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歯を失った場合、インプラントは選択肢ですか?

2024年2月14日
歯を失った場合、インプラントは選択肢ですか?

こんにちは。大阪府八尾市の歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

歯科医や診療所のスタッフにとっては当たり前の知識でも、患者さんは歯の専門家ではありません。そのため、様々な疑問を抱かれるのは当然です。

私たちは、患者さんが歯やそれに関連する体のことについて、知りたいことを理解し、納得していただくことが大切だと考えています。

診療中にすべての疑問にお答えできれば一番なのですが、時間をかけて詳しく説明することもできない現状があります。

そこで、通常の診療でよく寄せられる質問に対して、当院のブログで順次お答えしていくことにしました。

このブログを通じて、患者さんが歯医者さんに対して抱く疑問や不安を解消できるよう、少しでもお手伝いできればと願っています。

ぜひ最後までご覧いただければ幸いです。

「歯を失った場合、インプラントは選択肢ですか?」の質問に全力回答!

今回は、歯を失った時にインプラントが選択肢になるのか?の質問に対して全力でお答えしていきます!

まず、インプラント治療とは?

まず、インプラント治療とは?

インプラント治療とは、失った歯の代わりに人工歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工の歯を装着する治療法です。従来の入れ歯やブリッジと異なり、周りの健康な歯を削らずに治療できるため、自分の歯に近い自然な見た目と機能を回復することができます。

インプラント治療のメリット

  • 自分の歯に近い自然な見た目と機能を回復できる
  • 周りの健康な歯を削らずに治療できる
  • 他の治療法に比べて、長期的に安定した治療効果が期待できる
  • 発音や食事がしやすくなる
  • 見た目が改善することで、自信が持てるようになる

インプラント治療のデメリット

  • 治療費用が高額である
  • 手術が必要であるため、外科的なリスクが伴う
  • 治療期間が長い
  • 誰でも受けられる治療ではない(骨の状態や全身疾患などによっては、治療ができない場合もある)
インプラント治療を検討する場合

インプラント治療は、多くのメリットがある治療法ですが、デメリットもあるため、慎重に検討する必要があります。治療を受ける前に、必ず歯科医院でカウンセリングを受け、自分の状態に合った治療法かどうかを相談しましょう。

インプラント治療の流れ

1. カウンセリング

1.カウンセリング

インプラント担当ドクター(もりかわ歯科 理事長)によるカウンセリング

2. CT画像検査

2.CT画像検査

精密に骨の状態を把握するためのCT画像検査

3. 治療計画のご提案

3.治療計画のご提案

安全なインプラント治療のための総合診断と治療計画のご提案

4. 1次オペ

4.1次オペ

インプラントのネジ(フィクスチャー)を顎の骨に入れる手術を部分麻酔で行い、手術中痛みがない状態で行います。
所要時間は約1時間程度です。

5. 骨結合期間(待機期間)

5.骨結合期間(待機期間)

インプラントのネジ(フィクスチャー)はチタン製です。
チタンと骨は、結合する性質があります。
通常1次オペ後、約2ヶ月間で骨とインプラントのネジ(フィクスチャー)が結合します。
(骨が少ない場合は約3〜4ヶ月を要します。)
この期間は基本的に、来院していただくことはありません。

6. 2次オペ

6.2次オペ

骨と結合したインプラントに差し歯をくっつけるために、歯ぐきを少し切開する手術時間は約30分
切開した歯ぐきが治った3〜4週間後から、差し歯の治療が始まります。

7. 型取り→差し歯づくり

7.型取り→差し歯づくり

精密な型取り材料(シリコン)とオーダーメイドの型取りトレーを使い、型取りを行います。

差し歯はCAD/CAMシステムを使い作製して、数回に分けて慎重にかみ合わせを合わせていきます。

差し歯の材料は、汚れがつきにくい、白い歯の色を再現し、金属と同等の強度を誇るジルコニア・セラミックを使っています。

8. 噛み合わせをチェック

完成した差し歯を調整して、インプラントに装着した後、実際に生活していただき、違和感なく、しっかりかめるように、点検して微調整します。

9. メンテナンス

9.メンテナンス

インプラントも、歯と同じように歯周病や歯ぎしりなどの強いかみ合わせの影響を受けます。
長持ちさせるために、3ヶ月に1回のメンテナンスや点検を行なっていきます。

インプラントの費用は1本いくらですか?

インプラントの費用相場は、通常1本あたり約30万円から40万円程度です。 これには手術費、インプラント体(歯根部分)およびアバットメント(つなぎ部分)、そして人工歯(歯冠部分)の費用が含まれます。 前歯と奥歯の間で大きな価格差はない傾向がありますが、技術的な難易度や必要な追加処置によって費用が変動することがあります。

インプラント治療をした方が良い人は?

インプラント治療をした方がいい人は?

インプラント治療は、失った歯を補う治療法として、多くのメリットがあります。しかし、すべての人に適しているわけではありません。

インプラント治療が適している人は、以下のような方です。

  • 1本以上の歯を失っている方
  • 入れ歯やブリッジが合わない方
  • 審美性を重視する方
  • しっかりと噛める歯を取り戻したい方
  • 顎の骨量が十分にある方
  • 全身疾患がコントロールされている方
  • 禁煙している方
  • 口腔衛生を良好に保つことができる方a

インプラント治療を受ける前に、歯科医院でしっかりとカウンセリングを受け、自分の状態がインプラント治療に適しているかどうか確認することが大切です。

インプラントをしない方が良い人は?

インプラント治療は、失った歯を取り戻すための画期的な方法ですが、顎の骨密度が低い方には適していない場合があります。骨粗しょう症や高齢による骨密度低下は、インプラント治療の成功率を左右する重要な要素です。

骨密度が低い場合のインプラント治療

適応外となるケース
  • 骨粗しょう症などで骨密度が極端に低い場合
  • 骨の量が不足している場合
  • 骨の質が脆弱な場合
治療の可能性
  • 骨密度が低い場合でも、骨造成手術などの方法で骨の量を増やすことで、インプラント治療が可能になる場合があります。
  • 歯科医師と相談しながら、個々の状況に合わせた治療計画を立てることが重要です。

事前準備と専門家のサポート

骨密度検査
  • インプラント治療を検討する際には、必ず歯科医師による骨密度検査を受ける必要があります。
  • 骨密度検査の結果に基づいて、治療の可否やリスクを判断します。
専門医との連携
  • 骨粗しょう症などの骨の病気がある場合は、歯科医師と口腔外科医、内科医などの専門医が連携して治療を行う必要があります。

インプラント治療の成功に向けて

骨密度が低い場合でも、適切な治療計画と専門家のサポートがあれば、インプラント治療は可能です。事前にしっかりと情報収集を行い、歯科医師と相談しながら、自分に合った治療法を選択することが重要です。

インプラントは何年くらい持ちますか?

インプラントは、適切なケアとメンテナンスを行うことで、10~15年という長い期間使用できる治療法です。しかし、その寿命は、口腔ケアやメンテナンスの状況によって大きく左右されます。

インプラントを長持ちさせるためには、以下の3つのポイントが重要です。

1. 日々のブラッシングを徹底する

インプラント周囲炎を防ぐためには、毎日のブラッシングが不可欠です。歯ブラシの毛先を45度に傾け、歯茎縁とインプラント体周辺を丁寧に磨き上げましょう。歯間ブラシやデンタルフロスも併用し、歯垢をしっかり除去することが大切です。

2. 歯科医院での定期的なメンテナンスを受ける

歯科医院での定期的なメンテナンスは、インプラントの長期的な成功に不可欠です。歯科医院では、専門的な機器を用いて、歯垢や歯石の徹底的な除去、インプラント体の状態チェック、周囲組織の炎症確認などを行います。

3. 口腔内の健康を保つ

インプラント周囲炎は、インプラントの寿命を縮める最大の原因です。歯周病菌をコントロールし、口腔内の健康を保つことが重要です。禁煙や食生活の改善など、全身的な健康管理にも気を配りましょう。

さらに、インプラントを長持ちさせるために、以下の点にも注意しましょう。

  • 硬い食べ物や粘着性の高い食べ物を避ける
  • 定期的にレントゲン撮影を受け、インプラント体の状態を確認する
  • インプラント周辺に異常を感じたら、早めに歯科医院を受診する
まとめ

インプラントは、適切なケアとメンテナンスを行うことで、長く快適に使用できます。日々のブラッシングを徹底し、歯科医院での定期的なメンテナンスを受け、口腔内の健康を保つことが重要です。

インプラントの寿命がきたらどうしたらいいですか?

インプラントは、適切なケアを行えば長く機能しますが、残念ながら永久的な治療ではありません。寿命を迎えたインプラントを放置すると、様々なリスクを招きます。

放置のリスク

  • 感染症
  • 骨吸収
  • 周囲の歯への影響
  • 審美的な問題

これらのリスクを防ぐために、インプラントの寿命がきたら、速やかに歯科医院で適切な対応を受けることが重要です。

寿命後の選択肢

  • 再インプラント: 顎の骨や口の中、全身状態に問題なければ、再度インプラントを埋入することができます。
  • 入れ歯: インプラント治療が難しい場合は、入れ歯などの他の治療法を検討する必要があります。
  • ブリッジ: 欠損歯の両隣の歯に支えを借りて、ブリッジを装着する方法です。

保証期間内の場合

インプラント治療には、多くの場合保証期間が設けられています。保証期間内にインプラントが破損したり、機能しなくなった場合は、無償で治療を受けられる可能性があります。

定期的なメンテナンス

インプラントを長持ちさせるためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。歯科医院で定期的にクリーニングや検査を受け、問題があれば早期に発見・治療することが大切です。

まとめ

インプラントは、適切なケアと管理によって、長く快適に使用することができます。寿命がきたと感じたら、放置せずに歯科医院で相談し、適切な対応を受けましょう。

インプラントの失敗率はどれくらい?

インプラント治療は、失った歯を補う治療法として広く普及しています。しかし、どんな治療にもリスクはつきものであり、インプラント治療も例外ではありません。

インプラント治療の失敗とは、インプラントが骨に定着せず脱落したり、周囲の骨が吸収してインプラントがグラグラしたり、痛みや炎症を引き起こすなど、治療がうまくいかなかった状態を指します。

 

インプラント治療の失敗率は、さまざまな調査によって報告されていますが、一般的には1~0.5%程度と言われています。つまり、100本のインプラント治療のうち、1~2本程度が何らかの原因で失敗する可能性があるということです。

インプラント治療の失敗には、さまざまな原因が考えられます。

患者さん側の原因

  • 糖尿病や骨粗しょう症などの全身疾患
  • 喫煙
  • 不十分な口腔衛生

治療側の原因

  • 不適切な治療計画
  • 手術中のミス
  • 術後の管理不足

 

インプラント治療の失敗を防ぐためには、患者さん自身と歯科医院側がそれぞれしっかりと対策することが重要です。

患者さんは、治療前に全身疾患をしっかりコントロールし、喫煙を習慣している場合は禁煙すること、そして治療後は定期的に検診を受け、口腔衛生を良好に保つようにしましょう。

歯科医院は、患者さんの全身状態や口腔状態を十分に把握した上で、適切な治療計画を立て、丁寧な手術と術後の管理を行う必要があります。

インプラント治療は、適切な治療と管理を行うことで、長期的に安定した治療結果を得られる可能性の高い治療法です。治療を受ける前に、失敗のリスクと対策についてしっかりと理解しておくことが大切です。

インプラント治療をお考えの方はもりかわ歯科に相談ください

インプラント治療をお考えの方は安心の2年保証があるもりかわ歯科に是非ご相談ください。

インプラントの治療内容について詳しくは、もりかわ歯科のホームページ内「インプラント治療ページ」をご覧ください。

まとめ

いかがだったでしょうか?

インプラント治療をするべきかどうかお悩みの方はお気軽にもりかわ歯科へお越しください。すでにインプラントを入れている方はできるだけ長くそのインプラントが使えるように歯医者での定期的なメンテナンスがとても重要です。

 

大阪府八尾市にある歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科では日々の診療で患者さまとの対話を大切にし、お一人お一人に合わせた治療を行っております。

歯に関する心配事がございましたらいつでも大阪府八尾市にある歯医者、もりかわ歯科へお越しください。

 

審美歯科にご興味のある方、歯列矯正をお考えの方も当院では矯正無料相談を実施していますので、お気軽にお問い合わせください。

もりかわ歯科の矯正無料相談はこちら

詳しくは当院ホームページにあるマウスピース矯正ページも併せてご覧ください。

こどもの健康な歯茎を守る!歯肉炎の原因や予防法を解説!

2024年2月9日
笑顔の子供

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所です。

こどもの健康な歯茎を守るためには、歯肉炎の原因を理解し、適切に予防することが重要です。歯肉炎は歯垢の蓄積が主な原因であり、放置されると歯茎の炎症や深刻な歯周病へと進行するリスクがあります。

こどもの口腔環境は成長に伴って変化しやすく、特に歯並びの悪い箇所は歯垢が溜まりやすいので注意が必要です。

この記事では、こどもの歯肉炎の原因を詳しく解説し、家庭でできる予防法や正しい歯磨きの方法をご紹介します。

歯肉炎とは?

歯肉炎のイメージ

歯肉炎は、歯肉(歯茎)の炎症を指す言葉で、軽度の歯周病とも言えます。症状としては、歯茎が赤くなったり、腫れたりすることがあり、また出血しやすくもなります。

歯磨きをする時やフロスを使用する時、または硬い食べ物を噛む時に、歯茎から出血することが多いです。

歯肉炎を放置すると、歯周炎に進行します。痛みや膿が発生するなど、さらに深刻な症状が認められます。これら歯肉炎と歯周炎の総称が、歯周病です。

歯肉炎になる原因

歯肉炎になる原因を考える子供

歯肉炎は、主に歯垢の蓄積によって引き起こされます。歯垢は、歯の周辺や表面、特に歯ブラシが届きにくい歯と歯の間などに付着しやすいです。歯垢によって歯茎に炎症が生じ、赤みや腫れが現れます。

炎症が進行すると、歯と歯茎の間に小さな隙間(歯周ポケット)が形成されます。この状態を放置すると歯周ポケットは深くなり、知覚過敏や歯槽膿漏といったさらに重大な歯周病を引き起こすリスクが高まります。

また、喫煙は歯肉炎のリスクを高める要因の一つです。喫煙により歯肉組織への血流や栄養の供給が減少するため、歯茎が感染しやすくなります。

こどもの歯肉炎の種類とは?

子供の歯肉炎の種類が多いイメージ

こどもの歯肉炎にはさまざまな種類があります。主な種類と症状、原因について詳しく解説します。

萌出性歯肉炎

萌出性歯肉炎は、特に6歳臼歯や12歳臼歯が生える時によく見られる歯肉の炎症です。

歯が生えてくる際、歯の一部が歯茎に埋まるような状態になって歯ブラシが届きにくくなります。その結果、プラークが蓄積しやすくなり歯肉炎を引き起こすことがあるのです。

歯が完全に生えると、通常は症状が落ち着きます。この時期にプラークが溜まることで虫歯になるリスクが高まるので注意が必要です。

特に、こどもが自分で歯を磨く場合、十分に磨けていないことが多いです。そのため、保護者による仕上げ磨きが非常に重要です。

歯が生える過程で歯ブラシが届きにくい部分に特に注意を払い、プラークの蓄積を防ぐことが、萌出性歯肉炎の予防につながります。

不潔性歯肉炎

不潔性歯肉炎は、歯磨きが不十分なことでプラークが充分に除去されず、歯茎に炎症が生じる歯肉炎です。

歯茎が腫れたり赤くなったりし、ぶよぶよとすることがあります。歯磨きをする際に出血することもあるでしょう。

不潔性歯肉炎の対処法は、まず日々の歯磨きを丁寧に行うことです。特にプラークの蓄積を防ぐために、歯ブラシの使い方や磨き方に注意を払いましょう。

プラークが歯石に変わっている場合には、歯科医院でのクリーニングで除去する必要があります。

思春期性歯肉炎

思春期性歯肉炎は、小学校高学年から中学生に多い歯肉の炎症です。生活の変化やホルモンバランスの乱れが主な原因となります。

思春期には、エストロゲンやプロゲステロンなどのホルモン分泌が活発になり、歯茎への血流量が増加します。増加した血流は、プラークなどに対する歯茎の反応性を高めて炎症を引き起こすのです。

この状態を改善するためには、まず生活習慣を規則正しく保つことが重要です。十分な睡眠とストレス管理が効果的でしょう。栄養バランスのとれた食事を心がけることも大切です。

デンタルフロスや歯間ブラシなどを活用して、歯磨きだけでは除去しきれないプラークをしっかりと取り除くことも重要です。

若年性歯周炎(侵襲性歯周炎)

若年性歯周炎(侵襲性歯周炎)は、小学生から30代前後の若年層に発生する歯周病の一種です。

特徴は、進行速度の速さです。一般的な歯周病は時間をかけて徐々に進行しますが、侵襲性歯周炎は短期間で急速に症状が進むため、特に注意が必要です。

侵襲性歯周炎の原因は完全には解明されていませんが、遺伝的な要因が関係しているとも考えられています。

侵襲性歯周炎では、歯を支える骨が吸収されることにより、歯周ポケットが深くなります。歯が移動しやすくなることもあるでしょう。放置すると歯の喪失につながる可能性があります。

このようなリスクを避けるためには、定期的に歯科検診を受けることが非常に重要です。歯周病の早期発見・治療につながり、歯の喪失という最悪の事態を回避できるでしょう。

こどもの歯肉炎を放置するリスク

こどもの歯肉炎を放置するリスクイメージ

歯肉炎は歯周病の初期段階であり、適切な治療やケアを行わないと、症状は徐々に悪化していきます。歯肉炎を放置すると、歯を支える骨や他の歯周組織に炎症が広がり、より深刻な歯周病へと進行するリスクが高まります。

歯周病が進行すると、歯周組織が徐々に破壊されます。破壊された歯周組織が自然に元に戻ることはありません。

歯周組織の破壊が進むと、歯が揺れ始めて最終的には抜け落ちる可能性も出てきます。特にこどもの場合、歯や歯茎の健康は全体的な口腔健康や将来の歯の健康に直接影響します。歯肉炎の早期発見と治療が非常に重要なのです。

定期的な歯科検診や日々の正しい口腔ケアによって、歯肉炎のリスクを減らすことができます。保護者としてこどもの歯磨きをしっかりとサポートし、適切な口腔衛生習慣を身につけさせることが、歯肉炎や歯周病の予防に大切です。

こどもが歯肉炎になったらどうしたらいい?

歯磨き指導

こどもが歯肉炎になった場合の対処法としては、まず原因となる歯垢(プラーク)を徹底的に取り除くことが最も重要です。歯垢は歯ブラシやフロスを用いて丁寧に除去しましょう。

特にこどもの場合、自分できちんと磨けていないことが多いため、サポートしてあげることが重要です。

また、歯石になっている場合は、自宅でのケアだけでは不十分です。このような場合は、歯科医院で専門的なクリーニングを受けて歯石を除去してもらいましょう。

歯石はプラークの蓄積を促進し、歯肉炎の悪化につながるため早期に除去することが大切です。以下に、歯科医院で行われる歯肉炎の治療法をご紹介します。

検査

歯周病の検査では、主に歯と歯茎の隙間である歯周ポケットの深さを測定します。この測定を通して、歯茎の炎症の程度や歯周病の進行状況を確認します。

検査中に歯茎からの出血があるかどうかもチェックします。歯周ポケットの深さや出血の有無は、歯周病の重要な指標です。

歯石除去

歯石や歯垢が見られる場合は除去します。歯石除去のためには、スケーラーと呼ばれる専用の機械を使用します。

この機械は水と振動を利用して、歯表面に付着した歯石や歯垢を効果的に取り除くことができます。スケーラーの振動で固まった歯石を削り取り、水の流れを利用して取り除いた歯石の残骸を洗い流します。

歯磨き指導

新たな歯垢の蓄積を防ぎ、歯茎の炎症を引き起こすリスクを減らすために、歯磨き指導を行います。特に、歯垢が溜まりやすい部分や既に炎症が起きている箇所の磨き方に焦点を当てます。

歯科衛生士や歯科医師から具体的なブラッシングの技術やコツを学び、それを自宅でのセルフケアに取り入れることが大切です。歯垢をできるだけ溜めないようにすることは、歯茎の健康を守り、炎症の進行を抑える上で非常に重要です。

こどもの歯肉炎を予防するためには

歯磨きする子供

こどもの歯肉炎を予防するためには、歯垢を溜めないことが非常に重要です。そのためには、自宅での丁寧な歯磨きが求められます。

しかし、デンタルフロスや歯間ブラシなどを使用して丁寧に磨いていたとしても、どうしても除去しきれない汚れが存在します。そのため、自宅のケアに加えて、定期的に歯科医院でクリーニングを受けることが大切です。

正しい方法で歯磨きを行う

こどもの歯肉炎を予防するためには、毎日の歯磨きを丁寧に行い、歯垢をきちんと取り除くことが重要です。特に、歯と歯茎の境目を優しく丁寧にブラッシングすることで、歯垢の蓄積を防ぎましょう。

歯ブラシだけでは届きにくい部分は、デンタルフロスや歯間ブラシを使って清掃することが効果的です。

こどもの場合、自分でしっかりと磨けないことが多いです。保護者がチェックし、必要に応じて仕上げ磨きを行うことも大切です。

正しいブラッシング方法を教えて習慣づけることが、こどもの口腔衛生を保つ鍵となります。

定期的に歯科医院を受診する

こどもの歯肉炎予防には毎日のセルフケアが欠かせませんが、自分で口内の歯垢を100%取り除くのは困難です。お口の中は狭く暗いため自分では見えない部分があり、磨き癖によって磨き残しやすい場所もあります。

特に歯並びが悪い箇所は歯垢が溜まりやすく、歯肉炎になるリスクが高まります。

完璧に磨くことにこだわるのではなく、歯科医院で定期的にメンテナンスを受けましょう。自宅でのケアでは取り除けない歯垢を除去し、口内を健康に保つことができます。

こどもの口腔衛生を維持するためには、最低でも半年に一度は歯科医院を受診するとよいでしょう。

まとめ

笑顔の子供

歯肉炎は、特にこどもにおいて注意が必要な状態です。主な原因は歯垢の蓄積であり、これが炎症を引き起こします。

歯肉炎を放置すると歯周炎へと進行し、最悪の場合、歯が抜け落ちてしまう可能性があります。

歯肉炎の予防・治療に重要なのは、日々の丁寧な歯磨きです。歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシの使用も効果的です。

しかし、家庭でのケアだけでは限界があります。特に、歯並びが悪い箇所は歯垢が溜まりやすいため、定期的な歯科医院でのメンテナンスが重要です。

最低でも半年に一度歯科検診を受け、こどもの口腔衛生を保ちましょう。

お子さまの歯肉炎でお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所」にお気軽にご相談ください。

マウスガードやナイトガードの使用は歯に影響を与えますか?

2024年2月7日
マウスガードやナイトガードの使用は歯に影響を与えますか?

こんにちは。大阪府八尾市の歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

歯科医や診療所のスタッフにとっては当たり前の知識でも、患者さんは歯の専門家ではありませんので、様々な疑問を抱かれるのは当然です。

歯やそれに関連する体のことについて、患者さんが知りたいことを理解し、納得していただくことが大切だと我々は考えています。

診療中にすべての疑問にお答えできれば一番なのですが、時間をかけて詳しく説明することもできない現状があります。

そこで、通常の診療でよく寄せられる質問に対して、当院のブログで順次お答えしていくことにしました。

このブログを通じて、患者さんが歯医者に対して抱く疑問や不安を解消できるよう、少しでもお手伝いできればと願っています。

ぜひ最後までご覧いただければ幸いです。

「マウスガードやナイトガードの使用って歯に何か影響あるの?」の質問に全力回答!

今回は、一般的に「マウスガード」や「ナイトガード」と呼ばれる、歯や顎にかかる負担を軽減するためのマウスピースが歯に与える影響についてよくいただく質問に対し全力でお答えしていきます!

マウスガードとは

マウスガードとは

マウスガード(口腔保護具)は、歯科医療やスポーツなどで使用される口の中を保護するための装置です。主な目的は、歯や口腔組織を怪我やダメージから守ることです。マウスガードはいくつかの異なるタイプがありますが、主に以下の2つのカテゴリーに分けることができます。

歯科用マウスガード

歯科用マウスガード

歯ぎしりや寝ている間に歯を食いしばるなどの問題に対処するためのものです。これらのマウスガードは、歯科医によってカスタムフィットされることが一般的で、患者の歯型に合わせて作られます。歯科用マウスガードは歯を保護し、歯ぎしりによる歯の摩耗や夜間の顎関節症状を軽減するのに役立ちます。

スポーツマウスガード

スポーツマウスガード

スポーツの際に口や歯をケガから守るためのものです。野球、サッカー、ボクシングなど、激しい接触や打撃が予想されるスポーツでは、選手が口に被ることで歯や口腔組織を守ります。これらのマウスガードは一般的に柔らかいプラスチックやゲルでできており、一般的な市販品や適応型のものがあります。

マウスガードは歯の保護だけでなく、口腔全体を守り、スポーツ中や睡眠中の怪我やダメージを軽減するために使用されます。

マウスガードとマウスピースの違いは何ですか?

実は、同じアイテムなのに、異なるスポーツでは異なる呼び名が使われています。イギリスのボクサー向けに開発されたマウスピースは、その小さなゴムの破片に由来しています。そのため、ボクシングではこれを「マウスピース」と呼びますが、他のスポーツでは通常「マウスガード」と呼ばれています。このアイテムは、使用されるスポーツによって異なる呼称が存在するという興味深い特徴を持っています。

マウスガード(マウスピース)は必要ですか?

スポーツ選手は、衝撃の瞬間、身体の接触、緊張などで通常の人よりも何倍も歯を強く噛みしめがちです。そのため、自身の噛む力によって歯が折れる可能性が高まり、通常の人よりも歯の摩耗が速く進むことがあります。マウスガードは、こうした歯の摩耗を防ぐ役割を果たします。

ナイトガードとは

ナイトガードとは

ナイトガードとは、主に睡眠中における歯ぎしりや食いしばりによる問題に対処するための装置です。これらの習慣は知覚過敏や歯周病、顎関節症などの様々な口腔健康上の問題を引き起こす可能性があります。ナイトガードは、通常、上顎(上の歯)に装着する薄いマウスピースの形態をしており、これによって睡眠中に歯や顎にかかる余分な負担を軽減し、口腔健康を保護します。

ナイトガードはどれくらいで効果が現れますか?

ナイトガードの有効性は、おおよそ1週間で効果を感じられます。ただし、歯ぎしり、食いしばり、噛みしめの原因が歯の高さの違いによる噛み合わせの不調和である場合は、歯を削って噛み合わせを調整するなどの治療が必要なこともありますので、ナイトガードを使用しても効果を感じられない場合は歯医者に相談してください。

ナイトガードは歯ぎしりにも効果がありますか?

ナイトガードの使用により、歯ぎしり・食いしばり・噛みしめの方に以下の効果が期待されます。
・歯のすり減りを防ぐ
・歯の揺れを防ぐ
・詰め物・被せ物の破損、脱離を防ぐ
・顎関節の負担を軽減する
効果は約1週間で現れますが、歯の高さの違いによる問題であれば噛み合わせの調整が必要な場合もあります。

ナイトガードを就寝時に使用すると、どんな影響がある?

睡眠中の食いしばりや歯ぎしりは、起床時の6倍もの力が歯にかかるというデータがあります。これらの問題は主に精神的なストレスによって引き起こされると考えられています。自身でストレスを軽減するのは難しいかもしれませんが、寝る前にできるだけリラックスして顎の筋肉の緊張を和らげ、良質な睡眠を促進することが重要です。


ナイトガードの使用により、マウスピースが歯にかかる負担を軽減してくれます。歯ぎしりや噛みしめを完全に治癒するわけではありませんが、無理な力が歯に与える損傷を和らげるのに役立ちます。

ナイトガードは日中でもつけてもいいですか?

昼間に無自覚に歯ぎしりをしてしまう方には、昼間中の使用も考慮されることがあります。もし歯ぎしりが睡眠中だけの問題であれば、ナイトガードの装着も寝ている間だけで十分です。

ナイトガードの注意点は?

ナイトガードを使用する際は、虫歯菌が繁殖しやすいため、装着前と後には必ず歯磨きを行ってください。 ナイトガードをはめる際は、歯で噛み込むのではなく、手で正しくはめるよう心がけましょう。 毎晩就寝前にナイトガードを装着し、朝起きたら取り外して水か専用の洗浄剤で洗うようにしましょう。

ナイトガードのデメリットは?

ナイトガードの欠点として、つけている時に違和感を感じやすく、眠っている最中にマウスピースを外してしまうことがあることが挙げられます。これは個人差があり、一部の人は安心して使用できる一方で、他の人にとっては適応が難しい場合もあります。

歯医者でマウスピースを作る理由は何ですか?

マウスピースの製作の目的は、歯ぎしりや歯の食いしばりの治療にあります。これらの習慣が続くことで、顎の痛みや肩こり、詰め物の損傷など、さまざまな影響が生じる可能性があります。歯ぎしりや歯の食いしばりは通常、睡眠中に発生するため、就寝中に使用できるマウスピースが治療に使用されます。

マウスピースを綺麗に保つ方法はありますか?

マウスピースを清潔な状態で使うことは非常に重要です。使用する前後には、正しい洗浄と十分な乾燥を心がけましょう。専用のマウスピース洗浄剤や石鹸、ぬるま湯を使用して徹底的に洗浄し、清潔さを維持します。

専用の洗浄剤には、殺菌や消臭効果があり、これを併用することでより一層の効果が期待できます。さらに、乾燥させる際には清潔な乾燥用ケースを使用するか、風通しの良い場所で充分に乾燥させることが肝要です。

 

それに加え歯磨きを終えた後にマウスウォッシュを利用して口内も清潔に保つと、細菌の増加を防ぐことができます。

ナイトガードの洗い方(お手入れ方法)

ナイトガードの洗い方(お手入れ方法)

水道水を使用した歯ブラシのお手入れ方法

最も手軽な方法は、水道水を流しながら「柔らかい歯ブラシ」を使用してマウスピースを洗います。

ただし、歯磨き粉を使用すると、その中の研磨剤の効果により微細な傷ができる可能性があります。これらの傷ができると、細菌がつきやすくなり、汚れが残る可能性があります。そのため、歯磨き粉は使わずに水だけで洗浄しましょう。

ただし、マウスピースのタイプによっては、歯ブラシを使用しない方が良い場合もあるので、洗浄方法については歯医者で相談することがおすすめです。

マウスピース専用の洗浄剤を利用する

マウスピース専用の洗浄剤は、見えない汚れやにおいを除菌できるため、マウスピース全体を徹底的に洗浄するのに適しています。毎日の歯ブラシでは落としきれない汚れを取り除くために、週に1度程度は洗浄することをおすすめします。

つけおきタイプの洗浄剤は手軽で、洗浄剤をぬるま湯に溶かしておくだけです。ただし、洗浄剤のつけおき時間はメーカーによって異なるため、指定の時間を守るようにしましょう。長時間つけすぎるとマウスピースが劣化する可能性もあるため、使用時間にも注意が必要です。

超音波洗浄機の活用

眼鏡を洗浄する超音波洗浄機でも、マウスピースを洗浄することが可能です。歯医者でも使用されることがあるこの機械は、市販でも数千円から入手でき、手軽に洗浄作業を行えます。ただし、安価な超音波洗浄機は効果が弱いことがあるため、購入前に検討が必要です。

お手入れの際の留意点

  • マウスピースが変形する可能性があるため、熱いお湯での洗浄は避けてください。
  • 歯磨き粉には研磨剤が含まれている場合があるため、使用しないでください。
  • 歯ブラシでの洗浄時には力を強くかけないようにしてください。

マウスピース装着で口腔内の細菌を増殖させないために

マウスピース装着で口腔内の細菌を増殖させないために

ナイトガードや、矯正用マウスピースのように長時間マウスピースを装着する場合、口腔内の細菌が増殖する可能性が高まりますので、日頃からの丁寧な歯磨きはもちろん歯医者でのメンテナンスもかかせません。

マウスピースを装着し始めたらそれまでよりもこまめに歯医者へメンテナンスに通っていただくことをお勧めします。

 

医療法人甦歯会もりかわ歯科では丁寧なメンテナンス・予防歯科も行っておりますので、いつでもお気軽に来院してください。

詳しくは当院予防歯科ページをご覧ください。

マウスガードやナイトガードの使用でお悩みの方はもりかわ歯科に相談ください

もりかわ歯科の優秀なドクターや衛生士が親身にマウスガードやナイトガードについてお悩みごとを伺いますので、ご相談ください。

それ以外でも、歯や口腔内に関するお悩みもご相談をお受けしておりますので、一度お気軽にご相談にいらしてください。

噛み合せや歯並びの根本治療をお考えの方

日頃から歯ぎしりや噛み合せでお悩みの方、もしかしたらその原因は歯並びにあるかも知れません。

医療法人甦歯会もりかわ歯科ではマウスピース矯正(インビザライン)のダイヤモンドプロバイダーに選ばれた日本でも1%の歯医者です。

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まとめ

いかがだったでしょうか?

スポーツをされていてマウスガードが必要な方、歯ぎしり・食いしばりの癖がある方でナイトガードの作製をお考えの方は、もりかわ歯科へお気軽にご相談ください。

大阪府八尾市にある歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科では日々の診療で患者さまとの対話を大切にし、お一人お一人に合わせた治療を行っております。

歯に関する心配事がございましたらいつでも大阪府八尾市にある歯医者、もりかわ歯科へお越しください。

 

審美歯科にご興味のある方、歯列矯正をお考えの方も当院では矯正無料相談を実施していますので、お気軽にお問い合わせください。

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虫歯予防に効果的!歯磨きの仕方とポイントを詳しく解説!

2024年2月2日

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所です。

虫歯予防のために毎日の歯磨きは欠かせません。歯に付着した汚れを歯磨きできれいに落とすことで、虫歯の原因菌が繁殖することを防げます。

しかし、歯磨きを毎日しっかり行っているのに虫歯ができてしまい、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

今回は、歯磨きをしても虫歯になる理由や、虫歯予防に効果的な歯磨きの仕方とポイントを詳しく解説します。

歯磨きをしても虫歯になる理由

歯磨きをしても虫歯になる疑問

毎日しっかり歯磨きをしていても、虫歯になりやすい人はいます。歯磨きをしても虫歯になる理由は、主に以下の4つです。

・磨き残しがある
・唾液の分泌量が少ない
・甘い物の摂取量が多い
・歯が薄く柔らかい

詳しく解説します。

磨き残しがある

歯磨きを毎日していても、磨き残しがある場合は虫歯になります。正しく磨いて汚れをしっかりと取り除くことで、虫歯予防につながるでしょう。

自分ではきれいに磨いているつもりでも、奥歯や歯と歯の間にはプラークが残りやすいです。特に、歯並びが悪い方は歯が重なった部分などにプラークが残りやすいため、虫歯の発生リスクが高まります。

銀歯や詰め物をしている歯も、境目に汚れが残りやすいため磨き残しが発生しやすいです。プラークは蓄積すると、硬い石のような歯石となります。歯ブラシでは落とせなくなるため注意が必要です。

唾液の分泌量が少ない

唾液の分泌量が少ないことも、歯磨きをしても虫歯になる理由の1つです。

唾液には、口内の汚れを洗い流す自浄作用があります。そのため、唾液の量が少ないと歯の表面に汚れが付着しやすくなります。

口内が乾燥した状態が続くと細菌の働きが活発になるため、虫歯になりやすい口内環境となります。口呼吸の癖や薬の副作用で、唾液の分泌量が少なくなることもあるでしょう。

唾液の分泌量を増やすには、よく噛んで食べることや、水分補給をこまめに行うことが大切です。

甘い物の摂取量が多い

直接触れるため、歯は食べ物の影響を大きく受けます。お菓子などの糖分が多い食べ物をよく口にする方は、虫歯の発生率が高い傾向にあります。

虫歯菌は、糖分を分解して酸を発生させて歯を溶かします。糖分の多い甘い物をよく口にする方は、歯磨きをしても虫歯になるリスクが高まります。

歯が薄く柔らかい

歯磨きをしていても虫歯になりやすい方は、歯の質が影響していることがあります。もともとの歯の質が薄く柔らかい方は、虫歯になりやすいでしょう。

歯の質は遺伝的な要素が関係している場合もありますが、甘い物の摂取量が多いことや柔らかい物ばかりを好んで食べていることが原因で、歯が弱くなっている場合もあります。

バランスの取れた食事や習慣で、歯を強くすることを心がけましょう。

虫歯予防に効果的な歯磨きの仕方

歯みがき指導

虫歯予防に効果的な歯磨きの仕方は、以下の通りです。

・鉛筆と同じ持ち方をする
・歯ブラシを45度の角度で歯にあてる
・歯は1~2本ずつ小刻みに動かして磨く
・前歯の裏側は歯ブラシを縦にして磨く
・磨く順番を決める

詳しく解説します。

鉛筆と同じ持ち方をする

歯ブラシは、鉛筆と同じ持ち方をしましょう。この持ち方をすることで、必要以上に力を入れずに歯を磨くことができます。

力を入れて強く磨きすぎると、歯ブラシの毛先が曲がってしまい汚れを効果的に落とせません。歯茎を傷つける原因や、歯の表面のエナメル質が削れる原因にもなるので注意しましょう。

歯ブラシを45度の角度で歯にあてる

歯ブラシは歯に対して45度の角度であてましょう。歯と歯肉の境目に歯ブラシの毛先が入り込み、効率よく汚れを除去できます。

とくに下の奥歯の内側は汚れが残りやすい場所です。舌の力を抜いて歯ブラシを45度の角度で当てることを意識しましょう。

歯は1~2本ずつ小刻みに動かして磨く

歯は1~2本ずつ磨いていきましょう。一か所10回程度を目安に、歯ブラシを小刻みに動かしながら細かい部分まで丁寧に磨きます。

前歯の裏側は歯ブラシを縦にして磨く

前歯の裏側は、歯ブラシを縦にすることで磨きやすくなります。

磨く順番を決める

磨く順番を決めることで、磨き残しを防げます。自分で磨きやすい順番を決めて磨くことを習慣にしましょう。

歯磨きをするときのポイント

歯磨きをするときのポイントイメージ歯磨きをするときのポイントを、4つご紹介します。

・フッ素入りの歯磨き粉を使用する
・デンタルフロスや歯間ブラシを使用する
・電動歯ブラシを使用する
・歯磨きをするタイミングに気をつける

詳しく解説します。

フッ素入りの歯磨き粉を使用する

フッ素には、歯を強くして虫歯の原因菌の働きを弱める効果があります。虫歯菌により歯から溶け出したカルシウムを補う、再石灰化を促進する働きもあります。そのため、毎日の歯磨きに取り入れると虫歯予防に効果的です。

市販されている多くの歯磨き粉にフッ素が配合されていますが、濃度に違いがあります。フッ素ができるだけ高濃度で配合されている歯磨き粉を使用するとよいでしょう。

ただし、6歳未満のお子さまが使用する場合は注意してください。うまくうがいできない可能性もあるので、子供用のフッ素入り歯磨き粉を選んであげましょう。

デンタルフロスや歯間ブラシを使用する

歯に付着した汚れは、歯ブラシだけでは6割程度しか落とせないと言われています。歯ブラシで丁寧にしっかり磨いていても、歯と歯の間の汚れは残るのです。

デンタルフロスや歯間ブラシは、歯ブラシでは届かない歯と歯の間の汚れをかき出せます。最低でも1日1回はデンタルフロスや歯間ブラシを使用しましょう。

電動歯ブラシを使用する

歯磨きをしていても虫歯になりやすい方は、電動歯ブラシの使用を検討してもよいでしょう。手磨きでは再現できない細かな振動で歯ブラシが動いてくれるので、効率よく汚れを除去できます。

ただし、電動歯ブラシも正しく使わなければ効果が期待できません。力を入れすぎずに、歯に対して45度に歯ブラシをあて1~2本ずつ丁寧に磨きましょう。

歯磨きをするタイミングに気をつける

歯磨きは、毎食後に行うのが理想とされています。少なくとも朝と晩の2回、昼食後に磨ける場合は朝昼晩の1日3回行うと良いでしょう。

また、間食をしたタイミングでも磨くことができれば理想的です。虫歯の根本的な原因は、お口の中に残った食べカスや蓄積された汚れです。

特に就寝中は唾液の分泌量が減り、虫歯になりやすい口内環境となります。就寝前の歯磨きは時間をかけて丁寧に行いましょう。

歯ブラシの選び方

歯ブラシを持つ手

歯ブラシは、以下の3つに注意して選びましょう。

・毛のかたさ
・毛の形や長さ
・ヘッドの大きさ

詳しく解説します。

毛のかたさ

市販されている歯ブラシは「かため」「ふつう」「やわらかめ」と毛のかたさが選べるものが多いです。好みの問題もありますが「ふつう」を選択するとよいでしょう。

「やわらかめ」は、歯の表面でブラシが滑ってプラークを除去しにくいです。歯肉炎や歯周病を発症しているときに一時的に使用するにはよいですが、症状が改善したら「ふつう」に変えましょう。

「かため」の歯ブラシは、優しく磨いていても歯茎やエナメル質を必要以上に傷つけてしまう恐れがあります。

毛の形や長さ

毛の形や長さにもさまざまな種類があります。毛先が均一なものやギザギザになっているものがありますが、毛先が均一なほうが、歯に均一に力がかかります。

毛は長すぎると歯に力が伝わりにくいため、一般的な長さを選びましょう。

ヘッドの大きさ

ヘッドの大きさにも注意して歯ブラシを選びましょう。

一般的な適正サイズは、縦の植毛が3列、横幅は人差し指の第一関節までの長さと言われています。ヘッドが大きすぎると、奥歯や細かい部分に毛先が届かず磨き残しが多くなります。

特に、女性やお口が小さい方は、小さめのヘッドの歯ブラシが良いでしょう。

まとめ

歯ブラシとタオル

歯磨きをしていても虫歯になることはあります。磨き残しがあることや正しい歯磨きができていないこと、食生活や歯の質によっても、虫歯になりやすい方がいるのです。

フッ素入りの歯磨き粉やデンタルフロス、電動歯ブラシなどをうまく活用して、虫歯を予防しましょう。効果的に虫歯を予防するには、正しい歯磨きの仕方や虫歯予防の習慣を身につけることが大切です。

虫歯予防でお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所」にお気軽にご相談ください。

歯冠の被せ物の種類ってどんなものがある?

2024年1月31日
歯冠の被せ物の種類ってどんなものがある?

大阪府八尾市に60年、地域に根ざす歯科医院「医療法人甦歯会 もりかわ歯科」です。

当院では、患者さまの歯科に関する疑問や不安を解消できるよう、真摯に向き合い、丁寧な説明を心がけています。

また、歯科医師やスタッフとのコミュニケーションが不足しがちな中、このブログを通じて患者さんとの対話の場を提供し、理解を深めるお手伝いができればと考えています。

日常生活での歯のお手入れや健康に関する知識は、自身の歯科状態を理解し、適切なケアを行う上で非常に重要です。

そこで、このブログでは、歯にまつわる基本的な情報から、診療に関する細かな疑問まで、幅広いトピックをカバーしています。

患者さまがより良い歯科ケアの選択ができるよう、専門的な情報を分かりやすくお届けします。

お気軽にご質問や疑問をお寄せいただき、私たちが提供する情報を通じて、患者さまの歯科に関する理解を深めていただければ幸いです。

何かお困りのことがあれば、お気軽にお問い合わせください。

「歯冠の被せ物の種類ってどんなものがあるの?」の質問に全力回答!

今回は、歯(歯冠)の被せ物の種類について、一体どんな種類があるのか?よくいただく質問に対し全力でお答えしていきます!

歯冠(シカン)とは

歯冠(シカン)とは

歯冠(シカン)は、歯の一部分のことを指します。具体的には、歯の見える部分で、歯茎の上に位置する部分を指します。歯冠は、エナメル質(歯の硬い表面)、象牙質(歯の内部の硬い組織)、およびセメント質(歯根を覆う組織)から構成されています。

 

歯冠は、歯の形状や機能に影響を与える重要な部分であり、咀嚼(かみしめる)や話すといった口腔機能に寄与しています。歯冠に異常が生じると、虫歯や歯の割れなどの問題が発生する可能性があります。

 

歯科医師が治療を行う際には、歯冠に関する検査や治療が行われることがあります。例えば、詰め物やクラウン(冠)を使って歯冠の修復や補強が行われることがあります。

歯冠(シカン)の被せ物の種類について

歯冠の被せ物には様々な種類があります。
下記にその種類と併せてメリット、デメリットもご紹介します。

コンポジットレジンインレー

コンポジットレジンインレーは、歯科用プラスチックであるコンポジットレジンを材料として作られる被せ物です。歯の形や大きさを削り、その形に合わせてコンポジットレジンを詰めて作ります。

メリット

  • 保険適用で費用が安い
  • 治療期間が短い
  • 天然歯とほぼ同じ色調で仕上がる

デメリット

  • 強度が弱いため、強い力がかかると割れる可能性がある
  • 経年劣化により、変色やひび割れが発生する可能性がある

メタルインレー

メタルインレーは、金属を材料として作られる被せ物です。歯の形や大きさを削り、その形に合わせて金属を鋳造して作ります。

メリット

  • 強度が強く、耐久性が高い
  • 費用が比較的安い

デメリット

  • 金属アレルギーの可能性がある
  • 審美性が低い

ゴールドインレー

ゴールドインレーは、金合金や白金加金などの貴金属を材料として作られる被せ物です。歯の形や大きさを削り、その形に合わせて金属を鋳造して作ります。

メリット

  • 強度が強く、耐久性が高い
  • 金属アレルギーのリスクが低い

デメリット

  • 審美性が低い
  • 保険適用外で費用が高い

セラミックインレー

セラミックインレーは、陶器を材料として作られる被せ物です。歯の形や大きさを削り、その形に合わせてセラミックを焼成して作ります。

メリット

  • 審美性が高く、天然歯と見分けがつかない
  • 強度が高く、耐久性が高い
  • 金属アレルギーのリスクが低い

デメリット

  • 保険適用外で費用が高い
  • 治療期間が長い

硬質レジン

硬質レジンとは、歯科用プラスチックの一種で、主に前歯の詰め物や被せ物に使われます。

メリット

  • 審美性が高く、天然歯と見分けがつかない
  • 治療期間が短い

デメリット

  • 強度が弱いため、強い力がかかると割れる可能性がある
  • 経年劣化により、変色やひび割れが発生する可能性がある

金属冠(銀歯)

金属冠は、金属を材料として作られる被せ物です。歯の形や大きさを削り、その形に合わせて金属を鋳造して作ります。

メリット

  • 強度が強く、耐久性が高い
  • 費用が比較的安い

デメリット

  • 審美性が低い
  • 金属アレルギーの可能性がある

CAD/CAM冠

CAD/CAM冠は、コンピューター制御による機械加工で作られる被せ物です。歯の形や大きさを3Dスキャンで測定し、そのデータから被せ物を製作します。

メリット

  • 精度が高く、フィット感が良い
  • 治療期間が短い

デメリット

  • 保険適用外で費用が高い

ゴールドクラウン

ゴールドクラウンは、金合金や白金加金などの貴金属を材料として作られる被せ物です。歯の形や大きさを削り、その形に合わせて金属を鋳造して作ります。

メリット

  • 強度が強く、耐久性が高い
  • 金属アレルギーのリスクが低い
  • 審美性が低い

デメリット

  • 保険適用外で費用が高い
  • 治療期間が長い

被せ物の選び方

被せ物を選ぶ際には、以下の点を考慮すると良いでしょう。

  • 予算
  • 強度
  • 審美性
  • 耐久性
  • 金属アレルギーのリスク

また、被せ物は歯の形や大きさを削って作るため、歯の健康状態も重要です。被せ物治療を受ける前に、歯科医師に相談して、自分に合った被せ物を選びましょう。

被せ物と詰め物の違いは何ですか?

被せ物と詰め物は、どちらも歯の欠損部分を補うための補綴物ですが、その違いは、欠損部分の範囲の大きさです。

詰め物は、虫歯などで欠損した部分を埋めるタイプの補綴物です。歯の形や大きさを削り、その形に合わせて詰め物を詰めて作ります。

被せ物は、虫歯などで欠損した部分を覆うタイプの補綴物です。歯の形や大きさを大きく削り、その形に合わせて被せ物を被せて作ります。

具体的には、詰め物は、虫歯の穴が小さい場合に使用されます。一方、被せ物は、虫歯の穴が大きく、歯の形や大きさを大きく削る必要がある場合に使用されます。

また、詰め物は、保険適用の範囲が広いため、費用が比較的安価に抑えられます。一方、被せ物は、保険適用の範囲が狭いため、費用が高額になる傾向があります。

被せ物と詰め物の主な違いを表にまとめると、以下のようになります。

被せ物と詰め物の主な違い

被せ物と詰め物のどちらが適しているかは、歯の状態や患者様の希望などによって異なります。被せ物治療を受ける前に、歯科医師に相談して、自分に合った治療法を選ぶようにしましょう。

インレーは被せ物ですか?

虫歯治療には、詰め物と被せ物という2つの方法があります。

詰め物は、小さな虫歯を削った穴を埋める治療です。歯科用語では「インレー」とも呼ばれます。

被せ物は、虫歯が進行して歯を大きく削る必要がある場合に行う治療です。歯科用語では「クラウン」とも呼ばれます。

インレーとクラウンの違い

前歯はセラミックとジルコニアのどちらがいいですか?

前歯の被せ物に使用する素材として、セラミックとジルコニアはどちらも優れた材料です。

セラミックは、審美性が高く、天然歯と見分けがつかないのが特徴です。また、金属アレルギーのリスクも低く、耐久性も高いというメリットがあります。


ジルコニアは、強度が高く、噛み合わせの強い部分への装着に適しています。また、金属アレルギーのリスクも低く、審美性もセラミックに劣らないというメリットがあります。

前歯の被せ物にセラミックとジルコニアのどちらが適しているかは、以下の点を考慮して判断するとよいでしょう。

審美性

天然歯と見分けがつかないほど自然な見た目を重視するなら、セラミックがおすすめです。

強度

噛み合わせの強い部分への装着を検討しているなら、ジルコニアがおすすめです。

費用

セラミックはジルコニアよりも費用が高くなる傾向があります。

治療期間

セラミックはジルコニアよりも治療期間が長くなる傾向があります。

また、前歯の被せ物は、歯の健康状態や患者様の希望などによっても適した素材が変わってきます。被せ物治療を受ける前に、歯科医師に相談して、自分に合った素材を選ぶようにしましょう。

具体的な症例としては、以下のようなものが挙げられます。

審美性を重視したい場合

前歯の虫歯が進行し、歯の形や色が大きく変化してしまった場合、セラミックで被せ物を作ることで、天然歯と見分けがつかないほど自然な見た目を回復することができます。

強度を重視したい場合

前歯の歯ぎしりや食いしばりがひどい場合、ジルコニアで被せ物を作ることで、歯折れを予防することができます。

費用を抑えたい場合

セラミックはジルコニアよりも費用が高くなるため、費用を抑えたい場合は、セラミックインレーや硬質レジンなどの保険適用の被せ物を選択することも可能です。

治療期間を短縮したい場合

セラミックはジルコニアよりも治療期間が長くなるため、治療期間を短縮したい場合は、硬質レジンなどの保険適用の被せ物を選択することも可能です。

解剖歯冠と臨床歯冠の違いは何ですか?

解剖歯冠と臨床歯冠の違いは、歯の形や大きさの基準となる部分が異なることです。

解剖歯冠は、歯の根の頂点からエナメル質の境界までの部分を指します。

臨床歯冠は、歯肉から見える部分を指します。

つまり、解剖歯冠は歯の内部構造に基づいて定義されているのに対し、臨床歯冠は歯の外部構造に基づいて定義されているのです。

具体的には、解剖歯冠は、歯の根の頂点からエナメル質の境界までの部分であり、その形や大きさは歯の種類や個体差によって異なります。一方、臨床歯冠は、歯肉から見える部分であり、その形や大きさは歯肉の状態によって異なります。

解剖歯冠と臨床歯冠の違いを理解することは、歯科治療において重要です。例えば、被せ物や冠などの補綴物を製作する際には、解剖歯冠ではなく、臨床歯冠を基準に形や大きさを決める必要があります。

また、歯周病の治療においても、臨床歯冠が縮小している場合は、歯周病が進行していると考えられます。

失PZとは何ですか?

PZとは、Preparation von Zahnという英語とドイツ語の造語で、支台歯形成を意味します。生活歯の形成は「生PZ」、失活歯の形成は「失PZ」と呼びます。

失活歯は、神経が死んでしまった歯です。神経が死んでしまうと、歯の痛みがなくなりますが、虫歯の進行を止めることができません。そのため、虫歯が進行して歯の形が大きく欠損してしまうと、被せ物やレジンジャケット冠で補う必要があります。

失PZを行う際には、歯の形や大きさを削り、その形に合わせて被せ物やレジンジャケット冠を製作します。失活歯は、生活歯よりも強度が弱いため、被せ物やレジンジャケット冠を装着することで、歯の強度を高めることができます。

失PZの治療は、麻酔をして行うため、痛みはありません。しかし、歯の形や大きさを大きく削るため、治療後に違和感や痛みを感じる場合もあります。

失活歯に被せ物やレジンジャケット冠を装着することで、歯の機能を回復し、見た目を改善することができます。また、歯の強度を高めることで、虫歯の進行や歯折れを予防することができます。

適切な被せ物を選びたい方はもりかわ歯科に相談ください

もりかわ歯科では患者様お一人お一人に合った治療内容をご提案しております。

被せ物の種類から費用についてもお気軽にご相談ください。

あらゆる状況を鑑みて最適なご提案をさせていただきます。

まとめ

いかがだったでしょうか?

「歯冠の被せ物の種類ってどんなものがある?」について全力回答してきました。

もりかわ歯科では被せ物の種類によるメリット・デメリットも踏まえて適切な治療をご提案いたします。

 

大阪府八尾市にある歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科では日々の診療で患者さまとの対話を大切にし、お一人お一人に合わせた治療を行っております。

歯に関する心配事がございましたらいつでも大阪府八尾市にある歯医者、もりかわ歯科へお越しください。

 

審美歯科にご興味のある方、歯列矯正をお考えの方も当院では矯正無料相談を実施していますので、お気軽にお問い合わせください。

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歯周病が手遅れになる前のサインとは?リスクと予防法も解説!

2024年1月26日
歯をチェックする人

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所です。

歯周病が進行し手遅れの状態になると、抜歯が必要と診断されるケースは少なくありません。

ただし、歯周病は手遅れになる前に自覚症状が現れるケースが多いです。

そこで今回は、歯周病が手遅れになる前に現れるサインや歯周病のリスク・予防法などを解説していきます。

歯周病とは?

歯周病の人

歯周病は、歯茎や歯を支える顎の骨などの歯周組織が歯周病菌に感染し、炎症を起こす感染症です。日本人の歯を失うもっとも大きな原因が、歯周病といわれています。

歯周病の原因は、歯に残るプラークです。ブラッシングが不十分で多くのプラークが歯や歯茎などに停滞した状態が続くと、歯周病になるのです。

病状が進行すると歯を支える顎の骨が歯周病菌によって壊され、最終的には歯が抜け落ちてしまいます。歯周病は、病状が進まないと自覚症状が現れにくく、重度の状態になってはじめて歯科医院を受診する方も少なくありません。

自覚症状がなくても歯科医院を受診し、日頃からしっかりと予防することが重要です。歯周病によって一度壊されてしまった顎の骨がもとに戻ることはありません。

顎の骨が壊される前に発見し、適切な治療やケアをしていくことが歯周病で歯を失わないためのポイントです。なお、歯周病は全身疾患とも深く関わりがあり、糖尿病や心疾患・認知症・低出生体重児などのリスクが高くなるといわれています。

手遅れになる前のサイン

歯がしみる人

改善が難しく手遅れと診断される歯周病では、歯茎が炎症を起こし赤く腫れ、場合によっては出血や排膿がみられます。また、歯を支えている顎の骨が大きく吸収されることで、歯がグラグラと揺れるでしょう。

歯茎が大きく腫れたり、食事の際に歯に大きな負担がかかったりすると、痛みがともなう場合もあります。

ここまで歯周病が進行してしまうと、歯を残すことが難しくなり抜歯を検討します。歯周病は、進行の程度によって歯肉炎・軽度歯周炎・中等度歯周炎・重度歯周炎の4種類に分類されます。

手遅れといわれる段階は、重度の歯周病です。歯周病は、手遅れになる前にいくつかの段階を経るのです。

以下に、進行度別にみる歯周病の症状を確認していきます。

歯肉炎

歯肉炎は、歯茎にのみ炎症がみられる歯周病の一歩手前の状態です。歯茎に赤みや腫れがみられ、ブラッシングすると出血することがあります。

歯茎が炎症により敏感になっているので、ブラッシングの際に痛みや違和感などの自覚症状が出る場合もあるでしょう。歯の表面のプラークや歯石を放置していると、軽度歯周炎へ移行します。

軽度歯周炎

軽度歯周炎は、歯茎が赤く腫れ歯と歯茎の境目にある溝が深くなった状態です。ブラッシングなどの刺激が加わると、歯茎から出血するでしょう。

また、深くなった歯肉溝のなかにプラークが入り込むと歯周病菌が活発に活動します。歯を支えている顎の骨が、歯周病菌によって次第に溶かされていく段階です。

骨が溶けてしまうと歯茎が下がり、歯が長くなったように感じます。知覚過敏の症状が出ることもあるでしょう。

中等度歯周炎

軽度歯周炎が進行して、顎の骨が半分程度まで壊されている状態です。歯肉溝はさらに深くなり、歯がぐらつき始めるでしょう。

歯茎の腫れや出血に加えて膿が出る場合もあり、口臭が悪化する方も少なくありません。抵抗力が落ちると歯茎が大きく腫れて痛みを伴うため、この時点で歯科医院を受診する方が多いです。

重度歯周炎

歯の周囲の顎の骨が半分以上壊されている状態です。歯肉溝がかなり深くなり、溝の中に膿が溜まっている場合もあります。

歯茎が大きく腫れて歯もグラつくため、強い痛みが出たり食べ物をうまく噛めなかったり、日常生活にも支障を感じる方が多いでしょう。放置すると歯はやがて抜け落ちてしまいます。

手遅れになった場合のリスク

手遅れになった場合のリスクイメージ

歯周病が手遅れの状態になると、歯を失うリスクが高くなります。歯を失うと口内や全身にさまざまな影響を及ぼすため注意が必要です。

歯周病が手遅れになった際のリスクを解説していきます。

歯並び・噛み合わせが変化する

歯がグラグラ揺れている状態や、歯を失った状態を長期間そのままにしていると、噛む機能を補おうと隣接する歯が倒れ込みます。噛み合わせの歯は伸びてきてしまいます。

一部分の歯並びや噛み合わせが乱れると、次々に他の部分の歯並びや噛み合わせも変化するリスクがあるでしょう。歯並び・噛み合わせが乱れると顎関節に負担がかかるため、頬や顎の筋肉が緊張した状態が続きます。

顎関節症や肩こり・頭痛など、身体にも支障が出ることがあるため注意が必要です。また、噛み合わせが悪くなると食べ物をうまく咀嚼できません。大きなまま丸飲みするため、消化器官に負担がかかってしまいます。

歯茎や顎の骨が痩せる

顎の骨は、噛む刺激を受けて活性化されます。歯を失うと顎の骨に刺激が伝わらなくなるため、次第に骨が痩せていきます。

歯茎は、顎の骨の位置に合わせて変化するため歯茎も下がって痩せてしまうでしょう。顎の骨や歯茎が下がると、顔貌も変化します。

また、食べ物を噛む刺激は顎の骨に伝わって脳を刺激します。歯を失って噛む刺激がなくなると、脳への刺激も減少するでしょう。

そのため、ご自身の歯が少ない方は、歯が多く残る方と比較して認知症のリスクが高くなるといわれています。

審美性・発音が劣る

歯周病で前歯を失った場合、審美性が損なわれます。特に前歯は人目につきやすい部分なので、コンプレックスになりかねません。

また、歯がない部分があると、空気が漏れてしまい上手く発音できないことがあります。コミュニケーションに支障をきたすリスクがあるでしょう。

歯周病を予防する方法

プラーク除去

歯周病は私たちにとって身近な感染症のひとつですが、予防することができる疾患です。以下に、歯周病を予防する方法をご紹介します。

プラークの除去

歯周病のもっとも大きな原因は、歯や歯と歯茎の境目に残るプラークです。歯周病を予防するために、歯の表面に残るプラークを取り除きましょう。

プラークのない清潔な口内を保てるかどうかは、自宅でおこなうブラッシングに左右されます。歯ブラシは、ご自身の口のサイズに合った適切なサイズのものを使用してください。

毛先が広がった状態の歯ブラシは、汚れ除去率が新しい歯ブラシの半分ほどになります。毛先が広がってきたらもちろん、最低でも1か月に1回は新しい歯ブラシに変えましょう。

また、歯と歯の間や歯並びが悪い部分は磨き残しが生じやすい部分です。歯ブラシだけでは、効率よく汚れを落とすことが難しいでしょう。

フロスや歯間ブラシ・ワンタフトブラシなどの補助清掃用具も使用してブラッシングしてください。

生活習慣の見直し

歯周病予防にもっとも効果的なのは、プラークを除去することです。

ただし、歯周病菌は身体の免疫力が低下すると優位に働きます。そのため、プラークを除去することと併せて、身体の抵抗力を上げて歯周病菌の活動を抑制させることがポイントになるでしょう。

栄養バランスのとれた食事や早寝早起きなど、規則正しい生活を心がけて疲れやストレスをためないようにしてください。

禁煙する

喫煙は、歯周病を進行させる大きな原因のひとつです。タバコに含まれる一酸化炭素は、血液中のヘモグロビンと結びつきやすい特徴があります。

喫煙すると酸素が十分にまわらず、歯茎が酸欠状態になるのです。毛細血管が収縮するため、免疫機能が十分に働くことができずに歯周病が進行しやすいでしょう。

ヘビースモーカーの方は、禁煙する、もしくは本数を減らすことが、歯周病対策に効果的です。

定期的な歯科検診の重要性

歯医者のカウンセリング

歯周病は、自覚症状が出たときには進行しているため早めに対処しなければなりません。歯科医院では、3か月〜半年に1回のペースで定期検診をおこなっている場合が多いです。

歯科医院の定期検診では、虫歯や歯周病など口の中にトラブルが起きていないか確認します。歯石や着色汚れなど、セルフケアでは落とせない汚れを専用の機械で除去していきます。

ブラッシング指導では、一人ひとりの歯並びに合わせた適切な歯ブラシや磨き方を教えてもらえるでしょう。ブラッシング指導を受けて自宅でプラークを落とせるようになれば、歯周病の予防と改善に効果的です。

まとめ

歯周病のリスクを説明

歯周病は、自覚症状が現れにくいため注意が必要な疾患です。手遅れになると歯を失う他に、全身の健康状態にも影響があるといわれています。

歯周病を予防するためには、日々のブラッシングで口内を清潔に保ち、規則正しい生活を心がけて抵抗力を上げておくことがポイントになるでしょう。また、歯周病を悪化させないためには早期発見・早期治療が必要不可欠になります。

歯科医院を定期的に受診してトラブルがないか確認してもらい予防することが大切です。気になる症状がある方は、早めに歯科医院を受診して確認してもらいましょう。

歯周病でお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所」にお気軽にご相談ください。

歯を守るための食事のアドバイスは?

2024年1月24日
歯を守るための食事のアドバイスは?

みなさまこんにちは!

大阪府八尾市に60年にわたり、地域に根ざす歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

 

当院では、患者様が抱える歯科に関する疑問や不安に真摯に向き合い、

解消できるよう心がけています。

歯科医師やスタッフとのコミュニケーションが不足しがちな中、

このブログを通じて患者様と対話し、理解を深める場を提供したいと考えています。

日常生活での歯のお手入れや健康に関する知識は、

ご自身の歯の状態を理解し、適切なケアを行う上で非常に重要です。

このブログでは歯に関する基本的な情報から、

診療に関する細かい疑問まで、様々なトピックを取り上げています。

患者様がより良い歯科ケアの選択ができるよう、

専門的な情報を分かりやすくお届けしています。

 

ご質問や疑問がございましたらお気軽にお寄せいただき、

私たちが提供する情報を通じて患者様の歯科に関する理解が深まることを願っています。

なにかお困りの際は、どうぞお気軽にお問い合わせください。

こちらでお手伝いさせていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします!

歯を守るための食事のアドバイスは?のご質問に全力回答!

毎回の食事を楽しんでいますか?しっかりと噛むことは心がけていますか?

 

健康に良い食べ物を選んでいても、

その食べ方が本当に健康に役立っているかどうか、今一度考えてみましょう。

 

年齢を重ねても、美味しい食事と健康的な生活を両立させるためには、

頑丈で健康な歯を維持し、「自分の歯で食事を楽しむこと」が不可欠です。

 

歯の健康は歯磨きなどのケアだけでなく、

食生活からも大きな影響を与えます。

今回は、「歯を守るための食事のアドバイス」についてお話しさせていただきます。

丈夫な歯をつくるための栄養素

丈夫な歯を作るためには、

栄養バランスのよい食事が何より大切です。

歯に必要な栄養素として、

主に良質タンパク質、カルシウム、リン、ビタミンA・C・Dが挙げられます。

丈夫な歯をつくるための栄養素

1. 良質タンパク質

タンパク質は歯の主成分であるエナメル質や象牙質(ぞうげしつ)を構成するために必要です。

また、口の中の細菌の増殖を抑え、歯垢の形成を防ぐ働きもあります。

※象牙質(ぞうげしつ)とは :歯や歯の一部など、硬い組織を形成するための物質で、歯の主要な構成要素です。

食材例

魚、鶏肉、牛肉、卵、大豆製品など。

 

2. カルシウム

カルシウムは歯の主成分であるエナメル質や象牙質(ぞうげしつ)を形成し、

硬さと強度を与えます。十分なカルシウムを摂取することで、

虫歯や歯周病のリスクを低減できます。

 

歯周病ついてより詳しく知りたい方は、

当院のブログで紹介しております「歯周病が引き起こす病気とは?全身の健康との関係性について解説!」もご覧ください。

食材例

牛乳、ヨーグルト、チーズ、豆腐、小魚(骨付き)、イカなど。

3. リン

リンはカルシウムと協力して歯を構成するハイドロキシアパタイトを形成します。

この結晶は歯の硬さや強度向上に役立ちます。

また、リンが不足すると歯の弱化が進む可能性があります。

※ハイドロキシアパタイトとは :リン酸カルシウムの一種であり、主に歯と骨の構成要素となっています。人体内では、水やコラーゲンなどの有機物に次いで豊富に存在し、骨の約60%、歯のエナメル質の97%、象牙質の70%を占めています。さらに、この成分は唾液にも豊富に含まれています。

食材例

豚肉、魚、卵、ナッツ、穀物など。

4. ビタミンA

ビタミンAは歯茎や口腔粘膜の健康を維持します。

歯茎の健康が損なわれると、歯周病のリスクが高まる可能性があります。

食材例

にんじん、かぼちゃ、ほうれん草、レバー、卵など。

5. ビタミンC

ビタミンCは歯ぐきの健康をサポートし、コラーゲンの形成に役立ちます。

これにより歯ぐきの弾力性が維持され、歯周病に対する抵抗力が向上します。

食材例

オレンジ、いちご、ブロッコリー、トマト、ピーマンなど。

6. ビタミンD

ビタミンDはカルシウムの吸収を促進し、骨の形成と維持に不可欠です。

十分なビタミンDを摂取することで、歯の骨や歯周組織の健康をサポートします。

食材例

魚(特に青魚)、卵黄、キノコ、牛乳など。

「噛む」ことの大切さ

「噛む」ことの大切さ

口内は、食べ物が最初に入ってくる場所であり、

歯を使って咀嚼することで消化が始まります。

しっかりと噛むことができないと、摂取する食事から得られる栄養が減少してしまいます。また、健康な歯で適切に噛むことには美容効果も期待することができます。

良い噛みごたえがあると、顔の表情筋が鍛えられ、小顔の効果が期待できます。

しっかりと噛んで栄養素を摂取することで、身体の内側から美しくなる可能性もあります。

美容にとって重要な食物繊維も、頑丈な歯をつくることでしっかりと噛むことができます。

咀嚼(そしゃく)と唾液の関係性って?

食べ物を効果的に摂取するには、唾液が不可欠です。

噛むことは口周りの筋肉を鍛える運動であり、

この行為によって耳の下、顎の下、舌の下にある唾液腺が刺激され、

唾液の分泌が増加します。

噛む回数に意識を向けて食事をする方は少ないかもしれませんが、

噛むことは唾液の清掃効果を高める重要な要素です。

日本歯科医師会によれば、ひとくちにつき30回以上噛むことが理想的とされています。

噛むことを意識的に行うことで、口内の健康を維持し、

栄養素をより効果的に摂取することができます。

唾液の分泌を促す食べ物は?

唾液の分泌を促す食べ物として、真っ先に思いつくのは梅干しやレモンなどの

酸っぱい食品です。身体は「酸味=毒」と認識します。

そしてその毒性を薄めようとして味覚・唾液反射と呼ばれる反射的な唾液分泌が

引き起こされます。また、あごを動かすことにより唾液が分泌されるため、

ガムやするめ、ドライフルーツなどの固いものをよく噛むことも有益です。

さらに、昆布(アルギン酸が唾液分泌を促進)や納豆(ポリグルタミン酸が唾液分泌を促進)も、実は唾液の分泌を促す食品の一部です。

 

唾液の分泌が虫歯の予防にも役立つとはいえ、食事後の歯磨きもしっかりと行いましょう。

歯を磨くのは食べてから何分後?

歯磨きのタイミングについて、一般的なガイドラインとしては、

食事を終えてから約30分後が良いとされています。

なぜなら、食事をとると口内の状態が酸性に傾き、これによって歯が酸に弱くなります。

食後すぐに歯を磨いてしまうと、歯の表面が酸によって軟らかくなっているため、

歯ブラシでの磨きが歯を傷つけやすくなります。

したがって、食後すぐではなく、約30分待ってから歯磨きを行うことが勧められています。この待ち時間を設けることで、歯の表面が酸の影響から回復しやすくなり、

歯磨きをおこなった際に歯垢や食べカスをより効果的に取り除くことができます。

この適切な歯磨きのタイミングを守ることで、口内の健康を維持し、

歯のエナメル質を保護することが期待できます。

歯を丈夫にする飲み物は?

歯を丈夫にするためには、以下のような飲み物がお勧めです。

歯を丈夫にする飲み物は?

1. 緑茶

緑茶には抗酸化物質が豊富に含まれており、これが口内の有害な酸を中和し、

歯を酸蝕から守ります。また、ポリフェノールも豊富で、

抗酸化作用だけでなく抗炎症作用もあり、歯肉の健康をサポートします。

さらに、緑茶には口内の細菌の成長を抑制する作用があり、

これにより虫歯や歯周病の原因となる有害なバクテリアの数を減少させます。

2. 牛乳

牛乳は豊富なカルシウムとリンを含み、これらのミネラルは歯のエナメル質や

象牙質の形成に不可欠で、歯の硬度と強度を維持する役割を果たします。

特に成長期の子供や若者にとっては、正しいカルシウムとリンの摂取が歯の発育に

影響を与えます。さらに、牛乳に含まれるカルシウムは歯の軽微な損傷や

酸蝕があった場合に再石灰化を促進し、歯を保護し、強化します。

3. ハーブティー

カモミールやペパーミントティーなどは、含まれる抗酸化物質や抗炎症成分が口内の

細菌の成長を抑制し、口腔内の炎症を和らげる効果があります。

特にカモミールティーはその穏やかな抗炎症作用で知られ、歯茎の健康をサポートします。一方で、ペパーミントティーは口臭を軽減する効果があり、

口の中の爽快感ももたらします。これらのハーブティーの利用は、

口内の微生物バランスを整え、口腔環境を良好な状態に保つ一環となります。

4. 水

水は口腔内の酸を中和し、口腔環境を中性に保つ役割があります。

これにより歯のエナメル質を酸蝕から守り、虫歯や歯の損傷を軽減します。

さらに、水は口内の細菌や食物の残りを洗い流す働きがあります。

食事後に水を飲むことで、口腔内の細菌の繁殖を防ぎ、

歯垢や食べカスを除去することができます。

水は無糖かつカロリーゼロであり、他の飲み物と比べて歯の健康に対する悪影響が

少ないため、特に砂糖入りの飲み物や酸性の飲み物を摂取する前後に水を飲むことで、

口腔健康をサポートすることができます。

まとめ

 

いかがでしたでしょうか?皆さんが通常摂取している食品の中には、

歯と密接な関連があるものが数多く存在します。

今日紹介した栄養素を含む食品を摂取することはもちろん有益ですが、

これらを食事に組み込むだけでは予防として十分ではありません。

日常のセルフケアに加え、もりかわ歯科での定期的な検診とクリーニングもお忘れなく!

 

当院では、様々な症状のご相談はもちろん、

根本的な改善を志向した治療を提供しています。

将来の歯の問題を予防したい方は、どうぞお気軽にご相談ください。

歯のトラブルに適切な治療を受けることは、人生を豊かにするだけでなく、

将来的な不快な症状を未然に防ぐ一環となります。歯科治療を検討することで、

お忙しい日常においても歯の健康に対する適切なケアを施すことが可能です。

そして、きっと、その結果としてあなたの人生がより充実したものとなるでしょう。

歯の健康は単なる口腔の問題だけでなく、全身の健康とも密接に関わっています。

それでは、次回のブログでお会いしましょう。

お口の健康に関する有益な情報を共有できることを楽しみにしています。

 

口呼吸はよくない?こどもの体や歯並びに及ぼす影響と改善方法!

2024年1月19日
勉強する子供

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所です。

こどもの口が、ぽかんと開いたままになっていることはないでしょうか。人間は鼻で呼吸をするのが正常な状態であるため、口呼吸を日常的にしていると、口の周囲や全身にさまざまな影響を及ぼします。

特に、こどものうちから口呼吸が癖になってしまうと、歯並びにも影響することがわかっています。

この記事では、こどもの口呼吸が体や歯並びに及ぼす影響について、詳しく解説します。記事の後半では、こどもの口呼吸を改善する方法についてもまとめていますので、ぜひ参考にしてください。

口呼吸をしているこどもの特徴

遊ぶ子供

こどもが口呼吸かどうかは、テレビを見ている時や寝ている時に、口がぽかんと開いたままになっているかで見分けられます。それ以外にも、口呼吸をしているこどもには、以下のような日常生活上の特徴や行動がみられる場合があります。

・よく口をぽかんと開けている
・いびきをかいている
・鼻がつまっている
・音を立てて食べ物を食べる
・風邪をひきやすい
・猫背などの悪い姿勢をしている

また、口呼吸をしているこどもの口腔内の特徴として、以下が挙げられます。

・歯肉が赤く腫れている
・口臭が強い
・口内炎が頻繁にできる
・唇が乾燥して、上唇だけ白っぽくなっている
・唇が乾燥しているのが気になり、よく唇を舐める
・歯並びが悪い
・前歯に着色汚れがつきやすい
・発音が不明瞭、活舌が悪い

これらの特徴が複数該当する場合、口呼吸が癖になっている可能性が高いです。

ただし、これだけでは判断が難しいため、心配な場合は耳鼻科や小児歯科へ相談しましょう。

こどもが口呼吸になる原因

歯並びが悪い子

こどもが口呼吸になる主な原因は、以下の3つです。

歯並びが悪い

口呼吸は歯並びに影響を与えますが、逆に、歯並びが原因で口呼吸になるケースもあります。例えば、出っ歯や受け口は、口が閉じにくくなるため口呼吸になりやすいです。

また、上顎の骨が小さいと舌を上げるスペースがないため、口が自然と開いてしまうケースもあります。歯並びや顎の骨の発達に問題があると、口呼吸になりやすいのです。

口の周囲の筋力が低下している

口の周囲には、口輪筋や舌筋などの筋肉があります。これらの筋肉がしっかりと使われず、筋力が低下すると口呼吸になりやすいです。

口輪筋は口を開閉したりする時に使われる筋肉です。口輪筋の筋力が低下すると、口を閉じたままの状態にするのが難しくなります。

舌筋は舌を持ち上げる時に使われる筋肉です。舌の正しい位置は、上顎にぴったりくっついている状態です。舌筋の筋力が低下すると、舌が下がり、口が閉じにくくなります。

口周囲の筋力の低下は、生活習慣が大きく関わっています。柔らかいものを好んで食べ続けていると、噛む時に使う筋肉が衰えてしまうのです。

こどもの頃から噛む力を身につけ、口周囲の筋肉を鍛えて発達させることが大切です。

鼻の疾患がある

花粉症やアレルギー性鼻炎、副鼻腔炎などで鼻づまりの状態が続いている場合は、鼻呼吸がしづらいため口呼吸の癖がつきやすくなります。このような場合、まずは耳鼻科を受診して、原因となる疾患の治療をすることが重要です。

口呼吸がこどもの体や歯並びに及ぼす影響

虫歯

口呼吸は口の周囲だけでなく、全身にも悪影響を及ぼします。具体的には、以下のような悪影響を与えます。

虫歯や歯周病になりやすくなる

口呼吸が習慣化すると、口腔内が乾燥し、唾液の機能が十分に働きません。唾液には、以下のような働きがあります。

・口腔内に残った食べかすを洗い流す
・食事で酸性になった口腔内を中和する
・歯の表面を再石灰化する
・抗菌作用により、細菌の増殖を抑える

唾液には虫歯や歯周病を予防するためのさまざまな作用があります。

しかし、口呼吸により口腔内が乾燥すると、唾液の分泌量が減少します。虫歯や歯周病を引き起こす原因になるでしょう。

口臭が強くなる

こどもの口臭の原因で一番多いのは、口呼吸です。口呼吸により口腔内が乾燥すると、虫歯菌や歯周病菌が口腔内にとどまって繁殖します。

口腔内の細菌が、食べ物のカスや剥がれ落ちた粘膜のカスなどに含まれるたんぱく質を分解・発酵し、その過程で生じるガスが口臭の原因となります。

歯並びが悪くなる

成長期に口呼吸が癖になってしまうと、顎の骨の発育に影響を及ぼします。こどもの顎の骨は、内側から舌で押し広げ、顔の筋肉が外側に引っ張られることで横に広がります。

しかし、口呼吸をしていると顔の筋肉が緩み、外側へ広がる力が小さくなるのです。その結果、顎の骨は横ではなく、上下方向にのみ大きくなります。

このように、面長で口をぽかんと開けて顔の筋肉の緊張が緩んでいる顔つきを、アデノイド顔貌と呼びます。顎の骨が横に広がらないと歯が生えるスペースが十分に確保されず、狭いスペースに歯が押し合って生えてしまい、結果的に歯並びが悪くなります。

風邪をひきやすくなる

人間は、鼻で呼吸をするのが通常の状態です。鼻で息を吸うときに、粘膜や鼻毛によって空気中の埃や花粉、細菌、ウイルスなどの異物を除去します。同時に、乾燥した冷たい空気を加湿し、のどや肺への刺激を少なくする役割もあります。

しかし、口で呼吸をすると、これらの機能が働きません。乾いた空気が口から直接入り、のどの粘膜が乾燥します。空気と一緒に吸い込んだ細菌やウイルスが直接気道に入りやすくなることで、風邪をひきやすくなります。

いびきや睡眠時無呼吸症候群を生じやすくなる

睡眠時に口呼吸になると、舌が正常な位置よりも奥に下がり、気道に落ち込みやすくなります。気道が舌に塞がれて狭くなると、いびきや睡眠時無呼吸症候群を生じます。

特に、こどもの頃に口呼吸が癖になると、顎が十分に発育せず下顎は小さいままです。下顎が小さく後退していると、舌も同様に後退するでしょう。いびきや睡眠時無呼吸症候群を引き起こす要因となります。

集中力や注意力が低下しやすい

口呼吸は鼻呼吸と比べると、1回の呼吸で取り込む酸素の量が少ないです。そのため、脳に十分な酸素が供給されず、集中力と注意力が低下します。

こどもの頃から口呼吸が癖になっている場合、集中力や注意力の低下だけでなく、日中のさまざまな行動や精神活動にも大きな影響を与える恐れがあります。

こどもの口呼吸を改善する方法とは?

 

歯科検診を受ける女の子

鼻炎や副鼻腔炎などの鼻づまりが原因で口呼吸が生じている場合は、まず耳鼻科を受診しましょう。原因となる疾患の治療を優先して行います。

歯並びや噛み合わせが悪く口呼吸をしている場合は、小児歯科を受診しましょう。歯並びが原因で口呼吸となっている場合は、歯列矯正をすることで改善する場合もあります。

しかし、歯列矯正だけでなく、同時に口呼吸の習慣も改善する必要があるでしょう。口呼吸の改善には、MFT(口腔筋機能療法)が有効です。

MFTは歯並びに関係している舌や唇、頬などの口腔周囲筋の機能を改善する訓練方法で、顎の骨の発達を促します。

ここでは、こどもでもできる口呼吸の改善方法について解説します。

あいうべ体操

あいうべ体操とは、「あーいーうーべー」と口を大きく動かす体操です。口を上下や左右に大きく開けて動かすことで、舌の筋肉や口の周囲の筋肉が鍛えられ、口を閉じる筋力がつきます。

以下の①~④を10回1セットとして、1日3セットを目安に行いましょう。

①「あー」と口を大きく開ける
②「いー」と口を横に大きく広げる
③「うー」と口をすぼめて前に突き出す
④「べー」と舌を下に伸ばす

口が「あーいーうーべー」の形になっていれば、声を出す必要はありません。

口の周囲の筋肉を使った遊びをする

風船を膨らませたりシャボン玉を吹いたりする遊びは、口の周囲の筋肉を使って、息を吹き込まないとできない遊びです。このように遊びの中にトレーニングを取り入れることで、楽しみながら口の周囲の筋肉を鍛えられます。

寝るときに市販のテープを口に貼る

ドラッグストアでは、鼻呼吸へ移行させるための「鼻呼吸テープ」が販売されています。このテープは睡眠時に口に貼ることで、口呼吸から鼻呼吸への移行を促します。

また、鼻腔を広げる「鼻腔拡張テープ」も、鼻呼吸に移行するのに有効です。

鼻呼吸を意識的に行う

鼻呼吸を意識的にすることで口が閉じられ、口の周囲の筋肉を鍛えられます。歯並びに問題がなく、鼻づまりを引き起こす疾患がない場合は「口を閉じて鼻で呼吸をしようね」と時々声掛けをするだけで口呼吸が改善することもあります。

まとめ

親子

こどもの頃から口呼吸が癖になってしまうと、歯並びだけでなく、全身にさまざまな影響を及ぼします。そのため、早いうちに口呼吸から鼻呼吸に移行させるのが望ましいです。

しかし、こどもの努力だけでは、口呼吸を改善できないケースもあります。鼻づまりを引き起こす疾患や、歯並びが原因で口呼吸となっている場合は、耳鼻科や小児歯科を受診する必要があります。

こどもの口呼吸が治らない場合は、まずは診察をして必要な治療やアドバイスを受け、鼻呼吸ができるようにサポートをしてあげましょう。

お子様の口呼吸にお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所」にお気軽にご相談ください。

歯の矯正はやったほうがいい?

2024年1月17日
歯の矯正はやったほうがいい?

大阪府八尾市に60年、地域に根ざす歯科医院「医療法人甦歯会 もりかわ歯科」です。

当院は、患者さまの歯科に関する疑問や不安を解消できるよう、真摯に向き合い、丁寧な説明を心がけています。

また、歯科医師やスタッフとのコミュニケーションが不足しがちな中、このブログを通じて患者さんとの新たな対話の場を提供し、理解を深めるお手伝いができればと考えています。

日常生活での歯のお手入れや健康に関する知識は、自身の歯科状態を理解し、適切なケアを行う上で非常に重要です。

そこで、このブログでは、歯にまつわる基本的な情報から、診療に関する細かな疑問まで、幅広いトピックをカバーしています。

患者さまがより良い歯科ケアの選択ができるよう、専門的な情報を分かりやすくお届けします。

ご質問や疑問がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

「歯の矯正はやったほうがいい?」の質問に全力回答!

今回は、歯の矯正について、一体どんな種類があるのか?よくいただく質問に対し全力でお答えしていきます!

歯の矯正とは

歯の矯正(歯列矯正)は、歯や顎の不正な配置や咬み合わせを改善するための治療です。歯の矯正は、美容的な観点だけでなく、噛み合わせや咬み合わせの不良を修正し、口腔機能を向上させるためにも行われます。

以下は、歯の矯正に関するいくつかの一般的なポイントです。

歯の不正な配置の修正

歯が過剰に突出していたり、逆に奥に隠れていたりする場合、それを適切な位置に移動させることが目的です。

咬み合わせの修正

上顎と下顎の咬み合わせが正しくない場合、それを調整して正確な咬み合わせを得ることが重要です。これにより、食べ物を噛むときや発音などの口腔機能が向上します。

美容的な見た目の向上

歯の矯正は、患者様の外観を改善するのにも寄与します。歯並びが整っていると、自信を持つことができ、口元の美しさが向上します。

歯の矯正にはさまざまな方法があります。従来のブラケット矯正やワイヤー矯正が一般的ですが、近年では透明なアライナー(Invisalignなど)や裏側から見えない裏側矯正など、目立たない方法も増えています。

歯の矯正は一般的に歯科医師または矯正歯科専門医によって行われ、患者様に合わせた個別の治療計画が立てられます。

治療期間は症状の程度により異なりますが、数ヶ月から数年にわたることがあります。

歯の矯正の種類について

歯の矯正にはいくつかの異なる種類があり、患者様の状態や希望によって選択肢が異なります。以下に、一般的な歯の矯正の種類を紹介します。

従来のブラケット矯正(Metal Braces)

従来のブラケット矯正(Metal Braces)

  • 金属製のブラケットとワイヤーを使用して歯を移動させる方法です。
  • 強力で効果的ながら、目立つことが欠点です。

セラミック製ブラケット矯正(Ceramic Braces)

セラミック製ブラケット矯正(Ceramic Braces)

  • 透明または歯の色に近いセラミック製のブラケットを使用して、見た目が従来のブラケットよりも目立ちにくくなっています。
  • 効果的で外見への影響を軽減できるため、大人や外見に敏感な患者に人気です。

裏側矯正(Lingual Braces)

裏側矯正(Lingual Braces)

  • ブラケットとワイヤーを歯の裏側に取り付ける方法です。外部からは見えません。
  • 見た目の配慮が必要な方に向いていますが、矯正の過程がやや複雑になることがあります。

透明アライナー矯正(Clear Aligners)インビザラインなど

透明アライナー矯正(Clear Aligners)インビザラインなど

  • 透明で取り外し可能なプラスチック製のマウスピースを使用して歯を移動させる方法です。
  • 取り外し可能で保守的な治療が可能で、見た目が目立ちにくいため、特に大人に人気があります。

これらの矯正法はそれぞれ異なるメリットやデメリットがあり、歯科医師は患者様の歯の状態や希望、ライフスタイルに基づいて最適な提案をします。治療の期間やコストも異なるので、矯正を考える際には歯科医師との相談が重要です。

 

もりかわ歯科ではインビザライン矯正を中心に矯正治療を行っております。
是非一度もりかわ歯科の矯正無料相談へお越しください。

歯の矯正をやった方がいい人は?

歯列矯正を行った方がいい人は、以下のとおりです

  • 歯並びが乱れている人
  • 虫歯や歯周病のリスクが高い人
  • 発音に影響が出ている人
  • 見た目にコンプレックスを感じている人

具体的には、以下のような歯並びや噛み合わせが適応症となります

  • 叢生(くっつき歯)
  • 開咬(すきっ歯)
  • 深咬み(受け口)
  • 反対咬合(出っ歯)
  • 不正咬合(噛み合わせが悪い)

また、顎の成長段階にある子供や若者は、歯列矯正による治療効果が高い傾向があります。

歯列矯正の治療期間は、一般的に1~3年程度です。治療中は、矯正装置の装着や取り外し、食事や歯磨きなどの生活習慣の注意など、自己管理が重要です。

歯列矯正は、歯並びや噛み合わせを改善し、健康や美容に役立つ治療です。歯並びに悩んでいる方は、一度もりかわ歯科の無料相談へお越しください。

もりかわ歯科の矯正無料相談はこちら

矯正した方がいい理由は何ですか?

歯の矯正が必要かどうかは、個々の歯や顎の状態により異なります。以下は、歯の矯正が検討される一般的な状況です。ただし、最終的な判断は歯科医師によるものでなければなりません。

歯並びの不正

  • 歯が過剰に突出していたり、収束していたり、他の歯との噛み合わせが不正確な場合、矯正が考慮されます。

咬み合わせの不良

  • 上顎と下顎の咬み合わせが合っていない場合、食事や発音の障害、または顎関節の問題が発生する可能性があります。

空隙や歯の間隔

  • 歯と歯の間に過剰な空隙がある場合、または歯と歯の間に適切な間隔がない場合、矯正が検討されます。

不正咬合(かみ合わせ)

  • クロスバイト(歯が適切に噛み合わない状態)やオーバーバイト(上顎の歯が下顎の歯よりも突出している状態)などの不正咬合がある場合、治療が必要です。

顎の成長期

  • 特に子供や思春期の成長期に、顎の成長に合わせて矯正を行うことがあります。

美容的な理由

  • 歯の見た目が気になり、外見を改善したいと考える場合、矯正が一つの選択肢となります。

歯の状態や口腔の機能に関する問題がある場合、歯科医師に相談して詳しい検査や評価を受けることが重要です。歯科医師は患者の個別の状態を考慮し、最適な治療プランを提案します。

そもそも歯並びがいい人は何割くらいいるの?

インビザライン・システムを提供するアライン・テクノロジー・ジャパン株式会社が行った調査によると、日本に住む外国人100名に日本人の歯並びに対する印象を尋ねたところ、「良い」と回答したのはわずか4%でした。一方、「悪い」と回答した人は76%に上りました。

日本に住む外国人100名に聞いた「日本人の歯並びに対する印象」

この結果は、日本人と外国人の歯並びに対する意識の違いを如実に表しています。欧米では、歯並びは美しさや健康の象徴として捉えられており、矯正治療を受けることで社会的な成功につながると考えられる人も多いようです。一方、日本では、歯並びに対する意識が欧米に比べて低い傾向があります。

もちろん、日本人の歯並びがすべて悪いわけではありません。しかし、欧米と比べると、叢生(デコボコ)や出っ歯、受け口などの歯並びの乱れが目立つ傾向にあることは事実です。

この結果を踏まえると、日本人の歯並びに対する意識を高めるとともに、矯正治療の普及を図ることが、日本人の歯並びの改善につながると考えられます。

矯正女子は男子にウケるの?

矯正女子は男子にウケるの?

矯正女子は、歯並びを改善しようとする姿勢や、美意識の高さから、男性から好印象を持たれるケースが多いようです。また、矯正中は歯並びがきれいになっていくため、男性から「これからが楽しみ」と思ってもらえることもあります。

歯の矯正をしないとどうなるか?

正常な噛み合わせでは、上顎と下顎の歯が適切に噛み合うことで、咀嚼時の力が分散され、歯の損傷を防ぎます。しかし、噛み合わせが悪いと、特定の歯に力が集中し、歯の摩耗や破折のリスクが高まります。また、歯の破折は、歯周病や虫歯のリスクを高めるため、歯を失う可能性も増加します。さらに、噛み合わせが悪いと、顎の関節に負担がかかり、顎関節症の原因となることもあります。

大人になってからの矯正のデメリットは?

大人が歯列矯正する際には、以下の4つのデメリットがあります。

1.痛み

歯列矯正は、歯に力をかけて移動させるため、治療中は痛みが生じることがあります。特に、治療開始直後やワイヤーの交換直後は、痛みが強くなることがあります。

2.見た目

歯列矯正には、矯正装置を装着する方法と、歯を削って被せる方法があります。矯正装置を装着する方法は、矯正期間中は装置が目立つため、見た目を気にされる方もいらっしゃいます。

3.虫歯や歯周病のリスク

歯列矯正中は、矯正装置に汚れが付きやすく、虫歯や歯周病のリスクが高まります。そのため、丁寧な歯磨きや定期的な歯科検診が重要です。

4.歯肉退縮や歯根吸収のリスク

歯列矯正中は、歯を動かす際に歯根に負担がかかるため、歯肉退縮や歯根吸収のリスクがあります。歯肉退縮は、歯茎が下がって歯根が露出する症状です。歯根吸収は、歯根が溶けるように短くなる症状です。

これらのデメリットを理解した上で、歯列矯正を検討することが大切です。

大人の矯正は何歳までできますか?

大人の歯の矯正は、一般的に年齢に厳格な制限はありません。歯科矯正は基本的にどんな年齢でも行うことができますが、成長が完了していることが前提条件となります。通常、骨の成長が終わるのはおおよそ18歳から25歳までで、この時期までに歯科矯正を開始することが一般的です。

ただし、成人でも歯の動きを改善するために矯正治療が行われることがあります。成人の場合、歯の位置を変えるためには骨の再構築が難しくなることがあるため、治療期間が若干長くなることがあります。また、成人の場合は歯茎や顎の骨の問題も考慮する必要があります。

 

マウスピース矯正は取り外し可能で、ストレスが少ないため、虫歯や歯周病の予防など、口内の健康管理が容易になります。この治療法は歯周病のリスクが高いご高齢の方にもお勧めできます。

 

もりかわ歯科では歯並びを治して全身を正す「口腔内から全身へ」をテーマに歯列矯正に取り組んでおり、骨格の専門家とも連携しております。

大人の歯並びは自然に治りますか?

結論からいうと、悪い歯並びは自然に治ることがありません。 なぜなら、今の状態がその人の歯並びとして自然だからです。 もちろん、理想的な歯並びではありませんが、現状の顎の形・歯の本数・歯の大きさでは、そうした歯列にならざるを得ないのです。

まとめ

いかがだったでしょうか?

「歯の矯正はやったほうがいい?」の質問に全力回答していきました!
このブログをご覧いただいても疑問が解決されない方は、お気軽にもりかわ歯科の無料矯正相談をご活用ください。

もりかわ歯科の矯正無料相談はこちら

大阪府八尾市にある歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科では日々の診療で患者さまとの対話を大切にし、お一人お一人に合わせた治療を行っております。

歯に関する心配事がございましたらいつでも大阪府八尾市にある歯医者、もりかわ歯科へお越しください。

 

歯列矯正をお考えの方へ。
当院では矯正無料相談を実施していますので、お気軽にお問い合わせください。

詳しくは当院ホームページにあるマウスピース矯正ページをご覧ください。

前歯の裏に虫歯ができた!原因や治療法、予防法を解説!

2024年1月12日
前歯の虫歯チェック

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所です。

「前歯の裏に虫歯ができたらどうしたらいいの?」「前歯の裏の虫歯を予防する方法はある?」など、疑問をおもちの方がいるのではないでしょうか。

前歯の裏の虫歯は、見つけにくく、治療も複雑になる可能性があります。前歯の裏は特に磨き残しが多い部分なので、注意しなければなりません。

今回は、前歯の裏に虫歯ができる原因や治療法、予防法について詳しく解説します。

前歯の裏が虫歯になる原因とは?

前歯の裏の虫歯

前歯の裏は歯ブラシが行き届きにくいため、磨き残しが発生しやすく、また唾液に触れにくいため乾燥しやすい部分です。磨き残しや乾燥によって虫歯になるリスクが高まります。

前歯の裏が虫歯になる原因について、以下に詳しく解説します。

磨き残しが生じやすい

前歯の裏はふだんの歯磨きで見落としやすい部分です。上の前歯の裏をしっかり確認するためには、小さなミラーを使って口の中を確認することが有効ですが、実際に使用する方はほとんどいないでしょう。

上の前歯の裏には「舌側面窩」というくぼみや、歯茎に近い部分には「基底結節」というふくらみができます。このくぼみやふくらみに汚れが付着しやすく、ブラッシングが不十分だと虫歯になる可能性があるのです。

また、前歯の裏に「舌盲孔」という溝がある方もおり、舌盲孔があるとさらに虫歯になるリスクが高くなります。

唾液にさらされにくい

前歯の裏が虫歯になる原因には、唾液の分布も関係しています。口の中は常に唾液で潤っていますが、唾液は主に舌や口唇周辺に溜まりやすく、上の前歯には比較的少ない状態です。

唾液には、さまざまな酵素が含まれており、自浄作用や抗菌作用があります。唾液によって虫歯を引き起こす菌の活動を抑制し、歯の表面に蓄積するプラークや歯石を減少させ、結果的に虫歯ができにくい環境になるのです。

しかし、上の前歯には唾液が届きにくく、乾燥しやすいため、虫歯になりやすいのです。また、口呼吸の習慣があると、口腔内がさらに乾燥しやすくなるでしょう。口を開けた状態でいると口内が乾燥するため、虫歯のリスクが高まります。

したがって、口呼吸の習慣を改善することも、前歯の裏の虫歯を予防するためには大切な対策といえるでしょう。

前歯の裏が虫歯になったときの治療法

前歯の裏の虫歯の治療

前歯の裏が虫歯になったときはどのように治療するのでしょうか。前歯の裏が虫歯になったときは虫歯部分を除去し、詰め物・被せ物をします。前歯の裏の虫歯を治療する方法には、保険適用のものと自費診療のものがあります。

以下にそれぞれ解説しましょう。

保険適用の場合

保険適用で前歯の裏の虫歯治療を行う場合は、以下の方法が用いられます。

コンポジットレジン

前歯の裏の比較的小さな虫歯であれば、虫歯部分を取り除いたあとにコンポジットレジンという素材を詰めるのが一般的です。コンポジットレジンは、天然の歯質に近い色合いと硬度をもち、見た目も自然な仕上がりになります。

しかし、コンポジットレジンには吸水性があるため、時間の経過とともに変色する可能性があるのです。また、歯と詰め物のすき間に虫歯菌が入り込み、再び虫歯になる可能性もあります。

レジン前装冠

虫歯が神経まで到達している場合、治療はより複雑になります。

虫歯が神経まで到達している場合は、虫歯菌に感染した神経を取り除く処置が必要です。神経を取り除いたあと、コアと呼ばれる土台を歯に合着させ、その上に被せ物(クラウンやブリッジ)をセットします。

保険が適用される被せ物が、レジン前装冠です。レジン前装冠は、土台は金属、表面はレジンで作られています。レジン前装冠は、数年間は違和感なく使えますが、経年変化により黄ばみが生じるという点はデメリットといえるでしょう。

さらに虫歯が進行し、歯の保存が不可能になると、虫歯になった前歯を抜歯することがあります。抜歯後の選択肢は、ブリッジ・入れ歯・インプラントなどです。

自費診療の場合

自費診療で前歯の裏の虫歯治療を行う場合、以下の方法が用いられます。

ダイレクトボンディング

前歯の裏が虫歯になった場合の治療法の一つにダイレクトボンディングがあります。ダイレクトボンディングのメリットは、歯の色彩をより自然に再現できることです。

歯は単一の色で表現することはできず、特にエナメル質の透明度に注目すると、歯の切縁から歯肉側にかけて色調や明度にグラデーションが存在します。

ダイレクトボンディングでは、複数のレジンを用いることでこのグラデーションを再現できるのです。セラミック粒子を含むハイブリッドレジンを用いるため、通常のレジンに比べて強度も高くなります。

セラミック

保険が適用されるレジン前装冠には、経年変化によって黄ばむという欠点があります

一方、セラミックは経年変化による変色がほとんどありません。また、レジンと比べて透明感やツヤをより自然に再現できます。さらに、セラミックは傷がつきにくく、レジンに比べてプラークも付着しにくいため、口腔衛生上も優れているのです。

このように、セラミックは美しさだけでなく、長期的な耐久性や口腔衛生の観点からも、前歯の裏の虫歯治療において有効な選択肢といえるでしょう。

前歯の裏の虫歯を予防する方法

前歯の裏の虫歯を予防するケア用品

上述のとおり、前歯の裏は虫歯になりやすいため、予防が非常に重要です。

ここでは、前歯の裏の虫歯を予防する方法について解説します。

しっかりと歯磨きを行う

前歯の裏の虫歯を予防するためには、歯磨きが非常に重要です。食後はしっかりと歯磨きをして、食べかすやプラークを除去しましょう。

また、一日のなかで最も重要なのは、就寝前の歯磨きです。夜間は唾液の分泌が減少し、虫歯菌が活動しやすくなるため、就寝前には特に丁寧に歯磨きを行いましょう。歯磨きをするときは、前歯の裏側もしっかり磨いてください。

歯間ブラシやデンタルフロスを使用する

歯ブラシだけでは歯と歯の間などの細かな部分に付着した汚れをきれいに除去できません。歯間ブラシやデンタルフロスを使用することで、細かな部分に付着した汚れも除去できます。

上述のとおり、前歯の裏のくぼみやふくらみには汚れが付着しやすいです。歯間ブラシやデンタルフロスを使用して、前歯の裏のくぼみやふくらみ、歯と歯の間に付着した汚れを除去しましょう。

フッ素入りの歯磨き粉・洗口液を使用する

フッ素には、虫歯菌の活動を抑制し、溶けた歯の修復を促進する効果があります。

また、フッ素は歯質を強化し、虫歯になりにくい状態を作り出します。日々のオーラルケアにフッ素入りの歯磨き粉を使用することで、歯の表面に保護層を形成し、虫歯菌から歯を守ることが可能です。

また、食後や就寝前にフッ素配合の洗口液を使用するとより効果があります。フッ素の効果を最大限に活かすためには、使用量を守り、定期的に使用することが重要です。

甘い物の摂取を控える

甘い物の摂取を控えることは、前歯の裏はもちろん、すべての歯の虫歯予防に有効です。

日常的にお菓子やジュースを頻繁に摂る習慣がある場合、これを減らすだけでも虫歯予防に効果があります。甘い物に含まれる糖分は、虫歯菌の栄養源となり、酸を生成して歯を溶かす原因となるためです。

また、食事やおやつをだらだらと長時間にわたって食べ続けることも避けましょう。長時間にわたる食事は口の中が酸性状態になりやすく、虫歯のリスクを高めます。食事をするときは一定の時間内で済ませ、食後はしっかりと口をすすぐか歯を磨いてください。

定期的に歯科医院でクリーニングを受ける

自宅でのセルフケアに加えて、歯科医院で定期的なクリーニングを受けることも非常に重要です。プロによるクリーニングを受けることで、自宅でのケアだけでは落としにくいプラークや歯石を除去でき、歯の健康状態を維持することができます。

3~6か月に1回は歯科医院を受診し、クリーニングを受けるとよいでしょう。定期的に歯科医師に口腔内の状態をチェックしてもらうことで、虫歯の早期発見にもつながります。特に、ご自身では見えにくい前歯の裏のような部分は、歯科医院でのチェックが重要です。

まとめ

前歯の虫歯の治療をした女性

今回は、前歯の裏に虫歯ができる原因や治療法、予防法について解説しました。

前歯の裏は磨き残しが発生しやすく、また乾燥しやすいため、虫歯になりやすいです。前歯の裏が虫歯になったときは、虫歯部分を除去したあとに詰め物や被せ物をします。

前歯の裏の虫歯を予防するためには、しっかりと歯磨きをすることが非常に重要です。歯磨きをする際は、歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやデンタルフロスも使用しましょう。フッ素入りの歯磨き粉や洗口液を使用するのも効果的です。

また、定期的に歯科医院でクリーニングを受けることも虫歯予防につながります。3~6か月に1回の頻度で歯科医院を受診し、クリーニングを受けましょう。

虫歯にお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所」にお気軽にご相談ください。

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