Author Archives: morikawa-dental

後悔しないために!奥歯をセラミックにする前に知っておきたいこと

2025年3月14日
奥歯をセラミックにする治療イメージ

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所です。

セラミックは、見た目の美しさや耐久性に優れている素材です。種類によっては強度が高いため、奥歯の治療にも使用されることが多いです。

「銀歯よりもセラミックのほうが良い?」「素材による違いは?」など疑問を抱えている方もいるでしょう。

この記事では、奥歯をセラミックにする前に知っておきたいメリットやデメリット、セラミックの素材別の特徴について解説します。セラミック治療を後悔したくない方は、ぜひ参考にしてください。

奥歯をセラミックにするメリット

奥歯をセラミックにするメリットイメージ

奥歯の治療としてセラミックを選ぶと、以下のメリットがあります。

自然な見た目になる

奥歯をセラミックにするメリットのひとつは、天然の歯に近い自然な見た目を再現できることです。保険診療で使用される銀歯や歯科用プラスチックと異なり、セラミックは透明感があり周りの色に合わせて調整可能です。

奥歯は、前歯より見えにくいとはいえ、話しているときや笑っているときに金属の詰め物が見えると気になる方は少なくありません。セラミックなら目立ちにくいため、営業職や接客業など人と話す機会が多く、見た目を重視したい方でも使用できるでしょう。

長持ちしやすい

保険診療で使用される銀歯は経年劣化が進みやすく、5〜7年ほどしか持たないといわれています。セラミックの寿命は10〜15年ほどと、銀歯よりも長いです。耐久性が高く、適切に口腔ケアを行っていれば15年以上使用できます。

また、歯科用プラスチックのように変色することも少ないため、口元を美しく保てます。

虫歯や歯周病のリスクを下げる

銀歯の場合、時間が経つと劣化していきます。唾液によって銀歯の成分が溶け出したり、熱い食べ物や飲み物を口に入れると変形したりするためです。劣化すると金属と歯の境目に隙間ができ、細菌が入り込むと虫歯になります。

一方で、セラミックは歯との適合性が高く、時間が経過しても劣化しにくい素材です。表面はツルツルと滑らかで汚れがつきにくいため、細菌が付着するのを抑えられます。保険診療で使われる銀歯と比べて、虫歯や歯周病のリスクを下げられるのはメリットでしょう。

違和感が少ない

銀歯などの金属の被せ物は、硬すぎるために噛み合わせた際に違和感を覚える場合があります。また、金属は熱が伝わりやすいため、冷たいものや熱いものを食べたときにしみたり、痛みを感じたりしやすいです。

セラミックはほどよい硬さであるため、自然な噛み心地になりやすく、違和感が少ないでしょう。銀歯のように熱が伝わりやすい性質もないため、食べ物の温度が伝わってしみる心配もありません。

金属による影響を受ける心配がない

銀歯の場合、金属アレルギーを発症する恐れがあります。また、唾液によって金属イオンが溶け出し、歯茎が黒ずむことがあるのです。

セラミックは、口腔内に入れても体に悪影響を及ぼしにくいとされています。金属アレルギーを引き起こしたり、歯茎が黒ずんだりする心配がありません。長期間にわたって口の中を健康に保てます。

奥歯をセラミックにするデメリット

奥歯をセラミックにするデメリットイメージ

ここからは、奥歯の治療としてセラミックを選ぶデメリットについて解説します。

治療費が高額になりやすい

奥歯をセラミックにする場合は保険が適用されません。全額自己負担となり、治療費が高額になる場合があります。

治療に使用する素材の種類や、検査の種類によって費用が変動します。また、歯科医院によって料金設定も異なるため、安く治療を受けたい場合は歯科医院を比較する必要があるでしょう。

強い衝撃で割れるリスクがある

セラミックは見た目が美しく劣化しにくい反面、割れることのある素材です。特に、歯ぎしりや食いしばり、外部からの衝撃など強い力が加わると、欠けたり割れたりする恐れがあります。奥歯は特に力がかかりやすいため、割れるリスクは高いと言えるかもしれません。

割れるのを防ぐには、ジルコニアやe-maxなど強度の高い素材を選ぶことが大切です。睡眠時に歯ぎしりをする方やスポーツをしていて食いしばりの習慣がある方は、マウスガードを使用すると、歯に強い力がかかるのを防げるでしょう。

大きく歯を削る場合がある

奥歯をセラミックにする場合、大きく歯を削ることがあるのもデメリットです。セラミックは、前述したとおり割れるリスクがあります。

耐久性を高めるためには、銀歯の被せ物よりも厚みが必要です。被せ物を厚くする分、健康な歯の外側を削ります。

歯を大きく削ると、歯の寿命に影響を与える可能性があります。歯科医師とよく相談したうえで治療を選択しましょう。

奥歯に使用できるセラミックの素材

奥歯に使用できるセラミックの素材を説明する歯科医師

どのセラミック素材を選ぶかによって、見た目の美しさや耐久性が異なります。ここでは、奥歯に使用できる代表的なセラミックの素材について詳しく解説します。

ハイブリッドセラミック

ハイブリッドセラミックは、セラミックとレジン(歯科用プラスチック)を混ぜ合わせた素材です。レジンよりも耐久性が高く、適度に柔軟性があるため割れにくくなっています。

また、セラミック単体よりも安価であるため、コストを抑えながら白い歯を入れたい人に選ばれています。

ただし、レジンが含まれているため、長期間の使用で変色しやすいです。セラミックと比べて、見た目の美しさが劣るのもデメリットでしょう。

ジルコニア

ジルコニアは、セラミックのなかでも強度と耐久性が高く、奥歯の治療によく使われる素材です。人工ダイヤモンドとも呼ばれるほどの硬度があります。

金属アレルギーの心配なく、白く割れにくい歯にできるのは大きなメリットでしょう。

しかし、硬すぎるために噛み合う歯に負担をかける可能性があります。また、透明感はやや劣るため、前歯の治療には適していません。

見た目の自然さを重視する場合は、e-maxを検討するのもよいでしょう。

e-max

e-maxは、二ケイ酸リチウムガラスセラミックという素材を使用したセラミックです。透明感があり、審美性が非常に高いのが特徴です。

e-maxのメリットは、ジルコニアよりも透明感があり天然の歯に近い見た目をしている点です。前歯によく使用されますが、ジルコニアには劣るものの強度もあるため、奥歯にも使用できます。

また、金属を使用しないため金属アレルギーのリスクもなく、歯ぐきの黒ずみが起こらない点も魅力です。

ただし、ジルコニアよりも強度がやや劣るため、奥歯に使用すると破損のリスクが高くなることがあります。強い歯ぎしりのある方や、噛み合わせの力が強い方にはジルコニアのほうが適しているかもしれません。また、費用も高額な傾向にあります。

メタルボンド

メタルボンドは、内側に金属を使用し、外側をセラミックで覆った被せ物です。強度が高く、奥歯の強い力にも耐えられるのがメリットです。また、外側がセラミックで白い見た目をしているため、銀歯よりも審美性が優れています。

一方で、内側に金属を使用しているため、金属アレルギーのリスクがある点はデメリットでしょう。また、ジルコニアやe-maxと比べると透明感も劣ります。歯ぐきが下がると金属部分が露出する可能性もあるため、審美性を重視する場合は注意が必要です。

奥歯をセラミックにする場合にかかる費用

奥歯をセラミックにする場合にかかる費用イメージ

奥歯をセラミックにする場合、保険が適用されません。自由診療となるため、クリニックによって費用が異なります。費用の相場は、以下のとおりです。

・ハイブリッドセラミック:4万〜13万円
・ジルコニア:10万〜17万円
・e-max:7万〜13万円
・メタルボンド:7万〜14万円

検査費用や虫歯の治療費などは、上記の費用とは別料金です。また、条件を満たせばハイブリッドセラミックのみ保険が適用される場合もあります。

まとめ

奥歯をセラミックにして笑顔で食事をする女性

セラミックは、見た目の美しさや耐久性に優れた素材です。汚れが付きにくく清潔を保ちやすいため、虫歯や歯周病のリスクを軽減できます。

デメリットは、保険適用外のため治療費が高額になりやすい点や、強い衝撃で割れるリスクがある点です。セラミックの種類によって強度や審美性が異なるため、違いを知ったうえで選択しましょう。

セラミック治療でお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所」にお気軽にご相談ください。

当院では、虫歯・歯周病治療、インプラント、セラミック治療、ホワイトニング、歯科矯正など、さまざまな診療を行っています。ホームページはこちら予約・お問い合わせも受け付けておりますので、ぜひご活用ください。

自宅でできるホワイトニング!効果的な方法と注意点

2025年3月12日
自宅でできるホワイトニング!効果的な方法と注意点

こんにちは。大阪府八尾市にある歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

歯科医療は専門性の高い分野であり、患者様にとって分かりにくい情報や誤解が生じやすい情報も少なくありません。診療時間内に患者様お一人おひとりに十分なご説明をすることが難しい場合もあるため、このブログを開設いたしました。

このブログでは患者様からよくいただく質問や、知っておいていただきたい歯科医療の知識を、分かりやすく解説することを目指しています。専門用語はできる限り避け、分かりやすい言葉で情報を提供いたします。皆様の疑問を解消し、安心して治療を受けていただけるよう最新の研究結果やエビデンスに基づいた情報も積極的に発信してまいります。

ぜひ最後までご覧いただければ幸いです。

「自宅でできるホワイトニング」について全力回答!

「歯の黄ばみが気になって笑顔に自信が持てない」

「歯医者さんに行けばいいのはわかってるけど、もっと手軽に歯を白くする方法があれば知りたい」

「市販のホワイトニンググッズがたくさんあるけど、本当に使って大丈夫なのか不安…」

こうした声を耳にすることは珍しくありません。

とくに近年は SNS や広告などで「自宅でも手軽に歯を白くできる」とうたう商品が増え、興味を持つ方が増えている一方で「自己流のケアは本当に安全なのか?」と疑問を抱える方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、自宅でできるホワイトニングの効果的な方法と、注意すべきポイントを詳しく解説します。
もちろん、歯科医院で行うプロによるホワイトニングがベストなケースもありますが、「まずは手軽に」というニーズにお応えするため大切な情報をまとめました。

この記事を読めば分かること

  • 自宅ホワイトニングで効果を高める方法が分かる
  • 市販ホワイトニンググッズの安全性が理解できる
  • 歯医者で行うホワイトニングとの違いを学べる
  • 着色汚れを防ぐ日常習慣が身につけられる
  • トラブル発生時の対処法を知ることができる

なぜ歯は黄ばむ?放置するとどんな影響があるの?

歯の黄ばみを放置すると…

歯が黄ばむ主な原因

歯の黄ばみは、多くの要因が複合的に絡んで起こります。

代表的なものとしては、飲食物による着色(コーヒーや赤ワイン、カレーなど)、喫煙(タバコのヤニ)、加齢によるエナメル質の摩耗などが挙げられます。
また、遺伝的にエナメル質が薄いケースや、抗生物質の服用による変色も存在するため、一概に「これだけが原因」とは言い切れません。

加齢と歯の構造

人の歯はエナメル質という半透明の外層と、その下にある象牙質から成り立っています。
加齢とともにエナメル質がすり減り、象牙質の色(やや黄色味)が透けて見えやすくなることで、歯が黄ばんで見えることがあります。
これは自然な経過ですが、ケア次第で進行を緩やかにしたり外部からの着色を抑えることは十分可能です。

放置すると何が起きる?

歯の黄ばみを放置していると、見た目の問題だけではなく、むし歯や歯周病のリスクが高まる可能性があります。

実は黄ばみやステインの蓄積が多い方は、歯磨きのアプローチが不十分である場合があり、歯周ポケットにプラークがたまりやすくなるのです。
「黄ばんでいるだけだから問題ない…」と思わず、早めにケアを始めて、口腔内環境を整えることが重要といえます。

口腔内環境の悪化

着色汚れが多いということは、食べかすやプラークの除去が不十分なケースが多い傾向にあります。

この状態を放置すると歯周病が深刻化し、歯茎の後退や歯がグラつくリスクが高まります。
歯の黄ばみは見た目だけではなく、健康面にも大きな影響をもたらすのです。

自宅ホワイトニングって本当に効果があるの?

ホワイトニングで歯が白くなるメカニズム

自宅ホワイトニング方法・メリット・注意点を解説

自宅ホワイトニングには、さまざまなアプローチがあります。

一般的には過酸化水素や過酸化尿素などの漂白成分を含むジェルや歯磨き粉を用い、歯の表面や内部の着色を分解していく方法が多く用いられます。
市販品の中には低濃度の漂白成分を用いているため、歯科医院でのホワイトニングほどの即効性は期待できないものの、継続使用によって一定の効果が期待できるものもあります。

メリット:手軽に始められる

自宅ホワイトニングの一番のメリットは、通院せずに自分のペースで取り組める点です。
コスト面でも歯科医院でのプロホワイトニングより安価な場合が多く、気軽に試しやすいという利点があります。

デメリット:個人差が大きい

一方で、使用方法を誤ると歯や歯茎を傷つけるリスクがあります。

濃度や使用時間を守らずに用いると、知覚過敏や歯茎の炎症などを引き起こす可能性があるため注意が必要です。
また、市販のグッズによる効果は人それぞれで、元の歯の色や着色の度合いによって結果が異なります。

適切な期間と継続

自宅ホワイトニングで目に見える効果を得るためには、数週間から数カ月の継続が必要となることが多いです。
1〜2回使っただけで劇的な変化を期待するのは難しく、むしろ頻繁に使いすぎると歯や歯茎に負担がかかる恐れがあるため、製品の説明書に従うことが大切です。

歯を白くする市販グッズは安全?注意点は?

市販ホワイトニングの種類と特徴

市販ホワイトニングの種類と特徴

市販のホワイトニング製品はドラッグストアやネット通販などで数多く見かけ、その種類は多岐にわたります。
それぞれ仕組みや使い方が異なるため、購入前に自分の目的や歯の状態を考えて適切な商品を選ぶことが重要です。

ホワイトニング歯磨き粉

歯磨き粉には研磨剤や漂白成分が含まれているケースが多く、「着色汚れを落とす」ことを目的としています。
研磨力が強すぎる製品を長期間使うと、歯の表面が傷つき、知覚過敏を招くリスクがあるため注意が必要です。

ホワイトニングシートやマウスピース型

歯の表面に貼り付けるシートや、ジェルを入れたマウスピースを一定時間装着することで漂白成分を歯に作用させる方式です。
本格的な歯科医院のホワイトニングよりは漂白成分の濃度が低く設定されていることが多く、使い続けることで少しずつ効果が出る製品が多いです。

LED照射キット

口にくわえる形状のLED機器とジェルをセットにした製品も見られます。
「光を当てることで漂白反応を促す」とされているものですが、成分や照射時間を誤ると歯茎に炎症を起こすリスクがあるため取扱説明書をよく読んで使用する必要があります。

気をつけたいポイント

濃度と使用時間の遵守

多くの市販ホワイトニング製品には漂白成分が含まれ、使用方法や使用時間を明確に指示しています。
「より効果を早く出したいから」と過剰に使うと、歯茎の腫れや知覚過敏を招く恐れがあるため、必ず説明書どおりの濃度と時間を守りましょう。

歯科医の診断を受ける必要性

市販品だけでは思うような効果が得られない場合や、歯や歯茎に痛みが出てきた場合は、早めに歯科医に相談してください。
歯の黄ばみの原因がむし歯や歯周病であるケースも考えられるため、市販製品だけでのケアでは限界があるのです。

ホワイトニングに挑戦するなら?基本の対処法とコツ

日常習慣の見直しが最初の一歩

歯を白くしたいと思ったとき、真っ先にホワイトニング製品に飛びつくのではなく、まずは生活習慣を見直すことをおすすめします。
コーヒーや赤ワイン、緑茶など色素の濃い飲み物をこまめに摂取している方は、習慣を少し変えるだけでも着色汚れを減らすことができます。

飲食後の簡単なうがい

毎回歯を磨けない場面でも、飲食後に軽くうがいをするだけで口腔内に残る着色成分を減らすことができます。
こうした小さな工夫の積み重ねが、黄ばみ予防には重要です。

正しい歯磨きとフロスの活用

ホワイトニングを行う前に、基本的な口腔ケアがしっかりできているか確認しましょう。
雑に磨いているだけでは着色しやすい環境が整ってしまい、どんなホワイトニング製品を使っても効果が半減しかねません。

歯ブラシの選び方と磨き方

歯ブラシは柔らかめ〜中程度の硬さを選び、力を入れすぎないように注意します。

細かい振動を与えるように磨き、歯茎との境目や奥歯の裏側などを意識してケアしましょう。
時間をかけて丁寧に磨くことが、黄ばみの元になる汚れを除去するカギです。

フロスや歯間ブラシも忘れずに

歯と歯の間は歯ブラシだけでは汚れを落としきれない部分が多いため、フロスや歯間ブラシでプラークを除去する習慣が必要です。
歯間部に着色が溜まると見た目にも影響が大きく、むし歯や歯周病のリスクも高まります。

もっと白くしたいなら?歯科医院での本格ケアがおすすめな理由

歯科医院での本格ケアがおすすめな理由?

自宅ホワイトニングとの違い

自宅でのホワイトニングは手軽さやコスト面のメリットがありますが、やはり専門医によるプロのホワイトニングは短期間で高い効果が期待できます。
使用する薬剤の濃度や照射装置の質が異なり、歯科医院であれば歯茎の保護や痛みのケアもしっかり行ってくれるため、リスクを最小限に抑えながら白さを追求できます。

オフィスホワイトニング

歯科医院で行うオフィスホワイトニングでは、高濃度の漂白薬剤を使い、専用の光やレーザーで反応を促進させるのが一般的です。
短時間で効果が出やすく、結婚式や大事なイベントに合わせて急いで歯を白くしたい場合などに重宝します。

ホームホワイトニング

歯科医院で作成したマウスピースと専用ジェルを自宅で使用する方法です。
市販品よりもしっかりと歯にフィットするマウスピースを使って適切な濃度の薬剤で安全にケアするため、市販の自宅ホワイトニング以上に効果と安心感が得られます。

歯科医院での診断がもたらす安心感

歯科医院でホワイトニングを受ける最大の利点は、単なるホワイトニングだけでなく、むし歯や歯周病の有無のチェックも同時に行ってもらえる点です。

黄ばみの原因が別のトラブルに起因している場合もあるため、専門家が口腔内を総合的に診断することで、最適な治療プランを提示できるのです。
「せっかくホワイトニングをしても、実はむし歯が進行していた…」という事態を防げるのは大きなメリットと言えます。

Q&A:気になる疑問を一挙解決!安全に歯を白くするには?

疑問を一挙解決!Q&A

自宅でできるホワイトニングや歯科医院でのプロホワイトニングについて、まだまだ疑問や不安がある方も多いかと思います。
あらためて分かりやすい様にQ&A形式でまとめましたので、参考にしてください。

Q1. 自宅ホワイトニングだけで真っ白な歯になりますか?

A1. 個人差が大きいですが、市販グッズでもある程度の着色除去は期待できます。

ただし、重度の黄ばみや遺伝的要因が強い場合は、歯科医院での本格的なホワイトニングが必要なこともあります。

Q2. ホワイトニングをすると歯が弱くなるって聞きましたが本当ですか?

A2. 正しい方法で行えば歯が極端に弱くなることはありません。

適切な濃度や使用時間を守り、歯科医師の指示に従うことが大切です。

Q3. LEDライトを使うホワイトニングは危険なの?

A3. 市販のLEDライトキットを用いたホワイトニングは、使い方によっては歯茎を痛めたり効果が乏しかったりするリスクがあります。

注意事項を守って行い、異常があればすぐに使用を中止して歯科医院へ相談してください。

Q4. 重曹で歯を磨くと白くなるって本当?

A4. 重曹には研磨作用があり、表面汚れを落とす効果が期待できます。

しかし、研磨力が強すぎてエナメル質を傷つける恐れもあるため、頻繁な使用はおすすめしません。

Q5. 食事や飲み物で気をつけるべきことは?

A5. コーヒーや紅茶、赤ワインなど色素の濃い飲み物は着色を促進します。

摂取を完全にやめる必要はありませんが、こまめなうがいや歯磨きを心がけると黄ばみの予防に役立ちます。

Q6. タバコを吸っているのですが、ホワイトニングの効果はありますか?

A6. タバコはヤニが付着しやすく、ホワイトニングの効果を打ち消す要因になります。

効果を持続させたい場合は禁煙、もしくは吸う本数を減らすと白さが長持ちしやすいです。

Q7. ホワイトニングで知覚過敏がひどくなったらどうすれば?

A7. 使用方法や薬剤の濃度を見直す必要があります。

痛みが続くようならすぐに歯科医院を受診し、適切な処置やアドバイスを受けましょう。

Q8. どれくらいの期間で効果を実感できますか?

A8. 自宅ホワイトニングの場合は数週間〜数カ月で少しずつ変化が出ることが多いです。

短期間で高い効果を望むなら、歯科医院でのオフィスホワイトニングが向いています。

Q9. 保険は使えますか?

A9. ホワイトニングは美容目的と見なされるため、基本的には保険適用外となります。

費用が不安な場合は医療費控除の対象になるかどうか、歯科医院に相談してください。

Q10. 定期的に歯医者さんでクリーニングすれば白さを維持できますか?

A10. 日常ケアに加え、定期的にプロのクリーニングを受けると着色を取り除きやすくなります。

完全にホワイトニングの代わりにはなりませんが、白さの維持に大きく貢献します。

まとめ:歯の色が気になるならまずは専門家に相談しよう

自宅で手軽にできるホワイトニングは、忙しい現代人にとって魅力的なケア方法です。

正しい使い方や日常生活での注意点を守れば、ある程度の黄ばみ除去や予防が期待できるでしょう。
しかし、個人でできるケアには限度があるのも事実です。
色素沈着や加齢による変色が進んでいる場合、歯科医院でのプロフェッショナルケアが必要になるケースも多々あります。

歯科医院なら、むし歯や歯周病のチェックを行いつつ、あなたの歯の状態に合った方法でホワイトニングを提案してくれます。
また、術前・術後の知覚過敏対策や、歯茎を保護する処置など、専門家ならではのきめ細かいサポートが受けられるため、安心して白くきれいな歯を目指せるのです。

本記事では、ホワイトニングの基本から市販製品の注意点、歯科医院での本格ケアまで幅広く解説してきました。

「少しでも自分の歯を白くしたい」

「家でできる方法とプロのケアをうまく使い分けたい」

という方は、まずは日常生活の見直し自宅ホワイトニングで始めてみるのも良いでしょう。
もしも思うような効果が得られなかったり、不安やトラブルが生じたりしたら、歯科医院での相談を検討することを強くおすすめします。

あなたの歯がきれいに白くなるだけでなく、むし歯や歯周病のリスクを減らして口元に自信を取り戻すことができれば、毎日の生活がより明るくなるはずです。
「自宅ケア」「歯科医院での専門的ケア」を上手に使い分けながら、自分に合った方法で歯の美白と健康を守り続けてください。

歯の見た目に少しでも悩みがある方、あるいは「本気で白くしたい」「どの方法が最適か知りたい」という方は、ぜひ一度、もりかわ歯科へご相談ください。
専門医があなたの歯の状態やライフスタイルに合わせて最適なプランを提案し、美しい口元と健康をサポートさせていただきます。

歯の黄ばみや見た目の悩みを放置せず、一歩踏み出すことで自信あふれる笑顔を手に入れましょう!

大阪府八尾市の歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科」

当院では日々の診療で患者様との対話を大切にし、お一人お一人に合わせた治療を心がけています。

  • インプラント治療
  • 入れ歯・ブリッジ
  • 審美歯科
  • 歯列矯正

など、様々な治療に対応しておりますので、歯に関する心配事がございましたらいつでもお気軽にご来院ください。矯正治療に関する無料相談も実施しておりますので、歯並びでお悩みの方もぜひ一度お問い合わせください。

矯正無料相談
矯正無料相談

詳しくは当院ホームページにあるマウスピース矯正ページも併せてご覧ください。

出っ歯はマウスピース矯正で治せる?治療期間や費用も解説!

2025年3月7日
出っ歯をマウスピース矯正で治すイメージ

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所です。

昨今、口元に対する意識が高まっています。「出っ歯だから人前で口を開けて笑うことに抵抗がある」「できるなら少しでも綺麗な口元にしたい」と、出っ歯の悩みを抱えている方はいるのではないでしょうか。

出っ歯を解消したいと考えている方にとって、目立たず取り外しが可能なマウスピース矯正は魅力的な選択肢でしょう。

今回は、出っ歯をマウスピース矯正で治す方法や治療期間、費用について詳しくお伝えしていきます。

出っ歯とは

出っ歯のイメージ

上の歯が下の歯に比べて前に突き出ている状態を、上顎前突(じょうがくぜんとつ)といいます。一般的には出っ歯と言われています。

通常、上の前歯は下の前歯よりも2~3mm程出ています。4mm以上下の前歯よりも出ていると、出っ歯の傾向があると診断されます。また、7~8mm以上の差がある場合は、治療対象とされています。

出っ歯の症状

代表的な出っ歯の症状は、以下のとおりです。

前歯でうまく噛み切れない

前歯の前後差が少なければ、食べ物を噛み切ることができます。前歯のずれが大きいと、うまく食べ物を噛み切ることができなくなります。

他の歯で噛もうとするため、噛み合わせのバランスが崩れることもあるでしょう。

唇を閉じられない

口を閉じようとしても、唇が開いてしまうこともあります。唇のみならず口の中も乾燥するため、虫歯や歯周病のリスクが高まります。

口呼吸になる

前歯が大きく突出していると、口を閉じるのが難しいため口呼吸になる方が多いです。口呼吸が習慣化すると、口内が乾燥しやすくなり、虫歯や歯周病のリスクが高まります。

また、口周りの筋力が衰え、さらに出っ歯の状態が悪化するという悪循環に陥ることもあります。

発音に影響が及ぶ

発音に影響が出るケースもあります。特に、サ行やタ行の発音がしづらくなり、会話の際に違和感が生じることもあるでしょう。

噛み合わせが悪くなる

出っ歯は噛み合わせにも影響を与えます。上下の歯の噛み合わせが悪いため、奥歯への負担が増し、顎関節に負担をかける可能性もあるでしょう。顎の痛みや違和感の原因になることがあるほか、長期間放置すると顎関節症を引き起こすケースもあります。

出っ歯になる原因

出っ歯になる原因のおしゃぶりをする子供

出っ歯になる原因は1つではありません。様々な原因が重なって出っ歯になっている方もいます。

ここでは、出っ歯の主な原因について確認しましょう。

遺伝

顎の大きさや骨格、歯の大きさなどは遺伝します。歯の生え方が遺伝するわけではありませんが、骨格が遺伝することによって出っ歯になりやすくなるケースがあります。

顎の発育が不均一

上顎の骨が成長しすぎたり、下顎の骨が小さかったりすると、出っ歯になる可能性があります。歯並びは整っていても、上下の顎のバランスがとれず前歯が突出して見えるのです。

口呼吸

歯並びは、唇や頬、舌の圧力で綺麗なU字の歯列弓に保たれます。口呼吸を習慣的にしていると、舌が適切な位置にないため、うまくバランスがとれなくなります。

このため、歯並びに影響を与えることがあります。特に、舌が上顎の歯を押し出すような動きを続けると、出っ歯になることがあります。

食べ物をよく噛まない

幼少期に柔らかい食べ物ばかりを食べていると、よく噛む習慣がつかず顎が十分に成長しないことがあります。食べ物を小さく切りすぎている場合も同様に、前歯で噛み切る機会や噛む回数が減少します。

ある程度の大きさの食べ物をよく噛んで食べる習慣をつけることが、顎の成長に繋がります。

指しゃぶりや爪を噛む癖

幼少期の子どもに多く見られる指しゃぶりや爪を噛む行為も、出っ歯の原因になり得ます。歯に長期的に同じ力を加え続けるためです。

ただし、指しゃぶりは成長過程で現れる自然な行動で、3歳頃までは無理にやめさせる必要はないとされています。入眠導入や、精神的安定に繋がっていることもあるため、すぐにやめさせなければならないわけではないのです。

自然とやめていくことが多いですが、5歳以降も続ける場合はやめられるようにサポートしてあげましょう。指しゃぶりを長くしているほど、出っ歯になる可能性は高まります。

出っ歯を放置するリスク

出っ歯を放置して顎関節症になった女性

 

出っ歯を放置すると、見た目だけでなく健康面にも影響が出ます。

胃腸に負担がかかる

出っ歯が進行すると、噛み合わせが悪くなり食べ物をうまく噛めなくなります。適切に食物を噛み砕かずに飲み込むので、胃腸に負担をかけてしまうでしょう。消化不良などにつながる可能性もあります。

顎関節症の原因になる

噛み合わせが悪いと、顎に負担がかかります。痛みや違和感を生じる顎関節症になることもあります。

歯周病や虫歯のリスクが高まる

お伝えしたとおり、出っ歯の状態では唇を閉じにくく、無意識のうちに口呼吸をする方が多いです。この場合、口の中が乾燥して虫歯や歯周病のリスクが高まります。

唾液には、細菌の働きを抑制する殺菌作用や、口内の汚れを洗い流す自浄作用があります。これらの作用が十分に働かないと、口腔トラブルのリスクが高まるのです。

うまく発音できなくなる

出っ歯の場合、舌が正常な位置にないことが多く、特にさ行やた行などの音をうまく発音できなくなるケースが多いです。スムーズに会話できないために、コミュニケーションに自信をなくす可能性もあるでしょう。

前歯を怪我しやすい

前歯が前方に飛び出しているため、転んだりぶつかったりした時に前歯を損傷しやすいです。欠けたり揺れたりすることがあり、歯が折れることもあるでしょう。

マウスピース矯正で出っ歯は治せる?

出っ歯をマウスピース矯正で治せるか考える女性

出っ歯には、大きく分けて2つのタイプがあります。一つは、歯自体の傾きが原因で上の前歯が前に飛び出しているケースで、歯槽性上顎前突と呼ばれます。もう一つは、上顎の骨自体が前方に成長しすぎていることが原因で起こるもので、骨格性上顎前突と言います。

歯槽性の出っ歯は、矯正治療で改善できる可能性が高いでしょう。

しかし、骨格性の出っ歯の場合は、歯並びの矯正だけでは十分な改善が難しいです。場合によっては、外科的な手術が必要になることもあります。

ここでは、マウスピース矯正で治療できる出っ歯と、できない出っ歯について詳しく解説します。

マウスピース矯正で治せるケース

通常よりも前歯の生えている位置が前方にある、前歯が前方に傾いて生えているなどの場合、治療できる可能性が高いです。歯を少しずつ動かせば正常な位置に戻せるので、マウスピース矯正でも対応できるでしょう。

マウスピース矯正で治せないケース

上顎が大きく下顎の骨より前に出ている場合や、下顎が小さい場合は、矯正治療だけでは改善できないでしょう。出っ歯の原因が、歯ではなく顎の骨格の問題だからです。

マウスピース矯正を含む歯列矯正では、歯の位置を移動させて歯並びを整えます。骨格を矯正するものではないので、マウスピース矯正をしても前歯の突出感は改善できないのです。

上下の顎のバランスの問題で出っ歯になっている場合、外科的な処置が必要になる可能性が高いです。

また、インプラントが多く埋入されている場合も、矯正治療では対応できないかもしれません。インプラントとは、人工の歯根を顎の骨に埋め込んで、その上に人工の歯を取り付けて失った歯を補う治療法です。歯根を顎の骨に埋め込んで固定しているため、動かすことができません。

マウスピース矯正で出っ歯を治す場合にかかる期間

マウスピース矯正で出っ歯を治す場合にかかる期間のイメージ

マウスピース矯正には、部分矯正と全体矯正の2種類があります。それぞれ治療期間が異なるので、詳しく確認しましょう。

部分矯正

部分矯正は、前歯部分だけを矯正する方法です。出っ歯の原因が前歯の傾きにあり、必要な歯の移動量も少ない場合に選択可能です。

前歯部分だけを矯正するので、数か月~1年程度で矯正が完了します。

全体矯正

全体矯正は、奥歯も含めた全ての歯を対象に行う矯正方法です。全体的に歯を動かす必要があるため、半年から3年程度の期間がかかります。

マウスピース矯正で出っ歯を治す場合にかかる費用

マウスピース矯正で出っ歯を治す場合にかかる費用のイメージ

マウスピース矯正は、使用するブランドや治療期間、難易度によって費用が異なります。また、部分矯正か全体矯正かによっても大きく変動します。

部分矯正の場合は10万円~45万円、全体矯正の場合は60万円~100万円が相場です。歯科医院によって料金設定が異なるため、事前に確認しておきましょう。

まとめ

出っ歯をマウスピース矯正で治して笑顔の女性

出っ歯の治療は、マウスピース矯正で行えるケースと行えないケースがあります。出っ歯の原因や状態によっては、マウスピース矯正では治療できないかもしれません。

出っ歯はお口のトラブルに繋がることもありますので、治療方法や費用についてもまずは歯科医師と相談してみましょう。

出っ歯でお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所」にお気軽にご相談ください。

当院では、虫歯・歯周病治療、インプラント、セラミック治療、ホワイトニング、歯科矯正など、さまざまな診療を行っています。ホームページはこちら予約・お問い合わせも受け付けておりますので、ぜひご活用ください。

大人になっても遅くない!矯正歯科治療のメリット・デメリット

2025年3月5日
大人になっても遅くない!矯正歯科治療のメリット・デメリット

こんにちは。大阪府八尾市にある歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

歯科医療は専門性の高い分野であり、患者様にとって分かりにくい情報や誤解が生じやすい情報も少なくありません。診療時間内に患者様お一人おひとりに十分なご説明をすることが難しい場合もあるため、このブログを開設いたしました。

このブログでは患者様からよくいただく質問や、知っておいていただきたい歯科医療の知識を、分かりやすく解説することを目指しています。専門用語はできる限り避け、分かりやすい言葉で情報を提供いたします。皆様の疑問を解消し、安心して治療を受けていただけるよう最新の研究結果やエビデンスに基づいた情報も積極的に発信してまいります。

ぜひ最後までご覧いただければ幸いです。

「大人になってからの矯正歯科治療」について全力回答!

「もうこの年齢で歯並びを直すなんて無理だろう」

「矯正にはお金も時間もかかりそうだし、今さら間に合わないんじゃないか」

「歯並びが気になるけれど、放置しておいたほうが楽なのかも…」

こうした悩みや迷いを抱えている方は、決して少なくありません。

特に、40〜60代の方々の中には「今さら矯正を始めてもあまり意味がないのでは?」と感じ、早々に諦めてしまうケースもあります。
しかし、大人になってからでも歯列矯正を始める価値は十分にあります。
見た目の改善だけでなく、歯周病やむし歯リスクの低減、全身の健康への好影響を期待できるのです。

本記事では、「大人になっても遅くない!」をテーマに、専門的見地から矯正歯科治療の基礎知識やメリット・デメリットをわかりやすく解説します。
最新の歯科治療やケア方法に興味をお持ちの方、あるいはご自身の歯並びに悩む方がここで得られる情報を参考に、矯正治療を検討する後押しとなれば幸いです。

「費用や期間が心配」

「本当にこの年齢から始めても意味があるの?」

といった不安を少しでも解消し、専門医に相談する第一歩を踏み出していただければ嬉しいです。

この記事を読めば分かること

  • 大人でも歯列矯正が可能な理由が理解できます
  • 矯正治療のメリットとデメリットを把握できます
  • 歯並びを放置するリスクや問題点を知ることができます
  • 費用や期間の目安、治療の流れを学べます

 大人になってからでも矯正はできる?まず知っておきたい基礎知識

大人になってからでも矯正はできる?

大人の歯列矯正はなぜ可能なのか

「歯列矯正は子どもや若い頃にやるもの」というイメージをお持ちの方は多いかもしれません。
しかし、大人になってからでも歯列矯正は十分に可能です

確かに、子どもの頃は顎の骨や歯の移動がしやすいといった利点がありますが、大人になったからといって歯を動かせなくなるわけではありません。
骨の新陳代謝は若年期に比べてやや緩やかになりますが、それでも矯正装置からの力を継続的に加えることで歯並びを整えることは可能です。

加齢による歯科的リスク

大人になってから歯列矯正を考える方の中には「若い頃にやっておけばよかった…」と後悔される方も少なくありません。

歳を重ねるごとに歯ぐきが下がったり、歯周病が進行したりして矯正治療だけでは解決しにくい複合的な問題を抱える可能性が高まります。
だからこそ、今のタイミングからでも矯正を始める価値があるのです。

大人の歯列矯正に必要な心構え

大人の歯列矯正を成功させるうえで大切なのは、継続的に装置を使うモチベーションです。

仕事や生活が忙しくなると矯正装置の管理を怠ってしまいがちですが、定期的な通院と毎日のケアが結果を左右します。
また、大人の場合は子どもよりも自由度が高いため、自分の意思で治療計画を理解し、納得して取り組めるというメリットがあります。

 どんな矯正法がある?費用や期間はどうなるの?

どんな矯正法がある?費用や期間はどうなるの?

主な矯正方法の種類

歯列矯正にはさまざまな方法があり、それぞれに特徴とメリット・デメリットがあります。
ここでは大きく分けて以下のような矯正方法を紹介します。

マウスピース矯正

透明なマウスピースを一定期間ごとに交換しながら歯を動かす方法です。
目立ちにくく装置が取り外しできるため、口腔内の清掃がしやすい利点があります。

適応症例によってはワイヤー矯正ほど力を加えられない場合もあります。

ワイヤー矯正(ブラケット矯正)

ブラケットという小さな装置を歯の表面に装着し、ワイヤーで引っ張ることで歯を動かします。
昔からある伝統的な矯正方法で信頼性が高い反面、装置が目立つというデメリットがあります。

舌側矯正(裏側矯正)

歯の裏側に装置をつけるため、見た目ではほとんど矯正装置がわかりません。
ただし、装置の管理が難しく、発音のしづらさを感じるケースがあります。

費用や期間の目安

費用は治療法や地域、歯科医院の設備、症例の難易度によって大きく異なります。

マウスピース矯正の場合、全体矯正で60〜100万円前後が一つの目安となり、ワイヤー矯正の場合も同程度の費用がかかることが多いです。
部分矯正なら費用を抑えられる場合もありますが、歯並び全体を改善するわけではないため注意が必要です。

治療期間は個人差がありますが、大人の全体矯正の場合、1年半〜3年程度が一般的な目安です。
軽度の不正咬合であれば1年以内に終わるケースもありますし、骨格的な問題がある場合は3年以上かかることもあります。

保険適用について

大人の矯正治療は、基本的に保険適用外となることがほとんどです。

ただし、顎変形症など特定の症状に該当する場合は保険が適用されるケースもあるため、歯科医院での診断が必要となります。
保険が利かない分、自由度の高い素材や装置を選べるメリットもありますが、費用面が心配な方はデンタルローンや医療費控除を活用することを検討されてみるといいでしょう。

 悪い歯並びを放置するとどうなる?気づかないうちに進むリスクとは?

悪い歯並びを放置するリスクとは?

見た目だけじゃない歯並びの問題

「歯並びの悪さは見た目の問題だけ」と捉えて放置してしまう方は少なくありません。

しかし実際には、歯と歯の間に食べ物が詰まりやすく、歯ブラシが届きにくい部分が増えるなど、想像以上にむし歯や歯周病の進行を招きやすい環境を作ってしまうのです。
とくに40〜60代になると加齢や生活習慣の影響で歯や歯茎が弱り始め、口腔内トラブルがいっそう深刻化しやすくなります。

歯周病の悪化

歯周病は、歯茎や歯を支える骨がダメージを受ける病気です。

歯並びが悪いと歯周ポケットが深くなり、歯周病を引き起こす菌が繁殖しやすい環境が整ってしまいます。
さらに、歯周病は静かに進行しやすく、気づいたときには歯を支える骨が大きく失われているケースも少なくありません。

歯周病が深刻化すれば、最悪の場合、抜歯が必要になるリスクが高まります。

むし歯リスクの増加

歯列が乱れていると食後のブラッシングでは除去しきれない食べかすが多く残り、むし歯が進行しやすくなります。

むし歯は放置していると神経まで達し、強い痛みや根管治療が必要な状態に陥る可能性があります。
特に大人になると、歯の再生力が低下しがちなため、むし歯が一気に悪化するリスクが高まるのです。

顎関節症や全身症状への影響

不正咬合(噛み合わせが悪い状態)によって、特定の歯だけに過度な負担がかかったり、顎の位置がずれることがあります。

この状態が続くと顎関節症を引き起こしたり、肩こりや頭痛といった全身症状へ波及するケースも見受けられます。
加齢とともに筋力や骨格のバランスが崩れやすくなるため、放置すればするほど症状が悪化する恐れがあります。

放置が招く大きな危険性

歯並びの悪さを長期間放置していると、むし歯や歯周病の急激な進行顎関節症の悪化など、取り返しのつかないダメージを受けるリスクが増大します。
とくに抜歯が避けられなくなるケースもあるため、できるだけ早い段階で歯科医の診断を受け、必要に応じて矯正治療やその他の処置を検討するのが賢明です。

 大人の歯列矯正Q&A!費用から年齢制限まで疑問を一挙解決

様々な疑問にQ&Aで回答

歯列矯正について、まだまだ疑問点は多いかもしれません。
あらためて分かりやすい様にQ&A形式でまとめたので、ぜひ活用していただき、矯正治療への一歩を踏み出す参考にしてください。

Q. 何歳まで歯列矯正は可能なの?

  1. 基本的に年齢制限はありません。

80代で矯正を受けた事例もあるほどです。
ただし、歯周病などの口腔内環境が整っていることが前提になるケースも多いため、まずは歯科医院で検査を受けてみるのが良いでしょう。

Q. 費用は本当に高いの?

  1. 全体矯正だと60〜100万円程度かかることが多いですが、症例や装置によって変わります。
    医療費控除やデンタルローンを活用することで負担を軽減できる可能性があります。

Q. 矯正中の痛みはどれくらい?

  1. 歯が動き始めるときに軽い痛みや違和感を覚えることがありますが、慣れてくれば日常生活に支障が出るほどではないでしょう。
    痛みが続く場合は歯科医に相談してください。

Q. 見た目が気になるけど、目立たない方法はある?

  1. マウスピース矯正や舌側矯正など、装置がほとんど見えない方法も存在します。
    見た目を気にせず治療を進めたい場合、歯科医と相談して最適な方法を選びましょう。

Q. 矯正中に食事制限は必要?

  1. 固いものや粘着性の高い食品は装置を痛める可能性があるため注意が必要です。
    ただし、マウスピース矯正なら取り外して食事をするため、制限は比較的少なくなります。

Q. 大人になると歯が動きにくいのでは?

  1. 確かに子どもよりも代謝が遅くなるため若干時間はかかりますが、大人でも矯正効果は充分に得られます。
    適切な装置と治療計画を立てれば、大きな問題はありません。

Q. 矯正で歯が抜けるリスクは?

  1. 歯周病が進行している場合を除き、矯正で歯が抜けることは通常ありません。
    ただし、重度の骨吸収がある方は先に歯周病治療が必要なケースがあります。

Q. 矯正中のメンテナンスはどれくらい重要?

  1. とても大切です。

定期的な通院と装置の調整、そして口腔ケアの徹底が成功のカギになります。
歯科医や歯科衛生士のアドバイスを守り、むし歯や歯周病を予防しましょう。

Q. 抜歯が怖いのですが、必ず歯を抜く必要がある?

  1. ケースバイケースです。

歯列の混雑具合や顎の状態によっては抜歯が推奨されることもありますが、非抜歯で対応可能な場合も少なくありません。

Q. 矯正の相談はどうすればいいの?

  1. まずは歯科医院に連絡してカウンセリングを受けましょう。
    レントゲン撮影や口腔内検査を行い、あなたに合った治療計画を提案してもらうのが最初のステップです。

 どうやって選ぶ?大人向け矯正の方法と正しいケアのポイント

自分に合った矯正法を見つけるには

大人になってから歯並びを整えたい場合、どの矯正方法が最適かは人それぞれです。
歯並びの状態やライフスタイル、費用の予算などを総合的に考慮する必要があります。

主な矯正法として「ワイヤー矯正」や「マウスピース矯正」、「舌側矯正」などが挙げられますが、それぞれメリットとデメリットが異なります。

ワイヤー矯正

歯の表面にブラケットを装着し、ワイヤーを通して歯を動かすオーソドックスな方法です。
長い歴史と豊富なデータから、幅広い症例に対応できる信頼性の高さが魅力ですが、装置が目立ちやすい点が気になる方もいるかもしれません。

マウスピース矯正

透明なアライナーを一定期間ごとに交換し、歯を少しずつ動かします。
目立ちにくく、取り外しが可能なため、衛生面や食事のときにストレスが少ないのが特徴です。
ただし、歯にしっかり力を加える必要がある症例では、適用が難しい場合もあります。

舌側矯正

歯の裏側にブラケットを装着するため、正面からはほとんど装置が見えません。
見た目が気になる方には嬉しい反面、装置が歯の裏側にあるぶん、舌に違和感を覚えたり発音がしにくくなる可能性があります。

大人の矯正では、事前のカウンセリングが欠かせません。
歯科医から各装置のメリット・デメリットの説明を受け、あなたの口腔内状態や生活スタイルに合わせた最適な方法を選びましょう。

日常生活で気をつけるポイント

矯正治療を成功させるうえで重要なのは、装置の適切な使用と口腔内の清潔保持です。
特に大人の場合は仕事や家事などで忙しく、ケアが雑になりがちですが、次のような点を意識するだけでトラブルを大幅に減らせます。

マウスピース矯正の場合

取り外しができる利点がありますが、そのぶん紛失のリスクも高まります。

食事や歯磨きのたびに外し、歯磨き後は忘れずに装着する習慣を身につけましょう。
マウスピースを外している時間が長すぎると、計画どおりに歯が動きません。

ワイヤー矯正の場合

装置が固定されるため、歯とワイヤーの隙間など磨きにくい部分が増えます。

普通の歯ブラシだけではケアが行き届かないことも多いため、歯間ブラシやフロスを活用してむし歯や歯周病を予防する工夫が欠かせません。

定期的な受診と装置の調整

「通院間隔」が空きすぎるリスク

矯正治療中は、歯科医院で定期的に装置の調整や歯の動きのチェックを受ける必要があります。

大人になると忙しくてなかなか通院できない方も多いですが、通院間隔が空きすぎると計画どおりに進まないだけでなく、装置の不具合やむし歯の進行を見逃すリスクが高まります。

月に1回のペースが目安

多くの場合、「月に1回」程度の受診が推奨されます。

装置の微調整やクリーニングなどを定期的に行うことで、矯正のゴールに着実に近づけます。
特に大人は自己判断で通院をサボりがちですが、歯科医が示すスケジュールを守ることが成功への近道です。

 今こそ大人の矯正が必要?矯正をして人生の質を上げるメリットとは

矯正をして人生の質を上げるメリットとは

健康面のメリット

歯並びが正しくなると、歯磨きが行き届きやすくなるため、むし歯や歯周病のリスクが低減します。

さらに、噛み合わせの改善によって顎関節への負担が軽くなり、食事を十分に噛めるようになることで消化器系にも良い影響が期待できます。
歳を重ねるにつれ身体の不調が増えていく中で、口腔内を整えることが生活の質(QOL)を大きく左右すると考えられます。

たとえば歯列矯正をすることで噛み合わせが正常になると、顎関節症や偏頭痛、肩こりなどの二次症状が緩和されることがあります。
毎日感じていた慢性的な不快感が消えることで、日常生活の快適度が格段に上がる可能性があります。

美しい口元と自信の回復

「歯並びが気になって人前で笑えない」とおっしゃる方は少なくありません。

大人の矯正によって口元がきれいになると、自信を持って笑顔を見せられるようになります。
見た目を気にせず積極的にコミュニケーションできるようになれば、仕事やプライベートでも好印象を得られるシーンが増え、結果として自己肯定感の向上につながるでしょう。

見た目が変わることで第一印象が改善し、ビジネスシーンや人間関係がスムーズになることも多いです。
「笑顔に自信が持てる」というだけで、営業職や接客業などに従事する方にとっては大きなメリットです。

心理的な効果

歯並びを整えることは、自己管理や健康意識の向上にも結びつきやすいものです。

「何歳からでも変われる」と実感すれば、前向きな思考自己肯定感が高まる方も少なくありません。
加齢に伴うネガティブイメージを払拭し、新しい自分に踏み出すきっかけとして、大人の矯正は非常に意義深い選択と言えます。

矯正を始めることで、「歯を大切にしよう」「健康に投資しよう」という意識が芽生え、食生活の改善や運動習慣の導入など、ライフスタイル全体が良い方向に向かうケースもあります。

こうしたプラスの連鎖が、人生の質を大きく高めてくれるのです!

 まとめ:後悔しないために、まずは専門医に相談しよう

今回のテーマは「大人になっても遅くない!矯正歯科治療のメリット・デメリット」でした。

40〜60代の方々の中には、「今さら矯正を始めても…」と敬遠される方が多いのも事実です。
しかし、本記事で取り上げたように、大人になってから歯列矯正を行う意義は非常に大きく、見た目の向上だけでなく、歯周病やむし歯のリスク減少、顎関節への負担軽減など、健康面にも大きなメリットがあります。

もちろん、治療費や時間がかかる、痛みや不快感があるなどのデメリットも存在します。しかし、それらも専門医の説明や適切な対策によってカバーしやすい領域です。費用面で不安な方も、医療費控除やローンを活用すれば負担を分散できるケースがあります。

歯並びの悪さを長期間放置すれば、それだけ全身の健康を損ねる可能性も高まります。
後になって「もっと早く治しておけばよかった」と後悔しないためにも、まずは歯科医院に相談し、精密検査とカウンセリングを受けてみてください。
当院では、あなたの希望やライフスタイル、口腔内の状態に合わせた最適な矯正治療プランを提案し、無理のない範囲で「歯と身体の健康維持」を目指します。

今がベストタイミングかもしれません。

「大人になっても遅くない」

この言葉を信じ、ぜひ専門医への一歩を踏み出してみてください。
歯列矯正によって得られる、笑顔あふれる日々は、きっとあなたの人生をより豊かにしてくれるはずです!

大阪府八尾市の歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科」

当院では日々の診療で患者様との対話を大切にし、お一人お一人に合わせた治療を心がけています。

  • インプラント治療
  • 入れ歯・ブリッジ
  • 審美歯科
  • 歯列矯正

など、様々な治療に対応しておりますので、歯に関する心配事がございましたらいつでもお気軽にご来院ください。矯正治療に関する無料相談も実施しておりますので、歯並びでお悩みの方もぜひ一度お問い合わせください。

矯正無料相談
矯正無料相談

詳しくは当院ホームページにあるマウスピース矯正ページも併せてご覧ください。

インビザライン・ファーストの費用はどれくらい?負担を抑える方法も

2025年2月28日
インビザライン・ファーストを手にする子供

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所です。

インビザライン・ファーストは、永久歯への生え変わりの時期に行うマウスピース矯正です。顎の成長を促しながら歯並びを整えられます。「インビザライン・ファーストって費用はどれくらいかかる?」「安く治療を受ける方法はある?」など、疑問に思う方もいるでしょう。

この記事では、インビザライン・ファーストの費用と、負担を抑える方法についてくわしく解説します。お子さまの矯正治療を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

インビザライン・ファーストとは

インビザライン・ファーストを手にする女の子

インビザライン・ファーストとは、6歳から10歳程度のお子さまの歯並びを整えるマウスピース矯正です。

一般的な矯正治療では、永久歯が生えそろってから治療を始めます。インビザライン・ファーストは、乳歯と永久歯が混在している時期に行える治療なので、顎の成長を利用して歯並びを整えられます。

使用するマウスピースは透明であるため、学校で友達と話す際にも目立ちにくいです。取り外しでき、食事や歯磨きは普段通りに行えます。

インビザライン・ファーストの費用

インビザライン・ファーストの費用イメージ

インビザライン・ファーストの費用は歯科医院によって異なります。費用相場は、50万円〜80万円程度です。ここからは、インビザライン・ファーストの治療にかかる費用の内訳について解説します。

カウンセリング料

まず、歯並びを確認し、インビザライン・ファーストが適応かどうかを判断します。カウンセリング料は、0円〜5,000円程度です。カウンセリングの結果、治療を受けない場合でも費用が発生する歯科医院があるため、相談前に確認しておきましょう。

精密検査代

治療を開始する前に、口腔内の状態を正確に把握するための検査を行います。検査内容は、レントゲン撮影や口腔内のスキャンなどです。検査結果をもとに、治療計画が立てられます。

精密検査にかかる費用は、1万円〜5万円程度です。

マウスピースの作製費用

インビザライン・ファーストの治療では、子どもの口内の状態に応じてマウスピースを作製します。使用するマウスピースの枚数は歯並びの状態や治療計画によって異なりますが、費用の相場は30〜60万円程度です。

通院費

治療中は定期的に歯科医院に通院し、マウスピースの装着状況や歯の動きをチェックする必要があります。通院頻度は1〜2ヶ月に1回程度です。

通院費は治療費用に含まれているケースと、都度追加支払いが必要なケースがあります。1回あたりの通院費は、3,000円〜5,000円程度です。

保定装置の費用

矯正治療が完了した後、歯並びを安定させるために保定装置(リテーナー)を装着する必要があります。リテーナーにはワイヤータイプやマウスピースタイプなどがあり、種類によって費用が異なります。

保定装置の費用相場は1万円〜5万円程度です。

保定期間の通院費

リテーナーを装着している期間中も、後戻りを起こしていないか、定期的に歯科医院で経過をチェックする必要があります。通院頻度は3ヶ月〜6ヶ月に1回程度で、費用は1回あたり3,000円〜5,000円程度です。

インビザライン・ファーストで追加費用が必要となるケース

インビザライン・ファーストで追加費用が必要となるケースイメージ

インビザライン・ファーストでは、基本的な治療費に加えて追加費用がかかる場合もあります。事前にどのような費用がかかる可能性があるのか把握しておくと、予算を立てやすくなるでしょう。

ここでは、追加費用が必要となる主なケースについて解説します。

追加で検査を実施した

インビザライン・ファーストの治療を始める前には、歯並びや噛み合わせを確認するための検査が行われます。顎の成長に伴って治療計画を見直す場合や、基本の検査費用に含まれない検査を実施する場合は、追加で費用が発生する可能性があります。

マウスピースを再作成した

装着時間が短くマウスピースが口に合わなくなったり紛失したりすると、マウスピースを作り直す必要があります。装着し忘れないよう声かけを行う、外している間はケースに入れて保管させるなど、お子さまが矯正装置を適切に管理できるよう見守ることが大切です。

保定装置(リテーナー)の作成

矯正治療が完了した後は、後戻りを防ぐためにリテーナーを装着する必要があります。リテーナーの作製費用は、最初に支払う治療費に含まれていないケースも多いです。

また、マウスピースと同様に、リテーナーがなくなったり壊れたりした場合は、再度作製するのに費用がかかります。

虫歯や歯周病になった

矯正治療を始める前や、矯正治療中に虫歯や歯周病があると、その治療を優先して行います。虫歯や歯周病の治療費は、矯正費用とは別料金です。

矯正治療中で虫歯や歯周病になると、矯正治療を中断しなければならなくなるため、治療が長引くことにもつながります。矯正治療に限ったことではありませんが、丁寧にブラッシングを行いお口の健康を保ちましょう。

追加で治療を行う

歯並びが予想通りに整わず治療結果に満足できない場合や、後戻りが生じた場合、追加で治療を行うことがあります。追加で作成するマウスピース代、検査や検診の費用が発生する可能性があるため、治療前や治療中に歯科医師と相談しながら進めることが大切です。

インビザライン・ファーストは保険適用の対象?

インビザライン・ファーストは自費診療となるイメージ

インビザライン・ファーストは基本的に保険が適用されません。保険が適用されるのは、病気やケガを治療する目的の場合です。多くの矯正治療は、見た目を改善する目的で行われるため、全額自己負担となります。

ただし、厚生労働省が定めた疾患に対する治療や、顎変形症の手術前後の矯正歯科治療に該当する場合は、保険適用が認められます。保険が適用されるには、該当疾患であると診断を受けたうえで、地方厚生局長に届け出のある保険医療機関での治療が必要です。

まずは、歯科医師に相談してみましょう。

インビザライン・ファーストの費用負担を抑える方法

インビザライン・ファーストの費用負担を抑えるため医療費控除の申請をするイメージ

ここでは、インビザライン・ファーストの費用負担を抑える方法について解説します。

医療費控除を活用する

医療費控除とは、年間の医療費が一定額を超えた場合に、確定申告を行うことで税金の一部が還付される制度です。通常、審美目的の矯正治療は医療費控除の対象とはなりませんが、不正咬合の治療目的なら認められる場合があります。

医療費控除の対象となるかどうかは、歯科医師に相談してみましょう。控除を受けるためには、治療費の領収書を保管しておく必要があります。

分割払いを活用する

クリニックによっては、クレジットカードやデンタルローンの分割払いに対応しています。一括で支払うと数十万円を用意しなければならなくなり負担が大きいですが、分割払いにすると、一度に支払う金額を少なくできるため負担を減らせるでしょう。

ただし、分割払いにすると利子が発生するため、一括払いよりも総額は高くなります。クレジットカードよりもデンタルローンのほうが低金利に設定されていることが多いため、できるだけ安く分割払いにしたい方は検討してみると良いでしょう。

治療を長引かせない

クリニックによっては、治療費用に加えて定期検診の費用が追加でかかる場合があります。そのため、治療期間が長引いて検診の回数が増えるほど、費用の負担が増加する可能性があります。

追加費用がかからないようにするには、治療期間を長引かせないことが大切です。インビザライン・ファーストは、1日20時間以上装着するように勧められています。未装着の時間が長くマウスピースが合わなくなる恐れがあり、再作成の費用が発生するかもしれません。

また、装置を紛失すると、再作成するのに費用がかかる場合があります。装着時間を守り、なくさないように注意しましょう。

まとめ

インビザライン・ファーストで歯列矯正をし笑顔の親子

インビザライン・ファーストは、子どもの歯並びを整えるためのマウスピース矯正です。基本的に保険適用外となるため、費用は歯科医院によって異なります。

費用相場は50万〜80万円程度です。基本的な治療料金のほか、通院費や矯正治療後の保定装置代などがかかる場合もあるため、カウンセリング時に確認しておきましょう。

負担を抑えるには、医療費控除の活用や、デンタルローンの利用が効果的です。診断結果によっては保険が適用されるケースもあるため、まずは歯科医師に相談してみてください。

インビザライン・ファーストでお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所」にお気軽にご相談ください。

当院では、虫歯・歯周病治療、インプラント、セラミック治療、ホワイトニング、歯科矯正など、さまざまな診療を行っています。ホームページはこちら予約・お問い合わせも受け付けておりますので、ぜひご活用ください。

銀歯を白い歯に!セラミック治療で自然な口元へ

2025年2月26日
銀歯を白い歯に!セラミック治療で自然な口元へ

こんにちは。大阪府八尾市にある歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

歯科医療は専門性の高い分野であり、患者様にとって分かりにくい情報や誤解が生じやすい情報も少なくありません。診療時間内に患者様お一人おひとりに十分なご説明をすることが難しい場合もあるため、このブログを開設いたしました。

このブログでは患者様からよくいただく質問や、知っておいていただきたい歯科医療の知識を、分かりやすく解説することを目指しています。専門用語はできる限り避け、分かりやすい言葉で情報を提供いたします。皆様の疑問を解消し、安心して治療を受けていただけるよう最新の研究結果やエビデンスに基づいた情報も積極的に発信してまいります。

ぜひ最後までご覧いただければ幸いです。

「セラミック治療の魅力」について全力回答!

銀歯がたくさんあって、思い切り笑えない…
保険適用の銀歯で治療してきたけど、このままで大丈夫かな?
セラミック治療って聞くけど、お金がかかるイメージで不安…

こうした声をよく耳にします。

確かに昔はむし歯治療の際に保険適用される銀歯を入れることが主流でした。
しかし今では見た目の美しさや素材の安全性から、セラミック治療へ切り替える方が増えています。

費用面も柔軟な方法が増え、最新の技術によってより自然な仕上がりが期待できるようになりました。

本記事では銀歯をセラミックに変えることで得られるメリットや注意点を詳しく解説し、「値段だけ」で治療を選んでしまうリスクにも触れていきます。
また、費用が高く感じられる方向けにデンタルローンなどの活用で急な出費を抑える方法もご提案します。ぜひ最後までお読みください!

この記事を読めば分かること

  • 銀歯とセラミック治療の違いがわかる
  • セラミック治療のメリットとデメリットが把握できる
  • 銀歯を放置するリスクや問題点が理解できる
  • 費用負担を抑えるコツや治療までの流れを学べる

銀歯からセラミックへ:ユーザーが抱える不安とは?

銀歯を多く持っていると人前で笑うことに抵抗を感じたり、金属アレルギーになったらどうしよう」と不安を抱えたりすることがあります。
ここでは銀歯からセラミックに変えたいけど踏み出せない方々が抱える代表的な不安を取り上げ、その背景と実際のところをやさしく解説していきます。

不安①:保険適用のメリットを手放すのが惜しい

保険適用の銀歯は費用が安い

保険適用で銀歯を入れる場合、1本あたりの費用は比較的安価です。
このため、長年にわたり保険適用の銀歯治療を選んできた方々にとってセラミック治療への切り替えは費用面での大きなハードルとなることがあります。

例えば、銀歯の1本あたりの費用は約3万円程度(保険適用)であるのに対し、セラミックは約10万円以上(自費診療)となる場合が多いです。

セラミックは高そうで迷う

セラミック治療は多くの場合、保険適用外となります。
そのため治療費用が銀歯に比べて高額になることが一般的です。

セラミック治療にかかる費用は使用する素材の種類や歯科医院の設備、技術力によっても異なりますが、平均して1本あたり約10万円から15万円程度が相場となっています。

このため、「費用が高くて迷う」という不安は当然のものです。

不安②:本当にきれいに仕上がるの?

セラミックってどのくらい自然なの?

近年の歯科医療の進歩により、セラミック素材の色や透明感は非常に本物の歯に近いものとなっています。

セラミックは光の透過性が高く、自然な歯の質感を再現することが可能です。
色の調整も細かく行えるため、他の歯との違和感が少なく、自然な仕上がりが期待できます。

実際、多くの患者様から「見た目が本物の歯とほとんど変わらない」と高評価を得ています。

銀歯からの付け替えって大変じゃない?

インターネット上には「痛みがある」「工程が複雑」といった情報も見られますが、正しく進めれば過度な痛みは抑えられます。

セラミック治療は歯科医師による丁寧な説明と治療計画の下で行われるため、患者様が安心して治療を受けられるよう配慮されています。
治療前にしっかりとカウンセリングを行い、患者様の疑問や不安に対して丁寧にお答えすることで、治療への不安を軽減しています。

不安③:痛みやトラブルのリスクは?

金属アレルギーが心配…

銀歯にはパラジウムなどのさまざまな金属が含まれている場合があり、金属アレルギーを引き起こす可能性もあります。
症状が出にくい方もいますが、将来的なリスクはゼロではありません。

アレルギー反応が出た場合、歯茎の腫れや赤み、痛みなどの症状が現れることがあります。

治療後のケアはどうすれば?

セラミック治療後のケアについては、歯科医院から詳しい指導があります。

適切なブラッシングやフロスの使用、定期的な歯科検診を行うことでセラミックの寿命を延ばし、むし歯の再発を防ぐことができます。
特にセラミックと歯茎の間に汚れがたまりやすいため、丁寧な口腔ケアが重要です。

歯科医院から見たセラミック治療の魅力とは?

歯科医院から見たセラミック治療の魅力とは?

歯科医師として患者様に最適な治療を提供するためには、見た目の美しさだけでなく、健康面や長期的なメリットも考慮する必要があります。 

銀歯よりもセラミック治療をおすすめする場面は多々ありますが、患者様には「費用が高い」「敷居が高そう」というイメージがあるかもしれません。
ここでは、歯科医院の専門的な視点から見たセラミック治療の魅力をご紹介します。

見た目の自然さ

色味の調整が自在

セラミック素材は、患者様の歯の色や透明感に合わせてカスタマイズすることが可能です。

 前歯だけでなく奥歯でも自然な見た目を実現できるため、どの角度から見ても違和感なく、自然な笑顔を取り戻すことができます。
この技術により、歯とセラミックの色調が完璧に調和し、まるで本物の歯の一部であるかのような仕上がりが可能となっています。

長期的に変色しにくい

セラミックはレジンなどのプラスチック系素材と比較して、色の変化に強いという特徴があります。

日常生活での飲食物や喫煙などによる着色の影響を受けにくく、長期間にわたって白さを保つことができます。
これにより、治療後も口元の美しさを維持しやすく頻繁なメンテナンスが不要になることが多いです。

金属アレルギーのリスク低減

金属不使用による安心感

セラミック治療の大きなメリットの一つに、金属を使用しない点があります。

セラミックはジルコニアなどの非金属素材で作られているため、金属アレルギーを持つ方でも安心して使用できます。
従来の銀歯ではアレルギー反応を引き起こす可能性がある金属が含まれている場合があり、これがセラミック治療を選ぶ大きな理由の一つとなっています。

歯茎への黒ずみリスクを軽減

金属が溶出すると、歯茎に黒ずみが発生することがあります。

これは見た目の美しさを損なうだけでなく、健康面でも問題を引き起こす可能性があります。
セラミック治療ではこのリスクが大幅に減少し、より美しい口元を維持することができます。

精密な適合性

デジタル技術の導入

最近の歯科医療では、デジタルスキャンやCAD/CAM技術の導入が進んでいます。

そのため、より精密な被せ物が作成できるようになり、歯と被せ物とのすき間が少なくなります。
この精密な適合性により、むし歯の再発リスクが低減し、長期的な口腔健康を維持しやすくなります。

歯並びへの影響を最小限に

セラミック治療は矯正治療と組み合わせることで、歯並びを乱さない治療計画が可能です。

例えば、歯列矯正を行っている最中にセラミック治療を取り入れることで、自然な歯並びを保ちながら美しい口元を実現することができます。
これにより、歯並びの改善と見た目の美しさの両立が可能となります。

セラミック治療の最新技術と安全性

材料の進化

セラミック治療に使用される材料も日々進化しています。

最新のジルコニアセラミックは強度と耐久性が向上しており、より長期間にわたって安定した治療結果を提供します。
また、セラミックの透過性や色調もさらに改善されており、自然な歯に近い見た目を実現しています。

安全性とアレルギー対策

セラミック治療は金属アレルギーのリスクを大幅に低減するだけでなく、耐久性やメンテナンスの面でも優れています。
さらにセラミックは非反応性であるため、口腔内での生体適合性が高く、長期間にわたって安全に使用することができます。

セラミック治療の持続可能性

環境への配慮

セラミック材料の製造過程も環境に配慮されており、持続可能な方法で生産されています。
これにより、環境負荷を抑えつつ高品質な治療材料を提供することが可能となっています。

患者様にとっても、環境に優しい治療を選ぶことで、社会的責任を果たす一助となります。

セラミック治療のメリットとデメリットは?

セラミック治療に移行したいとは思いつつも、メリット・デメリットの両方をしっかり把握したいという方は多いでしょう。
ここでは分かりやすくメリットとデメリットを列挙し、銀歯との比較も交えながらご説明します。

メリット

メリット

自然な見た目

患部の歯とほかの歯の色をそろえることができるため、口を開けても金属光沢が目立ちません。
これにより、人前で笑うときの抵抗感が大きく減ります。

金属アレルギーのリスク低減

銀歯に使用されるパラジウムなどの合金に反応する方には特に大きなメリット。
将来的にアレルギーが出る心配が減り、歯茎の変色リスクも下げられます。

むし歯の再発リスク軽減

セラミックは歯との適合が高く保ちやすく、すき間からのむし歯の再発を抑えられる可能性があります。
長期的に快適な口腔環境を目指せます。

長期的な美しさ

プラスチック系素材と違って変色しにくく光の透過も自然に近いものが多いため、長期間にわたり見た目の良さをキープできます。

デメリット

デメリット

保険適用外になることが多い

一般的には自費診療となるため、治療費が高くなりやすい点がデメリットです。
ただし近年はデンタルローンや分割払いなど、支払い方法の選択肢が増えています。

修復物が割れる可能性

セラミックは硬度が高い一方で、過度な衝撃を受けると割れるリスクがあります。
硬いものを強く噛む習慣がある方には注意が必要です。

適切なケアが必要

セラミック自体はむし歯になりませんが、接合部などからむし歯が広がるリスクはゼロではありません。
定期検診と適切なブラッシングが欠かせません。

銀歯をセラミックに交換しないとどうなるの?

銀歯をそのまま放置しても、見た目以外に問題はないと思っていませんか?

ここでは、銀歯を長期的に使い続けることで生じうるリスクやデメリットを解説します。

むし歯の再発リスク

詰め物のすき間からむし歯が進行

銀歯は歯との接着が樹脂系素材と比較してやや弱く、時間の経過とともにすき間ができやすいことがあります。
そこからむし歯が再発すると、さらに大きな治療が必要になるケースも。

銀歯の内側でむし歯が進行する

見た目には変化が分かりにくいので、気づいたらむし歯が深く進んでいた… という場合があります。

金属アレルギーの可能性

遅れて発症することも

金属アレルギーはある日突然症状が出ることも。
銀歯に含まれる金属が体内に取り込まれ、皮膚炎など全身症状が表れる例も報告されています。

見た目の問題

笑顔に自信が持てない

銀歯だとどうしても笑ったときに目立ってしまい、口元を気にしながら話すことになりがちです。

写真写りのコンプレックス

結婚式や大事なイベントの写真で銀歯が気になる…という方も少なくありません。

セラミック治療の費用と支払い方法はどうすればいい?

セラミック治療を検討する際にもっとも大きなハードルとなるのが「費用面」かもしれません。
ここでは、治療費の目安や支払い方法の選択肢についてご案内します。

治療費の目安

治療費の目安

1本あたり数万円〜十数万円

セラミックの種類やクリニックの設備、技術力によって費用は異なりますが、1本あたり数万円から十数万円が相場となります。
たとえば、ジルコニアセラミックやオールセラミックなど、素材の種類によっても価格が変動します。

歯科医院ごとに料金体系が異なる

技工所のクオリティや使用する素材の種類、保証内容などによって異なるため、事前に見積もりやカウンセリングを受けるのがおすすめです。

支払い方法の選択肢

支払い方法の選択肢

デンタルローンの活用

一括で支払うのが難しい場合、デンタルローンを利用すると月々の返済に分割することができます。
急な出費が厳しい方にとって選択肢が広がります。

クレジットカードや分割払い

金利や手数料が発生する場合もありますが、金利手数料が比較的低い場合もあるため歯科医院に確認すると良いでしょう。

医療費控除の活用

セラミック治療は保険適用外でも医療費控除の対象となる場合があります。
確定申告で医療費控除を申告すれば、所得税の一部が還付されることもあるため、大きな金額を支払う際は要チェックです。

セラミック治療後のケアと注意点は?

セラミック治療を受けた後の適切なケアを怠ると、むし歯の再発やトラブルのリスクが高まります。
ここでは、セラミック治療後に押さえておきたい重要なポイントを詳しく解説します。

正しいケアを実践することで、美しい口元を長く保つことができます。

定期検診の重要性

半年に1回のチェックを推奨

セラミック治療を受けた後も、定期的な歯科検診が不可欠です。

半年に一度のチェックアップではセラミックが正しく適合しているか、むし歯が再発していないかを確認してもらいましょう。
早期発見・早期対処が、治療後の健康を維持する鍵となります。

例えば、セラミックと歯の接合部に小さなすき間ができていないか、歯茎の状態は正常かなどを確認し、必要に応じて微調整を行います。

噛み合わせの微調整

時間が経過すると噛み合わせにずれが生じる

セラミック治療後、時間が経過すると噛み合わせに微妙なずれが生じることがあります。

これは、歯の自然な動きや、歯科治療後の組織の変化によるものです。
定期的に歯科医院で噛み合わせの調整を受けることで、不快な感覚やむし歯の再発を防ぐことができます。

適切な噛み合わせはセラミックの寿命を延ばすだけでなく、全体的な口腔健康を維持するためにも重要です。

ブラッシングとフロス

歯間ケアが重要

セラミックと歯茎の境目や、隣り合う歯との間に汚れがたまりやすくなります。

これを放置するとむし歯や歯周病の原因となる可能性があります。
歯間ブラシやデンタルフロスを使用して、しっかりと清掃しましょう。

また、セラミック治療後は専用の歯ブラシを使うことで、被せ物に傷をつけずに効果的にブラッシングができます。

適切な歯ブラシの使い分け

歯科医師や歯科衛生士に相談して、自分の口に合った歯ブラシを選びましょう。

柔らかめのブラシやコンパクトヘッドのものなど、セラミック治療後に適した歯ブラシを選ぶことで、より丁寧なケアが可能となります。
適切な歯ブラシの選択は、口腔内の健康を保つために非常に重要です。

生活習慣の見直し

硬いものを噛むのは要注意

セラミックは、金属に比べて衝撃に弱い面もあります。
氷や硬いナッツなど、硬いものを日常的に噛む習慣がある方は、注意が必要です。

これらを避ける工夫をすることでセラミック被せ物の破損リスクを減らし、長持ちさせることができます。
食生活の見直しも、セラミック治療後のケアの一環として重要です。

タバコやアルコールの影響

タバコは歯茎の血行を悪くし、治癒を遅らせるリスクがあります。 

さらに、喫煙は口腔内の健康全般に悪影響を及ぼすため、セラミック治療後の回復を妨げる可能性があります。
一方、アルコールは適量であれば大きな問題はありませんが、過度な飲酒は体の抵抗力を下げ、口腔内の健康を損なう恐れがあります。

 健康な生活習慣を維持することが、セラミック治療後の健康維持に繋がります。

まとめ:セラミック治療で美しい口元を手に入れよう!

銀歯を使い続けてきた方にとって、セラミック治療に切り替えるのは大きな決断かもしれません。

しかし、セラミック治療は見た目の美しさだけでなく、金属アレルギーリスクの低減むし歯の再発防止といった多くのメリットがあります。
もちろん保険適用外となるケースが多いので費用は高くなりがちですが、デンタルローンや医療費控除などを上手に活用することで経済的なハードルを下げられることも知っていただけたと思います。

もりかわ歯科では銀歯からセラミックへの付け替えをはじめ、むし歯治療や矯正治療など幅広い歯科診療に対応しています。
経験豊富な歯科医師やスタッフがあなたの疑問や不安に丁寧にお答えし、安心して治療を受けていただけるようサポートいたします。

銀歯を白い歯にすることは見た目を美しく保つだけでなく、長期的な健康リスクを下げるきっかけにもなります。
ぜひこの機会にセラミック治療を選択肢の一つとしてご検討ください。

あなたの大切な歯を一緒に守り、自然な口元を取り戻すお手伝いをさせていただきます。

大阪府八尾市の歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科」

当院では日々の診療で患者様との対話を大切にし、お一人お一人に合わせた治療を心がけています。

  • インプラント治療
  • 入れ歯・ブリッジ
  • 審美歯科
  • 歯列矯正

など、様々な治療に対応しておりますので、歯に関する心配事がございましたらいつでもお気軽にご来院ください。矯正治療に関する無料相談も実施しておりますので、歯並びでお悩みの方もぜひ一度お問い合わせください。

矯正無料相談
矯正無料相談

詳しくは当院ホームページにあるマウスピース矯正ページも併せてご覧ください。

入れ歯の気になる費用!保険適用と自費の違いも解説!

2025年2月21日
入れ歯のイメージ

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所です。

歯を失った際の治療法として、入れ歯を選択する方は多いです。

しかし、入れ歯の費用は種類によって大きく異なり、保険適用のものと自費診療のものでは、見た目や装着感、耐久性などに違いがあります。特に、初めて入れ歯を作る場合、どのような選択肢があり、どれくらいの費用がかかるのか気になる方が多いでしょう。

この記事では、入れ歯の費用や、保険適用と自費診療の違いについて詳しく解説します。

保険が適用される入れ歯の費用

保険が適用される入れ歯のイメージ

保険適用の入れ歯は、経済的な負担を軽減しつつ失った歯の機能を補う一般的な治療法です。費用は、部分入れ歯で5,000円から1万5,000円、総入れ歯で1〜2万円程度が相場とされています。

主にアクリルレジンというプラスチック素材で作られています。部分入れ歯には金属製のバネ(クラスプ)が使用され、総入れ歯は全体がアクリルレジンで構成されます。

保険適用の入れ歯のメリットとして、費用が抑えられる点が挙げられます。使用される材料の制限から、耐久性や装着感、見た目の面で制約があることがデメリットでしょう。

自費の入れ歯の費用

保険が適用されない入れ歯のイメージ

 

自費診療の入れ歯は、使用する素材や設計の自由度が高く、患者さま一人ひとりのニーズに合わせてカスタマイズできます。そのため、保険適用の入れ歯に比べて費用は高くなりますが、装着感や審美性に優れています。

以下に、主な自費の入れ歯の種類とその特徴、費用の目安について解説します。

ノンクラスプデンチャー

ノンクラスプデンチャーの費用は、15万円から50万円程度が一般的です。ノンクラスプデンチャーは、金属のバネ(クラスプ)を使用しない部分入れ歯のことを指します。

従来の部分入れ歯は、固定するために金属のバネが必要でした。ノンクラスプデンチャーは、弾力性のある特殊な樹脂を使用して歯茎や歯にフィットさせるため、金属を使用せずに装着できます。

ノンクラスプデンチャーの最大の特徴は、審美性に優れている点です。金属のバネがないため、装着していることが目立ちにくく自然な見た目を保てます。さらに、金属アレルギーのリスクもありません。

ただし、耐久性は従来の金属を使用した部分入れ歯に比べるとやや劣ります。長期間使用する場合には、メンテナンスが重要になります。修理が難しいケースがあるため、破損した際には新しいものを作り直す必要が生じることもあります。

金属床義歯

金属床義歯の費用は、使用する金属の種類や設計によって異なりますが、20万円から100万円程度が目安とされています。床部分を金属で作製したタイプの入れ歯です。

保険適用の入れ歯はプラスチック(レジン)で作られるため、厚みがあり装着時に違和感を覚えやすいです。金属床義歯は薄くて丈夫な金属を使用するため、装着感が向上し、より自然な噛み心地を得られます。

金属床義歯の最大の利点は、熱伝導率の高さです。食事をするときに食べ物や飲み物の温度を感じやすくなるため、食事の楽しみを損ないません。また、薄く作れることで違和感が少なく、発音もしやすくなります。

使用される金属には、チタン、コバルトクロム合金、ゴールドなどがあり、それぞれ特性が異なります。

チタンは軽量でアレルギーのリスクが低く、コバルトクロム合金は安価で耐久性に優れています。ゴールドは生体親和性が高く、長期的に安定した装着感が得られますが、その分費用が高くなります。

マグネットデンチャー

マグネットデンチャーの費用は、30万円から80万円程度とされています。マグネットデンチャーは、入れ歯の固定方法に磁力を利用するタイプの入れ歯です。残っている歯の根やインプラントに磁性アタッチメントを装着し、入れ歯側に組み込んだ磁石との磁力によって固定します。

マグネットデンチャーのメリットは、装着時の安定感が非常に高いことです。通常の入れ歯は、食事中や会話中にずれたり外れたりすることがあります。マグネットデンチャーは磁力でしっかりと固定されるため、ずれにくく快適な使用感を得られます。

また、金属のバネを使用しないため、審美性にも優れています。取り外しが簡単であるため、手入れがしやすい点も魅力の一つです。高齢の方や、手先の動きが不自由な方にとっては、簡単に着脱できる点は大きなメリットでしょう。

ただし、マグネットデンチャーを使用するためには、一定数の歯が残っていなければなりません。すべての歯を失っている場合は、インプラントと組み合わせて使用する必要があり、その分費用が高額になる可能性があります。

保険が適用される入れ歯と自費の入れ歯の違い

保険が適用される入れ歯と自費の入れ歯の違いを説明する女性歯科医

入れ歯には、保険適用のものと自費診療のものがあり、それぞれに特徴と違いがあります。保険適用の入れ歯は、主にレジン(プラスチック)素材で作られ費用を抑えられます。

しかし、強度を保つために厚みが必要で、装着時に違和感を覚える方が多いです。また、部分入れ歯の場合、金属のバネ(クラスプ)を使用するため、見た目に影響を及ぼすことがあります。

自費診療の入れ歯は、金属やシリコンなど多様な素材を選択でき、薄くて強度の高い設計が可能です。装着時の違和感が少なく、審美性や耐久性にも優れています。

例えば、金属床義歯は薄く作れるため、食べ物の温度を感じやすく食事をより楽しめます。また、ノンクラスプデンチャーでは金属のバネを使用しないため、見た目が自然で審美性が高いです。

入れ歯以外の治療法の費用

インプラントのイメージ

歯を失った際の治療法として、入れ歯以外にもブリッジやインプラントといった選択肢があります。これらの治療法は、機能性や審美性に優れているため、快適な咀嚼や自然な見た目を求める方に選ばれています。

しかし、それぞれの治療法には特徴や費用に違いがあります。ここでは、ブリッジとインプラントの特徴・費用の目安について詳しく解説します。

ブリッジ

ブリッジ治療は、失った歯の両隣の健康な歯を削り、橋を架けるように人工歯を固定する方法です。治療期間が短くインプラントよりも低コストなため、多くの方に選ばれています。

保険適用のブリッジ

保険適用のブリッジは、前歯1本の欠損で約2万5,000円、奥歯1本の欠損で約1万5,000円が一般的な目安です。

基本的にレジン(プラスチック)や金属を使用して作製され、審美性や耐久性に限界があることがデメリットとして挙げられます。特に、前歯の場合、金属の色が透けて見えることがあるため、見た目を重視する方には向かないでしょう。

自費診療のブリッジ

1本の欠損で25万円~40万円程度が一般的な相場ですが、使用する素材や歯科医院によって変動します。自費診療のブリッジでは、セラミックやジルコニアなどの審美性・耐久性に優れた素材を使用することが可能です。

金属を使わないオールセラミックのブリッジなら、透明感があり、自然な歯の色に近づけることができます。自費のブリッジは、見た目の美しさを重視する方や、長期的に耐久性を求める方に選ばれる傾向があります。費用が高額になるため、慎重に検討することが大切です。

インプラント

インプラント治療は、顎の骨に人工歯根(インプラント体)を埋め込み、その上に人工歯を取り付ける治療法です。天然歯に近い噛み心地と見た目を再現できることから、入れ歯やブリッジよりも快適な使用感を得られます。

インプラントは保険適用外の治療となるため、1本あたり40万円~60万円程度が相場となります。手術費用、人工歯の費用、アバットメント(連結部分)の費用などを含んだ金額であり、使用する素材や手術の難易度によって変動します。

例えば、骨が不足している場合には骨造成などの追加の処置が必要となり、10万円~20万円程度の費用が加算されることもあります。

まとめ

快適な入れ歯で満足して笑う男性

入れ歯は、失った歯を補う代表的な治療法ですが、保険適用と自費診療で費用や特徴が大きく異なります。保険適用の入れ歯は安価で5,000円~1万5,000円程度で作製可能ですが、使用できる素材に制限があり、装着感や耐久性に課題があります。

自費診療の入れ歯は、金属やシリコンなどの高品質な素材を使用できるため、装着感や審美性が向上します。費用は15万円~80万円と高額になります。

また、入れ歯以外の治療法としてブリッジやインプラントが挙げられます。ブリッジは、保険適用なら1本あたり1万~2万円程度、自費では25万~40万円程度かかります。インプラントは天然歯に近い噛み心地が得られますが、費用は1本あたり40万円以上と高額です。

それぞれの治療法にはメリットとデメリットがあるため、費用や機能性を考慮し、自分に合った方法を選ぶことが大切です。

入れ歯治療でお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所」にお気軽にご相談ください。

当院では、虫歯・歯周病治療、インプラント、セラミック治療、ホワイトニング、歯科矯正など、さまざまな診療を行っています。ホームページはこちら予約・お問い合わせも受け付けておりますので、ぜひご活用ください。

インプラント治療後の痛みや腫れは?

2025年2月19日
インプラント治療後の痛みや腫れは?

こんにちは。大阪府八尾市にある歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

歯科医療は専門性の高い分野であり、患者様にとって分かりにくい情報や誤解が生じやすい情報も少なくありません。診療時間内に患者様お一人おひとりに十分なご説明をすることが難しい場合もあるため、このブログを開設いたしました。

このブログでは患者様からよくいただく質問や、知っておいていただきたい歯科医療の知識を、分かりやすく解説することを目指しています。専門用語はできる限り避け、分かりやすい言葉で情報を提供いたします。皆様の疑問を解消し、安心して治療を受けていただけるよう最新の研究結果やエビデンスに基づいた情報も積極的に発信してまいります。

ぜひ最後までご覧いただければ幸いです。

「インプラント治療後の痛みや腫れ」について全力回答!

「インプラント手術って、すごく痛いと聞いたけど…」

「手術後、顔がパンパンに腫れたりしないかな…」

「痛みや腫れは、どれくらい続くんだろう…」

インプラント治療を検討している方の中には、手術後の痛みや腫れについて不安を感じている方も多いでしょう。
手術と聞くと、どうしても痛みや腫れをイメージしがちですが、現代の医療技術の進歩によってこれらの症状は大幅に軽減されています。

インプラント治療は外科手術を伴うため、全くの無痛・無腫脹というわけにはいきません。
しかし、手術方法や麻酔技術の進歩、そして術後のケアの充実により痛みや腫れを最小限に抑えることが可能となっています。

この記事ではインプラント治療後の痛みや腫れについて、その原因や期間、対処法などを詳しく解説します。
これにより、不安を解消し、安心して治療を受けていただけるようサポートいたします。

この記事を読めば分かること

  • インプラント治療後の痛みや腫れの程度と一般的な期間
  • 痛みや腫れの原因の詳細
  • 痛みや腫れを和らげる具体的な対処法
  • インプラント治療後に起こりうる問題とその対処法

 インプラント治療後、痛みや腫れはどれくらい続くの?

インプラント治療後、痛みや腫れはどれくらい続くの?

インプラント治療後の痛みや腫れは個人差がありますが、一般的には2~3日でピークを迎え、1週間程度で徐々に引いていきます
ただし手術の内容や範囲、患者様の体質、術後のケアなどによっては、1週間以上続く場合もあります。

痛みについて

手術直後は麻酔が切れると痛みを感じることがあります。
これは、歯ぐきや骨を切開したことによるものです。

また、インプラント体を埋め込む際に骨を削る操作があり、その刺激で痛みを感じることもあります。
痛みの程度は手術の内容や範囲、患者様の体質によって異なりますが、多くの場合、市販の痛み止め(鎮痛剤)で十分にコントロールできます。

腫れについて

腫れは手術による炎症反応で起こります。

特に下顎にインプラントを埋め込んだ場合、重力の影響で腫れが強くなる傾向があります。
腫れの程度も手術の内容や範囲、患者様の体質によって異なりますが、適切な冷却や安静にすることで腫れを抑えることができます

痛みや腫れの経過と注意点

痛みや腫れの経過と注意点

手術当日

麻酔が切れると、痛みや腫れを感じ始めます。
痛み止めを服用し、患部を冷やすことで症状を和らげましょう。

この日から処方された抗生物質を服用し、感染予防に努めることが重要です。
冷やすことで血流を抑え、腫れを軽減する効果があります。

手術翌日

痛みや腫れがピークになることが多いです。
安静にし、痛み止めを服用し、患部を冷やし続けることが必要です。

腫れが強い場合は冷湿布を当てるとさらに効果的です。
十分な休息をとり、体を温めすぎないよう注意しましょう。

3日目以降

痛みや腫れが徐々に引いていきます。

ただし、まだ痛みや腫れが残っている場合は、無理をせず安静に過ごすことが大切です。
入浴は手術当日から可能ですが、長湯や熱いお風呂は避けるようにしましょう。

また、飲酒は控えることで、腫れや出血を悪化させることを防げます。

1週間後

ほとんどの場合、痛みや腫れは引いています。
しかし、違和感や鈍痛が残る場合もあります。

激しい運動や力仕事は避け患部に負担をかけないようにしましょう。
健康な生活習慣を維持し、体全体の回復をサポートすることが重要です。

痛みや腫れが長引く場合

痛みや腫れが長引く場合

痛みや腫れが1週間以上続く場合は、感染やインプラント周囲炎などの合併症が起こっている可能性があります。
この場合、速やかに歯科医院を受診することが必要です。

早期に対処することで重篤な症状の進行を防ぎ、インプラント治療の成功率を高めることができます。

 インプラント治療後の痛みの原因ってなに?

痛みの主な原因

インプラント治療後に痛みを感じるのは、手術による組織の損傷や炎症反応、感染、噛み合わせの不調和、神経の損傷など、複数の要因が関与しています。
以下に詳しく説明します。

手術による組織の損傷

インプラント治療では歯ぐきを切開し、顎の骨にインプラント体を埋め込むため、歯ぐきや骨などの組織が損傷します。
これにより切開時の痛みや縫合時の痛み、骨を削る際の痛み、インプラント体埋入時の痛みを感じることがあります。

痛みの程度は手術の内容や範囲、患者様の体質によって異なります。

炎症反応

手術後、患部で炎症が起こります

炎症は体の自然な反応であり、血管が拡張し、白血球が集まり、発痛物質が放出されます。
これにより、痛みや腫れ、熱感が生じます。

通常、炎症は数日で治まりますが、体質や術後のケアによっては長引くこともあります。

感染

手術部位に細菌が感染すると炎症が強くなり痛みが増します。

感染すると患部が赤く腫れ、熱を持ち、痛みが増し、膿が出ることがあります。
感染を防ぐためには手術後の口腔ケアを徹底し、抗生物質を正しく服用することが重要です。

噛み合わせの不調和

インプラント治療後に噛み合わせがうまく合わないと、インプラント体に過度な負担がかかり、痛みを感じることがあります。

噛み合わせの調整は歯科医師が行いますので、定期検診でチェックしてもらいましょう。

神経の損傷

まれに、手術中に神経を損傷することがあります。

神経が損傷すると痺れや麻痺、知覚異常などの症状が現れます。
神経の損傷が疑われる場合は、速やかに歯科医師に相談しましょう。

インプラント体の破損

インプラント体が破損すると痛みや違和感を感じることがあります。

破損の原因としては噛み合わせの不調和や硬いものを噛んだ衝撃などが考えられます。
破損した場合は、修復または再手術が必要になることがあります。

骨の吸収

インプラント体を支えている顎の骨が吸収されるとインプラント体がぐらつき、痛みを感じることがあります。

骨の吸収は、歯周病やインプラント周囲炎、全身疾患などが原因で起こります。
骨の吸収が進行すると、インプラント体が抜け落ちる可能性があります。

インプラント治療後の痛みは、これらの原因が複合的に作用して起こることが多いため、原因を特定し、適切な対処をすることが重要です。

 インプラント治療後の痛みはどうやって対処すればいいの?

インプラント治療後の痛みはどうやって対処すればいいの?

インプラント治療後の痛みは手術によるものなので、ある程度は仕方がありません。
しかし痛みを和らげる方法はいくつかあり、自己管理で対処可能です。以下の方法を試してみてください。

痛み止めを服用する

歯科医師から処方された痛み止めを指示通りに服用しましょう。

痛みが強い場合は我慢せずに早めに痛み止めを服用することが大切です。
市販の痛み止めを服用する場合は、必ず歯科医師に相談してください。

妊娠中や授乳中の方、持病のある方は特に注意が必要です。

患部を冷やす

手術後24時間程度は患部を冷やすことで痛みや腫れを和らげることができます。

氷嚢などをタオルで包み、患部に当てると効果的です。
冷やしすぎると凍傷を起こす可能性があるため、適度に冷やすようにしましょう。

安静にする

手術後は激しい運動や長時間の外出を避け、安静にしましょう。

また、十分な睡眠を取ることも重要です。
睡眠不足は免疫力を低下させ、治りを遅らせる可能性があります。

刺激物を避ける

アルコールやタバコ、辛い食べ物などは患部を刺激し痛みを悪化させる可能性があるため、避けましょう
特にアルコールは、血液循環を促進し腫れや出血を悪化させることがあります。

口腔ケアを徹底する

口の中を清潔に保つことで感染のリスクを減らし、痛みや腫れを抑えることができます。
歯科医師の指示に従い、歯磨きや洗口液を使って口腔ケアを行いましょう。

歯磨きの際は手術部位を刺激しないように優しく丁寧に磨き歯間ブラシやデンタルフロスも使用しましょう。

これらの方法を組み合わせることで、より効果的に痛みを和らげることができます

 インプラント治療後に痛みが続く・再発した場合は?

インプラント治療後に痛みを感じた場合、我慢せずにすぐに歯科医院に連絡することが重要です。

「インプラントを入れた後、しばらくは痛みがあったけど、最近また痛み始めた…」

「痛み止めを飲んでも、痛みが治まらない…」

「もしかして、インプラントが壊れてしまったのかな…」

これらのような状況では、放置せずに速やかに相談してください。

考えられる原因

考えられる原因

インプラント周囲炎

インプラント周囲炎は、インプラント体の周囲に炎症が起こる状態です。

歯周病と同様に歯茎が腫れ、出血し、膿が出ることがあります。
重症化するとインプラント体が抜け落ちるリスクもあります。

プラークや歯石の付着が主な原因であり、毎日の歯磨きや定期的なクリーニングで予防が可能です。

感染

手術部位に細菌が感染すると、炎症が強くなり痛みが増します。

感染すると患部が赤く腫れ、熱を持ち、痛みが増し、膿が出ることがあります。
感染を防ぐためには手術後の口腔ケアを徹底し、抗生物質を正しく服用することが重要です。

噛み合わせの不調和

インプラント治療後に噛み合わせがうまく合わないと、インプラント体に過度な負担がかかり、痛みを感じることがあります。

噛み合わせの調整は歯科医師が行いますので、定期検診でチェックしてもらいましょう。
適切な噛み合わせは、インプラントの長寿命化にも寄与します。

神経の損傷

まれに手術中に神経を損傷することがあります。
神経が損傷すると痺れや麻痺、知覚異常などの症状が現れます。

神経の損傷が疑われる場合は、速やかに歯科医師に相談しましょう。
早期の対応が、症状の悪化を防ぎます。

インプラント体の破損

インプラント体が破損すると、痛みや違和感を感じることがあります。

破損の原因としては噛み合わせの不調和や硬いものを噛んだ衝撃などが考えられます。
破損した場合は、修復または再手術が必要になることがあります。

破損を防ぐためには、適切な噛み合わせの管理が重要です。

骨の吸収

インプラント体を支えている顎の骨が吸収されると、インプラント体がぐらつき、痛みを感じることがあります。

骨の吸収は歯周病やインプラント周囲炎、全身疾患などが原因で起こります。
骨の吸収が進行すると、インプラント体が抜け落ちる可能性があります。

骨の健康を維持するためにも、定期的なフォローアップが必要です。

適切な対処法

これらの原因を特定し、適切な処置を受けることで痛みを和らげ、インプラントを長持ちさせることができます。
早期に対応することが鍵ですので、痛みや腫れが続く場合はすぐに歯科医院を受診してください。

 まとめ:インプラント治療後の痛みや腫れが心配な方は、もりかわ歯科へご相談を!

この記事ではインプラント治療後の痛みや腫れについて、原因や期間、対処法などを詳しく解説しました。

「インプラント治療って、やっぱり痛いのかな…」

「顔が腫れたりしたら、どうしよう…」

「もし痛みが長引いたら、どうすればいいんだろう…」

このような不安をお持ちだった方も、この記事を読んで少しでも不安が解消されたのであれば幸いです。

インプラント治療後の痛みや腫れは決して珍しいことではありません適切な処置を行うことで、最小限に抑えることができます
インプラント治療後の痛みや腫れについてご不明な点がございましたら、お気軽にもりかわ歯科医院にご相談ください

経験豊富な歯科医師が、あなたの疑問や不安に丁寧にお答えいたします。
インプラント治療で、健康な歯を取り戻し、笑顔あふれる毎日を送りましょう!

大阪府八尾市の歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科」

当院では日々の診療で患者様との対話を大切にし、お一人お一人に合わせた治療を心がけています。

  • インプラント治療
  • 入れ歯・ブリッジ
  • 審美歯科
  • 歯列矯正

など、様々な治療に対応しておりますので、歯に関する心配事がございましたらいつでもお気軽にご来院ください。矯正治療に関する無料相談も実施しておりますので、歯並びでお悩みの方もぜひ一度お問い合わせください。

矯正無料相談
矯正無料相談

詳しくは当院ホームページにあるマウスピース矯正ページも併せてご覧ください。

セラミックの歯の寿命は?長く使い続けるための方法も解説!

2025年2月14日
セラミックの歯の寿命はどれくらいなのか考える女性

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所です。

近年、セラミックの歯を選択する方が増加しています。審美性や耐久性の高さから選ばれることが多いですが「寿命はないの?」と疑問に思っている方もいるでしょう。

セラミックの歯は長く使えることで知られていますが、口腔内の状態やケア方法によって、寿命は変動します。

ここでは、セラミックの歯の寿命や、長く使い続けるための方法について解説します。セラミックの歯を使用している方や検討している方は、ぜひ参考にしてください。

セラミックの歯の寿命

寿命が長いセラミックの歯

セラミックの歯の寿命は、10~15年程度とされています。適切なケアをしている場合は、20年以上使用できることもあります。

保険診療の銀歯の寿命は5年ほどといわれているため、セラミックは非常に長持ちする義歯といえるでしょう。

ただし、口腔内の状態や日々のケアによって平均寿命は変動します。場合によっては、平均寿命よりも短いタイミングで交換しなければならなくなることもあります。

セラミックの歯の交換時期

セラミックの歯を交換するタイミングは、セラミックの歯に問題が起こったときです。例えば、事故や経年劣化が原因でセラミックの歯が破損すれば、機能に問題が生じるため交換しなければなりません。

また、歯周病や加齢が原因で歯茎や骨が下がり、噛み合わせが合わなくなったときにも交感が必要です。この場合は、歯やセラミックを削って調整できる場合は、先にこの処置を行います。それでも改善できない場合、セラミックの交換を検討するケースが多いでしょう。

銀歯に比べるとセラミックは虫歯が発生しにくいとされていますが、日々のケアを怠っていれば虫歯が再発することがあります。この場合も、セラミックの歯の交換が必要になることがあります。

セラミックの歯の寿命が長い理由

セラミックの歯の寿命が長い理由について説明する歯科医師

保険診療で使われる銀歯に比べると、セラミックの歯の寿命が長いことがお分かりいただけたでしょう。では、なぜセラミックの歯の寿命は長いのでしょうか。

ここでは、セラミックの歯の寿命が長い理由を解説します。

経年劣化が起こりにくい

セラミックは耐久性の高い素材なので、経年劣化が起こりにくいです。長期間使用しても変形が起こりにくく、銀歯のように溶け出すことがありません。

銀歯は長く使用していると成分が溶け出すため、歯との適合性が低下して再治療が必要になります。また、変形によって隙間が生じれば汚れが蓄積されていき、虫歯の再発リスクが高まります。

セラミックの歯は経年劣化しにくいため、適切なケアをしていれば長く使用できるのです。

汚れがつきにくい

セラミックは表面がツルツルしているため、汚れがつきにくいという特徴があります。汚れがつきにくいということは、虫歯が起こりにくいということです。

銀歯は表面が傷つきやすく、その傷に汚れが蓄積されて虫歯や歯周病を引き起こします。汚れがつきにくいセラミックは二次虫歯を予防できるため、寿命が長いといえます。

セラミックの歯の寿命が短くなる原因

食いしばりが癖でセラミックの歯の寿命を短くしてしまう女性

セラミックの歯は寿命が長いとされていますが、平均寿命よりも早く交換が必要になることもあります。セラミックの寿命が短くなる原因は、以下のとおりです。

歯ぎしり・食いしばり

歯ぎしりや食いしばりの癖がある場合、セラミックの歯に大きな負担がかかります。歯に強い力が繰り返し加わることで、セラミックが割れたり欠けたりする可能性があるのです。

セラミックが割れると、再治療が必要になることが多いです。歯ぎしりや食いしばりの癖がある人は、セラミック治療前に改善すべきでしょう。

外部からの強い衝撃

セラミックは陶器なので、強い衝撃を受けると割れたりヒビが入ったりすることがあります。例えば、転倒により顔面に強い衝撃を受ければ、セラミックが割れる可能性があります。

また、スポーツをしている人の場合、競技相手と衝突したり競技用品がぶつかって衝撃を受けたりすることもあります。割れたセラミックをそのまま使用し続けると危険なので、交換すべきといえます。

破損したセラミックの使用を続ければ、嚙み合わせや歯並びに悪影響を及ぼします。

硬い食べ物を噛んだ

経年劣化が進んでいる状態で硬い食べ物を噛んだ場合、セラミックの歯が破損することがあります。硬いせんべいやナッツ、飴、乾パンなどが硬い食べ物として挙げられます。

セラミックは強度の高い素材ですが、瞬間的に強い力が加われば割れてしまうこともあります。セラミックの歯を選択する際は、取り扱いに十分注意しなければなりません。

メンテナンス不足

日々のメンテナンスが不足していれば、セラミックの歯の寿命が短くなる原因になります。メンテナンスとは、日々の歯磨きや歯科医院でのクリーニング・検診などを指します。

メンテンスが不足すれば、セラミックの歯の周囲に汚れが蓄積し、虫歯や歯周病になるリスクが高まります。虫歯や歯周病が悪化すれば、セラミックの歯を取り外して治療しなければなりません。

噛み合わせが悪い

歯の噛み合わせが悪いと、セラミックの歯に余分な負担がかかって破損につながる可能性があります。噛み合わせが悪くなる原因には、加齢で歯茎が下がることや、歯周病、虫歯などが挙げられます。

噛み合わせが悪いまま放置すれば、セラミックの歯が破損するだけではなく、肩こりや頭痛を引き起こすなど、全身にも影響を及ぼします。噛み合わせの変化はご自身では気づきにくいので、定期的に歯科医院で確認してもらう必要があります。

技術不足

セラミックの歯の治療には、歯科医師と歯科技工士の専門的な技術が必要です。セラミックの歯は精密に作られており、歯科用の接着剤を使用して固定します。

セラミックは銀歯に比べると適合性が高いとされています。

しかし、人工歯を作る歯科技工士や実際に歯に装着する歯科医師の経験値・知識・技術がなければ、十分な適合性は得られません。実績の豊富な歯科医院で治療を受けなければ、適合性が低く寿命が短くなってしまう恐れがあります。

セラミックの歯の寿命を延ばす方法

セラミックの歯の寿命を延ばすために丁寧な歯磨きをする女性

セラミックの歯は自由診療で高額になるため、長く使用したいと考える方は多いです。ここでは、セラミックの歯の寿命を少しでも延ばすためにできることを解説します。

日頃から丁寧にケアをする

セラミックの歯の寿命を延ばすためには、日頃のケアが重要です。正しい歯磨きができていなければ、汚れが蓄積されて虫歯や歯周病を引き起こします。そのため、食後は必ず歯を磨くようにしましょう。

また、歯と歯の間の汚れは歯ブラシだけでは取り除けないため、歯間ブラシやデンタルフロスの使用を推奨します。

歯ぎしり・食いしばりを改善する

歯ぎしりや食いしばりの癖がある人は、セラミックの歯に負担がかかって破損を招く可能性があります。寿命を延ばすためには、歯ぎしりや食いしばりを改善することが欠かせません。

ただし、歯ぎしりや食いしばりは無意識のうちに行うことが多いです。やめようと意識するだけでは、なかなか改善されないでしょう。

睡眠時に歯ぎしりをする場合は、専用のマウスピースを睡眠中に装着しましょう。また、スポーツをしていて食いしばりをするケースでは、スポーツ用のマウスピースを競技中に装着してください。

どちらも、歯科医院で作成することが可能です。気になる方は、一度相談してみましょう。

定期的に歯科医院を受診する

歯科医院を定期的に受診していれば、セラミックの歯の状態を確認してもらうことができます。虫歯や歯周病になっていた場合も早期に発見することができるでしょう。セラミックの歯を外すことなく、早期治療できる可能性が高まります。

また、定期的に歯科医院で歯をクリーニングすることも大切です。歯科医院のクリーニングは、普段の歯磨きでは除去しきれない汚れを綺麗に取り除くことができます。虫歯や歯周病の予防につながるので、1〜2月に一度は歯科医院を受診しましょう。

受診の頻度は患者さまの状態によって異なるので、歯科医師の指示に従ってください。

まとめ

適切なメンテナンスでセラミックの歯を維持する女性

セラミックの歯の寿命は10~15年と銀歯よりも長く、適切なケアをしていれば20年以上使用できることもあります。

しかし、ケアが不足すると虫歯や歯周病が原因でセラミックの寿命が短くなることもあります。日頃の歯磨きや定期的な通院を徹底し、長くセラミックの歯を使えるようにしましょう。

セラミックの歯でお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所」にお気軽にご相談ください。

当院では、虫歯・歯周病治療、インプラント、セラミック治療、ホワイトニング、歯科矯正など、さまざまな診療を行っています。ホームページはこちら予約・お問い合わせも受け付けておりますので、ぜひご活用ください。

定期的な歯のクリーニングで歯周病予防!

2025年2月12日
定期的な歯のクリーニングで歯周病予防!

こんにちは。大阪府八尾市にある歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

歯科医療は専門性の高い分野であり、患者様にとって分かりにくい情報や誤解が生じやすい情報も少なくありません。診療時間内に患者様お一人おひとりに十分なご説明をすることが難しい場合もあるため、このブログを開設いたしました。

このブログでは患者様からよくいただく質問や、知っておいていただきたい歯科医療の知識を、分かりやすく解説することを目指しています。専門用語はできる限り避け、分かりやすい言葉で情報を提供いたします。皆様の疑問を解消し、安心して治療を受けていただけるよう最新の研究結果やエビデンスに基づいた情報も積極的に発信してまいります。

ぜひ最後までご覧いただければ幸いです。

「歯周病と定期的な歯のクリーニング」について全力回答!

「最近歯茎が腫れている気がするけど、何かの病気かな?」
「ブラッシングを毎日しているのに、歯周病にならないか心配…」
「歯のクリーニングって、具体的にはどんなことをするの?」

こうした疑問や不安を抱えている方は少なくありません。

歯周病は“沈黙の病気”と呼ばれるほど、自覚症状が乏しいまま進行しやすい厄介な病気です。
気づいたときには歯茎や骨が大きく侵され、歯がグラグラしてしまうケースもあります。

しかし定期的な歯のクリーニングを受ければ、歯周病を未然に防ぎ、歯の健康を長く維持することが可能です。

本記事では歯周病のリスクや歯のクリーニングの重要性をはじめ、日頃のセルフケアとの違いや具体的な予防策を詳しく解説します。
よくある疑問に答えるQ&Aコーナーも設けましたので、読み進めながら疑問を解消していきましょう。

「歯が痛くないから大丈夫」と油断せず、ぜひこの機会に歯周病予防について知識を深めてみてください。

この記事を読めば分かること

  • 歯周病が進行するメカニズムと放置した場合のリスク
  • 歯科医院でのクリーニングが歯周病予防にどれほど効果的か
  • 日常のセルフケアと歯科医院でのケアの違い
  • よくある歯周病予防に関する疑問への答え

 歯周病とは?放置するとどうなるの?

歯周病の概要

歯周病の概要

歯周病は、歯を支える組織(歯茎や歯槽骨など)に炎症が起きる病気です。

進行すると歯茎が腫れたり出血を起こしたりするだけでなく、歯を支える骨までもが溶けてしまうため、最終的に歯が抜け落ちるリスクが高まります。
初期段階の「歯肉炎」では歯茎がわずかに赤くなったり腫れたりする程度なので、痛みや強い違和感を感じないことが多く、そのまま放置してしまう方が少なくありません。

症状が進行すると歯ブラシの毛先が当たっただけで出血したり、食事の際に歯茎がうずくような痛みを伴うことがあります。
さらに歯周病菌は歯茎の血管を通して全身へも影響を及ぼすため、糖尿病や心疾患、さらには早産のリスクとも深く関連しているといわれています(※1)。

まさに歯周病は口の中だけでなく全身の健康にも大きく関わる病気なのです。

(※1)参考:日本歯周病学会「歯周病と全身の健康」

歯周病を放置した場合のリスク

歯周病を放置した場合のリスク

歯の喪失

歯を支えている骨(歯槽骨)が侵されるため、歯がグラグラになって最終的に抜け落ちる恐れがあります。

全身への悪影響

歯周病菌が全身に巡ることで糖尿病や心筋梗塞といった重篤な病気のリスク要因になる可能性があります。

生活の質(QOL)の低下

歯が痛くて硬いものが食べられなくなったり、口臭が気になって人前での会話を避けたりするなど、日常生活にも支障をきたすことがあります。

いずれのリスクも早期発見・早期治療で大幅に軽減できます。
特に定期的な歯科検診と歯のクリーニングは、歯周病予防の要といえるでしょう。

 毎日のブラッシングだけで歯周病予防は十分ですか?

ブラッシングだけでは不十分な理由

歯周病の主な原因は、歯と歯茎の間に形成される「歯周ポケット」に潜む細菌です。
これらの細菌がプラークとして蓄積し、炎症を引き起こすことで歯周病が進行します。

しかし日々のブラッシングだけでは、歯周ポケットの奥深くや歯と歯の間の細かな部分まで完全に汚れを落とすことは難しいのです。

特に歯石と呼ばれる硬化したプラークは、ブラシでは除去できず、専門的な処置が必要となります。
歯石が蓄積すると歯周病菌が増殖しやすい環境が整い、歯茎の炎症が進行しやすくなります。

歯周病の予防にはブラッシングだけでなく、より効果的な清掃方法と専門的なケアが不可欠です。

補助アイテムでケアを強化

補助アイテムでケアを強化

毎日のブラッシングに加えて、フロスや歯間ブラシ、マウスウォッシュなどの補助アイテムを使用することでブラシでは届きにくい部分の汚れを効果的に除去できます。フロスは歯と歯の間の食べかすやプラークを取り除くのに役立ち、歯間ブラシは歯の間が広い部分に特に有効です。

また、抗菌成分を含むマウスウォッシュは口腔内の細菌数を減少させる効果があります。

しかしこれらのセルフケアアイテムを使用しても、歯周ポケットの奥までしっかりと清掃することは難しい場合があります。
そこで、定期的な歯科医院での検診とクリーニングが重要となります。

プロフェッショナルなクリーニングによって、ブラシやフロスでは除去しきれない歯石やプラークを徹底的に取り除くことで、歯周病のリスクを最小限に抑えることができます。

セルフケアとプロフェッショナルケアを組み合わせることで、より効果的な歯周病予防が実現します。

 歯周病予防に歯のクリーニングはどれくらい効果的?

クリーニングの効果

歯科医院で行われるクリーニング、特にスケーリングは歯周病予防において非常に効果的な処置です。

歯石の徹底除去

歯石の徹底除去

スケーリングでは、手作業や超音波スケーラーといった専用の器具を使用して、頑固に固まった歯石を物理的に取り除きます。
歯石はプラークが硬化したものでブラッシングでは除去できないため、歯周病の進行を防ぐためには欠かせない処置です。

歯の表面のツルツル感

スケーリング後にはポリッシング(研磨)を行い、歯の表面を滑らかに整えます。
これにより汚れの再付着を防ぎ、歯がツルツルとした爽快感を長期間保つことができます。

ポリッシングはまた、歯の美しさを維持するためにも有効です。

細菌の減少

歯石やプラークを除去することで口腔内の細菌数が大幅に減少します。
これにより歯茎の炎症が改善され、口臭の改善や歯茎の引き締まりといった健康的な口内環境が期待できます。

細菌の減少は歯周病の再発防止にも繋がります。

クリーニング後の口内環境の変化

クリーニングを受けた直後は歯がツルツルとしているため、普段とは違った爽快感を感じることができます。

また口腔内の細菌数が減少することで、口臭も改善されることが多いです。
歯茎の腫れが引き、健康的な色合いに戻ることで見た目にも歯茎の健康が確認できます。

しかし、クリーニング後に再度プラークが付着しやすくなるため、日頃のブラッシングとセルフケアを怠らないことが重要です。
特に歯周ポケットが深い部分は再び汚れが付着しやすいため、継続的なケアが必要です。

また、クリーニング後は歯茎が一時的に敏感になることがあるため、強い色の飲食物や熱い飲み物を避けるなどの注意が必要です。
これにより、歯茎への刺激を最小限に抑え、健康な口内環境を維持することができます。

クリーニング後のアフターケアを適切に行うことで歯周病の予防効果を最大限に引き出すことができます。

 予防歯科とクリーニング、何が違うの?

予防歯科の目的

予防歯科は、むし歯や歯周病といった口腔内の病気を未然に防ぐことを主な目的としています。

定期的な口腔検査

歯科医師が定期的に口腔内をチェックし、早期の段階でむし歯や歯周病の兆候を発見します。
早期発見により重症化を防ぎやすくなります。

ブラッシング指導

正しいブラッシング方法を指導し、効果的な歯磨きの習慣を身につけるサポートを行います。
これによりプラークの蓄積を防ぎ、歯周病やむし歯のリスクを低減します。

生活習慣の改善アドバイス

喫煙や食生活の見直しなど、口腔内の健康に影響を与える生活習慣の改善を提案します。
これにより全身の健康維持にも寄与します。

フッ素塗布やシーラント

むし歯予防のためにフッ素塗布やシーラント(歯の溝に保護材を塗る処置)を行い、むし歯の発生を防ぎます。

クリーニングの役割

クリーニングは予防歯科の一環であり、特に「歯石や着色汚れを取り除く」処置に焦点を当てています。

歯石の除去

自宅でのブラッシングでは取り除けない歯石を専門的な器具で徹底的に除去します。
これにより、歯周病の進行を防ぐことができます。

歯の表面清掃

歯の表面に付着したプラークや着色汚れを除去し、歯の美しさを保つとともに、再付着を防ぎます
ポリッシングによって歯の表面を滑らかに整えることで、食べかすの付着を抑制します。

口腔内環境のリセット

クリーニングによって口腔内の細菌数が減少し、健康的な口内環境を再構築します。
これにより、歯周病やむし歯のリスクを大幅に低減します。

予防歯科とクリーニングは相互に補完し合う関係にあり、予防歯科で日常のセルフケアを徹底しつつクリーニングで専門的なケアを行うことで、より効果的な歯周病予防が可能となります。

「検診+クリーニング」を定期的に受ける習慣をつけることで、いつでも安心して笑顔で過ごせる口内環境を維持することができるでしょう。

 歯石を放置するとどうなるの?

歯石がもたらすリスク

歯石はプラーク(歯垢)が唾液中のカルシウムやリンと反応して硬化したもので、歯ブラシでこすっても簡単には落とせない厄介な存在です。
歯石を放置すると以下のようなリスクが生じます。

歯周病の悪化

歯石は歯周ポケットを広げる原因となり、細菌が繁殖しやすい環境を作ります。
これにより歯周病が急速に進行し、歯茎の炎症や骨の侵食が進むことで、最終的には歯の喪失につながる可能性があります。

歯茎の退縮

歯石が付着している部分は歯茎が刺激を受けやすくなり、歯茎が徐々に下がることがあります。
歯茎の退縮により歯根が露出し、知覚過敏や歯の揺れを引き起こしやすくなります。

見た目の悪化

歯石が歯に付着すると黄色や茶色に変色し、歯の見た目が悪くなります。
特に前歯に歯石が付着すると、笑顔に自信が持てなくなることもあります。

全身への影響

歯周病菌が血流を通じて全身に広がることで糖尿病や心疾患、脳卒中などのリスクが高まることが研究で示されています(※1)。
歯石を放置することは、口腔内だけでなく全身の健康にも悪影響を及ぼす可能性があるため、早期の対策が重要です。

歯石除去の大切さ

歯石は一度付着すると通常のブラッシングでは除去できないため、歯科医院でのスケーリングが欠かせません。

スケーリングでは歯科医師や歯科衛生士が専用の器具を使って歯石を徹底的に除去します。
歯石を除去することで、歯周病の進行を防ぎ、歯茎の健康を維持することができます。

また、歯石があると口腔内の細菌が増殖しやすくなるため、除去することで細菌数を減少させ、口臭の改善や歯茎の引き締まりにも繋がります。
さらに歯石を除去することで、歯の表面が滑らかになり、再びプラークが付着しにくくなるため歯周病の再発を防ぐ効果も期待できます。

時間や費用の面で負担に感じる方もいるかもしれませんが、歯石除去を怠ることで歯を失うリスクや全身の健康への悪影響を考えると長期的には投資としての価値が十分にあると言えるでしょう。

(※1)参考:日本歯周病学会「歯周病と全身の健康」

 歯のクリーニングはどれくらいの頻度で受けるべき?

頻度の目安

一般的には半年に1回のペースで歯のクリーニングを受けることが推奨されています。

これはプラークが歯石へと変化するサイクルや、歯周病の進行スピードを抑えるために効果的なタイミングとされています。
しかし、個々の口腔内の状態や生活習慣によってクリーニングの頻度は異なります。

健康な口内環境の方

特に問題がなく定期的なブラッシングとセルフケアをしっかり行っている方は、半年に1回のクリーニングで十分な場合が多いです。

歯周病のリスクが高い方

歯周病が進行している方や歯槽骨が減少している方、喫煙習慣がある方、糖尿病などの全身疾患を抱えている方は3〜4ヶ月に1回のクリーニングが推奨されます。
これにより歯周病の進行を効果的に抑制し、口腔内の健康を維持することができます。

個人に合ったプランを提案

もりかわ歯科では、患者さん一人ひとりの口腔内環境や生活習慣を詳しく分析した上で、最適なクリーニングの頻度を提案しています。

例えば、歯並びが複雑な方や、妊娠中でホルモンバランスが変化しやすい方、喫煙習慣がある方などは、より頻繁なクリーニングが必要となることがあります。
また、定期的なクリーニングに加えて、特別なケアが必要な場合には専門的な治療プランを提供しています。

定期的なクリーニングを習慣化することで歯周病のリスクを大幅に低減し、快適な口内環境を保つことが可能となります。

 あらためて解説!歯周病予防に関するQ&A

ここまでの記事内容を総合的に整理し、よく寄せられる質問を分かりやすくまとめました。
気になるポイントを一気に確認して歯周病予防に役立ててください。

歯周病の初期症状は何ですか?

初期段階では歯茎が腫れたり出血したりする程度が多く、痛みを感じないケースもあります。
口臭がきっかけで気づくことも少なくありません。

歯周病は痛みを伴いますか?

進行して歯周ポケットが深くなると歯茎の腫れや出血、ズキズキとした痛みが現れることがありますが、初期のうちは痛みがないことがほとんどです。

歯ブラシだけで歯周病予防は可能ですか?

ブラッシングだけでは歯と歯の間や歯周ポケットの奥まで完璧に掃除できません。
フロスや歯間ブラシとの併用と、定期的な歯科医院のクリーニングが必須です。

歯石を放置すると歯周病になりますか?

歯石は歯周病菌が繁殖する大きな要因になります。
放置すると歯茎や骨が侵され、歯周病が急速に悪化する恐れがあります。

歯のクリーニングは保険適用されますか?

炎症がある場合のスケーリングなどは保険適用になることがありますが、予防目的の場合は保険外の場合もあります。
詳細は歯科医院にご確認ください。

歯周病は完治しますか?

初期段階なら改善が見込めますが、進行した歯周病では歯槽骨が失われるため、完全に元の状態に戻すことは難しい場合があります。
ただし適切なケアにより進行を食い止めることは可能です。

歯のクリーニングに痛みはありますか?

歯石が多い部分や歯茎が敏感な箇所を処置する際は、軽い痛みや不快感を覚える方もいます。
しかし、ほとんどの場合は耐えられる程度で、処置後はすっきり感が得られます。

妊娠中でもクリーニングを受けられますか?

妊娠中は歯周病のリスクが高まるとされており、むしろ積極的にクリーニングを受けることが推奨されます。
事前に歯科医院へ妊娠の旨を伝えれば、安全面に配慮した対応をしてもらえます。

歯周病と生活習慣は関係がありますか?

喫煙や不規則な食生活は歯周病のリスクを高める要因とされています。
またストレスや寝不足も免疫力の低下を招き、歯周病を悪化させる可能性があります。

クリーニング後の注意点は何ですか?

処置後しばらくは歯の表面が敏感な状態になっているため、強い色の飲食物(コーヒーやカレーなど)を控えると着色を防ぎやすくなります。
柔らかめの歯ブラシを使い、歯茎を優しくマッサージするように磨いてください。

まとめ|定期的なクリーニングで健康な歯と生活を手に入れましょう!

歯周病は早期に発見して適切なケアを行うことで、症状を抑え、健康な歯を長く保つことができるコントロール可能な病気です。

忙しい日常の中でも定期的なクリーニングと正しいセルフケアを習慣化することで、歯周病のリスクを大幅に減らすことが可能です。
歯周病を予防することは、美味しい食事を楽しみ、自信に満ちた笑顔を保ち、さらには全身の健康を守るためにも非常に重要です。

今回ご紹介した内容を参考に、ぜひ一度もりかわ歯科にご相談ください。

私たちの専門スタッフがあなたの口腔内の状態を丁寧にチェックし、最適なケア方法をご提案いたします。
健康な歯と快適な生活を維持するために、私たちが全力でサポートいたします。

あなたの笑顔と健康を守るために、ぜひご来院ください!

大阪府八尾市の歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科」

当院では日々の診療で患者様との対話を大切にし、お一人お一人に合わせた治療を心がけています。

  • インプラント治療
  • 入れ歯・ブリッジ
  • 審美歯科
  • 歯列矯正

など、様々な治療に対応しておりますので、歯に関する心配事がございましたらいつでもお気軽にご来院ください。矯正治療に関する無料相談も実施しておりますので、歯並びでお悩みの方もぜひ一度お問い合わせください。

矯正無料相談
矯正無料相談

詳しくは当院ホームページにあるマウスピース矯正ページも併せてご覧ください。