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部分矯正で歯並びを改善!費用や期間は?

2024年12月11日
部分矯正で歯並びを改善!費用や期間は?

こんにちは。大阪府八尾市にある歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

歯科医療は専門性の高い分野であり、患者様にとって分かりにくい情報や誤解が生じやすい情報も少なくありません。診療時間内に患者様お一人おひとりに十分なご説明をすることが難しい場合もあるため、このブログを開設いたしました。

このブログでは患者様からよくいただく質問や、知っておいていただきたい歯科医療の知識を、分かりやすく解説することを目指しています。専門用語はできる限り避け、分かりやすい言葉で情報を提供いたします。皆様の疑問を解消し、安心して治療を受けていただけるよう最新の研究結果やエビデンスに基づいた情報も積極的に発信してまいります。

ぜひ最後までご覧いただければ幸いです。

「部分矯正」について全力回答!

「歯並びは気になるけど、矯正治療って高額だし、時間もかかるって聞くから…」
「前歯だけちょっと気になるんだけど、部分的に矯正ってできるのかな?」
「部分矯正と全顎矯正って、何が違うんだろう?」

歯並びが気になるけれど、矯正治療に踏み切れない方もいるのではないでしょうか?

矯正治療には歯並び全体を治す「全顎矯正」だけでなく、気になる部分だけを治す「部分矯正」という方法があります。

部分矯正は全顎矯正に比べて費用が抑えられ、治療期間も短いというメリットがあります。
この記事では部分矯正について詳しく解説し、費用や期間、メリット・デメリット、部分矯正に向いている歯並び、全顎矯正との違いなどをご紹介します。

この記事を読めば部分矯正について理解を深め、あなたにぴったりの矯正治療を見つけられるはずです!

この記事を読めば分かること

  • 部分矯正の特徴やメリット・デメリットがわかります。
  • 自分の歯並びが部分矯正に向いているかどうかがわかります。
  • 部分矯正の費用や期間の目安がわかります。
  • 部分矯正と全顎矯正の違いがわかります。

 部分矯正ってどんな矯正?

部分矯正とは歯並び全体ではなく、一部の歯並びを改善する矯正治療法です。

「矯正治療」と聞くと歯にたくさんの装置をつけて、歯並び全体を治すイメージがあるかもしれません。
しかし部分矯正は、気になる一部の歯だけをピンポイントに治す治療法です。

例えば、

  • 「前歯のガタつきだけを治したい」
  • 「すきっ歯を閉じたい」
  • 「1本だけ飛び出している歯を治したい」

といった場合に、部分矯正が適応されることがあります。

部分矯正ではワイヤー矯正やマウスピース矯正など、様々な装置を使用することができます。

ワイヤー矯正

ワイヤー矯正

歯の表面にブラケットと呼ばれる小さな装置を付け、ワイヤーを通して歯を動かしていきます。

マウスピース矯正

マウスピース矯正

透明なマウスピース型の装置を装着して歯を動かしていきます。

部分矯正は全顎矯正に比べて治療期間が短く、費用も抑えられるというメリットがあります。
治療範囲が限られているので矯正装置が目立ちにくく、痛みや違和感が少ないというメリットもあります。

 部分矯正のメリット・デメリット

部分矯正は、気になる歯並びをピンポイントに治したいという方にとって魅力的な治療法です。

しかし、部分矯正にもメリットとデメリットがあることを知っておく必要があります。
ここでは部分矯正のメリットとデメリットを詳しく解説し、治療を検討する際の参考にしていただきたいと思います。

メリット

メリット

費用が安い

全顎矯正に比べて治療費が抑えられます。

部分矯正の場合、治療範囲が限定されているため装置や材料費などが抑えられます。
そのため全顎矯正よりも費用が安くなる傾向があります。

治療期間が短い

治療期間が短く、比較的早く治療を終えることができます。

部分矯正は治療範囲が限られているため、全顎矯正よりも治療期間が短くなる傾向があります。
一般的には数ヶ月から1年程度で治療が完了します。

身体的負担が少ない

治療範囲が限定的なので、身体的負担が少ないです。

全顎矯正では歯全体を動かすため、痛みや違和感を感じることがあります。
部分矯正では治療範囲が限られているため、痛みや違和感が少ない傾向があります。

治療中の見た目の変化が少ない

治療範囲が限られているため矯正装置が目立ちにくく、見た目の変化も少ないです。

特に前歯など、目立つ部分の歯並びだけを治したいという方には部分矯正がおすすめです。

デメリット

デメリット

適応症例が限られる

すべての歯並びに適用できるわけではありません。

部分矯正は軽度の歯並びの乱れを改善する場合に適しています。
重度の歯列不正や顎の骨格に問題がある場合は、部分矯正では対応できないことがあります。

噛み合わせの改善効果は限定的

部分的に歯並びを改善するため、噛み合わせ全体を大きく改善することは難しいです。

噛み合わせを改善したい場合は全顎矯正の方が適しています。

後戻りの可能性

治療後、保定装置をきちんと使用しないと歯が元の位置に戻ってしまうことがあります。

後戻りを防ぐためには、保定期間中は指示通りに保定装置を使用することが大切です。
部分矯正を検討する際はこれらのメリットとデメリットを比較検討し、ご自身の状況に合わせて治療法を選択することが大切です。

 部分矯正に向いている歯並び・不向きな歯並び

部分矯正は軽度の歯並びの乱れを改善したい場合に適していますが、すべての歯並びに部分矯正が適用できるわけではありません。

ここでは部分矯正で治療できる歯並びと、できない歯並びを理解しておきましょう。

部分矯正に向いている歯並び

前歯の軽度のガタつき

前歯が少し重なっていたり、デコボコしていたりする状態です。

これは歯が生えるスペースが不足していたり、舌で歯を押す癖があったりすることが原因で起こります。
軽度であれば部分矯正で比較的短期間に改善することができます。

放置すると歯磨きがしにくくなり、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
噛み合わせが悪くなることで、顎関節症や頭痛、肩こりなどを引き起こす可能性もあります。

すきっ歯

歯と歯の間に隙間がある状態です。

これは歯のサイズが小さい、歯の本数が少ない、舌で歯を押す癖がある、などが原因で起こります。
部分矯正ですきっ歯を閉じ、美しい歯並びにすることができます。

放置すると食べ物が詰まりやすくなり、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
発音がしにくくなる、口元が寂しい印象になる、などの問題も起こりえます。

1~2本の歯の傾き

1〜2本の歯が内側や外側に傾いている状態です。

これは遺伝や歯周病、外傷などが原因で起こります。
部分矯正で傾いた歯を正しい位置に戻すことができます。

放置すると噛み合わせが悪くなったり、歯磨きがしにくくなったりして虫歯や歯周病のリスクが高まります。
歯並びのバランスが悪くなり、見た目が悪くなることもあります。

軽度の出っ歯

上の前歯が少し前に出ている状態です。

これは遺伝や指しゃぶり、口呼吸などが原因で起こります。
軽度であれば、部分矯正で改善できる可能性があります。

放置すると口元が閉じにくくなったり、唇を噛みやすくなったりします。
噛み合わせが悪くなることで顎関節症や頭痛、肩こりなどを引き起こす可能性もあります。
さらに見た目のコンプレックスに繋がることもあります。

軽度の受け口

下の前歯が上の前歯よりも前に出ている状態です。

これは遺伝や顎の成長不足などが原因で起こります。
軽度であれば、部分矯正で改善できる可能性があります。

放置すると噛み合わせが悪くなり、食べ物をうまく噛み砕くことができなくなります。
また、顎関節症や発音障害、顔の歪みなどを引き起こす可能性もあります。

過去の矯正治療後の後戻り

矯正治療後に歯並びが少し戻ってしまった状態です。

これは保定装置をきちんと使用しなかったり、歯周病などが原因で起こります。
部分矯正で後戻りを改善し、きれいな歯並びを維持することができます。

これらの歯並びは、部分矯正で改善できる可能性があります。

部分矯正に向いていない歯並び

重度の歯列不正

歯並び全体が大きく乱れている状態です。

重度の叢生(歯が重なり合っている状態)や、上下の顎の歯列に大きなずれがある場合などです。
部分矯正では対応できないことが多く、全顎矯正が必要になります。

顎の骨格に問題がある場合

顎の骨格に問題がある場合は、部分矯正では対応できません。

例えば上顎前突(出っ歯)や下顎前突(受け口)、開咬(上下の前歯が噛み合わない状態)などです。
顎の骨格を改善する外科手術と矯正治療を組み合わせる必要がある場合があります。

噛み合わせに大きな問題がある場合

噛み合わせに大きな問題がある場合は、部分矯正では対応できません。

部分矯正は限られた範囲の歯を動かすため、噛み合わせ全体を改善することは難しいです。
噛み合わせを改善したい場合は、全顎矯正で歯並び全体を整える必要があります。

抜歯が必要な場合

歯並びを整えるために抜歯が必要な場合は、部分矯正では対応できません。

抜歯が必要なケースでは歯を抜くことでスペースを作り、歯全体を動かす必要があります。
そのため全顎矯正で抜歯を行いながら歯並びを改善する必要があります。

部分矯正が適応できるかどうかは、患者様一人ひとりの歯並びや噛み合わせの状態によって異なります。
歯科医師に相談し、最適な治療法を選択するようにしましょう。

 気になる部分矯正の治療期間と費用は?

気になる部分矯正の治療期間と費用は?

部分矯正の治療期間と費用は、患者様のお口の状態や治療方法によって大きく異なります。

「部分矯正って、どれくらい費用がかかるんだろう?」
「治療期間はどれくらいかかるのかな?」

治療を始める前に気になる費用や治療期間について、知っておきましょう。

治療期間

部分矯正の治療期間は症例や治療方法によって異なりますが、一般的には3ヶ月〜1年半程度です。

全顎矯正と比べて治療範囲が狭いため、治療期間も短くなる傾向があります。

  • 不正咬合の程度: 歯並びの乱れが軽度であれば、治療期間は短くなります。
  • 治療方法: ワイヤー矯正とマウスピース矯正では、治療期間が異なる場合があります。
  • 年齢: 一般的に子供の歯は動きやすいため、大人の歯よりも治療期間が短くなる傾向があります。
  • 患者様の協力: 治療計画通りに装置を装着したり、定期的な通院をしたりするなど、患者様の協力も治療期間に影響します。

費用

費用は使用する装置や治療期間、歯科医院によって異なりますが、20万円〜50万円程度が目安となります。

  • 使用する装置: ワイヤー矯正とマウスピース矯正では費用が異なる場合があります。 一般的に、マウスピース矯正の方が高額になる傾向があります。
  • 治療期間: 治療期間が長くなれば、その分費用も高くなります。
  • 歯科医院: 歯科医院によって費用設定が異なります。 複数の歯科医院で見積もりを比較検討することをおすすめします。

部分矯正の費用を抑える方法としては、以下のものがあります。

  • 自由診療: 保険適用外の治療となるため費用が高額になります。 費用を抑えたい場合は、保険適用内の治療法を検討してみましょう。
  • 医療費控除: 医療費控除を利用することで所得税の一部が還付される場合があります。 確定申告の際に、医療費控除の申請をしましょう。
  • デンタルローン: デンタルローンを利用することで分割で支払うことができます。 無理のない支払い計画を立てることができます。

部分矯正の治療期間や費用について詳しく知りたい場合は、歯科医院に相談するようにしましょう。

 部分矯正と全顎矯正、どっちを選べばいいの?

部分矯正と全顎矯正、どちらも歯並びを改善するための治療法ですが、それぞれ特徴やメリット・デメリットが異なります。

「部分矯正と全顎矯正、一体どちらを選べばいいんだろう?」
「自分の歯並びには、どちらの治療法が合っているのかな?」

治療法を選択する際には患者様のお口の状態や治療の目的、そしてライフスタイルなどを考慮する必要があります。

ここでは部分矯正と全顎矯正の特徴を比較し、それぞれの治療法がどのような方に向いているのかを解説していきます。

部分矯正

部分矯正は歯並び全体ではなく、一部の歯並びを改善する治療法です。

メリット

  • 費用が安い
  • 治療期間が短い
  • 身体的負担が少ない
  • 治療中の見た目の変化が少ない

デメリット

  • 適応症例が限られる
  • 噛み合わせの改善効果は限定的
  • 後戻りの可能性

部分矯正は、以下のような方に向いています。

  • 費用を抑えたい方
  • 治療期間を短くしたい方
  • 気になる歯並びだけをピンポイントに治したい方
  • 軽度の歯並びの乱れを改善したい方
  • 前歯のガタつきや、すきっ歯など、目立つ部分の歯並びを改善したい方

全顎矯正

全顎矯正は歯並び全体を改善する治療法です。

メリット

  • 歯並び全体を改善できる
  • 噛み合わせを改善できる
  • 後戻りが少ない
  • 適応症例が幅広い

デメリット

  • 費用が高い
  • 治療期間が長い
  • 身体的負担が大きい
  • 治療中の見た目の変化が大きい

全顎矯正は、以下のような方に向いています。

  • 歯並び全体を改善したい方
  • 噛み合わせに問題がある方
  • 後戻りを最小限に抑えたい方
  • 重度の歯列不正を改善したい方

どちらの治療法を選択するかは歯科医師とよく相談し、ご自身の状況に合わせて決めるようにしましょう。

 まとめ|部分矯正で、気になる歯並びをピンポイントに改善!

部分矯正は気になる歯並びをピンポイントに改善できる、費用対効果の高い治療法です。

治療期間が短く費用も抑えられるため、矯正治療に踏み切れなかった方でも気軽に始めることができます。
さらに治療範囲が限られているため、矯正装置が目立ちにくく痛みや違和感が少ないのも嬉しいポイントです。

部分矯正が適応できるかどうかは歯並びの状態によって異なります。

もりかわ歯科医院では患者様一人ひとりの歯並びや噛み合わせの状態を丁寧に診断し、最適な治療法をご提案させていただきます。

大阪府八尾市の歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科」

当院では日々の診療で患者様との対話を大切にし、お一人お一人に合わせた治療を心がけています。

  • インプラント治療
  • 入れ歯・ブリッジ
  • 審美歯科
  • 歯列矯正

など、様々な治療に対応しておりますので、歯に関する心配事がございましたらいつでもお気軽にご来院ください。矯正治療に関する無料相談も実施しておりますので、歯並びでお悩みの方もぜひ一度お問い合わせください。

矯正無料相談
矯正無料相談

詳しくは当院ホームページにあるマウスピース矯正ページも併せてご覧ください。

歯のブリッジ治療とはどんなもの?メリット・デメリット、費用について

2024年12月6日
歯のブリッジのため診察を受ける様子

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所です。

ブリッジ治療とは、失った歯を補い、噛む機能や見た目を回復する治療法のひとつです。ブリッジ治療を検討されている方のなかには「ブリッジ治療のメリットは?」「費用はどれくらいなの?」などといった疑問をおもちの方もいるでしょう。

本記事では、ブリッジ治療のメリットやデメリット、治療の流れ、費用などについて詳しく解説します。現在、ブリッジ治療を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

ブリッジ治療とは

ブリッジ治療のイメージ

ブリッジ治療とは、失った歯を補うための治療法の一つです。ブリッジ治療では、欠損した歯の両隣にある健康な歯を支えとして人工の歯を固定します。その見た目が橋のように見えることからブリッジと呼ばれています。

1本の歯を失った場合は、両隣の2本の歯を利用して3本つながったブリッジを作ります。固定式のため取り外しが不要で、入れ歯のような違和感が少ないのが特徴です。また、噛む感覚も自然に近いため、食事の際にもストレスを感じにくい治療法とされています。

ブリッジ治療のメリット

ブリッジ治療のメリットのイメージ

ブリッジ治療には、さまざまなメリットがあります。ここでは、ブリッジ治療のメリットについて解説します。

違和感が少ない

ブリッジ治療では、固定式の人工歯を使用するため、入れ歯のように取り外す必要がありません。そのため、噛む際の感覚が天然の歯に近く、ストレスを感じることなく食事を楽しめます。

治療期間が短い

ブリッジ治療は、一般的には数カ月以内に治療が終了する場合が多いです。忙しい生活のなかでも、手軽に治療を受けられる点がメリットです。

保険が適用される

ブリッジ治療は保険診療の範囲内で行えることが多く、費用を抑えることができます。選択する材料によっては自費診療になる場合もありますが、保険が適用される素材を選択すれば経済的負担を軽減できるでしょう。

見た目が自然

使用する素材によっては、天然歯に近い見た目を実現できます。特にセラミックなどの審美性の高い素材を選択すれば、周囲の歯と調和し、美しい仕上がりになります。見た目を重視する方にとっては大きなメリットといえるでしょう。

歯並びを維持できる

歯を失った状態で放置すると、周囲の歯が移動して歯並びが乱れることがあります。

しかし、ブリッジを装着することで周囲の歯を安定させ、歯並びを保つことができます。これにより、噛み合わせの乱れやさらに歯を失うリスクを軽減できるでしょう。

外科手術が不要

インプラント治療のような外科手術を伴わないため、体への負担が軽く、安心して治療を受けられます。治療自体もシンプルで、通院回数が少ない点も魅力の一つです。

ブリッジ治療のデメリット

ブリッジ治療のデメリットのイメージ

ブリッジ治療にはいくつかのデメリットもあります。治療を受ける際には、以下の点についても十分に理解しておくことが重要です。

両隣の歯に負担がかかる

ブリッジは両隣の歯を支えとして固定されます。噛む力が支えとなる歯に集中するため、歯の寿命が縮まる可能性があります。特に支えとなる歯が弱っている場合には、将来的に問題が生じるリスクが高まるでしょう。

健康な歯を削る必要がある

ブリッジ治療では、人工歯を固定するために両隣の健康な歯を削らなければいけません。一度削った歯は元に戻せないため、健康な歯を削ることに抵抗がある方にとっては大きなデメリットといえるでしょう。

メンテナンスが難しい

ブリッジの場合、人工歯の下部や隣接する歯との境目に汚れが溜まりやすいです。しっかりとケアを行わないと虫歯や歯周病になるリスクが高まるでしょう。日常的にデンタルフロスやタフトブラシなどを使用してケアを行う必要があります。

適応とならない場合がある

ブリッジ治療の場合、失った歯の両隣に健康な歯があることが条件となります。そのため、歯を全て失っている場合には適応とならないのです。また、歯の状態や位置によっては、ほかの治療方法を検討しなければならない場合もあります。

ブリッジ治療の期間と通院頻度

ブリッジ治療の期間と通院頻度のイメージ

ブリッジ治療にかかる期間は一般的に1〜2カ月程度で、通院頻度は平均3〜5回程度です。

ただし、虫歯や歯周病がある場合、それらの治療が優先されるため、全体の期間が延びる可能性があります。

ブリッジの平均寿命は約7〜8年とされていますが、適切にケアを行うことで10年以上使用できる場合もあります。寿命を左右する要因には、使用する素材や支台歯の健康状態、日々の口腔ケアの質が挙げられます。

特に、歯間ブラシやデンタルフロスを活用して汚れを丁寧に取り除くことが重要です。また、ブリッジを長く使用するためには、半年に1回程度の頻度で歯科検診を受けることが推奨されています。

ブリッジ治療の流れ

ブリッジ治療で使用する器具

ブリッジ治療は、複数の工程を経て進められます。あらかじめ手順を理解しておくと安心です。以下では、ブリッジ治療の一般的な流れについて詳しく解説します。

問診と検査

まず、歯科医師による問診と口腔内の検査が行われます。この段階で、ブリッジ治療が適応となるか判断されます。また、治療方針や治療の流れについて説明を受けます。

支えとなる歯を削る

ブリッジを支えるために、両隣の歯(支台歯)を削ります。歯を削る際には、ブリッジが適切にフィットする形状に整えます。神経が残っている歯の場合は、痛みを軽減するために麻酔を使用することもあります。

型取り

削った歯をもとにブリッジを作製するため、歯型を取ります。専用の材料を使って、上下の噛み合わせも記録します。このときに仮歯を装着して治療中の見た目や噛む機能を一時的に補うこともあります。

ブリッジの作製

歯型をもとに、歯科技工士がブリッジを作製します。ブリッジの作製に使用する素材は保険診療か自費診療かで異なりますが、審美性や耐久性を考慮して選択されます。

試着と調整

完成したブリッジを試着し、口内でのフィット感や噛み合わせを確認します。この段階で違和感や不具合がある場合は、必要に応じて調整が行われます。

装着と固定

最終的な調整が完了したら、専用の接着剤を使ってブリッジを固定します。この後、歯科医師が噛み合わせや安定性を再確認し、問題がなければ治療は終了です。

ブリッジ治療にかかる費用

ブリッジ治療にかかる費用のイメージ

ブリッジ治療の費用は、保険診療と自費診療のどちらを選ぶかで大きく異なります。また、使用する素材や治療本数によっても変動します。以下では、それぞれの費用の目安について詳しく解説します。

保険診療の場合

保険診療のブリッジの場合、費用を抑えられるのが特徴です。

ただし、保険診療では使用できる素材が限られています。奥歯には銀色の金属が使用され、前歯には金属フレームに硬質レジン(樹脂)を貼り付けたものが使用されます。それぞれの費用は、以下のとおりです。

・奥歯の場合:1本あたり約3,000円〜5,000円
・前歯の場合:1本あたり約7,000円〜1万円

ブリッジは基本的に欠損した歯と両隣の歯の3本分を作るため、治療全体の費用は2万円~3万円程度になることが多いです。なお、この費用に検査や調整費用などが別途加算される場合があります。

自費診療の場合

自費診療を選ぶ場合、保険では使用できない高品質な素材を選べるのがメリットです。セラミックやジルコニアなどの素材は、見た目が天然歯に近く、審美性に優れています。また、金属を使用しない素材であれば金属アレルギーのリスクも回避できます。

ただし、全額自己負担になるため費用は高額です。費用の相場は、以下のとおりです。

・メタルボンド:1本あたり約8万円〜12万円
・オールセラミック:1本あたり約10万円〜16万円
・ジルコニア:1本あたり約10万円〜13万円

ブリッジは最低でも3本以上を必要とするため、治療全体では30万円以上になることが一般的です。

さらに、歯科医院や選ぶ素材によってはこれ以上の費用がかかる場合もあります。

ブリッジ治療を成功させるコツ

ブリッジ治療を成功させるコツを説明する女性

ブリッジ治療を成功させるポイントをまとめたので参考にしてみてください。

土台の歯が健康な状態か確認してもらう

ブリッジの支えとなる土台の歯が健康でなければ、治療後にトラブルが発生する可能性があります。土台となる歯が虫歯や歯周病になっていないかなどを事前にしっかり診断してもらうことが大切です。

無理のない設計になっているか確認する

ブリッジが無理のある設計になっていると、一部の歯に過剰な負担がかかり、破損や歯の痛みの原因になる可能性があります。そのため、噛み合わせや歯列に合わせた無理のない設計になっているかよく確認しましょう。

日々のケアを徹底する

ブリッジの寿命は、患者様自身のケアによって大きく変わります。人工歯と歯茎の間には汚れがたまりやすいため、歯ブラシや歯間ブラシ、デンタルフロスを活用して清潔な状態に保つことが大切です。特に、歯と歯茎の境目やブリッジの支台部分は注意して清掃しましょう。

定期的に歯科検診を受ける

ブリッジ治療後も、定期的に歯科検診を受けることでトラブルを未然に防げます。歯科医師がブリッジや支台の状態を確認し、必要に応じて調整やクリーニングを行うことで、ブリッジを長期間使用できるでしょう。

まとめ

ブリッジ治療を終えて笑顔の女性

ブリッジ治療とは、失った歯を補う治療法のひとつです。欠損した両隣の歯を支えにして橋を架けるように人工歯を装着します。ブリッジ治療には、メリットだけでなくデメリットもあるため、どちらも理解したうえで治療を受けるか検討することが重要です。

ブリッジ治療を検討されている方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所」にお気軽にご相談ください。

当院では、虫歯・歯周病治療、インプラント、セラミック治療、ホワイトニング、歯科矯正など、さまざまな診療を行っています。ホームページはこちら予約・お問い合わせも受け付けておりますので、ぜひご活用ください。

歯科恐怖症を克服!リラックスして治療を受ける方法

2024年12月4日
歯科恐怖症を克服!リラックスして治療を受ける方法

こんにちは。大阪府八尾市にある歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

歯科医療は専門性の高い分野であり、患者様にとって分かりにくい情報や誤解が生じやすい情報も少なくありません。診療時間内に患者様お一人おひとりに十分なご説明をすることが難しい場合もあるため、このブログを開設いたしました。

このブログでは患者様からよくいただく質問や、知っておいていただきたい歯科医療の知識を、分かりやすく解説することを目指しています。専門用語はできる限り避け、分かりやすい言葉で情報を提供いたします。皆様の疑問を解消し、安心して治療を受けていただけるよう最新の研究結果やエビデンスに基づいた情報も積極的に発信してまいります。

ぜひ最後までご覧いただければ幸いです。

「リラックスして治療を受ける方法」について全力回答!

「歯医者さんって、なんだか怖い…」と感じていませんか?

「痛い思いはしたくないし治療中のあの音も苦手…」

そう思って歯医者さんから足が遠のいてしまっている方もいるかもしれません。

安心してください。
そう感じられているのはあなただけではありません。
多くの人が程度の差はあれ、歯医者さんに恐怖心や不安を感じています。

この記事では歯科恐怖症について詳しく解説し、その克服方法やリラックスして治療を受けるためのテクニックをご紹介します。
歯医者さんに対する恐怖心を和らげ、健康な歯を手に入れるための一歩を踏み出してみませんか?

この記事を読めば分かること

  • 歯科恐怖症の原因と症状が理解できます。
  • 歯科恐怖症の克服方法が学べます。
  • 安心できる歯医者さんの見つけ方が分かります。
  • 最新の歯科治療について知ることができます。

 歯科恐怖症ってどんなもの?

歯科恐怖症ってどんなもの?

歯科恐怖症とは、歯医者さんに対して強い恐怖心や不安を感じ、歯医者さんの受診を避けてしまう状態のことです。

「歯医者さんに行かなきゃ…」と思いつつもなかなか足が向かない、予約の電話をかける手が震えてしまう…。
もしそうなら、あなたは歯科恐怖症かもしれません。

歯科恐怖症の症状は人それぞれですが、以下のようなものがあります。

歯医者さんの予約がとれない

いざ歯医者さんに行こうと思っても、恐怖心から予約の電話をかけることさえ難しい場合があります。
「やっぱり、今日はやめておこう…」と、何度も電話を切ってしまうかもしれません。

歯医者さんの前を通るだけでドキドキする

歯医者さんの看板や建物の前を通るだけで心臓がドキドキしたり、冷や汗をかいたりすることがあります。
歯医者さんを連想させるものに触れるだけで強い不安を感じてしまうのです。

待合室で不安が募る

待合室で自分の順番を待つ間、不安で落ち着かない気持ちになることがあります。
他の患者さんの治療音が聞こえてきたり歯医者さんのにおいを感じたりすることで、恐怖心が増してしまうこともあるでしょう。

治療器具が怖い

治療に使う器具の音・振動・においなどが不快に感じられ、気分が悪くなってしまうことがあります。
利用の様子が過去のつらい経験と結びついて恐怖心を呼び起こすのかもしれません。

治療中にパニック

治療中に強い恐怖や不安を感じてパニック発作を起こしてしまうことがあります。
動悸や息切れ、めまい、吐き気などが起こり、治療を中断せざるを得ない状況になることもあります。

歯科恐怖症は決して特別なものではありません。
多くの人が多かれ少なかれ歯医者さんに恐怖心や不安を抱えています。

あなたが歯科恐怖症の症状に悩んでいるなら、一人で抱え込まずに信頼できる歯医者さんに相談してみましょう。

 歯医者恐怖症を直す方法は?

歯科恐怖症を克服する方法はもちろんあります。
ここでは、いくつかの方法をご紹介します。

1. 恐怖心の原因と向き合う

「なぜ歯医者さんが怖いのか?」

まずはその原因を探ってみましょう。

過去のつらい経験や歯医者さんに対するネガティブなイメージが恐怖心を引き起こしている可能性があります。

例えば「子供の頃に無理やり治療をされた」「痛い思いをした」「怖い先生に怒られた…」など、過去の記憶がトラウマになっているのかもしれません。あるいは「歯医者さんは痛い」「怖い」というような周りの人から聞いた話や、テレビや映画で見たイメージに影響を受けていることもあるでしょう。

自分の恐怖心の原因を具体的に理解することで、適切な対処法を見つけやすくなります。

2. 信頼できる歯医者さんを見つける

2. 信頼できる歯医者さんを見つける

歯医者さんとの相性は恐怖心を克服する上で非常に重要です。

優しい先生やスタッフがいる落ち着いた雰囲気の歯医者さんを選ぶようにしましょう。
ホームページや口コミサイトなどを参考に、自分に合った歯医者さんを探してみてください。

先生やスタッフの対応

患者さんの話に丁寧に耳を傾け、わかりやすく説明してくれる歯医者さんを選びましょう。

院内の雰囲気

清潔感がありリラックスできる空間かどうかを確認しましょう。

治療方針

患者さんの希望を尊重して無理のない治療計画を立ててくれる歯医者さんを選びましょう。

口コミや評判

他の患者さんの口コミや評判を参考に、信頼できる歯医者さんかどうかを判断しましょう。

3. 歯医者さんとコミュニケーションをとる

歯医者さんに不安や恐怖心を正直に伝えてみましょう。

「治療の内容がよくわからない」「痛みが心配」など、どんな些細なことでも構いません。
歯医者さんはあなたの不安を理解し、丁寧に説明してくれるはずです。

また、治療中に不安を感じればすぐに伝えるようにしましょう。
きっと歯医者さんはあなたのペースに合わせて治療を進めてくれます。

4. リラックスできる環境を作る

治療を受ける前に緊張を和らげる工夫をしてみましょう。

例えば好きな音楽を聴いたり、アロマを焚いたりするのも良いでしょう。
軽いストレッチや深呼吸をして、心身のリラックスを図るのも効果的です。

5. 徐々に歯医者さんに慣れていく

最初から難しい治療を受けるのはハードルが高いと感じるかもしれません。
まず簡単なクリーニングや検診など、短時間で終わる治療から始めてみましょう。 そして少しずつ治療のレベルを上げていくことで、歯医者さんに慣れていくことができます。

最初は緊張するかもしれませんが、少しずつ距離を縮めていくことで信頼関係を築くことができるはずです!

歯科恐怖症を克服できれば、これまで諦めていた治療を受けることができるようになります。
虫歯や歯周病の早期発見・早期治療はもちろん、歯のホワイトニングや矯正治療など、様々な治療によって健康で美しい口元を手に入れることができるでしょう。

 治療を受けないでいると・・・放置に潜む恐怖

治療を受けないでいると・・・放置に潜む恐怖

それでも「歯医者さんは怖いから、もう少し様子を見よう…」
そう思って治療を先延ばしにしていませんか?

歯のトラブルを放置することは、様々なリスクを生むことになります。

虫歯や歯周病の悪化

初期の虫歯や歯周病は、比較的簡単な治療で済みます。
しかし放置すると症状が悪化し、歯を支えている骨が溶けてしまうことも。
そうなると抜歯が必要になる可能性も高くなります。

「もっと早く歯医者さんに行っていれば…」と後悔しないためにも、早期の治療が大切です。

口臭の悪化

虫歯や歯周病が進行するとお口の中に細菌が増殖し、口臭の原因となります。
口臭は周りの人に不快な思いをさせてしまうだけでなく、自分自身も自信を失ってしまう原因になりかねません。

全身疾患のリスク増加

歯周病菌は歯茎だけでなく、血管を通って全身に広がる可能性があります。
そして心臓病や脳梗塞、糖尿病などのリスクを高めることが近年明らかになってきました。

お口の健康は、全身の健康にも深く関わっているのです。

歯周病が引き起こす病気については、以下の記事でも詳しく解説しています。
併せてぜひお読みください。

歯周病が引き起こす病気とは?全身の健康との関係性について解説!

精神的なストレス

歯の痛みや口元のコンプレックスは精神的なストレスにつながります。
「人前で思いっきり笑えない」「食事を楽しめない」など、日常生活に支障をきたすこともあるでしょう。

歯のトラブルが原因で睡眠不足や集中力低下に悩まされることもあるかもしれません。
治療を放置することで心身に悪影響を及ぼす可能性があることを覚えておきましょう。

 「歯医者パニック」その対策は?

「歯医者パニック」とは、治療中に強い恐怖や不安を感じ、動悸や息切れ、めまい、吐き気などの症状が出てしまうことを言います。

「歯医者さんで治療を受ける」と聞くと緊張してしまうのは当然のことです。
しかし、中にはその緊張が極度に高まってしまいパニック状態に陥ってしまう人がいます。
これが「歯医者パニック」です。

「歯医者パニック」は、過去のトラウマや治療に対する不安、恐怖心などが原因で起こると考えられています。
もしあなたが歯医者さんでパニックを起こしそうになったら、以下の方法を試してみてください。

深呼吸をする

ゆっくり深呼吸をすることで、心を落ち着かせましょう。

息をゆっくり吸い込み、ゆっくりと吐き出すことを繰り返します。
腹式呼吸を意識すると、よりリラックス効果が高まります。

筋肉をリラックスさせる

肩や首、顔の筋肉を意識的にリラックスさせましょう。

緊張するとこれらの筋肉が硬くなってしまいます。
意識的に力を抜くことで、心もリラックスしやすくなります。

歯医者さんに伝える

不安な気持ちやパニックになりそうなことを歯医者さんに正直に伝えましょう。

歯医者さんはあなたの不安を理解し、適切な対応をしてくれるはずです。
例えば治療のペースを調整したり、休憩を挟んだり等、、様々な配慮が期待できます。

目隠しをする

治療器具が見えないように目隠しをさせてもらうのも効果的です。

目隠しをすることで視覚的な刺激を遮断し、不安や恐怖心を軽減することができます。

休憩をとる

治療中に気分が悪くなったら遠慮なく休憩を申し出ましょう。
無理をせずに、自分のペースで治療を受けることが大切です。

歯医者パニックは、決して恥ずかしいことではありません。
多くの人が経験する可能性のあることです。

パニックになりそうになったら、上記の対処法を試したり歯医者さんに相談したりして、落ち着いて治療を受けられるようにしましょう。

 歯医者さんのイメージ、実は間違っているかも?

歯医者さんのイメージ、実は間違っているかも?

「歯医者さん=痛い、怖い」
そんなイメージを、今も持っていませんか?

昔の歯医者さんは治療の痛みも強く、怖い思いをした人もいるかもしれません。

しかし最近の歯医者さんは違います。
患者さんがリラックスして治療を受けられるように、様々な工夫を凝らしています。

麻酔の進化

麻酔技術の進歩により、注射の痛みもほとんど感じなくなっています。

表面麻酔や電動麻酔器などを使用することで、針を刺すときの痛みを最小限に抑えています。
麻酔が効いてくるまでの時間も短縮され、治療に要する時間や治療中の痛みを大幅に減らせるようになりました。

レーザー治療

レーザー治療は従来のドリルを使った治療に比べて、痛みや出血を抑えて治癒を早める効果があります。

また、レーザー治療は虫歯治療だけでなく、歯周病治療や口内炎治療など様々な治療に用いられています。

マイクロスコープ

肉眼では見えない部分まで確認できるマイクロスコープを導入している歯医者さんも増えています。

これによってより精密な治療が可能になり、治療の精度が向上しました。
マイクロスコープを使用することで、歯を削る量を最小限に抑えることもできます。

リラックスできる空間

落ち着いた雰囲気の待合室や診療室でリラックスして治療を受けられるよう、内装やBGMにもこだわっている歯医者さんが増えています。

アロマを焚いたりヒーリング音楽を流したりすることで、患者さんの緊張を和らげる工夫をしている歯医者さんも。
プライバシーに配慮した個室の診療室を完備している歯医者さんもあります。

最新の技術や設備を導入し、患者さんの負担を軽減するための取り組みが積極的に行われています。
「歯医者さん=怖い」というイメージは、もう過去のものになりつつあります。

 まとめ | 恐怖に配慮した治療方法があります。素直に相談してください!

まとめ | 恐怖に配慮した治療方法があります。素直に相談してください!

もりかわ歯科医院では歯科恐怖症の患者様にも安心して治療を受けていただけるよう、治療の各段階で様々な取り組みを行っています。

丁寧なカウンセリング

問診の際に患者様のお悩みやご希望をじっくりお伺いします。

痛みの少ない治療

麻酔やレーザー治療など、痛みを軽減する治療法を採用して治療中の痛みを最小限に抑えます。

リラックスできる環境

落ち着いた雰囲気の診療室で、リラックスして治療を受けていただけます。

丁寧なコミュニケーション

治療内容や費用について、わかりやすくご説明します。

歯科恐怖症は決して恥ずかしいことではありません。 多くの人が経験する自然な感情です。
恐怖心を克服して歯医者さんで治療を受けることは、あなたの健康にとって非常に大切です。

歯の健康を取り戻し、笑顔で過ごせる毎日を手に入れましょう。
勇気を出してもりかわ歯科医院にご相談ください。

大阪府八尾市の歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科」

当院では日々の診療で患者様との対話を大切にし、お一人お一人に合わせた治療を心がけています。

  • インプラント治療
  • 入れ歯・ブリッジ
  • 審美歯科
  • 歯列矯正

など、様々な治療に対応しておりますので、歯に関する心配事がございましたらいつでもお気軽にご来院ください。矯正治療に関する無料相談も実施しておりますので、歯並びでお悩みの方もぜひ一度お問い合わせください。

矯正無料相談
矯正無料相談

詳しくは当院ホームページにあるマウスピース矯正ページも併せてご覧ください。

歯周病とはどんな病気?主な症状や原因、治療法などを解説

2024年11月29日
歯周病が気になっている女性のイメージ

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所です。

歯周病は、日本人の成人のおよそ8割が罹患しているとされる非常に身近な歯科疾患です。初期段階では自覚症状が少なく、気づいたときには進行しているケースも少なくありません。

歯周病が進行すると、歯を支える歯茎や顎の骨が破壊され、最終的には歯を失う原因にもなります。

この記事では、歯周病とはどのような病気なのかを解説し、現れる症状や歯周病の原因、治療法、予防法などについて詳しくご紹介します。歯周病にお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

歯周病とは

歯周病のイメージ

歯周病とは、歯を支える組織が細菌の影響によって炎症を起こす病気です。最終的には、顎の骨が溶かされて歯の喪失につながることもあります。

歯周病は、大きく歯肉炎と歯周炎の2段階に分類されます。歯肉炎は、歯ぐきのみに炎症が起こっている状態で、適切なケアを行えば回復が可能です。

しかし、歯茎が赤くなったり歯磨きの際に出血したり、軽度な症状しか現れないため、この段階で歯周病であることを自覚できる方は少ないです。

進行して歯周炎になると、歯を支える骨が破壊され始めます。歯周組織の破壊が進めば、歯が抜け落ちる恐れがあります。

歯周病の影響は、口内だけにとどまりません。全身の健康にも影響を及ぼすことが分かっています。糖尿病や動脈硬化、心臓病など、全身疾患との関連が指摘されており、歯周病を予防・治療することは全身の健康のためにも重要です。

歯周病を放置するリスク

初期段階で適切な治療を受ければ歯周組織を保てますが、歯周病を放置した場合、歯周組織の破壊が進みます。歯ぐきが下がって見た目が悪くなったり、歯がぐらつくようになったりするでしょう。最終的には、歯が抜け落ちる可能性があります。

歯を失うと咀嚼機能が低下し、食事や会話が困難になるでしょう。生活の質が大きく損なわれるため、歯周病は放置せず治療しなければなりません。

また、上述しましたが、歯周病は全身疾患とも密接に関わっています。歯周病菌が血液中に侵入すると、動脈硬化や心筋梗塞、脳卒中といった循環器系の疾患を引き起こすリスクが高まるのです。

糖尿病との関連も指摘されており、歯周病が進行すると糖尿病の管理が難しくなり、糖尿病患者は歯周病が悪化しやすいことが分かっています。妊婦においては、歯周病が早産や低出生体重児のリスクを高めるとされています。

歯周病を放置するとさまざまなリスクが生じるため、定期的な歯科検診や適切なケアで予防することが重要です。

歯周病の進行度と症状

歯周病が進行しているイメージ

歯周病には進行度があり、それぞれで現れる症状が異なります。初期段階では軽度な症状しか現れないため、放置する方も少なくありません。

ここでは、歯周病の進行度ごとに現れる主な症状を解説します。

歯肉炎

歯周病の最初の段階である歯肉炎では、歯ぐきに炎症が生じます。この段階では、歯を支える骨にダメージは及んでおらず、適切なケアを行えば改善が可能です。

主な症状としては、歯ぐきの腫れや赤み、ブラッシング時の出血が挙げられます。痛みを感じることはほとんどなく、自覚症状が少ないため見過ごされやすいのが特徴です。

軽度の歯周炎

歯肉炎が進行すると、歯ぐきだけでなく歯を支える骨(歯槽骨)にも影響が出始めます。軽度の歯周炎では、歯ぐきの腫れや出血に加え、口臭が発生する場合があります。

また、歯と歯ぐきの間に歯周ポケットと呼ばれる隙間が生じ、細菌が繁殖しやすい環境が整います。

中等度の歯周炎

中等度の歯周炎では、歯槽骨の破壊が進んで歯ぐきが下がったように感じ始めます。歯がぐらつくように感じることもあり、食事の際に違和感を覚えるでしょう。

口臭がさらに強くなり、日常生活に支障をきたすことがあります。

重度の歯周炎

重度の歯周炎になると、歯槽骨が大きく損傷し、歯が抜け落ちるリスクが高まります。歯ぐきは大きく後退し、歯が長く見えるようになります。

痛みや膿の排出が頻繁に発生し、歯のぐらつきも悪化することから咀嚼が困難になる方が多いです。この段階では歯を保存することが難しくなるケースが多く、抜歯が選択されることも少なくありません。

歯周病の原因

歯周病の原因のひとつである喫煙習慣のイメージ

歯周病を引き起こす主な要因は、歯垢に含まれる細菌です。歯や歯ぐきに付着したプラーク(歯垢)には数百種類以上の細菌が含まれており、歯周病を引き起こす病原菌も存在します。

プラークが適切に除去されないと、時間が経つにつれて石灰化し歯石となります。歯石はブラッシングだけでは取り除けないため、さらに細菌が繁殖しやすい環境になり、歯周病を引き起こすのです。

歯周病の直接的な原因は歯垢といえますが、さまざまな要因で歯周病のリスクが高まることが分かっています。歯周病の発症・悪化に関与するとされているものは、以下のとおりです。

・不適切な歯磨き
・喫煙習慣
・ストレス
・食生活
・全身疾患

タバコには多くの有害物質が含まれており、喫煙すると口内の血流が悪化し、細菌への抵抗力が低下します。喫煙習慣がある方は、ない方と比べて歯周病になりやすいのです。

ストレスと歯周病は関係ないように思うかもしれませんが、ストレスが溜まると唾液の分泌量が減少することがあります。唾液には口内を清潔に保つ働きがあるので、分泌量が減ると口内に汚れが溜まりやすくなり、歯周病のリスクも高まるといえます。

食生活も、歯周病のリスクを高める要因の一つです。口内の細菌は食事の糖を栄養に繁殖するため、甘いものを頻繁に摂取する方は歯周病になりやすいでしょう。

全身疾患については上述しましたが、特に糖尿病患者は歯周病を発症しやすく、悪化しやすいことが分かっています。

歯周病の検査・診断法

歯周病の検査・診断法のひとつである歯のレントゲン検査のイメージ

歯周病は進行するまで自覚症状が現れにくいため、定期的な検査と早期診断が非常に重要です。ここでは、一般的な歯周病の検査と診断法について解説します。

視診

まず、歯科医師が目視で歯や歯ぐきの状態を確認します。歯ぐきの色や腫れ具合、出血の有無などをチェックすることで、歯周病の初期症状を見つけます。

歯周ポケットの測定

歯と歯ぐきの間の歯周ポケットの深さを測定します。専用の器具(プローブ)を用いて、数ミリ単位で深さを測ります。

健康な歯ぐきでは、歯周ポケットの深さは1〜2mm程度ですが、歯周病が進行するとポケットが深くなり、3mm以上の場合は注意が必要です。6mm以上の場合は重度の歯周病と診断されることがあります。

レントゲン検査

歯周病が進行すると、歯を支える骨(歯槽骨)が徐々に破壊されます。レントゲン検査を行うことで、骨の状態や減少具合を確認します。

細菌検査

唾液を調べて、歯周病の原因菌を特定することもあります。原因菌を特定できれば、より患者さまにあった治療を提案できるようになります。

動揺度検査

歯がどの程度ぐらついているかを調べる動揺度検査も行われます。専用の器具で軽く歯を押して、歯の動き具合を確認します。動揺が大きい場合は、歯周病が進行している可能性が高いです。

歯周病の治療法

歯周病の治療で歯石除去をしている

歯周病について解説してきましたが、どのように治療するのか気になった方も多いのではないでしょうか。ここでは、歯周病の治療法について解説します。

歯周基本治療

プラークや歯石の除去、口腔内の衛生環境の改善に重点を置いた治療です。具体的な内容は、以下のとおりです。

・クリーニング
・SPR
・ブラッシング指導

まずは、口内をクリーニングして清潔にします。SPR(スケーリング・ルートプレーニング)は、歯の表面や歯周ポケット内に付着した歯垢・歯石を専用の器具で除去する処置です。

炎症の原因となる細菌を取り除き、歯ぐきの腫れや出血を軽減します。

また、歯周病の治療では患者様の日々のケアも欠かせません。歯科医院でどれだけ治療を受けても、日々のブラッシングが不適切であれば歯周病は改善できないのです。

そのため、歯科医師や歯科衛生士によるブラッシング指導も行われます。患者さまにあったブラッシング方法やツールの選び方などをお伝えし、日々のケアの質を高めます。

歯周外科治療

基本治療では症状が改善されない場合に選択されるのが、歯周外科治療です。歯ぐきを切開して歯の根や歯槽骨の深部に直接アプローチし、感染組織や歯石を徹底的に取り除く処置です。

主な治療法としては、フラップ手術と歯周組織再生療法が挙げられます。

フラップ手術は、歯ぐきを切開して歯周ポケット内の歯石や感染組織を直接取り除く方法です。歯周ポケットを浅くし、細菌の繁殖を抑制します。また、手術後は歯ぐきが歯に再付着するため、歯の安定性の向上も期待できます。

歯槽骨の再生を目指す場合には、歯周組織再生療法が行われます。再生材料や人工骨を使用して、破壊された歯槽骨の回復を促します。

歯周病を予防するには

歯周病を予防するにはデンタルフロスを併用すると良いというイメージ

歯周病を予防するためには、日々のセルフケアと定期的な歯科医院でのチェックが欠かせません。

歯ブラシだけでは汚れを十分に落とせないため、デンタルフロスや歯間ブラシも併用しましょう。歯と歯の間や歯周ポケットの汚れも除去すれば、歯周病の予防に効果的です。

また、歯科医院での定期検診とプロフェッショナルクリーニングを受けることで、口内を清潔に保てます。初期の歯周病を早期に発見・対処することも可能でしょう。特に気になる症状がなくても、3〜6ヶ月ごとの受診が推奨されています。

ただし、歯周病のリスクが高いと判断された場合は、1〜2ヶ月に一度の受診を勧められることもあるでしょう。

生活習慣の改善も、歯周病を予防する上で重要です。喫煙は歯周病を悪化させる大きな要因であるため、禁煙を心がけましょう。栄養バランスの取れた食生活や、適度な運動、ストレス管理も免疫力を高めるために役立ちます。

まとめ

歯周病を予防して健康で笑顔の老人と娘

歯周病は初期段階では気づきにくいものの、進行すると歯を失う原因になります。全身の健康にも影響を及ぼす病気なので、早期発見・早期治療が非常に重要です。

口内だけでなく全身の健康を守るためにも、歯周病についての理解を深めて適切に予防しましょう。気になる症状がある場合は、早めに歯科医師に相談してください。

歯周病でお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所」にお気軽にご相談ください。

当院では、虫歯・歯周病治療、インプラント、セラミック治療、ホワイトニング、歯科矯正など、さまざまな診療を行っています。ホームページはこちら予約・お問い合わせも受け付けておりますので、ぜひご活用ください。

歯の定期検診はいつ行くべき?頻度とおすすめの時期

2024年11月27日
歯の定期検診はいつ行くべき?頻度とおすすめの時期

こんにちは。大阪府八尾市にある歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

歯科医療は専門性の高い分野であり、患者様にとって分かりにくい情報や誤解が生じやすい情報も少なくありません。診療時間内に患者様お一人おひとりに十分なご説明をすることが難しい場合もあるため、このブログを開設いたしました。

このブログでは患者様からよくいただく質問や、知っておいていただきたい歯科医療の知識を、分かりやすく解説することを目指しています。専門用語はできる限り避け、分かりやすい言葉で情報を提供いたします。皆様の疑問を解消し、安心して治療を受けていただけるよう最新の研究結果やエビデンスに基づいた情報も積極的に発信してまいります。

ぜひ最後までご覧いただければ幸いです。

「歯の定期検診」について全力回答!

「歯医者さんに行くのは、歯が痛くなってからでいいかな…」
「別に気になる症状もないし、わざわざ歯医者に行く必要ってあるのかな?」
「歯の定期検診って実際どんなことをするの?」

こんな風に思っていませんか?
実は、歯の健康を維持するためには定期的な検診がとても大切なんです。

皆さんはご自身の歯の健康に自信がありますか?
毎日歯磨きをしていても、自分では気づかないうちに虫歯や歯周病が進行しているかもしれません。
口臭が気になる、歯並びが気になる、といった悩みをお持ちの方もいるのではないでしょうか?

これらの悩みを解決して健康な歯を維持するためには、定期的な歯科検診が不可欠です。

今回は歯の定期検診の重要性に加えて、頻度やおすすめの時期について詳しく解説していきます。
この記事を読めば歯の定期検診に関する疑問が解消され、きっとあなたも定期検診に行きたくなるはず!
ぜひ、最後まで読んでみてくださいね。

この記事を読めば分かること

  • 歯の定期検診の目的
  • 定期検診でどんなことをするのか
  • 歯科検診を受ける適切な頻度
  • 検診を受けないとどうなるのか
  • 口臭と歯の関係
  • 定期検診で得られるメリット

 歯の定期検診の基礎知識

歯の定期検診とは、虫歯や歯周病などのお口のトラブルを早期に発見し、予防・治療するために行うものです。
「まだ若いから大丈夫」「歯磨きをしっかりしているから大丈夫」と思っていても、気づかないうちに虫歯や歯周病が進行している可能性もあります。

定期検診では、主に以下のような検査を実施しています。

主な検査項目

主な検査項目

虫歯のチェック

目視やレントゲン撮影で初期の虫歯も見逃しません。

歯周病のチェック

歯周ポケットの深さを測り、歯周病の進行度合いを調べます。
歯周ポケットとは歯と歯ぐきの間の溝のことです。歯周病が進行すると溝が深くなり、歯周病菌が繁殖しやすくなります。

歯石の除去

歯ブラシでは落とせない歯石を専用の器具で除去します。
歯石とは歯垢(プラーク)が石灰化したものです。歯石は歯周病の原因となるため、定期的に除去することが重要です。

歯のクリーニング

歯の表面を磨いて汚れや着色を落とします。
タバコのヤニやコーヒー、お茶などの着色汚れを落とすことで歯本来の白さを取り戻し、虫歯や歯周病の予防にもなります。

噛み合わせのチェック

噛み合わせの異常は顎関節症や歯周病、虫歯のリスクを高めます。
顎関節症とは顎の関節や周りの筋肉に異常が起こる病気です。口が開けにくい、顎が痛い、などの症状が現れます。

口腔がんのチェック

口の中に異常がないか、視診や触診で確認します。
口腔がんは口の中にできるがんの総称です。早期発見・治療が重要です。

これらの検査を通して、お口の健康状態を総合的に把握し、適切な予防や治療を行うことができます。

歯の定期検診を受けるメリット

早期発見・早期治療

早期発見・早期治療

虫歯や歯周病を早期に発見して治療することで、歯を失うリスクを減らすことができます。

予防

予防

歯石除去やクリーニングなどによって虫歯や歯周病を予防することができます。

口腔内の健康維持

口腔内の健康維持

定期的な検診とケアによって健康な口腔内を維持することができます。

全身の健康維持

全身の健康維持

口腔内の健康は全身の健康にも繋がっています。

 定期検診でわかること

定期検診を受けることで、ご自身では気づかないお口のトラブルを早期に発見することができます。

「自分は毎日歯磨きをしているから大丈夫!」
「歯に痛みもないし、問題ないはず…」

そう思っていても、お口の中には深刻な問題が隠れているかもしれません。

早期発見が難しい、虫歯や歯周病

早期発見が難しい、虫歯や歯周病

例えば、初期の虫歯は自覚症状がないことがほとんどです。
しかし、定期検診でレントゲン撮影を行うことで隠れた虫歯を発見することができます。

歯周病も初期段階では自覚症状が乏しいため、気づかないうちに進行してしまうケースが多いです。
定期検診では、歯周ポケットの深さを測定することで、歯周病の進行度合いを把握することができます。

歯周病は、歯周組織(歯ぐき、歯根膜、歯槽骨)が歯周病菌に感染して起こる炎症性疾患です。
以前は「日本人の成人の約8割が歯周病」と言われていましたが、これは歯肉出血や歯石の付着なども含めた数値で、現在では歯周ポケットが4mm以上の、やや進行した状態を歯周病としています。

厚生労働省の調査によると、4mm以上の歯周ポケットを持つ人の割合は45歳以上で過半数を占め、年齢が上がるにつれて高くなる傾向があります。(引用元:厚生労働省 e-ヘルスネット)

放置すると歯が抜け落ちてしまうだけでなく糖尿病や心臓病などの全身疾患にも影響を与える可能性があるため、早期発見・治療が非常に重要です。

歯並びや噛み合わせのチェック

歯並びや噛み合わせのチェック

さらに歯並びや噛み合わせのチェックも重要です。

不正咬合(歯並びや噛み合わせが悪い状態)は見た目の問題や虫歯や歯周病のリスクを高めるだけでなく、顎関節症や発音障害、消化不良などを引き起こす可能性があります。

定期検診では歯並びや噛み合わせの状態をチェックし、必要があれば矯正治療などの適切な処置を提案することができます。

矯正治療に関しては以下で詳しくご紹介していますので、こちらもぜひご覧ください!

マウスピース矯正(インビザライン) – 医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所(志紀駅

口腔がんのチェック

口腔がんは口の中にできるがんの総称です。
舌がん、歯肉がん、頬粘膜がんなど、様々な種類があります。

初期の口腔がんは痛みなどの自覚症状がほとんどありません。そのため発見が遅れてしまうケースも多いのが現状です。
しかし定期検診で口腔内をくまなくチェックすることで、早期に発見できる可能性が高まります。

このように、定期検診では様々な検査を通して、ご自身では気づきにくいお口のトラブルを早期に発見することができます。

 歯科検診は何ヶ月ごとに行くべき?

では、歯の定期検診はどのくらいの頻度で受けるべきなのでしょうか?
一般的には、2〜3ヶ月に1回程度の受診が推奨されています。

これは歯周病菌が約3ヶ月で再び増殖し始めるためです。
定期的に歯石除去やクリーニングを行うことで歯周病菌の増殖を抑え、お口の健康を維持することができます。

なぜ歯周病菌は増殖するの?

口の中には常に多くの細菌が存在しています。
歯磨きをきちんと行っていても、磨き残しや歯ブラシが届きにくい部分には細菌が残ってしまいます。

これらの細菌は時間とともに増殖し、歯垢(プラーク)を形成します。そして歯垢が石灰化すると、歯石となります。
歯石は歯周病菌の温床となり、歯周病を進行させる原因となります。

定期検診で歯周病菌の増殖を防ぐ

定期検診では歯石除去やクリーニングを行うことで、歯周病菌の増殖を抑えることができます。
歯周病のチェックも行うことで早期発見・治療に繋がり、重症化を防ぐことができます。

受診頻度は人によって異なる

ただし、お口の状態や生活習慣によっては、2〜3ヶ月よりも短い間隔で受診した方が良い場合もあります。
以下に当てはまる方は、歯科医師に相談し、適切な受診頻度を決めましょう。

喫煙習慣がある方

タバコは歯周病のリスクを高めるだけでなく、治療の効果を下げることもわかっています。

ニコチンは血管を収縮させ、歯ぐきへの血流を悪くすることで歯周組織の抵抗力を弱めます。
また、一酸化炭素は酸素の運搬を阻害し、歯周組織の回復を遅らせます。さらにタバコの煙に含まれる有害物質は、歯周病菌の増殖を促進する可能性があります。そのため喫煙者は非喫煙者に比べて歯周病になりやすく、進行も早い傾向があります。

糖尿病などの持病がある方

糖尿病は、歯周病を悪化させる要因となります。

高血糖状態が続くと体の免疫力が低下し、歯周病菌への抵抗力が弱まります。
また歯周病菌が産生する炎症性物質はインスリンの働きを阻害し、血糖コントロールを悪化させる可能性があります。
さらに糖尿病は口の中の乾燥や唾液の減少を引き起こし、歯周病菌の増殖を促進する可能性があります。

そのため糖尿病患者さんは、歯周病の予防と管理に特に注意する必要があります。

歯周病の治療経験がある方

一度歯周病にかかると、再発しやすいため、注意が必要です。

歯周病治療によって歯周病菌は減少しますが完全に除去することは難しく、歯周ポケットの深い部分などに残っている可能性があります。また歯周病は生活習慣病の一種であり、食生活やブラッシングなどの生活習慣が改善されなければ再発のリスクが高まります。

そのため歯周病の治療後も定期的な検診とクリーニング、そして正しいセルフケアを継続することが重要です。

歯磨きが苦手な方

歯磨きが不十分だと歯垢や歯石が溜まりやすくなります。歯垢は細菌の塊であり、虫歯や歯周病の原因となります。

歯垢が石灰化すると歯石となり、歯ブラシでは除去できなくなります。歯石は歯周病菌の温床となり、歯周病を進行させる原因となります。歯磨きが苦手な方は歯科医院での定期的なクリーニングと、歯科衛生士によるブラッシング指導を受けることをおすすめします。

妊娠中の方

妊娠中はホルモンバランスの変化により、歯周病になりやすくなります。

妊娠中は女性ホルモンの分泌が増加し、歯ぐきが炎症を起こしやすくなります。
また、つわりによる嘔吐や食生活の変化によって口の中が酸性になりやすく、虫歯や歯周病のリスクが高まります。さらに妊娠中は免疫力が低下し、感染症にかかりやすくなるため、歯周病菌への抵抗力も弱まります。

そのため妊娠中は定期的な検診とクリーニング、そして丁寧なセルフケアを心がけることが大切です。

 歯医者に長期間行かないとどうなる?

「歯医者なんて、痛くなってから行けばいい」

そう思っている方もいるかもしれません。
しかし長期間歯科検診を受けずに放置すると、様々なリスクがあります。

虫歯や歯周病の進行

初期段階では自覚症状の少ない虫歯や歯周病も、進行すると歯を失う原因となります。

歯を失うと食べ物を噛む機能が低下するだけでなく、見た目の問題や発音障害などが起こる可能性があります。
歯を失ったまま放置すると、周りの歯が傾いたり噛み合わせが悪くなったりするなど、さらなる問題を引き起こす可能性があります。

全身疾患のリスク増加

歯周病菌が血管に入り込むことで心臓病や脳梗塞などのリスクが高まると言われています。

歯周病菌は血液を介して全身に運ばれ、様々な臓器に悪影響を及ぼす可能性があります。
例えば、心臓病では歯周病菌が心臓の血管に炎症を引き起こし、動脈硬化を促進する可能性があります。
脳梗塞では歯周病菌が脳の血管に血栓を作り、脳梗塞を引き起こす可能性があります。

治療費の増加

早期に発見・治療すれば少ない費用で済む場合も放置することで治療が複雑化し、費用がかさんでしまうことがあります。

例えば初期の虫歯であれば簡単な治療で済むことが多いですが、進行した虫歯になると神経を抜いたり、歯を抜いたりする必要が出てくる場合があります。
歯周病も初期段階であれば、歯石除去やクリーニングなどの比較的簡単な治療で済むことが多いですが、進行すると外科的な治療が必要になる場合があります。

このように、歯科検診を怠ると将来的に大きな負担を招く可能性があります。
「自分は大丈夫」と思わずに、定期的な歯科検診を受けてお口の健康を維持しましょう。

 口臭が気になる…もしかして歯の病気?

「最近、口臭が気になる…」
「人と話すのが恥ずかしい…」

そんな悩みをお持ちのあなた。もしかしたらその口臭、歯の病気が原因かもしれません。
口臭の原因は様々ですが、虫歯や歯周病も口臭の原因となることがあります。

虫歯と口臭

虫歯によって歯に穴が開くと、その部分に食べカスが溜まりやすくなります。

食べカスは口臭の原因となる細菌のエサとなり、細菌が繁殖することで口臭が発生します。
また、虫歯が進行すると歯の神経が腐ってしまい、さらに強い口臭が発生することがあります。

歯周病と口臭

歯周病菌は、硫化水素やメチルメルカプタンなどの揮発性硫黄化合物を産生します。

これらの物質は卵の腐ったような悪臭を放ち、口臭の主な原因となります。
歯周病が進行すると歯周ポケットが深くなり、歯周病菌の増殖が活発化し、口臭も強くなります。
さらに歯周病が進行すると、歯周ポケットから膿が出ることがあります。この膿も口臭の原因となります。

口臭を予防するために

口臭を予防するためには毎日の歯磨きはもちろん、定期的な歯科検診も重要です。

歯科検診では虫歯や歯周病のチェックだけでなく、歯石除去やクリーニングなどを行うことで口臭の原因となる細菌の増殖を抑えることができます。

口臭が気になる場合は一度歯科医院を受診し、お口の状態をチェックしてもらいましょう。

まとめ|定期的な歯科検診で健康な歯を保とう!

この記事では歯の定期検診の重要性について解説しました。
定期検診を受けることで虫歯や歯周病などの早期発見・治療はもちろん、口臭予防や全身の健康維持にも繋がります。

「歯医者さんは怖い」「痛いのは嫌だ」というイメージをお持ちの方もいるかもしれません。

しかし、最近の歯科治療は痛みを最小限に抑えるよう工夫されていますのでご安心ください。
もしかしたらご自身では気づいていないお口の悩みがあるかもしれません。

もりかわ歯科医院では、患者様一人ひとりの口腔内を丁寧に診察し、歯に関するあらゆる問題の解決をサポートいたします。

「歯の健康に不安がある…」
「自分に合ったケア方法を知りたい…」

そう感じている方は、一人で悩まず、ぜひお気軽に「もりかわ歯科医院」にご相談ください。
専門家による適切な診断と治療で、健康で自信の持てる口内環境を手に入れましょう!

大阪府八尾市の歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科」

当院では日々の診療で患者様との対話を大切にし、お一人お一人に合わせた治療を心がけています。

  • インプラント治療
  • 入れ歯・ブリッジ
  • 審美歯科
  • 歯列矯正

など、様々な治療に対応しておりますので、歯に関する心配事がございましたらいつでもお気軽にご来院ください。矯正治療に関する無料相談も実施しておりますので、歯並びでお悩みの方もぜひ一度お問い合わせください。

矯正無料相談
矯正無料相談

詳しくは当院ホームページにあるマウスピース矯正ページも併せてご覧ください。

保険の入れ歯で十分ってほんと?自費の入れ歯と特徴を比較

2024年11月22日
2つの入れ歯

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所です。

入れ歯を考えたときに「保険の入れ歯で十分だろう」と思いつつも「自費のものも捨てがたい」とどちらを選べばよいのか迷う方は多いでしょう。保険の入れ歯は費用を抑えられますが、自費の入れ歯には見た目やフィット感の面で大きな魅力があります。

今回は、保険の入れ歯で十分なのか解説します。自費の入れ歯との違いについても解説しますので、入れ歯選びでお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

入れ歯は保険治療と自費治療がある

入れ歯の模型と鏡

入れ歯には保険治療と自費治療があり、使用される材料や作製工程に大きな違いがあります。保険治療では歯科用プラスチックなど限られた材料しか使用できませんが、自費治療ではチタンやシリコンといった、より高品質な材料を選べるのです。

また、保険治療の入れ歯の場合はズレやすかったり食事しにくかったりすることがありますが、自費治療では一人ひとりのお口にフィットするように精密に作製されるため快適に使用できます。

保険の入れ歯で十分というのは本当?

入れ歯の保険治療と自費治療を歯科医師に相談する女性

保険の入れ歯は噛む・話すといった基本的な機能を備えており、価格も手軽なことから多くの方に選ばれています。実際に見た目や使い心地について満足されている方も少なくありません。

しかし、保険の入れ歯はあくまで最低限の機能の回復に留まります。そのため、より快適さや高い審美性を求める場合には限界があるのです。上述のとおり、自費治療の場合は使用できる材料に制限がなく、精密に作製されるため、より個別のニーズに対応できるでしょう。

最終的にどちらが合っているかは、患者さま一人ひとり異なりますので、歯科医師に相談のうえ、決定することが大切です。

保険の入れ歯のメリットとデメリット

保険の入れ歯のメリットとデメリットイメージ

ここでは、保険の入れ歯のメリットとデメリットについて解説します。

保険の入れ歯のメリット

保険の入れ歯のメリットは、以下のとおりです。

費用が安い

保険の入れ歯の最大のメリットは、やはり費用が安いという点です。一般的に、保険適用の部分入れ歯の費用は3割負担で5,000円〜1万5,000円程度、総入れ歯の費用は3割負担で1万5,000円〜2万円程度です。

自費の入れ歯に比べて費用がかなり安いため、予算が限られている方にとっては大きなメリットといえるでしょう。

多くの歯科医院で取り扱っている

保険の入れ歯は全国の多くの歯科医院で取り扱われています。保険診療では診療費も定められているため、料金が予想外に高くなることがありません。

基本的な機能は備わっている

保険の入れ歯でも、噛む・話すといった基本的な機能はしっかりと果たします。日常生活を支障なく送るために必要な機能は確保されており、多くの方にとって十分な選択肢となるでしょう。

治療期間が短い

保険の入れ歯は、自費治療に比べて治療期間が短いのが特徴です。部分入れ歯の場合は2〜4週間程度、総入れ歯の場合は4週間程度で治療が完了します。できるだけ早く歯の機能を回復させたいという方にとって、大きなメリットといえるでしょう。

保険の入れ歯のデメリット

保険の入れ歯のデメリットは、以下のとおりです。

耐久性が劣る

保険の入れ歯に使用される材料はプラスチックであるため、時間の経過とともに変色・変形が起こりやすいです。

そのため、2年ほどで作り直しが必要になるケースが多いでしょう。頻繁に修理や再作成が必要になると、長期的に費用がかさむ可能性があります。

しっかりと噛めない場合がある

保険の入れ歯の場合、硬い食べ物を噛む際にずれて、しっかりと噛めないことがあります。特に、噛んだときに強い力がかかると入れ歯が外れやすくなり、食事をする際に不便さを感じることが多いです。

そのため、柔らかい食べ物を中心に食事をとることが増えるでしょう。その結果、栄養バランスが偏る可能性があります。

保険治療は作製にかけられる時間が限られており、簡易的な型取りしか行いません。そのため、噛み合わせを十分に考慮した調整が難しく、使い心地が悪いと感じることがあるのです。

目立つことがある

保険の入れ歯のなかでも、部分入れ歯は目立つことが多いです。保険の部分入れ歯の場合、引っ掛ける部分に金属のバネが使用されます。そのため、口をあけたときに目立つことがあるのです。

周囲に入れ歯を使っていることを知られたくない方にとっては、大きなデメリットといえるでしょう。そのため、見た目を重視する方には自費治療の入れ歯が選択されることが多いです。

口内が不衛生になりやすい

保険の入れ歯は口の中でずれやすいため、食べ物のカスや唾液が入れ歯の内側に入り込みやすく、衛生面で問題が生じやすいです。

また、保険適用の入れ歯に使用されるプラスチックは作製過程で気泡ができやすく、その気泡部分に細菌が付着して繁殖することがあります。これが原因で、不快なにおいが発生することもあるでしょう。

周りの歯に負担がかかる

保険の部分入れ歯では、金属のバネを隣接する健康な歯に引っ掛けて固定します。そのため、引っ掛ける歯に過度の負担がかかることがあるのです。噛むたびに力がかかるため、歯の寿命が短くなる可能性もあります。

自費の入れ歯のメリットとデメリット

自費の入れ歯のメリットとデメリットイメージ

では、自費の入れ歯にはどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。ここでは、自費の入れ歯のメリットとデメリットについて解説します。

自費の入れ歯のメリット

自費の入れ歯のメリットは、以下のとおりです。

ズレにくい

自費の入れ歯は精密に型取りを行い、高品質な材料を使用して作られるため、非常に安定感があります。そのため、強く噛み締めてもズレにくく、噛み合わせがしっかりと保たれます。

これにより硬い食べ物や繊維質の多い食材なども、痛みや不快感なく噛むことができるでしょう。また、フィット感が高いため食事中に入れ歯が外れたり、ずれたりする心配が少なく快適に過ごせます。

目立ちにくい

自費診療では、見た目に配慮した入れ歯の作製が可能です。特に、金属の代わりに歯肉の色に馴染むピンク色の樹脂を使用することで、入れ歯をしていることが他人に気づかれにくくなります。

会話や食事中でも自然な見た目を保つことができるのは、審美性を重視する方にとって大きなメリットといえるでしょう。

装着時の違和感が少ない

自費の入れ歯は保険診療のものよりも薄く作れるため、装着時の違和感が大幅に軽減されます。保険の入れ歯の場合、強度をもたせるために床部分を厚くする必要があります。そのため、装着時に違和感をおぼえやすいのです。

一方で、自費治療の入れ歯のなかには金属床を使用したものもあります。金属は強度が高いため、薄く作ることができます。そのため、装着時の違和感を軽減できるでしょう。

自費の入れ歯のデメリット

自費の入れ歯のデメリットは、以下のとおりです。

費用が高い

自費の入れ歯の最大のデメリットは、費用が高額である点です。自費の入れ歯には高品質な材料を使用するため、費用が高額になります。部分入れ歯の費用は15万〜60万円程度、総入れ歯の費用は50万〜80万円程度で、材料にこだわると100万円に達することもあるのです。

保険治療と比べて大きな負担となるため、治療を躊躇する方がいるかもしれません。

治療に時間がかかる

自費の入れ歯は、費用に見合った高い品質を提供するために、より精密に作製する必要があります。そのため、調整や仕上げに時間がかかるのです。できるだけ早く治療を終えたい方にとって、治療に時間がかかる点はデメリットといえるでしょう。

まとめ

入れ歯を装着して笑顔で微笑みあう夫婦

保険の入れ歯と自費の入れ歯にはそれぞれメリットとデメリットがあり、どちらを選ぶかは個々のニーズによって異なります。保険の入れ歯には費用が安く、治療期間も短いなどといったメリットがありますが、耐久性や審美性には限界があります。

一方、自費の入れ歯はフィット感や見た目、耐久性に優れていますが、費用は高額です。それぞれの特徴をよく理解し、歯科医師に相談のうえ、ご自身に合った入れ歯を選択しましょう。

入れ歯を検討されている方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所」にお気軽にご相談ください。

当院では、虫歯・歯周病治療、インプラント、セラミック治療、ホワイトニング、歯科矯正など、さまざまな診療を行っています。ホームページはこちら予約・お問い合わせも受け付けておりますので、ぜひご活用ください。

舌の汚れが口臭の原因?舌磨きの重要性

2024年11月20日
舌の汚れが口臭の原因?舌磨きの重要性

こんにちは。大阪府八尾市にある歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

歯科医療は専門性の高い分野であり、患者様にとって分かりにくい情報や誤解が生じやすい情報も少なくありません。診療時間内に患者様お一人おひとりに十分なご説明をすることが難しい場合もあるため、このブログを開設いたしました。

このブログでは患者様からよくいただく質問や、知っておいていただきたい歯科医療の知識を、分かりやすく解説することを目指しています。専門用語はできる限り避け、分かりやすい言葉で情報を提供いたします。皆様の疑問を解消し、安心して治療を受けていただけるよう最新の研究結果やエビデンスに基づいた情報も積極的に発信してまいります。

ぜひ最後までご覧いただければ幸いです。

「舌の汚れと舌磨きの重要性」について全力回答!

「毎日ちゃんと歯を磨いているのに、なぜか口臭が気になる…」
「舌が汚いって言われたけど、どうすればいいの?」

そんな悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。実は、口臭の原因の一つに「舌の汚れ」があることをご存知ですか?

歯磨きはもちろん大切ですが、口の中全体の清潔を保つためには舌のケアも欠かせません。特に舌の表面に付着する「舌苔(ぜったい)」と呼ばれる汚れが、口臭の大きな原因となることがあるのです。

この記事では舌苔がなぜ口臭を引き起こすのか、その原因や正しい舌磨きの方法について詳しく説明します。また、舌磨きの効果や日常生活で実践できる口臭予防法もご紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。

この記事を読めば分かること

  • 舌の汚れが口臭の原因になるメカニズム
  • 舌の役割と構造
  • 舌磨きの正しい方法とその効果
  • 舌ブラシの選び方とメンテナンス方法
  • 口臭を予防するための生活習慣
  • 歯科医院での相談の重要性

舌の汚れが口臭の原因になるってホント?

答えはYesです。舌の汚れは口臭の大きな原因の一つと言えるでしょう。

口臭に悩む方は多く、その原因は様々ですが、実は舌の汚れが口臭の主な原因となっているケースが多いのです。
舌の表面に白っぽく見える汚れである「舌苔(ぜったい)」をご存知でしょうか?舌苔は食べ物のカスや口の中の細菌、古い細胞などが混ざり合ってできます。

舌の汚れが口臭の原因になるってホント?

この舌苔、特に細菌が繁殖すると揮発性硫黄化合物(VSC)という物質を発生させます。VSCは卵の腐ったような臭いを持つガスで、口臭の原因物質として知られています。

実際、口臭の原因の約60%は舌苔によるものと言われています。

なぜ舌苔は溜まりやすいの?

舌の表面をよく見ると無数の小さな突起(乳頭)があるのが分かります。
この乳頭の間に食べカスや細菌が入り込み、舌苔が溜まりやすい構造になっているのです。

なぜ舌苔は溜まりやすいの?

毎日の歯磨きで歯をキレイにしていても、歯ブラシだけでは舌に付着した汚れを完全に取り除くことは難しい んです。そのため 舌苔を効果的に除去するためには、専用の舌ブラシやクリーナーなどを使ってケアする必要があります。

口臭のサインかも?チェックリスト

自分の口臭が気になる…という方は、まず鏡で舌の状態をチェックしてみましょう。
以下の項目に当てはまるものが多いほど、舌苔が溜まっており、口臭の原因になっている可能性が高いかもしれません。

  • 舌の色が白っぽい
  • 舌苔が厚く、黄色っぽく見える
  • 舌の奥の方が特に汚れている
  • 朝起きた時、口の中がネバネバする
  • 口が乾きやすい
  • 舌に違和感がある(ザラザラする、ヒリヒリするなど)

これらのサインに気づいたら、舌磨きを習慣化することをおすすめします。

実は知らない人が多い!?舌の役割と構造

毎日の歯磨きはしていても、舌のケアまで意識している方はどれくらいいるでしょうか?
実は、舌は口臭や味覚に大きく影響する重要な器官なのです。

舌の役割

舌は食事をしたり、会話をしたり、味を感じたりと日常生活において重要な役割を担っています。

味覚

舌の表面には味蕾(みらい)と呼ばれる器官があり、甘味、酸味、塩味、苦味、うま味といった基本的な味を感知します。

摂食

食べ物を口の中で動かし、飲み込みやすくする役割を担っています。発音にも大きく関わっています。

発音

舌は口蓋や歯と連携し、様々な音を作り出すことを可能にしています。

唾液分泌

舌の運動は唾液の分泌を促します。
唾液には消化酵素や抗菌物質が含まれており、口の中を清潔に保つ役割を担っています。

免疫

舌の表面にはリンパ組織が集まっており、口の中に侵入してきた細菌やウイルスから体を守る役割を担っています。

このように、舌は単なる筋肉の塊ではなく、様々な機能を持つ器官なのです。

舌の汚れを放置するとどうなる?

舌苔を放置すると以下のような問題が起こる可能性があります。

口臭

舌苔に繁殖した細菌が揮発性硫黄化合物を発生させ、口臭の原因となります。

味覚障害

舌苔が味蕾を覆ってしまうことで味覚が鈍くなり、食事の楽しみが減ってしまいます。

口内炎

舌苔に含まれる細菌が口内炎を引き起こすことがあります。

歯周病

舌苔に含まれる細菌が歯周病を悪化させる要因となることがあります。

全身疾患

口の中の細菌が血液中に入り込み、肺炎や心内膜炎などの全身疾患を引き起こすリスクが高まります。

「自分は大丈夫」と思わずに、一度鏡で自分の舌の状態をチェックしてみましょう。
もし舌苔が厚く付着している場合は、舌磨きを習慣にすることをおすすめします。

舌磨きで口臭予防!その効果とメカニズム

「舌磨きって本当に効果があるの?」
「口臭予防に繋がるって聞くけど、実際のところはどうなの?」

そう思っている方もいるかもしれません。
このセクションでは舌磨きの効果とそのメカニズムについて、詳しく解説していきます。

舌磨きの効果

舌磨きは単に口臭を予防するだけでなく、様々な効果をもたらします。

口臭予防

口臭の原因の一つに、舌苔に含まれる細菌が産生する揮発性硫黄化合物があります。
舌磨きによってこれらの細菌を除去することで口臭を効果的に予防することができます。

味覚の向上

舌の表面には味を感じるための器官である味蕾(みらい)があります。
舌苔が味蕾を覆ってしまうと味覚が鈍くなり、食事を十分に楽しめなくなってしまいます。舌磨きで舌苔を除去することで味蕾が本来の機能を取り戻し、味覚を正常に保つことができます。

唾液分泌の促進

舌磨きによる刺激は唾液の分泌を促進する効果も期待できます。
唾液には口の中を清潔に保ち、食べ物を消化する効果など様々な働きがあります。

口腔内の衛生環境改善

虫歯や歯周病は口の中の細菌が原因で引き起こされます。
舌苔は、これらの細菌の温床となることがあります。舌磨きによって細菌の増殖を抑え、口腔内の衛生環境を改善することで虫歯や歯周病の予防に繋がります。

免疫力向上

舌は、体内に侵入しようとする細菌やウイルスを排除する免疫機能も担っています。
舌磨きによって舌を清潔に保つことは、この免疫機能を正常に保ち、免疫力向上に役立ちます。

誤嚥性肺炎の予防

加齢などにより舌の動きが悪くなると唾液や食べ物が気管に入り込んでしまう「誤嚥(ごえん)」が起こりやすくなります。
舌磨きをすることで舌の運動を促し、誤嚥性肺炎の予防にも繋がります。

舌磨きはどのくらい効果があるの?

適切な方法で舌磨きを行うことで舌に付着した汚れの半分以上を除去できると言われています。
1日に1回、優しく磨くだけで口臭が気になる人にとって大きな改善が期待できます。

しかし舌磨きはあくまでも口臭予防の一環であり、それだけで口臭が完全に解消されるわけではありません。口臭の原因は様々であり、生活習慣や全身疾患が影響している場合もあります。

舌磨きだけで足りない場合は?

舌磨きをしても口臭が改善されない場合は、以下の原因が考えられます。

お口の中の問題

歯周病や虫歯など、お口の中のトラブルが口臭の原因となっている可能性があります。

ドライマウス

唾液の分泌が減ると口臭が発生しやすくなります。

全身疾患

糖尿病などの病気も口臭の原因となることがあります。

生活習慣

喫煙や食生活なども口臭に影響を与えます。

鼻や喉の病気

蓄膿症や扁桃炎なども口臭の原因となることがあります。

これらの原因が考えられる場合は、歯科医院を受診して適切な治療を受けるようにしましょう。
次のセクションでは正しい舌磨きの方法について、ステップごとに詳しく解説していきます。

これで完璧!正しい舌磨きの方法

「舌磨きって、ただゴシゴシ磨けばいいんじゃないの?」
「舌を傷つけそうで怖い…」

そう思っていませんか?
正しい舌磨きの方法をマスターすれば口臭予防効果を最大限に引き出し、口の中をより清潔に保つことができます。
このセクションでは、誰でも簡単にできる正しい舌磨きの方法をステップごとにご紹介します。

ステップ1:舌磨きの道具を用意しよう

ステップ1:舌磨きの道具を用意しよう

舌磨きには舌ブラシまたは舌クリーナー(スクレーパー)を使用するのがおすすめです。

舌ブラシ

  • 舌の表面を優しく清掃できる
  • 舌苔を絡め取るように除去できる
  • 嘔吐反射が出にくい
  • U字型やドーム型など、形状も様々

舌クリーナー

  • 舌の表面を効率的に清掃できる
  • 舌苔を削り取るように除去できる
  • 素材や形状など、種類が豊富
  • 舌の表面が平らな人に向いている

歯ブラシで代用することもできますが、舌を傷つけないよう毛先が柔らかいものを選びましょう。
歯ブラシは歯磨き専用に、舌ブラシは舌磨き専用に使い分けるようにしましょう。

ステップ2:磨くタイミングと頻度

ステップ2:磨くタイミングと頻度

舌磨きは1日1回、特に朝起きた後に行うのがおすすめです。

睡眠中は唾液の分泌が減少し、口内が乾燥しやすくなります。そのため、細菌が繁殖しやすく朝起きた時には舌苔が厚くなっていることが多いです。朝に舌磨きをすることで口臭を予防し、爽やかな気分で一日を始めることができます。

ステップ3:鏡を見ながら舌の状態を確認

ステップ3:鏡を見ながら舌の状態を確認

舌磨きの前に、鏡で自分の舌の状態を確認しましょう。

舌苔の色

健康な舌はピンク色をしています。舌苔が白っぽい場合は正常ですが、黄色や黒っぽい場合は口腔内の環境が悪化している可能性があります。

舌苔の厚さ

舌苔が厚く付着しているほど、口臭が強くなる傾向があります。

舌の表面の状態

舌の表面にひび割れや腫れなどがある場合は舌磨きを控え、歯科医院を受診するようにしましょう。

ステップ4:優しく、力を入れずに磨く

舌はデリケートな部位なので、強くこすりすぎないようにしましょう。
舌ブラシまたは舌クリーナーを舌の奥に当て、優しく手前に引くようにして舌苔を除去します。この動作を数回繰り返します。
嘔吐反射が出やすい方は舌の奥までブラシを入れすぎないように注意しましょう。また、舌の側面も忘れずに磨くようにしましょう。

ステップ5:舌磨き後、口をゆすぐ

舌磨きが終わったら水で口をゆすぎ、舌ブラシまたは舌クリーナーを水洗いして清潔に保ちましょう。

舌磨き後は舌ブラシの手入れも重要!

舌ブラシは口臭の原因となる細菌が付着している可能性があります。使用後は水でしっかりと洗い流し、風通しの良い場所で乾燥させてから保管しましょう。湿った状態での保管は、細菌の繁殖を招く可能性があります。

舌ブラシは消耗品です。定期的に交換することで、常に清潔な状態で使用することができます。交換の目安はブラシの毛先が開いてきたり、変色したりした場合です。一般的には1ヶ月から3ヶ月程度で交換するのがおすすめです。

口臭を改善するための生活習慣

口臭を改善するための生活習慣

口臭を改善するためには舌磨きだけでなく、日々の生活習慣を見直すことも大切です。
ここでは口臭予防に効果的な生活習慣をご紹介します。

バランスの良い食生活

食生活の乱れは舌苔や口臭の原因になります。特に糖分の多い食品や脂っこい食品は、口の中の細菌が増殖しやすく口臭を悪化させる原因となります。

バランスの取れた食事を心がけ、野菜、果物、海藻、きのこなど、食物繊維を豊富に含む食品を積極的に摂取しましょう。食物繊維は唾液の分泌を促進し、口の中を清潔に保つ効果があります。また、ヨーグルトや納豆などの発酵食品も、腸内環境を整え、口臭予防に効果が期待できます。

水分補給を忘れずに

口の中が乾燥すると唾液の分泌が減少し、細菌が繁殖しやすくなります。唾液には口の中を洗浄する効果や、細菌の増殖を抑える効果などがあります。
日常的にこまめに水を飲むように心がけましょう。お茶やコーヒーなども水分補給になりますが、糖分の摂りすぎには注意が必要です。

禁煙と飲酒の節度

タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させ、唾液の分泌を抑制します。
また、タバコの煙には口臭の原因となる物質が多く含まれています。アルコールも口の中を乾燥させ、舌苔の発生を促進します。禁煙、または喫煙する量を減らす飲酒の量を控えるなど、口臭改善のためにもタバコやアルコールとの付き合い方を見直してみましょう。

十分な睡眠

睡眠不足は免疫力の低下やストレス増加に繋がり、口臭を悪化させる原因となります。
十分な睡眠をとることで体の抵抗力を高め、口臭を予防しましょう。

ストレスを溜めない

ストレスは唾液の分泌を減少させ、口臭を悪化させる原因となります。
ストレスを解消するために適度な運動や趣味、リラックスタイムなどを設けましょう。

定期的な歯科検診

口臭の原因が歯周病や虫歯などの場合、歯科医院での治療が必要です。
定期的な歯科検診を受けることで口臭の原因となる病気を早期に発見し、治療することができます。

これらの生活習慣を改善することで、口臭を予防し、より健康的な口内環境を保つことができます。

まとめ|舌をキレイにして、口臭の悩みから解放されよう!

口臭の原因は歯だけでなく、舌にもあることをご存知でしょうか?

毎日のケアに舌磨きを取り入れることで、口臭の悩みを解消する一歩を踏み出せます。口臭の改善が見られない場合は、歯周病など他の原因が考えられるため、早めに歯科医院に相談することをおすすめします。

口臭が改善されると、自信を持って人前で話したり、食事をより楽しめるようになるなど、生活にたくさんの嬉しい変化が訪れるでしょう。
もしかしたら口臭以外にも、舌のケアに加えて歯並びや噛み合わせなど、ご自身では気づいていないお口の悩みがあるかもしれません。

もりかわ歯科医院では、患者様一人ひとりの口腔内を丁寧に診察し、口臭だけでなく、舌や歯に関するあらゆる問題の解決をサポートいたします。

「口臭が気になる…」
「舌の汚れが気になる…」

そう感じている方は、一人で悩まず、ぜひお気軽に「もりかわ歯科医院」にご相談ください。専門家による適切な診断と治療で、清潔で自信の持てる口内環境を手に入れましょう!

大阪府八尾市の歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科」

当院では日々の診療で患者様との対話を大切にし、お一人お一人に合わせた治療を心がけています。

  • インプラント治療
  • 入れ歯・ブリッジ
  • 審美歯科
  • 歯列矯正

など、様々な治療に対応しておりますので、歯に関する心配事がございましたらいつでもお気軽にご来院ください。矯正治療に関する無料相談も実施しておりますので、歯並びでお悩みの方もぜひ一度お問い合わせください。

矯正無料相談
矯正無料相談

詳しくは当院ホームページにあるマウスピース矯正ページも併せてご覧ください。

マウスピース矯正の痛みについて!原因や対処法、やってはいけないこと

2024年11月15日
マウスピース矯正をおこなう笑顔の女性

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所です。

マウスピース矯正は、目立ちにくく取り外しが可能なため、近年人気が高まっている歯列矯正方法の一つです。また、ワイヤー矯正よりも痛みが少ない点も、メリットに挙げられます。

しかし、マウスピース矯正中でも痛みを感じる場合があるのをご存じでしょうか。

この記事では、マウスピース矯正で痛みが生じるタイミングや原因、対処法について解説します。痛みが生じた際にやってはいけないことなどもご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

マウスピース矯正で痛みが生じる原因

マウスピース矯正で痛みが生じている女性

ここでは、マウスピース矯正で痛みが生じる原因について解説します。

歯が動いているから

ワイヤー矯正に比べると、マウスピース矯正は痛みが少ないといわれています。これは、マウスピース矯正は段階ごとにマウスピースを交換しながら、弱い力で徐々に歯を動かすからです。

ただし、患者様によっては、歯の移動に伴う違和感や痛みが出ることもあります。

マウスピース矯正では、マウスピースを1日20~22時間以上装着することで、歯に断続的な矯正力を加えて移動させます。そのため、痛みを感じることがあるのです。

特に、マウスピースを交換した際は、痛みを感じやすいでしょう。

歯の移動に伴う違和感や痛みは、治療が順調に進んでいる証拠ともいえるので心配する必要はありません。痛みが長引く場合は何らかの問題が起きている恐れがあるので、歯科医院を受診してください。

矯正治療中の歯や周辺組織が敏感だから

マウスピース矯正では、歯に力をかけることで骨の吸収や再生を促し、歯並びを整えます。

そのため、歯の周りの組織が敏感になり、刺激が与えられると痛みを感じることがあるでしょう。特に、マウスピースの交換直後は、上下の歯がぶつかっただけでも痛みを感じる可能性が高いです。

一般的に、歯周組織が敏感になっていることによる痛みは数日で治ります。

粘膜が刺激されることがあるから

マウスピース矯正で使用するマウスピースは、患者様の口内にフィットするように作られていますが、稀にフィットしないこともあります。その場合、マウスピースが口腔内の粘膜を刺激し、痛みが生じることがあるでしょう。

また、アタッチメントと呼ばれる突起物が、粘膜を刺激することもあります。食事の際などマウスピースを外した際にアタッチメントに粘膜が擦れ、痛みを感じることが考えられるでしょう。

マウスピース矯正で痛みが生じるタイミング

マウスピース矯正をしながら固いものを食べて痛みが生じている女性

マウスピース矯正で痛みが生じるタイミングは、以下のとおりです。

マウスピースを交換したとき

マウスピース矯正は、歯とマウスピースのズレを利用して力を加え、歯を移動させていきます。そのため、マウスピース矯正を開始してすぐや、新しいマウスピースに交換した直後は、歯にかかる力が強く痛みを感じやすいです。

しかし、歯が動くことによる痛みは、自然となくなっていきます。早くて2~3日、長くても1週間以内には慣れていくことが多いでしょう。

痛みがあまりにも長引く際は、何らかの問題が起こっている可能性があるので、歯科医院を受診してください。

後戻りしたとき

久しぶりにマウスピースを装着すると、痛みを感じる場合があります。これは、歯の後戻りが起こっていることが原因です。

後戻りとは、矯正によって動かした歯が元の位置に戻ろうとする現象のことです。マウスピース矯正では、マウスピースを1日20~22時間以上装着しなければ、十分な矯正効果が得られません。

しかし、何らかの原因で装着時間が短くなると、後戻りが起こります。後戻りが起こると治療計画と実際の歯並びにずれが生じ、マウスピースがフィットしなくなるので、痛みが生じやすくなるでしょう。

後戻りが起こると、治療期間が延びたり再治療が必要になったりする恐れもあります。後戻りを防いで治療をスムーズにすすめるためにも、マウスピースの装着時間を守ることが大切です。

食べ物を噛むとき

先述したように、マウスピースの矯正中の歯は刺激が伝わりやすい状態です。そのため、食べ物を噛む際に、痛みを感じやすいでしょう。

特に、ナッツや煎餅などの硬い食べ物は痛みが出やすいので、避けたほうがいいでしょう。

顎間ゴムをかけたとき

マウスピース矯正では、歯の動きや噛み合わせの細かな調整のために、顎間ゴムを使用する場合があります。顎間ゴムとは、マウスピースの上下にゴムをかけて、矯正力を強めるツールのことです。

マウスピースと顎間ゴムを併用すれば、より効率的に歯並びを整えられます。

しかし、歯にかかる矯正力が強くなるため、痛みが生じることがあるでしょう。特に、顎間ゴムをかけた直後は、痛みが出やすくなります。

アタッチメントを装着したとき

マウスピース矯正では、アタッチメントという装置を歯の表面に接着することがあります。歯とマウスピースの密着力を上げ、より効率よく歯を動かすことが目的です。

アタッチメントを装着すると、マウスピースの着脱の際に引っ掛かって痛みを感じることがあります。

また、上述したとおり、マウスピースを外している間は、アタッチメントが粘膜に当たると痛みを感じることがあるでしょう。マウスピースを装着していれば、アタッチメントの凹凸が覆われるため、粘膜への刺激を感じることはありません。

マウスピース矯正で痛みが生じたときの対処法

マウスピース矯正で痛みが生じたときの対処法イメージ

マウスピース矯正で痛みが生じた場合、以下の方法で対処するとよいでしょう。

痛み止めを服用する

マウスピース矯正に限らず、矯正治療では歯の移動に伴って痛みが生じることがあります。痛みが出た場合は、我慢せずに痛み止めを服用するとよいでしょう。

ただし、市販されている痛み止めの中には、歯の動きを抑える作用があるものも存在します。そのため、痛み止めを服用する際は必ず歯科医師に相談し、用法・用量を守ることが大切です。

やわらかいものを食べる

マウスピース矯正中は、歯や周辺組織が敏感になっているため、咀嚼による刺激が伝わり痛みを感じやすいです。そのため、矯正治療中は硬い食べ物や噛み応えのあるものは避け、煮込み料理や麺料理などのやわらかいものを摂るとよいでしょう。

硬いものを食べたい場合は、細かく砕いたり切ったりしてから口に入れるようにしてください。

矯正装置を調整してもらう

マウスピースやアタッチメントが粘膜に当たって痛みが生じている場合は、歯科医院を受診してマウスピースを調整してもらうとよいでしょう。粘膜に当たっている部分を研磨することで、痛みを抑えられる場合があります。

同じ場所に刺激を与え続けると、口内炎ができて痛みが長引くかもしれません。そのため、痛みが1週間程度経っても解消されない場合は、一度歯科医院を受診して調整してもらってください。

マウスピース矯正で痛みが生じたときにやってはいけないこと

マウスピース矯正で痛みが生じ患部を冷やしすぎている女性

マウスピース矯正で痛みが生じたときに避けるべき行動は、以下の通りです。

マウスピースの装着をやめる

マウスピース矯正で痛みを感じるタイミングのほとんどが、マウスピースを装着している間のため、マウスピースを外して痛みを緩和しようとする方も少なくありません。

しかし、痛いからといって自己判断でマウスピースの装着をやめると、装着時間が不足して計画通り歯が動かなくなる恐れがあります。治療期間が長引いたり、理想の歯並びにならなかったりする原因になるでしょう。

そのため、マウスピースを装着できないほどの痛みがある場合は、自己判断で装着をやめず、まずは歯科医師に相談してください。

市販の痛み止めを繰り返し服用する

矯正中の痛みが強い場合、痛み止めを服用することも1つの対処法です。

しかし、長期間痛み止めを服用すると、歯が移動するのに必要な炎症反応も抑制される可能性があります。繰り返し市販の痛み止めを服用すると、歯の動きが悪くなる恐れがあるため、痛み止めを服用する際は、必ず歯科医師の指示に従うようにしてください。

痛みのある箇所に刺激を与えない

マウスピース矯正中の歯は、少しの刺激でも痛いと感じることがあります。そのため、極力刺激を与えず、安静にするよう心がけてください。

特に、患部の冷やしすぎや温めすぎには注意が必要です。

冷やしすぎると血流が悪くなり、歯の移動を妨げる可能性があります。また、温めすぎると、血流が促進されて痛みが増す可能性があるでしょう。

他にも、患部を指や舌で触ることも避けてください。マウスピース矯正中の歯は不安定なため、外部からの刺激により歯がグラついたり、想定外の方向に歯が移動したりすることがあります。

まとめ

マウスピース矯正で痛みの原因を対処した笑顔の夫婦

マウスピース矯正は、段階ごとにマウスピースを交換することによって断続的に弱い力をかけて歯の移動を促すため、ワイヤー矯正よりも痛みは少ないといわれています。

しかし、患者様によっては、歯が動く際の痛みや矯正装置の物理的な刺激による痛みが生じることがあるでしょう。また、マウスピース矯正中の歯や歯周組織は敏感で刺激が伝わりやすいため、食事の際などに痛みを感じることもあります。

どの痛みも数日で治ることがほとんどですが、長引く場合は何らかの問題が起こっている可能性があるので、歯科医院を受診してください。

痛みを緩和するために自己判断でマウスピースの装着をやめると、治療の失敗につながるかもしれません。マウスピースを装着できないほどの痛みがある場合は、我慢せずに歯科医師に相談しましょう。

マウスピース矯正でお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所」にお気軽にご相談ください。

当院では、虫歯・歯周病治療、インプラント、セラミック治療、ホワイトニング、歯科矯正など、さまざまな診療を行っています。ホームページはこちら予約・お問い合わせも受け付けておりますので、ぜひご活用ください。

口臭の原因は歯周病かも?口臭予防と改善策

2024年11月13日
口臭の原因は歯周病かも?口臭予防と改善策

こんにちは。大阪府八尾市にある歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

歯科医療は専門性の高い分野であり、患者様にとって分かりにくい情報や誤解が生じやすい情報も少なくありません。診療時間内に患者様お一人おひとりに十分なご説明をすることが難しい場合もあるため、このブログを開設いたしました。

このブログでは患者様からよくいただく質問や、知っておいていただきたい歯科医療の知識を、分かりやすく解説することを目指しています。専門用語はできる限り避け、分かりやすい言葉で情報を提供いたします。皆様の疑問を解消し、安心して治療を受けていただけるよう最新の研究結果やエビデンスに基づいた情報も積極的に発信してまいります。

ぜひ最後までご覧いただければ幸いです。

 「口臭と歯周病の関係性」について全力回答!

「最近、口臭が気になる…」
「マスクを外すのが怖い…」
「もしかして、周りの人に不快な思いをさせているかも…」

口臭は自分ではなかなか気づきにくいもの。だからこそ不安を感じている方も多いのではないでしょうか?
口臭の原因は様々ですが、その多くは歯周病と関係していると言われています。

この記事を読めば分かること

  • 口臭と歯周病の関係性が理解できます。
  • 歯周病による口臭の特徴を知ることができます。
  • 歯周病以外の口臭の原因を知り、セルフチェックができます。
  • 歯周病による口臭の改善策を知り、実践できます。

口臭の原因、実は歯周病かも?

口臭の原因、実は歯周病かも?

口臭が気になると、つい不安になってしまいますよね。 実は口臭の原因として最も多いのは、歯周病と言われています。

歯周病ってどんな病気?

歯周病とは歯ぐきや歯を支える骨が炎症を起こす病気です。お口の中にはたくさんの種類の細菌が住んでいますが、その中の歯周病菌が歯垢(プラーク)の中で増殖し、毒素を出して歯ぐきを攻撃することで炎症が起こります。

初期段階では自覚症状が少ないため、気づかないうちに進行してしまうことも少なくありません。歯周病が進行すると歯ぐきが腫れたり、出血したりするだけでなく歯を支える骨が溶けて歯が抜け落ちてしまうこともあります。

歯周病はどうして口臭の原因になるの?

歯周病菌は増殖する過程で「揮発性硫黄化合物(VSC)」と呼ばれるガスを発生させます。VSCは卵が腐ったような独特の悪臭を放ち、これが口臭の原因となるのです。

VSCの中でも特に、「メチルメルカプタン」と「硫化水素」は強い悪臭を放ちます。

メチルメルカプタン:腐ったキャベツや玉ねぎのようなニオイ

メチルメルカプタンは、腐ったキャベツや玉ねぎのようなニオイを発生させる硫黄を含む有機化合物です。
自然界では動物の腐敗過程や野菜の腐敗によって発生し、口臭においては歯周病菌、特にP.g.菌がタンパク質を分解する際に生成されます。歯周病が進行するほどメチルメルカプタンの濃度が高くなり、口臭も強くなる傾向があります。

硫化水素:腐った卵のようなニオイ

硫化水素は腐った卵のような臭いを持つ無色の気体で、火山ガスや温泉など自然界に広く存在しています。
口臭においては歯周病菌だけでなく舌苔に存在する細菌も硫化水素を産生し、歯周病の初期段階から発生、進行とともに増加する傾向があります。

これらのガスが口臭の原因となるため、歯周病になると口臭が強くなる傾向があります。

歯周病が進行すると、歯周ポケット(歯と歯茎の間の溝)が深くなり、そこにプラークや膿が溜まりやすくなります。歯周ポケットは歯ブラシが届きにくく、細菌にとって絶好の隠れ家となってしまうのです。

歯周ポケットに溜まったプラークや膿はVSCを発生させるだけでなく、炎症を悪化させて口臭をさらに悪化させる原因となります。

歯周病による口臭の特徴

口臭には様々な原因がありますが、歯周病が原因の場合は特有のニオイや症状が現れることがあります。

歯周病による口臭を見分けるポイント

卵や玉ねぎが腐ったようなニオイ

歯周病菌がタンパク質を分解する際に発生する「揮発性硫黄化合物(VSC)」が原因です。
特にメチルメルカプタンは腐った玉ねぎのようなニオイ、硫化水素は腐った卵のようなニオイがします。

朝起きた時の口臭が強い

睡眠中は唾液の分泌量が減って細菌が繁殖しやすくなるため、朝起きた時の口臭が強くなります。
歯周病の場合はさらにVSCが生成されやすいため、口臭が特に気になることがあります。

口の中がネバネバする

歯周病になると歯周ポケットと呼ばれる歯と歯茎の間の溝が深くなり、そこにプラークや膿が溜まりやすくなります。
このプラークや膿が口の中のネバネバ感の原因となります。

歯ぐきが腫れている、または出血する

歯周病菌によって歯ぐきが炎症を起こすと腫れや出血が起こりやすくなります。
歯磨きの際に血が出たり、歯ぐきが赤く腫れていたりする場合は要注意です。

歯がぐらつく、または浮いた感じがする

歯周病が進行すると歯を支える骨が溶けて、歯がぐらついたり浮いた感じがしたりすることがあります。

ご自身の口臭をチェックしてみましょう

これらの特徴に当てはまるものが多い場合は、歯周病が原因の口臭の可能性があります。

しかし口臭の原因は歯周病だけではありません。次のセクションでは歯周病以外の口臭の原因について解説し、ご自身の口臭をセルフチェックできる項目をご紹介します。

口臭の原因をチェック!歯周病以外にもある口臭の原因

口臭の原因は歯周病だけではありません。
様々な原因が考えられるため、まずはご自身の口臭の原因を探ることから始めましょう。

様々な口臭の原因をチェック!

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1. 生理的口臭

これは誰にでも起こる口臭です。
起床時や空腹時、緊張時などに一時的に発生します。唾液の分泌量が減ることで口の中の自浄作用が低下し、細菌が繁殖しやすくなることが原因です。

2. 食べ物・飲み物

ニンニクやニラ、アルコールなど、臭いの強い食品を摂取した後に発生する口臭です。
これらの食品に含まれる成分が血液中に吸収され、肺から排出される際に口臭として現れます。

3. 喫煙

タバコに含まれる成分が口臭の原因となります。
タバコは口の中の乾燥を招き、唾液の分泌を抑制するだけでなくニコチンやタールなどの有害物質が口臭を発生させます。

4. 口腔内の乾燥

唾液の分泌量が減ると口の中が乾燥し、細菌が繁殖しやすくなります。
唾液には口の中を洗浄する効果や細菌の増殖を抑える効果があるため、分泌量が減ると口臭が発生しやすくなります。

5. 全身疾患

糖尿病や肝臓病、腎臓病などが原因で口臭が発生することがあります。
これらの病気によって体内で特定の物質が代謝されずに口臭として現れることがあります。

6. 精神的な原因

ストレスや不安などによって口臭が強くなることがあります。
ストレスを感じると唾液の分泌量が減少し、口臭が発生しやすくなります。

7. 鼻や喉の病気

蓄膿症や扁桃炎などが原因で口臭が発生することがあります。
鼻や喉に炎症があると膿や粘液が溜まり、細菌が繁殖しやすくなります。

8. a

歯磨きが不十分で歯垢や食べかすが残っていると、細菌が繁殖するため口臭が発生します。
特に舌苔は口臭の原因となりやすいので注意が必要です。

9. 薬の副作用

一部の薬には、口の乾燥を引き起こす副作用があります。
口の乾燥は口臭の原因の一つとなるため、服用している薬が口臭に影響している可能性も考えられます。

10. 加齢

加齢とともに唾液の分泌量が減少し、口臭が発生しやすくなります。
歯周病や虫歯のリスクも高まるため、注意が必要です。

口臭のセルフチェック

様々な口臭の原因をチェック!

以下の項目に当てはまるものが多いほど、口臭が強い可能性があります。

  • 朝起きた時、口の中がネバネバする
  • 歯磨き時に出血することがある
  • 歯ぐきが腫れている、または赤くなっている
  • 歯がぐらついている、または長くなったように感じる
  • 以前より歯と歯の間に隙間ができたように感じる
  • 冷たいものがしみたり、歯が浮いた感じがする
  • 硬いものが噛みにくくなった
  • 口の中が乾燥しやすい
  • 舌が白っぽい
  • 口臭を指摘されたことがある

ご自身の口臭の原因がわかったところで、その改善策について考えていきましょう。
次のセクションでは歯周病が原因の口臭を改善する方法について詳しく解説します。

歯周病が原因の口臭を改善するには?

歯周病が原因の口臭を改善するには歯周病菌の増殖を抑え、炎症を鎮めることが大切です。
そのためには歯科医院での専門的な治療と毎日のセルフケアを両立させることが重要になります。

歯周病治療で口臭を根本から改善

歯周病が原因の口臭を改善するには?

歯周病治療は、口臭を根本から改善するために欠かせないものです。主な治療法としては以下のものがあります。

歯石除去(スケーリング)

歯石は歯周病菌の温床となるため、歯科医院で専用の器具を使って除去する必要があります。
歯石除去を行うことで歯周病菌の増殖を抑え、炎症を鎮めることができます。

歯周ポケットの洗浄(ルートプレーニング)

歯周ポケットの奥深くに溜まったプラークや歯石を、専用の器具を使って除去します。
歯周ポケットの清掃は歯周病の進行を抑えるために非常に重要です。

投薬治療

歯周病の進行度合いによっては、抗生物質や消炎剤などを服用することがあります。
薬物療法は歯周病菌の増殖を抑え、炎症を鎮める効果があります。

外科的治療

重度の歯周病の場合、歯ぐきの切開や骨の再生などの外科的治療が必要になることがあります。
外科的治療は歯周組織の再生を促し、歯周病の進行を食い止める効果があります。

毎日のセルフケアで口臭予防

歯周病治療の効果を高め口臭を予防するためには、毎日のセルフケアも大切です。

正しい歯磨き

歯ブラシだけでなく歯間ブラシやデンタルフロスも使用して、歯垢を徹底的に除去しましょう。
歯磨きは、歯周病予防の基本です。1日3回、食後3分以内に歯を磨くようにしましょう。

食生活の改善

糖質や脂質の多い食事を控え、野菜や果物など、バランスの取れた食事を心がけましょう。
栄養バランスの取れた食事は、歯周組織の健康を維持するために重要です。

禁煙

タバコは歯周病を悪化させる原因となりますので禁煙しましょう。
タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させ、歯ぐきへの血流を悪くします。

ストレスを溜めない

ストレスは免疫力を低下させ、歯周病を悪化させる原因となります。
適度な運動やリフレッシュを心がけましょう。

口呼吸をしない

口呼吸は口の中を乾燥させ、細菌が繁殖しやすくなるため、口臭の原因となります。
鼻呼吸を意識しましょう。

十分な睡眠

睡眠不足は、免疫力を低下させ、歯周病を悪化させる原因となります。質の高い睡眠を十分にとりましょう。

水分をこまめにとる

水分をこまめにとることで唾液の分泌を促し、口の中を清潔に保ちましょう。

舌の清掃

舌苔(ぜったい:舌の表面につく白い苔状のもの)は口臭の原因となりやすいので、舌ブラシなどで優しく清掃しましょう。

歯周病治療とセルフケアを継続することで口臭を改善し、再発を予防することができます。しかし口臭が気になる場合は、自己判断でケアを行うのではなく、歯科医院を受診して専門家による適切な診断と治療を受けることをおすすめします。

専門家による口臭治療のススメ

専門家による口臭治療のススメ

セルフケアを頑張ってもなかなか口臭が改善しない場合は、一人で悩まずに歯科医院に相談してみませんか?

自己判断は危険!口臭治療は専門家に任せよう

口臭の原因は多岐に渡り、その症状や進行度合いも人それぞれです。自己判断でケアを行うと思わぬ落とし穴があることも。

例えば市販の口臭ケア用品の中には、強い殺菌作用を持つものがあります。これらを安易に使用すると口の中の常在菌のバランスを崩し、かえって口臭を悪化させてしまう可能性も。

また、口臭の原因が歯周病や全身疾患など、より深刻な病気である可能性もあります。自己判断で放置してしまうと症状が悪化し、治療が困難になるケースも少なくありません。

歯科医院での口臭治療

歯科医院では口臭の原因を特定し、一人ひとりに合った治療法を提案します。口臭治療というと特殊な治療をイメージするかもしれませんが、実際には、丁寧な検査と、原因に合わせた基本的な治療、そして毎日のセルフケア指導が中心となります。

問診と検査

まずは、口臭の程度や原因を特定するための検査を行います。問診では、口臭に関する悩みや症状、生活習慣などを詳しくお聞きします。視診では、お口の中を直接見て、歯や歯ぐきの状態、舌苔の有無などを確認します。必要に応じて、レントゲン撮影や口臭測定器を用いた検査なども行います。口臭測定器では、口臭の原因となる揮発性硫黄化合物(VSC)の濃度を測定し、数値で客観的に口臭の程度を把握することができます。

原因に応じた治療

検査結果に基づき、口臭の原因に合わせた治療を行います。歯周病が原因の場合は、歯石除去(スケーリング)や歯周ポケットの洗浄(ルートプレーニング)などの歯周病治療を行います。虫歯が原因の場合は、虫歯治療を行います。その他、クリーニングや薬物療法など、症状や原因に合わせて適切な治療を行います。

生活習慣指導

口臭を改善し、再発を予防するためには、日々の生活習慣の見直しも重要です。食生活や口腔ケア、生活習慣など、口臭に影響を与える可能性のある因子について、歯科医師や歯科衛生士が丁寧にアドバイスを行います。例えば、口臭を悪化させる可能性のある食品や、口の中を乾燥させる原因となる生活習慣などを具体的に指導します。

定期的なメンテナンス

治療後も、口臭の再発予防のために、定期的な検診やクリーニングを受けることをおすすめします。定期的なメンテナンスでは、歯石除去や歯周病検査などを行い、お口の健康を維持することで口臭の発生を抑えます。

さらに、虫歯や歯周病の早期発見だけでなく、顎関節症や口腔がんといった、その他の口腔内のトラブルの早期発見にも繋がります。早期発見は、治療期間の短縮や費用を抑えるだけでなく、身体への負担軽減にも大きく貢献します。

専門家による治療で、口臭の悩みから解放されよう!

口臭は、適切な治療を受けることで改善できる可能性があります。
口臭の悩みから解放され、笑顔で毎日を過ごせるよう、専門家に相談してみましょう。

まとめ|口臭に悩んだら、もりかわ歯科医院にご相談を!

口臭は、歯周病だけでなく、様々な原因が考えられます。
口臭が改善されると、自信を持って人前で話せるようになったり、食事をより楽しめたりするなど、たくさんの嬉しい変化が訪れるでしょう。

もしかしたら、口臭以外にも、歯並びや噛み合わせなど、ご自身では気づいていない歯の悩みがあるかもしれません。もりかわ歯科医院では、患者様一人ひとりの口腔内を丁寧に診察し、口臭だけでなく、歯に関するあらゆる問題の解決をサポートいたします。

「口臭が気になる…」
「歯の健康に自信がない…」

そう感じている方は、一人で悩まず、お気軽に「もりかわ歯科医院」にご相談ください。専門家による適切な診断と治療で、口臭のない、健康的な毎日を手に入れましょう。

大阪府八尾市の歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科」

当院では日々の診療で患者様との対話を大切にし、お一人お一人に合わせた治療を心がけています。

  • インプラント治療
  • 入れ歯・ブリッジ
  • 審美歯科
  • 歯列矯正

など、様々な治療に対応しておりますので、歯に関する心配事がございましたらいつでもお気軽にご来院ください。矯正治療に関する無料相談も実施しておりますので、歯並びでお悩みの方もぜひ一度お問い合わせください。

矯正無料相談
矯正無料相談

詳しくは当院ホームページにあるマウスピース矯正ページも併せてご覧ください。

インビザラインとは?メリット・デメリット、費用と期間の目安を紹介

2024年11月8日
インビザラインのマウスピース

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所です。

歯並びを整える矯正治療の中でも、透明なマウスピースを使ったインビザラインは、最近特に注目されています。金属製のワイヤーを使わずに歯を矯正できるため、目立たず快適に治療を進めることができる点が人気の理由です。

この記事では、インビザラインの基本的な特徴や、メリット・デメリット、治療にかかる費用や期間などについて解説します。インビザラインで治療可能な症例や、他のマウスピース矯正との違いもご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

インビザラインとは

インビザラインのマウスピースを持っている人

インビザラインとは、透明なマウスピースを使って歯並びを矯正する治療のことです。アメリカで開発されたこの治療法は、治療中であっても矯正器具が見えにくい特徴から世界中で愛されています。数百万人以上の人々がこの治療を受けてきました。

インビザラインは、患者さまの歯型を3Dスキャンで精密に採取し、そのデータをもとにコンピューターで歯の移動計画を立てます。得られたデータに基づいてマウスピース(アライナー)を作成し、治療を開始します。

マウスピースは、1〜2週間ごとに新しいものに交換していき、少しずつ歯を理想的な位置へと動かします。治療が進むにつれてマウスピースの形状も変わっていくため、最終的には患者さまが望む歯並びが実現するという仕組みです。

インビザラインのメリット・デメリット

インビザラインのメリット・デメリットイメージ

ここでは、インビザラインのメリット・デメリットをご紹介します。

メリット

まずはメリットから確認しましょう。

目立たないデザイン

インビザラインの最大の特徴は、透明なマウスピースを用いることです。金属のワイヤーを使用する従来の矯正治療とは大きく異なり、装着していてもほとんど目立ちません。

そのため、仕事や日常生活への影響を最小限に抑えられます。人目を気にすることがなく、気軽に矯正を続けることができるでしょう。

取り外しが可能

インビザラインのマウスピースは、自分で簡単に取り外すことができます。ワイヤー矯正の場合は、装置に食べ物が詰まったり歯磨きがしにくかったりするため、虫歯や歯周病のリスクが高まります。

インビザラインでは歯磨きを普段どおり行えるので、リスクを低減できるでしょう。

ただし、口腔ケアが不十分だと虫歯や歯周病になることがあります。リスクが低いからと油断せず、丁寧にケアしてください。

治療中の不快感が少ない

インビザラインのマウスピースは滑らかな素材でできているため、口内に当たって痛みや不快感を引き起こすことがほとんどありません。また、患者さまご自身でマウスピースを交換して治療を進めるため、ワイヤー矯正に比べて通院回数が少ない傾向にあります。

予測可能な治療計画

インビザラインの治療では、3Dシミュレーションを使用して治療の過程を事前に確認することができます。最終的な結果がどのようになるかを明確にイメージすることができ、治療中の進捗も分かりやすくなります。

モチベーションを保つことにもつながるので、治療を続けやすいでしょう。

デメリット

インビザライン矯正のデメリットは、以下のとおりです。

自己管理が必要

インビザラインは1日20〜22時間装着することが推奨されていますが、簡単に自分で取り外し可能です。装着時間が不足すると治療が進まないため、自己管理が非常に重要です。

計画通りに歯が動かないと治療期間が延びることにもつながります。そのため、自己管理が苦手な方には、あまり適していないかもしれません。

治療費が高額になる場合がある

インビザラインの治療費は、従来のワイヤー矯正に比べて高額になることがあります。患者さまの歯の状態や治療の難易度、使用するマウスピースの枚数によって異なります。

少しでも費用を抑えたい場合は、事前にしっかりとクリニックと相談しましょう。費用の見積もりを確認した上で、治療方法を選択する必要があります。

適応症例が限られる場合がある

インビザラインは、軽度から中等度の不正咬合(歯並びの乱れ)に効果的とされています。重度の不正咬合や顎の骨の問題による乱れなど、一部の症例では効果が限定的な場合があります。

そのため、複雑な症例では従来のワイヤー矯正が推奨されることもあります。こちらについても、事前にしっかりとクリニックと相談し、適切な治療方法を選択しましょう。

インビザラインの費用と期間の目安

インビザラインの費用と期間の目安イメージ

「インビザラインはどのくらいの費用がかかるの?」「治療期間はどれくらい?」と疑問に思った方もいるでしょう。ここでは、治療にかかる費用と期間の目安をご紹介します。

費用の目安

インビザラインの治療費は患者様によって異なります。患者さまの歯並びや治療の複雑さによって変動しますが、目安は以下のとおりです。

・部分矯正:30万〜50万円
・全体矯正:70万〜100万円

軽度の不正咬合や一部の歯だけを矯正する場合、部分矯正を選択できるかもしれません。治療範囲が限定されるため、全体の矯正に比べて費用が抑えられることが特徴です。

すべての歯を動かして理想的な歯並びを目指す場合は、全体矯正を選択することになります。部分矯正よりも治療範囲が広く、使用するマウスピースの枚数が増加するため、費用も高額になる傾向があります。

また、治療費には、初診料や定期的な通院費、場合によってはマウスピースの再作成費用などが含まれることもあります。クリニックによっては分割払いが可能な場合もあるので、治療を始める前に支払いプランをしっかりと確認しておきましょう。

治療期間の目安

インビザラインの治療期間は、患者さまの歯並びの状態や治療内容によって異なりますが、一般的には1〜2年が目安とされています。軽度の不正咬合であれば6ヶ月から1年程度で治療が完了することもあるでしょう。複雑な症例では、2年以上かかることもあります。

治療期間を延ばさないためには、マウスピースを適切に装着し、指示された通りの頻度で交換することが重要です。また、定期的な通院による経過観察も欠かせません。

インビザラインで治療できる症例

インビザラインで治療できる症例を説明している女性

インビザラインは多くの方が選択可能な矯正治療法ではありますが、歯の状態によってはあまり効果が期待できない場合があります。以下に、治療可能な症例と治療が難しい症例をご紹介します。

軽度から中等度の不正咬合

軽度の歯列不正や噛み合わせの問題には、インビザラインが非常に効果的です。歯が少しだけ重なっていたり、間隔が狭かったりする場合には、短期間で効果を発揮します。

空隙歯列(すきっ歯)

歯と歯の間に隙間がある状態を、空隙歯列といいます。インビザラインで効果的に治療することができます。マウスピースで歯を少しずつ移動させ、隙間を閉じることが可能です。

交叉咬合(クロスバイト)

上下の歯が逆に噛み合っている状態を交叉咬合といいます。この問題もインビザラインで矯正することができます。

インビザラインと他のマウスピース矯正との違い

インビザラインと他のマウスピース矯正との違いを考えている人

マウスピース矯正はインビザライン以外にも多くの種類がありますが、インビザラインならではの利点をいくつかご紹介します。

歴史が長い

インビザラインは、最も長い歴史を持つマウスピース矯正の一つであり、技術的な面で非常に信頼されています。世界で数百万人以上の治療実績があり、治療結果の予測精度も高い点が特徴の一つです。

治療結果のシミュレーションが可能

インビザラインでは、治療開始前に3Dシミュレーションを行い、最終的な結果を患者さまに提示することが可能です。これにより、治療の進行状況が非常に明確になり、安心感を得ることができます。

適応症例が幅広い

他のマウスピース矯正装置と比較して、インビザラインは対応できる症例が幅広いです。軽度から中等度の不正咬合のみに特化した他のマウスピース矯正と比べ、複雑な症例にも対応できる点が強みです。

まとめ

インビザラインで綺麗な歯並びになり笑顔の女性

インビザラインは、透明なマウスピースを使って歯並びを整える非常に優れた矯正治療法です。目立たず快適でありながら、治療効果も高いことが特徴です。

しかし、自己管理が重要であり、費用も高額になることがあるため、しっかりとした計画を立てて治療を進めることが大切です。治療可能な症例と効果が得にくい症例があるため、矯正を考えている方は、しっかりとクリニックと相談しましょう。

インビザライン矯正を検討している方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所」にお気軽にご相談ください。

当院では、虫歯・歯周病治療、インプラント、セラミック治療、ホワイトニング、歯科矯正など、さまざまな診療を行っています。ホームページはこちら予約・お問い合わせも受け付けておりますので、ぜひご活用ください。

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