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年末年始の暴飲暴食で歯がボロボロ?早めのケアを

2024年12月25日
年末年始の暴飲暴食で歯がボロボロ?早めのケアを

こんにちは。大阪府八尾市にある歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

歯科医療は専門性の高い分野であり、患者様にとって分かりにくい情報や誤解が生じやすい情報も少なくありません。診療時間内に患者様お一人おひとりに十分なご説明をすることが難しい場合もあるため、このブログを開設いたしました。

このブログでは患者様からよくいただく質問や、知っておいていただきたい歯科医療の知識を、分かりやすく解説することを目指しています。専門用語はできる限り避け、分かりやすい言葉で情報を提供いたします。皆様の疑問を解消し、安心して治療を受けていただけるよう最新の研究結果やエビデンスに基づいた情報も積極的に発信してまいります。

ぜひ最後までご覧いただければ幸いです。

「年末年始の暴飲暴食」について全力回答!

「年末年始は、ついつい食べすぎちゃった…」

「お正月休み、ダラダラ過ごして歯磨きもサボりがち…」

「甘いものやお酒、美味しいものをたくさん楽しんだ後、歯の状態が気になる…」

年末年始は楽しいイベントがたくさん!
ついつい羽目を外して暴飲暴食をしてしまうこともあるかもしれません。

その後の歯の健康、気になりませんか?
年末年始の暴飲暴食は虫歯や歯周病のリスクを高め、お口のトラブルに繋がりやすいんです。

この記事では年末年始の暴飲暴食が歯に与える影響、そしてお口のトラブルを防ぐためのケア方法について解説します。
ぜひ最後まで読んで、歯の健康を意識してみてくださいね。

この記事を読めば分かること

  • 年末年始の暴飲暴食が、なぜ歯に悪いのかがわかります。
  • 歯のトラブルのサインに気づくことができます。
  • 家庭でできる歯のケア方法を知り、実践できます。
  • 年末年始の歯医者さんのサポート情報を知ることができます。

年末年始は危険がいっぱい?!

年末年始は食生活が乱れがちです。
忘年会や新年会、クリスマスやお正月など、美味しいものがたくさん並ぶ機会が増えますよね。

ついつい食べすぎたり、甘いものやお酒をたくさん飲んでしまったりすることもあるでしょう。
生活リズムが崩れて、ついつい夜更かししてしまったり歯磨きを忘れて寝てしまう、なんてこともあるかもしれません。

このような年末年始の過ごし方は、お口のトラブルに繋がります。
楽しいイベントが目白押しの年末年始ですが、お口の環境にとってはまさに危険がいっぱい!
この時期に虫歯や歯周病が悪化してしまうケースも多いのです。

「お正月太り」ならぬ「お正月虫歯」にならないよう、注意が必要ですね。

ところで年末年始の暴飲暴食は、一体どのように歯に悪影響を与えるのでしょうか?
詳しく見ていきましょう。

暴飲暴食で歯がボロボロになるってホント?

暴飲暴食で歯がボロボロになるってホント?

暴飲暴食は歯に大きな負担をかけ、虫歯や歯周病のリスクを高めてしまう可能性があります。

「歯がボロボロになる」とまではいかなくても、お口のトラブルを引き起こす原因になることも。

具体的にどのようなことが起こるのでしょうか?

糖分の摂りすぎは虫歯の原因に!

糖分を多く含む食事は虫歯菌のエサとなり、酸を発生させます。
この酸が歯のエナメル質を溶かし、虫歯を引き起こします。

ケーキやチョコレートなどの甘いお菓子はもちろん、お餅やお雑煮、ジュースなども糖分を多く含んでいますので注意が必要です。

酸性飲料にも要注意!

お酒や炭酸飲料などもお口の中を酸性にし、歯を溶けやすくします。

特に、酸性の強い飲み物を飲んだ後は30分ほど時間を置いてから歯磨きをするようにしましょう。
すぐに歯磨きをしてしまうと、歯の表面が傷つきやすくなってしまいます。

唾液の減少は、お口のトラブルの元凶

さらに年末年始は、生活リズムが乱れがちです。
夜更かしや睡眠不足は唾液の分泌量を減らし、お口の中の自浄作用を低下させます。

唾液には、

  • お口の中を中和する
  • 細菌の増殖を抑える
  • 歯の再石灰化を助ける
  • 食べ物を消化しやすくする

など様々な働きがあります。

唾液が減るとこれらの働きが弱まり、虫歯や歯周病になりやすくなってしまうのです。

年末年始の暴飲暴食はまさに虫歯や歯周病の温床となってしまう可能性があります。

歯のトラブルのサインを見逃さないで!

  • 歯が痛い、しみる
  • 歯ぐきが腫れている、出血する
  • 口臭が気になる
  • 歯がグラグラする
  • 噛み合わせが悪い
  • 顎が痛い、音が鳴る

これらの症状に気づいたら、早めに歯科医院を受診しましょう。

放置すると体に悪影響?!

歯のトラブルを放置すると様々な悪影響を及ぼす可能性があります。

「ちょっと歯が痛いけど、まぁ大丈夫だろう…」

「歯医者に行くのは面倒だし、もう少し様子を見ようかな…」

そう思って歯のトラブルを放置していませんか?

その小さなトラブルが、後々大きな問題に発展してしまうこともあるのです。

虫歯や歯周病の悪化

虫歯や歯周病の悪化

虫歯や歯周病を放置すると症状が悪化し、歯を失う原因となります。

歯を失うと食べ物を噛む機能が低下するだけでなく、見た目の問題や発音障害などが起こる可能性があります。

また、歯を失ったまま放置すると周りの歯が傾いたり、噛み合わせが悪くなったりと、さらなる問題を引き起こす可能性があります。

口臭の悪化

口臭の悪化

口臭の原因は様々ですが、虫歯や歯周病も口臭を悪化させる要因となります。

虫歯の部分に食べカスが溜まったり、歯周病菌が増殖することで口臭が発生しやすくなります。

歯周病が進行すると、歯周ポケットから膿が出ることがあります。
この膿も口臭の原因となります。

全身疾患のリスク増加

全身疾患のリスク増加

歯周病菌が血管に入り込むことで心臓病や脳梗塞などのリスクが高まると言われています。

歯周病菌は血液を介して全身に運ばれ、様々な臓器に悪影響を及ぼす可能性があります。
例えば心臓病では、歯周病菌が心臓の血管に炎症を引き起こし、動脈硬化を促進する可能性があります。

脳梗塞では歯周病菌が脳の血管に血栓を作り、脳梗塞を引き起こす可能性があります。

治療費の増加

治療費の増加

早期に発見・治療すれば少ない費用で済む場合も、放置することで治療が複雑化して費用がかさんでしまうことがあります。

初期の虫歯であれば簡単な治療で済むことが多いですが、進行した虫歯になると神経を抜いたり、歯を抜いたりする必要が出てくる場合があります。
また、歯周病も初期段階であれば歯石除去やクリーニングなどの比較的簡単な治療で済むことが多いですが、進行すると外科的な治療が必要になる場合があります。

このように、歯のトラブルを放置すると様々なリスクがあります。

「自分は大丈夫」と思わずに定期的な歯科検診を受け、お口の健康を維持しましょう。

年末年始のお口のトラブル、どうすればいいの?

年末年始に歯のトラブルが起こったらどうすれば良いのでしょうか?

楽しい旅行先や久しぶりに会えた家族との団欒の最中に、突然の歯の痛み…!
せっかくの楽しい時間が台無しになってしまいますよね。

ここでは年末年始にお口のトラブルが起こった場合の対処法をご紹介します。

応急処置

歯が痛い場合

市販の痛み止めを服用したり冷たいタオルで冷やしたりして痛みを和らげましょう。
ただし痛み止めはあくまで一時的な対処法なので、早めに歯科医院を受診することが大切です。

歯が欠けた場合

欠けた歯は牛乳や生理食塩水に浸して保管し、早めに歯科医院を受診しましょう。
歯を乾燥させてしまうと、くっつけるのが難しくなってしまう可能性があります。

詰め物が取れた場合

取れた詰め物は保管して早めに歯科医院を受診しましょう。
詰め物が取れたまま放置すると、虫歯になってしまう可能性があります。

歯ぐきが腫れている場合

歯ぐきを優しくマッサージしたりうがい薬でうがいをしたりして炎症を鎮めましょう。
歯ぐきの腫れは歯周病のサインである可能性があります。

早めに歯科医院を受診し、適切な治療を受けるようにしましょう。

歯科医院の受診

年末年始は多くの歯科医院が休診となりますが、中には年末年始も診療を行っている歯科医院もあります。
急患を受け付けている歯科医院もありますので、事前に調べておくと安心です。

お口のトラブルは放置すると症状が悪化することがあります。
できるだけ早く歯科医院を受診するようにしましょう。

歯医者さんは年末年始も診てくれる?

年末年始は多くの歯科医院が休診となります。
せっかくの休暇なのに歯が痛くなってしまったら…?

「せっかくの旅行先で、歯医者さんを探すのは大変そう…」

「知り合いの歯医者さんもいないし、どこに行けばいいのかわからない…」

年末年始に歯のトラブルに見舞われたら不安になりますよね。
年末年始の診療を行っている歯科医院もありますので、事前に調べておくと安心です。

年末年始に起こりやすいトラブル

  • 虫歯の悪化
  • 歯周病の悪化
  • 親知らずの痛み
  • 詰め物が取れる
  • 歯が欠ける
  • 顎関節症の悪化

これらのトラブルは、年末年始の暴飲暴食や生活リズムの乱れによって引き起こされることがあります。
このような症状に心当たりがある場合は、早めに歯科医院にご相談ください。

年末年始の診療について

もりかわ歯科医院(志紀診療所)の年末年始の休診日は、ホームページや院内掲示などでご確認ください。
診療時間など、詳しくは当院までお問い合わせください。

祝日や年末年始は、ご予約が混み合うことが予想されますので、お早めのご予約をおすすめいたします。
ご予約は、お電話またはホームページの予約フォームから受け付けております。

>お問い合わせはこちらから

トラブルを防ぐには?早めのケアが大切!

トラブルを防ぐには?早めのケアが大切!

年末年始のお口のトラブルを防ぐためには、早めのケアが大切です。

「年末年始は、ついつい気が緩んでしまって、歯のケアを怠りがち…」

「お正月休みが終わってから、歯医者さんに行こうかな…」

そう思っていませんか?

しかし、虫歯や歯周病は気づかないうちに進行していることも。
トラブルを未然に防ぐためには、早めのケアを心がけましょう。

1. 年末年始前の歯科検診

年末年始に入る前に歯科医院で検診を受け、お口の状態をチェックしてもらいましょう。
虫歯や歯周病の早期発見・早期治療はもちろん歯石除去やクリーニングなど、予防のためのケアを受けることもできます。

歯石は歯垢(プラーク)が固まったもので、歯ブラシでは落とせません。
歯石を放置すると歯周病の原因となるだけでなく、虫歯菌の温床にもなります。

歯科医院で歯石を除去することで、虫歯や歯周病を予防することができます。

また、歯のクリーニングでは歯の表面の汚れや着色を落とすことで、歯の健康を維持することができます。
歯のクリーニングは歯の表面を滑らかにし、歯垢がつきにくくする効果もあります。

2. 毎日の丁寧な歯磨き

毎食後、そして寝る前に丁寧に歯磨きをする習慣をつけましょう。
歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシも使用し、歯と歯の間の汚れもしっかりと落とすようにしましょう。

デンタルフロスは歯と歯の間の汚れを糸で除去する道具です。
歯間ブラシは歯と歯の間に隙間がある場合に、ブラシで汚れを落とす道具です。

これらのアイテムを併用することで、より効果的に歯垢を除去することができます。

3. バランスの取れた食生活

甘いものやお酒の摂りすぎは虫歯や歯周病の原因となります。

間食の回数や量を減らし、バランスの取れた食事を心がけましょう。
特に糖分の多い食品や飲み物は、虫歯菌のエサになりやすいため注意が必要です。

また、よく噛んで食べることで唾液の分泌が促進され、お口の中を清潔に保つことができます。

4. 悪習癖の改善

歯ぎしりや食いしばり、頬杖をつく癖などがある場合は改善するように心がけましょう。
これらの癖は歯並びや噛み合わせを悪くするだけでなく、顎関節症や歯周病のリスクを高める可能性があります。

例えば、歯ぎしりや食いしばりは歯に過度な負担をかけ、歯が欠けたり、すり減ったりする原因となります。
頬杖をつく癖は歯並びを悪くしたり、顎関節症を引き起こしたりする可能性があります。

5. その他

禁煙

タバコは歯周病や口腔がんのリスクを高めるだけでなく、口臭の原因にもなります。

ストレスを溜めない

ストレスは免疫力を低下させ、歯周病を悪化させる原因となります。

十分な睡眠

睡眠不足は免疫力を低下させ、歯周病や虫歯のリスクを高めます。

口呼吸をしない

口呼吸は口の中を乾燥させ、虫歯や歯周病のリスクを高めます。

これらの点に注意することで、年末年始のお口のトラブルを予防することができます。

まとめ:もりかわ歯科医院で、お口の健康を守りましょう!

年末年始は楽しいイベントがたくさんありますが、お口のトラブルにも注意が必要です。

暴飲暴食や生活リズムの乱れは虫歯や歯周病のリスクを高めます。
「お正月太り」ならぬ「お正月虫歯」や「お正月歯周病」にならないよう、注意が必要ですね。

年末年始のお口のトラブルを防ぐためには、早めのケアが大切です。

年末年始のお口のトラブルを防ぐポイント

  • 年末年始前の歯科検診を受ける
  • 毎日の丁寧な歯磨きを心がける
  • バランスの取れた食生活を心がける
  • 悪習癖を改善する
  • 禁煙する
  • ストレスを溜めない
  • 十分な睡眠をとる
  • 口呼吸をしない

これらのポイントを心がけ、健康な歯で年末年始を過ごしましょう。

年末年始の歯科診療について

年末年始は多くの歯科医院が休診となりますが、もりかわ歯科医院(マイデンタルクリニック、リノアス診療所)は365日年中無休で診療を行っています。
急な歯の痛みや詰め物が取れた時など、お口のトラブルでお困りの際はいつでもお気軽にご相談ください。

ただし、もりかわ歯科医院(志紀診療所)は日祝が休診日です。
年末年始の休業予定は、医院やホームページでご確認ください。

年末年始も患者様のお口の健康を守るために、スタッフ一同、全力でサポートさせていただきます!

>アリオ八尾のマイデンタルクリニック、リノアス診療所のもりかわ歯科

お口の健康は全身の健康へ

お口の健康は全身の健康にも繋がっています。

歯のトラブルを放置すると虫歯や歯周病が進行し、歯を失ってしまうだけでなく心臓病や脳梗塞などの全身疾患のリスクを高める可能性もあります。
また、口臭や歯の見た目の悪化は自分に自信が持てなくなったり、人とのコミュニケーションをためらったりする原因にもなります。

お口の健康を守ることは心身ともに健康な毎日を送るために、とても大切なことなのです。

もりかわ歯科医院では、患者様一人ひとりに寄り添った丁寧な治療を心がけています。
治療内容や費用についてしっかりと説明を行い、患者様にご納得いただいた上で治療を進めていきますのでご安心ください。

歯に関するお悩みやご希望がございましたら、お気軽にご相談ください。

大阪府八尾市の歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科」

当院では日々の診療で患者様との対話を大切にし、お一人お一人に合わせた治療を心がけています。

  • インプラント治療
  • 入れ歯・ブリッジ
  • 審美歯科
  • 歯列矯正

など、様々な治療に対応しておりますので、歯に関する心配事がございましたらいつでもお気軽にご来院ください。矯正治療に関する無料相談も実施しておりますので、歯並びでお悩みの方もぜひ一度お問い合わせください。

矯正無料相談
矯正無料相談

詳しくは当院ホームページにあるマウスピース矯正ページも併せてご覧ください。

歯科医院選びのポイント!良い歯医者を見つける方法

2024年12月18日
歯科医院選びのポイント!良い歯医者を見つける方法

こんにちは。大阪府八尾市にある歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

歯科医療は専門性の高い分野であり、患者様にとって分かりにくい情報や誤解が生じやすい情報も少なくありません。診療時間内に患者様お一人おひとりに十分なご説明をすることが難しい場合もあるため、このブログを開設いたしました。

このブログでは患者様からよくいただく質問や、知っておいていただきたい歯科医療の知識を、分かりやすく解説することを目指しています。専門用語はできる限り避け、分かりやすい言葉で情報を提供いたします。皆様の疑問を解消し、安心して治療を受けていただけるよう最新の研究結果やエビデンスに基づいた情報も積極的に発信してまいります。

ぜひ最後までご覧いただければ幸いです。

「歯科医院選びのポイント」について全力回答!

「歯医者さんって、どこも同じじゃないの…?」

「家の近くで、とりあえず通いやすいところを選べばいいかな…」

「治療費って、だいたい同じくらいでしょ?」

そう思っていませんか? 

実は、歯科医院によって治療の考え方や得意分野、費用、そして雰囲気は大きく異なります。
そのため、歯科医院選びはあなたの歯の健康、そして治療の満足度を左右する非常に重要なポイントなのです。

この記事では、良い歯医者を見つけるためのポイントをわかりやすく解説していきます。
ぜひこの記事を参考にして、あなたにぴったりの歯医者さんを見つけてくださいね!

この記事を読めば分かること

  • 良い歯医者の特徴がわかります。
  • 歯科医院選びの際にチェックすべきポイントがわかります。
  • 歯医者を変える際に注意すべきポイントがわかります。

良い歯医者ってどんな歯医者?

良い歯医者とは単に技術力が高いだけではありません。
患者さんの立場に立ち、丁寧な診療をしてくれる歯医者のことです。

具体的には、以下の点などが挙げられます。

丁寧なカウンセリング

  • あなたの話をじっくり聞いてくれる
  • 治療方法や費用について、わかりやすく説明してくれる
  • 質問しやすい雰囲気を作ってくれる

正確な診断と適切な治療

  • 最新の設備と技術を導入し、正確な診断を行ってくれる
  • あなたの症状や希望に合わせた治療計画を立ててくれる
  • 治療のメリットだけでなく、デメリットやリスクについてもきちんと説明してくれる

痛みの少ない治療

  • 麻酔を適切に使用し、治療中の痛みを最小限に抑えてくれる
  • 治療器具や治療方法にも工夫を凝らし、患者さんの負担を軽減してくれる

清潔な院内環境

  • 院内が清潔に保たれている
  • 衛生管理が徹底されている
  • 感染症対策がしっかり行われている

安心できる雰囲気

  • スタッフの対応が親切で丁寧
  • リラックスできる雰囲気
  • プライバシーに配慮されている

これらの特徴をすべて満たす歯医者さんが理想ですが、実際にはすべての条件を満たす歯医者さんを見つけるのは難しいかもしれません。

しかしこれらの特徴を参考に、あなたにとってより良い歯医者さんを見つけることが大切です。

良い歯医者さんを見つけるためには、具体的にどのような点に注意すれば良いのでしょうか?
次のセクションでは歯科医院選びのチェックポイントについて詳しく解説していきます。

歯科医院選び、ココをチェック!

歯科医院選び、ココをチェック!

歯科医院を選ぶ際には、いくつかのポイントをチェックすることで安心して治療を受けられる歯医者さんを見つけることができます。

情報収集

まずはホームページで情報収集を行いましょう。

診療時間や診療科目、治療内容、費用、医師やスタッフの紹介、院内の様子などを確認することができます。
ブログや症例写真なども参考になるでしょう。

ブログでは歯医者さんの考え方や治療方針を知ることができますし、症例写真では治療のビフォーアフターを確認することができます。

口コミサイト

実際にその歯科医院を受診した方の口コミを参考にしましょう。
口コミサイトでは治療内容や医師の対応、院内の雰囲気など、様々な情報を得ることができます。

ただし口コミはあくまでも個人の意見であることを理解しておきましょう。
複数の口コミサイトを参考にしたり、良い口コミだけでなく悪い口コミも読んでみたりすることで、より客観的な情報を得ることができます。

電話で問い合わせ

診療時間や予約方法、治療費などについて電話で問い合わせてみましょう。

電話対応で歯科医院の雰囲気を感じ取ることができます。
電話で質問をすることで、疑問や不安を解消することができます。

実際に来院してみる

ホームページや口コミサイトである程度情報収集を行ったら、実際に来院してみることをおすすめします。

院内の雰囲気やスタッフの対応、設備などを実際に確認してみましょう。
また、カウンセリングを受けて、医師の説明や治療方針などを確認するのも良いでしょう。

カウンセリングではあなたの症状や希望を伝え、治療方法や費用、期間などについて詳しく説明を受けることができます。

これらのポイントをチェックすることで、あなたに合った歯医者さんを見つけることができるはずです!

こんな歯医者には要注意!

こんな歯医者には要注意!

残念ながら、中には注意が必要な歯医者さんも存在します。

「この歯医者さん、本当に大丈夫かな…?」

「治療を受けるのが、なんだか不安…」

そう感じたら一度立ち止まって、以下のポイントを確認してみましょう。

説明不足

  • 治療内容や費用について十分な説明がない
  • 質問しても曖昧な返答しか返ってこない
  • 治療方法を一方的に決められてしまう

治療を受ける前に、治療内容や費用についてしっかりと説明を受けることは患者さんの権利です。
疑問や不安に思うことがあれば遠慮なく質問し、納得した上で治療を受けるようにしましょう。

治療費が高い

  • 治療費が不当に高い
  • 保険適用外の治療を無理に勧められる
  • 見積もりが不明瞭

歯科治療には保険適用内の治療と、保険適用外の治療(自由診療)があります。

 保険適用外の治療は費用が高額になる傾向があります。
治療を受ける前に見積もりをしっかりと確認し、治療費について納得した上で治療を受けるようにしましょう。

痛みが強い

  • 麻酔が効いていないのに治療を続けられる
  • 治療中の痛みに配慮がない

歯科治療は痛みを伴うこともありますが、最近の歯科治療では麻酔技術の進歩などにより、痛みを最小限に抑えることが可能です。
治療中に痛みを感じたら、我慢せず歯医者さんに伝えましょう。

不衛生

  • 院内が汚い
  • 治療器具が清潔に保たれていない

院内が清潔に保たれているか、治療器具は滅菌処理されているかなど、衛生管理もしっかりと確認しましょう。
感染症予防のためにも、衛生管理が徹底されている歯医者さんを選ぶことが大切です。

高圧的な態度

  • 医師やスタッフの態度が悪い
  • 患者さんの話を聞いてくれない
  • 不安な気持ちを理解してくれない

医師やスタッフの態度は歯医者さんを選ぶ上で重要なポイントです。
患者さんの話を丁寧に聞いてくれ、不安な気持ちに寄り添ってくれる歯医者さんを選びましょう。

これらの特徴に当てはまる歯医者さんは避けた方が良いかもしれません。

もし今の歯医者さんに不安や不満を感じている場合は、歯医者を変えることを検討してみましょう。

歯医者を変えたいけど、大丈夫?

「今の歯医者さんに不安がある…」

「治療方針に納得できない…」

「もっと自分に合った歯医者さんを見つけたい…」

そう思っていても、歯医者を変えることに抵抗がある方もいるかもしれません。

歯医者を変えることへの抵抗

「先生に悪いんじゃないか…」

「治療の途中で変えるなんて、迷惑がかかるんじゃないか…」

「また一から説明するのは面倒だな…」

など、様々な理由で歯医者を変えることをためらってしまう気持ちも分かります。

歯医者を変えることは悪いこと?

しかし歯医者を変えることは、決して悪いことではありません。
ご自身の歯の健康を守るためには、信頼できる歯医者さんを見つけることが大切です。

歯医者さんとの相性は、治療の満足度や継続的なお口のケアに大きく影響します。

もし今の歯医者さんに少しでも不安や不満を感じているのであれば、歯医者を変えることを検討してみましょう。

歯医者を変えるメリット

歯医者を変えることで、

  • より質の高い治療を受けられる
  • 納得のいく治療を受けられる
  • 安心して治療を受けられる
  • 歯医者さんとの信頼関係を築ける
  • 積極的に治療に参加できる
  • 予防歯科にも力を入れることができる

など、様々なメリットが期待できます。

歯の健康は一生もの

歯の健康は一生涯にわたって大切です。
ご自身の歯の健康を守るために、勇気を出して歯医者を変えてみましょう。

歯医者を変えることは、決して難しいことではありません。

歯医者を変える時の注意点

歯医者を変える時の注意点

歯医者を変える際には、いくつかの注意点があります。

過去の治療経過を伝える

新しい歯医者さんに、これまでの治療経過を伝えましょう。

以前の歯医者さんでどのような治療を受けたのか、詳しい情報があれば伝えることでスムーズに治療を引き継ぐことができます。

また、紹介状があれば持参しましょう。
紹介状には歯の状態や治療経過などが詳しく記載されています。
新しい歯医者さんは紹介状を参考に、あなたに合った治療法を検討することができます。

治療費や治療期間を確認する

新しい歯医者さんで治療を受ける前に、治療費や治療期間についてしっかりと確認しておきましょう。

歯科治療には保険適用内の治療と、保険適用外の治療(自由診療)があります。
保険適用外の治療は、費用が高額になる傾向がありますので、事前に確認しておくことが大切です。

治療期間も治療内容や患者様のお口の状態によって異なります。
治療期間が長くなる場合は仕事や学業との両立を考えながら、治療計画を立てる必要があります。

治療方針について納得する

治療方針や治療方法について、疑問や不安があれば納得いくまで説明を受けましょう。

歯医者さんによって治療方針や治療方法が異なる場合があります。
あなたの希望やライフスタイルに合った治療法を選択するためにも、治療方針について納得いくまで説明を受けることが大切です。

これらの点に注意することで、歯医者さんをスムーズに変えることができます。

もりかわ歯科医院の3つの特徴

歯科医院選びで悩んでいるなら、ぜひ当院「もりかわ歯科医院」のことを知ってください。

もりかわ歯科医院は、大阪府八尾市にある地域密着型の歯科医院です。
患者様とのコミュニケーションを大切にし、一人ひとりに合った丁寧な治療を提供しています。

ここでは、もりかわ歯科医院の3つの特徴をご紹介します。

1. 一般的な歯科診療はもちろん、矯正治療にも対応

1. 一般的な歯科診療はもちろん、矯正治療にも対応

虫歯や歯周病治療などの一般的な歯科診療はもちろん、インビザラインによる矯正治療にも力を入れています。

矯正治療では、豊富な知識と経験を持つ歯科医師が患者様一人ひとりに最適な治療計画を立案いたしますので、歯並びや噛み合わせでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

2. インビザラインのダイヤモンドプロバイダー

2. インビザラインのダイヤモンドプロバイダー

当院はインビザラインのダイヤモンドプロバイダーに認定されています。

ダイヤモンドプロバイダーとは、インビザライン治療の実績が豊富な歯科医院に与えられる称号です。

豊富な症例数と高い技術力で患者様に最適なインビザライン治療を提供いたしますので、安心して治療をお任せください。

3. 丁寧なカウンセリングとわかりやすい説明

3. 丁寧なカウンセリングとわかりやすい説明

患者様のお悩みやご希望をじっくりお伺いし、治療内容や費用についてわかりやすく丁寧にご説明いたします。

治療に対する不安や疑問を解消し、安心して治療を受けていただけるようコミュニケーションを大切にしております。
「歯医者さんは怖い」「治療について詳しく知りたい」という方も、ご安心ください。

 まとめ|自分にぴったりの歯医者を見つけよう!

歯科医院選びは、あなたの歯の健康を左右する重要な選択です。

費用やアクセスの良さだけで本当に良いのでしょうか?
それらに妥協せず、治療内容や医師の技術力、院内の雰囲気なども考慮し、信頼できる歯医者さんを見つけましょう。

もりかわ歯科医院では患者様一人ひとりに寄り添った丁寧な治療を心がけています。
治療内容や費用についてしっかりと説明を行い、患者様にご納得いただいた上で治療を進めていきます。

歯に関するお悩みやご希望がございましたら、お気軽にご相談ください。

大阪府八尾市の歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科」

当院では日々の診療で患者様との対話を大切にし、お一人お一人に合わせた治療を心がけています。

  • インプラント治療
  • 入れ歯・ブリッジ
  • 審美歯科
  • 歯列矯正

など、様々な治療に対応しておりますので、歯に関する心配事がございましたらいつでもお気軽にご来院ください。矯正治療に関する無料相談も実施しておりますので、歯並びでお悩みの方もぜひ一度お問い合わせください。

矯正無料相談
矯正無料相談

詳しくは当院ホームページにあるマウスピース矯正ページも併せてご覧ください。

歯の定期検診はいつ行くべき?頻度とおすすめの時期

2024年11月27日
歯の定期検診はいつ行くべき?頻度とおすすめの時期

こんにちは。大阪府八尾市にある歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

歯科医療は専門性の高い分野であり、患者様にとって分かりにくい情報や誤解が生じやすい情報も少なくありません。診療時間内に患者様お一人おひとりに十分なご説明をすることが難しい場合もあるため、このブログを開設いたしました。

このブログでは患者様からよくいただく質問や、知っておいていただきたい歯科医療の知識を、分かりやすく解説することを目指しています。専門用語はできる限り避け、分かりやすい言葉で情報を提供いたします。皆様の疑問を解消し、安心して治療を受けていただけるよう最新の研究結果やエビデンスに基づいた情報も積極的に発信してまいります。

ぜひ最後までご覧いただければ幸いです。

「歯の定期検診」について全力回答!

「歯医者さんに行くのは、歯が痛くなってからでいいかな…」
「別に気になる症状もないし、わざわざ歯医者に行く必要ってあるのかな?」
「歯の定期検診って実際どんなことをするの?」

こんな風に思っていませんか?
実は、歯の健康を維持するためには定期的な検診がとても大切なんです。

皆さんはご自身の歯の健康に自信がありますか?
毎日歯磨きをしていても、自分では気づかないうちに虫歯や歯周病が進行しているかもしれません。
口臭が気になる、歯並びが気になる、といった悩みをお持ちの方もいるのではないでしょうか?

これらの悩みを解決して健康な歯を維持するためには、定期的な歯科検診が不可欠です。

今回は歯の定期検診の重要性に加えて、頻度やおすすめの時期について詳しく解説していきます。
この記事を読めば歯の定期検診に関する疑問が解消され、きっとあなたも定期検診に行きたくなるはず!
ぜひ、最後まで読んでみてくださいね。

この記事を読めば分かること

  • 歯の定期検診の目的
  • 定期検診でどんなことをするのか
  • 歯科検診を受ける適切な頻度
  • 検診を受けないとどうなるのか
  • 口臭と歯の関係
  • 定期検診で得られるメリット

 歯の定期検診の基礎知識

歯の定期検診とは、虫歯や歯周病などのお口のトラブルを早期に発見し、予防・治療するために行うものです。
「まだ若いから大丈夫」「歯磨きをしっかりしているから大丈夫」と思っていても、気づかないうちに虫歯や歯周病が進行している可能性もあります。

定期検診では、主に以下のような検査を実施しています。

主な検査項目

主な検査項目

虫歯のチェック

目視やレントゲン撮影で初期の虫歯も見逃しません。

歯周病のチェック

歯周ポケットの深さを測り、歯周病の進行度合いを調べます。
歯周ポケットとは歯と歯ぐきの間の溝のことです。歯周病が進行すると溝が深くなり、歯周病菌が繁殖しやすくなります。

歯石の除去

歯ブラシでは落とせない歯石を専用の器具で除去します。
歯石とは歯垢(プラーク)が石灰化したものです。歯石は歯周病の原因となるため、定期的に除去することが重要です。

歯のクリーニング

歯の表面を磨いて汚れや着色を落とします。
タバコのヤニやコーヒー、お茶などの着色汚れを落とすことで歯本来の白さを取り戻し、虫歯や歯周病の予防にもなります。

噛み合わせのチェック

噛み合わせの異常は顎関節症や歯周病、虫歯のリスクを高めます。
顎関節症とは顎の関節や周りの筋肉に異常が起こる病気です。口が開けにくい、顎が痛い、などの症状が現れます。

口腔がんのチェック

口の中に異常がないか、視診や触診で確認します。
口腔がんは口の中にできるがんの総称です。早期発見・治療が重要です。

これらの検査を通して、お口の健康状態を総合的に把握し、適切な予防や治療を行うことができます。

歯の定期検診を受けるメリット

早期発見・早期治療

早期発見・早期治療

虫歯や歯周病を早期に発見して治療することで、歯を失うリスクを減らすことができます。

予防

予防

歯石除去やクリーニングなどによって虫歯や歯周病を予防することができます。

口腔内の健康維持

口腔内の健康維持

定期的な検診とケアによって健康な口腔内を維持することができます。

全身の健康維持

全身の健康維持

口腔内の健康は全身の健康にも繋がっています。

 定期検診でわかること

定期検診を受けることで、ご自身では気づかないお口のトラブルを早期に発見することができます。

「自分は毎日歯磨きをしているから大丈夫!」
「歯に痛みもないし、問題ないはず…」

そう思っていても、お口の中には深刻な問題が隠れているかもしれません。

早期発見が難しい、虫歯や歯周病

早期発見が難しい、虫歯や歯周病

例えば、初期の虫歯は自覚症状がないことがほとんどです。
しかし、定期検診でレントゲン撮影を行うことで隠れた虫歯を発見することができます。

歯周病も初期段階では自覚症状が乏しいため、気づかないうちに進行してしまうケースが多いです。
定期検診では、歯周ポケットの深さを測定することで、歯周病の進行度合いを把握することができます。

歯周病は、歯周組織(歯ぐき、歯根膜、歯槽骨)が歯周病菌に感染して起こる炎症性疾患です。
以前は「日本人の成人の約8割が歯周病」と言われていましたが、これは歯肉出血や歯石の付着なども含めた数値で、現在では歯周ポケットが4mm以上の、やや進行した状態を歯周病としています。

厚生労働省の調査によると、4mm以上の歯周ポケットを持つ人の割合は45歳以上で過半数を占め、年齢が上がるにつれて高くなる傾向があります。(引用元:厚生労働省 e-ヘルスネット)

放置すると歯が抜け落ちてしまうだけでなく糖尿病や心臓病などの全身疾患にも影響を与える可能性があるため、早期発見・治療が非常に重要です。

歯並びや噛み合わせのチェック

歯並びや噛み合わせのチェック

さらに歯並びや噛み合わせのチェックも重要です。

不正咬合(歯並びや噛み合わせが悪い状態)は見た目の問題や虫歯や歯周病のリスクを高めるだけでなく、顎関節症や発音障害、消化不良などを引き起こす可能性があります。

定期検診では歯並びや噛み合わせの状態をチェックし、必要があれば矯正治療などの適切な処置を提案することができます。

矯正治療に関しては以下で詳しくご紹介していますので、こちらもぜひご覧ください!

マウスピース矯正(インビザライン) – 医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所(志紀駅

口腔がんのチェック

口腔がんは口の中にできるがんの総称です。
舌がん、歯肉がん、頬粘膜がんなど、様々な種類があります。

初期の口腔がんは痛みなどの自覚症状がほとんどありません。そのため発見が遅れてしまうケースも多いのが現状です。
しかし定期検診で口腔内をくまなくチェックすることで、早期に発見できる可能性が高まります。

このように、定期検診では様々な検査を通して、ご自身では気づきにくいお口のトラブルを早期に発見することができます。

 歯科検診は何ヶ月ごとに行くべき?

では、歯の定期検診はどのくらいの頻度で受けるべきなのでしょうか?
一般的には、2〜3ヶ月に1回程度の受診が推奨されています。

これは歯周病菌が約3ヶ月で再び増殖し始めるためです。
定期的に歯石除去やクリーニングを行うことで歯周病菌の増殖を抑え、お口の健康を維持することができます。

なぜ歯周病菌は増殖するの?

口の中には常に多くの細菌が存在しています。
歯磨きをきちんと行っていても、磨き残しや歯ブラシが届きにくい部分には細菌が残ってしまいます。

これらの細菌は時間とともに増殖し、歯垢(プラーク)を形成します。そして歯垢が石灰化すると、歯石となります。
歯石は歯周病菌の温床となり、歯周病を進行させる原因となります。

定期検診で歯周病菌の増殖を防ぐ

定期検診では歯石除去やクリーニングを行うことで、歯周病菌の増殖を抑えることができます。
歯周病のチェックも行うことで早期発見・治療に繋がり、重症化を防ぐことができます。

受診頻度は人によって異なる

ただし、お口の状態や生活習慣によっては、2〜3ヶ月よりも短い間隔で受診した方が良い場合もあります。
以下に当てはまる方は、歯科医師に相談し、適切な受診頻度を決めましょう。

喫煙習慣がある方

タバコは歯周病のリスクを高めるだけでなく、治療の効果を下げることもわかっています。

ニコチンは血管を収縮させ、歯ぐきへの血流を悪くすることで歯周組織の抵抗力を弱めます。
また、一酸化炭素は酸素の運搬を阻害し、歯周組織の回復を遅らせます。さらにタバコの煙に含まれる有害物質は、歯周病菌の増殖を促進する可能性があります。そのため喫煙者は非喫煙者に比べて歯周病になりやすく、進行も早い傾向があります。

糖尿病などの持病がある方

糖尿病は、歯周病を悪化させる要因となります。

高血糖状態が続くと体の免疫力が低下し、歯周病菌への抵抗力が弱まります。
また歯周病菌が産生する炎症性物質はインスリンの働きを阻害し、血糖コントロールを悪化させる可能性があります。
さらに糖尿病は口の中の乾燥や唾液の減少を引き起こし、歯周病菌の増殖を促進する可能性があります。

そのため糖尿病患者さんは、歯周病の予防と管理に特に注意する必要があります。

歯周病の治療経験がある方

一度歯周病にかかると、再発しやすいため、注意が必要です。

歯周病治療によって歯周病菌は減少しますが完全に除去することは難しく、歯周ポケットの深い部分などに残っている可能性があります。また歯周病は生活習慣病の一種であり、食生活やブラッシングなどの生活習慣が改善されなければ再発のリスクが高まります。

そのため歯周病の治療後も定期的な検診とクリーニング、そして正しいセルフケアを継続することが重要です。

歯磨きが苦手な方

歯磨きが不十分だと歯垢や歯石が溜まりやすくなります。歯垢は細菌の塊であり、虫歯や歯周病の原因となります。

歯垢が石灰化すると歯石となり、歯ブラシでは除去できなくなります。歯石は歯周病菌の温床となり、歯周病を進行させる原因となります。歯磨きが苦手な方は歯科医院での定期的なクリーニングと、歯科衛生士によるブラッシング指導を受けることをおすすめします。

妊娠中の方

妊娠中はホルモンバランスの変化により、歯周病になりやすくなります。

妊娠中は女性ホルモンの分泌が増加し、歯ぐきが炎症を起こしやすくなります。
また、つわりによる嘔吐や食生活の変化によって口の中が酸性になりやすく、虫歯や歯周病のリスクが高まります。さらに妊娠中は免疫力が低下し、感染症にかかりやすくなるため、歯周病菌への抵抗力も弱まります。

そのため妊娠中は定期的な検診とクリーニング、そして丁寧なセルフケアを心がけることが大切です。

 歯医者に長期間行かないとどうなる?

「歯医者なんて、痛くなってから行けばいい」

そう思っている方もいるかもしれません。
しかし長期間歯科検診を受けずに放置すると、様々なリスクがあります。

虫歯や歯周病の進行

初期段階では自覚症状の少ない虫歯や歯周病も、進行すると歯を失う原因となります。

歯を失うと食べ物を噛む機能が低下するだけでなく、見た目の問題や発音障害などが起こる可能性があります。
歯を失ったまま放置すると、周りの歯が傾いたり噛み合わせが悪くなったりするなど、さらなる問題を引き起こす可能性があります。

全身疾患のリスク増加

歯周病菌が血管に入り込むことで心臓病や脳梗塞などのリスクが高まると言われています。

歯周病菌は血液を介して全身に運ばれ、様々な臓器に悪影響を及ぼす可能性があります。
例えば、心臓病では歯周病菌が心臓の血管に炎症を引き起こし、動脈硬化を促進する可能性があります。
脳梗塞では歯周病菌が脳の血管に血栓を作り、脳梗塞を引き起こす可能性があります。

治療費の増加

早期に発見・治療すれば少ない費用で済む場合も放置することで治療が複雑化し、費用がかさんでしまうことがあります。

例えば初期の虫歯であれば簡単な治療で済むことが多いですが、進行した虫歯になると神経を抜いたり、歯を抜いたりする必要が出てくる場合があります。
歯周病も初期段階であれば、歯石除去やクリーニングなどの比較的簡単な治療で済むことが多いですが、進行すると外科的な治療が必要になる場合があります。

このように、歯科検診を怠ると将来的に大きな負担を招く可能性があります。
「自分は大丈夫」と思わずに、定期的な歯科検診を受けてお口の健康を維持しましょう。

 口臭が気になる…もしかして歯の病気?

「最近、口臭が気になる…」
「人と話すのが恥ずかしい…」

そんな悩みをお持ちのあなた。もしかしたらその口臭、歯の病気が原因かもしれません。
口臭の原因は様々ですが、虫歯や歯周病も口臭の原因となることがあります。

虫歯と口臭

虫歯によって歯に穴が開くと、その部分に食べカスが溜まりやすくなります。

食べカスは口臭の原因となる細菌のエサとなり、細菌が繁殖することで口臭が発生します。
また、虫歯が進行すると歯の神経が腐ってしまい、さらに強い口臭が発生することがあります。

歯周病と口臭

歯周病菌は、硫化水素やメチルメルカプタンなどの揮発性硫黄化合物を産生します。

これらの物質は卵の腐ったような悪臭を放ち、口臭の主な原因となります。
歯周病が進行すると歯周ポケットが深くなり、歯周病菌の増殖が活発化し、口臭も強くなります。
さらに歯周病が進行すると、歯周ポケットから膿が出ることがあります。この膿も口臭の原因となります。

口臭を予防するために

口臭を予防するためには毎日の歯磨きはもちろん、定期的な歯科検診も重要です。

歯科検診では虫歯や歯周病のチェックだけでなく、歯石除去やクリーニングなどを行うことで口臭の原因となる細菌の増殖を抑えることができます。

口臭が気になる場合は一度歯科医院を受診し、お口の状態をチェックしてもらいましょう。

まとめ|定期的な歯科検診で健康な歯を保とう!

この記事では歯の定期検診の重要性について解説しました。
定期検診を受けることで虫歯や歯周病などの早期発見・治療はもちろん、口臭予防や全身の健康維持にも繋がります。

「歯医者さんは怖い」「痛いのは嫌だ」というイメージをお持ちの方もいるかもしれません。

しかし、最近の歯科治療は痛みを最小限に抑えるよう工夫されていますのでご安心ください。
もしかしたらご自身では気づいていないお口の悩みがあるかもしれません。

もりかわ歯科医院では、患者様一人ひとりの口腔内を丁寧に診察し、歯に関するあらゆる問題の解決をサポートいたします。

「歯の健康に不安がある…」
「自分に合ったケア方法を知りたい…」

そう感じている方は、一人で悩まず、ぜひお気軽に「もりかわ歯科医院」にご相談ください。
専門家による適切な診断と治療で、健康で自信の持てる口内環境を手に入れましょう!

大阪府八尾市の歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科」

当院では日々の診療で患者様との対話を大切にし、お一人お一人に合わせた治療を心がけています。

  • インプラント治療
  • 入れ歯・ブリッジ
  • 審美歯科
  • 歯列矯正

など、様々な治療に対応しておりますので、歯に関する心配事がございましたらいつでもお気軽にご来院ください。矯正治療に関する無料相談も実施しておりますので、歯並びでお悩みの方もぜひ一度お問い合わせください。

矯正無料相談
矯正無料相談

詳しくは当院ホームページにあるマウスピース矯正ページも併せてご覧ください。

歯と歯の間の虫歯を見逃さない!フロスの正しい使い方

2024年11月6日
歯と歯の間の虫歯を見逃さない!フロスの正しい使い方

こんにちは。大阪府八尾市にある歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

歯科医療は専門性の高い分野であり、患者様にとって分かりにくい情報や誤解が生じやすい情報も少なくありません。診療時間内に患者様お一人おひとりに十分なご説明をすることが難しい場合もあるため、このブログを開設いたしました。

このブログでは患者様からよくいただく質問や、知っておいていただきたい歯科医療の知識を、分かりやすく解説することを目指しています。専門用語はできる限り避け、分かりやすい言葉で情報を提供いたします。皆様の疑問を解消し、安心して治療を受けていただけるよう最新の研究結果やエビデンスに基づいた情報も積極的に発信してまいります。

ぜひ最後までご覧いただければ幸いです。

 「フロスの正しい使い方」について全力回答!

「歯磨きしてるのに、また虫歯になっちゃった…」
「歯と歯の間に食べ物が挟まりやすいんだよね…」
「フロスって使った方がいいって聞くけど、実際どうなの?」
「フロスってなんか難しそう…」

こんな風に思っていませんか?

実は、歯ブラシだけでは約6割の歯の表面しか磨けていないってご存知でしょうか。
残りの約4割は歯と歯の間や歯ぐきの境目など、歯ブラシの届きにくい部分。ここに汚れが溜まると虫歯や歯周病の原因になってしまうんです。

今回の記事では、そんな歯ブラシの弱点をカバーしてくれる「フロス」に焦点を当てて、その重要性や正しい使い方、そしてよくある疑問について詳しく解説していきます。

この記事を読めば分かること

  • 歯ブラシだけでは落としきれない汚れの正体と、それが引き起こす問題がわかります。
  • フロスの正しい使い方をマスターし、歯間ケアへの苦手意識を克服できます。
  • 自分にぴったりのフロスを見つけることができます。

 歯と歯の間の虫歯、その原因を知ろう!

あなたは歯と歯の間をじっくり見たことがありますか?
そこは歯ブラシの毛先が届きにくく、食べかすや歯垢(プラーク)が溜まりやすい場所なんです。

プラークの温床、歯間

歯垢は細菌のかたまり。その中には虫歯の原因菌である「ミュータンス菌」が潜んでいます。
ミュータンス菌は私たちが食事で摂取した糖分をエサにして酸を作り出し、その酸が歯のエナメル質を溶かしていくのです。さらに歯垢は時間が経つと硬くなり、歯石へと変化します。歯石は歯ブラシでは除去できず、歯周病を進行させる原因となります。

気づきにくいからこそ怖い、歯間部の虫歯

歯と歯の間の虫歯は自分では見えにくく、初期段階では自覚症状もほとんどありません。そのため鏡を見ても「あれ?こんなところに穴が!」と、かなり進行してから気づくことも珍しくありません。

放置すると冷たいものがしみたり、ズキズキと痛むように。さらに悪化すると歯の神経を取る治療や、最悪の場合は歯を失うことにもなりかねません。

「歯ブラシだけじゃダメなの?」
「フロスって本当に必要?」

そんな疑問をお持ちのあなたへ。

フロスを使うことで虫歯以外にも様々なトラブルを防ぐことができるんです。
次のセクションでは、フロスを使うことで得られる3つの具体的なメリットをご紹介します。

 実は重要!フロスで防げる3つのトラブル

実は重要!フロスで防げる3つのトラブル

フロスは歯と歯の間のケアに特化したアイテム。
歯ブラシだけでは届かない歯間のプラーク(歯垢)を効果的に除去することで、様々なトラブルからあなたを守ってくれるんです。

歯と歯の間の虫歯を防ぐ!

歯と歯の間は歯ブラシの毛先が届きにくく、プラークが溜まりやすい場所。そこに潜む虫歯菌が、気づかぬうちに虫歯を進行させてしまいます。フロスを使うことで、この隠れたリスクを大幅に減らすことができるのです。

歯周病を予防し、健康な歯ぐきを保つ!

歯周病は歯ぐきや歯を支える骨が溶けてしまう怖い病気です。歯と歯茎の境目にある歯周ポケットにプラークが溜まると歯周病菌が繁殖し、炎症を引き起こします。フロスは歯周ポケットの奥深くまで届き、歯周病菌の温床となるプラークを除去する効果が期待できます。

口臭を予防し、さわやかな息に!

口臭の原因の一つは口の中に溜まったプラークです。プラークに含まれる細菌が食べかすを分解する過程で発生するガスが、あの嫌なニオイの元凶。フロスでプラークを除去することで口臭を予防・改善し、さわやかな息をキープできます。

さらに近年、歯周病が糖尿病や心疾患などの全身疾患にも影響を与えることが明らかになってきています*。毎日のフロス習慣は、お口の健康を守るだけでなく、全身の健康にもつながるのです。

*歯周病が全身に及ぼす影響については以下の記事でもご紹介しています。ぜひご覧ください。
歯周病を放置するとどうなる?症状や原因、進行のリスクと全身への影響

 あなたは大丈夫?フロスを使うべき人の特徴

「フロスって、毎日使わないといけないの?」
「歯ブラシでしっかり磨いてるから、私は大丈夫だよね?」

そんな風に思っていませんか? 

実は多くの方がフロスによるケアが必要な状態かもしれません。

こんな方は要注意!フロスが必要なサイン

こんな方は要注意!フロスが必要なサイン

歯並びが悪い、または矯正治療中である

歯並びが悪いと歯ブラシの毛先が上手く届かず、歯垢が溜まりやすくなります。
矯正装置をつけている場合も装置の周りに汚れが溜まりやすく、フロスでのケアが必須です。

歯と歯の間に食べ物が挟まりやすい

食事のたびに食べ物が挟まる場合は歯間が広い証拠。
歯ブラシだけでは汚れを落としきれないため、フロスでのケアが重要です。

歯ぐきから出血しやすい、または歯ぐきが腫れている

歯ぐきからの出血や腫れは歯周病のサインかもしれません。
歯周病は歯を失う原因にもなる恐ろしい病気です。フロスで歯周ポケットの汚れを取り除き、歯周病を予防しましょう。

口臭が気になる

口臭の原因の一つは歯垢や食べかすに繁殖した細菌です。
フロスで歯間の汚れをしっかり除去することで、口臭予防にも繋がります。

少しでも当てはまったら、フロスを試してみよう!

上記の特徴に一つでも当てはまる方は、フロスを使ったケアを始めてみましょう。
毎日の歯磨きだけでは落としきれない汚れをフロスで除去することで、お口の健康をさらに守ることができます。

 歯間ケアの基本!フロスの正しい使い方をマスターしよう

「フロスって難しそう…」
「種類もたくさんあって、どれを選べばいいか分からない…」

そんなあなたも大丈夫! 

ここではフロスの基本的な使い方から、タイプ別の選び方、より効果的な使い方のコツまで丁寧に解説していきます。

フロスにはどんな種類があるの?

大きく分けて、フロスには「ホルダータイプ」「糸巻きタイプ」の2種類があります。

ホルダータイプ(糸ようじ)

  • 初心者さんにおすすめ!
  • 持ち手がついているので、フロスを扱いやすく、奥歯にも簡単に届きます。
  • 使い捨てタイプと繰り返し使えるタイプがあります。

糸巻きタイプ

  • 慣れると細かい部分まで丁寧にケアできます。
  • 経済的で、環境にも優しいのがメリット。
  • 糸の種類も豊富で、ワックスタイプやノンワックスタイプなど自分の歯や好みに合わせて選べます。

まずはここから!フロスの基本的な使い方

まずはここから!フロスの基本的な使い方

ここでは一般的な糸巻きタイプのフロスの使い方をご紹介します。

フロスを準備

フロスを準備

約40cmほどのフロスをカットし、両端を中指に巻きつけます。

歯間に挿入

歯間に挿入

親指と人差し指でフロスをピンと張り、歯と歯の間にゆっくりと挿入します。この時、無理に押し込むと歯茎を傷つけてしまうので注意しましょう。

歯の側面を清掃

歯の側面を清掃

歯の側面にフロスを沿わせるように優しく上下に動かしてプラークを除去します。

全ての歯間をケア

全ての歯間をケア

同じフロスで全ての歯間をケアしようとせず、部位ごとに清潔な部分を使うようにしましょう。

さらに効果UP!フロス上級テクニック

歯間が狭い場合は?

無理にフロスを通そうとせず、ワックスタイプのフロスを使ったり歯間ブラシを試したりしてみましょう。

出血してしまった場合は?

歯周病の可能性があります。出血が続く場合は歯科医院を受診しましょう。

フロスが引っかかる場合は?

むし歯や詰め物の破損の可能性があります。歯科医院でチェックしてもらいましょう。

 よくあるフロスに関する疑問を解決!

フロスに関する疑問や不安は人それぞれ。
患者様からよくいただく質問を中心に、改めて分かりやすい様にQ&A形式でまとめました。ぜひ活用ください。

Q1. フロスを使うタイミングはいつ?

基本的には、毎日の歯磨き後、就寝前がおすすめです。

就寝中は唾液の分泌が減って細菌が繁殖しやすくなるため、寝る前に歯垢をしっかり除去することが大切です。

Q2. フロスと歯磨き、どちらが先?

歯磨き→フロスの順番がおすすめです。

歯磨きである程度汚れを落としてからフロスを使うことで、歯間の汚れをより効果的に除去できます。

Q3. フロスを使うと歯と歯の隙間が広がるってホント?

いいえ、フロスを使うことで歯と歯の隙間が広がることはありません。

フロスは歯間の歯垢や食べかすを除去するもので、歯自体を動かすことはありませんのでご安心ください。

Q4. フロスで歯茎から血が出るのはなぜ?

歯茎が炎症を起こしている可能性があります。

歯周病の初期症状の可能性もあるので、出血が続く場合は歯科医院を受診しましょう。

Q5. フロスを使うと痛い場合はどうすればいい?

フロスを無理に通そうとせず、優しくゆっくりと挿入しましょう。

それでも痛みが続く場合は歯や歯茎に問題がある可能性がありますので、歯科医院にご相談ください。

Q6. フロスはどのくらいの時間をかけるべき?

個人差はありますが、全体で3〜5分程度が目安です。

慣れるまでは時間がかかるかもしれませんが、少しずつ慣れていきましょう。

Q7. フロスを使いすぎると歯茎が下がるってホント?

正しい使い方をしていればフロスで歯茎が下がることはありません。

むしろ歯周病を予防することで、歯茎の健康を保つことができます。

Q8. 糸ようじとフロス、どっちがいいの?

歯間が狭い場合はフロス、歯間が広い場合は糸ようじがおすすめです。

歯間が広い場合、フロスではプラークを十分に除去できない可能性があります。

Q9. フロスは使い捨て?

はい、基本的には使い捨てです。

繰り返し使うと細菌が付着し、かえって口内環境を悪化させる可能性があります。

Q10. 市販のフロスで問題ない?

市販のフロスでも問題ありません。

ただし種類が豊富なので、歯間幅や使い心地に合わせて選ぶことが大切です。迷った場合は歯科医院で相談してみるのも良いでしょう。

 正しいフロス習慣で、虫歯や歯周病を予防しよう!

正しいフロス習慣で、虫歯や歯周病を予防しよう!

フロスは歯ブラシの届かない歯間をケアできる、まさに“隠れたヒーロー”のような存在です。
毎日の歯磨きだけでは防ぎきれない虫歯や歯周病のリスクを、フロスは大幅に軽減してくれます。

なぜフロスが必要なの?その理由を再確認

歯と歯の間は歯ブラシの毛先が届きにくく、プラーク(歯垢)が溜まりやすい場所です。このプラークこそが虫歯や歯周病を引き起こす細菌の温床。フロスはこの歯間のプラークを効果的に除去し、お口の健康を守ってくれるのです。

毎日フロスを使うメリット

虫歯予防:歯間部の虫歯リスクを大幅に軽減

歯周病予防:歯周ポケットのプラークを除去し、歯茎の健康を維持

口臭予防:プラークの除去により口臭の原因菌を減らす

歯の着色汚れ予防:コーヒーやワインなどによる着色汚れも除去可能

毎日の習慣に!フロスの効果的な使い方

タイミング: 毎晩の歯磨き後がおすすめです。

方法: 歯間にフロスを優しく挿入し、歯の側面に沿って上下に動かします。力を入れすぎると歯茎を傷つけることがあるので注意しましょう。

種類: 歯間が狭い場合はフロス、広い場合は糸ようじがおすすめです。

継続: 慣れるまでは時間がかかるかもしれませんが、毎日続けることが大切です。

それでも不安な方は…お気軽にご相談ください

「フロスの正しい使い方が分からない」「歯間が狭くてフロスが入らない」など、お悩みがある方はお気軽に「もりかわ歯科医院」にご相談ください。専門家があなたに合ったフロスの選び方や使い方を丁寧に指導いたします。

 まとめ|フロスを使いこなして、自信の持てる笑顔に

今回はフロスの正しい使い方や、よくある疑問について解説しました。
フロスを使うことで歯ブラシだけでは落とせない歯垢を除去し、虫歯や歯周病や口臭を予防することができます。

毎日の歯磨きを丁寧に行うことはもちろん大切ですが、セルフケアだけでは限界があります。磨き残しや歯並びの問題など、自分では気づきにくいリスクが潜んでいるかもしれません。

虫歯を早期発見し適切な治療を受けるためには、定期的な歯科検診とプロによるクリーニングが欠かせません。さらに歯並びが気になる方は矯正治療によって磨き残しを減らし、虫歯になりにくい口内環境を整えることも可能です。

「もりかわ歯科医院」では患者様一人ひとりの口腔状態に合わせた歯磨き指導やクリーニングを行っています。フロスの使い方や選び方など、お気軽にご相談ください。

さあ、今日からフロスを習慣にして、自信の持てる笑顔を手に入れましょう!

大阪府八尾市の歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科」

当院では日々の診療で患者様との対話を大切にし、お一人お一人に合わせた治療を心がけています。

  • インプラント治療
  • 入れ歯・ブリッジ
  • 審美歯科
  • 歯列矯正

など、様々な治療に対応しておりますので、歯に関する心配事がございましたらいつでもお気軽にご来院ください。矯正治療に関する無料相談も実施しておりますので、歯並びでお悩みの方もぜひ一度お問い合わせください。

矯正無料相談
矯正無料相談

詳しくは当院ホームページにあるマウスピース矯正ページも併せてご覧ください。

歯周病と糖尿病の関係!口腔ケアで健康寿命を延ばす

2024年9月25日
歯周病と糖尿病の関係!口腔ケアで健康寿命を延ばす

こんにちは。大阪府八尾市にある歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

歯科医療は専門性の高い分野であり、患者様にとって分かりにくい情報や誤解が生じやすい情報も少なくありません。診療時間内に患者様お一人おひとりに十分なご説明をすることが難しい場合もあるため、このブログを開設いたしました。

このブログでは患者様からよくいただく質問や、知っておいていただきたい歯科医療の知識を、分かりやすく解説することを目指しています。専門用語はできる限り避け、分かりやすい言葉で情報を提供いたします。皆様の疑問を解消し、安心して治療を受けていただけるよう最新の研究結果やエビデンスに基づいた情報も積極的に発信してまいります。

ぜひ最後までご覧いただければ幸いです。

「歯周病と糖尿病の関係」の質問に全力回答!

近年、歯周病と糖尿病の密接な関係が注目されています。一見すると無関係に思えるこの2つの病気ですが、実は互いに悪影響を及ぼし合い、放置すると全身の健康を脅かす可能性があるのです。

この記事では歯周病と糖尿病の知られざる関係、そして毎日の口腔ケアの重要性について矯正歯科医の視点からわかりやすく解説していきます!

歯周病って、そもそもどんな病気?

歯周病って、そもそもどんな病気?

歯周病は、歯垢(プラーク)に含まれる細菌によって引き起こされる感染症です。歯と歯茎の間にプラークが溜まり、歯肉に炎症を起こします。初期段階では自覚症状が少ないため気づかぬうちに進行してしまうことも珍しくありません。実は日本人の成人の約8割が歯周病にかかっているとも言われており、決して他人事ではありません。

プラークって何?なぜ溜まるの?

プラークとは歯の表面に付着する細菌のかたまりで、食べかすや唾液などが混ざってできています。歯磨きが不十分だったり歯並びが悪くて磨き残しがあったりすると、プラークが溜まりやすくなります。喫煙やストレス、不規則な生活習慣などもプラークの増加や歯周病の悪化に繋がることがあります。

歯周病の進行とステージ

歯周病はゆっくりと進行していく病気で、いくつかのステージに分けられます。

  1. 歯肉炎: 歯茎が炎症を起こし、赤く腫れたり出血しやすくなります。この段階では適切な歯磨きや歯科医院でのクリーニングによって改善が可能です。
  2. 軽度歯周炎: 歯肉だけでなく歯を支える骨(歯槽骨)にも炎症が及び始めます。歯周ポケット(歯と歯茎の間の溝)が深くなり、歯磨きだけではプラークを除去することが難しくなります。
  3. 中等度歯周炎: 歯槽骨の破壊が進み、歯がグラグラし始めます。歯周ポケットもさらに深くなり、歯茎から膿が出ることもあります。
  4. 重度歯周炎: 歯槽骨の破壊がさらに進み、歯が抜け落ちてしまうこともあります。歯周病菌が血液中に入り込み、全身の健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。

歯を失うと…もう後戻りできません

歯周病が進行し歯を失ってしまうと、もう二度と元には戻りません。入れ歯やインプラントなどの治療法もありますが、天然の歯に勝るものはありません。

歯を失うことは見た目の問題だけでなく、噛む機能の低下や発音障害、さらには全身の健康にも影響を及ぼす可能性があります。

歯周病かも?見逃せないサインを見つけるには?

歯周病かも?見逃せないサインを見つけるには?

歯周病は初期段階では自覚症状が少ないため「サイレント・ディジーズ(静かな病気)」とも呼ばれます。以下のサイン(兆候)に心当たりのある場合は歯周病の可能性があるため要注意です。

歯茎が腫れている、赤くなっている

健康な歯ぐきは引き締まっていて薄いピンク色をしています。歯周病になると歯ぐきが炎症を起こし、赤く腫れたりブヨブヨとした状態になります。歯ブラシが当たると出血しやすくなるのも特徴です。

歯磨きの時の出血

歯周病になると歯ぐきが炎症を起こしているため、歯ブラシの刺激で出血しやすくなります。出血の量や頻度が増えた場合は歯周病のサインかもしれません。

口臭の変化

口臭は誰にでも多少はあるものですが、歯周病が進行すると口臭が強くなることがあります。これは歯周ポケットに溜まったプラークや歯石から、悪臭を放つガスが発生するためです。自分では気づきにくい口臭ですが、周囲の人から指摘された場合は歯周病の可能性を疑いましょう。

歯が長くなったように見える

歯周病が進行すると、歯を支える骨(歯槽骨)が溶けてしまい、歯茎が後退します。その結果、歯が長くなったように見えることがあります。また、歯の根元が露出することで、冷たいものや熱いものがしみやすくなる知覚過敏の症状が現れることもあります。

歯がグラグラする

歯周病がさらに進行すると歯槽骨の破壊が進み、歯がグラグラし始めます。この状態を放置すると、最終的には歯が抜け落ちてしまう可能性があります。歯を失うと噛む機能が低下するだけでなく、顔のバランスが崩れたり発音に影響が出たりすることもあります。

歯周病と糖尿病、実は深い関係があるってホント?

歯周病と糖尿病、実は深い関係があるってホント?

答えは「YES」です。歯周病と糖尿病は互いに悪影響を及ぼし合う「負のスパイラル」の関係にあります。

糖尿病 ▶ 歯周病の悪化

糖尿病になると免疫力や組織の修復能力が低下するため、歯周病が悪化しやすくなります。また唾液の分泌量が減り、口の中が乾燥しやすくなることも、歯周病菌の増殖を促します。

歯周病 ▶ 糖尿病の悪化

歯周病が進行すると歯周ポケット(歯と歯茎の間の溝)から炎症性物質が血液中に流れ込み、全身に広がります。これらの炎症性物質はインスリンの働きを阻害し、血糖値のコントロールを困難にします。

つまり糖尿病の方は歯周病になりやすく、歯周病の方は糖尿病が悪化しやすいという「負のスパイラル」に陥ってしまうのです。

放置すると怖い!歯周病と糖尿病が引き起こすリスクとは?

歯周病と糖尿病、どちらも放置すると全身の健康を脅かす恐ろしい病気です。それぞれがさらに悪化すると、取り返しのつかない深刻な事態を招く可能性があります。

歯周病のリスク

歯を失う

歯周病が進行すると、歯を支える土台となる歯槽骨が徐々に破壊されていきます。支えを失った歯はグラグラと揺れ始め、最終的には抜け落ちてしまいます。一度失った歯は二度と元には戻らず、入れ歯やインプラントといった人工物で補うしかありませんが、天然の歯に勝るものはありません。

顎の骨が痩せる

歯周病によって歯槽骨が破壊されると顎の骨自体も痩せてしまい、顔の輪郭が変化したり口元が老けて見えたりする可能性があります。また、入れ歯を安定させるのが難しくなり、食事や会話に支障をきたすこともあります。

全身疾患のリスク増加

歯周病菌や歯周病によって生じる炎症性物質は歯茎の血管から血液中に入り込み、全身へと運ばれます。これらの物質は動脈硬化を促進し、心臓病や脳梗塞のリスクを高めることが知られています。また、誤嚥性肺炎や認知症、糖尿病、早産・低体重児出産など、様々な全身疾患のリスクを高める可能性も指摘されています。

糖尿病のリスク

血糖コントロールの悪化

歯周病によって歯茎の炎症が起きると、炎症性物質が血液中に放出されます。これらの物質はインスリンの働きを阻害し、血糖値を上昇させるため糖尿病の悪化や治療効果の低下に繋がります。

合併症のリスク増加

高血糖状態が続くことで、糖尿病の合併症(網膜症、腎症、神経障害など)のリスクが高まります。網膜症は失明、腎症は人工透析、神経障害は足の壊疽や切断など深刻な事態を引き起こす可能性があります。歯周病を予防・治療することで、これらの合併症のリスクを低減できる可能性があります。

特に高齢の方は、歯周病によって噛む力が弱まり、低栄養状態に陥りやすくなります。低栄養は糖尿病の悪化だけでなく、免疫力の低下や様々な病気のリスクを高めるため注意が必要です。

毎日のケアと専門家のサポートで健康寿命を延ばそう!

歯周病も糖尿病も、毎日のセルフケアと専門家による定期的なメンテナンスで予防・改善が可能です。正しい知識と行動で健康寿命を延ばしましょう!

毎日のセルフケア: あなた自身でできること

毎日のセルフケア: あなた自身でできること

正しい歯磨き

歯ブラシだけでは歯と歯の間や歯周ポケット(歯と歯茎の間の溝)の汚れを完全に取り除くことはできません。デンタルフロスや歯間ブラシを併用し、すみずみまで丁寧に磨き残しをなくすことが重要です。正しい歯磨き方法は歯科衛生士から個別に指導を受けるのがおすすめです。

バランスの取れた食事

糖分や脂質の多い食事は血糖値を急上昇させ、糖尿病を悪化させるだけでなく、歯周病の原因となる歯垢(プラーク)の増加にもつながります。野菜や果物、魚、大豆製品など、ビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富な食品を積極的に摂り、バランスの取れた食生活を心がけましょう。

禁煙

喫煙は歯周病や糖尿病の最大の敵です。免疫力を低下させ歯周組織の治癒を遅らせるだけでなく、血管を収縮させ、血流を悪くするため、糖尿病の合併症のリスクも高めます。禁煙することで歯周病と糖尿病の両方の予防・改善に繋がります。

適度な運動

適度な運動は血糖値のコントロールだけでなく、ストレス軽減や免疫力向上にも役立ちます。ウォーキングや軽いジョギングなど無理のない範囲で体を動かす習慣を身につけましょう。

十分な睡眠

睡眠不足は免疫力を低下させ炎症反応を増強させるため、歯周病や糖尿病の悪化に繋がります。質の高い睡眠を十分に確保し、心身のリフレッシュを図りましょう。

専門家によるサポート: プロの力を借りて、さらに効果的に

専門家によるサポート: プロの力を借りて、さらに効果的に

定期的な歯科検診とクリーニング

歯科医院で定期的に検診とクリーニングを受けることで歯周病の早期発見・早期治療に繋がります。プロによる歯石除去や歯面清掃はセルフケアでは落としきれない汚れを除去し、口腔内を清潔に保つために欠かせません。

歯周病治療

歯周病が進行している場合は歯科医師による適切な治療が必要です。歯周ポケットの深い部分の歯石除去や、外科的な処置が必要になる場合もあります。

糖尿病との連携

糖尿病の方はかかりつけの歯科医院を持ち、糖尿病の状況を歯科医に伝えることで適切な治療とアドバイスを受けることができます。歯科医師と医師が連携することで、より効果的な治療と管理が可能になります。

矯正治療

歯並びやかみ合わせが悪い場合は矯正治療によって歯磨きがしやすくなり、歯周病予防に繋がります。当院では目立ちにくいインビザライン矯正も取り扱っております。お気軽にご相談ください。

まとめ「お口の健康から、全身の健康へ」

歯周病と糖尿病は互いに悪影響を及ぼし合い、放置すると全身の健康を脅かす可能性があります。しかし毎日の口腔ケアと専門家による定期的なメンテナンスで、予防・改善が可能です。

大阪府八尾市にある「医療法人甦歯会 もりかわ歯科」では、歯周病治療はもちろん矯正治療や予防歯科にも力を入れており、患者様一人ひとりの口腔内状況やご要望に合わせた治療プランをご提案いたします。

歯周病や糖尿病、歯並びについて気になることや不安なことがございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。お口の健康から、全身の健康へとつながるサポートをさせていただきます。

当院では日々の診療で患者様との対話を大切にし、お一人お一人に合わせた治療を心がけています。審美歯科や歯列矯正にも対応しておりますので、歯に関する心配事がございましたらいつでもお気軽にご来院ください。

また、矯正治療に関する無料相談も実施しておりますので、歯並びでお悩みの方も、ぜひ一度お問い合わせください。

矯正無料相談
矯正無料相談

詳しくは当院ホームページにあるマウスピース矯正ページも併せてご覧ください。

歯周病の初期症状を見逃すな!歯茎からのサインを見つける方法

2024年9月4日
歯周病の初期症状を見逃すな!歯茎からのサインを見つける方法

こんにちは。大阪府八尾市にある歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

歯科医療は専門性の高い分野であり、患者様にとって分かりにくい情報や誤解が生じやすい情報も少なくありません。診療中、患者様お一人おひとりに丁寧にご説明したいのはやまやまですが、限られた時間の中では難しいのが現状です。

そこで、このブログを通して、患者様からよくいただく質問や、知っておいていただきたい歯科医療の知識を分かりやすくお伝えいたします。専門用語はなるべく避け、皆様の疑問を解消し、安心して治療を受けていただけるよう努めてまいります。

このブログが、皆様の歯とお口の健康に関する情報源として、少しでもお役に立てれば幸いです!
疑問や不安がございましたら、遠慮なく当院にご相談ください。

「歯周病」に関する疑問やお悩みに全力回答!

「最近、歯磨きすると血が出るな…」
「朝起きた時、口の中がネバネバする…」
「最近、口臭が気になる…」

そんな些細な変化、もしかしたら歯周病の初期症状かもしれません。歯周病は歯を失う原因の第1位であり、日本人の成人の約8割がかかっていると言われています。しかし初期段階では自覚症状がほとんどないため、気付かないうちに進行してしまう怖い病気です。

今回は歯周病の初期症状や原因、治療法について詳しく解説します!

歯周病ってどんな病気?

歯周病ってどんな病気?

歯周病とは歯を支える骨や歯茎の組織が、歯垢(プラーク)に含まれる細菌によって破壊されていく病気です。初期段階では「歯肉炎」と呼ばれ、歯茎が赤く腫れたり出血しやすくなります。この状態を放置すると歯周炎へと進行し、歯を支える骨が溶けて歯がグラグラし、最終的には抜歯が必要になることもあります。

歯周病の原因は?

歯周病の主な原因は、歯垢(プラーク)です。

歯垢は食べかすや唾液中の成分が細菌と混ざり合ってできたもので、歯磨きを怠ると歯の表面に付着して増殖していきます。歯垢が石灰化すると歯石となり、歯ブラシでは除去できなくなります。歯石はさらに歯垢を付着させ、歯周病を悪化させる原因となります。

歯周病は誰にでも起こりうる病気

歯周病は年齢や性別を問わず、誰にでも起こりうる病気です。
以下のような方は特に注意が必要です。

喫煙者

喫煙は歯周病の最大の危険因子の一つです。タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させ、歯ぐきへの血流を悪化させます。その結果、免疫細胞の働きが弱まり歯周病の発症や進行を促進します。

また、喫煙者は歯周病の治療効果も低く重症化しやすい傾向にあります。

糖尿病などの持病がある方

糖尿病は免疫力を低下させ、感染症にかかりやすくなるため歯周病のリスクを高めます。

高血糖状態が続くと歯周組織の抵抗力が弱まり、歯周病菌の増殖を許しやすくなります。歯周病が進行すると、さらに血糖コントロールが悪化するという悪循環に陥る可能性もあるため、注意が必要です。

ストレスが多い方

ストレスは免疫力を低下させ、歯周病菌に対する抵抗力を弱めます。ストレスを感じると、歯ぎしりや食いしばりなどの癖が出やすくなり、歯周組織に負担がかかり歯周病が悪化しやすくなります。

歯並びが悪い方

歯並びが悪いと歯ブラシが届きにくく歯垢が溜まりやすくなるので、歯周病のリスクが高まります。矯正治療によって歯並びを整えることは、歯周病予防にも効果的です。

遺伝的に歯周病になりやすい方

歯周病には遺伝的な要因も関与しており、家族に歯周病の方がいる場合は自身も歯周病になりやすい可能性があります。だからといって必ず歯周病になるわけではありません。日頃から丁寧な歯磨きや定期的な歯科検診を心がけることで、歯周病を予防することができます。

歯周病の初期症状、見逃していませんか?

歯周病の初期症状、見逃していませんか?

歯周病は「サイレント・ディジーズ(静かな病気)」とも呼ばれ、初期の段階ではほとんど自覚症状がありません。しかし、実はあなたの歯ぐきは今もSOSのサインを出しているかもしれません。

歯磨きで血が出る

健康な歯ぐきは歯磨きで出血することはありません。もし歯ブラシに血が付くようなら炎症を起こしているサインかもしれません。歯ぐきの毛細血管が炎症によって傷つきやすくなっているため、少しの刺激でも出血しやすくなっているのです。

歯ぐきが赤く腫れている

健康な歯ぐきはきれいなピンク色をしていますが、歯周病になると歯ぐきが赤く腫れぼったくなります。これは歯周病菌と戦うために集まった白血球が、歯ぐきに炎症を起こしているサインです。

歯ぐきがムズムズする

歯周病が進行すると歯ぐきにかゆみを感じることもあります。これは炎症がさらに悪化している可能性があります。

口臭が気になる

「最近、口臭が気になる…」と感じたら、歯周病の可能性も考えてみましょう。歯周病菌は口臭の原因となる物質を作り出します。特に朝起きた時や空腹時に口臭が強い場合は要注意です。

歯が長くなったように見える

鏡を見て「あれ?歯が長くなった?」と感じたことはありませんか?それは歯周病によって歯ぐきが後退し、歯の根元が露出しているサインかもしれません。

硬いものが噛みにくい

歯周病が進行すると、歯を支える骨が溶けて歯がグラグラと動揺するようになります。その結果、硬いものが噛みにくくなったり、噛むと痛みを感じたりするようになります。

これらの症状は、初期の歯周病のサインかもしれません。少しでも心当たりがある方は早めに歯科医院を受診しましょう。早期発見・早期治療で、大切な歯を守ることができます。

歯周病が悪化すると、取り返しのつかないことに…

初期の歯周病は、適切な治療とケアで改善できる可能性が高いですが、放置すると症状はさらに悪化し、取り返しのつかない事態を招くこともあります。

歯周ポケットの深化

歯と歯茎の間にできた溝(歯周ポケット)は、歯周病が進行するにつれてどんどん深くなっていきます。歯周ポケットが深くなると、歯ブラシが届きにくくなり、歯垢(プラーク)や歯石が溜まりやすくなります。そうなると歯周病菌がさらに増殖し、炎症がさらに悪化するという悪循環に陥ってしまいます。

歯槽骨の破壊と歯の動揺

歯周病菌は歯を支える土台となる骨(歯槽骨)を溶かしていきます。歯槽骨が破壊されると、歯はまるで地盤を失った建物のようにグラグラと揺れ始めます。硬いものが噛みにくくなったり、歯並びが変わってきたりしたら歯周病がかなり進行しているサインかもしれません。

歯の喪失

最終的には歯を支えるものがなくなり、歯が抜け落ちてしまう可能性があります。健康な歯を失うことは、食事や会話などの日常生活に大きな支障をきたすだけでなく、全身の健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。

歯周病により歯を失うリスクを減らし健康な歯を長く保つためにも、「もしかして…」と思ったら一人で悩まず、早めに歯科医院を受診しましょう。

歯周病を防ぐための予防方法

歯周病は一度進行してしまうと治療が難しく、最悪の場合、歯を失ってしまう可能性もある病気です。しかし日々のちょっとした心がけと、歯科医院での定期的なケアによって歯周病を予防し、健康な歯を保つことができます。

毎日のセルフケアが大切!

毎日のセルフケアが大切!

歯周病予防の基本は毎日の丁寧な歯磨きです。

正しい歯磨き方法をマスターし、自分に合った歯ブラシを選び、歯ブラシだけでは届かない歯と歯の間はデンタルフロスや歯間ブラシできれいにしましょう。また、歯周病予防に効果的な成分配合の歯磨き粉や歯磨き後の仕上げに洗口液を活用することで、さらに効果を高めることができます。口腔内の健康を守るため、毎日のセルフケアを徹底しましょう!

定期検診でプロのケアを受けよう

定期検診でプロのケアを受けよう

毎日きちんと歯磨きしていても、どうしても磨き残しが出てしまうもの。そんな磨き残しは歯周病の原因となる歯垢や歯石へと変化していきます。

歯科医院での定期検診ではプロの技術で歯ブラシでは落としきれない汚れを徹底的に除去し、歯周病の早期発見にも繋がります。あなたのお口の状態に合わせた歯磨き方法やケア用品のアドバイスも受けられるので、毎日のセルフケアをさらに効果的にすることができます。

定期検診で歯周病のリスクをきちんと把握し、プロのサポートを受けながら健康な歯を守っていきましょう!

生活習慣を見直そう

毎日の歯磨きや歯科検診に加えて、生活習慣を見直すことも歯周病予防にはとても大切です。

バランスの良い食事で歯や歯茎に必要な栄養をしっかり摂り、タバコはなるべく控えましょう。ストレスを溜め込みすぎず、適度な運動や趣味でリフレッシュすることも大切です。質の高い睡眠をしっかりとることも、免疫力を高め歯周病になりにくい体作りに繋がります。小さな心がけがあなたの歯と健康を守ります。

歯周病の治療方法

歯周病の治療方法

歯周病の治療は病気の進行具合によって変わってきます。

早期発見なら簡単な治療で済みますが、放っておくと大変なことになることも…。ここでは歯周病の進行度合いごとの治療法と、それぞれの治療の特徴をわかりやすく説明します。

初期段階(歯肉炎)

歯周病の初期段階では、歯ぐきが腫れたり出血しやすくなります。

この段階では主に歯のクリーニングを行います。歯に付着した歯垢(プラーク)や歯石を丁寧に除去し、歯茎の炎症を抑えます。また、正しい歯磨きの方法や生活習慣の改善についてのアドバイスもさせていただきます。初期段階であれば、これらの治療と毎日の歯磨きで歯周病の進行を止め、健康な状態に戻すことが可能です。治療期間も短く数回程度の通院で済むことが多いですが、定期的なメンテナンスが大切です。

中等度~重度(歯周炎)

歯周病が進行すると歯と歯茎の間に深い溝(歯周ポケット)ができてしまいます。

この歯周ポケットに歯垢や歯石が溜まりやすくなり、炎症がどんどん悪化していきます。この段階では歯周外科手術や再生療法といった治療が必要になることもあります。

これらの治療は治療期間が長くなり、術後の痛みや腫れも伴うことがあります。

歯並びが悪い方は要注意!矯正治療との組み合わせも

歯並びが悪いと歯ブラシが届きにくく、歯垢が溜まりやすくなります。これが歯周病の原因や悪化に繋がることも。もし歯並びが気になる場合は矯正治療を行うことで歯磨きがしやすくなり、歯周病の予防・改善に繋がります。当院では歯周病治療と矯正治療を組み合わせた治療プランもご提案していますので、お気軽にご相談ください。

どの治療法が最適かは患者様一人ひとりの状態やご希望によって異なります。歯科医師が丁寧にご説明し、あなたにぴったりの治療計画を一緒に考えていきますので、安心してご相談ください。

まとめ「歯周病かも?と思ったら、矯正歯科にご相談を!」

いかがでしたでしょうか?

今回は、歯周病の初期症状や原因、そして放置することの危険性について詳しく解説しました。歯周病は、初期段階では自覚症状がほとんどないため、気付かないうちに進行してしまう怖い病気です。しかし、早期発見・早期治療によって、健康な歯を長く保つことができます。

歯茎の腫れや出血、口臭など、少しでも気になる症状があれば、それは歯周病のサインかもしれません。放置せずに、早めに歯科医院を受診しましょう。

また、もりかわ歯科では、歯周病治療だけでなく、インプラント治療や自費の入れ歯治療、マウスピース矯正にも力を入れて対応しており、患者さま一人ひとりに合わせて治療計画をご提案しています。

「歯並びも気になってきた」「もっと健康な口元にしたい」そんな方も、ぜひお気軽にご相談ください。あなたの笑顔と健康を守るため、全力でサポートいたします。


矯正無料相談
矯正無料相談

詳しくは当院ホームページにあるマウスピース矯正ページも併せてご覧ください。

大阪府八尾市にある歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科では日々の診療で患者さまとの対話を大切にし、お一人お一人に合わせた治療を行っております。

歯に関する心配事がございましたらいつでももりかわ歯科へお越しください。

フッ素塗布とは?こどもの虫歯予防に効果的な理由!

2023年9月5日
子どもの口の中を確認する女性医師

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所です。

フッ素塗布は、こどもの虫歯予防として乳児健診でも行われている処置です。歯にフッ素を塗布することで、虫歯を予防する強い歯にできるといわれています。

定期的に歯科医院でフッ素塗布をしたほうがよいとされていますが、フッ素にはどのような効果があるのでしょうか。フッ素の塗布を継続することは、本当に虫歯予防の効果があるのでしょうか。

今回は、フッ素塗布がこどもの虫歯予防に効果的な理由、どのくらいの頻度でフッ素塗布をするとよいのかについて、わかりやすく解説します。小児歯科でのフッ素塗布の流れや自宅で取り入れられるフッ素についてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

フッ素塗布にはどのような効果がある?

顎に手を当てて考える男性

フッ素は、虫歯予防に効果があるといわれています。虫歯予防に対して実際にどのような効果があるのでしょうか。フッ素の効果は、以下のとおりです。

細菌の働きを弱める

フッ素には、細菌の働きを弱める効果があります。

磨き残した食べ物のカスや汚れは歯垢となり、そのまま放置すると、繁殖した細菌と酸によって虫歯を引き起こします。虫歯を放置すると悪化し、歯周病の原因にもなりかねません。

フッ素を塗布することで、虫歯の原因となる菌の働きを弱め、歯を溶かす酸が作られることを防ぎます。

歯のエナメル質を修復する

フッ素には、歯の表面のエナメル質を修復する効果があります。

食事をすることで口の中は酸性になります。口の中が酸性になることで、歯を溶かす酸が発生するのです。通常、酸によって溶けた歯を修復する再石灰化が起こりますが、細菌の力が強いことなどが原因で修復できない場合、虫歯になります。

フッ素には歯の再石灰化を促進し、エナメル質を修復する効果があります。フッ素の力で初期虫歯を修復できる場合もあるでしょう。

歯のエナメル質を強化する

フッ素塗布を行うことで、歯のエナメル質が強化され虫歯になりにくい歯を作ることができます。

歯の表面を覆うエナメル質が弱ると、飲食物の温度の刺激を過敏に感じる、酸や虫歯菌によって溶かされるなど、外部からのダメージを受けやすくなります。

フッ素を塗布することでエナメル質が強化されるため、酸に溶けにくい歯になるでしょう。

こどもの歯にフッ素を塗布しても大丈夫なの?

ソファに座って考える家族

フッ素塗布は、こどもの歯を強くし、虫歯から歯を守るために重要な処置です。基本的に年齢制限がないため、小さいこどもでも問題なく受けられます。フッ素の塗布は歯科医師や歯科衛生士が行うため、安全性にも問題はありません。

フッ素中毒が話題になったことがあるので、心配に思う保護者の方も多いでしょう。高濃度のフッ素を日常的に塗布した場合やフッ素を一度に大量に摂取した場合、フッ素の中毒症状があらわれる可能性があります。

しかし、歯科医院で使用される高濃度のフッ素を日常的に使うことはできません。

市販されているフッ素入りの歯磨き粉などは、フッ素の含有量が制限されています。毎日使用しても、人体に影響がない濃度に抑えられているのです。

また、フッ素を一度に大量に摂取することも現実的ではありません。こども向けに市販されているフッ素入りの歯磨き粉をこども用の歯ブラシにつけて使用する場合、1回量をすべて飲み込んだとしても、中毒症状が出るとされるフッ素の量を超えることはないでしょう。

乳児健診で希望者に有料でフッ素の塗布を行う場合もあります。虫歯の予防は大人になってからでは遅いとされています。乳歯が生え始める頃から、虫歯に負けない歯を作ることが望ましいでしょう。

小児歯科でのフッ素塗布の流れ

子どもの歯のクリーニングを行う女性歯科衛生士

歯科医院でのフッ素塗布にかかる時間は20~30分程度です。虫歯などの治療がない限り、多くの時間は必要としません。こどもの負担にもならないでしょう。

歯科医院でのフッ素塗布の流れは、以下のとおりです。

カウンセリング

歯科医師や歯科衛生士がフッ素塗布の目的や効果、手順を保護者やこどもに説明します。

疑問や不安に思うことがある場合は、相談して解決しましょう。

歯のクリーニング

フッ素の塗布する前に歯をクリーニングします。

汚れが付着した状態でフッ素を塗布しても、十分な効果が得られません。フッ素の効果を最大化するため、歯のクリーニングを行うのです。

フッ素塗布の準備

フッ素を歯ブラシに染みこませ、歯に塗布する準備をします。

フッ素は、歯ブラシで塗布するのが一般的です。

フッ素塗布

前歯から奥歯に向かってフッ素を塗布します。歯の表と裏の両面にも塗布します。

特に、虫歯の発生リスクが高い奥歯や歯と歯の間、噛み合わせの面にしっかりと塗布することが多いです。

追加のフッ素塗布

フッ素の塗布が終わったら、歯ブラシにフッ素を追加し、再度すべての歯に塗布するのが一般的です。

歯にフッ素を浸透させるため、約30分うがいや飲食を控えるように指示があります。フッ素塗布後の歯磨きについて指示されることもあるので、歯科医師の指示に従ってください。

どれくらいの頻度でフッ素塗布を行うと効果的?

卓上カレンダーにスケジュールを書き込む

歯科医院でのフッ素塗布は、3~4か月に1回の頻度で行うとよいでしょう。フッ素塗布を継続的に行うことで、フッ素による虫歯予防の効果が高まります。定期検診の際にフッ素塗布を行うことで、より歯をきれいに維持できるでしょう。

歯科医院での次回のフッ素塗布までの間も、自宅でフッ素が配合された歯磨き粉を使用すると虫歯予防に効果的です。

フッ素塗布の頻度は、口内の状態やこどもの状況を考慮して歯科医師が決定します。すでに虫歯があるこども・ワイヤー矯正などを行っていて歯に装置を取り付けているこども・毎日歯磨きを行うことが難しいこどもの場合、頻度が高くなるでしょう。

お菓子やジュースなど、糖を多く含む飲食物を摂取する機会が少ない、唾液の量が十分にあるなど、虫歯のリスクが低い場合は、フッ素塗布の頻度も低くなります。

自宅での歯磨きにもフッ素を取り入れよう!

家の椅子で歯磨きをする女の子と母親

フッ素を自宅での歯磨きにも取り入れることで、さらに虫歯予防の効果を高められるでしょう。

フッ素が配合された歯磨き粉も数多く市販されています。市販のフッ素入り歯磨き粉は、歯科医院で使用するものに比べると効果は弱いですが、継続的に取り入れることが可能です。虫歯に負けない歯を維持するために推奨されています。

フッ素入りの歯磨き粉での歯磨きは、毎食後に行うのが理想です。あわせて、細菌が繁殖しやすい就寝前に行うことで、より虫歯予防の効果を得られるでしょう。

歯磨き後に何度もうがいすると、歯磨き粉に含まれているフッ素が流れるため注意してください。こどものうちから、日々の歯磨きで虫歯に負けない強い歯を育てましょう。

まとめ

歯科衛生士からブラッシング指導を受ける少女

フッ素塗布は、こどもの虫歯を予防するうえで非常に大切な処置です。

毎日丁寧に歯磨きをしていても、磨き残しは生まれます。磨き残しに集まる細菌が増殖し、虫歯になることがあります。虫歯から歯を守るために、フッ素をうまく活用するとよいでしょう。フッ素は歯を強くするため、万が一細菌による攻撃を受けても修復できるようになります。

ご自身の丈夫な歯で長い間生活するためには、歯へのフッ素塗布や正しい歯磨きが欠かせません。歯科医院でのフッ素塗布は、3〜4か月に一度を目安に行ってもらいましょう。こどもの歯を守るために、歯科医院でのフッ素塗布や自宅でのフッ素の使用を習慣化してください。虫歯に負けない強い歯を育てましょう。

お子さまの虫歯予防でお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所」にお気軽にご相談ください。

こどもが笑顔で通える!小児歯科の選び方ガイド!

2023年8月11日
歯科衛生士と女の子

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所です。

歯科医院は「歯を削る」などの行為によるイメージにより、怖いと感じるこどももいます。そのため、いざこどもを歯科医院に連れて行くとなると、どの歯科医院を選べばいいのか迷うこともあるでしょう。

また、虫歯治療以外にも、小児歯科の診療内容はたくさんあります。長く健康な歯を維持するためには、こどもの頃から定期的に歯科医院に通うことが大切です。

この記事では、小児歯科の診療内容や小児歯科の対象年齢、小児歯科の選び方について解説します。

小児歯科は何歳から何歳まで?

顎に手を当てて悩んでいる女性

小児歯科は、こどもの口腔健康を専門的に管理するための歯科の一部で、乳歯のケアから永久歯への移行、そしてそのあとの管理を行います。こどもが小児歯科に通い始める目安は、一般的には0〜1歳半です。まずは、虫歯の確認やフッ素の塗布などが中心に行われるでしょう。

この時期に初めて歯科医院に訪れることで、こども自身が歯科医院を恐れることなく受診できるようになります。また、小さいうちから口腔ケアの重要性を理解し、正しい歯磨きの方法を覚えられるでしょう。

一般的には、中学生や高校生になると大人の歯に生え変わっているため、一般歯科での治療が可能になります。小児歯科を受診できる確定的な終了年齢は存在せず、小児歯科での方針や患者さん自身の状態などを見て歯科医師が判断するのが一般的でしょう。

小児歯科の診療内容

歯科医師から歯磨き指導を受ける親子

大人が受診する一般歯科の診療は虫歯や歯周病などの治療が多いのに対し、小児歯科の診療は、主に歯の発育・発達に特化しています。小児歯科では具体的にどのような診療を行っているのか、それぞれ解説します。

虫歯の予防・治療

こどもも大人同様に、砂糖を使用したおやつやジュースなどを飲食するため、きちんと歯磨きをしないと虫歯になります。そのため、丁寧な歯磨きや歯科医院での定期検診による虫歯予防が必要です。

歯磨き指導

こどもが小さいうちは、親御さんが歯磨きをしたり仕上げ磨きをしてあげたりすることが多いでしょう。そのため、こどもが小さいうちは親御さんが歯磨き指導を受けることが多いです。

こどもがある程度大きくなってきたら、こどもに直接歯磨きの指導があります。

しかし、まだうまく歯を磨けない子が多いため、親御さんが引き続き仕上げ磨きをしてあげる必要性があります。しばらくの間は、こどもと一緒に歯磨き指導を受けることになるでしょう。

フッ素塗布

歯科医院で初めてこどもが受ける処置は、乳児健診でのフッ素塗布の場合が多いでしょう。健診後も歯科医院で継続的にフッ素塗布の処置を受けることが推奨されています。

フッ素塗布をすることで、歯の表面を強化して虫歯を予防する効果があるといわれています。小さい頃の歯磨きは大変なため、フッ素塗布を定期的に行うことで、虫歯の元になる細菌に負けない口内環境を保てるのです。

歯並び・噛み合わせの矯正

小児歯科は「歯並び・噛み合わせの矯正」も診療範囲に含まれます。

乳歯から永久歯への生え変わり時期は、こどもの顎の骨格が成長段階であることによって起こる歯並びや噛み合わせの問題が現れる時期です。中には永久歯が生えそろう前に行うことで効果的な治療もあるため、歯科医師に早期に相談できるのは大きいといえるでしょう。

安心して治療を受けられる小児歯科の選び方

喜怒哀楽の表情が描かれた木のブロック

こどもの健康な歯を守るための治療を受けられる小児歯科ですが、どのように小児歯科を選べばいいのでしょうか。順番に解説します。

小児歯科診療経験が豊富

小児歯科を選ぶ際は「小児歯科診療経験が豊富」であることを確認しましょう。

大人と違って、こどもは歯も骨格も発達段階です。また、こどもは大人に比べてじっとしていられない、または感情に左右されやすいなど、診療だけでなくコミュニケーションが重要になる面もたくさんあります。

こどもの年齢や成長に合わせた予防や治療計画が必要なことから、経験豊富な歯科医院を選ぶことが大切です。

カウンセリングが丁寧

小児歯科では、カウンセリングが丁寧であるかも大きなポイントです。

診察を受けるうえで、いかに歯科医師やスタッフがこどもを理解し、前向きに診察をすすめられるかが重要になってきます。そのため、初回はこどもの歯の状態を見てもらう以外にも、どのような性格のこどもなのか、何が好きで嫌いなのかなど、こどもの特性を一緒に見ることが大切です。

それによって、歯科医師やスタッフと、こどもや親御さんとの間のコミュニケーションが円滑になり、結果的に診察がスムーズにいくでしょう。

怖くない雰囲気や工夫がされている

こどもにとって歯科医院は未知の世界で恐怖の対象になることが多いため、口腔ケアが疎かになるケースも少なくありません。こどもがリラックスして治療を受けられるような「怖くない雰囲気」の小児歯科を選びましょう。

キッズスペースが設置されていることや暖色系の壁であること、こどもが好きなイラストやキャラクターの装飾があることなど、こどもに安心感を与える工夫がされている歯科医院がおすすめです。

また、テレビでこども向けアニメを流して診察までの時間を楽しく待てる工夫をしている小児歯科や、診療後にミニグッズがもらえたりガチャガチャができたりするなど「歯科医院に行けばいいことがある」と感じられるような工夫をしている小児歯科も多くあります。

こどもに対する歯科医師やスタッフの対応がやさしい

こどもの歯科治療は、親御さんにとってもこどもにとってもストレスになりがちです。ストレスを軽減するには、こどもが喜んで足を運べるような小児歯科を選ぶことが大切でしょう。

大前提に「怖くない」ことが挙げられます。不安なこどもに対して歯科医師やスタッフが優しく接してくれることにより、こどもの緊張もほぐれ、スムーズに診察が進むでしょう。

こどもは新しい場所や未知の経験に対して恐怖心を感じやすいため、優しく接してもらえる歯科医院が望ましいといえます。歯科医師やスタッフがこどもを怖がらせないように工夫しているか、診療の説明をこどもが理解できるように行っているかを確認しましょう。

予防歯科に力を入れている

虫歯の治療も大切ですが、なるべく虫歯にならないようにする「予防歯科」に力を入れている小児歯科はおすすめです。

歯科医院に恐怖心を抱く原因は、虫歯の治療が多いといえるでしょう。虫歯にならなければ、怖い思いをして虫歯治療をする必要はありません。どのように虫歯予防をすればいいかを丁寧に教えてくれる、また虫歯予防のための処置を施してくれる歯科医院を選びましょう。

健康な歯を維持することは、大人になってもずっと継続する必要があります。そのためには、小さいうちから「歯磨きをすることの大切さ」や「歯の適切な磨き方」などを指導してくれる歯科医院に出会うことが大切です。

まとめ

頬に手を当てている兄弟

小児歯科を初めて受診するときは、どのようなところを見て選べばよいか迷うことも多いのではないでしょうか。小児歯科診療の経験が豊富で雰囲気の明るい小児歯科を選ぶことで、こどもも怖がらずに足を運べるでしょう。

また、歯科医師やスタッフが優しいという点も大切です。積極的にこどもに声掛けをしてくれたり「頑張ったね」と褒めてくれることで、こどもにも自信がつき、歯科医院への抵抗感も減っていくでしょう。

最近では、こどもがまた歯科医院に行きたくなるような可愛いシールや消しゴムなどのグッズを用意しているところもあります。ご褒美があると、頑張れるこどもがたくさんいるのではないでしょうか。はじめはご褒美目当てでも、通院していくうちに「歯科医院は怖い場所ではなく健康な歯を維持するために行くところ」となるように親御さんがこどもに合わせてアシストしてあげましょう。

お子さんの初めての歯科医院受診を検討されている方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所」にお気軽にご相談ください。

自分でできる歯周病の治し方はある?悪化させないためにできること

2023年6月12日
顎を抑えて歯の痛みに耐える女性

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所です。

歯周病は、虫歯と並んで「歯科の二大疾患」とよばれるほど発症率が高い身近な病気です。歯の痛みで気づくことが多い虫歯とは対照的に、歯周病は進行中も痛みがなく、自分では気づきにくいとされています。歯科医院の定期検診で初めて気づく方も多いです。歯周病が悪化すると、最悪の場合、歯を失うこともあります。少しでも長く自分の歯で食事をするために、歯周病は避けるべき病気です。

今回は、歯周病を自分で治すことはできるのか、歯周病を予防し悪化させないためにはどうしたらいいのかを解説します。

歯周病とは

上を見ながら悩む白い服を着たカップル

歯周病とは、歯の周囲に歯垢などが付着し、菌が増殖して歯茎や骨を破壊する歯の病気です。

歯に歯垢が付着すると口内に菌が増殖しやすくなり、歯周病に発展することがあります。歯周病が進行すると、細菌の毒素によって歯を支える土台の歯槽骨が徐々に溶かされ、最悪の場合歯が抜けることもあります。

歯周病の進行は、痛みなどの自覚症状がないためセルフチェックが難しく、歯科医院で診てもらわないとなかなか気づけません。歯が抜けることを防ぐために、歯科医院で定期的な歯の診察を受けましょう。

歯周病の原因

積み木に書かれた虫眼鏡を組み立てる

歯周病を防ぐには、歯周病の原因を知り、対策することが大切です。歯周病の原因を確認しましょう。

磨き残し

歯周病になる原因は、歯磨きが不十分なことが考えられます。

磨き残しがあると、歯と歯茎の間に歯垢が蓄積し、徐々に歯石になります。歯石は歯磨きでは取れないため、歯科医院で除去しないといけません。歯石ができると歯石周辺で細菌が繁殖し、歯周病の原因となります。ふだんの歯磨きを丁寧に行い、汚れを残さないことが大切です。

歯石の周りに付着した菌の影響

歯石の周りに付着した菌は繁殖力が強く、徐々に細菌が増えます。口内が細菌に侵され、歯周病を引き起こすでしょう。

細菌が繁殖すると、歯茎が弱まる、骨が溶けるなどの症状もあらわれます。歯を失うこともあるため、歯石は放置せず見つけたらすぐに歯科医院で除去してもらいましょう。

歯ぎしりや食いしばり

歯ぎしりや食いしばりで歯に過剰に力が加わると、骨に負担がかかり、歯周病や顎関節症などを引き起こす恐れがあります。

就寝時はマウスピースを使用するなど、必要以上に歯に負担をかけないようにしましょう。

歯周病は自分で治せるのか?

鏡を見て自分の歯を確認する女性

磨き残しなどが蓄積されて発症する歯周病は、自分で治せるのでしょうか。「歯科医院に行かずに治せたら」と思う方も多いでしょう。ここからは、歯周病は自分で治せるのかどうか、詳しく解説します。

歯周病は自分で治せない

歯周病は、残念ながら自分で治すことは難しく、歯科医院での治療が必要です。

市販されている歯磨き粉などは、あくまで歯周病を予防するもので、歯周病の原因となる細菌を抹消するものではありません。歯周病を発症すると、自力では取れない歯石や歯茎の炎症など、さまざまなトラブルが発生します。専用の器具での除去が必要な歯石や、治療が必要な歯茎の炎症は、自分では対処できません。

症状には個人差もあるため、自力でどうにかしようと考えず、虫歯と同様に異変を感じたらすぐに歯科医院を受診しましょう。

歯周病はコントロールできる

歯周病は自分では治せませんが、進行スピードをコントロールすることは可能です。

進行スピードをコントロールするうえで大切なのは、日々のセルフケアで歯周病菌を減らすことです。歯周病の原因となる歯垢を残さないよう意識しましょう。就寝時や起床時、食後に丁寧な歯磨きを行い、歯垢の原因をなくすことで、歯周病に繋がるきっかけを断つことができるでしょう。

歯周病を悪化させないために自宅でできること

歯磨きをする女の子と母親

歯周病を少しでも悪化させないためにはどうしたらよいのか、自宅でできるセルフケアはないのか、疑問に思った方もいるのではないでしょうか。

自宅でできるセルフケアは、以下のとおりです。

丁寧に歯を磨く

もっとも力を入れるべきことは、ふだんの歯磨きです。

歯ブラシは毛先が広がっていない清潔なものを使用し、デンタルフロスや歯間ブラシも併用しましょう。また、歯のすき間の汚れを除去することも大切です。奥歯にはスポット用の小回りの利く歯ブラシを使用し、噛み合わせ部分から細かい部分までしっかり念入りに磨きましょう。

免疫力を上げる

歯周病を悪化させないためには、免疫力を上げることも大切です。早寝早起きやバランスのよい食事を摂りましょう。

歯周病と免疫力は一見関係ないように思えるかもしれませんが、免疫力が落ちているときは風邪をひきやすくなるように、免疫力は体全体の健康に大きく影響します。なるべくストレスをため込まないように生活することが大切です。

禁煙する

喫煙者は歯周病になりやすく、症状が悪化しやすいといわれています。また、歯周病にかかると治りにくいことも特徴です。体内に吸収されるたばこの有害物質によって血管が収縮し、血液循環が悪くなるためです。

喫煙すると血液量が減少し、歯茎に十分な酸素が行きわたりません。細菌が繁殖しやすくなり、歯を支える骨を溶かすなど悪化の一途をたどります。健康な歯を維持するためには、禁煙しましょう。

歯周病にならないための予防が重要!

歯ブラシを持って患者に歯磨き指導をする女性医師

歯周病にならないためには、日頃の予防が欠かせません。主な予防法は、以下のとおりです。

毎日の歯磨きの徹底

毎日の歯磨きは、丁寧にしっかり行いましょう。

不十分な歯磨きは歯周病の原因の一つであるため、歯磨きは非常に大切です。毎食後に丁寧に歯を磨くことで、歯石が歯に付着することを防げます。時間がないときは、水やうがい薬などでうがいするだけでもある程度の汚れは落とすことができます。

歯科医院での定期的なメンテナンス

歯周病を防ぐためには、歯科医院で定期的にメンテナンスを受けることが効果的です。

歯科医院では、歯周病はもちろん、虫歯などの早期発見にも繋がり、磨き残しの確認もしてくれます。さらに、歯科医師や歯科衛生士から歯磨きやふだんの生活の指導を受けることで歯磨きのスキルも向上するため、歯周病や虫歯予防に効果を発揮するでしょう。

生活習慣の見直し

歯周病を予防するには、免疫力が重要です。

免疫力を上げるために、規則正しい生活を送りましょう。栄養バランスのよい食事を心がけ、過度なアルコールの摂取は控えてください。また、十分に睡眠時間を確保し、早寝早起きをするなど規則正しい生活を送ることが望ましいです。

まとめ

唇をめくって歯を見せる若い女性

歯周病は、実は身近で怖い病気ですが、毎日の丁寧な歯磨きと歯科医院での定期的なメンテナンスによって、健康な歯を維持することが可能です。特に、歯科医院での早期発見が歯周病の重症化を防ぎます。定期的な受診はもちろん、口腔内に何か違和感があれば、必ず歯科医院を受診しましょう。

磨き残しなどのチェックを実施し、歯磨き指導を行ってくれる歯科医院もあります。自分の歯並びや磨き方の癖を把握し、日々の歯磨きでできるだけ歯垢を残さずきれいに磨けるようになることが、歯周病にならない一番の方法といえるでしょう。少しでも長く自分の歯でしっかりと食事ができるように、毎日の歯磨きを丁寧に行い、きれいな歯を維持し続けましょう。

歯周病でお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所」にお気軽にご相談ください。