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小児矯正のマイオブレースとは?歯並びと口呼吸・舌の使い方を整える治療を解説

2026年5月31日

 

お子さんの歯並びが気になったとき、「小児矯正はいつから始めればよいのか」「マイオブレースという装置はうちの子に合うのか」と迷われる保護者の方は少なくありません。

マイオブレースは、成長期のお子さんに使用するマウスピース型の小児矯正装置の一つです。ただし、装置を入れれば自然に歯並びが整うという治療ではありません。

口呼吸、舌の位置、飲み込み方、唇の使い方、顎の成長、永久歯への生え替わりのタイミングを確認しながら、お子さんに合った治療方針を考えることが大切です。

もりかわ歯科では、小児矯正相談を「早く治療を始めるための場」ではなく、成長と生え替わりのタイミングを見極めるための相談として大切にしています。この記事では、マイオブレースの特徴、始める時期、向いている可能性があるお子さん、注意点について分かりやすく解説します。

1. 小児矯正のマイオブレースとは?

マイオブレースのアライナー

マイオブレースは、成長期のお子さんに使用するマウスピース型の小児矯正装置の一つです。一般的な矯正装置のように歯を直接強く動かすことだけが目的ではなく、お口まわりの機能にも注目して治療を進める点が特徴です。

具体的には、口呼吸、舌の位置、飲み込み方、唇の使い方などを確認し、装置の使用とトレーニングを組み合わせながら、歯並びが整いやすい環境づくりを目指します。

ただし、すべてのお子さんにマイオブレースが適しているわけではありません。成長段階、顎の大きさ、永久歯の生え替わり、口呼吸や舌の癖などを確認したうえで、マイオブレースが適しているか、別の小児矯正装置がよいか、経過観察でよいかを判断します。

マイオブレースは、「装置を入れたら終わり」の治療ではありません。お子さんの呼吸、舌の位置、飲み込み方、唇の使い方を確認しながら、歯並びが整いやすい環境づくりを目指す治療です。

2. 子どもの歯並びが悪くなる原因

子どもの歯並びは、歯だけで決まるものではありません。顎の成長、舌、唇、呼吸、飲み込み、姿勢など、お口の機能が関係することがあります。

たとえば、顎の成長不足、口呼吸、舌の位置の乱れ、飲み込み方の癖、唇の力、頬の筋肉、指しゃぶり、頬杖、永久歯が生えるスペース不足、姿勢や生活習慣、遺伝的要因などが、歯並びや噛み合わせに影響する場合があります。

特に口呼吸がある場合は、お口がぽかんと開きやすくなり、舌が本来の位置に上がりにくくなることがあります。その結果、顎の成長や歯並びに影響する可能性があります。

また、口呼吸の背景には、鼻や喉の問題が関係することもあります。アデノイド、扁桃の大きさ、アレルギー性鼻炎、慢性的な鼻づまり、いびき、睡眠時の口呼吸などがある場合は、鼻で呼吸しにくい状態が続いている可能性があります。

鼻で呼吸しにくい原因がある場合、歯科だけで無理にトレーニングを進めても難しいことがあります。必要に応じて、耳鼻科で鼻や喉の状態を確認してもらうことも大切です。

3. 5歳で小児矯正は早い?相談の目的はタイミングを見極めること

5歳頃のお子さんを持つ保護者の方から、「今から小児矯正を始めた方がよいのか」「前歯が生え替わる頃まで待ってもよいのか」というご相談をいただくことがあります。

小児矯正は、早く始めればよいというものではありません。大切なのは、今のお口の状態、顎の成長、永久歯への生え替わり、口呼吸や舌の癖などを確認し、お子さんに合ったタイミングを見極めることです。

0期から口腔機能に取り組む方がよい場合もあれば、前歯が生え替わる6〜8歳頃、あるいは8〜9歳頃の一期治療まで経過を見た方がよい場合もあります。

小児矯正相談は、早く始めるためではなく、成長と生え替わりのタイミングを見極めるための相談です。

4. 小児矯正の0期・一期・二期とは?

小児矯正では、お子さんの年齢や成長段階によって、0期・一期・二期という考え方をすることがあります。ただし、すべてのお子さんが同じ流れで進むわけではありません。

0期は、歯を大きく動かすというより、歯並びが悪くなる原因にアプローチする時期です。口呼吸、舌の位置、唇の使い方、飲み込み方などの口腔機能に注目し、マイオブレースや口腔筋機能トレーニングを検討する場合があります。成長と生え替わりを見ながら、一期治療へつなげる準備期間になることもあります。

一期は、6〜10歳頃を中心に、前歯の生え替わりや顎の成長を見ながら行う小児矯正です。顎の拡大、歯列のスペース確保、マウスピース型装置などを検討することがあります。ただし、開始時期には個人差があります。

二期は、永久歯が生えそろった後、必要に応じて行う矯正治療です。0期や一期の結果、噛み合わせ、歯並びの状態を見て判断します。必ず全員に二期治療が必要というわけではありません。

小児矯正は、0期・一期・二期を一律に進めるものではありません。お子さんの成長、生え替わり、歯並び、噛み合わせ、口腔機能を見ながら、必要な時期に必要な治療を検討します。

5. マイオブレースで目指すこと

マイオブレースで目指すのは、単に歯を並べることだけではありません。歯並びが整いやすいお口の環境づくりを目指します。

具体的には、口呼吸を減らし鼻呼吸を促すこと、舌を正しい位置に置くこと、正しい飲み込み方を練習すること、唇を閉じる習慣をつけることなどが重要です。

また、顎の成長を妨げる要因を減らし、永久歯が並びやすい環境づくりを目指すこともあります。さらに、治療後の後戻りに関わる口腔機能を整えることも大切です。

ただし、マイオブレースを使えば必ず歯並びが良くなるわけではありません。お子さんの成長段階や装置の使用状況、トレーニングの継続状況によって結果は異なります。マイオブレースを持っている子供

6. マイオブレースが向いている可能性がある子

マイオブレースは、次のような特徴があるお子さんで検討されることがあります。

口がぽかんと開きやすい、口呼吸がある、舌の癖がある、飲み込み方に癖がある、唇を閉じにくい、前歯がガタガタしてきた、永久歯のスペース不足が心配、出っ歯傾向、顎が小さいと言われた、いびきや睡眠中の口呼吸が気になる、姿勢が悪い、口元の力が弱いなどです。

ただし、これらに当てはまるから必ずマイオブレースが必要というわけではありません。診査診断を行い、成長や生え替わりの状態を確認したうえで判断します。

7. マイオブレースが向かない・慎重な判断が必要なケース

マイオブレースで歯列矯正をする子どもマイオブレースは、すべての歯並びに対応できる万能な装置ではありません。骨格的なズレが大きい場合、すでに永久歯列に近くスペース不足が強い場合、装置の使用やトレーニングの継続が難しい場合には、慎重な判断が必要です。

また、鼻呼吸が難しい場合は、マイオブレースだけで進めることが難しいことがあります。アデノイド、扁桃、鼻炎、鼻づまり、いびきなどがある場合は、必要に応じて耳鼻科での確認が必要になることがあります。

反対咬合などで早期に別対応が必要な場合や、マイオブレースだけで対応が難しい場合には、別の小児矯正装置や治療計画を検討することがあります。

診査診断によって、マイオブレースが適しているか、別の小児矯正装置が必要か、経過観察でよいかを判断します。

8. 治療中に大切なこと

マイオブレースは、装置を渡して終わりの治療ではありません。毎日の装着、トレーニングの継続、保護者の方の声かけ、定期チェックが大切です。

お子さんが装置に慣れるまでには時間がかかることがあります。できない日があっても叱りすぎず、小さな成功体験を積みながら継続できるようにサポートすることが大切です。

装置の清掃、鼻呼吸、姿勢、食事習慣なども治療中に確認したいポイントです。医院によっては、動画教材や連絡ツールを活用しながら、ご家庭での取り組みをサポートすることがあります。

お子さんが毎日続けられるように、歯科医院と保護者の方が一緒にサポートすることが大切です。

9. 費用・期間・通院で確認しておきたいこと

小児矯正を検討する際、保護者の方が不安に感じやすいのが、治療期間、費用、通院の負担です。特に0期治療では、成長や生え替わりを見ながら進めるため、期間に幅が出る場合があります。

一期治療も、開始時期や治療内容によって期間が変わります。治療開始前に、期間の目安、通院頻度、費用、調整料や追加費用の有無を確認しておくことが大切です。

また、装置を使えなかった場合の対応、医療費控除の対象になる可能性、通院しやすい診療所・曜日・担当医の体制なども確認しておくと安心です。

治療期間や費用は、お子さんの成長、生え替わり、装置の使用状況、治療内容によって異なります。診査診断後に具体的な内容をご説明します。小児矯正する場合にかかる費用を計算する様子

10. 症例紹介|永久歯のスペース不足に対して小児矯正を行った一例

こちらは、永久歯が生えるスペース不足に対して、小児期の成長を見ながら歯列の改善を目指した一例です。

大人の歯が生えるスペースが足りない状態を確認し、成長期のタイミングに合わせて、歯列の拡大と永久歯が並ぶスペースの確保を目的とした小児矯正治療を行いました。

小児矯正では、ただ早く治療を始めるのではなく、今どの歯が生えているのか、これからどの永久歯が生えてくるのか、歯が並ぶスペースが足りているのかを確認することが大切です。

この症例はマイオブレース症例ではなく、小児矯正の一例です。治療方法や結果はお子さんの状態によって異なります。

項目 内容
年齢 9歳
性別 女性
主訴 大人の歯が生えるスペースが足りない/歯並びが気になる
診断・状態 永久歯の萌出スペース不足、叢生傾向
治療内容 小児矯正/成長期の歯列拡大・スペース確保を目的とした矯正治療
治療期間 約1年
通院頻度 1か月に1回
費用 440,000円(税込)
リスク・副作用 装置の違和感、痛み、虫歯、歯肉炎、後戻り、予定通りに歯が動かない可能性、追加治療が必要になる可能性
注意事項 治療結果には個人差があり、同様の結果を保証するものではありません

※本症例は一例であり、治療結果には個人差があります。
※同様の結果を保証するものではありません。
※治療内容・治療期間・費用・リスクは、お子さんのお口の状態や成長段階によって異なります。

11. よくある質問

Q1. マイオブレースは何歳からできますか?

A. 目安となる年齢はありますが、実際には成長や生え替わりの状態によって異なります。まずは相談でタイミングを確認することが大切です。

Q2. 5歳で小児矯正を始めるのは早いですか?

A. 5歳で必ず治療を始めるわけではありません。口呼吸、舌の癖、顎の成長、生え替わりの状態を確認し、経過観察でよいか、0期から取り組むかを判断します。

Q3. マイオブレースだけで歯並びは治りますか?

A. 症例によって異なります。マイオブレースだけで改善を目指せる場合もありますが、別の小児矯正装置や二期治療が必要になる場合もあります。

Q4. 毎日どのくらい使いますか?

A. 使用時間は装置や治療計画によって異なります。一般的には日中の一定時間と就寝時の使用を指示されることがあります。

Q5. 子どもが装置を嫌がる場合はどうしたらいいですか?

A. 最初は慣れるまで時間がかかることがあります。無理に叱るのではなく、少しずつ練習し、歯科医院と相談しながら進めることが大切です。

Q6. 口呼吸も改善できますか?

A. 口呼吸の改善を目指すトレーニングを行うことがあります。ただし、アデノイド、扁桃、鼻炎、鼻づまりなどがある場合は、耳鼻科での確認が必要になることがあります。

Q7. 2期矯正が必要になることはありますか?

A. あります。小児矯正で成長や歯列の改善を目指しても、永久歯列完成後に二期治療が必要になる場合があります。

Q8. 費用はいくらですか?

A. 費用は治療内容や装置、期間によって異なります。診査診断後に費用の目安や通院費について説明します。

Q9. マイオブレースと床矯正の違いは何ですか?

A. マイオブレースは口呼吸や舌の位置、飲み込み方などの口腔機能にアプローチする装置です。床矯正は主に顎の拡大や歯列のスペース確保を目的とする装置です。症例により使い分けます。

Q10. 相談だけでも大丈夫ですか?

A. はい。小児矯正相談は、すぐ治療を始めるためだけではなく、成長や生え替わりのタイミングを確認するための相談です。

12. まとめ|マイオブレースは、成長と機能を見ながら進める小児矯正です

マイオブレースは、歯並びだけでなく、口呼吸、舌の位置、飲み込み方、唇の使い方など、お口の機能にアプローチする小児矯正の選択肢です。

ただし、すべてのお子さんに適しているわけではありません。アデノイドや鼻炎など、鼻呼吸を妨げる原因がある場合は、必要に応じて耳鼻科での確認が必要になることもあります。

大切なのは、早く始めることではなく、成長と生え替わりのタイミングを見極めることです。

お子さんの歯並び、口呼吸、口ポカン、舌の癖、永久歯のスペース不足が気になる方は、まずは小児矯正相談で現在の状態を確認しましょう。

免責事項

※本記事は、小児矯正・マイオブレースに関する一般的な情報提供を目的としたものです。診断や治療の必要性は、お子さんのお口の状態や成長段階によって異なります。

※治療結果には個人差があり、同様の結果を保証するものではありません。

※小児矯正には、装置の違和感、痛み、虫歯、歯肉炎、後戻り、予定通りに歯が動かない、追加治療が必要になるなどのリスクがあります。

※口呼吸や鼻づまり、いびきなどがある場合、必要に応じて耳鼻科での確認が必要になることがあります。

※治療期間や費用は症例により異なります。詳しくは診察時にご説明します。

執筆者

森川 康司|もりかわ歯科 歯科医師/日本臨床歯科CADCAM学会 認定医

もりかわ歯科にて、マウスピース矯正、デジタル矯正、CAD/CAM技術を活用した歯科治療に取り組んでいます。日本臨床歯科CADCAM学会の認定医として、デジタル診断やCAD/CAM技術を活用した治療計画を大切にしています。また、日本臨床歯科CADCAM学会 第11回学術大会にて、口頭発表部門 最優秀会員発表アワードを受賞しました。これらの学会活動で得た知見を、日々の診療に還元できるよう努めています。

小児歯科で行う虫歯予防とは?こどもの虫歯の特徴と原因も解説!

2023年8月4日
歯科衛生士がこどものお口の中を確認している

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所です。

虫歯になると、痛みを感じる方や、虫歯治療自体が大きなストレスとなる方も少なくありません。特に、小さなお子さまの場合、歯科医院へ行くのを嫌がる場合や虫歯の痛みを訴えるのが難しい場合があるため、親御さまは虫歯にならないように予防したいと思うでしょう。

今回は「小児歯科で行う虫歯予防にはどのようなものがあるのか」「こどもは大人に比べて虫歯になりやすいのは本当なのか」などの疑問に答えます。

虫歯になりやすいこどもの特徴とは

歯の治療を受けているこども

虫歯になりやすいこどもの特徴は、以下のとおりです。

・ひとりで上手に歯磨きできない

・甘い食べ物や飲み物を口にすることが多い

・口呼吸している

・歯並びが悪い

以下、それぞれ解説します。

ひとりで上手に歯磨きできない

小さいお子さまは、まだ上手に歯磨きができず、磨き残しが多いです。また、親御さまが歯磨きを手伝う場合でも、歯磨きが苦手でお子さまが暴れてしまったり歯磨きを拒否したりすることで、うまく歯磨きができず、虫歯のリスクが高まることがあります。

甘い食べ物や飲み物を口にすることが多い

虫歯の原因となる菌は糖をエサにするため、お菓子やジュースなどの甘いものを口にする機会が多いこどもは、虫歯のリスクを高めるといわれています。

特に、時間を決めずにダラダラとお菓子を食べる習慣がある場合は注意しましょう。虫歯菌が好む口内環境が続くため、さらに虫歯になる確率が高くなるのです。

口呼吸している

口呼吸していると、唾液の分泌が少なくなるため、虫歯になりやすくなります。

口を閉じて鼻で呼吸することで、埃や細菌などをそのまま吸い込まないようになっているため、鼻呼吸が理想の呼吸方法です。唾液には口内の汚れを洗い流す作用や抗菌作用がありますが、唾液の分泌が減ることで、虫歯の原因となる菌が繁殖しやすくなるのです。

歯並びが悪い

歯並びが悪く、歯と歯が重なっている部分があることで、歯ブラシだけでは十分に磨けない場合があります。歯が被さっている状態のため、虫歯があっても発見しにくい場合もあるでしょう。

また、噛み合わせが悪いと、口がうまく閉じられず、口呼吸になってしまう可能性もあるのです。

こどもの虫歯の特徴

虫歯治療をあらわすイメージ

こどもの虫歯の特徴は、以下のとおりです。

・虫歯になりやすく、進行が早い

・乳歯の虫歯は白く濁る

・年齢によって虫歯ができやすい場所が異なる

以下、それぞれ解説します。

虫歯になりやすく、進行が早い

こどもの歯は、永久歯に比べて「エナメル質」という歯の表面にある層が柔らかく薄いため、虫歯になりやすいです。乳歯の場合は、エナメル質やエナメル質の奥にある象牙質(ぞうげしつ)という部分の厚みが永久歯の半分しかないため、虫歯が一気に神経まで到達する可能性が高くなります。

乳歯の虫歯は白くにごる

永久歯が虫歯になると黒くなりますが、乳歯の場合は白くにごります。虫歯以外の理由でも歯が白くにごることがあるため、白くにごるからといって必ずしも虫歯とは限りませんが、虫歯になっている可能性もあります。

白色の場合、虫歯が見えにくく気づきにくいです。また、乳歯の虫歯は痛みをあまり感じないまま進行していくことがあります。虫歯に気づかないお子さまや、痛みをうまく伝えられないお子さまもいらっしゃるため、気づいたときには虫歯がかなり進行している場合があるでしょう。

年齢によって虫歯ができやすい場所が異なる

こどもの歯は、年齢によって虫歯ができやすい場所が異なります。年齢ごとの虫歯ができやすい場所は、以下のとおりです。

2歳ごろまでの虫歯ができやすい場所:上の前歯

2歳頃までは、哺乳瓶を使ったり、かじるようにして食事をしたりすることが多いため、上の前歯が虫歯になりやすいです。

特に、前歯の裏側は歯ブラシがあてづらく、見えにくい場所のため、虫歯ができていても気づかないことがあります。

2〜5歳ごろの虫歯ができやすい場所:奥歯

2、3歳ごろからは、少しずつ奥歯を使って食事ができるようになります。

汚れが溜まりやすく溝がある奥歯は、歯ブラシの毛先が届きにくいため、虫歯になりやすいでしょう。

6歳以降の虫歯ができやすい場所:6歳臼歯

6歳ごろからは、永久歯が生え始めます。6歳以降で最も虫歯になりやすいのは、6歳臼歯とよばれる歯です。6歳臼歯は、永久歯の中で最も早く生えてくる歯で、前から数えて6番目にあたる歯のことを指します。

6歳臼歯の生え始めは最も奥にあり、手前の乳歯のほうが背が高いため、歯ブラシが届きにくいです。また、6歳臼歯は、噛み合わせの面の溝が深いため、磨き残しが発生しやすい歯といえます。

虫歯になる原因

原因と結果

虫歯になる4つの原因は、以下のとおりです。

・歯の質

・細菌(微生物)

・糖質

・時間

以下、それぞれ解説します。

歯の質というのは、歯を構成するエナメル質や象牙質の状態のことを指します。大人の永久歯に比べ、乳歯や生えたばかりの永久歯は、エナメル質や象牙質がまだしっかり形成されていないため、柔らかく薄い状態です。そのため、虫歯になりやすい環境といえます。成長するにつれ、少しずつ歯が硬くなっていくため、大人の歯よりも歯の質が未熟であるこどものほうが虫歯になりやすいのです。

虫歯の原因となる細菌は、食材などに含まれる糖分を餌にして増え、ねばねばした物質をだすことでプラークを作り出します。その状態で時間が経つと、プラークの中で虫歯菌が酸を作り、エナメル質が酸によって溶かされることで歯に穴があき、虫歯になります。これが虫歯になるメカニズムです。

一般的には、食べ物や飲み物を口にすることで口内が酸に傾きますが、唾液の働きで中性に戻すことができます。

しかし、ダラダラと時間を決めずに甘いものを摂取すると、唾液の働きが間に合わず、口内が酸性になっている時間が多くなり、虫歯になる可能性が高まるでしょう。

小児歯科で行う虫歯予防

歯ブラシと歯磨き粉がおいてある

一度虫歯になってしまうと、歯を削ったり通院したりする場合があり、小さなお子さまにとってストレスになる可能性があります。虫歯予防をしっかりしておけば、歯の健康が守られるだけでなく、治療が必要ないため歯科医院への怖いイメージをもちにくいメリットもあります。

小児歯科で行う虫歯の予防方法は、以下のとおりです。

・歯のクリーニングやブラッシング指導

・フッ素の利用

・シーラントの利用

以下、それぞれ解説します。

歯のクリーニングやブラッシング指導

定期的に歯のクリーニングをすることで、歯ブラシでは落としきれない汚れを落とすことができます。プロに口内をチェックしてもらうことで、虫歯の早期発見にもつながります。

また、仕上げ磨きを含め、きちんと歯が磨けているかどうか不安な場合は、ご自宅で正しい歯磨きができるようにブラッシング指導をしてもらうことも可能です。

フッ素の利用

フッ素とはミネラルの一種で、自然界にも存在し、骨や歯のために必要な栄養素です。フッ素を利用して期待される効果は、以下のとおりです。

・歯の質の強化

・酸の産生の抑制

こどもの歯は歯の質が弱く、虫歯になりやすいため、フッ素によって歯の質を強化することで、虫歯になりにくい歯をつくる効果が期待できます。また、フッ素は虫歯の原因となる細菌を弱らせ、細菌が産生する酸を抑制できるといわれています。

歯の質が弱いこどもの時期に歯科医院でフッ素を塗布してもらうことで、虫歯予防できる可能性が高まるでしょう。

シーラントの利用

歯科医院でできるこどもの虫歯予防に「シーラント」とよばれる処置があります。

シーラントは、奥歯の溝を埋めることで食べかすが溝に入り込みにくくし、虫歯の発生を予防する目的で行われます。

ご自宅で行う虫歯予防

こどもを見守る親

歯科医院で虫歯予防をしても完全に虫歯を防げるわけではありません。ご自宅での毎日のケアや生活習慣を見直すことで、さらに虫歯のリスクを減らすことができるでしょう。ご自宅で行う虫歯予防は、以下のとおりです。

・食後の歯磨きを徹底する

・バランスのよい食事を心がける

・間食の時間を決める

以下、それぞれ解説します。

食後の歯磨きを徹底する

虫歯予防には食後の歯磨きが欠かせません。食後にしっかり歯を磨くことで菌の繁殖を最小限に防ぐことができます。小さなお子さまは隅々まできれいに磨くことが難しいため、仕上げ磨きをすることで、さらに口内を清潔に保てます。

また、フロスや部分用ブラシなどのアイテムを使うことで、細かい汚れも落とすことができるでしょう。

バランスのよい食事を心がける

糖を含むような甘い食べ物を口にする機会が多いと、虫歯のリスクを高めます。食事はバランスよく食べましょう。

間食をひかえるのが難しい場合は、チョコレートや飴などの糖を多く含む食べ物の代わりに、チーズやさつまいもにするなど、甘すぎないものに変えたり、頻度を減らしたりすることも効果的です。

間食の時間を決める

間食の時間を決めることなく、一日に何度も甘い食べ物や飲み物を口にしていると、唾液がもつ口内を中性に保つ作用が働きにくくなり、細菌が繁殖しやすい環境を作り出します。

間食するときはしっかり時間を決め、ダラダラ食べないようにしましょう。

まとめ

ポイントをまとめる女の子

今回は、こどもの虫歯予防について解説しました。虫歯になりやすいこどもの特徴や虫歯ができてしまう原因を知ると、小児歯科やご自宅で行う虫歯予防が重要かご理解いただけるかと思います。

一度虫歯になってしまうと、虫歯の痛みや歯科医院での虫歯治療は、こどもにとって大きなストレスやトラウマになることが予想されます。しっかり虫歯予防を行い、お子さまの大切な歯を守ってあげましょう。

お子さまの虫歯でお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所」にお気軽にご相談ください。

成長に大切な3つのポイント

2023年8月4日

成長に大切な3つのポイント

こんにちは。大阪府八尾市志紀にある歯医者 医療法人 甦歯会もりかわ歯科 志紀診療所です。

今回は、「成長に大切な3つのポイント」です。

よく「うちの子正しく育っているのかわからない」と質問がきます。

虫歯がないことだけを歯医者さんでチェックするのではいけません。

顎の成長を阻害するポイントを事前にチェックし予防をしていかなければなりません。

今回は、成長に重要な3つのポイントを解説していきます。

是非、最後まで読んで頂けますと幸いです。

 

顎の成長で大切なこと

 

顎の成長で重要なのは

「呼吸」と「嚥下」と「姿勢」です。

毎日必ずやっていることが積み重なって成長していきます。

正しいことを知り、正しい行動をすることが正しい成長に導いてくれます。

まず、「呼吸」と「嚥下」と「姿勢」のこの3つがどう成長に影響を与えるのか解説していきます。

 

「呼吸」について

呼吸について大切な事

成長で大切なことは『呼吸』です。

口がポカンと空いていて口呼吸になっている子と鼻呼吸出来ている子では成長の仕方が違います。

脳は20Wの熱を産生しているのですが、脳が熱くなりすぎると機能が働かなくなります。

それを防ぐために鼻呼吸があります。

上顎は脳の成長と関与があり、下顎は身長に関与があります。

口呼吸になってしまうと脳の発育が悪くなり、上顎の成長が乏しくなります。

大人の矯正で「八重歯」の方に話を聞くと幼少期に鼻が詰まっていたと仰る方が多いです。

また、口呼吸の子は舌の位置も悪くなります。「低位舌」と言われます。

「低位舌」になると下顎が後ろに下がってしまい気道が狭くなり「いびき」が引き起こされてしまいます。

成長において「呼吸」は重要になってきます。

 

「嚥下」について

 

「嚥下」とは食べ物を飲み込む動作なのですがそこで舌の働きが極めて重要になってきます。

赤ちゃんの時は「乳児嚥下」で卒乳をすると「成人嚥下」と変化していきます。

どのように違いがあるのか嚥下が与える影響を詳しく説明させて頂きます。

 

「乳児嚥下」と「成人嚥下」の違いについて

「乳児嚥下」と「成人嚥下」の違いについて

「乳児嚥下」は乳首を唇で覆い舌を前に出して嚥下しています。

「成人嚥下」は舌を上顎につけて嚥下しています。

違いは舌を前に出して飲み込むか上につけて飲み込むかです。

舌の動き方の違いがあります。

 

「嚥下」が歯並びに与える影響について

本来、「成人嚥下」に変わっていかないといけないのに「乳児嚥下」が残ってしまっている場合は「嚥下」するたびに舌が前に出てきてしまいます。

そうすると、歯が舌に押されてしまうので前歯と前歯に隙間が出来てしまいます。

また、隙間があると舌も前方に出てきてしまい隙間が大きくなってしまいます。

「乳児嚥下」のまま成長が進むと…

また、飲み込む時に適切に舌を使えていない場合口輪筋(唇の筋肉)や頬筋(頬っぺたの筋肉)が異常に働いてしまうので、飲み込むたびに歯に力を掛けることになり歯が内側に倒れてしまったり、下の前歯がガタガタになってしまったりと影響を与えてしまいます。

舌の力

「姿勢」について

顎の位置と姿勢の関係

「呼吸」についてのなかで舌の位置が悪くなると顎が後ろに下がってしまうとお話がありましたがそれが「姿勢」にも影響を与えてしまいます。

 

顎が後ろに下がると気道が狭くなってしまいます。空気の通り道を広げようと頭を前に出してしまいます。

頭の重さは約5kg程ありますが少し傾くだけで重さは倍になり首や背骨に負担がかかってしまいます。

首は「ストレートネック」になり、背骨は曲がって「猫背」になってしまい、肩は「内巻き」になってしまいます。

 

いかがだったでしょうか?

今回は、「成長に大切な3つのポイント」でした。

子供の成長は恐ろしいスピード進んでいきます。

だからこそ、毎日当たり前に行っていることが正しいのか正しくないのかは再度確認する必要があります。

大人になってあの時と後悔しないためにしっかり見直しましょう。

 

歯医者は虫歯が出来たら治療に行く場所ではありません。

虫歯になる前に、歯並びが悪くなる前に予防で通う場所です。

今日のブログの内容で該当することがありましたら、是非お問い合わせください。

もりかわ歯科志紀診療所はお口の中だけではなく全身のアドバイスも行っております。

当院は「ママとこどもの歯医者さん」認定医です。

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