皆さま、こんにちは!
大阪府八尾市で60年以上、地域密着型の歯科医療を提供している「医療法人甦歯会 もりかわ歯科」です。当院では、患者さま一人ひとりの不安やお悩みに寄り添い、わかりやすい説明と質の高い治療で、皆さまのお口の健康をサポートすることを心がけています。
これまで、患者さまとのコミュニケーションが十分でなかったと反省し、この度、情報発信の場としてブログを開設いたしました。このブログを通して、歯科に関する様々な情報を発信し、患者さまとの信頼関係を築いていきたいと考えています。
歯の基礎知識から治療に関する疑問まで、幅広いテーマを取り上げ、専門的な内容もわかりやすく解説していますので、どなたでも気軽に読んでいただけます!
皆さまからのご質問やご意見も大歓迎です。いただいたご意見は、今後の記事作成や、より良い治療の提供に役立ててまいります。
八尾市で歯医者をお探しの方は、ぜひ「もりかわ歯科」へお気軽にご相談ください。経験豊富な歯科医師とスタッフが、皆さまのお口の健康を全力でサポートさせていただきます。
「歯ぎしりの原因と対策!マウスピースの効果は?」の質問に全力回答!
「睡眠中の癖」と思われがちな歯ぎしりですが、実は口の中の問題や心身のストレスが原因となっていることがあります。放置すると、深刻なトラブルを引き起こす可能性もあるため、注意が必要です。この記事では、歯ぎしりの原因と治療法について解説しますので、お悩みの方はぜひ参考にしてください。
歯ぎしりの原因は何なの?
睡眠時の歯ぎしりの原因は多種多様
睡眠中に起こる歯ぎしりの原因は、まだはっきりと解明されていません。しかし、大きく関係していると考えられるのは、以下の4つの要因です。
1. 噛み合わせ・骨格
歯の噛み合わせが悪い、または骨格に問題があると、歯が接触しやすく、歯ぎしりが起こりやすくなります。特に、他の歯よりも高い歯があると、歯ぎしりのリスクが高まります。しかし、近年では、噛み合わせや骨格だけが歯ぎしりの原因になることは少ないという考え方が主流です。後述する複数の要因が複合的に影響して歯ぎしりが発生すると考えられています。
2. 口内の不快感
虫歯、歯周病、ドライマウスなどの症状があると、睡眠中に口の中が不快になり、それを解消するために口を動かすことで歯ぎしりが起こることがあります。また、歯の治療後の詰め物の違和感や、お子さまの場合は乳歯と永久歯の生え変わりの時期の不快感が原因となることもあります。このような場合は一時的なもので、口内の変化に慣れてしまえば解消されることが多いです。
3. ストレス
現代人の多くが抱えるストレスも、歯ぎしりの大きな原因の一つです。イライラしたり不安になったりすると、無意識に歯を食いしばることがあります。これが習慣化し、睡眠中にも歯ぎしりが起こるようになることがあります。また、ストレスによる不眠や睡眠の浅さも問題です。浅いノンレム睡眠時は、歯ぎしりが起こりやすい状態です。さらに、深く眠るためにアルコールを摂取することも、歯ぎしりを悪化させる要因となります。
4. 生活習慣
日常生活での癖や、喫煙・飲酒の習慣も歯ぎしりと関係しています。例えば、力仕事やスポーツをする人は、歯を食いしばる癖がつきやすく、それが睡眠中の歯ぎしりへと繋がることがあります。アルコールやニコチンの摂取も、歯ぎしりを悪化させる要因として知られています。ただし、飲酒や喫煙はストレス解消に役立つ面もあるため、我慢しすぎてストレスを溜めないように注意することも大切です。
歯ぎしりの種類は?
歯ぎしりは、大きく分けて以下の3つの種類があります。
グラインディング(歯ぎしり)
上下の歯を水平方向に擦り合わせる、最も一般的なタイプの歯ぎしりです。歯や顎の骨へのダメージが最も大きく、「ガリガリ」「ギリギリ」といった周囲の人も驚くような音が鳴ることがあります。通常は睡眠中に起こりますが、まれに起きている間にも無意識に起こることがあります。
クレンチング(食いしばり)
上下の歯を垂直方向に強く噛みしめるタイプの歯ぎしりです。グラインディングのように水平方向に擦り合わせることはありません。重い物を持ったり、短時間で力を出す際などには誰にでも起こり得る行為ですが、病的なクレンチングはそれ以外の時にも強く噛みしめてしまいます。グラインディングと同様に、自覚症状はほとんどありません。また、異常な音はしないため、周囲の人も気づきにくいという特徴があります。
タッピング
上下の歯を軽くぶつけるように、カチカチと小さな音を鳴らすタイプの歯ぎしりです。3つのタイプの中で最も頻度は低く、歯や顎の骨へのダメージも比較的軽微です。
歯ぎしりを放置していると何が起こる?
歯ぎしりは、放置することで次に挙げるようなリスクが生じます。
歯を摩耗させる
歯ぎしりが習慣化すると、歯が徐々にすり減り、もろくなって欠けたり折れたりする可能性があります。
象牙質知覚過敏症の発症
歯ぎしりでエナメル質が削れると、その下の象牙質が露出します。象牙質には神経が通っているため、冷たいものや熱いものに敏感に反応する「象牙質知覚過敏症」を引き起こすことがあります。
詰め物・被せ物の脱落
詰め物や被せ物は、想定外の力が加わると脱落することがあります。レジンやセラミックの場合は、欠けてしまうこともあります。
顎関節症を引き起こす
歯ぎしりによる強い圧力は、歯や歯周組織だけでなく、顎の骨や筋肉にも負担をかけます。特に顎関節への負担は大きく、顎関節症を引き起こすことも少なくありません。
歯周病を悪化させる
歯周病は、歯周組織に炎症が起こる病気です。歯ぎしりによる強い力が加わることで、歯茎や歯槽骨の炎症が悪化し、歯周病の進行を促進させることがあります。
咬合性外傷を引き起こす
歯ぎしりや食いしばりを続けると、歯根膜をはじめとする歯周組織にダメージが蓄積し、「咬合性外傷」という歯周組織の病気を引き起こすことがあります。咬合性外傷は、歯周病と同様に歯茎や歯槽骨が破壊されていく病気です。
歯並びが悪くなる
歯に強い力がかかり続けると、歯が移動し始め、歯並び全体が乱れて噛み合わせにも異常が生じることがあります。
歯ぎしりから歯を守るにはマウスピースを!
歯ぎしりから歯を守るためにマウスピース(ナイトガード)をつけることをオススメします!!
マウスピースの効果
マウスピースを装着することで、歯に加わる力を分散させ、歯や詰め物・被せ物が欠けたり割れたりするのを防ぐことができます。さらに、顎関節症の改善や筋肉の緊張を緩和する効果も期待できます。
マウスピースの種類と特徴
ソフトタイプ
ゴム製の柔らかい素材でできており、装着時の違和感は少ないですが、強い歯ぎしりがあると削れて穴が開くことがあります。
ハードタイプ
レジンという硬い樹脂素材でできており、耐久性が高いですが、装着時の違和感があり、噛み合わせの調整が難しい場合があります。
市販品との違い
市販のマウスピースは、お湯で柔らかくしたゴム素材を歯型に合わせて作るものが一般的です。手軽に作れる反面、フィット感が悪く違和感を感じやすいというデメリットがあります。一方、歯科医院で作るマウスピースは、患者様一人ひとりの歯型に合わせて精密に作製するため、フィット感が良く快適に使用できます。
歯科医院で作るマウスピース
歯科医院では、歯型を採取し(通常は上顎のみ)、吸引圧接装置を使って歯型にぴったり合ったマウスピースを作製します。嘔吐反射が強い方や、装着時の違和感がある方は、下顎で作ることも可能です。
マウスピースの寿命
マウスピースは、時間の経過とともにすり減って穴が開いたり、変形したりすることがあります。修理も可能ですが、大幅な修復が必要な場合は、新しいものを作製した方が良いでしょう。寿命は個人差や使用頻度によって異なりますが、一般的には1年程度と言われています。ソフトタイプで穴が開きやすい場合は、ハードタイプの検討をおすすめします。また、定期的に歯科医院でチェックを受けることも大切です。
マウスピースの保管方法とお手入れ
マウスピースを外したら、流水で柔らかめの歯ブラシを使って洗浄しましょう。熱湯は変形の原因となるため、使用しないでください。歯磨き粉はマウスピースを傷つける可能性があるため、使用せず、専用の洗浄剤を使用することをおすすめします。紛失や破損を防ぐため、専用のケースに入れて保管しましょう。
マウスピースで歯ぎしりが完全に治るの?
歯ぎしりの予防法として、自分の歯型に合ったマウスピースを就寝中に装着することが一般的ですが、これはあくまで歯ぎしりの症状を軽減するための対症療法であり、根本的な解決にはなりません。マウスピースを装着していても、歯ぎしり自体は止まらないのです。歯ぎしりの根本的な原因に対処するためには、矯正治療や噛み合わせの調整など、専門的な治療が必要になる場合があります。まずは歯科医院を受診し、歯ぎしりの原因を特定してもらい、適切な治療法を選択することが大切です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
多くの方は、自分が歯ぎしりをしていることに気づいていません。それだけ自覚しにくいものなのです。しかし、気づかないうちに大切な歯が大きなダメージを受けているかもしれません。歯がしみる、顎が痛いなどの症状がある方は、一度歯科医院を受診し、早めに対策を始めることをおすすめします。
また、もりかわ歯科では、インプラント治療や自費の入れ歯治療に力を入れて対応しており、患者さまひとりひとりに合わせて治療計画をご提案しています。
毎日鏡を見て「歯並びも気になってきた」と思っている方、もりかわ歯科はマウスピース矯正にも力を入れております!矯正に少しでも興味のある方はこちらもご相談ください。
詳しくは当院ホームページにあるマウスピース矯正ページも併せてご覧ください。
大阪府八尾市にある歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科では日々の診療で患者さまとの対話を大切にし、お一人お一人に合わせた治療を行っております。
歯に関する心配事がございましたらいつでももりかわ歯科へお越しください。