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歯の詰め物や被せ物の材料ってどれがいいの?

2024年6月19日
歯の詰め物や被せ物の材料ってどれがいいの?

八尾の歯医者さん【もりかわ歯科】のブログへようこそ!🦷✨

「歯医者さんって、なんだか緊張する…」 「治療のこと、もっと詳しく知りたいけど、聞くのが怖い…」

そんな風に思っていませんか?

私たちは、八尾市にある歯医者さん、医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

地域の皆さまのお口の健康をサポートするため、 日々診療に取り組んでいます。

歯科治療って、わからないことだらけですよね。

私たちにとっては当たり前のことでも、 患者さんにとっては初めて聞くことばかり。 疑問や不安を感じるのは当然のことです。

当院では、患者さんが安心して治療を受けていただけるよう、 疑問や不安を解消することを大切にしています。

しかし、診療中は時間の制約もあり、 専門的な内容をどこまで詳しくお話しすればいいのか、 いつも悩んでしまうんです。

そこで、このブログでは、 患者さんからよくいただく質問をテーマに、 わかりやすく解説していきたいと思います!

「こんなこと聞いてもいいのかな?」 なんて遠慮はいりません。

どんな些細なことでも、気になることは解決して、 安心して治療を受けていただきたいと思っています。

このブログが、皆さまのお口の健康を守るための一助となれば幸いです。 ぜひ、最後まで読んでみてくださいね😊

「歯の詰め物や被せ物の材料ってどれがいいの?」の質問に全力回答!

今回は、虫歯治療や審美治療の時に選択する歯の詰め物や被せ物の材料って実際どれが良いのか、素材や金額の違いでどういうメリット・デメリットがあるのかよく分からないというお声をよく耳にします。

そういった治療の時に選択する必要がある歯の材料に対しての質問に全力でお答えしていきます!

まず、歯の詰め物・被せ物とは?

「虫歯の治療で、詰め物と被せ物って言葉を聞くけど、何が違うの?」

そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか?

実は、どちらも虫歯治療で使われる言葉ですが、 その役割や治療範囲に違いがあります。

詰め物(インレー)

詰め物(インレー)

詰め物は、比較的小さな虫歯の場合に用いられます。

虫歯の部分を削り取った後、その穴を埋めるように詰め物をする治療法です。

例えるなら、壁に開いた小さな穴をパテで埋めるようなイメージですね。

被せ物(クラウン)

被せ物(クラウン)

被せ物は、虫歯が大きく進行してしまった場合に用いられます。

虫歯の部分だけでなく、歯全体を覆うようにかぶせる治療法です。

例えるなら、壊れた屋根を新しい屋根に取り替えるようなイメージです。

詰め物(インレー)の種類

1. 保険適用の詰め物

  • メタルインレー: 銀色の金属でできた詰め物です。奥歯など、強度が必要な部分に使われます。費用が安価ですが、見た目が目立つというデメリットがあります。

2. 保険適用外の詰め物

  • セラミックインレー: 陶器でできた白い詰め物です。天然歯に近い色合いで、見た目が自然です。耐久性も高く、変色しにくいメリットがあります。
  • ハイブリッドインレー: セラミックとレジン(プラスチック)を混ぜた詰め物です。セラミックインレーよりも費用を抑えられますが、耐久性はやや劣ります。
  • ゴールドインレー: 金でできた詰め物です。金属アレルギーの方でも安心して使用でき、耐久性も非常に高いです。しかし、費用が高額になります。

被せ物(クラウン)の種類

1. 保険適用の被せ物

  • 銀歯: 銀色の金属でできた被せ物です。奥歯など、強度が必要な部分に使われます。費用が安価ですが、見た目が目立つというデメリットがあります。
  • CAD/CAM冠: コンピューターで設計・製作される被せ物です。セラミックとレジンを混ぜた素材でできており、銀歯よりも見た目が自然です。
  • 硬質レジンジャケット冠: プラスチックの一種であるレジンでできた被せ物です。前歯など、見た目が気になる部分に使われます。費用が安価ですが、変色しやすいというデメリットがあります。

2. 保険適用外の被せ物

  • オールセラミッククラウン: 陶器でできた白い被せ物です。天然歯に近い色合いで、見た目が最も自然です。耐久性も高く、変色しにくいメリットがあります。
  • ジルコニアクラウン: ジルコニアという白い素材でできた被せ物です。オールセラミッククラウンよりも強度が高く、奥歯にも使用できます。
  • メタルボンドクラウン: 内側が金属、外側がセラミックでできた被せ物です。強度と見た目の美しさを兼ね備えていますが、金属アレルギーの方は使用できません。
  • ゴールドクラウン: 金でできた被せ物です。金属アレルギーの方でも安心して使用でき、耐久性も非常に高いです。しかし、費用が高額になります。

セラミックと銀歯のどちらが強いですか?

セラミックと銀歯、どっちが強い?🤔 それぞれのメリット・デメリットを解説!

「セラミックと銀歯、どっちを選べばいいんだろう?」

そう悩まれている方も多いのではないでしょうか?

実は、「強さ」という点では、銀歯の方が優れています。

被せ物を取り付ける際、歯を削る必要がありますが、 セラミックは銀歯よりも多くの歯を削る必要があります。 これは、セラミックが銀歯ほど強度がないため、 割れないようにするためには、ある程度の厚みが必要になるからです。

セラミックのメリット・デメリット

メリット

  • 見た目が自然で美しい。天然歯に近い色合いや透明感があり、周りの歯との調和がとれます。
  • 金属アレルギーの心配がない。金属を使用していないため、金属アレルギーの方でも安心して使用できます。
  • 汚れがつきにくい。表面が滑らかなため、プラークや着色がつきにくく、虫歯や歯周病になりにくいと言われています。

デメリット

  • 銀歯に比べて割れやすい。強い衝撃や歯ぎしり、食いしばりによって割れる可能性があります。
  • 費用が高い 保険適用外のため、銀歯に比べて費用が高くなります。

銀歯のメリット・デメリット

メリット

  • 強度が高い。硬くて丈夫なため、噛む力が強い方や、歯ぎしり、食いしばりの癖がある方でも安心して使用できます。
  • 費用が安い。保険適用のため、セラミックに比べて費用が安くなります。

デメリット

  • 見た目が目立つ。銀色の見た目が目立ち、審美性に劣ります。
  • 金属アレルギーの可能。唾液などの影響で、時間が経つと変色することがあります。

銀歯は汚れがつきやすい?

銀歯は汚れがつきやすい?

銀歯って汚れやすいの?🤔 実は…

「銀歯って、時間が経つと黒ずんできたりするけど、汚れやすいの?」

そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか?

実は、銀歯はセラミックに比べて表面に傷がつきやすいという特徴があります。

この傷によってできた小さな溝に汚れが溜まりやすく、 それが黒ずんで見える原因の一つです。

また、銀歯は金属なので、 唾液などの影響で腐食し、変色することもあります。

銀歯の汚れ、どうすればいいの?

残念ながら、歯ブラシでの通常のケアでは、 銀歯の溝に溜まった汚れを完全に落とすことは難しいです。

そのため、歯科医院での定期的なクリーニングがおすすめです。

歯科衛生士が専用の器具を使って、 銀歯の表面を磨き、汚れを徹底的に除去します。

銀歯の汚れを放置するとどうなるの?

銀歯の汚れを放置すると、 虫歯や歯周病のリスクが高まります。

汚れが溜まった部分は、 虫歯菌や歯周病菌にとって絶好の住処になってしまうからです。

また、銀歯の変色は、見た目の問題だけでなく、 金属イオンが溶け出し、 歯ぐきや体への悪影響を及ぼす可能性も指摘されています。

銀歯の汚れを防ぐには?

  • 毎日の丁寧な歯磨き 歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシも使って、 歯と銀歯の隙間を丁寧に清掃しましょう。
  • 定期的な歯科検診 歯科医院で定期的にクリーニングを受け、 銀歯の汚れや変色をチェックしてもらいましょう。
  • 銀歯以外の素材を検討する セラミックなど、汚れがつきにくい素材を選ぶのも一つの方法です。

銀歯の汚れや変色が気になる方は、 お気軽に当院にご相談ください。

セラミックとジルコニア、奥歯にはどっちがいいの?

セラミックとジルコニアそれぞれの長所を活かした使い分けがポイント!

「奥歯の治療で、セラミックとジルコニア、どっちを選べばいいんだろう?」

そう悩まれている方も多いのではないでしょうか?

一般的に、オールセラミックとフルジルコニアを比較した場合、

  • 前歯にはセラミック
  • 奥歯にはジルコニア

がそれぞれ適していると言われています。

なぜ、前歯にはセラミック?

セラミックは、天然歯に近い色合いや透明感を再現できるため、見た目の自然さ、美しさが求められる前歯に適しています。

また、セラミックは、金属を一切使用していないため、 金属アレルギーの心配もありません。

なぜ、奥歯にはジルコニア?

ジルコニアは、セラミックよりも強度が高く、 噛む力が強い奥歯に適しています。

奥歯は、食べ物を噛み砕くという重要な役割を担っているため、耐久性が求められます。

ジルコニアは、セラミックよりも割れにくく、 長持ちしやすいというメリットがあります。

ただし、注意も必要!

ジルコニアは、硬すぎるがゆえに、 噛み合う歯を傷つけてしまう可能性があります。

そのため、ジルコニアを使用する際は、 噛み合わせの調整を慎重に行う必要があります。

まとめ

セラミックとジルコニア、どちらを選ぶべきかは、 治療する歯の位置や、患者さんのお口の状態によって異なります。

当院では、患者さん一人ひとりのご希望や状況を考慮し、 最適な素材と治療法をご提案いたします。

セラミックやジルコニアについて、 もっと詳しく知りたい方は、 お気軽にもりかわ歯科のスタッフにご相談ください😊

もりかわ歯科ではセラミックをおすすめしております

このように様々な視点から鑑みて歯医者としておすすめの素材はセラミックです。

セラミックは自由診療なので保険が使えませんが、長く使うことや身体のことを考えると、どうしてもセラミックに行き着きます。

皆様も歯の詰め物や被せ物の材料選びで迷われたときは一度もりかわ歯科にご相談ください。

決して無理やりすすめたりは致しません。

患者さんお一人お一人に寄り添って何が最適かご提案させていただきます。

 

もりかわ歯科がセラミックをおすすめする理由はYoutubeで動画にてご説明しております。

そちらもぜひご覧ください。

セラミックについてもっと詳しく知りたい方は過去のセラミックに関する記事「歯のセラミックってご存じですか?」をご覧ください。

まとめ

いかがだったでしょうか?

歯の詰め物・被せ物について詳しく解説いたしました。

もりかわ歯科では概ねセラミックをおすすめしておりますが、患者さんお一人お一人に最適な素材を選ぶことが最も重要です。

虫歯治療で歯の詰め物被せ物で不安に感じる事がある方は事前にご相談ください。

 

大阪府八尾市にある歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科では日々の診療で患者さまとの対話を大切にし、お一人お一人に合わせた治療を行っております。

歯に関する心配事がございましたらいつでも大阪府八尾市にある歯医者、もりかわ歯科へお越しください。

 

審美歯科にご興味のある方、歯列矯正をお考えの方も当院では矯正無料相談を実施していますので、お気軽にお問い合わせください。


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詳しくは当院ホームページにあるマウスピース矯正ページも併せてご覧ください。

銀歯のメリットとデメリットって?

2024年4月17日
銀歯のメリットとデメリットって?

こんにちは。もりかわ歯科は、大阪府八尾市にある歯医者で、医療法人甦歯会に所属しています。歯科医師やスタッフにとっては常識的な知識でも、患者さんにとっては歯の専門家ではありません。そのため、歯や口腔の健康に関する疑問や不安を抱えることは当然です…。

私たちは、患者さんが歯や口腔の健康について理解し、納得した上で治療を受けられることが大切だと考えています。

そのために、診療中にできる限りすべての疑問にお答えできるように努めています。

ですが、時間や専門的な知識の制約から、全ての疑問にお答えできないことも多々ございます。

そこで!通常の診療でよく寄せられる質問に対して、当院のブログで順次お答えすることにしました。

このブログを通じて、患者さんが歯医者に関する疑問や不安を解消できるよう、少しでもお手伝いできればと願っています。ぜひ最後までご覧いただければ幸いです。

 

「銀歯のメリットとデメリットって?」の質問に全力回答!

今回は、「銀歯のメリットとデメリットって?」の質問に対して全力でお答えしていきます!

そもそも、銀歯って何なの?

銀歯とは、金・銀・銅・パラジウムなどの金属から成る合金で製造された、人工の歯のことです。歯科治療において虫歯の処置が行われた際に使用される金属製の詰め物や被せ物がこれに該当します。銀歯はとても強固で頑丈であり、奥歯などにも使われることが多いですが、見た目に関するいくつかの欠点があります。

そのため、多くの方が外見を考慮して、白い歯に取り変えたいと望んでいる方が年々増えていっています。

銀歯のメリットとは?

1.保険が適応されるため費用を抑えられる

銀歯の主な利点は、経済的な観点から見て費用が比較的リーズナブルなことです。

広範囲の虫歯を保険で治療する場合、多くの歯科医院が銀歯を選択することになると思われます。

ハイブリッドセラミック治療も保険が適用されますが、これは全ての歯科医院で提供されているわけではありません。

保険が適応されるため費用を抑えられる

2.高い耐久性

銀歯は、レジンやセラミックに比べて非常に高い強度を誇るため割れる心配が少ない特長があります。

奥歯は硬いものを噛むという負担がかかる部位のため、かぶせ物には相応の強度が求められます。

銀歯はその強度が高く、かつ薄いため、歯を削る量を最小限に抑えることができます。

これにより、歯への負担を軽減できる利点があります。

3.細部の再現性の高さ

かぶせ物を製作する際には、しっかりと噛むことができるように、元の歯を忠実に再現することが重要です。対向する歯との調和を考慮してかぶせ物を作成しますが、銀歯は噛む面の溝を詳細に調整できます。

噛み合わせが完璧でなければ、見た目が良くても機能的な歯として機能しません。

この点において、銀歯は割れる心配がなく、微調整が可能な特長があります。

 

銀歯のデメリットとは?

1.見た目が目立つ

保険診療では、前から3番目(犬歯)までを前歯に分類します。

白く見えるレジン前装冠(ぜんそうかん)はこの犬歯までの前歯にのみ使用可能です。

第一小臼歯(しょうきゅうし)[4番目]からは銀歯が適用されますが、一部のブリッジでは前装冠(ぜんそうかん)が利用できる場合もあります。

笑顔の際に臼歯まで見える場合、銀歯は外見的には望ましくない治療となります。

また、見かけは白いものの、レジン前装冠(ぜんそうかん)は金属の上にレジンが貼り付けられた素材であり、透明感がなく、自然な歯の色とは異なってしまいます。

見た目が目立つ

2.金属アレルギーのリスクがある

金銀パラジウム合金で製造された銀歯を使用すると、アレルギー反応が起こる可能性があります。

銀歯の金属イオンが溶け出すと、それが唾液と混ざり、体内に吸収されることがあります。この過程でアレルギー反応が生じる可能性があるため、慎重に注意が必要です。

過去に症状がなかったとしても、突然金属アレルギーが発生することがあります。

皮膚炎などの症状が現れることもあるため、注意が必要です。

3.歯石・歯垢が付着しやすい

銀歯は合金でできているため、磨いても微細な表面の凹凸が残り、顕微鏡で見ると粗い印象が生じるかもしれません。

また、銀歯は金属であり、静電気を帯びる傾向があります。

この静電気が引き寄せることで、歯垢や歯石が付きやすいと考えられています。

これが積み重なることで、虫歯や歯周病にかかりやすくなる可能性があり、これが二次カリエス(虫歯が再発すること)の原因となることも考えられます。

4.噛み合わせを壊してしまう

長期間使用すると、銀歯は変形、摩耗、腐食などで初めて装着した時と比較して

形状が変わります。また、歯石や歯垢がつきやすく、これが原因で歯周病に罹ることもあります。

銀歯の形状や状態が変わると、その周りの自然歯もそれに合わせて変化し、徐々に噛み合わせが変わる可能性があります。

ただし、これは自然歯でも年齢に伴う擦り減りなどが発生するため、同様の変化が起こる可能性があります。

ただし、金属と天然の歯では擦り減り方が異なることが問題となります。

デメリットに対する対応策

1.まず、虫歯にならないよう心がける

そもそも論になってしまうかもしれませんが、銀歯が必要になる主な原因は、ほとんどが虫歯です。

特に大臼歯(だいきゅうし)や小臼歯(しょうきゅうし)で範囲が広がる場合、歯と歯の間に広がる虫歯が一般的です。

奥歯の噛む部分や隣接面の虫歯は、主に間食が原因とされています。

特にちびちび飲食する習慣や1日に何度も間食をする人は要注意です。

また、歯ブラシの回数や時間も重要です。

毎日3回以上、3分以上の歯磨きを心がけましょう。

まず、虫歯にならないよう心がける

2.定期的に交換する

銀歯の主な課題として、経年変化による変形や摩耗、腐食が挙げられます。

変形の始まりは人によって異なり、食生活や咀嚼方法の差が影響します。

このため、定期的な交換が推奨されます。外見上の変化が見られなくても、目に見えない微細な隙間から二次カリエス(虫歯が再発すること)を引き起こす細菌が存在する可能性があるため、慎重に注意が必要です。

歯科医院の受診が定期的に行われるほか、具体的な歯に銀歯が装着された日を把握しておくことも大切です。

3.マウスピースの装着

歯に加わる強い力の一因として、「歯ぎしり」や「食いしばり」が挙げられます。

これらの習慣により、銀歯やセラミックが変形または破損することがあります。

これらの行動は夜間に無意識に行われるため、急にこれを止めるのは至難の技です…。

しかし、歯ぎしり用のマウスピース(ナイトガード)を使用することで、歯ぎしりや食いしばりによる銀歯やセラミックの損傷を防ぐことができます。

しかも、歯の磨り減りを抑える利点もあります。

歯ぎしりのことでお悩みの方も、もりかわ歯科の予防歯科までご相談ください!丁寧に診察し最適な改善策をご提案いたします。

歯ぎしりや食いしばりについて詳しくは、当院ブログ「歯ぎしりの対策は?歯ぎしりをなくせばエラ張りも改善する?」をご覧ください。

4.セラミックの詰め物や被せ物に入れ替える

銀は性質上一度溶かして型に流し込んで形成しますので、固まる時に形が変わる(縮む)ため歯とピッタリ合いにくいのですが、セラミックはブロックから削り出して形成しますので、形が変わることなく歯としっかり合います。
さらに、セラミックは銀と違い素材の表面がつるっとしているので汚れが付きにくく虫歯になりにくいのが特徴です。

日本と海外の銀歯に対する考え方の違い

1.銀歯は日本だけ!?

日本では銀歯を入れている人は一般的ですが、他の歯科先進国ではほとんど見られません。海外では虫歯の詰め物や被せものに金属を使用せず、主にレジン(歯の色に近いプラスティック素材)などを用いた治療が基本です。

ただし、外国でも通常の歯科治療を受けられない経済的に困難な人々は、一部で銀歯を選ぶことがあります。

ドイツやスウェーデンでは、金銀パラジウム合金が金属アレルギーや体への悪影響を

引き起こす可能性があるとして、歯科での使用が禁止されています。

この合金には金や銀の他に銅やパラジウム、亜鉛などさまざまな金属が含まれており、口の中で腐食しやすい性質があります。

経済大国であるにもかかわらず、日本人はまだ「歯の美意識が低い」とされています。

銀歯は日本人だけ?

2.海外の方からはどう見えている?

先進国、特にアメリカでは、白く美しい歯は社会的なステータスを表すと言われています。歯が黄ばんでいたり、銀歯が見えると、「経済的に余裕がないのかな」との印象を与えるそうです。お金があるならば、まず歯に投資することが一般的であり、

そのため、外国の人たちは日本の女性が高級なバッグを持ちながらも銀歯が見えていることに不自然さを感じると言われています。

歯の美しさは、個々の自己価値や健康への配慮を反映しているとされ、そのため、歯のケアや美容治療への関心は高まっています。

アメリカなどでは、歯科医療の技術が進化し、ホワイトニングや審美歯科治療が一般的に

行われています。これにより、歯の美しさが一層強調され、社会的なイメージ向上にも繋がると考えられています。

一方で、日本では歯の美意識がまだ発展途上であると指摘されることもあります。

高級なバッグや洋服に比べて、歯に対する投資やケアへの予算が割かれにくい傾向が見られます。しかし、これは文化や価値観の違いによるものであり、

歯科医療の進化とともに、将来的には歯の美意識が一層高まる可能性があります。

治療の方向性はもりかわ歯科に相談ください

ご自身が白い歯を望まれる場合は、ご希望を歯科医に事前にしっかりとお伝えいただけるようお願いします。

しかし、銀歯かセラミックかで迷っている場合は、歯を製作する前に十分なカウンセリングを受け、ゆっくりと担当医師と相談の上で最終的な選択を決定することをおすすめします。様々な理由に基づき、最適な選択をするためにも十分な情報収集と検討が重要です。

まとめ

いかがだったでしょうか?

「銀歯のメリットとデメリットって?」の質問に全力回答していきました!

ひとくちに銀歯といっても、そこには様々なメリットやデメリットが存在しています。ご自身にとって、何が最適な治療法なのか、いっしょに考えていきましょう!
他にも、もりかわ歯科ではマウスピース矯正に力を入れています。矯正に少しでも興味のある方はお気軽にご相談ください。

もりかわ歯科の矯正無料相談はこちら

大阪府八尾市にある歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科では日々の診療で患者さまとの対話を大切にし、お一人お一人に合わせた治療を行っております。

歯に関する心配事がございましたらいつでも大阪府八尾市にある歯医者、もりかわ歯科へお越しください。

 

歯列矯正をお考えの方へ。
当院では矯正無料相談を実施していますので、お気軽にお問い合わせください。

詳しくは当院ホームページにあるマウスピース矯正ページをご覧ください。

 

インプラントの費用っていくらぐらい?

2024年4月3日
インプラントの費用っていくらぐらい?

みなさんこんにちは!大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

日々、患者さまが歯科治療や歯の健康について十分に理解して、安心して治療に臨んでいただくことが大切だと考えています。しかし、歯の専門家である歯科医師・スタッフと患者さまとの間には、専門用語や治療内容に関することで理解の差が出てしまうことがたくさんあります。患者さまからの、さまざまな疑問や不安にお答えすることは、診療中にすべてを説明するのが難しい場合ももちろんあります。そのために、当院ではよく寄せられる質問や疑問について、ブログで解説しています。

このブログを通じて、患者さんがより理解を深め、不安を解消し、もりかわ歯科への信頼を高めていただければ幸いです。ぜひ、ご覧いただき、お役立ち情報をご活用ください!

「インプラントの費用っていくらぐらい?」の質問に全力回答!

今回は、インプラントの費用っていくらぐらい?などの質問に対して全力でお答えしていきます!

まず、インプラントについておさらい!

歯科におけるインプラントとは、歯を失ったあごの骨(顎骨)に体になじみやすい素材(生体材料)で生成された歯根の一部、もしくは全部を埋め込んで、それを土台にしてセラミックなどで作った人工歯を取り付けたものです。一般的には人工歯根(正式には口腔インプラント、あるいは歯科インプラント)、単にインプラントとも呼ばれます。

インプラントに関してさらに詳しく知りたい方は、以前当院のブログで紹介した「歯を失った場合、インプラントは選択肢ですか?」こちらも合わせてご覧ください!

インプラント治療の費用はいくら?

さて、ここからはインプラント治療の費用感に対して、具体例を挙げながら説明させていただきます!

インプラント費用の基礎知識

基本的には保険適用外

インプラントは自由診療となります。ほかの病気や事故の外傷で顎の骨を失った場合の治療などを除いて、保険が適用できるのは非常に稀なケースです。

人工歯の種類でも変動

人工歯の種類でも変動

インプラント治療の費用相場は、おおよそ1本あたり30万円から40万円程度とされています。この費用には、手術費用やインプラント体(歯根部分)とアバットメント(つなぎ部分)、人工歯(歯冠部分)の費用が含まれています。一般的に、前歯と奥歯での価格差はそこまでありませんが、治療の難易度や必要な追加処置によっては費用が変動することがあります。また、使用するインプラントのブランドや種類、人工歯の素材(金属、セラミック、ジルコニアなど)、そして治療を受ける歯科医院によっても費用は異なります。さらに、通常の費用には初期の診断や画像撮影、術後のフォローアップなどが含まれていない場合がありますので、治療開始前に治療計画と費用の詳細をしっかりと確認することが重要です。

 

人工歯の種類(素材)は、主に以下になります。

 

プラスチック・銀歯

虫歯の治療に使われる金パラジウム合金とプラスチックを合わせたもの。裏側は銀色になります。

ハイブリッド

プラスチックとセラミックの中間の素材です。セラミックよりやや強度が落ちます。

ジルコニア

ジルコニアは非常に強靭で、耐久性が高く、変色しにくい素材として知られています。

セラミック

審美性に優れ、汚れが付きにくく、変色しにくいことが特徴です。歯肉や歯質への黒ずみも起きません。

インプラント治療にかかる費用の内訳は?

インプラント治療にかかる費用の内訳は、一般的には以下のとおりです。

インプラント治療にかかる費用の内訳は?

前歯は口元の美しさを左右する重要な部位であり、そのために上部構造(人工歯)の製作費用が高くなることがあります。口元の美しさや自然な見た目を再現するために、前歯の治療にはより高度な技術や微細な調整が求められます。これにより、前歯の治療には通常よりも多くの時間と労力が必要となります。

また、インプラント治療の結果は歯科医師の技術力に大きく依存します。特に前歯の治療では、顕微鏡や高度な技術を用いて微細な調整を行うことが必要です。前歯の見た目や噛み合わせを自然な状態に近づけるためには、熟練した技術と経験が必要です。

このような理由から、前歯のインプラント治療の費用は通常の奥歯よりもやや高くなる傾向があります。それは、治療に必要な時間や技術の高度さに起因しています。したがって、前歯の治療を検討する際には、治療費用だけでなく歯科医師の経験や技術力も考慮することが重要です。

インプラント治療の費用が高額な理由とは

インプラント治療は、インプラント体そのものが高価です。生体親和性が高く、長期間体内に入れていても問題が起こりにくいため、安全性の高い素材で作られています。また、入れ歯やブリッジと違い、インプラント治療は歯茎を切開し、骨に穴を開けてインプラント体を埋めるという外科手術が必要です。

手術の内容も複雑なため、インプラント治療はほかの治療法に比べて費用が高額であるといえるでしょう。

インプラント体の材質が高価

様々なメーカーがインプラント本体を製造している中でそれぞれのメーカーの製品は、素材、設計、品質、価格などで大きく異なります。一般に、高価なインプラントを製造するメーカーは、体への適合性や耐久性を重視し、人体に馴染みやすい素材を使用します。

その結果、これらのインプラント本体の価格は高く設定されています。

また、高価なインプラントを製造するメーカーは、アフターケアにも力を入れており、インプラントの埋入後も定期的なメンテナンスやトラブル発生時の適切な対応が提供されます。一方で、安価なインプラントを製造するメーカーでは、品質やアフターケアが不十分な場合があります。これがトラブルの原因となり、最悪の場合、メーカーが撤退してしまい、適切なアフターケアを受けられない事態も考えられます。

インプラントは体内に埋め込む治療であり、通常は10〜15年以上の長期間使用されます。したがって、信頼できるメーカーのインプラントを選び、適切なアフターケアを提供する歯科医院を選択することは非常に重要です。安価な選択肢に惑わされるのではなく、インプラントの品質や医院の信頼性を慎重に考慮し、検討することが重要です。

最新の設備や徹底した衛生環境が必要

インプラント治療の費用が高額となる原因の一つは、治療の安全性や確実性を確保するために必要な設備投資です。特に、滅菌や感染予防のための設備が重要です。

インプラント手術は歯科治療の中でも高度なものであり、適切な手術を行うには専門的な設備が必要です。たとえば、歯科用CTやインプラント手術専用の機材などが挙げられますが、これらは高額な投資が必要です。さらに、インプラント手術では他の一般的な歯科治療よりも厳しい滅菌環境と清潔な設備が求められます。使い捨ての医療器具や滅菌設備、手術室の清掃管理などにも多額の費用がかかります。

しかし、安価なインプラント治療を提供する歯科医院では、十分な設備投資が行われていない場合があります。このような場合、治療の品質や安全性に影響を及ぼす可能性があるため、治療を受ける際には最新の設備が導入されているかを確認することが重要です。

インプラント治療の医療費控除の対象です!

インプラント治療に関連する費用は、医療費控除の対象となります。この制度を利用することで、治療にかかる負担をある程度軽減できます。医療費控除は、1年間に支払った医療費が10万円を超えた場合に、所得控除が受けられる制度です。この制度により、一定の計算に基づいて還付金を受け取ることができます。また、この控除の対象となる医療費には、治療費だけでなく、交通費や薬代なども含まれます。つまり、インプラント治療に関連するさまざまな費用が、医療費控除の対象となり得るということです。

インプラント治療の医療費控除の対象です!

インプラントで医療費控除を申請するときの3つの注意点

インプラント治療後に医療費控除を利用する場合は以下の3つのポイントに注意!

まず、医療費控除を受けるには確定申告が必要ですので、その点に留意してください。

また、控除の申請期限も事前に確認しておくことが重要です。

確定申告を行う

医療費控除を受けるには、自ら確定申告を行う必要があります。年末調整では医療費控除が行われないため、会社にお勤めの方でも、毎年2月16日から3月15日までの期間に税務署へ行き、医療費控除の金額を明記した確定申告書と医療費の証憑書類(医療機関や薬局の領収書)を提出する必要があります。2017年からは、保険適用の治療の場合、証憑書類の保管が不要になりましたが、インプラント治療は自由診療なので、証憑書類は保管しておく必要があります。

申請を忘れても5年間の猶予期間がある

医療費控除の申請を忘れた場合でも、5年間の猶予期間があります。この期間内であれば、過去5年分の税金還付を受けることができます。医療費控除の存在を知らなかった場合でも申請することができます。

デンタルローンやクレジット払いでも医療費控除は利用可能

インプラント治療の費用をデンタルローンやクレジットカードで支払った場合でも、医療費控除を受けることができます。ただし、控除の対象は借り入れた金額の元金(金利や手数料を除いた金額)に限られます。領収書が手元にない場合は、ローン契約書や利用明細書を証明書として使用できます。

インプラントで医療費控除を申請するときの3つの注意点

インプラント治療を安く抑えるには?

インプラント治療の費用を抑える方法は限られていますが、先述のように、医療費控除制度を利用することで負担を軽減することができます。インプラント治療は、先進の医療技術を必要とするため、医療機器の高額なコストや医師の専門技術、設備投資、そしてインプラント本体のコストが費用の大部分を占めます。そのため、直接的に治療費を削減する手段は限られています。しかし、デンタルローンを利用することで、支払い負担を分割することができます。デンタルローンは医療専門のローンであり、高額な治療費を分割払いすることが可能です。この方法を活用することで、一度に大きな支払い負担を軽減し、治療を受ける際の負担を和らげることができます。また、一部の歯科医院では、クリニック独自の分割払いプランや割引制度を提供している場合もありますので、複数のクリニックで相談し、最適な支払い方法を選択することも重要です。

まとめ

いかがだったでしょうか?今回はインプラント治療の費用感についてお話させていただきました。一般的には、インプラント治療で奥歯と前歯の間には大きな価格の差はありません。

ただし、前歯においては見た目の美しさが重視されるため、人工歯の製作に関わる費用が若干高くなることがあります。これは、前歯の治療にはより高度な審美性が求められ、それに伴う技術や材料の使用によるものです。

インプラント治療は、高度な技術や最新の設備が必要とされるため、その費用が高額になる傾向があります。手術や人工歯の製作には専門的な技能と高度な機器が必要であり、これらの要素が費用に反映されると言えます。したがって、インプラント治療を検討する際には、費用面だけでなく、治療を行う医療機関の技術や設備についても検討することが重要です。

当院のHPでも、費用のことを詳しくご説明していますので、「インプラント治療」のページもご覧くださいませ!

また、審美歯科にご興味のある方、歯列矯正をお考えの方も当院では矯正無料相談を実施していますので、お気軽にお問い合わせください。

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詳しくは当院ホームページにあるマウスピース矯正ページも併せてご覧ください。

 

大阪府八尾市にある歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科では日々の診療で患者さまとの対話を大切にし、お一人お一人に合わせた治療を行っております。

歯に関する心配事がございましたらいつでも大阪府八尾市にある歯医者、もりかわ歯科へお越しください。

銀歯の下が虫歯になりやすいのはなぜ?治療法と予防法も解説!

2023年7月7日
口を手でめくって銀歯を見せる人

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所です。

銀歯の下が虫歯になりやすいのは、銀歯の材質が関係しています。銀歯に使用される金属は、傷がつきやすいため、溝に汚れが溜まることで虫歯のリスクが高まるのです。また、熱によって膨張する性質があるため、膨張や収縮によって銀歯が変形することで歯との間にすき間ができ、細菌が侵入しやすくなります。

今回は、銀歯の下が虫歯になりやすい理由、治療法や予防法を解説します。

銀歯とは

歯の模型と銀歯が机の上に置かれている

銀歯とは、金属をベースにした詰め物や被せ物のことです。銀色をした光沢のある材料で、耐久性の高さや加工の容易さなどから、歯科医療の現場で広く使われています。

銀歯の主な成分は、銀・パラジウム・銅・金などですが、それぞれ異なる特性を持っています。例えば、銀は耐久性と強度、銅は硬さと抗菌性があることが特徴です。複数の金属を適切な比率で混ぜ合わせることで、歯の形状にフィットし、長期間にわたって機能する銀歯を作ることが可能です。

しかし、銀歯は見た目の問題から避ける人も多くいます。白い歯に銀色の詰め物や被せ物が入っていると、笑ったときや話したときに目立つからです。また、金属の成分によりアレルギー反応を引き起こす可能性もあるでしょう。

見た目やアレルギーの問題から、現在では見た目が自然で人体に優しいセラミックやレジン(コンポジットレジン)などの材料が使われることが増えています。

銀歯の下は虫歯になりやすい?

顎に手を当てて考える白い服の女性

銀歯の下が虫歯になりやすいかどうかは、銀歯の施術方法やメンテナンス状況に大きく依存します。

正しく設置された場合、銀歯の下で虫歯が再発することはそれほど多くありません。治療時に歯科医師が虫歯菌を完全に除去し、細かく調整を行って装着されていれば、銀歯と歯との間にすき間が生じないため、新たな虫歯菌の侵入を防ぐことができます。

しかし、治療が不完全で虫歯菌が残ったまま銀歯が被せられた場合や装着が不完全ですき間が生じていた場合、すき間から虫歯菌が侵入して銀歯の下で虫歯が進行する可能性があります。また、メンテナンスが不十分でプラーク(歯垢)が溜まった場合や口腔内環境が悪化した場合も、虫歯リスクは高まるでしょう。

銀歯の下の虫歯を防ぐためには、銀歯が装着されたあとも正しい歯磨きと定期的なメンテナンスを行うことが重要です。銀歯の設置は、歯科医師の技術力に大きく影響されるので、信頼できる歯科医師に治療を依頼しましょう。

銀歯の下が虫歯になりやすい理由

机の上に置かれた画用紙とペンとREASONの積み木

銀歯は、汚れが付着しやすい特性があります。銀歯は天然の歯に比べて表面が滑らかでないため、プラーク(歯垢)が付着しやすいのです。プラークが口腔内の細菌の増殖を促進し、酸を生み出すことで、歯を溶かし虫歯を引き起こします。

銀歯が劣化しやすい素材であることも、銀歯の下が虫歯になりやすい一因でしょう。銀歯は、酸化や腐食が進みやすく、表面が徐々に溶け出し、歯との間に微小なすき間が生じる可能性があります。すき間が虫歯菌の侵入口となり、新たな虫歯を誘発する原因となるのです。

また、銀歯を歯に固定する際にセメントを用いますが、セメントは時間の経過とともに溶けます。セメントが溶けることで銀歯と歯との間にすき間ができ、虫歯菌が侵入しやすくなるのです。

銀歯は、熱により膨張し変形する性質があることも忘れてはいけません。熱い飲食物を摂取したときなどに銀歯が膨張し、冷めて収縮するというサイクルが繰り返されることで、歯との間にすき間が生じ、虫歯菌が侵入して虫歯が進行する可能性があります。

セラミックやレジンなどに比べて、銀歯は虫歯の再発リスクが高いことを理解し、日頃から丁寧に歯磨きを行い、定期的に通院することが重要です。

銀歯の下が虫歯になったときの治療法

患者の口内を診察する男性歯科医師

銀歯の下に虫歯が発生した場合の治療法は、虫歯の進行具合や範囲によって異なります。

早期に発見された場合は、銀歯を取り外して新たな銀歯で補うのが一般的です。銀歯を取り外して虫歯部分を除去し、再度銀歯やほかの素材(レジンやセラミックなど)で補います。

しかし、虫歯が進行し歯根にまで到達している場合、または銀歯が取り外せないほど大きい穴があいている場合は、根管治療が必要になる可能性があります。根管治療は、虫歯が神経(歯髄)にまで達した場合に行われ、歯の神経が入っている管を洗浄・消毒し、特殊な薬剤で封じる治療法です。根管を洗浄したあと、詰め物や被せ物を装着します。

虫歯が進行して歯を保存することが難しい場合は、抜歯することもあるでしょう。抜歯後は、空いたスペースを補うためにインプラントやブリッジなどの治療が必要です。

銀歯の下が虫歯にならないための予防法

ソファに座って歯磨きする若い男性

銀歯の下が虫歯にならないための予防法としては、日頃から丁寧に歯磨きをし、定期的にメンテナンスを受けて、口腔内を清潔に維持することが大切です。

日頃から丁寧に歯磨きする

銀歯の下が虫歯にならないためには、日頃の丁寧な歯磨きが必要不可欠といえます。虫歯は、食べかすや細菌が銀歯のすき間に蓄積されることで発症するからです。

歯磨きは、毎食後と就寝前に実施することが推奨されています。特に、就寝前の歯磨きは欠かさないようにしましょう。寝ている間は唾液の分泌量が減少するため、口内が乾燥し、虫歯菌が活発化します。就寝前にしっかりと歯磨きを行うことで、口腔内を清潔に保つことができます。

歯ブラシは、ブラシの先端が小さく、歯と歯茎の間や歯と銀歯のすき間にも届くタイプを選びましょう。外出などで食後に歯磨きができない場合は、うがいだけでも行ってください。うがいだけでもある程度の食べかすを流せるので、虫歯予防の効果があります。

歯ブラシで磨くだけでなく、フロスや歯間ブラシも忘れずに使いましょう。歯ブラシだけでは落とせない汚れも除去できます。特に、銀歯と天然の歯の間は虫歯になりやすいため、入念に磨きましょう。

定期的にメンテナンスを受ける

銀歯の下の虫歯を予防するためには、日常的なブラッシングに加えて、定期的なメンテナンスが非常に重要です。

歯科医院でのメンテナンスは、検査だけでなくPMTC(プロによるクリーニング)も含まれます。PMTCでは、ふだんの歯磨きだけでは取り除くことができないプラークや歯石が効率的に除去されます。徹底的に歯や歯茎を清掃することで、細菌の増殖を防止できるでしょう。また、銀歯の状態を評価し、必要に応じて修復や調整を行います。虫歯が発生しやすい状態を早期に修正し、銀歯の下の虫歯を未然に防ぐことにつながります。

特に銀歯が装着されている歯は、銀歯の下で虫歯が進行していても痛みを感じにくいため、早期発見が大切です。

セラミックなど銀歯以外の素材を選ぶ

銀歯の下が虫歯になるのを防ぐための方法として、銀歯ではなく、セラミックなどの素材を選択することも挙げられます。

セラミックの詰め物や被せ物は、銀歯と比べて多くのメリットがあり、虫歯のリスクを軽減します。セラミックは、自然な歯の色に近く、見た目が美しい特徴がありますが、メリットは見た目のよさだけではありません。セラミックは、汚れや細菌が付着しにくく、耐酸化性も高いです。銀歯に見られる腐食や汚れの付着、それに伴う虫歯の発生が抑制されます。

また、セラミックは、金属のように熱膨張しにくく、口内で変形するリスクが少ないメリットがあります。変形によってすき間が生じ、虫歯が発生するリスクを低減できるでしょう。

セラミックはレントゲンで透過するため、進行中の虫歯がある場合は早期に発見することが可能です。早期に適切な治療を受けることで、二次虫歯の進行を防ぎ、歯の喪失を防ぐことにつながります。

まとめ

歯科用器具を使って銀歯の状態を確認するところ

銀歯は、汚れが付着しやすく、歯との間に細菌が侵入しやすい人工歯です。費用が安く治療期間が短いことが特徴ですが、レジンやセラミックと比べて変形や劣化するリスクが高く、二次虫歯になりやすいことがデメリットといえるでしょう。

また、銀歯は金属のため、X線が透過せず、レントゲン撮影を行っても銀歯の下の虫歯を発見しにくいといえます。気づかないうちに虫歯が進行すると、最悪の場合、歯を失う可能性もあります。

「銀歯の下は虫歯になりやすい」という特性を理解して、予防に努めなければなりません。日頃から、歯ブラシだけでなく、フロスや歯間ブラシも使って丁寧に歯磨きをしましょう。定期的に歯科医院を受診し、クリーニングや銀歯の状態を確認してもらうことも重要です。

銀歯の下の虫歯でお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所」にお気軽にご相談ください。

虫歯治療で使用する詰め物の種類と選び方を徹底解説!

2023年6月5日
緑の背景の上にある歯たちと歯科用器具

こんにちは。大阪府八尾市にある、医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所です。

虫歯を削ったあとの治療として、歯に詰め物を装着することがあります。虫歯治療に使用される詰め物にはさまざまな種類があり、お口の中の状態などに応じて選択する必要があるでしょう。

今回は、虫歯治療で使用される詰め物の主な種類や特徴、詰め物を選ぶポイントについて詳しく解説します。虫歯の治療を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

詰め物と被せ物の違い

青い背景の前で2つの?を比較する女性

虫歯を削ったあとの穴を埋める方法として、詰め物や被せ物の装着を行います。

虫歯が小さく歯を削る量が少ない場合は詰め物を装着しますが、虫歯が大きく歯を削る量が多い場合は被せ物を装着します。専用の材料で歯に土台を作り、土台に被せ物を被せる場合もあるでしょう。

虫歯治療で使用される詰め物の種類

口を大きく開いて歯科用器具を用いて歯を確認する

虫歯治療で使用される詰め物には、さまざまな種類があります。

以下、詰め物の種類や素材などを保険診療と自費診療に分けて解説します。

保険診療の詰め物

まず、保険適用の詰め物について解説します。

銀歯

歯科治療で使用する銀歯は、金銀パラジウム合金という合金が材料です。

銀歯は、詰め物から被せ物まで幅広く使用されています。強度が高く、割れるリスクが少ないことがメリットです。デメリットは、装着していることが目立つ、金属アレルギーのリスクがある、再び虫歯になりやすいことが挙げられます。

保険診療の治療なので、虫歯の処置から銀歯を装着するまでの治療費は10,000円程度の場合が多いです。

コンポレットレジン

コンポレットレジンは、セラミック粒子と合成樹脂を混合した材料です。

コンポレットレジンのメリットとして、材質が白いため見た目がよいことが挙げられます。また、型取りを行わず虫歯の治療後すぐに詰めるので、治療期間が短いことも特徴です。デメリットは、時間が経つと劣化しやすく、黒く変色するリスクが高いことでしょう。

治療費は、数千円の場合が多いです。

自費診療の詰め物

次に、自費診療の詰め物について解説します。

ゴールドインレー

ゴールドインレーは、金合金から作られる詰め物です。金色なので金歯ともよばれます。

歯との適合性がよいので虫歯になりにくく、耐久性が高いため長持ちすることがメリットです。デメリットは、詰め物が目立つことが挙げられます。

費用は、40,000〜50,000円が相場です。

セラミックインレー

セラミックインレーは、陶器などに使用されるセラミックを用いた詰め物です。

セラミックインレーのメリットは、見た目がよく、プラークなどが付着しにいため虫歯になりにくいことが挙げられます。デメリットは、衝撃に弱く、食いしばりなどでセラミックが割れる可能性があることです。

費用は、40,000〜80,000円が相場です。

ジルコニアインレー

ジルコニアインレーは、セラミックの一種であるジルコニアから作られる詰め物です。ジルコニアは、人工ダイアモンドともよばれ、非常に強度があるという特徴があります。

ジルコニアインレーは割れにくく、白い素材のため見た目がよいことがメリットです。デメリットは、ジルコニアインレーの装着のために、歯を大きく削る必要があることでしょう。

費用は50,000〜70,000円が相場です。

ハイブリットインレー

ハイブリットインレーは、セラミックとプラスチックを混合したものから作られます。

ハイブリッドインレーは、自費診療の詰め物のなかでは比較的安価であり、見た目がよいことがメリットです。プラスチック素材を使用しているため、変色する可能性があることがデメリットといえます。

費用は、20,000〜30,000円が相場です。

虫歯治療における詰め物の選び方

笑った顔が書かれた積み木と悲しい顔が書かれた積み木を選ぶ男性

詰め物の種類と特徴をご説明しました。以下、詰め物の種類を選ぶポイントをご紹介します。

治療費を抑えたい場合

治療費を抑えたい場合は、保険が適用される素材を選択しましょう。

保険診療でも見た目をよくしたいという方は、コンポレットレジンを用いた治療が適しています。歯ぎしりの癖がある方や噛む力が強い方は、銀歯を選択しましょう。

見た目が気になる場合

見た目が気になる場合は、セラミックインレーやジルコニアインレーを選択するとよいでしょう。見た目がよく、長期間使用しても変色のリスクがほとんどありません。

虫歯のリスクを減らしたい場合

虫歯のリスクを減らしたい場合は、自費診療の詰め物が適しています。

銀歯やコンポレットレジンは劣化しやすく、詰め物と歯の間にすき間ができ、虫歯になりやすいです。自費診療の詰め物は、プラークなどの汚れが付着しにくいことに加えて、長期間使用しても安定性が変わらないため、虫歯が再発するリスクを低減できるでしょう。

歯ぎしりの癖がある場合や噛み合わせが強い場合

歯ぎしりの癖などがある場合は、銀歯やゴールドインレーが適しています。非常に丈夫なため、破折するリスクがほとんどありません。

詰め物を使用する虫歯治療の流れ

黄色の背景にSTEPと書かれた積み木を登る木の人形

虫歯の治療から詰め物の装着まで、どのような手順で行われるのか疑問に思った方もいるでしょう。以下、治療の手順をご紹介します。

①局所麻酔

詰め物を使用する場合、虫歯が比較的大きいことが多いです。そのため、虫歯を削るときに痛みが生じないよう、局所麻酔を行います。局所麻酔を打ったあとは、効果が出るのを待ち、麻酔の効果を確認してから虫歯の処置を行います。

②虫歯の除去、歯の形態の調節

局所麻酔後、虫歯を専用の器具で取り除きます。虫歯を取り除いたあとは、詰め物を装着できるように適切な形に歯の形態を整えます。詰め物にコンポレットレジンを使用する場合は、虫歯を取り除いたあとにコンポレットレジンを詰めて、治療は終了です。

③型取り

歯の形を整えたあと、歯の型取りと噛み合わせの確認を行います。そのあと、虫歯を取ったあとの穴が汚れないように、仮の詰め物をします。

仮の詰め物は、ガムやキャラメルなど粘着性のあるものを食べると取れてしまうため、粘着性のある食べ物は控えましょう。

④詰め物の装着

完成した詰め物の適合と噛み合わせを調節します。特に問題がなければ、専用の接着剤を用いて装着します。

詰め物治療後の注意点

キラキラした背景に浮かぶ注意マークを指し示す

次に、詰め物の治療後の注意点を確認しましょう。

粘着性のあるものを食べない

詰め物は、専用の接着剤を使用して歯に装着します。接着剤の種類にもよりますが、完全に固まるまでには1日程度かかることが多いです。

装着した直後は接着剤が固まっておらず、粘着性のあるものを食べると詰め物が取れることがあります。詰め物を装着してから24時間は、ガムやキャラメルなど粘着性のあるものを食べるのは控えましょう。

ブラッシングを行う

詰め物を装着したあとの歯は、再び虫歯になることがあります。虫歯を予防するためにもしっかり歯磨きを行ってください。磨き残しが多い歯と歯茎の境目や、歯と歯の間などは特に入念に磨きましょう。

定期検診を受ける

詰め物を装着した歯が再び虫歯になった場合、虫歯が詰め物に隠れるため見た目で判断することは難しいです。そのため、定期的に歯科医院を受診し、レントゲン写真を撮影して詰め物を入れた歯の状態を確認しましょう。

まとめ

虫歯治療をする男性医師と治療を受ける女性

今回は、虫歯治療で使用する詰め物についてご説明しました。

保険診療の詰め物には銀歯やコンポレットレジンがあり、自費診療の詰め物にはセラミック系の詰め物やゴールドインレーなどがあります。詰め物を選ぶ際は、詰め物の特徴をしっかりと理解することが大切です。担当の歯科医師と相談し、どのような詰め物が自分に適しているかを考えて選択しましょう。

虫歯治療の詰め物でお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所」にお気軽にご相談ください。

虫歯治療後の痛みについて

2023年3月3日

虫歯治療後の痛みについて

こんにちは。八尾市 志紀にあるもりかわ歯科です。
今回は、虫歯治療後の痛みについてです。
「虫歯治療の後痛みが出ない?」とよく質問があります。
虫歯治療の後に痛みがでることがあります。
今回は治療後の注意事項をご説明させて頂きます。

どういう時治療後に痛みが出るのか?

虫歯にはそれぞれ深さの違いがあります。
C1~C4まであります。

歯は3構造になっています

C1は1層目のエナメル質に限局している状態です。
C2は2層目の象牙質まで及んでいる状態です。
C3は3層目の歯髄(神経)まで及んでいる状態です。
C4は残根になっている状態です。

治療後に痛みが出やすい状態はC2の虫歯です。
C2とC3の狭間の虫歯が危険です。
なぜかと言いますと
虫歯を取った後は健康な歯が薄くなるので歯髄(神経)までの距離が近くなってしまいます。
そうすることによって歯髄(神経)の痛みが出てしまったりしてしまう事があります。
虫歯治療をして痛みがでてしまった時は必ず医院にご連絡下さい。

詰め物をした後もご注意下さい。

C2 象牙質まで及んでいる状態の虫歯の場合、銀の詰め物やセラミックの詰め物など治療をしていくのですが治療後2~3週間は冷たいものが染みるなどの症状が出る場合がございます。

なぜ、それが起こるのか?

虫歯治療直後の痛み

虫歯治療の際、削る時の振動や詰め物をつけるためのセメントなど機械的刺激、化学的刺激により歯髄(神経)が敏感になってしまう場合があります。
それによって詰め物をしてから冷たい物が染みる事がございます。
ただ、その後に歯髄(神経)を保護する物が出来てきて染みなくなってきます。

大丈夫かなと心配されると思うのですが治療後から2~3週間は起こる可能性がありますのでご安心ください。

ただ、何もしていないのにズキズキ痛むなど痛みが強くなってきた場合は必ず医院にご連絡下さい。

虫歯治療後の痛みを起こさない為には?

C2の虫歯まで進行させない事が大切になります。
C1の虫歯は痛みもないので自分ではなかなか気づくことは難しいです。

定期検診の様子

予防するためには痛みが出てから歯医者に通うのではなくて痛みが出る前に歯医者に通い定期検診を受ける事が大切になります。
定期的に歯のお掃除やレントゲン撮影することで早期発見、早期治療を行うことが出来ます。
歯の寿命を伸ばす為には悪くなる前からしっかり歯のメンテナンスを行うことが必須になります。
平均寿命は伸びてますがお口の健康が全身の健康に繋がります。
お口の健康を守り健康寿命を伸ばしていきましょう。

いかがでしょうか。
今回は、「虫歯治療後の痛みについて」でした。
虫歯治療後の痛みって怖いですよね。
歯が悪くなるんじゃないかなど不安になりますよね。
治療後どうしても痛みが出ることはあります。
不安な時はすぐにお問い合わせください。

所長 末廣赳史
優しい所長 末廣 赳史がお悩みにコミットさせて頂きます。

虫歯治療について詳しくは当院ホームページ内の「虫歯治療」ページもご覧ください。