾燥を引き起こす原因の一つです。唾液は、口腔内を清潔に保つために重要な役割を果たしているため、口腔内の乾燥は細菌の増殖を促し、歯周病のリスクを高めるのです。

栄養状態が悪い人

栄養状態が悪いと歯肉の炎症が悪化し、歯周病の発症や進行を早めるリスクが高まります。また、栄養不足によって免疫力が低下し、口腔内の細菌が増殖しやすくなることもあるでしょう。

例えば、ビタミンCは歯肉の炎症を抑制する抗酸化物質であり、免疫力を高める作用があります。ビタミンDは歯や骨の健康を維持するために必要な栄養素で、カルシウムの吸収を促進します。

カルシウムは、歯や骨の成分の一部であり、骨の強化や歯のエナメル質の形成に重要な役割を果たしているのです。鉄は免疫力を高めるために必要な栄養素であり、亜鉛は細胞の新陳代謝を促進し、免疫力を高める作用があります。

栄養バランスの悪い食事を続けていると、ビタミンやミネラルが不足し、歯周病の発症リスクが高まるでしょう。

免疫力が低下している人

歯周病菌は、口腔内に生息している細菌の一種であり、歯垢や歯石が蓄積することで歯肉の炎症を引き起こす原因となります。

通常、健康な人は免疫によって歯周病菌を制御していますが、免疫力が低下している人は、歯周病菌に対して十分な免疫応答ができず、炎症が悪化することがあります。

免疫力が低下する原因は、加齢や病気による免疫機能の低下、ストレスや睡眠不足など、ライフスタイルの影響が考えられるでしょう。

ご高齢の人

歯周組織は、加齢に伴って細胞が老化し、弾力性や再生力が低下するため、歯周病菌に対する抵抗力が弱まります。また、年齢が高くなるにつれ歯磨きや歯科医院の受診など、歯のケアが困難になることがあり、歯周病のリスクが高まるのです。

加齢とともに免疫系の働きも衰えるため、歯周病菌に対する免疫応答が弱くなるでしょう。加齢に伴って免疫系の細胞数が減少することが報告されており、細菌感染症や炎症性疾患の発症リスクが高まることが知られています。

歯周病予防のためにできること

モザイクタイルの上に歯ブラシとコップを置いた

歯周病予防には、正しい歯磨きと定期的にクリーニングに通うことが効果的です。また、細菌に強い身体づくりも重要です。

正しい歯磨きを行う

歯垢や歯石は、口腔内に生息する細菌が増殖する原因となり、歯肉の炎症や口臭の原因になることがあります。そのため、正しい歯磨きで歯垢や歯石を除去し、口腔内を清潔に保つことが、歯周病予防につながります。

歯ブラシはやわらかいものを選び、歯ブラシの毛先を斜め45度に傾けて、歯と歯肉の境目にある歯周ポケットを意識して磨きましょう。力を入れすぎないことも大切です。強い力で磨くと、歯茎に傷ができ、細菌がたまりやすくなるからです。

また、フロスや歯間ブラシなどを使用して、歯のすき間も清潔にしましょう。歯周病は、歯垢や歯石が歯肉に沿ってたまり、歯肉の炎症を引き起こすことが原因のため、歯のすき間まできちんと磨くことが歯周病予防につながります。

定期的にクリーニングを受ける

クリーニングは、歯科医師や歯科衛生士が専用の器具を用いて歯垢や歯石を除去する処置であり、歯周病の原因となる細菌を減少させます。歯垢や歯石は、歯磨きでは除去できない部分に蓄積されるため、専用の器具で除去することが重要です。

さらに、クリーニングには歯垢や歯石の除去以外にも、口腔内の検査や歯磨きの指導も含まれます。口腔内の状態を確認し、異常があれば早期発見・治療を行うことができます。適切な歯磨きの指導を受けることで、自宅でのケアもより効果的に行うことができるでしょう。

クリーニングは定期的に受けることが重要です。歯垢や歯石は、定期的な歯科検診やクリーニングで早期に除去することができますが、長期間放置すると歯周病の原因となる菌が繁殖し、歯肉炎や歯周病を進行させることもあるのです。クリーニングは3〜6か月に1回の頻度で受けることが推奨されています。

健康的な生活習慣を維持する

健康的な生活習慣とは、バランスのよい食事、十分な睡眠、適度な運動、ストレス軽減などを指します。バランスのよい食事は、免疫力を高めるだけでなく、歯や歯肉を強くするでしょう。

十分な睡眠は免疫力を回復させるために重要であり、適度な運動は免疫力を高めるだけでなく、ストレスを軽減する効果もあります。

ストレスは、免疫力を低下させる要因の一つです。ストレスがかかった状態が長期間続くと、免疫系の働きが弱まり、口腔内の細菌の増殖を促進することがあります。休息や趣味の時間を設け、免疫力を高めて歯周病を予防しましょう。

喫煙を避ける

喫煙は、口腔内の細菌のバランスを崩し、免疫力を低下させ、歯周病の原因となる歯垢や歯石の増加を促進します。

喫煙によって口腔内の細菌のバランスが崩れる理由は、ニコチンやタールなどの有害物質が細菌の生息環境を変えるためです。喫煙によって口腔内の細菌のバランスが崩れると、口腔内の細菌が増殖し、歯周病を引き起こす細菌の種類も変化することが知られています。

また、喫煙によって免疫力が低下するため、口腔内の細菌に対する免疫機能も低下します。歯周病を引き起こす細菌が口腔内に存在しやすくなり、歯周病の進行を促進するのです。

歯周病の治療について

女性患者の歯の治療をする男性歯科医師

歯周病の治療には、歯垢・歯石の除去や口腔内の清掃、歯周ポケットの洗浄や治療、外科治療などがあります。治療内容は、歯周病の進行度や症状によって異なります。

歯垢・歯石の除去や口腔内の清掃

歯科医師や歯科衛生士が行うプロフェッショナルなクリーニングのことです。

歯垢・歯石を除去することで、口腔内の細菌の数を減らし、炎症を抑えます。また、患者さま自身の歯磨きや口腔ケアの指導も行われます。

歯周ポケットの洗浄や治療

歯周ポケットが深く、クリーニングだけでは歯垢や歯石を除去できない場合に行われる処置です。

歯周ポケットの奥深くに蓄積した歯垢や歯石を除去することで、歯周病の進行を抑制します。

外科治療

重度の歯周病の場合に行われ、歯茎を切開して歯根に付着した歯石や汚れを取り除きます。

骨の一部分が溶けている場合は、特別な材料を用いて骨を再生する「再生療法」を行うこともあります。

まとめ

歯を痛がって頬を抑える高齢者女性と介護士の女性

歯磨きが十分に行えていない、免疫力が低下している人は、歯周病になりやすいです。

歯周病は、進行すると歯を失う可能性もあるので、早めの治療が重要です。早期発見・治療には、定期的な通院が欠かせません。日頃から正しい歯磨きを行い、3〜6か月に1回の頻度でクリーニングに通って歯周病予防に努めましょう。

歯周病でお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所」にお気軽にご相談ください。