Author Archives: morikawa-dental

インプラント治療とは?入れ歯やブリッジとの違い

2024年10月23日
インプラント治療とは?入れ歯やブリッジとの違い

こんにちは。大阪府八尾市にある歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

歯科医療は専門性の高い分野であり、患者様にとって分かりにくい情報や誤解が生じやすい情報も少なくありません。診療時間内に患者様お一人おひとりに十分なご説明をすることが難しい場合もあるため、このブログを開設いたしました。

このブログでは患者様からよくいただく質問や、知っておいていただきたい歯科医療の知識を、分かりやすく解説することを目指しています。専門用語はできる限り避け、分かりやすい言葉で情報を提供いたします。皆様の疑問を解消し、安心して治療を受けていただけるよう最新の研究結果やエビデンスに基づいた情報も積極的に発信してまいります。

ぜひ最後までご覧いただければ幸いです。

 「インプラントとその他の治療」について全力回答!

「歯が抜けてしまった…」

歯を失ってしまい、インプラント・入れ歯・ブリッジで悩んでいませんか?この記事では、それぞれの治療法の特徴やメリット・デメリットを比較し、あなたに最適な治療法を見つけるお手伝いをします。歯を失ったまま放置するリスクも解説しているので、ぜひ参考にしてください。それは誰にとってもショックな出来事です。食事がしづらくなったり、人前で話すことに自信がなくなったり、鏡を見るのも憂鬱になったりと心身に大きな影響を与えることも少なくありません。

しかし諦める必要はありません!現代の歯科医療では歯を失った部分を補うための様々な治療法があります。その代表的なものがインプラント、入れ歯、ブリッジです。

この記事ではそれぞれの治療法の特徴やメリット・デメリットを詳しく解説し、あなたに最適な治療法を見つけるお手伝いをします。

 歯を失ったまま放置すると…将来後悔するかも!?

「歯が抜けてしまったけど、まだ他の歯で噛めるから大丈夫…」
「入れ歯は見た目が気になるしインプラントは高そうだから…」

そんな風に考えて治療を先延ばしにしていませんか?

歯を失うことは誰にとっても辛い経験です。しかし、その喪失感を乗り越えて前向きに治療に向き合うことが、あなたの未来の健康と笑顔を守るためにとても大切です。

歯を失ったまま放置すると…こんな悪影響が!

歯を失ったまま放置すると…こんな悪影響が!

歯を失ったまま放置すると、以下のような問題が起こる可能性があります。

見た目の変化:口元が老け込んで見えることも…

歯を失った部分の骨は徐々に痩せていきます。すると顔の輪郭が変化したり、口元にしわが増えたりして老けて見えてしまうことがあります。

噛み合わせの悪化:他の歯にも悪影響が…

歯を失うと残った歯に余計な負担がかかり、噛み合わせが悪化します。その結果…

顎関節症

顎の関節に負担がかかり痛みや口が開きにくい、音が鳴るなどの症状が現れます。

歯の傾きや隙間

噛み合わせのバランスが崩れることで周りの歯が傾いたり、隙間ができたりします。

虫歯や歯周病のリスク増加

傾いた歯や隙間は歯磨きがしづらくなり、プラーク(歯垢)が溜まりやすくなるため虫歯や歯周病のリスクを高めます。

消化不良:胃腸にも負担が…

歯を失うと食べ物をうまく噛み砕くことができなくなり、消化不良を起こしやすくなります。
胃腸に負担がかかり、胃もたれや腹痛などの症状が現れることもあります。

発音障害:コミュニケーションに影響も

歯は発音においても重要な役割を果たしています。
特に前歯を失うとサ行やタ行などの発音が不明瞭になることがあります。滑舌が悪くなると相手に自分の気持ちをうまく伝えられず、コミュニケーションに支障をきたす可能性もあります。

全身疾患のリスク増加:放置すると全身の健康にも影響が

噛み合わせの悪化は頭痛や肩こり、顎関節症などを引き起こす可能性があります。さらに最近の研究では歯周病が心臓病や脳梗塞、糖尿病などの全身疾患のリスクを高める可能性も指摘されています。(※1)

※1 日本臨床歯周病学会 | 歯周病が全身に及ぼす影響

高齢者の方は特に注意が必要

特に高齢者の方は、歯を失うことで

低栄養

噛む力が弱まり食事量が減ることで、低栄養状態に陥りやすくなります。

誤嚥性肺炎

食べ物や唾液が誤って気管に入り、肺炎を起こすリスクが高まります。

といったリスクも高まります。

歯を失ったら早めの治療が大切です

歯を失った時の治療法の選択肢はそれぞれに特徴があり、あなたに最適な治療法は、歯を失った場所や本数、残っている歯の状態、そしてあなたのライフスタイルやご希望によって異なります。

あなたに合うのはどれ?インプラント・入れ歯・ブリッジを徹底比較!

あなたに合うのはどれ?インプラント・入れ歯・ブリッジを徹底比較!

ここでは「インプラント」「入れ歯」「ブリッジ」それぞれの治療法についての特徴やメリット・デメリットを詳しく解説していきます。

入れ歯

入れ歯

特徴

取り外し可能な人工の歯です。
歯を失った部分に合わせて、床と呼ばれる土台に人工歯を固定します。

メリット

費用が安い

保険適用のため、比較的安価に治療できます。

治療期間が短い

手術の必要がなく、短期間で治療が完了します。

調整がしやすい

歯並びや噛み合わせの変化に合わせて、調整が可能です。

デメリット

噛む力が弱い

天然歯に比べて噛む力が弱く、硬いものが食べづらい場合があります。

違和感がある

異物感や装着時の痛み、発音への影響など、慣れるまで時間がかかることがあります。

取り外しの手間

食事や歯磨きのたびに、取り外す必要があります。

残っている歯に負担がかかる

部分入れ歯の場合、バネをかける歯に負担がかかり、将来的にその歯を失うリスクがあります。

顎の骨が痩せる

顎の骨に刺激が伝わりにくいため、骨の吸収が進み、顔の輪郭が変化することがあります。

こんな方におすすめ

  • 多くの歯を失った方
  • 顎の骨が弱い方、または手術が難しい方
  • 費用を抑えたい方
  • 短期間で治療を完了したい方

ブリッジ

ブリッジ

特徴

歯を失った部分の両隣の歯を削り、それを土台にして橋渡しのように人工の歯を固定する治療法です。

メリット

保険適用で治療できる場合がある

条件によっては保険適用となり、費用を抑えられます。

治療期間が短い

手術の必要がなく、短期間で治療が完了します。

審美性がある程度高い

天然歯に近い色や形の人工歯を使用することで、自然な見た目を実現できます。

デメリット

健康な歯を削る必要がある

ブリッジを支えるために、健康な歯を大きく削る必要があります。

ブリッジの下に汚れが溜まりやすい

ブリッジの下は歯ブラシが届きにくく、汚れが溜まりやすいため、虫歯や歯周病のリスクが高まります。

噛む力が弱い

天然歯に比べて噛む力が弱く、硬いものが食べづらい場合があります。

寿命が短い

10年程度で再治療が必要になることが多いです。

こんな方におすすめ

  • 1~2本の歯を失った方
  • 両隣の歯が健康な方
  • 費用を抑えたい方
  • 短期間で治療を完了したい方

インプラント

インプラント

特徴

顎の骨にチタン製の人工歯根(インプラント体)を埋め込み、その上に人工の歯を装着する治療法です。
天然歯のように顎の骨にしっかりと固定されるため、自分の歯のように力強く噛むことができます。

メリット

食事の楽しみを再発見

自分の歯のように噛めるので、硬いものや粘り気のあるものなど様々な食べ物を心ゆくまで味わえます。
食事の制限から解放され、毎日の食卓が豊かになります。

自然な笑顔を取り戻す

天然歯と見分けがつかないほど自然な見た目を実現できます。
口元への自信を取り戻し、笑顔で人と接することができます。

会話もスムーズに

発音のしづらさや入れ歯がずれる心配がなく、自信を持って会話できます。
円滑なコミュニケーションで、人間関係もより豊かに。

健康な歯を守り、長持ちさせる

ブリッジのように健康な歯を削る必要がなく周りの歯への負担を最小限に抑えます。
大切な歯を犠牲にすることなく、美しい歯並びを手に入れられます。

若々しい口元を保つ

顎の骨に刺激を与えることで、骨の吸収を防ぎ、顔の輪郭を維持する効果も期待できます。
口元のハリを保ち、若々しい印象をキープできます。

長期間安心して使える

適切なケアとメンテナンスを行えば、長期にわたって使用できます。
入れ歯のように毎日取り外して洗浄する手間もなく、快適な毎日を送れます。

デメリット

外科手術が必要

顎の骨にインプラント体を埋め込む手術が必要となります。
当院では経験豊富な歯科医師が、最新の技術と設備を用いて、安全かつ精密な手術を行います。

治療期間が長い

骨とインプラント体が結合するまで数ヶ月かかるため治療期間が比較的長くなります。
その間は仮歯を使用することも可能ですので日常生活に支障はありません。

費用が高い

保険適用外のため費用が高額になる傾向があります。
当院では患者様のご負担を軽減するため、分割払い、デンタルローンなど、様々な支払い方法をご用意しております。医療費控除の対象となる場合もありますので、ぜひご相談ください。

定期的なメンテナンスが必要

インプラント周囲炎などを予防するため定期的なクリーニングや検診が必要です。
これはご自身の歯を守るためにも大切なことです。当院ではインプラント治療後のメンテナンスプログラムをご用意し、インプラントを長持ちさせるサポートをいたします。

こんな方におすすめ

  • 1本または数本の歯を失った方
  • 顎の骨が健康な方
  • 審美性や機能性を重視する方
  • 長期的な安定性を求める方

インプラントは天然歯のように機能し見た目も美しく、まさに「第二の永久歯」と言える画期的な治療法です。これから詳しく解説するQ&Aを通じて、インプラント治療への理解を深め、あなたにとって最適な選択を見つけていきましょう。

 インプラント治療の気になる疑問を解消!

インプラント治療について、よくある質問にお答えします。

Q. 治療期間はどれくらいですか?

  1. 数ヶ月から半年程度が一般的です。

インプラント治療は顎の骨にインプラント(人工歯根)を埋め込み、その上に人工歯を装着する治療法です。インプラントが骨としっかり結合するまでには個人差はありますが、一般的に数ヶ月〜半年程度の期間が必要です。治療期間中には仮歯を使用することも可能です。

Q. 費用はいくらかかりますか?

  1. 1本あたり30万円〜50万円程度が目安です。

費用は保険適用外で、使用するインプラントの種類や本数、骨造成の有無などによって変動します。

当院では患者様のご負担を軽減するため分割払いデンタルローンなど、様々な支払い方法をご用意しています。また、インプラント治療は医療費控除の対象となる場合があり、治療費の一部が戻ってくる可能性がありますので、ぜひご活用ください。

Q. 痛みや腫れはありますか?

  1. 手術中の痛みはほとんどありません

インプラント治療は外科手術を伴いますが、麻酔を使用するため手術中の痛みはほとんどありません。術後は個人差はありますが、多少の腫れや痛みが出る場合もあります。しかし処方された薬を服用することで、ほとんどの場合、数日で落ち着きます。

Q. 手術は怖いのですが…

  1. ご安心ください。当院では手術前に丁寧なカウンセリングを行い、治療の流れや術後の注意点などを詳しくご説明いたします。また痛みや腫れを抑えるための工夫もしておりますので、安心して治療を受けていただけます。

Q. 治療後のメンテナンスは?

  1. 毎日の丁寧な歯磨きと、定期的な歯科検診が重要です。

インプラントを長持ちさせるためには毎日の丁寧な歯磨きと、3ヶ月〜半年に一度の定期的な歯科検診が欠かせません。専門的なクリーニングやチェックアップを通じてインプラント周囲の歯や歯茎の健康を維持し、インプラントを長持ちさせるサポートをいたします。

 まとめ|後悔しない治療選択のために、まずはご相談を

この記事では歯を失った時の治療選択肢として「インプラント」「入れ歯」「ブリッジ」をご紹介しました。それぞれの治療法の特徴やメリット・デメリットを理解し、あなたにとって最適な治療法を選択することが大切です。

「どの治療法を選べばいいか分からない…」
「費用や治療期間が心配…」

そんな方は、ぜひ一度当院にご相談ください。
経験豊富な歯科医師が、あなたのお口の状態やご要望を丁寧に伺い、最適な治療プランをご提案いたします。

大阪府八尾市の歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科」

当院では日々の診療で患者様との対話を大切にし、お一人お一人に合わせた治療を心がけています。

  • インプラント治療
  • 入れ歯・ブリッジ
  • 審美歯科
  • 歯列矯正

など、様々な治療に対応しておりますので、歯に関する心配事がございましたらいつでもお気軽にご来院ください。矯正治療に関する無料相談も実施しておりますので、歯並びでお悩みの方もぜひ一度お問い合わせください。

矯正無料相談
矯正無料相談

詳しくは当院ホームページにあるマウスピース矯正ページも併せてご覧ください。

オフィスホワイトニングとは?回数や通う頻度、費用相場について

2024年10月18日
オフィスホワイトニングをしている女性

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所です。

オフィスホワイトニングとは、どのようなホワイトニング方法なのか気になっている方がいるのではないでしょうか。また、オフィスホワイトニングの流れや費用も気になるところでしょう。

本記事では、オフィスホワイトニングの特徴やメリット・デメリット、施術の流れ、費用、頻度について解説します。オフィスホワイトニングを検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

オフィスホワイトニングとは

ホワイトニングをしている女性

オフィスホワイトニングとは、歯科医院で行うホワイトニングです。高濃度の薬剤を歯に塗布し、専用の機械で光を当てて歯を白くします。資格を持った歯科医師や歯科衛生士が施術を行うため、安全性が高く安心です。

ほかのホワイトニング方法との違い

ホワイトニング方法にはオフィスホワイトニングのほかにホームホワイトニングとデュアルホワイトニングがあります。「どのような違いがあるのだろう?」「どの方法が自分に合っているのかな?」といった疑問をおもちの方もいるのではないでしょうか。

ホームホワイトニングとは、自宅で行うホワイトニングです。ホワイトニング剤を入れた専用のマウスピースを装着することで歯を白くします。ホームホワイトニングは、方法と時間を守って施術しなければならず、自己管理が必要です。

また、ホームホワイトニングではオフィスホワイトニングよりも濃度が低い薬剤を使用するため、ゆっくりと効果が現れます。その分、自然な白さになりやすく、効果も持続しやすいという特徴があります。

デュアルホワイトニングとは、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用して行う方法です。効果を感じやすく、持続期間も長いという特徴があります。

一方で、費用が高いという点はデメリットです。

オフィスホワイトニングのメリット・デメリット

オフィスホワイトニングのメリット・デメリットイメージ

オフィスホワイトニングには、メリットとデメリットがあります。オフィスホワイトニングを検討する際にはメリットとデメリットをよく理解することが大切です。ここでは、オフィスホワイトニングのメリットとデメリットについて解説します。

オフィスホワイトニングのメリット

オフィスホワイトニングの最大のメリットは、プロに施術を任せられることです。ホワイトニングでは、専用の薬剤を使用したり管理したりする必要があります。

オフィスホワイトニングは国家資格を持った歯科医師や歯科衛生士が施術をするため、万が一施術中に痛みなどのトラブルが起こっても適切に対処してもらえます。

また、ホームホワイトニングに比べて濃度の高い薬剤を使用するので、短期間で効果を感じやすい点もメリットです。

そのため「結婚式までに歯を白くしたい」「きれいな歯で印象をよくして就職の面接日を迎えたい」など、大切なイベントまでに歯を白くしたいという方にオフィスホワイトニングは選ばれています。

オフィスホワイトニングのデメリット

オフィスホワイトニングは歯科医院で施術を行うため、通院しなければなりません。仕事や家事で忙しく、なかなか通院できないという方にとってはデメリットといえるでしょう。

また、ホワイトニングは保険適用の対象にならないため、費用は高額です。さらに、施術のたびに費用が発生します。

1回の施術で効果を実感できることもありますが、理想の白さを手に入れるまでに何度か施術を受けなければならない場合もあります。そのたびに費用が発生するため、トータルでほかのホワイトニングよりも高額になる可能性があるのです。

また、高濃度のホワイトニング剤を使用することで痛みを感じる方もいらっしゃいます。知覚過敏の症状がある方や虫歯がある方は痛みが出るリスクが高いです。

オフィスホワイトニングの流れ

オフィスホワイトニングについて相談している女性

オフィスホワイトニングはどのような流れで行われるのでしょうか。オフィスホワイトニングの施術にかかる時間は、おおよそ30分〜1時間半です。ここでは、オフィスホワイトニングの流れについて見ていきましょう。

カウンセリング

まずはカウンセリングをして、オフィスホワイトニングの内容や注意点を説明します。また、実際の歯の状態を確認し、ホワイトニングができる状態か、虫歯はないかなどのチェックも行います。

希望する白の色合いになるために必要な回数や、おおまかな費用についても説明します。カウンセリングでの説明内容に納得できたら、施術に進みます。

クリーニング

ホワイトニングをする前に歯のクリーニングを行います。クリーニングとは、専用の機械やペーストを使って口腔内の隅々まできれいにすることです。

ホワイトニングでは薬剤を歯に浸透させる必要があります。歯の表面に汚れや歯石などが付いていると薬剤が歯に浸透しにくくなるため、事前に歯のクリーニングをして汚れを除去する必要があるのです。ホワイトニングの効果を高め、均等に白くするために、欠かせない作業です。

ホワイトニング

歯の表面に付着した汚れを除去したら、ホワイトニングを開始します。まずは歯茎にホワイトニング剤が付着しないように保護剤を塗布します。

その後、ホワイトニング剤を歯面に塗布し、特殊な機械で光を照射して歯の着色を分解します。光を照射したあとは、ホワイトニング剤を拭き取ります。

保護剤の塗布から、ホワイトニング剤の拭き取りまでの工程を何度か繰り返して歯を白くしていきます。

仕上げ・チェック

ここまでの工程が完了したら、歯のクリーニングを行い、薬剤をしっかりと除去します。クリーニングをしたら、ホワイトニング前の歯の色とホワイトニング後の歯の色を比較して、どれくらい歯が白くなったかチェックします。

オフィスホワイトニング後の注意点

オフィスホワイトニング後の注意点イメージ

ホワイトニングの直後は歯を保護するペリクルという膜が剥がれるため、非常に着色しやすい状態です。ペリクルが再生するまで12時間〜48時間程度かかるため、その間は着色しやすい食べ物や飲み物は避けてください。

また、刺激の強いものを口にすると、痛みを感じる可能性があります。そのため、コーヒーや紅茶、ワイン、カレー、醤油などの着色しやすいものや、お酢やレモンなどの刺激が強いものは避けましょう。

仕事の接待や食事会など、食事内容をコントロールできない予定がある場合は、ホワイトニングの予約を入れないことも大切です。どれくらいの期間、食事制限があるのか、どの食材を避けるべきなのかについては歯科医院で確認してください。

オフィスホワイトニングの回数

ホワイトニングをしている女性

上記の項目でも触れたとおり、オフィスホワイトニングでは濃度が高い薬剤を使用します。そのため、個人差があるとはいえ、1回の施術で効果を実感できる方も少なくありません。

しかし、理想の白い歯になるまでには、一般的に3回〜5回ほど通院する必要があるでしょう。

なお、オフィスホワイトニングの効果の持続期間は、3か月〜6か月です。ホワイトニングの効果を長持ちさせるためには、定期的にメンテナンスに通ったり、再度施術を受けたりする必要があります。

オフィスホワイトニングの費用相場

オフィスホワイトニングの費用相場イメージ

オフィスホワイトニングは、歯の審美性を高める施術であるため、保険適用の対象になりません。自由診療となるため、歯科医院によって費用は異なりますが、1回あたり2万円〜5万円が相場です。

理想的な白さにするためには3回〜5回ほど通院が必要になることを考慮すると、10万円以上かかることもあります。

しかし、歯科医院によっては、セットプランや割引価格などを用意していることも少なくありません。これらを上手に活用することで、リーズナブルな価格でホワイトニングができる可能性があります。費用については、カウンセリングの際によく確認しましょう。

まとめ

オフィスホワイトニングによって歯が白くなった女性

今回は、オフィスホワイトニングとはどのようなホワイトニング方法か詳しく解説しました。

オフィスホワイトニングとは、歯科医院で行うホワイトニングです。高濃度の薬剤を使用するため、効果を感じやすいのが特徴です。1回の施術で白くなったと感じることも少なくありませんが、満足のいく白さにするためには3回〜5回ほど通院が必要になるケースもあります。

ホワイトニング後は、着色しやすい飲食物を控える必要があるため、仕事やプライベートの予定管理もしっかりと行い、計画的に施術を受けましょう。

ホワイトニングを検討されている方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所」にお気軽にご相談ください。

当院では、虫歯・歯周病治療、インプラント、セラミック治療、ホワイトニング、歯科矯正など、さまざまな診療を行っています。ホームページはこちら予約・お問い合わせも受け付けておりますので、ぜひご活用ください。

目立たない矯正治療!インビザラインとマウスピース矯正

2024年10月16日
目立たない矯正治療!インビザラインとマウスピース矯正

こんにちは。大阪府八尾市にある歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

歯科医療は専門性の高い分野であり、患者様にとって分かりにくい情報や誤解が生じやすい情報も少なくありません。診療時間内に患者様お一人おひとりに十分なご説明をすることが難しい場合もあるため、このブログを開設いたしました。

このブログでは患者様からよくいただく質問や、知っておいていただきたい歯科医療の知識を、分かりやすく解説することを目指しています。専門用語はできる限り避け、分かりやすい言葉で情報を提供いたします。皆様の疑問を解消し、安心して治療を受けていただけるよう最新の研究結果やエビデンスに基づいた情報も積極的に発信してまいります。

ぜひ最後までご覧いただければ幸いです。

「インビザライン(マウスピース矯正)」について全力回答!

歯並びにコンプレックスを持ち、矯正治療に興味はあるけれど

「矯正装置が目立つのは嫌だ…」
「周りの人に気づかれたくない…」
「仕事や学校で、見た目が気になる…」

そんな風に思っていませんか?

現代の矯正歯科ではそんな悩みを解決する「目立たない矯正治療」の選択肢が増えています。
これらの治療法なら周りの目を気にせず、自然な笑顔で毎日を過ごせるようになるかもしれません。

今回は、そんな「目立たない矯正治療」の種類について、詳しく解説していきます。

 目立たない矯正治療ってどんなのがある?

目立たない矯正治療ってどんなのがある?

矯正治療と聞いて多くの人が思い浮かべるのは、銀色のブラケットとワイヤーを使ったワイヤー矯正ではないでしょうか。ワイヤー矯正は装置が目立つため見た目を気にして治療をためらってしまう方もいるかもしれません。

近年そんな悩みを解決してくれる「目立たない矯正治療」の人気が高まっています。中でも注目を集めているのが、透明なマウスピースを使った「マウスピース矯正」です。

マウスピース矯正の魅力とは?

マウスピース矯正は透明なマウスピースを装着することで、少しずつ歯を動かしていく矯正治療法です。その魅力は以下の3点に集約されます。

見た目が目立ちにくい

透明なマウスピースを使用するため装着していても周囲に気づかれにくく、見た目を気にせずに治療を進められます。

取り外し可能

食事や歯磨きの際は取り外せるため、口腔内を清潔に保ちやすく虫歯や歯周病のリスクを低減できます。
従来のワイヤー矯正では装置に食べ物が挟まりやすく、歯磨きに苦労した方も多いのではないでしょうか。マウスピース矯正ならそんな心配もありません。

金属アレルギーの方でも安心

金属を使用しないため、金属アレルギーの方でも安心して治療を受けられます。

これらのメリットから、マウスピース矯正は特に見た目を気にされる方や、快適な矯正ライフを送りたいという方に選ばれています。

マウスピース矯正にも色々あるってホント?

「マウスピース矯正」と一口に言っても様々な種類があります。その中でも特に有名なのが、「インビザライン矯正」です。
次は、インビザライン矯正について詳しく解説し、他のマウスピース矯正との違いについても比較していきます。

インビザライン矯正ってなに?その特徴を解説

インビザライン矯正ってなに?その特徴を解説

透明で目立たないマウスピース矯正。 その中でもひときわ人気を集めているのが「インビザライン矯正」です。

インビザライン矯正とは?

インビザライン矯正は透明なマウスピース型の矯正装置を用いて、歯並びを改善する治療法です。
従来のワイヤー矯正とは異なり、金属のブラケットやワイヤーを使用しないため見た目にほとんど影響を与えずに治療を進められます。

インビザラインの3つの特徴

高い技術力と精密な治療計画

インビザライン矯正では3Dスキャナー「iTero(アイテロ)」で歯型を採取し、コンピューターシミュレーションを用いて治療計画を作成します。この精密なシミュレーションにより、歯の動きを正確に予測して一人ひとりに最適な治療計画を立てることが可能となり、従来のマウスピース矯正では難しかった複雑な歯の動きにも対応できるため、より効率的かつ効果的な治療が期待できます。

豊富な症例数と実績

インビザラインは、世界中で1,700万人以上の治療実績*があり、豊富な症例データと長年の経験に基づいて様々な歯並びや噛み合わせの問題に対応できる信頼性の高い矯正治療法です。

*2023年12月末時点における「インビザライン・システム」および「インビザライン Goシステム」の合計

快適な装着感

インビザライン矯正は薄くて柔軟性のある医療グレードの特殊なプラスチック素材を使用しているため、装着時の違和感が少なく快適に過ごせます。また、金属を一切使用していないため金属アレルギーの心配もなく、安心して治療に専念できます。

その他のマウスピース矯正との違いは?

インビザライン以外のマウスピース矯正(いわゆる「一般的なマウスピース矯正」)と比較すると、

治療計画の精度

インビザラインは3Dシミュレーションによる精密な治療計画が立てられるのに対し、一般的なマウスピース矯正では精度が劣る場合があります。

マウスピースの品質

インビザラインは医療グレードの素材を使用し、耐久性や透明度に優れています。
一般的なマウスピース矯正では、素材や品質が劣る場合があります。

適応できる症例

インビザラインは様々な症例に対応できますが、一般的なマウスピース矯正では適応できる症例が限られる場合があります。

歯並びが変わるまでの道のり~インビザライン矯正の流れ~

「インビザライン矯正って、具体的にどんな治療の流れなの?」
「治療期間はどれくらいかかるの?」

そんな疑問にお答えします!
ここではインビザライン矯正の流れをステップごとにご紹介し、歯並びがどのように変化していくのかを具体的なイメージを持っていただけるように解説していきます。

1. 精密検査と診断:歯並びを徹底分析!

1. 精密検査と診断:歯並びを徹底分析!

まずはお口の状態を詳しく検査して矯正治療が必要かどうか、そしてインビザライン矯正が適しているかどうかを診断します。
これらの検査結果をもとに歯並びや顎の状態、そして治療目標を総合的に分析して最適な治療計画を立てていきます。

口腔内診査

虫歯や歯周病の有無、歯並びの状態、噛み合わせなどをチェックします。

レントゲン撮影

歯や顎の骨の状態を詳しく確認します。

口腔内スキャン

最新の3Dスキャナー「iTero(アイテロ)」で、歯型を精密に採取します。
従来の型取りのような不快感がなく、短時間でスキャンが完了します。

顔写真撮影

顔全体のバランスや口元の状態を記録します。

2. 治療計画の確認とマウスピースの作成:未来の笑顔をシミュレーション!

2. 治療計画の確認とマウスピースの作成:未来の笑顔をシミュレーション!

精密検査の結果をもとに、コンピューターシミュレーションを用いて歯並びがどのように変化していくのかを3D画像で確認することができます。
治療計画に納得いただけたらあなた専用のマウスピースの作成を開始します。

治療後のイメージを具体的に確認

矯正治療後のあなたの笑顔を、治療前にリアルにシミュレーションできます。

治療計画を納得いくまで説明

治療期間や費用、使用するマウスピースの数などの治療計画について詳しく説明します。疑問や不安な点があれば遠慮なく質問してくださいね。

3. マウスピースの装着開始:いよいよ矯正治療スタート!

3. マウスピースの装着開始:いよいよ矯正治療スタート!

完成したマウスピースを装着し、いよいよ矯正治療がスタートします。

1日20時間以上の装着を目標に

マウスピースは1日20時間以上の装着が推奨されています。
食事や歯磨きの時以外はなるべく装着するようにしましょう。

定期的な通院とマウスピース交換

定期的に歯科医院を受診し、歯の動きを確認しながら新しいマウスピースに交換していきます。
通院間隔は一般的に4〜8週間に1回程度です。

治療中のサポート

治療中は痛みや違和感、装置のトラブルなど様々な問題が生じる可能性があります。
当院では経験豊富なスタッフが、あなたの矯正ライフを全力でサポートいたしますのでご安心ください。

4. 保定期間:美しい歯並びをキープ!

4. 保定期間:美しい歯並びをキープ!

矯正治療が完了した後も歯並びが後戻りしないように、リテーナーと呼ばれる保定装置を装着します。リテーナーの装着期間や頻度は患者様によって異なりますが、美しい歯並びを長く維持するためには歯科医師の指示に従ってしっかりと装着することが大切です。

治療期間はどのくらい?

治療期間は歯並びの状態や治療計画によって異なりますが、一般的には1年半〜2年程度かかります。

治療中の装置の変化

インビザライン矯正では治療の進捗に合わせて、以下のような装置を使用する場合があります。

アタッチメント

歯の表面に付ける小さな突起物でマウスピースが歯にしっかりと固定され、効率的に歯を動かすために必要です。

ゴムかけ

歯の噛み合わせを調整するためにゴムをかける場合があります。

インビザライン矯正の気になるギモンを解決します!Q&A

インビザライン矯正について、よくある質問にお答えします。

Q. インビザライン矯正は痛みますか?

  1. 痛みを感じることはありますが、ワイヤー矯正と比べると比較的少ないと言われています。

個人差はありますが、新しいマウスピースに交換した直後や歯が動き始めるときに、締め付け感や鈍痛を感じる方もいらっしゃいます。
しかしこれらの痛みは一時的なもので、数日で治まることがほとんどです。もし痛みが強い場合は、我慢せずに当院にご相談ください。痛み止めを処方したりマウスピースの調整を行うなど、適切な対応をさせていただきます。

Q. インビザライン矯正の期間はどれくらいですか?

  1. 歯並びの状態や治療計画によって個人差があります。

軽度な症例であれば数ヶ月で完了することもありますが、一般的には1年半〜2年程度かかります。複雑な症例や歯の動きが遅い場合は、さらに治療期間が長くなることもあります。当院では治療開始前に精密な検査を行い、患者様一人ひとりに合わせた治療計画を立てますので、治療期間についても詳しくご説明いたします。

Q. インビザライン矯正治療の費用はどれくらいですか?

  1. 一般的には80万円から110万円程度が目安となります。

矯正治療の費用は症例や治療期間、使用する装置などによって大きく異なります。
当院では患者様一人ひとりの状況に合わせて最適な治療プランをご提案しており、費用もそれに応じて変動します。
費用の詳細やご不明な点については、無料相談にてお気軽にお問い合わせください。

矯正治療は医療費控除の対象となる場合があり、治療費の一部が戻ってくる可能性があります。また、当院では患者様のご負担を軽減するため、分割払い、デンタルローンなど、様々な支払い方法をご用意しておりますので、費用の面でも安心してご相談ください。

Q. 子どもの矯正は途中でやめられますか?

  1. やむを得ない事情で矯正治療を中断することは可能です。

ただし、後戻りや治療期間の延長、虫歯・歯周病のリスク増加、費用的な負担など、様々な問題が起こる可能性があります。お子さまの状況によっては中断がメリットになる場合もありますが、まずは当院にご相談ください。

Q:矯正治療中は、どんなことに気をつければいいですか?

A:矯正治療中は、以下の点に気をつけましょう。

マウスピースの装着時間

1日20時間以上の装着が理想です。

食事や歯磨きの時以外はなるべく装着するように心がけましょう。装着時間が短いと歯の動きが悪くなり、治療期間が長引いたり計画通りに歯が動かない可能性があります。

食事

食事の際は必ずマウスピースを外しましょう。

食べ物がマウスピースと歯の間に挟まって虫歯や歯周病の原因となることがあります。また、マウスピースを装着したまま色の濃い飲み物(コーヒー、紅茶、赤ワインなど)を飲むとマウスピースが着色してしまう可能性がありますのでご注意ください。食後は歯磨きをして口腔内を清潔にしてからマウスピースを装着しましょう。

マウスピースのお手入れ

マウスピース専用の洗浄剤や洗浄タブレットを使用し、毎日丁寧に洗浄しましょう。

歯ブラシで優しくブラッシングすることも効果的です。清潔なマウスピースを保つことで虫歯や口臭を予防できます。

定期検診

定期的に受診し、歯の動きや口腔内の状態をチェックしてもらいましょう。

歯科医師や歯科衛生士からの適切なアドバイスを受けることで順調に治療を進めることができます。治療中に気になることや不安なことがあれば、遠慮なくご相談ください。

これらの点に注意することでスムーズに矯正治療を進めることができます。
気になることや不安なことがあれば、いつでもお気軽に当院にご相談ください。

歯並びの悩み、プロの矯正歯科医に相談してみよう!

歯並びの悩み、プロの矯正歯科医に相談してみよう!

インビザライン矯正は確かに目立ちにくく快適な治療法ですが、あなたに本当に合っているのか疑問や不安が残るかもしれません。

「費用はどれくらいかかるの?」「治療期間は?」「痛みは大丈夫?」
など、矯正治療を始める前には誰しもが様々な疑問や不安を抱えるものです。

そんな時はぜひ一度、プロの矯正歯科医にご相談ください。

当院は、世界で最も症例数が多いと言われるインビザライン社と提携しており、豊富な経験と実績に基づいた治療を提供しています。
治療実績が認められ、2022年には全国に約1%しかいないと言われるダイヤモンドプロバイダーにも認定されました。

経験豊富な矯正歯科医が、あなたのお悩みやご希望を丁寧に伺い、お口の状態やレントゲン写真などを基に、最適な治療プランをご提案いたします。美しい歯並びと笑顔を手に入れるため、まずはお気軽に一歩踏み出してみませんか?

まとめ「後悔しない矯正治療のために、まずは専門家にご相談を」

この記事では、インビザライン(マウスピース矯正)について、その特徴やメリット・デメリット、費用面などを詳しく解説してきました。

一生付き合っていく大切な歯だからこそ、専門家による適切な診断と治療計画に基づいて、安全かつ効果的な矯正治療を受けることが大切です。
「もりかわ歯科医院」では、患者様一人ひとりの口腔内状況やご要望に合わせて、最適な矯正治療プランをご提案いたします。無料相談も実施しておりますので、インビザライン矯正について、さらに詳しく知りたい方や治療を検討されている方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

経験豊富な矯正歯科医が、あなたの歯並びのお悩みを丁寧に伺い、最適な治療プランをご提案いたします。美しい歯並びと笑顔を手に入れるため、まずは一歩踏み出してみませんか?

当院では日々の診療で患者様との対話を大切にし、お一人お一人に合わせた治療を心がけています。審美歯科や歯列矯正にも対応しておりますので、歯に関する心配事がございましたら、いつでもお気軽にご来院ください!

また、矯正治療に関する無料相談も実施しておりますので、歯並びでお悩みの方も、ぜひ一度お問い合わせください。

矯正無料相談
矯正無料相談

詳しくは当院ホームページにあるマウスピース矯正ページも併せてご覧ください。

セラミックの歯が欠けたときの対処法!原因と治療法、かかる費用の解説

2024年10月11日
セラミックの歯

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所です。

セラミックの歯は、見た目の美しさと耐久性の高さから多くの方に選ばれていますが、欠けることがあります。セラミックの歯が欠けたまま放置すると、見た目だけでなく歯全体の健康にも悪影響を及ぼす可能性があるため、早急な対処が必要です。

この記事では、セラミックの歯が欠ける原因や対処法、そして治療にかかる費用について詳しく解説します。さらに、セラミックの歯を長持ちさせるためのポイントもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

セラミックの歯の特徴

セラミックの歯セラミックの歯は、美しさと機能性を兼ね備えていることから多くの患者さんに選ばれています。以下に、その主な特徴について詳しく解説します。

生体適合性が高い

セラミックは生体適合性が非常に高く、アレルギーを引き起こすことがほとんどありません。そのため、アレルギーを持つ方や、口腔内でのアレルギー反応を避けたい方にも安心して使用できます。

さらに、セラミックは口腔内の組織に優しいため、長期間にわたり快適に使用できます。

耐久性が高い

セラミックは非常に硬く、耐久性に優れています。特にジルコニアセラミックは強度が高く、強い咬合力がかかる奥歯に使用されることが多いです。適切にケアを行うことで、長期間にわたり美しさと機能を維持できます。

プラークが付着しにくい

セラミックの表面はツルツルとしているためプラーク(歯垢)が付着しにくいです。また、汚れが付着しても落としやすいため、虫歯や歯周病になるリスクが低いといわれています。セラミックの歯を選ぶことで、口腔内の健康維持にも役立ちます。

変色しにくい

セラミックは、コーヒーや紅茶、ワインなどの色素が付きにくく、長期間にわたり元の色を保つことができます。時間が経っても自然な美しさを維持できる点が大きな特徴です。

天然歯のような見た目を再現できる

セラミックには光を反射する性質があります。そのため、天然の歯のような透明感や輝きを再現できるのです。

メンテナンスしやすい

セラミックの歯は特別なケアが不要で、通常の歯磨きで十分に清潔な状態を保てます。また、定期的に歯科検診を受けることで、セラミックの歯の状態を良好に保つことができ、長持ちさせることが可能です。

セラミックの歯が欠けたときの対処法

うがいをしている女性セラミックの歯が欠けたときにはどのように対処したらいいのでしょうか。以下に、自分でできる対処法を解説します。

欠けた部分を清潔に保つ

まず、欠けた部分を清潔に保つことが最優先です。細菌が入り込むと虫歯などのトラブルを引き起こす可能性があります。食後は口をよくすすぎ、食べかすやプラークをしっかり取り除きましょう。

柔らかい食べ物を選ぶ

セラミックの歯が欠けたときは、硬い食べ物や粘着性のある食べ物は避け、スープやヨーグルト、豆腐などの柔らかい食事を摂るよう心がけましょう。これにより、欠けた部分に負担がかかるのを防ぎます。

できるだけ早く歯科医院を受診する

セラミックの歯が欠けたまま放置すると、ほかの歯や歯茎に悪影響を及ぼす可能性があります。できるだけ早く歯科医院を受診し、適切な治療を受けることが大切です。

セラミックの歯が欠ける原因

セラミック歯にした後に睡眠中歯ぎしりをしている女性セラミックの歯は、審美性や耐久性に優れていますが、いくつかの要因によって欠けることがあります。セラミックは硬いですが、柔軟性に欠けるため、強い力が加わると割れたり欠けたりすることがあるのです。以下に、セラミックの歯が欠ける主な原因を解説します。

硬い食べ物を噛んだ

セラミックの歯で硬い食べ物を噛むと欠けることがあります。例えば、氷やキャンディ、硬いお煎餅などをセラミックの歯で噛むと負担がかかって欠けることがあるのです。

外部から衝撃が加わった

セラミックの歯に衝撃が加わって欠けることもあります。例えば、スポーツ中に人と衝突したり転倒したりしたときにセラミックの歯に衝撃が加わって、セラミックの歯が欠けることがあるのです。

噛み合わせが悪い

噛み合わせが悪いこともセラミックの歯が欠ける原因です。噛み合わせが悪く、セラミックの歯に過度な負担がかかり続けると欠ける原因となります。定期的に歯科医師に噛み合わせをチェックしてもらうことで、セラミックの歯の破損を防げるでしょう。

歯ぎしり・食いしばりの癖がある

歯ぎしりや食いしばりもセラミックの歯が欠ける原因のひとつです。歯ぎしりや食いしばりをすると自分の体重の何倍もの力が歯に加わるといわれています。そのため、歯ぎしりや食いしばりによってセラミックの歯に強い力が加わり続けると欠けることがあるのです。

セラミックの歯が欠けたときの治療法

歯科治療を受けている患者セラミックの歯が欠けると、見た目や機能だけでなく、口内に不快感を引き起こすことがあります。その状況に応じた適切な治療が必要です。

セラミックの歯が大きく欠けたときには再治療が必要になるケースが多いです。欠けたセラミックの歯を取り外し、再度型取りをして作り直す必要があります。

セラミックの歯を装着したら噛み合わせを調整します。ここでしっかりと噛み合わせの調整をしないと、再びセラミックの歯に負担がかかって欠ける可能性があります。

この治療には一定の時間と費用がかかる場合もありますが、見た目と機能の両面で最良の結果を得られます。

セラミックの歯が欠けたときの治療にかかる費用

セラミック歯が欠けた時の治療費を計算

セラミックの歯が欠けたときにかかる治療費は、欠けた部分の大きさや歯科医院によって異なります。セラミックの歯が欠けて詰め物・被せ物の作り直しが必要になったときにかかる費用は、以下のとおりです。

・詰め物(インレー):5万~10万円程度
・被せ物(クラウン):10万~15万円程度

なお、多くの歯科医院ではセラミック治療に一定の保証期間を設けています。保証期間内であれば、無償または治療費の一部を負担することで再治療が受けられます。保証内容は歯科医院ごとに異なるため、治療前に確認しておくと安心です。

保証の対象となるのは、正しく使用していた場合に限ります。事故や患者さまの不注意による破損、または定期検診を受けていない場合は、保証の対象とならないことがあります。

セラミックの歯が欠けないためにできること

セラミック歯が欠けないために嚙み合わせの相談をする女性以下に、セラミックの歯を長持ちさせるために日常生活でできる対策をご紹介します。

硬い食べ物を避ける

上述のとおり、セラミックは硬い素材ですが、過度な力が加わると欠けることがあります。特に、ナッツや氷、ハードキャンディのような硬い食べ物を噛むとセラミックの歯に負担がかかるため、これらを避けることが大切です。

また、食事の際は、噛む力を均等に分散させるよう心がけることで、セラミックの歯にかかる負担を軽減することができます。

歯ぎしり・食いしばりを改善する

歯ぎしりや食いしばりは、セラミックの歯に大きな負担をかけ、欠ける原因となります。

歯ぎしり・食いしばりは就寝中や無意識のうちに行なわれることが多いです。起きている時間に歯ぎしりや食いしばりをしていると気づいたときには意識してやめましょう。就寝中にはナイトガードという専用のマウスピースを装着することで、歯に加わる負担を軽減できます。

また、歯ぎしりや食いしばりの主な原因はストレスだといわれています。リラックスする時間を作ったりストレッチをしたりなど、ご自身に合った方法でストレスを溜めないようにすることが大切です。

噛み合わせを調整する

噛み合わせが悪いとセラミックの歯に過剰な負担がかかり、欠けることがあります。定期的に歯科検診を受け、噛み合わせの調整を行うことで、セラミックの寿命を延ばすことができます。

定期的にメンテナンスを受ける

セラミックの歯を長持ちさせるためには、定期的にメンテナンスを受けることが不可欠です。歯科医院でのメンテナンスでは、セラミックの歯の状態や周囲の歯茎、噛み合わせなどをチェックします。

定期的にお口の中の状態をチェックしてもらうことで、万が一問題が起こっていても早期に発見でき、適切な処置が受けられます。

まとめ

セラミック歯が欠けたため歯科診察を受ける女性セラミックは非常に硬い素材ですが、強い力が一点に集中すると欠けやすいという特性があります。セラミックの歯で硬い食べ物を噛んだり、強い力が加わったりすると、欠けることがあるのです。噛み合わせが悪いことでセラミックの歯が欠けることもあります。

万が一セラミックの歯が欠けた場合には、早急に歯科医院を受診し、状況に応じた治療を受けることが重要です。再治療には費用がかかりますが、歯科医院によっては保証が適用される場合もあります。

セラミックの歯が欠けるのを防ぐためには、定期的にメンテナンスを受けることが大切です。噛み合わせが悪いと感じる方や歯ぎしり・食いしばりの癖がある方は、セラミックの歯が欠けるリスクが高いため、一度歯科医師に相談するとよいでしょう。

セラミック治療を検討されている方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所」にお気軽にご相談ください。

当院では、虫歯・歯周病治療、インプラント、セラミック治療、ホワイトニング、歯科矯正など、さまざまな診療を行っています。ホームページはこちら予約・お問い合わせも受け付けておりますので、ぜひご活用ください。

歯茎が下がる原因と対策!歯周病との関係は?

2024年10月9日
歯茎が下がる原因と対策!歯周病との関係は?

こんにちは。大阪府八尾市にある歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

歯科医療は専門性の高い分野であり、患者様にとって分かりにくい情報や誤解が生じやすい情報も少なくありません。診療時間内に患者様お一人おひとりに十分なご説明をすることが難しい場合もあるため、このブログを開設いたしました。

このブログでは患者様からよくいただく質問や、知っておいていただきたい歯科医療の知識を、分かりやすく解説することを目指しています。専門用語はできる限り避け、分かりやすい言葉で情報を提供いたします。皆様の疑問を解消し、安心して治療を受けていただけるよう最新の研究結果やエビデンスに基づいた情報も積極的に発信してまいります。

ぜひ最後までご覧いただければ幸いです。

「歯茎が下がる原因と対策」について全力回答!

「最近、歯が長くなった気がする…」
「歯磨きすると血が出るし、口臭も気になる…」

こんな心当たりはありませんか? これらは歯茎が後退しているサインかもしれません。

歯茎の下がりは見た目の問題だけにとどまらず、様々な口腔トラブルや全身の健康にも影響を及ぼす可能性があります。特に歯周病との関連性は深く、放置すると歯を失ってしまうリスクも…。

しかし、早期発見・早期治療、そして毎日のケアで、歯茎の健康は守れるんです!

この記事では歯茎が下がる原因やリスク、そして今日からできる予防・改善策までわかりやすく解説していきます。歯周病の不安を解消して健康な歯茎と素敵な笑顔を取り戻しましょう!

歯茎が下がるってどういうこと?

鏡を見て「あれ、歯が長くなった…?」と思ったことはありませんか?それはもしかしたら歯茎が後退しているサインかもしれません。

歯茎が下がるとどうなるの?

歯茎が下がるとどうなるの?

歯茎が下がると見た目の問題だけでなく、様々な不快な症状や深刻なトラブルを引き起こす可能性があります。

歯が長く見える

歯茎が後退することで歯が本来よりも長く見えてしまい、審美性を損なうことがあります。

冷たいものや温かいものがしみやすくなる(知覚過敏)

歯の根元には象牙細管と呼ばれる細い管があり、その中には神経が通っています。
歯茎が後退して象牙質が露出すると象牙細管が刺激され、冷たいものや温かいものがしみやすくなる「知覚過敏」を引き起こします。

歯周病の進行

歯茎が下がることで、歯と歯茎の間に「歯周ポケット」と呼ばれる深い溝ができやすくなります。
この歯周ポケットは歯周病菌にとって格好の住みかとなり、歯周病の進行を加速させてしまいます

歯がグラグラする

歯周病が進行すると、歯を支える骨(歯槽骨)が溶けてしまい、歯がグラグラと揺れ始めます。
最悪の場合、歯が抜け落ちてしまう可能性もあります。

最悪の場合は、歯を失ってしまう

歯周病がさらに進行すると歯槽骨の破壊が深刻化し、歯を支えきれなくなり、最終的には歯を失ってしまう可能性があります。

このように、歯茎の下がりは見た目だけの問題ではなく、口腔内の健康、さらには全身の健康にも影響を及ぼす可能性があるのです。

早期発見・早期治療が大切です

歯茎の下がりは初期段階では自覚症状がないこともありますが、いくつかのサインを見逃さなければ早期発見・早期治療に繋がります。

そんな「歯茎下がりのサイン」を次では詳しく解説していきます。

歯茎下がりのサインを見逃さないで!

歯茎の下がりは初期段階では自覚症状がないこともありますが、以下のサインに気づけば早期発見・早期治療に繋がります。

歯が長くなったように見える

以前よりも歯が長く見える、歯の根元が見えてきた気がする、といった場合は歯茎が後退している可能性があります。特に笑った時に歯ぐきが目立つようになったと感じる方もいるかもしれません。

歯磨き時に出血する

歯磨きの際に血が出る、歯ブラシに血が付くといった症状は歯茎が炎症を起こしているサインです。健康な歯ぐきは適切なブラッシングでは出血しません。

歯がしみる

歯茎が下がって歯の根元が露出すると、象牙質という部分が露出しやすくなります。象牙質はエナメル質よりも柔らかく刺激に敏感なため、冷たいものや温かいものがしみやすくなります。

歯茎が赤く腫れている

健康な歯茎は薄いピンク色で引き締まっています。しかし歯周病などにより炎症を起こすと、歯茎が赤く腫れてブヨブヨとした状態になります。

口臭が気になる

歯周病が進行すると、歯周ポケット(歯と歯茎の間の溝)にプラーク(歯垢)や歯石が溜まりやすくなり、口臭の原因となる細菌が繁殖しやすくなります。

歯がグラグラする

歯周病が進行して歯を支える骨が溶けてしまうと、歯がグラグラし始めます。これは、歯を失う危険信号です。

これらの症状に一つでも当てはまる場合は早めに歯科医院を受診しましょう。
早期発見・早期治療が歯茎の健康を守る鍵となります。

歯周病だけが原因じゃない!?

「歯茎が下がる原因は歯周病だけだと思っていた…」

そんな方もいるかもしれません。実は歯周病以外にも歯茎が下がる原因はたくさんあります。次の章では歯茎が下がる様々な原因について詳しく解説していきます。

歯周病だけじゃない!歯茎が下がる原因をチェック

歯周病だけじゃない!歯茎が下がる原因をチェック

「歯茎が下がってきた」と感じた時、多くの方は「歯周病かも!?」と心配になるかもしれません。確かに歯周病は歯茎が下がる主な原因の一つですが、実はそれだけではありません。

歯茎が後退する原因はあなたの生活習慣や体質にも潜んでいるかもしれません。

以下に歯茎が下がる様々な原因を詳しく解説していきます。
心当たりがないか、ぜひチェックしてみてください。

歯周病:歯を失うリスクも…

歯周病は歯茎が下がる最も一般的な原因です。歯周病菌によって歯茎や歯を支える骨が破壊され、歯茎が後退していきます。

歯周病は、初期段階では自覚症状が少ないため気づかないうちに進行してしまうことも。進行すると歯を失うリスクも高まるため、早期発見・早期治療が重要です。

加齢:誰にでも起こりうる自然な現象

年齢を重ねると、お肌と同じように歯茎も老化していきます。歯茎が薄くなったり、弾力がなくなったりすることで歯茎が下がりやすくなります。これは誰にでも起こりうる自然な現象ですが、適切なケアを怠ると、歯茎の下がりを加速させてしまう可能性があります。

歯ぎしりや食いしばり:無意識のうちに歯茎に負担をかけていませんか?

歯ぎしりや食いしばりは睡眠中など無意識のうちに行っていることが多く、自分では気づきにくいものです。これらの癖は、歯や歯茎に過度な負担をかけ歯茎が下がる原因となります。

間違った歯磨き:ゴシゴシ磨きになっていませんか?

「歯をキレイにしたい!」という思いから、つい力任せにゴシゴシ磨いていませんか?
強い力で磨いたり、硬い毛先の歯ブラシを使用したりすると、歯茎が傷つき歯茎が下がる原因となります。歯磨きは優しく丁寧に、そして適切な道具を使って行うことが大切です。

ホルモンバランスの変化:女性特有の体の変化にも注意

妊娠や更年期など、女性ホルモンのバランスが変化する時期は歯茎に腫れや出血がおき、歯茎が下がりやすくなります。特に妊娠中は「妊娠性歯肉炎」という歯茎の炎症が起こりやすく、適切なケアが必要です。

喫煙:歯茎の健康の大敵!

喫煙は歯茎の血行を悪くし、歯周病を悪化させるため歯茎が下がる大きな原因となります。歯の着色や口臭の原因にもなるため、お口の健康のためにも禁煙がおすすめです。

遺伝:生まれ持った体質も影響する?

歯茎が薄い、歯並びが悪いなど、遺伝的な要因も歯茎が下がる原因となることがあります。生まれ持った体質は変えられませんが、日々のケアや専門家による適切な治療を受けることで歯茎の下がりを予防・改善することができます。

歯茎が下がる原因、心当たりはありましたか?

様々な原因が考えられる歯茎の下がり。放置すると取り返しのつかない事態を招く可能性もあります。
次の章では、歯茎の下がりを放置することのリスクについて詳しく解説していきます。

放置すると大変なことに!歯茎が下がるリスクとは?

歯茎の下がりを放置すると見た目の問題だけでなく、様々なリスクが潜んでいます。

歯周病の進行:歯を失う最悪の事態も…

歯茎が下がることで歯と歯茎の間に「歯周ポケット」と呼ばれる深い溝ができてしまいます。この歯周ポケットは歯周病菌にとって格好の住みかとなり、歯周病をさらに悪化させる原因に。

歯周病が進行すると歯を支える土台となる骨(歯槽骨)が溶けてしまい、最終的には歯が抜け落ちてしまう可能性もあります。

知覚過敏:冷たいもの、温かいものがしみる!

歯の根元には「象牙質」という組織があり、通常は歯茎に覆われて保護されています。
歯茎が後退すると象牙質が露出してしまい、冷たいものや温かいものがしみやすくなる「知覚過敏」を引き起こします。

知覚過敏は食事や歯磨き時の苦痛だけでなく、精神的なストレスにもつながることがあります。

審美性の低下:笑顔に自信が持てなくなることも

歯茎が下がって歯が長く見えたり歯と歯の間に隙間ができたりすると、口元の見た目が悪くなってしまいます。これは笑顔に自信を失わせ、積極的なコミュニケーションを妨げる原因にもなりかねません。

口臭:歯周病菌が原因の悪臭

歯周ポケットが深くなると歯ブラシが届きにくくなり、汚れが溜まりやすくなります。その結果、歯周病菌が繁殖して口臭が悪化することもあります。

全身疾患のリスク増加:心臓病や脳梗塞にも影響が!?

歯周病菌や歯周病によって生じる炎症性物質は、歯茎の血管から血液中に入り込んで全身へと運ばれます。

驚くべきことに、これらの物質は動脈硬化を促進し、心臓病や脳梗塞のリスクを高めると言われています。さらに誤嚥性肺炎や糖尿病、早産・低体重児出産など、様々な全身疾患にも影響を与える可能性が指摘されています。

歯茎の下がりは決して軽視できる問題ではありません。しかし毎日のケアや歯科医院での治療によって、予防や改善が可能です。

歯茎を健康に保つには?今日からできるセルフケア

歯茎の下がりを予防・改善するためには毎日のセルフケアが大切です。

正しい歯磨き

正しい歯磨き

歯ブラシは、毛先が柔らかくヘッドが小さめのものを選びましょう。力を入れず、歯と歯茎の境目を優しく丁寧に磨きましょう。

デンタルフロス・歯間ブラシの使用

デンタルフロス・歯間ブラシの使用

歯ブラシだけでは届かない歯と歯の間の汚れも、デンタルフロスや歯間ブラシを使って丁寧に除去しましょう。

歯茎マッサージ

歯茎マッサージ

歯茎を優しくマッサージすることで血行を促進し、歯茎の健康を維持できます。指や専用の歯ブラシを使って優しくマッサージしましょう。

バランスの取れた食生活

ビタミンCやビタミンDなど、歯茎の健康に良い栄養素を積極的に摂りましょう。

禁煙

喫煙は歯茎の血行が悪くなり歯周病を悪化させるため、禁煙を強くおすすめします。

歯茎下がりの治療と予防はプロにお任せ!

セルフケアである程度の予防や改善は可能ですが、歯茎が大きく後退してしまった場合や歯周病が進行している場合は、歯科医院での専門的な治療が効果的です。

歯周病治療:歯茎下がりの根本原因を取り除く

歯周病が原因で歯茎が下がっている場合は、まず歯周病治療を行います。歯周病は、歯垢(プラーク)や歯石に潜む細菌によって引き起こされる炎症性疾患です。

歯周病治療では以下のような症状の進行度合いに応じて適切な治療を行います。
歯周病の治療は歯茎の下がりを改善するだけでなく、さらなる進行を防いで歯を失うリスクを低減するためにも重要です。

プラークコントロール

専門家による歯磨き指導やクリーニングを通じて、ご自身でのプラーク除去能力を高めます。

スケーリング・ルートプレーニング

歯石や歯根に付着したプラークを専用の器具を使って徹底的に除去します。

歯周外科手術

重度の歯周病の場合、歯茎を切開し、歯根の深い部分の歯石や感染組織を除去します。

再生療法

歯周病によって破壊された歯周組織の再生を促す治療法です。

歯肉移植:歯茎を再生し、自然な見た目に

歯茎が大きく後退してしまった場合は、歯肉移植という治療法があります。

これは、口蓋(上あごの裏側)などから健康な歯肉を採取し歯茎が後退した部分に移植する手術です。歯肉移植を行うことで歯茎を再生させ、自然な見た目と機能を取り戻すことができます。

再生療法:溶けてしまった骨を再生させる

歯周病が進行すると歯を支える骨(歯槽骨)が溶けてしまいます。再生療法は溶けてしまった歯槽骨を再生させる治療法です。

代表的な再生療法には以下のようなものがあります。

GTR法(Guided Tissue Regeneration)

歯周組織の再生を誘導する膜を挿入し、歯茎の細胞が骨の再生領域に入り込むのを防いで骨の再生を促進します。

エムドゲイン法

エムドゲインゲルという歯周組織の再生を促す薬剤を歯根に塗布し、歯周組織の再生を促します。

これらの治療法は、重度の歯周病の場合に有効ですが、保険適用外の自由診療となる場合もあります。費用や期間など、詳しくはお気軽にご相談ください。

あなたに最適な治療法を一緒に考えましょう

歯茎の下がりの治療は、その原因や進行度合いによって異なります。自己判断で治療法を選択するのではなく、まずは歯科医師に相談して適切な診断と治療を受けることが大切です。

まとめ「早めのケアで健康な歯茎と笑顔を取り戻しましょう」

この記事では歯茎が下がる原因やそのリスク、そして予防・改善策について解説してきました。

「自分の歯磨き方法は正しいのかな?」
「歯茎が下がる原因は何だろう?」
「歯茎が下がってしまったら、どうすればいいの?」

など、疑問や不安が少しでも解消されたでしょうか?

歯茎の下がりは放置すると歯周病の進行や知覚過敏、審美性の低下など、様々な問題を引き起こす可能性があります。しかし毎日の丁寧な歯磨きや歯科医院での専門的な治療によって予防・改善が可能です。

大阪府八尾市にある「医療法人甦歯会 もりかわ歯科」では、歯周病治療はもちろん、矯正治療や予防歯科にも力を入れており、患者様一人ひとりの口腔内状況やご要望に合わせた治療プランをご提案いたします。

歯茎の下がりや歯周病、その他お口のトラブルについて、気になることや不安なことがございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。お口の健康から、全身の健康へとつながるサポートをさせていただきます。

当院では、日々の診療で患者様との対話を大切にし、お一人お一人に合わせた治療を心がけています。審美歯科や歯列矯正にも対応しておりますので、歯に関する心配事がございましたら、いつでもお気軽にご来院ください。

矯正治療に関する無料相談も実施しておりますので、歯並びでお悩みの方も、ぜひ一度お問い合わせください。

健康な歯茎を取り戻し、自信あふれる笑顔と健康な毎日を手に入れましょう!

矯正無料相談
矯正無料相談

詳しくは当院ホームページにあるマウスピース矯正ページも併せてご覧ください。

マイオブレースとは?メリットとトレーニングの内容、費用や期間を紹介

2024年10月4日
マイオブレースを持っている子供

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所です。

マイオブレースとは、マウスピースの装着とトレーニングにより口周りの機能を改善する治療方法です。口周りの筋肉のバランスを整えて顎の成長を促すことで、根本的に歯並びを整えていきます。

今回は、マイオブレースの治療内容やメリット・デメリット、トレーニングの内容や治療の流れ、費用や期間などについて解説します。お子さまの歯並びや呼吸の改善にマイオブレースを検討している保護者の方は、ぜひ参考にしてみてください。

マイオブレースとは

マウスピースを持っている子供

マイオブレースとは、5~8歳から行う子どもの矯正治療のひとつです。マイオブレースと呼ばれるマウスピース型の矯正装置を使用し、口周りの筋肉のバランスを整えて歯並びが乱れる原因を改善します。

日中1時間と就寝時に装着しますが、マイオブレースは装着しているだけでは十分な効果を得られません。月1回程度、歯科医院でのトレーニングを実施し、毎日10分程度のトレーニングを続ける必要があります。

マイオブレースのメリット・デメリット

マイオブレースのメリット・デメリットイメージ

ここでは、マイオブレースのメリット・デメリットについて解説します。

メリット

マイオブレースのメリットは、以下のとおりです。

見た目が気にならない

マイオブレースは、就寝時と日中の1時間のみ装着して治療を進めます。保育園や幼稚園、小学校などに装着していく必要はありません。

そのため、ワイヤー矯正のように見た目への影響を回避できます。

歯を抜く必要がない

マイオブレースを装着するにあたって、抜歯をすることはありません。また、マイオブレースで顎のバランスを整えることができれば歯が生えるスペースを確保できるため、将来的な抜歯のリスクも回避できるでしょう。

装着時間が短い

一般的なマウスピース矯正では、1日20時間以上は矯正装置を装着し続けなければなりません。マイオブレースは就寝時と日中1時間のみと、装着時間が非常に短いことが特徴です。

基本的に在宅時に装着するため、破損・紛失のリスクも減らせます。

自由に取り外しができる

マイオブレースはマウスピース型の装置なので、自由に取り外しが可能です。食事のときには取り外しができるため、日常生活における負担を軽減できるでしょう。

また、口腔ケアの際にも取り外して丁寧に歯磨きができるため、虫歯や歯周病の予防にもつながります。

後戻りにしくい

マイオブレースは、歯に直接力をかけて歯並びを整える治療ではありません。口周りの筋肉を鍛えたり顎の骨の成長を促したりすることで、歯並びが悪くなる原因を解消します。そのため、後戻りしにくいといわれています。

また、一般的な歯列矯正では、矯正期間終了後に後戻りを防ぐための保定期間を設ける必要があります。保定期間中はリテーナーと呼ばれる保定装置を装着しますが、マイオブレースの治療ではリテーナーが不要なケースもあります。

負担や痛みが少ない

マイオブレースは、歯に力をかける装置ではありません。そのため、ワイヤー矯正などの一般的な矯正に比べて、痛みが少ないこともメリットといえるでしょう。装着時間が短く、食事や口腔ケアの際には取り外しができるため負担が少なく、無理なく続けやすいのも特徴です。

全身の成長促進につながる

マイオブレースは、口周りの機能改善を図る治療ですが、全身の成長促進にもつながるといわれています。例えば、口呼吸から鼻呼吸への転換により、呼吸状態が改善したり虫歯や口臭の予防につながったりすることも考えられるでしょう。

歯並びが整えば、咀嚼や嚥下を正しく行うことも可能です。

デメリット

マイオブレースのデメリットは、以下のとおりです。

保護者の協力が必要不可欠

マイオブレースは自由に取り外しができるというメリットがありますが、これはデメリットでもあります。例えば、装着し忘れたり子どもが装着を嫌がって装置を外したりすることもあるでしょう。

装着時間が不足すれば治療効果を十分に得られないため、保護者の方の協力が必要不可欠です。

トレーニングを行う必要がある

マイオブレースを装着するだけでは、十分な効果が得られません。歯科医師の指示通りに装着することに加えて、トレーニングを行う必要があるのです。

トレーニングは月1回歯科医院で行うものと、毎日10分ほど家庭で行うものがあります。毎日続ける必要があるため、忙しい保護者の方にとっては負担が大きいと感じることも考えられるでしょう。

お子さまがトレーニングを嫌がったり、正しい方法で実施できなかったりした場合、効果が得られない可能性があります。

費用の負担が大きい

マイオブレースは保険適用外の自由診療となります。治療にかかる初期費用は40万円程度が相場なので、負担が大きいと感じるかもしれません。

しかし、マイオブレースによって早期に口腔内の環境を整えることにより、さまざまなリスクを軽減できます。再び矯正治療が必要になったとしても、期間を短縮できるなどのメリットもあります。

マイオブレースの効果を高めるトレーニングの内容

子供の歯を見ている歯科医師

先にも触れましたが、マイオブレースではトレーニングを行う必要があります。具体的な内容としては、正しい姿勢の保持・正しい呼吸の練習・舌の筋力トレーニング・飲み込みの練習・舌の筋力トレーニングなどです。

このトレーニングは、毎日マイオブレースを装着しながら行います。トレーニング時間は10分ほどです。

複数のトレーニングを組み合わせるのが一般的ですが、全てを一度に行うわけではなく、段階的に進めることが多いです。患者さまの歯の生え方や顎の形、癖などを考慮した上で、トレーニング内容を歯科医師が決定します。

なお、マイオブレース治療中には月1回歯科医院を受診し、適切な方法でトレーニングを行えているか確認します。

マイオブレースの治療の流れ

医師に歯を診てもらっている子供

ここからは、マイオブレースの治療の流れについてみていきましょう。

カウンセリング

マイオブレースの治療を始めるにあたって、まずはカウンセリングを受ける必要があります。カウンセリングでは、お子さまの歯並びやお口の癖など、気になることをご相談ください。

詳しい治療の流れや費用などについて説明があるので、マイオブレースを検討している方は一度カウンセリングを受けてみましょう。カウンセリングを受けたからといって必ず治療を受けなければならないわけではありません。

検査

レントゲンや口腔内写真などを用いて、詳しい検査を行います。このとき、虫歯の有無や顎の成長具合などもチェックします。口腔内スキャナーを導入している歯科医院もあるので、お子さまの負担を軽減できるでしょう。

検査結果の説明

検査結果を踏まえて、お子さまに必要な治療内容や詳しい費用などをお伝えします。疑問点や不安なことがあれば、気軽に相談しましょう。

治療開始

保護者の方やお子さまの納得が得られれば、治療を開始します。治療開始時には、マイオブレースの装着方法や自宅で行うトレーニングの内容、口腔ケアの方法などについて丁寧にお伝えします。

なお、月1回は定期的なチェックのために歯科医院を受診する必要があります。

治療終了

マイオブレースの装着やトレーニングを通してお口の機能に改善がみられれば、治療は終了です。マイオブレースによる治療後は、基本的には保定の必要はありません。

マイオブレースの費用と期間

マイオブレースの期間イメージ

マイオブレースは保険適用外の治療です。歯科医院によって費用は異なりますが、目安は40万円ほどでしょう。また、定期的な診察や管理にかかる費用として1回あたり3,000〜5,000円ほどかかることが多いです。

マイオブレースの治療期間は、患者さまの口腔内の状態によって異なります。一般的には6か月~2年程度が目安です。治療を進める中で変動することもあるので、気になる場合は歯科医師に確認してみましょう。

まとめ

マイオブレースによって歯並びが綺麗になった子供

マイオブレースでは、毎日のマウスピースの装着に加えて家庭でトレーニングを行う必要があります。毎日欠かさずに続ける必要があるため、保護者の方の協力が必要不可欠です。

マウスピースの装着時間が不足したりトレーニングを怠ったりすれば、十分な効果が得られずに治療期間が長引くことも考えられます。家族で協力しながら治療を進めていきましょう。

マイオブレースを検討している方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所」にお気軽にご相談ください。

当院では、虫歯・歯周病治療、インプラント、セラミック治療、ホワイトニング、歯科矯正など、さまざまな診療を行っています。ホームページはこちら予約・お問い合わせも受け付けておりますので、ぜひご活用ください。

虫歯になりやすい歯の場所と原因、予防策を徹底解説

2024年10月2日
虫歯になりやすい歯の場所と原因、予防策を徹底解説

こんにちは。大阪府八尾市にある歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

歯科医療は専門性の高い分野であり、患者様にとって分かりにくい情報や誤解が生じやすい情報も少なくありません。診療時間内に患者様お一人おひとりに十分なご説明をすることが難しい場合もあるため、このブログを開設いたしました。

このブログでは患者様からよくいただく質問や、知っておいていただきたい歯科医療の知識を、分かりやすく解説することを目指しています。専門用語はできる限り避け、分かりやすい言葉で情報を提供いたします。皆様の疑問を解消し、安心して治療を受けていただけるよう最新の研究結果やエビデンスに基づいた情報も積極的に発信してまいります。

ぜひ最後までご覧いただければ幸いです。

「虫歯の原因や予防策」について全力回答!

「また虫歯になっちゃった…」
「子どもに虫歯は作ってほしくないけど…」

こんな風に悩んでいませんか?

虫歯は、多くの人が経験する身近な病気だからこそ、その原因や予防法について正しく理解しておくことが大切です。

この記事では、虫歯の「なぜ?」を徹底解説!虫歯ができやすい場所から、意外な原因、そして今日から実践できる効果的な予防策まで、分かりやすくお伝えします。

お子さんの歯の健康を守りたい親御さんも、ご自身の歯のことでお悩みの方も、ぜひ最後まで読んで、虫歯予防の知識を深めてくださいね!

虫歯ができやすい場所はどこ?まずは基本を知ろう

虫歯ができやすい場所はどこ?まずは基本を知ろう

虫歯は、お口の中でも特に以下のような場所にできやすい傾向があります。

  • 歯と歯の間
  • 奥歯の溝
  • 歯と歯茎の境目
  • 詰め物や被せ物の周り

これらの場所は、歯ブラシの毛先が届きにくく、食べかすやプラーク(歯垢)が溜まりやすいのが特徴です。虫歯菌は、プラークの中で糖分を分解して酸を作り出し、歯を溶かしていきます。

なぜ特定の場所が虫歯になりやすいのか?

上記で挙げた場所は、なぜ虫歯になりやすいのでしょうか? それぞれ詳しく見ていきましょう。

歯と歯の間

歯ブラシの毛先が届きにくく、食べかすが残りやすい。歯並びが悪い場合は、さらに磨き残しが増える可能性があります。

奥歯の溝

奥歯の噛み合わせ面には、複雑な溝があり、歯ブラシの毛先が届きにくい。特に、生えたばかりの永久歯は溝が深く、虫歯になりやすいです。

歯と歯茎の境目

歯周ポケットと呼ばれる溝があり、プラークが溜まりやすい。歯周病の原因にもなるため、注意が必要です。

詰め物や被せ物の周り

詰め物や被せ物の境目は、わずかな段差や隙間ができやすく、プラークが溜まりやすい。また、古い詰め物や被せ物は劣化しやすく、そこから虫歯菌が侵入する可能性があります。

歯磨きしても虫歯になる原因とは?

「毎日歯磨きしてるのに、どうして虫歯になるの?」

そんな疑問を持つ方もいるかもしれません。実は歯磨きをしていても、以下の理由で虫歯になることがあります。

磨き残しがある

歯ブラシの当て方や動かし方が間違っていたり時間が短かったりすると、磨き残しが発生し、虫歯の原因となります。

歯磨き粉の選び方が間違っている

研磨剤の強い歯磨き粉は、歯の表面を傷つけ虫歯菌が入り込みやすくなる可能性があります。

食生活の乱れ

糖分を多く含む食品や飲料を頻繁に摂取すると、虫歯のリスクが高まります。

唾液の分泌量が少ない

唾液には、再石灰化作用や抗菌作用など、虫歯を予防する働きがあります。
唾液の分泌量が少ないと、これらの働きが弱まり、虫歯になりやすくなります。

歯並びが悪い

歯並びが悪いと、歯ブラシが届きにくく、磨き残しが増えるため、虫歯のリスクが高まります。

放置すると危険!虫歯の進行段階と症状、そして最悪の事態とは?

放置すると危険!虫歯が進行するとどうなる?

虫歯の進行段階と主な症状

C0(初期虫歯)
  • 虫歯菌による歯の表面のエナメル質の脱灰が始まる段階です。
  • 自覚症状はありませんが、適切な歯磨きや生活習慣の改善で再石灰化が期待できます。
C1
  • エナメル質に穴が開いた状態です。
  • 痛みやしみるなどの自覚症状はまだありません。
C2
  • 虫歯が象牙質まで進行した状態です。
  • 冷たいものや甘いものがしみたり、痛みを感じることがあります。
C3
  • 虫歯が歯髄(神経)まで達した状態です。
  • 激しい痛みを伴い、根管治療が必要になります。
C4
  • 歯の根だけが残った状態です。
  • 神経が死んで痛みは感じませんが、虫歯菌は残っており、放置すると骨髄炎などのリスクがあります。

虫歯を放置するとどうなる?

虫歯は、自然に治ることはありません。放置すると、どんどん進行し、以下のような症状が現れます。

  • 冷たいものや温かいものがしみる
  • 歯がズキズキ痛む
  • 歯茎が腫れる
  • 口臭が強くなる

さらに進行すると、

  • 歯の神経を取る治療が必要になる
  • 最悪の場合は、歯を失ってしまう

といった深刻な事態に陥ることもあります。

虫歯になりやすい人の特徴とリスク要因

虫歯になりやすい人の特徴とリスク要因

虫歯になりやすさには個人差がありますが、以下のような特徴やリスク要因を持つ人は特に注意が必要です。

甘いものや炭酸飲料をよく飲む

糖分は虫歯菌のエサとなり酸を生成します。
この酸が歯のエナメル質を溶かし虫歯を引き起こします。

間食が多い

食べるたびに口内の酸性度が上がり歯が溶けやすい状態が続きます。
特に間食が頻繁な場合、歯の再石灰化の時間が不足します。

唾液の分泌量が少ない

唾液は口内の酸を中和して歯を保護します。
分泌量が少ないと酸に対する防御力が低下し、虫歯のリスクが高まります。

歯並びが悪い

歯が重なっていたり歯と歯の隙間が狭いと磨き残しが多くなり、虫歯が発生しやすい箇所が増えます。

歯磨きが不十分

プラークが長時間歯に残ると、そこに含まれる細菌が酸を生成して虫歯の原因となります。
不十分な歯磨きはプラークの除去不足を招きます。

定期的な歯科検診を受けていない

虫歯の早期発見・治療ができないため、症状が悪化してから気づくことが多くなります。
定期的なクリーニングも予防に欠かせません。

妊娠中や授乳中である

ホルモンバランスの変化やつわりによる口内環境の悪化が虫歯を誘発しやすくなります。
歯磨きが難しくなることもあります。

薬の副作用で口が渇きやすい

口が乾くと唾液の保護機能が低下し、酸が歯を攻撃しやすくなります。
特に高血圧薬や抗うつ薬の使用者は注意が必要です。

高齢である

加齢に伴い、歯の再石灰化能力や唾液の分泌量が低下し、また歯ぐきの後退によって根面が露出してしまうことで虫歯になりやすくなります。

よくある疑問:虫歯にならないために何をすべき?

よくある疑問:虫歯にならないために何をすべき?

虫歯予防には日々のケアと生活習慣が大切ですが、どのように取り組むのが最適かについては多くの疑問が見受けられます。ここでは虫歯にならないための基本的なケアや正しい予防法について、よくある疑問に対する回答をまとめました。

歯磨きは1日何回すればいいの?

1日3回、毎食後なるべく30分以内に歯磨きをするのが理想的です。

どんな歯ブラシを選べばいいの?

毛先が柔らかく、ヘッドが小さめの歯ブラシがおすすめです。

歯磨き粉はどんなものがいいの?

フッ素配合の歯磨き粉がおすすめです。研磨剤の入っていないものを選びましょう。

フロスや歯間ブラシは使った方がいいの?

歯ブラシだけでは落としきれない、歯と歯の間の汚れを落とすために、フロスや歯間ブラシの使用をおすすめします。

定期検診はどのくらいの頻度で受ければいいの?

3ヶ月〜半年に1回の頻度で定期検診を受けることをおすすめします。

効果的な虫歯予防の習慣と対策

効果的な虫歯予防の習慣と対策

毎日のちょっとした工夫で虫歯予防は大きく改善できます。
正しい歯磨き方法や食生活の見直しなど、誰でも簡単に取り組める対策を紹介します。
習慣に取り入れることで、虫歯になりにくい口内環境を作りましょう。

丁寧な歯磨き

歯ブラシの毛先を歯にきちんと当てて丁寧に磨きましょう。
歯と歯の間や奥歯の溝など、磨きにくい場所も意識してケアしましょう。

デンタルフロス・歯間ブラシの使用

歯ブラシだけでは落としきれない歯と歯の間の汚れを、デンタルフロスや歯間ブラシを使って除去しましょう。

フッ素配合歯磨き粉の使用

フッ素には、歯質を強化して虫歯菌の働きを抑える効果があります。
毎日の歯磨きにフッ素配合歯磨き粉を取り入れましょう。

フッ素洗口

フッ素が含まれた洗口液を歯磨き後に使用することで、歯全体にフッ素を行き渡らせることができます。

バランスの取れた食生活

糖分を多く含む食品や飲料は控えめにし、野菜や果物、乳製品など、バランスの取れた食事を心がけましょう。また、ダラダラ食いは避け、決まった時間に食事を済ませるようにしましょう。

キシリトールガム

食後や間食後にキシリトールガムを噛むことで唾液の分泌を促し、虫歯予防に繋がります。

定期的な歯科検診

歯科医院で定期的に検診を受け、歯のクリーニングやフッ素塗布を受けることで、虫歯を早期発見・早期治療することができます。

唾液腺マッサージ

唾液の分泌を促すために唾液腺マッサージを行うのも効果的です。
耳の下や顎の下などを優しくマッサージしてみましょう。

禁煙・節酒

喫煙や過度な飲酒は唾液の分泌を減らして口内環境を悪化させるため、虫歯のリスクを高めます。

まとめ「お口の健康から、全身の健康へ」

この記事では、虫歯になりやすい場所やその原因、そして効果的な予防策について解説してきました。

「自分の歯磨き方法は合っているのかな?」
「もっと効果的な予防法を知りたい!」
「子供の虫歯予防はどうすればいいの?」

など、疑問や不安が少しでも解消されたでしょうか?

虫歯は放置すると、痛みや腫れが生じ、食事や会話といった日常生活に支障をきたすだけでなく、全身の健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。しかし、虫歯は毎日の丁寧な歯磨きと適切な予防策を実践することで予防できる病気でもあります。今回ご紹介した方法を参考に、虫歯になりにくい強い歯を作り、健康な毎日を送りましょう。

大阪府八尾市にある「医療法人甦歯会 もりかわ歯科」では、虫歯治療はもちろん、矯正治療や予防歯科にも力を入れており、患者様一人ひとりの口腔内状況やライフスタイルに合わせた、最適な虫歯予防プランをご提案いたします。

お口の健康を守るため、まずはお気軽にご相談ください。 当院では、日々の診療で患者様との対話を大切にし、お一人お一人に合わせた治療を心がけています。 審美歯科や歯列矯正にも対応しておりますので、歯に関する心配事がございましたらいつでもお気軽にご来院ください。

また、矯正治療に関する無料相談も実施しておりますので、歯並びでお悩みの方も、ぜひ一度お問い合わせください。

矯正無料相談
矯正無料相談

詳しくは当院ホームページにあるマウスピース矯正ページも併せてご覧ください。

インプラント治療の基本を解説!流れや期間、費用、治療後の注意点

2024年9月27日
インプラント治療イメージ

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所です。

歯を失った際の治療方法は様々です。最近では、天然歯のような見た目や噛み心地を再現できるインプラント治療を選ぶ方が増えています。

しかし「インプラント治療ってどんなもの?」「治療期間はどれくらい?」「費用はどれくらいかかるの?」といった疑問を抱く方も多いのではないでしょうか。

この記事では、インプラント治療の基本的な流れや治療期間・費用、治療後の注意点などを詳しく解説します。インプラント治療に興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。

インプラント治療とは

インプラント治療イメージ

インプラント治療とは、失った歯の機能を補うために人工歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工歯を装着する治療法です。

インプラントは、人工歯根のインプラント体と人工歯、2つをつなげる部品となるアバットメントで成り立ちます。人工歯根の素材に使用されるチタンは生体親和性が高く、体内で骨としっかり結合する性質を持ちます。

欠損した歯を補う治療方法には入れ歯やブリッジもありますが、インプラント治療はこれらの治療方法と比べて見た目や噛み心地が自然です。また、独立して機能するため、周囲の歯に負担をかけないというメリットもあります。

顎の骨は、歯が抜けたまま放置したり、噛む刺激が伝わらなかったりすると、徐々に痩せていきます。インプラントは人工歯根を埋め込むことにより骨に刺激を与え続けるため、骨の劣化を防ぐ効果があります。

インプラント治療の流れ

インプラントについて相談している患者

ここでは、インプラントの治療の流れをご紹介します。

通常のインプラント治療の流れ

歯を歯根から失った場合のインプラント治療治療の流れは、以下のとおりです。

カウンセリング・術前検査

まずは、カウンセリングで患者様の要望や治療に対する疑問点などを伺い、口腔内の状態を詳細に検査します。また、レントゲンやCTスキャンを用いて顎の骨の密度・量も確認し、インプラント治療を行えるかを判断します。

治療計画の立案

検査の結果に基づき、使用するインプラントの種類や埋入する位置、手術の方法などを具体的に決定します。また、患者様の生活習慣や噛み合わせの状態も考慮して、最適な治療計画を立てます。

患者様に手術の流れや費用、期間などについて詳しく説明し、ご納得いただけたら治療に進みます。

インプラント体の埋入手術

痛みを感じにくくするため、局所麻酔を使用してから歯茎を切開して顎の骨を露出させます。露出させた顎の骨に穴を開けてインプラント体を埋め込み、歯茎を閉じます。

インプラント体の埋入手術は、通常1時間程度で完了します。基本的には、日帰りできるでしょう。

術後は、インプラント体と骨がしっかり結合するまで、約1ヶ月半から6ヶ月間待ちます。

アバットメント装着手術

顎の骨とインプラント体がしっかり結合したのが確認できたら、アバットメントを装着する手術を行います。再び歯茎を切開してインプラント体を露出させ、アバットメントを取り付けます。

二次手術も入院の必要はなく、その日のうちに帰れます。手術後は切開した歯茎の形が整うまで、1〜2週間程度様子を見ます。

上部構造の製作、装着

切開した歯茎が落ち着いてから、患者さまのお口の状態や噛み合わせに合った人工歯を作るために、型取りをおこないます。人工歯が完成したら装着して問題がないかを確認します。

噛み合わせや色味など何か気になる部分があれば、担当医師に伝えましょう。問題がなければ、治療は完了です。

治療後は、担当医師の指示のもと定期検診を受けてください。また、セルフケアもインプラントを長持ちさせるためには重要なため、怠らないようにしましょう。

抜歯即時埋入インプラントの場合

インプラント治療には、上記の治療方法のほかに、抜歯即時埋入という方法があります。歯が折れているなど歯根が残っている場合に行われ、その名の通り、抜歯後すぐにインプラント体の埋入を行う治療方法です。

抜歯後のスペースにインプラント体を入れ、隙間に骨補填剤を詰めて埋入します。その日のうちに仮歯をつけてインプラント体と骨の結合を待つため、通常のインプラント治療よりも治療期間を大幅に短縮できるでしょう。

ただし、抜歯即時埋入インプラントは、高度なテクニックが必要な治療法のため、対応していない歯科医院も多いです。また、歯茎や顎の骨の状態などが良好でなければ行えません。

インプラント治療の費用

インプラント治療の費用イメージ

インプラント1本あたりの費用は、約30万から50万円が相場ですが、追加で必要な処置がある場合には、さらに費用がかかる場合もあります。例えば、顎の骨量がインプラント体の埋入に不十分な場合には、骨再生療法や骨移植が必要となり、追加の手術費用が発生することがあるのです。

基本的にインプラント治療は保険適用外で全額自己負担のため、費用は高額になります。

ただし、事故などで顎骨が欠損しているケースや、病気で歯が大幅に失われているケースなど、特定の条件を満たした場合は保険適用となる可能性もあります。

自由診療であるインプラント治療の価格設定は、歯科医院それぞれでされるため一律ではありません。また、使用するインプラントの種類や手術の難易度、使用する機器や歯科医院の立地条件などによって費用は異なります。

インプラント治療は保険適用外ですが、医療費控除の対象となる可能性が高いです。医療費控除とは、1年間で一定額以上の医療費を支払った場合、確定申告をすることで所得税の一部が還付される制度です。

医療費控除を利用することで、窓口で支払う費用は変わらないものの、実質的な負担は軽減されるでしょう。

インプラント治療の期間

インプラントの期間イメージ

インプラント治療は、短期間で完了するものではありません。骨とインプラント体がしっかり結合するのを待つ治癒期間が必要な治療です。

一般的な治療期間は、手術から最終的な人工歯が装着されるまで約3ヶ月から1年程度ですが、様々なことが原因で治療期間は変わる場合もあります。

原因としてまず挙げられるのは、顎の骨の状態です。顎の骨量がインプラント体を埋入するのに十分な場合には、結合がスムーズに進みます。

しかし、骨の量が不十分な場合は骨造成や骨移植などの追加処置が必要なため、治療期間が長くなるでしょう。

また、治療期間は全身の健康状態にも影響を受けます。例えば糖尿病などの疾患がある場合、細菌感染が起きやすかったり、手術後の治りが悪かったりする可能性があり、治療期間が長引くことがあるのです。

インプラント治療後の注意点

インプラント治療後の注意点イメージ

インプラントのは、適切にケアされていれば20年以上使用できるといわれています。

ただし、患者さまのインプラントの扱い方によっては、寿命が短くなる可能性もあるのです。インプラントの寿命を延ばすためにも、インプラント治療後は以下の点に注意すると良いでしょう。

手術直後の注意点

インプラント手術の直後は、腫れや痛みが生じることがあります。歯科医師の指示に従い、抗生物質や痛み止めを適切に服用しましょう。

また、治療直後は柔らかい食べ物を摂取し、手術した部位に負担をかけないよう十分注意する必要があります。長風呂や激しいスポーツなど、血流が良くなる行動もしばらく控えてください。歯茎からの出血が増える可能性があります。

日常での注意点

インプラント治療後は、定期的な歯科検診と日々のセルフケアが欠かせません。特に、不十分なセルフケアで細菌の塊であるプラークなどがインプラントの周囲に付着したまま放置すると、インプラント周囲炎になり、歯茎が炎症を起こします。

進行すれば、最悪の場合インプラントが抜け落ちる恐れがあるため、適切なセルフケアを心がけましょう。

また、歯科医院での定期的な検診やクリーニングも、インプラントの寿命を延ばす上で極めて重要です。定期的な検診によって問題を早期に発見して対処することができ、クリーニングで歯みがきでは落とせない汚れを取り除く事が可能です。

まとめ

インプラントの模型を持っている医師

インプラント治療は、失われた歯の機能を補うために行われる治療で、見た目の自然さや噛み心地などの機能面で非常に高い満足度を得ることができます。

しかし、外科手術が必要な治療であることや費用が高額になることから、不安を感じる方もいるでしょう。

この記事では、インプラント治療の基本から治療の流れ、治療にかかる費用・期間などについて解説しました。インプラント治療を受ける際は、疑問や不安を歯科医師にしっかり相談したうえで、治療を開始しましょう。

インプラント治療を検討中の方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所」にお気軽にご相談ください。

当院では、虫歯・歯周病治療、インプラント、セラミック治療、ホワイトニング、歯科矯正など、さまざまな診療を行っています。ホームページはこちら予約・お問い合わせも受け付けておりますので、ぜひご活用ください。

歯周病と糖尿病の関係!口腔ケアで健康寿命を延ばす

2024年9月25日
歯周病と糖尿病の関係!口腔ケアで健康寿命を延ばす

こんにちは。大阪府八尾市にある歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

歯科医療は専門性の高い分野であり、患者様にとって分かりにくい情報や誤解が生じやすい情報も少なくありません。診療時間内に患者様お一人おひとりに十分なご説明をすることが難しい場合もあるため、このブログを開設いたしました。

このブログでは患者様からよくいただく質問や、知っておいていただきたい歯科医療の知識を、分かりやすく解説することを目指しています。専門用語はできる限り避け、分かりやすい言葉で情報を提供いたします。皆様の疑問を解消し、安心して治療を受けていただけるよう最新の研究結果やエビデンスに基づいた情報も積極的に発信してまいります。

ぜひ最後までご覧いただければ幸いです。

「歯周病と糖尿病の関係」の質問に全力回答!

近年、歯周病と糖尿病の密接な関係が注目されています。一見すると無関係に思えるこの2つの病気ですが、実は互いに悪影響を及ぼし合い、放置すると全身の健康を脅かす可能性があるのです。

この記事では歯周病と糖尿病の知られざる関係、そして毎日の口腔ケアの重要性について矯正歯科医の視点からわかりやすく解説していきます!

歯周病って、そもそもどんな病気?

歯周病って、そもそもどんな病気?

歯周病は、歯垢(プラーク)に含まれる細菌によって引き起こされる感染症です。歯と歯茎の間にプラークが溜まり、歯肉に炎症を起こします。初期段階では自覚症状が少ないため気づかぬうちに進行してしまうことも珍しくありません。実は日本人の成人の約8割が歯周病にかかっているとも言われており、決して他人事ではありません。

プラークって何?なぜ溜まるの?

プラークとは歯の表面に付着する細菌のかたまりで、食べかすや唾液などが混ざってできています。歯磨きが不十分だったり歯並びが悪くて磨き残しがあったりすると、プラークが溜まりやすくなります。喫煙やストレス、不規則な生活習慣などもプラークの増加や歯周病の悪化に繋がることがあります。

歯周病の進行とステージ

歯周病はゆっくりと進行していく病気で、いくつかのステージに分けられます。

  1. 歯肉炎: 歯茎が炎症を起こし、赤く腫れたり出血しやすくなります。この段階では適切な歯磨きや歯科医院でのクリーニングによって改善が可能です。
  2. 軽度歯周炎: 歯肉だけでなく歯を支える骨(歯槽骨)にも炎症が及び始めます。歯周ポケット(歯と歯茎の間の溝)が深くなり、歯磨きだけではプラークを除去することが難しくなります。
  3. 中等度歯周炎: 歯槽骨の破壊が進み、歯がグラグラし始めます。歯周ポケットもさらに深くなり、歯茎から膿が出ることもあります。
  4. 重度歯周炎: 歯槽骨の破壊がさらに進み、歯が抜け落ちてしまうこともあります。歯周病菌が血液中に入り込み、全身の健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。

歯を失うと…もう後戻りできません

歯周病が進行し歯を失ってしまうと、もう二度と元には戻りません。入れ歯やインプラントなどの治療法もありますが、天然の歯に勝るものはありません。

歯を失うことは見た目の問題だけでなく、噛む機能の低下や発音障害、さらには全身の健康にも影響を及ぼす可能性があります。

歯周病かも?見逃せないサインを見つけるには?

歯周病かも?見逃せないサインを見つけるには?

歯周病は初期段階では自覚症状が少ないため「サイレント・ディジーズ(静かな病気)」とも呼ばれます。以下のサイン(兆候)に心当たりのある場合は歯周病の可能性があるため要注意です。

歯茎が腫れている、赤くなっている

健康な歯ぐきは引き締まっていて薄いピンク色をしています。歯周病になると歯ぐきが炎症を起こし、赤く腫れたりブヨブヨとした状態になります。歯ブラシが当たると出血しやすくなるのも特徴です。

歯磨きの時の出血

歯周病になると歯ぐきが炎症を起こしているため、歯ブラシの刺激で出血しやすくなります。出血の量や頻度が増えた場合は歯周病のサインかもしれません。

口臭の変化

口臭は誰にでも多少はあるものですが、歯周病が進行すると口臭が強くなることがあります。これは歯周ポケットに溜まったプラークや歯石から、悪臭を放つガスが発生するためです。自分では気づきにくい口臭ですが、周囲の人から指摘された場合は歯周病の可能性を疑いましょう。

歯が長くなったように見える

歯周病が進行すると、歯を支える骨(歯槽骨)が溶けてしまい、歯茎が後退します。その結果、歯が長くなったように見えることがあります。また、歯の根元が露出することで、冷たいものや熱いものがしみやすくなる知覚過敏の症状が現れることもあります。

歯がグラグラする

歯周病がさらに進行すると歯槽骨の破壊が進み、歯がグラグラし始めます。この状態を放置すると、最終的には歯が抜け落ちてしまう可能性があります。歯を失うと噛む機能が低下するだけでなく、顔のバランスが崩れたり発音に影響が出たりすることもあります。

歯周病と糖尿病、実は深い関係があるってホント?

歯周病と糖尿病、実は深い関係があるってホント?

答えは「YES」です。歯周病と糖尿病は互いに悪影響を及ぼし合う「負のスパイラル」の関係にあります。

糖尿病 ▶ 歯周病の悪化

糖尿病になると免疫力や組織の修復能力が低下するため、歯周病が悪化しやすくなります。また唾液の分泌量が減り、口の中が乾燥しやすくなることも、歯周病菌の増殖を促します。

歯周病 ▶ 糖尿病の悪化

歯周病が進行すると歯周ポケット(歯と歯茎の間の溝)から炎症性物質が血液中に流れ込み、全身に広がります。これらの炎症性物質はインスリンの働きを阻害し、血糖値のコントロールを困難にします。

つまり糖尿病の方は歯周病になりやすく、歯周病の方は糖尿病が悪化しやすいという「負のスパイラル」に陥ってしまうのです。

放置すると怖い!歯周病と糖尿病が引き起こすリスクとは?

歯周病と糖尿病、どちらも放置すると全身の健康を脅かす恐ろしい病気です。それぞれがさらに悪化すると、取り返しのつかない深刻な事態を招く可能性があります。

歯周病のリスク

歯を失う

歯周病が進行すると、歯を支える土台となる歯槽骨が徐々に破壊されていきます。支えを失った歯はグラグラと揺れ始め、最終的には抜け落ちてしまいます。一度失った歯は二度と元には戻らず、入れ歯やインプラントといった人工物で補うしかありませんが、天然の歯に勝るものはありません。

顎の骨が痩せる

歯周病によって歯槽骨が破壊されると顎の骨自体も痩せてしまい、顔の輪郭が変化したり口元が老けて見えたりする可能性があります。また、入れ歯を安定させるのが難しくなり、食事や会話に支障をきたすこともあります。

全身疾患のリスク増加

歯周病菌や歯周病によって生じる炎症性物質は歯茎の血管から血液中に入り込み、全身へと運ばれます。これらの物質は動脈硬化を促進し、心臓病や脳梗塞のリスクを高めることが知られています。また、誤嚥性肺炎や認知症、糖尿病、早産・低体重児出産など、様々な全身疾患のリスクを高める可能性も指摘されています。

糖尿病のリスク

血糖コントロールの悪化

歯周病によって歯茎の炎症が起きると、炎症性物質が血液中に放出されます。これらの物質はインスリンの働きを阻害し、血糖値を上昇させるため糖尿病の悪化や治療効果の低下に繋がります。

合併症のリスク増加

高血糖状態が続くことで、糖尿病の合併症(網膜症、腎症、神経障害など)のリスクが高まります。網膜症は失明、腎症は人工透析、神経障害は足の壊疽や切断など深刻な事態を引き起こす可能性があります。歯周病を予防・治療することで、これらの合併症のリスクを低減できる可能性があります。

特に高齢の方は、歯周病によって噛む力が弱まり、低栄養状態に陥りやすくなります。低栄養は糖尿病の悪化だけでなく、免疫力の低下や様々な病気のリスクを高めるため注意が必要です。

毎日のケアと専門家のサポートで健康寿命を延ばそう!

歯周病も糖尿病も、毎日のセルフケアと専門家による定期的なメンテナンスで予防・改善が可能です。正しい知識と行動で健康寿命を延ばしましょう!

毎日のセルフケア: あなた自身でできること

毎日のセルフケア: あなた自身でできること

正しい歯磨き

歯ブラシだけでは歯と歯の間や歯周ポケット(歯と歯茎の間の溝)の汚れを完全に取り除くことはできません。デンタルフロスや歯間ブラシを併用し、すみずみまで丁寧に磨き残しをなくすことが重要です。正しい歯磨き方法は歯科衛生士から個別に指導を受けるのがおすすめです。

バランスの取れた食事

糖分や脂質の多い食事は血糖値を急上昇させ、糖尿病を悪化させるだけでなく、歯周病の原因となる歯垢(プラーク)の増加にもつながります。野菜や果物、魚、大豆製品など、ビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富な食品を積極的に摂り、バランスの取れた食生活を心がけましょう。

禁煙

喫煙は歯周病や糖尿病の最大の敵です。免疫力を低下させ歯周組織の治癒を遅らせるだけでなく、血管を収縮させ、血流を悪くするため、糖尿病の合併症のリスクも高めます。禁煙することで歯周病と糖尿病の両方の予防・改善に繋がります。

適度な運動

適度な運動は血糖値のコントロールだけでなく、ストレス軽減や免疫力向上にも役立ちます。ウォーキングや軽いジョギングなど無理のない範囲で体を動かす習慣を身につけましょう。

十分な睡眠

睡眠不足は免疫力を低下させ炎症反応を増強させるため、歯周病や糖尿病の悪化に繋がります。質の高い睡眠を十分に確保し、心身のリフレッシュを図りましょう。

専門家によるサポート: プロの力を借りて、さらに効果的に

専門家によるサポート: プロの力を借りて、さらに効果的に

定期的な歯科検診とクリーニング

歯科医院で定期的に検診とクリーニングを受けることで歯周病の早期発見・早期治療に繋がります。プロによる歯石除去や歯面清掃はセルフケアでは落としきれない汚れを除去し、口腔内を清潔に保つために欠かせません。

歯周病治療

歯周病が進行している場合は歯科医師による適切な治療が必要です。歯周ポケットの深い部分の歯石除去や、外科的な処置が必要になる場合もあります。

糖尿病との連携

糖尿病の方はかかりつけの歯科医院を持ち、糖尿病の状況を歯科医に伝えることで適切な治療とアドバイスを受けることができます。歯科医師と医師が連携することで、より効果的な治療と管理が可能になります。

矯正治療

歯並びやかみ合わせが悪い場合は矯正治療によって歯磨きがしやすくなり、歯周病予防に繋がります。当院では目立ちにくいインビザライン矯正も取り扱っております。お気軽にご相談ください。

まとめ「お口の健康から、全身の健康へ」

歯周病と糖尿病は互いに悪影響を及ぼし合い、放置すると全身の健康を脅かす可能性があります。しかし毎日の口腔ケアと専門家による定期的なメンテナンスで、予防・改善が可能です。

大阪府八尾市にある「医療法人甦歯会 もりかわ歯科」では、歯周病治療はもちろん矯正治療や予防歯科にも力を入れており、患者様一人ひとりの口腔内状況やご要望に合わせた治療プランをご提案いたします。

歯周病や糖尿病、歯並びについて気になることや不安なことがございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。お口の健康から、全身の健康へとつながるサポートをさせていただきます。

当院では日々の診療で患者様との対話を大切にし、お一人お一人に合わせた治療を心がけています。審美歯科や歯列矯正にも対応しておりますので、歯に関する心配事がございましたらいつでもお気軽にご来院ください。

また、矯正治療に関する無料相談も実施しておりますので、歯並びでお悩みの方も、ぜひ一度お問い合わせください。

矯正無料相談
矯正無料相談

詳しくは当院ホームページにあるマウスピース矯正ページも併せてご覧ください。

歯のブリッジの費用はいくら?歯を失ったときの他の治療法や費用も解説!

2024年9月20日
歯のブリッジをつける

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所です。

失った歯を補うための有効な治療法のひとつが、ブリッジです。ブリッジには保険適用のものと自費診療のものがあり、どちらを選べばよいのか悩む方もいるのではないでしょうか。

今回は、保険適用と自費治療のブリッジの費用の違いや、歯を失った際の治療法について解説します。ブリッジのメリットやデメリットもご紹介するので、ブリッジを検討している方はぜひ参考にしてみてください。

歯のブリッジとは

歯のブリッジ

歯を失った場合の治療法には、インプラント、入れ歯、ブリッジの3種類があります。ブリッジは、なくなった歯の両隣にある歯を土台とし、橋を架けるように真ん中の歯を支える治療方法です。

大規模な治療の必要がなく、患者様自身の歯に近い感覚を取り戻せるでしょう。インプラントのように歯茎を切除したり、骨を削ったりする外科治療を行う必要がありません。入れ歯と比較すると、ブリッジは安定性が高いとされています。

ただし、ブリッジ治療を行うには土台となる歯が必要です。連続して多くの歯を失っている場合は、ブリッジ治療では対応できないので注意しましょう。

また、連続して複数本の歯を失っている場合、本数や治療部位によっては保険が適用されないこともあるので注意が必要です。

歯のブリッジの費用

歯のブリッジの費用イメージ

治療内容や素材の選択により、費用は異なります。大きく分けると、保険治療と自費治療の2種類から選択できます。

それぞれ費用や使用する素材が異なるので、慎重に検討しましょう。

保険診療のブリッジの費用

保険が適用されるブリッジの費用は、欠損が前歯1本であれば約2万4,000円、奥歯1本の場合は約1万5,000円ほどです。人工歯以外に必要な費用を含めると、欠損歯1本あたり2〜3万円です。

内訳は、以下の通りです。

・検診・診断:2,500~3,500円
・両隣の歯の神経の治療:3,500~5,000円
・人工歯に:1万5,000円~2万4,000円

上記以外にも、被せ物や歯の間に溜まった汚れの除去などのメンテナンスも必要です。メンテナンスの費用は1回あたり1,000〜3,000円程度必要です。

硬質レジン前装冠

前歯などの目立つ部位のブリッジ治療には、硬質レジン前装冠が使用されます。金属の枠組みに硬質レジンを詰めた白く見える素材です。

ただし、劣化しやすく白い部分が剥がれ落ちると強度が低くなります。1本あたりの費用の目安は約5,000円、3本連結すると約1万5,000円です。

材料に金属を使用しているため、金属アレルギーを引き起こす可能性があります。

銀歯

銀歯のブリッジは、奥歯の治療に用いられます。金属なので強度は問題ありませんが、奥歯3本すべてを銀歯にすると目立ちやすいです。

奥歯の保険適用の費用の相場は、3割負担で1万円程度です。上の歯か下の歯か、何本ブリッジにするのかなどでも費用が変わります。

自費診療のブリッジの費用

自費治療のブリッジは、使用する素材により費用が異なります。前歯なら見た目が美しいセラミック、奥歯なら強度のあるジルコニアなど、歯を失った部位や何を重視するのかで素材を選択しましょう。

セラミックは3本分で25〜40万円前後、ジルコニアは3本分で30〜50万円前後が費用の相場です。見た目が天然歯のように美しく長持ちしますが、自費診療のため歯科医院により費用に差が生じます。

歯のブリッジ治療は保険適用となる?

歯のブリッジ治療は保険適用となるかイメージ

保険適用で治療を受ける場合、さまざまな制限があります。例えば、前歯と奥歯では保険適用可能なブリッジの素材が異なります。

前歯には違和感の少ない白い歯を入れることが認められていますが、奥歯には全体が金属で作られた義歯を使用しなければなりません。保険が適用される場合の費用は一般的な歯科治療(保険治療)とほぼ同じで、歯科医院による費用の差はありません。

前歯のブリッジ

前歯の場合は、硬質レジン前装冠を使用できます。違和感の少ない見た目に仕上がりますが、自費治療の素材に比べると審美性に劣り、変色しやすいです。

また、土台には金属が使用されるため、金属アレルギーを発症するリスクがあります。

奥歯のブリッジ

奥歯には、金属を使用してブリッジ治療を行います。前歯に使用できる硬質レジン前装冠に比べ割れにくく費用が安い点が魅力ですが、奥歯には銀歯しか使用できません。

硬質レジンと比較すると審美性で劣ります。また、経年劣化により金属が溶け出し、周辺の歯や歯茎を変色させるリスクがあります。

歯のブリッジのメリット・デメリット

歯のブリッジのメリット・デメリットイメージ

ここでは、歯のブリッジのメリットとデメリットについて解説します。メリット同様にデメリットについてもしっかり把握しておきましょう。

歯のブリッジのメリット

ブリッジ治療は、両隣の歯を土台として固定するため、治療後の違和感が少ないのがメリットです。入れ歯のような取り外し式ではなく、固定されているので安定性にも優れています。

また、自費治療で白いセラミックを選択すれば、周囲の人からブリッジと気づかれません。

歯のブリッジのデメリット

ブリッジ治療のために、治療したことがない健康な歯を削らなければならない点がデメリットです。また、本来は欠損歯にかかるはずの負担が支台の歯に集中するため、歯の寿命を縮めてしまう原因になるでしょう。

ブリッジは連結しているため、フロスを通せず隙間に食べかすが詰まりやすいこともデメリットです。支台になっている歯のむし歯や歯周病のリスクが高くなってしまいます。

支台の歯がむし歯になると、ブリッジをすべて取り外して治療をやり直さなければなりません。

歯を失ったときの他の治療法の費用

歯を失ったときの他の治療法の費用イメージ

上述しましたが、歯を失った際の治療は、ブリッジ以外にもインプラントや入れ歯などがあります。治療法の違いや費用について解説しますので、ぜひ参考にしてください。

インプラント治療

歯を失った部分の顎の骨に人工歯根を埋め込み、その上に被せ物をして歯を補う方法です。ブリッジとは異なり、両隣の歯を削る必要がありません。

インプラントは自費治療となるため、ブリッジや差し歯、入れ歯と比べて費用が高額になる傾向があります。相場の目安は1本あたり30〜50万円です。高額ではありますが、インプラントが持つ数多くのメリットを考慮すると決してコストパフォーマンスが悪いとはいえません。

差し歯

残っている自分の歯を土台として、人工歯とつなげる治療方法です。歯の根が残っていなければ行えないため、歯の状態によっては選択できません。

前歯と奥歯で治療費が異なり、治療自体は保険が適用されます。金額的には、前歯よりも奥歯のほうが安くなるケースが多いです。保険適用内の素材を選択すれば、大まかな治療金額の相場は数千円程度でしょう。

入れ歯

入れ歯は、固定式のブリッジとは異なり、取り外し式の義歯を使用して歯の欠損部分を補う治療方法です。1本の欠損から対応可能で、ご自身の歯が残っている場合は部分入れ歯を選択します。ご自身の歯が全てない場合は総入れ歯になります。

加齢などの影響で顎の骨や歯茎が痩せていきますが、この影響で入れ歯が合わなくなるため、定期的に作り直さなければなりません。入れ歯の治療費は1本あたり3,000円以上が目安です。

まとめ

歯のブリッジ

歯のブリッジには、保険治療と自費治療の2種類があります。保険が適用される素材であれば、費用を抑えて治療することが可能です。

ただし、保険治療と自費治療では使用できる素材が異なり、素材ごとにメリットとデメリットがあります。歯のブリッジをする際は、保険治療か自費治療か、どんな素材を選択するのかを慎重に検討しましょう。

ブリッジ治療でお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科志紀診療所」にお気軽にご相談ください。

当院では、虫歯・歯周病治療、インプラント、セラミック治療、ホワイトニング、歯科矯正など、さまざまな診療を行っています。ホームページはこちら予約・お問い合わせも受け付けておりますので、ぜひご活用ください。