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アマルガムは除去した方がいいですか?

2024年5月15日
アマルガムは除去した方がいいですか?

こんにちは。大阪府八尾市の歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

歯科医やスタッフにとっては当たり前のことでも、患者さんにとっては歯の専門家ではありません。そのため、様々な疑問や不安を抱くのは当然です。

私たちは、患者さんが歯や口腔の健康について、安心して治療を受けられるように、疑問や不安を解消することが大切だと考えています。

診療中にすべての疑問にお答えできれば一番ですが、時間の制約や専門的な知識が必要となる場合、十分な説明ができないこともあります。

そこで、当院のブログで、患者さんからよくいただく質問をテーマに、わかりやすく解説していきます。

このブログを通じて、患者さんの歯医者さんへの疑問や不安が少しでも解消され、安心して治療を受けられるお手伝いができれば幸いです。

ぜひ最後までご覧いただければ幸いです。

「アマルガムは除去した方がいいの?」の質問に全力回答!

今回は、アマルガムって除去した方がいいの?という質問に対して全力でお答えしていきます!
そもそもアマルガムって?銀歯と何が違うの?という方も多いと思います。

このコラムではアマルガムに関する素朴な疑問から除去治療の事まで詳しく解説していきますので、是非最後までお読みください!

まず、アマルガムとは?

アマルガムとは?

水銀と銀、銅、亜鉛などの金属を混ぜた歯科材料です。安価で強度が高いため、長年歯の詰め物として広く使用されてきました。しかし、水銀が溶け出して体内に蓄積する可能性や、環境汚染への影響などが指摘され、近年では使用が減少しています。

アマルガムの種類

アマルガムは、水銀の含有量や配合される金属の種類によって、以下のように分類されます。

歯科用水銀アマルガム

水銀が約50%、銀が約35%、スズが約9%、銅が約6%、亜鉛が少量含まれる合金です。日本では、昭和初期から平成初期頃まで、虫歯の詰め物として広く使用されていました。

銀アマルガム

水銀が約70%、銀が約30%含まれる合金です。歯科用水銀アマルガムよりも水銀の含有量が多く、現在はほとんど使用されていません。

金アマルガム

水銀が約60%、金が約40%含まれる合金です。銀アマルガムよりも水銀の含有量が多く、現在はほとんど使用されていません。

アマルガムの特徴

アマルガムは、以下のような特徴があります。

加工性が高い

柔らかく、容易に加工することができます。

強度が高い

固まってから硬くなり、強い力に耐えることができます。

耐久性が高い

長期間にわたって使用することができます。

比較的安価

他の歯科用金属材料に比べて安価です。

アマルガムの欠点

アマルガムは、以下のような欠点もあります。

水銀を含む

水銀は、人体に有害な重金属です。近年では、アマルガムから溶け出した水銀が体内に蓄積し、健康被害を引き起こす可能性があることが指摘されています。

審美性に劣る

銀色のため、目立ちやすいという欠点があります。

金属アレルギーを引き起こす可能性がある

アマルガムに含まれる金属が、金属アレルギーを引き起こす可能性があります。

二次カリエスが発生しやすい

アマルガムと歯の間には隙間ができやすく、二次カリエスが発生しやすいという欠点があります。

アマルガムの使用状況

アマルガムの健康被害が指摘されていることから、近年では多くの国々で使用が制限されています。

日本におけるアマルガムの使用状況

2009年4月から、小児、妊婦、授乳中の女性へのアマルガムの使用が禁止されました。2020年4月からは、歯科用水銀アマルガムの使用が原則禁止となり、例外的に使用が認められる場合には、患者への十分な情報提供と同意が必要となりました。

欧州連合におけるアマルガムの使用状況

2000年から、歯科用水銀アマルガムの使用が段階的に廃止されています。

米国におけるアマルガムの使用状況

2009年から、小児へのアマルガムの使用が禁止されています。

アマルガム除去治療を希望される場合

アマルガムによる健康被害が懸念されていることから、アマルガムを他の歯科用金属材料やセラミック等に置き換える「アマルガム除去治療」を希望される患者さんが増えています。

アマルガム除去は、保険適用となる場合と、自費診療となる場合があります。また、除去後の治療内容によっても費用が異なります。

アマルガム除去を検討している場合は、事前に歯科医師に相談し、費用や治療内容について確認してください。

 

もりかわ歯科ではアマルガム除去を希望される患者さんからのご相談を随時受け付けております。当院予防歯科又は治療にお越しいただきお気軽にご相談ください。

詳しくはもりかわ歯科志記診療所の診療科目一覧をご覧ください。

アマルガムと銀歯の違いって?

​​アマルガムと銀歯は、どちらも虫歯の治療に使われる詰め物ですが、実は同じものではありません。

アマルガムは、水銀と銀、スズ、銅などの金属を混ぜ合わせた合金です。

一方、銀歯は、一般的に「金銀パラジウム合金」と呼ばれる金属で作られています。金銀パラジウム合金は、銀の他に、金、パラジウム、銅などが含まれています。

以下、アマルガムと銀歯の主な違いを表にしてみました。

アマルガムと銀歯の主な違い

アマルガムと銀歯の主な違い

近年では、アマルガムの健康被害が懸念されていることから、多くの国々で使用が制限されています。日本では、2020年4月から歯科用水銀アマルガムの使用が原則禁止となりました。

一方、銀歯は、審美性や安全性に優れていることから、現在でも広く使用されています。

まとめ

アマルガムと銀歯は、それぞれ異なる材料で作られており、利点と欠点も異なります。虫歯の治療を受ける際には、歯科医師と相談し、自分に合った詰め物を選ぶことが大切です。

過去のアマルガム詰め物、除去は慎重に! 

過去のアマルガム詰め物、除去は慎重に!

知っておくべき危険性と安全な方法

かつて主流だった銀色の詰め物「アマルガム」。実は水銀が含まれており、近年は健康への影響が懸念されています。除去を希望する方も増えていますが、安易な除去は危険を伴います。

アマルガム除去の危険性

アマルガム除去は、適切な方法で行わなければ、以下の危険性を伴います。

水銀中毒

アマルガムを除去する際に発生する水銀蒸気は、体内に入り込むと水銀中毒を引き起こす可能性があります。頭痛、めまい、腎障害など、様々な症状が現れます。

二次感染

アマルガム除去によって歯の神経が露出してしまうと、細菌感染のリスクが高まります。

歯の損傷

アマルガム除去の際に、周囲の健康な歯質まで削ってしまう可能性があります。

安全なアマルガム除去

アマルガム除去を検討する場合は、以下の点に注意しましょう。

歯科医院選び

水銀対策に十分な設備と技術を持つ、実績のある歯科医院を選びましょう。

除去方法

安全性の高い「ラバーダム防湿」や「バキュームシステム」を用いるなど、水銀蒸気の飛散を徹底した方法で行う必要があります。

体調管理

体調が優れない場合は、アマルガム除去を延期しましょう。

アフターケア

除去後の経過観察や、必要に応じて他の治療を受けることが重要です。

アマルガム除去の必要性

アマルガム自体は安定した物質であり、短期的には健康被害を引き起こす可能性は低いと考えられています。しかし、長期的な影響や、体質によっては影響を受けやすい場合もあります。

以下のような場合は、アマルガム除去を検討した方が良い場合があります。

  • 虫歯や破損など、アマルガム詰め物が劣化している場合
  • 金属アレルギーがある場合
  • 審美的な理由で詰め物を白磁などにしたい場合
  • 水銀による健康被害が心配な場合

 

アマルガム除去は、適切な方法で行えば安全に行うことができます。しかし、安易な除去は危険を伴うため、慎重に検討する必要があります。

アマルガム除去を検討する際は、信頼できる歯科医院に相談し、十分な情報収集と説明を受けた上で判断することが重要です。


情報源

アマルガム除去をお考えの方はもりかわ歯科に相談ください

もりかわ歯科ではアマルガム除去に関する知識豊富なドクターが在籍しております。

過去に銀の詰め物又は被せ物を入れる治療を受けたことのある方は一度ご来院いただき、お気軽にご相談ください。

歯は一生大事にしていくべき大切な体の一部です。

歯に関して少しでも不安がある方はできるだけ早めの受診をお願いしております。

手遅れになる前にご相談だけでもお越しください。

まとめ

いかがだったでしょうか?

アマルガムって除去した方が良いのか?の質問に全力回答いたしました!

アマルガムがお口の中にある方は不安になったかもしれません。

ですが、体に有害である場合は放置しても良いことは何もありません。

昔入れた銀の詰め物・被せ物がある方はアマルガム除去について一度真剣に考えてみてください。

このブログがそのきっかけになれば幸いです。

 

大阪府八尾市にある歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科では日々の診療で患者さまとの対話を大切にし、お一人お一人に合わせた治療を行っております。

歯に関する心配事がございましたらいつでも大阪府八尾市にある歯医者、もりかわ歯科へお越しください。

 

審美歯科にご興味のある方、歯列矯正をお考えの方も当院では矯正無料相談を実施していますので、お気軽にお問い合わせください。


矯正無料相談
矯正無料相談

詳しくは当院ホームページにあるマウスピース矯正ページも併せてご覧ください。

 歯のブリッジって何?

2024年2月21日
歯のブリッジって何

こんにちは。大阪府八尾市の歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

歯科医や診療所のスタッフにとっては当たり前の知識でも、患者さんは歯の専門家ではありません。そのため、様々な疑問や不安を抱くのは当然です。

私たちは、患者さんが歯やそれに関連する体のことについて、納得して治療を受けられることが大切だと考えています。

診療中にすべての疑問にお答えできれば一番なのですが、時間をかけて詳しく説明することは難しい場合もあります。

そこで、通常の診療でよく寄せられる質問に対して、当院のブログで順次お答えしていくことにしました。

このブログを通じて、患者さんが歯医者さんに対して抱く疑問や不安を解消できるよう、少しでもお手伝いできればと願っています。

ぜひ最後までご覧いただければ幸いです。

「歯のブリッジって何?」の質問に全力回答!

今回は、歯のブリッジって?ブリッジってどんな物?などの質問に対して全力でお答えしていきます!

歯のブリッジって何?

歯のブリッジって何?ブリッジの図解

歯を失った時に、両隣の健康な歯を支えにして人工歯を装着する治療法です。取り外しの必要がなく、見た目も自然で、健康な歯と近い噛み心地が得られます。

入れ歯や被せ物とどう違うの?

歯のブリッジ、入れ歯、および被せ物は、いずれも歯科治療で使用される異なる種類の歯の補綴物です。それぞれの違いについて簡単に説明します。

ブリッジ(歯橋)

特徴

ブリッジは、欠損した歯の隣の健康な歯(またはインプラント)に支えられる人工の歯です。

取り外し

通常は取り外しできません。歯科医師がセメントなどの強力な接着剤を使用して歯に固定します。

適応

隣接する歯が強固で十分な場合に使用されます。

入れ歯(部分入れ歯や完全入れ歯)

特徴

入れ歯は、欠損した歯を置き換えるために取り外し可能なプロセスで製作された歯の補綴物です。

取り外し

患者が自分で取り外しできることが一般的です。

適応

多くの欠損歯の補綴や、歯のない場合に使用されます。

被せ物(クラウン)

特徴

被せ物は、単一の歯を覆うためのカスタムメイドのキャップです。欠損した歯に装着され、形状や機能を回復します。

取り外し

通常は取り外しできません。永久的に歯にセメントまたは他の強力な接着剤で固定されます。

適応

一つまたは複数の歯を修復する際に使用されます。

 

これらの歯の補綴物は、患者の具体的な状態や治療の必要性によって選択されます。歯科医師が患者と協力して、最適な治療計画を策定することが重要です。

ブリッジは何年くらい持ちますか?

ブリッジは、失った歯の代わりに隣の健康な歯を利用して架ける“歯の架け橋”。一般的には7~8年と言われています。しかし、それはあくまでも目安。虫歯や歯周病、噛み合わせなど、様々な要因によって大きく左右されます。

ブリッジを長持ちさせる方法は?

大切なのは、あなただけの“橋”を丁寧にケアすること。

  • 毎日の歯磨き:歯ブラシとデンタルフロスで、ブリッジと歯の間もしっかり清掃しましょう。
  • 定期検診:歯科医院で定期的に検診を受け、虫歯や歯周病の早期発見・早期治療を。
  • 適切なケア:歯科医師から指導された適切なケアを毎日行いましょう。

もしブリッジが使えなくなったら?

ブリッジが使えなくなっても、再治療は可能です。しかし、失った歯の状況によっては、インプラントなどの他の治療法が必要になる場合もあります。

治療を受ける前に

治療を受ける前に、歯科医師と以下の点をしっかり相談しましょう。

  • メンテナンス方法:日々のケア方法や定期検診の頻度など、あなたに合ったメンテナンス方法を相談しましょう。
  • 長期的な治療計画:ブリッジが将来的にどうなっていくのか、長期的な視野で治療計画を立てましょう。

あなただけの“歯の架け橋”を大切に

ブリッジは、あなたの歯の健康を支える大切な存在です。正しいケアと定期検診で、あなただけの“橋”を長持ちさせましょう。

ブリッジ治療の流れってどんな感じ?

抜けた歯を補うため、ブリッジを作ります

ブリッジ治療は、失った歯を両隣の健康な歯で支える治療法です。奥歯のブリッジ治療の流れを、分かりやすく解説します!

1. 土台となる歯を準備

ブリッジを作るために、両隣の歯を削り、土台を作ります。土台となる歯は、今まで以上に大きな負担を担うことになるため、慎重な検査が必要です。

土台となる歯を準備

2.ブリッジの土台を作ります

※注意

土台になる歯は今まで以上に歯に負荷がかかるため、この治療が適さない場合があります。

ブリッジの土台を作ります

3. 精密な型取りと咬み合わせの記録

削った歯と咬み合わせを精密に型取りし、記録します。この型をもとに、ぴったりフィットするブリッジを作製します。

精密な型取りと咬み合わせの記録

4.仮歯で快適な状態を維持

型取りまでの間、仮歯を装着することで、歯の移動や咬み合わせの変化を防ぎ、快適な状態を維持します。

仮歯で快適な状態を維持

5.あなただけのブリッジを設計・製作

型から模型を作製し、咬合器と呼ばれる精密な機械で咬み合わせを再現します。歯科医師と技工士が連携し、あなただけのブリッジを設計・製作します。

あなただけのブリッジを設計・製作

6.ブリッジを設計します

模型を器械に装着し、実際の咬み合わせを忠実に再現します。

ブリッジを設計します

7.素材を選んで、ぴったりフィットさせる

ブリッジの素材は、金属、セラミック、プラスチックなど、それぞれメリットとデメリットがあります。歯科医師と相談しながら、最適な素材を選びましょう。

素材を選んで、ぴったりフィットさせる

金属、セラミック、プラスチックなどの素材から最適な物を選びます。

8.最終調整で快適な咬み合わせを実現

完成したブリッジを装着し、咬み合わせや形態を丁寧に調整します。違和感がないか、しっかりと確認を行います。

最終調整で快適な咬み合わせを実現

歯のブリッジ治療は何日かかる?

歯のブリッジは最短で治療回数は2回、約1~2週間の治療で終わります。 1回目は歯を削って型を取ります。 2回目にブリッジを装着します。 インプラントの場合は最低5回、期間は3か月以上かかります。

 

ブリッジの費用はいくら?

ブリッジは1本いくら?

ブリッジ治療には保険と自費の選択肢があります。

それぞれ費用相場に違いがあります。

保険適用と自費の違い

保険適用内のブリッジは、欠損歯1本あたり2万円~3万円と費用を抑えられます。機能的な回復を重視する方におすすめです。

 

一方、自費治療では、審美性に優れたセラミック素材を使用するため、5万円~15万円と高くなります。自然な白さを追求し、美しい笑顔を手に入れたい方におすすめです。

素材別費用目安

ハイブリッドセラミック:5万円~8万円

メタルボンド:8万円~10万円

オールセラミック:12万円~15万円

その他費用

診察・診断:治療費に含まれることが多い

メンテナンス:1回あたり約1,000円~3,000円

自分にぴったりの治療を見つけよう

 

費用だけでなく、治療期間や耐久性、審美性など、様々な要素を考慮して、最適な治療方法を選びましょう。

歯科医院選びのポイント

費用体系が明確

患者とのコミュニケーションを大切にしている

豊富な経験と実績がある

複数の歯科医院を比較検討し、納得できる治療を受けましょう。

歯のブリッジのメリット・デメリットは?

歯を失った時に選択肢となる治療法の一つ、ブリッジ治療。ブリッジは、失った歯の両隣の歯を支えとして人工歯を固定する方法です。保険適用範囲が広く、費用を抑えながらもしっかり噛める機能性と自然な見た目を取り戻せる治療法として人気です。

ブリッジ治療のメリット

  • 保険適用で経済的:治療費が比較的安価で、経済的な負担を抑えられます。
  • しっかり噛める:天然歯に近い噛み心地を実現し、食事の楽しみを取り戻せます。
  • 異物感が少ない:取り外しの必要がなく、違和感が少ない快適な装着感です。
  • お手入れ簡単:取り外して洗浄する必要がなく、通常の歯磨きで簡単にお手入れできます。
  • 治療期間が短い:他の治療法と比べて治療期間が短く、短期間で歯を補えます。
  • 多くの歯科医院で対応可能:多くの歯科医院で治療を受けることができます。
  • 食べ物の温度を感じられる:入れ歯と異なり、床がないため、食べ物の冷たさや熱さを感じられます。

ブリッジ治療のデメリット

  • 両隣の歯を削る:支えとなる両隣の歯を削る必要があり、健康な歯を傷つける可能性があります。
  • 支える歯への負担:ブリッジ全体で噛む力を支えるため、支える歯に負担がかかります。
  • 適用範囲が限られる:両隣に健康な歯がない場合は治療ができない場合があります。
  • 定期的なクリーニングが必要:自分では清掃できない部分があるため、歯科医院で定期的なクリーニングが必要です。
  • 部分的な修理が難しい:ブリッジの一部に問題が発生した場合、全体を作り直す必要が生じる場合があります。

ブリッジ治療がおすすめの方

費用を抑えながらしっかり噛める治療法を求めている方

取り外しの必要がなく、自然な見た目と装着感を求めている方

治療期間を短くしたい方

ブリッジ治療は、メリットとデメリットを理解した上で、歯科医師と相談しながら自分に合った治療法を選択することが大切です。

歯をブリッジしないで放置するとどうなる?

ブリッジが出来ない場合は入れ歯かインプラントでの処置になります。 何もしないで歯がないまま放置すると、相手の歯が伸びて来てしまったり、歯が傾いたり、噛み合わせが悪くなってお顔が歪んだり、良くない現象が色々と起きてきます。 何年かして、治療しようとしても何の処置も出来ない、きれいにできない、などという状況に陥ります。

歯をブリッジしないで放置するとどうなる?

歯が何本あればブリッジができる?

ブリッジにするには両隣の歯が健康であることが条件で、失った歯が1~3本までが使用の目安となります。 固定式のため、装着による違和感が少なく、見た目も自然で、健康なときの歯と同程度にかむ力が保たれます。

歯のブリッジは外せますか?

歯のブリッジは通常、歯科医師によって取り外すことができますが、自分で簡単に外すことは難しいです。ブリッジは通常、歯科用セメントや他の強力な接着材を使用して歯に固定されています。ブリッジの外し方は、歯科医師が専門的な道具や技術を用いて行う必要があります。

ブリッジを取り外す主な理由

修理や交換が必要な場合、周囲の歯や歯ぐきの健康状態を確認するための歯科検査、他の治療を行う際にブリッジを一時的に外す必要がある場合などが挙げられます。

歯を傷つけたり、ブリッジ自体を損傷させる可能性があるため、ブリッジの取り外しには歯科医師の専門知識と注意が必要であり、自分で行うことはお勧めできません。必要な場合は、歯科医師に相談し、適切な処置を受けることが重要です。

ブリッジの利点は、取り外しがないために違和感が少なく、治療自体がシンプルであることです。

ブリッジができない例はある?

ブリッジ治療は、失った歯の両隣の歯を支えにして人工歯を装着する方法です。しかし、この治療法を選択するには、いくつかの条件を満たす必要があります。

1. 両隣の歯の健康状態

ブリッジ治療は、両隣の歯を土台として人工歯を支えるため、これらの歯が健康で丈夫であることが必須条件です。具体的には、以下の条件を満たす必要があります。

  • 虫歯や歯周病がない
  • 十分な強度があり、しっかりと噛むことができる
  • 歯並びが整っている

もし、両隣の歯に問題がある場合は、まずそれらの治療を完了する必要があります。虫歯や歯周病が進行していたり、歯が弱っていたりする場合、ブリッジを支えることができず、治療が失敗する可能性があります。

2. 一番奥の歯の場合

一番奥の歯を失った場合は、ブリッジ治療を選択することができません。これは、一番奥の歯には両隣の歯が存在しないため、ブリッジを支える土台がないからです。

3. 土台となる歯の状態

土台となる歯がぐらぐらしていたり、虫歯で根がわずかしか残っていない場合も、ブリッジ治療は難しいです。

  • 歯がぐらぐらしている場合:ブリッジを支える力が弱くなり、脱落や破損のリスクが高くなります。
  • 虫歯で根がわずかしか残っていない場合:土台となる歯の強度が不足し、ブリッジを支えることができません。

これらの状況では、インプラント治療や入れ歯などの他の治療法を検討する必要があります。

ブリッジ治療を選択する前に

ブリッジ治療は、失った歯を補う有効な方法ですが、上記のようにいくつかの条件を満たす必要があります。治療を受ける前に、歯科医師に相談し、自身の口腔状況に適した治療法を選択することが重要です。

自分でできるブリッジのメンテナンス方法は?

ご自身でのケア方法や、定期メンテナンスの頻度などについては、歯科医院にご相談ください。歯科医師や歯科衛生士が、あなたの口腔状態に合わせたアドバイスをさせていただきます。

ブリッジを長持ちさせるためには、歯科医院での定期メンテナンスとご自宅でのセルフケアを組み合わせることが大切です。

ブリッジの歯の洗い方は?

歯ブラシを使う方法

ポンティックや被せ物と歯茎の間は、磨き残しができやすい要注意ポイント!汚れが溜まるとむし歯や歯周病のリスクを高めてしまいます。

ポイント
  • 毛先を歯肉側に45度傾ける
  • 軽い力で歯を1本ずつ磨くイメージで細かく動かす
  • 大きく動かさない
  • ポンティックや被せ物の表面も丁寧に磨く
磨き方
  1. 歯ブラシの毛先を歯肉側に45度傾けます。
  2. 軽い力で歯を1本ずつ磨くイメージで、小刻みに動かします。
  3. 大きく動かさずに、歯茎に負担をかけないように注意しましょう。
  4. ポンティックや被せ物の表面も、忘れずに丁寧に磨きます。
補足
  • 歯ブラシは、柔らかめの毛先のものを使用することをおすすめします。
  • 歯磨き粉は、フッ素配合のものを使用すると効果的です。
  • 1日2回、朝晩の歯磨きを習慣化しましょう。

スーパーフロスを使う方法

ブリッジの清掃は、通常のフロスでは届かない部分が多く、汚れが溜まりやすいのが難点です。そこで役立つのが、ブリッジ専用のフロス「スーパーフロス」です。

スーパーフロスは、先端が固く加工されているので、ブリッジの間をスムーズに通すことができます。また、中央部分がスポンジ状になっているので、ポンティックと歯茎の間の汚れをしっかりキャッチしてくれます。

使い方
  1. スーパーフロスの先端を、ポンティックの脇下に通します。
  2. スポンジ部分が真ん中にくるようにし、ポンティックと歯茎の間を2~3回往復させます。
  3. 最後に、横から引き抜いてください。
ポイント
  • 使用後は、フロスに付いた汚れを拭き取ってから、別の部分に使用してください。
  • スーパーフロスは、歯科医院やドラッグストアで購入できます。
補足
  • 初めてスーパーフロスを使用する場合は、歯科医院で使い方を指導してもらうことをおすすめします。
  • スーパーフロスを使用する際は、無理に力を入れず、優しく動かしてください。

スーパーフロスを正しく使用することで、ブリッジを清潔に保ち、むし歯や歯周病を予防することができます。

さらに効果的な清掃方法
  • スーパーフロスに加えて、歯間ブラシを使用すると、より効果的に汚れを除去することができます。
  • 歯磨き粉は、フッ素配合のものを使用すると、むし歯予防に効果的です。
  • 1日1回、夜間の歯磨きにスーパーフロスを使用することをおすすめします。

これらのポイントを参考に、ブリッジを清潔に保ち、健康な口腔環境を維持しましょう!

歯間ブラシを使う方法

ポンティック下の汚れをすっきり!歯間ブラシの正しい使い方

ポンティック(人工の歯)の下は、歯ブラシだけでは磨ききれないため、食べかすや歯垢が溜まりやすく、むし歯や歯周病のリスクを高めてしまいます。

そこで今回は、ポンティック下の汚れを効果的に落とす歯間ブラシの使い方をご紹介します。

ポイント
  • 歯間に合ったサイズの歯間ブラシを選ぶ
  • 軽い力で、前後に小刻みに動かす
  • 無理に押し込めない
  • ポンティックの表面も丁寧に磨く
使い方
  1. 歯間に合ったサイズの歯間ブラシを選びます。
  2. 歯間ブラシを歯と歯の間に斜め45度くらいの角度で挿入します。
  3. 軽い力で、前後に小刻みに動かします。
  4. 無理に押し込まず、歯間ブラシがスムーズに動く範囲で清掃しましょう。
  5. ポンティックの表面も、忘れずに丁寧に磨きます。
補足
  • 歯間ブラシは、1日1回、就寝前の歯磨き後に使用するのがおすすめです。
  • 最初は、歯科医院で自分に合った歯間ブラシのサイズと使い方を指導してもらうと良いでしょう。
  • 歯間ブラシを使用する際は、歯茎を傷つけないように注意しましょう。

最終調整で快適な噛み合わせを実現

ブリッジ治療をお考えの方はもりかわ歯科に相談ください

ブリッジ治療に興味のある方、または過去に治療したブリッジ部分が壊れたり外れたりしている方はまず、もりかわ歯科に相談してください。

どんな状態でもお困りの場合はまずは歯医者に相談することが大切です。

決して自己判断で間違った処置をしないでください。

歯は大切です。

80歳で20本の歯を残すためには歯医者による定期的なメンテナンスがとても重要です。

もりかわ歯科のスタッフが全力でサポートいたします。

 

もりかわ歯科のブリッジ治療については当院ホームページにある「ブリッジ治療」ページをご覧ください。

まとめ

いかがだったでしょうか?

ブリッジ治療という言葉は聞いたことがある方も多いと思いますが、実際に入れ歯や被せ物とどう違うのか、機能面では何が違うのか、また、費用面や治療にかかる期間、メンテナンスの方法など、このブログを読んで少しでも理解を深めていただければ幸いです。

 

大阪府八尾市にある歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科では日々の診療で患者さまとの対話を大切にし、お一人お一人に合わせた治療を行っております。

歯に関する心配事がございましたらいつでも大阪府八尾市にある歯医者、もりかわ歯科へお越しください。

 

審美歯科にご興味のある方、歯列矯正をお考えの方も当院では矯正無料相談を実施していますので、お気軽にお問い合わせください。

もりかわ歯科の矯正無料相談はこちら

詳しくは当院ホームページにあるマウスピース矯正ページも併せてご覧ください。

歯冠の被せ物の種類ってどんなものがある?

2024年1月31日
歯冠の被せ物の種類ってどんなものがある?

大阪府八尾市に60年、地域に根ざす歯科医院「医療法人甦歯会 もりかわ歯科」です。

当院では、患者さまの歯科に関する疑問や不安を解消できるよう、真摯に向き合い、丁寧な説明を心がけています。

また、歯科医師やスタッフとのコミュニケーションが不足しがちな中、このブログを通じて患者さんとの対話の場を提供し、理解を深めるお手伝いができればと考えています。

日常生活での歯のお手入れや健康に関する知識は、自身の歯科状態を理解し、適切なケアを行う上で非常に重要です。

そこで、このブログでは、歯にまつわる基本的な情報から、診療に関する細かな疑問まで、幅広いトピックをカバーしています。

患者さまがより良い歯科ケアの選択ができるよう、専門的な情報を分かりやすくお届けします。

お気軽にご質問や疑問をお寄せいただき、私たちが提供する情報を通じて、患者さまの歯科に関する理解を深めていただければ幸いです。

何かお困りのことがあれば、お気軽にお問い合わせください。

「歯冠の被せ物の種類ってどんなものがあるの?」の質問に全力回答!

今回は、歯(歯冠)の被せ物の種類について、一体どんな種類があるのか?よくいただく質問に対し全力でお答えしていきます!

歯冠(シカン)とは

歯冠(シカン)とは

歯冠(シカン)は、歯の一部分のことを指します。具体的には、歯の見える部分で、歯茎の上に位置する部分を指します。歯冠は、エナメル質(歯の硬い表面)、象牙質(歯の内部の硬い組織)、およびセメント質(歯根を覆う組織)から構成されています。

 

歯冠は、歯の形状や機能に影響を与える重要な部分であり、咀嚼(かみしめる)や話すといった口腔機能に寄与しています。歯冠に異常が生じると、虫歯や歯の割れなどの問題が発生する可能性があります。

 

歯科医師が治療を行う際には、歯冠に関する検査や治療が行われることがあります。例えば、詰め物やクラウン(冠)を使って歯冠の修復や補強が行われることがあります。

歯冠(シカン)の被せ物の種類について

歯冠の被せ物には様々な種類があります。
下記にその種類と併せてメリット、デメリットもご紹介します。

コンポジットレジンインレー

コンポジットレジンインレーは、歯科用プラスチックであるコンポジットレジンを材料として作られる被せ物です。歯の形や大きさを削り、その形に合わせてコンポジットレジンを詰めて作ります。

メリット

  • 保険適用で費用が安い
  • 治療期間が短い
  • 天然歯とほぼ同じ色調で仕上がる

デメリット

  • 強度が弱いため、強い力がかかると割れる可能性がある
  • 経年劣化により、変色やひび割れが発生する可能性がある

メタルインレー

メタルインレーは、金属を材料として作られる被せ物です。歯の形や大きさを削り、その形に合わせて金属を鋳造して作ります。

メリット

  • 強度が強く、耐久性が高い
  • 費用が比較的安い

デメリット

  • 金属アレルギーの可能性がある
  • 審美性が低い

ゴールドインレー

ゴールドインレーは、金合金や白金加金などの貴金属を材料として作られる被せ物です。歯の形や大きさを削り、その形に合わせて金属を鋳造して作ります。

メリット

  • 強度が強く、耐久性が高い
  • 金属アレルギーのリスクが低い

デメリット

  • 審美性が低い
  • 保険適用外で費用が高い

セラミックインレー

セラミックインレーは、陶器を材料として作られる被せ物です。歯の形や大きさを削り、その形に合わせてセラミックを焼成して作ります。

メリット

  • 審美性が高く、天然歯と見分けがつかない
  • 強度が高く、耐久性が高い
  • 金属アレルギーのリスクが低い

デメリット

  • 保険適用外で費用が高い
  • 治療期間が長い

硬質レジン

硬質レジンとは、歯科用プラスチックの一種で、主に前歯の詰め物や被せ物に使われます。

メリット

  • 審美性が高く、天然歯と見分けがつかない
  • 治療期間が短い

デメリット

  • 強度が弱いため、強い力がかかると割れる可能性がある
  • 経年劣化により、変色やひび割れが発生する可能性がある

金属冠(銀歯)

金属冠は、金属を材料として作られる被せ物です。歯の形や大きさを削り、その形に合わせて金属を鋳造して作ります。

メリット

  • 強度が強く、耐久性が高い
  • 費用が比較的安い

デメリット

  • 審美性が低い
  • 金属アレルギーの可能性がある

CAD/CAM冠

CAD/CAM冠は、コンピューター制御による機械加工で作られる被せ物です。歯の形や大きさを3Dスキャンで測定し、そのデータから被せ物を製作します。

メリット

  • 精度が高く、フィット感が良い
  • 治療期間が短い

デメリット

  • 保険適用外で費用が高い

ゴールドクラウン

ゴールドクラウンは、金合金や白金加金などの貴金属を材料として作られる被せ物です。歯の形や大きさを削り、その形に合わせて金属を鋳造して作ります。

メリット

  • 強度が強く、耐久性が高い
  • 金属アレルギーのリスクが低い
  • 審美性が低い

デメリット

  • 保険適用外で費用が高い
  • 治療期間が長い

被せ物の選び方

被せ物を選ぶ際には、以下の点を考慮すると良いでしょう。

  • 予算
  • 強度
  • 審美性
  • 耐久性
  • 金属アレルギーのリスク

また、被せ物は歯の形や大きさを削って作るため、歯の健康状態も重要です。被せ物治療を受ける前に、歯科医師に相談して、自分に合った被せ物を選びましょう。

被せ物と詰め物の違いは何ですか?

被せ物と詰め物は、どちらも歯の欠損部分を補うための補綴物ですが、その違いは、欠損部分の範囲の大きさです。

詰め物は、虫歯などで欠損した部分を埋めるタイプの補綴物です。歯の形や大きさを削り、その形に合わせて詰め物を詰めて作ります。

被せ物は、虫歯などで欠損した部分を覆うタイプの補綴物です。歯の形や大きさを大きく削り、その形に合わせて被せ物を被せて作ります。

具体的には、詰め物は、虫歯の穴が小さい場合に使用されます。一方、被せ物は、虫歯の穴が大きく、歯の形や大きさを大きく削る必要がある場合に使用されます。

また、詰め物は、保険適用の範囲が広いため、費用が比較的安価に抑えられます。一方、被せ物は、保険適用の範囲が狭いため、費用が高額になる傾向があります。

被せ物と詰め物の主な違いを表にまとめると、以下のようになります。

被せ物と詰め物の主な違い

被せ物と詰め物のどちらが適しているかは、歯の状態や患者様の希望などによって異なります。被せ物治療を受ける前に、歯科医師に相談して、自分に合った治療法を選ぶようにしましょう。

インレーは被せ物ですか?

虫歯治療には、詰め物と被せ物という2つの方法があります。

詰め物は、小さな虫歯を削った穴を埋める治療です。歯科用語では「インレー」とも呼ばれます。

被せ物は、虫歯が進行して歯を大きく削る必要がある場合に行う治療です。歯科用語では「クラウン」とも呼ばれます。

インレーとクラウンの違い

前歯はセラミックとジルコニアのどちらがいいですか?

前歯の被せ物に使用する素材として、セラミックとジルコニアはどちらも優れた材料です。

セラミックは、審美性が高く、天然歯と見分けがつかないのが特徴です。また、金属アレルギーのリスクも低く、耐久性も高いというメリットがあります。


ジルコニアは、強度が高く、噛み合わせの強い部分への装着に適しています。また、金属アレルギーのリスクも低く、審美性もセラミックに劣らないというメリットがあります。

前歯の被せ物にセラミックとジルコニアのどちらが適しているかは、以下の点を考慮して判断するとよいでしょう。

審美性

天然歯と見分けがつかないほど自然な見た目を重視するなら、セラミックがおすすめです。

強度

噛み合わせの強い部分への装着を検討しているなら、ジルコニアがおすすめです。

費用

セラミックはジルコニアよりも費用が高くなる傾向があります。

治療期間

セラミックはジルコニアよりも治療期間が長くなる傾向があります。

また、前歯の被せ物は、歯の健康状態や患者様の希望などによっても適した素材が変わってきます。被せ物治療を受ける前に、歯科医師に相談して、自分に合った素材を選ぶようにしましょう。

具体的な症例としては、以下のようなものが挙げられます。

審美性を重視したい場合

前歯の虫歯が進行し、歯の形や色が大きく変化してしまった場合、セラミックで被せ物を作ることで、天然歯と見分けがつかないほど自然な見た目を回復することができます。

強度を重視したい場合

前歯の歯ぎしりや食いしばりがひどい場合、ジルコニアで被せ物を作ることで、歯折れを予防することができます。

費用を抑えたい場合

セラミックはジルコニアよりも費用が高くなるため、費用を抑えたい場合は、セラミックインレーや硬質レジンなどの保険適用の被せ物を選択することも可能です。

治療期間を短縮したい場合

セラミックはジルコニアよりも治療期間が長くなるため、治療期間を短縮したい場合は、硬質レジンなどの保険適用の被せ物を選択することも可能です。

解剖歯冠と臨床歯冠の違いは何ですか?

解剖歯冠と臨床歯冠の違いは、歯の形や大きさの基準となる部分が異なることです。

解剖歯冠は、歯の根の頂点からエナメル質の境界までの部分を指します。

臨床歯冠は、歯肉から見える部分を指します。

つまり、解剖歯冠は歯の内部構造に基づいて定義されているのに対し、臨床歯冠は歯の外部構造に基づいて定義されているのです。

具体的には、解剖歯冠は、歯の根の頂点からエナメル質の境界までの部分であり、その形や大きさは歯の種類や個体差によって異なります。一方、臨床歯冠は、歯肉から見える部分であり、その形や大きさは歯肉の状態によって異なります。

解剖歯冠と臨床歯冠の違いを理解することは、歯科治療において重要です。例えば、被せ物や冠などの補綴物を製作する際には、解剖歯冠ではなく、臨床歯冠を基準に形や大きさを決める必要があります。

また、歯周病の治療においても、臨床歯冠が縮小している場合は、歯周病が進行していると考えられます。

失PZとは何ですか?

PZとは、Preparation von Zahnという英語とドイツ語の造語で、支台歯形成を意味します。生活歯の形成は「生PZ」、失活歯の形成は「失PZ」と呼びます。

失活歯は、神経が死んでしまった歯です。神経が死んでしまうと、歯の痛みがなくなりますが、虫歯の進行を止めることができません。そのため、虫歯が進行して歯の形が大きく欠損してしまうと、被せ物やレジンジャケット冠で補う必要があります。

失PZを行う際には、歯の形や大きさを削り、その形に合わせて被せ物やレジンジャケット冠を製作します。失活歯は、生活歯よりも強度が弱いため、被せ物やレジンジャケット冠を装着することで、歯の強度を高めることができます。

失PZの治療は、麻酔をして行うため、痛みはありません。しかし、歯の形や大きさを大きく削るため、治療後に違和感や痛みを感じる場合もあります。

失活歯に被せ物やレジンジャケット冠を装着することで、歯の機能を回復し、見た目を改善することができます。また、歯の強度を高めることで、虫歯の進行や歯折れを予防することができます。

適切な被せ物を選びたい方はもりかわ歯科に相談ください

もりかわ歯科では患者様お一人お一人に合った治療内容をご提案しております。

被せ物の種類から費用についてもお気軽にご相談ください。

あらゆる状況を鑑みて最適なご提案をさせていただきます。

まとめ

いかがだったでしょうか?

「歯冠の被せ物の種類ってどんなものがある?」について全力回答してきました。

もりかわ歯科では被せ物の種類によるメリット・デメリットも踏まえて適切な治療をご提案いたします。

 

大阪府八尾市にある歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科では日々の診療で患者さまとの対話を大切にし、お一人お一人に合わせた治療を行っております。

歯に関する心配事がございましたらいつでも大阪府八尾市にある歯医者、もりかわ歯科へお越しください。

 

審美歯科にご興味のある方、歯列矯正をお考えの方も当院では矯正無料相談を実施していますので、お気軽にお問い合わせください。

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歯のクラウンの寿命は?

2023年12月6日
歯のクラウンの寿命は?

こんにちは。大阪府八尾市にある歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。歯科医や診療所のスタッフにとっては当たり前の情報でも、患者さんは歯の専門家ではないため、さまざまな疑問や疑問が生じることは当然です。歯やそれに関連する体のことについて、患者さんが知りたいことを理解し、納得していただくことが重要だと考えています。

診療中にすべての疑問に答えることが理想的ですが、詳しく説明するには時間的な制約もあります。そこで、日々の診療でよく寄せられる質問に対して、このブログで順次お答えしていくことにしました!このブログを通じて、患者さんが歯医者に対して抱く疑問や不安を解消できるよう、お手伝いできればと願っています。最後までご覧いただければ幸いです。

歯のクラウンについてのご質問に全力回答!

今回は歯のクラウンについて、その用途や種類、寿命についてなど様々な質問に全力でお答えしていきます!

歯の”クラウン”とは何ですか?

歯の”クラウン”とは?

歯の「クラウン」は、歯の頂部にあたる部分で、歯冠(しかん)とも呼ばれます。歯のクラウンは、歯根と呼ばれる歯茎の下にある部分から生えている歯の部分です。歯冠は、エナメル質、象牙質、および歯髄(歯の中心にある神経組織)から構成されています。

歯のクラウンが損傷したり虫歯になったりした場合、歯を修復するために歯科治療が必要になることがあります。このとき、歯科医師は患者の歯の状態に応じて、クラウンを製作して歯を覆い、形状を修復します。このクラウンは通常、人工的に作られた材料でできており、天然の歯と同様の外観と機能を提供します。

クラウンは、歯を保護し、噛む力を分散させる役割を果たすだけでなく、歯の外観を美しく整える効果もあります。クラウンはさまざまな材料で製造され、患者の特定のニーズや好みに合わせて選択されます。クラウンは、単独の歯を補強するだけでなく、歯の形や色を改善し、審美的な修復を行うためにも使用されます。

クラウンとブリッジの違いは何ですか?

クラウンとブリッジは、歯の修復や置換に使用される歯科治療の手法ですが、それぞれ異なる役割を果たしています。

クラウンとブリッジの違い

クラウン(冠)

クラウンは、1本の歯を覆うキャップ状の装置です。損傷した、割れた、または虫歯になった歯を覆い、形状を修復し、機能を回復させます。クラウンは、歯を強化し、外観を美しくするために使用されます。患者の歯の上に合わせて作られ、接着剤で確実に固定されます。

ブリッジ(橋)

ブリッジは、欠損した歯を補うための装置で、周囲の健康な歯に支えられた人工の歯(ポンティック)で構成されます。ブリッジは、欠損した歯の箇所に固定され、両側の健康な歯に取り付けられたクラウン(アバットメント)が支えとなります。ブリッジは、歯の欠損を修復し、咬合力を分散させることで周囲の歯を保護します。

 

要するに、クラウンは1本の歯を覆うために使用され、損傷した歯を修復します。

一方、ブリッジは欠損した歯を置き換えるために使用され、周囲の健康な歯に支えられます。どちらも患者様の口腔健康を維持し、歯の損傷や欠損を修復するための重要な歯科治療オプションです。

クラウンとインレーの違いは?

クラウン(Crown)とインレー(Inlay)は、虫歯や他の理由により歯が欠けたり割れたりした際に、損失した部分を修復するための治療法です。インレーは部分的な詰め物であり、一方でクラウンは歯全体を覆う被せものです。このため、失われた範囲が比較的小さい場合にはインレーが適しており、歯の大部分が失われた場合にはクラウンが使用される傾向があります。

クラウンとインレーの違い

クラウン(冠)

  • クラウンは、1本の歯全体を覆うキャップ状の装置です。
  • 歯の大部分が損傷している、虫歯や割れが深い場合に使用されます。
  • クラウンは歯を強化し、外観を美しく修復するのに役立ちます。
  • 歯の表面全体を覆うため、歯を完全に包み込む形になります。

インレー(Inlay)

  • インレーは、歯のうち特定の部分のみを補強・修復する装置です。
  • 主に歯のうちのくぼみ(溝)や窪みに合わせて作られ、歯の中央部分に取り付けられます。
  • インレーは、歯の咬合面やう蝕(虫歯)の部分を修復するのに使用されます。
  • インレーは、クラウンよりも歯を温存するため、歯の構造を最小限に削ることができます。

 

クラウンが一本の歯を覆うために使用するものに対し、インレーは歯の一部分を補強し、くぼみや窪みに取り付けられ、歯の温存が可能な範囲で修復されます。どちらも患者様の特定の状況に合わせて選択され、歯科医との相談が重要です。

クラウンの種類

歯のクラウンは、患者様のニーズや歯科医の勧告に基づいて様々な材料で作られます。以下は一般的な歯のクラウンの種類です。

セラミッククラウン(陶磁器クラウン)

ポーセレン製で、天然の歯に近い外観と光沢を持っています。前歯や視認されやすい場所に適しています。

金属クラウン

金属(通常は合金)から作られ、丈夫で強力です。金属の色が天然の歯とは異なるため、見た目が気になるかもしれませんが、強度が求められる場合に選択されることがあります。

ポーセレンフュージョンメタルクラウン(PFMクラウン)

ポーセレンと金属を組み合わせたもので、金属の強度とポーセレンの天然な外観を組み合わせています。

ジルコニアクラウン

ジルコニアは非常に強力で、天然の歯に近い透明感があります。金属が不要なため、アレルギーがある患者様に適しています。

レジンクラウン

レジンはプラスチック製の歯のクラウンで、通常は一時的な修復に使用されます。他のクラウンよりも削り取りやすいため、長期的な使用には向いていません。

全金属クラウン

歯全体が金属でできており、主にバックティース(奥歯)で使用されることがあります。

オールセラミッククラウン

セラミックでできたクラウンで、金属を使用せずに自然な見た目を提供します。前歯や視認されやすい場所に適しています。

 

これらのクラウンの材料にはそれぞれメリット・デメリットがあり、患者様の個別の状況や好みによって最適な選択が異なります。歯科医とよく相談して、最適なクラウンの材料を選ぶことが重要です。

クラウン治療は何回くらいかかりますか?

通常、クラウンの治療にはおおよそ4〜5回の診療が必要です。ただし、虫歯がまったくない場合や仮歯を使用しない場合、治療回数は2〜3回で済むこともあります。虫歯や根の状態によっては、クラウンの前に神経の治療や根の再治療が必要な場合があり、その際は別途治療が必要となります。

クラウン治療の一般的な流れ

以下は一般的なケースの治療の流れですが、個々の状況によって変化する可能性がありますことをご了承ください。

1.初回の診断と治療計画

1.初回の診断と治療計画

初めて歯科医に相談する際に、歯の状態を評価し、治療計画を立てます。この段階では仮歯の取り付けや歯の調整が行われることがあります。

2.歯の削り準備

2.歯の削り準備

次に、クラウンを取り付けるために、対象となる歯を削ります。これにより、クラウンが適切にフィットするスペースが確保されます。

3.型取りと仮歯の取り付け

3.型取りと仮歯の取り付け

歯の削りが終わった後、歯の型を取り、これを基にクラウンが作成されます。同時に、仮歯が取り付けられることがあります。

4.クラウンの取り付け

4.クラウンの取り付け

クラウンが作成されたら、最終的な取り付けが行われます。歯科医はクラウンの適合性や咬み合わせを確認し、必要に応じて微調整を行います。

これらのステップは一般的な流れであり、特定の状況によっては追加の診療や調整が必要となることがあります。クラウン治療には患者様の個別の状態に基づいた計画が必要であり、歯科医との協力が重要です。

クラウンの寿命について

歯のクラウン(冠)の寿命は様々であり、いくつかの要因によって異なります。

クラウンの寿命に関する要因

以下は一般的なガイドラインですが、個々のケースによって異なる可能性がありますので、より詳しく知りたい方は歯科医へ問い合わせてください。

クラウンの素材

クラウンの素材によって寿命は異なります。金属合金やセラミックなどの素材は一般的に耐久性が高く、長寿命であることがあります。

メンテナンス

正しいケアとメンテナンスが行われれば、クラウンは長持ちします。適切な歯磨き、歯科検診、プロフェッショナルなクリーニングが寿命を延ばすのには重要です。

歯ぎしりや噛み合わせの問題

歯ぎしりや咬み合わせの不調和がある場合、クラウンへの負担が増加し、寿命が短くなる可能性があります。

 

歯ぎしりや噛み合わせに心配事がある方はインビザライン矯正のダイヤモンドプロバイダーである、もりかわ歯科の矯正無料相談へ一度お越しください。

クラウンの適合性

正確な歯科手術とクラウンの適切な合わせが行われると、寿命が向上します。

歯周病

歯周病が進行すると、クラウンの寿命が短くなる可能性があります。歯周病の管理が重要です。

 

もりかわ歯科の定期的なメンテナンスでクラウンも長持ちさせましょう。

個人の生活習慣

タバコの喫煙や過度なアルコール摂取など、生活習慣も寿命に影響を与える可能性があります。

 

通常、クラウンは数年から数十年にわたって持続することが期待されますが、個別の状況により異なります。歯のクラウンを長持ちさせるには歯科医との定期的な相談と検診がとても大切になってきます。

クラウン(主にセラミック)の寿命を伸ばす為に重要なこと

セラミック歯の寿命を短縮させる原因について

まずはセラミックの寿命を短縮させる原因について以下に4つご紹介いたします。セラミック歯は、メンテナンスを行いつつ適切に使用することで、長期間にわたり利用することが可能です。

歯ぎしり・食いしばりの習慣

歯ぎしりや食いしばりは、セラミック歯の寿命を縮める一因です。これにより、セラミック歯に不自然な圧力がかかり、摩耗、割れ、剥がれなどの問題が生じる可能性があります。歯科医院での定期的な検診を通じて、早期に問題を発見し対策することが重要です。

強い衝撃

セラミック歯は硬く耐久性がありますが、強い衝撃には弱いです。硬い食物を噛む、スポーツで口に強い衝撃を受けるなどが原因となり、セラミック歯に損傷を与え、寿命を短くします。

噛み合わせの不良

噛み合わせの悪さもセラミック歯の寿命を短くする要因となります。噛み合わせが悪い場合、セラミック歯に不必要な圧力がかかり、破損の可能性が高まります。噛み合わせの調整は専門的な技術が必要であり、歯科医院での治療が必要です。

 

噛み合せや歯並びでお悩みの方はインビザライン ダイヤモンドプロバイダーのもりかわ歯科で歯列矯正をしてみませんか?

興味のある方はもりかわ歯科の矯正ページをご覧ください。

矯正症例をはじめ矯正に関する様々な質問にお答えしています。

虫歯や歯周病

虫歯や歯周病もセラミック歯の寿命を短くします。セラミック歯は腐食に強いですが、周囲の天然歯や歯茎に問題があると影響を受けます。特に歯周病は歯肉や骨を侵し、セラミック歯の安定性を損ね、歯のぐらつきや抜け落ちの原因となります。毎日の適切な歯磨きで虫歯や歯周病を予防し、セラミック歯を含む全ての歯を注意深くケアしましょう。

セラミック歯の寿命を延ばすためのアドバイス

セラミック歯の寿命を向上させるために、以下に4つのヒントをご紹介いたします。

歯に強い衝撃を与えないこと

セラミック歯は非常に硬く耐久性がありますが、外部からの強い衝撃や上下歯のぶつかりなど、噛み合わせによる衝撃には弱いです。硬い食べ物を控え、奥歯を強く噛まないように心がけましょう。口元にダメージを受ける可能性のあるスポーツを行う際は、マウスガードを着用して歯を保護することが重要です。衝撃を最小限に抑えることが、セラミック歯の寿命を伸ばす一環となります。

歯ぎしり・食いしばりの癖を改善すること

歯ぎしりや食いしばりは、セラミック歯が割れる原因となります。これらの癖はストレスが原因となり、就寝時などに無意識に行われることが多いです。歯科医院で口腔ガードを処方してもらい、ストレスの軽減も心掛けましょう。心身がリラックスできる環境を整えることで、歯ぎしりや食いしばりの頻度を減少させることができます。

丁寧な歯磨きを実践すること

セラミック歯も日々のケアが不可欠です。歯磨きは歯に付着した細菌の除去や歯垢・歯石の予防に効果的です。歯周囲や天然歯にも注意深くケアを施し、毎食後と就寝前に歯磨きを行いましょう。フロスや歯間ブラシを使用して歯間の汚れも除去しましょう。清潔な歯と口内は、セラミック歯の寿命を延ばす要因となります。

定期的な歯科医院でのメンテナンス

セラミック歯の寿命を保つためには、信頼できる歯科医院での定期的なメンテナンスが必要です。歯科医師が口腔内の健康をチェックし、歯に付着した歯垢や歯石を除去します。定期的なメンテナンスは歯周病の早期発見や予防にもつながります。歯科医院でのプロのケアにより、自宅ケアでは難しい微細なダメージも確実にチェックできます。美しい口元と健康な歯を維持するために、歯科医院でのメンテナンスをお忘れなく。

 

クラウンの寿命を短くするも長くするのも歯医者での定期的なメンテナンスがとても重要です。もりかわ歯科のメンテナンスで口腔内の環境をより良くするお手伝いをさせてください。

もりかわ歯科のメンテナンスについて詳しくは当院ホームページの「予防歯科」ページをご覧ください。

まとめ

クラウンの寿命についてお話しましたが、そもそも虫歯にならないことが一番です。

そのためには歯医者に定期メンテナンスにお越しください。

予防歯科に通うことで歯に関する様々な悩みから解放されます。

万が一虫歯になってクラウンやその他の詰め物などの治療を受けた場合もやっぱりその後メンテナンスが大切です。

 

大阪府八尾市にある歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科では日々の診療で患者さまとの対話を大切にし、お一人お一人に合わせた治療を行っております。

歯に関する心配事がございましたらいつでも大阪府八尾市にある歯医者、もりかわ歯科へお越しください。

 

歯列矯正をお考えの方も当院では矯正無料相談を実施していますので、お気軽にお問い合わせください。

詳しくは当院ホームページにあるマウスピース矯正ページをご覧ください。