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歯科の保険適用範囲って?

2023年11月8日
歯科の保険適用範囲って?

こんにちは!大阪府八尾市に60年間にわたり、地域に根付いた歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

歯の健康に関することや、歯にまつわる体のお悩みなどは、歯科医師やスタッフにとっては常識的なことでも、患者さんにとっては疑問や不安に思われることなのだ、とあらためて気づかされることがよくあります。診療中には、できるだけ多くの質問に詳しくお答えできればいいのですが、実際には個々の患者に詳細に説明する時間が限られていることが多いのが実情です。

そこで、普段の診療中によく聞かれる質問に対して、当院のブログで詳しく解説していく「歯に関するご質問に全力回答!」ブログをスタートしました。

患者さまがこのブログを通じて、歯医者に対して日頃抱えている疑問や不安を解消していただければ、それは私たちの大きな喜びにもつながります。

どんな些細な疑問や質問でも、お気軽にお寄せください! 私たちは患者さまの健康と幸福を支えるためにここにいます。どうぞよろしくお願いいたします。

歯科の保険適用って?のご質問に全力回答!

どの処置が保険適用で、どれが違うのかよく分からない!今回はそんな不安解消のために、歯科の保険適用診療について、歯医者として詳しく解説していきたいと思います。

保険診療って何ですか?

歯科でさまざまな治療・施術を受ける場合、その診療は大きく3つに分けられます。

1.保険診療とは

保険証

健康保険(保険証の提示が必要です)を利用して受ける診療のことで、健康保険で認められた技術・材料を使って診療します。

2.自由診療とは

保険診療ではない診療のことで、患者さまが費用の全額を負担します。自費治療の場合は、使用する材料に制限はありません。

3.保険診療と自由診療の併用

保険適用できる材料との差額を患者さまが負担するケースです。

 

保険適用って何ですか?

前述の保険診療に該当するものを「保険適用」と言います。歯科においては、一般的な歯科治療の一部が保険適用となります。具体的には、虫歯治療、歯周病治療、歯の抜歯、一部の被せ物(保険適用の材料に限る)、歯のクリーニング(歯の掃除)、レントゲン検査、歯科口腔外科の手術などが保険適用となります。

逆に、歯のホワイトニングなど審美目的の施術で、治療とみなされない場合は保険適用されません。

 

そもそも保険が適用されないとどうなりますか?

保険証がない場合は、基本的に10割負担で支払うことになります。

 

保険が適用されるもの

充てん

充填虫歯の穴をきれいにし、適切な材料で元の形に修復する治療。

鋳造歯冠修復(インレーなど)

鋳造歯冠修復(インレー)歯を削って型をとり、詰め物などを作成して修復する治療。

前装クラウン

歯の色選択虫歯が進行してしまって、充てんやインレーで対処できない場合に、天然歯に似た色の材料で表面を覆う治療です。

金属クラウン

金属クラウン

臼歯の虫歯の進行に伴い、充てんやインレーで対処できない場合に、金属のクラウンを装着する治療。

継続歯(被せ歯)

継続歯(被せ歯)前歯や小臼歯など、見た目が重要な歯が進行した虫歯になった場合に、人工の歯冠を追加して、天然の歯と同様に修復する治療。

ジャケットクラウン

ジャケットクラウン天然歯に似た色調を持つ材料だけで、歯冠部の全面を覆う治療。

ブリッジ

ブリッジ失った歯に隣接する歯を削って被せ、その上に人工の歯を固定して装着する治療。

部分入れ歯または総入れ歯

総入れ歯取り外し可能な入れ歯(部分または総義歯)の作成。

歯周病治療

歯周病治療 歯石除去汚れ(歯垢、歯石)を取り除くケアを主体とした歯周基本治療。

小児歯科

小児歯科子供の歯科治療(虫歯治療や予防措置)。

予防プログラム

定期検診歯科健診や歯のクリーニングなど、予防的な歯科診療。

保険が適用されないもの

一般的に、歯の審美修復(歯のホワイトニング、審美的な詰め物、審美冠など)は保険が適用されません。主に次のような施術が含まれます。

インプラント

歯を失った場合の代替手段として使用されるインプラント治療。

歯並び矯正

歯並び矯正治療(歯列矯正)を審美的な理由で行う場合。

ホワイトニング

ホワイトニング歯のホワイトニング。

歯の接着剤治療

歯の欠けや亀裂を修復するための接着剤治療。

いずれも具体的な治療内容や費用は歯科医師との相談に基づくもので、これらの一般的なガイドラインとは異なる場合があります。歯科治療の際には、診療内容と費用について歯科医師と十分な相談を行うことが重要です。まずはご相談ください。

銀歯は保険適用されますか?

銀歯銀歯(Silver Fillings)、正確には銀アマルガム充填物(Silver Amalgam Fillings)といい、歯科治療で虫歯の治療に使用される一般的な充填材の一つです。治療に当たりますので、保険適用されます。ただ、現在は銀アマルガム充填は使用されていません。現在は金銀パラジウム合金という、銀・銅・パラジウム・金などでできた金属を使用しています。 安価で強度ですが、近年ではパラジウム等の不足で価格が上昇気味です。

セラミックは保険適用されないのですか?

セラミックセラミックは審美目的の素材ですので、保険適用はできません。ですが、セラミック治療の費用を抑える方法はいくつかあります。

歯科医に相談する

複数の歯科医院に相談して見積もりをとり、価格を比較して最適な選択肢を見つけましょう。

ハイブリッドセラミック

セラミックの中でも比較的安価なのがハイブリッドセラミックです。歯科でよく使用されるレジンに似た素材で、経年により変色する可能性もありますが、オールセラミックより費用が低く抑えられます。

前歯は保険適用外ですか?

保険適用になる前歯(上下)前歯とは、正面から左右の犬歯までの6本の歯を指しますが、審美治療(審美クラウンや審美ブリッジ)以外の治療は基本的に保険適用となります。保険適用外となるのは、前歯の被せ物に使う素材がセラミックやジルコニアの場合です。以下は保険適用ができる前歯の治療です。

虫歯治療

前歯に虫歯がある場合の治療には、虫歯を削って詰め物をする治療が含まれます。この詰め物は、アマルガム(金属)やコンポジットレジン(白い充填材)で行われることが一般的です。

歯周病治療

歯周病の治療には、歯ぐきのクリーニングや歯石の除去、根面の治療などが含まれます。

入れ歯(部分入れ歯)・差し歯

前歯の欠損や多数の前歯の喪失の場合の部分入れ歯や差し歯。部分入れ歯は、歯のないところに入れる取り外し可能なもののことで、差し歯は、歯の根を利用した取り外し不可な装置のことです。

歯科健診と予防ケア

健康な前歯を維持するための歯科健診や予防ケア(歯のクリーニング、フッ化物処置など)。

保険の適用内か適用外かによって、選択肢も変わります。そのメリット・デメリットを知り、患者さまにとって最善の治療ができるよう、ぜひ歯科医とご相談ください。

入れ歯や差し歯も保険適用できますか?

どちらも使用する材料や採用する治療法によって、保険が適用されるかどうかが決まります。

以下に代表的な治療法ごとの例を挙げてみます。

アクリルレジン

保険適用できる素材です。プラスチックの樹脂で、低額ですが、やや劣化しやすく、装着感に違和感がでやすいなどの問題もあります。

金属製クラスプ

部分入れ歯を歯に固定するためのバネのことですが、これが金属製の場合は保険適用できます。

ポリアミド系クラスプ

ナイロンの一種で、保険適用外です。

金属製義歯床

総入れ歯の義歯床(口の中の粘膜に当たる部分)は、保険適用ではアクリルレジンですが、保険適用外ならば金属製のものも選べます。義歯床に関しては、金属製のもののほうが装着感が向上するとされています。

保険適用できる素材・できない素材、そのどちらにもメリットとデメリットがありますので、どちらを選ぶかは歯科医師とよく相談されることをお勧めします。

最近よく聞くCAD/CAM冠は保険適用できますか?

CAD-CAM冠CAD/CAM冠とは、歯科医師がコンピューターソフトウェアを使用して歯冠のデジタルモデルを設計し、その設計に基づいて製造した歯冠のことです。

無条件でCAD/CAM冠が保険適用となるのは、前歯から小臼歯、つまり前歯から数えて5番目の歯までです。

CAD/CAM冠のメリット

自然な歯とよく調和し、材料の色調や透明度を調整できます。

また、伝統的な歯冠に比べて、歯の削除が少なくて済む場合があり、元の歯の保存にもつながることが期待されます。

CAD/CAM冠のデメリット

ベースがプラスチック素材なので、傷や汚れがつくリスクは高めです。また一部の症例や特定の歯に対しては、伝統的な歯冠の方が適していることがあります。

歯を白くすること(ホワイトニング)は保険適用ですか?

ホワイトニングは審美目的の治療です。審美目的の施術は医療行為とはみなされませんので、保険の適用外となります。

親知らずを抜くのに保険を適用できますか?

親知らずの抜歯は、保険適用が可能です。 ただ、通常の抜歯なのか、横に向いて埋まっているのかなど、親知らずの生え方による抜歯の難易度で費用は大きく変わります。

歯列矯正は保険適用外ですか?

いわゆる「歯並びが悪い(出っ歯やガチャ歯など)」とは、正しくは「不正咬合(ふせいこうごう)」といいます。歯列矯正とは、その歯並びや咬合(噛み合わせ)を補正するために行われる治療のことで、歯を正しい位置に移動させ、美しい歯並びや正常な咬合を実現することです。

ホワイトニングなどと同様に、歯列矯正は審美目的の施術とされているため保険適用外となります。ただし、歯科矯正には保険適用できるものもあります。以下は保険適用可能な歯科矯正の例です。

先天性の異常

生まれつきの異常で、厚生労働省が認定している59の疾患。

顎変形症(がくへんけいしょう)

顎変形症(がくへんけいしょう)は、上下の顎の骨構造に大きな不均衡(ズレ)がある状態を指します。この骨格の異常により、顔の左右に対称性がなくなり、かみ合わせに問題が生じることがあります。多くの場合、顎の成長に伴って現れ始めます。

永久歯萌出(ほうしゅつ)不全に起因した咬合異常

いわゆる、いつまでたっても永久歯が生えてこない状態のことを永久歯萌出(ほうしゅつ)不全といいます。これには外科手術が必要になることがありますが、それに伴う歯科矯正(噛み合わせを正しくする)も保険適用となります。

マウスピースは保険適用になりますか?

他の施術と同じで、それが医療的(治療)であるか審美目的であるかによって保険適用できるかできないかが決まります。

通常のマウスピース

食いしばりや歯ぎしりは、肩こりや頭痛、顎が痛くなるなどの原因になったり、歯の被せ物や詰め物に悪影響を及ぼすなどの問題があります。そのための治療ですので、保険適用ができます。

スポーツマウスピース

スポーツ時に装着するマウスピースで、主に市販品が使用されています。動きの激しいスポーツで、衝突などによって口の中をケガしないために装着します。健康目的ではありますが、治療ではないため、保険適用となりません。

矯正用マウスピース(インビザライン)

インビザライン矯正用マウスピースは歯列矯正(審美)が目的ですので、通常審美目的で使用する矯正用マウスピース(インビザライン含む)は保険適用となりません。

インビザライン矯正について詳しくは当院のマウスピース矯正ページをご覧ください。

医療費を抑えるためには?

何はさておき、日頃のケアが大切です。

定期検診

虫歯はもちろん、歯周病予防のために、歯科検診は定期的に受けることをおすすめします。虫歯の早期発見、歯周病検査、クリーニング、歯石除去など、どれもお口の中の健康を保つためにとても大切です。

オーラルケア

歯ブラシ、歯間ブラシ、デンタルフロスを使用し、お口の中を清潔に保ちましょう。マウスウォッシュ剤や舌ブラシなどが有用な場合もあります。またvタバコやアルコールは口腔内に悪影響を及ぼすこともあることを覚えておくといいでしょう。

まとめ

歯科医では診療内容や使用する材料によって、保険が適用されるかされないかが違います。受ける診療が治療なのか、審美目的なのか、使用する材料は安価なものにするのか、それとも高価なものがいいのか……など選択肢もとても多いので、歯科医師とよく相談することが最適な選択への近道になると思います。不安に思ったり、迷ったりしたらいつでも大阪府八尾市にある歯医者、もりかわ歯科へお越しください。あなたの「最善」のお手伝いをいたします。

通常の治療だけでなく、ホワイトニングマウスピースについても、詳しくは当院のホームページをぜひご覧ください。

小児歯科で行うシーラント処置とは?メリットや注意点を解説!

2023年10月20日
水色の背景の前に置かれた歯の模型

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所です。

小児歯科で行うシーラント処置とは、虫歯予防に効果的な歯科処置の一つです。こどもの虫歯予防法として聞いたことはあるけれど、実際にはどのような処置なのかわからないという方も多いでしょう。

シーラント処置は、一般的に虫歯への抵抗力がまだ高くないこどもが対象の虫歯予防法です。虫歯予防に非常に効果的であり、痛みもないことから、こどもの虫歯予防におすすめといえるでしょう。

シーラント処置では、奥歯の咬合面にある溝やくぼみをシーラントで埋めて、虫歯菌の侵入を防ぎます。虫歯菌の侵入を防ぐことで虫歯を予防するのです。では、小児歯科でのシーラント処置はどのような流れで行われるのでしょうか。

今回は、小児歯科で行うシーラント処置のメリットや処置の流れ、注意点について解説します。こどもの虫歯予防としてシーラント処置を検討されている保護者の方は、ぜひ参考にしてください。

小児歯科で行うシーラント処置とは?

クエスチョンが書いてある紙を持っている女の子

シーラント処置とは、こどもの虫歯を予防するための処置です。

特にこどもの成長期に生えてくる歯は成人の歯とは形状が異なり、咬合面、つまり歯が上下で噛み合う面に深い溝があります。この溝に食べかすや汚れが溜まると、虫歯の発生源になるのです。

この虫歯の発生源になりやすい歯の溝をシーラントで覆うことで、食べかすや汚れ、細菌の侵入を効果的に防ぎ、虫歯を予防します。

新しく生え揃った永久歯は、まだ完全に発育していません。虫歯になりやすく、また虫歯の進行速度も速いのです。そのため、こどものうちにしっかりと虫歯を予防することが重要といえます。

シーラントのメリット・デメリット

スマイリーの顔が描かれた積み木

シーラントにはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

以下に詳しく解説します。

シーラントのメリット

シーラントのメリットは、以下のとおりです。

虫歯予防に効果がある

前述のとおり、シーラントは虫歯予防に非常に効果的です。虫歯の発生源である歯の溝を埋めて食べかすや汚れ、細菌の侵入を防ぐことで、虫歯になるリスクを減らせるでしょう。

歯の再石灰化をサポートする

さらにシーラントには、フッ化物が含まれているものもあります。フッ素は歯の表面を再生し、虫歯から歯を守るために重要な歯の再石灰化をサポートするため、より虫歯予防に効果的といえるでしょう。

保険が適用される

シーラントの処置は、適切な条件下であれば保険が適用されます。

シーラントのデメリット

次に、シーラントのデメリットについて解説します。

シーラントのデメリットは、以下のとおりです。

外れやすい

シーラント処置は、歯の溝にシーラントを流し込み、硬化します。

しかし、一般的な詰め物よりも外れやすいです。一般的な詰め物は、歯の一部を削り取って形を調整し、詰め物と歯がしっかりと固定されます。

しかし、シーラントは歯の溝に流し込んで硬化させるだけのため、接着力が弱いのです。シーラントが外れた場合は、再処置が必要です。

定期検診を受ける必要がある

シーラント処置後は、数か月ごとに定期検診を受けることが推奨されています。

生えたばかりの永久歯は虫歯になりやすいです。万が一虫歯になった場合は急速に進行します。特にシーラントで覆われた歯は、虫歯になっても気づきにくいです。気づかないうちに虫歯が進行していたということもあります。

定期的に検診を受けることで、早期に虫歯を発見できるでしょう。さらに、シーラントの持続性も確認し、必要であれば再処置を行います。

小児歯科で行うシーラント処置の流れ

歯の治療を受ける女の子

シーラント処置は、歯の溝にシーラントを流し込み硬化させるだけなので、痛みはありません。そのため、麻酔も不要です。比較的短時間で処置が終わるでしょう。では、どのような流れでシーラント処置を行うのでしょうか。

シーラント処置の流れは、以下のとおりです。

歯面を清掃する

はじめに歯の清掃を行います。

歯科医師や歯科衛生士が、歯の噛み合わせ部分の細かな溝を、専用の器具を用いて慎重にクリーニングし、歯のすき間に詰まった食べ物の残りかすや細菌などの不純物を除去します。シーラントの効果を発揮するためにも、クリーニングは非常に重要な工程です。

歯を乾燥させ、接着剤を塗布する

クリーニングが終わったら、歯を乾燥させます。十分に乾燥したら、歯科専用の接着剤を塗布します。

歯の溝にシーラントを流し込む

歯の溝にシーラントを流し込みます。

シーラントは液体なので、歯の形に沿って細かなすき間までしっかりと広がります。細かなすき間までしっかりと埋めることで、歯を均等にカバーし、外部から虫歯の原因となる細菌の侵入を防ぐのです。

シーラントを硬化する

シーラントを均一に流し終えたら、特別な光を用いて硬化します。この工程によって、シーラントは歯に強固に結合し、持続性が向上するのです。

シーラント処置後の注意点

水色の背景の前にあるびっくりマーク

シーラント処置は麻酔を使用しないため、処置後は基本的に食事などの制限はありません。

しかし、シーラント処置後に注意すべきことがいくつかあるのです。

以下にシーラント処置後の注意点について解説します。

虫歯を完全に予防できるわけではない

シーラントは虫歯予防に効果的ですが、それに頼り切って安心してはいけません。

シーラントは歯の咬合面にできる溝やくぼみの虫歯予防に効果を発揮しますが、歯と歯のすき間部分は虫歯のリスクが残ります。シーラント処置をしていない部分の口腔ケアを怠ると虫歯になるでしょう。

歯と歯のすき間のケアには、歯間ブラシやデンタルフロスを使用すると細かな部分の汚れも除去できます。

シーラントの保護効果を最大限に活かすためには、日々の歯磨きが大切です。歯磨きは、虫歯だけでなく、歯周病などの口腔トラブルの予防にもつながります。特に、食後や寝る前に歯磨きをすることは、口腔内の健康を維持するうえで非常に重要です。

シーラント処置を終えたあとも、しっかりと歯磨きをしましょう。

再度処置が必要になることがある

シーラントの効果はいつまでも持続するわけではありません。シーラントの効果持続期間は、一般的に2〜5年といわれていますが、毎日の食事や噛みしめなどによって、効果は次第に弱まります。

そのため、シーラントの状態によっては、再度処置が必要になることもあるのです。

シーラントは非常に効果的な虫歯予防法ですが、その効果は長期間持続するわけではありません。一度の処置だけで安心せず、定期検診を受けるようにしましょう。

まとめ

両手で天井を指差す女の子

奥歯の溝は磨きにくいため食べかすや汚れが溜まりやすく、虫歯リスクが高い部分です。奥歯の咬合面にある溝やくぼみにシーラント処置を施すことで、虫歯の原因になる食べかすや汚れ、細菌の侵入を防ぎます。

特にこどもの歯はまだ未熟であるため、虫歯菌など細菌への抵抗力が弱いです。生えて間もない永久歯が虫歯になると、急速に進行し、結果的に歯を削って治療することもあるでしょう。

シーラントの効果は、一般的に2〜5年ほど持続するといわれています。また、シーラント処置は麻酔が不要で工程もシンプルです。痛みがなく、こどもへの負担も比較的少ないため、奥歯が生え始めたら、シーラント処置を検討してみてください。

シーラント処置を検討されている方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所」にお気軽にご相談ください。

口臭の原因と対策は?

2023年10月20日
口臭の原因と対策は?

こんにちは!大阪府八尾市に60年間にわたり、地域に根付いた歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

歯の健康はもちろん、歯にまつわる体のお悩みに対して、歯科医やスタッフからすると当たり前の知識でも、実は患者さんにとっては疑問に感じられることが多いことに気づかされます。診療中に全ての質問に詳しくお答えできればいいのですが、現実的にはお一人お一人に詳細に説明する時間が限られていることが多いのが現状です。

そこで、普段の診療中によく聞かれる質問に対して、当院のブログで詳しく解説していく「歯に関するご質問に全力回答!」ブログをスタートしました。

患者さまがこのブログを通じて、歯医者に対して日常から抱えている疑問や不安を解消していただければ、それが私たちの大きな喜びです。

どんな些細な疑問や質問でも、お気軽にお寄せいただければと思います。私たちは患者さまの健康と幸福を支えるためにここにいます。どうぞよろしくお願いいたします。

口臭の原因と対策は?のご質問に全力回答!

今回は口臭の原因と対策について、歯医者としてのアドバイスや口臭予防・口臭対策にはどういった方法があるのかについて詳しく解説していきたいと思います。

口臭が臭い人の主な原因は何ですか?

強い口臭の主要な原因は、口内の問題です。虫歯や歯周病の場合、特有の嫌な臭いが発生します。さらに、虫歯や歯周病に至らない場合でも、プラーク(歯垢)が多く付着していると口臭の原因になります。また、入れ歯の適切なケアの不足、金属の詰め物や被せ物の腐食、口腔がんなども口臭の原因となります。

口臭の三大原因物質

口臭の三大原因物質

硫化水素(Hydrogen Sulfide)

硫化水素は口臭の主要な原因物質の一つであり、腐敗したタンパク質から生じます。口腔内に存在する細菌がタンパク質を分解し、その過程で硫化水素を生成します。硫化水素は腐った卵のような不快な匂いを持っています。

メチルメルカプタン(Methyl Mercaptan)

メチルメルカプタンも硫化水素と同様に腐敗したタンパク質から生成される物質で、口臭の原因となります。メチルメルカプタンはガーリック(ニンニク)のような匂いを持ち、口臭の特徴的な臭いの一つです。

ジメチルスルフィド(Dimethyl Sulfide)

ジメチルスルフィドも硫化水素とメチルメルカプタンと同様に、口臭の原因となる硫黄化合物です。ジメチルスルフィドは腐敗した食品や細菌による歯垢の分解に関与し、口臭の原因となります。

 

これらの物質は口腔内の細菌の活動によって生成され、口臭の主要な原因となります。定期的な歯科検診、適切な口腔衛生、バランスの取れた食事、そして十分な水分摂取は口臭を軽減するのに役立ちます。

また、口臭で持続的にお悩みの場合は速やかに歯科医師に相談してください。

口臭は病気のサインですか?

口臭は病気のサインですか?

口臭自体は病気ではないですが、口臭が持続的で強烈な場合、潜在的な健康問題を示唆することがあります。口臭は通常、口腔内の問題に関連していますが、以下のような疾患や状態と関連があることがあります。

歯周病(歯槽周囲疾患)

歯周病は歯肉の炎症や感染を伴う口内の疾患で、口臭の一般的な原因です。持続的な口臭がある場合、歯周病が関与している可能性が高いです。

歯周病以外の口腔疾患

口内の潰瘍、口内炎、歯の腐敗など、他の口腔内の問題も口臭を引き起こす原因となります。

食道疾患

胃食道逆流症(GERD)や胃潰瘍などの食道関連の疾患が口臭の原因になることがあります。

呼吸器疾患

呼吸器の感染症、肺疾患、副鼻腔炎などは、口臭を引き起こす可能性があります。

代謝性疾患

一部の代謝性疾患(糖尿病、腎臓疾患など)は口臭の原因になることがあります。

口腔外の疾患

口臭は口腔外の疾患や健康問題の兆候として現れることがあります。口臭が持続的で不明瞭な場合、医療専門家に相談することが重要です。

 

口臭は日常的な口腔ケアと適切な歯科検診を通じて管理できることが多いですが、持続的な口臭がある場合、潜在的な健康問題がある可能性があるため、医師や歯科医に相談することが重要です。

歯磨きしても口が臭いのはどうして?

歯磨きしても口が臭いのはどうして?歯磨きしても口臭が続くことがあるのは、口臭の原因が歯磨きだけでは解決できない場合があるからです。以下は歯磨きだけでは口臭が改善しない理由と、それを改善するための対策です。

歯周病や歯垢の不十分な除去

歯磨きが不十分で歯垢が残ると、歯周病や歯茎の炎症が引き起こされ、口臭の原因となります。歯間ブラシやデンタルフロスを使って歯の間の歯垢を除去することが重要です。定期的な歯科検診も歯垢や歯周病の管理に役立ちます。

舌の清掃の不足

舌の表面には細菌や食べかすが蓄積し、口臭の原因となります。舌ブラシやスクレーパーを使って舌の清掃を行いましょう。

口腔外の原因

口臭は口腔内だけでなく、胃腸の問題や代謝性疾患など体内の要因によることもあります。医師や歯科医に相談し、潜在的な問題を排除するための診察を受けることが重要です。

食事や飲み物

強い香りの食べ物(にんにく、玉ねぎなど)や飲み物(コーヒーやアルコール)の摂取は、口臭の原因となります。これらを控えるか、食後に歯磨きを行うことが役立ちます。

唾液不足

唾液は口腔内の細菌の成長を抑制し、食べかすを洗い流す役割を果たします。唾液不足がある場合、口臭が悪化することがあります。十分な水分摂取と、必要に応じて口腔洗浄薬を使用することが役立ちます。

 

口臭がしやすい人の特徴は?

口臭がしやすい人の特徴は?

口臭がしやすい人には、以下のような特徴があります。ただし、これらの特徴が全て当てはまるわけではありませんし、個人差があります。口臭の原因は複合的で、一人ひとり異なります。

不適切な口腔衛生

歯磨きやフロッシングなどの口腔衛生習慣が不十分な場合、食べかすや歯垢が歯に残り、口臭の原因となります。

歯周病

歯周病は歯茎の炎症と感染を伴う疾患で、口臭の主要な原因となります。

食生活

強い香りを持つ食べ物(にんにく、玉ねぎ、香辛料など)の摂取が多いと、口臭が発生しやすくなります。

喫煙

タバコを吸うことは口臭の原因となり、また、歯周病のリスクを高めることがあります。

口腔乾燥

口腔内が乾燥していると、唾液の量が減少し、口臭が発生しやすくなります。

特定の医薬品

一部の医薬品は口臭を引き起こす可能性があります。これらの薬物を服用している場合、口臭が発生しやすいことがあります。

代謝性疾患

代謝性疾患(糖尿病、腎臓疾患など)は口臭の原因になることがあります。

ストレス

ストレスは唾液の分泌を減少させ、口臭を悪化させることがあります。

口腔外の健康状態

口臭は口腔内だけでなく、体内の疾患によっても引き起こされることがあります。

 

口臭と歯並びの関係

口臭と歯並びには密接な関係があります。

以下に、その関係と両者の影響について説明いたします。

歯の隙間と歯垢

歯の間や歯並びの乱れにより、歯ブラシやフロスが効率的に歯の隙間に到達しづらくなることがあります。これにより、歯垢(プラーク)が蓄積し、口臭の原因となります。歯垢は口腔内で細菌の繁殖を促進し、口臭の主要な要因です。

歯周病

歯並びの乱れがあると、歯周病のリスクが増加します。歯周病は歯肉の炎症や感染を引き起こす疾患で、これも口臭の原因となります。歯並びの悪さにより、歯周ポケットと呼ばれる歯茎と歯の間の隙間ができ、そこに歯垢がたまり、感染の温床となります。

歯石

歯並びの悪さや歯間の隙間により、歯石がたまりやすくなります。歯石は歯垢の硬化物で、歯の表面に付着し、口臭を引き起こす一因となります。

噛み合わせの問題

歯並びの悪さや歯の不正咬合は、正しく噛むことが難しくなることがあります。これにより、食べかすが歯の間に詰まりやすくなり、歯垢や食べかすが腐敗し、口臭を引き起こします。

口臭を改善し、歯並びを改善するための方法には以下のようなものがあります

正しい歯磨きとフロスの継続的な使用

歯垢を除去し、口臭を軽減するのに役立ちます。

歯医者の定期的な診察

歯周病や歯石の除去のために歯科医による専門的なケアが重要です。

歯の矯正治療

歯並びを改善するための矯正治療が必要な場合、歯科医に相談しましょう。

健康的な食生活

バランスの取れた食事と適切な水分摂取が口臭を軽減するのに役立ちます。

口臭や歯の健康に関する具体的なアドバイスや治療については、歯科医に相談することが最善です。歯科医は個々の状態に合わせた適切なケアプランを提供してくれます。

口臭の治し方は?

以下は口臭を軽減するために簡単に実践できる対策方法

口臭を軽減するための簡単な対策方法

歯の適切なブラッシング

歯のブラッシングは日常的な口臭予防に最も効果的な方法の一つです。朝、夜、食後に歯ブラシを使って歯垢や食べかすをしっかりと除去しましょう。舌の裏側もブラッシングすることが重要です。

フロッシング

歯間ブラシやフロスを使って歯の間の食べかすや歯垢を取り除きましょう。これはブラッシングだけでは届かない部分を清潔に保つのに役立ちます。

舌の清掃

舌の表面にも細菌や食べかすが蓄積し、口臭の原因となります。舌ブラシやスクレーパーを使って舌の表面を清掃しましょう。

口腔洗浄薬の使用

口臭を軽減するために、口腔洗浄薬を使うことができます。ただし、過度の使用は口のバランスを乱す可能性があるため、適切な使用方法を尋ねて歯科医に相談しましょう。

水分摂取

十分な水分を摂ることは口臭の軽減に役立ちます。水は口腔内の細菌の増殖を抑制し、口臭を和らげる助けとなります。

定期的な歯科検診

歯科医による定期的な歯科検診とクリーニングを受けることが重要です。歯周病や歯の問題が早期に発見され、治療されることで口臭を軽減できます。

バランスの取れた食事

食事内容に気を付けて、香辛料や強い香りの食べ物を控え、野菜やフルーツを摂ることで口臭を和らげることができます。

 

口臭が気になる方は、まずは上記の内容に気をつけていただき、対策・改善を目指してください。

口臭に関する意識調査

口臭に関する意識調査

歯科医療総合商社などによる意識調査によると、口腔内の懸念に関する回答の90.6%が「口臭について気になったことがある」というものでした。ただし、男性と女性の間に差異が見られ、男性の場合、「口臭がある」が27.9%で最も多く、「歯の黄ばみ」が27.8%でそれに続きました。一方、女性では、「歯の黄ばみ」が44.9%で最も一般的であり、「口臭がある」は26.6%で5番目に位置していました。

自分の口臭はチェックできますか?

自分の口臭はチェックできますか?

自分の口臭をチェックする方法はいくつかあります。

手首や手の甲をかいてにおいをかぐ

手首や手の甲を舌でなめ、その後ににおいをかいてみることで、自分の口臭をチェックできます。ただし、これは口臭を正確に評価する方法としてはあまり信頼性がありません。

スプーンを使った舌の検査

スプーンの背で舌の表面をこするか、スクレーパーを使用して舌の表面をこすり、その後に匂いをかぐことができます。舌の白い舌苔(舌の汚れ)や異常な匂いがあるかどうかをチェックします。

別の人に聞いてみる

友人や家族に率直な意見を求めることもできます。他人が自分の口臭を感じる可能性があります。

臭いを感じるテスト

手で息を鼻に持っていき、息がどのように臭うかを評価できます。この方法は、口臭の一般的な特徴を知るのに役立つことがあります。

 

ただし、これらの方法はあくまで自己診断であり、正確な評価が難しいことがあります。口臭が持続的な問題となる場合、歯科医や医師に相談することをおすすめします。専門家は正確な診断を行い、適切な対策や治療を提供することができます。また、定期的な歯科検診を受けることも、口臭の早期発見と対策に効果があります。

どうしたら口が臭いのは治りますか?

口臭の治療において、まず最初に原因を特定することが重要です。もし口臭の原因が歯周病である場合、歯科医で適切な治療を受けながら、歯垢をしっかりと除去するために適切な歯磨きを行います。歯間ブラシやデンタルフロスの使用も効果的です。

一方、唾液の減少が口臭の原因となっている場合、しっかりと食事を噛んで唾液をよく出すことを心がけることが大切です。

まとめ

口臭の原因は様々ですが、最も多い原因がお口(口腔内)のトラブルです。

虫歯や歯周病にならないよう日頃からのケアがとても大切です。

医療法人甦歯 もりかわ歯科志紀診療所では定期的なメンテナンスに通っていただくことをおすすめしております。

予防歯科について詳しくは、もりかわ歯科志紀診療所の予防歯科ページをご覧ください。

 

また、歯並びが悪いことも口臭の原因になってしまいます。

歯並びや噛み合せを正すことで、口臭だけでなく全身の健康を手に入れることができます。

詳しくは当院ホームページの矯正歯科ページをご覧いただくか、直接診療所へ矯正無料相談にお越しくださいませ。

 

虫歯の予防に何ができますか?

2023年10月13日
虫歯の予防に何ができますか?

こんにちは!大阪府八尾市で60年地域に根ざす歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

歯はもちろん歯に関係する体のお悩みに対して、歯科医や診療所のスタッフからすれば当たり前の知識でも意外に患者さんはこんなことを疑問に感じておられるのか…とハッとさせられることがよくあります。

診療中に全てお答えできれば良いのですが、お一人お一人に詳しく説明する時間も中々取れないのが現状です。

そんな普段の診療中によく聞かれる質問に当院のブログで片っ端からお答えしていく「歯に関する質問に全力回答!」ブログを開始しました!

患者さまがこのブログを読んでいただくことで、歯医者に対して普段からモヤモヤと疑問に感じていることを少しでも解決していただく手助けとなれば幸いです。

虫歯の予防についてのご質問に全力回答!

今回は虫歯の予防について、歯医者として何ができるのか、どういった虫歯予防の方法があるのかについて詳しく解説していきたいと思います。

虫歯予防とは

虫歯予防は、歯に虫歯(むしば、または蝕とも呼ばれます)ができるのを防ぐための対策やケアのことを指します。虫歯は、口の中の細菌が食べ物の残りカスや糖分を分解して酸を産生し、それが歯のエナメル質を脱灰(脱石灰化)させることによって起こります。虫歯が進行すると、歯の組織が崩れ、痛みや感染が引き起こされる可能性があります。

虫歯予防の方法

正しい歯磨き

虫歯の予防に最も基本的なのは、正しい歯磨きです。特に、その方法とタイミングが重要です。

食事の後や寝る前に、歯ブラシと歯磨き粉を使用して口腔内を丁寧に清掃し、食べかすや細菌の増殖を防ぎましょう。

正しい歯磨きの方法

歯磨きを始める際に、以下の手順に従ってブラッシングを行います。

バス法

毛先を90度にあてて磨く

スクラップ法

毛先を歯と歯茎の境目に当てて磨く

歯ブラシの持ち方

持ち方はペングリップ 歯や歯茎に過大な力をかけないように磨いてください。

  • 歯ブラシを歯に対して45度の角度で当てます。歯ブラシの毛先が歯茎と接触するようにします。

②小さな円を描くように歯ブラシを動かし、徐々に歯の表面を磨きます。

③上下左右、全ての歯の表面(外側、内側、噛む面)を磨きます。

④特に歯と歯茎の境界部分を丁寧に磨きましょう。

歯磨きの時間

歯磨きは2分間程度行います。タイマーを使うか、歯ブラシに搭載されているタイマー機能を利用することで、適切な時間を確保できます。

歯磨きの頻度

朝晩の食事後に歯磨きを行うのが一般的です。食後の歯磨きにより、食べかすや細菌を取り除き、口腔内を清潔に保ちます。

歯磨きするタイミング

食事の後すぐに歯磨きを行うと、食べ物の酸が歯のエナメル質を軟化させている時間帯になります。そのため、その状態で強く磨くと歯を傷つける可能性があるため、食後30分以上待つことで、唾液の働きにより口腔内の酸性度が下がり、安全に歯磨きを行うことができます。

歯磨きは、歯の表面に付着した食べかすや細菌を取り除くために重要です。適切な歯ブラシと歯磨き粉を使用し、朝晩の歯磨きを行いましょう。

 

正しい歯磨き方法を実践することで、歯の健康を維持し、虫歯や歯周病のリスクを最小限に抑えることができます。

歯間清掃

歯間清掃は、歯間にたまった食べかすや細菌を取り除くための重要なステップです。

歯間には歯ブラシが届きにくい場所がありますので、歯間ブラシやフロスを使用して歯間を清掃しましょう。以下に、歯間清掃を行う方法を説明します。

歯間清掃

歯間ブラシの選択

歯間ブラシは、歯の間に挟まるような小さなブラシで、さまざまなサイズや形状があります。歯の間の隙間に合ったサイズの歯間ブラシを選びましょう。歯科医や歯科衛生士からアドバイスを受けることもおすすめです。

歯間ブラシの使い方

歯間ブラシの使い方

歯間ブラシを優しく歯間に挿入します。力を入れすぎないように注意しましょう。

歯間ブラシを歯茎の方向にゆっくりと進め、歯と歯茎の境界部分を丁寧に清掃します。

ブラシを歯の間で軽く回転させることで、食べかすや細菌を取り除きます。歯の間を十分に清掃するために、ブラシを上下に動かしてみてください。

歯間ブラシの交換

歯間ブラシの毛先は使用に伴って摩耗しますので、定期的に新しい歯間ブラシに交換しましょう。

歯間清掃の頻度

歯間清掃は、朝晩の歯磨きと同様に毎日行うことがおすすめです。特に、歯間に食べかすがたまりやすい箇所や詰め物の周りを重点的に清掃しましょう。

歯医者からのアドバイス

歯医者や歯科衛生士に歯間清掃の方法や適切な歯間ブラシの選択について相談することが大切です。口腔内の状態に合わせて適切なアドバイスをさせていただきます。

歯間清掃を毎日行うことで、歯間にたまった食べかすや細菌を取り除き、虫歯や歯周病のリスクを低減させることができます。

健康的な食事

健康的な食事

虫歯の発生に関与する細菌は、糖分を代謝してエネルギーを得、その過程で酸を生成します。この酸が歯のエナメル質を侵食し、虫歯の原因となります。したがって、糖分の摂取を制限することによって、虫歯のリスクを軽減できます。

特に、間食による糖分の摂取は控え、食事の時間を設定して摂取することが勧められます。また、飲み物にも注意が必要で、糖分の多い飲み物は虫歯の主要な原因の一つとなります。したがって、水や無糖のお茶などを選ぶことが良いでしょう。

バランスの取れた食事を心がけ、特に甘い飲料やお菓子を控えることが重要です。

低糖分の食事

高糖分の食品や飲料品は、虫歯の主な原因の一つです。糖分は口腔内の細菌によって代謝され、酸を産生することがあり、これが歯のエナメル質を脱灰させて虫歯を引き起こします。健康的な食事では、砂糖や甘いお菓子、炭酸飲料、果物ジュースなどの高糖分の食品を制限しましょう。

フッ素を摂取

フッ素は歯のエナメル質を強化し、虫歯の予防に役立ちます。フッ素を含む水道水を飲むか、フッ素入りの歯磨き粉や口腔ケア製品を使用することが効果的です。ただし、フッ素の摂取量には適切なバランスが必要です。

バランスの取れた食事

健康的な食事は、栄養バランスが取れていることが重要です。食事には主食(穀物)、タンパク質(肉、魚、卵、豆類)、乳製品、果物、野菜をバランスよく含めることが大切です。特にカルシウムを多く含む乳製品は、歯のエナメル質の強化に役立ちます。

食事のタイミング

食事の頻度とタイミングも考慮が必要です。連日頻繁におやつを摂ることは、歯に悪影響を及ぼす可能性があります。食事の後、特に糖分を多く含む食品を摂った場合、歯磨きを行うことが重要です。

歯を傷つけない食品

硬い食べ物や氷を噛む習慣は、歯を傷つける可能性があるため、控えるべきです。また、歯に付着しやすい色の濃い食品や飲料(コーヒー、紅茶、赤ワインなど)は、歯の着色を引き起こす可能性があるため、適度に摂るようにしましょう。

健康的な食事習慣を実践することは、虫歯予防に加えて全身の健康にも良い影響を与えます。定期的な歯科検診と歯のケアと共に、バランスの取れた食事を心がけましょう。

歯医者での定期検診

歯医者での定期検診

歯医者のチェックアップを定期的に受けることで、早期の虫歯や歯周病を発見し、治療を受けることができます。

歯医者での定期検診は、口腔健康を維持し、歯の問題を早期に発見して治療するために非常に重要なプロセスです。

以下に、歯医者での定期検診について詳しく説明します。

定期検診の頻度

一般的に、成人の場合、歯医者での定期検診は年に1回から2回が推奨されています。子供や特定のリスクを持つ成人は、より頻繁な検診が必要かもしれません。歯科医に相談し、最適なスケジュールを決めましょう。

定期検診の目的

定期検診の主な目的は、虫歯や歯周病などの歯の問題を早期に発見し、適切な治療を行うことです。また、口腔内の健康状態を評価し、予防策や口腔ケアのアドバイスをさせていただくこともあります。

検査と診断

歯医者は口腔内を詳細に検査し、歯の表面や歯茎、歯周ポケットなどを確認します。必要に応じてX線撮影や歯のクリーニングも行われます。異常や問題が見つかった場合、歯医者は診断を行い、治療計画を提案します。

クリーニングと歯垢の除去

定期検診の一環として、歯科衛生士が歯垢(プラーク)や歯石を除去し、歯の表面をクリーニングします。これにより、歯の健康を維持し、歯周病のリスクを低減します。

予防策とアドバイス

歯医者は口腔健康を保つための予防策や適切な口腔ケアに関するアドバイスを提供します。適切な歯磨き方法、フッ素の使用、栄養指導、歯間清掃の方法などが含まれます。

カウンセリングと治療計画

歯医者は患者に口腔健康に関するアドバイスを提供し、必要な場合は治療計画を立てます。これには虫歯の治療、詰め物の修復、歯周病治療、審美歯科処置などが含まれます。

予約の設定

定期検診の際に、次回の予約を設定することが一般的です。定期的な検診を欠かさず受けることで、口腔健康を維持し、問題を早期に発見して治療することができます。

歯医者での定期検診は、虫歯や歯周病などの歯の問題を防ぎ、口腔内の健康を保つために非常に重要です。定期的な検診を受けることで、長期的な口腔健康をサポートしましょう。

定期的な歯のクリーニングについて詳しくは以前のブログ「歯のクリーニング頻度はどれぐらい?」をご覧ください。

シーラント

シーラント

歯の奥歯の溝レジンを始めとしたプラスチック樹脂で埋めることで、食べかすや細菌の侵入を防ぐことができます。

歯医者でのシーラント(歯のシーリングとも呼ばれます)は、主に永久歯の奥歯(臼歯)に対して行われる予防的な歯科処置です。

シーラントは、虫歯の発生を予防するために歯の表面に薬剤を塗布し、歯の溝やクレバスを埋めることで、食べかすや細菌が歯の表面に付着するのを防ぎます。

以下は、歯医者でのシーラントについて詳しく説明いたします。

対象

シーラントは通常、永久歯の奥歯(第一大臼歯、第二大臼歯、第一小臼歯、第二小臼歯)に対して行われます。これらの歯は溝やクレバスが多く、食べかすや細菌がたまりやすいため、虫歯の発生リスクが高いです。

プロセス

歯医者は、シーラントを施す前に歯の清掃を行います。歯をクリーニングし、表面の汚れや細菌を取り除きます。

歯の表面をドライに保つために、歯の周りにコットンロールや吸引器を使用することがあります。

歯の表面にシーラント材(通常はレジンと呼ばれるプラスチックの材料)を塗布します。この材料は液状で、歯の溝やクレバスにしっかりと入り込みます。

シーラント材は通常、特定の波長の光を照射して硬化させます。硬化することで、シーラントが歯の表面に密着し、長期間にわたって保護を提供します。

必要に応じて、歯医者はシーラントの微調整を行い、最適な密封性を確保します。

利点

シーラントは歯の表面に保護バリアを形成し、食べかすや細菌が侵入するのを防ぎます。

特に子供の永久歯に対して行うことが一般的で、虫歯の予防に効果的です。

シーラントは痛みを伴わず、非侵襲的な処置であるため、患者にとって快適です。

シーラントは虫歯予防の効果的な方法の一つであり、定期的な歯科検診時に歯医者と相談し、適切なタイミングで施術を受けることがおすすめされます。

十分な睡眠

十分な睡眠

睡眠は体全体の健康に大きな影響を与えますが、口腔内の健康にも重要な影響を及ぼします。睡眠中には唾液の分泌が増加し、口腔内を清潔に保つ役割を果たします。

唾液には口腔内の健康をサポートするさまざまな役割があります。

酸の中和

唾液には中性のpHを保つための緩衝作用があり、口腔内の酸性度を中和する役割を果たします。これにより、酸が歯のエナメル質を侵害しにくくなります。

細菌の制御

唾液には細菌の増殖を抑制する酵素や抗菌成分が含まれており、口腔内の細菌の数をコントロールします。

食べかすの洗浄

唾液は食べかすや微粒子を洗い流す役割を果たし、口腔内を清潔に保ちます。

したがって、十分な睡眠を確保し、充分な唾液の分泌を促進することは、虫歯予防に非常に役立ちます。成人においては、理想的な睡眠時間は一晩につき約7〜8時間とされています。適切な睡眠を確保することで、口腔内の健康を維持し、虫歯や歯周病のリスクを低減させることができます。

ストレスを溜めない

ストレスを溜めない

ストレスは、唾液の分泌を抑制し、虫歯の発生リスクを高める要因となります。ストレスを軽減し、虫歯の予防に努力することが大切です。趣味を楽しむ、音楽を鑑賞する、適度な運動を行う、瞑想を実践するなど、ストレス管理の方法を積極的に取り入れることが有益です。

虫歯予防に大切なこと

毎食後の歯磨きを習慣づけましょう

食事後やおやつの後に、できるだけ速やかに歯磨きを行いましょう。口腔内に残った食べ物は虫歯の細菌にとって大変魅力的なものであり、それを口内に放置する時間を最小限に抑えることが重要です。外出先で歯磨きが難しい場合でも、お茶や水でうがいをするだけでも効果的です。

虫歯予防は、歯の健康を維持し、痛みや治療の負担を減らすために非常に重要です。定期的な歯のケアと予防策を実践することで、虫歯のリスクを最小限に抑えることができます。

まとめ

虫歯の予防には、正しい歯磨き方法とタイミング、歯間清掃、低糖分の食事、フッ素の摂取が重要です。歯医者での定期検診も虫歯や歯周病の早期発見に役立ちます。また、睡眠の質とストレス管理も口腔健康に影響を与える要因であり、適切な睡眠時間とストレス軽減方法を採用することが虫歯予防に貢献します。虫歯予防は、口腔健康を維持し、痛みや歯の問題を最小限に抑えるために非常に重要です。

 

大阪府八尾市にある歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科では日々の診療で患者さまとの対話を大切にし、お一人お一人に合わせた治療を行っております。

歯に関する心配事がございましたらいつでも大阪府八尾市にある歯医者、もりかわ歯科へお越しください。

 

歯列矯正をお考えの方も当院では矯正無料相談を実施していますので、お気軽にお問い合わせください。

詳しくは当院ホームページにあるマウスピース矯正ページをご覧ください。

親知らずは抜いた方が良いの?

2023年9月29日
親知らずは抜いた方がいいの?

こんにちは。大阪府八尾市にある歯医者医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

歯やそれに関係する体のことに対して、歯科医や診療所のスタッフからすれば当たり前の知識でも意外に患者さんはこんなことを疑問に感じておられるのか…とハッとさせられることがよくあります。

診療中に全てお答えしたいのは山々なのですが、お一人お一人に長い時間を割いて詳しく説明する時間も中々取れないのが現状です。

 

ですので、そんな普段の診療中によく聞かれる質問に当院のブログで片っ端から答えていくことに致しました!

患者さまがこのブログを読んでいただくことで、歯医者に対して普段からモヤモヤと疑問に感じていることを少しでも解決していただく手助けとなれば幸いです。

そもそも「親知らず」とは?

そもそも「親知らず」とは?

“親知らず”(おやしらず、英: wisdom teeth)は、歯科用語で「智歯」とも呼ばれ、通常、人間の口腔内に生える四つの「第三大臼歯」を指します。親知らずは、他の奥歯よりも後ろに位置し、通常、生後17歳から25歳の間に生えてくることが一般的です。ただし、個人差があり、一部の人は親知らずが生えてこないこともあります。

 

“親知らず”という名前は、通常、この歯が生えてくる年齢が経験と知恵を積み重ねた成人の段階に相当することから来ています。一般的には、人間の口腔内には32本の歯があり、親知らずを含めて8本の大臼歯があります。しかし、親知らずは口腔内のスペースに収まりにくいことが多く、問題を引き起こすことがあります。そのため、親知らずが十分なスペースを持って生えてこない場合や、歯の健康に悪影響を及ぼす場合、歯科医師は親知らずの抜歯を勧めることがあります。

 

親知らずの抜歯は、疼痛、歯茎の腫れ、歯周病、歯列の乱れ、感染などの問題を予防または解決するために行われることがあります。歯科医師は患者さまの具体的な状況を評価し、必要性を判断します。

親知らずを抜いた方が良い場合

親知らずを抜いた方が良い場合

患者さまからよく聞かれるのが親知らずに関する内容で「抜いた方が良いのか?」や「早めに処置すべき?」、「きれいに生えてたら問題ない?」という質問です。

親知らず(智歯、英: wisdom teeth)の抜歯が必要かどうかは個別の状況に依存しますので一概に必ずしも抜いた方が良いとは言い切れません。

ですが、一般的に以下のような状況で親知らずの抜歯が検討されることがあります。

言い換えれば「親知らずを抜くメリット」とも言えるかもしれません。

それぞれ詳しく解説していきます。

空間の不足

空間の不足

親知らずは通常、他の歯列に対して奥に位置し、口腔内のスペースが限られているため、次のような問題が生じることがあります。

歯が横に押される

スペースが不足すると、親知らずが他の歯に圧力をかけ、これが隣接する歯の歪みや不正咬合を引き起こす可能性があります。

歯が噛み合わなくなる

親知らずの位置が噛み合わせに影響を与え、不正咬合や噛み合わせの問題を引き起こすことがあります。

歯茎の痛み

親知らずが不適切な位置にある場合、歯茎に圧力をかけ、痛みや不快感を引き起こすことがあります。

炎症や感染

炎症や感染

親知らずは他の歯よりも奥に位置し、清潔に保つのが難しいことがあります。そのため、次のような状況で感染や炎症が起こる可能性があります。

埋もれた親知らず

親知らずが歯茎の下に埋もれている場合、歯ブラシやフロスで適切に清潔に保つことが難しく、細菌や食べかすが歯茎の周りに蓄積しやすくなります。

歯茎の腫れや痛み

埋もれた親知らずの周りの組織が炎症を起こすことがあり、これは歯茎の腫れ、赤み、痛みなどの症状を引き起こします。

感染: 炎症が進行すると、感染が起こる可能性があります。感染が広がると、膿(化膿)がたまり、これは非常に痛みを伴う状態で、全身への影響も及ぼす可能性があります。

痛みや不快感

痛みや不快感

親知らず(智歯、英: wisdom teeth)が正しく口腔内に生えてこない場合、口腔内の他の歯や組織に圧力をかけ、これが痛みや不快感を引き起こすことがあります。以下は、この状況に関連する詳細です

歯茎の圧力

正常に成長しきれない親知らずは、歯茎や隣接する歯に圧力をかけることがあります。この圧力は、歯茎の腫れや痛みを引き起こす原因となります。痛みはしばしば鋭く、持続的で、食事や噛むことに大きな不便をもたらすことがあります。

不正咬合(ふせいこうごう)

親知らずの成長が正常でない場合、他の歯との噛み合わせに問題が生じることがあります。親知らずが噛み合わないことで、歯列の不正咬合(かみ合わせの異常)が発生し、痛みや不快感を引き起こす可能性があります。

口内潰瘍(こうないかいよう)

親知らずが周囲の組織に摩擦を引き起こすことがあり、これが口内潰瘍(アフタ)を誘発する可能性があります。口内潰瘍は痛みを伴い、食事や会話が困難になることがあります。

顎関節の不調

親知らずが噛み合わせに影響を与えると、顎関節にも負担がかかることがあります。この結果、顎の痛みや不調、顎関節症状が発生することがあります。

頭痛

親知らずが不適切な位置にある場合、頭痛や顔面痛が起こることがあります。これは、口腔内の不快感が頭痛の原因となることがあるためです。

痛みや不快感は、親知らずの位置や成長状態によって異なりますが、これらの症状は通常、親知らずの抜歯を検討する理由となります。歯科医は、患者さまの症状や口腔内の状態を評価し、必要に応じて親知らずの抜歯を勧めるかどうかを決定します。抜歯が実施されれば、患者さまは通常、麻酔を受けて手術を行い、痛みや不快感の軽減が期待されます。

歯列矯正

歯列矯正

歯列矯正は、歯の噛み合わせや歯並びを改善し、美しい笑顔を実現するための治療方法です。この治療を受ける患者さまは、歯の位置や噛み合わせに関する特定の問題を抱えていることがあります。歯列矯正の目的は、歯を正しい位置に移動させ、適切な噛み合わせを実現することです。

親知らずは、通常、口の奥の方に位置し、他の歯列との噛み合わせに影響を及ぼすことがあります。以下は、歯列矯正患者さまにとって親知らずの抜歯が必要になる主な理由です。

スペースの不足

歯列矯正を行う際、歯を適切な位置に移動させるために十分なスペースが必要です。親知らずが他の歯に圧力をかけ、スペースを制約している場合、歯列矯正の進行に支障をきたすことがあります。

歯の移動の妨げ

親知らずが奥歯の位置にある場合、他の歯を正しい方向に移動させるのが難しいことがあります。これにより、歯の位置を調整するプロセスが遅延し、治療期間が長引く可能性があります。

不正咬合の修正

歯列矯正は、不正咬合(例:オーバービット、アンダーバイトなど)を修正するための治療でもあります。親知らずが正しく位置していない場合、これらの不正咬合を修正するのが難しいことがあります。

噛み合わせの安定性

歯列矯正後、歯の噛み合わせを安定させるために、親知らずの抜歯が必要な場合があります。これにより、新たな噛み合わせが維持されやすくなります。

歯科医は、患者さまの個別の状況に基づいて親知らずの抜歯の必要性を評価し、治療計画を立てます。歯列矯正を受けるかどうか、また親知らずを抜歯するかどうかは、患者さまの口腔内の状態や矯正の目標に応じて決定されます。抜歯が必要な場合、歯科医は適切なタイミングと方法で手術を行い、矯正治療を成功させるための一環として取り組みます。

システム的な健康の問題

システム的な健康の問題

一部の医療状態や疾患において、親知らずの抜歯が推奨されることがあります。これは、口腔感染症を他の健康問題に拡大させないため、また口腔内の感染源を除去するための措置として行われることがあります。

親知らずの抜歯がシステム的な健康の問題に関連する場合、以下のような状況が考えられます。

免疫系の弱い患者さま

免疫系が弱い患者さま、例えばがん治療を受けている患者さまや免疫抑制剤を服用している患者さまは、口腔内の感染に対するリスクが高まります。親知らずが感染症の原因となる可能性があるため、感染を予防するために抜歯が勧められることがあります。

心臓弁膜疾患などの心臓疾患

特定の心臓疾患や人工心臓弁を持つ患者さまは、口腔内の感染が血流に進行し、心臓に感染が及ぶ可能性があります。このような患者さまにとって、口腔内の感染を予防するために親知らずの抜歯が検討されることがあります。

糖尿病

糖尿病患者さまは感染に対するリスクが高まるため、口腔内の感染を予防することが重要です。親知らずが感染症の源になる可能性がある場合、抜歯が検討されることがあります。

免疫系の異常

免疫系の異常を持つ患者さま、例えば免疫不全症候群(HIV/AIDS)を持つ患者さまは、一般の感染に対する免疫力が低下しているため、感染を予防するために親知らずの抜歯が検討されることがあります。

親知らずの抜歯がシステム的な健康の問題に関連する場合、患者さまの全身の健康状態を考慮に入れて、口腔内感染を予防することが主要な目的となります。歯科医は、患者さまの病歴や医療状態を評価し、必要な治療を提案します。抜歯が行われる場合でも、患者さまの健康を最大限に配慮し、手術中および後のケアを適切に行います。親知らずの抜歯は、感染症のリスクを最小限に抑え、患者さまの全身の健康を保護するための重要な処置となることがあります。

親知らずを抜かなくても良い場合

親知らずを抜かなくても良い場合

親知らずは必ずしも抜歯するわけではありません

親知らずを抜かなくても良いと判断される場合があります。以下は、抜かなくても良い親知らずの一般的な状況です。

正常に生えている場合

親知らずが正常に生えており、周囲の歯に対して問題を引き起こしていない場合、通常は抜歯の必要はありません。正常に生えた親知らずは、噛み合わせや口腔内の機能に影響を与えないことが多いです。

適切なスペースがある場合

口腔内に親知らずの成長に十分なスペースがある場合、抜歯の必要性は低いです。スペースが適切であれば、親知らずが他の歯に圧力をかけたり、歯列に問題を引き起こすことは少ないです。

正常な噛み合わせを妨げていない場合

親知らずが噛み合わせに問題を引き起こしていない場合、抜歯の必要性は低いです。正常な噛み合わせを維持している場合、親知らずの抜歯は通常推奨されません。

歯周病や感染が発生していない場合

親知らず周辺に歯周病や感染が発生しておらず、口腔内の健康に影響を与えていない場合、抜歯は必要ないことがあります。歯周病や感染が進行している場合、抜歯を検討することがあります。

患者さまの健康状態に合致する場合

患者さまの全身の健康状態や医療状態を考慮し、抜歯のリスクを回避するために、親知らずを抜かない選択ができることがあります。免疫系の弱い患者さまや特定の心臓疾患を持つ患者さまなど、抜歯がリスクを伴う場合は、歯科医と相談し、適切な決定を下すことが重要です。

 

親知らずを抜くべきかどうかは、個別の状況に依存します。歯科医師は患者さまの口腔内の状態や全身の健康を評価し、抜歯の必要性を判断します。患者さま自身や歯科医師とのコミュニケーションを通じて、最適な治療計画を立てることが大切です。抜歯の必要性が低い場合、親知らずをそのまま残しておくことができます。

 

親知らずを抜くデメリット

少ないとはいえリスクも存在します

親知らずを抜くことにはいくつかのデメリットやリスクも存在します。以下に、親知らずを抜く際に考慮すべき主なデメリットを説明します。

手術のリスク

親知らずの抜歯は手術的なプロセスであり、手術に伴うリスクが存在します。手術中に出血、感染、神経損傷、歯周病の悪化などが発生する可能性があります。ただし、これらの合併症は比較的まれです。

疼痛と腫れ

抜歯後、口内に腫れや疼痛が生じることが一般的です。これらの症状は一時的であり、通常、数日から数週間で改善します。適切な疼痛管理とケアが必要です。

食事制限

抜歯後、硬い食べ物や飲み物を摂取することが制限される場合があります。柔らかい食事に切り替える必要があるため、食事の制約が生じることがあります。

口の臭い

抜歯後、口内の傷が癒えるまで口の臭いが生じることがあります。しかし、適切な口腔衛生と歯磨きで管理できます。

神経損傷

抜歯中に周囲の神経にダメージが及ぶ可能性があります。これは感覚の一時的または持続的な損失を引き起こす可能性がありますが、まれな事例です。

合併症

まれに、抜歯後に感染症が発生することがあります。感染症が進行すると、膿(化膿)がたまり、疼痛や不快感を引き起こす可能性があります。

噛み合わせの変化

親知らずを抜くことにより、噛み合わせに変化が生じることがあります。これは通常、他の歯が親知らずの抜歯によってスペースを確保するためです。しかし、歯科医師は噛み合わせの変化を最小限に抑えるために努力します。

時間と費用

親知らずを抜く手術には時間がかかり、手術費用や麻酔費用がかかることがあります。また、回復にかかる時間も考慮する必要があります。

親知らずの抜歯は一般的に安全であり、多くの患者さまにとって問題ありません。ただし、個別の状況や口腔内の状態によっては、一時的な不快感やリスクが生じることがあるため、歯科医師との相談が重要です。歯科医師はリスクを最小限に抑えつつ、患者さまの健康と快適さを最優先に考え、抜歯の必要性を評価します。

まとめ

親知らずの抜歯の必要性は個別の状況に依存し、口腔内の問題や全身の健康状態を考慮して歯科医が診察したうえで患者さまごと個別に判断いたします。

抜歯が行われる場合でも、患者さまの健康を最大限に配慮し、感染症のリスクを最小限に抑えるための措置を取るなど、常に患者さまにとってのリスクを最小限にする為の選択をいたします。

 

大阪府八尾市にある歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科では日々の診療で患者さまとの対話を大切にし、お一人お一人に合わせた治療を行っております。

歯に関する心配事がございましたらいつでも大阪府八尾市にある歯医者、もりかわ歯科へお越しください。

 

歯列矯正をお考えの方も当院では矯正無料相談を実施していますので、お気軽にお問い合わせください。

詳しくは当院ホームページにあるマウスピース矯正ページをご覧ください。

 

歯周病は治るのか?自分でできる歯周病の予防法も解説!

2023年9月19日
唇をめくって赤く腫れた歯茎を確認する人

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所です。

歯周病は治らないと聞いたことがあり、治療しても意味がないからと放置している方はいませんか。

歯茎から出血する、頻繁に歯茎が腫れるなどの症状がある場合、歯周病になっているかもしれません。歯周病は自然に治る病気ではないため、放置すると進行し、最悪の場合歯が抜ける可能性があります。

今回は、歯周病は治るのかどうか、歯周病の治療法について解説します。自分でできる歯周病の予防法などもご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

歯周病とは?

歯磨きしながら歯の痛みに耐える女性

歯周病とは、歯周病菌によって歯茎や顎の骨などが炎症を起こす病気のことです。歯周病菌は、歯の汚れであるプラークに潜んでいるため、歯周病の原因は磨き残しであるといえます。

歯周病は進行性の病気です。以下のような経過で進行します。

・歯肉炎:プラークや歯石によって歯茎が赤く腫れる・出血する

・軽度の歯周病:歯肉炎の症状が慢性化し、炎症が広がって顎の骨が溶け始める

・中度の歯周病:顎の骨が溶け続け、歯がグラつき始める

・重度の歯周病:顎の骨がほとんど溶け、自然に歯が抜けることもある

プラークは柔らかい汚れのため、歯ブラシで取り除けます。歯石に変化すると、自分で除去することは難しくなるでしょう。

歯周病のきっかけは、プラークや歯石によって歯茎に炎症が起きることです。歯茎が赤く腫れる、歯磨きのときに歯茎から出血するなどの症状があらわれます。

歯肉炎の段階では、歯茎に炎症が起きていても痛みがないことが多いため、気づく人は少ないです。歯肉炎を放置すると歯茎だけでなく顎の骨にまで炎症が広がり、歯周病に進行します。

歯周病の症状が進行すると、歯茎の腫れや出血だけでなく、顎の骨が溶け始めます。歯がグラつき、最悪の場合自然に歯が抜けるでしょう。歯茎の出血や膿によって、口臭が悪化することもあります。

中〜重度の歯周病では、歯茎の腫れによって強く痛むことがあり、しっかり噛めなくなるでしょう。歯が抜けると、食べられるものに制限が出て、食事をおいしいと感じられなくなるかもしれません。

歯周病は治るのか?

顎に手を当てて考える女性

歯周病の症状は、歯茎と顎の骨に炎症が起きることです。歯茎の炎症は、歯周病の治療を受けることで治ります。

しかし、顎の骨に炎症が起き、歯茎が下がる、歯がグラつくなどの症状がある場合、健康な状態まで治療することは難しいでしょう。

虫歯治療で考えるとわかりやすいですが、虫歯になった部分を削って詰め物や被せ物を行い、歯の形を整えることはできますが、虫歯前の削られていない健康な歯に戻すことはできないのです。

治療によって歯周病が治らなくても、治療が必要ないわけではありません。歯周病は進行性の病気のため、治療しなければ悪化するからです。歯周病の治療によって炎症を抑え、症状を食い止めることが重要です。

口内に潜む歯周病菌は、治療を行っても完全になくすことはできません。症状が改善されても、歯周病が再発するおそれがあります。

歯周病治療によって症状を改善し、患者様自身が歯周病予防を実践する必要があるでしょう。

歯周病の治療法

歯科医院で治療を行う男性歯科医師

歯周病の治療では、原因となる歯の汚れを落とします。歯周病の炎症が落ち着き、症状を食い止められるでしょう。

基本的に、歯周病の治療法は以下の流れで進められます。

①歯周病検査

歯周病の進行度を把握するために、レントゲン撮影などを行って、歯や歯茎、顎の骨の状態を確認します。

主に調べられる内容は、以下のとおりです。

・歯周ポケットの深さ

・歯茎からの出血の有無

・歯の動揺度

・噛み合わせ

歯周病が進行すると歯茎から顎の骨にまで炎症が広がります。そのため、歯周病が進行している方は、歯と歯茎の境目にある歯周ポケットが深くなる傾向にあります。

歯周ポケットの深さは、軽度の歯周病では3~5mm、中度の歯周病では4~6mm、重度の歯周病では7mm以上です。健康な歯茎の歯周ポケットは1~2mm程度なので、3mm以上の場合は歯周病になっている可能性があるでしょう。

歯周ポケットを調べる際は、プローブとよばれる器具を歯と歯茎の境目に差し込みます。プローブを差し込んだ際、炎症のある歯茎は出血することがあります。

健康な歯茎はプローブの刺激によって出血することはありませんが、歯周病による炎症が起きている歯茎は、少しの刺激でも出血するのです。そのため、歯周ポケットの深さと、検査の際に出血するかどうかが、歯周病の進行度をはかる重要な指標といえるでしょう。

歯周病によって顎の骨が溶かされることによる歯のグラつきや、噛み合わせの問題がないかも確認します。

②歯周病治療

歯の表面に付着した汚れを除去したあと、歯と歯茎の境目に潜む汚れを取り除きます。歯周病の原因となる磨き残しを徹底的に除去することで、歯茎の炎症を抑えられるでしょう。

クリーニングの際に磨き残しを確認し、適切に歯磨きを行えるよう歯磨き指導が実施されます。磨き残しやすい部分を認識し、正しい歯ブラシの当て方を知ることで、歯周病予防に効果があるでしょう。

③歯周外科治療

歯周外科治療が必要になるのは、歯周病が中度以上の場合です。症状が進行している場合、歯周病治療で汚れを除去するだけでは、炎症が落ち着かないことが多いためです。

歯周病治療では炎症が落ち着かない場合は、麻酔を行って歯茎を切開し、歯茎に隠れている汚れを取り除きます。見える範囲の汚れだけでなく、歯の根の汚れまで徹底的に除去することで、歯周病の症状を効果的に改善できるでしょう。

ただし、歯周外科治療は、麻酔を行って歯茎を切開する侵襲度の高い治療です。1回の治療ですべての歯を治療することは難しいでしょう。

部位ごとに分けて治療を進めるため、複数回の通院が必要になることが多いです。

④再検査

治療のあと、歯茎の炎症が落ち着いたかどうかを確認するために歯周病検査を再度行います。

炎症が落ち着いていれば、定期的なメンテナンスに移行します。口内の状態によって異なりますが、3か月に一度はメンテナンスを受けましょう。

炎症が落ち着いていない場合は、再度歯周病治療を行うか、歯周外科治療を行うか判断します。

 ⑤定期メンテナンス

歯周病菌をすべてなくすことは難しいです。治療によって症状が落ち着いても、口内の状態が悪くなれば歯周病が再発する可能性はあるのです。そのため、定期的な歯科医院でのメンテナンスが欠かせません。

歯周病は、進行しなければ自覚症状があらわれないことが多いです。歯茎が腫れて痛む、食べ物を噛みにくいなど、症状がある場合は歯周病が進んでいるかもしれません。

定期的に歯科医院でメンテナンスを受け、歯周病の予防と早期改善に努めることが大切です。

自分でできる歯周病の予防法

歯磨きを行う女性

歯周病を悪化させないためには、患者様自身で予防することが大切です。自分でできる歯周病の予防法をご紹介します。

歯磨きでの磨き残しをなくす

歯周病を予防するには、歯周病の原因となる磨き残しをなくすことが大切です。磨き残しがあると細菌が繁殖しやすく、歯周病だけでなく虫歯にもなりやすいです。

歯磨きを1日に何回行うかよりも、どれだけしっかり磨けているかを意識しましょう。頻回に歯磨きをしていても、歯ブラシがうまく当たっておらず磨き残しが生じていては意味がありません。

正しい方法で歯磨きすることが重要です。歯科医院のメンテナンスでは歯磨き指導も受けられるので、参考にするとよいでしょう。

生活習慣を改善する

免疫力が低下すると、歯周病の症状が進みやすくなります。そのため、規則正しい生活を送ることが大切です。

睡眠時間を十分に確保し、栄養のある食事を摂りましょう。喫煙習慣がある場合は歯茎の血行が悪くなることで、歯周病が進みやすいです。可能であれば禁煙したほうがよいでしょう。

歯ぎしりや食いしばりも、歯茎や顎の骨に負担をかけます。歯周病を引き起こす可能性があるので、マウスピースを装着するなど、適切に対応しましょう。

定期的なメンテナンスを欠かさない

毎日の歯磨きをどれだけ丁寧に行っても、歯周病の原因となる磨き残しは生じます。定期的にメンテナンスに通って磨き残しを徹底的に除去し、歯周病を予防しましょう。

利き手や磨き方の癖など、磨き残しが生じる部分はある程度決まっています。磨き方をプロに教えてもらうことで、ふだんの歯磨きの清掃効果を高められるでしょう。

歯周病の悪化を食い止めて改善し、歯周病を予防するためには、定期的なメンテナンスが欠かせないのです。

まとめ

歯を見せて笑う女性

歯周病による歯茎の炎症は、歯周病の治療を行うことで治ります。

しかし、もともとの健康だった状態に戻るわけではありません。歯周病は予防することが非常に重要なのです。

治療によって歯周病が治るわけではなくても、治療と定期的なメンテナンスは欠かせません。歯周病は進行性の病気のため、治療しなければ悪化します。歯周病の治療によって炎症を抑え、症状を食い止めなければ、大事な歯を失うかもしれません。

症状が改善しても、歯周病菌は口内に常にある状態です。汚れが溜まると、再発することもあるでしょう。毎日の歯磨きや生活習慣の改善などによって、日頃から歯周病を予防することが重要です。

歯周病でお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所」にお気軽にご相談ください。

歯医者って何歳から??

2023年9月1日

歯医者って何歳から??

こんにちは。

大阪府八尾市志紀にある歯医者 医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所です。

今回は、「歯医者って何歳から?」です。

よく「何歳から歯医者にいくべきでしょうか?」という質問がきます。

答えは「1歳半ごろからです」

ただ、なぜ1歳半ごろから通う必要があるのか理由を知っておくべきだと思います。

歯医者にこどもの時から通うことで色々なメリットがあります。

ここ最近では虫歯の数も減ってきています。

昔、歯医者は『痛くなったら』、『虫歯になったら』という問題が起きてから行くというのが当たり前でした。

今は、『虫歯になる前に』、『歯が痛くなる前に』という予防がメインになってきました。

問題から予防に変えることでお口の中の健康を守れる様になってきました。

要は『予防』が鍵になります。そのためにはこどもの時から歯医者に行く習慣『あたりまえ』が大切になってきます。

このブログではこどもの時の予防がいかに大切なのかをお伝えさせて頂きます。

こどもが歯医者にいつからいっていいのか悩まれているママは必見です。

 

なぜ、1歳半ごろから歯医者に行く必要があるのか?

なぜ、1歳半ごろから歯医者に行く必要があるの?

先ほど「何歳から歯医者にいくべきでしょうか?」という質問に対して『1歳半』とお答えさせて頂きました。

では、どうして早く歯医者に行く必要があるのでしょうか?

理由としては3つ挙げられます

1、虫歯予防

2、正しい顎の成長

3、お口の正しい機能獲得

です。

それぞれ詳しく説明させて頂きます。

1、虫歯予防

1、虫歯予防

虫歯予防として思い描くのは歯の磨き方だと思います。勿論、歯の磨き方を正しくする事は大切です。

ただ、それだけではなく間食が多いなど『生活習慣』の見直しや歯の強化目的とした『フッ素』などが大切になってきます。

1歳半から『歯の磨き方』、『生活習慣』、『歯の強化』を続けていけば虫歯のリスクはグッと下がります。

虫歯になり歯が痛くなってから歯医者にいったら『治療された』というイメージになり怖いイメージが付きます。

一方、予防で通う場合『治療してもらった』といういいイメージになり歯医者に通うことにいいイメージが付き、楽しく歯医者に通えるようになってくると思います。

2、正しい顎の成長

2、正しい顎の成長

こどもの成長は今その瞬間しかありません。逃してしまうと取り戻すことができません。

上顎は10歳で80%成長が終わってしまいます。

まだ10歳ではなく、“もう10歳”という認識に変えて下さい。

その瞬間を逃さないためには現状の歯並びが正しく成長できているのかを知ることが大切になります。

例えば、3歳で乳歯が萌え揃います。

その時に、乳歯と乳歯の間に隙間が出来ていることが必要です。

『発育空隙』『霊長空隙』といって成長のためのスペースです。

もし、ここにスペースがなくキチキチに萌えていたら将来は歯並びが悪くなってしまいます。

仮に1歳半から歯医者に通っていたとしたら、顎の成長が正しいのかなどを歯科医師がしっかりチェックして正しい成長を促すことができます。

3、お口の正しい機能獲得

3、お口の正しい機能獲得

今のこどもを見ていると口がよく開いています。これは本当に危険です。

色々原因はあります。

鼻が詰まり、口呼吸になり、舌の位置が悪くなり、姿勢が悪くなるといったように一つの要因から様々な問題が起こってしまいます。

小さい頃からお口の正しい機能獲得をしっかりしておくと将来良い結果に繋がります。

小さな事をコツコツやっていくことで素晴らしい成長を促せます。

実際、歯医者でなにするの?

実際、歯医者でなにするの?

歯医者でなにをするのかをお話します。

時間は30分程です。勿論、保険適応なのでご安心ください。

メニューとしては

1、虫歯チェック 2,フッ素による歯の強化 3、磨き方の指導 4,お口の体操となります。

勿論、人によってメニューは変わりますが30分の中でこれだけのことをしていきます。

 

勿論、兄弟、姉妹も一緒に診ることができるのでご安心ください。

歯の検診をしていく中で歯並びに問題や顎の成長に問題ある場合には、当院は矯正の先生もいますので無料相談を受けてもらうことも可能です。

いかがだったでしょうか?

今回は、「歯医者って何歳から?」でした。

歯医者には歯が痛くて困っている方がまだいっぱいおられます。

ただ、こどもの時に歯医者さんに行く習慣があれば事前に防ぐことができます。

『痛い』、『怖い』というイメージがついてしまう前に歯医者さんにいきましょう。

しっかり通うことで習慣『あたりまえ』という認識に変わってきます。

是非、こどもから歯医者に通い予防をしましょう。

もりかわ歯科志紀診療所はお口の中だけではなく全身のアドバイスも行っております。

当院は「ママとこどもの歯医者さん」認定医です。

ママと子供の歯医者さんロゴ

 

小児矯正の目的は?

2023年6月30日

小児矯正の目的は?

こんにちは。大阪府八尾市志紀にある歯医者 医療法人 甦歯会もりかわ歯科 志紀診療所です。
今回は、「小児矯正の目的は?」です。
皆様は、小児矯正の目的をご存じですか?
大人になると成長はしなくなります、子供の成長はその時しかありません。
その瞬間を逃してしまうと成長は戻ってきません。
今回の記事では小児矯正の目的を徹底的にご説明させて頂きます。
小児矯正を考えている方は是非、この記事を読んで参考にしてもらえたら幸いです。

成長で大切なことは?

脳のラジエーターとして重要な働き

成長で大切なことは『呼吸』です。
口がポカンと空いていて口呼吸になっている子と鼻呼吸出来ている子では成長の仕方が違います。
脳は20Wの熱を産生しているのですが、脳が熱くなりすぎると機能が働かなくなります。
それを防ぐために鼻呼吸があります。
顎の成長は脳の成長と関係しています。
成長をしっかり促すためにはまず、お子様の呼吸の仕方を確認して下さい。
鼻が詰まっていて鼻呼吸が出来ていない場合、耳鼻科に是非、受診して下さい。

小児矯正の目的は?

矯正相談でいつもお話する事ですが、大人の矯正の目的と子供の矯正の目的は違います。
子供の矯正の目的は
1、顎の成長を促すため
2、大人になった時抜歯矯正を避けるため
3、脳の成長を促すため

主にこの3つの目的だと考えています。

上顎は10歳までに80%成長します。そのタイミングで脳も成長します。
上顎の成長は10歳までに広げないと広がりにくくなります。

上顎はどうやって成長するの?

上顎はどうやって成長するの?

上顎は3方向に成長していきます。
ピンクの線が切歯縫合といって前方向に成長していきます。
青い線が正中口蓋縫合といって横方向にに成長していきます。
要は縫合が広がることで上顎が成長していきます。

小児と成人の上顎の違い

左は子供、右は大人の上顎です。
子供の時縫合は深いです。それに比べ大人になると縫合は薄くなっていきます。
これは大人になると成長がストップしてしまう事を表しています。
成長をさせるためには縫合が広がるタイミングで広げてあげる必要があります。
小児矯正の目的は今しか出来ないことへのアプローチだと当院では考えております。

実際の症例

インビザライン矯正前(初診)

インビザライン矯正前の状態(初診)

9歳の女の子で歯並びが気になるという事で来院されました。

上顎のスペースが小さいので歯が並ぶことが出来ていないことによって歯並びが悪くなってしまっています。
下顎も前歯がガタついている状態でした。
インビザライン矯正にて顎を広げながら歯並びを整えていく計画を作成していきました。

インビザライン矯正8ヶ月後

インビザライン矯正8ヶ月後

インビザライン矯正8ヶ月後です。
歯並びもだいぶ綺麗になりました。このように8ヶ月ほどでここまで変化します。
もし、この方が大人になって矯正していたら抜歯をしないと歯並びを解消出来なかったかもしれません。
歯は大切なので、できるだけ抜かずに歯を並べることが大切になってきます。
お子様の歯並びが気になっている方はすぐに矯正相談を受けてもらうことをおすすめします。

いかがだったでしょうか?

今回は、「小児矯正の目的は?」でした。
子供の時に矯正をすることにはたくさんメリットがあります。
気になっているけどなかなか1歩踏み出せていない方は
この問診票を見てみて下さい。
該当する項目があればご相談することを推奨します。

もりかわ歯科問診票

当院は、ダイヤモンドプロバイダーといって全国の歯科医院で1%程しか獲得することができない称号を獲得しております。
気になる方は是非ご相談下さい。
小児矯正の詳しい内容はこちら

ダイヤモンドプロバイダー森川康司

子供の頃から歯医者に通った方がいい理由

2023年6月16日

子供の頃から歯医者に通った方がいい理由

こんにちは。大阪府八尾市志紀にある歯医者 医療法人 甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所です。
歯医者に通う理由って考えたことありますか?
虫歯になったら歯医者に行く、歯茎が痛いから歯医者に行くなど問題があってから歯医者さんにいく「治療」も必要ですが、歯医者は痛くなる前に問題が起こる前に通う「予防」が大切です。

ただ、歯医者に行くのを当たり前に習慣にしないとなかなか「予防」を意識する事は難しいです。
ここで、大切になっていくのが子供の時に歯医者に「治療」ではなく「予防」で通う事です。
今回のブログは「子供から歯医者にいった方がいい理由」です。
いつ歯医者に連れて行けばいいか迷われている方は是非、参考にしてみて下さい

何歳から歯医者に行けばいいの?

子供は何歳から歯医者に連れて行けばいいのかと言いますと3歳くらいからといつも伝えております。
理由としては、大体3歳くらいに乳歯が生え揃うのでそこを指標にしております。

子供の歯の「予防」で出来ることは?

大人は歯の掃除や歯石取りや歯医者で出来ることは馴染みがあると思います。
「子供の時に歯医者で出来ることは?」とよく質問がきます。
今回の記事では、出来る事やどういう効果なのかを深堀りしていきます。

1、歯の磨き方をチェック
2、フッ素塗布
3、シーラント塗布
4、口腔機能の向上
1〜4は保険範囲内で出来ます。

歯の磨き方をチェック

歯の磨き方をチェック

染色液を使って磨き残しをチェックしていきます。
どこの部分が磨き残しが多いのかをチェックして磨き方の指導をさせて頂いています。
本人の磨き方の指導であったり仕上げ磨きの時のポイントであったりしっかり確認して日々のケアの指導をさせて頂いております。
毎日の歯磨きを正しくすると虫歯のリスクを減らすことができます。

2、フッ素塗布

フッ素塗布の効果

フッ素を塗布することで歯を強くすることが出来ます。
作用としては 1、歯を強くする2、再石灰化の促進 3、菌の力を弱めるが挙げられます。
歯科医院でフッ素を塗ることで歯を強化することができるので定期的に歯科医院に通うようにして下さい。

3、シーラント塗布

シーラントで歯の溝を埋める

歯の頭の部分は溝があり汚れが詰まりやすく虫歯のリスクが高い状態です。
どうしても毎日歯ブラシに気を付けていたとしても虫歯になってしまいます。
シーラントと言って溝を埋める樹脂です。
溝を埋めることで汚れが入りにくくなり虫歯のリスクを下げる事ができます。

4、口腔機能の向上

「口ぽかん」は口周りの筋肉の緩み

お口の筋肉や舌の位置により歯並びに影響が出てきてしまいます。
歯医者に来て頂いている子もよくお口が空いてる「口ポカン」が多いです。

受け口の噛み合わせ
筋肉の緩みにより反対咬合も起きてしまいます。
成長の中で筋肉の使い方などがすごく重要になってきます。
保険範囲内でお口のトレーニングも出来ます。
歯並びにもいい影響を与えるので是非、歯科医院にてやって下さい。

いかがだったでしょうか?

今回は、「子供から歯医者にいった方がいい理由」でした。
子供の時に歯科医院に通う理由としては虫歯にならないことも大切ですが、歯科医院は「治療」する場所ではなく「予防」する場所と思ってもらう事が大切だと思います。
歯科医院に子供の時から通うことで大人になった時に歯科医院に通う事が当たり前になると思います。
親御さんの役割としては、虫歯なので歯医者に連れていくのではなく問題が起こる前に歯医者さんに連れていく事が大切になってきます。
子供の歯のことで気になることありましたら
医療法人甦歯会 もりかわ歯科 志紀診療所の所長末廣 赳史にお問合せ下さい。
優しく、丁寧にご対応させて頂きます。
優しい所長 末廣赳史

自分でできる歯周病の治し方はある?悪化させないためにできること

2023年6月12日
顎を抑えて歯の痛みに耐える女性

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所です。

歯周病は、虫歯と並んで「歯科の二大疾患」とよばれるほど発症率が高い身近な病気です。歯の痛みで気づくことが多い虫歯とは対照的に、歯周病は進行中も痛みがなく、自分では気づきにくいとされています。歯科医院の定期検診で初めて気づく方も多いです。歯周病が悪化すると、最悪の場合、歯を失うこともあります。少しでも長く自分の歯で食事をするために、歯周病は避けるべき病気です。

今回は、歯周病を自分で治すことはできるのか、歯周病を予防し悪化させないためにはどうしたらいいのかを解説します。

歯周病とは

上を見ながら悩む白い服を着たカップル

歯周病とは、歯の周囲に歯垢などが付着し、菌が増殖して歯茎や骨を破壊する歯の病気です。

歯に歯垢が付着すると口内に菌が増殖しやすくなり、歯周病に発展することがあります。歯周病が進行すると、細菌の毒素によって歯を支える土台の歯槽骨が徐々に溶かされ、最悪の場合歯が抜けることもあります。

歯周病の進行は、痛みなどの自覚症状がないためセルフチェックが難しく、歯科医院で診てもらわないとなかなか気づけません。歯が抜けることを防ぐために、歯科医院で定期的な歯の診察を受けましょう。

歯周病の原因

積み木に書かれた虫眼鏡を組み立てる

歯周病を防ぐには、歯周病の原因を知り、対策することが大切です。歯周病の原因を確認しましょう。

磨き残し

歯周病になる原因は、歯磨きが不十分なことが考えられます。

磨き残しがあると、歯と歯茎の間に歯垢が蓄積し、徐々に歯石になります。歯石は歯磨きでは取れないため、歯科医院で除去しないといけません。歯石ができると歯石周辺で細菌が繁殖し、歯周病の原因となります。ふだんの歯磨きを丁寧に行い、汚れを残さないことが大切です。

歯石の周りに付着した菌の影響

歯石の周りに付着した菌は繁殖力が強く、徐々に細菌が増えます。口内が細菌に侵され、歯周病を引き起こすでしょう。

細菌が繁殖すると、歯茎が弱まる、骨が溶けるなどの症状もあらわれます。歯を失うこともあるため、歯石は放置せず見つけたらすぐに歯科医院で除去してもらいましょう。

歯ぎしりや食いしばり

歯ぎしりや食いしばりで歯に過剰に力が加わると、骨に負担がかかり、歯周病や顎関節症などを引き起こす恐れがあります。

就寝時はマウスピースを使用するなど、必要以上に歯に負担をかけないようにしましょう。

歯周病は自分で治せるのか?

鏡を見て自分の歯を確認する女性

磨き残しなどが蓄積されて発症する歯周病は、自分で治せるのでしょうか。「歯科医院に行かずに治せたら」と思う方も多いでしょう。ここからは、歯周病は自分で治せるのかどうか、詳しく解説します。

歯周病は自分で治せない

歯周病は、残念ながら自分で治すことは難しく、歯科医院での治療が必要です。

市販されている歯磨き粉などは、あくまで歯周病を予防するもので、歯周病の原因となる細菌を抹消するものではありません。歯周病を発症すると、自力では取れない歯石や歯茎の炎症など、さまざまなトラブルが発生します。専用の器具での除去が必要な歯石や、治療が必要な歯茎の炎症は、自分では対処できません。

症状には個人差もあるため、自力でどうにかしようと考えず、虫歯と同様に異変を感じたらすぐに歯科医院を受診しましょう。

歯周病はコントロールできる

歯周病は自分では治せませんが、進行スピードをコントロールすることは可能です。

進行スピードをコントロールするうえで大切なのは、日々のセルフケアで歯周病菌を減らすことです。歯周病の原因となる歯垢を残さないよう意識しましょう。就寝時や起床時、食後に丁寧な歯磨きを行い、歯垢の原因をなくすことで、歯周病に繋がるきっかけを断つことができるでしょう。

歯周病を悪化させないために自宅でできること

歯磨きをする女の子と母親

歯周病を少しでも悪化させないためにはどうしたらよいのか、自宅でできるセルフケアはないのか、疑問に思った方もいるのではないでしょうか。

自宅でできるセルフケアは、以下のとおりです。

丁寧に歯を磨く

もっとも力を入れるべきことは、ふだんの歯磨きです。

歯ブラシは毛先が広がっていない清潔なものを使用し、デンタルフロスや歯間ブラシも併用しましょう。また、歯のすき間の汚れを除去することも大切です。奥歯にはスポット用の小回りの利く歯ブラシを使用し、噛み合わせ部分から細かい部分までしっかり念入りに磨きましょう。

免疫力を上げる

歯周病を悪化させないためには、免疫力を上げることも大切です。早寝早起きやバランスのよい食事を摂りましょう。

歯周病と免疫力は一見関係ないように思えるかもしれませんが、免疫力が落ちているときは風邪をひきやすくなるように、免疫力は体全体の健康に大きく影響します。なるべくストレスをため込まないように生活することが大切です。

禁煙する

喫煙者は歯周病になりやすく、症状が悪化しやすいといわれています。また、歯周病にかかると治りにくいことも特徴です。体内に吸収されるたばこの有害物質によって血管が収縮し、血液循環が悪くなるためです。

喫煙すると血液量が減少し、歯茎に十分な酸素が行きわたりません。細菌が繁殖しやすくなり、歯を支える骨を溶かすなど悪化の一途をたどります。健康な歯を維持するためには、禁煙しましょう。

歯周病にならないための予防が重要!

歯ブラシを持って患者に歯磨き指導をする女性医師

歯周病にならないためには、日頃の予防が欠かせません。主な予防法は、以下のとおりです。

毎日の歯磨きの徹底

毎日の歯磨きは、丁寧にしっかり行いましょう。

不十分な歯磨きは歯周病の原因の一つであるため、歯磨きは非常に大切です。毎食後に丁寧に歯を磨くことで、歯石が歯に付着することを防げます。時間がないときは、水やうがい薬などでうがいするだけでもある程度の汚れは落とすことができます。

歯科医院での定期的なメンテナンス

歯周病を防ぐためには、歯科医院で定期的にメンテナンスを受けることが効果的です。

歯科医院では、歯周病はもちろん、虫歯などの早期発見にも繋がり、磨き残しの確認もしてくれます。さらに、歯科医師や歯科衛生士から歯磨きやふだんの生活の指導を受けることで歯磨きのスキルも向上するため、歯周病や虫歯予防に効果を発揮するでしょう。

生活習慣の見直し

歯周病を予防するには、免疫力が重要です。

免疫力を上げるために、規則正しい生活を送りましょう。栄養バランスのよい食事を心がけ、過度なアルコールの摂取は控えてください。また、十分に睡眠時間を確保し、早寝早起きをするなど規則正しい生活を送ることが望ましいです。

まとめ

唇をめくって歯を見せる若い女性

歯周病は、実は身近で怖い病気ですが、毎日の丁寧な歯磨きと歯科医院での定期的なメンテナンスによって、健康な歯を維持することが可能です。特に、歯科医院での早期発見が歯周病の重症化を防ぎます。定期的な受診はもちろん、口腔内に何か違和感があれば、必ず歯科医院を受診しましょう。

磨き残しなどのチェックを実施し、歯磨き指導を行ってくれる歯科医院もあります。自分の歯並びや磨き方の癖を把握し、日々の歯磨きでできるだけ歯垢を残さずきれいに磨けるようになることが、歯周病にならない一番の方法といえるでしょう。少しでも長く自分の歯でしっかりと食事ができるように、毎日の歯磨きを丁寧に行い、きれいな歯を維持し続けましょう。

歯周病でお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所」にお気軽にご相談ください。