Tag Archives: デンタルフロス

虫歯予防に役立つ!虫歯ができやすい人の特徴とは?

2023年11月3日
虫歯予防のイメージ

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所です。

「歯磨きをしているはずなのに虫歯ができる」と悩む人は少なくありません。「虫歯になりやすい人の特徴は?」「虫歯にならないための方法を知りたい」と思う人もいるでしょう。

今回は、虫歯ができる原因やできやすい人の特徴、虫歯の予防方法について解説します。虫歯ができやすくて悩んでいる人は、ぜひ最後までご覧ください。

虫歯ができる原因とは?

虫歯のある人

虫歯ができる原因は、プラーク(歯垢)と、ミュータンス菌です。プラークとは、口腔内の細菌と、細菌の排出物でできた塊です。

プラークには粘着性があり、多くの細菌が繁殖しています。歯にプラークが付着した状態が続くと歯の脱灰が進み、虫歯になります。

ミュータンス菌は、虫歯菌とも呼ばれる細菌です。口腔内の食べかすを餌にして、酸を排出します。ミュータンス菌が排出した酸が歯を溶かし、虫歯になるのです。

虫歯ができる直接の原因はプラークとミュータンス菌ですが、以下の要素も大きく関係します。

・糖質

・歯質

・時間

虫歯の直接的な原因は、ミュータンス菌が排出する酸です。

しかし、ミュータンス菌の餌となる糖質が口内になければ、活発に動きません。ミュータンス菌は糖を餌にするため、甘いものを頻繁に摂取すると虫歯ができやすいのです。

もともとの歯質も虫歯に関係します。歯質が弱いと、酸の刺激を受けたときに簡単に脱灰するでしょう。プラークが付着している時間が長いと、歯の脱灰が進んで虫歯ができます。

また、生活習慣も虫歯に大きく関係します。甘い食べ物を好む人や間食が多い人、ダラダラと長時間食べる人、食後に歯磨きをしない人は、虫歯ができやすいでしょう。

虫歯ができやすい人の特徴

間食する人

上述したとおり、歯質やミュータンス菌だけが原因ではなく、さまざまな要素が重なって虫歯ができます。

しかし、虫歯ができやすい人は存在します。虫歯ができやすい人の特徴は、以下のとおりです。

適切に歯磨きできていない

虫歯ができやすい人は、歯磨きを適切にできていない可能性があります。例えば、食後に歯磨きをしない人や、寝る前に歯を磨かない人は虫歯ができやすいです。

「毎日しっかり磨いているのに」と思う人もいるでしょう。

しかし、毎日磨いていれば適切に磨けているというわけではありません。磨き方の癖が影響し、磨き残しが生じている可能性があります。

例えば、利き腕の方向は、磨き残しが多い傾向があります。右利きの人は右の歯の裏側、左利きの人は左の歯の裏側の磨き残しが多いです。

磨く習慣だけでなく、正しい磨き方を身につけることが大切です。

ダラダラと間食をする

ダラダラと間食をする癖がある人は、虫歯ができやすいです。いつも飴を舐めている、清涼飲料水を頻繁に飲むなど、口内に糖がある時間が長く続くと虫歯ができやすいでしょう。

口内は常に唾液で潤っていますが、唾液には口内の汚れを洗い流す自浄作用や、口内の菌の増殖を抑える作用などがあります。ダラダラ食べると唾液の作用が十分に働かないので、ミュータンス菌が活発に働ける状態になるのです。

歯並びが乱れている

歯並びが乱れている人は、虫歯ができやすいです。ガタガタしていると歯ブラシの毛先が当たりにくく、磨き残しが生じるでしょう。しっかり磨いたつもりでもプラークが残り、虫歯や歯周病になるリスクも高くなります。

歯並びが乱れている人は、歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやフロス、タフトブラシを使って磨いてください。歯並びの乱れが原因で虫歯を繰り返す場合は、矯正治療を検討してもよいでしょう。

甘いものや粘着性があるものを好んで食べる

虫歯になりやすい人は、甘いものや粘着性のあるものを好んで食べる傾向があります。粘着性のあるものを頻繁に食べる場合、食べかすが歯に付着する時間が長くなります。

同じ甘いものでも、ゼリーのようにすぐに飲み込むものと、クッキーやキャラメルなどのように歯に付着しやすいものがあるでしょう。クッキーやキャラメルを好んで食べている場合、虫歯ができやすいです。

口内が乾燥している

上述しましたが、唾液には自浄作用など、口内を清潔に保つための働きがあります。唾液の分泌が少ない人や、口呼吸をしていて口内が乾燥している人は、唾液の作用を十分に受けられません。

そのため、虫歯ができやすいでしょう。虫歯・歯周病だけでなく、口臭の原因になる場合もあります。

虫歯予防のための具体的なアドバイス

歯磨きする人

虫歯予防のためには、虫歯になる4つの要素を考慮する必要があります。具体的な方法を、以下にまとめました。

正しい歯磨き方法を習得する

虫歯予防のためには、正しい歯磨き方法の習得は欠かせません。人によってそれぞれ歯磨きの癖があり、同じところを磨き残すことも珍しくありません。

一般的に磨き残しが多くなる場所は、以下のとおりです。

・上の奥歯の外側(頬側)

・下の奥歯の内側(舌側)

・歯並びが悪い部分

・歯と歯の間

・歯と歯茎の境目

また、利き手によっても磨き残しやすい部分が変わります。歯科医院で歯科衛生士による指導を受け、正しい磨き方を習得しましょう。

デンタルフロスや歯間ブラシも使って、口内の汚れを落としてください。食後3回デンタルフロスなどを使うのは難しい場合もあるでしょう。1日1回は使用して、口内を清潔に保ってください。

生活習慣を改善する

生活習慣を改善することで、虫歯になるリスクを減らせます。間食の内容を変える、食べるタイミングを減らす、食後はすぐに歯磨きをするなど、意識して生活を改善しましょう。

甘いものを好んで食べていた場合は、果物や煎餅、ナッツ類などへの変更を検討しましょう。食後すぐに歯磨きすれば、虫歯になるリスクを減らせます。歯磨きをするのが難しい場合は、うがいだけでも行いましょう。最後にお茶や水を飲むなど、食べかすが残らないようにしてください。

こまめに水を飲むことも、虫歯予防に効果的です。口内を洗浄できるだけでなく、細菌の繁殖を抑制できるでしょう。

フッ素塗布をする

虫歯予防には、フッ素塗布も効果的です。フッ素塗布には、以下のメリットがあります。

・ミュータンス菌の働きを抑制する

・脱灰した歯の再石灰化を促進する

・歯質を強化する

フッ素は、虫歯の原因となるミュータンス菌の働きを抑えつつ、歯質を強化します。虫歯予防だけでなく、初期虫歯にも効果的です。

高濃度のフッ素塗布は、歯科医院で施術してもらってください。家庭でも、低濃度のフッ素が配合された歯磨き剤や洗口剤を使用するとよいでしょう。

定期検診に通う

定期的に歯科医院に通うことも重要です。定期検診では、虫歯の有無や歯磨きの癖などを確認します。虫歯予防として効果があり、万が一虫歯ができている場合もすぐに処置できるでしょう。

定期検診の際にPMTC(プロが専用の機械を使って行う口腔ケア)をしてもらえば、口腔内を清潔に保てます。「歯が痛い」「歯が黒くなっている」と感じなくても、歯科医院に通う習慣をつけてください。

まとめ

虫歯の模型

虫歯の原因はミュータンス菌やプラークですが、頻繁に食べるものや、食べ方、磨き方なども大きく関係します。虫歯を防ぐには、甘いものを控える、完食のタイミングを減らすことも大切です。

また、ご自身の磨き方の癖を知り、正しい歯磨きの方法を習得しなければなりません。歯質の強化とミュータンス菌の抑制のために、フッ素塗布も行うとよいでしょう。

定期検診に通うことで、磨き残しや虫歯の有無を確認してもらえます。口腔内にトラブルが起きている場合も、すぐに対処できるでしょう。

歯科医師や歯科衛生士と一緒に虫歯のない健康的な口内を目指しましょう。

虫歯にお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所」にお気軽にご相談ください。

虫歯治療は痛いのか?虫歯の治療法や痛みに対する対策を解説!

2023年9月12日
虫歯で歯が痛むため手を頬にあてている女性

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所です。

「虫歯ができたみたいだから歯科医院に行きたいけど、痛いのは嫌い。どうすれば痛みなく治療できるのだろうか」このようなお悩みはありませんか。

今回は、虫歯治療の痛みや虫歯治療で痛みを感じるタイミング、虫歯の治療法、虫歯治療の痛みに対する対策などを解説します。

日常生活が忙しいと、少しくらい歯の調子が悪くても我慢してしまう方が多いかもしれません。

しかし、不調を感じているのに放置すると、状態が悪くなるだけです。できるだけ状態がよいうちに治療したほうが、体にかかる負担も経済的な負担も少なく済みます。

虫歯の場合は早いうちに治療することで、痛みが生じることなく治療可能です。現在、歯の痛みで悩んでいる方や、虫歯の心当たりがある方は、ぜひ参考にしてください。

虫歯治療は痛いのか?

両手を広げて疑問の様子の女性

虫歯治療の多くは、痛みがないか、痛みがあったとしてもやわらげながら治療できます。

そもそも、なぜ虫歯治療で痛みを感じるのかというと、歯の神経に刺激が伝わってしまうことがあるからです。例えば、それほど進行していない虫歯の治療であれば、虫歯部分を削ったとしても根本にある神経に刺激が加わることはないため痛みません。

しかし、虫歯が進行し、削る範囲が広く深くなるほど神経の近くまで処置しなければならないため、神経に刺激が加わり痛みが生じます。虫歯が深くまで進行している場合は痛みが生じることが予測されるため、あらかじめ麻酔して治療することが多いです。

ただし、麻酔の注射をするときの痛みはさけられず、麻酔したとしても痛みが完全になくなるわけではありません。重度の虫歯の治療をする際は、大なり小なり痛みが伴うでしょう。

虫歯治療で痛みを感じるタイミング

タイミングをあらわす砂時計

虫歯治療で痛みを感じるタイミングにはいくつかありますが、主なタイミングは、以下のとおりです。

・神経の近くの処置をしているとき

・麻酔の注射をするとき

・麻酔が切れてきたとき

虫歯治療で痛みを感じるのは、歯を削るときの振動や空気や水がかかったときの刺激が神経に伝わるのが原因です。歯の表面を削っているときは痛みを感じないかもしれませんが、神経周囲に到達すると、痛みを感じ始める可能性があります。

痛みが強くなってくると麻酔を使用することが多いですが、麻酔のための注射も痛いと感じる方が多いです。

注射の方法は、歯茎に針を刺して部分的に麻酔のお薬を投与します。麻酔は5分ほどで効いてくるため、割と早めに痛みがやわらぎますが、麻酔が切れてきたタイミングでまた痛み始めます。麻酔は追加できるため、痛みが強くなり始めたら、できるだけ早く歯科医師へ伝えるのがよいでしょう。

進行度別 | 虫歯の治療法

虫歯が進行する様子をあらわす模型

虫歯の治療方法は、虫歯の進行度によって異なります。虫歯の進行度は5段階に分類されていますが、大きく分けると以下の3つの段階に分類できます。

1つ目は、虫歯の範囲がエナメル質の外にとどまっている段階です。エナメル質とは、歯の表面にある組織のことです。エナメル質の範囲を超えていない虫歯は初期段階であり、進行度が浅いため歯を削っても痛みを感じません。

2つ目は、象牙質に到達した段階での虫歯です。エナメル質を超えると象牙質に突入し、さらに象牙質を超えると神経に到達します。象牙質の表層であればまだ痛みは感じないかもしれませんが、神経に近付くにつれて痛みを感じることや、しみることがあるでしょう。痛みの程度によっては、麻酔を使用して治療することもあります。

3つ目は、神経に到達した段階の虫歯です。神経にまで虫歯が広がっている場合は、激しい痛みが伴います。治療は、高確率で麻酔を使用することになるでしょう。

痛みが怖いからといって神経に到達した虫歯を放っておくと、神経が機能しなくなります。この段階までくると痛みは感じません。

虫歯治療の痛みに対する対策

ドミノが倒れるのを手で防いでいる

ここからは、虫歯の痛みに対する具体的な対策をご紹介します。虫歯治療で痛みがつらいと感じたときは、以下のことを試してみるとよいでしょう。

①症状がひどくなる前に受診する

②定期的に歯科検診に通う

③毎日の歯磨きを怠らない

④麻酔して治療する

⑤深呼吸する

⑥休憩を入れながら治療する

⑦痛くない治療が得意な歯科医院に通う

以下、それぞれ解説します。

①症状がひどくなる前に受診する

もし日常生活の中で「虫歯かな」と感じることがあれば、症状がひどくなる前に歯科医院へ行きましょう。もし虫歯だった場合、放置している間に重症化して、治療の際に痛みを伴う可能性が高くなるからです。

「痛かったらどうしよう」「仕事で疲れているのに歯科医院に行くのは面倒」などと思うかもしれません。

しかし、虫歯の症状が軽いうちに治療を開始したほうが、通院回数も少なく済みます。

②定期的に歯科検診に通う

定期的に歯科検診に通うのも、虫歯治療の痛みで苦しまないようにするためのポイントです。

虫歯になったとしても早い段階で発見できるため、状態が悪くなる前に治療を開始できます。もし虫歯が進行した状態で発見された場合、神経近くまで歯を削らなければいけない可能性があり、痛みで苦しむかもしれません。

定期検診は、虫歯を早期発見・早期治療できるだけでなく、歯石の除去など、口腔内のクリーニングをしてもらえるといったメリットもあります。

③毎日の歯磨きを怠らない

毎日の歯磨きを徹底して行うのも、虫歯の痛み対策のひとつです。

そもそも虫歯にならなければ、治療時の痛みを心配する必要はありません。歯磨きはお金をかけずにご自宅でできる効果的な虫歯予防です。1日2〜3回、忘れずに行いましょう。

歯磨きの仕上げにデンタルフロスを使って歯ブラシが行き届かないところも磨けると、より効果的です。

④麻酔して治療する

治療時の痛みが強い場合は、麻酔して治療してもらいましょう。

つらい痛みを取りのぞくのはもちろんですが、治療を中断しないためにも痛みをやわらげることが必要です。

ただし、麻酔は患部近くの歯茎に注射して痛みをやわらげますが、注射するときに針が刺さる痛みや薬液が注入される痛みはさけられません。

⑤深呼吸する

痛み止めを使う以外の方法で虫歯治療の痛みをやわらげる方法に、深呼吸が挙げられます。

深呼吸することで心と体の緊張をほぐし、副交感神経に訴えることで痛みを落ち着かせられます。特に、息を吐くときは、ゆっくり長めに吐くのがポイントです。

深呼吸くらいで痛みは取れないと思うかもしれませんが、しないよりは楽になる方が多いです。お産のときは「呼吸が大事」といわれているように、虫歯の痛みでも同じことがいえます。ぜひ、お試しください。

⑥休憩を入れながら治療する

治療中にどうしても痛みが強くて耐えられないときは、途中で休憩しながら進めましょう。

無理に痛みを我慢しながら治療する必要はありません。口頭で伝えるのが難しい場合は、手をあげるなどのジェスチャーで伝えましょう。

⑦痛くない治療が得意な歯科医院に通う

歯科医院の選び方も、虫歯治療で痛みをやわらげるための方法のひとつです。なぜなら、歯科医院歯によって治療方法や得意分野が違うことがあるからです。

なかには、痛みを感じさせない治療を得意としている歯科医院もあります。歯科医院のホームページで治療内容や治療コンセプトを調べてみたり、初診の際によく話を聞いて確認したりすることをおすすめします。

虫歯治療後に痛みがある場合はどうしたらいい?

虫歯で歯が痛むため手を頬にあてている男性

虫歯治療後に痛みがある場合、以下の5つの対処法を試してみるとよいでしょう。

①痛み止めを飲む

②頬の上から患部を冷やす

③入浴はさける

④治療した部位をさわらない

⑤刺激的な飲み物や食べ物をとらない

以下、それぞれ解説します。

①痛み止めを飲む

治療後の痛みをやわらげるには、痛み止めを使用するのが最も効果的です。治療後の痛みが予想される場合は、治療後に痛み止めを処方されるため、痛みがあれば我慢せずに使いましょう。

痛みが心配な方は、あらかじめ先生に痛み止めをだしてほしいことを伝えておけば、確実に処方してもらえるでしょう。もし痛み止めを使わなかったとしても、もっているだけで安心です。痛み止めはドラッグストアでも購入できますが、歯科医院で処方してもらったほうが安く手に入れられます。

また、痛み止めは早めに飲むほど早く効果が得られます。本格的な痛みではなかったとしても、痛くなりそうと思った段階で飲むのがよいでしょう。

②頬の上から患部を冷やす

患部を冷やすのも、治療後の痛みをやわらげる効果があります。

ただし、あまり強い刺激を与えると逆に痛みを増強させてしまいます。直接患部を冷やすのではなく、頬の上から保冷剤をあてるなどして、じんわり冷やすとよいでしょう。治療によって歯茎が腫れている場合や熱をもっている場合は、特におすすめの方法です。

③入浴はさける

虫歯治療後の入浴はさけた方が無難です。入浴で体が温まることによって血流がよくなると、痛みが強くなります。

ほかにも、激しく運動することや、サウナに入ることも、体温があがって歯茎の血行が促されるため、ひかえましょう。

④治療した部位をさわらない

患部が痛くて気になっても、直接さわることはやめましょう。治療直後の患部は細菌感染を起こしやすいからです。

せっかく治療が終わったのに、また痛くなるおそれや、腫れるおそれがあります。その場合、再び通院する必要があり、治療期間が延長され、治療費も追加でかかってしまうのです。

治療後の痛みがあまりにも強い場合は一度診察してもらい、痛み止めを増やすなどの対応をしてもらいましょう。

⑤刺激的な飲み物や食べ物をとらない

刺激的な食べ物や飲み物は、虫歯治療後の痛みを強くすることがあります。進行が浅い虫歯であれば気にならないかもしれませんが、歯を深くまで削っている場合は、神経が刺激されてしみたり痛みを感じたりすることがあるからです。具体的には、極端に熱いものや冷たいもの、辛いもの、酸っぱいものが該当します。

また、食べ物を食べるときは、できるだけ患部をさけて別の歯で噛むとよいでしょう。

まとめ

ポイントをまとめる歯科医師

今回は、虫歯治療の痛みについて解説しました。

虫歯治療の痛み対策には、症状がひどくなる前に受診する、定期的に歯科検診に通う、毎日の歯磨きを怠らない、麻酔して治療する、深呼吸する、休憩を入れながら治療する、痛くない治療が得意な歯科に通うなどがあげられます。

虫歯が進行した状態で発見されると、治療の負担は大きく痛みが生じやすくなります。まずは、ふだんの歯磨きを徹底することが非常に大切です。少しでも痛みがあった際は、できるだけ早めに歯科医院に行きましょう。早く治療を開始できれば、少ない痛みで済みます。

虫歯治療の痛みでお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所」にお気軽にご相談ください。

歯と歯の間の虫歯の特徴と原因!しっかりケアして虫歯を予防しよう!

2023年8月25日
歯科用器具で歯の裏側を確認される男性

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所です。

歯と歯の間は歯ブラシでは汚れを取りにくいため、虫歯になりやすいといわれています。ふだんどれだけ丁寧に歯を磨いても、気づかない間に歯垢が溜まり、虫歯になることもあります。歯と歯の間にできる虫歯には、どのような特徴があるのでしょうか。

今回は、歯と歯の間が虫歯になる原因や虫歯の治療方法、予防の方法などを解説します。歯と歯の間が虫歯になりやすいと感じている方や虫歯を予防したいと思っている方は、ぜひ参考にしてください。

歯と歯の間に虫歯ができる原因とは?

頭から?を出して考える女性

歯と歯の間に虫歯ができる原因は、ふだんの食事で摂取した食べ物が歯と歯の間に詰まりやすいためです。歯と歯の間は非常に狭いので、食べかすや汚れが残りやすいのです。歯に詰まった食べかすや汚れには、歯に詰まっていることに気づかない小さなサイズのものもあります。

歯に詰まった細かい食べかすは、歯磨きをしても除去できないことがあります。歯ブラシだけで除去することは難しく、デンタルフロスや歯間ブラシを使わないといけない場合も多いです。詰まった食べかすがやがて歯垢となり、虫歯になるのです。

歯と歯の間の虫歯は自分では確認することが難しいため、虫歯が進行していることに気づかない方もいるでしょう。

歯と歯の間の虫歯の特徴

歯磨きをしながら顎に手当てる女性

歯と歯の間の虫歯は、珍しいものではありません。

しかし、歯と歯の間の虫歯は発見が難しいことが特徴です。虫歯かどうか判断するには、レントゲンを撮影しなければいけないでしょう。

虫歯の初期段階では、歯と歯の間が少し黒くなっているのが見える程度です。黒いだけでなく、虫歯部分に穴があいている場合もあります。痛みや不快感が少なく、気づかないうちに虫歯が進行することも少なくありません。

歯と歯の間の虫歯は、進行が早いことも特徴です。歯と歯の間は汚れが溜まりやすく、適切なケアが難しいためです。

歯と歯の間の虫歯は、デンタルフロスで判明することもあります。ふだんの歯磨きの際にデンタルフロスを使用して、歯にフロスが引っ掛かる場合や、フロスが切れる場合などは、虫歯を疑いましょう。虫歯によって歯の一部が溶け、表面がギザギザになっている可能性があります。

歯と歯の間にできた虫歯の治療法

女性患者の歯の治療をする男性歯科医師

歯と歯の間にできた虫歯の治療法は、以下のとおりです。

上から歯を削って詰め物や被せ物をする

歯と歯の間の虫歯の部分を上から削り、詰め物や被せ物をします。詰め物や被せ物は、材質によって保険適用か自費治療に分かれます。

歯を小さく削った場合の保険適用の詰め物としてはコンポジットレジン、自費治療ではセラミックインレーやハイブリッドセラミックインレーなどを使用することが多いです。歯を大きく削った場合は、保険適用の銀歯や自費治療のセラミッククラウンなどが使われます。

歯と歯の間の虫歯治療では、広い範囲を削る必要があります。保険適用のコンポジットレジンは、費用は安いものの耐久性が低いため、すぐに取れることがあるので注意してください。

セパレーターで歯間を広げて削る

歯と歯の間の虫歯は見えにくく、治療が難しいです。セパレーターとよばれる、歯と歯の間にすき間を作る装置や、直径5mm程度のゴム製のリングを使用して治療することがあります。

セパレーターを装着すると、1週間程度で歯と歯の間にすき間が生まれます。見えなかった虫歯が見えるようになるため、治療することが可能です。セパレーターで広げた歯間は1~2日で自然に戻るため、歯並びに支障は出ないとされています。

歯と歯の間の虫歯予防法

歯磨きしながら笑う女性の口元

歯と歯の間の虫歯は気づきにくく治療が難しいため、なるべく虫歯にならないように予防することが大切です。歯と歯の間の虫歯の予防方法をご紹介します。

デンタルフロスを使う

歯磨きの際にデンタルフロスを使用すると、虫歯予防に効果的です。歯ブラシだけでは、歯と歯の間に詰まった汚れをすべて取り除くのは困難です。歯磨きのあとにデンタルフロスを使用することで、歯ブラシでは取れない汚れもしっかり除去できます。

デンタルフロスには、持ち手付きのホルダータイプや、好きな長さにカットして使うロールタイプなどがあります。デンタルフロスは細いため、すべての歯間の汚れを落とせることが特徴です。こどもから大人まで、年齢を問わず使用できることも特徴でしょう。

歯間ブラシを使う

デンタルフロスと同様に、歯間ブラシの使用も効果的です。歯と歯のすき間が広い方は、歯間ブラシのほうが汚れを取りやすいでしょう。

歯と歯のすき間はそれぞれ違うため、歯間ブラシが入らないすき間もあります。歯間ブラシを使用する際は、無理にすき間に入れないように注意してください。歯間が狭い部分にはデンタルフロスを使用するなど、うまく使い分けるとよいでしょう。

歯間ブラシにはL字型とI字型があります。歯間部にゆっくり差し込み、前後に数回動かして汚れを取ってください。歯茎を傷つける可能性があるので、力を入れずに優しく行いましょう。

うがい薬を使う

歯磨きのあとやすぐに歯磨きができないとき、出先で食事をしたときなどは、うがい薬の使用が効果的です。うがいで歯に詰まった汚れのすべてを取り除くことはできませんが、食事直後の口腔内に残った汚れや食べかすをある程度除去できます。

また、口腔内の細菌を除去してくれるため、細菌が繁殖しにくい口腔環境を維持できるでしょう。帰宅後はできるだけ早く歯磨きを行うことを忘れないでください。

虫歯にならないためには、汚れの除去だけでなく、細菌が繁殖しにくい状態を保つことが重要です。ふだんの歯磨きのあとにもうがい薬を使用し、清潔な口内を保ちましょう。

フッ素入りの歯磨き粉を使う

フッ素には、歯のエナメル質を強化する効果があります。ふだんの歯磨きにフッ素入りの歯磨き粉を取り入れることで、虫歯予防に効果が期待できるでしょう。

歯科医院で定期的にケアを受ける

ふだんのセルフケアを丁寧に行うことはもちろん、歯科医院でのプロフェッショナルケアを受けることも虫歯予防に効果的です。

ご自身では見えない歯の裏側や磨き残しは、プロに確認してもらう必要があります。定期的にケアを受けることで、自分では気づけない初期の虫歯なども早期に発見できます。定期検診では歯磨きの指導なども行うので、セルフケアの改善につながるでしょう。虫歯の原因となる歯垢を自宅でしっかりと除去できるようになります。

まとめ

歯科医院でカウンセリングを受ける女性

歯と歯の間の虫歯は、食べかすや汚れを磨き残すことで生じます。歯と歯の間にできた虫歯に自分で気づくことは難しく、治療も困難です。治療では大きく歯を削る必要があるため、歯の寿命を縮めることになるでしょう。そのため、歯と歯の間の虫歯を防ぐことが大切です。

ふだんの歯磨きだけでは、十分に汚れや食べかすを取り除けません。歯ブラシだけで終わりにせず、デンタルフロスや歯間ブラシも使用して徹底的に汚れを除去しましょう。

外出先など、食後に歯を磨くことが難しい場合は、うがい薬を使用してうがいしてください。大まかな汚れや細菌を口内から除去することができます。

歯科医院の定期検診を受けることで、自分では気づけなかった磨き残しや初期虫歯を発見してもらえます。歯磨き指導を受けて磨き残しを減らすことができれば、虫歯予防に非常に効果があるでしょう。

日頃のセルフケアを徹底し、定期的にプロのケアを受けることで、歯垢のないきれいな歯を保ちましょう。

歯と歯の間の虫歯でお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所」にお気軽にご相談ください。

歯周病は毎日の歯磨きで予防できる?効果的な歯磨き方法を解説

2023年7月21日
鏡を見ながら歯磨きする女性

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所です。

歯周病とは、歯茎が腫れる・出血するなど、歯の周りが炎症を起こす病気のことです。歯周病の症状を放置すると、歯がぐらつき、最悪の場合抜け落ちるかもしれません。

今回は、毎日の歯磨きで歯周病は予防できるのかどうかについて解説します。歯ブラシ・歯磨き粉を選ぶポイントや、歯磨きの仕方もご紹介するので、歯周病にお悩みの方はぜひ参考にしてください。

歯周病は毎日の歯磨きで予防できる?

洗面台で歯磨きをする男性

歯周病は歯の周りが炎症を起こす病気のことで、進行度によって症状が異なります。最初は歯茎が腫れる歯肉炎程度ですが、歯肉炎を放置すると顎の骨にまで炎症が広がり、歯周炎になります。

歯周炎まで進行すると、慢性的に歯茎が腫れる場合が多いです。出血や冷たいものがしみるなどの症状が出ることもあります。さらに症状が悪化すると、歯を支える顎の骨が溶けて歯がぐらつき、最悪の場合歯が抜け落ちます。

歯周病になる原因は、歯磨きがしっかりできていないことです。歯の汚れ(プラーク)には多くの細菌が潜んでおり、お口の中で繁殖して歯茎の炎症を引き起こします。毎日の歯磨きがきちんとできていれば、歯周病を予防でき、歯周病の症状も改善できるのです。

しかし、歯磨きだけしていても、歯周病が治るわけではありません。プラークは、2~3日で歯ブラシでは除去できない歯石になります。

どれだけ丁寧に歯磨きをしても、歯と歯の間や歯茎の境目、歯が重なっているところなど、磨き残しはできるでしょう。毎日の歯磨きにくわえ、定期的に歯科医院でクリーニングを受けることが大切です。

歯肉炎や歯周病の初期段階であれば、毎日の丁寧な歯磨きと歯科医院でのクリーニングで症状が改善されるでしょう。進行した歯周病の場合も、しっかり歯磨きして磨き残しを減らすことで、歯茎の状態が改善されることが多いです。

歯磨きだけで歯周病を治すことはできませんが、歯周病の予防に毎日の歯磨きは欠かせません。

歯周病予防に効果的な歯ブラシ・歯磨き粉の選び方

洗面台に置かれたコップと歯ブラシ

歯周病予防には、毎日の歯磨きでの磨き残しをなくすことが重要です。歯周病予防に効果的な歯ブラシ・歯磨き粉の選び方をご紹介します。

歯ブラシの選び方

歯周病予防に効果的な歯ブラシを選ぶポイントは、以下のとおりです。

毛先の細さ

歯ブラシの毛先が細いものを選びましょう。細い歯ブラシなら、歯と歯の間や歯茎の境目もしっかりと磨ことができます。

市販のものを買う際は、毛先の細いものや「テーパード毛」と書かれている歯ブラシを選ぶとよいでしょう。

ヘッドの大きさ

ヘッドの大きい歯ブラシは、細かい部分や奥歯などが磨きづらいです。歯周病予防に使用する歯ブラシとしては適していません。

小回りのきく小さいヘッドの歯ブラシや、薄いヘッドの歯ブラシを選びましょう。

毛の硬さ

一般的な歯ブラシの硬さは、やわらかい・普通・硬いの3種類に分けられます。特に気になるお口の症状がない場合は、普通を選ぶとよいでしょう。

歯茎が赤く腫れている場合や出血がある場合、硬いものや普通のものを選ぶと、痛みや出血につながります。歯周病の症状がある場合は、歯茎を傷つけにくいやわらかい歯ブラシで歯磨きしてください。

歯磨き粉の選び方

歯周病予防に効果的な歯磨き粉を選ぶポイントは、以下のとおりです。

殺菌作用が高いものを選ぶ

殺菌作用が高い歯磨き粉を選びましょう。

歯周病の原因であるプラークは、放置するとバイオフィルムという膜に変化し、歯の表面だけでなく歯と歯の間や歯茎の境目まで入り込みます。うがいや歯磨きだけでは取り除区ことが困難になるのです。

バイオフィルムは歯周病を進行させる原因になるため、殺菌作用の高い歯磨き粉を使って歯磨きすることが欠かせません。浸透性の高い「IPMP」、殺菌成分の「CPC」が配合された歯磨き粉を選ぶとよいでしょう。

抗炎症作用や活性化作用があるものを選ぶ

歯周病になると、歯茎の腫れや出血、歯茎が下がるなどの症状があらわれます。歯周病の症状が出ている場合、それぞれの症状に合った成分が含まれた歯磨き粉を選ぶことが大切です。

・歯茎の腫れや出血:トラネキサム酸・オウバクエキス・グリチルリチン酸など

・歯茎が下がった:ビタミンE

歯周病の症状が出ている場合、抗炎症作用や歯茎の活性化が期待できる成分が配合された歯磨き粉を使用することで、症状の改善が見込めます。

また、歯周病の症状が悪化すると、歯茎の出血や膿、細菌の繁殖などが原因で、口臭がひどくなることがあります。口臭が気になる場合は、上記の成分にくわえて「LSS」「ラウロイルサルコシン」「CPC」などが入っている歯磨き粉を選ぶとよいでしょう。

研磨剤や発泡剤が少ないもの

研磨剤が入っている歯磨き粉には、歯の表面についた汚れや着色を効率的に落とすメリットがあります。

しかし、研磨剤は、歯の表面や歯茎を傷つける可能性があるため注意が必要です。歯周病の症状が出ているときに使うと、歯茎から出血するかもしれません。歯周病の予防には、研磨剤が少ないものや入っていないものを選ぶとよいでしょう。

また、歯磨き粉の泡立ちをよくする発泡剤も、少ない歯磨き粉を選んでください。歯磨き粉の際によく泡立つと効果が高いように感じますが、泡立つことで歯磨き粉の濃度が低くなったり頻回に口から吐き出すことで効果が薄くなったりする場合があります。歯磨き粉がよく泡立つので磨けたように感じ、磨き残しが多くなる方もいます。

毎日使う歯磨き粉には、研磨剤や発泡剤が少ないものを選ぶとよいでしょう。

歯周病予防に効果的な歯磨き方法

歯ブラシに歯磨き粉を絞る女性の手元

歯周病を予防するには、正しい歯磨きを行ってできる限り磨き残しを少なくすることが大切です。歯周病予防に効果的な歯磨きの方法と注意点をご紹介します。

歯磨きの注意点

歯磨きの注意点は、以下のとおりです。

・歯ブラシを濡らさない

・歯ブラシを鉛筆持ちする

・毛先が曲がらない程度の軽い力で磨く

歯磨きする際、歯ブラシを濡らしてから歯磨き粉をつける方が多いでしょう。

しかし、歯ブラシを水に濡らしてから歯磨き粉をつけると、歯磨き粉の成分が薄まります。歯ブラシが乾いた状態で歯磨き粉をつけて磨くことで、歯磨き粉の効果を最大限に発揮できるのです。

歯ブラシの持ち方や力加減も大切です。歯ブラシをグーで握って歯磨きすると、歯ブラシの毛先が曲がるほど力がかかります。毛先が曲がると磨けない部分が生じるので、磨き残しができやすいです。力のかかりすぎを防ぐためには、歯ブラシを鉛筆持ちするように握りましょう。

効果的な歯磨きの方法

歯周病予防に効果的な歯磨きの方法は、以下のとおりです。

・歯の表面:直角に歯ブラシを当てて磨く

・歯と歯の間:横向きだけでなく縦向きでも磨く

・歯と歯茎の境目:45度の角度で歯ブラシを当て、歯ブラシの毛先が入るように磨く

できる限り磨き残しをなくすには、磨きたい場所によって歯磨きの仕方を変えることが大切です。

歯の表面を磨く場合、歯ブラシを直角に当てて磨いてください。1本の歯に対して10~20回ほど左右に動かして、小刻みに磨きましょう。歯の表面に円を描くように、ぐるぐる磨くのも効果的です。

歯ブラシが入りづらい歯と歯の間は、磨き残しができやすいため注意が必要です。歯ブラシを横向き・縦向きにして磨くことで、磨き残しを少なくできるでしょう。

歯周病予防にとって大切なのは、歯と歯茎の境目の歯周ポケットをきれいに磨くことです。歯周ポケットに対して45度に歯ブラシを当て、歯ブラシの毛先が軽く入るように磨きましょう。力を入れて磨くと歯茎が下がる原因になるので、軽い力で磨いてください。

補助用具を使用する

磨きづらい歯と歯の間や奥歯、歯が重なっている部分などは、歯ブラシだけはきれいに磨けません。以下の補助道具を使うとよいでしょう。

・歯と歯の間:歯間ブラシ・デンタルフロス

・奥歯や歯と歯が重なっている部分:タフトブラシ

歯と歯の間を磨く用具には、歯間ブラシとデンタルフロスがあります。

歯間ブラシは、針金に毛が付いた小さなブラシのことで、すき間の大きさによってさまざまなサイズがあります。デンタルフロスは、歯と歯の間に糸を通して歯の側面を磨くものです。持ち手があるホルダータイプと、指に糸を巻いて使うロールタイプがあります。

歯と歯の間のすき間が大きい場合は歯間ブラシ、すき間が小さい場合はデンタルフロスを使いましょう。すき間が小さいところに歯間ブラシを無理やり入れると、歯茎を傷める原因になるので注意が必要です。

タフトブラシは、毛束が少ない歯ブラシです。奥歯の裏側や歯と歯が重なっている部分など、磨きにくい部分に当てやすいことが特徴でしょう。

丁寧に歯磨きしても磨き残しは生じるので、歯ブラシだけでなく補助用具を併用して歯磨きしてください。

まとめ

歯ブラシと歯科用器具と歯科模型

歯磨きだけでは歯周病を治すことはできませんが、歯周病の予防や症状の改善は可能です。毎日の歯磨きでの磨き残しをできる限りなくしましょう。

毎日歯磨きしていても、歯周病予防に効果的な歯磨き粉を選べていない場合や正しく歯磨きができていない場合は効果がないかもしれません。ご自身に合った歯ブラシや歯磨き粉が分からない方や、歯周病予防に効果的な歯磨きの仕方を知りたい方は、歯科医院を受診しましょう。

歯周病の治療では、毎日の歯磨きだけでなく定期的なクリーニングが欠かせません。

歯周病でお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所」にお気軽にご相談ください。

仕上げ磨きのやり方とコツをわかりやすく解説!

2023年7月14日
仕上げ磨きをしている母親とこども

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所です。

こどもの歯は虫歯になりやすいため、仕上げ磨きが重要となります。また、こどもの口腔内は乳歯と永久歯が混在しており、磨き残しが発生しやすいことを理解しなければなりません。保護者の方は正しい仕上げ磨きの方法を習得し、こどもの虫歯を予防する必要があります。

今回は、仕上げ磨きのやり方とコツについて、わかりやすく解説します。

仕上げ磨きが重要な理由

重要なポイント

生えたばかりの永久歯は、特性上、虫歯のリスクが高くなります。

生えたての永久歯は表面が粗く、歯垢が付きやすい状態です。また、歯質が未熟であり、酸への抵抗力が低いため、食べ物や飲み物の酸、特に菌が生成する酸によってエナメル質が溶けやすいのです。

さらに、新しく生えてきた歯は周囲の歯との関係で歯並びが凸凹し、凸凹したすき間が歯磨きの際に磨き残しが生じやすい状況を作り出します。

複雑な歯並びだけでなく、こどもは自分一人で完全に歯を磨き上げるのが難しいのも理由のひとつです。こどもは大人のように、歯ブラシをあてる角度や磨く力などの調整が困難です。そのため、こども自身が磨ききれない部分を大人が仕上げることで、虫歯のリスクを大幅に下げることが可能となります。

したがって、こどもの歯を虫歯から守るためには、仕上げ磨きが極めて重要です。保護者の方は、こどもが自分で磨いたあとにしっかり仕上げ磨きを行い、永久歯が虫歯にならないように注意を払わなければなりません。

仕上げ磨きは何歳まで?

クエスチョンマーク

仕上げ磨きは、10歳まで行うことが推奨されています。この時期になると、こどもは自分で歯磨きができる能力があります。

特に心配な場合やこどもが自分で歯磨きすることを嫌がる場合、第二大臼歯が生え揃う12歳頃まで仕上げ磨きを続けることもひとつの選択肢です。仕上げ磨きが難しいと感じたら、歯科医院に相談しましょう。

歯磨きの確認方法としては、赤ちゃんの場合は虫歯のチェック、少し大きい子では染め出しを行うことがあります。これは歯磨きが十分に行われているか、どの部分が磨き残しとなっているかを視覚的に確認する方法で、こども自身も理解しやすいのが特徴です。

仕上げ磨きの姿勢

3人のこどもが並んでいる

こどもの口腔内をしっかり観察し、安全かつ効果的に歯磨きを行うためには、保護者がこどものうしろから磨くのが理想的です。特に、こどもを保護者のひざの上に寝かせるか、保護者がこどものうしろから抱きしめるようにして、こどもの頭をお腹や脇で固定するのがよいでしょう。

こどもがまだ小さく、立つのが困難な場合や小さな赤ちゃんの場合は、ひざの上に寝かせて磨きましょう。この姿勢は安定感があり、また保護者が歯磨きを行いやすい状態を作ることができます。

こどもが一人で立っていられるようになったら、こどもを立たせて磨くのがよいでしょう。立った状態での歯磨きは、唾液や歯磨き剤を飲み込むのを防ぐ効果があります。また、自分で立つことで、こども自身が歯磨きを行う練習にもつながります。

こどもの成長や状況に応じて、最適な姿勢を選択してください。

仕上げ磨きのやり方

2人のこどもが歯磨きをしている

仕上げ磨きのポイントは「見える」ところだけでなく「見えない」歯の裏側や、歯と歯の間もしっかり磨くことです。また、力を入れすぎて歯茎を傷つけないよう、ソフトなブラッシングを心がけましょう。

こどもを寝かせる

まず、こどもの頭を保護者の膝に寝かせ、頭を安定させましょう。

こどもの口腔内をよく見ることができ、安全に歯磨きが行えます。先述したように、立った状態でも構いません。

歯ブラシで磨く

歯ブラシは小刻みに動かしましょう。

一度に磨く範囲は1~2本が目安です。歯の表面に対して垂直に歯ブラシをあてて、歯面を磨きます。歯周ポケットを磨くには、歯と歯茎の境目に対して45度の角度で歯ブラシをあててブラッシングしましょう。

毎回同じ場所から始め、全ての歯を磨き終えるまで同じ順序で磨きます。これにより、磨き残しが少なくなります。歯の内側も忘れずに磨きましょう。特に、前歯の内側は磨きにくいため、歯ブラシを縦にもちかえて磨くことをおすすめします。

デンタルフロスや歯間ブラシで磨く

歯と歯の間の汚れは、歯ブラシだけでは落としきれない場合があります。

歯間の広さに合わせて、デンタルフロスや歯間ブラシを使用して磨きましょう。

仕上げ磨きのコツ

キーポイントをあらわす付箋

歯磨きを習慣化させるためには、こどものストレスを最小限におさえることが重要です。以下、仕上げ磨きのコツについてご紹介します。

素早く行う

歯磨きは毎日行うため、長引くとこどものストレスにつながります。特に、仕上げ磨きは、こどもが一度磨き終えたあとに行われるため、早く終わらせることでこどもの負担を軽減し、協力を得やすくなります。

ただし、素早く行うことが重要だからといって、手を抜くわけではありません。時間をかけずに丁寧に磨くことが求められます。

毎日の磨き方や順番を定めて磨くことで、素早さと丁寧さを両立させましょう。こどもが安心感をもって歯磨きに臨めるよう、環境作りも忘れずに行うことが大切です。

歌う・楽しい話をする

歯磨きは毎日繰り返す作業であり、こどもにとっては面倒な作業となりがちです。そのため、歌う・楽しい話をするなどして、歯磨きの時間を楽しいものにすることが重要です。

歯磨きの間にお気に入りの歌を歌うことや、歯磨き専用の歌を作って一緒に歌うことで、歯磨きの時間が楽しくなります。歌は時間を計る役割も果たし、どれくらい磨けばよいのかをこどもに理解させる手助けとなるでしょう。

また、歯磨き中に楽しい話をすることでこどもの注意をそらし、歯磨きが苦にならないようにします。ほかには、今日あった出来事を話すことで、コミュニケーションの時間としても活用できるでしょう。

仕上げ磨きの時間を楽しいものに変えることで、こどもの歯磨きに対する抵抗感を軽減し、長期的な口腔ケアの習慣を身につけさせることができるのです。

好きなキャラクターの歯ブラシや好きな味の歯磨き粉を使う

好きなキャラクターの歯ブラシを使うことで、こどもは歯磨きの時間を待ち望むようになるかもしれません。お気に入りのキャラクターが描かれていると、キャラクターを見るたびに歯磨きにポジティブな印象をもち、自発的に歯磨きを始めるきっかけとなるでしょう。

また、好きな味の歯磨き粉を選ぶことも重要です。こどもは味覚が敏感なため、好きな味の歯磨き粉を使うことで歯磨きに対する抵抗感を減らすことができます。ストロベリーやオレンジ、グレープなど、こども向けの味付き歯磨き粉は多く存在します。

しかし、歯磨き粉を選ぶ際はフッ素量を確認し、こども用のものを選んでください。フッ素は虫歯予防に効果的ですが、過剰摂取は体に悪影響をおよぼすため注意が必要です。

痛みを与えないよう優しく磨く

強く磨かれると痛みを伴うことがあるため、仕上げ磨きの際は力を入れすぎず、歯ブラシの毛先が歯や歯茎に優しく触れる程度にしましょう。

歯磨きの目的は、歯垢を取り除くことであり、力を入れて行うものではありません。また、歯ブラシを歯茎に押し付けると、歯茎が傷ついてしまう可能性があります。

機嫌が悪いときは無理に行わない

こどもの仕上げ磨きは、虫歯予防のために重要な役割を果たしますが、こどもの機嫌が悪いときに無理に行うことはよくありません。こどもが疲れているときや機嫌が悪いときに歯磨きを強制すると、歯磨き自体を嫌がるようになることがあります。これは、歯磨きを日々のルーチンとして習慣づけるうえで逆効果となる可能性があります。

こどもの機嫌や状態を見極め、その日の状況に応じて歯磨きの時間を調整することが大切です。こどもの機嫌がよく、リラックスした状態のときに歯磨きを行うことで、こどもは歯磨きを楽しい経験としてとらえることができるでしょう。

先述したように、無理に磨くと歯や歯茎を傷つける可能性もあります。歯磨きは、あくまでも口腔内を清潔に保つためであり、痛みやストレスを伴ってはいけません。こどもの感情を尊重し、配慮しながら歯磨きを行うことが、健康な口腔環境を維持するうえで重要といえるでしょう。

仕上げ磨き後はたくさん褒める

こどもの行動は、大人からのフィードバックに大きく影響を受けます。

歯磨きが終わったあとに「よくできたね」「偉いね」「歯がきれいになったね」などと褒めることで、こどもは自己肯定感を得ることができるでしょう。自己肯定感は、歯磨きを継続するうえで大きなモチベーションにつながります。

さらに、褒められることによってこどもは喜びを感じ、歯磨きに対するポジティブな印象をもつことができます。結果的に、歯磨きに抵抗感をもつことなく、積極的に行うようになるでしょう。

また、褒めることによって親子の絆も深まります。こどもは、親からの賞賛から自己価値を高め、安心感を得ることができるでしょう。

まとめ

ポイントをまとめるこども

仕上げ磨きは虫歯予防に欠かせません。生えたばかりの永久歯は、歯質が弱く虫歯菌への抵抗力が低いです。虫歯は進行すると痛みを伴うこともあり、場合によっては、歯並びに影響を与えることもあるでしょう。

仕上げ磨きは10歳頃まで行うのが推奨されています。乳歯や永久歯が混在するこどもの口腔内は、凸凹した歯並びとなっているため、磨き残しが発生しやすくなります。保護者の方は、正しい歯磨きの方法を知り、丁寧に仕上げ磨きを行ってください。

仕上げ磨きは、将来のこどもの歯磨きの習慣にも大きく影響します。仕上げ磨きが難しい場合や、磨き方が合っているかどうか不安な場合は、一度歯科医院へ相談するとよいでしょう。

こどもの虫歯や仕上げ磨きでお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所」にお気軽にご相談ください。

歯周病による口のにおいが気になる!口臭の特徴と対策方法!

2023年6月26日
口臭のする男性と手で鼻を塞ぐ女性

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所です。

「朝起きたときに口がにおう気がする」「家族や友人に口臭を指摘された」などの経験をして口臭を改善したいとお悩みの方はいらっしゃいませんか。

口臭が強くなる原因のひとつに「歯周病」があげられます。歯周病は自覚症状が少なく、気がつきにくい疾患といわれています。検査してみたら口臭の原因が歯周病だったケースも少なくありません。

今回は、歯周病の概要や歯周病が原因で起こる口臭の特徴と対策方法を解説します。口臭の原因が歯周病かもしれないと心当たりのある方は、ぜひ参考にしてください。

歯周病とは

歯周病のチェックをしている男性

歯周病は、歯周病菌によって歯茎や顎の骨などの歯を支える周辺組織が細菌感染を起こしている状態です。病状が進行すると、支えとなるあごの骨(歯槽骨)が溶けてしまうので、最終的に歯が抜け落ちてしまいます。

歯を失う最大の原因は歯周病といわれていて、45歳以上の約半数が罹患している身近な疾患です。歯周病の原因は、歯の表面に残るプラーク(歯垢)です。

プラークは細菌の塊で、プラーク1mgあたり約10億個以上の細菌が生息しています。プラークは粘着性が強いため、うがいで落とすことができません。歯周病を予防するためには、歯ブラシやデンタルフロス、歯間ブラシなどを使用してプラークを除去することが必要不可欠です。

歯周病は自覚症状が出たときには病状が進行しているケースが多いため、日頃から罹患しないように努めることがポイントといえるでしょう。

歯周病の症状

歯周病のチェックをしている女性

歯周病に罹患すると、歯周病菌が出す毒素の影響で歯茎が炎症を起こし、さまざまな症状があらわれます。先述したように、病状が進行すると歯を支えているあごの骨(歯槽骨)が溶けてしまうので、最終的に歯は抜け落ちてしまうのです。

歯周病は初期の段階では自覚症状が少なく、気がついていても放置してしまう場合が多いでしょう。以下のような症状がある場合は、歯周病の可能性があります。

・起床時に口のなかにネバつきがある

・歯磨きの際に出血する

・口臭がある

・歯茎が赤い

・歯茎が腫れる

・歯と歯の間にすき間ができている

・冷たいものがしみる

・歯が揺れる

・歯茎から膿がでる

上記の症状がある場合は、歯科医院を受診して検査を受けましょう。早めに対処すれば、歯周病の進行を止めることが可能です。

歯周病による口臭の特徴

口に手をあてて口臭を確認している

歯周病の症状のひとつに、口臭があげられます。

歯周病によって口臭が発生する原因は、歯周病菌が作り出すガスです。歯の表面に残る食べカスなどを栄養源に歯周病菌は増殖しますが、増殖の過程で「メチルカプタン」や「硫化水素」などのガスを作り出します。メチルカプタンは玉ねぎが腐ったようなにおい、硫化水素は卵が腐ったようなにおいと表現されることが多いです。

歯周病が進行すると、歯と歯茎との間に歯周ポケットとよばれるすき間が生じます。歯周ポケットのなかは酸素が届きにくいため、酸素が少ない環境を好む歯周病菌の活動が活性化するでしょう。結果として、歯周病菌が増殖して多くのメチルカプタンや硫化水素が作り出されるため、口臭が強くなり歯周病も進行する悪循環が起こる可能性が高いです。

また、重度の歯周病になると歯茎から出血や膿がでるようになり、口臭がさらに強くなります。

歯周病による口臭の対策方法

歯周病が原因で口臭があるケースでは、歯周病の進行を止めることが必要です。歯科医院での歯周病治療と、自宅でのセルフケアをしっかり行えば歯周病による口臭は改善されるでしょう。

以下、歯科医院で行う歯周病治療と自宅で行うセルフケアの方法をご紹介します。

歯科医院で行う歯周病の口臭対策

歯周病による口臭は、先述したとおり歯周病の進行を止めることで改善が期待できます。歯科医院で行う歯周病の治療は、大きく分けて以下の2つです。

・歯石を除去する

・ブラッシング指導をうける

以下、それぞれ解説します。

歯石を除去する

歯の表面や歯周ポケットのなかに歯石が付着している場合、歯石を取り除く必要があります。歯石自体に細菌は存在しませんが、歯石の表面は粗造なのでプラークが付着する足場となり、歯周病の進行を促進させるのです。

しかし、歯石は硬く、歯ブラシで取り除くことができません。歯科医院で「スケーリング」とよばれる専用の器具で歯石を取り除く治療を受ける必要があります。

スケーリングで歯石を取り除くとプラークが付きにくい環境に改善されるので、結果として歯周病の改善に繋がります。

ブラッシング指導をうける

歯科医院で歯石をきれいに取り除いてもらっても、ご自宅でのブラッシングが不十分だと、再び歯石がついてしまいます。

歯科医院では、虫歯・歯周病予防のため、歯科医師や歯科衛生士がブラッシング方法を指導します。歯ブラシの基本的なあて方はもちろん、一人ひとりの歯並びに合った適切な磨き方を知ることで、効率よく汚れを落とすことができるでしょう。

ご自身で磨きにくい場所がある場合やどのような歯ブラシやケアグッズを使用すべきなのか疑問がある場合は、積極的に質問するのがよいでしょう。歯科医院では、歯並びや手先の器用さなども考慮したうえで、適切なアドバイスを受けることが可能です。

自宅で行う歯周病の口臭対策

ドミノが倒れるのを手で防いでいる

歯周病の進行を止めるには、歯科医院での治療のほかに、自宅で行うセルフケアがポイントです。ご自宅でできる歯周病の予防・改善方法は、大きく分けて以下の2つです。

・毎日ブラッシングをする

・補助清掃用具を使用する

以下、それぞれ解説します。

毎日ブラッシングをする

歯周病の原因は、歯の表面に残るプラークです。歯周病を予防するためには、毎日しっかりブラッシングを行ってプラークを取り除くことがポイントです。

プラークを蓄積させないためには、正しいブラッシング方法で歯ブラシをすることはもちろん、歯ブラシの回数や時間も意識する必要があるでしょう。

しっかり歯ブラシが届いていても、ブラッシング時間や回数が不十分だと、プラークを落としきれずに口内に残ってしまいます。特に、唾液の分泌が減少する就寝前のブラッシングは必ず行うように心がけてください。

補助清掃用具を使用する

口のなかの汚れは、歯ブラシだけで清掃した場合60%しか落とすことができません。歯と歯の間や歯並びが悪い部分は、歯ブラシだけでは磨き残しができてしまいます。

歯ブラシだけで清掃が難しい部分は、デンタルフロスや糸ようじ・歯間ブラシ・ワンタフトブラシなどの補助清掃用具を使用しましょう。隅ずみまでプラークを取り除くことが可能で、歯と歯の間の汚れを効果的に取り除くことができます。

注意点として、歯と歯の間のすき間の状態によってデンタルフロスか歯間ブラシか適切な方を選択する必要があります。どちらを選択すべきなのか、サイズはどのくらいが適切なのかわからない場合は、歯科医院でブラッシング指導を受けると適切なケアグッズを案内してもらえるでしょう。

まとめ

ポイントを指さす女性

口臭の原因のひとつに、歯周病があげられます。

歯周病に罹患すると、歯周病菌の働きによって「メチルカプタン」や「硫化水素」などのガスが発生します。メチルカプタンや硫化水素は玉ねぎやタマゴが腐ったような強いにおいを発生させるため、歯周病に罹患している方は口臭が強くなる傾向にあります。口臭を改善するためには、歯周病の進行を止めて口内の環境を整えることがポイントです。

歯周病の原因は、プラーク(歯垢)です。プラークは、毎日のブラッシングで取り除く必要があります。正しいブラッシング方法はもちろん、歯ブラシの時間や回数も意識して、プラークが蓄積しないように心がけることが大切です。

ただし、セルフケアだけでは十分にケアできない可能性があるので、歯科医院を定期的に受診してチェックしてもらうのがよいでしょう。

歯周病による口のにおいでお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所」にお気軽にご相談ください。

歯垢(プラーク)とは?放置するリスクと除去方法について解説!

2023年4月13日
歯垢(プラーク)がみえる歯

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所です。

歯垢(プラーク)という言葉を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。歯垢は悪いものと知っていても、その正体や影響を詳しく知っている方は少ないかもしれません。

今回は、歯垢(プラーク)のリスクや除去方法について、詳しく解説します。

歯垢(プラーク)とは

歯垢(プラーク)がみえる歯

歯垢(プラーク)とは、歯に付着した細菌のかたまりです。白〜黄色っぽく、歯の色と似ており、歯垢1mgの中に1億個もの細菌が存在しています。

食べかすだと思っている方がいますが、それは正しくありません。お口の中は、たくさんの細菌が存在し、歯に付着してもほとんどが唾液によって流されます。

しかし、歯と歯のすき間や歯の根本など、細菌が流されにくい場所に溜まると、増殖して歯垢(プラーク)を形成するのです。

歯垢は、放っておくと虫歯や歯周病の原因となるため、ブラッシングで取りのぞく必要があります。ネバネバとした性質なので、うがいだけで除去することができません。歯ブラシなどで物理的にこすり取る必要があります。

歯垢(プラーク)と歯石の違い

何か疑問を抱いている様子

歯垢(プラーク)と歯石は、別のものです。

歯に歯垢が付着したままだと、唾液中の成分によって2〜3日で石灰化し始め、次第に歯石となって沈着します。歯垢は歯磨きなどで除去できますが、歯石はご自身で除去することができません。歯科医院で歯石除去を受ける必要があります。

歯垢(プラーク)の種類と付着しやすい部分

歯科医師と歯について相談している患者

歯垢はどの部分に付着するのでしょうか。

歯垢の種類と付着しやすい部分にわけて、それぞれ解説します。

歯垢(プラーク)の種類

歯垢は、付着する場所によって「歯肉縁上プラーク」と「歯肉縁下プラーク」に分けられます。歯肉縁上プラークは、歯茎より上部の歯の表面に付着する歯垢です。

一方、歯肉縁下プラークは、歯茎よりも下部、つまり歯周ポケット内にとどまる歯垢です。歯肉縁下の環境は、歯周病の原因となる細菌が繁殖しやすくなります。

付着しやすい部分

歯垢が付着しやすい部位は、以下のとおりです。

・歯と歯の間

・歯と歯茎の境目

・奥歯の噛み合わせ

・歯と歯が重なっている所

・抜けた歯の周りや1本孤立している歯

これらの部分は、歯に細菌が付着しても自然と流れにくいため、そのまま増殖し、歯垢が形成されやすくなります。歯磨きする際は、これらの場所に特に注意して磨きましょう。

歯垢(プラーク)を除去しないと

歯を痛がっている女性

歯垢を除去せず付着したままにすると、虫歯や歯周病になります。虫歯と歯周病はいずれも歯垢が原因ですが、それぞれ発生するメカニズムが異なります。

どうやって虫歯はできるのか

歯垢の中の細菌のうち、主に「ミュータンス菌」は、飲食により摂取された「糖」を栄養にして、歯を溶かす「酸」を作り出します。この酸によって、歯の表面のカルシウムが溶けて、やがて穴があき、虫歯ができます。

どうやって歯周病になるのか

主に歯の根本に付着した歯垢や、歯肉縁下に溜まった歯垢が歯周病の原因です。歯垢が付着したままだと、歯垢中の歯周病菌が毒素をだして、周りの組織に炎症を引き起こします。

最初は歯茎が赤くなる・少し腫れる程度ですが、進行すると、歯を支えている骨(歯槽骨)を溶かし、破壊するのです。

歯垢(プラーク)が付着しやすい方とは

サイコロ状のお砂糖

歯に付着しやすい食べ物を好む方や、甘いものを好む方は、歯垢が付着しやすくなります。飲食物に含まれる「糖」は、お口の中の細菌の栄養源となり、細菌を増殖させるのです。

また、歯並びが悪い方や矯正装置をつけている方は、歯垢を除去するのが難しいため、歯垢が付着したままになりがちです。歯科医院でクリーニングやブラッシング指導を受けるとよいでしょう。

歯垢(プラーク)を除去する方法

歯ブラシをしている女性

歯垢(プラーク)を除去する方法は、ご自身で除去する方法と、歯科医院で除去してもらう方法があります。

毎日のケアは、歯ブラシ等で除去するのが基本です。日頃のケアで取りきれない歯垢を、定期的に歯科医院で除去してもらうのがよいでしょう。

ご自身で除去する方法

毎日の歯磨きは基本です。歯ブラシだけで除去できるのは「60%の歯垢」のみで、歯と歯の間の歯垢は歯ブラシでは除去できません。歯間ブラシやデンタルフロスを使って除去しましょう。これらの清掃補助用具を使うと、全体の80%程度の歯垢が除去できるといわれています。

しかし、いくら丁寧に磨いても人それぞれに磨き癖があるので、磨き残しは避けられないでしょう。歯科医院でブラッシング指導を受けて、効率のよい磨き方を学びましょう。

おすすめの清掃補助用具

先に述べたように、歯ブラシだけでは十分に歯垢を除去することができないため、清掃補助用具を使うとよいでしょう。主な清掃補助用具は、以下のとおりです。

・歯間ブラシ

持ち手の部分と、芯のある長い小さなブラシでできている清掃用具です。歯と歯の間の歯垢を除去するのに適しています。

真っ直ぐなI字タイプとブラシの根本部分が曲がっているL字タイプがあり、奥歯の場合は、L字タイプの方が使いやすいです。さまざまな太さがあるので、ご自身にあったサイズを使いましょう。わからない場合は、歯科医院で適したサイズを教えてもらいましょう。

歯を失いブリッジ(両隣の歯を土台として橋渡しするように被せるダミーの歯)をつけた場合は、ダミーの歯の下部に汚れが溜まるため、歯間ブラシは必須です。

・デンタルフロス

ナイロンの細い繊維でできた紐状の清掃用具です。歯と歯の間の清掃に使用します。

糸巻き状で必要な長さを切り取り、指で動かすタイプと、プラスチックのホルダーにフロスが取り付けられた「糸ようじ」とよばれるタイプがあります。糸巻き状の方が自由に動かせますが、操作が難しい方は糸ようじタイプがおすすめです。

使用方法でわからないことがあれば、歯科医院で指導を受けるのがよいでしょう。

・ワンタフトブラシ

一本の毛束でできた筆状のブラシです。

親知らずの周囲、歯並びが悪い所、奥歯のうしろ側、矯正装置の下など、普通の歯ブラシで落としにくい場所の歯垢を効果的に除去することができます。

歯科医院で除去する方法

ご自身でどんなに丁寧にブラッシングをしても、70〜80%の歯垢しか除去できません。歯垢除去を100%に近づけるため、定期的に歯科医院でクリーニングを受けるのがよいでしょう。

PMTCとは

歯科医院で受けられる歯垢を除去するクリーニングに「PMTC」クリーニングがあります。

PMTCは「プロフェッショナル・メカニカル・ティース・クリーニング」の略で、言葉のとおり、専門家(歯科医師や歯科衛生士)が専用の器械で行う歯のクリーニングです。歯磨きで除去できない歯垢を落とすことができ、歯面がつるつるになるため、新たな歯垢が付着しにくくなります。

まとめ

ポイントを指さす男性

歯垢(プラーク)は、付着したままだと虫歯や歯周病の原因となります。歯垢の除去は、自宅での清掃が基本です。清掃補助用具などを使い、丁寧に歯磨きしましょう。

また、自宅で除去しきれない歯垢は、定期的に歯科医院でクリーンングすることで、お口の中の衛生を保つことができます。虫歯や歯周病になる前に、歯垢をしっかり除去し、日々の習慣を見直しましょう。

歯垢(プラーク)でお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所」にお気軽にご相談ください。

歯周病が引き起こす病気とは?全身の健康との関係性について解説!

2023年3月30日
自分の歯を鏡で見ている女性

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所です。

歯周病は、歯を失う大きな原因であることは多くの方がご存じだと思います。では、歯周病が原因で引き起こされる病気はご存じでしょうか。歯周病に罹患すると、口のなかはもちろん、全身の健康に悪影響を及ぼします。

本記事では、歯周病と全身の健康の関係性や、歯周病の治療法、予防策を解説します。歯周病と全身の健康の関係性に興味がある方は、ぜひ参考にしてください。

歯周病とは

歯茎から血が出ている

歯周病は、歯茎やあごの骨などの組織が歯周病菌に感染して、炎症を起こしている状態です。進行すると、歯の支えとなるあごの骨が溶け、最終的には歯が抜け落ちます。40歳以上の80%の方が歯周病に罹患しているといわれており、身近な疾患の1つといえるでしょう。

歯周病の原因は、口の中にある歯周病菌です。歯周病菌は、歯の表面の磨き残しやプラークに生息しています。口の中に歯周病菌が多く生息すると、細菌の出す毒素の影響で歯茎が炎症を起こします。初期症状は、歯茎の赤みや出血、腫れなどの症状で、痛みや違和感はありません。

しかし、歯周病が進行すると、歯茎から膿が出る症状や、あごの骨が溶けることで歯が揺れる症状などがあらわれます。この時期には、多くの方に痛みや違和感などの自覚症状がでるでしょう。

歯を失うもっとも大きな原因は「歯周病」です。ブラッシングや食習慣などの生活習慣が深く関わる疾患なので、日頃からしっかりと歯周病対策をとることがポイントです。

歯周病と全身の健康の関係性

自分の歯を指さしている女性

上述したとおり、歯周病は歯を失う原因の1つです。歯を失うと咀嚼(そしゃく)機能が低下します。咀嚼は、あごの骨に刺激が伝わり、脳の活性化に繋がるといわれています。

実際に、歯の本数が「20本以上」の郡と「20本未満」の郡を比較すると、歯の本数が「20本未満」の郡は認知症の発生率が1.9倍との結果が報告されているのです。歯周病で歯を失うことは、全身の健康に悪影響を及ぼしているといえるでしょう。

また、昨今、歯周病は全身の健康に悪影響を及ぼす原因であることがわかっています。歯周病に罹患していると、歯周病菌が出す毒素や炎症物質が、歯茎の毛細血管から吸収され全身に送られます。歯周病は、口の中に留まらず、全身の健康に関係しているといえるでしょう。

歯周病が引き起こす病気とは

心臓をおさえてしゃがみこむご年配

歯周病が原因となる病気は、以下の4つがあげられます。

・心筋梗塞・脳梗塞・動脈硬化

・糖尿病

・誤嚥性肺炎

・低体重児出産・早産

以下、順に解説します。

心筋梗塞・脳梗塞・動脈硬化

歯周病に罹患している方は、血管疾患にかかる確率が高いです。歯周病菌が出す毒素が、歯茎の毛細血管から侵入し、心臓や脳の血管で炎症を起こすと動脈硬化が起こり、血栓をつくります。

血栓ができると、血管が詰まる場合や、狭くなる場合があります。そして、血液の流れが悪くなり、心筋梗塞や脳梗塞の原因となるのです。

糖尿病

歯周病と糖尿病は密接に関わっています。糖尿病に罹患していると、細菌に対する抵抗力が弱くなり、歯周病になりやすいといわれています。歯茎の抵抗力も弱まっているので、症状の進行も早いです。

また、歯周病に罹患していると、歯茎の毛細血管から毒素や炎症物質が取り込まれ、血液のなかに入り込みます。毒素や炎症物質の影響により糖の代謝が妨げられ、インスリンの働きが低下するため、糖尿病の悪化にも繋がります。糖尿病が悪化すると、合併症の発症リスクも高まるので注意が必要です。

誤嚥性肺炎

誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)は、嚥下(えんげ)機能の低下から飲食物を誤嚥した場合に、口の中にある歯周病菌などの細菌が肺に入り込むことで起こります。とくに免疫力が低下した高齢者は、誤嚥性肺炎を発症しやすいといわれているので注意が必要です。日頃からブラッシングなど口腔ケアをしっかり行い、口内を清潔に保つことで、誤嚥性肺炎のリスクは下げられます。

誤嚥性肺炎の原因となる細菌は、主に歯周病菌といわれています。誤嚥性肺炎を防ぐためには、歯周病対策がポイントとなるでしょう。

低体重児出産・早産

妊娠中は、ホルモンバランスの変化にともない、歯肉炎や歯周病になりやすい口内環境です。妊娠中に歯周病に罹患すると、低体重児出産や早産のリスクが高まるといわれています。血液中に入り込んだ歯周病の毒素や炎症物質が子宮に作用し、子宮収縮を促進させることが主な原因です。

妊娠中は、つわりで口内の衛生状態が悪くなりやすいので、できるだけ清潔に保つよう心がけましょう。

歯周病の治療法

歯の治療を行っている

歯周病の治療方法は、進行度によって異なります。

しかし、口内のプラークや歯石など歯周病の原因を取りのぞくことは、進行度にかかわらず共通した治療です。歯科で行う歯周病治療は、大きく分けて以下の3つです。

・歯周基本治療

・歯周外科手術

・歯周組織再生療法

以下、それぞれ解説します。

歯周基本治療

歯周病の原因は、歯の表面に残るプラークや歯に付着している歯石です。歯周基本治療では、プラークや歯石を取りのぞき、歯の表面を滑沢(かったく)にします。プラークは歯ブラシで除去することが可能です。

一方、歯石は歯ブラシで取ることができないので、歯科医院で取る必要があります。歯科医院では、スケーラーと呼ばれる器具を使用して、歯の表面や根に付いたプラークや歯石を除去します。歯石の付着していた歯の表面はザラザラした形状が多いです。

歯石除去後は、歯の表面を滑沢にし、プラークや歯石が残りにくい環境に整えます。また、歯周病の進行によって噛み合わせが変化している場合は、歯に負担が掛からないように噛み合わせを調整します。

歯周外科手術

歯周病が中等度以上に進行している場合は、歯周外科手術の検討が必要です。歯周外科手術は、歯茎の奥深くに付着したプラークや歯石を取りのぞく治療法です。歯周基本治療だけでは、歯石が取りきれない場合に適用されます。

歯周外科手術は、歯茎を切開し、患部を見える状態にしてからプラークや歯石を取りのぞきます。歯茎を切開してアプローチしやすくすることで、確実に歯石を取ることができるでしょう。

しかし、治療後は歯茎が健康な状態に引き締まるので、歯が長く見え、審美性が悪くなる可能性があります。

歯周組織再生療法

歯周病が進行すると、あごの骨が溶けてしまいます。一度溶けてしまったあごの骨は、元の状態に戻すことができません。このような重度の歯周病の場合、あごの骨の再生を促す歯周組織再生療法を行うのが一般的です。

歯周組織再生療法は、大きく分けて以下の2つです。

・GTR法

・エムドゲイン法

以下、それぞれ解説します。

GTR法

GTR法は、骨が再生する場所を確保することで骨の再生を促す治療法です。

通常、組織の再生は粘膜の方が早く、骨は時間がかかります。歯茎が骨を覆ってしまうため、骨は上手く再生することが難しくなるでしょう。

GTR法は、再生したい骨の部分と歯茎との間に膜を設置し、歯茎の侵入を防ぐことで骨の再生をうながします。再生するスペースが確保できれば、ゆっくりですが骨を再生することが可能です。

エムドゲイン法

エムドゲイン法は、歯周組織の再生をうながす治療法です。

歯の表面や根についているプラークや歯石を除去し、表面を滑沢にしたあと、エムドゲインと呼ばれるタンパク質の一種を根の周りに塗布して歯茎を縫い合わせます。

エムドゲインの効果で歯の周辺組織が活性化されれば、歯周組織を再生することができるでしょう。

歯周病の予防法

歯ブラシなどのセルフケア用品

歯周病は多くの方が罹患している身近な疾患ですが、症状が進まないと自覚症状があらわれない特徴があります。

ただし、歯周病は日々の生活習慣が大きくかかわる疾患なので、ご自身で防ぐことができるでしょう。以下、歯周病の予防法をご紹介します。

自宅で行うセルフケア

歯周病の原因は、歯の表面に残るプラークです。歯周病を予防するためには、プラークを歯の表面に溜めないことがポイントとなります。正しいブラッシングで歯の表面にあるプラークをしっかりと落とすようにしましょう。

しかし、歯ブラシだけでは、口のなかの60%の汚れしか除去できません。歯と歯の間に残る汚れは、デンタルフロスや糸ようじ、歯間ブラシを使用します。また、歯並びが悪く、歯ブラシが届かない部分には、ワンタフトブラシを使用するとよいでしょう。

歯並びは一人ひとり異なるので、ご自身に合った歯ブラシや補助清掃用具を使用してブラッシングしましょう。

歯科医院で行うプロフェッショナルケア

歯周病を防ぐためには、毎日のブラッシングはもちろん、歯科医院での定期メンテナンスが必要不可欠です。定期的に歯科医院を受診し、口内の状態を確認してもらうことは、虫歯や歯周病予防に効果があります。万が一、異常が見つかっても、早期に発見されるケースが多いので、治療も簡単に済む可能性が高いです。

定期メンテナンスでは、虫歯や歯周病チェックのほか、歯ブラシが当たっていない部分のブラッシング指導や歯石、着色除去なども行います。ブラッシング指導では、一人ひとりの口内の状態やブラッシング能力にあわせて、歯科医師や歯科衛生士が適切なブラッシング方法を提案してくれます。指導された内容を自宅で実践すれば、より確実にプラークを除去することができるため、歯周病予防につながるでしょう。

まとめ

ポイントを指さす女性

歯周病は、40歳以上の80%が罹患している身近な感染症です。歯周病は全身の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。歯周病菌が歯茎の毛細血管から血液にのって全身に移動すると、心筋梗塞や糖尿病、誤嚥性肺炎や早産などの原因になります。全身の健康を保つためにも歯周病に罹患しないことが大切です。

歯周病の原因は、歯に残るプラークです。毎日のブラッシングと歯科医院での定期メンテナンスで、プラークが残らない清潔な口内環境を保つことができれば歯周病は防げます。万が一、歯周病に罹患していても、適切な処置を受ければ改善する可能性があります。歯周病に罹患していないか気になる方は、一度歯科医院を受診してみてはいかがでしょうか。

歯周病でお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所」にお気軽にご相談ください。