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正しい歯磨きの方法は?

2023年12月13日
正しい歯磨きの方法は?

こんにちは!大阪府八尾市で60年!地域に根ざした歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

歯の健康に関して気なることや、歯にまつわる体のお悩みなどは人それぞれ、千差万別です。歯科医師やスタッフが歯科知識として理解していることでも、患者さまにとっては疑問や不安になってしまうのだと、気づかされてはっとすることも度々あります。できるだけ多くの質問に詳しくお答えできればいいのですが、診療中に個々の患者さまに詳しくご説明する時間が限られていることが多いのが実状です。

そこで、「歯に関するご質問に全力回答!」ブログをスタート! 普段の診療中によく訊(き)かれる質問に対して、この場で詳しく解説していくことを目的として掲げ、出発したブログです。このブログが、歯医者に対して患者さまが日頃抱えている疑問や不安の解消への近道になれば、と願ってやみません。

どんな些細な疑問や質問でも、お気軽にお寄せください! 患者さまの健康としあわせを支えることが私たちの役目です。どうぞよろしくお願いいたします。

正しい歯の磨き方って?

毎日の習慣として行っている歯磨きですが、ふと「あれ?磨き残しがあるかも」「ちゃんと磨いてるつもりだけど、上手く磨けてるか自信がない」と不安に思ったり、定期検診で指摘されることがあったりなど、正しい磨き方を知りたい方は少なくないようです。そこで今回は、そんなお悩みを解決すべく、正しい歯の磨き方をレクチャーいたします。

歯磨きのタイミング

歯磨きのタイミング

朝・昼・晩? ご飯の前?後? 寝る前は? そこのところをちゃんと知りたい!にお答えします。

歯磨きは1日何回すべき?

一般的に理想的な回数は1日3回とされています。3回行うのが難しい場合は、少なくとも2回の歯磨きが推奨されています。なぜその回数なのかは、歯磨きをする目的を考えるとよく分かります。

歯磨きをする目的

歯磨きの主な目的は、食事後に付着した歯垢や食べカスを取り除き、口臭や歯周病、虫歯を予防し、口腔内を清潔で健康な状態に保つことです。つまり、「食事をしたら歯磨きをする」というのが、お口の中の清潔に直結するというわけです。

1日1回は少ないですか?

虫歯菌がつくるバイオフィルム(歯垢)は、唾液の働きを妨害し、歯の再石灰化を邪魔します。このバイオフィルムが生成されるのが約48時間なので、最低1日1回でも念入りに歯磨きをすれば虫歯菌の活動は抑制できるということにもなります。ですが、1日1回しか歯磨きをしない人に比べ、1日2回歯磨きをする人のほうが虫歯発生率が低いという研究結果もありますので、やはり歯磨きの回数は理想に近づけたほうがいいでしょう。

朝の歯磨きはいつがいいですか?

「朝ごはんの後」がいいのか「朝食前(起床時)」がいいのかについては、さまざまな意見がありますが、前述の歯磨きの目的を考えると、基本的には食後が推奨されます。ただ、寝ている間は唾液の分泌量が減っていることが原因で、寝起きの口の中は乾燥し、細菌が多くなっているのも事実です。このまま朝食を食べてしまうと、細菌を一緒に飲み込んでしまうことにもなります。結論からいうと、朝食前と朝食後の2回がもっとも効果的!ではありますが、忙しい朝にそれはなかなか難しいでしょうから、起床時にはうがいや軽くブラッシングすることで細菌を洗い流し、朝食後に歯磨きをして食べカスを取り除きましょう。

昼の歯磨きについて

1日3回磨くとすると、学校や仕事などで外出している昼の歯磨きが、いちばんやりづらいでしょう。無理な場合は、うがいだけでもするといいでしょう。特に、朝・晩しっかり磨いている場合はそれでOKです。お口の中のすみずみまで水が行き渡ることと、水の勢いを保つことで食べカスが取れやすくなるので、水はあまりたくさん含まず、少量の水でのぶくぶくうがいがおすすめです。

夜の歯磨き

夕食後の歯磨きも大切ですが、もっとも重要なのは寝る前の歯磨きです。寝ている間は唾液が減り、口の中が乾燥し、細菌が繁殖しやすい環境になってしまうため、虫歯や歯周病にとてもかかりやすい状態になります。これを防ぐための就寝前歯磨きです。就寝前の歯磨きを念入りに行なっている場合には、朝や昼の歯磨きが軽いものでも大丈夫とまで言われるほどですので、就寝前は特にしっかり歯磨きしましょう。

食後すぐの歯磨きはよくないって聞いたけど?

食後30分以内の歯磨きがおすすめできないのには理由があります。私たちが食べ物を噛むと唾液が出ますが、唾液の中の酵素が食べ物を分解する過程で酸がつくられます。つまり食後すぐは口の中が酸性になり、歯が酸にさらされている状態です。この状態では、実は歯のエナメル質が柔らかくなっていて、歯ブラシなどで削られやすくなっているため、食後すぐの歯磨きはおすすめできないのです。代わりに、食後30分以上経ってから歯磨きでは、口内の酸性が中和され、歯の表面が硬くなり、口の中の中性化が促進されます。

歯磨きと虫歯

歯磨きのいちばんの目的が虫歯予防ということを踏まえて、もう少しだけ歯磨きと虫歯の関係を知って、日々の歯磨きに役立ててください。

虫歯になりやすい部分(磨き残しやすい部分)

一般的に虫歯になりやすいと言われているのは、奥歯(臼歯)です。奥歯は食べ物をすりつぶす役割があるため、溝や窪みが多く、食べカスが残りやすいとされています。また、その他にも隣り合った歯と歯の間、歯と歯茎の境目などが虫歯になりやすい部分です。

虫歯になりやすい部分

歯磨きしているのに虫歯になるのはどうして?

自分ではちゃんと磨いている(磨けている)つもりでも、うまく歯ブラシが当たっていなかったりして食べカス(虫歯菌の栄養)が残ってしまっているケースが多くあります。また唾液の分泌量が少ないと、お口の中を中和する機能が損なわれ、虫歯になる可能性が高まります。唾液の分泌を促す水分の摂取量が少ない、または高齢、もしくは薬の副作用などで唾液量が減った方も、歯科医にご相談ください。

歯ブラシの選び方

正しい歯磨き(ブラッシング)のためには、ご自身に合った歯ブラシを選ぶことも大切です。「安かったから」や「家族の分をまとめ買いしてるから」などの理由もあるかも知れませんが、ご家族それぞれに合った歯ブラシを使うようにしましょう。

歯ブラシ選びのポイントは3つ!

  1. 使う目的:虫歯予防、歯周病予防、白い歯にしたい、などの目的をはっきりさせましょう。目的別にさまざまな商品がありますが、迷った時は歯科医に相談してください。
  2. 毛の硬さ:「メーカーの基準」と「JIS(日本産業規格)」によって若干の差異があることもありますが、メーカーは実際の使用感で決めているので、メーカーの基準を参考に、基本的には歯茎の状態に合わせて選びましょう。
  3. ヘッドの大きさ:お口の大きさに合わせて選びましょう。また磨き残しが気になる部分にも適したものがいいでしょう。

歯ブラシ選びのポイント

歯ブラシの硬さは「かたい」ほうがいいですか?

硬い歯ブラシは、確かに歯垢などの除去力はあるかもしれませんが、毛が硬ければそれだけ歯や歯茎の負担になってしまいます。エナメル質が傷つくと、知覚過敏などが発症しやすくなったり、着色(歯が黄ばむ)しやすくなってしまったりします。歯や歯茎が健康な方なら「ふつう」がおすすめです。

「ふつう」の歯ブラシのデメリットは?

汚れを落とす効果もちゃんとあり、歯と歯の間や、歯と歯茎の境目にも届きやすい「ふつう」の歯ブラシのデメリットは、適切な力加減で使用する限り、特に目立ったものはありません。

「やわらかい」歯ブラシはどうですか?

「やわらかい」歯ブラシは、優しく磨け、歯や歯茎を傷つけにくい反面、汚れを落とす力は弱いので、より丁寧に磨く必要があるでしょう。

毛先の形状や毛の太さについて教えてください

毛先の形はメーカーにより色々なものがありますが、おおまかにラウンド型とテーパード型の2つに分けられます。また毛の太い、細いにもそれぞれメリット・デメリットがありますので、下図を参考になさってください。

各種歯ブラシのメリット・デメリット

ヘッドは小さいほうがいいですか?

大きなヘッドは一気に磨けて便利!という意見もありますが、一般的にすみずみまできちんと磨くためにはヘッドは小さめがおすすめです。歯並びが気になる人も小さめがいいでしょう。

ヘッドの薄さはどうですか?

ヘッドが薄いと、お口の奥のほうまで入り込みやすく、また操作性も高まります。頬側にも届きやすいのがメリットです。

歯ブラシの持ち方

歯ブラシの基本的な持ち方には2通りあります。鉛筆を持つように持つ「ペングリップ」と、手のひらで握るように持つ「パームグリップ」です。磨く場所によっても持ちやすさが違いますので、いちばん磨きやすい方法で握りましょう。

歯ブラシの持ち方

パームグリップ

しっかりと持てるので力を入れやすい反面、力が加わりすぎて歯や歯茎を傷つけるおそれもあります。

ペングリップ

力が入りすぎず歯にも歯茎にも優しく磨け、また細かく動かしやすい握り方です。

歯ブラシの当て方(角度)

歯ブラシは、磨く場所によって最適な当て方があります。図を参考にしてみてください。

歯ブラシの当て方

歯ブラシの当て方のポイントは3つ!

  1. 毛先をケアしたい場所にきちんと当てる。
  2. 毛先が広がらない程度の力で当てる。
  3. 歯2本ぐらいを目安に、小刻みに動かす。

電動歯ブラシはどうですか?

基本的には手動か電動かの違いですので、当て方に違いはありません。製品の取り扱い説明書もよく読んでください。

矯正時の歯磨きはどうすればいいですか?

ワイヤー矯正の場合は、ワイヤーの上部/下部・ブラケット周りを歯ブラシを45度に傾けて丁寧に磨きます。またワイヤーと歯の隙間にも歯ブラシの毛が入り込むようにして磨くか、歯間ブラシを使用してもいいでしょう。

ワイヤー矯正時の歯磨き(歯間ブラシ)

マウスピース矯正の場合は、取り外しができるので通常と同じ歯磨きをしてください。マウスピースの洗浄は、指で全体をやさしくこすり、くぼんだ箇所などは歯ブラシで汚れを落とします。

ブラッシングの回数

1箇所(2本程度)20回を目安に動かしましょう。時間をかけても同じ箇所を磨いていては意味がなくなってしまうので、順番を決めて磨くのもいいでしょう。

歯磨き剤について

歯磨き「剤」と書きましたが、普段は歯磨き「粉」と言っている方が多いかと思います。これは昔歯磨き剤が「粉」だった時代の呼称の名残で、練り歯磨き(またはペースト状)になってからも通称として「歯磨き粉」が浸透しているせいなのです。

では、チューブに入ったお馴染みの歯磨き剤も含め、その種類を紹介していきます。

歯磨き剤の種類

ペースト状の歯磨き剤

ほとんどがチューブに入ったフッ素(フッ化合物)入の歯磨剤で、虫歯予防を目的として使用されるのが一般的です。発泡剤(口内に歯磨き剤を拡散させる)、清掃剤(汚れを落とす)、香味剤・清涼剤(爽快な使用感を与える)、湿潤剤、浸透剤、研磨剤などが配合されていることも。

ジェル状の歯磨き剤

フッ素配合で、研磨剤は入っていません。口内に拡がりやすいが、歯の付着物除去の効果を目的とはしていません。

フォーム(泡)状の歯磨き剤

空気が入っているために、ペーストより化合物の密度が低くなりますが、すすぎやすさに優れており、吐き出す力の弱い乳幼児や高齢者に適しています。

医薬品と医薬部外品の違いって?

歯磨き剤は、実はよく聞く「医薬品」と「医薬部外品」に加え「化粧品」の3つに分けられます。

医薬部外品:

薬用成分が入っているもので、処方箋が必要。また、歯科医院でのみ取り扱っているものもあり、「治療」が主な目的です。

医薬部外品:

有効成分が一定の濃度で配合されている、もっぱら「予防」を目的としたもの。「薬用」と表記されているものも医薬部外品です。

化粧品:

厚生労働省から認可されていないものです。「健やかさや清潔さを保つ」や「きれいにする」を目的にしていますが、その効果や効能についても認可はされていません。

歯磨き剤って使わないほうがいいの?

歯磨きの主目的は「汚れ(食べカス)や歯垢を除去する」ことですので、これが果たされるのであれば歯磨き剤は使用しなければならないものではありません。ですが、歯磨き剤には虫歯予防に有効な成分も含まれていて、歯磨き剤を使用したほうが歯垢の付着量が少なかったというレポートもあり、口臭の除去効果なども含め「歯磨き剤はサポート役」と考えるといいでしょう。

歯磨き剤とアレルギー

歯磨き剤には目的に合わせた様々な成分が含まれていますので、中にはアレルギーや口内炎、口内の痛みなどを引き起こす場合もあります。症状が出た場合は速やかに使用をやめ、医師に相談してください。

歯ブラシは濡らさないほうがいいって本当?

歯ブラシを濡らすと歯磨剤の泡立ちがよくなり、「よく磨けた気持ち」になってしまうのがマイナスです。また、有効成分が流れやすくなってしまうことも考えられるので、最近では歯ブラシを濡らさないほうがいいとされています。

歯磨き粉を混ぜて使ってもいいですか?

おすすめできません。それぞれの成分が拮抗(わかりやすく言い換えるなら「ケンカ」)してしまい、せっかくの効果が得られないことも考えられるからです。

歯間ブラシやフロスって必要ですか?

はい、ぜひ使ってください。歯ブラシでは取り除ききれない汚れでも、歯間ブラシやデンタルフロスを併用することにより、除去率がアップします。

デンタルフロスと歯間ブラシ

デンタルフロスや歯間ブラシはいつ使うのがいいの?

歯ブラシによるブラッシングの前がいいとされています。なぜなら、歯間ブラシやデンタルフロスでかき出した汚れを、ブラッシングで確実に排出させることができるからです。

歯磨きするときデンタルフロスや歯間ブラシは毎回使わないとだめですか?

もちろん理想は毎歯磨き後ですが、「最低1日1回でも念入りに歯磨きを」ということから考えると、就寝前の歯磨き時にでも1回は使用するといいでしょう。

歯磨きができないときどうすれば?

外出時、災害時、さまざまな理由で歯磨きができない時は、まずはうがいで口内を洗い流すことが大切です。また、マウスウォッシュ(洗口液)やキシリトールガムも完璧ではないものの代用になります。

マウスウォッシュ

マウスウォッシュ、と言っても正しくは液体タイプのオーラルケア製品。実はマウスウォッシュ(洗口液)とデンタルリンス(液体歯磨き)の2種類があります。どちらも液体ですが、マウスウォッシュは口に入れてすすいだ後吐き出すのに対して、デンタルリンスは口に入れた後歯ブラシでブラッシング、または口に含んだままでブラッシングすることで効果が発揮されます。

マウスウォッシュ

歯周病などで歯茎が弱っている場合は、アルコール配合のものは刺激が強すぎたりもしますので、目的や症状に合った配合成分の製品を選びましょう。

キシリトールガム

歯科専用のデンタルガム(キシリトール配合100%)がおすすめです。市販のものに比べてキシリトール配合の割合が高く、噛むことで唾液の分泌も促されるので、虫歯予防に効果があります。

キシリトールガム

まとめ

いかがでしたか? 正しい歯の磨き方のご参考になりましたでしょうか。実践で教えてほしい!など、ティーチングをご希望の方はぜひ、大阪府八尾市にある歯医者、もりかわ歯科までお越しください。もりかわ歯科ではTBI(ブラッシング指導)も行っております。1人として同じ口の中の方はいらっしゃいません。その人に合わせたブラッシングについてお伝えいたしますので、十分なセルフケアを目指しましょう。

歯にまつわることならどんなことでもご質問にお答えしたい。そんな思いで書いているこのブログが、患者さまの不安払拭の一助になれたなら幸いです。

小児歯科で行う虫歯予防とは?こどもの虫歯の特徴と原因も解説!

2023年8月4日
歯科衛生士がこどものお口の中を確認している

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所です。

虫歯になると、痛みを感じる方や、虫歯治療自体が大きなストレスとなる方も少なくありません。特に、小さなお子さまの場合、歯科医院へ行くのを嫌がる場合や虫歯の痛みを訴えるのが難しい場合があるため、親御さまは虫歯にならないように予防したいと思うでしょう。

今回は「小児歯科で行う虫歯予防にはどのようなものがあるのか」「こどもは大人に比べて虫歯になりやすいのは本当なのか」などの疑問に答えます。

虫歯になりやすいこどもの特徴とは

歯の治療を受けているこども

虫歯になりやすいこどもの特徴は、以下のとおりです。

・ひとりで上手に歯磨きできない

・甘い食べ物や飲み物を口にすることが多い

・口呼吸している

・歯並びが悪い

以下、それぞれ解説します。

ひとりで上手に歯磨きできない

小さいお子さまは、まだ上手に歯磨きができず、磨き残しが多いです。また、親御さまが歯磨きを手伝う場合でも、歯磨きが苦手でお子さまが暴れてしまったり歯磨きを拒否したりすることで、うまく歯磨きができず、虫歯のリスクが高まることがあります。

甘い食べ物や飲み物を口にすることが多い

虫歯の原因となる菌は糖をエサにするため、お菓子やジュースなどの甘いものを口にする機会が多いこどもは、虫歯のリスクを高めるといわれています。

特に、時間を決めずにダラダラとお菓子を食べる習慣がある場合は注意しましょう。虫歯菌が好む口内環境が続くため、さらに虫歯になる確率が高くなるのです。

口呼吸している

口呼吸していると、唾液の分泌が少なくなるため、虫歯になりやすくなります。

口を閉じて鼻で呼吸することで、埃や細菌などをそのまま吸い込まないようになっているため、鼻呼吸が理想の呼吸方法です。唾液には口内の汚れを洗い流す作用や抗菌作用がありますが、唾液の分泌が減ることで、虫歯の原因となる菌が繁殖しやすくなるのです。

歯並びが悪い

歯並びが悪く、歯と歯が重なっている部分があることで、歯ブラシだけでは十分に磨けない場合があります。歯が被さっている状態のため、虫歯があっても発見しにくい場合もあるでしょう。

また、噛み合わせが悪いと、口がうまく閉じられず、口呼吸になってしまう可能性もあるのです。

こどもの虫歯の特徴

虫歯治療をあらわすイメージ

こどもの虫歯の特徴は、以下のとおりです。

・虫歯になりやすく、進行が早い

・乳歯の虫歯は白く濁る

・年齢によって虫歯ができやすい場所が異なる

以下、それぞれ解説します。

虫歯になりやすく、進行が早い

こどもの歯は、永久歯に比べて「エナメル質」という歯の表面にある層が柔らかく薄いため、虫歯になりやすいです。乳歯の場合は、エナメル質やエナメル質の奥にある象牙質(ぞうげしつ)という部分の厚みが永久歯の半分しかないため、虫歯が一気に神経まで到達する可能性が高くなります。

乳歯の虫歯は白くにごる

永久歯が虫歯になると黒くなりますが、乳歯の場合は白くにごります。虫歯以外の理由でも歯が白くにごることがあるため、白くにごるからといって必ずしも虫歯とは限りませんが、虫歯になっている可能性もあります。

白色の場合、虫歯が見えにくく気づきにくいです。また、乳歯の虫歯は痛みをあまり感じないまま進行していくことがあります。虫歯に気づかないお子さまや、痛みをうまく伝えられないお子さまもいらっしゃるため、気づいたときには虫歯がかなり進行している場合があるでしょう。

年齢によって虫歯ができやすい場所が異なる

こどもの歯は、年齢によって虫歯ができやすい場所が異なります。年齢ごとの虫歯ができやすい場所は、以下のとおりです。

2歳ごろまでの虫歯ができやすい場所:上の前歯

2歳頃までは、哺乳瓶を使ったり、かじるようにして食事をしたりすることが多いため、上の前歯が虫歯になりやすいです。

特に、前歯の裏側は歯ブラシがあてづらく、見えにくい場所のため、虫歯ができていても気づかないことがあります。

2〜5歳ごろの虫歯ができやすい場所:奥歯

2、3歳ごろからは、少しずつ奥歯を使って食事ができるようになります。

汚れが溜まりやすく溝がある奥歯は、歯ブラシの毛先が届きにくいため、虫歯になりやすいでしょう。

6歳以降の虫歯ができやすい場所:6歳臼歯

6歳ごろからは、永久歯が生え始めます。6歳以降で最も虫歯になりやすいのは、6歳臼歯とよばれる歯です。6歳臼歯は、永久歯の中で最も早く生えてくる歯で、前から数えて6番目にあたる歯のことを指します。

6歳臼歯の生え始めは最も奥にあり、手前の乳歯のほうが背が高いため、歯ブラシが届きにくいです。また、6歳臼歯は、噛み合わせの面の溝が深いため、磨き残しが発生しやすい歯といえます。

虫歯になる原因

原因と結果

虫歯になる4つの原因は、以下のとおりです。

・歯の質

・細菌(微生物)

・糖質

・時間

以下、それぞれ解説します。

歯の質というのは、歯を構成するエナメル質や象牙質の状態のことを指します。大人の永久歯に比べ、乳歯や生えたばかりの永久歯は、エナメル質や象牙質がまだしっかり形成されていないため、柔らかく薄い状態です。そのため、虫歯になりやすい環境といえます。成長するにつれ、少しずつ歯が硬くなっていくため、大人の歯よりも歯の質が未熟であるこどものほうが虫歯になりやすいのです。

虫歯の原因となる細菌は、食材などに含まれる糖分を餌にして増え、ねばねばした物質をだすことでプラークを作り出します。その状態で時間が経つと、プラークの中で虫歯菌が酸を作り、エナメル質が酸によって溶かされることで歯に穴があき、虫歯になります。これが虫歯になるメカニズムです。

一般的には、食べ物や飲み物を口にすることで口内が酸に傾きますが、唾液の働きで中性に戻すことができます。

しかし、ダラダラと時間を決めずに甘いものを摂取すると、唾液の働きが間に合わず、口内が酸性になっている時間が多くなり、虫歯になる可能性が高まるでしょう。

小児歯科で行う虫歯予防

歯ブラシと歯磨き粉がおいてある

一度虫歯になってしまうと、歯を削ったり通院したりする場合があり、小さなお子さまにとってストレスになる可能性があります。虫歯予防をしっかりしておけば、歯の健康が守られるだけでなく、治療が必要ないため歯科医院への怖いイメージをもちにくいメリットもあります。

小児歯科で行う虫歯の予防方法は、以下のとおりです。

・歯のクリーニングやブラッシング指導

・フッ素の利用

・シーラントの利用

以下、それぞれ解説します。

歯のクリーニングやブラッシング指導

定期的に歯のクリーニングをすることで、歯ブラシでは落としきれない汚れを落とすことができます。プロに口内をチェックしてもらうことで、虫歯の早期発見にもつながります。

また、仕上げ磨きを含め、きちんと歯が磨けているかどうか不安な場合は、ご自宅で正しい歯磨きができるようにブラッシング指導をしてもらうことも可能です。

フッ素の利用

フッ素とはミネラルの一種で、自然界にも存在し、骨や歯のために必要な栄養素です。フッ素を利用して期待される効果は、以下のとおりです。

・歯の質の強化

・酸の産生の抑制

こどもの歯は歯の質が弱く、虫歯になりやすいため、フッ素によって歯の質を強化することで、虫歯になりにくい歯をつくる効果が期待できます。また、フッ素は虫歯の原因となる細菌を弱らせ、細菌が産生する酸を抑制できるといわれています。

歯の質が弱いこどもの時期に歯科医院でフッ素を塗布してもらうことで、虫歯予防できる可能性が高まるでしょう。

シーラントの利用

歯科医院でできるこどもの虫歯予防に「シーラント」とよばれる処置があります。

シーラントは、奥歯の溝を埋めることで食べかすが溝に入り込みにくくし、虫歯の発生を予防する目的で行われます。

ご自宅で行う虫歯予防

こどもを見守る親

歯科医院で虫歯予防をしても完全に虫歯を防げるわけではありません。ご自宅での毎日のケアや生活習慣を見直すことで、さらに虫歯のリスクを減らすことができるでしょう。ご自宅で行う虫歯予防は、以下のとおりです。

・食後の歯磨きを徹底する

・バランスのよい食事を心がける

・間食の時間を決める

以下、それぞれ解説します。

食後の歯磨きを徹底する

虫歯予防には食後の歯磨きが欠かせません。食後にしっかり歯を磨くことで菌の繁殖を最小限に防ぐことができます。小さなお子さまは隅々まできれいに磨くことが難しいため、仕上げ磨きをすることで、さらに口内を清潔に保てます。

また、フロスや部分用ブラシなどのアイテムを使うことで、細かい汚れも落とすことができるでしょう。

バランスのよい食事を心がける

糖を含むような甘い食べ物を口にする機会が多いと、虫歯のリスクを高めます。食事はバランスよく食べましょう。

間食をひかえるのが難しい場合は、チョコレートや飴などの糖を多く含む食べ物の代わりに、チーズやさつまいもにするなど、甘すぎないものに変えたり、頻度を減らしたりすることも効果的です。

間食の時間を決める

間食の時間を決めることなく、一日に何度も甘い食べ物や飲み物を口にしていると、唾液がもつ口内を中性に保つ作用が働きにくくなり、細菌が繁殖しやすい環境を作り出します。

間食するときはしっかり時間を決め、ダラダラ食べないようにしましょう。

まとめ

ポイントをまとめる女の子

今回は、こどもの虫歯予防について解説しました。虫歯になりやすいこどもの特徴や虫歯ができてしまう原因を知ると、小児歯科やご自宅で行う虫歯予防が重要かご理解いただけるかと思います。

一度虫歯になってしまうと、虫歯の痛みや歯科医院での虫歯治療は、こどもにとって大きなストレスやトラウマになることが予想されます。しっかり虫歯予防を行い、お子さまの大切な歯を守ってあげましょう。

お子さまの虫歯でお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所」にお気軽にご相談ください。

仕上げ磨きのやり方とコツをわかりやすく解説!

2023年7月14日
仕上げ磨きをしている母親とこども

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所です。

こどもの歯は虫歯になりやすいため、仕上げ磨きが重要となります。また、こどもの口腔内は乳歯と永久歯が混在しており、磨き残しが発生しやすいことを理解しなければなりません。保護者の方は正しい仕上げ磨きの方法を習得し、こどもの虫歯を予防する必要があります。

今回は、仕上げ磨きのやり方とコツについて、わかりやすく解説します。

仕上げ磨きが重要な理由

重要なポイント

生えたばかりの永久歯は、特性上、虫歯のリスクが高くなります。

生えたての永久歯は表面が粗く、歯垢が付きやすい状態です。また、歯質が未熟であり、酸への抵抗力が低いため、食べ物や飲み物の酸、特に菌が生成する酸によってエナメル質が溶けやすいのです。

さらに、新しく生えてきた歯は周囲の歯との関係で歯並びが凸凹し、凸凹したすき間が歯磨きの際に磨き残しが生じやすい状況を作り出します。

複雑な歯並びだけでなく、こどもは自分一人で完全に歯を磨き上げるのが難しいのも理由のひとつです。こどもは大人のように、歯ブラシをあてる角度や磨く力などの調整が困難です。そのため、こども自身が磨ききれない部分を大人が仕上げることで、虫歯のリスクを大幅に下げることが可能となります。

したがって、こどもの歯を虫歯から守るためには、仕上げ磨きが極めて重要です。保護者の方は、こどもが自分で磨いたあとにしっかり仕上げ磨きを行い、永久歯が虫歯にならないように注意を払わなければなりません。

仕上げ磨きは何歳まで?

クエスチョンマーク

仕上げ磨きは、10歳まで行うことが推奨されています。この時期になると、こどもは自分で歯磨きができる能力があります。

特に心配な場合やこどもが自分で歯磨きすることを嫌がる場合、第二大臼歯が生え揃う12歳頃まで仕上げ磨きを続けることもひとつの選択肢です。仕上げ磨きが難しいと感じたら、歯科医院に相談しましょう。

歯磨きの確認方法としては、赤ちゃんの場合は虫歯のチェック、少し大きい子では染め出しを行うことがあります。これは歯磨きが十分に行われているか、どの部分が磨き残しとなっているかを視覚的に確認する方法で、こども自身も理解しやすいのが特徴です。

仕上げ磨きの姿勢

3人のこどもが並んでいる

こどもの口腔内をしっかり観察し、安全かつ効果的に歯磨きを行うためには、保護者がこどものうしろから磨くのが理想的です。特に、こどもを保護者のひざの上に寝かせるか、保護者がこどものうしろから抱きしめるようにして、こどもの頭をお腹や脇で固定するのがよいでしょう。

こどもがまだ小さく、立つのが困難な場合や小さな赤ちゃんの場合は、ひざの上に寝かせて磨きましょう。この姿勢は安定感があり、また保護者が歯磨きを行いやすい状態を作ることができます。

こどもが一人で立っていられるようになったら、こどもを立たせて磨くのがよいでしょう。立った状態での歯磨きは、唾液や歯磨き剤を飲み込むのを防ぐ効果があります。また、自分で立つことで、こども自身が歯磨きを行う練習にもつながります。

こどもの成長や状況に応じて、最適な姿勢を選択してください。

仕上げ磨きのやり方

2人のこどもが歯磨きをしている

仕上げ磨きのポイントは「見える」ところだけでなく「見えない」歯の裏側や、歯と歯の間もしっかり磨くことです。また、力を入れすぎて歯茎を傷つけないよう、ソフトなブラッシングを心がけましょう。

こどもを寝かせる

まず、こどもの頭を保護者の膝に寝かせ、頭を安定させましょう。

こどもの口腔内をよく見ることができ、安全に歯磨きが行えます。先述したように、立った状態でも構いません。

歯ブラシで磨く

歯ブラシは小刻みに動かしましょう。

一度に磨く範囲は1~2本が目安です。歯の表面に対して垂直に歯ブラシをあてて、歯面を磨きます。歯周ポケットを磨くには、歯と歯茎の境目に対して45度の角度で歯ブラシをあててブラッシングしましょう。

毎回同じ場所から始め、全ての歯を磨き終えるまで同じ順序で磨きます。これにより、磨き残しが少なくなります。歯の内側も忘れずに磨きましょう。特に、前歯の内側は磨きにくいため、歯ブラシを縦にもちかえて磨くことをおすすめします。

デンタルフロスや歯間ブラシで磨く

歯と歯の間の汚れは、歯ブラシだけでは落としきれない場合があります。

歯間の広さに合わせて、デンタルフロスや歯間ブラシを使用して磨きましょう。

仕上げ磨きのコツ

キーポイントをあらわす付箋

歯磨きを習慣化させるためには、こどものストレスを最小限におさえることが重要です。以下、仕上げ磨きのコツについてご紹介します。

素早く行う

歯磨きは毎日行うため、長引くとこどものストレスにつながります。特に、仕上げ磨きは、こどもが一度磨き終えたあとに行われるため、早く終わらせることでこどもの負担を軽減し、協力を得やすくなります。

ただし、素早く行うことが重要だからといって、手を抜くわけではありません。時間をかけずに丁寧に磨くことが求められます。

毎日の磨き方や順番を定めて磨くことで、素早さと丁寧さを両立させましょう。こどもが安心感をもって歯磨きに臨めるよう、環境作りも忘れずに行うことが大切です。

歌う・楽しい話をする

歯磨きは毎日繰り返す作業であり、こどもにとっては面倒な作業となりがちです。そのため、歌う・楽しい話をするなどして、歯磨きの時間を楽しいものにすることが重要です。

歯磨きの間にお気に入りの歌を歌うことや、歯磨き専用の歌を作って一緒に歌うことで、歯磨きの時間が楽しくなります。歌は時間を計る役割も果たし、どれくらい磨けばよいのかをこどもに理解させる手助けとなるでしょう。

また、歯磨き中に楽しい話をすることでこどもの注意をそらし、歯磨きが苦にならないようにします。ほかには、今日あった出来事を話すことで、コミュニケーションの時間としても活用できるでしょう。

仕上げ磨きの時間を楽しいものに変えることで、こどもの歯磨きに対する抵抗感を軽減し、長期的な口腔ケアの習慣を身につけさせることができるのです。

好きなキャラクターの歯ブラシや好きな味の歯磨き粉を使う

好きなキャラクターの歯ブラシを使うことで、こどもは歯磨きの時間を待ち望むようになるかもしれません。お気に入りのキャラクターが描かれていると、キャラクターを見るたびに歯磨きにポジティブな印象をもち、自発的に歯磨きを始めるきっかけとなるでしょう。

また、好きな味の歯磨き粉を選ぶことも重要です。こどもは味覚が敏感なため、好きな味の歯磨き粉を使うことで歯磨きに対する抵抗感を減らすことができます。ストロベリーやオレンジ、グレープなど、こども向けの味付き歯磨き粉は多く存在します。

しかし、歯磨き粉を選ぶ際はフッ素量を確認し、こども用のものを選んでください。フッ素は虫歯予防に効果的ですが、過剰摂取は体に悪影響をおよぼすため注意が必要です。

痛みを与えないよう優しく磨く

強く磨かれると痛みを伴うことがあるため、仕上げ磨きの際は力を入れすぎず、歯ブラシの毛先が歯や歯茎に優しく触れる程度にしましょう。

歯磨きの目的は、歯垢を取り除くことであり、力を入れて行うものではありません。また、歯ブラシを歯茎に押し付けると、歯茎が傷ついてしまう可能性があります。

機嫌が悪いときは無理に行わない

こどもの仕上げ磨きは、虫歯予防のために重要な役割を果たしますが、こどもの機嫌が悪いときに無理に行うことはよくありません。こどもが疲れているときや機嫌が悪いときに歯磨きを強制すると、歯磨き自体を嫌がるようになることがあります。これは、歯磨きを日々のルーチンとして習慣づけるうえで逆効果となる可能性があります。

こどもの機嫌や状態を見極め、その日の状況に応じて歯磨きの時間を調整することが大切です。こどもの機嫌がよく、リラックスした状態のときに歯磨きを行うことで、こどもは歯磨きを楽しい経験としてとらえることができるでしょう。

先述したように、無理に磨くと歯や歯茎を傷つける可能性もあります。歯磨きは、あくまでも口腔内を清潔に保つためであり、痛みやストレスを伴ってはいけません。こどもの感情を尊重し、配慮しながら歯磨きを行うことが、健康な口腔環境を維持するうえで重要といえるでしょう。

仕上げ磨き後はたくさん褒める

こどもの行動は、大人からのフィードバックに大きく影響を受けます。

歯磨きが終わったあとに「よくできたね」「偉いね」「歯がきれいになったね」などと褒めることで、こどもは自己肯定感を得ることができるでしょう。自己肯定感は、歯磨きを継続するうえで大きなモチベーションにつながります。

さらに、褒められることによってこどもは喜びを感じ、歯磨きに対するポジティブな印象をもつことができます。結果的に、歯磨きに抵抗感をもつことなく、積極的に行うようになるでしょう。

また、褒めることによって親子の絆も深まります。こどもは、親からの賞賛から自己価値を高め、安心感を得ることができるでしょう。

まとめ

ポイントをまとめるこども

仕上げ磨きは虫歯予防に欠かせません。生えたばかりの永久歯は、歯質が弱く虫歯菌への抵抗力が低いです。虫歯は進行すると痛みを伴うこともあり、場合によっては、歯並びに影響を与えることもあるでしょう。

仕上げ磨きは10歳頃まで行うのが推奨されています。乳歯や永久歯が混在するこどもの口腔内は、凸凹した歯並びとなっているため、磨き残しが発生しやすくなります。保護者の方は、正しい歯磨きの方法を知り、丁寧に仕上げ磨きを行ってください。

仕上げ磨きは、将来のこどもの歯磨きの習慣にも大きく影響します。仕上げ磨きが難しい場合や、磨き方が合っているかどうか不安な場合は、一度歯科医院へ相談するとよいでしょう。

こどもの虫歯や仕上げ磨きでお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所」にお気軽にご相談ください。

歯周病による口のにおいが気になる!口臭の特徴と対策方法!

2023年6月26日
口臭のする男性と手で鼻を塞ぐ女性

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所です。

「朝起きたときに口がにおう気がする」「家族や友人に口臭を指摘された」などの経験をして口臭を改善したいとお悩みの方はいらっしゃいませんか。

口臭が強くなる原因のひとつに「歯周病」があげられます。歯周病は自覚症状が少なく、気がつきにくい疾患といわれています。検査してみたら口臭の原因が歯周病だったケースも少なくありません。

今回は、歯周病の概要や歯周病が原因で起こる口臭の特徴と対策方法を解説します。口臭の原因が歯周病かもしれないと心当たりのある方は、ぜひ参考にしてください。

歯周病とは

歯周病のチェックをしている男性

歯周病は、歯周病菌によって歯茎や顎の骨などの歯を支える周辺組織が細菌感染を起こしている状態です。病状が進行すると、支えとなるあごの骨(歯槽骨)が溶けてしまうので、最終的に歯が抜け落ちてしまいます。

歯を失う最大の原因は歯周病といわれていて、45歳以上の約半数が罹患している身近な疾患です。歯周病の原因は、歯の表面に残るプラーク(歯垢)です。

プラークは細菌の塊で、プラーク1mgあたり約10億個以上の細菌が生息しています。プラークは粘着性が強いため、うがいで落とすことができません。歯周病を予防するためには、歯ブラシやデンタルフロス、歯間ブラシなどを使用してプラークを除去することが必要不可欠です。

歯周病は自覚症状が出たときには病状が進行しているケースが多いため、日頃から罹患しないように努めることがポイントといえるでしょう。

歯周病の症状

歯周病のチェックをしている女性

歯周病に罹患すると、歯周病菌が出す毒素の影響で歯茎が炎症を起こし、さまざまな症状があらわれます。先述したように、病状が進行すると歯を支えているあごの骨(歯槽骨)が溶けてしまうので、最終的に歯は抜け落ちてしまうのです。

歯周病は初期の段階では自覚症状が少なく、気がついていても放置してしまう場合が多いでしょう。以下のような症状がある場合は、歯周病の可能性があります。

・起床時に口のなかにネバつきがある

・歯磨きの際に出血する

・口臭がある

・歯茎が赤い

・歯茎が腫れる

・歯と歯の間にすき間ができている

・冷たいものがしみる

・歯が揺れる

・歯茎から膿がでる

上記の症状がある場合は、歯科医院を受診して検査を受けましょう。早めに対処すれば、歯周病の進行を止めることが可能です。

歯周病による口臭の特徴

口に手をあてて口臭を確認している

歯周病の症状のひとつに、口臭があげられます。

歯周病によって口臭が発生する原因は、歯周病菌が作り出すガスです。歯の表面に残る食べカスなどを栄養源に歯周病菌は増殖しますが、増殖の過程で「メチルカプタン」や「硫化水素」などのガスを作り出します。メチルカプタンは玉ねぎが腐ったようなにおい、硫化水素は卵が腐ったようなにおいと表現されることが多いです。

歯周病が進行すると、歯と歯茎との間に歯周ポケットとよばれるすき間が生じます。歯周ポケットのなかは酸素が届きにくいため、酸素が少ない環境を好む歯周病菌の活動が活性化するでしょう。結果として、歯周病菌が増殖して多くのメチルカプタンや硫化水素が作り出されるため、口臭が強くなり歯周病も進行する悪循環が起こる可能性が高いです。

また、重度の歯周病になると歯茎から出血や膿がでるようになり、口臭がさらに強くなります。

歯周病による口臭の対策方法

歯周病が原因で口臭があるケースでは、歯周病の進行を止めることが必要です。歯科医院での歯周病治療と、自宅でのセルフケアをしっかり行えば歯周病による口臭は改善されるでしょう。

以下、歯科医院で行う歯周病治療と自宅で行うセルフケアの方法をご紹介します。

歯科医院で行う歯周病の口臭対策

歯周病による口臭は、先述したとおり歯周病の進行を止めることで改善が期待できます。歯科医院で行う歯周病の治療は、大きく分けて以下の2つです。

・歯石を除去する

・ブラッシング指導をうける

以下、それぞれ解説します。

歯石を除去する

歯の表面や歯周ポケットのなかに歯石が付着している場合、歯石を取り除く必要があります。歯石自体に細菌は存在しませんが、歯石の表面は粗造なのでプラークが付着する足場となり、歯周病の進行を促進させるのです。

しかし、歯石は硬く、歯ブラシで取り除くことができません。歯科医院で「スケーリング」とよばれる専用の器具で歯石を取り除く治療を受ける必要があります。

スケーリングで歯石を取り除くとプラークが付きにくい環境に改善されるので、結果として歯周病の改善に繋がります。

ブラッシング指導をうける

歯科医院で歯石をきれいに取り除いてもらっても、ご自宅でのブラッシングが不十分だと、再び歯石がついてしまいます。

歯科医院では、虫歯・歯周病予防のため、歯科医師や歯科衛生士がブラッシング方法を指導します。歯ブラシの基本的なあて方はもちろん、一人ひとりの歯並びに合った適切な磨き方を知ることで、効率よく汚れを落とすことができるでしょう。

ご自身で磨きにくい場所がある場合やどのような歯ブラシやケアグッズを使用すべきなのか疑問がある場合は、積極的に質問するのがよいでしょう。歯科医院では、歯並びや手先の器用さなども考慮したうえで、適切なアドバイスを受けることが可能です。

自宅で行う歯周病の口臭対策

ドミノが倒れるのを手で防いでいる

歯周病の進行を止めるには、歯科医院での治療のほかに、自宅で行うセルフケアがポイントです。ご自宅でできる歯周病の予防・改善方法は、大きく分けて以下の2つです。

・毎日ブラッシングをする

・補助清掃用具を使用する

以下、それぞれ解説します。

毎日ブラッシングをする

歯周病の原因は、歯の表面に残るプラークです。歯周病を予防するためには、毎日しっかりブラッシングを行ってプラークを取り除くことがポイントです。

プラークを蓄積させないためには、正しいブラッシング方法で歯ブラシをすることはもちろん、歯ブラシの回数や時間も意識する必要があるでしょう。

しっかり歯ブラシが届いていても、ブラッシング時間や回数が不十分だと、プラークを落としきれずに口内に残ってしまいます。特に、唾液の分泌が減少する就寝前のブラッシングは必ず行うように心がけてください。

補助清掃用具を使用する

口のなかの汚れは、歯ブラシだけで清掃した場合60%しか落とすことができません。歯と歯の間や歯並びが悪い部分は、歯ブラシだけでは磨き残しができてしまいます。

歯ブラシだけで清掃が難しい部分は、デンタルフロスや糸ようじ・歯間ブラシ・ワンタフトブラシなどの補助清掃用具を使用しましょう。隅ずみまでプラークを取り除くことが可能で、歯と歯の間の汚れを効果的に取り除くことができます。

注意点として、歯と歯の間のすき間の状態によってデンタルフロスか歯間ブラシか適切な方を選択する必要があります。どちらを選択すべきなのか、サイズはどのくらいが適切なのかわからない場合は、歯科医院でブラッシング指導を受けると適切なケアグッズを案内してもらえるでしょう。

まとめ

ポイントを指さす女性

口臭の原因のひとつに、歯周病があげられます。

歯周病に罹患すると、歯周病菌の働きによって「メチルカプタン」や「硫化水素」などのガスが発生します。メチルカプタンや硫化水素は玉ねぎやタマゴが腐ったような強いにおいを発生させるため、歯周病に罹患している方は口臭が強くなる傾向にあります。口臭を改善するためには、歯周病の進行を止めて口内の環境を整えることがポイントです。

歯周病の原因は、プラーク(歯垢)です。プラークは、毎日のブラッシングで取り除く必要があります。正しいブラッシング方法はもちろん、歯ブラシの時間や回数も意識して、プラークが蓄積しないように心がけることが大切です。

ただし、セルフケアだけでは十分にケアできない可能性があるので、歯科医院を定期的に受診してチェックしてもらうのがよいでしょう。

歯周病による口のにおいでお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所」にお気軽にご相談ください。

虫歯治療で使用する詰め物の種類と選び方を徹底解説!

2023年6月5日
緑の背景の上にある歯たちと歯科用器具

こんにちは。大阪府八尾市にある、医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所です。

虫歯を削ったあとの治療として、歯に詰め物を装着することがあります。虫歯治療に使用される詰め物にはさまざまな種類があり、お口の中の状態などに応じて選択する必要があるでしょう。

今回は、虫歯治療で使用される詰め物の主な種類や特徴、詰め物を選ぶポイントについて詳しく解説します。虫歯の治療を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

詰め物と被せ物の違い

青い背景の前で2つの?を比較する女性

虫歯を削ったあとの穴を埋める方法として、詰め物や被せ物の装着を行います。

虫歯が小さく歯を削る量が少ない場合は詰め物を装着しますが、虫歯が大きく歯を削る量が多い場合は被せ物を装着します。専用の材料で歯に土台を作り、土台に被せ物を被せる場合もあるでしょう。

虫歯治療で使用される詰め物の種類

口を大きく開いて歯科用器具を用いて歯を確認する

虫歯治療で使用される詰め物には、さまざまな種類があります。

以下、詰め物の種類や素材などを保険診療と自費診療に分けて解説します。

保険診療の詰め物

まず、保険適用の詰め物について解説します。

銀歯

歯科治療で使用する銀歯は、金銀パラジウム合金という合金が材料です。

銀歯は、詰め物から被せ物まで幅広く使用されています。強度が高く、割れるリスクが少ないことがメリットです。デメリットは、装着していることが目立つ、金属アレルギーのリスクがある、再び虫歯になりやすいことが挙げられます。

保険診療の治療なので、虫歯の処置から銀歯を装着するまでの治療費は10,000円程度の場合が多いです。

コンポレットレジン

コンポレットレジンは、セラミック粒子と合成樹脂を混合した材料です。

コンポレットレジンのメリットとして、材質が白いため見た目がよいことが挙げられます。また、型取りを行わず虫歯の治療後すぐに詰めるので、治療期間が短いことも特徴です。デメリットは、時間が経つと劣化しやすく、黒く変色するリスクが高いことでしょう。

治療費は、数千円の場合が多いです。

自費診療の詰め物

次に、自費診療の詰め物について解説します。

ゴールドインレー

ゴールドインレーは、金合金から作られる詰め物です。金色なので金歯ともよばれます。

歯との適合性がよいので虫歯になりにくく、耐久性が高いため長持ちすることがメリットです。デメリットは、詰め物が目立つことが挙げられます。

費用は、40,000〜50,000円が相場です。

セラミックインレー

セラミックインレーは、陶器などに使用されるセラミックを用いた詰め物です。

セラミックインレーのメリットは、見た目がよく、プラークなどが付着しにいため虫歯になりにくいことが挙げられます。デメリットは、衝撃に弱く、食いしばりなどでセラミックが割れる可能性があることです。

費用は、40,000〜80,000円が相場です。

ジルコニアインレー

ジルコニアインレーは、セラミックの一種であるジルコニアから作られる詰め物です。ジルコニアは、人工ダイアモンドともよばれ、非常に強度があるという特徴があります。

ジルコニアインレーは割れにくく、白い素材のため見た目がよいことがメリットです。デメリットは、ジルコニアインレーの装着のために、歯を大きく削る必要があることでしょう。

費用は50,000〜70,000円が相場です。

ハイブリットインレー

ハイブリットインレーは、セラミックとプラスチックを混合したものから作られます。

ハイブリッドインレーは、自費診療の詰め物のなかでは比較的安価であり、見た目がよいことがメリットです。プラスチック素材を使用しているため、変色する可能性があることがデメリットといえます。

費用は、20,000〜30,000円が相場です。

虫歯治療における詰め物の選び方

笑った顔が書かれた積み木と悲しい顔が書かれた積み木を選ぶ男性

詰め物の種類と特徴をご説明しました。以下、詰め物の種類を選ぶポイントをご紹介します。

治療費を抑えたい場合

治療費を抑えたい場合は、保険が適用される素材を選択しましょう。

保険診療でも見た目をよくしたいという方は、コンポレットレジンを用いた治療が適しています。歯ぎしりの癖がある方や噛む力が強い方は、銀歯を選択しましょう。

見た目が気になる場合

見た目が気になる場合は、セラミックインレーやジルコニアインレーを選択するとよいでしょう。見た目がよく、長期間使用しても変色のリスクがほとんどありません。

虫歯のリスクを減らしたい場合

虫歯のリスクを減らしたい場合は、自費診療の詰め物が適しています。

銀歯やコンポレットレジンは劣化しやすく、詰め物と歯の間にすき間ができ、虫歯になりやすいです。自費診療の詰め物は、プラークなどの汚れが付着しにくいことに加えて、長期間使用しても安定性が変わらないため、虫歯が再発するリスクを低減できるでしょう。

歯ぎしりの癖がある場合や噛み合わせが強い場合

歯ぎしりの癖などがある場合は、銀歯やゴールドインレーが適しています。非常に丈夫なため、破折するリスクがほとんどありません。

詰め物を使用する虫歯治療の流れ

黄色の背景にSTEPと書かれた積み木を登る木の人形

虫歯の治療から詰め物の装着まで、どのような手順で行われるのか疑問に思った方もいるでしょう。以下、治療の手順をご紹介します。

①局所麻酔

詰め物を使用する場合、虫歯が比較的大きいことが多いです。そのため、虫歯を削るときに痛みが生じないよう、局所麻酔を行います。局所麻酔を打ったあとは、効果が出るのを待ち、麻酔の効果を確認してから虫歯の処置を行います。

②虫歯の除去、歯の形態の調節

局所麻酔後、虫歯を専用の器具で取り除きます。虫歯を取り除いたあとは、詰め物を装着できるように適切な形に歯の形態を整えます。詰め物にコンポレットレジンを使用する場合は、虫歯を取り除いたあとにコンポレットレジンを詰めて、治療は終了です。

③型取り

歯の形を整えたあと、歯の型取りと噛み合わせの確認を行います。そのあと、虫歯を取ったあとの穴が汚れないように、仮の詰め物をします。

仮の詰め物は、ガムやキャラメルなど粘着性のあるものを食べると取れてしまうため、粘着性のある食べ物は控えましょう。

④詰め物の装着

完成した詰め物の適合と噛み合わせを調節します。特に問題がなければ、専用の接着剤を用いて装着します。

詰め物治療後の注意点

キラキラした背景に浮かぶ注意マークを指し示す

次に、詰め物の治療後の注意点を確認しましょう。

粘着性のあるものを食べない

詰め物は、専用の接着剤を使用して歯に装着します。接着剤の種類にもよりますが、完全に固まるまでには1日程度かかることが多いです。

装着した直後は接着剤が固まっておらず、粘着性のあるものを食べると詰め物が取れることがあります。詰め物を装着してから24時間は、ガムやキャラメルなど粘着性のあるものを食べるのは控えましょう。

ブラッシングを行う

詰め物を装着したあとの歯は、再び虫歯になることがあります。虫歯を予防するためにもしっかり歯磨きを行ってください。磨き残しが多い歯と歯茎の境目や、歯と歯の間などは特に入念に磨きましょう。

定期検診を受ける

詰め物を装着した歯が再び虫歯になった場合、虫歯が詰め物に隠れるため見た目で判断することは難しいです。そのため、定期的に歯科医院を受診し、レントゲン写真を撮影して詰め物を入れた歯の状態を確認しましょう。

まとめ

虫歯治療をする男性医師と治療を受ける女性

今回は、虫歯治療で使用する詰め物についてご説明しました。

保険診療の詰め物には銀歯やコンポレットレジンがあり、自費診療の詰め物にはセラミック系の詰め物やゴールドインレーなどがあります。詰め物を選ぶ際は、詰め物の特徴をしっかりと理解することが大切です。担当の歯科医師と相談し、どのような詰め物が自分に適しているかを考えて選択しましょう。

虫歯治療の詰め物でお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所」にお気軽にご相談ください。

虫歯を放置するとどうなる?リスクと予防法を詳しく解説!

2023年5月11日
歯が痛くて手でおさえている女性

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所です。

「歯医者が苦手で、虫歯を放置している」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。痛みもなく日常生活に支障がない場合、ついあとまわしにする方も少なくありません。虫歯は放置したままで問題ないのか、虫歯に心あたりがある方なら気になると思います。

本記事では、虫歯を放置するリスクについて、治療法や治療費用・治療期間、虫歯の予防法などを解説します。

虫歯の原因と進行の仕組み

「虫歯はどうしてできるのか」「虫歯はどのように進行するのか」疑問に思われている方も多いでしょう。虫歯の原因と進行の仕組みは、以下のとおりです。

虫歯の原因

虫歯は、以下の4つの条件が重なったときにできるといわれています。

・歯の質

・微生物

・糖質

・時間

以下、それぞれ解説します。

歯の質

歯の質とは、もともとの歯の質や唾液・歯並びのことです。

歯の質や唾液・歯並びは、個人差がでやすいです。もともとの歯の質が弱い方は、歯が酸の影響を受けやすく溶けてしまうので、虫歯リスクが高い口内環境にあります。乳歯や生えたばかりの永久歯は歯の質が弱いので、特に注意が必要です。

また、唾液には酸を中和する働きや、酸の影響で溶け出した歯を修復する働きがあります。唾液の分泌が多い方は、少ない方と比較して虫歯になりにくいといえるでしょう。

微生物

微生物とは、虫歯の原因となる細菌のことです。

虫歯の細菌は、糖を栄養源にして増殖し、歯を溶かす原因となる酸を作り出します。口内に多くの細菌が生息するほど多くの酸が作られるので、歯の表面が酸性に傾きやすいといえるでしょう。

歯の表面の酸性度が高くなると、歯は溶けてしまいます。

糖質

糖質とは、食べ物に含まれる糖分のことです。

糖分は、虫歯菌が増殖するためのエサとなり、酸を作る原因になります。甘いものをよく食べる方や間食が多い方は、糖分を多く摂取している可能性が高いので、口の中の虫歯菌が増殖しやすい環境にあるといえるでしょう。

時間

時間とは、歯が酸に触れている時間のことです。

歯が溶けてしまう原因は、虫歯菌が作る酸です。歯の表面で酸が作られていても、歯に触れる時間が短時間であれば問題ありません。

しかし、磨き残しがある場合やブラッシングをおこたった場合、長時間にわたり歯の表面に酸が触れ、歯が溶け出してしまいます。ダラダラと食べることが習慣化している方も、歯が酸に触れる時間が長くなるため注意が必要です。

虫歯の進行の仕組み

虫歯の進行は大きくCO・C1・C2・C3・C4の5段階に分類されます。数字が大きくなるほど虫歯が進行している状態で治療回数も多くなります。

進行度別の歯の状態や症状は、以下のとおりです。

CO

COは、治療する段階ではない初期の虫歯がみられる状態です。「要観察歯」ともいわれます。

歯の表面が虫歯菌の出す酸の影響で溶けて、白くにごったようにみえるのが特徴です。穴もあいておらず、自覚症状もないので気がつかない場合が多いでしょう。

COの段階では「ブラッシングをしっかりする」「歯科医院でフッ素塗布する」などの適切な対処を行うと、再石灰化作用で歯を健康な状態に改善できます。

C1

C1は、虫歯が歯の表面のエナメル質まで進行している状態です。

痛みはなく、歯の表面が薄茶色や黒っぽく変色して穴があいている場合が多いです。歯科医師が状態を確認して定期的に様子を見るか、虫歯を削って治療するか判断します。

C2

C2は、エナメル質よりさらに内側にある象牙質にまで虫歯が進行した状態です。

虫歯の部分が黒く、変色して穴があき、口臭がでる場合もあるでしょう。

象牙質はエナメル質と比較して、歯の質が柔らかいので虫歯が急速に進行することも少なくありません。また、象牙質には神経がとおっているので、痛む・冷たいものがしみるなどの自覚症状がみられます。

C2まで虫歯が進行すると虫歯治療が必要です。

C3

C3は、虫歯が象牙質から歯の神経部分まで到達した状態です。

大きな穴があき、激しい痛みをともなうため、多くの方が虫歯だと自覚する段階です。冷たいものやあたたかいものがしみるのはもちろん、何もしなくても歯がズキズキと痛む場合が多いでしょう。

C3まで進行した虫歯は、歯の神経の処置を行う必要があり、治療回数も多くなります。

C4

C4は、虫歯が神経まで到達し、歯が崩壊して根の部分のみ残っている状態です。

歯が大きく欠けた状態で、激しい痛みをともないますが、虫歯菌によって歯の神経が機能を失うと痛みを感じなくなります。

C4まで進行した虫歯は、C3と同様に歯の神経の処置を行います。虫歯によって歯がほとんど残っていない場合や予後が悪いと判断された場合は、抜歯処置が必要になるでしょう。

虫歯を放置するとどのようなリスクがある?

頬を手に当て歯を気にしている男性

虫歯を放置するとさまざまなリスクが生じます。

虫歯を放置すると生じる3つのリスクは、以下のとおりです。

・歯の神経を失う

・歯そのものを失う

・炎症性の疾患を引き起こす

以下、それぞれ解説します。

歯の神経を失う

虫歯を放置し続けると、虫歯は神経まで到達します。神経を刺激するので痛む・冷たいものやあたたかいものがしみるなどのリスクも生じるでしょう。

神経まで虫歯が達した場合、神経を取りのぞく処置が必要です。

ただし、神経には歯に栄養をあたえる働きもあるため、神経を失った歯は枯れ木のようにもろくなります。歯が割れるリスクや歯の根が細菌感染を引き起こすリスクが高く、歯の寿命も短くなりやすいです。また、神経まで虫歯が到達すると治療回数も多くなり、通院の負担が大きくなります。

歯の寿命を守り、通院の負担を減らすためにも、虫歯が疑わしい部分がある場合は早めに歯科医院を受診するとよいでしょう。

歯そのものを失う

虫歯を長期間放置すると、虫歯が神経まで到達し、やがて神経は機能を失い、歯は崩壊して根っこだけ残ります。歯が残っている量が少ない場合や根の先まで虫歯菌に感染が広がっている場合は抜歯となるリスクが高いです。

失った歯を補うには、入れ歯やブリッジ・インプラントを行う必要があります。治療期間も長くなるほか、インプラントを選択した場合は治療費も高額となるため、経済的負担も大きくなります。

炎症性の疾患を引き起こす

虫歯を放置すると、全身の健康にも悪影響をおよぼす場合があるため注意が必要です。

虫歯菌が鼻の粘膜に感染すると「副鼻腔炎」、顎骨の骨髄に感染すると「顎骨骨髄炎」になるリスクが高くなります。また、痛みや高熱・排膿などの症状もともないます。

虫歯は治療しなくても自然に治る?

口元に手を当て疑問の様子の男性

虫歯は、COの状態であればしっかりとブラッシングを行い、歯科医院で高濃度のフッ素を塗布するなど、適切な対応を行えば治る場合もあります。

しかし、一般的には虫歯は治療しない限り治ることはありません。たとえ痛みがなくても虫歯は進行しているので、突然耐えられない痛みに襲われるリスクがあります。

歯の変色や痛みなどの違和感があったら早めに歯科医院を受診しましょう。

虫歯を放置した場合の治療法

歯の治療をしている歯科医師と患者

虫歯治療は、虫歯の範囲によって治療法が異なります。進行度が軽いほど治療も簡単で、短期間で完了するケースが一般的です。

虫歯の進行度別の治療法は、以下のとおりです。

C1

C1は、虫歯の範囲がエナメル質に限定されている状態です。

表面に穴があいている場合は、虫歯の部分を削って白い樹脂をつめる治療を行います。C1は虫歯の範囲によっては歯科医師の判断で治療を行わず、経過観察する場合があります。

C2

C2は、虫歯の範囲が象牙質まで到達しているため治療が必要な状態です。

虫歯部分を削って白い樹脂をつめる、型取りをして銀歯・セラミックの詰め物を入れるなどの治療を行います。C2までの状態で虫歯治療を始めることができれば、治療回数も少なくすむ場合が多いでしょう。

C3

C3は、虫歯が神経まで到達している状態です。

歯には神経のとおる管があり、虫歯が神経まで到達している場合は、痛みの有無に関係なく神経の処置が必要です。C3の虫歯の治療は、歯の管をとおっている神経を取りのぞき、管のなかを綺麗に清掃します。神経の代わりとなる薬をつめたら神経の処置は完了です。その後、歯を削った量によって、詰め物をつめる・土台を作って被せ物をするなどの治療を行います。

C4

C4は、歯が崩壊して根の部分だけ残り、虫歯菌の影響で歯の神経が失われている状態です。

歯がほとんど残っていない状態なので、治療できないと判断された場合は抜歯となります。治療が可能な場合は、C3の状態と同様に神経の処置を行い、土台を作って被せ物を被せます。

虫歯治療にかかる費用・期間

費用を計算している様子

虫歯治療にかかる費用や期間はどれくらいかかるのか、気になる方も多いのではないでしょうか。虫歯治療にかかる費用・期間の目安は、以下のとおりです。

<虫歯治療にかかる費用・期間の目安>

虫歯の進行度 費用の目安(保険適用3割負担) 治療期間
C1 1,500~3,000円 1回
C2 2,000~10,000円 2~3回
C3 7,000~20,000円 3回〜
C4 3,000~7,000円 1回~

虫歯治療は、虫歯が進行しているほど費用や期間がかかり負担も大きくなります。神経の処置が必要なC3では神経の管を綺麗に清掃する必要があるため、状態によって治療回数が前後します。

なお、C4は、抜歯処置の費用目安です。抜歯後に歯を補う治療を選択する場合は、別途選択した治療の費用・期間が必要です。

虫歯の予防法

2本ならんだ歯ブラシ

虫歯は、歯の質・微生物・糖質・時間の4つの条件が重なったときにできます。虫歯を予防するには、4つの条件が重ならない生活習慣を心がけることがポイントです。

たとえば、歯の質を強化するためには、フッ素塗布が効果的です。フッ素には、歯の質を強化する作用以外にも唾液の再石灰化作用を助ける働きや虫歯菌の活動を抑制する働きがあります。ふだんからフッ素入り歯磨き粉で歯を磨くことで、歯の質を強化させることができるでしょう。

また、定期的に歯科医院で高濃度フッ素を塗布してもらうとよいでしょう。唾液の分泌が少ない方は、食事のときはよく噛むことを心がけ、唾液腺マッサージなどで唾液の分泌を促進させるとよいでしょう。

微生物・糖質・時間については、ブラッシングと食習慣の見直しがポイントです。ふだんからダラダラと間食や甘いものを多くとる方は、回数や内容を見直しましょう。間食回数を減らして食後にしっかりとブラッシングを行うと、糖質が歯の表面に残らないので、虫歯になるリスクが軽減されます。

少しの工夫で虫歯は予防できるので、可能なことから生活習慣に取り入れるとよいでしょう。

まとめ

ポイントを指さす女性

一度虫歯になると自然に完治することはなく、歯科医院で治療しなければいけません。痛みがないからといって放置すると、やがて痛みや歯の表面に穴があくなどの症状があらわれ、重度の虫歯に進行すると抜歯する場合もあります。

虫歯は初期であれば治療も簡単のため、時間も費用も少ない負担ですみます。気になる症状がある場合は早めに歯科医院を受診しましょう。

歯科医院の定期検診に通うと、虫歯リスクを軽減できます。定期検診では、虫歯のチェックやブラッシング指導、歯石や着色汚れの除去を行います。定期検診に通っていれば、万が一虫歯が見つかっても早期であるケースが多く、簡単な治療ですむ場合が多いです。お口の健康を保つためにも、歯科医院を受診して定期検診を受けるのがよいでしょう。

虫歯でお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所」にお気軽にご相談ください。

歯垢(プラーク)とは?放置するリスクと除去方法について解説!

2023年4月13日
歯垢(プラーク)がみえる歯

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所です。

歯垢(プラーク)という言葉を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。歯垢は悪いものと知っていても、その正体や影響を詳しく知っている方は少ないかもしれません。

今回は、歯垢(プラーク)のリスクや除去方法について、詳しく解説します。

歯垢(プラーク)とは

歯垢(プラーク)がみえる歯

歯垢(プラーク)とは、歯に付着した細菌のかたまりです。白〜黄色っぽく、歯の色と似ており、歯垢1mgの中に1億個もの細菌が存在しています。

食べかすだと思っている方がいますが、それは正しくありません。お口の中は、たくさんの細菌が存在し、歯に付着してもほとんどが唾液によって流されます。

しかし、歯と歯のすき間や歯の根本など、細菌が流されにくい場所に溜まると、増殖して歯垢(プラーク)を形成するのです。

歯垢は、放っておくと虫歯や歯周病の原因となるため、ブラッシングで取りのぞく必要があります。ネバネバとした性質なので、うがいだけで除去することができません。歯ブラシなどで物理的にこすり取る必要があります。

歯垢(プラーク)と歯石の違い

何か疑問を抱いている様子

歯垢(プラーク)と歯石は、別のものです。

歯に歯垢が付着したままだと、唾液中の成分によって2〜3日で石灰化し始め、次第に歯石となって沈着します。歯垢は歯磨きなどで除去できますが、歯石はご自身で除去することができません。歯科医院で歯石除去を受ける必要があります。

歯垢(プラーク)の種類と付着しやすい部分

歯科医師と歯について相談している患者

歯垢はどの部分に付着するのでしょうか。

歯垢の種類と付着しやすい部分にわけて、それぞれ解説します。

歯垢(プラーク)の種類

歯垢は、付着する場所によって「歯肉縁上プラーク」と「歯肉縁下プラーク」に分けられます。歯肉縁上プラークは、歯茎より上部の歯の表面に付着する歯垢です。

一方、歯肉縁下プラークは、歯茎よりも下部、つまり歯周ポケット内にとどまる歯垢です。歯肉縁下の環境は、歯周病の原因となる細菌が繁殖しやすくなります。

付着しやすい部分

歯垢が付着しやすい部位は、以下のとおりです。

・歯と歯の間

・歯と歯茎の境目

・奥歯の噛み合わせ

・歯と歯が重なっている所

・抜けた歯の周りや1本孤立している歯

これらの部分は、歯に細菌が付着しても自然と流れにくいため、そのまま増殖し、歯垢が形成されやすくなります。歯磨きする際は、これらの場所に特に注意して磨きましょう。

歯垢(プラーク)を除去しないと

歯を痛がっている女性

歯垢を除去せず付着したままにすると、虫歯や歯周病になります。虫歯と歯周病はいずれも歯垢が原因ですが、それぞれ発生するメカニズムが異なります。

どうやって虫歯はできるのか

歯垢の中の細菌のうち、主に「ミュータンス菌」は、飲食により摂取された「糖」を栄養にして、歯を溶かす「酸」を作り出します。この酸によって、歯の表面のカルシウムが溶けて、やがて穴があき、虫歯ができます。

どうやって歯周病になるのか

主に歯の根本に付着した歯垢や、歯肉縁下に溜まった歯垢が歯周病の原因です。歯垢が付着したままだと、歯垢中の歯周病菌が毒素をだして、周りの組織に炎症を引き起こします。

最初は歯茎が赤くなる・少し腫れる程度ですが、進行すると、歯を支えている骨(歯槽骨)を溶かし、破壊するのです。

歯垢(プラーク)が付着しやすい方とは

サイコロ状のお砂糖

歯に付着しやすい食べ物を好む方や、甘いものを好む方は、歯垢が付着しやすくなります。飲食物に含まれる「糖」は、お口の中の細菌の栄養源となり、細菌を増殖させるのです。

また、歯並びが悪い方や矯正装置をつけている方は、歯垢を除去するのが難しいため、歯垢が付着したままになりがちです。歯科医院でクリーニングやブラッシング指導を受けるとよいでしょう。

歯垢(プラーク)を除去する方法

歯ブラシをしている女性

歯垢(プラーク)を除去する方法は、ご自身で除去する方法と、歯科医院で除去してもらう方法があります。

毎日のケアは、歯ブラシ等で除去するのが基本です。日頃のケアで取りきれない歯垢を、定期的に歯科医院で除去してもらうのがよいでしょう。

ご自身で除去する方法

毎日の歯磨きは基本です。歯ブラシだけで除去できるのは「60%の歯垢」のみで、歯と歯の間の歯垢は歯ブラシでは除去できません。歯間ブラシやデンタルフロスを使って除去しましょう。これらの清掃補助用具を使うと、全体の80%程度の歯垢が除去できるといわれています。

しかし、いくら丁寧に磨いても人それぞれに磨き癖があるので、磨き残しは避けられないでしょう。歯科医院でブラッシング指導を受けて、効率のよい磨き方を学びましょう。

おすすめの清掃補助用具

先に述べたように、歯ブラシだけでは十分に歯垢を除去することができないため、清掃補助用具を使うとよいでしょう。主な清掃補助用具は、以下のとおりです。

・歯間ブラシ

持ち手の部分と、芯のある長い小さなブラシでできている清掃用具です。歯と歯の間の歯垢を除去するのに適しています。

真っ直ぐなI字タイプとブラシの根本部分が曲がっているL字タイプがあり、奥歯の場合は、L字タイプの方が使いやすいです。さまざまな太さがあるので、ご自身にあったサイズを使いましょう。わからない場合は、歯科医院で適したサイズを教えてもらいましょう。

歯を失いブリッジ(両隣の歯を土台として橋渡しするように被せるダミーの歯)をつけた場合は、ダミーの歯の下部に汚れが溜まるため、歯間ブラシは必須です。

・デンタルフロス

ナイロンの細い繊維でできた紐状の清掃用具です。歯と歯の間の清掃に使用します。

糸巻き状で必要な長さを切り取り、指で動かすタイプと、プラスチックのホルダーにフロスが取り付けられた「糸ようじ」とよばれるタイプがあります。糸巻き状の方が自由に動かせますが、操作が難しい方は糸ようじタイプがおすすめです。

使用方法でわからないことがあれば、歯科医院で指導を受けるのがよいでしょう。

・ワンタフトブラシ

一本の毛束でできた筆状のブラシです。

親知らずの周囲、歯並びが悪い所、奥歯のうしろ側、矯正装置の下など、普通の歯ブラシで落としにくい場所の歯垢を効果的に除去することができます。

歯科医院で除去する方法

ご自身でどんなに丁寧にブラッシングをしても、70〜80%の歯垢しか除去できません。歯垢除去を100%に近づけるため、定期的に歯科医院でクリーニングを受けるのがよいでしょう。

PMTCとは

歯科医院で受けられる歯垢を除去するクリーニングに「PMTC」クリーニングがあります。

PMTCは「プロフェッショナル・メカニカル・ティース・クリーニング」の略で、言葉のとおり、専門家(歯科医師や歯科衛生士)が専用の器械で行う歯のクリーニングです。歯磨きで除去できない歯垢を落とすことができ、歯面がつるつるになるため、新たな歯垢が付着しにくくなります。

まとめ

ポイントを指さす男性

歯垢(プラーク)は、付着したままだと虫歯や歯周病の原因となります。歯垢の除去は、自宅での清掃が基本です。清掃補助用具などを使い、丁寧に歯磨きしましょう。

また、自宅で除去しきれない歯垢は、定期的に歯科医院でクリーンングすることで、お口の中の衛生を保つことができます。虫歯や歯周病になる前に、歯垢をしっかり除去し、日々の習慣を見直しましょう。

歯垢(プラーク)でお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所」にお気軽にご相談ください。

なぜ、一度治療したところが再治療になるの?

2023年4月7日

なぜ、一度治療したところが再治療になるの?

こんにちは。八尾市志紀にあるもりかわ歯科です。
今回は、患者様から質問があります。
「なぜ、一度治療したところが再治療になるの?」です。
治療したらもう悪くならないと思ってしまう方が多いです。
ただ、治療したところは尚更虫歯になりやすいです。
治療したところがなぜ、虫歯になりやすいのか?を今回はご説明させて頂きます。

なぜ、虫歯になりやすいのか?

虫歯が出来てしまって治療して終わり…と思いたいところですが、そうではありません。
日々、生活する中で虫歯になる要素がいっぱいあります。
治療後にまた虫歯ですと言われた経験があると言う方はいっぱいおられると思います。
虫歯になる理由を深堀りしてご説明していきます。

生活習慣

1日3回歯を磨くので大丈夫と思いがちですがそうではありません。
例えば1日3食以外に間食をすると思いますが1回にしっかり食べる人と何回にも分けて食べる人ではもし食べる量が一緒でもお口の中の環境が変わってきてしまいます。

食事の回数とpHの変化

このように左は1日3食の方です。
食べた瞬間は酸性といって歯が溶ける環境になってしまいます。
唾液の作用でまた中性に戻してくれます。

右の方は3食以外に間食をしている方です。
食べたらお口の中が酸性になり唾液の作用により中性に戻ろうとするのですが間食を食べるのでまた酸性になりと繰り返してしまいます。
そうすることによってお口の中の酸性の時間が長くなってしまい歯が溶けてしまう時間が増えてしまいます。

もし、虫歯になり治療したとしてもお口の環境が悪くなることで再び虫歯を繰り返してしまいます。

歯ブラシの仕方

1日3回歯磨きするなかで正しく歯を磨けているのかも関係しています。
自分の歯に合った歯ブラシはどれなのか?歯磨き粉は何がいいのか?歯ブラシの正しい使い方は??など一度、歯科医院にて歯ブラシ指導を受けることで現状のお口の中で磨く際に気を付けるべき場所、ポイントなど細かく知ることで普段の歯磨きの仕方が変わってきます。
3カ月に1回歯のお掃除をしているから虫歯にならないわけではありません。
日々のケアをしっかりしているからこそ歯の予防が出来ます。
歯科衛生士さんによるプロのケアとご自身で毎日行うセルフケアの2つが出来ている時に虫歯を防ぐことが出来ます。
今一度、ご自身のセルフケアを見直してみましょう。

ご自身のセルフケアを見直してみましょう

歯並び

前歯が重なった歯並び

虫歯の大きな要因として歯並びが関係しています。
このように前歯の重なりの部分はどうしても磨き残しが出てしまいます。
磨き残しがあると虫歯になってしまいます。

また、虫歯になってしまうと治療も困難になってしまい治療の質も悪くなってしまいます。
せっかく治療したのにまた虫歯になるリスクが上がってしまいます。
ご自身の歯並び、お口の中の環境を見直すのも一つの方法です。

“矯正して磨きやすくなった歯並び"

このように重なっているところが矯正治療することで磨きやすくもなります。
また、重なっていたところが矯正で綺麗になってくることで虫歯を見つける事も出来ます。
虫歯を早期発見することで歯を守ることが出来ます。

治療の材料

虫歯治療を行う上で保険治療か保険外治療を選んで材料を選択していきます。
この材料の選択が今後の虫歯の再治療をするかしないかを大きく左右します。

詰め物の材料の選択

保険治療(銀の詰め物、被せ物)は表面が凹凸になっています。
それに対して保険外治療(セラミックの詰め物、被せ物)は表面がツルっとしているので汚れの付き方が違います。

歯の表面の拡大図

また表面が凹凸になっていると汚れが取れにくくもなってきます。
保険治療(銀の詰め物、被せ物)は表面が凹凸になっているので汚れが付きやすく取れにくく一度、治療したところが再治療になりやすいです。

いかがだったでしょうか?
今回は「なぜ、一度治療したところが再治療になるの?」でした。
虫歯で悩まれてる方必見です。
一度、治療したところは出来るだけ虫歯になることを避けて欲しいです。
再治療を繰り返してしまうと歯の寿命は縮んでしまいます。
この記事を読んで自分のお口の中が気になる方はお問い合わせください。
優しい所長 末廣 赳史があなたのお悩み解消致します。

優しい所長 末廣赳史

歯周病が引き起こす病気とは?全身の健康との関係性について解説!

2023年3月30日
自分の歯を鏡で見ている女性

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所です。

歯周病は、歯を失う大きな原因であることは多くの方がご存じだと思います。では、歯周病が原因で引き起こされる病気はご存じでしょうか。歯周病に罹患すると、口のなかはもちろん、全身の健康に悪影響を及ぼします。

本記事では、歯周病と全身の健康の関係性や、歯周病の治療法、予防策を解説します。歯周病と全身の健康の関係性に興味がある方は、ぜひ参考にしてください。

歯周病とは

歯茎から血が出ている

歯周病は、歯茎やあごの骨などの組織が歯周病菌に感染して、炎症を起こしている状態です。進行すると、歯の支えとなるあごの骨が溶け、最終的には歯が抜け落ちます。40歳以上の80%の方が歯周病に罹患しているといわれており、身近な疾患の1つといえるでしょう。

歯周病の原因は、口の中にある歯周病菌です。歯周病菌は、歯の表面の磨き残しやプラークに生息しています。口の中に歯周病菌が多く生息すると、細菌の出す毒素の影響で歯茎が炎症を起こします。初期症状は、歯茎の赤みや出血、腫れなどの症状で、痛みや違和感はありません。

しかし、歯周病が進行すると、歯茎から膿が出る症状や、あごの骨が溶けることで歯が揺れる症状などがあらわれます。この時期には、多くの方に痛みや違和感などの自覚症状がでるでしょう。

歯を失うもっとも大きな原因は「歯周病」です。ブラッシングや食習慣などの生活習慣が深く関わる疾患なので、日頃からしっかりと歯周病対策をとることがポイントです。

歯周病と全身の健康の関係性

自分の歯を指さしている女性

上述したとおり、歯周病は歯を失う原因の1つです。歯を失うと咀嚼(そしゃく)機能が低下します。咀嚼は、あごの骨に刺激が伝わり、脳の活性化に繋がるといわれています。

実際に、歯の本数が「20本以上」の郡と「20本未満」の郡を比較すると、歯の本数が「20本未満」の郡は認知症の発生率が1.9倍との結果が報告されているのです。歯周病で歯を失うことは、全身の健康に悪影響を及ぼしているといえるでしょう。

また、昨今、歯周病は全身の健康に悪影響を及ぼす原因であることがわかっています。歯周病に罹患していると、歯周病菌が出す毒素や炎症物質が、歯茎の毛細血管から吸収され全身に送られます。歯周病は、口の中に留まらず、全身の健康に関係しているといえるでしょう。

歯周病が引き起こす病気とは

心臓をおさえてしゃがみこむご年配

歯周病が原因となる病気は、以下の4つがあげられます。

・心筋梗塞・脳梗塞・動脈硬化

・糖尿病

・誤嚥性肺炎

・低体重児出産・早産

以下、順に解説します。

心筋梗塞・脳梗塞・動脈硬化

歯周病に罹患している方は、血管疾患にかかる確率が高いです。歯周病菌が出す毒素が、歯茎の毛細血管から侵入し、心臓や脳の血管で炎症を起こすと動脈硬化が起こり、血栓をつくります。

血栓ができると、血管が詰まる場合や、狭くなる場合があります。そして、血液の流れが悪くなり、心筋梗塞や脳梗塞の原因となるのです。

糖尿病

歯周病と糖尿病は密接に関わっています。糖尿病に罹患していると、細菌に対する抵抗力が弱くなり、歯周病になりやすいといわれています。歯茎の抵抗力も弱まっているので、症状の進行も早いです。

また、歯周病に罹患していると、歯茎の毛細血管から毒素や炎症物質が取り込まれ、血液のなかに入り込みます。毒素や炎症物質の影響により糖の代謝が妨げられ、インスリンの働きが低下するため、糖尿病の悪化にも繋がります。糖尿病が悪化すると、合併症の発症リスクも高まるので注意が必要です。

誤嚥性肺炎

誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)は、嚥下(えんげ)機能の低下から飲食物を誤嚥した場合に、口の中にある歯周病菌などの細菌が肺に入り込むことで起こります。とくに免疫力が低下した高齢者は、誤嚥性肺炎を発症しやすいといわれているので注意が必要です。日頃からブラッシングなど口腔ケアをしっかり行い、口内を清潔に保つことで、誤嚥性肺炎のリスクは下げられます。

誤嚥性肺炎の原因となる細菌は、主に歯周病菌といわれています。誤嚥性肺炎を防ぐためには、歯周病対策がポイントとなるでしょう。

低体重児出産・早産

妊娠中は、ホルモンバランスの変化にともない、歯肉炎や歯周病になりやすい口内環境です。妊娠中に歯周病に罹患すると、低体重児出産や早産のリスクが高まるといわれています。血液中に入り込んだ歯周病の毒素や炎症物質が子宮に作用し、子宮収縮を促進させることが主な原因です。

妊娠中は、つわりで口内の衛生状態が悪くなりやすいので、できるだけ清潔に保つよう心がけましょう。

歯周病の治療法

歯の治療を行っている

歯周病の治療方法は、進行度によって異なります。

しかし、口内のプラークや歯石など歯周病の原因を取りのぞくことは、進行度にかかわらず共通した治療です。歯科で行う歯周病治療は、大きく分けて以下の3つです。

・歯周基本治療

・歯周外科手術

・歯周組織再生療法

以下、それぞれ解説します。

歯周基本治療

歯周病の原因は、歯の表面に残るプラークや歯に付着している歯石です。歯周基本治療では、プラークや歯石を取りのぞき、歯の表面を滑沢(かったく)にします。プラークは歯ブラシで除去することが可能です。

一方、歯石は歯ブラシで取ることができないので、歯科医院で取る必要があります。歯科医院では、スケーラーと呼ばれる器具を使用して、歯の表面や根に付いたプラークや歯石を除去します。歯石の付着していた歯の表面はザラザラした形状が多いです。

歯石除去後は、歯の表面を滑沢にし、プラークや歯石が残りにくい環境に整えます。また、歯周病の進行によって噛み合わせが変化している場合は、歯に負担が掛からないように噛み合わせを調整します。

歯周外科手術

歯周病が中等度以上に進行している場合は、歯周外科手術の検討が必要です。歯周外科手術は、歯茎の奥深くに付着したプラークや歯石を取りのぞく治療法です。歯周基本治療だけでは、歯石が取りきれない場合に適用されます。

歯周外科手術は、歯茎を切開し、患部を見える状態にしてからプラークや歯石を取りのぞきます。歯茎を切開してアプローチしやすくすることで、確実に歯石を取ることができるでしょう。

しかし、治療後は歯茎が健康な状態に引き締まるので、歯が長く見え、審美性が悪くなる可能性があります。

歯周組織再生療法

歯周病が進行すると、あごの骨が溶けてしまいます。一度溶けてしまったあごの骨は、元の状態に戻すことができません。このような重度の歯周病の場合、あごの骨の再生を促す歯周組織再生療法を行うのが一般的です。

歯周組織再生療法は、大きく分けて以下の2つです。

・GTR法

・エムドゲイン法

以下、それぞれ解説します。

GTR法

GTR法は、骨が再生する場所を確保することで骨の再生を促す治療法です。

通常、組織の再生は粘膜の方が早く、骨は時間がかかります。歯茎が骨を覆ってしまうため、骨は上手く再生することが難しくなるでしょう。

GTR法は、再生したい骨の部分と歯茎との間に膜を設置し、歯茎の侵入を防ぐことで骨の再生をうながします。再生するスペースが確保できれば、ゆっくりですが骨を再生することが可能です。

エムドゲイン法

エムドゲイン法は、歯周組織の再生をうながす治療法です。

歯の表面や根についているプラークや歯石を除去し、表面を滑沢にしたあと、エムドゲインと呼ばれるタンパク質の一種を根の周りに塗布して歯茎を縫い合わせます。

エムドゲインの効果で歯の周辺組織が活性化されれば、歯周組織を再生することができるでしょう。

歯周病の予防法

歯ブラシなどのセルフケア用品

歯周病は多くの方が罹患している身近な疾患ですが、症状が進まないと自覚症状があらわれない特徴があります。

ただし、歯周病は日々の生活習慣が大きくかかわる疾患なので、ご自身で防ぐことができるでしょう。以下、歯周病の予防法をご紹介します。

自宅で行うセルフケア

歯周病の原因は、歯の表面に残るプラークです。歯周病を予防するためには、プラークを歯の表面に溜めないことがポイントとなります。正しいブラッシングで歯の表面にあるプラークをしっかりと落とすようにしましょう。

しかし、歯ブラシだけでは、口のなかの60%の汚れしか除去できません。歯と歯の間に残る汚れは、デンタルフロスや糸ようじ、歯間ブラシを使用します。また、歯並びが悪く、歯ブラシが届かない部分には、ワンタフトブラシを使用するとよいでしょう。

歯並びは一人ひとり異なるので、ご自身に合った歯ブラシや補助清掃用具を使用してブラッシングしましょう。

歯科医院で行うプロフェッショナルケア

歯周病を防ぐためには、毎日のブラッシングはもちろん、歯科医院での定期メンテナンスが必要不可欠です。定期的に歯科医院を受診し、口内の状態を確認してもらうことは、虫歯や歯周病予防に効果があります。万が一、異常が見つかっても、早期に発見されるケースが多いので、治療も簡単に済む可能性が高いです。

定期メンテナンスでは、虫歯や歯周病チェックのほか、歯ブラシが当たっていない部分のブラッシング指導や歯石、着色除去なども行います。ブラッシング指導では、一人ひとりの口内の状態やブラッシング能力にあわせて、歯科医師や歯科衛生士が適切なブラッシング方法を提案してくれます。指導された内容を自宅で実践すれば、より確実にプラークを除去することができるため、歯周病予防につながるでしょう。

まとめ

ポイントを指さす女性

歯周病は、40歳以上の80%が罹患している身近な感染症です。歯周病は全身の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。歯周病菌が歯茎の毛細血管から血液にのって全身に移動すると、心筋梗塞や糖尿病、誤嚥性肺炎や早産などの原因になります。全身の健康を保つためにも歯周病に罹患しないことが大切です。

歯周病の原因は、歯に残るプラークです。毎日のブラッシングと歯科医院での定期メンテナンスで、プラークが残らない清潔な口内環境を保つことができれば歯周病は防げます。万が一、歯周病に罹患していても、適切な処置を受ければ改善する可能性があります。歯周病に罹患していないか気になる方は、一度歯科医院を受診してみてはいかがでしょうか。

歯周病でお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所」にお気軽にご相談ください。

【進行度別】歯周病の治療にかかる費用と治療法!

2023年3月15日
歯科の椅子に座っている女性が口元に手を当てて険しい顔をしている

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所です。

歯周病と診断されて、これからの治療や費用について不安を抱える方も多いのではないでしょうか。日本人が歯を喪失する原因で、一番多いのが歯周病といわれています。自覚症状がない、今の段階で噛むことに困っていないから、という理由で歯周病を放置すると、知らないうちに症状が進行してしまう恐れがあります。

この記事では、歯周病の治療にかかる費用や治療法、予防法について詳しく解説します。歯周病治療や費用について知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

歯周病とは

歯周病をイメージしたイラスト

歯周病は、歯周病の菌が発生させる毒素によって起こる歯周組織の炎症のことです。ここでは、歯周病の詳しい特徴やセルフチェックの方法について見ていきましょう。

歯周病の特徴

歯周病は、細菌の毒素によって起こる歯茎の炎症です。症状が進行していくと歯を支える骨にまで影響が及び、最終的には歯が抜け落ちてしまう可能性があります。

プラークには、1mgあたり1億個以上の細菌が含まれています。歯と歯茎の間にある歯周ポケットにプラークが溜まると、歯茎から血が出やすくなったり、赤く腫れたりします。

さらに汚れが溜まった状態が続くと、歯茎の腫れによって次第に歯周ポケットは深くなっていきます。歯周ポケット内のプラークは時間が経つと歯石になり、歯ブラシでは除去できません。歯石は表面がザラザラとしているため、歯の表面に汚れが付きやすくなり、歯周病の状態が悪化する原因になります。

ほとんどの歯周病の菌は、空気に触れることが嫌いです。深くなった歯周ポケットは空気が少ないため、細菌が活発に活動できる環境となり、より歯周病が進行しやすくなるでしょう。また、歯周病が進行していくと、細菌感染した部分を排除しようとする免疫反応が起こります。体の免疫反応によって歯を支えている骨が溶けて、歯が前後に揺れようになる恐れがあるのです。

歯肉炎と歯周炎の違い

歯周病には、大きく分けて、歯肉炎と歯周炎があります。それぞれの違いは、炎症の範囲によって分けられると覚えておきましょう。

歯肉炎と歯周炎の違いを、以下に詳しくまとめてみました。

<歯肉炎と歯周炎の違い>

歯肉炎 歯周炎
 

炎症の範囲

 

・歯茎のみ ・歯茎のみならず歯を支える骨まで炎症が波及
 

改善の可否

 

・日々の歯磨きでプラークが除去できれば、健康な歯茎に戻る ・歯茎の腫れを治めることは可能である
・基本的に溶けた骨は戻らない
 

症状

 

・歯茎が赤く腫れる
・血が出やすい
・歯茎の腫れや出血がある
・膿が出る
・歯茎が下がる
・歯がぐらぐらする など

歯肉炎は軽度の歯茎の炎症のため、しっかり歯磨きをすることで治すことが可能です。

一方、歯周炎は歯肉炎が進行した状態です。歯周ポケットが深くなり、歯を支える骨にまで炎症が起こっています。歯周病の進行度は、症状によって軽度・中等度・重度に分けられます。歯周病治療によって歯茎の腫れや出血の症状は改善されますが、失ってしまった骨などの周囲組織が戻ることはありません。

歯周病のセルフチェック

チェックボックスが書かれたノートに赤いペンでチェックを入れている

歯周病は、特に初期の段階では自覚症状が少なく、知らないうちに歯周病が進行していることがある怖い病気です。

歯周病の有病率は25~34歳で32.4%、45~54歳で49.5%と発表されています。若年層でも患う可能性が比較的高い疾患であるため、日頃からセルフチェックしておきましょう。

下記の項目について一つでも当てはまるようであれば、歯科医院を受診して詳しく検査してもらいましょう。

【歯周病のセルフチェック項目】

・起床時に口の中が粘つく

・口臭が気になる

・よく歯茎から血が出る

・よく歯茎が腫れる

・噛んだときに浮いた感じがある

・硬いものが噛みにくくなった

・歯が伸びたように見える

上記のセルフチェック項目に当てはまらない場合でも、歯周病になっていることがあります。歯科医院で定期的に検診を受けることで、歯周病の早期発見につなげましょう。

※参照元:「歯周病 | 生活習慣病の調査・統計 | 一般社団法人 日本生活習慣病予防協会 」

進行度別 | 歯周病の治療法

歯科医師が歯ブラシと歯の模型を使ってブラッシング指導をしている

歯周病にはさまざまな治療法があり、歯周病は進行の程度によって治療法が変わります。ここでは、歯周病の進行度別に治療法を見ていきましょう。

軽度の歯周病

軽度な歯周病の場合、歯科医院での歯石やプラークの除去と適切なセルフケアで早期の回復が期待できます。

特徴

・歯周ポケットが4mm以内である

・歯石やプラークが歯の根元に溜まっている

・歯茎が腫れている

・歯磨きのときに出血しやすい

治療法

・歯科衛生士によるブラッシング指導

・歯石の除去、クリーニング

歯科医院で歯石を除去し、専用の機械で歯の表面をつるつるにすることで、汚れの再付着を防ぎます。また、正しいブラッシング方法を学び、日頃から実践することで、歯茎の健康を目指すことが重要です。

中等度の歯周病

中等度の歯周病では、まず歯茎の深い部分の歯石除去やクリーニングを行います。歯周ポケットが深く、症状の改善が見られない場合には、歯周外科治療が必要になることもあります。

特徴

・歯周ポケットが4~5mmである

・歯茎の腫れや出血が起こりやすい

・膿が出る

・歯を支える骨の1/3程度が吸収されている

・歯が前後に揺れる

・歯が伸びたように見える

治療法

・歯石の除去、クリーニング(歯茎の深い部分の歯石も除去)

・ブラッシング指導

・揺れている歯の固定

・歯周外科治療

中等度の歯周病では、歯周ポケットが深くなり、深い根の部分にも歯石が付いている可能性が高いです。専用の機械を利用して、歯茎の深い部分の歯石まで取り除くことで、歯周ポケットが浅くなるように促し、汚れの再付着を予防します。

また、中等度の歯周病では、歯の揺れを感じて食事に支障が出る方もいます。歯の揺れが強い場合には、両隣の歯と固定することで痛みや不快感を和らげます。歯石の除去やブラッシング指導で症状の改善が認められなければ、歯周外科治療を必要とする場合もあるでしょう。

重度の歯周病

重度の歯周病では、症状次第で歯周外科手術を行います。歯の保存が難しい場合には、抜歯が必要となる可能性があるでしょう。

特徴

・歯周ポケットが6mm以上である

・歯茎がブヨブヨしている

・血や膿が出る

・口臭がする

・骨の大部分が失われている

・歯が大きく揺れる

治療法

・ブラッシング指導

・歯石の除去、クリーニング

・歯周外科手術

・抜歯

重度の歯周病では、歯を支える骨の大部分が溶けてしまっており、歯の揺れが大きいのが特徴です。また、炎症が強く、歯茎から出血や膿が出やすい状態になっているため、重度の歯周病では自分で治すことは難しいでしょう。

歯石の除去などのクリーニングを定期的に続けながら、必要があれば歯周外科治療や抜歯の処置が行われます。

主な歯周外科治療の種類

歯科医院で治療を受ける女性

中等度以上の歯周病で、歯石除去などの歯周基本治療で改善が見られない場合には、歯周外科治療を行うことがあります。

歯肉剥離掻爬術(フラップ手術)

歯茎を開いて、歯茎の深い部分の歯石を除去する手術です。目で見て除去できない歯石の取り逃しを防ぐことで、歯周病の改善が期待できます。

歯肉切除術

歯茎の炎症によって腫れ上がった歯茎を除去する手術です。不要な歯茎を除去することで、プラークなどの汚れを溜まりにくくし、清掃がしやすい状態に整えます。

歯周組織再生療法

歯周組織再生療法には、エムドゲイン法とGTR法があります。エムドゲイン法ではエムドゲインRゲルという薬剤を用いて、GTR法ではメンブレンという特殊な膜を用いて、骨の再生を促す手術です。

基本的に、一度溶けてしまった骨は自然回復しませんが、特殊な薬剤や特殊な膜を用いて、歯周組織の再生を図ります。

歯周病治療にかかる費用・期間

白いテーブルの上にピンクの豚の貯金箱と歯の治療器具が置かれている

歯周病治療にかかる費用や期間は、歯周病の進行度によって異なります。以下の表で詳しく解説します。

<歯周病治療にかかる費用・期間>

歯周病の進行度  費用
(3割負担の場合)
 通院回数  治療期間
軽度  4,000~6,000円  3~4回  1~2か月
中等度  10,000~15,000円  5~10回  3か月~1年
重度  年間15,000円ほど  1年に6~12回  1年以上

※こちらの表は費用の目安です

上記の表のとおり、進行度によって費用や通院回数は異なります。歯周外科治療が増えたり、保険適用外の治療をしたりすると、その分の費用が追加されます。特に、重度の歯周病の場合は完治が難しいため、定期的に治療が必要なケースもあります。

詳しい費用については、歯科医院で診察してもらう際に確認してみてください。

歯周病の予防法

水色の背景の前に歯の模型が置かれており、その周りに歯ブラシや歯間ブラシが置かれている

歯周病は、歯を失うリスクのある病気です。日頃から歯周病予防に取り組み、自分の歯で健康に過ごせるようにしましょう。

ここでは、歯周病の予防法についてご紹介します。

歯ブラシと歯間ブラシを併用して歯磨きをする

歯周病を予防するためには毎日の歯磨きが大切です。

歯周病の原因の多くはプラークによるものです。毎日歯磨きをしている方でも、正しくブラシが当たっていないと汚れを除去できません。歯ブラシの持ち方や力加減、動かし方、ブラシの選び方など、自分に適した方法を歯科医院で教えてもらいましょう。

また、歯と歯の間の汚れは歯ブラシだけでは取り切れません。歯間ブラシを併用して歯の隅々まできれいにし、歯周病を予防しましょう。

定期的に歯科医院でクリーニングを受ける

定期的に歯科医院でクリーニングを受けることで、歯周病予防の効果が期待できます。

歯石があるとプラークが付着しやすくなり、歯周病の悪化を招く恐れがあります。歯石は歯磨きでは除去できないため、歯科医院で取ってもらいましょう。さらに、歯科医院でクリーニングしてもらうことで歯の表面がつるつるになり、汚れの付着を防ぐことが可能です。

歯周病は気付かないうちに進行する場合があります。定期的に歯科医院を受診することで、歯周病の予防・早期発見につながるでしょう。

歯周病のリスク因子を改善する

歯周病の原因はプラーク中の細菌によるものですが、歯周病になりやすくなる因子も存在します。生活習慣を見直し、リスク因子を改善することで、将来的な歯周病のリスクを下げることも重要です。

歯周病のリスク因子には、以下のようなものが挙げられます。

・喫煙

・ストレス

・糖尿病

・口腔乾燥

まとめ

歯科の椅子に座って手でOKサインを出している女性

歯周病は進行の程度によって治療内容や費用が異なります。重度の歯周病になるほど治療期間も費用もかかるため、日頃からの予防が重要です。定期的に歯科医院を受診して、歯周病の予防と早期発見に努めましょう。

歯周病にお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所」にお気軽にご相談ください。