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虫歯予防に役立つ!虫歯ができやすい人の特徴とは?

2023年11月3日
虫歯予防のイメージ

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所です。

「歯磨きをしているはずなのに虫歯ができる」と悩む人は少なくありません。「虫歯になりやすい人の特徴は?」「虫歯にならないための方法を知りたい」と思う人もいるでしょう。

今回は、虫歯ができる原因やできやすい人の特徴、虫歯の予防方法について解説します。虫歯ができやすくて悩んでいる人は、ぜひ最後までご覧ください。

虫歯ができる原因とは?

虫歯のある人

虫歯ができる原因は、プラーク(歯垢)と、ミュータンス菌です。プラークとは、口腔内の細菌と、細菌の排出物でできた塊です。

プラークには粘着性があり、多くの細菌が繁殖しています。歯にプラークが付着した状態が続くと歯の脱灰が進み、虫歯になります。

ミュータンス菌は、虫歯菌とも呼ばれる細菌です。口腔内の食べかすを餌にして、酸を排出します。ミュータンス菌が排出した酸が歯を溶かし、虫歯になるのです。

虫歯ができる直接の原因はプラークとミュータンス菌ですが、以下の要素も大きく関係します。

・糖質

・歯質

・時間

虫歯の直接的な原因は、ミュータンス菌が排出する酸です。

しかし、ミュータンス菌の餌となる糖質が口内になければ、活発に動きません。ミュータンス菌は糖を餌にするため、甘いものを頻繁に摂取すると虫歯ができやすいのです。

もともとの歯質も虫歯に関係します。歯質が弱いと、酸の刺激を受けたときに簡単に脱灰するでしょう。プラークが付着している時間が長いと、歯の脱灰が進んで虫歯ができます。

また、生活習慣も虫歯に大きく関係します。甘い食べ物を好む人や間食が多い人、ダラダラと長時間食べる人、食後に歯磨きをしない人は、虫歯ができやすいでしょう。

虫歯ができやすい人の特徴

間食する人

上述したとおり、歯質やミュータンス菌だけが原因ではなく、さまざまな要素が重なって虫歯ができます。

しかし、虫歯ができやすい人は存在します。虫歯ができやすい人の特徴は、以下のとおりです。

適切に歯磨きできていない

虫歯ができやすい人は、歯磨きを適切にできていない可能性があります。例えば、食後に歯磨きをしない人や、寝る前に歯を磨かない人は虫歯ができやすいです。

「毎日しっかり磨いているのに」と思う人もいるでしょう。

しかし、毎日磨いていれば適切に磨けているというわけではありません。磨き方の癖が影響し、磨き残しが生じている可能性があります。

例えば、利き腕の方向は、磨き残しが多い傾向があります。右利きの人は右の歯の裏側、左利きの人は左の歯の裏側の磨き残しが多いです。

磨く習慣だけでなく、正しい磨き方を身につけることが大切です。

ダラダラと間食をする

ダラダラと間食をする癖がある人は、虫歯ができやすいです。いつも飴を舐めている、清涼飲料水を頻繁に飲むなど、口内に糖がある時間が長く続くと虫歯ができやすいでしょう。

口内は常に唾液で潤っていますが、唾液には口内の汚れを洗い流す自浄作用や、口内の菌の増殖を抑える作用などがあります。ダラダラ食べると唾液の作用が十分に働かないので、ミュータンス菌が活発に働ける状態になるのです。

歯並びが乱れている

歯並びが乱れている人は、虫歯ができやすいです。ガタガタしていると歯ブラシの毛先が当たりにくく、磨き残しが生じるでしょう。しっかり磨いたつもりでもプラークが残り、虫歯や歯周病になるリスクも高くなります。

歯並びが乱れている人は、歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやフロス、タフトブラシを使って磨いてください。歯並びの乱れが原因で虫歯を繰り返す場合は、矯正治療を検討してもよいでしょう。

甘いものや粘着性があるものを好んで食べる

虫歯になりやすい人は、甘いものや粘着性のあるものを好んで食べる傾向があります。粘着性のあるものを頻繁に食べる場合、食べかすが歯に付着する時間が長くなります。

同じ甘いものでも、ゼリーのようにすぐに飲み込むものと、クッキーやキャラメルなどのように歯に付着しやすいものがあるでしょう。クッキーやキャラメルを好んで食べている場合、虫歯ができやすいです。

口内が乾燥している

上述しましたが、唾液には自浄作用など、口内を清潔に保つための働きがあります。唾液の分泌が少ない人や、口呼吸をしていて口内が乾燥している人は、唾液の作用を十分に受けられません。

そのため、虫歯ができやすいでしょう。虫歯・歯周病だけでなく、口臭の原因になる場合もあります。

虫歯予防のための具体的なアドバイス

歯磨きする人

虫歯予防のためには、虫歯になる4つの要素を考慮する必要があります。具体的な方法を、以下にまとめました。

正しい歯磨き方法を習得する

虫歯予防のためには、正しい歯磨き方法の習得は欠かせません。人によってそれぞれ歯磨きの癖があり、同じところを磨き残すことも珍しくありません。

一般的に磨き残しが多くなる場所は、以下のとおりです。

・上の奥歯の外側(頬側)

・下の奥歯の内側(舌側)

・歯並びが悪い部分

・歯と歯の間

・歯と歯茎の境目

また、利き手によっても磨き残しやすい部分が変わります。歯科医院で歯科衛生士による指導を受け、正しい磨き方を習得しましょう。

デンタルフロスや歯間ブラシも使って、口内の汚れを落としてください。食後3回デンタルフロスなどを使うのは難しい場合もあるでしょう。1日1回は使用して、口内を清潔に保ってください。

生活習慣を改善する

生活習慣を改善することで、虫歯になるリスクを減らせます。間食の内容を変える、食べるタイミングを減らす、食後はすぐに歯磨きをするなど、意識して生活を改善しましょう。

甘いものを好んで食べていた場合は、果物や煎餅、ナッツ類などへの変更を検討しましょう。食後すぐに歯磨きすれば、虫歯になるリスクを減らせます。歯磨きをするのが難しい場合は、うがいだけでも行いましょう。最後にお茶や水を飲むなど、食べかすが残らないようにしてください。

こまめに水を飲むことも、虫歯予防に効果的です。口内を洗浄できるだけでなく、細菌の繁殖を抑制できるでしょう。

フッ素塗布をする

虫歯予防には、フッ素塗布も効果的です。フッ素塗布には、以下のメリットがあります。

・ミュータンス菌の働きを抑制する

・脱灰した歯の再石灰化を促進する

・歯質を強化する

フッ素は、虫歯の原因となるミュータンス菌の働きを抑えつつ、歯質を強化します。虫歯予防だけでなく、初期虫歯にも効果的です。

高濃度のフッ素塗布は、歯科医院で施術してもらってください。家庭でも、低濃度のフッ素が配合された歯磨き剤や洗口剤を使用するとよいでしょう。

定期検診に通う

定期的に歯科医院に通うことも重要です。定期検診では、虫歯の有無や歯磨きの癖などを確認します。虫歯予防として効果があり、万が一虫歯ができている場合もすぐに処置できるでしょう。

定期検診の際にPMTC(プロが専用の機械を使って行う口腔ケア)をしてもらえば、口腔内を清潔に保てます。「歯が痛い」「歯が黒くなっている」と感じなくても、歯科医院に通う習慣をつけてください。

まとめ

虫歯の模型

虫歯の原因はミュータンス菌やプラークですが、頻繁に食べるものや、食べ方、磨き方なども大きく関係します。虫歯を防ぐには、甘いものを控える、完食のタイミングを減らすことも大切です。

また、ご自身の磨き方の癖を知り、正しい歯磨きの方法を習得しなければなりません。歯質の強化とミュータンス菌の抑制のために、フッ素塗布も行うとよいでしょう。

定期検診に通うことで、磨き残しや虫歯の有無を確認してもらえます。口腔内にトラブルが起きている場合も、すぐに対処できるでしょう。

歯科医師や歯科衛生士と一緒に虫歯のない健康的な口内を目指しましょう。

虫歯にお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所」にお気軽にご相談ください。

歯ブラシや歯間ブラシの選び方は?

2023年11月1日
歯ブラシや歯間ブラシの選び方は?

こんにちは!

大阪府八尾市に60年にわたり、地域に根ざす歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

歯の健康はもちろん、歯に関連する身体の悩みについて、私たち歯科医師やスタッフにとっては常識的なことでも、患者さまにとっては疑問に思われることがよくあります。

診療中にすべての質問に詳細にお答えする時間が中々取れずいつも申し訳なく感じておりました。。。

そこで当院では患者さまからよく寄せられる質問について詳しく説明するための「歯に関するご質問に全力回答!」ブログを立ち上げました。

このブログを通じて、患者さまが日常生活で抱える歯科に関する疑問や不安を解消できるよう、お手伝いできれば幸いです。どんな小さな疑問や質問でも、お気軽にお知らせいただければと思います。私たちは患者さまの健康と幸福をサポートするためにここにいます。どうぞお気軽にお問い合わせください。ご協力をお願い申し上げます。

歯ブラシや歯間ブラシの選び方は?のご質問に全力回答!

今回は普段自分の歯を磨く歯ブラシの選び方や、交換頻度、上手な使い方などについて詳しく解説していきたいと思います。

歯ブラシの正しい選び方は?

歯ブラシの正しい選び方は?

1. 歯ブラシの毛の硬さの選び方

「普通(ふつう)」の毛の硬さがおすすめです。歯ブラシの毛の硬さには「普通(ふつう)」「柔らかめ(やわらかめ)」「硬め(かため)」の種類があります。3種類の中で、一般的におすすめさせていただいてるのは「普通(ふつう)」のタイプです。歯垢の効果的な除去を考えると、「硬め」>「普通」>「柔らかめ」の順で除去しやすいですが、歯や歯ぐきの摩耗を防ぐためには「普通(ふつう)」の歯ブラシを選びましょう。

「柔らかめ」は歯ぐきを優しく扱いたい方や歯肉炎の傾向がある方に向いていますが、汚れの取りこぼしが生じやすいので、より慎重なブラッシングを心がけてください。一方、「硬め」は通常のブラッシングを柔らかく行う方に適しています。

2. 歯ブラシの柄の形の選び方

突起のない、シンプルな形状を選びましょう。デザインよりも実用性を重視し、実際に使いやすい持ち手を選びましょう。どんな角度でもしっかりと握りやすいものが理想です。

3. 歯ブラシの毛の材質の選び方

透明なナイロン素材か、耐久性のあるPBT毛材がおすすめです。一般的に、透明なナイロン素材が広く利用されており、高品質を求める場合には耐久性のあるPBT毛材が選択肢としてあります。動物の毛の歯ブラシは歯垢の取りにくさや衛生的な面で不利があるため、避けることが賢明です。

4. 歯ブラシのヘッドの選び方

小さいヘッドを選びましょう。通常、縦に3列の毛と横に2~2.5cm程度のサイズが適切です。大きなヘッドは奥歯や細かい箇所に十分にアクセスしにくく、磨き残しが生じやすくなります。

5. 歯ブラシの毛先の選び方

平らで太い毛先がおすすめです。毛先が平らであると、均等な圧力をかけやすく、ブラッシングを効果的に行うことができます。ギザギザの毛先は歯垢の効果的な除去を妨げることがあるため、避けましょう。毛先の太さは太いものを選び、毛先の長さは1cm以下が適しています。密集した毛は乾燥しにくくなり、不衛生になりやすいため、避けることが良いでしょう。これらの要点を考慮して、最適な歯ブラシを選びましょう。

 

歯ブラシは”ふつう”と”やわらかめ”どっちが良いですか?

歯ブラシの硬さについては、一般的に「ふつう」の硬さがおすすめです。ただし、最適な硬さは個人によって異なる場合があります。以下のポイントを考慮して、自分に合った歯ブラシの硬さを選ぶのが良いでしょう。

歯ブラシによる歯垢の除去

歯ブラシの硬さが「かため」の場合、歯垢の除去は効果的かもしれませんが、歯や歯ぐきに摩耗を引き起こす可能性が高まります。一方で、「やわらかめ」の歯ブラシは歯ぐきを優しく扱うことができますが、歯垢の除去が少し難しくなるかもしれません。そのため、一般的に「ふつう」の硬さはバランスが取れており、多くの人に適していると言われています。

個人の歯の状態に応じた歯ブラシ選び

歯の健康状態に応じて歯ブラシの硬さを選ぶことが重要です。歯肉が弱い方や歯周病の傾向がある方は、「やわらかめ」の歯ブラシが適しているかもしれません。一方、歯肉が健康で歯垢の問題がない場合は、「ふつう」の歯ブラシが適しています。

好みと快適さも考慮して選ぶ歯ブラシ

最終的に、歯ブラシの硬さは個人の好みや快適さにも関係します。硬さが気になる場合、自分が使いやすいと感じる硬さを選ぶことが大切です。歯ブラシが快適で使いやすいものであれば、ブラッシングを続けることが容易になります。

要するに、歯ブラシの硬さは個人の状態と好みによります。歯科医や歯科衛生士のアドバイスを受けることも良いアイデアです。一般的には「ふつう」の歯ブラシが多くの人に適していますが、自分に合った硬さを見つけるために実際に試してみることが良いでしょう。

歯ブラシは大きめと小さめどっちがいいですか?

歯ブラシのヘッドのサイズについて、一般的には小さめのヘッドがおすすめされます。以下に、小さめのヘッドと大きめのヘッドの利点と状況に応じた選択を説明します。

小さめのヘッドの利点

1. アクセス性が向上

小さなヘッドは、奥歯や細かい箇所に簡単にアクセスできます。これにより、磨き残しを減少させ、歯全体を均等にブラッシングできます。

2.精密なコントロール

歯ブラシの小さなヘッドは、ブラッシングの圧力や方向をより精密にコントロールできるため、歯垢の除去が効果的です。

3.歯ぐきに優しい

小さなヘッドは歯ぐきを優しく扱うのに適しています。歯ぐきに対する圧力を均等に分散でき、歯ぐきの傷つきを軽減します。

大きめのヘッドの利点

1. スピーディなブラッシング

大きなヘッドは、一度に広い範囲をカバーできるため、ブラッシングが速く済むことがあります。

2.バランスの取れた圧力

歯ブラシの大きなヘッドは、ブラッシング時の圧力を均等に分散しやすいため、歯の表面全体に適切な圧力をかけるのに役立ちます。

どちらのヘッドサイズが適しているかは、個人の好みや歯の状態に依存します。通常、小さなヘッドの歯ブラシが一般的に推奨されますが、大きなヘッドの歯ブラシを使用しても、適切なテクニックと注意を払えば効果的なブラッシングが可能です。また、歯科医師や歯科衛生士との相談を通じて、あなたに最適な歯ブラシの選択を行うことが重要です。

歯ブラシはどれくらいの頻度で交換する(変える)べき?

歯ブラシはどれくらいの頻度で交換する(変える)べき?

歯ブラシの交換頻度は重要です。

歯ブラシをどれくらいの頻度で交換すべきかについて以下に説明します。

1〜3ヶ月ごとに歯ブラシを交換

歯科医師や歯科衛生士の多くは、歯ブラシを1〜3ヶ月ごとに交換することをお勧めしています。これは、歯ブラシの毛先が変形し、効果的な歯垢の除去が難しくなるためです。また、細菌の繁殖を防ぐためにも最低3ヶ月ごとの交換が望ましいです。

歯ブラシの毛先がまばらになってきだしたら

歯ブラシの毛先がまばらになったり、分かれたりしてきた場合、交換が必要です。これはブラッシングの効果が低下し、歯垢の効果的な除去が難しくなる兆候です。

感染症や風邪を引いた際

感染症や風邪にかかった場合、歯ブラシを交換することが重要です。これにより、細菌の感染拡散を防ぎ、再感染のリスクを軽減できます。

ブラシの磨耗や変色

歯ブラシの毛先が摩耗したり、変色したりしてきた場合、新しい歯ブラシに交換することを検討しましょう。劣化した歯ブラシは効果的なブラッシングを妨げる可能性があります。

歯科医師のアドバイスに従う

歯科医師や歯科衛生士からの具体的なアドバイスや推奨事項がある場合、それに従うことが賢明です。個別の歯の状態やブラッシングのスタイルに合わせたアドバイスを受けることが大切です。

歯ブラシの交換は個人の健康と口内衛生に対する重要な要素です。適切な頻度で歯ブラシを交換し、効果的なブラッシングを維持することが、虫歯や歯周病の予防に役立ちます。

歯茎が弱い人はどの歯ブラシを使えばいいですか?

歯茎が弱い人はどの歯ブラシを使えばいいですか?

歯ぐきが弱い人に適した歯ブラシを選ぶ際には、以下のポイントに注意することが重要です。

歯ブラシの毛の硬さ

毛の硬さとしては、「やわらかめ」の歯ブラシがおすすめです。やわらかい毛の歯ブラシは歯ぐきを優しく刺激し、歯ぐきに対する圧力を軽減します。これにより、歯ぐきへの負担が減り、歯肉の健康を保つのに役立ちます。

歯ブラシの毛の形状

歯ブラシの毛の形状としては、平らで丸みを帯びた毛先のものが適しています。これにより、歯ぐきに対する刺激が均等に分散され、歯ぐきへの負担が軽減されます。

小さなヘッドの歯ブラシ

歯ブラシのヘッドが小さいものを選ぶことが、奥歯や細かい箇所にアクセスしやすく、歯ぐきに優しいブラッシングを行うのに役立ちます。

歯ブラシのブリストル数

ブリストル(毛の束)が適度に多い歯ブラシを選びましょう。ブリストルの密度が高い歯ブラシは歯面に均等に圧力を分散させ、歯ぐきに対する刺激を和らげます。

歯医者のアドバイスを受ける

歯医者や歯科衛生士のアドバイスを受けることは、歯ブラシの選択において非常に有用です。専門家は個人の口内状態に応じた最適な歯ブラシを提案できます。

 

歯ぐきの健康を保つために、やわらかい毛の歯ブラシと慎重なブラッシングテクニックを組み合わせることが重要です。また、歯科医師に歯ブラシの選択とブラッシング方法について相談し、口内衛生を最善の状態に保つことがおすすめです。

理想的な歯ブラシとは?

適切な歯ブラシを選ぶためには、最低限次の4点に注意することが大切です。

1.毛足の長さは1cmくらい

毛足の長さは1cmくらい

理想的な歯ブラシは、毛足の長さが約1センチ程度です。この長さは、磨き残しを減少させ、狭い箇所にもアクセスしやすく、効果的なブラッシングができるサイズです。

2.理想的な毛の硬さ

理想的な毛の硬さ歯ブラシの毛の硬さは一般的に「ふつう」が適しています。硬すぎる歯ブラシは歯ぐきを傷つけ、やわらかすぎる歯ブラシは歯垢を効果的に除去できません。バランスの取れた硬さを選びましょう。

3.毛先の形状

毛先の形状毛先の形状は重要で、凹凸のあるタイプの歯ブラシがおすすめです。これにより、歯と歯の間や歯周ポケットに毛先を届かせやすく、効果的なブラッシングが可能です。

図のように長さが違う凹凸があるとより良いです。

4.ヘッドの大きさ

ヘッドの大きさヘッドの大きさについては、小さめのヘッドが奥歯や細かい箇所にアクセスしやすく、効果的なブラッシングができる利点があります。大きめのヘッドはブラッシングが速く済みますが、小回りが効かないことがあるため、個人の好みに合わせて選びましょう。

 

これらの条件を考慮して、適切な歯ブラシを選びましょう。また、市販の歯ブラシでもこれらの要件を満たす製品が多く存在します。動物の毛を使用した歯ブラシは雑菌の繁殖リスクがあるため、避けることがおすすめです。

歯間ブラシやデンタルフロスについて

歯間ブラシやデンタルフロスについて

歯間ブラシの正しい選び方は?

歯間ブラシはワイヤーとゴムのどちらがいいですか?

歯間ブラシの選択には、ワイヤータイプとゴムタイプの両方に利点があり、どちらが最適かは個人の好みや特定のケースに依存します。以下はそれぞれの特性を説明します。

1.ワイヤータイプの歯間ブラシ

強度

ワイヤータイプの歯間ブラシは通常、より耐久性があり、長持ちすることがあります。

広い選択肢

ワイヤータイプには、さまざまなサイズや形状のものがあるため、歯間の幅や形状に合わせて選びやすいです。

効果的なプラーク除去

ワイヤーは歯間にしっかりとアクセスし、プラークや食べかすを効果的に除去するのに役立ちます。

2.ゴムタイプの歯間ブラシ

柔軟性

ゴムタイプの歯間ブラシはしなやかで柔らかく、歯茎にやさしいため、歯間ブラッシングが快適で痛みを軽減する特性があります。

歯茎へのマッサージ効果

ゴムタイプの歯間ブラシは柔らかい質感で歯茎マッサージに使うことができ、多くの人にとって気持ちの良いブラッシング体験を提供します。

 

どちらの歯間ブラシを選ぶかは、個人の好みや歯間の状態によるものです。歯間が狭い場合、ワイヤータイプの歯間ブラシが便利かもしれません。歯間が広く、歯茎が敏感な場合、ゴムタイプの歯間ブラシが適しているかもしれません。

 

最適な選択をするために、もりかわ歯科の歯科医師や歯科衛生士にご相談ください。

患者さまそれぞれに合った歯間ブラシのご提案と歯間ブラシの正しい使い方もレクチャーさせていただきます。

デンタルフロスの正しい選び方は?

デンタルフロスを選ぶ際には、正しいタイプや素材を選び、自分の好みやニーズに合わせることが重要です。以下はデンタルフロスの正しい選び方についてのいくつかの要点です

1. デンタルフロスのタイプ

ナイロンフロス

一般的なデンタルフロスで、細かい歯間に効果的です。

PTFEフロス (テフロンフロス)

平滑で滑りがよく、歯間にやさしいフロスです。歯間の詰まりや矯正装置のフロスに適しています。

テープフロス

幅が広く、平らなフロスで、幅広い歯間に適しています。

フレーバードフロス

香りがついているフロスで、フレーバーが好きな人に適しています。

 

2. 歯間の形状に合わせる

歯間のサイズや形状に合った適切なフロスを選びましょう。細かい歯間には細いフロス、幅広い歯間にはテープフロスが適しています。

3. 糸の強度

フロスの強度が適度で、フロスが切れにくいものを選びましょう。過度な力を加えなくても歯間の掃除ができるフロスが理想的です。

4.フロスのフレーバー

フレーバードフロスはフレーバーが付いており、フロスを使うのを楽しみにすることができます。好みのフレーバーを選ぶことができます。

5.様々なデンタルフロスの形状

巻き取りフロス

巻き取りフロスフロスが小さなケースに巻き取られています。使い捨てのタイプがあり、持ち運びに便利です。

フロスピック

フロスピックフロスがプラスチック製の持ち手に取り付けられたもので、使い捨てできます。

フロスホルダー

フロスホルダーフロスが取り外し可能で、リフィルができるタイプです。環境に優しい選択肢です。

6.歯科医や歯科衛生士のアドバイスを受ける

デンタルフロスの選択に迷った場合、歯科医や歯科衛生士のアドバイスを受けることがおすすめです。彼らは歯の状態や特別なニーズに合わせた適切なデンタルフロスを提案できます。

 

デンタルフロスは歯間の掃除に欠かせないツールで、正しい選択と使用が口内衛生を向上させます。自分に合ったデンタルフロスを見つけて、歯周病や虫歯を予防しましょう。

歯間ブラシやデンタルフロスの欠点(デメリット)は何ですか?

歯間ブラシやデンタルフロスの使用には多くの利点がありますが、デメリットも存在します。以下は、歯間ブラシやデンタルフロスの欠点についてのいくつかの要因です。

1. 歯肉への負担

歯間ブラシやデンタルフロスを誤った方法で使用すると、歯肉に負担をかけ、傷つける可能性があります。過度な力を加えたり、歯間ブラシの毛先が硬すぎたり、フロスを無理に歯間に押し込んだりすると、歯肉の損傷や出血が起こるかもしれません。

2. 練習が必要

正しい歯間ブラシやデンタルフロスの使用法を習得するには時間と練習が必要です。初めて使用する人にとっては、使い方をマスターするまで手間がかかることがあります。

3. 面倒さ

歯間ブラシやデンタルフロスを使うのは、通常の歯ブラシを使うよりも面倒に感じるかもしれません。特に忙しい日常生活では、歯間ケアに充てる時間を確保するのが難しい場合もあります。

4. 歯間の形状に合わない場合

歯間ブラシやデンタルフロスは歯間のサイズや形状に合ったものを選ばなければなりません。歯間が広い場合や詰め物や矯正装置を持っている場合、適切な道具を見つけることが難しいことがあります。

5. 感染のリスク

歯間ブラシやデンタルフロスを不適切に保管したり、他人と共有したりすることで、細菌の感染リスクがある場合があります。これは特にデンタルフロスの場合に当てはまります。

 

以上のデメリットを考慮しつつ、適切な方法で歯間ブラシやデンタルフロスを使用することが、虫歯や歯周病を予防し、口腔の健康を維持するために重要です。

歯科医や歯科衛生士のアドバイスを受けることも役立ちますのでもりかわ歯科へご相談ください。

まとめ

適切な歯ブラシや歯間ブラシ、デンタルフロスを選ぶことは、口内衛生と歯の健康を維持する上でとても重要です。

歯ブラシを選ぶ際には、毛足の長さ、毛の硬さ、毛先の形状、ヘッドの大きさなどを考慮しましょう。個人の好みや歯の状態に合った歯ブラシを選び、定期的に交換することが虫歯や歯周病の予防にも役立ちます。

 

もりかわ歯科の専門家が歯ブラシや歯間ブラシ、デンタルフロスを詳しくご紹介しました。正しい歯間ケア方法を実践することで、口腔の健康を維持し、虫歯や歯周病の予防に役立てて頂ければ幸いです。

 

また、歯並びや噛み合わせを改善することによって歯磨きもしやすくなり、虫歯の原因のプラーク(歯垢)を歯に残しにくくすることができます。

歯の矯正治療に関心がある方は、インビザライン矯正をしている全国の歯科医院の1%も獲得できないダイヤモンドプロバイダーに認定されています。

歯並びの改善や歯の矯正について詳しく知りたい方は、インビザライン専門ドクターの森川康司にご相談ください!

 

理想的な歯ブラシの使用と適切な矯正治療を組み合わせることで、美しい笑顔と健康な歯を手に入れることができます。

 

詳しくは当院ホームページの矯正歯科ページをご覧いただくか、直接診療所へ矯正無料相談にお越しくださいませ。

歯周病の進行を止める方法はある?進行することによるリスクも解説!

2023年10月27日
両手で口を押さえる女性

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所です。

歯を失う原因はさまざまですが、そのうち最も大きな割合を占めているのが歯周病です。歯を失う原因となるだけではなく、さまざまな病気とも関連していることがわかっています。

歯周病は自覚症状なく進行し、重症化すると治療が難しい病気です。軽い歯肉炎の状態であればプラークコントロールにより改善できるため、歯周病のリスクや進行を止める方法を理解しておきましょう。

今回は、歯周病が進行することによるリスクや進行を止める方法について解説しますので、ぜひ参考にしてください。

歯周病とは?

歯の模型が置かれたデスクで作業をする歯科医師

歯周病とは、歯と歯茎のすき間(歯周ポケット)から歯周病の原因となる細菌が侵入し、細菌が出す毒素によって歯肉が炎症を起こす病気です。炎症が広がると歯を支える歯槽骨が溶け、歯がグラグラするケースや最悪の場合には歯が抜け落ちるケースがあります。

歯周病の原因

歯周病の原因は歯垢(プラーク)に潜む細菌です。歯を十分に磨けていないと、歯垢が歯周ポケットに蓄積します。

細菌が産生する毒素により歯茎の腫れや出血などの症状が現れ、進行すると歯周ポケットが深くなります。歯周ポケットが深くなると歯垢や歯石の除去が困難になり、さらに炎症が広がって歯を支える歯槽骨が溶けるのです。歯肉が下がり、歯がグラグラと動揺して抜けることもあります。

歯周病の進行

歯周病は自覚症状なく進行しますが、いきなり重度の状態になることはありません。歯に歯垢や歯石が付着することにより歯茎が炎症を起こす歯肉炎からはじまり、歯周組織へと炎症が広がって歯周炎になります。

歯周病の進行について詳しくみていきましょう。

歯肉炎

歯肉炎は歯茎が炎症を起こしている状態です。自覚症状はほぼなく、見た目の変化もほとんどありません。

しかし、歯茎の腫れが続くと歯周ポケットが深くなり、歯垢や歯石が溜まりやすくなります。歯周ポケットの中に歯垢や歯石が蓄積すると、細菌が繁殖して歯周病が進行するのです。

軽度歯周炎

軽度の歯周炎になると炎症が広がり、歯周組織にも影響を及ぼします。自覚症状が現れることはほとんどありませんが、歯を支える歯槽骨や歯根膜が破壊されはじめる段階です。

中等度歯周炎

中等度の歯周炎になるとさらに炎症が広がり、歯を支える歯槽骨の破壊が進んで歯がグラつきはじめ、歯周ポケットもさらに深くなります。

この段階になると歯茎の出血や腫れなどの症状が現れるでしょう。中等度の歯周炎まで進行すると、治療しても完治が難しくなります。

重度歯周炎

重度の歯周炎になると歯を支える歯槽骨が半分以上破壊され、歯のグラつきが大きくなります。

この段階になると歯茎の痛みや腫れ、口臭などさまざまな症状が現れ、しっかり噛むことも難しくなります。重度の歯周炎まで進行すると、歯を残すことは難しく、抜歯が必要です。

歯周病が進行することによるリスク

赤い三角のワーニングマーク

歯周病は歯を失う原因となるだけでなく、全身の健康にも悪影響を及ぼします。細菌が出す毒素が歯茎の血管から全身にまわり、さまざまな病気の原因になるのです。

歯周病が進行することによるリスクを詳しくみていきましょう。

糖尿病

歯周病は糖尿病の合併症の一つです。糖尿病の人は、そうでない人に比べて歯周病になっている人が多いという調査結果も報告されています。歯周病によって産生された炎症性物質が血液中に入ることで、インスリンの働きが低下して血糖値が下がりにくくなるのです。

狭心症・心筋梗塞

歯周病は動脈硬化を引き起こし、狭心症や心筋梗塞の発症リスクを高めます。心臓に血液を送る血管が狭くなると狭心症を、塞がると心筋梗塞を発症する可能性があるのです。また、心臓の弁や内膜に歯周病菌が感染すると感染性心内膜炎を起こす恐れもあるでしょう。

脳梗塞

脳梗塞は脳血管疾患の中でも死亡率が高い病気です。歯周病は動脈硬化を引き起こし、脳梗塞を発症するリスクを高めます。歯周病になっている人が脳梗塞を発症する確率は、歯周病になっていない人の約2.8倍という報告もあります。

骨粗しょう症

歯周病は骨粗しょう症の発症リスクを高めます。歯周病によって産生される炎症性物質が、全身の骨の代謝に悪影響を及ぼすためです。

また、歯周病で歯を失うと咀しゃく機能が低下し、消化・吸収に悪影響を及ぼします。消化・吸収ができないと骨を作るために必要となるビタミンDやカルシウムが不足し、低栄養状態になることで骨粗しょう症が悪化するのです。

誤嚥性肺炎

誤嚥性肺炎は、本来食道に入るはずの唾液や食べ物が気管に入ることで発症する肺炎です。歯周病菌が誤って気管に入ると、誤嚥性肺炎を発症するリスクが高くなります。誤嚥性肺炎の原因となる細菌は、多くが歯周病菌であるといわれているのです。

認知症

歯周病は認知症の発症リスクを高めます。歯周病は動脈硬化を引き起こす可能性があります。動脈硬化によって血管が狭くなり、血液が詰まると脳梗塞を引き起こし、脳血管性認知症を発症する可能性があるのです。

関節リウマチ

関節リウマチは関節が炎症を起こし、軟骨や骨が破壊され、関節が変形する病気です。

歯周病は関節リウマチを発症するリスクが高く、関節リウマチの人は歯周病になっている人が多いことがわかっています。歯周病の治療を受けると関節リウマチの状態がよくなるという報告もあるのです。

肥満

歯周病は肥満を引き起こすことがさまざまな研究で明らかにされており、歯周病が進行している人はメタボリックシンドロームを発症する確率が1.6倍高まるという報告があります。

また、脂肪細胞で作られる炎症性物質は、歯を支えている骨を溶かし、歯周病を発症・進行させる作用もあるのです。

低体重児出産・早産

妊娠中の女性が歯周病になると、低体重児出産のリスクが高まります。歯周病によって産生された炎症性物質が血液中に入り、血流にのって全身に運ばれるためです。

また、子宮の収縮を早める物質が産生されることにより、早産も起こりやすくなります。歯周病になると早産・低体重児出産のリスクが2~4倍高くなりますが、歯周病の治療を行うとそのリスクが下がることもわかっているのです。

歯周病の進行を止める方法はある?

歯のクリーニングを受ける女性

歯周病の進行を止める方法はあるのでしょうか。歯周病になっても、初期の段階であれば進行を止められます。

歯周病の進行を止める方法について詳しくみていきましょう。

プラークコントロールを徹底する

プラークコントロールとは、歯周病や虫歯の原因となる歯垢(プラーク)を減らすことです。

歯や歯茎に付着した歯垢をできる限り除去するためには、日々のセルフケアが欠かせません。歯と歯茎のすき間(歯周ポケット)には歯垢が溜まりやすいため、特に注意して磨くようにしましょう。

セルフケアを行う際のポイントは、以下のとおりです。

歯垢が溜まりやすい部分を意識して磨く

歯垢が溜まりやすい歯周ポケット・歯と歯の間・奥歯の溝を意識して磨きましょう。歯周ポケットの歯垢を除去するためには、歯ブラシの毛先を歯と歯茎の境目に45度の角度で当て、小刻みに動かして磨くと効果的です。

歯磨き粉は歯茎の腫れや出血を抑える成分や、歯周病菌を殺菌する作用がある薬用成分が配合された製品を選ぶとよいでしょう。

歯周病のケアに適した歯ブラシを使用する

歯周病のケアに適した歯ブラシを使用し、歯周ポケットに蓄積した歯垢を除去しましょう。歯周ポケットに届きやすい超極細毛の歯ブラシを使用すると効果的に歯垢を除去できます。

また、奥歯や歯並びが悪い部分はタフトブラシで磨くと磨き残しが少なくなるでしょう。

デンタルフロスや歯間ブラシを使用する

歯垢は歯ブラシだけでは落とせません。歯と歯の間の歯垢をしっかり落とすために、デンタルフロスや歯間ブラシを使用しましょう。

デンタルリンスでうがいをする

歯磨きのあとは、デンタルリンス(洗口剤)で仕上げうがいをすると細菌の繁殖を抑制できます。

就寝中は唾液の分泌量が減少し、細菌が増殖しやすくなるため、就寝前にデンタルリンスでうがいをすると効果的です。就寝前に殺菌作用のあるデンタルリンスでうがいをすることで、細菌の数が減少するでしょう。

定期的にメンテナンスを受ける

歯周病は自覚症状なく進行します。歯周病の進行を止めるためにも歯科医院でのメンテナンスを受けましょう。

歯科医院では、専用の器械を使用して歯磨きでは落としきれない歯周ポケット内の歯垢・歯石を除去します。また、定期的にメンテナンスを受けることで歯科医師に歯茎の状態をチェックしてもらえるため、歯周病の早期発見・早期治療ができるでしょう。

また、歯科衛生士によるクリーニングやブラッシング指導を受け、自宅でのプラークコントロールを継続することが大切です。少なくとも1年に2~3回は歯科医院を受診してメンテナンスを受けましょう。

生活習慣を改善する

歯周病は生活習慣病です。生活習慣を見直すことで歯周病の進行を止められます。

・栄養バランスのとれた食生活を心がける

・糖分を摂りすぎない

・アルコールは控える

・禁煙する

・十分な睡眠をとる

・ストレスをためない

・適度な運動を習慣にする

喫煙や飲酒、ストレス、乱れた食生活は免疫力を低下させて歯周病の進行を早めます。

歯周病の進行を止めるためには、生活習慣を見直し、規則正しい生活を心がけて免疫力を高めることが大切です。免疫力が高まると、感染症などさまざまな病気を予防できます。全身の健康のためにも生活習慣を見直し、改善しましょう。

まとめ

歯ブラシと歯の模型を持っている女性歯科医師

歯周病は歯を失う原因の中で最も大きい割合を占める病気で、さまざまな病気との関連も明らかになっています。

歯周病になっても初期の段階であれば治療できるため、セルフケアを徹底し、歯科医院でのメンテナンスを受けることが大切です。また、喫煙や睡眠不足、乱れた食生活などの歯周病を進行させる生活習慣も改善しましょう。

歯周病は進行するまで症状がほとんどありません。重症化すると治療が困難になるため、歯周病にならないことが何より大切です。大切な歯と全身の健康を守るためにも、歯周病になる前に予防しましょう。

歯周病にお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所」にお気軽にご相談ください。

小児歯科で行うシーラント処置とは?メリットや注意点を解説!

2023年10月20日
水色の背景の前に置かれた歯の模型

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所です。

小児歯科で行うシーラント処置とは、虫歯予防に効果的な歯科処置の一つです。こどもの虫歯予防法として聞いたことはあるけれど、実際にはどのような処置なのかわからないという方も多いでしょう。

シーラント処置は、一般的に虫歯への抵抗力がまだ高くないこどもが対象の虫歯予防法です。虫歯予防に非常に効果的であり、痛みもないことから、こどもの虫歯予防におすすめといえるでしょう。

シーラント処置では、奥歯の咬合面にある溝やくぼみをシーラントで埋めて、虫歯菌の侵入を防ぎます。虫歯菌の侵入を防ぐことで虫歯を予防するのです。では、小児歯科でのシーラント処置はどのような流れで行われるのでしょうか。

今回は、小児歯科で行うシーラント処置のメリットや処置の流れ、注意点について解説します。こどもの虫歯予防としてシーラント処置を検討されている保護者の方は、ぜひ参考にしてください。

小児歯科で行うシーラント処置とは?

クエスチョンが書いてある紙を持っている女の子

シーラント処置とは、こどもの虫歯を予防するための処置です。

特にこどもの成長期に生えてくる歯は成人の歯とは形状が異なり、咬合面、つまり歯が上下で噛み合う面に深い溝があります。この溝に食べかすや汚れが溜まると、虫歯の発生源になるのです。

この虫歯の発生源になりやすい歯の溝をシーラントで覆うことで、食べかすや汚れ、細菌の侵入を効果的に防ぎ、虫歯を予防します。

新しく生え揃った永久歯は、まだ完全に発育していません。虫歯になりやすく、また虫歯の進行速度も速いのです。そのため、こどものうちにしっかりと虫歯を予防することが重要といえます。

シーラントのメリット・デメリット

スマイリーの顔が描かれた積み木

シーラントにはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

以下に詳しく解説します。

シーラントのメリット

シーラントのメリットは、以下のとおりです。

虫歯予防に効果がある

前述のとおり、シーラントは虫歯予防に非常に効果的です。虫歯の発生源である歯の溝を埋めて食べかすや汚れ、細菌の侵入を防ぐことで、虫歯になるリスクを減らせるでしょう。

歯の再石灰化をサポートする

さらにシーラントには、フッ化物が含まれているものもあります。フッ素は歯の表面を再生し、虫歯から歯を守るために重要な歯の再石灰化をサポートするため、より虫歯予防に効果的といえるでしょう。

保険が適用される

シーラントの処置は、適切な条件下であれば保険が適用されます。

シーラントのデメリット

次に、シーラントのデメリットについて解説します。

シーラントのデメリットは、以下のとおりです。

外れやすい

シーラント処置は、歯の溝にシーラントを流し込み、硬化します。

しかし、一般的な詰め物よりも外れやすいです。一般的な詰め物は、歯の一部を削り取って形を調整し、詰め物と歯がしっかりと固定されます。

しかし、シーラントは歯の溝に流し込んで硬化させるだけのため、接着力が弱いのです。シーラントが外れた場合は、再処置が必要です。

定期検診を受ける必要がある

シーラント処置後は、数か月ごとに定期検診を受けることが推奨されています。

生えたばかりの永久歯は虫歯になりやすいです。万が一虫歯になった場合は急速に進行します。特にシーラントで覆われた歯は、虫歯になっても気づきにくいです。気づかないうちに虫歯が進行していたということもあります。

定期的に検診を受けることで、早期に虫歯を発見できるでしょう。さらに、シーラントの持続性も確認し、必要であれば再処置を行います。

小児歯科で行うシーラント処置の流れ

歯の治療を受ける女の子

シーラント処置は、歯の溝にシーラントを流し込み硬化させるだけなので、痛みはありません。そのため、麻酔も不要です。比較的短時間で処置が終わるでしょう。では、どのような流れでシーラント処置を行うのでしょうか。

シーラント処置の流れは、以下のとおりです。

歯面を清掃する

はじめに歯の清掃を行います。

歯科医師や歯科衛生士が、歯の噛み合わせ部分の細かな溝を、専用の器具を用いて慎重にクリーニングし、歯のすき間に詰まった食べ物の残りかすや細菌などの不純物を除去します。シーラントの効果を発揮するためにも、クリーニングは非常に重要な工程です。

歯を乾燥させ、接着剤を塗布する

クリーニングが終わったら、歯を乾燥させます。十分に乾燥したら、歯科専用の接着剤を塗布します。

歯の溝にシーラントを流し込む

歯の溝にシーラントを流し込みます。

シーラントは液体なので、歯の形に沿って細かなすき間までしっかりと広がります。細かなすき間までしっかりと埋めることで、歯を均等にカバーし、外部から虫歯の原因となる細菌の侵入を防ぐのです。

シーラントを硬化する

シーラントを均一に流し終えたら、特別な光を用いて硬化します。この工程によって、シーラントは歯に強固に結合し、持続性が向上するのです。

シーラント処置後の注意点

水色の背景の前にあるびっくりマーク

シーラント処置は麻酔を使用しないため、処置後は基本的に食事などの制限はありません。

しかし、シーラント処置後に注意すべきことがいくつかあるのです。

以下にシーラント処置後の注意点について解説します。

虫歯を完全に予防できるわけではない

シーラントは虫歯予防に効果的ですが、それに頼り切って安心してはいけません。

シーラントは歯の咬合面にできる溝やくぼみの虫歯予防に効果を発揮しますが、歯と歯のすき間部分は虫歯のリスクが残ります。シーラント処置をしていない部分の口腔ケアを怠ると虫歯になるでしょう。

歯と歯のすき間のケアには、歯間ブラシやデンタルフロスを使用すると細かな部分の汚れも除去できます。

シーラントの保護効果を最大限に活かすためには、日々の歯磨きが大切です。歯磨きは、虫歯だけでなく、歯周病などの口腔トラブルの予防にもつながります。特に、食後や寝る前に歯磨きをすることは、口腔内の健康を維持するうえで非常に重要です。

シーラント処置を終えたあとも、しっかりと歯磨きをしましょう。

再度処置が必要になることがある

シーラントの効果はいつまでも持続するわけではありません。シーラントの効果持続期間は、一般的に2〜5年といわれていますが、毎日の食事や噛みしめなどによって、効果は次第に弱まります。

そのため、シーラントの状態によっては、再度処置が必要になることもあるのです。

シーラントは非常に効果的な虫歯予防法ですが、その効果は長期間持続するわけではありません。一度の処置だけで安心せず、定期検診を受けるようにしましょう。

まとめ

両手で天井を指差す女の子

奥歯の溝は磨きにくいため食べかすや汚れが溜まりやすく、虫歯リスクが高い部分です。奥歯の咬合面にある溝やくぼみにシーラント処置を施すことで、虫歯の原因になる食べかすや汚れ、細菌の侵入を防ぎます。

特にこどもの歯はまだ未熟であるため、虫歯菌など細菌への抵抗力が弱いです。生えて間もない永久歯が虫歯になると、急速に進行し、結果的に歯を削って治療することもあるでしょう。

シーラントの効果は、一般的に2〜5年ほど持続するといわれています。また、シーラント処置は麻酔が不要で工程もシンプルです。痛みがなく、こどもへの負担も比較的少ないため、奥歯が生え始めたら、シーラント処置を検討してみてください。

シーラント処置を検討されている方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所」にお気軽にご相談ください。

口臭の原因と対策は?

2023年10月20日
口臭の原因と対策は?

こんにちは!大阪府八尾市に60年間にわたり、地域に根付いた歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

歯の健康はもちろん、歯にまつわる体のお悩みに対して、歯科医やスタッフからすると当たり前の知識でも、実は患者さんにとっては疑問に感じられることが多いことに気づかされます。診療中に全ての質問に詳しくお答えできればいいのですが、現実的にはお一人お一人に詳細に説明する時間が限られていることが多いのが現状です。

そこで、普段の診療中によく聞かれる質問に対して、当院のブログで詳しく解説していく「歯に関するご質問に全力回答!」ブログをスタートしました。

患者さまがこのブログを通じて、歯医者に対して日常から抱えている疑問や不安を解消していただければ、それが私たちの大きな喜びです。

どんな些細な疑問や質問でも、お気軽にお寄せいただければと思います。私たちは患者さまの健康と幸福を支えるためにここにいます。どうぞよろしくお願いいたします。

口臭の原因と対策は?のご質問に全力回答!

今回は口臭の原因と対策について、歯医者としてのアドバイスや口臭予防・口臭対策にはどういった方法があるのかについて詳しく解説していきたいと思います。

口臭が臭い人の主な原因は何ですか?

強い口臭の主要な原因は、口内の問題です。虫歯や歯周病の場合、特有の嫌な臭いが発生します。さらに、虫歯や歯周病に至らない場合でも、プラーク(歯垢)が多く付着していると口臭の原因になります。また、入れ歯の適切なケアの不足、金属の詰め物や被せ物の腐食、口腔がんなども口臭の原因となります。

口臭の三大原因物質

口臭の三大原因物質

硫化水素(Hydrogen Sulfide)

硫化水素は口臭の主要な原因物質の一つであり、腐敗したタンパク質から生じます。口腔内に存在する細菌がタンパク質を分解し、その過程で硫化水素を生成します。硫化水素は腐った卵のような不快な匂いを持っています。

メチルメルカプタン(Methyl Mercaptan)

メチルメルカプタンも硫化水素と同様に腐敗したタンパク質から生成される物質で、口臭の原因となります。メチルメルカプタンはガーリック(ニンニク)のような匂いを持ち、口臭の特徴的な臭いの一つです。

ジメチルスルフィド(Dimethyl Sulfide)

ジメチルスルフィドも硫化水素とメチルメルカプタンと同様に、口臭の原因となる硫黄化合物です。ジメチルスルフィドは腐敗した食品や細菌による歯垢の分解に関与し、口臭の原因となります。

 

これらの物質は口腔内の細菌の活動によって生成され、口臭の主要な原因となります。定期的な歯科検診、適切な口腔衛生、バランスの取れた食事、そして十分な水分摂取は口臭を軽減するのに役立ちます。

また、口臭で持続的にお悩みの場合は速やかに歯科医師に相談してください。

口臭は病気のサインですか?

口臭は病気のサインですか?

口臭自体は病気ではないですが、口臭が持続的で強烈な場合、潜在的な健康問題を示唆することがあります。口臭は通常、口腔内の問題に関連していますが、以下のような疾患や状態と関連があることがあります。

歯周病(歯槽周囲疾患)

歯周病は歯肉の炎症や感染を伴う口内の疾患で、口臭の一般的な原因です。持続的な口臭がある場合、歯周病が関与している可能性が高いです。

歯周病以外の口腔疾患

口内の潰瘍、口内炎、歯の腐敗など、他の口腔内の問題も口臭を引き起こす原因となります。

食道疾患

胃食道逆流症(GERD)や胃潰瘍などの食道関連の疾患が口臭の原因になることがあります。

呼吸器疾患

呼吸器の感染症、肺疾患、副鼻腔炎などは、口臭を引き起こす可能性があります。

代謝性疾患

一部の代謝性疾患(糖尿病、腎臓疾患など)は口臭の原因になることがあります。

口腔外の疾患

口臭は口腔外の疾患や健康問題の兆候として現れることがあります。口臭が持続的で不明瞭な場合、医療専門家に相談することが重要です。

 

口臭は日常的な口腔ケアと適切な歯科検診を通じて管理できることが多いですが、持続的な口臭がある場合、潜在的な健康問題がある可能性があるため、医師や歯科医に相談することが重要です。

歯磨きしても口が臭いのはどうして?

歯磨きしても口が臭いのはどうして?歯磨きしても口臭が続くことがあるのは、口臭の原因が歯磨きだけでは解決できない場合があるからです。以下は歯磨きだけでは口臭が改善しない理由と、それを改善するための対策です。

歯周病や歯垢の不十分な除去

歯磨きが不十分で歯垢が残ると、歯周病や歯茎の炎症が引き起こされ、口臭の原因となります。歯間ブラシやデンタルフロスを使って歯の間の歯垢を除去することが重要です。定期的な歯科検診も歯垢や歯周病の管理に役立ちます。

舌の清掃の不足

舌の表面には細菌や食べかすが蓄積し、口臭の原因となります。舌ブラシやスクレーパーを使って舌の清掃を行いましょう。

口腔外の原因

口臭は口腔内だけでなく、胃腸の問題や代謝性疾患など体内の要因によることもあります。医師や歯科医に相談し、潜在的な問題を排除するための診察を受けることが重要です。

食事や飲み物

強い香りの食べ物(にんにく、玉ねぎなど)や飲み物(コーヒーやアルコール)の摂取は、口臭の原因となります。これらを控えるか、食後に歯磨きを行うことが役立ちます。

唾液不足

唾液は口腔内の細菌の成長を抑制し、食べかすを洗い流す役割を果たします。唾液不足がある場合、口臭が悪化することがあります。十分な水分摂取と、必要に応じて口腔洗浄薬を使用することが役立ちます。

 

口臭がしやすい人の特徴は?

口臭がしやすい人の特徴は?

口臭がしやすい人には、以下のような特徴があります。ただし、これらの特徴が全て当てはまるわけではありませんし、個人差があります。口臭の原因は複合的で、一人ひとり異なります。

不適切な口腔衛生

歯磨きやフロッシングなどの口腔衛生習慣が不十分な場合、食べかすや歯垢が歯に残り、口臭の原因となります。

歯周病

歯周病は歯茎の炎症と感染を伴う疾患で、口臭の主要な原因となります。

食生活

強い香りを持つ食べ物(にんにく、玉ねぎ、香辛料など)の摂取が多いと、口臭が発生しやすくなります。

喫煙

タバコを吸うことは口臭の原因となり、また、歯周病のリスクを高めることがあります。

口腔乾燥

口腔内が乾燥していると、唾液の量が減少し、口臭が発生しやすくなります。

特定の医薬品

一部の医薬品は口臭を引き起こす可能性があります。これらの薬物を服用している場合、口臭が発生しやすいことがあります。

代謝性疾患

代謝性疾患(糖尿病、腎臓疾患など)は口臭の原因になることがあります。

ストレス

ストレスは唾液の分泌を減少させ、口臭を悪化させることがあります。

口腔外の健康状態

口臭は口腔内だけでなく、体内の疾患によっても引き起こされることがあります。

 

口臭と歯並びの関係

口臭と歯並びには密接な関係があります。

以下に、その関係と両者の影響について説明いたします。

歯の隙間と歯垢

歯の間や歯並びの乱れにより、歯ブラシやフロスが効率的に歯の隙間に到達しづらくなることがあります。これにより、歯垢(プラーク)が蓄積し、口臭の原因となります。歯垢は口腔内で細菌の繁殖を促進し、口臭の主要な要因です。

歯周病

歯並びの乱れがあると、歯周病のリスクが増加します。歯周病は歯肉の炎症や感染を引き起こす疾患で、これも口臭の原因となります。歯並びの悪さにより、歯周ポケットと呼ばれる歯茎と歯の間の隙間ができ、そこに歯垢がたまり、感染の温床となります。

歯石

歯並びの悪さや歯間の隙間により、歯石がたまりやすくなります。歯石は歯垢の硬化物で、歯の表面に付着し、口臭を引き起こす一因となります。

噛み合わせの問題

歯並びの悪さや歯の不正咬合は、正しく噛むことが難しくなることがあります。これにより、食べかすが歯の間に詰まりやすくなり、歯垢や食べかすが腐敗し、口臭を引き起こします。

口臭を改善し、歯並びを改善するための方法には以下のようなものがあります

正しい歯磨きとフロスの継続的な使用

歯垢を除去し、口臭を軽減するのに役立ちます。

歯医者の定期的な診察

歯周病や歯石の除去のために歯科医による専門的なケアが重要です。

歯の矯正治療

歯並びを改善するための矯正治療が必要な場合、歯科医に相談しましょう。

健康的な食生活

バランスの取れた食事と適切な水分摂取が口臭を軽減するのに役立ちます。

口臭や歯の健康に関する具体的なアドバイスや治療については、歯科医に相談することが最善です。歯科医は個々の状態に合わせた適切なケアプランを提供してくれます。

口臭の治し方は?

以下は口臭を軽減するために簡単に実践できる対策方法

口臭を軽減するための簡単な対策方法

歯の適切なブラッシング

歯のブラッシングは日常的な口臭予防に最も効果的な方法の一つです。朝、夜、食後に歯ブラシを使って歯垢や食べかすをしっかりと除去しましょう。舌の裏側もブラッシングすることが重要です。

フロッシング

歯間ブラシやフロスを使って歯の間の食べかすや歯垢を取り除きましょう。これはブラッシングだけでは届かない部分を清潔に保つのに役立ちます。

舌の清掃

舌の表面にも細菌や食べかすが蓄積し、口臭の原因となります。舌ブラシやスクレーパーを使って舌の表面を清掃しましょう。

口腔洗浄薬の使用

口臭を軽減するために、口腔洗浄薬を使うことができます。ただし、過度の使用は口のバランスを乱す可能性があるため、適切な使用方法を尋ねて歯科医に相談しましょう。

水分摂取

十分な水分を摂ることは口臭の軽減に役立ちます。水は口腔内の細菌の増殖を抑制し、口臭を和らげる助けとなります。

定期的な歯科検診

歯科医による定期的な歯科検診とクリーニングを受けることが重要です。歯周病や歯の問題が早期に発見され、治療されることで口臭を軽減できます。

バランスの取れた食事

食事内容に気を付けて、香辛料や強い香りの食べ物を控え、野菜やフルーツを摂ることで口臭を和らげることができます。

 

口臭が気になる方は、まずは上記の内容に気をつけていただき、対策・改善を目指してください。

口臭に関する意識調査

口臭に関する意識調査

歯科医療総合商社などによる意識調査によると、口腔内の懸念に関する回答の90.6%が「口臭について気になったことがある」というものでした。ただし、男性と女性の間に差異が見られ、男性の場合、「口臭がある」が27.9%で最も多く、「歯の黄ばみ」が27.8%でそれに続きました。一方、女性では、「歯の黄ばみ」が44.9%で最も一般的であり、「口臭がある」は26.6%で5番目に位置していました。

自分の口臭はチェックできますか?

自分の口臭はチェックできますか?

自分の口臭をチェックする方法はいくつかあります。

手首や手の甲をかいてにおいをかぐ

手首や手の甲を舌でなめ、その後ににおいをかいてみることで、自分の口臭をチェックできます。ただし、これは口臭を正確に評価する方法としてはあまり信頼性がありません。

スプーンを使った舌の検査

スプーンの背で舌の表面をこするか、スクレーパーを使用して舌の表面をこすり、その後に匂いをかぐことができます。舌の白い舌苔(舌の汚れ)や異常な匂いがあるかどうかをチェックします。

別の人に聞いてみる

友人や家族に率直な意見を求めることもできます。他人が自分の口臭を感じる可能性があります。

臭いを感じるテスト

手で息を鼻に持っていき、息がどのように臭うかを評価できます。この方法は、口臭の一般的な特徴を知るのに役立つことがあります。

 

ただし、これらの方法はあくまで自己診断であり、正確な評価が難しいことがあります。口臭が持続的な問題となる場合、歯科医や医師に相談することをおすすめします。専門家は正確な診断を行い、適切な対策や治療を提供することができます。また、定期的な歯科検診を受けることも、口臭の早期発見と対策に効果があります。

どうしたら口が臭いのは治りますか?

口臭の治療において、まず最初に原因を特定することが重要です。もし口臭の原因が歯周病である場合、歯科医で適切な治療を受けながら、歯垢をしっかりと除去するために適切な歯磨きを行います。歯間ブラシやデンタルフロスの使用も効果的です。

一方、唾液の減少が口臭の原因となっている場合、しっかりと食事を噛んで唾液をよく出すことを心がけることが大切です。

まとめ

口臭の原因は様々ですが、最も多い原因がお口(口腔内)のトラブルです。

虫歯や歯周病にならないよう日頃からのケアがとても大切です。

医療法人甦歯 もりかわ歯科志紀診療所では定期的なメンテナンスに通っていただくことをおすすめしております。

予防歯科について詳しくは、もりかわ歯科志紀診療所の予防歯科ページをご覧ください。

 

また、歯並びが悪いことも口臭の原因になってしまいます。

歯並びや噛み合せを正すことで、口臭だけでなく全身の健康を手に入れることができます。

詳しくは当院ホームページの矯正歯科ページをご覧いただくか、直接診療所へ矯正無料相談にお越しくださいませ。

 

重度の歯周病とはどのような状態?放置するリスクと治療法

2023年10月13日
歯茎を確認している男性

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所です。

歯茎からの出血や、歯のぐらつきがある場合、重度の歯周病になっているかもしれません。重度の歯周病を放置すると、食事など日常生活に影響を及ぼし、最終的に歯が抜け落ちる可能性があります。重度になると治療の難易度も高くなるため、早期に対処することが大切です。

今回は、重度の歯周病の症状や放置するリスク、歯周病の予防法を解説します。

重度の歯周病とはどのような状態?

口に人差し指を当て、悩んでいる表情の女性

歯周病とは、歯と歯茎の間にあるすき間(歯周ポケット)が細菌に感染し、炎症を起こす病気です。歯周病の進行度合いは、歯周ポケットの深さで診断します。

・軽度の歯周病:1〜3mm

・中等度の歯周病:4~5mm

・重度の歯周病:6mm以上

歯周ポケットの深さが6mm以上の場合、重度の歯周病と診断されます。重度の歯周病で現れる症状は、以下のとおりです。

・歯が動揺する

・歯茎が赤く腫れて膿が出る

・歯茎から出血なる

・歯茎が下がる

・口内がネバネバする

・口臭が強くなる

重度の歯周病では、歯周病ポケットが非常に深くなるので、歯がグラグラと動揺する場合が多いです。咀嚼に支障をきたすこともあるでしょう。

軽度の歯周病では痛みなどの自覚症状はないのが一般的ですが、重度になると上記の症状が現れます。歯茎が下がったことで、歯が長く見えることも多いです。

症状が現れてから歯周病に気づく方も少なくありません。

重度の歯周病を放置すると

黒いドミノを指で倒している

重度の歯周病を放置すると、歯だけではなく全身に影響を及ぼす恐れがあります。

歯が抜け落ちる

歯周病は、歯周ポケット内に歯石や歯垢が溜まることで細菌に感染して引き起こされます。重度の歯周病を放置すれば、歯周ポケット内で活発化した細菌感染が顎の骨にまで拡大するでしょう。

歯を支える顎の骨が溶けて、歯がグラグラと揺れ始めます。最終的には歯が抜け落ちる可能性があるのです。

歯が自然と抜け落ちることは少ないですが、抜歯で歯を失うことが多いでしょう。自然に歯が抜け落ちるまで歯周病が進行した場合、膿の塊や痛みなどの自覚症状が現れて受診する方が多いためです。

全身疾患や妊娠のトラブルにつながる

歯周病を放置すると、歯周病菌が血液を介して全身に運ばれます。歯周病菌は毒性物質や炎症物質を持っているため、さまざまな疾患やトラブルを引き起こす可能性があるでしょう。

歯周病を放置することで起きる可能性のある病気は、以下のとおりです。

糖尿病

歯周病菌が産出する炎症物質が、血糖値をコントロールするインスリンの働きを低下させて糖尿病を引き起こします。

糖尿病と歯周病は関係が深く、どちらか一方が悪化すれば、もう片方の病気も悪化する可能性が高いです。そのため、糖尿病の方や糖尿病リスクの高い方は、歯周病が重症化しないように注意しなくてはなりません。

動脈硬化

歯周病菌の持つ炎症物質や毒性物質によって血管の壁が炎症を起こすと、血管が狭まります。歯周病菌が血管に炎症を起こして血管を硬化させることで、動脈硬化を引き起こすと考えられています。

動脈硬化が引き起こされると、脳梗塞・狭心症・心筋梗塞などのリスクが高まるでしょう。

誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)

食事の際に、飲食物が食道ではなく気管に入ることがあります。飲食物と一緒に歯周病菌が肺に入り込むと、肺炎を引き起こすかもしれません。

妊娠のトラブル

血液を通して歯周病菌が胎盤へ届いて刺激することや、歯周病菌の持つ炎症物質によって陣痛が誘発されることなどが原因で、妊娠に関するトラブルを引き起こすことがあるでしょう。

歯周病がある方は、早産や低出生体重児のリスクが高いとされています。妊娠中は体調がよくない方が多く、つわりの影響で歯磨きをできない方もいます。

妊娠前から歯周病を予防し、口内を清潔に保つことが重要です。

重度の歯周病の治療法

歯の模型を使って説明している歯科医師

重度の歯周病の場合、治療が複雑化します。歯や口内の状況に応じて、適切な治療が選択されるでしょう。

重度の歯周病の治療方法は、以下のとおりです。

FMD

FMD(フルマウスディスインフェクション)は、歯周病菌を口腔内と身体の両方から除去する治療法です。

歯周病菌はスケーリングやルートプレーニングなど、機器によるクリーニングで除去しますが、重度の歯周病の場合はクリーニングだけでは除去できません。除去に時間がかかると通院回数が多くなるため、早急に歯周病を改善するためにFMDが選択されます。

FMDでは抗生物質を内服し、体内の歯周病菌を一度で除去します。

歯周外科治療(フラップ手術)

重度の歯周病の場合、歯周ポケットに形成された歯石をクリーニングで除去することは困難です。歯茎を切開し、歯根に付着している歯石・歯垢・毒素を除去することが多いです。

麻酔を使用するので、手術中の痛みはありません。外科手術なので負担は大きいですが、重度の歯周病を改善するために必要な治療です。

歯周病組織再生療法

歯周病組織再生療法は、歯周病によって失われた骨などの組織を回復するための治療です。歯周病菌は、顎の骨や歯茎などの歯の周辺組織を破壊します。

周辺組織が破壊されると歯を支えられなくなり、自然に抜け落ちるかもしれません。抜歯が必要になることもあるでしょう。

しかし、歯を支えている組織を歯周病組織再生療法で回復すれば、歯を残せる可能性が高まります。歯周病組織再生療法では、歯周組織を回復するための場所を作り、組織の回復を促す薬剤を注入します。

歯周補填治療

重度の歯周病では歯を支える骨が溶け、歯がグラグラと動揺する場合が多いです。歯が動揺していると、食べ物を噛むことが困難になります。

歯周補填治療では、動揺している歯を被せ物で固定して安定させます。食べにくさを改善するだけでなく、噛み合わせも改善されるでしょう。

抜歯

重度の歯周病でも、まずは歯を残すことを考えて治療を進めます。

しかし、歯を残すことでほかの歯や身体に悪影響がある場合は、抜歯を選択するでしょう。

歯周病の予防法

歯ブラシ・マウスウォッシュ・デンタルフロスが置かれている

歯周病が重症化してから治療するのではなく、日頃から予防することが大切です。歯周病は自覚がないまま進行し、気づいたときには重度になっているケースも珍しくありません。

歯周病の予防法は、以下のとおりです。

毎日の正しい歯磨き

毎日の正しい歯磨きでプラークを取り除くことは、歯周病の予防につながります。歯ブラシだけでなくフロスなどを使用し、歯と歯の間に付着した歯垢を除去しましょう。

歯と歯茎の溝に45度の角度で歯ブラシを当てることで、歯周ポケットの歯垢や歯石を除去できます。奥歯や歯の裏側など、磨きにくい部分もしっかり磨きましょう。

生活習慣の見直し

免疫力が低下すると、歯周病菌の働きが強まって細菌に感染しやすくなります。栄養バランスのよい食事を心がけ、十分な睡眠や適度な運動で免疫力を高めましょう。

ストレスや疲労を溜め込まないことも大切です。リラックスできる音楽を聴く、趣味の時間を設けるなど、ストレスを解消することも心がけてください。

歯科医院での定期的なケア

歯科医院で定期的に歯周病ケアを行うことも重要です。歯茎の炎症状態や歯周ポケットの深さを定期的に確認すれば、歯周病が重症化する前に気づくことができます。

歯科医師や歯科衛生士によるクリーニングを受けることで、歯垢や歯石を徹底的に除去できます。定期的にクリーニングを受けていれば歯垢が蓄積されないため、歯周病予防につながるでしょう。

まとめ

歯ブラシを片手に持っている女性

重度の歯周病は、食べ物を噛めない、歯茎から出血するなど、日常生活にも影響を及ぼします。進行すると、自然と歯が抜け落ちることもあるでしょう。

身体全体の健康にも悪影響を及ぼすため、歯周病は早期治療・予防することが大切です。歯周病は、進行しなければ気づけないケースも多いです。歯科医院のケアを定期的に受けて口内の状態を確認してもらいましょう。日常のケアもしっかりと行い、歯周病を予防してください。

歯周病でお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所」にお気軽にご相談ください。

虫歯の予防に何ができますか?

2023年10月13日
虫歯の予防に何ができますか?

こんにちは!大阪府八尾市で60年地域に根ざす歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

歯はもちろん歯に関係する体のお悩みに対して、歯科医や診療所のスタッフからすれば当たり前の知識でも意外に患者さんはこんなことを疑問に感じておられるのか…とハッとさせられることがよくあります。

診療中に全てお答えできれば良いのですが、お一人お一人に詳しく説明する時間も中々取れないのが現状です。

そんな普段の診療中によく聞かれる質問に当院のブログで片っ端からお答えしていく「歯に関する質問に全力回答!」ブログを開始しました!

患者さまがこのブログを読んでいただくことで、歯医者に対して普段からモヤモヤと疑問に感じていることを少しでも解決していただく手助けとなれば幸いです。

虫歯の予防についてのご質問に全力回答!

今回は虫歯の予防について、歯医者として何ができるのか、どういった虫歯予防の方法があるのかについて詳しく解説していきたいと思います。

虫歯予防とは

虫歯予防は、歯に虫歯(むしば、または蝕とも呼ばれます)ができるのを防ぐための対策やケアのことを指します。虫歯は、口の中の細菌が食べ物の残りカスや糖分を分解して酸を産生し、それが歯のエナメル質を脱灰(脱石灰化)させることによって起こります。虫歯が進行すると、歯の組織が崩れ、痛みや感染が引き起こされる可能性があります。

虫歯予防の方法

正しい歯磨き

虫歯の予防に最も基本的なのは、正しい歯磨きです。特に、その方法とタイミングが重要です。

食事の後や寝る前に、歯ブラシと歯磨き粉を使用して口腔内を丁寧に清掃し、食べかすや細菌の増殖を防ぎましょう。

正しい歯磨きの方法

歯磨きを始める際に、以下の手順に従ってブラッシングを行います。

バス法

毛先を90度にあてて磨く

スクラップ法

毛先を歯と歯茎の境目に当てて磨く

歯ブラシの持ち方

持ち方はペングリップ 歯や歯茎に過大な力をかけないように磨いてください。

  • 歯ブラシを歯に対して45度の角度で当てます。歯ブラシの毛先が歯茎と接触するようにします。

②小さな円を描くように歯ブラシを動かし、徐々に歯の表面を磨きます。

③上下左右、全ての歯の表面(外側、内側、噛む面)を磨きます。

④特に歯と歯茎の境界部分を丁寧に磨きましょう。

歯磨きの時間

歯磨きは2分間程度行います。タイマーを使うか、歯ブラシに搭載されているタイマー機能を利用することで、適切な時間を確保できます。

歯磨きの頻度

朝晩の食事後に歯磨きを行うのが一般的です。食後の歯磨きにより、食べかすや細菌を取り除き、口腔内を清潔に保ちます。

歯磨きするタイミング

食事の後すぐに歯磨きを行うと、食べ物の酸が歯のエナメル質を軟化させている時間帯になります。そのため、その状態で強く磨くと歯を傷つける可能性があるため、食後30分以上待つことで、唾液の働きにより口腔内の酸性度が下がり、安全に歯磨きを行うことができます。

歯磨きは、歯の表面に付着した食べかすや細菌を取り除くために重要です。適切な歯ブラシと歯磨き粉を使用し、朝晩の歯磨きを行いましょう。

 

正しい歯磨き方法を実践することで、歯の健康を維持し、虫歯や歯周病のリスクを最小限に抑えることができます。

歯間清掃

歯間清掃は、歯間にたまった食べかすや細菌を取り除くための重要なステップです。

歯間には歯ブラシが届きにくい場所がありますので、歯間ブラシやフロスを使用して歯間を清掃しましょう。以下に、歯間清掃を行う方法を説明します。

歯間清掃

歯間ブラシの選択

歯間ブラシは、歯の間に挟まるような小さなブラシで、さまざまなサイズや形状があります。歯の間の隙間に合ったサイズの歯間ブラシを選びましょう。歯科医や歯科衛生士からアドバイスを受けることもおすすめです。

歯間ブラシの使い方

歯間ブラシの使い方

歯間ブラシを優しく歯間に挿入します。力を入れすぎないように注意しましょう。

歯間ブラシを歯茎の方向にゆっくりと進め、歯と歯茎の境界部分を丁寧に清掃します。

ブラシを歯の間で軽く回転させることで、食べかすや細菌を取り除きます。歯の間を十分に清掃するために、ブラシを上下に動かしてみてください。

歯間ブラシの交換

歯間ブラシの毛先は使用に伴って摩耗しますので、定期的に新しい歯間ブラシに交換しましょう。

歯間清掃の頻度

歯間清掃は、朝晩の歯磨きと同様に毎日行うことがおすすめです。特に、歯間に食べかすがたまりやすい箇所や詰め物の周りを重点的に清掃しましょう。

歯医者からのアドバイス

歯医者や歯科衛生士に歯間清掃の方法や適切な歯間ブラシの選択について相談することが大切です。口腔内の状態に合わせて適切なアドバイスをさせていただきます。

歯間清掃を毎日行うことで、歯間にたまった食べかすや細菌を取り除き、虫歯や歯周病のリスクを低減させることができます。

健康的な食事

健康的な食事

虫歯の発生に関与する細菌は、糖分を代謝してエネルギーを得、その過程で酸を生成します。この酸が歯のエナメル質を侵食し、虫歯の原因となります。したがって、糖分の摂取を制限することによって、虫歯のリスクを軽減できます。

特に、間食による糖分の摂取は控え、食事の時間を設定して摂取することが勧められます。また、飲み物にも注意が必要で、糖分の多い飲み物は虫歯の主要な原因の一つとなります。したがって、水や無糖のお茶などを選ぶことが良いでしょう。

バランスの取れた食事を心がけ、特に甘い飲料やお菓子を控えることが重要です。

低糖分の食事

高糖分の食品や飲料品は、虫歯の主な原因の一つです。糖分は口腔内の細菌によって代謝され、酸を産生することがあり、これが歯のエナメル質を脱灰させて虫歯を引き起こします。健康的な食事では、砂糖や甘いお菓子、炭酸飲料、果物ジュースなどの高糖分の食品を制限しましょう。

フッ素を摂取

フッ素は歯のエナメル質を強化し、虫歯の予防に役立ちます。フッ素を含む水道水を飲むか、フッ素入りの歯磨き粉や口腔ケア製品を使用することが効果的です。ただし、フッ素の摂取量には適切なバランスが必要です。

バランスの取れた食事

健康的な食事は、栄養バランスが取れていることが重要です。食事には主食(穀物)、タンパク質(肉、魚、卵、豆類)、乳製品、果物、野菜をバランスよく含めることが大切です。特にカルシウムを多く含む乳製品は、歯のエナメル質の強化に役立ちます。

食事のタイミング

食事の頻度とタイミングも考慮が必要です。連日頻繁におやつを摂ることは、歯に悪影響を及ぼす可能性があります。食事の後、特に糖分を多く含む食品を摂った場合、歯磨きを行うことが重要です。

歯を傷つけない食品

硬い食べ物や氷を噛む習慣は、歯を傷つける可能性があるため、控えるべきです。また、歯に付着しやすい色の濃い食品や飲料(コーヒー、紅茶、赤ワインなど)は、歯の着色を引き起こす可能性があるため、適度に摂るようにしましょう。

健康的な食事習慣を実践することは、虫歯予防に加えて全身の健康にも良い影響を与えます。定期的な歯科検診と歯のケアと共に、バランスの取れた食事を心がけましょう。

歯医者での定期検診

歯医者での定期検診

歯医者のチェックアップを定期的に受けることで、早期の虫歯や歯周病を発見し、治療を受けることができます。

歯医者での定期検診は、口腔健康を維持し、歯の問題を早期に発見して治療するために非常に重要なプロセスです。

以下に、歯医者での定期検診について詳しく説明します。

定期検診の頻度

一般的に、成人の場合、歯医者での定期検診は年に1回から2回が推奨されています。子供や特定のリスクを持つ成人は、より頻繁な検診が必要かもしれません。歯科医に相談し、最適なスケジュールを決めましょう。

定期検診の目的

定期検診の主な目的は、虫歯や歯周病などの歯の問題を早期に発見し、適切な治療を行うことです。また、口腔内の健康状態を評価し、予防策や口腔ケアのアドバイスをさせていただくこともあります。

検査と診断

歯医者は口腔内を詳細に検査し、歯の表面や歯茎、歯周ポケットなどを確認します。必要に応じてX線撮影や歯のクリーニングも行われます。異常や問題が見つかった場合、歯医者は診断を行い、治療計画を提案します。

クリーニングと歯垢の除去

定期検診の一環として、歯科衛生士が歯垢(プラーク)や歯石を除去し、歯の表面をクリーニングします。これにより、歯の健康を維持し、歯周病のリスクを低減します。

予防策とアドバイス

歯医者は口腔健康を保つための予防策や適切な口腔ケアに関するアドバイスを提供します。適切な歯磨き方法、フッ素の使用、栄養指導、歯間清掃の方法などが含まれます。

カウンセリングと治療計画

歯医者は患者に口腔健康に関するアドバイスを提供し、必要な場合は治療計画を立てます。これには虫歯の治療、詰め物の修復、歯周病治療、審美歯科処置などが含まれます。

予約の設定

定期検診の際に、次回の予約を設定することが一般的です。定期的な検診を欠かさず受けることで、口腔健康を維持し、問題を早期に発見して治療することができます。

歯医者での定期検診は、虫歯や歯周病などの歯の問題を防ぎ、口腔内の健康を保つために非常に重要です。定期的な検診を受けることで、長期的な口腔健康をサポートしましょう。

定期的な歯のクリーニングについて詳しくは以前のブログ「歯のクリーニング頻度はどれぐらい?」をご覧ください。

シーラント

シーラント

歯の奥歯の溝レジンを始めとしたプラスチック樹脂で埋めることで、食べかすや細菌の侵入を防ぐことができます。

歯医者でのシーラント(歯のシーリングとも呼ばれます)は、主に永久歯の奥歯(臼歯)に対して行われる予防的な歯科処置です。

シーラントは、虫歯の発生を予防するために歯の表面に薬剤を塗布し、歯の溝やクレバスを埋めることで、食べかすや細菌が歯の表面に付着するのを防ぎます。

以下は、歯医者でのシーラントについて詳しく説明いたします。

対象

シーラントは通常、永久歯の奥歯(第一大臼歯、第二大臼歯、第一小臼歯、第二小臼歯)に対して行われます。これらの歯は溝やクレバスが多く、食べかすや細菌がたまりやすいため、虫歯の発生リスクが高いです。

プロセス

歯医者は、シーラントを施す前に歯の清掃を行います。歯をクリーニングし、表面の汚れや細菌を取り除きます。

歯の表面をドライに保つために、歯の周りにコットンロールや吸引器を使用することがあります。

歯の表面にシーラント材(通常はレジンと呼ばれるプラスチックの材料)を塗布します。この材料は液状で、歯の溝やクレバスにしっかりと入り込みます。

シーラント材は通常、特定の波長の光を照射して硬化させます。硬化することで、シーラントが歯の表面に密着し、長期間にわたって保護を提供します。

必要に応じて、歯医者はシーラントの微調整を行い、最適な密封性を確保します。

利点

シーラントは歯の表面に保護バリアを形成し、食べかすや細菌が侵入するのを防ぎます。

特に子供の永久歯に対して行うことが一般的で、虫歯の予防に効果的です。

シーラントは痛みを伴わず、非侵襲的な処置であるため、患者にとって快適です。

シーラントは虫歯予防の効果的な方法の一つであり、定期的な歯科検診時に歯医者と相談し、適切なタイミングで施術を受けることがおすすめされます。

十分な睡眠

十分な睡眠

睡眠は体全体の健康に大きな影響を与えますが、口腔内の健康にも重要な影響を及ぼします。睡眠中には唾液の分泌が増加し、口腔内を清潔に保つ役割を果たします。

唾液には口腔内の健康をサポートするさまざまな役割があります。

酸の中和

唾液には中性のpHを保つための緩衝作用があり、口腔内の酸性度を中和する役割を果たします。これにより、酸が歯のエナメル質を侵害しにくくなります。

細菌の制御

唾液には細菌の増殖を抑制する酵素や抗菌成分が含まれており、口腔内の細菌の数をコントロールします。

食べかすの洗浄

唾液は食べかすや微粒子を洗い流す役割を果たし、口腔内を清潔に保ちます。

したがって、十分な睡眠を確保し、充分な唾液の分泌を促進することは、虫歯予防に非常に役立ちます。成人においては、理想的な睡眠時間は一晩につき約7〜8時間とされています。適切な睡眠を確保することで、口腔内の健康を維持し、虫歯や歯周病のリスクを低減させることができます。

ストレスを溜めない

ストレスを溜めない

ストレスは、唾液の分泌を抑制し、虫歯の発生リスクを高める要因となります。ストレスを軽減し、虫歯の予防に努力することが大切です。趣味を楽しむ、音楽を鑑賞する、適度な運動を行う、瞑想を実践するなど、ストレス管理の方法を積極的に取り入れることが有益です。

虫歯予防に大切なこと

毎食後の歯磨きを習慣づけましょう

食事後やおやつの後に、できるだけ速やかに歯磨きを行いましょう。口腔内に残った食べ物は虫歯の細菌にとって大変魅力的なものであり、それを口内に放置する時間を最小限に抑えることが重要です。外出先で歯磨きが難しい場合でも、お茶や水でうがいをするだけでも効果的です。

虫歯予防は、歯の健康を維持し、痛みや治療の負担を減らすために非常に重要です。定期的な歯のケアと予防策を実践することで、虫歯のリスクを最小限に抑えることができます。

まとめ

虫歯の予防には、正しい歯磨き方法とタイミング、歯間清掃、低糖分の食事、フッ素の摂取が重要です。歯医者での定期検診も虫歯や歯周病の早期発見に役立ちます。また、睡眠の質とストレス管理も口腔健康に影響を与える要因であり、適切な睡眠時間とストレス軽減方法を採用することが虫歯予防に貢献します。虫歯予防は、口腔健康を維持し、痛みや歯の問題を最小限に抑えるために非常に重要です。

 

大阪府八尾市にある歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科では日々の診療で患者さまとの対話を大切にし、お一人お一人に合わせた治療を行っております。

歯に関する心配事がございましたらいつでも大阪府八尾市にある歯医者、もりかわ歯科へお越しください。

 

歯列矯正をお考えの方も当院では矯正無料相談を実施していますので、お気軽にお問い合わせください。

詳しくは当院ホームページにあるマウスピース矯正ページをご覧ください。

歯のクリーニング頻度はどれぐらい?

2023年10月6日
歯のクリーニング頻度はどれぐらい?

こんにちは!大阪府八尾市で60年地域に根ざす歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

歯はもちろん歯に関係する体のお悩みに対して、歯科医や診療所のスタッフからすれば当たり前の知識でも意外に患者さんはこんなことを疑問に感じておられるのか…とハッとさせられることがよくあります。

診療中に全てお答えできれば良いのですが、お一人お一人に詳しく説明する時間も中々取れないのが現状です。

そんな普段の診療中によく聞かれる質問に当院のブログで片っ端からお答えしていく「歯に関する質問に全力回答!」ブログを開始しました!

患者さまがこのブログを読んでいただくことで、歯医者に対して普段からモヤモヤと疑問に感じていることを少しでも解決していただく手助けとなれば幸いです。

歯のクリーニングについてのご質問に全力回答!

今回は歯のクリーニング頻度や、そもそも何でクリーニングしないといけないのか、クリーニングしないとどうなるのか?など様々な質問にお答えしていきます。

歯のクリーニングとは

歯のクリーニングとは

歯のクリーニングとは、歯科医師や歯科衛生士によって行われる歯の健康維持および歯周病予防のための一連のプロセスです。

一般的な歯のクリーニング内容に加え、森川歯科で力を入れているクリーニング内容を併せてご紹介いたします。

一般的な歯のクリーニング内容

一般的な歯のクリーニング内容

一般的な歯のクリーニングプロセスには以下のような内容が含まれます。

スケーリング(歯石除去)

まず、歯科医師や歯科衛生士は特殊な器具を使用して、歯の表面から歯垢(プラーク)や歯石(タータル)を除去します。歯垢は食べかすや細菌の蓄積から形成され、歯石は硬化した歯垢です。これらを取り除くことで、歯ぐきの炎症や歯周病のリスクを減少させます。

研磨(ポリッシング)

歯の表面についたステイン(着色汚れ)を取り除くために、歯科医師や歯科衛生士は研磨剤を使用して歯を磨きます。これにより歯の表面が滑らかになり、再び歯垢やステインが付きにくくなります。

フロスイング(歯間クリーニング)

歯間や歯と歯肉の境界など、歯ブラシでは届きにくい部分を歯間フロスや特殊なクリーニング器具を使用して清掃します。これにより歯垢や食物の残りを取り除き、歯周病の予防に役立ちます。

検査とアドバイス

クリーニングの最後に、歯科医師や歯科衛生士は歯と歯ぐきの健康状態を評価し、必要に応じて治療やケアのアドバイスを提供します。歯周病や他の歯の健康問題が見つかった場合、適切な治療計画を立てることもあります。

 

もりかわ歯科で特におすすめしているクリーニング内容

一般的な歯のクリーニングはもちろん、もりかわ歯科ならではのサービスのご説明をいたします。

SRP

SRP

「SRP」は、歯周ポケットクリーニングの一部として歯科医師や歯科衛生士によって実施される一般的な歯周病治療の略語です。SRPは “Scaling and Root Planing” の頭文字を取ったもので、歯周ポケット内の歯石や歯垢を除去し、歯の表面を平らに整えるプロセスを指します。

SRPの主な要点です

スケーリング(Scaling)

スケーリングは、歯周ポケット内の歯石(タータル)と歯垢(プラーク)を特殊な歯科用の器具を使用して除去するプロセスです。歯石や歯垢は細菌の増殖を促進し、歯ぐき炎症や歯周病の原因となるため、これらを定期的に取り除くことは非常に重要です。

ルートプレーニング(Root Planing)

ルートプレーニングは、歯周ポケット内の歯の根面を平らに整えるプロセスです。歯周病が進行すると、歯周ポケットが深くなり、細菌や歯石が根面に蓄積することがあります。ルートプレーニングにより、歯周ポケットが浅くなり、細菌の蓄積を減少させ、歯ぐきの健康を回復しやすくなります。

SRPは通常、歯周病の進行を抑え、歯ぐきの健康を改善するために行われます。この治療は一般的に歯周病の初期段階から進行段階までの患者に対して適用され、定期的な歯科検診やクリーニングと組み合わせて行われることがあります。また、SRP後に適切な歯周病管理プランや口腔ケア指導が提供され、患者が歯周病の進行を防ぐために適切なケアを続けられるようにサポートされます。

PMTC

PMTC

“PMTC” は、予防歯科の文脈でよく使用される用語の一つで、一般的には「プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング」の略語です。これは歯科医療において行われる歯のクリーニングプロセスの一つで、歯科医師や歯科衛生士によって行われます。

PMTCの主な特徴やプロセスは以下の通りです

プロフェッショナル(専門家による)

PMTCは、歯科医師や歯科衛生士といった専門家によって行われます。専門的な知識と技術を持つ人が患者の歯の健康を評価し、クリーニングを実施します。

メカニカル(機械的な)

PMTCでは、特別な歯科用器具を使用して歯の表面から歯垢(プラーク)や歯石(タータル)を除去します。これらの堆積物を取り除くことで、歯の清潔さを回復し、歯周病や虫歯の予防に寄与します。

トゥース(歯)

PMTCは、歯に焦点を当てたクリーニングプロセスです。歯の表面、歯間、歯ぐき周りなど、歯に関連する領域をクリーニングし、健康な歯の状態を維持するのに役立ちます。

クリーニング(清掃)

PMTCの主な目的は歯のクリーニングです。これにより歯垢や歯石が除去され、歯の表面が滑らかになり、新たな歯垢やステインの付着を防ぎます。

PMTCは通常、歯の健康を維持するために定期的に行われます。歯科医師や歯科衛生士は、患者の歯の状態を評価し、必要に応じてPMTCの頻度やスケジュールを決定します。このプロセスは歯科診療の一部であり、予防的な歯科ケアの重要な要素の一つです。

フッ素塗布

フッ素塗布

予防歯科における「フッ素塗布」とは、歯科医師や歯科衛生士によって行われる歯の健康を維持し、虫歯の予防を強化するためのプロセスです。この施術では、フッ素と呼ばれる天然の鉱物質であるフッ素化合物を歯の表面に塗布することが行われます。

フッ素塗布の主な目的は以下の通りです

⚫️歯のエナメル質を強化し、虫歯の発生を予防する。

⚫️歯垢や酸から歯を守る。

⚫️歯の感度を軽減する。

⚫️歯の表面に微細な虫歯(初期の虫歯)がある場合、それを修復する。


通常、フッ素塗布は子供や虫歯のリスクが高い成人に対して行われ、予防歯科の一環として定期的に行います。歯科医師が患者の歯の状態やリスクに応じて適切なタイミングと頻度を決定します。フッ素は虫歯予防に非常に効果的であり、歯の健康をサポートする重要な手段の一つです。

当院では、フッ素を配合した家庭用の歯磨き粉やジェルの販売も行っております。

ご希望の場合には、スタッフまでお声がけください。

シーラント

シーラント(Sealant)は、予防歯科の一環として使用される歯の保護材料です。シーラントは主に奥歯(臼歯)の咬合面に塗布され、歯の表面に微細な隙間やくぼみ(しわ、ひだ)がある部分に適用されます。これらの隙間やくぼみは、食べ物のカスや細菌が蓄積しやすく、虫歯の発生リスクが高まる場所です。シーラントは、これらの部分を保護し、虫歯の予防に役立ちます。

以下は、シーラントの主な特徴と利点です

保護層の提供

シーラントは透明でプラスチックのような材料で、歯の咬合面に塗布されることで、歯の表面を覆い、微細な隙間やくぼみを埋めます。これにより、食べ物のカスや細菌が歯の表面に付着するのを防ぎ、歯を保護します。

虫歯予防

シーラントは特に子供や青年の歯に適しており、虫歯の予防に効果的です。奥歯の臼歯に塗布されることが多く、これらの歯は虫歯にかかりやすい部位とされています。シーラントにより、虫歯の発生リスクが大幅に低減します。

長期的な保護

シーラントは通常、数年間またはそれ以上の期間にわたって効果を持続させることができます。ただし、日常の摩耗や食事によって徐々に消耗することがあり、定期的な歯科検査でチェックや補修が行われることがあります。

非侵襲的(ひしんしゅうてき)

シーラントの塗布は非常に簡単で非侵襲的なプロセスであり、麻酔などは通常不要です。したがって、子供や歯科治療に不安を感じる患者にも適しています。

シーラントは虫歯予防の重要な手段の一つと考えられており、特に若い年齢からの予防歯科において有用です。歯科医師が歯の健康評価を行い、必要に応じてシーラントを提案することがあります。また、シーラントの定期的なチェックと補修も重要です。

歯のクリーニングは通常、定期的に行うことが推奨されています。定期的なクリーニングにより、歯の健康を維持し、歯周病や虫歯などの歯の問題を予防するのに役立ちます。クリーニングの頻度は個人の歯の健康状態によって異なりますが、通常は年に一度から半年に一度の間隔で行われます。歯科医師や歯科衛生士に相談して、最適なスケジュールを設定しましょう。

もりかわ歯科での予防歯科について詳しくは当院ホームページをご覧ください。

歯のクリーニングに通う頻度は?

歯のクリーニングに通う頻度は?

虫歯がなくても予防のために「歯のクリーニングにどれくらいの頻度で通うのが好ましいのでしょうか?」という質問をよくされます。

歯のクリーニングに通う頻度は、個人の歯の健康状態やリスク要因によって異なります。一般的なガイドラインに従うと、次のような頻度で歯のクリーニングに通うことが推奨されています。

メンテナンスに通う頻度は患者さまによって様々です

通常の健康な成人

通常、3〜6ヶ月に一度の歯科クリーニングが推奨されています。この3〜6ヶ月に一度のクリーニングは、歯の健康を維持し、歯周病や虫歯の早期発見と予防に役立ちます。

高リスク患者

歯周病や虫歯のリスクが高い患者には、1〜2ヶ月ごとのクリーニングが推奨されることがあります。高リスク要因には、歯垢や歯石の蓄積が速い、歯並びが不正確で清掃が難しい、喫煙習慣がある、糖尿病などの慢性疾患を持つ、などが含まれます。

こども

こどもたちは歯の成長と発達が進行中であり、歯科クリーニングと予防歯科処置が特に重要です。こどもの場合、歯科医師は個別のニーズに合わせてクリーニングの頻度を決定します。通常、3〜6ヶ月に一度のクリーニングを推奨しています。

歯列矯正治療中の患者さま

矯正治療中の患者さまは、ブラケットやワイヤーの隙間に食べ物のカスがたまりやすいため、通常はより頻繁なクリーニングが必要です。歯科医師は、治療中の患者に対して適切なスケジュールを提案します。

歯科クリーニングの頻度は個々の状況によって変わりますので、歯科医師と相談し、最適なクリーニングスケジュールを決定することが重要です。また、定期的なクリーニングと一緒に、適切な歯磨きやフロスの使用、健康的な食事習慣の実践などの予防措置も重要です。

歯のクリーニングに何回も通うのはなぜ?

歯石や歯ぐきに付いた歯石は、歯の健康に対するリスクを増大させる可能性があります。歯石は細菌の増殖や歯周ポケットの形成など、歯周病の進行に寄与する要因となることがあります。そのため、歯科医師や歯科衛生士は、歯石の除去を行うことで歯周病の進行を抑制し、患者の口腔健康を維持または改善するために重要な役割を果たします。

一度に大量の歯石を除去すると、歯ぐきが腫れたり、炎症を引き起こす可能性があるため、数回に分けて取ることが保険診療上のルールで定められています。
また、歯周病の進行が進んでしまった場合、治療回数が増えることがあるのは、歯周病の治療が段階的に行われ、患者の状態に合わせたアプローチが必要だからです。

歯周病の進行を遅らせ、歯の健康を維持するために、歯科医師と協力して適切な治療プランを立てることが重要です。

歯のクリーニングをしないとどうなる?

歯の定期的なクリーニングが必要な理由

「歯石」とは、一度付着してしまうと、通常の歯磨きだけではなかなか取り除けず、また細菌の温床ともなる問題です。 さらに、歯石を放置することで歯周病の原因ともなります。 歯周病は、糖尿病などの生活習慣病や動脈硬化などとも密接に関連しているとされています。

歯医者でクリーニングした方が良い?

お口の健康を長く維持するためには、正しいブラッシング方法と歯科医院での定期的なクリーニングが非常に重要です。これによって虫歯や歯周病の早期発見が促進されます。

虫歯の治療と歯のクリーニングどっちが先?

最初に歯のクリーニング、つまり歯周病の初期治療を行い、歯を清潔な状態に整えた後、虫歯治療を行います。ただし、歯にほとんど歯垢や歯石がついていない場合や、痛みがある場合は、虫歯治療を優先します。

歯医者の「定期検診」と「クリーニング」の違いは何?

「定期検診」は、定期的に健康状態を点検し、病気や問題がないかを確認することを意味し、具体的には「虫歯や歯周病が存在しないかを定期的に調べること」を指します。一方、「クリーニング」は、歯に付着した歯石やプラーク(歯垢)、着色物などを取り除き、口内を清潔に保つためのプロセスです。

まとめ

歯のクリーニングは歯科医師や歯科衛生士による歯の健康維持と歯周病予防の重要なプロセスです。通常、3〜6ヶ月ごとに行われ、歯石や歯垢の除去、歯の表面の研磨、歯間の清掃、歯周病のチェックなどが含まれます。クリーニング頻度は個人の歯の健康状態に応じて異なり、高リスク患者や歯列矯正治療中の患者には頻繁なクリーニングが必要です。

さらに、もりかわ歯科が推奨する特別なクリーニングプロセスとしてSRPやPMTCがあり、これらは歯周病治療や歯の健康維持に寄与します。

フッ素塗布も虫歯予防に効果的です。定期的なクリーニングは歯の健康を保つために不可欠です。

大阪府八尾市にある歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科では日々の診療で患者さまとの対話を大切にし、お一人お一人に合わせた治療を行っております。

歯に関する心配事がございましたらいつでも大阪府八尾市にある歯医者、もりかわ歯科へお越しください。

歯列矯正をお考えの方も当院では矯正無料相談を実施していますので、お気軽にお問い合わせください。

詳しくは当院ホームページにあるマウスピース矯正ページをご覧ください。

虫歯治療にかかる費用はどれくらい?治療法ごとに解説!

2023年10月6日
指でOKを作って笑う女性

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所です。

虫歯は長期的な治療が必要になるケースもあるため、治療にかかる費用が気になる方も多いのではないでしょうか。虫歯を放置すると歯を失う原因にもなるため、早い段階で治療を受けることが大切です。初期の段階で治療できれば、治療にかかる期間が短くなり、費用も抑えることができます。

今回は、虫歯治療にかかる費用について詳しく解説します。費用に影響を与える要因や保険適用、虫歯治療の重要性についても解説するので、虫歯治療の費用が気になっている方は、ぜひ参考にしてください。

虫歯治療にかかる費用

机に置かれたノートとペンと電卓

虫歯治療にかかる費用は、進行度や治療法によって異なります。虫歯が重度になるほど体に負担がかかる治療が必要になり、費用も高額になるのが一般的です。

虫歯治療にかかる費用を、進行度と治療法ごとに解説します。

進行度ごとの虫歯の治療費用

虫歯の状態によって、治療にかかる費用は異なります。進行度ごとの虫歯の治療費用は、以下のとおりです。

初診

虫歯治療に限らず、歯科医院を初めて受診したときは初診料が発生します。初診料を含め、虫歯治療の初診にかかる費用は、保険適用3割負担で3,000~4,000円程度が目安です。

初診では、口内の状態を把握するために歯科医師による診察やレントゲン撮影などの検査を行うでしょう。初診時に虫歯治療をする場合は、上記の費用に治療費が加算されます。

初期の虫歯

初期の虫歯治療にかかる費用は、保険適用3割負担で1,500~3,000円程度です。初期の虫歯は、歯の表面のエナメル質が溶かされた状態で痛みはありません。

虫歯の部分を削り、レジンという詰め物をして治療は完了です。初期の虫歯であれば、1回で治療が終わるケースが多いでしょう。

中等度の虫歯

中等度の虫歯治療にかかる費用は、保険適用3割負担で2,000~10,000円程度です。

中等度の虫歯とは、エナメル質の下にある象牙質まで進行した虫歯のことです。象牙質の下には神経があるため、冷たいものや甘いものがしみる場合があります。

歯を深く削る必要があるため、レジンでは対応できない場合も多いです。詰め物や被せ物の製作が必要になり、2~3回程度の通院が必要になるでしょう。

神経まで達した虫歯

歯髄(神経)まで達した虫歯の治療にかかる費用は、保険適用3割負担で7,000~20,000円程です。虫歯が神経まで達すると、強い痛みを感じるようになります。

この段階の虫歯では、神経を取り除く根管治療を行います。根幹治療をしっかりと行えば、自分の歯を残すことができるでしょう。治療期間は2~6か月と長く、費用も高くなります。

抜歯が必要な虫歯

抜歯が必要な虫歯の治療にかかる費用は、保険適用3割負担で3,000~7,000円程度です。歯の大部分が溶けてなくなり、神経が壊死するので痛みは感じません。

周囲の歯や歯の周りの組織への悪影響を防ぐため、抜歯します。抜歯したあとは、天然歯の代わりになる入れ歯やブリッジ、インプラント治療を行います。上記の費用に加えて、選択した治療法の費用が追加でかかるでしょう。

治療法ごとの虫歯の治療費用

虫歯治療では、選択する治療法によっても費用が変動します。それぞれに保険適用と自費診療のものがあるため、それぞれの特徴を理解して治療法を選択することが大切です。

治療法ごとの虫歯の治療費用について解説します。

詰め物(インレー)

歯を小さく削った場合、詰め物をして補います。詰め物の費用は、以下のとおりです。

・保険診療の詰め物の費用

金属やコンポジットレジンというプラスチック素材を使用した詰め物です。費用は4,000~6,000円程度でしょう。

レジンは歯の色に近い詰め物なので見た目がよいですが、金属の場合は見た目を気にする方もいます。

・自費診療の詰め物の費用

ゴールドインレーという金属の詰め物や、ジルコニア製、セラミック製の詰め物があります。費用は50,000~70,000円程度です。

ゴールドインレーは金属なので見た目はよくありませんが、強度が高く二次虫歯になりにくいメリットがあります。ジルコニアインレー、セラミックインレーは天然歯に近い審美性をもつ詰め物です。

被せ物(クラウン)

虫歯で歯を広範囲に削ったときは、歯の形をした被せ物を使用して治療を行います。被せ物の費用は、以下のとおりです。

・保険診療の被せ物の費用

金属やレジンを使用した被せ物です。費用は10,000~12,000円程度でしょう。

レジンは白いプラスチック製で見た目はよいですが、経年変化で色が悪くなり、着色やにおいが付きやすいというデメリットがあります。

・自費診療の被せ物の費用

自費診療の被せ物には、ゴールドクラウン、メタルボンド、オールセラミッククラウンなど、さまざまな種類があります。費用は60,000~130,000円程度です。

天然歯のような透明感があり、汚れが付着しにくいため二次的な虫歯になりにくいです。審美性や機能性に優れているといえます。

入れ歯

入れ歯とは、失った歯を補うための人工歯です。ご自身の歯が残っている場合は部分入れ歯、すべての歯を失った場合は総入れ歯を使用します。費用の目安は、以下のとおりです。

・保険適用の入れ歯の費用

保険適用の入れ歯の費用の相場は、部分入れ歯の場合5,000~20,000円、総入れ歯の場合10,000〜16,000円程度です。

保険適用の入れ歯は人工歯・床(歯茎の部分)ともに、レジンというプラスチックで作製されます。金具が目立つ、異物感がある、噛む力が低下するなどのデメリットがありますが、費用を抑えられます。

・自費診療の入れ歯の費用

自費診療の入れ歯の相場は、部分入れ歯の場合100,000~600,000円、総入れ歯の場合150,000~500,000円程度です。材料に制限がないため、金属やシリコンなど使用される素材はさまざまです。

自費診療の入れ歯は高額ですが性能がよく、金属の留め金がない、装着感がよい、審美性が高いなどのメリットがあります。

ブリッジ

ブリッジとは、失った歯の本数が少ない場合に用いられる治療法です。失った歯の両隣の天然歯を削って土台を作り、橋を架けるように人工歯を被せます。違和感が少なく、自分の歯のように噛むことができます。

費用の目安は、以下のとおりです。

・保険診療のブリッジの費用

保険適用のブリッジの相場は、1本あたり10,000~20,000円程度です。保険診療のルールを適用してブリッジ治療をすると、前歯から犬歯までには硬質レジンというプラスチック、それより奥の歯には金属を使用します。

レジンは白く見た目がよいですが、着色や汚れが付きやすいことがデメリットです。

・自費診療のブリッジの費用

自費診療では、ゴールドやジルコニア、オールセラミックなどの素材を選択できます。費用は1本あたり50,000~150,000円程度が目安です。

自費診療のブリッジは、色調を自分の歯に合わせて細かく調節でき、変色しにくいことが特徴です。強度があり、傷がつきにくい、二次虫歯になりにくいなどのメリットがあります。

インプラント

インプラントは基本的に自由診療で、1本あたり300,000~400,000円程度の費用がかかります。インプラントでも保険が適用になるケースもありますが、虫歯や歯周病で歯を失った場合には適用されません。

虫歯治療の費用に影響を与える要因

顎に手を当てて考える女性

虫歯治療の費用に影響を与える要因は、以下のとおりです。

虫歯の進行度

一般的に虫歯治療にかかる費用は、虫歯が進行すればするほど高額になります。初期の虫歯であれば歯の表面を削り、詰め物をするだけで治療は完了します。状態によっては、丁寧な歯磨きやフッ素塗布で再石灰化を促すだけで改善することもあるでしょう。

しかし、進行した虫歯の治療では歯を大きく削る、神経を抜く、抜歯をするなどの処置が必要になります。ブリッジや入れ歯、インプラントなど、失った歯を補うための治療に費用がかかるでしょう。重度の虫歯では治療期間が長くなるため通院回数が増え、その分費用が増加します。

費用を抑えるためにも、初期の段階で治療を行うことが大切です。

保険診療・自由診療の選択

詰め物や被せ物、ブリッジ、入れ歯が必要になった場合、保険診療か自由診療を選択することになります。保険診療と自費診療それぞれの特徴は、以下のとおりです。

保険診療

保険が適用されるため、費用の負担が少ないことが大きなメリットです。使用できる材料が金属やプラスチックに限られているため、機能性や審美性に欠けるデメリットがあります。

自由診療

自由診療は材料に制限がないため、費用が高額です。歯科医院によって費用が異なるため、同じ素材でも費用に幅があります。

質の高い材料を使用できるため、機能性・審美性・使用感に優れているのが特徴です。

虫歯治療は保険が適用される?

資料を見ながら電卓を叩く女性医師

虫歯治療は基本的に保険が適用されます。治療内容が同じであれば、どの歯科医院で治療を受けても費用は同じです。処置内容ごとに決められた点数をもとに1点10円として計算し、その金額の1~3割が窓口での負担金額となります。

ただし、機能性・審美性に優れた材料や高度な治療を必要とする場合は自費診療になります。治療費は全額自己負担しなければなりません。

虫歯治療の重要性

青い机に書かれたプラスマークを虫眼鏡で拡大する

生涯健康に過ごすためには、虫歯治療が非常に重要です。80歳までに自分の歯を20本以上残せば、生涯食事をおいしく摂ることができ、全身の健康にもつながるといわれています。

虫歯治療が重要な理由を解説します。

痛みが強くなる

虫歯が象牙質まで達すると、痛みを感じるようになるでしょう。さらに進行すれば、歯の神経にまで虫歯が到達し眠れないほどの強い痛みが現れます。さらに重症化すると、神経が通る根管中で細菌が増殖し、根幹の先にある骨にも炎症が及ぶ可能性があるのです。

顎の骨の骨髄に炎症が広がると、歯髄炎という状態になり、顎の痛みやリンパ節の腫れ、お顔の腫れを伴うこともあります。

大がかりな治療が必要になる

虫歯は、放置すればするほど身体に負担がかかる治療が必要になります。軽度の虫歯では、歯の表面を削って詰め物をするだけで治療は終了になりますが、重度の虫歯ではそうはいきません。

虫歯が進行すれば歯を深く削り、神経を抜く治療や抜歯、失った歯を補うための治療が必要になります。治療回数が増え治療期間が長くなり、費用の負担も大きくなるでしょう。

歯の寿命が短くなる

虫歯が神経に及んだ状態を放置すると、神経が死んで歯が黒く変色して見た目が悪くなります。神経のない歯は脆くなりますが、痛みなどの症状に気付きにくいため、歯の寿命が10年ほど短くなるといわれています。

命にかかわる状態になる

虫歯が進行すると、細菌が歯の内部の血管に入り込んで敗血症を発症するかもしれません。細菌が血流に乗って全身を巡り、多臓器不全という状態に陥ると、命に関わるケースもあるのです。

まとめ

歯科医院で治療を受ける女性患者

虫歯治療にかかる費用は、虫歯が進行すればするほど高くなります。重度の虫歯では、歯を補うための被せ物やブリッジ、入れ歯などが必要になり、その分費用がかかるでしょう。保険診療と自由診療、どちらを選択するかによっても費用が大きく異なるため、歯科医師と相談して選択することが大切です。

虫歯は、自然によくなることはありません。放置すると進行して痛みや腫れが強くなり、歯が溶けて失われます。口内だけでなく全身にも影響を及ぼすため、虫歯がある方は早めに歯科医師の診察を受け、治療を開始しましょう。

虫歯でお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所」にお気軽にご相談ください。

親知らずは抜いた方が良いの?

2023年9月29日
親知らずは抜いた方がいいの?

こんにちは。大阪府八尾市にある歯医者医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

歯やそれに関係する体のことに対して、歯科医や診療所のスタッフからすれば当たり前の知識でも意外に患者さんはこんなことを疑問に感じておられるのか…とハッとさせられることがよくあります。

診療中に全てお答えしたいのは山々なのですが、お一人お一人に長い時間を割いて詳しく説明する時間も中々取れないのが現状です。

 

ですので、そんな普段の診療中によく聞かれる質問に当院のブログで片っ端から答えていくことに致しました!

患者さまがこのブログを読んでいただくことで、歯医者に対して普段からモヤモヤと疑問に感じていることを少しでも解決していただく手助けとなれば幸いです。

そもそも「親知らず」とは?

そもそも「親知らず」とは?

“親知らず”(おやしらず、英: wisdom teeth)は、歯科用語で「智歯」とも呼ばれ、通常、人間の口腔内に生える四つの「第三大臼歯」を指します。親知らずは、他の奥歯よりも後ろに位置し、通常、生後17歳から25歳の間に生えてくることが一般的です。ただし、個人差があり、一部の人は親知らずが生えてこないこともあります。

 

“親知らず”という名前は、通常、この歯が生えてくる年齢が経験と知恵を積み重ねた成人の段階に相当することから来ています。一般的には、人間の口腔内には32本の歯があり、親知らずを含めて8本の大臼歯があります。しかし、親知らずは口腔内のスペースに収まりにくいことが多く、問題を引き起こすことがあります。そのため、親知らずが十分なスペースを持って生えてこない場合や、歯の健康に悪影響を及ぼす場合、歯科医師は親知らずの抜歯を勧めることがあります。

 

親知らずの抜歯は、疼痛、歯茎の腫れ、歯周病、歯列の乱れ、感染などの問題を予防または解決するために行われることがあります。歯科医師は患者さまの具体的な状況を評価し、必要性を判断します。

親知らずを抜いた方が良い場合

親知らずを抜いた方が良い場合

患者さまからよく聞かれるのが親知らずに関する内容で「抜いた方が良いのか?」や「早めに処置すべき?」、「きれいに生えてたら問題ない?」という質問です。

親知らず(智歯、英: wisdom teeth)の抜歯が必要かどうかは個別の状況に依存しますので一概に必ずしも抜いた方が良いとは言い切れません。

ですが、一般的に以下のような状況で親知らずの抜歯が検討されることがあります。

言い換えれば「親知らずを抜くメリット」とも言えるかもしれません。

それぞれ詳しく解説していきます。

空間の不足

空間の不足

親知らずは通常、他の歯列に対して奥に位置し、口腔内のスペースが限られているため、次のような問題が生じることがあります。

歯が横に押される

スペースが不足すると、親知らずが他の歯に圧力をかけ、これが隣接する歯の歪みや不正咬合を引き起こす可能性があります。

歯が噛み合わなくなる

親知らずの位置が噛み合わせに影響を与え、不正咬合や噛み合わせの問題を引き起こすことがあります。

歯茎の痛み

親知らずが不適切な位置にある場合、歯茎に圧力をかけ、痛みや不快感を引き起こすことがあります。

炎症や感染

炎症や感染

親知らずは他の歯よりも奥に位置し、清潔に保つのが難しいことがあります。そのため、次のような状況で感染や炎症が起こる可能性があります。

埋もれた親知らず

親知らずが歯茎の下に埋もれている場合、歯ブラシやフロスで適切に清潔に保つことが難しく、細菌や食べかすが歯茎の周りに蓄積しやすくなります。

歯茎の腫れや痛み

埋もれた親知らずの周りの組織が炎症を起こすことがあり、これは歯茎の腫れ、赤み、痛みなどの症状を引き起こします。

感染: 炎症が進行すると、感染が起こる可能性があります。感染が広がると、膿(化膿)がたまり、これは非常に痛みを伴う状態で、全身への影響も及ぼす可能性があります。

痛みや不快感

痛みや不快感

親知らず(智歯、英: wisdom teeth)が正しく口腔内に生えてこない場合、口腔内の他の歯や組織に圧力をかけ、これが痛みや不快感を引き起こすことがあります。以下は、この状況に関連する詳細です

歯茎の圧力

正常に成長しきれない親知らずは、歯茎や隣接する歯に圧力をかけることがあります。この圧力は、歯茎の腫れや痛みを引き起こす原因となります。痛みはしばしば鋭く、持続的で、食事や噛むことに大きな不便をもたらすことがあります。

不正咬合(ふせいこうごう)

親知らずの成長が正常でない場合、他の歯との噛み合わせに問題が生じることがあります。親知らずが噛み合わないことで、歯列の不正咬合(かみ合わせの異常)が発生し、痛みや不快感を引き起こす可能性があります。

口内潰瘍(こうないかいよう)

親知らずが周囲の組織に摩擦を引き起こすことがあり、これが口内潰瘍(アフタ)を誘発する可能性があります。口内潰瘍は痛みを伴い、食事や会話が困難になることがあります。

顎関節の不調

親知らずが噛み合わせに影響を与えると、顎関節にも負担がかかることがあります。この結果、顎の痛みや不調、顎関節症状が発生することがあります。

頭痛

親知らずが不適切な位置にある場合、頭痛や顔面痛が起こることがあります。これは、口腔内の不快感が頭痛の原因となることがあるためです。

痛みや不快感は、親知らずの位置や成長状態によって異なりますが、これらの症状は通常、親知らずの抜歯を検討する理由となります。歯科医は、患者さまの症状や口腔内の状態を評価し、必要に応じて親知らずの抜歯を勧めるかどうかを決定します。抜歯が実施されれば、患者さまは通常、麻酔を受けて手術を行い、痛みや不快感の軽減が期待されます。

歯列矯正

歯列矯正

歯列矯正は、歯の噛み合わせや歯並びを改善し、美しい笑顔を実現するための治療方法です。この治療を受ける患者さまは、歯の位置や噛み合わせに関する特定の問題を抱えていることがあります。歯列矯正の目的は、歯を正しい位置に移動させ、適切な噛み合わせを実現することです。

親知らずは、通常、口の奥の方に位置し、他の歯列との噛み合わせに影響を及ぼすことがあります。以下は、歯列矯正患者さまにとって親知らずの抜歯が必要になる主な理由です。

スペースの不足

歯列矯正を行う際、歯を適切な位置に移動させるために十分なスペースが必要です。親知らずが他の歯に圧力をかけ、スペースを制約している場合、歯列矯正の進行に支障をきたすことがあります。

歯の移動の妨げ

親知らずが奥歯の位置にある場合、他の歯を正しい方向に移動させるのが難しいことがあります。これにより、歯の位置を調整するプロセスが遅延し、治療期間が長引く可能性があります。

不正咬合の修正

歯列矯正は、不正咬合(例:オーバービット、アンダーバイトなど)を修正するための治療でもあります。親知らずが正しく位置していない場合、これらの不正咬合を修正するのが難しいことがあります。

噛み合わせの安定性

歯列矯正後、歯の噛み合わせを安定させるために、親知らずの抜歯が必要な場合があります。これにより、新たな噛み合わせが維持されやすくなります。

歯科医は、患者さまの個別の状況に基づいて親知らずの抜歯の必要性を評価し、治療計画を立てます。歯列矯正を受けるかどうか、また親知らずを抜歯するかどうかは、患者さまの口腔内の状態や矯正の目標に応じて決定されます。抜歯が必要な場合、歯科医は適切なタイミングと方法で手術を行い、矯正治療を成功させるための一環として取り組みます。

システム的な健康の問題

システム的な健康の問題

一部の医療状態や疾患において、親知らずの抜歯が推奨されることがあります。これは、口腔感染症を他の健康問題に拡大させないため、また口腔内の感染源を除去するための措置として行われることがあります。

親知らずの抜歯がシステム的な健康の問題に関連する場合、以下のような状況が考えられます。

免疫系の弱い患者さま

免疫系が弱い患者さま、例えばがん治療を受けている患者さまや免疫抑制剤を服用している患者さまは、口腔内の感染に対するリスクが高まります。親知らずが感染症の原因となる可能性があるため、感染を予防するために抜歯が勧められることがあります。

心臓弁膜疾患などの心臓疾患

特定の心臓疾患や人工心臓弁を持つ患者さまは、口腔内の感染が血流に進行し、心臓に感染が及ぶ可能性があります。このような患者さまにとって、口腔内の感染を予防するために親知らずの抜歯が検討されることがあります。

糖尿病

糖尿病患者さまは感染に対するリスクが高まるため、口腔内の感染を予防することが重要です。親知らずが感染症の源になる可能性がある場合、抜歯が検討されることがあります。

免疫系の異常

免疫系の異常を持つ患者さま、例えば免疫不全症候群(HIV/AIDS)を持つ患者さまは、一般の感染に対する免疫力が低下しているため、感染を予防するために親知らずの抜歯が検討されることがあります。

親知らずの抜歯がシステム的な健康の問題に関連する場合、患者さまの全身の健康状態を考慮に入れて、口腔内感染を予防することが主要な目的となります。歯科医は、患者さまの病歴や医療状態を評価し、必要な治療を提案します。抜歯が行われる場合でも、患者さまの健康を最大限に配慮し、手術中および後のケアを適切に行います。親知らずの抜歯は、感染症のリスクを最小限に抑え、患者さまの全身の健康を保護するための重要な処置となることがあります。

親知らずを抜かなくても良い場合

親知らずを抜かなくても良い場合

親知らずは必ずしも抜歯するわけではありません

親知らずを抜かなくても良いと判断される場合があります。以下は、抜かなくても良い親知らずの一般的な状況です。

正常に生えている場合

親知らずが正常に生えており、周囲の歯に対して問題を引き起こしていない場合、通常は抜歯の必要はありません。正常に生えた親知らずは、噛み合わせや口腔内の機能に影響を与えないことが多いです。

適切なスペースがある場合

口腔内に親知らずの成長に十分なスペースがある場合、抜歯の必要性は低いです。スペースが適切であれば、親知らずが他の歯に圧力をかけたり、歯列に問題を引き起こすことは少ないです。

正常な噛み合わせを妨げていない場合

親知らずが噛み合わせに問題を引き起こしていない場合、抜歯の必要性は低いです。正常な噛み合わせを維持している場合、親知らずの抜歯は通常推奨されません。

歯周病や感染が発生していない場合

親知らず周辺に歯周病や感染が発生しておらず、口腔内の健康に影響を与えていない場合、抜歯は必要ないことがあります。歯周病や感染が進行している場合、抜歯を検討することがあります。

患者さまの健康状態に合致する場合

患者さまの全身の健康状態や医療状態を考慮し、抜歯のリスクを回避するために、親知らずを抜かない選択ができることがあります。免疫系の弱い患者さまや特定の心臓疾患を持つ患者さまなど、抜歯がリスクを伴う場合は、歯科医と相談し、適切な決定を下すことが重要です。

 

親知らずを抜くべきかどうかは、個別の状況に依存します。歯科医師は患者さまの口腔内の状態や全身の健康を評価し、抜歯の必要性を判断します。患者さま自身や歯科医師とのコミュニケーションを通じて、最適な治療計画を立てることが大切です。抜歯の必要性が低い場合、親知らずをそのまま残しておくことができます。

 

親知らずを抜くデメリット

少ないとはいえリスクも存在します

親知らずを抜くことにはいくつかのデメリットやリスクも存在します。以下に、親知らずを抜く際に考慮すべき主なデメリットを説明します。

手術のリスク

親知らずの抜歯は手術的なプロセスであり、手術に伴うリスクが存在します。手術中に出血、感染、神経損傷、歯周病の悪化などが発生する可能性があります。ただし、これらの合併症は比較的まれです。

疼痛と腫れ

抜歯後、口内に腫れや疼痛が生じることが一般的です。これらの症状は一時的であり、通常、数日から数週間で改善します。適切な疼痛管理とケアが必要です。

食事制限

抜歯後、硬い食べ物や飲み物を摂取することが制限される場合があります。柔らかい食事に切り替える必要があるため、食事の制約が生じることがあります。

口の臭い

抜歯後、口内の傷が癒えるまで口の臭いが生じることがあります。しかし、適切な口腔衛生と歯磨きで管理できます。

神経損傷

抜歯中に周囲の神経にダメージが及ぶ可能性があります。これは感覚の一時的または持続的な損失を引き起こす可能性がありますが、まれな事例です。

合併症

まれに、抜歯後に感染症が発生することがあります。感染症が進行すると、膿(化膿)がたまり、疼痛や不快感を引き起こす可能性があります。

噛み合わせの変化

親知らずを抜くことにより、噛み合わせに変化が生じることがあります。これは通常、他の歯が親知らずの抜歯によってスペースを確保するためです。しかし、歯科医師は噛み合わせの変化を最小限に抑えるために努力します。

時間と費用

親知らずを抜く手術には時間がかかり、手術費用や麻酔費用がかかることがあります。また、回復にかかる時間も考慮する必要があります。

親知らずの抜歯は一般的に安全であり、多くの患者さまにとって問題ありません。ただし、個別の状況や口腔内の状態によっては、一時的な不快感やリスクが生じることがあるため、歯科医師との相談が重要です。歯科医師はリスクを最小限に抑えつつ、患者さまの健康と快適さを最優先に考え、抜歯の必要性を評価します。

まとめ

親知らずの抜歯の必要性は個別の状況に依存し、口腔内の問題や全身の健康状態を考慮して歯科医が診察したうえで患者さまごと個別に判断いたします。

抜歯が行われる場合でも、患者さまの健康を最大限に配慮し、感染症のリスクを最小限に抑えるための措置を取るなど、常に患者さまにとってのリスクを最小限にする為の選択をいたします。

 

大阪府八尾市にある歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科では日々の診療で患者さまとの対話を大切にし、お一人お一人に合わせた治療を行っております。

歯に関する心配事がございましたらいつでも大阪府八尾市にある歯医者、もりかわ歯科へお越しください。

 

歯列矯正をお考えの方も当院では矯正無料相談を実施していますので、お気軽にお問い合わせください。

詳しくは当院ホームページにあるマウスピース矯正ページをご覧ください。