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子どもの口がくさい?口臭の原因と対策!

2024年5月10日
口臭のある子供

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所です。

子どもの口臭が強いと、不安に感じる保護者の方も多いでしょう。子どもの口臭がきつくなる原因にはどのようなものがあるのでしょうか。また、子どもの口臭はどのように対策すればよいのでしょうか。

この記事では、子どもの口臭の原因と対策について解説します。子どもの口臭にお悩みの保護者の方は、ぜひ参考にしてください。

子どもの口臭の原因は何?

ストレスが原因で口臭がある子供

子どもの口臭は主に口呼吸や磨き残しなどが原因で発生することが多いですが、病気が隠れている場合もあります。

以下に、子どもの口がくさいときに考えられる原因について解説します。

口呼吸

口呼吸になっていると口の中が乾燥し、細菌が増えやすくなります。口内に細菌が繁殖するとガスを発生させ、口臭の原因となるのです。また、水分不足による乾燥も口臭を引き起こす原因となることが多いです。

磨き残し

食べかすなどの磨き残しも、口臭の原因になります。特に、歯と歯の間には汚れがたまりやすく、普通の歯ブラシだけでは十分に取り除くことが難しいです。汚れが蓄積すると歯垢(プラーク)が形成され、その中で細菌が繁殖してにおいを発生させる場合があります。

虫歯や歯周病

虫歯や歯周病も、口臭の原因の一つです。毎日の歯磨きが不十分だと、食べかすや歯垢が歯に残り、蓄積されていきます。歯垢の中で虫歯菌や歯周病菌などの細菌が繁殖すると、虫歯や歯周病を引き起こすだけでなく、口臭の原因にもなるのです。

副鼻腔炎や扁桃炎

副鼻腔炎や扁桃炎などの鼻・喉の病気も、口臭の原因になることがあります。副鼻腔炎になると鼻水や膿が溜まりやすく、扁桃炎になると膿栓ができることがあります。膿や膿栓には特有の悪臭があるため、それが口臭の原因になるのです。

消化不良

胃や腸の調子が悪いと、食べ物がうまく消化されず、消化不良が起こりやすくなります。この消化不良が原因で食べ物が胃腸で停滞し、異常発酵を起こすと、腐ったようなにおいがして、口臭の原因になるのです。

消化不良を引き起こす要因には、噛み合わせの悪さや早食い、ストレス、高カロリーの食事などがあります。

ストレス

ストレスが溜まると、体が反応して口の中が乾燥しやすくなります。口の中が乾くと、細菌が繁殖しやすい状態になり、口臭や虫歯、歯周病のリスクが高まるのです。

子どもの口臭はどうやって対策する?

歯磨きをしっかりして口臭ケアをしている親子

子どもの口臭が気になるときはどのように対策すればよいのか気になっている保護者の方もいるでしょう。

以下に、子どもの口臭が気になるときの対策について詳しく解説します。

鼻呼吸を意識する

上述のとおり、口呼吸になっていると口臭を発生させやすくなります。口呼吸の習慣を改善するためには、口を閉じる訓練が必要です。鼻が詰まっている場合は、その原因を治療する必要がありますが、口を無意識に開けている場合は意識的に改善しなければなりません。

口を閉じる訓練を行うことで、口輪筋(口元の筋肉)が鍛えられます。これにより、口呼吸から鼻呼吸に切り替えやすくなります。

口輪筋を効果的に鍛える訓練には、主に以下のようなものがあります。

・あいうべ体操
・風船を使ったトレーニング

あいうべ体操とは「あー」「いー」「うー」と大きく口を動かし、最後に「ベー」と舌を下に伸ばす口の体操です。大げさに発音することで口周りや舌の筋肉を鍛え、口呼吸の改善を目指します。

風船を使ったトレーニングでは、風船を膨らませることで口輪筋を強化し、口を閉じる力を向上させます。

これらのエクササイズを日常的に行うことで、口呼吸の改善を期待できるでしょう。

こまめに水分補給をする

こまめに水分補給をすることも、口臭対策のひとつです。口の中が乾燥すると細菌が繁殖して、口臭を引き起こすことがあるためです。口内が乾燥して細菌が繁殖すると口臭だけでなく虫歯や歯周病のリスクも高まります。

そのため、口の中は潤っている状態に保つことが重要なのです。こまめに水分を摂ることで、口の中の乾燥を防ぎ、口臭の改善を期待できます。

しっかりと歯磨きを行う

磨き残しによって口臭が発生する場合もあります。磨き残しによる口臭を改善するためには、しっかりと歯磨きを行い、口内を清潔に保つことが重要です。

食後はできるだけ早く歯を磨いたり、うがいをしたりすることが大切です。さらに、デンタルフロスや歯間ブラシを使うと、歯ブラシだけでは届かない部分に付着した汚れも落とせるため、口臭予防に有効です。

また、歯の生え変わりの時期は磨き残しが発生しやすくなります。そのため、保護者の方が子どもの歯磨きをチェックしたり、仕上げ磨きをしたりすることも大切です。

しかし、子どもが自立心を持ち始めると、親の介入を嫌がることもあります。このような場合は、歯科医院で歯磨き指導を受けることが効果的です。子どものやる気を引き出し、正しい磨き方を学ぶ良い機会になるでしょう。

自分でしっかりと歯を磨くスキルを身につけることは、お口の健康を維持するために非常に重要です。子どもが自分でしっかりと歯を磨けるよう、保護者の方はサポートしてあげましょう。

よく噛んで飲み込む

食べ物を十分に咀嚼しないで飲み込むと消化不良を引き起こし、それによって口臭が発生することがあります。消化不良を防ぐためには、食べ物をよく噛んで食べることが重要です。

食べ物をよく噛むと、それによって唾液腺が刺激され、唾液の分泌が増えます。唾液は食べ物の消化を助けるだけでなく、口の中を潤して乾燥を防ぐ役割もあります。

そのため、食事の際には食べ物をしっかりと噛むように教えましょう。また、食べ物と一緒に水分を摂ることも、口腔内の乾燥予防に効果的です。食事の時間をしっかりとり、ゆっくり噛んで食べることも、消化不良を防ぐために重要といえるでしょう。

規則正しい生活を送る

睡眠不足や偏った食生活、運動不足は、体の様々な不調を引き起こす原因になります。特に偏った食生活は消化不良を引き起こし、体調不良のもととなることもあります。また、睡眠不足は心身のストレスを増加させ、健康を損ねることにつながります。

健康的な生活を送るためには、規則正しい生活を心がけることが非常に重要です。毎日同じ時間に就寝し、起床すること、そしてバランスの取れた食事を心がけましょう。

ストレスの緩和

上述のとおり、ストレスが口臭の原因となることがあります。そのため、ストレスを感じているときは、リラックスする時間を作り、十分に休息を取ることが大切です。

特に、子どもがストレスを感じているときは、しっかりと話を聞いて、感情に寄り添うことが重要です。ストレスの原因を理解し、一緒に解決策を考えることは、子どもの心理的な負担を軽減し、口臭の改善にもつながる可能性があります。

子どもの口臭が気になるときは歯科医院を受診してもよい?

口臭が気になり歯科医院を受信している子供

「子どもの口臭が気になるけれど、歯科医院を受診してもいいのかな?」と気になっている保護者の方もいるでしょう。

子どもの口臭は、歯科医院で相談できます。口臭は主に口の中に問題があって起こることが多いです。歯科医院では、正しいブラッシング方法などのアドバイスを受けることができ、必要に応じて虫歯や歯周病の治療を行います。

また、ふだんの歯磨きだけで口臭の原因となる歯垢を完全に取り除くことは難しいです。定期的に歯科医院でプロによるクリーニングを受けることで、自宅での歯磨きでは落とせない歯垢などの汚れも除去でき、口臭の改善を期待できるでしょう。

また、鼻や喉の病気によって口臭が発生している場合は、耳鼻科を受診してください。特に子どもの場合は、原因がはっきりしないことが多いでしょう。何科を受診すれば良いか分からないときは、小児歯科で相談するとよいかもしれません。

まとめ

口臭がなくなり笑顔になった子供

子どもの口臭の原因は、口呼吸や不十分な歯磨き、ストレス、鼻・喉の病気などさまざまです。

口呼吸になっている場合には、口輪筋を鍛える体操などを行い、鼻呼吸に変えましょう。また、磨き残しによって口臭が発生している場合もあるため、保護者の方がしっかりと仕上げ磨きを行うことも重要です。

子どもがどうしても自分で磨きたいというときは、歯科医院でブラッシング指導を受けるとよいでしょう。また、口の中の乾燥を防ぐために、こまめに水分を摂ることも重要です。

子どもの口臭の原因がお口の中にある場合は、歯科医院で相談できます。歯科医院でクリーニングを受けることで口臭が改善される場合があるでしょう。

お子さんの口臭にお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所」にお気軽にご相談ください。

虫歯が進行して歯を抜かなければならない場合、抜けた歯の代替手段はありますか?

2024年5月8日
抜けた歯の代替手段は?

こんにちは。大阪府八尾市の歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

歯科医やスタッフにとっては当たり前のことでも、患者さんにとっては歯の専門家ではありません。そのため、様々な疑問や不安を抱くのは当然です。

私たちは、患者さんが歯や口腔の健康について、安心して治療を受けられるように、疑問や不安を解消することが大切だと考えています。

診療中にすべての疑問にお答えできれば一番ですが、時間の制約や専門的な知識が必要となる場合、十分な説明ができないこともあります。

そこで、当院のブログで、患者さんからよくいただく質問をテーマに、わかりやすく解説していきます。

このブログを通じて、患者さんの歯医者さんへの疑問や不安が少しでも解消され、安心して治療を受けられるお手伝いができれば幸いです。

ぜひ最後までご覧いただければ幸いです。

「抜歯の代替手段は?」の質問に全力回答!

今回は、虫歯が進行してしまって仕方なく歯を抜かなければならなくなった時、患者さんも不安になられることかと思います。

そんな時に「歯を抜いた後はどうすれば良いですか?」など、いよいよ抜歯が必要になった患者さんから抜歯後のご心配の質問をよく受けます。

そういった質問に対して全力でお答えしていきます!

 虫歯の進行と歯の抜歯について

虫歯は進行すると、歯の内部で感染が拡大し、歯の神経や周囲の組織に影響を及ぼすことがあります。歯科医師は、虫歯が進行し歯の構造が破壊された場合、歯を抜くことを勧めることがあります。

歯を抜く理由

歯を抜く理由には、以下のような場合があります

1.虫歯の進行が進んで歯の構造が破壊された場合

2.歯周病による歯周組織の損傷がひどく、歯を支える骨が破壊された場合

3.顎の狭さや歯並びの問題により、歯が正常に噛み合わない場合

4.他の歯科治療による合併症やリスクを回避するため

抜歯後、差し歯はできるの? 適切な治療法を選ぶためのガイド

歯の構造

抜歯後の差し歯治療について、多くの疑問をお持ちかと思います。

結論から申し上げますと、抜歯後の歯根がない状態では、差し歯治療はできません。 差し歯は、歯根に土台となる金属やファイバー製の芯を埋め込み、その上に人工歯冠を被せる治療法です。歯根がない場合は、土台を埋め込む場所がなく、差し歯治療は適用されないのです。

では、抜歯後の歯を失った部分を修復するにはどのような方法があるのでしょうか?

1. ブリッジ

欠損歯の両隣の健康な歯を支えとして、人工歯を橋のように渡す治療法です。保険適用される治療法ですが、支えとなる健康な歯を削る必要があり、将来的に負担がかかる可能性があります。

2. 入れ歯

人工歯を樹脂製の床に装着した取り外し式の補綴物です。保険適用される治療法ですが、違和感や装着による口内炎などの問題が生じる可能性があります。

3. インプラント

顎の骨に人工歯根を埋め込み、その上に人工歯冠を被せる治療法です。外科手術が必要となりますが、見た目や機能性、耐久性に優れ、周囲の健康な歯に負担をかけないというメリットがあります。

上記の3つの治療法については後ほど詳しく説明いたします。

最適な治療法は、失った歯の部位、顎の骨の状態、費用などの様々な要素を考慮して、歯科医師と相談しながら決めることが重要です。

差し歯治療について詳しく説明します。

差し歯とは?

差し歯は、虫歯や外傷などで歯の大部分を失った場合に行う補綴治療の一つです。歯根と呼ばれる歯の根っこ部分に金属やファイバー製の芯(コア)を埋め込み、その上に人工の歯冠(被せ物)を装着することで、失われた歯の機能と審美性を回復します。

差し歯治療が適用されるケース

  • 歯冠の大部分が虫歯や破折などで失われた重度の虫歯
  • 歯根がしっかり残っている歯

差し歯の構造

差し歯は、大きく分けて3つの部分で構成されています。

  1. コア:歯根に埋め込まれる芯です。金属製のメタルコアと、グラスファイバー製のファイバーコアがあります。
  2. 土台:コアと被せ物を繋ぐ部分です。金属や樹脂で作られます。
  3. 被せ物:人工の歯冠です。保険診療では銀歯になりますが、自費診療ではセラミック製の白い被せ物を選ぶこともできます。

差し歯の種類

差し歯には、主に以下の種類があります。

  • メタルコア差し歯:最も安価な差し歯です。強度に優れていますが、金属アレルギーのリスクや審美性の低さなどがあります。
  • ファイバーコア差し歯:審美性に優れ、金属アレルギーのリスクもありません。しかし、メタルコア差し歯と比べて強度が低くなります。
  • オールセラミック差し歯:天然歯と見分けがつかないほどの審美性を誇ります。また、金属アレルギーのリスクもありません。しかし、他の差し歯と比べて費用が高くなります。

差し歯のメタルコアとファイバーコア

差し歯のメリット

差し歯には、以下のようなメリットがあります。

  • 失われた歯の機能を回復できる
  • 審美性を向上させることができる
  • 噛み合わせを改善できる
  • 虫歯の再発を防ぐことができる

差し歯のデメリット

差し歯には、以下のようなデメリットもあります。

  • 治療に時間がかかる
  • 費用が高い場合がある
  • 神経を抜く必要がある場合がある
  • 将来的にメンテナンスが必要になる

差し歯治療の流れ

差し歯治療は、通常以下の流れで行われます。

  1. カウンセリング・検査:歯科医師によるカウンセリングと検査を行い、治療計画を立てます。
  2. 麻酔・抜髄:虫歯や神経の炎症がある場合は、麻酔をして神経を抜きます。
  3. コアの形成:歯根にコアを埋め込みます。
  4. 土台の作製:コアと被せ物を繋ぐ土台を作製します。
  5. 被せ物の作製:型取りを行い、被せ物を作製します。
  6. 装着:土台と被せ物を接着し、装着します。

差し歯治療後の注意点

差し歯治療後は、以下の点に注意する必要があります。

  • 丁寧な歯磨きを行う
  • 定期的な検診を受ける
  • 硬いものを噛むときは注意する

 

差し歯は、失った歯の機能と審美性を回復する有効な治療法です。治療には時間や費用がかかりますが、メリットも大きいため、検討してみる価値は十分にあります。

抜歯後の治療法について、不安な点や疑問点があれば、お気軽にもりかわ歯科スタッフにご相談ください。

歯を抜いた後の代替手段

歯を抜かなければならなくなっても、抜いた歯の代替手段はあります。

インプラント

抜歯された歯の代わりに人工の歯根を埋め込み、人工歯を取り付ける方法です。これにより、見た目や機能を維持することができます。

インプラントの費用感

1本あたり30万~50万円が相場です。高額な治療ですが、適切な管理で半永久的に使えるため、長い目で見ると費用対効果が高い可能性があります。

インプラント治療に関して過去のコラム「インプラントの費用っていくらぐらい?」や「歯を失った場合インプラントは選択肢ですか?」でも公開しておりますので、そちらも併せてご覧ください。

ブリッジ

隣接する歯に支えをもらって欠損した歯を補う方法です。歯を削ってブリッジを取り付けます。

ブリッジの費用感

1本あたり3~10万円程度です。保険適用される場合もありますが、適用範囲が限られています。

ブリッジに関する詳しい内容は過去のコラム「歯のブリッジって何?」にて公開しておりますので、是非ご覧ください。

パーシャルデンチャー(入れ歯)

パーシャルデンチャーは、欠損した歯を補うための入れ歯です。周囲の歯に支えをもらって装着し、見た目や噛む機能を回復することができます。

パーシャルデンチャー(入れ歯)の費用感

数万円~数十万円程度です。保険適用されるものもありますが、種類や素材によって費用が変わります。

抜歯後、インプラント治療が完了するまでの期間

抜歯後、インプラント治療が完了するまでの期間

一般的な目安

  • 抜歯後、仮歯装着まで:約1~2ヶ月
    • 抜歯後の傷が治癒する期間
    • 抜歯部位の状態や骨の状態によって異なる
  • 仮歯装着からインプラント埋入まで:約3~4ヶ月
    • 歯茎と骨がしっかり治癒するのを待つ期間
    • 骨の状態によっては、さらに時間がかかる場合もある
  • インプラント埋入から最終的な歯装着まで:約2~3ヶ月
    • 骨とインプラントがしっかりと結合するのを待つ期間
    • 人工歯の製作期間も含まれる

合計期間

  • 最短:約6ヶ月
    • 抜歯即時埋入法で、骨の状態が良好な場合
  • 最長:1年以上
    • 骨造成が必要な場合や、抜歯部位の状態が悪い場合

注意点

  • 上記はあくまで目安であり、個人差があります。
  • 治療計画は、歯科医師の診察により個別に立てられます。

適切な治療法の選択

歯を抜くかどうか、また抜いた後の代替手段は、患者さんの状況や希望、歯科医師との相談に基づいて決定されます。患者さんと歯科医師が共同で治療計画を立て、最適な選択肢を検討することが重要です。

最終的な考え

歯を抜くことは、治療の最後の手段であり、常に避けられるべきではありません。しかし、時には避けられない場合もあります。その際は、適切な代替手段を選択し、患者さんの健康と機能性を最大限に保つことが重要です。

歯科医師とのコミュニケーション

歯を抜かなければならない場合、歯科医師とのコミュニケーションが重要です。患者さんは自身の状況や選択肢を理解し、治療プランに納得することが大切です。

治療のリスクとメリット

どの治療法もリスクとメリットがあります。インプラント治療は手術が必要であり、ブリッジやパーシャルデンチャーよりも費用が高い場合があります。一方で、インプラントは長期的な解決策として高い成功率を持ちます。

最良の選択を見極める

歯を抜かなければならない場合、最適な治療法を選択するためには、患者さんのニーズや希望、歯科医師との相談が欠かせません。患者さんと歯科医師が協力して、最良の選択を見極めることが重要です。

抜歯に関してのお悩みは、もりかわ歯科に相談ください

もりかわ歯科では抜歯後のインプラント治療をはじめ、様々な治療方法で患者さんのお悩みに寄り添いながら最善の治療をご提案させていただきます。

虫歯でお困りの方はもちろん、他院で抜歯をしたけどその後の治療で悩んでいる。セカンドオピニオンを検討している等、治療方法の相談だけでも聞いてほしい!とお考えの方も、お気軽にご連絡ください。

まとめ

いかがだったでしょうか?

歯を抜くことは重大な決断ですが、適切な代替手段を選択すれば、患者さんの口腔健康と生活品質を維持することが可能です。歯科医師とのコミュニケーションを大切にし、最良の治療法を見つけるために積極的に情報を収集しましょう。

 

大阪府八尾市にある歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科では日々の診療で患者さんとの対話を大切にし、お一人お一人に合わせた治療を行っております。

歯に関する心配事がございましたらいつでも大阪府八尾市にある歯医者、もりかわ歯科へお越しください。

 

審美歯科にご興味のある方、歯列矯正をお考えの方も当院では矯正無料相談を実施していますので、お気軽にお問い合わせください。

もりかわ歯科の矯正無料相談はこちら

詳しくは当院ホームページにあるマウスピース矯正ページも併せてご覧ください。

デンタルフロスの種類や使いドコロって?

2024年5月1日
デンタルフロスの種類や使いドコロって?

みなさまこんにちは!

大阪府八尾市に60年にわたり、地域に根ざす歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

当院では、患者さまが抱える歯科に関する疑問や不安に真摯に向き合い、解消できるよう心がけています。歯科医師やスタッフとのコミュニケーションが不足しがちな中、このブログを通じて患者さまと対話し、理解を深める場を提供したいと考えています。

日常生活での歯のお手入れや健康に関する知識は、ご自身の歯の状態を理解し、適切なケアを行う上で非常に重要です。

このブログでは歯に関する基本的な情報から、診療に関する細かい疑問まで、様々なトピックを取り上げています。

患者さまがより良い歯科ケアの選択ができるよう、専門的な情報を分かりやすくお届けしています。

ご質問や疑問がございましたらお気軽にお寄せいただき、私たちが提供する情報を通じて患者様の歯科に関する理解が深まることを願っています。お困りの際は、どうぞお気軽にお問い合わせください。

こちらでお手伝いさせていただきます。よろしくお願いいたします!

「デンタルフロスの種類や使いドコロって?」の質問に全力回答!

今回は、「デンタルフロスの種類や使いドコロって?」などの質問に対して全力でお答えしていきます!

まず、デンタルフロスとはどのようなもの?

まず、デンタルフロスとはどのようなもの?

デンタルフロス(歯糸)とは、歯の間や歯茎と歯の隙間に蓄積したプラークや食べカスを取り除くために用いられる歯の清掃用具です。通常、デンタルフロスは細長い糸やテープ状のもので、歯と歯の間に挟んで使用します。これを行うことで、歯石や細菌が溜まりやすい部分をきれいにし、歯周病や虫歯の予防に役立てることができます。

デンタルフロスを使うことで、歯ブラシが届きにくい歯の間の隙間や、歯ぐきに沿って溜まったプラークを効果的に除去することができます。歯周ポケット内の食べカスや細菌を取り除くことで、歯周病のリスクを軽減できます。

デンタルフロスには、ワックス加工されたタイプや無加工のもの、フレーバー(香り)がついているものなど、さまざまな種類があります。歯科医や歯科衛生士からの指導を受けて正しく使うことで、歯の健康を保つために有益なツールとなります。

デンタルフロスの種類は?

デンタルフロスにはいくつかの異なるタイプ、素材があります。主な種類は以下のようなものがあります。

ナイロンフロス

最も一般的なタイプで、細かいナイロンの糸でできています。これは比較的丈夫で、歯の間のプラークを効果的に除去することができます。一般的なデンタルフロスとして広く利用されています。

PTFEフロス(テフロンフロス)

ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)製のフロスで、細かく滑らかな糸が特徴です。歯と歯茎の間でよりスムーズに動かせ、糸が切れにくくなっています。一部の人にとって、ナイロンフロスよりも使いやすい場合があります。

テープフロス:細長い平らなテープ状のフロスで、ナイロンよりも広くて柔らかいです。歯の間でより広い表面をカバーし、歯肉にやさしいとされています。

ワックスコーティングフロス

フロスに薄くワックスがコーティングされています。これにより、フロスを歯の間に挿入しやすくなり、糸が引っかかりにくくなります。

フレーバー付きフロス

いくつかのデンタルフロスには、ミントやフルーツなどのフレーバーが付いています。これにより、使い心地が良くなり口の中が爽やかになります。

 

これらの種類は、個々の好みや使用感によって異なります。当院の歯科医や歯科衛生士と相談して、ご自身に合ったデンタルフロスを見つけましょう。

歯の間のすき間の広さに合わせて、使いやすいものを使用しましょう。

デンタルフロスは、使用部位や用途によって使い分けが必要です。

適切なものをお選びください。

歯の間のすき間の広さに合わせて、使いやすいものを使用しましょう。

デンタルフロスの動かし方

ここでは、デンタルフロス(糸まきタイプ)の動かし方の一例をご紹介します。

STEP 1 ゆっくりスライド

ゆっくりとスライドさせながら「のこぎり」をイメージして歯と歯の間に通します。

STEP 1 ゆっくりスライド

STEP 2 歯に沿わせて動かす

歯に沿わせながら、汚れをかき出します。勢いよく挿入して歯茎を傷つけないように注意して下さい。

STEP 2 歯に沿わせて動かす

STEP 3 糸を外す

STEP 1同様、のこぎりのようにスライドさせながら糸を外します。

これをすべての歯に行います。

STEP 3 糸を外す

デンタルフロスを使うときの注意点

正しい使い方を学ぶ 

正しいデンタルフロスの使い方を学ぶことが重要です。当院の歯科医や歯科衛生士に指導を受けて、適切なテクニックを身につけましょう。

優しく使う

デンタルフロスを歯茎に挟んだり引っ張ったりする際には、優しく行うことが大切です。力を入れすぎると歯茎を傷つけたり、出血を引き起こす可能性があります。

糸の一部を使い回さない

1回の使用で使った部分は、もう一度使わず新しい部分を使います。これにより、細菌の感染やクロスコンタミネーション(交差汚染)を防ぎます。

繊細な箇所に注意

特に歯と歯の間や歯茎の周囲は繊細な部分ですので、デンタルフロスを使用する際には注意が必要です。

頻度を守る

歯科医の指示に従って、デンタルフロスを毎日使う習慣を身につけましょう。定期的な使用が効果的な清掃効果をもたらします。

適切なタイプを選ぶ

自分の歯や歯ぐきの状態に合ったデンタルフロスを選ぶことも大切です。上記で紹介したワックス加工やフレーバー付きなど、好みや必要に応じて選びましょう。

 

デンタルフロスを使う際には、これらのポイントに留意することで、より効果的に歯の清掃を行うことができます。ぜひお試しください!

フロスは毎日やったほうがいいの?

デンタルフロスを使う頻度は、毎日がおすすめです。

朝は忙しくてなかなかできなかったり、夜は疲れてしまって忘れてしまうこともあるかと思いますが、デンタルフロスをするメリットを理解いただいて、歯の健康へとつなげていただきたいです。

まず、デンタルフロスをすることで虫歯予防につながります。歯と歯の間の汚れはデンタルフロスでしか取れません。そのままにしてしまうと虫歯の原因になります。デンタルフロスを使うと、目に見えるくらいに汚れが取れることを実感できるでしょう。

また、デンタルフロスは口臭予防にも効果的です。毎日デンタルフロスをすることで口臭が気になる程度まで改善されることがあります。口臭に悩んでいる方は、この機会に毎日の習慣に加えてみると良いでしょう。

初心者の方には、ワックスがついているタイプや糸ようじのようなものがおすすめです。さまざまな種類のデンタルフロスが市販されていますので、自分に合ったものを見つけてみてください。お子様向けには味のついた糸ようじもありますので、好きな味を選んで楽しく使うことができます。

デンタルフロスで口臭も改善できるの?

上記で触れた通り、デンタルフロスの使用で口臭の改善にもつながります。

口臭の原因の70%は歯の汚れと細菌によって引き起こされていると言われています。つまり、歯垢や食べカスをデンタルフロスで取り除くことで口臭の改善に繋がるのです。口臭を気にされている方は、毎日デンタルフロスや歯間ブラシを使って口臭を軽減することをおすすめします。口臭の予防には日常的な歯のケアが欠かせませんので、デンタルフロスの定期的な使用が大事になってきます。

デンタルフロスと歯間ブラシの使い分けは?

歯間ブラシは、歯間の根元に三角形の隙間のある方、歯ぐきが後退気味の方、ブリッジをしている方に向いています。

一方、デンタルフロスはハブラシの届きにくい歯と歯の間を効果的に清掃します。歯間ブラシの入りにくい歯間の隙間が狭い方におすすめいたします。歯の状況に応じて両方を使い分けていただくのもケアのためには有効です。

デンタルフロスと歯間ブラシの使い分けは?

デンタルフロスをしないとどうなるの?

最後に、デンタルフロスの使用が予防効果に与える影響について記載します。

まず、デンタルフロスの効果はプラークの除去率によって示されます。デンタルフロスを使用しない場合のプラークの除去率は約60%ですが、デンタルフロスを使用すると約80%にまで向上します。また、デンタルフロスは1日1回の使用が理想的です。使用頻度が低いと効果が十分に現れませんので、毎日継続的に使用することが重要です。

デンタルフロスの虫歯予防効果は、特に歯と歯の間にたまりやすいプラークを除去することにより高まります。歯と歯の間にプラークが溜まると、そこが虫歯の発生しやすい場所になります。さらに、デンタルフロスを使うことで歯の異常に気付くきっかけにもなります。デンタルフロスを通して引っかかりや違和感を感じた場合は、虫歯が進行している可能性があるため、早めの対処が重要です。これらの理由から、デンタルフロスの定期的な使用は虫歯や歯周病の予防に非常に効果的です。歯磨きの効果を最大限に発揮するためには、デンタルフロスを歯磨きと併用することが必須です。口腔ケアの一環として、デンタルフロスを日常的に取り入れることで、歯の健康を維持しましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか?

今回は、デンタルフロスの種類や使いドコロって?の質問にお答えさせていただきました!

デンタルフロスを使う重要性を、しっかりとお伝えできたのでは…と思っております。

デンタルフロスの使い方は、一見簡単そうに見えますが、意外に難しいものです。

間違った使い方をしてしまうと、歯茎にダメージを与えてしまうこともしばしばあります。

これから使い始めたいと思っている方はもちろん、既にお使いの方も、使い方はもちろん、何でもお気軽にご相談くださいませ。

 

また、もりかわ歯科ではマウスピース矯正にも力を入れています。矯正に少しでも興味のある方はお気軽にご相談ください。

もりかわ歯科の矯正無料相談はこちら

詳しくは当院ホームページにあるマウスピース矯正ページも併せてご覧ください。

 

大阪府八尾市にある歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科では日々の診療で患者さまとの対話を大切にし、お一人お一人に合わせた治療を行っております。

歯に関する心配事がございましたらいつでも大阪府八尾市にある歯医者、もりかわ歯科へお越しください。

 

大阪府八尾市にある歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科では日々の診療で患者さまとの対話を大切にし、お一人お一人に合わせた治療を行っております。

歯に関する心配事がございましたらいつでも大阪府八尾市にある歯医者、もりかわ歯科へお越しください。

 

歯列矯正をお考えの方も当院では矯正無料相談を実施していますので、お気軽にお問い合わせください。

詳しくは当院ホームページにあるマウスピース矯正ページをご覧ください。

 

歯周病は痛いの?虫歯の痛みとの違いや進行度別の症状を解説!

2024年4月26日
歯周病を患った人

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所です。

歯が痛いけれど、虫歯ではなかった場合には、歯周病の可能性があります。

しかし、歯周病に痛みがあるというイメージがない方もいるでしょう。では、歯周病は痛いのでしょうか。また、虫歯の痛みと歯周病の痛みに違いはあるのでしょうか。

本記事では、歯周病になると痛みはあるのか、また虫歯の痛みと違いはあるのか解説します。歯周病の進行度別の症状についても解説するため、歯周病かもしれないとお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

歯周病とは?

歯周病

歯周病とは、細菌によって引き起こされる炎症疾患の総称です。歯周病は虫歯と並んで、歯科の2大疾患といわれており、40歳以上の日本人の約8割が歯周病に悩まされているといわれています。

歯をしっかりと磨けていないと、歯と歯茎の隙間から細菌が侵入して、歯周病を引き起こします。歯茎に炎症を起こしている状態を歯肉炎と呼び、歯槽骨を溶かして歯をぐらぐらとさせる状態を歯周炎といいますが、この2つを合わせて歯周病と呼びます。

歯周病になると歯茎が腫れたり、出血したりします。口臭の原因になることもあるでしょう。症状が進行すると、歯を支える顎の骨が溶け、歯がぐらつくようになります。最悪の場合には、歯が抜け落ちることもあるのです。

歯周病の原因

歯周病の原因は歯周病菌と呼ばれる細菌です。歯磨きが十分にできていないとプラークと呼ばれる細菌の塊が付着します。この細菌が産生する毒素が歯茎と歯の境目の歯周ポケットに入ることで、歯茎が腫れたり出血しやすくなったりします。

進行すると歯周ポケットが徐々に深くなり、歯周病菌が奥にまで侵入します。すると、最終的に歯を支える歯槽骨を溶かし、最終的には歯が抜けてしまうのです。

歯周病になりやすい人

歯周病になりやすいのは、歯磨きがきちんとできていない人です。汚れが付着したままだと歯周病になりやすいため、歯を磨いてはいるけれど磨き残しがある人や、歯を磨いていない人は歯周病になりやすいでしょう。

ただし、歯を磨かなくても虫歯になりにくい人がいるように歯を磨かなくても、歯周病になりにくい人もおり、これは体質が関係していると考えられています。

ほかにも、喫煙者や糖尿病の人、噛み合わせが悪い人、歯ぎしりのクセがある人、銀歯などの被せ物がある人、口呼吸の人は歯周病になりやすいといわれています。

歯周病は痛いの?

歯周病治療をしている人

歯が痛むと虫歯や知覚過敏を疑う人がほとんどかもしれません。

しかし、歯周病でも痛みを感じる場合があります。歯茎が炎症を起こし、進行すると痛みが出現する場合があるのです。また、歯周病になると歯茎が下がることがあります。歯茎が下がり、歯の根が露出することで知覚過敏の症状が現れることもあるでしょう。

体調が悪い時や免疫力が低下した時にだけ痛むこともあります。歯周病が進行して膿が溜まるほどにまで状態が悪くなると痛みが強くなるでしょう。

歯周病の進行度別の症状

進行した歯周病

歯周病は進行度合いによって症状が異なります。

ここからは、歯周病の進行度別の症状について解説します。

歯肉炎

歯周病の初期の状態です。歯茎に炎症が起こっている状態で、通常ならピンク色をしている歯茎が赤くなるのが特徴です。歯と歯茎の間に2〜3mm程度の隙間ができます。歯茎が腫れているため、歯磨きをすると出血する場合があります。

歯周炎

歯肉炎が進行すると歯周炎になります。歯周炎は、軽度から重度にまで分類されます。

軽度の歯周炎

軽度の歯周炎は歯肉炎よりも炎症がひどくなります。ブラッシングで出血して痛みを伴うこともあるでしょう。歯周ポケットの深さは3〜5mm程度になり、この隙間から少しずつ歯周病菌が入り込みます。

また、歯と歯の間に隙間ができやすくなって食べ物が詰まることもあるでしょう。

中度の歯周炎

中度の歯周炎になると歯周病菌が歯槽骨まで達するため歯がぐらつき始めます。軽度の歯周炎よりも歯周ポケットが深くなるため、歯茎が下がったように見えることもあるでしょう。

重度の歯周炎

重度の歯周炎になると歯周ポケットの深さが6mm以上になります。歯周病菌が歯槽骨に入り込んで歯槽骨を破壊するため、人によっては歯が抜けることもあるでしょう。

歯周病の痛みと虫歯の痛みには違いがある?

歯に痛みのある人

歯周病と虫歯では痛みの程度が異なります。これは虫歯と歯周病とで、痛みを誘発するメカニズムが異なるためです。

ここでは、歯周病の痛みと虫歯の痛みの違いについて解説します。

虫歯の痛み

虫歯菌によって歯のエナメル質が溶かされ、象牙質が剥き出しになると痛みを感じるようになります。虫歯菌が歯の神経にまで達すると、ずきずきとした強い痛みを感じることもあるでしょう。

また、虫歯がさらに進行して神経が破壊されると一時的に痛みがなくなる場合があります。この時に治ったと思う方もいるかもしれませんが、歯の根の先に細菌が繁殖すると膿が溜まり、さらに強い痛みが出現する場合があるのです。

歯周病の痛み

軽度の歯周病では、歯茎が腫れたり、歯磨きのときに出血したりしますが、痛みを感じることはほとんどありません。

しかし、歯周病の症状が進行すると歯茎が下がり、歯根部分が露出して知覚過敏の症状が現れるようになります。また、膿が溜まると痛みを感じるようになるのです。

歯周病は放っておくと進行し、時間が経つほど痛みは強くなります。強い痛みが現れて歯科医院を受診したときには重度の状態にまで進行していることも珍しくありません。

歯周病で痛みがある場合の対処法

口腔ケアをしている女性

歯周病で痛みがある場合には、なるべく早く歯科医院を受診して、歯周病の治療を受けるのが望ましいです。歯科医院では歯周病の原因となるプラークや歯石を取り除きます。軽度の歯周病であればこれによって痛みが改善される場合があるでしょう。

歯周病の状態が悪化している場合には清掃に加えて、歯茎を切開したり、膿を取り除いたり、直接お薬をつけたりします。

しかし、人によっては仕事などが忙しく、痛みがあっても歯医者に行けないという方もいるかもしれません。

すぐに歯科医院を受診できない場合には、次の方法で対処しましょう。

しっかりと口腔ケアを行う

痛みがある場合には、しっかりと口腔ケアを行うことが重要です。口腔ケアを怠ると、症状が進行してさらに痛みが強くなる場合があります。歯磨きをするときはやわらかめの歯ブラシを使用して、優しく磨きましょう。

痛み止めを服用する

痛みが強く、日常生活に支障をきたしている場合には痛み止めを服用するとよいでしょう。市販されている痛み止めでも十分に効果が期待できます。

痛みが落ち着くので治ったと思う方もいますが、あくまで薬の力で痛みを抑えているだけなので、なるべく早く歯科医院を受診して治療を受けましょう。

また、痛み止めを服用することで副作用があったり、人によっては基礎疾患で服用できなかったりする場合もあります。ドラッグストアなどで痛み止めを購入する際には、薬剤師に確認してください。

痛いところを冷やす

痛いところを冷やすことで痛みが落ち着くこともあります。保冷材や濡らしたタオルなどを使用して、頬の上から冷やしましょう。

また、痛い時に入浴したり、温かいものを口にしたりすると痛みが増す場合があります。そのため、身体を温めることは控えましょう。

まとめ

歯周病が治った女性

歯周病でも痛みを感じることはあります。状態が進むほど痛みは強くなるでしょう。歯周病による痛みは歯茎に炎症が起こっていたり、根元に膿が溜まっていたりすることが原因です。

すぐに歯科医院を受診できないという場合には痛み止めを服用したり、冷やしたりすることで対処できますが、根本的な解決には至りません。そのため、歯周病による痛みを感じた場合には、なるべく早く歯科医院を受診しましょう。

歯周病にお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所」にお気軽にご相談ください。

親知らずを抜いた後の適切なケアは?

2024年4月24日
親知らずを抜いた後の適切なケアは?

みなさまこんにちは!

大阪府八尾市に60年にわたり、地域に根ざす歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

当院では、患者さまが抱える歯科に関する疑問や不安に真摯に向き合い、解消できるよう心がけています。歯科医師やスタッフとのコミュニケーションが不足しがちな中、このブログを通じて患者さまと対話し、理解を深める場を提供したいと考えています。

日常生活での歯のお手入れや健康に関する知識は、ご自身の歯の状態を理解し、適切なケアを行う上で非常に重要です。

このブログでは歯に関する基本的な情報から、診療に関する細かい疑問まで、様々なトピックを取り上げています。

患者さまがより良い歯科ケアの選択ができるよう、専門的な情報を分かりやすくお届けしています。

ご質問や疑問がございましたらお気軽にお寄せいただき、私たちが提供する情報を通じて患者様の歯科に関する理解が深まることを願っています。お困りの際は、どうぞお気軽にお問い合わせください。

こちらでお手伝いさせていただきます。よろしくお願いいたします!

「親知らずを抜いた後の適切なケアは?」の質問に全力回答!

今回のブログは、「親知らずを抜いた後の適切なケアは?」の質問に全力でお答えしていきます!

まずは「親知らず」についておさらい!

まずは「親知らず」についておさらい!

親知らず(おやしらず)は、歯の一番奥に生える永久歯であり、智歯(ちし)や第三大臼歯(だいさんだいし)とも呼ばれます。親知らずを含めると、人間の永久歯は合計32本生えます。一般的には15歳頃から生え始めますが、先天的に生えない場合や傾斜して途中で止まる場合もあります。正常に生える場合は特に問題ありませんが、う蝕(むし歯)や炎症などさまざまなトラブルが多いことで知られています。親知らずが生える際には歯肉が炎症を起こして腫れることがあり、生えた後も歯みがきが難しいため、プラーク(歯垢)がたまりやすくう蝕になりやすいです。また、親知らずの周りの歯肉に炎症(智歯周囲炎)を引き起こしたり、隣の歯を押し出すことで歯並びが変わることも報告されています。トラブルがある場合は、歯科医での抜歯が一般的ですが、親知らずの歯根が下あごの神経組織に触れている場合、通常の手術でも下唇が一時的に麻痺する可能性があるため、抜歯前には十分な説明を受けることが重要です。

親知らずのさらに詳細な説明に関しては、当院のブログで紹介しております「親知らずは抜いた方が良いの?」そちらもご覧ください!

親知らずを抜いた後の歯磨きはどうやってするの?

抜歯後は、歯を普段通りに磨いて良いのか、それとも触れない方が良いのか、よく分からない患者さまもおられると思います。一般的には、ヘッドの小さな柔らかめの歯ブラシが最適です。磨きにくい場合は、ワンタフトブラシを使用すると良いでしょう。以下に、抜歯後の歯磨き方法について説明します。

親知らずを抜いた後の歯磨きどうやってするの?

ワンタフトブラシとは…

ワンタフトブラシは、普通の歯ブラシとは異なる形状の歯磨き用具です。小さくて短い柄に、先端に1つのブラシ毛束がついています。主に局所的な歯の清掃や磨きが必要な箇所に使われます。例えば、親知らずや矯正装置の周囲、インプラントやブリッジの下など、通常の歯ブラシでは届きにくい場所を重点的に磨くのに適しています。

磨き方について

抜いた部分の歯ぐきに歯ブラシの毛先が強く当たらないように、軽い力で磨いてください。それ以外の歯は通常通りに磨いて問題ありません。

歯ブラシについて

歯科医院で指示がなければ、普段使用している歯ブラシで磨いて問題ありません。抜歯当日に専用の歯ブラシが処方された場合は、その歯ブラシを使用してください。

歯磨き粉について

抜歯後の歯磨きは通常通り行っても問題ありません。磨きにくい場合は、消毒効果の高い歯磨き粉や低発泡性のジェルタイプの歯磨き剤が適しています。

うがいについて

抜歯当日の強いうがいは避けてください。何度もうがいすると、傷口のふたの役割をしている血の塊が流れてしまい、細菌感染しやすくなります。抜歯後2日目以降から行い、歯科医院で処方されたうがい薬があれば、指示通りに使用してください。

うがい薬について

抜歯後にはうがい薬が処方されることがあります。1週間程度で使い切りましょう。その後も必要であれば、歯科医院で処方されるので、歯磨き後に使用して周囲を消毒しましょう。処方されない場合は、低刺激で薬用成分の配合されたうがい薬を購入して使用してください。

親知らずを抜いたあと、どれくらい安静にしていればいいの?

親知らずを抜いた後は、安静にしていることが重要です。以下のポイントに留意して経過を見守りましょう。運動や長時間の入浴、アルコールの摂取は控えるようにしてください。血行が良すぎると出血しやすくなるため、注意が必要です。抜歯後の出血は、時間が経つにつれて止まって固まっていきますが、それまでは比較的出血しやすい状態にあります。

手術後の安静

手術後は、可能な限り安静にしてください。特に抜歯部位に対して無理な圧力や刺激を避けることが重要です。

抜歯後の最初の24時間は、できるだけ横になって過ごすことが望ましいです。

運動や激しい活動の制限

抜歯後は、重い物の持ち上げや激しい運動を避けてください。これには激しいスポーツやジムでのトレーニングも含まれます。

過度な運動は、抜歯部位の出血や痛みを増大させる可能性があります。

親知らずを抜いた後、いつが1番痛いの?

親知らずを抜いた後、いつが1番痛いの?

親知らずを抜歯したあとは数日から1週間程度で、徐々に痛みが引いていきます。 しかし、2週間から一か月という長い期間痛みが治まらないのであれば、ドライソケットなどの可能性も考慮して医師に相談するとよいでしょう。

ドライソケットとは

「ドライソケット」とは、抜歯後に血が十分に出ない、もしくは血の塊が取れて骨に直接刺激が加わり、炎症が起こる状態のことです。この状態は非常に痛みが強く感じられます。

ドライソケットとは

親知らずを抜いた直後はどんな食事がいいの?

親知らずを抜いた直後はどんな食事がいいの?

親知らずを抜歯した直後の2〜3時間は、麻酔が切れるまで食事を控える必要があります。麻酔が効いている間は口の中がしびれており、食べ物を適切に噛むことが難しくなります。口の中のケガや火傷、誤飲などの危険があるため、食事は控えましょう。

食事を再開する際は、柔らかくて刺激の少ないものから始めます。抜歯当日は、ゼリーや雑炊のような流動食から始めて、数日から数週間かけて徐々に通常の食事に戻していきます。ただし、通常の抜歯とは異なり、歯ぐきを切ったり歯や骨を削った場合は、より長い期間をかけて食事を戻していく必要がありますので、注意が必要です。また、アルコールや刺激の強い食べ物は再び出血する可能性があるため、控えるようにしましょう。

オススメの食事は?

抜歯当日、麻酔が切れた後は、ゼリー、ヨーグルト、雑炊、スムージーなどの流動食が適しています。ただし、麻酔がまだ残っている可能性もあるため、火傷には注意しましょう。また、吸って飲む必要のあるゼリーなどは控えてください。翌日以降は、麺類、雑炊、ハンバーグなど、やわらかくて刺激の少ない食事が良いでしょう。また、傷の治りを早めるためには、大豆、緑黄色野菜、乳製品、卵など、ビタミンやミネラルが豊富な食品もおすすめです。

親知らずを抜いた後の6つの注意点!

抜歯後は処方された抗生物質・痛み止めを服用する

抜歯後は、歯科医院で処方された抗生物質と痛み止めをきちんと服用してください。痛み止めについては、痛みが出始める前に服用することが効果的です。麻酔が切れる前に服用するようにしましょう。また、手術後の痛みがなくなれば服用を中止しても問題ありませんが、抗生物質は必ず処方通りに飲み続けてください。

抗生物質は感染を防ぐために重要です。全ての量を飲み切らないと、合併症のリスクが高まる恐れがあります。

抜歯当日はうがいをしすぎない

抜歯後は、頻繁なうがいがかさぶたを剥がして傷の治りを遅くする可能性があります。手術後の傷口は最初は出血しますが、次第に血餅という塊ができて傷口を保護し、細菌感染を防ぎます。しかし、頻繁なうがいにより血餅が剥がれて流れ出ることがあります。そのため、抜歯後最低でも24時間は、強いうがいは避けるようにしましょう。

抜歯した箇所は触らない

抜歯後に舌や指で抜歯した箇所に触れると、出血が起きて縫合した糸が取れる可能性があります。糸が取れると傷口が開いてしまい、治りが遅くなる恐れがあります。特に、傷口が開くと上記で説明したドライソケットが起こることがあります。ドライソケットにより過度な刺激により血餅が流れ、骨が露出すると食べかすや汚れが侵入し、鋭い痛みを感じることがあります。通常、抜歯後は2〜3日で痛みがおさまり、痛み止めが不要になることが多いですが、ドライソケットになると痛みが10日から1ヶ月続く場合があります。このような症状が起きた場合は、速やかに歯科医院で治療を受ける必要があります。ドライソケットを避けるためにも、抜歯箇所への過度な触れを控えるようにしてください。

腫れた箇所は冷やす

抜歯後によく見られる症状の一つとして、頬の腫れが挙げられます。この腫れを軽減させるためには、腫れが始まる前に濡れタオルで患部を軽く冷やすことが効果的です。ただし、冷やしすぎると血液の循環が悪くなり、腫れの回復を遅らせる可能性があるため、注意が必要です。腫れがひどくて痛みが治まらない場合は、すぐにご相談してくださいませ。

喫煙を控える

タバコを吸うことで、傷口が治りにくくなったり細菌感染しやすくなるなどのリスクが生じます。喫煙者にとって禁煙は簡単なことではありませんが、親知らずの抜歯後は傷口が完全に塞がるまで禁煙することが推奨されます。

タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させる働きがあります。そのため、血管が収縮して血流が悪くなると、傷口を塞ぐために必要な血液が不足してしまい、抜歯した箇所の治りが遅くなります。また、タバコは免疫力を低下させることで、抜歯した傷口からの細菌感染リスクを高めます。

このようなリスクを避けるためにも、親知らずの抜歯後は完全に傷が治るまでタバコを控えるようにしましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか?

今回は、親知らずを抜いた後の適切なケアは?の質問にお答えさせていただきました!

抜歯後に適切な処置を行うことで、経過は順調なものとなりますので、是非参考にしてください。

また、親知らずが隣の歯を圧迫することにより、歯並びが乱れてしまうこともあり、抜歯したとしても歯並びが良くなることはありません!

審美歯科にご興味のある方、歯列矯正をお考えの方も当院では矯正無料相談を実施していますので、お気軽にお問い合わせください。

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大阪府八尾市にある歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科では日々の診療で患者さまとの対話を大切にし、お一人お一人に合わせた治療を行っております。

歯に関する心配事がございましたらいつでも大阪府八尾市にある歯医者、もりかわ歯科へお越しください。

 

虫歯治療の詰め物が取れたときの注意点と歯科医院で行う治療を解説!

2024年4月19日
虫歯治療の詰め物をチェック

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所です。

虫歯治療の詰め物が取れたらどのように対処すればよいのでしょうか。

「取れた詰め物はどのように保管したらいいの?」「取れた詰め物を付け直してもよいの?」など、対処法がわからずお困りの方もいるでしょう。

そこで今回は、虫歯治療の詰め物が取れる原因と5つの注意点を解説します。歯科医院で行う治療法についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。

虫歯治療の詰め物が取れる原因

虫歯が再発するイメージ

レジンや銀歯、セラミックなど詰め物の種類にはさまざまありますが、虫歯治療後に取れることがあります。

ここでは、虫歯治療後に詰め物が取れる4つの原因を解説します。

虫歯の再発

虫歯治療後、歯磨きやメンテナンスを怠ると、詰め物と歯の間から虫歯になり、詰め物が取れることがあります。詰め物と歯の間が虫歯になると適合しなくなり、ポロっと取れてしまうのです。

詰め物は人工物ですが、清掃が不十分にできていないと虫歯が再発する可能性があります。虫歯治療で詰め物をしたから虫歯にならないというわけではありませんので、歯磨きと定期メンテナンスを欠かさないようにしましょう。

接着剤の劣化

虫歯治療の詰め物は接着剤で固定しますが、唾液やお口の中の温度変化、噛む力の負担などで徐々に経年劣化していきます。そのため、歯や詰め物に問題がなくても、接着剤の劣化により詰め物が取れることがあるのです。

特に、セラミックの詰め物を接着するときに使う接着剤よりも、保険の銀歯を接着するときに使う接着剤は劣化しやすいといわれています。銀歯の虫歯治療後、何年も経過している場合は接着剤の劣化が原因で詰め物が取れることも少なくありません。

歯ぎしり・食いしばり

歯ぎしりや食いしばりの癖があると大きな負担がかかって詰め物が取れることがあります。また、歯ぎしりや食いしばりによって、ご自身の健康な歯が欠けたり割れたりすることも少なくありません。

歯ぎしりや食いしばりは詰め物だけでなく天然の歯の寿命を縮める原因にもなるため、対策が必要になるでしょう。

噛み合わせの変化

加齢による歯のすり減りなどで、噛み合わせは少しずつ変化します。虫歯治療を受けたときの噛み合わせに合わせて詰め物を作成するため、噛み合わせが変化すると詰め物に負担がかかって取れることがあるのです。

そのため、自覚症状がなくても定期的に噛み合わせをチェックすることが大切です。

虫歯治療の詰め物が取れたときの注意点

虫歯治療の詰め物が取れたときの注意点イメージ

虫歯治療の詰め物が取れると、詰め物を元に戻そうとしたり、詰め物が取れた歯を指や舌で触ったりする方がいます。これにより詰め物を入れていた歯の状態が悪くなる可能性があるため注意が必要です。

ここでは、虫歯治療の詰め物が取れたときの5つの注意点を解説します。

取れた詰め物を戻そうとしない

取れた詰め物を自分で元に戻そうとしてはいけません。自分で接着剤を使用して付け直そうとする方もいますが、市販の接着剤は口内専用のものではないので、健康を阻害する可能性があります。

また、自分で付け直してもすぐに外れてしまい、詰め物の変形を招くだけでなく、誤って飲み込む恐れもあります。

詰め物の接着は、プロである歯科医師にしかできません。詰め物が取れたことによって見栄えが悪かったり、違和感をおぼえたりするかもしれませんが、取れた詰め物は自分で戻さないようにしてください。

詰め物は捨てずに保管する

取れた詰め物は捨てずに保管してください。取れた詰め物を再装着できる場合があるためです。

また、取れた詰め物はタッパーやプラスチックなどのケースに入れて保管してください。ティッシュなどに包んで保管すると、間違って捨ててしまう可能性があります。

詰め物が取れた歯で極力噛まない

健康な歯に比べると、詰め物が取れた歯は非常にもろい状態です。そのため、詰め物が取れた歯で硬いものを噛むと、欠けたり割れたりすることがあります。

また、冷たいものや熱いものを口にすると、歯がしみたり痛んだりすることもあります。歯科医院を受診するまでは刺激が強いものは避け、詰め物が取れた歯では極力噛まないようにしてください。

詰め物が取れた歯を指や舌で触らない

詰め物が取れた後の歯が気になって指や舌で触る方もいるでしょう。

しかし、詰め物が取れた歯は敏感な状態になっているため、指や舌で刺激を与えてはいけません。詰め物が取れた歯は縁が尖っていることもあり、けがをする恐れもあります。

また、詰め物が取れると象牙質が露出した状態になるため、指や舌で触ることで雑菌が付着したり、刺激によって歯が痛んだりすることもあるでしょう。

詰め物が取れたまま放置しない

「詰め物が取れても症状がない」「忙しくて受診できない」という理由で歯科医院を受診せず、放置する方もいるかもしれません。

詰め物が取れると象牙質が露出した状態になるため、健康な歯よりも虫歯のリスクが高いといえます。詰め物が取れた箇所から虫歯が広がり、大きな虫歯になることも珍しくありません。

詰め物が取れたときは症状がなくても、虫歯が広がることで歯がしみたり痛んだりすることがあります。虫歯が重症化すると、何もしなくてもズキズキ痛み、神経を取る治療が必要になることもあるでしょう。

また、詰め物が取れて噛み合わせが悪くなると、咀嚼しにくくなるため、消化器官にも負担がかかる可能性があります。そのため、詰め物が取れたら放置せずに、なるべく早く歯科医院を受診することが重要なのです。

虫歯治療の詰め物が取れたときに歯科医院で行う治療

虫歯治療の詰め物が取れたときの治療

詰め物が取れた場合、付け直すことで対処できるケースもありますが、詰め物の作り直しが必要になるケースもあります。いずれにしても、取れた詰め物を持参のうえ、歯科医院を受診してください。

ここでは、詰め物が取れたときに歯科医院で行う治療について解説します。

虫歯の再発が原因で詰め物が取れた場合

虫歯の再発が原因で詰め物が取れた場合は、虫歯の治療を行なってから、詰め物を作り直します。虫歯治療によって歯を削ると、取れた詰め物は適合しなくなるため、改めて型取りをして詰め物を作り直す必要があるのです。

接着剤の劣化が原因で詰め物が取れた場合

接着剤の劣化が原因で詰め物が取れた場合、歯と詰め物に問題がなければ再接着できる可能性があります。そのため、取れた詰め物はケースなどに保管して、歯科医院を受診する際に持参してください。

詰め物の劣化が原因で取れた場合

詰め物の劣化が原因で取れた場合は、作り直しが必要になるでしょう。改めて型取りをして詰め物を作成します。選択する素材によっては、高額な費用がかかる場合もあるでしょう。

噛み合わせの変化が原因で詰め物が取れた場合

噛み合わせの変化が原因で詰め物が取れた場合も、詰め物を作り直す必要があるでしょう。取れた詰め物を付け直しても現在の噛み合わせと合っていなければ、また取れる可能性があるためです。お口全体の噛み合わせを改善する治療が必要になる場合もあるでしょう。

まとめ

虫歯が治った女性

虫歯が再発した場合や接着剤が劣化した場合、噛み合わせが変化した場合などに詰め物が取れることがあります。

接着剤の劣化が原因で詰め物が取れた場合は、付け直せるかもしれません。虫歯の再発や詰め物自体の劣化、噛み合わせの変化によって詰め物が取れた場合は、必要に応じた治療と詰め物の作り直しが必要になるでしょう。

虫歯治療の詰め物が取れたら、自分で接着しようとせず、なるべく早く歯科医院を受診してください。詰め物が取れたまま放置すると、気付いたときには大きな虫歯になっていることも珍しくありません。

また、詰め物が取れて象牙質が露出した状態になると痛む場合もあるため、詰め物が取れたらなるべく早く歯科医院を受診しましょう。

虫歯治療でお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所」にお気軽にご相談ください。

銀歯のメリットとデメリットって?

2024年4月17日
銀歯のメリットとデメリットって?

こんにちは。もりかわ歯科は、大阪府八尾市にある歯医者で、医療法人甦歯会に所属しています。歯科医師やスタッフにとっては常識的な知識でも、患者さんにとっては歯の専門家ではありません。そのため、歯や口腔の健康に関する疑問や不安を抱えることは当然です…。

私たちは、患者さんが歯や口腔の健康について理解し、納得した上で治療を受けられることが大切だと考えています。

そのために、診療中にできる限りすべての疑問にお答えできるように努めています。

ですが、時間や専門的な知識の制約から、全ての疑問にお答えできないことも多々ございます。

そこで!通常の診療でよく寄せられる質問に対して、当院のブログで順次お答えすることにしました。

このブログを通じて、患者さんが歯医者に関する疑問や不安を解消できるよう、少しでもお手伝いできればと願っています。ぜひ最後までご覧いただければ幸いです。

 

「銀歯のメリットとデメリットって?」の質問に全力回答!

今回は、「銀歯のメリットとデメリットって?」の質問に対して全力でお答えしていきます!

そもそも、銀歯って何なの?

銀歯とは、金・銀・銅・パラジウムなどの金属から成る合金で製造された、人工の歯のことです。歯科治療において虫歯の処置が行われた際に使用される金属製の詰め物や被せ物がこれに該当します。銀歯はとても強固で頑丈であり、奥歯などにも使われることが多いですが、見た目に関するいくつかの欠点があります。

そのため、多くの方が外見を考慮して、白い歯に取り変えたいと望んでいる方が年々増えていっています。

銀歯のメリットとは?

1.保険が適応されるため費用を抑えられる

銀歯の主な利点は、経済的な観点から見て費用が比較的リーズナブルなことです。

広範囲の虫歯を保険で治療する場合、多くの歯科医院が銀歯を選択することになると思われます。

ハイブリッドセラミック治療も保険が適用されますが、これは全ての歯科医院で提供されているわけではありません。

保険が適応されるため費用を抑えられる

2.高い耐久性

銀歯は、レジンやセラミックに比べて非常に高い強度を誇るため割れる心配が少ない特長があります。

奥歯は硬いものを噛むという負担がかかる部位のため、かぶせ物には相応の強度が求められます。

銀歯はその強度が高く、かつ薄いため、歯を削る量を最小限に抑えることができます。

これにより、歯への負担を軽減できる利点があります。

3.細部の再現性の高さ

かぶせ物を製作する際には、しっかりと噛むことができるように、元の歯を忠実に再現することが重要です。対向する歯との調和を考慮してかぶせ物を作成しますが、銀歯は噛む面の溝を詳細に調整できます。

噛み合わせが完璧でなければ、見た目が良くても機能的な歯として機能しません。

この点において、銀歯は割れる心配がなく、微調整が可能な特長があります。

 

銀歯のデメリットとは?

1.見た目が目立つ

保険診療では、前から3番目(犬歯)までを前歯に分類します。

白く見えるレジン前装冠(ぜんそうかん)はこの犬歯までの前歯にのみ使用可能です。

第一小臼歯(しょうきゅうし)[4番目]からは銀歯が適用されますが、一部のブリッジでは前装冠(ぜんそうかん)が利用できる場合もあります。

笑顔の際に臼歯まで見える場合、銀歯は外見的には望ましくない治療となります。

また、見かけは白いものの、レジン前装冠(ぜんそうかん)は金属の上にレジンが貼り付けられた素材であり、透明感がなく、自然な歯の色とは異なってしまいます。

見た目が目立つ

2.金属アレルギーのリスクがある

金銀パラジウム合金で製造された銀歯を使用すると、アレルギー反応が起こる可能性があります。

銀歯の金属イオンが溶け出すと、それが唾液と混ざり、体内に吸収されることがあります。この過程でアレルギー反応が生じる可能性があるため、慎重に注意が必要です。

過去に症状がなかったとしても、突然金属アレルギーが発生することがあります。

皮膚炎などの症状が現れることもあるため、注意が必要です。

3.歯石・歯垢が付着しやすい

銀歯は合金でできているため、磨いても微細な表面の凹凸が残り、顕微鏡で見ると粗い印象が生じるかもしれません。

また、銀歯は金属であり、静電気を帯びる傾向があります。

この静電気が引き寄せることで、歯垢や歯石が付きやすいと考えられています。

これが積み重なることで、虫歯や歯周病にかかりやすくなる可能性があり、これが二次カリエス(虫歯が再発すること)の原因となることも考えられます。

4.噛み合わせを壊してしまう

長期間使用すると、銀歯は変形、摩耗、腐食などで初めて装着した時と比較して

形状が変わります。また、歯石や歯垢がつきやすく、これが原因で歯周病に罹ることもあります。

銀歯の形状や状態が変わると、その周りの自然歯もそれに合わせて変化し、徐々に噛み合わせが変わる可能性があります。

ただし、これは自然歯でも年齢に伴う擦り減りなどが発生するため、同様の変化が起こる可能性があります。

ただし、金属と天然の歯では擦り減り方が異なることが問題となります。

デメリットに対する対応策

1.まず、虫歯にならないよう心がける

そもそも論になってしまうかもしれませんが、銀歯が必要になる主な原因は、ほとんどが虫歯です。

特に大臼歯(だいきゅうし)や小臼歯(しょうきゅうし)で範囲が広がる場合、歯と歯の間に広がる虫歯が一般的です。

奥歯の噛む部分や隣接面の虫歯は、主に間食が原因とされています。

特にちびちび飲食する習慣や1日に何度も間食をする人は要注意です。

また、歯ブラシの回数や時間も重要です。

毎日3回以上、3分以上の歯磨きを心がけましょう。

まず、虫歯にならないよう心がける

2.定期的に交換する

銀歯の主な課題として、経年変化による変形や摩耗、腐食が挙げられます。

変形の始まりは人によって異なり、食生活や咀嚼方法の差が影響します。

このため、定期的な交換が推奨されます。外見上の変化が見られなくても、目に見えない微細な隙間から二次カリエス(虫歯が再発すること)を引き起こす細菌が存在する可能性があるため、慎重に注意が必要です。

歯科医院の受診が定期的に行われるほか、具体的な歯に銀歯が装着された日を把握しておくことも大切です。

3.マウスピースの装着

歯に加わる強い力の一因として、「歯ぎしり」や「食いしばり」が挙げられます。

これらの習慣により、銀歯やセラミックが変形または破損することがあります。

これらの行動は夜間に無意識に行われるため、急にこれを止めるのは至難の技です…。

しかし、歯ぎしり用のマウスピース(ナイトガード)を使用することで、歯ぎしりや食いしばりによる銀歯やセラミックの損傷を防ぐことができます。

しかも、歯の磨り減りを抑える利点もあります。

歯ぎしりのことでお悩みの方も、もりかわ歯科の予防歯科までご相談ください!丁寧に診察し最適な改善策をご提案いたします。

歯ぎしりや食いしばりについて詳しくは、当院ブログ「歯ぎしりの対策は?歯ぎしりをなくせばエラ張りも改善する?」をご覧ください。

4.セラミックの詰め物や被せ物に入れ替える

銀は性質上一度溶かして型に流し込んで形成しますので、固まる時に形が変わる(縮む)ため歯とピッタリ合いにくいのですが、セラミックはブロックから削り出して形成しますので、形が変わることなく歯としっかり合います。
さらに、セラミックは銀と違い素材の表面がつるっとしているので汚れが付きにくく虫歯になりにくいのが特徴です。

日本と海外の銀歯に対する考え方の違い

1.銀歯は日本だけ!?

日本では銀歯を入れている人は一般的ですが、他の歯科先進国ではほとんど見られません。海外では虫歯の詰め物や被せものに金属を使用せず、主にレジン(歯の色に近いプラスティック素材)などを用いた治療が基本です。

ただし、外国でも通常の歯科治療を受けられない経済的に困難な人々は、一部で銀歯を選ぶことがあります。

ドイツやスウェーデンでは、金銀パラジウム合金が金属アレルギーや体への悪影響を

引き起こす可能性があるとして、歯科での使用が禁止されています。

この合金には金や銀の他に銅やパラジウム、亜鉛などさまざまな金属が含まれており、口の中で腐食しやすい性質があります。

経済大国であるにもかかわらず、日本人はまだ「歯の美意識が低い」とされています。

銀歯は日本人だけ?

2.海外の方からはどう見えている?

先進国、特にアメリカでは、白く美しい歯は社会的なステータスを表すと言われています。歯が黄ばんでいたり、銀歯が見えると、「経済的に余裕がないのかな」との印象を与えるそうです。お金があるならば、まず歯に投資することが一般的であり、

そのため、外国の人たちは日本の女性が高級なバッグを持ちながらも銀歯が見えていることに不自然さを感じると言われています。

歯の美しさは、個々の自己価値や健康への配慮を反映しているとされ、そのため、歯のケアや美容治療への関心は高まっています。

アメリカなどでは、歯科医療の技術が進化し、ホワイトニングや審美歯科治療が一般的に

行われています。これにより、歯の美しさが一層強調され、社会的なイメージ向上にも繋がると考えられています。

一方で、日本では歯の美意識がまだ発展途上であると指摘されることもあります。

高級なバッグや洋服に比べて、歯に対する投資やケアへの予算が割かれにくい傾向が見られます。しかし、これは文化や価値観の違いによるものであり、

歯科医療の進化とともに、将来的には歯の美意識が一層高まる可能性があります。

治療の方向性はもりかわ歯科に相談ください

ご自身が白い歯を望まれる場合は、ご希望を歯科医に事前にしっかりとお伝えいただけるようお願いします。

しかし、銀歯かセラミックかで迷っている場合は、歯を製作する前に十分なカウンセリングを受け、ゆっくりと担当医師と相談の上で最終的な選択を決定することをおすすめします。様々な理由に基づき、最適な選択をするためにも十分な情報収集と検討が重要です。

まとめ

いかがだったでしょうか?

「銀歯のメリットとデメリットって?」の質問に全力回答していきました!

ひとくちに銀歯といっても、そこには様々なメリットやデメリットが存在しています。ご自身にとって、何が最適な治療法なのか、いっしょに考えていきましょう!
他にも、もりかわ歯科ではマウスピース矯正に力を入れています。矯正に少しでも興味のある方はお気軽にご相談ください。

もりかわ歯科の矯正無料相談はこちら

大阪府八尾市にある歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科では日々の診療で患者さまとの対話を大切にし、お一人お一人に合わせた治療を行っております。

歯に関する心配事がございましたらいつでも大阪府八尾市にある歯医者、もりかわ歯科へお越しください。

 

歯列矯正をお考えの方へ。
当院では矯正無料相談を実施していますので、お気軽にお問い合わせください。

詳しくは当院ホームページにあるマウスピース矯正ページをご覧ください。

 

虫歯になりにくいおやつとは?食べるときの注意点も解説!

2024年4月12日
虫歯になりやすいおやつのイメージ

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所です。

砂糖を多く含んだ甘いおやつを食べると虫歯になりやすいため、子どもに与えることに抵抗を感じる保護者の方も多いのではないでしょうか。子どもはおやつが大好きなので、食べずに過ごすことは難しいでしょう。

そもそも子どもの胃袋は小さく、1日3回の食事だけでは1日に必要な栄養を十分に補給できません。成長のためにも、子どもにとっておやつは必要なものともいえます。虫歯の原因を作らないためには、おやつの種類や与え方が重要です。

今回は、虫歯になりにくいおやつの種類や、おやつを食べるときの注意点について解説します。

虫歯になる原因

虫歯の説明

虫歯は、歯に残った食べ物の残りカスの歯垢(プラーク)が主な原因です。プラークにはミュータンス菌などの細菌が潜んでおり、増殖することで酸を作り出します。この酸が歯を溶かすことで穴が開き、虫歯が発生します。

細菌は糖分を栄養にして増殖するため、甘いものは虫歯の原因となるのです。とくに、子どもの歯は大人の歯に比べて歯の表面を覆うエナメル質が薄いです。虫歯の進行が非常に早いので注意が必要です。

虫歯になりやすいおやつとは?

虫歯になりやすいおやつを食べる

虫歯になりやすいおやつには、以下の3つの特徴があります。

・砂糖が多く含まれている
・歯にくっつきやすい
・食べるのに時間がかかる

詳しく解説します。

砂糖が多く含まれている

砂糖が多く含まれているおやつは、虫歯の原因となる細菌が増殖する際の餌になるので虫歯になりやすいといえます。おやつの中でもチョコレートやクッキー、ケーキやドーナツなどは、とくに砂糖が多く含まれているためあまり口にしないほうが虫歯予防には効果的でしょう。

ジュースやスポーツ飲料も、砂糖が多く含まれているため注意が必要です。虫歯の原因となる細菌の増殖を抑えるためには、砂糖を多く摂取しないことが重要です。

歯にくっつきやすい

歯にくっつきやすいおやつは、歯に長い時間密着するため細菌の増殖を促進させます。歯と歯の間にも糖分が残りやすいため、虫歯になりやすいといえるでしょう。

キャラメルやガム、ソフトキャンディー、グミなどが歯にくっつきやすいです。スナック菓子も、お口の中で唾液に触れることで歯にくっつきやすくなるでしょう。細かく砕けるので、歯と歯の間にも挟まりやすいです。

含まれている糖分の量が少なくても、歯にくっつきやすいおやつは虫歯になるリスクが高まるので注意しましょう。

食べるのに時間がかかる

食べるのに時間がかかるおやつも、歯にくっつきやすいおやつと同様に歯に糖分が長い時間とどまるため虫歯になりやすいといえます。

例えばキャンディーは、長時間口に入れて食べ終わるまでに時間がかかるため、食べすぎないようにしましょう。キャンディーは歯にもくっつきやすいため注意が必要です。

また、ドーナツやケーキなども食べるのに時間がかかるうえに糖分が多く含まれているため、虫歯になるリスクが高いでしょう。

虫歯になりにくいおやつとは?

虫歯になりにくいおやつのイメージ

虫歯になりにくいおやつには、以下の3つの特徴があります。

・糖分があまり含まれていない
・カルシウムが多く含まれている
・すぐに食べ終えられる

詳しく解説します。

砂糖があまり含まれていない

虫歯のリスクを減らすためには、糖分があまり含まれていないおやつを選ぶことが大切です。おせんべいやナッツ類、砂糖不使用のクッキーなどは糖分をあまり含まないため、虫歯になりにくいといえるでしょう。

おせんべいやナッツ類は噛み応えもあるため、成長期の子どもの顎の発達の促進も期待できます。また、よく噛むことで唾液の分泌が促されるので、虫歯予防につながるでしょう。

カルシウムが多く含まれている

カルシウムは、歯を強くしてくれる大切な栄養素の1つです。とくに乳歯から永久歯に生え変わる子どもの時期には、強い歯が生えてくるようにカルシウムの多く含まれたおやつを取り入れるとよいでしょう。

牛乳やチーズなどの乳製品、煮干しや小魚は、カルシウムが多く含まれています。砂糖は含まれていないため、おやつとして優れているでしょう。カルシウムは食事だけでは不足しやすい栄養素のため、おやつで補えると理想的です。

すぐに食べ終えられる

すぐに食べ終えられるおやつは、口内に糖分が残りにくいため虫歯になりにくいといえます。ゼリーやプリンは糖分が含まれていますが、比較的早く食べ終えられて歯にも付着しにくいため、虫歯のリスクは低いおやつの1つです。

果物や野菜スティックなども、栄養が豊富ですぐに食べ終えられるためよいでしょう。

おやつを食べるとき・食べたあとの注意点

おやつを食べるときはルールを決めるイメージ

おやつを食べるとき・食べたあとは、以下の3つのことに注意しましょう。

・おやつの時間や量を決める
・ルールを決める
・おやつの後はうがいや歯磨きの習慣をつける

詳しく解説します。

おやつの時間や量を決める

時間や量が決まっていないと、ダラダラと長い時間食べたり量を食べすぎたりすることがあります。ダラダラと長い時間食べるとお口の中に糖分が長い時間とどまるため、虫歯になりやすいでしょう。食生活の乱れの原因にもなるため注意が必要です。

おやつは、食事に影響がでないタイミングの空腹時に設定して規則正しく摂取しましょう。3歳までは1日2回、3歳を過ぎたら1日1回おやつの時間を設けるのが理想です。

おやつを袋ごと食べるのはダラダラ食べてしまう原因となるため、必要な量だけをお皿に出してあげてください。食べすぎを防ぎながら、短い時間で食べ終えることができるでしょう。

おやつの時の飲み物は、糖分が含まれていない牛乳や麦茶が良いでしょう。

ルールを決める

日常的に糖分が多く含まれているおやつを摂取していると、虫歯や肥満の原因になります。あまり口にしないのが理想ですが、甘いおやつを制限しすぎると子どもにとってストレスでしょう。

お友達と遊ぶときや、お誕生日や特別な日には好きなおやつ・ジュースを選んでも良いなど、ルールを決めることでストレスを軽減できるでしょう。糖分が含まれたおやつを極端に制限する必要はありません。ルールを決めて、おやつの時間を楽しくすることも大切です。

おやつの後はうがいや歯磨きの習慣をつける

おやつの後に、うがいや歯磨きの習慣をつけることで虫歯になるリスクを減らせます。歯を磨くのが理想ですが、難しい場合はうがいをするだけでも効果的です。できる限りお口の中に食べカスが残らないようにすることで、虫歯の原因となる細菌の増殖を防げます。

また、歯磨きが難しい場合は、おやつの後にキシリトール配合のガムを噛むと良いでしょう。糖分で酸性に傾いたお口の中を中和させる効果があります。

キシリトールとは、白樺の樹木などから取れる天然素材の甘味料です。砂糖と同等の甘さがありますが糖分を含まないため、虫歯の原因となる酸を生成しにくいです。

また、キシリトールには歯の再石灰化を促す働きや、虫歯の原因となる細菌の働きを弱める効果があります。ガムを噛むと唾液の分泌が促されるので、その点でも虫歯予防に効果的でしょう。

まとめ

虫歯になりやすいおやつ

糖分を多く含むおやつは虫歯の原因となりますが、おやつの時間や量、おやつのルールを決めるとリスクを減らせるでしょう。おやつを食べた後は適切なケアを行うことも重要です。

おやつは甘いものに限らないため、果物や野菜、乳製品など虫歯になりにくいおやつを選んであげましょう。

子どもの歯は、大人の歯に比べて虫歯になりやすく進行も早いため注意が必要です。おやつを食べた後は、歯磨きやうがいの習慣を子どもの頃から身につけられるようにしましょう。キシリトールも上手に取り入れれば、虫歯を効果的に予防できます。

毎日のおやつの習慣を見直して、虫歯になりにくい歯を目指しましょう。

お子さまの虫歯でお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所」にお気軽にご相談ください。

歯医者が苦手なのですが、どうしたらいいですか?

2024年4月10日
歯医者が苦手なのですが、どうしたらいいですか?

はじめまして、こんにちは!私たちは八尾市にある歯医者、もりかわ歯科です。

歯科医療は、極めて専門的な分野であり、治療に対して患者さまがさまざまな疑問や不安を抱くことが多々あると思います。そこで私たちは、患者さまが歯や、それに関連する身体のことを理解して、しっかり納得していただくことが大切だと考えています。診療中に全ての疑問にお答えするのは難しいこともありますが、そこで、通常の診療でよく寄せられる質問に対して、当院のブログで順次回答していくことにしました!このブログを通じて、患者さまが歯医者に抱く疑問や不安を解消できるよう、少しでもお手伝いできれば幸いです。ぜひ最後までご覧いただければ幸いです。

「歯医者が苦手なのですが、どうしたらいいですか?」の質問に全力回答!

今回は、歯医者が苦手なのですが、どうしたらいいですか?などの質問に対して全力でお答えしていきます!

歯医者が苦手な人の割合は?

2013年に医薬品・家庭用品の大手ライオンが、日本、アメリカ、スウェーデンで15〜69歳の無作為に選ばれた人々を対象にアンケートを実施しました。その結果、歯医者を「嫌いな人・苦手な人」と回答した割合は、アメリカとスウェーデンではそれぞれ3%前後でしたが、日本ではなんと14%にも達していました。

歯医者が苦手な人の割合は?

出典:LION調べ【日本・アメリカ・スウェーデン+3カ国のオーラルケア意識調査Vol.1】

歯医者に行くことに恐怖を感じてしまう

歯医者に行くことに恐怖を感じてしまう…

何かの前に不安を感じることの理由を掘り下げると、「わからないことがはっきりしていない」ことがよくあります。歯医者さんが「苦手」「怖い」と感じている方は多いですが、「なぜ苦手なのか」を今一度言語化してみましょう!

痛いのはぜったいに嫌!

痛いのが好きな人なんて、いませんよね?歯医者が嫌いな最も多い理由は、「治療が痛いから!」です。その他の不安も恐怖も、その多くが痛みに対する恐怖からくるものであることが多いようです。

音が我慢できない

歯医者が苦手な理由として、常に上位をキープしているのが、「キーーーン」という治療中の耳障りな音。歯の表面を覆うエナメル質は、体の中でもっとも固い部分なので、削る側のパワーが必要になります。そのために高速回転のドリルが必要になるのですが、ドリルで削る際に音が出ます。歯医者での処置は、お口の中の治療なので、治療箇所が耳の位置からとても近いです。不快に感じるポイントは2つあり、①間近で音を聞くこと、②自然の音ではないこと。間近で大きな音を聞くことが、不快な気持ちを助長してしまいます。

歯医者特有の臭いが苦手

臭いは、経験と一緒に記憶に残ることが多いと言われています。そのため、歯医者が苦手だと感じたときに、その場にあった臭いが、嫌な記憶と紐づいてしまう人も多いのではないでしょうか。昔の歯医者に充満していた、独特なあの臭いというのは、歯の根っこを治療する際の消毒剤「ホルムクレゾール」という薬品のものです。またそれ以外にも、機器や器具の洗浄・滅菌に使用する塩素系の薬品などにも臭いがついています。普段嗅ぎ慣れていないこともあり、治療に対する不安と臭いが結びついて、苦手だという気持ちを起こさせるのかもしれません。この臭いが原因で治療に対する不快感を増幅させています。

怖い場所だと親や周囲の人にインプットされている

「歯を磨かないと、痛くなって歯医者さんに連れていかれるんだから」誰しも一度は言われたことがある言葉ではないでしょうか。今考えると、歯医者は怖いところという感覚を、日本人は昔から植え付けられているのかもしれません。怖い場所に連れていかれたとき、そこで少しでも不安なことが起きれば、恐怖の気持ちとネガティブなものとして紐づいてしまいます。このような思い込みが、治療に対する不安を増幅させる可能性があります。

特定の処置が苦手・過去に怖い思いをした経験がある

記録のために、くちびるを無理やり広げて撮る口腔内写真。被せ物や、ブリッジなどの処置のためにとる型取り。患者さまの症状や、検査の段階によって、様々な処置があります。また過去に怖い経験をしたことがトラウマになっている方もいます。子供の頃でも、大人になってからでも嫌な経験は、なかなか忘れられるものではありません。特に育ち盛りの子供の感覚・記憶力は研ぎ澄まされているため、心と体に深く嫌な経験として記憶に刷り込まれているのだと思います。痛かった、怖くて泣いた、親御さんに怒られながら連れていかれたなど、嫌な思い出と一緒に記憶に残っている場合は、行きたくない場所になってしまうかもしれません。過去のトラウマが、今の不安を増幅させています。

拘束されている感覚が怖い

歯科治療の際には、ユニットと呼ばれる特別な椅子に座ります。この状況では、患者さまは何もできず、耐える時間が始まると感じてしまいます。その時、「まな板の上の鯉」と形容されるように、自由を奪われた感覚が芽生えることも・・・。椅子が倒れると、起き上がれない角度になり、さらに口に触れているため、ほぼ動くことができません。このような状況において、自由が制限されているような感覚に陥り、恐怖感が生まれます。

「歯科治療恐怖症」とは?

歯科治療に対する恐怖症とは、過去の治療が精神的外傷となり、恐怖を引き起こしている状態です。一般的に、歯科治療は好ましいものではなく、多くの人が苦手と感じるというイメージがあります。しかし、むし歯や歯周病など、お口の健康を保つためには、怖さを我慢して治療を受ける必要があります。近年では、リラックスした状態で治療を受けられる歯科医院も増えていますが、一度トラウマになると、不安が増し、歯科診療への抵抗感が強くなります。その結果、歯科治療が必要であるにもかかわらず、受診することが難しい状況になってしまいます。こうした患者の治療では、徐々に歯科治療に慣れる脱感作法が用いられます。この方法には時間と努力が必要になってきますが、将来的には患者さまがリラックスして治療を受けることができるようになることを目指しています。また、治療が緊急する必要がある場合は、鎮静剤や笑気ガスを使用して治療を行う方法や、全身麻酔下での治療も選択することができます。

歯医者の治療途中で行くのをやめてしまった

普段の生活に追われたり、日々のお仕事が忙しかったりして歯医者の治療を途中で放置してしまったことにより、行きづらくなる方も多々おられると思います。中断する前の治療内容によってはリスクや緊急度が異なってきます。たとえば、「虫歯」の治療が途中の場合、症状が悪化して神経が死んでしまったり、最終的には歯が溶けて失われる可能性も考えられます。「歯周病」の治療が途中の場合、歯茎の腫れや歯のグラつきが悪化する場合があり、歯茎の炎症が悪化すると歯が抜け落ちる可能性もあります。どの場合でも、できるだけ早く再受診することが重要になってきます!

歯医者で緊張しない方法はありますか?

歯科治療に不安を感じる方も多いでしょう。しかし、その不安だけで治療を避けてしまうと、虫歯や歯周病が進行してしまい、より深刻な問題に発展する可能性があります。そこで、不安を和らげるために以下の5つの方法をご紹介します。

歯医者でスタッフとのコミュニケーションを大切にする

歯医者とのコミュニケーションを大切にする

治療前に歯科医師やスタッフに治療内容について質問することで、不安を解消することができます。どのような治療方法が選択肢としてあるのか、治療の手順はどのように進むのか、痛みはどの程度感じるのかなど、些細な疑問でも遠慮せずに聞いてみましょう。
もりかわ歯科では、診察時にカウンセリングを行いますので、ご要望やお悩みなどをしっかりとヒアリングさせていただきます。

当院ホームページの、治療の流れもご覧ください!

アイマスクやイヤホンを使用する

アイマスクやイヤホンを使用する

治療中にアイマスクやイヤホンを装着することで、外部の刺激から離れることができます。自分が落ち着く音楽やリラックスできる音声を聞きながら、治療を受けることができます。

※治療内容によっては使用していただけない場合もございますので、お気軽にスタッフにお尋ねください。

リラックスした状態で治療を受ける

リラックスした状態で治療を受ける

治療中はリラックスした状態を保つことが重要です。深呼吸やイメージトレーニングなど、リラックス効果のある方法を取り入れることで、心身ともにリラックスした状態で治療を受けることができます。

予防の大切さを理解する

予防の大切さを理解する

虫歯を防ぐためには、予防が最も重要です。定期的な歯科検診やメンテナンスを受けることで、虫歯の発生を未然に防ぐことができます。予防の重要性を理解し、定期的な歯科受診を心がけましょう。予防歯科に関しては、当院のブログで紹介しております「歯医者の定期検診は必要ですか?」そちらもご覧ください!

安心感のある歯医者を選ぶ

安心感のある歯医者を選ぶ

治療を受ける歯医者を選ぶ際には、信頼できる歯医者を選ぶことも重要です。口コミや評判を確認し、自分にとって安心できる歯医者を見つけましょう。歯医者との信頼関係があれば、不安を感じることも少なくなるでしょう。

 

これらの方法を実践することで、歯科治療に対する不安を和らげることができます。治療を受けることをためらわずに、早めに歯科治療を行いましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか?

今回は、歯医者が苦手なのですが、どうしたらいいですか?の質問にお答えさせていただきました!歯医者に対する苦手意識は、個人差はあれど、意外とささいなことかもしれません。もりかわ歯科では、患者さまに寄り添った治療方法を考案し、実践させていただいておりますので、どんな些細なことでも、何でもご相談ください!お待ちしております!

 

また、審美歯科にご興味のある方、歯列矯正をお考えの方も当院では矯正無料相談を実施していますので、お気軽にお問い合わせください。

もりかわ歯科の矯正無料相談はこちら

詳しくは当院ホームページにあるマウスピース矯正ページも併せてご覧ください。

 

大阪府八尾市にある歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科では日々の診療で患者さまとの対話を大切にし、お一人お一人に合わせた治療を行っております。

歯に関する心配事がございましたらいつでも大阪府八尾市にある歯医者、もりかわ歯科へお越しください。

歯槽膿漏とは?歯周病との違いや原因、予防法を解説!

2024年4月5日
歯槽膿漏が痛い人

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所です。

歯槽膿漏という言葉を聞いたことがありますか?多くの人が一度は耳にしたことがあると思いますが、口内の健康に深刻な影響を及ぼす病態です。歯槽膿漏は、より広く知られている歯周病の進行形態の一つであり、放置すると歯の喪失につながるかもしれません。

しかし、歯周病と歯槽膿漏との違い、そしてこれらを引き起こす原因については詳しくない方が多いでしょう。

この記事では、歯槽膿漏と歯周病の違い、その原因となる要素、病状を予防・治療する方法についてわかりやすく解説します。

歯槽膿漏とは?

歯槽膿漏

歯槽膿漏は、歯周病の中でも特に進行した状態を指します。歯茎の腫れや出血、膿の発生、強い口臭がみられます。さらに炎症が進むと、歯を支える歯槽骨が溶けて破壊されてしまいます。

治療しなければ、最終的に歯の喪失に至ります。

歯槽膿漏と歯周病の違いは何?

歯槽膿漏と歯周病の違いを考える

歯槽膿漏と歯周病は別の病気だと思う方がいるかもしれませんが、実際には歯槽膿漏は歯周病が進行した状態を指す言葉です。両者は別の状態ではありません。

歯周病は、炎症の範囲によって二つの段階に分けられます。

初期段階は歯肉炎と呼ばれています。炎症は歯茎に限られ、赤みや出血の症状が見られる状態です。炎症が歯茎だけでなく、歯を支える骨(歯槽骨)にまで及ぶ場合は歯周炎と呼ばれます。出血や膿の発生、歯の動揺を引き起こします。

歯槽膿漏は、歯周炎がさらに進行して重篤な状態に至ったものを指します。軽度の病態では歯槽膿漏とは呼びません。

歯槽膿漏の症状

歯槽膿漏の症状が辛い人

歯槽膿漏は自覚症状がほとんどないため、発覚が遅れる傾向にあります。歯槽膿漏の症状を解説するので、これらがみられた場合は早めに歯科医院を受診しましょう。

歯茎が腫れる

歯槽膿漏における歯茎の腫れは、歯周ポケット内のプラークが主な原因です。プラークの蓄積により、歯と歯の間の歯茎が炎症を起こして腫れるのです。

歯茎から出血する

歯茎が炎症を起こしていることで、出血することもあります。歯周病が進行すると歯茎が敏感になり、ブラッシングなどのわずかな刺激で出血しやすくなります。

歯茎が下がる

歯茎の下がりは、歯肉退縮と呼ばれます。歯肉退縮は、加齢や過度なブラッシング圧によって引き起こされることがありますが、歯周病も原因の一つとされています。

歯茎が下がると、歯が長く見えるようになるでしょう。普段は歯茎に覆われている歯の根本の象牙質が露出することで、飲食物やブラッシングの刺激でしみたり痛んだりすることもあります。

歯茎から膿が出る

歯茎の炎症が極めて進み、化膿している場合は、黄白色や黄緑色の粘性を持つ膿が排出されることがあります。放置すると症状はさらに悪化し、歯を失うリスクも高まります。

口臭が発生する

歯槽膿漏の進行は、強い口臭の原因となります。特に、口臭が以前に比べてきつくなったり、他人からの指摘が増えた場合、歯槽膿漏が進行している可能性が高いです。

歯槽膿漏に関連する歯周病菌が、メチルメルカプタンや硫化水素などの悪臭成分を産生するためです。これらの成分は、生ゴミや腐った卵のような不快な臭いを放ちます。

歯がぐらつく

歯茎の炎症が原因で、歯を支える歯槽骨が徐々に破壊され減少します。これにより、歯の安定性が失われ、ぐらつきを感じるようになります。

この段階に至った場合、症状の悪化や歯の喪失を防ぐために、すぐに歯科医院を受診しましょう。

歯槽膿漏の原因

歯槽膿漏の原因の細菌イメージ

歯槽膿漏の主な原因は、口腔内に生息する細菌です。

これらの細菌は主に歯垢に存在し、日々の歯磨きが不十分な場合、歯垢の蓄積が進み細菌が増殖します。細菌が産生する毒素が歯茎に炎症を引き起こし、歯周病の初期段階である歯肉炎を発症させます。

歯槽膿漏を予防する方法

歯槽膿漏予防の歯磨き

歯槽膿漏の状態まで炎症が進むと、細菌や毒素が血液を介して体内の他の臓器に運ばれ、全身にさまざまな影響を及ぼす可能性があります。

特に、血糖コントロールを困難にするため、糖尿病が悪化することが多いです。肺炎や感染性心内膜炎など、呼吸器系や心臓疾患のリスクを高めることも知られています。

全身の健康を守るためには、歯槽膿漏を予防することが重要でしょう。具体的な方法について解説するので、ぜひ日常の口腔ケアに取り入れてください。

歯磨きを習慣づける

歯槽膿漏の予防には、適切な歯磨きの習慣を身につけることが最も重要です。正しいブラッシングを日常的に行うことで、歯垢の蓄積を防ぎ、細菌の増殖を抑えることができます。

食後すぐに歯磨きをする時間がない場合は、口をすすぐだけでも効果があります。

デンタルフロスや歯間ブラシを使用する

歯槽膿漏を効果的に予防するためには、歯ブラシの使用だけでは不十分です。デンタルフロスや歯間ブラシも併用しましょう。歯と歯の間の食べかすや歯垢を取り除くことができるため、口腔内をより清潔に保つことが可能です。

隙間が狭い場合はデンタルフロスを、隙間が広い場合は歯間ブラシを使用すると、しっかり汚れを落とせます。

定期的に歯科医院を受診する

歯槽膿漏の予防のために、3か月ごとに定期検診を受けましょう。プロフェッショナルな歯のクリーニングと検診を受けることで、口腔トラブルを予防・早期発見できます。

歯石の除去も行われるので、歯周病が発症していた場合でも病状が悪化する前に治療を開始することが可能です。歯槽膿漏を未然に防ぐと同時に、健康な口腔環境を維持できます。

禁煙する

喫煙は、歯周病や歯槽膿漏のリスクを高める要因の一つです。タバコは歯茎を含む全身の免疫機能を低下させて細菌の繁殖を促進するため、喫煙者は非喫煙者に比べて歯周病になりやすいのです。

禁煙することは、歯槽膿漏を含む歯周病の予防において非常に効果的な方法の一つといえます。

歯列矯正を行う

歯並びが悪いと、食べかすが詰まりやすく清掃が難しくなります。虫歯や歯周病、歯槽膿漏の原因になるため、歯列矯正を検討するとよいでしょう。

歯列矯正により歯並びを整えることで、歯と歯の間に食べ物が挟まりにくくなります。結果として歯周病菌の繁殖リスクを減少させることができます。

歯槽膿漏の治療法

歯槽膿漏の治療イメージ

歯槽膿漏の治療法は、内科的治療と外科的治療に分けられます。軽度の場合は内科的治療だけで完了することがほとんどですが、進行している場合は外科的治療が必要になります。

内科的治療

内科的治療の内容は、以下のとおりです。

口腔内の検査

初めに、患者さまの口腔内の詳細な検査とカウンセリングを行います。歯茎や歯槽骨の状態、症状の程度、歯周炎を悪化させる可能性のある要因を把握することが目的です。

主に、歯周ポケットの深さの測定、歯肉からの出血の有無の確認、歯垢や歯石の付着量の確認、歯の動揺度の確認、レントゲン撮影による歯槽骨の状態の確認などを行います。これらの情報をもとに治療計画を立て、歯槽膿漏の治療を行います。

ブラッシング指導

歯槽膿漏の治療では、プラークコントロールが非常に重要です。日々のブラッシングで歯垢をしっかり取り除けるように、ブラッシング指導を行います。歯科医師や歯科衛生士が、一人ひとりに合わせたブラッシング方法を優しく丁寧に指導します。

口内の問題を解消する

必要に応じて、虫歯や噛み合わせの問題を解決する治療も行います。総合的なアプローチによって、歯槽膿漏の予防と治療を目指します。

スケーリング・ルートプレーニング

歯槽膿漏治療において、スケーリングとルートプレーニングは基本的かつ効果的な手法です。スケーリングでは、スケーラーや超音波スケーラーといった専用の器具を使用し、歯の表面に付着した歯垢や歯石を除去します。

続いて行われるルートプレーニングでは、歯周ポケット内の深い部分に溜まった歯石を特殊な器具で取り除きます。歯根の表面を削って滑らかにすることで、再び歯垢が付着しにくい環境を作り出します。

外科的治療

外科的治療の内容は、以下のとおりです。

フラップ手術

フラップ手術は、歯周ポケットが7mm以上ある重度の歯周病で、内科的治療で十分に改善されなかった場合に行う外科的な治療方法です。

まず歯茎を慎重に切開し、歯槽骨に付着している汚れや病変を持った歯肉を除去します。その後、清掃した部位の歯肉を元の位置に戻し、適切に縫合します。

歯周ポケットの深い部分に付着した歯石を除去し、歯槽骨の健康状態の改善を図ります。

歯周組織再生療法

歯周組織再生療法は、歯槽膿漏によって溶けてしまった歯槽骨を再生するための治療方法です。減少した歯茎や顎の骨を再生し、歯を残すことを目指します。

GTR法

GTR法は、歯周病によって破壊された骨や組織の再生を促す治療法です。通常、骨の回復速度よりも歯茎の回復速度のほうが早いため、何も対策しなければ骨が回復するためのスペースを歯肉が奪ってしまいます。

再生が遅い骨を保護して適切に回復させるために、GTRメンブレンと呼ばれる特殊な膜で損傷部位を覆う治療が、GTR法です。膜が健康な歯周組織の再生を促しながら、不要な組織の侵入を防ぎます。

エムドゲイン法

エムドゲイン法は、歯周病によって破壊された歯周組織の再生を促進するために開発された治療法です。この方法では、エムドゲインゲルという特殊なタンパク質を使用します。

破壊された歯周組織に直接エムドゲインゲルを塗布することで、新しい歯槽骨やセメント質、歯周靭帯の再生を助け、歯槽膿漏の進行を抑えるとともに健康な歯周組織を取り戻します。

まとめ

歯を健康に保つイメージ

歯槽膿漏は、歯周病の進行形です。歯周ポケットの深化、歯肉の腫れや出血、強い口臭、歯のぐらつきなどの症状を伴います。主な原因は口腔内の細菌で、不適切な口腔衛生が症状を悪化させます。

予防策としては、正しい歯磨きの実践、デンタルフロスや歯間ブラシの使用、定期的な受診、禁煙、歯列矯正を含む生活習慣の改善などが効果的です。治療方法は、病状の重さに応じて選択されます。

歯槽膿漏でお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所」にお気軽にご相談ください。