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歯科恐怖症を克服!リラックスして治療を受ける方法

2024年12月4日
歯科恐怖症を克服!リラックスして治療を受ける方法

こんにちは。大阪府八尾市にある歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

歯科医療は専門性の高い分野であり、患者様にとって分かりにくい情報や誤解が生じやすい情報も少なくありません。診療時間内に患者様お一人おひとりに十分なご説明をすることが難しい場合もあるため、このブログを開設いたしました。

このブログでは患者様からよくいただく質問や、知っておいていただきたい歯科医療の知識を、分かりやすく解説することを目指しています。専門用語はできる限り避け、分かりやすい言葉で情報を提供いたします。皆様の疑問を解消し、安心して治療を受けていただけるよう最新の研究結果やエビデンスに基づいた情報も積極的に発信してまいります。

ぜひ最後までご覧いただければ幸いです。

「リラックスして治療を受ける方法」について全力回答!

「歯医者さんって、なんだか怖い…」と感じていませんか?

「痛い思いはしたくないし治療中のあの音も苦手…」

そう思って歯医者さんから足が遠のいてしまっている方もいるかもしれません。

安心してください。
そう感じられているのはあなただけではありません。
多くの人が程度の差はあれ、歯医者さんに恐怖心や不安を感じています。

この記事では歯科恐怖症について詳しく解説し、その克服方法やリラックスして治療を受けるためのテクニックをご紹介します。
歯医者さんに対する恐怖心を和らげ、健康な歯を手に入れるための一歩を踏み出してみませんか?

この記事を読めば分かること

  • 歯科恐怖症の原因と症状が理解できます。
  • 歯科恐怖症の克服方法が学べます。
  • 安心できる歯医者さんの見つけ方が分かります。
  • 最新の歯科治療について知ることができます。

 歯科恐怖症ってどんなもの?

歯科恐怖症ってどんなもの?

歯科恐怖症とは、歯医者さんに対して強い恐怖心や不安を感じ、歯医者さんの受診を避けてしまう状態のことです。

「歯医者さんに行かなきゃ…」と思いつつもなかなか足が向かない、予約の電話をかける手が震えてしまう…。
もしそうなら、あなたは歯科恐怖症かもしれません。

歯科恐怖症の症状は人それぞれですが、以下のようなものがあります。

歯医者さんの予約がとれない

いざ歯医者さんに行こうと思っても、恐怖心から予約の電話をかけることさえ難しい場合があります。
「やっぱり、今日はやめておこう…」と、何度も電話を切ってしまうかもしれません。

歯医者さんの前を通るだけでドキドキする

歯医者さんの看板や建物の前を通るだけで心臓がドキドキしたり、冷や汗をかいたりすることがあります。
歯医者さんを連想させるものに触れるだけで強い不安を感じてしまうのです。

待合室で不安が募る

待合室で自分の順番を待つ間、不安で落ち着かない気持ちになることがあります。
他の患者さんの治療音が聞こえてきたり歯医者さんのにおいを感じたりすることで、恐怖心が増してしまうこともあるでしょう。

治療器具が怖い

治療に使う器具の音・振動・においなどが不快に感じられ、気分が悪くなってしまうことがあります。
利用の様子が過去のつらい経験と結びついて恐怖心を呼び起こすのかもしれません。

治療中にパニック

治療中に強い恐怖や不安を感じてパニック発作を起こしてしまうことがあります。
動悸や息切れ、めまい、吐き気などが起こり、治療を中断せざるを得ない状況になることもあります。

歯科恐怖症は決して特別なものではありません。
多くの人が多かれ少なかれ歯医者さんに恐怖心や不安を抱えています。

あなたが歯科恐怖症の症状に悩んでいるなら、一人で抱え込まずに信頼できる歯医者さんに相談してみましょう。

 歯医者恐怖症を直す方法は?

歯科恐怖症を克服する方法はもちろんあります。
ここでは、いくつかの方法をご紹介します。

1. 恐怖心の原因と向き合う

「なぜ歯医者さんが怖いのか?」

まずはその原因を探ってみましょう。

過去のつらい経験や歯医者さんに対するネガティブなイメージが恐怖心を引き起こしている可能性があります。

例えば「子供の頃に無理やり治療をされた」「痛い思いをした」「怖い先生に怒られた…」など、過去の記憶がトラウマになっているのかもしれません。あるいは「歯医者さんは痛い」「怖い」というような周りの人から聞いた話や、テレビや映画で見たイメージに影響を受けていることもあるでしょう。

自分の恐怖心の原因を具体的に理解することで、適切な対処法を見つけやすくなります。

2. 信頼できる歯医者さんを見つける

2. 信頼できる歯医者さんを見つける

歯医者さんとの相性は恐怖心を克服する上で非常に重要です。

優しい先生やスタッフがいる落ち着いた雰囲気の歯医者さんを選ぶようにしましょう。
ホームページや口コミサイトなどを参考に、自分に合った歯医者さんを探してみてください。

先生やスタッフの対応

患者さんの話に丁寧に耳を傾け、わかりやすく説明してくれる歯医者さんを選びましょう。

院内の雰囲気

清潔感がありリラックスできる空間かどうかを確認しましょう。

治療方針

患者さんの希望を尊重して無理のない治療計画を立ててくれる歯医者さんを選びましょう。

口コミや評判

他の患者さんの口コミや評判を参考に、信頼できる歯医者さんかどうかを判断しましょう。

3. 歯医者さんとコミュニケーションをとる

歯医者さんに不安や恐怖心を正直に伝えてみましょう。

「治療の内容がよくわからない」「痛みが心配」など、どんな些細なことでも構いません。
歯医者さんはあなたの不安を理解し、丁寧に説明してくれるはずです。

また、治療中に不安を感じればすぐに伝えるようにしましょう。
きっと歯医者さんはあなたのペースに合わせて治療を進めてくれます。

4. リラックスできる環境を作る

治療を受ける前に緊張を和らげる工夫をしてみましょう。

例えば好きな音楽を聴いたり、アロマを焚いたりするのも良いでしょう。
軽いストレッチや深呼吸をして、心身のリラックスを図るのも効果的です。

5. 徐々に歯医者さんに慣れていく

最初から難しい治療を受けるのはハードルが高いと感じるかもしれません。
まず簡単なクリーニングや検診など、短時間で終わる治療から始めてみましょう。 そして少しずつ治療のレベルを上げていくことで、歯医者さんに慣れていくことができます。

最初は緊張するかもしれませんが、少しずつ距離を縮めていくことで信頼関係を築くことができるはずです!

歯科恐怖症を克服できれば、これまで諦めていた治療を受けることができるようになります。
虫歯や歯周病の早期発見・早期治療はもちろん、歯のホワイトニングや矯正治療など、様々な治療によって健康で美しい口元を手に入れることができるでしょう。

 治療を受けないでいると・・・放置に潜む恐怖

治療を受けないでいると・・・放置に潜む恐怖

それでも「歯医者さんは怖いから、もう少し様子を見よう…」
そう思って治療を先延ばしにしていませんか?

歯のトラブルを放置することは、様々なリスクを生むことになります。

虫歯や歯周病の悪化

初期の虫歯や歯周病は、比較的簡単な治療で済みます。
しかし放置すると症状が悪化し、歯を支えている骨が溶けてしまうことも。
そうなると抜歯が必要になる可能性も高くなります。

「もっと早く歯医者さんに行っていれば…」と後悔しないためにも、早期の治療が大切です。

口臭の悪化

虫歯や歯周病が進行するとお口の中に細菌が増殖し、口臭の原因となります。
口臭は周りの人に不快な思いをさせてしまうだけでなく、自分自身も自信を失ってしまう原因になりかねません。

全身疾患のリスク増加

歯周病菌は歯茎だけでなく、血管を通って全身に広がる可能性があります。
そして心臓病や脳梗塞、糖尿病などのリスクを高めることが近年明らかになってきました。

お口の健康は、全身の健康にも深く関わっているのです。

歯周病が引き起こす病気については、以下の記事でも詳しく解説しています。
併せてぜひお読みください。

歯周病が引き起こす病気とは?全身の健康との関係性について解説!

精神的なストレス

歯の痛みや口元のコンプレックスは精神的なストレスにつながります。
「人前で思いっきり笑えない」「食事を楽しめない」など、日常生活に支障をきたすこともあるでしょう。

歯のトラブルが原因で睡眠不足や集中力低下に悩まされることもあるかもしれません。
治療を放置することで心身に悪影響を及ぼす可能性があることを覚えておきましょう。

 「歯医者パニック」その対策は?

「歯医者パニック」とは、治療中に強い恐怖や不安を感じ、動悸や息切れ、めまい、吐き気などの症状が出てしまうことを言います。

「歯医者さんで治療を受ける」と聞くと緊張してしまうのは当然のことです。
しかし、中にはその緊張が極度に高まってしまいパニック状態に陥ってしまう人がいます。
これが「歯医者パニック」です。

「歯医者パニック」は、過去のトラウマや治療に対する不安、恐怖心などが原因で起こると考えられています。
もしあなたが歯医者さんでパニックを起こしそうになったら、以下の方法を試してみてください。

深呼吸をする

ゆっくり深呼吸をすることで、心を落ち着かせましょう。

息をゆっくり吸い込み、ゆっくりと吐き出すことを繰り返します。
腹式呼吸を意識すると、よりリラックス効果が高まります。

筋肉をリラックスさせる

肩や首、顔の筋肉を意識的にリラックスさせましょう。

緊張するとこれらの筋肉が硬くなってしまいます。
意識的に力を抜くことで、心もリラックスしやすくなります。

歯医者さんに伝える

不安な気持ちやパニックになりそうなことを歯医者さんに正直に伝えましょう。

歯医者さんはあなたの不安を理解し、適切な対応をしてくれるはずです。
例えば治療のペースを調整したり、休憩を挟んだり等、、様々な配慮が期待できます。

目隠しをする

治療器具が見えないように目隠しをさせてもらうのも効果的です。

目隠しをすることで視覚的な刺激を遮断し、不安や恐怖心を軽減することができます。

休憩をとる

治療中に気分が悪くなったら遠慮なく休憩を申し出ましょう。
無理をせずに、自分のペースで治療を受けることが大切です。

歯医者パニックは、決して恥ずかしいことではありません。
多くの人が経験する可能性のあることです。

パニックになりそうになったら、上記の対処法を試したり歯医者さんに相談したりして、落ち着いて治療を受けられるようにしましょう。

 歯医者さんのイメージ、実は間違っているかも?

歯医者さんのイメージ、実は間違っているかも?

「歯医者さん=痛い、怖い」
そんなイメージを、今も持っていませんか?

昔の歯医者さんは治療の痛みも強く、怖い思いをした人もいるかもしれません。

しかし最近の歯医者さんは違います。
患者さんがリラックスして治療を受けられるように、様々な工夫を凝らしています。

麻酔の進化

麻酔技術の進歩により、注射の痛みもほとんど感じなくなっています。

表面麻酔や電動麻酔器などを使用することで、針を刺すときの痛みを最小限に抑えています。
麻酔が効いてくるまでの時間も短縮され、治療に要する時間や治療中の痛みを大幅に減らせるようになりました。

レーザー治療

レーザー治療は従来のドリルを使った治療に比べて、痛みや出血を抑えて治癒を早める効果があります。

また、レーザー治療は虫歯治療だけでなく、歯周病治療や口内炎治療など様々な治療に用いられています。

マイクロスコープ

肉眼では見えない部分まで確認できるマイクロスコープを導入している歯医者さんも増えています。

これによってより精密な治療が可能になり、治療の精度が向上しました。
マイクロスコープを使用することで、歯を削る量を最小限に抑えることもできます。

リラックスできる空間

落ち着いた雰囲気の待合室や診療室でリラックスして治療を受けられるよう、内装やBGMにもこだわっている歯医者さんが増えています。

アロマを焚いたりヒーリング音楽を流したりすることで、患者さんの緊張を和らげる工夫をしている歯医者さんも。
プライバシーに配慮した個室の診療室を完備している歯医者さんもあります。

最新の技術や設備を導入し、患者さんの負担を軽減するための取り組みが積極的に行われています。
「歯医者さん=怖い」というイメージは、もう過去のものになりつつあります。

 まとめ | 恐怖に配慮した治療方法があります。素直に相談してください!

まとめ | 恐怖に配慮した治療方法があります。素直に相談してください!

もりかわ歯科医院では歯科恐怖症の患者様にも安心して治療を受けていただけるよう、治療の各段階で様々な取り組みを行っています。

丁寧なカウンセリング

問診の際に患者様のお悩みやご希望をじっくりお伺いします。

痛みの少ない治療

麻酔やレーザー治療など、痛みを軽減する治療法を採用して治療中の痛みを最小限に抑えます。

リラックスできる環境

落ち着いた雰囲気の診療室で、リラックスして治療を受けていただけます。

丁寧なコミュニケーション

治療内容や費用について、わかりやすくご説明します。

歯科恐怖症は決して恥ずかしいことではありません。 多くの人が経験する自然な感情です。
恐怖心を克服して歯医者さんで治療を受けることは、あなたの健康にとって非常に大切です。

歯の健康を取り戻し、笑顔で過ごせる毎日を手に入れましょう。
勇気を出してもりかわ歯科医院にご相談ください。

大阪府八尾市の歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科」

当院では日々の診療で患者様との対話を大切にし、お一人お一人に合わせた治療を心がけています。

  • インプラント治療
  • 入れ歯・ブリッジ
  • 審美歯科
  • 歯列矯正

など、様々な治療に対応しておりますので、歯に関する心配事がございましたらいつでもお気軽にご来院ください。矯正治療に関する無料相談も実施しておりますので、歯並びでお悩みの方もぜひ一度お問い合わせください。

矯正無料相談
矯正無料相談

詳しくは当院ホームページにあるマウスピース矯正ページも併せてご覧ください。

歯周病と糖尿病の関係!口腔ケアで健康寿命を延ばす

2024年9月25日
歯周病と糖尿病の関係!口腔ケアで健康寿命を延ばす

こんにちは。大阪府八尾市にある歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

歯科医療は専門性の高い分野であり、患者様にとって分かりにくい情報や誤解が生じやすい情報も少なくありません。診療時間内に患者様お一人おひとりに十分なご説明をすることが難しい場合もあるため、このブログを開設いたしました。

このブログでは患者様からよくいただく質問や、知っておいていただきたい歯科医療の知識を、分かりやすく解説することを目指しています。専門用語はできる限り避け、分かりやすい言葉で情報を提供いたします。皆様の疑問を解消し、安心して治療を受けていただけるよう最新の研究結果やエビデンスに基づいた情報も積極的に発信してまいります。

ぜひ最後までご覧いただければ幸いです。

「歯周病と糖尿病の関係」の質問に全力回答!

近年、歯周病と糖尿病の密接な関係が注目されています。一見すると無関係に思えるこの2つの病気ですが、実は互いに悪影響を及ぼし合い、放置すると全身の健康を脅かす可能性があるのです。

この記事では歯周病と糖尿病の知られざる関係、そして毎日の口腔ケアの重要性について矯正歯科医の視点からわかりやすく解説していきます!

歯周病って、そもそもどんな病気?

歯周病って、そもそもどんな病気?

歯周病は、歯垢(プラーク)に含まれる細菌によって引き起こされる感染症です。歯と歯茎の間にプラークが溜まり、歯肉に炎症を起こします。初期段階では自覚症状が少ないため気づかぬうちに進行してしまうことも珍しくありません。実は日本人の成人の約8割が歯周病にかかっているとも言われており、決して他人事ではありません。

プラークって何?なぜ溜まるの?

プラークとは歯の表面に付着する細菌のかたまりで、食べかすや唾液などが混ざってできています。歯磨きが不十分だったり歯並びが悪くて磨き残しがあったりすると、プラークが溜まりやすくなります。喫煙やストレス、不規則な生活習慣などもプラークの増加や歯周病の悪化に繋がることがあります。

歯周病の進行とステージ

歯周病はゆっくりと進行していく病気で、いくつかのステージに分けられます。

  1. 歯肉炎: 歯茎が炎症を起こし、赤く腫れたり出血しやすくなります。この段階では適切な歯磨きや歯科医院でのクリーニングによって改善が可能です。
  2. 軽度歯周炎: 歯肉だけでなく歯を支える骨(歯槽骨)にも炎症が及び始めます。歯周ポケット(歯と歯茎の間の溝)が深くなり、歯磨きだけではプラークを除去することが難しくなります。
  3. 中等度歯周炎: 歯槽骨の破壊が進み、歯がグラグラし始めます。歯周ポケットもさらに深くなり、歯茎から膿が出ることもあります。
  4. 重度歯周炎: 歯槽骨の破壊がさらに進み、歯が抜け落ちてしまうこともあります。歯周病菌が血液中に入り込み、全身の健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。

歯を失うと…もう後戻りできません

歯周病が進行し歯を失ってしまうと、もう二度と元には戻りません。入れ歯やインプラントなどの治療法もありますが、天然の歯に勝るものはありません。

歯を失うことは見た目の問題だけでなく、噛む機能の低下や発音障害、さらには全身の健康にも影響を及ぼす可能性があります。

歯周病かも?見逃せないサインを見つけるには?

歯周病かも?見逃せないサインを見つけるには?

歯周病は初期段階では自覚症状が少ないため「サイレント・ディジーズ(静かな病気)」とも呼ばれます。以下のサイン(兆候)に心当たりのある場合は歯周病の可能性があるため要注意です。

歯茎が腫れている、赤くなっている

健康な歯ぐきは引き締まっていて薄いピンク色をしています。歯周病になると歯ぐきが炎症を起こし、赤く腫れたりブヨブヨとした状態になります。歯ブラシが当たると出血しやすくなるのも特徴です。

歯磨きの時の出血

歯周病になると歯ぐきが炎症を起こしているため、歯ブラシの刺激で出血しやすくなります。出血の量や頻度が増えた場合は歯周病のサインかもしれません。

口臭の変化

口臭は誰にでも多少はあるものですが、歯周病が進行すると口臭が強くなることがあります。これは歯周ポケットに溜まったプラークや歯石から、悪臭を放つガスが発生するためです。自分では気づきにくい口臭ですが、周囲の人から指摘された場合は歯周病の可能性を疑いましょう。

歯が長くなったように見える

歯周病が進行すると、歯を支える骨(歯槽骨)が溶けてしまい、歯茎が後退します。その結果、歯が長くなったように見えることがあります。また、歯の根元が露出することで、冷たいものや熱いものがしみやすくなる知覚過敏の症状が現れることもあります。

歯がグラグラする

歯周病がさらに進行すると歯槽骨の破壊が進み、歯がグラグラし始めます。この状態を放置すると、最終的には歯が抜け落ちてしまう可能性があります。歯を失うと噛む機能が低下するだけでなく、顔のバランスが崩れたり発音に影響が出たりすることもあります。

歯周病と糖尿病、実は深い関係があるってホント?

歯周病と糖尿病、実は深い関係があるってホント?

答えは「YES」です。歯周病と糖尿病は互いに悪影響を及ぼし合う「負のスパイラル」の関係にあります。

糖尿病 ▶ 歯周病の悪化

糖尿病になると免疫力や組織の修復能力が低下するため、歯周病が悪化しやすくなります。また唾液の分泌量が減り、口の中が乾燥しやすくなることも、歯周病菌の増殖を促します。

歯周病 ▶ 糖尿病の悪化

歯周病が進行すると歯周ポケット(歯と歯茎の間の溝)から炎症性物質が血液中に流れ込み、全身に広がります。これらの炎症性物質はインスリンの働きを阻害し、血糖値のコントロールを困難にします。

つまり糖尿病の方は歯周病になりやすく、歯周病の方は糖尿病が悪化しやすいという「負のスパイラル」に陥ってしまうのです。

放置すると怖い!歯周病と糖尿病が引き起こすリスクとは?

歯周病と糖尿病、どちらも放置すると全身の健康を脅かす恐ろしい病気です。それぞれがさらに悪化すると、取り返しのつかない深刻な事態を招く可能性があります。

歯周病のリスク

歯を失う

歯周病が進行すると、歯を支える土台となる歯槽骨が徐々に破壊されていきます。支えを失った歯はグラグラと揺れ始め、最終的には抜け落ちてしまいます。一度失った歯は二度と元には戻らず、入れ歯やインプラントといった人工物で補うしかありませんが、天然の歯に勝るものはありません。

顎の骨が痩せる

歯周病によって歯槽骨が破壊されると顎の骨自体も痩せてしまい、顔の輪郭が変化したり口元が老けて見えたりする可能性があります。また、入れ歯を安定させるのが難しくなり、食事や会話に支障をきたすこともあります。

全身疾患のリスク増加

歯周病菌や歯周病によって生じる炎症性物質は歯茎の血管から血液中に入り込み、全身へと運ばれます。これらの物質は動脈硬化を促進し、心臓病や脳梗塞のリスクを高めることが知られています。また、誤嚥性肺炎や認知症、糖尿病、早産・低体重児出産など、様々な全身疾患のリスクを高める可能性も指摘されています。

糖尿病のリスク

血糖コントロールの悪化

歯周病によって歯茎の炎症が起きると、炎症性物質が血液中に放出されます。これらの物質はインスリンの働きを阻害し、血糖値を上昇させるため糖尿病の悪化や治療効果の低下に繋がります。

合併症のリスク増加

高血糖状態が続くことで、糖尿病の合併症(網膜症、腎症、神経障害など)のリスクが高まります。網膜症は失明、腎症は人工透析、神経障害は足の壊疽や切断など深刻な事態を引き起こす可能性があります。歯周病を予防・治療することで、これらの合併症のリスクを低減できる可能性があります。

特に高齢の方は、歯周病によって噛む力が弱まり、低栄養状態に陥りやすくなります。低栄養は糖尿病の悪化だけでなく、免疫力の低下や様々な病気のリスクを高めるため注意が必要です。

毎日のケアと専門家のサポートで健康寿命を延ばそう!

歯周病も糖尿病も、毎日のセルフケアと専門家による定期的なメンテナンスで予防・改善が可能です。正しい知識と行動で健康寿命を延ばしましょう!

毎日のセルフケア: あなた自身でできること

毎日のセルフケア: あなた自身でできること

正しい歯磨き

歯ブラシだけでは歯と歯の間や歯周ポケット(歯と歯茎の間の溝)の汚れを完全に取り除くことはできません。デンタルフロスや歯間ブラシを併用し、すみずみまで丁寧に磨き残しをなくすことが重要です。正しい歯磨き方法は歯科衛生士から個別に指導を受けるのがおすすめです。

バランスの取れた食事

糖分や脂質の多い食事は血糖値を急上昇させ、糖尿病を悪化させるだけでなく、歯周病の原因となる歯垢(プラーク)の増加にもつながります。野菜や果物、魚、大豆製品など、ビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富な食品を積極的に摂り、バランスの取れた食生活を心がけましょう。

禁煙

喫煙は歯周病や糖尿病の最大の敵です。免疫力を低下させ歯周組織の治癒を遅らせるだけでなく、血管を収縮させ、血流を悪くするため、糖尿病の合併症のリスクも高めます。禁煙することで歯周病と糖尿病の両方の予防・改善に繋がります。

適度な運動

適度な運動は血糖値のコントロールだけでなく、ストレス軽減や免疫力向上にも役立ちます。ウォーキングや軽いジョギングなど無理のない範囲で体を動かす習慣を身につけましょう。

十分な睡眠

睡眠不足は免疫力を低下させ炎症反応を増強させるため、歯周病や糖尿病の悪化に繋がります。質の高い睡眠を十分に確保し、心身のリフレッシュを図りましょう。

専門家によるサポート: プロの力を借りて、さらに効果的に

専門家によるサポート: プロの力を借りて、さらに効果的に

定期的な歯科検診とクリーニング

歯科医院で定期的に検診とクリーニングを受けることで歯周病の早期発見・早期治療に繋がります。プロによる歯石除去や歯面清掃はセルフケアでは落としきれない汚れを除去し、口腔内を清潔に保つために欠かせません。

歯周病治療

歯周病が進行している場合は歯科医師による適切な治療が必要です。歯周ポケットの深い部分の歯石除去や、外科的な処置が必要になる場合もあります。

糖尿病との連携

糖尿病の方はかかりつけの歯科医院を持ち、糖尿病の状況を歯科医に伝えることで適切な治療とアドバイスを受けることができます。歯科医師と医師が連携することで、より効果的な治療と管理が可能になります。

矯正治療

歯並びやかみ合わせが悪い場合は矯正治療によって歯磨きがしやすくなり、歯周病予防に繋がります。当院では目立ちにくいインビザライン矯正も取り扱っております。お気軽にご相談ください。

まとめ「お口の健康から、全身の健康へ」

歯周病と糖尿病は互いに悪影響を及ぼし合い、放置すると全身の健康を脅かす可能性があります。しかし毎日の口腔ケアと専門家による定期的なメンテナンスで、予防・改善が可能です。

大阪府八尾市にある「医療法人甦歯会 もりかわ歯科」では、歯周病治療はもちろん矯正治療や予防歯科にも力を入れており、患者様一人ひとりの口腔内状況やご要望に合わせた治療プランをご提案いたします。

歯周病や糖尿病、歯並びについて気になることや不安なことがございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。お口の健康から、全身の健康へとつながるサポートをさせていただきます。

当院では日々の診療で患者様との対話を大切にし、お一人お一人に合わせた治療を心がけています。審美歯科や歯列矯正にも対応しておりますので、歯に関する心配事がございましたらいつでもお気軽にご来院ください。

また、矯正治療に関する無料相談も実施しておりますので、歯並びでお悩みの方も、ぜひ一度お問い合わせください。

矯正無料相談
矯正無料相談

詳しくは当院ホームページにあるマウスピース矯正ページも併せてご覧ください。

妊婦さんも安心!妊娠中の虫歯予防と治療の注意点

2024年9月18日
妊婦さんも安心!妊娠中の虫歯予防と治療の注意点

こんにちは。大阪府八尾市にある歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

歯科医療は専門性の高い分野であり、患者様にとって分かりにくい情報や誤解が生じやすい情報も少なくありません。診療中、患者様お一人おひとりに丁寧にご説明したいのはやまやまですが、限られた時間の中では難しいのが現状です。

そこで、このブログを通して患者様からよくいただく質問や、知っておいていただきたい歯科医療の知識を分かりやすくお伝えいたします。専門用語はなるべく避け、皆様の疑問を解消し、安心して治療を受けていただけるよう努めてまいります。

このブログが皆様の歯とお口の健康に関する情報源として、少しでもお役に立てれば幸いです!

疑問や不安がございましたら、遠慮なく当院にご相談ください。

「妊娠中の虫歯」に関する疑問やお悩みに全力回答!

妊娠中は心身ともに大きな変化が起こる時期。お腹の赤ちゃんのためにもママの健康は特に大切です。しかし妊娠中のホルモンバランスの変化やつわりによる食生活の変化などから、お口の環境も大きく変わり、虫歯や歯周病のリスクが高まってしまうことをご存知でしょうか?

「妊娠中は歯が弱くなるって聞くけど本当?」
「治療は受けられるの?赤ちゃんへの影響が心配…」

そんな不安を抱えている妊婦さんも多いのではないでしょうか。この記事では妊娠中の虫歯予防と治療について、詳しく解説していきます。正しい知識を身につけ安心してマタニティライフを送りましょう!

妊娠中は虫歯になりやすい?

妊娠中は虫歯になりやすい?

妊娠中は女性ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン)の分泌が増加し、身体に様々な変化が起こります。お口の中も例外ではなく、このホルモンバランスの変化が実は虫歯のリスクを高める原因となるのです。

女性ホルモン増加が口の中に及ぼす影響

唾液の分泌量減少と質の変化

妊娠中は女性ホルモンの影響で唾液の分泌量が減少し、ネバネバとした粘性の高い唾液になりやすいです。唾液はお口の中を潤すだけでなく、虫歯予防に非常に重要な役割を果たしています。唾液の分泌量が減ったり質が変わると、これらの働きが弱まり、虫歯のリスクが高まってしまうのです。

歯ぐきの炎症

ホルモンの影響で歯ぐきが腫れやすく出血しやすくなる「妊娠性歯肉炎」が起こりやすくなります。この妊娠性歯肉炎を放置すると、さらに進行して歯周病へと悪化し歯を失うリスクが高まります。また歯周病菌が歯ぐきの炎症部位から侵入し、虫歯のリスクも高めてしまうのです。

つわりによるリスク

妊娠初期に起こるつわりも虫歯のリスクを高める要因となります。

歯磨きが困難に

吐き気や嘔吐により歯磨き粉の匂いや味が受け付けなくなり、歯磨きがおろそかになることがあります。その結果、口腔内の衛生状態が悪化し虫歯のリスクを高めてしまいます。

酸による歯の溶解

頻繁な嘔吐により強い酸性の胃酸が口の中に逆流し、歯の表面を覆うエナメル質を溶かしてしまうことがあります。エナメル質は歯を守る大切な鎧のようなもの。これが溶けてしまうと歯はもろくなり、知覚過敏(冷たいものや熱いものがしみやすくなる)を引き起こしたり虫歯になりやすくなってしまいます。

妊娠中の食事スタイルの変化

妊娠中はつわりによる嗜好の変化やお腹の赤ちゃんの成長に必要な栄養を摂取するために、食事の回数や間食が増えることがあります。特に甘いものや酸性の強い飲み物などを頻繁に摂取したり、少しずつ長時間かけて食べる「ダラダラ食い」をしてしまうと口の中が酸性に傾いた状態が続き、虫歯のリスクを高めてしまいます。

このように妊娠中は様々な要因が重なり、虫歯になりやすい状態です。適切なケアと予防を心がけることで、虫歯のリスクを軽減することができます。

虫歯予防、今日から始められる対策は?

妊娠中の虫歯リスク、少しでも減らしたいですよね。実は毎日のちょっとした心がけで、虫歯予防はぐっと効果的になるんです。

こまめな水分補給

妊娠中は唾液の分泌量が減り、口の中が乾燥しやすくなります。こまめな水分補給でお口の中を潤すことを心がけましょう。

丁寧な歯磨き

食後はもちろん間食後や就寝前にも必ず歯磨きをしましょう。歯ブラシだけでなくデンタルフロスや歯間ブラシも使って、歯と歯の間や歯茎の境目も丁寧にケアしましょう。

フッ素配合歯磨き粉の使用

フッ素には、歯質を強化して虫歯菌の働きを抑える効果があります。毎日の歯磨きにフッ素配合歯磨き粉を取り入れましょう。

バランスの取れた食生活

糖分や酸性の強い飲食物は控えめにしましょう。さらにカルシウムやビタミンDなど、歯や骨の健康に良い栄養素を積極的に摂るように心がけましょう。

キシリトールガム

食後や間食後にキシリトールガムを噛むことで唾液の分泌を促し、虫歯予防に繋がります。

定期的な歯科検診

歯科医院で定期的に検診を受け、プロによるクリーニングやフッ素塗布を受けることで虫歯予防効果を高めることができます。

虫歯の予防に関しては以下の記事でも紹介しております。こちらもぜひご覧ください!
虫歯予防に効果的!歯磨きの仕方とポイントを詳しく解説!
虫歯の予防に何ができますか?

 放っておくと大変なことに!?妊娠中の虫歯を放置するリスク

妊娠中の虫歯は決して「自分だけのこと」では済まされません。放置することでママ自身の健康はもちろん、お腹の赤ちゃんにまで悪影響を及ぼす可能性があるのです。

ママの健康への影響

ママの健康への影響

痛みや腫れの悪化

虫歯が進行すると激しい痛みや腫れを引き起こし、食事や睡眠など、日常生活に大きな支障をきたすことがあります。妊娠中は心身ともに負担がかかりやすい時期。虫歯の痛みに悩まされるのは、ママにとって大きなストレスとなります。

全身への悪影響

口の中の虫歯菌は血液を通じて全身に運ばれ、心臓病や糖尿病などのリスクを高める可能性も指摘されています。妊娠中は免疫力が低下しやすいため、感染症にも注意が必要です。

赤ちゃんの健康への影響

赤ちゃんの健康への影響

早産や低体重児出産のリスク増加

虫歯菌が出す毒素が血液を通して胎盤に到達し、子宮収縮を促す物質の分泌を促す可能性があるため、早産や低体重児出産のリスクが高まると言われています。

生まれてくる子供の虫歯リスク増加

生まれてくる子供のお口には虫歯の原因となる「ミュータンス菌」はいません。母親の口の中に多くのミュータンス菌がいると、キスや食器の共有などを通して赤ちゃんに感染しやすくなります。

お子さまの歯の健康のためにも、妊娠中の虫歯予防・治療は非常に重要です。

虫歯は放置しても治りません

虫歯は放置しても治りません

虫歯は自然に治ることはなく、放置すればするほど症状が悪化して治療も複雑になります。 少しでも気になる症状がある場合は我慢せず、早めに歯科医院を受診しましょう。

妊娠中の歯科治療は安定期に行うのが一般的ですが、痛みや腫れがひどい場合は適切な処置を早期に受けることが大切です。当院では妊婦さんの体調に配慮した治療を行っておりますので、安心してご相談ください。

虫歯の放置に関しては以下の記事でも紹介しております。こちらもぜひご覧ください!
虫歯を放置するとどうなる?リスクと予防法を詳しく解説!

妊娠中の虫歯を見つけるには?適切な受診タイミング

妊娠中の虫歯は早期発見・早期治療が重要です。しかし妊娠中に歯科医院に行って大丈夫か不安に思う方もいるかもしれません。

妊娠中の歯科受診はいつ頃がおすすめ?

基本的に妊娠中の歯科治療は安定期(妊娠5ヶ月〜7ヶ月頃)に行うのがおすすめです。この時期はつわりも落ち着いてお腹もまだ大きくなりすぎていないため、比較的楽に治療を受けられます。

ただし、緊急性が高い場合や痛みがある場合は妊娠初期や後期でも治療が可能ですので、まずは歯科医師にご相談ください。

妊娠中は虫歯や歯周病のリスクが高まるため、安定期に入る前に一度歯科検診を受けることをおすすめします。検診では虫歯や歯周病のチェックだけでなく、お口のクリーニングや歯磨き指導なども受けられます。

まとめ「安心してマタニティライフを送るために」

妊娠中の虫歯予防と治療は、ママと赤ちゃんの健康を守るためにとても大切です。毎日の丁寧な歯磨きとデンタルフロス・歯間ブラシの使用や定期的な歯科検診、バランスの取れた食生活を心がけて気になることや不安なことがあれば、遠慮なく歯科医師に相談しましょう。

大阪府八尾市にある歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科では、妊婦さんの不安や疑問に寄り添いながら、安心して治療を受けていただけるようサポートいたします。

妊娠中の虫歯予防や治療はもちろん、歯並びや矯正治療についても、どんなことでもお気軽にご相談ください。

当院では、日々の診療で患者様との対話を大切にし、お一人お一人に合わせた治療を行っております。審美歯科や歯列矯正にも対応しておりますので、歯に関する心配事がございましたらいつでも大阪府八尾市にある歯医者、もりかわ歯科へお越しください。

歯に関する心配事がございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

矯正無料相談
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詳しくは当院ホームページにあるマウスピース矯正ページも併せてご覧ください。

歯周病の初期症状を見逃すな!歯茎からのサインを見つける方法

2024年9月4日
歯周病の初期症状を見逃すな!歯茎からのサインを見つける方法

こんにちは。大阪府八尾市にある歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

歯科医療は専門性の高い分野であり、患者様にとって分かりにくい情報や誤解が生じやすい情報も少なくありません。診療中、患者様お一人おひとりに丁寧にご説明したいのはやまやまですが、限られた時間の中では難しいのが現状です。

そこで、このブログを通して、患者様からよくいただく質問や、知っておいていただきたい歯科医療の知識を分かりやすくお伝えいたします。専門用語はなるべく避け、皆様の疑問を解消し、安心して治療を受けていただけるよう努めてまいります。

このブログが、皆様の歯とお口の健康に関する情報源として、少しでもお役に立てれば幸いです!
疑問や不安がございましたら、遠慮なく当院にご相談ください。

「歯周病」に関する疑問やお悩みに全力回答!

「最近、歯磨きすると血が出るな…」
「朝起きた時、口の中がネバネバする…」
「最近、口臭が気になる…」

そんな些細な変化、もしかしたら歯周病の初期症状かもしれません。歯周病は歯を失う原因の第1位であり、日本人の成人の約8割がかかっていると言われています。しかし初期段階では自覚症状がほとんどないため、気付かないうちに進行してしまう怖い病気です。

今回は歯周病の初期症状や原因、治療法について詳しく解説します!

歯周病ってどんな病気?

歯周病ってどんな病気?

歯周病とは歯を支える骨や歯茎の組織が、歯垢(プラーク)に含まれる細菌によって破壊されていく病気です。初期段階では「歯肉炎」と呼ばれ、歯茎が赤く腫れたり出血しやすくなります。この状態を放置すると歯周炎へと進行し、歯を支える骨が溶けて歯がグラグラし、最終的には抜歯が必要になることもあります。

歯周病の原因は?

歯周病の主な原因は、歯垢(プラーク)です。

歯垢は食べかすや唾液中の成分が細菌と混ざり合ってできたもので、歯磨きを怠ると歯の表面に付着して増殖していきます。歯垢が石灰化すると歯石となり、歯ブラシでは除去できなくなります。歯石はさらに歯垢を付着させ、歯周病を悪化させる原因となります。

歯周病は誰にでも起こりうる病気

歯周病は年齢や性別を問わず、誰にでも起こりうる病気です。
以下のような方は特に注意が必要です。

喫煙者

喫煙は歯周病の最大の危険因子の一つです。タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させ、歯ぐきへの血流を悪化させます。その結果、免疫細胞の働きが弱まり歯周病の発症や進行を促進します。

また、喫煙者は歯周病の治療効果も低く重症化しやすい傾向にあります。

糖尿病などの持病がある方

糖尿病は免疫力を低下させ、感染症にかかりやすくなるため歯周病のリスクを高めます。

高血糖状態が続くと歯周組織の抵抗力が弱まり、歯周病菌の増殖を許しやすくなります。歯周病が進行すると、さらに血糖コントロールが悪化するという悪循環に陥る可能性もあるため、注意が必要です。

ストレスが多い方

ストレスは免疫力を低下させ、歯周病菌に対する抵抗力を弱めます。ストレスを感じると、歯ぎしりや食いしばりなどの癖が出やすくなり、歯周組織に負担がかかり歯周病が悪化しやすくなります。

歯並びが悪い方

歯並びが悪いと歯ブラシが届きにくく歯垢が溜まりやすくなるので、歯周病のリスクが高まります。矯正治療によって歯並びを整えることは、歯周病予防にも効果的です。

遺伝的に歯周病になりやすい方

歯周病には遺伝的な要因も関与しており、家族に歯周病の方がいる場合は自身も歯周病になりやすい可能性があります。だからといって必ず歯周病になるわけではありません。日頃から丁寧な歯磨きや定期的な歯科検診を心がけることで、歯周病を予防することができます。

歯周病の初期症状、見逃していませんか?

歯周病の初期症状、見逃していませんか?

歯周病は「サイレント・ディジーズ(静かな病気)」とも呼ばれ、初期の段階ではほとんど自覚症状がありません。しかし、実はあなたの歯ぐきは今もSOSのサインを出しているかもしれません。

歯磨きで血が出る

健康な歯ぐきは歯磨きで出血することはありません。もし歯ブラシに血が付くようなら炎症を起こしているサインかもしれません。歯ぐきの毛細血管が炎症によって傷つきやすくなっているため、少しの刺激でも出血しやすくなっているのです。

歯ぐきが赤く腫れている

健康な歯ぐきはきれいなピンク色をしていますが、歯周病になると歯ぐきが赤く腫れぼったくなります。これは歯周病菌と戦うために集まった白血球が、歯ぐきに炎症を起こしているサインです。

歯ぐきがムズムズする

歯周病が進行すると歯ぐきにかゆみを感じることもあります。これは炎症がさらに悪化している可能性があります。

口臭が気になる

「最近、口臭が気になる…」と感じたら、歯周病の可能性も考えてみましょう。歯周病菌は口臭の原因となる物質を作り出します。特に朝起きた時や空腹時に口臭が強い場合は要注意です。

歯が長くなったように見える

鏡を見て「あれ?歯が長くなった?」と感じたことはありませんか?それは歯周病によって歯ぐきが後退し、歯の根元が露出しているサインかもしれません。

硬いものが噛みにくい

歯周病が進行すると、歯を支える骨が溶けて歯がグラグラと動揺するようになります。その結果、硬いものが噛みにくくなったり、噛むと痛みを感じたりするようになります。

これらの症状は、初期の歯周病のサインかもしれません。少しでも心当たりがある方は早めに歯科医院を受診しましょう。早期発見・早期治療で、大切な歯を守ることができます。

歯周病が悪化すると、取り返しのつかないことに…

初期の歯周病は、適切な治療とケアで改善できる可能性が高いですが、放置すると症状はさらに悪化し、取り返しのつかない事態を招くこともあります。

歯周ポケットの深化

歯と歯茎の間にできた溝(歯周ポケット)は、歯周病が進行するにつれてどんどん深くなっていきます。歯周ポケットが深くなると、歯ブラシが届きにくくなり、歯垢(プラーク)や歯石が溜まりやすくなります。そうなると歯周病菌がさらに増殖し、炎症がさらに悪化するという悪循環に陥ってしまいます。

歯槽骨の破壊と歯の動揺

歯周病菌は歯を支える土台となる骨(歯槽骨)を溶かしていきます。歯槽骨が破壊されると、歯はまるで地盤を失った建物のようにグラグラと揺れ始めます。硬いものが噛みにくくなったり、歯並びが変わってきたりしたら歯周病がかなり進行しているサインかもしれません。

歯の喪失

最終的には歯を支えるものがなくなり、歯が抜け落ちてしまう可能性があります。健康な歯を失うことは、食事や会話などの日常生活に大きな支障をきたすだけでなく、全身の健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。

歯周病により歯を失うリスクを減らし健康な歯を長く保つためにも、「もしかして…」と思ったら一人で悩まず、早めに歯科医院を受診しましょう。

歯周病を防ぐための予防方法

歯周病は一度進行してしまうと治療が難しく、最悪の場合、歯を失ってしまう可能性もある病気です。しかし日々のちょっとした心がけと、歯科医院での定期的なケアによって歯周病を予防し、健康な歯を保つことができます。

毎日のセルフケアが大切!

毎日のセルフケアが大切!

歯周病予防の基本は毎日の丁寧な歯磨きです。

正しい歯磨き方法をマスターし、自分に合った歯ブラシを選び、歯ブラシだけでは届かない歯と歯の間はデンタルフロスや歯間ブラシできれいにしましょう。また、歯周病予防に効果的な成分配合の歯磨き粉や歯磨き後の仕上げに洗口液を活用することで、さらに効果を高めることができます。口腔内の健康を守るため、毎日のセルフケアを徹底しましょう!

定期検診でプロのケアを受けよう

定期検診でプロのケアを受けよう

毎日きちんと歯磨きしていても、どうしても磨き残しが出てしまうもの。そんな磨き残しは歯周病の原因となる歯垢や歯石へと変化していきます。

歯科医院での定期検診ではプロの技術で歯ブラシでは落としきれない汚れを徹底的に除去し、歯周病の早期発見にも繋がります。あなたのお口の状態に合わせた歯磨き方法やケア用品のアドバイスも受けられるので、毎日のセルフケアをさらに効果的にすることができます。

定期検診で歯周病のリスクをきちんと把握し、プロのサポートを受けながら健康な歯を守っていきましょう!

生活習慣を見直そう

毎日の歯磨きや歯科検診に加えて、生活習慣を見直すことも歯周病予防にはとても大切です。

バランスの良い食事で歯や歯茎に必要な栄養をしっかり摂り、タバコはなるべく控えましょう。ストレスを溜め込みすぎず、適度な運動や趣味でリフレッシュすることも大切です。質の高い睡眠をしっかりとることも、免疫力を高め歯周病になりにくい体作りに繋がります。小さな心がけがあなたの歯と健康を守ります。

歯周病の治療方法

歯周病の治療方法

歯周病の治療は病気の進行具合によって変わってきます。

早期発見なら簡単な治療で済みますが、放っておくと大変なことになることも…。ここでは歯周病の進行度合いごとの治療法と、それぞれの治療の特徴をわかりやすく説明します。

初期段階(歯肉炎)

歯周病の初期段階では、歯ぐきが腫れたり出血しやすくなります。

この段階では主に歯のクリーニングを行います。歯に付着した歯垢(プラーク)や歯石を丁寧に除去し、歯茎の炎症を抑えます。また、正しい歯磨きの方法や生活習慣の改善についてのアドバイスもさせていただきます。初期段階であれば、これらの治療と毎日の歯磨きで歯周病の進行を止め、健康な状態に戻すことが可能です。治療期間も短く数回程度の通院で済むことが多いですが、定期的なメンテナンスが大切です。

中等度~重度(歯周炎)

歯周病が進行すると歯と歯茎の間に深い溝(歯周ポケット)ができてしまいます。

この歯周ポケットに歯垢や歯石が溜まりやすくなり、炎症がどんどん悪化していきます。この段階では歯周外科手術や再生療法といった治療が必要になることもあります。

これらの治療は治療期間が長くなり、術後の痛みや腫れも伴うことがあります。

歯並びが悪い方は要注意!矯正治療との組み合わせも

歯並びが悪いと歯ブラシが届きにくく、歯垢が溜まりやすくなります。これが歯周病の原因や悪化に繋がることも。もし歯並びが気になる場合は矯正治療を行うことで歯磨きがしやすくなり、歯周病の予防・改善に繋がります。当院では歯周病治療と矯正治療を組み合わせた治療プランもご提案していますので、お気軽にご相談ください。

どの治療法が最適かは患者様一人ひとりの状態やご希望によって異なります。歯科医師が丁寧にご説明し、あなたにぴったりの治療計画を一緒に考えていきますので、安心してご相談ください。

まとめ「歯周病かも?と思ったら、矯正歯科にご相談を!」

いかがでしたでしょうか?

今回は、歯周病の初期症状や原因、そして放置することの危険性について詳しく解説しました。歯周病は、初期段階では自覚症状がほとんどないため、気付かないうちに進行してしまう怖い病気です。しかし、早期発見・早期治療によって、健康な歯を長く保つことができます。

歯茎の腫れや出血、口臭など、少しでも気になる症状があれば、それは歯周病のサインかもしれません。放置せずに、早めに歯科医院を受診しましょう。

また、もりかわ歯科では、歯周病治療だけでなく、インプラント治療や自費の入れ歯治療、マウスピース矯正にも力を入れて対応しており、患者さま一人ひとりに合わせて治療計画をご提案しています。

「歯並びも気になってきた」「もっと健康な口元にしたい」そんな方も、ぜひお気軽にご相談ください。あなたの笑顔と健康を守るため、全力でサポートいたします。


矯正無料相談
矯正無料相談

詳しくは当院ホームページにあるマウスピース矯正ページも併せてご覧ください。

大阪府八尾市にある歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科では日々の診療で患者さまとの対話を大切にし、お一人お一人に合わせた治療を行っております。

歯に関する心配事がございましたらいつでももりかわ歯科へお越しください。

銀歯のメリットとデメリットって?

2024年4月17日
銀歯のメリットとデメリットって?

こんにちは。もりかわ歯科は、大阪府八尾市にある歯医者で、医療法人甦歯会に所属しています。歯科医師やスタッフにとっては常識的な知識でも、患者さんにとっては歯の専門家ではありません。そのため、歯や口腔の健康に関する疑問や不安を抱えることは当然です…。

私たちは、患者さんが歯や口腔の健康について理解し、納得した上で治療を受けられることが大切だと考えています。

そのために、診療中にできる限りすべての疑問にお答えできるように努めています。

ですが、時間や専門的な知識の制約から、全ての疑問にお答えできないことも多々ございます。

そこで!通常の診療でよく寄せられる質問に対して、当院のブログで順次お答えすることにしました。

このブログを通じて、患者さんが歯医者に関する疑問や不安を解消できるよう、少しでもお手伝いできればと願っています。ぜひ最後までご覧いただければ幸いです。

 

「銀歯のメリットとデメリットって?」の質問に全力回答!

今回は、「銀歯のメリットとデメリットって?」の質問に対して全力でお答えしていきます!

そもそも、銀歯って何なの?

銀歯とは、金・銀・銅・パラジウムなどの金属から成る合金で製造された、人工の歯のことです。歯科治療において虫歯の処置が行われた際に使用される金属製の詰め物や被せ物がこれに該当します。銀歯はとても強固で頑丈であり、奥歯などにも使われることが多いですが、見た目に関するいくつかの欠点があります。

そのため、多くの方が外見を考慮して、白い歯に取り変えたいと望んでいる方が年々増えていっています。

銀歯のメリットとは?

1.保険が適応されるため費用を抑えられる

銀歯の主な利点は、経済的な観点から見て費用が比較的リーズナブルなことです。

広範囲の虫歯を保険で治療する場合、多くの歯科医院が銀歯を選択することになると思われます。

ハイブリッドセラミック治療も保険が適用されますが、これは全ての歯科医院で提供されているわけではありません。

保険が適応されるため費用を抑えられる

2.高い耐久性

銀歯は、レジンやセラミックに比べて非常に高い強度を誇るため割れる心配が少ない特長があります。

奥歯は硬いものを噛むという負担がかかる部位のため、かぶせ物には相応の強度が求められます。

銀歯はその強度が高く、かつ薄いため、歯を削る量を最小限に抑えることができます。

これにより、歯への負担を軽減できる利点があります。

3.細部の再現性の高さ

かぶせ物を製作する際には、しっかりと噛むことができるように、元の歯を忠実に再現することが重要です。対向する歯との調和を考慮してかぶせ物を作成しますが、銀歯は噛む面の溝を詳細に調整できます。

噛み合わせが完璧でなければ、見た目が良くても機能的な歯として機能しません。

この点において、銀歯は割れる心配がなく、微調整が可能な特長があります。

 

銀歯のデメリットとは?

1.見た目が目立つ

保険診療では、前から3番目(犬歯)までを前歯に分類します。

白く見えるレジン前装冠(ぜんそうかん)はこの犬歯までの前歯にのみ使用可能です。

第一小臼歯(しょうきゅうし)[4番目]からは銀歯が適用されますが、一部のブリッジでは前装冠(ぜんそうかん)が利用できる場合もあります。

笑顔の際に臼歯まで見える場合、銀歯は外見的には望ましくない治療となります。

また、見かけは白いものの、レジン前装冠(ぜんそうかん)は金属の上にレジンが貼り付けられた素材であり、透明感がなく、自然な歯の色とは異なってしまいます。

見た目が目立つ

2.金属アレルギーのリスクがある

金銀パラジウム合金で製造された銀歯を使用すると、アレルギー反応が起こる可能性があります。

銀歯の金属イオンが溶け出すと、それが唾液と混ざり、体内に吸収されることがあります。この過程でアレルギー反応が生じる可能性があるため、慎重に注意が必要です。

過去に症状がなかったとしても、突然金属アレルギーが発生することがあります。

皮膚炎などの症状が現れることもあるため、注意が必要です。

3.歯石・歯垢が付着しやすい

銀歯は合金でできているため、磨いても微細な表面の凹凸が残り、顕微鏡で見ると粗い印象が生じるかもしれません。

また、銀歯は金属であり、静電気を帯びる傾向があります。

この静電気が引き寄せることで、歯垢や歯石が付きやすいと考えられています。

これが積み重なることで、虫歯や歯周病にかかりやすくなる可能性があり、これが二次カリエス(虫歯が再発すること)の原因となることも考えられます。

4.噛み合わせを壊してしまう

長期間使用すると、銀歯は変形、摩耗、腐食などで初めて装着した時と比較して

形状が変わります。また、歯石や歯垢がつきやすく、これが原因で歯周病に罹ることもあります。

銀歯の形状や状態が変わると、その周りの自然歯もそれに合わせて変化し、徐々に噛み合わせが変わる可能性があります。

ただし、これは自然歯でも年齢に伴う擦り減りなどが発生するため、同様の変化が起こる可能性があります。

ただし、金属と天然の歯では擦り減り方が異なることが問題となります。

デメリットに対する対応策

1.まず、虫歯にならないよう心がける

そもそも論になってしまうかもしれませんが、銀歯が必要になる主な原因は、ほとんどが虫歯です。

特に大臼歯(だいきゅうし)や小臼歯(しょうきゅうし)で範囲が広がる場合、歯と歯の間に広がる虫歯が一般的です。

奥歯の噛む部分や隣接面の虫歯は、主に間食が原因とされています。

特にちびちび飲食する習慣や1日に何度も間食をする人は要注意です。

また、歯ブラシの回数や時間も重要です。

毎日3回以上、3分以上の歯磨きを心がけましょう。

まず、虫歯にならないよう心がける

2.定期的に交換する

銀歯の主な課題として、経年変化による変形や摩耗、腐食が挙げられます。

変形の始まりは人によって異なり、食生活や咀嚼方法の差が影響します。

このため、定期的な交換が推奨されます。外見上の変化が見られなくても、目に見えない微細な隙間から二次カリエス(虫歯が再発すること)を引き起こす細菌が存在する可能性があるため、慎重に注意が必要です。

歯科医院の受診が定期的に行われるほか、具体的な歯に銀歯が装着された日を把握しておくことも大切です。

3.マウスピースの装着

歯に加わる強い力の一因として、「歯ぎしり」や「食いしばり」が挙げられます。

これらの習慣により、銀歯やセラミックが変形または破損することがあります。

これらの行動は夜間に無意識に行われるため、急にこれを止めるのは至難の技です…。

しかし、歯ぎしり用のマウスピース(ナイトガード)を使用することで、歯ぎしりや食いしばりによる銀歯やセラミックの損傷を防ぐことができます。

しかも、歯の磨り減りを抑える利点もあります。

歯ぎしりのことでお悩みの方も、もりかわ歯科の予防歯科までご相談ください!丁寧に診察し最適な改善策をご提案いたします。

歯ぎしりや食いしばりについて詳しくは、当院ブログ「歯ぎしりの対策は?歯ぎしりをなくせばエラ張りも改善する?」をご覧ください。

4.セラミックの詰め物や被せ物に入れ替える

銀は性質上一度溶かして型に流し込んで形成しますので、固まる時に形が変わる(縮む)ため歯とピッタリ合いにくいのですが、セラミックはブロックから削り出して形成しますので、形が変わることなく歯としっかり合います。
さらに、セラミックは銀と違い素材の表面がつるっとしているので汚れが付きにくく虫歯になりにくいのが特徴です。

日本と海外の銀歯に対する考え方の違い

1.銀歯は日本だけ!?

日本では銀歯を入れている人は一般的ですが、他の歯科先進国ではほとんど見られません。海外では虫歯の詰め物や被せものに金属を使用せず、主にレジン(歯の色に近いプラスティック素材)などを用いた治療が基本です。

ただし、外国でも通常の歯科治療を受けられない経済的に困難な人々は、一部で銀歯を選ぶことがあります。

ドイツやスウェーデンでは、金銀パラジウム合金が金属アレルギーや体への悪影響を

引き起こす可能性があるとして、歯科での使用が禁止されています。

この合金には金や銀の他に銅やパラジウム、亜鉛などさまざまな金属が含まれており、口の中で腐食しやすい性質があります。

経済大国であるにもかかわらず、日本人はまだ「歯の美意識が低い」とされています。

銀歯は日本人だけ?

2.海外の方からはどう見えている?

先進国、特にアメリカでは、白く美しい歯は社会的なステータスを表すと言われています。歯が黄ばんでいたり、銀歯が見えると、「経済的に余裕がないのかな」との印象を与えるそうです。お金があるならば、まず歯に投資することが一般的であり、

そのため、外国の人たちは日本の女性が高級なバッグを持ちながらも銀歯が見えていることに不自然さを感じると言われています。

歯の美しさは、個々の自己価値や健康への配慮を反映しているとされ、そのため、歯のケアや美容治療への関心は高まっています。

アメリカなどでは、歯科医療の技術が進化し、ホワイトニングや審美歯科治療が一般的に

行われています。これにより、歯の美しさが一層強調され、社会的なイメージ向上にも繋がると考えられています。

一方で、日本では歯の美意識がまだ発展途上であると指摘されることもあります。

高級なバッグや洋服に比べて、歯に対する投資やケアへの予算が割かれにくい傾向が見られます。しかし、これは文化や価値観の違いによるものであり、

歯科医療の進化とともに、将来的には歯の美意識が一層高まる可能性があります。

治療の方向性はもりかわ歯科に相談ください

ご自身が白い歯を望まれる場合は、ご希望を歯科医に事前にしっかりとお伝えいただけるようお願いします。

しかし、銀歯かセラミックかで迷っている場合は、歯を製作する前に十分なカウンセリングを受け、ゆっくりと担当医師と相談の上で最終的な選択を決定することをおすすめします。様々な理由に基づき、最適な選択をするためにも十分な情報収集と検討が重要です。

まとめ

いかがだったでしょうか?

「銀歯のメリットとデメリットって?」の質問に全力回答していきました!

ひとくちに銀歯といっても、そこには様々なメリットやデメリットが存在しています。ご自身にとって、何が最適な治療法なのか、いっしょに考えていきましょう!
他にも、もりかわ歯科ではマウスピース矯正に力を入れています。矯正に少しでも興味のある方はお気軽にご相談ください。

もりかわ歯科の矯正無料相談はこちら

大阪府八尾市にある歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科では日々の診療で患者さまとの対話を大切にし、お一人お一人に合わせた治療を行っております。

歯に関する心配事がございましたらいつでも大阪府八尾市にある歯医者、もりかわ歯科へお越しください。

 

歯列矯正をお考えの方へ。
当院では矯正無料相談を実施していますので、お気軽にお問い合わせください。

詳しくは当院ホームページにあるマウスピース矯正ページをご覧ください。

 

歯茎の腫れはどうしたら治りますか?

2024年3月20日
歯茎の腫れはどうしたら治りますか?

こんにちは。私たちは大阪府八尾市にある歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

歯科医療は専門的な分野であり、患者さんがさまざまな疑問や不安を抱くのは当然だと理解しています。

私たちは患者さんが歯や関連する身体のことについて理解し、納得していただくことを大切に考えています。

診療中に全ての疑問にお答えできると良いのですが、限られた時間の中で詳しく説明することが難しい場合もあります。

そこで、通常の診療でよく寄せられる質問に対して、当院のブログで順次回答していくことにしました。このブログを通じて、患者さんが歯医者に抱く疑問や不安を解消できるよう、少しでもお手伝いできれば幸いです。ぜひ最後までご覧いただければ幸いです。

「歯茎の腫れはどうしたら治りますか?」の質問に全力回答!

今回は、歯茎の腫れはどうしたら治りますか?などの質問に対して全力でお答えしていきます!

そもそもなぜ歯茎が腫れるのか?

歯茎が急に腫れるてしまうと、どうすれば症状が改善するかや、歯医者に行く前にどう対処すれば良いのか、不安になることが多々あります。

歯茎の腫れは、歯垢(プラーク)や歯肉炎、むし歯など様々な原因や病気が関係している可能性があります。このブログでは、歯茎の腫れの原因や治療方法、自分でできる応急処置の方法などをお伝えします。症状が一時的に落ち着いたとしても、それが完全に治癒したわけではありませんので注意が必要です。それでは、まずは歯茎が腫れる原因から探っていきましょう!

歯茎の腫れの原因は?

歯茎は、咀嚼や発語・頬杖をつく習慣のある人など、日常的に外部からの力にさらされています。また、口腔内には口腔常在菌(こうくうないじょうざいきん)と呼ばれる細菌が生息しており、飲食物が運ばれるとこの口腔常在菌細菌(こうくうないじょうざいきん)が増殖しやすい環境になります。このような状況から、歯茎はダメージを受けやすい部位です。

歯茎の腫れは、頻繁に発生する症状の一つですが、その原因や症状の程度によっては、治療が必要な病気が隠れていることもあります。歯茎の腫れの原因は、主に以下の4つのパターンが考えられます。

口腔常在菌(こうくうないじょうざいきん)とは…

常在菌とは、主に健康な人の身体に日常的に存在する微生物(細菌)のことを言います。 人の場合、腸内に最も多く存在し、他には口腔内、皮膚表面などに棲息しており、様々な作用をもたらしています。 有名な乳酸菌やビフィズス菌、大腸菌なども常在菌の一種です。

①歯周病

歯周病が原因で歯茎が腫れることがあります。歯周病は、歯垢(プラーク)や歯石によって引き起こされる歯周組織の炎症です。歯垢や歯石が歯と歯茎の境目にたまると、歯茎が炎症を起こし、腫れや出血の症状が現れます。この状態が放置されると、歯周病は進行し、歯茎の腫れだけでなく歯槽骨の破壊や歯の脱落など重篤な問題を引き起こす可能性があります。

歯周病に関しては、以前当院のブログで紹介した「歯茎の出血って何が原因なの?」でも詳しく記載していますので、ご覧ください!

歯周病

②むし歯

むし歯を放置すると、神経がダメージを受けて壊死し、歯の根の先端に膿がたまる可能性があります。この状態では、歯茎が腫れるだけでなく、痛みや不快感を感じることもあります。特に咀嚼時に歯が痛む場合は、根尖性歯周炎(こんせんせいししゅうえん)の可能性があります。根尖性歯周炎(こんせんせいししゅうえん)は、むし歯が進行し、歯の根の周囲で細菌が増殖することによって引き起こされます。

細菌の増殖によって周囲の歯茎も腫れるため、むし歯が疑われます。

根尖性歯周炎(こんせんせいししゅうえん)とは…

歯の根の先端(根尖部)に炎症が生じる疾患です。通常、むし歯や歯周病などが原因で歯の根の先端部に感染が広がり、そこで炎症が起こります。

炎症が進行すると、歯茎や周囲組織が腫れたり、激しい痛みを引き起こしたりします。

根尖性歯周炎(こんせんせいししゅうえん)は根管治療や歯の抜歯などの治療が必要となることがあります。

根尖性歯周炎(こんせんせいししゅうえん)とは…

③智歯周囲炎(ちししゅういえん)

智歯周囲炎(ちししゅういえん)は、親知らず(智歯)の周囲に炎症が生じる状態のことです。親知らずはスペースの問題から斜めや横向きに生えることもあり、細かな部分まで歯ブラシが届きにくい場所です。

歯磨きで汚れが十分に取り除けていない場合は、智歯の歯茎に炎症が起こりやすいと言えるでしょう。

智歯周囲炎(ちししゅういえん)

④プラークの影響

歯垢やプラークが原因で引き起こされることがあります。プラークには細菌が含まれており、これらの細菌が毒素を放出することで、歯茎が刺激を受けて腫れることがあります。

歯磨きが不十分な場合、プラークが歯に溜まりやすくなり、それが歯肉炎へと進行する可能性があります。歯肉炎が進行すると、さらに重篤な歯周病に進展する恐れがあるため、注意が必要です。

歯茎の腫れの応急処置はなんですか?

歯茎の腫れの応急処置はなんですか?

1. 腫れが強い場合は、冷やしましょう。

腫れがひどいときは、湿ったタオルや冷却シートを用いて冷却します。

冷やすことで腫れを和らげることができます。腫れている箇所にはしばしば膿が溜まることがありますので、放置すると痛みが増す可能性があります。

2. 痛みがひどい場合は、痛み止めを服用してください。

歯茎の腫れが強く、痛みを伴う場合は市販の痛み止めを服用してください。市販の痛み止めは医師が処方するものと同様の成分を含んでいます。食事が困難で体力が低下すると、腫れが悪化する可能性があります。痛み止めを服用して痛みを和らげましょう。

3. やわらかい歯ブラシで歯を磨きましょう。

歯茎が腫れている場合、硬い歯ブラシでの磨きや、力強い歯磨きは逆効果です。腫れがひどいときは、やわらかい歯ブラシを使って優しく磨き、腫れが引いてきたら通常の硬さの歯ブラシを使用して磨いてください。また、わずかな出血は気にする必要はありません。徐々に腫れや出血は収まっていきます。

4. 口の中をうがい薬で消毒しましょう。

うがい薬を使用して口の中を消毒しましょう。うがい薬の中には強力な殺菌作用があるものもあり、かつ刺激が少ないため適しています。ただし、アルコールを含むものは逆効果になる可能性があるため、使用を避けましょう。

5. 休息をとり体力を回復しましょう。

歯茎の腫れは疲労や睡眠不足、体調不良などが原因となることがあります。免疫力が低下すると、膿が溜まってしまうことがあります。食事が難しいほど腫れがひどい場合は、高カロリーのゼリーなどを摂取し、安静にして体力を回復させることが効果的です。

歯茎の腫れの予防方法はなんですか?

歯茎の腫れのほとんどは歯周病が原因です。ですが、自宅での予防策をこまめに行うことで歯周病による歯茎の腫れを抑えることも可能です!

日々の適切な歯磨き

毎日の正しい歯磨きは、歯周病を予防するのに重要です。しかし、多くの人が自分流の磨き方をしていて、磨き残しを作ってしまうことがあります。定期的な歯科健診で歯磨き指導を受け、正しい歯磨きの方法を学ぶことが大切です。

歯間ブラシやデンタルフロスの利用

歯ブラシだけでは歯と歯の間の汚れを完全に除去することができません。歯周病は歯と歯の間の歯ぐきから始まることが多いため、歯間ブラシやデンタルフロスを使って歯と歯の間を清掃することも効果的です。

歯ぐきのセルフチェック

毎日の歯磨きと併せて、自分で歯茎をチェックする習慣を身につけましょう。歯茎の腫れに気付いたら、その部分を丁寧に歯磨きすることで、腫れが進行する前に改善することができます。特に、歯と歯の間の歯茎はセルフチェックしやすい部位です。

 

正しい歯磨きの方法や、歯間ブラシ・フロスについては以前当院のブログで紹介した「正しい歯みがきの方法は?」でも詳しく記載していますので、ご覧ください!

 

歯茎が腫れたときの治療はどうしますか?

歯周病の治療について

歯周病は、歯と歯肉の間にたまった歯垢に含まれる細菌によって歯肉が腫れる疾患です。初期段階では、正しい歯磨きが有効な予防法とされますが、進行した場合は歯科医院での治療が必要です。専用の機械を使用して歯垢や歯石を除去し、腫れがひどい場合には抗生剤の処方も行われることがあります。

根尖性歯周炎(こんせんせいししゅうえん)の治療について

根先性歯周炎(こんせんせいししゅうえん)の治療は歯の根元に穴を開けて膿を取り除きます。治療は複数回の通院が必要であり、症状が重篤な場合は歯肉を切開して膿を排出する場合や抜歯する場合もあります。

親知らずの治療について

親知らずの生え方によっては周囲の歯肉に汚れがたまりやすく、炎症が起きて腫れることがあります。歯科医院では、まず抗生剤が処方され、腫れが収まった後に親知らずの抜歯が行われることがあります。

歯茎の腫れは自然治癒でも治りますか?

次のような歯茎の腫れは、1週間ほどで自然治癒することが多いです。 

 

・口内炎

・擦過傷

・やけど

 

早く症状を改善したい場合は、歯医者で薬を処方してもらうことで痛みの軽減が期待できます。ただし、1〜2週間経っても症状が改善しない場合は、別の原因による歯茎の腫れである可能性が高いため、歯科医を受診することが重要です。

歯茎の腫れを放置したままだとどうなりますか?

歯茎の腫れを放置したままだとどうなりますか?

口臭の悪化

歯ぐきの腫れを放置すると、歯槽膿漏が原因で、口から出る血や膿、ひどい口臭などの症状が出るリスクがあります。歯槽膿漏は、歯周病の進行した状態で、歯周ポケットが深くなり、そこに細菌が繁殖します。これが口臭の原因となります。また、腫れがひどくなると痛みも生じ、咀嚼時にも不快感を覚えることがあります。このような症状が日常生活に影響を及ぼす可能性もありますので、早めの治療が重要です。

激しい痛みが生じる

腫れがひどくなると痛みも生じ、咀嚼時にも不快感を覚えることがあります。このような症状が日常生活に影響を及ぼす可能性もありますので、早めの治療が重要です。

抜歯が必要になる

虫歯の進行によって歯ぐきが腫れ、その後も放置すると歯が壊れ、最終的には歯の根だけが残る状態になります。このような状況では抜歯が不可避となります。歯が根っこだけ残ると、周囲の骨に細菌が感染し、激しい痛みを引き起こすことがあります。この場合、抜歯以外の選択肢はありません。抜歯後は、失った歯を補うためにブリッジやインプラントが必要になる場合があります。

病気を引き起こす危険性

歯ぐきの腫れを放置すると、脳梗塞や心筋梗塞などの深刻な病気を引き起こす可能性があります。激しい痛みや抜歯のリスクだけでなく、命にかかわる病気を引き起こすリスクもあるため、腫れた歯ぐきは放置せずに速やかに治療を受けることが重要です。

まとめ

いかがだったでしょうか?

今回は歯茎の腫れの治し方についてのブログでした!本文中でも記載したように、ご自身でできる応急処置や、日々の予防で抑えられることも多々あります。腫れを放置してしまうとと、様々な弊害が出てくるため、お気をつけください!

 

大阪府八尾市にある歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科では日々の診療で患者さまとの対話を大切にし、お一人お一人に合わせた治療を行っております。

歯に関する心配事がございましたらいつでも大阪府八尾市にある歯医者、もりかわ歯科へお越しください。

 

また、審美歯科にご興味のある方、歯列矯正をお考えの方も当院では矯正無料相談を実施していますので、お気軽にお問い合わせください。

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詳しくは当院ホームページにあるマウスピース矯正ページも併せてご覧ください。

 

歯周病は治療で治りますか?

2024年3月6日
歯周病は治療で治りますか?

みなさまこんにちは!

大阪府八尾市に60年にわたり、地域に根ざす歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

当院では患者さまが抱える歯科に関するさまざまな疑問や不安に真摯に向き合い、解消できるよう尽力しています。歯科医師やスタッフとのコミュニケーションが不足しがちな中、

このブログを通じて患者さんとの対話の場を提供し、より理解を深めるお手伝いができればと考えています。

日常生活での歯のお手入れや健康に関する知識は、自身の歯の状態を理解し、適切なケアを行う上で非常に大切なことです。そこで、このブログでは歯にまつわる基本的な情報から、診療に関する細かな疑問まで、幅広いトピックをカバーしています。患者さまがより良い歯科ケアの選択ができるよう、専門的な情報を分かりやすくお届けしています。

どなたでもお気軽にご質問や疑問をお寄せいただき、私たちが提供する情報を通じて患者さまの歯科に関する理解を深めていただければ幸いです。何かお困りのことがあれば、お気軽にお問い合わせください。ご協力をお願い申し上げます!

「歯周病は治療で治りますか?」の質問に全力回答!

今回は、歯周病は治療で治りますか?の質問に対して全力でお答えしていきます!

まず、歯周病とは?

歯周病とむし歯は、歯科の2大疾患とされ、成人期における歯の喪失の主な原因となっています。まずは、歯周病について解説させていただきます。

まず、歯周病とは?

歯周病の定義

歯周病は、口腔内の歯と歯茎(歯肉)の隙間に侵入した細菌が、歯肉炎として知られる歯肉の炎症を引き起こす状態から始まります。さらに、この炎症が進行すると、歯を支える骨である歯槽骨が溶解され、歯がグラグラになる「歯周炎」が生じます。つまり、歯周病は歯肉炎と歯周炎を含む複合的な状態です。

歯周病の原因

歯周病は、口腔内のバランスを崩す歯周病原菌と呼ばれる細菌が関与しています。歯みがきが不十分だと、歯と歯ぐきの間に歯垢(プラーク)が蓄積されます。プラーク内には、1mgあたり1億個以上もの細菌が含まれ、これらの細菌が産生する毒素によって歯肉が腫れたり、出血しやすくなったりします。この状態が進行すると、歯肉は炎症によって急速に腫れ上がり、歯周ポケットが深くなります。歯周ポケットの深部は酸素が少ないため、歯周病原菌の繁殖に適した環境となります。また、プラーク内の細菌は唾液中のカルシウムやリン酸と結合して歯石となり、歯の表面に付着します。これが細菌の足場となり、ポケットの奥深くへ進行します。歯周病原菌の毒素は歯槽骨を溶かし、歯を不安定にし、歯肉を引き下げ、進行していくと、最終的に歯を失ってしまう可能性も出てきます。

歯周病の特徴

歯周病の発症には、プラーク内に存在する細菌が直接関与しています。従って、歯周病は

歯みがきの不適切さが引き金となりやすい傾向があります。さらに、喫煙者は非喫煙者と

比較して歯周病にかかるリスクが3倍以上高いという報告もあります。同様に、糖尿病患者は歯周病の進行が促進される可能性があります。また、金属やプラスチック製のかぶせ物や詰め物が歯との間に隙間を作ると、プラークが付着しやすくなり、これらの段差や隙間は、歯周病の進行を助長する要因の一つとなります。そのため、歯周病の予防や管理には、適切な歯磨きや口腔衛生の実践だけでなく、喫煙を控えたり、糖尿病の管理を行ったり、かぶせ物や詰め物の適切な管理も含まれます。

どのような治療方法がありますか?

歯周病は、治療によって状態を改善できる病気ですが、具体的にどんな治療をするのか気になるところ…。虫歯治療のように痛みを伴う可能性があるため、治療を受けることをためらう方もいるかもしれません。もりかわ歯科の「歯周病予防ページ」もご覧いただき、当院にご相談くださいませ。

大切なのはセルフケアとプロフェッショナルケア

歯周病は、プラークを適切に除去しなければ、進行を食い止めることはできません。

そのため、治療では、根本的な原因である歯垢や歯石を取り除くことが重要とされます。

これが『歯周基本治療』であり、患者様自身が行う『セルフ・ケア(ブラッシング)』と、歯科医院で行う専門的な『プロフェッショナル・ケア』が組み合わされます。

ただし、歯周病の悪化には、歯垢だけでなく、喫煙や糖尿病などさまざまな要因が関与しているため、プロフェッショナル・ケアを中心に、歯周病の原因を一つひとつ取り除く治療が『歯周基本治療』として行われます。歯周基本治療は、軽度の歯肉炎から中等度以上、あるいは重症の段階に至るまで、幅広い範囲の患者に適用されます。歯肉炎や軽度の歯周病では、歯垢や歯石を取り除くプロフェッショナル・ケアを主体とした『歯周基本治療』だけで改善が見られることもあります。

一方で、歯周基本治療だけでは奥深い歯肉に蓄積した汚れを十分に取り除けない場合、『歯周外科治療』が必要です。治療後には定期的な再検査が行われ、改善が確認された場合はメインテナンス(定期的な清掃と検査)が行われます。改善が見られない場合は、再度治療が必要となります。

大切なのはセルフケアとプロフェッショナルケア

歯周病治療の流れは?

1. 検査と評価

・歯科医院での初回診察: 歯周病の症状や歯茎の状態を評価します。

・口腔内検査: 歯周ポケットの深さや歯肉の腫れ、出血などを確認します。

・X線撮影: 歯槽骨の状態や歯周ポケットの深さを評価するために撮影されることが

 あります。

2. 診断

・歯周病のステージングとグレーディング: 歯周ポケットの深さや歯槽骨の損失などを評価 し、歯周病の進行度合いを決定します。

・リスク評価: 歯周病の進行リスクや治療の成功率を予測します。

3. 治療計画の立案

・個々の症状に基づく治療計画: 患者の状態に応じて、適切な治療法を選択します。

・治療目標の設定: 歯周病の進行を止めること、歯茎や歯槽骨の健康を回復させることが一 般的な目標です。

4. 歯周基本治療

・歯垢と歯石の除去: プロフェッショナルな歯のクリーニングが行われ、歯周ポケットの掃 除が行われます。

・セルフ・ケアの指導: 歯みがきやフロスの正しい使用法について患者に指導されます。

5. 週間のフォローアップ

・治療の効果の評価: 歯周病の状態が改善しているかどうかを確認します。

・患者様に対して正しいセルフケアの重要性や口腔衛生の習慣の確立についてご指導させて いただきます。

6. 必要に応じた追加治療

・歯周外科治療: 歯周基本治療だけでは改善しない場合、歯周ポケットの清掃や歯槽骨再生 などの手術的な治療が行われることがあります。

・定期的なメインテナンス: 治療後の定期的な清掃や検査が必要です。

上記は一般的な歯周病治療の流れになります。

歯周病の治療は患者の症状や進行度に応じて異なるため、患者様のそれぞれ状況に応じた、カスタマイズされたアプローチをご提案させていただきます。

セルフケアの具体的なブラッシング方法は?

歯磨きの頻度について

歯磨きの回数よりも重要なのは、歯垢をきちんと落とすことです。歯周病の予防には、

丁寧な歯磨きが必要です。歯磨きの回数が多くても、十分な丁寧さがなければ意味がありません。歯垢がたまりやすい方や歯磨きが苦手な方は、1日1回でも、歯の隅々まで丁寧に磨くことが大切です。

歯磨きのタイミングについて

歯周病菌は、口の中に残った食べかすを栄養源として増殖します。そのため、食後の歯磨きが重要ですが、すぐに磨くよりも食後30分から1時間後のタイミングが最も適切です。

食後は口の中が酸性になっており、この状態で歯を磨くと、歯が傷つきやすくなります。

また、寝ている間は唾液の分泌が減少し、歯周病のリスクが高まります。そのため、就寝前に丁寧な歯磨きを心がけましょう。

適切なブラッシング方法

「スクラビング法」

スクラビング法

スクラビング法は、歯ブラシの毛先を歯面に直角に当て、小刻みに磨く方法です。歯を2~3本ずつ意識して、細かな横磨きを行います。毛先が少ししなる程度の力で行うのがポイントです。この方法は、歯の側面や奥歯の咬み合わせる面を磨くのに最適な磨き方です。磨く際には、上顎と下顎に分け、さらに表側、咬み合わせる面、裏側の3面に分けて磨くことが重要です。この方法を実践すると、磨き残しを減らすだけでなく、磨く効率も向上します。

「バス法」

バス法

バス法は、歯ブラシの毛先を歯と歯ぐきの境目に45度の角度で立て、歯肉縁に歯ブラシを当てる方法です。歯ブラシを優しく歯肉に沿って振動させるようにして歯垢や汚れを除去します。この方法は、歯と歯ぐきの境目にたまった歯垢を効果的に除去し、歯周ポケット内の汚れを取り除くのに適しています。バス法は、歯周病の予防や歯肉の健康を保つために推奨される歯磨き方法の一つです。

歯ブラシの選び方についてより詳しく知りたい方は、当院のブログで紹介しております「歯ブラシや歯間ブラシの選び方は?」もご覧ください。

歯周病を放っておくと、どのようになりますか?

歯周病を放っておくと、どのようになりますか?

歯周病を無視しつづけて、歯が抜けるようなことになってしまうと、顎の骨は大きな損傷を受ける可能性があります。この段階では、インプラント治療が困難になってしまうこともあります。また、周囲の歯や顎の骨の状態も悪化してしまい、ブリッジ治療の難度も高くなります。そのため歯周病で失った歯の治療は、しばしば入れ歯に制限されることがあります。

さらに恐ろしいことに、抜けるだけでは終わらないのが歯周病です。歯周病の進行により、さまざまな全身疾患が引き起こされる可能性があります。動脈硬化、狭心症、脳梗塞、心筋梗塞、誤嚥性肺炎、糖尿病、認知症などが挙げられます。これらは重篤な疾患であり、命に関わるリスクもあります。歯周病を放置すると、これらの全身疾患を引き起こすリスクが高まることを認識しておくことが重要です。

まとめ

いかがだったでしょうか?今回は、歯周病の治療に関しての記事でした。

日頃の丁寧なメインテナンスを心がけて、歯周病の予防につなげましょう!

 

大阪府八尾市にある歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科では日々の診療で患者さまとの対話を大切にし、お一人お一人に合わせた治療を行っております。

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歯冠の被せ物の種類ってどんなものがある?

2024年1月31日
歯冠の被せ物の種類ってどんなものがある?

大阪府八尾市に60年、地域に根ざす歯科医院「医療法人甦歯会 もりかわ歯科」です。

当院では、患者さまの歯科に関する疑問や不安を解消できるよう、真摯に向き合い、丁寧な説明を心がけています。

また、歯科医師やスタッフとのコミュニケーションが不足しがちな中、このブログを通じて患者さんとの対話の場を提供し、理解を深めるお手伝いができればと考えています。

日常生活での歯のお手入れや健康に関する知識は、自身の歯科状態を理解し、適切なケアを行う上で非常に重要です。

そこで、このブログでは、歯にまつわる基本的な情報から、診療に関する細かな疑問まで、幅広いトピックをカバーしています。

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「歯冠の被せ物の種類ってどんなものがあるの?」の質問に全力回答!

今回は、歯(歯冠)の被せ物の種類について、一体どんな種類があるのか?よくいただく質問に対し全力でお答えしていきます!

歯冠(シカン)とは

歯冠(シカン)とは

歯冠(シカン)は、歯の一部分のことを指します。具体的には、歯の見える部分で、歯茎の上に位置する部分を指します。歯冠は、エナメル質(歯の硬い表面)、象牙質(歯の内部の硬い組織)、およびセメント質(歯根を覆う組織)から構成されています。

 

歯冠は、歯の形状や機能に影響を与える重要な部分であり、咀嚼(かみしめる)や話すといった口腔機能に寄与しています。歯冠に異常が生じると、虫歯や歯の割れなどの問題が発生する可能性があります。

 

歯科医師が治療を行う際には、歯冠に関する検査や治療が行われることがあります。例えば、詰め物やクラウン(冠)を使って歯冠の修復や補強が行われることがあります。

歯冠(シカン)の被せ物の種類について

歯冠の被せ物には様々な種類があります。
下記にその種類と併せてメリット、デメリットもご紹介します。

コンポジットレジンインレー

コンポジットレジンインレーは、歯科用プラスチックであるコンポジットレジンを材料として作られる被せ物です。歯の形や大きさを削り、その形に合わせてコンポジットレジンを詰めて作ります。

メリット

  • 保険適用で費用が安い
  • 治療期間が短い
  • 天然歯とほぼ同じ色調で仕上がる

デメリット

  • 強度が弱いため、強い力がかかると割れる可能性がある
  • 経年劣化により、変色やひび割れが発生する可能性がある

メタルインレー

メタルインレーは、金属を材料として作られる被せ物です。歯の形や大きさを削り、その形に合わせて金属を鋳造して作ります。

メリット

  • 強度が強く、耐久性が高い
  • 費用が比較的安い

デメリット

  • 金属アレルギーの可能性がある
  • 審美性が低い

ゴールドインレー

ゴールドインレーは、金合金や白金加金などの貴金属を材料として作られる被せ物です。歯の形や大きさを削り、その形に合わせて金属を鋳造して作ります。

メリット

  • 強度が強く、耐久性が高い
  • 金属アレルギーのリスクが低い

デメリット

  • 審美性が低い
  • 保険適用外で費用が高い

セラミックインレー

セラミックインレーは、陶器を材料として作られる被せ物です。歯の形や大きさを削り、その形に合わせてセラミックを焼成して作ります。

メリット

  • 審美性が高く、天然歯と見分けがつかない
  • 強度が高く、耐久性が高い
  • 金属アレルギーのリスクが低い

デメリット

  • 保険適用外で費用が高い
  • 治療期間が長い

硬質レジン

硬質レジンとは、歯科用プラスチックの一種で、主に前歯の詰め物や被せ物に使われます。

メリット

  • 審美性が高く、天然歯と見分けがつかない
  • 治療期間が短い

デメリット

  • 強度が弱いため、強い力がかかると割れる可能性がある
  • 経年劣化により、変色やひび割れが発生する可能性がある

金属冠(銀歯)

金属冠は、金属を材料として作られる被せ物です。歯の形や大きさを削り、その形に合わせて金属を鋳造して作ります。

メリット

  • 強度が強く、耐久性が高い
  • 費用が比較的安い

デメリット

  • 審美性が低い
  • 金属アレルギーの可能性がある

CAD/CAM冠

CAD/CAM冠は、コンピューター制御による機械加工で作られる被せ物です。歯の形や大きさを3Dスキャンで測定し、そのデータから被せ物を製作します。

メリット

  • 精度が高く、フィット感が良い
  • 治療期間が短い

デメリット

  • 保険適用外で費用が高い

ゴールドクラウン

ゴールドクラウンは、金合金や白金加金などの貴金属を材料として作られる被せ物です。歯の形や大きさを削り、その形に合わせて金属を鋳造して作ります。

メリット

  • 強度が強く、耐久性が高い
  • 金属アレルギーのリスクが低い
  • 審美性が低い

デメリット

  • 保険適用外で費用が高い
  • 治療期間が長い

被せ物の選び方

被せ物を選ぶ際には、以下の点を考慮すると良いでしょう。

  • 予算
  • 強度
  • 審美性
  • 耐久性
  • 金属アレルギーのリスク

また、被せ物は歯の形や大きさを削って作るため、歯の健康状態も重要です。被せ物治療を受ける前に、歯科医師に相談して、自分に合った被せ物を選びましょう。

被せ物と詰め物の違いは何ですか?

被せ物と詰め物は、どちらも歯の欠損部分を補うための補綴物ですが、その違いは、欠損部分の範囲の大きさです。

詰め物は、虫歯などで欠損した部分を埋めるタイプの補綴物です。歯の形や大きさを削り、その形に合わせて詰め物を詰めて作ります。

被せ物は、虫歯などで欠損した部分を覆うタイプの補綴物です。歯の形や大きさを大きく削り、その形に合わせて被せ物を被せて作ります。

具体的には、詰め物は、虫歯の穴が小さい場合に使用されます。一方、被せ物は、虫歯の穴が大きく、歯の形や大きさを大きく削る必要がある場合に使用されます。

また、詰め物は、保険適用の範囲が広いため、費用が比較的安価に抑えられます。一方、被せ物は、保険適用の範囲が狭いため、費用が高額になる傾向があります。

被せ物と詰め物の主な違いを表にまとめると、以下のようになります。

被せ物と詰め物の主な違い

被せ物と詰め物のどちらが適しているかは、歯の状態や患者様の希望などによって異なります。被せ物治療を受ける前に、歯科医師に相談して、自分に合った治療法を選ぶようにしましょう。

インレーは被せ物ですか?

虫歯治療には、詰め物と被せ物という2つの方法があります。

詰め物は、小さな虫歯を削った穴を埋める治療です。歯科用語では「インレー」とも呼ばれます。

被せ物は、虫歯が進行して歯を大きく削る必要がある場合に行う治療です。歯科用語では「クラウン」とも呼ばれます。

インレーとクラウンの違い

前歯はセラミックとジルコニアのどちらがいいですか?

前歯の被せ物に使用する素材として、セラミックとジルコニアはどちらも優れた材料です。

セラミックは、審美性が高く、天然歯と見分けがつかないのが特徴です。また、金属アレルギーのリスクも低く、耐久性も高いというメリットがあります。


ジルコニアは、強度が高く、噛み合わせの強い部分への装着に適しています。また、金属アレルギーのリスクも低く、審美性もセラミックに劣らないというメリットがあります。

前歯の被せ物にセラミックとジルコニアのどちらが適しているかは、以下の点を考慮して判断するとよいでしょう。

審美性

天然歯と見分けがつかないほど自然な見た目を重視するなら、セラミックがおすすめです。

強度

噛み合わせの強い部分への装着を検討しているなら、ジルコニアがおすすめです。

費用

セラミックはジルコニアよりも費用が高くなる傾向があります。

治療期間

セラミックはジルコニアよりも治療期間が長くなる傾向があります。

また、前歯の被せ物は、歯の健康状態や患者様の希望などによっても適した素材が変わってきます。被せ物治療を受ける前に、歯科医師に相談して、自分に合った素材を選ぶようにしましょう。

具体的な症例としては、以下のようなものが挙げられます。

審美性を重視したい場合

前歯の虫歯が進行し、歯の形や色が大きく変化してしまった場合、セラミックで被せ物を作ることで、天然歯と見分けがつかないほど自然な見た目を回復することができます。

強度を重視したい場合

前歯の歯ぎしりや食いしばりがひどい場合、ジルコニアで被せ物を作ることで、歯折れを予防することができます。

費用を抑えたい場合

セラミックはジルコニアよりも費用が高くなるため、費用を抑えたい場合は、セラミックインレーや硬質レジンなどの保険適用の被せ物を選択することも可能です。

治療期間を短縮したい場合

セラミックはジルコニアよりも治療期間が長くなるため、治療期間を短縮したい場合は、硬質レジンなどの保険適用の被せ物を選択することも可能です。

解剖歯冠と臨床歯冠の違いは何ですか?

解剖歯冠と臨床歯冠の違いは、歯の形や大きさの基準となる部分が異なることです。

解剖歯冠は、歯の根の頂点からエナメル質の境界までの部分を指します。

臨床歯冠は、歯肉から見える部分を指します。

つまり、解剖歯冠は歯の内部構造に基づいて定義されているのに対し、臨床歯冠は歯の外部構造に基づいて定義されているのです。

具体的には、解剖歯冠は、歯の根の頂点からエナメル質の境界までの部分であり、その形や大きさは歯の種類や個体差によって異なります。一方、臨床歯冠は、歯肉から見える部分であり、その形や大きさは歯肉の状態によって異なります。

解剖歯冠と臨床歯冠の違いを理解することは、歯科治療において重要です。例えば、被せ物や冠などの補綴物を製作する際には、解剖歯冠ではなく、臨床歯冠を基準に形や大きさを決める必要があります。

また、歯周病の治療においても、臨床歯冠が縮小している場合は、歯周病が進行していると考えられます。

失PZとは何ですか?

PZとは、Preparation von Zahnという英語とドイツ語の造語で、支台歯形成を意味します。生活歯の形成は「生PZ」、失活歯の形成は「失PZ」と呼びます。

失活歯は、神経が死んでしまった歯です。神経が死んでしまうと、歯の痛みがなくなりますが、虫歯の進行を止めることができません。そのため、虫歯が進行して歯の形が大きく欠損してしまうと、被せ物やレジンジャケット冠で補う必要があります。

失PZを行う際には、歯の形や大きさを削り、その形に合わせて被せ物やレジンジャケット冠を製作します。失活歯は、生活歯よりも強度が弱いため、被せ物やレジンジャケット冠を装着することで、歯の強度を高めることができます。

失PZの治療は、麻酔をして行うため、痛みはありません。しかし、歯の形や大きさを大きく削るため、治療後に違和感や痛みを感じる場合もあります。

失活歯に被せ物やレジンジャケット冠を装着することで、歯の機能を回復し、見た目を改善することができます。また、歯の強度を高めることで、虫歯の進行や歯折れを予防することができます。

適切な被せ物を選びたい方はもりかわ歯科に相談ください

もりかわ歯科では患者様お一人お一人に合った治療内容をご提案しております。

被せ物の種類から費用についてもお気軽にご相談ください。

あらゆる状況を鑑みて最適なご提案をさせていただきます。

まとめ

いかがだったでしょうか?

「歯冠の被せ物の種類ってどんなものがある?」について全力回答してきました。

もりかわ歯科では被せ物の種類によるメリット・デメリットも踏まえて適切な治療をご提案いたします。

 

大阪府八尾市にある歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科では日々の診療で患者さまとの対話を大切にし、お一人お一人に合わせた治療を行っております。

歯に関する心配事がございましたらいつでも大阪府八尾市にある歯医者、もりかわ歯科へお越しください。

 

審美歯科にご興味のある方、歯列矯正をお考えの方も当院では矯正無料相談を実施していますので、お気軽にお問い合わせください。

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虫歯治療は痛いのか?虫歯の治療法や痛みに対する対策を解説!

2023年9月12日
虫歯で歯が痛むため手を頬にあてている女性

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所です。

「虫歯ができたみたいだから歯科医院に行きたいけど、痛いのは嫌い。どうすれば痛みなく治療できるのだろうか」このようなお悩みはありませんか。

今回は、虫歯治療の痛みや虫歯治療で痛みを感じるタイミング、虫歯の治療法、虫歯治療の痛みに対する対策などを解説します。

日常生活が忙しいと、少しくらい歯の調子が悪くても我慢してしまう方が多いかもしれません。

しかし、不調を感じているのに放置すると、状態が悪くなるだけです。できるだけ状態がよいうちに治療したほうが、体にかかる負担も経済的な負担も少なく済みます。

虫歯の場合は早いうちに治療することで、痛みが生じることなく治療可能です。現在、歯の痛みで悩んでいる方や、虫歯の心当たりがある方は、ぜひ参考にしてください。

虫歯治療は痛いのか?

両手を広げて疑問の様子の女性

虫歯治療の多くは、痛みがないか、痛みがあったとしてもやわらげながら治療できます。

そもそも、なぜ虫歯治療で痛みを感じるのかというと、歯の神経に刺激が伝わってしまうことがあるからです。例えば、それほど進行していない虫歯の治療であれば、虫歯部分を削ったとしても根本にある神経に刺激が加わることはないため痛みません。

しかし、虫歯が進行し、削る範囲が広く深くなるほど神経の近くまで処置しなければならないため、神経に刺激が加わり痛みが生じます。虫歯が深くまで進行している場合は痛みが生じることが予測されるため、あらかじめ麻酔して治療することが多いです。

ただし、麻酔の注射をするときの痛みはさけられず、麻酔したとしても痛みが完全になくなるわけではありません。重度の虫歯の治療をする際は、大なり小なり痛みが伴うでしょう。

虫歯治療で痛みを感じるタイミング

タイミングをあらわす砂時計

虫歯治療で痛みを感じるタイミングにはいくつかありますが、主なタイミングは、以下のとおりです。

・神経の近くの処置をしているとき

・麻酔の注射をするとき

・麻酔が切れてきたとき

虫歯治療で痛みを感じるのは、歯を削るときの振動や空気や水がかかったときの刺激が神経に伝わるのが原因です。歯の表面を削っているときは痛みを感じないかもしれませんが、神経周囲に到達すると、痛みを感じ始める可能性があります。

痛みが強くなってくると麻酔を使用することが多いですが、麻酔のための注射も痛いと感じる方が多いです。

注射の方法は、歯茎に針を刺して部分的に麻酔のお薬を投与します。麻酔は5分ほどで効いてくるため、割と早めに痛みがやわらぎますが、麻酔が切れてきたタイミングでまた痛み始めます。麻酔は追加できるため、痛みが強くなり始めたら、できるだけ早く歯科医師へ伝えるのがよいでしょう。

進行度別 | 虫歯の治療法

虫歯が進行する様子をあらわす模型

虫歯の治療方法は、虫歯の進行度によって異なります。虫歯の進行度は5段階に分類されていますが、大きく分けると以下の3つの段階に分類できます。

1つ目は、虫歯の範囲がエナメル質の外にとどまっている段階です。エナメル質とは、歯の表面にある組織のことです。エナメル質の範囲を超えていない虫歯は初期段階であり、進行度が浅いため歯を削っても痛みを感じません。

2つ目は、象牙質に到達した段階での虫歯です。エナメル質を超えると象牙質に突入し、さらに象牙質を超えると神経に到達します。象牙質の表層であればまだ痛みは感じないかもしれませんが、神経に近付くにつれて痛みを感じることや、しみることがあるでしょう。痛みの程度によっては、麻酔を使用して治療することもあります。

3つ目は、神経に到達した段階の虫歯です。神経にまで虫歯が広がっている場合は、激しい痛みが伴います。治療は、高確率で麻酔を使用することになるでしょう。

痛みが怖いからといって神経に到達した虫歯を放っておくと、神経が機能しなくなります。この段階までくると痛みは感じません。

虫歯治療の痛みに対する対策

ドミノが倒れるのを手で防いでいる

ここからは、虫歯の痛みに対する具体的な対策をご紹介します。虫歯治療で痛みがつらいと感じたときは、以下のことを試してみるとよいでしょう。

①症状がひどくなる前に受診する

②定期的に歯科検診に通う

③毎日の歯磨きを怠らない

④麻酔して治療する

⑤深呼吸する

⑥休憩を入れながら治療する

⑦痛くない治療が得意な歯科医院に通う

以下、それぞれ解説します。

①症状がひどくなる前に受診する

もし日常生活の中で「虫歯かな」と感じることがあれば、症状がひどくなる前に歯科医院へ行きましょう。もし虫歯だった場合、放置している間に重症化して、治療の際に痛みを伴う可能性が高くなるからです。

「痛かったらどうしよう」「仕事で疲れているのに歯科医院に行くのは面倒」などと思うかもしれません。

しかし、虫歯の症状が軽いうちに治療を開始したほうが、通院回数も少なく済みます。

②定期的に歯科検診に通う

定期的に歯科検診に通うのも、虫歯治療の痛みで苦しまないようにするためのポイントです。

虫歯になったとしても早い段階で発見できるため、状態が悪くなる前に治療を開始できます。もし虫歯が進行した状態で発見された場合、神経近くまで歯を削らなければいけない可能性があり、痛みで苦しむかもしれません。

定期検診は、虫歯を早期発見・早期治療できるだけでなく、歯石の除去など、口腔内のクリーニングをしてもらえるといったメリットもあります。

③毎日の歯磨きを怠らない

毎日の歯磨きを徹底して行うのも、虫歯の痛み対策のひとつです。

そもそも虫歯にならなければ、治療時の痛みを心配する必要はありません。歯磨きはお金をかけずにご自宅でできる効果的な虫歯予防です。1日2〜3回、忘れずに行いましょう。

歯磨きの仕上げにデンタルフロスを使って歯ブラシが行き届かないところも磨けると、より効果的です。

④麻酔して治療する

治療時の痛みが強い場合は、麻酔して治療してもらいましょう。

つらい痛みを取りのぞくのはもちろんですが、治療を中断しないためにも痛みをやわらげることが必要です。

ただし、麻酔は患部近くの歯茎に注射して痛みをやわらげますが、注射するときに針が刺さる痛みや薬液が注入される痛みはさけられません。

⑤深呼吸する

痛み止めを使う以外の方法で虫歯治療の痛みをやわらげる方法に、深呼吸が挙げられます。

深呼吸することで心と体の緊張をほぐし、副交感神経に訴えることで痛みを落ち着かせられます。特に、息を吐くときは、ゆっくり長めに吐くのがポイントです。

深呼吸くらいで痛みは取れないと思うかもしれませんが、しないよりは楽になる方が多いです。お産のときは「呼吸が大事」といわれているように、虫歯の痛みでも同じことがいえます。ぜひ、お試しください。

⑥休憩を入れながら治療する

治療中にどうしても痛みが強くて耐えられないときは、途中で休憩しながら進めましょう。

無理に痛みを我慢しながら治療する必要はありません。口頭で伝えるのが難しい場合は、手をあげるなどのジェスチャーで伝えましょう。

⑦痛くない治療が得意な歯科医院に通う

歯科医院の選び方も、虫歯治療で痛みをやわらげるための方法のひとつです。なぜなら、歯科医院歯によって治療方法や得意分野が違うことがあるからです。

なかには、痛みを感じさせない治療を得意としている歯科医院もあります。歯科医院のホームページで治療内容や治療コンセプトを調べてみたり、初診の際によく話を聞いて確認したりすることをおすすめします。

虫歯治療後に痛みがある場合はどうしたらいい?

虫歯で歯が痛むため手を頬にあてている男性

虫歯治療後に痛みがある場合、以下の5つの対処法を試してみるとよいでしょう。

①痛み止めを飲む

②頬の上から患部を冷やす

③入浴はさける

④治療した部位をさわらない

⑤刺激的な飲み物や食べ物をとらない

以下、それぞれ解説します。

①痛み止めを飲む

治療後の痛みをやわらげるには、痛み止めを使用するのが最も効果的です。治療後の痛みが予想される場合は、治療後に痛み止めを処方されるため、痛みがあれば我慢せずに使いましょう。

痛みが心配な方は、あらかじめ先生に痛み止めをだしてほしいことを伝えておけば、確実に処方してもらえるでしょう。もし痛み止めを使わなかったとしても、もっているだけで安心です。痛み止めはドラッグストアでも購入できますが、歯科医院で処方してもらったほうが安く手に入れられます。

また、痛み止めは早めに飲むほど早く効果が得られます。本格的な痛みではなかったとしても、痛くなりそうと思った段階で飲むのがよいでしょう。

②頬の上から患部を冷やす

患部を冷やすのも、治療後の痛みをやわらげる効果があります。

ただし、あまり強い刺激を与えると逆に痛みを増強させてしまいます。直接患部を冷やすのではなく、頬の上から保冷剤をあてるなどして、じんわり冷やすとよいでしょう。治療によって歯茎が腫れている場合や熱をもっている場合は、特におすすめの方法です。

③入浴はさける

虫歯治療後の入浴はさけた方が無難です。入浴で体が温まることによって血流がよくなると、痛みが強くなります。

ほかにも、激しく運動することや、サウナに入ることも、体温があがって歯茎の血行が促されるため、ひかえましょう。

④治療した部位をさわらない

患部が痛くて気になっても、直接さわることはやめましょう。治療直後の患部は細菌感染を起こしやすいからです。

せっかく治療が終わったのに、また痛くなるおそれや、腫れるおそれがあります。その場合、再び通院する必要があり、治療期間が延長され、治療費も追加でかかってしまうのです。

治療後の痛みがあまりにも強い場合は一度診察してもらい、痛み止めを増やすなどの対応をしてもらいましょう。

⑤刺激的な飲み物や食べ物をとらない

刺激的な食べ物や飲み物は、虫歯治療後の痛みを強くすることがあります。進行が浅い虫歯であれば気にならないかもしれませんが、歯を深くまで削っている場合は、神経が刺激されてしみたり痛みを感じたりすることがあるからです。具体的には、極端に熱いものや冷たいもの、辛いもの、酸っぱいものが該当します。

また、食べ物を食べるときは、できるだけ患部をさけて別の歯で噛むとよいでしょう。

まとめ

ポイントをまとめる歯科医師

今回は、虫歯治療の痛みについて解説しました。

虫歯治療の痛み対策には、症状がひどくなる前に受診する、定期的に歯科検診に通う、毎日の歯磨きを怠らない、麻酔して治療する、深呼吸する、休憩を入れながら治療する、痛くない治療が得意な歯科に通うなどがあげられます。

虫歯が進行した状態で発見されると、治療の負担は大きく痛みが生じやすくなります。まずは、ふだんの歯磨きを徹底することが非常に大切です。少しでも痛みがあった際は、できるだけ早めに歯科医院に行きましょう。早く治療を開始できれば、少ない痛みで済みます。

虫歯治療の痛みでお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所」にお気軽にご相談ください。

初期虫歯を見逃さないために!特徴と治療の必要性を知ろう!

2023年7月28日
歯科医院で治療を受ける男性

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所です。

どんなに気をつけていても、虫歯になることはあります。「初期虫歯と虫歯の違いは?」「初期虫歯なら放置しても自然に治るのでは?」と思う方もいるでしょう。

今回は、初期虫歯の特徴や治療方法、治療にかかる費用・期間などを解説します。虫歯の予防法や初期虫歯を見つけるコツもご紹介するので、最後までご覧ください。

虫歯の原因

歯の模型と虫歯と歯科用器具

虫歯は、ミュータンス菌という細菌が原因で起きる病気の一種です。健康な歯を守るには、虫歯をどれだけ早く見つけられるかが大切です。

ミュータンス菌は、歯の表面に付着した歯垢(プラーク)に生息しています。食べ物に含まれる糖を餌にして繁殖し、酸を出します。ミュータンス菌が出した酸が歯を溶かし、虫歯になるのです。

初期虫歯の特徴

歯科医院で治療を受ける患者

虫歯と聞くと、歯が黒くなる、穴があく、痛みがあるというイメージをもつ方が多いのではないでしょうか。

しかし、初期虫歯の特徴は一般的なイメージとは異なります。初期虫歯の特徴は、以下のとおりです。

・痛みを感じない

・歯に穴があかない

・歯が白く濁る(茶色い場合もある)

虫歯は、CO〜C4の段階で評価します。エナメル質の脱灰が始まったCOの段階が初期虫歯です。初期虫歯は痛みを感じず、歯に穴もあきません。また、歯が白く濁ったり茶色く変色したりする場合があります。歯垢だと思って放置していると、虫歯だったというケースも少なくありません。

初期虫歯のCOの状態では、早めにアプローチできれば削らずに治療できることもあります。C1と判断された場合でも、削らずに経過観察するケースもあるでしょう。歯を大きく削ると歯の寿命が短くなるため、削らずに治療できる場合は経過観察します。

初期虫歯と虫歯の違い

エナメル質の脱灰が始まった初期虫歯はCO、エナメル質が虫歯になった状態をC1と評価します。違いは、エナメル質が虫歯になっているかどうかです。C1の特徴は、以下のとおりです。

・歯が黒くなる

・歯に穴があく

・痛みを感じないことが多い

C1では、歯が黒くなる、穴があくなどの症状があらわれますが、痛みを感じないことも少なくありません。虫歯が象牙質に進行したC2の段階で、痛みや冷たいものがしみる症状を自覚する方が多いです。

初期虫歯は治療が必要?

顎に手を当てて考える男性

初期虫歯の場合は削らなくてもよいことも多いですが、治療は必要です。できるだけ早く発見し、歯科医院を受診しましょう。

歯が白く濁っている場合は、白濁やプラークと見分けがつきにくいです。歯の異常を見つけたときは、すぐ歯科医院を受診することが大切です。

虫歯を放置すると、COからC1、C2へと進行します。痛みを感じるほど虫歯が進行している場合、虫歯が象牙質に達しているため削って治療をしなければなりません。

C3になると、虫歯は歯髄に達し、神経を取らなければならないこともあります。歯を削ると歯の寿命が短くなりますが、神経がない歯の寿命はさらに短くなります。初期虫歯を放置せず、早めに治療することが重要です。

COやC1の段階では、痛みを感じないケースも少なくありません。

しかし、C1では歯に穴があいた状態です。小さい見た目の虫歯でも、歯の中で大きくなっている可能性もあるでしょう。痛みがないからと放置せず、歯科医院を受診してください。

初期虫歯の治療法

男性患者の口腔内を確認する女性歯科医師

初期虫歯は、以下の方法で治療します。初期虫歯の段階で発見し治療を受けると、削らなくてよいことも少なくありません。

フッ素を塗布する

初期虫歯になっている歯を中心に、フッ素を塗布します。フッ素の効果は、以下のとおりです。

・エナメル質の石灰化を助ける

・ミュータンス菌が作り出す酸への抵抗力を高める

フッ素を塗布することで、エナメル質の脱灰が始まった歯の再生を図るとともに、ミュータンス菌が作り出す酸に抵抗します。フッ素塗布は歯科医院で実施できますが、自宅でも日常的にフッ素入りの歯磨き粉を使用するとよいでしょう。

キシリトールガムを噛む

キシリトールガムを噛むことも効果的です。キシリトールとは、虫歯予防効果のある代用甘味料です。キシリトールには、以下の効果があります。

・ミュータンス菌の繁殖を抑える

・歯の再石灰化を助ける

・唾液の分泌を促進する

虫歯の原因になるミュータンス菌は糖を餌にして増えますが、キシリトールはミュータンス菌の餌になりません。また、キシリトールはカルシウムと結合し、歯の再石灰化を助ける効果や唾液の分泌を促進する効果があります。

唾液にも歯の再石灰化を促進する成分が含まれているため、初期虫歯に効果的です。キシリトール含有量の多いガムを選び、食後に噛む習慣をつけましょう。

参照元:厚生労働省 e-ヘルスネット

歯磨き指導を受ける

歯科医師や歯科衛生士による歯磨き指導を受けることも大切です。人によって歯の形や歯並びは異なり、磨き方にも癖があるからです。

毎日歯をしっかりと磨いている方でも、同じ場所を磨き残しているケースがあります。プロに指導してもらい、以下の内容を学びましょう。

・自分の磨き方の癖と磨き残しやすい部分

・歯の形や歯並びに適した磨き方

・歯ブラシ以外のツールの使い方

自分の口腔内の状況や磨き方の癖を把握し、適した歯磨き方法を学ぶことで、磨き残しが減り虫歯を予防できるでしょう。

PMTC(プロによるクリーニング)を受ける

PMTCとは、プロが特別な機械や薬剤を使って行う口腔清掃のことです。ふだん歯ブラシが当たりにくい歯と歯の間、歯と歯茎の境目、奥歯などに残っている汚れをきれいに落とします。

PMTC後は歯の表面がなめらかになるため、汚れが付着しにくい歯になります。初期虫歯の治療としてはもちろん、初期虫歯の予防としても効果的です。

削って治療する

初期虫歯であるCOやC1は削らず治療するケースが多いですが、削って治療する場合もあります。外から見たときには小さな穴でも、レントゲンで確認すると内側で虫歯が広がっている場合があるからです。

一般的に、少し削ってレジン材で修復します。削らなければならないケースでも、早期に発見し歯科医院で治療を受ければ、大幅に削る必要はありません。

初期虫歯の治療期間

机の上に置かれたカレンダーと植物

初期虫歯の段階で歯科医院に行くと、治療期間は1回(1日)で終わる可能性が高いです。フッ素塗布やPMTC、歯磨き指導などを行って、経過観察をするケースが多いでしょう。C1で削って治療する場合でも、1回(1日)で完了することは珍しくありません。

C2へと虫歯が進行した場合、治療期間は1〜2週間程度です。C3へ進行し虫歯が神経に達すると、約2〜3週間の期間が必要です。

初期虫歯の治療費用

白い机に置かれた白いノートと白い電卓

虫歯の治療は保険が適用されます。3割負担の方が初期虫歯の治療を行う場合、必要な費用は1,500〜3,000円程度でしょう。C1の場合も同様です。

C2に進行した虫歯の治療費は、約2,000〜10,000円です。C3の場合は約7,000〜20,000円必要な場合が多いでしょう。初期の段階で治療したほうが、治療費は少なく済みます。

虫歯の予防法

歯科医院で患者に説明する男性歯科医師

虫歯になった場合はできるだけ早く発見し、治療することが大切です。

しかし、最も重要なのは虫歯にならないことです。ここでは、虫歯の予防方法をご紹介します。

定期的に歯科医院を受診する

定期検診に行くことで、虫歯になるリスクが下がります。日頃から口腔内のメンテナンスを意識することで「しっかりと歯磨きしよう」「健康な口腔内を維持しよう」というモチベーションを保てるからです。

初期虫歯は気づきにくく、自分では判断できないことも少なくありません。定期検診で口腔内をチェックしてもらえば、初期虫歯に早期に気づき、治療できるでしょう。

間食の内容やタイミングに気をつける

虫歯を予防するには、間食の内容やタイミングに注意をすることも大切です。具体的には、以下の内容を意識しましょう。

・糖を多く含むものばかり食べない

・ダラダラと食べない

ミュータンス菌は糖を餌に増殖します。糖を多く含むものを頻繁に食べると、虫歯になるリスクが高まります。ダラダラと食事をすると、口腔内が酸性の状態が続くため歯が再石灰化する時間がありません。間食する場合は時間を決めて、ダラダラと食べないようにしましょう。

丁寧に歯磨きする

歯磨きは虫歯予防にも効果的です。特に虫歯になりやすい部分を意識して、歯を磨きましょう。

・歯と歯の間

・歯と歯茎の境目

・上下の歯が噛み合う部分

上記は特に磨き残しが多い箇所です。正しい磨き方を習得すればセルフケアの質が上がり、虫歯のリスクが低減するでしょう。

歯をよく観察する

初期虫歯やC1の虫歯は、痛みを感じないため自分では気づかないことも珍しくありません。日頃から歯をよく観察する習慣を身につけましょう。

注意して観察するべきポイントは、以下のとおりです。

・歯の白濁や茶色に変色している部分がないか

・フロスが引っ掛からないか

白濁や変色、フロスの引っ掛かりが、すべて初期虫歯であるとは限りません。

しかし、気になる点を歯科医院で確認することで、虫歯の早期発見につながります。

まとめ

歯科医院で治療を受ける女性患者

初期虫歯は、早期発見し歯科医院を受診することで、削らずに治療できるケースが少なくありません。放置すると虫歯が悪化し、治療費も治療期間もかかるうえ、歯の寿命が短くなるリスクもあります。

初期虫歯の特徴を把握し、定期検診やセルフケア、毎日の観察などで、虫歯を予防しましょう。初期虫歯をどれだけ早く見つけ進行を防ぐかによって、歯の治療方法が大きく変わるのです。

虫歯にお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所」にお気軽にご相談ください。